JP2004170580A - ジョブ割込み機能付き電子機器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】割込みジョブを受け付け可能とする割込みモードに設定するための割込みスイッチ8aと、割込みモード下の割込みジョブの終了前に、割込みジョブ終了後の割込みモード解除の要否の予約を受け付け、割込みジョブ完了後に、この要否予約にもとづき、割込みモードを解除または維持する制御手段1とを備えている。
【選択図】図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ジョブの割込み機能を有したコピー機、ファクシミリ複合機などの電子機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、連続コピーなどの実行中に他のジョブを割込み実行することが可能なコピー機やファクシミリ複合機が広く普及している。この割込みジョブは、割込みスイッチを操作して割込みモードにした後に投入が可能となり、投入したジョブが終了すると、割込みモードは自動的に解除される。
【0003】
割込みモードを所定時間経過後に解除するようにしたものもあるが、その時間内に新たなジョブを投入しない限りは時間経過後自動解除して、割り込まれて中断していたジョブがその後再開される。
【0004】
したがって、この種の装置においては、割込みジョブを複数投入したい場合には、そのつど割込みモードに設定するか、あるいは、次の割込みジョブを上記時間内に急いで投入する必要があり、割込みジョブを連続して複数投入したい利用者にとって、使いづらいものであった。
【0005】
また逆に、割込みスイッチの再押下等の操作でしか割込みモードを解除できないようにすれば、連続投入の利用者には使いやすいものとなるが、割込みジョブが1件のみの利用者にとっては余計な操作が必要なためかえって使いづらく、また操作を忘れるということもあり、中断しているジョブの利用者にとっても不都合であった。
【0006】
多重割込みが可能なものとしては、複数の割込みジョブの受け付けを可能とするとともに、その解除の順序を任意に設定することができる割込み制御システムが、特許文献1に開示されている。
【0007】
【特許文献1】
特開平11−232123号公報
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような事情を考慮して提案されたもので、その目的は、割込みモードを自動的に解除するか否かを利用者が選択できるようにしたジョブ割込み機能付き電子機器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載のジョブ割込み機能付き電子機器は、割込みジョブを受け付け可能とする割込みモードに設定するための割込みスイッチと、割込みモード下の割込みジョブの終了前に、割込みジョブ終了後の割込みモード解除の要否の予約を受け付け、割込みジョブ終了後に、この要否予約にもとづき、割込みモードを解除または維持する制御手段とを備えている。
【0009】
すなわち、割込みモードを自動解除するか否かは利用者の判断に委ねられ、自動解除予約をした場合には所定時間経過後に自動解除されるが、予約しない場合は割込みスイッチの再押下等の割込みモード解除操作をするまで割込みモードを継続させることができる。
【0010】
請求項2では、割込みモード解除の予約を受け付けた場合は、割込みジョブ終了後、所定時間経過後に割込みモードを解除するようにしている。
【0011】
請求項3では、割込みジョブ終了後、上記所定時間内に新たな割込みジョブを受け付けた場合に、新たな割込みジョブの実行後の割込みモード解除の要否の予約をさらに受け付け、新たな割込みジョブ終了後に、その予約要否にもとづき、割込みモードを解除または維持するようにしている。
【0012】
請求項4では、割込みジョブ終了後、上記所定時間内に新たな割込みジョブを受け付けた場合に、新たな割込みジョブの終了後のさらに所定時間経過後に割込みモードを解除するようにしている。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面とともに説明する。
【0014】
図1は、本発明のジョブ割込み機能付き電子機器の一例の内部構成を示すブロック図である。
【0015】
図1の例ではファクシミリ複合機を示しているが、これに限定されず、コピー機であってもよい。
【0016】
図中、1は以下の各部を制御するCPU等で構成された制御手段、2は通信回線への網制御を行うNCU、3は画像データをFAX通信するために信号の変調・復調を行うモデム、4は画像データを記憶する画像メモリ、5は可変情報や印字出力情報を記憶するRAM、6は制御プログラムを記憶しているROM、7は液晶画面等で構成された表示部、8はテンキーや割込みスイッチ8a、各種スイッチで構成された操作部、9は原稿を読み取る読取部、10はパソコンからのデータを受け取り、あるいはパソコンデータを送り出すPCインターフェース、11は画像データを印字出力する印字出力部である。
【0017】
このファクシミリ複合機は、読取部9で原稿を読み取り、印字出力部11により印字出力するコピー機能、NCU2、モデム3を介して他のファクシミリ装置(不図示)と送受信を行うFAX送受信機能、FAX受信にともなう受信出力機能、PCインターフェース10を介してパソコンからデータを受信して印字出力するプリンタ機能の基本機能を有している。
【0018】
また、このファクシミリ複合機は、連続コピーやFAX受信にともなう連続印字をしているときに割り込んで急ぎのコピーやFAX送信を行うためのジョブ割込み機能も有している。このジョブ割込み機能は、先のジョブが実行中に上記割込みスイッチ8aを押下して割込みモードとなった後に、利用が可能となる。すなわち、割込みスイッチ8aが押下されると実行中のジョブは中断し、操作部8、表示部9、印字出力部11などは、割り込んできた利用者に使用可能に開放される。
【0019】
本発明では、割込みモード下の割込みジョブの実行中に、割込みジョブ終了後に割込みモードを自動解除するか否かの予約を受け付けるようにしており、割込みジョブ完了後に、この自動解除の要否予約にもとづき、割込みモードを解除または維持するようにしている。
【0020】
以下に、図2〜図4のフローチャートを参照しながら、自動解除予約の詳細動作について説明する。ここで、図2は、割込みモードの解除予約の受付処理を、図3は、割込みモードの解除起動処理を、図4は、割込みモードの解除処理を示している。
【0021】
図2の割込みモードの解除予約の受付処理は、割込みモード時にジョブを開始するためのスタートボタン(不図示)が操作されたときに実行される。
【0022】
スタートボタンが押下されると、割込みジョブが開始され(101)、割込み解除の予約がされておらず(102)、かつ、装置自体が「既定の割込み自動解除をしない」(103の「無効」)、ジョブ単位の「割込み解除予約を受け付ける」(104の「有効」)の設定となっている場合は、割込み利用者に対して、表示部7で「割込み解除予約をしますか?」などのガイド表示を行い(105)、入力待ちとする(106)。入力待ちの間に割込みジョブが完了した場合には、直ちに割込みモードを解除して、待機状態に戻る。
【0023】
そして、「予約する」の入力があれば、割込み解除予約をON状態とし(108)、ジョブ終了後のタイマー値をセットする(109)。
【0024】
また、装置自体が「既定の割込み自動解除をする」(103の「有効」)の設定、すなわちジョブ単位の解除予約を利用者に選択させないように設定されている場合は、同様に割込み解除予約をON状態とし(108)、ジョブ終了後のタイマー値をセットする(109)。
【0025】
ステップ102で割込み解除の予約がONとなっている場合は、カウント中のタイマーをリセットし、タイマー値を再セットする(110、111)。すなわち、この処理は、すでに割込み解除の予約がなされている状態で、所定時間経過前に(割込み解除される前に)次の割込みジョブが投入されたときのタイマーの延長処理を示している。
【0026】
以上のようにして、割込みジョブ実行中の割込みモードの解除予約が受け付けられる。
【0027】
この例では、いちど解除予約を受け付けると、それ以降のジョブについては、いちいち問い合わせを行わないようにしているので、操作がわかりやすくなっているが、割込みジョブごとに自動解除予約ができるように、2回目以後の割込みジョブのとき、すなわち割込み解除の予約がONと判断したときにも(102)、ガイド表示して(105)、解除予約を受け付けるようにしてもよい。また、2回目以降は予約をキャンセルできるようにしてもよい。
【0028】
なお、上記タイマー値は装置ごとに予め設定しておいてもよいし、自動解除予約の受け付けのときに、同時に入力できるようにしてもよい。
【0029】
図3の割込みモードの解除起動処理は、割込みジョブの完了時に実行され、上記の割込みモードの解除予約の受付処理(図2)で、割込み解除の予約状態をONにした場合には(201)、表示部7を割込み動作中の待機状態の表示とし(202)、その所定時間経過後に割込みモードを自動解除するためのタイマーをスタートさせる(203)。
【0030】
図4の割込みモードの解除処理は、割込みスイッチ8aの再操作とタイムアップとを監視しており、割込みスイッチ8aが再押下されたとき(301)、または割込み解除予約がON状態でタイムアップしたとき(302、303)は、割込み解除予約状態をOFFとするとともに(304)、割込みモードを解除する(305)。
【0031】
図5は、(a)自動解除予約なし、(b)自動解除予約あり(割込みジョブを1回のみ実行)、(c)自動解除予約あり(割込みジョブを2回実行)、の3パターン別に、割込みモード自動解除のタイミングを示したタイムチャートである。
【0032】
以上のように、割込みモードを自動解除するか否かは利用者の判断に委ねられ、自動解除予約をした場合には所定時間経過後に自動解除されるが、予約しない場合は割込みスイッチ8aを再操作するまで割込みモードを継続する。
【0033】
すなわち、複数の割込みジョブを連続して実施したい利用者であっても、1回のみの割込みジョブで終了した利用者であっても、ニーズに応じた割込みモード解除方法が選択でき、操作性を向上させることができる。
【0034】
【発明の効果】
以上の説明からも理解できるように、請求項1に記載のジョブ割込み機能付き電子機器は、割込みジョブ終了後の割込みモード解除の要否の予約を受け付け、この要否予約にもとづき割込みモードを解除または維持するようにしているので、利用者の割込みの利用形態により自動解除の要否が選択でき、職場の作業効率を向上させることができる。
【0035】
請求項2では、自動解除予約した場合でも所定時間経過後でないと解除されないので、適切なタイマー値を設定しておけば余裕をもって割込みジョブを実施することができる。
【0036】
請求項3では、所定時間内に次の割込みジョブを投入した場合は、さらに割込みモード解除の要否の予約を受け付けるようにしているので、割込みジョブごとに割込みモードの解除要否を選択することができる。
【0037】
請求項4では、連続して割込みジョブを投入した場合でも、最初の割込みジョブにおいてのみ、割込みモード解除の要否の予約を受け付けているため、割込みジョブ投入のつど解除予約のための操作を行う必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のジョブ割込み機能付き電子機器の一例の内部構成を示すブロック図である。
【図2】割込みモードの解除予約の受付処理の一例を示すフローチャートである。
【図3】割込みモードの解除起動処理の一例を示すフローチャートである。
【図4】割込みモードの解除処理の一例を示すフローチャートである。
【図5】(a)は自動解除予約なし、(b)は自動解除予約あり(割込みジョブを1回のみ実行)、(c)は自動解除予約あり(割込みジョブを2回実行)、割込みモード自動解除のタイミングを示したタイムチャートである。
【符号の説明】
1 制御手段
8 操作部
8a 割込みスイッチ
Claims (4)
- 割込みジョブを受け付け可能とする割込みモードに設定するための割込みスイッチと、
割込みモード下の割込みジョブの終了前に、割込みジョブ終了後の割込みモード解除の要否の予約を受け付け、割込みジョブ終了後に、この要否予約にもとづき、割込みモードを解除または維持する制御手段とを備える、ジョブ割込み機能付き電子機器。 - 請求項1において、
上記制御手段は、割込みモード解除の予約を受け付けた場合は、割込みジョブ終了後、所定時間経過後に割込みモードを解除することを特徴とする、ジョブ割込み機能付き電子機器。 - 請求項2において、
上記制御手段は、割込みジョブ終了後、上記所定時間内に新たな割込みジョブを受け付けた場合に、新たな割込みジョブの実行後の割込みモード解除の要否の予約をさらに受け付け、新たな割込みジョブ終了後に、その予約要否にもとづき、割込みモードを解除または維持するようにしている、ジョブ割込み機能付き電子機器。 - 請求項2において、
上記制御手段は、割込みジョブ終了後、上記所定時間内に新たな割込みジョブを受け付けた場合に、新たな割込みジョブの終了後のさらに所定時間経過後に割込みモードを解除することを特徴とする、ジョブ割込み機能付き電子機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002334730A JP2004170580A (ja) | 2002-11-19 | 2002-11-19 | ジョブ割込み機能付き電子機器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002334730A JP2004170580A (ja) | 2002-11-19 | 2002-11-19 | ジョブ割込み機能付き電子機器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004170580A true JP2004170580A (ja) | 2004-06-17 |
Family
ID=32699037
Family Applications (1)
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JP2002334730A Pending JP2004170580A (ja) | 2002-11-19 | 2002-11-19 | ジョブ割込み機能付き電子機器 |
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JP (1) | JP2004170580A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006026972A (ja) * | 2004-07-13 | 2006-02-02 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 画像形成装置および言語切替方法 |
-
2002
- 2002-11-19 JP JP2002334730A patent/JP2004170580A/ja active Pending
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