JP2008289016A - 監視システム、監視装置、および情報処理装置 - Google Patents

監視システム、監視装置、および情報処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】比較的小さい消費電力の監視装置を提供すること、比較的広範囲で使用可能な低消費電力の監視装置提供すること、流体経路または流体経路内の流体を簡単に監視することができる情報処理装置を提供すること、上記監視装置および情報処理装置を有する監視システムを提供すること、等。
【解決手段】可搬式の監視装置1が、通信距離内の情報処理装置2、または、通信距離内の他の監視装置を介して情報処理装置2と無線通信を行う無線通信部12と、流体経路7または流体71に関するデータを取得するセンサ部11と、センサ部11による検出結果に応じた信号を規定されたタイミングで無線通信部12を介して情報処理装置2に送信する制御部19とを有し、情報処理装置2は、監視装置1と無線通信を行う無線通信部と、無線通信部を介して受信した信号に基づいて、流体経路7または流体71に関する監視処理を行う制御部を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、監視システム、監視装置、および情報処理装置に関する。
例えばガス、上水、下水等の流体は、地中に埋設されたパイプラインや地上に露出したパイプラインを介して、所定の場所に輸送される。例えば、工場建設や住居新築時など様々なケースで、パイプラインを追加する新設工事や、老朽したパイプの交換改修工事が行われる。
従来、パイプラインの工事現場では、パイプ内の圧力の監視を十分に行うために、多くの監視員を配備する必要があった。
特許文献1には、流体供給経路に沿って監視機器および携帯電話端末装置を設け、監視機器によって流体供給経路を監視して、異常圧力時に、携帯電話端末装置にて適切な警報を報知する監視方法が開示されており、この監視方法によれば、多くの監視員を配備する必要がない。
特開2000−161600号公報
例えば、工事現場では、短期的に非定常的に監視を行う場合が多い。また、工事現場では商用電源を確保することが困難な場合がある。上記特許文献1に記載された監視機器では、内蔵バッテリから供給される電力により通信を行っているが、消費電力が比較的大きいと、所定の作業時間を確保するために比較的大容量の電池を搭載することを要し、監視装置が比較的重いという問題点がある。また、比較的重量が重いと持ち運びに不便である。
また、低消費電力を実現するために、単純に監視機器の送信強度を比較的小さく設定すると、監視用の携帯電話端末装置との通信距離が比較的小さくなり、通信を行うことができない場合がある。
また、工事現場では、パイプラインの監視を行う場合に、圧力以外にも振動や温度などを監視をする必要がある場合も想定されるが、上記特許文献1に記載された監視方法では、単純には対処することができない。
本発明は、このような問題に対処することを課題の一例とするものである。すなわち、比較的小さい消費電力の監視装置を提供すること、低消費電力の監視装置を比較的広範囲で使用すること、比較的軽量の監視装置を提供すること、流体経路または流体経路内の流体を簡単に監視することができる情報処理装置を提供すること、上記監視装置および情報処理装置を有する監視システムを提供すること、等が本発明の目的である。
このような目的を達成するために、本発明は、以下の各独立請求項に係る構成を少なくとも具備するものである。
本発明に係る監視システムは、流体経路または前記流体経路内の流体を監視する可搬型の監視装置と、前記監視装置とデータ通信を行う情報処理装置とを有する監視システムであって、前記監視装置は、通信距離内の前記情報処理装置、または、前記通信距離内の他の監視装置を介して前記情報処理装置と無線通信を行う第1の無線通信部と、前記流体経路または前記流体に関するデータを取得する検出部と、前記検出部による検出結果に応じた信号を規定されたタイミングで前記第1の無線通信部を介して前記情報処理装置に送信する第1の制御部とを有し、前記情報処理装置は、前記監視装置と無線通信を行う第2の無線通信部と、前記第2の無線通信部を介して受信した信号に基づいて、前記流体経路または前記流体に関する監視処理を行う第2の制御部とを有することを特徴とする。
本発明に係る監視装置は、流体経路または前記流体経路内の流体を監視する可搬型の監視装置であって、通信距離内の情報処理装置、または、前記通信距離内の他の監視装置を介して前記情報処理装置と無線通信を行う無線通信部と、前記流体経路または前記流体に関するデータを取得する検出部と、前記検出部による検出結果に応じた信号を規定されたタイミングで前記無線通信部を介して前記情報処理装置に送信する制御部とを有することを特徴とする。
本発明に係る情報処理装置は、流体経路または前記流体経路内の流体を監視して、前記流体経路または前記流体に関するデータを示す信号を、固有の識別情報と関連付けて、規定されたタイミングで送信する可搬型の監視装置に対して、他の監視装置を介して又は直接に無線通信を行う無線通信部と、前記無線通信部を介して受信した信号に基づいて、前記流体経路または前記流体に関する監視処理を行う制御部とを有し、前記制御部は、前記無線通信部を介して受信した前記識別情報に基づいて、前記検出結果を当該識別情報毎に監視処理を行うことを特徴とする。
本発明に係る監視システムは、流体経路または流体経路内の流体を監視する可搬型の監視装置と、監視装置とデータ通信を行う情報処理装置とを有する監視システムであって、監視装置は、通信距離内の情報処理装置、または、通信距離内の他の監視装置を介して情報処理装置と無線通信を行う第1の無線通信部と、流体経路または流体に関するデータを取得する検出部と、検出部による検出結果に応じた信号を規定されたタイミングで第1の無線通信部を介して情報処理装置に送信する第1の制御部とを有し、情報処理装置は、監視装置と無線通信を行う第2の無線通信部と、第2の無線通信部を介して受信した信号に基づいて、流体経路または流体に関する監視処理を行う第2の制御部とを有することを特徴とする。
上記構成の監視システムによれば、監視装置の第1の制御部は、検出部による検出結果に応じた信号を規定されたタイミングで第1の無線通信部を介して情報処理装置に送信し、情報処理装置の第2の制御部は、第2の無線通信部を介して受信した信号に基づいて、流体経路または流体に関する監視処理を行うので、詳細には、例えば、連続して無線通信を行う場合と比べて規定されたタイミングで無線通信を行うので、監視装置は消費電力が比較的小さくなる。
また、監視装置は、第1の無線通信部により、通信距離内の情報処理装置、または、通信距離内の他の監視装置を介して情報処理装置と無線通信を行うので、例えば、比較的小さい送信出力で無線通信を行った場合でも、比較的広範囲で使用することができる。
詳細には、監視装置は、この監視装置の通信距離範囲外に情報処理装置が位置する場合でも、例えば他の監視装置を介してリレー通信を行い情報処理装置と通信を行うことで、監視装置の通信距離範囲外の情報処理装置と通信を行うことができる。つまり、情報処理装置は、複数の監視装置が通信距離内でリレー通信を行うことで、比較的広い範囲の流体経路や流体を監視することができる。
また、監視装置は、比較的消費電力が小さいので、例えば内蔵電源の電池容量を比較的小さくすることができ、比較的軽量とすることができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態に係る監視システムを説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る監視システムを説明するための全体図である。
本発明の本実施形態に係る監視システム100は、例えば図1に示すように、流体経路7又はその流体経路内7の流体を監視する。
流体経路7は、例えばガス管、上水道管、下水道管などのパイプラインであり、そのパイプライン内にはガスや上水、下水などの流体71が配置されている。本実施形態では流体71は、気体や液体などを含む。
詳細には、監視システム100は、図1に示すように、監視装置1、情報処理装置2を有する。また、監視システム100では、情報処理装置2と管理サーバ3が通信路4を介して通信可能である。通信路4は、例えば電話通信網やインターネットなどの有線式または無線式の通信路である。
本実施形態に係る監視システム100は、配管工事などを行う現場100Gにて、複数の監視装置1と携帯型の情報処理装置2が配置され、例えば現場100Gに対して遠距離の管理センタ30内に、管理サーバ3が配置されている。
監視装置1は、例えば図1に示すように、流体経路7または流体経路7内の流体71を監視する可搬型、携帯型の監視装置である。本実施形態では、例えば複数の監視装置1A〜1Eにて、流体経路7または流体71を監視する。監視装置1Aは、例えば通信距離1AR内に情報処理装置2が配置されている場合に、情報処理装置2と無線通信を行うことができるが、図1に示すように、通信距離1AR外に情報処理装置2が配置されている場合には、通信距離1AR内の他の監視装置1Bを介して情報処理装置2と無線通信を行う。このように監視装置1それぞれは、リレー通信を行うことができる。つまり、監視装置1および情報処理装置2それぞれは、各通信距離内に少なくとも、他の監視装置1または情報処理装置2が配置されていることを要する。
詳細には、本実施形態に係る監視システム100では規定された無線方式、例えばZigBee方式等による近距離無線通信方式を採用する。本実施形態に係る監視装置1(1A〜1E)それぞれには、固有の識別情報が割り当てられている。各監視装置1は、まず、無線通信可能な他の監視装置1や情報処理装置2を特定し、その情報を基に無線通信の経路を決定し、その経路を示す経路表データを記憶する。この経路表データは、比較的有効期間が短時間であり、有効期間が過ぎると又は所定のタイミングで再度設定される。各監視装置1は、有効期間内であれば、その経路表データに応じた経路で無線通信を行う。
また、監視装置1は、例えば、少なくとも、圧力センサ、加速度センサ、振動センサ、温度センサ、湿度センサ、電流電圧センサのいずれかのセンサを11を備えている。本実施形態に係る監視装置1は、種類の異なるセンサを複数備えており、一つの監視装置1にて必要に応じた複数種類のデータを取得することができる。
また、監視装置1では、例えば図1に示すように、監視装置1または監視装置1に着脱可能に接続されたセンサ部11が、流体経路7に着脱可能に固定する固定手段8により固定される。この固定手段8としては、例えば樹脂製、布製、金属製等のバンド、樹脂製や金属製の取付部材等を採用することができる。
情報処理装置2は、例えば、監視装置1(1A〜1E)から受信した信号に基づいて、流体経路7または流体経路7内の流体71を監視する。情報処理装置2は、監視者2Hにより操作される可搬型、携帯型の情報処理装置である。情報処理装置2としては、例えばPDA(Personal Digital Assistant)や携帯電話機等の情報処理装置を採用することができる。
管理サーバ3は、例えば、情報処理装置2から送信された計測データを記録するデータベースを有し、現場100Gの各監視装置1を管理する。
以下、各構成要素を図面を参照しながら詳細に説明する。
[監視装置1]
図2は、図1に示した監視装置1を説明するための図である。図3は、図1に示した監視装置を説明するための機能ブロック図である。
例えば図2,図3に示すように、監視装置1は、センサ部11、無線通信部12、電源回路13、操作入力部14、計時部15、インタフェース(I/F)16、報知部17、記憶部18、制御部(CPU:Central Processing Unit)19、内蔵電源131、選択回路110、データ処理部118,119等を有する。
センサ部11は、本発明に係る検出部の一実施形態に相当し、無線通信部12は、本発明に係る第1の無線通信部の一実施形態に相当する。電源回路13は、本発明に係る電源回路の一実施形態に相当し、内蔵電源131は、本発明に係る内蔵電源の一実施形態に相当する。制御部19は、本発明に係る第1の制御部の一実施形態に相当する。選択回路110は、本発明に係る選択手段の一実施形態に相当する。
また、本実施形態に係る監視装置1は、図2,3に示すように、基板10A上に、電源回路13、計時部15、インタフェース(I/F)16、報知部17、記憶部18、制御部19、選択回路110、データ処理部118,119等が形成されている。
センサ部11は、流体経路7または流体71に関するデータを取得する。センサ部11は、例えば、少なくとも圧力センサ、加速度センサ、振動センサ、温度センサ、湿度センサ、電流電圧センサのいずれかを有する。本実施形態に係るセンサ部11は、図2,3に示すように、温度湿度センサ(温湿度センサ)111、加速度センサ112、電流電圧センサ113、および圧力センサ114を有する。
例えば、温度湿度センサ(温湿度センサ)111は、接続部CN1、接続部CN11、およびインタフェース(I/F)11Aを介して、制御部19に接続されている。
例えば、加速度センサ112は、接続部CN2、接続部CN12、データ処理部118を介して制御部19に接続されている。
例えば、電流電圧センサ113は、接続部CN3、接続部CN13、データ処理部119を介して制御部19に接続されている。
例えば、図2,3に示すように、流体経路の接続部41に接続されたバルブチューブ114Tが接続部CN4を介して圧力センサ114に接続されており、圧力センサ114が、制御部19に接続されている。
また、本実施形態に係る監視装置1は、複数のセンサ11のうちいずれかを選択する選択回路110を有する。制御部19は、選択回路110を制御して、選択回路110により選択されたセンサ部11により取得された計測データを、当該選択されたセンサを示すセンサ情報と関連付けて、無線通信部12を介して情報処理装置2に送信する。
本実施形態に係る監視装置1では、図2に示すように、接続部CN1〜CN4が、監視装置1の筺体部10に設けられている。また、温度湿度センサ(温湿度センサ)111、加速度センサ112、電流電圧センサ113は、接続部CN1〜CN3を介して着脱可能に筺体部10に接続することができる。
データ処理部118は、ピークホールド回路1181、ハイパスフィルタ1182を有する。データ処理部119は、ピークホールド回路1191、ハイパスフィルタ1192を有する。このデータ処理部118,119は、センサ部11からの入力信号において、比較的短時間に、規定された閾値以上の計測データが入力された場合に、その旨を示す信号を制御部19に出力する。
無線通信部12は、制御部19の制御により、通信距離内の情報処理装置2、または、通信距離内の他の監視装置1を介して情報処理装置2とアンテナ(ANT)12Aにより無線通信を行う。また、無線通信部12は、図3に示すように、接続部CN6,接続配線12、接続部CN5を介して、制御部19と接続されている。
無線通信部12は、例えば、監視装置の固有の識別情報、詳細には、無線通信部12の固有の識別情報を有し、無線通信時にはその識別情報を含む信号を送信する。
電源回路13は、例えば蓄電池等の内蔵電源131が接続部CN7を介して接続されており、監視装置1の各構成要素に電力を供給する。
操作入力部14は、例えばスイッチやボタンなどにより構成され、ユーザの操作により各種設定を行う際に操作され、設定に応じた信号を制御部19に出力する。
計時部15は、例えば水晶振動子などを備え、計時を行い、計時データを制御部19に出力する。制御部19は、その計時データに基づいて各種タイミングで、データ通信やセンサの検出処理に関する処理を行う。
インタフェース(I/F)16は、例えば接続部CN16を介して、外部の情報端末装置と制御部19がデータ通信を行うためのインタフェースである。
報知部17は、制御部19により制御され、所定の報知、例えば異常などを報知する。本実施形態では、報知部17は、報知手段として発光素子161やスピーカなどが接続部CN8を介して接続されている。
記憶部18は、例えば、本発明に係る処理を行う機能を有するプログラムPRG1や、識別情報IDを記憶する。記憶部18は、例えば半導メモリである。
制御部19は、例えば、各構成要素を制御して、本発明に係る機能を実現する。
例えば、制御部19は、センサ部11による検出結果に応じた信号を規定されたタイミングで、無線通信部12を介して情報処理装置2に送信する。
また、制御部19は、情報処理装置2から無線通信部12を介して設定信号を受信した場合に、サンプリング周期にてセンサ部11により検出したデータを、無線通信部12により当該サンプリング周期にて情報処理装置2に送信する。
制御部19は、無線通信部12を介して情報処理装置2から受信した設定信号に基づいて、センサ部11により閾値以上のデータが検出された場合に、その旨を示す信号を、無線通信部12により情報処理装置2に送信する。
また、制御部19は、各センサ部11を示すセンサ情報と、当該センサ部11により取得された計測データを関連付けて無線通信部12を介して情報処理装置2に送信する。
また、上述したように、制御部19は、選択回路110により選択されたセンサ部11により取得された計測データを、当該選択されたセンサを示すセンサ情報と関連付けて、無線通信部12を介して情報処理装置2に送信する。また、選択回路110の機能については、制御部19がプログラム等により実現してもよい。
制御部19の詳細な動作については後述する。
[情報処理装置2]
図4は、図1に示した情報処理装置2と管理サーバ3を説明するための機能ブロック図である。
情報処理装置2は、例えば無線通信部21、通信部22、表示部23、操作入力部24、記憶部25、制御部(CPU)26、および報知部29を有し、各構成要素が電線(バス)27により接続されている。
無線通信部21は、本発明に係る第2の無線通信部の一実施形態に相当し、制御部(CPU)26は、本発明に係る第2の制御部の一実施形態に相当する。
無線通信部21は、制御部26の制御により、監視装置1と上記無線方式により無線通信を行う。
通信部22は、制御部26の制御により、通信路4を介して、管理サーバ3とデータ通信を行う。
表示部23は、例えば液晶モニタや有機エレクトロルミネッセンス型の表示装置により構成され、制御部26の制御により、本発明に係る画像や文字などの表示を行う。
操作入力部24は、例えばキーボード、ボタン、マウス、タッチパネル等の入力デバイスにより構成され、ユーザによる操作に応じた信号を制御部26に入力する。
記憶部25は、本発明に係る機能を実現するプログラムPRG2や各種データを記憶する。記憶部25は、例えば半導体メモリやハードディスクドライブ等の記憶装置により構成される。
報知部29は、制御部26の制御により、本発明に係る警告などの報知を行う。報知部29は、例えばスピーカや発光素子、振動素子、表示素子などにより構成される。
制御部(CPU)26は、各構成要素を統括的に制御して、本発明に係る機能を実現する。制御部26は、例えばプログラム(PRG2)を実行することにより、本発明に係る機能を実現する。
詳細には、制御部26は、無線通信部21を介して受信した信号に基づいて、流体経路7または流体71に関する監視処理を行う。具体的には、制御部26は、無線通信部21を介して監視装置1から規定範囲外のデータを受信した場合に、異常を報知する処理、例えば報知部29や表示部23を制御して異常を報知する処理を行う。
制御部26は、例えば、操作入力部24から入力された信号に基づいて、サンプリング周期を設定させる設定信号を、無線通信部21を介して監視装置1に送信する。
また、制御部26は、操作入力部24から入力された信号に基づいて、閾値を設定させる設定信号を無線通信部21を介して監視装置1に送信する。
また、制御部26は、無線通信部21を介して監視装置1から受信した、センサ情報および計測データに応じた監視処理を行う。
また、制御部26は、無線通信部21を介して監視装置1から受信した識別情報に基づいて、検出結果を当該識別情報毎に監視処理を行う。
また、制御部26は、無線通信部21を介して監視装置1から受信した計測データに基づいて、計測データが規定された条件の場合、例えば異常データを受信した場合に、通信部22を介して、管理用情報処理装置(管理サーバ3)にその旨を示す信号を送信する。
[管理サーバ3]
管理サーバ3は、図4に示すように、通信部31、表示部33、操作入力部34、記憶部35、および制御部(CPU)36を有する。
通信部31は、制御部36の制御により、通信路4を介して、情報処理装置2とデータ通信を行う。
表示部33は、例えば液晶モニタや有機エレクトロルミネッセンス型の表示装置により構成され、制御部36の制御により、本発明に係る画像や文字などの表示を行う。例えば表示部33は、監視装置1の管理データや警告データ等を表示する。
操作入力部34、例えばキーボード、ボタン、マウス、タッチパネル等の入力デバイスにより構成され、ユーザによる操作に応じた信号を制御部36に入力する。
記憶部35は、例えば情報処理装置2から送信された計測データを記録するデータベースや、プログラム(PRG3)等を有する。
制御部(CPU)36は、各構成要素を統括的に制御して、本発明に係る機能、例えば現場100Gの各監視装置1や情報処理装置2を管理する。例えば制御部26は、例えばプログラム(PRG3)を実行することにより、本発明に係る機能を実現する。
図5は、監視装置1と情報処理装置2間のデータ通信の一具体例に係るフォーマットを示す図である。
監視装置1と情報処理装置2間では、例えば図5に示すようなフォーマットにて、監視装置1から情報処理装置2にセンサ部11による計測データが送信される。
詳細は、この通信フォーマット120は、例えば、監視装置1それぞれ固有の識別情報(例えば無線通信部12の識別情報)ID121、計測データを取得したセンサAを示すセンサ情報A122、そのセンサにより取得された計測データを示すセンサ計測データAX123、計測データを取得したセンサBを示すセンサ情報B124、そのセンサにより取得された計測データを示すセンサ計測データBX125、等を有する。このフォーマット120では、識別情報ID、センサ情報、計測データが関連付けられているので、受信側の情報処理装置2では、どの監視装置1から送信された信号なのか、どのセンサにより取得された計測データなのかを簡単に把握することができる。
また、3つ以上の種類のセンサにより取得された各計測データを送信する際も、同様であり、拡張性に優れる。
図6は、本発明に係る監視システム100の第1具体例を説明するための図である。図7は、本発明に係る監視システム100の第2具体例を説明するための図である。図8は、本発明に係る監視システム100の第3具体例を説明するための図である。図9は、本発明に係る監視システム100の全体の動作を説明するための図である。
本発明に係る監視システム100は、例えば図6に示すように、ガス導管の配管工事の現場100Gにて使用される。この際、監視装置1(1A,1B)は、流体経路7に沿って設置され、各監視装置1による計測結果を示す信号S1が、監視者2Hにより操作される携帯型の情報処理装置2にて受信される。例えば表示部23には、計測データや異常を報知する画面が表示される。
また、本発明に係る監視システム100では、例えば図7に示すように、監視装置1それぞれの通信距離が比較的短い場合であっても、監視装置1がリレー通信を行うことで、情報処理装置2の通信距離以外の監視装置1、例えば監視装置1Dからの計測データが、監視装置1C、監視装置1B、監視装置1A等を介して、情報処理装置2に伝達される(S2)。このため、比較的長い距離に亘って流体経路7に沿って監視装置1が配置された場合でも、情報処理装置2の通信距離外に配置された監視装置1Dからの計測データを取得することができる。また、例えば作業車両SGによる作業中に、流体経路7に衝撃が加わった場合、通信範囲外の監視装置1Dに設けられた加速度センサによる計測データが、瞬時にリレー通信により情報処理装置2に伝達され、情報処理装置2では、その異常データを検知して瞬時に警告を行うことができる。
本発明に係る監視システム100では、例えば図8に示すように、監視装置1(1A〜1D)それぞれが、固有の識別情報(ID0001〜ID0004)を有しており、その識別情報を含む信号を無線通信により、情報処理装置2に送信する。情報処理装置2では、表示部23に、通信可能な監視装置1のリスト画面231を表示させることができる。この際、各監視装置1は、流体経路7に沿って配置された監視装置1の通信状況に応じた最適な伝送経路を設定することができ、リレー通信を行うことにより確実に情報処理装置2に計測データを送信することができる。
また、図9に示すように、情報処理装置2は、所定のタイミング、例えば異常を示すデータを取得した場合や、異常を示すデータを取得したとき情報処理装置2を操作する者がいない場合などに、管理サーバ3にその旨を知らせる信号を送信することができる。また、情報処理装置2は、各種計測データを記憶しておき、所定のデータをまとめて管理サーバ3に送信してもよい。
図10は、監視装置1の検出部および無線通信部による動作を説明するための図である。詳細には、図10(A)は、サンプリング周期T(sec)にて計測されたデータがサンプリング周期にて監視装置1から送信する動作を説明するための図であり、図10(B)は、サンプリング周期T以外のタイミングで、異常値が検出された場合の動作を説明するための図である。
上述したように、監視装置1は、図10(A)に示すように、規定されたサンプリング周期にて、センサ部11により計測データを取得して、その計測データをそのサンプリング周期にて無線通信部12から送信する。こうすることで、連続して計測データを送信する場合と比べて、消費電力を低減することができる。
また、図10(B)に示すように、規定されたサンプリング周期にて計測データを送信する場合であっても、例えば異常事態TRが発生して、センサ部11にて異常を示す計測データが取得された場合には、その異常事態が発生した時点で、異常を示す計測データを情報処理装置2に送信する。こうすることで、情報処理装置2では、即座に異常を示す計測データを取得して、その旨を示す報知(警告)を行うことができる。
図11は、本発明に係る情報処理装置2の動作を説明するためのフローチャートである。図11を参照しながら、情報処理装置2の動作を中心に、監視システム100の動作を説明する。
ステップST1において、情報処理装置2の制御部26は、例えば電源スイッチがオン時や、本発明に係る機能を実現するプログラムの起動時に、所定の初期処理を行う。
ステップST2において、制御部26は、メニュー選択画面を表示する処理を行う。メニュー選択画面には、例えば計測設定、プロパティ設定、メンテナンス、終了などを選択させる画面が表示される。
制御部26は、例えば、操作入力部24からの操作信号が終了を示す場合には、本発明に係る処理を終了する(ST3,ST4)。制御部26は、計測設定を示す操作信号を受信した場合には(ST3,ST5)、計測設定画面を表示する。計測設定画面には、例えば通信可能な監視装置1のチェック、プロパティ設定、計測などを選択させる画面が表示されている。
制御部26は、例えば、操作入力部24からの操作信号が通信可能な監視装置1のチェックを指示する場合には(ST6,ST7)、通信可能な監視装置を検索して、通信可能な監視装置のIDを表示部23に表示させ(ST8)、例えばその監視装置1により測定を開始する旨を示す決定信号が入力された場合には(ST11)、ステップST5の処理に戻り、例えば通信エラーなどにより、所定の監視装置1が表示されない場合には、通信状態を回復させるなどの通信エラー処理ST10を行い、再度ステップST7の処理に戻る。
ステップST6において、制御部26は、操作入力部24からの操作信号がプロパティ設定を指示する場合には、ステップST13のプロパティ設定処理を行う。
図12は、設定情報(プロパティ)を説明するための図である。
図12に示すように、計測に係る設定情報(プロパティ)としては、例えば、計測対象、単位、計測範囲上限、計測範囲下限、警報上限、警報下限、サンプリング時間、トレンド(グラフ表示)、ロガー(記録)、ログ(警報履歴)、表示フォーマット(有効数字)、等を有する。
制御部26は、プロパティの修正指示を示す信号を受けた場合には(ST14)、操作入力部24からの信号に応じてプロパティを修正する処理を行い(ST15)、修正後、そのプロパティを記憶部25に記憶する処理を行い(ST16)、ステップST5の処理に戻る。一方、制御部26は、修正指示ではなく、プロパティ読み出し指示を受けた場合には、記憶部25から予め記憶しているプロパティを読み出して、今回の計測の設定情報とし、ステップST5の処理に戻る。
制御部26は、ステップST6において、操作入力部23から計測を指示する信号を受信した場合には、計測処理を開始する(ST18,ST19)。詳細には、制御部26は、監視装置1に所定のタイミングで計測を開始させる信号を送信する。監視装置1では、その計測開始を示す信号を受信すると、センサにて計測を介して所定のタイミングで計測データを情報処理装置2に送信する。
制御部26は、例えば、操作入力部24から監視装置1の選択指示信号を受信すると、選択された監視装置1からの計測信号に応じた表示を行う(ST20,21,22)。
図13は、情報処理装置2に表示される計測画面の一具体例を説明するための図である。
制御部26は、図13に示すような計測画面231を表示部23に表示する処理を行う。計測画面231には、例えば計測データ232A、警告上限値232B、警告下限値232Cを有するグラフ232、計測データの種類、経過時間、開始時の計測データの値、現在の計測データの値などを有する表示部235、監視装置1からの受信電波強度を示す受信強度表示部236、停止ボタン237、ID選択ボタン238、「戻る」ボタン239等が表示されている。
また、制御部26は、例えば計測データが異常値を示す場合には、例えば図13に示すように、警報画像232Eを表示する処理や、警告音を発音するなどの報知処理を行う(ST23,24)。
また、制御部26は、例えばメンテナンスを指示する信号を、操作入力部24から受信した場合には、所定のメンテナンス処理を行う(ST25,ST26)。
図14は、情報処理装置2に表示されるメンテナンス画面の一具体例を説明するための図である。
図14に示すように、メンテナンス画面23Mには、データの格納場所の設定、監視装置固有の識別情報(監視装置の無線通信部ID)に、新たな識別情報IDを関連付ける設定、監視装置1の時刻設定、センサの検知レベル(閾値)の設定、サンプリング周期の設定、計測データの変換係数の設定、監視装置1のバッテリ(内部電源)の残り電池容量の表示設定、などを有する。制御部26は、操作入力部24からの信号に基づいて、これらの設定を行い、その設定を監視装置1に反映させる。
また、制御部26は、操作入力部24から計測終了を示す信号を受信した場合には(ST27)、計測を終了する処理を行い、ステップST2の処理に進み、それ以外の場合は、ステップ19の処理に戻る。
また、ステップST3において、制御部26は、操作入力部24からメンテナンスを指示する信号を受信すると、上記メンテナンス処理を行い(ST28)、ST2の処理に戻る。
図15は、情報処理装置2に表示される警報画面(ログ画面:履歴情報画面)の一具体例を説明するための図である。
また、制御部26は、操作入力部24から警報画面を表示させる指示信号を受信した場合には、例えば図15に示すように、時間と、監視装置の識別情報(ID)、警報の内容を示す情報などを関連づけた警報画面23Lを表示する。
以上説明したように、本発明に係る監視システムでは、可搬式の監視装置1が、通信距離内の情報処理装置2、または、通信距離内の他の監視装置を介して情報処理装置2と無線通信を行う無線通信部12と、流体経路7または流体71に関するデータを取得するセンサ部11と、センサ部11による検出結果に応じた信号を規定されたタイミングで無線通信部12を介して情報処理装置2に送信する制御部19とを有し、情報処理装置2は、監視装置1と無線通信を行う無線通信部21と、無線通信部21を介して受信した信号に基づいて、流体経路7または流体71に関する監視処理を行う制御部26を有するので、監視装置1は消費電力が比較的小さくなる。
また、監視装置1は、無線通信部12により、通信距離内の情報処理装置2、または、通信距離内の他の監視装置1を介して情報処理装置2と無線通信を行うので、例えば、比較的小さい送信出力で無線通信を行った場合でも、比較的広範囲で使用することができる。
また、監視装置1は、比較的消費電力が小さいので、例えば内蔵電源の電池容量が比較的小さくすることができ、比較的軽量とすることができる。
本発明は、上述した実施形態に限られるものではない。
本発明の一実施形態に係る監視システムを説明するための全体図である。 図1に示した監視装置1を説明するための図である。 図1に示した監視装置を説明するための機能ブロック図である。 図1に示した情報処理装置2と管理サーバ3を説明するための機能ブロック図である。 監視装置1と情報処理装置2間のデータ通信の一具体例に係るフォーマットを示す図である。 本発明に係る監視システム100の第1具体例を説明するための図である。 本発明に係る監視システム100の第2具体例を説明するための図である。 本発明に係る監視システム100の第3具体例を説明するための図である。 本発明に係る監視システム100の全体の動作を説明するための図である。 監視装置1の検出部および無線通信部による動作を説明するための図である。 本発明に係る情報処理装置2の動作を説明するためのフローチャートである。 設定情報(プロパティ)を説明するための図である。 情報処理装置2に表示される計測画面の一具体例を説明するための図である。 情報処理装置2に表示されるメンテナンス画面の一具体例を説明するための図である。 情報処理装置2に表示される警報画面(ログ画面:履歴情報画面)の一具体例を説明するための図である。
符号の説明
1 監視装置
2 情報処理装置
3 管理サーバ
100 監視システム

Claims (4)

  1. 流体経路または前記流体経路内の流体を監視する可搬型の監視装置と、前記監視装置とデータ通信を行う情報処理装置とを有する監視システムであって、
    前記監視装置は、
    通信距離内の前記情報処理装置、または、前記通信距離内の他の監視装置を介して前記情報処理装置と無線通信を行う第1の無線通信部と、
    前記流体経路または前記流体に関するデータを取得する検出部と、
    前記検出部による検出結果に応じた信号を規定されたタイミングで前記第1の無線通信部を介して前記情報処理装置に送信する第1の制御部とを有し、
    前記情報処理装置は、
    前記監視装置と無線通信を行う第2の無線通信部と、
    前記第2の無線通信部を介して受信した信号に基づいて、前記流体経路または前記流体に関する監視処理を行う第2の制御部と
    を有することを特徴とする監視システム。
  2. 前記第2の制御部は、前記第2の無線通信部を介して前記監視装置から規定範囲外のデータを受信した場合に、異常を報知する処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の監視システム。
  3. 流体経路または前記流体経路内の流体を監視する可搬型の監視装置であって、
    通信距離内の情報処理装置、または、前記通信距離内の他の監視装置を介して前記情報処理装置と無線通信を行う無線通信部と、
    前記流体経路または前記流体に関するデータを取得する検出部と、
    前記検出部による検出結果に応じた信号を規定されたタイミングで前記無線通信部を介して前記情報処理装置に送信する制御部と
    を有することを特徴とする監視装置。
  4. 流体経路または前記流体経路内の流体を監視して、前記流体経路または前記流体に関するデータを示す信号を、固有の識別情報と関連付けて、規定されたタイミングで送信する可搬型の監視装置に対して、他の監視装置を介して又は直接に無線通信を行う無線通信部と、
    前記無線通信部を介して受信した信号に基づいて、前記流体経路または前記流体に関する監視処理を行う制御部とを有し、
    前記制御部は、前記無線通信部を介して受信した前記識別情報に基づいて、前記検出結果を当該識別情報毎に監視処理を行うことを特徴とする情報処理装置。
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