JP2004195784A - 画像形成装置とその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】割り込み機能を備える画像形成装置において、割り込みモードの自動解除機能を自装置の処理機能に合わせて適切に機能させる。
【解決手段】本発明の画像形成装置は、記録媒体に画像を形成する画像形成部と、この画像形成部を用いて実行可能な自装置の機能を判定する機能判定部9と、画像形成部で画像を形成しているときに、別の画像形成処理を優先して行う割り込みモードに移行させるモード切替部4と、割り込みモードを自動的に解除する割り込み自動解除部7と、割り込み自動解除部7で割り込みモードの自動解除を行うか否かのオンオフ設定を、機能判定部9で判定した自装置の機能に応じて切り替える自動解除オンオフ切替部8とを備える。
【選択図】 図3
【解決手段】本発明の画像形成装置は、記録媒体に画像を形成する画像形成部と、この画像形成部を用いて実行可能な自装置の機能を判定する機能判定部9と、画像形成部で画像を形成しているときに、別の画像形成処理を優先して行う割り込みモードに移行させるモード切替部4と、割り込みモードを自動的に解除する割り込み自動解除部7と、割り込み自動解除部7で割り込みモードの自動解除を行うか否かのオンオフ設定を、機能判定部9で判定した自装置の機能に応じて切り替える自動解除オンオフ切替部8とを備える。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、割り込み機能を有する画像形成装置とその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
コピー機(複写機)などの画像形成装置には、割り込み機能を備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。この割り込み機能は、例えば、連続コピーの処理を行っている最中に、何らかの理由で別の処理を優先して行いたい場合に利用される。このような割り込み機能を持つコピー機においては、割り込みを指示するボタン(以下、割り込みボタン)を押すことにより、通常モードから割り込みモードに入り、その後、再び割り込みボタンを押すことにより、割り込みモードを解除して通常モードに復帰する。コピー機の操作パネルには、通常モードと割り込みモードでそれぞれ専用のジョブ設定用画面が表示される。そのため、割り込みモードに入ると、割り込みで実行するジョブ(例えば、コピー枚数、コピー部数などの処理条件)を、通常モードとは別に設定することができる。また、割り込みモードが解除されると、割り込みモードで設定されたジョブ内容はクリア(消去)され、割り込み前の設定で通常モードのジョブを継続することができる。
【0003】
【特許文献1】
特開平5−127446号公報
【0004】
また従来において、一台の画像形成装置に複数の機能(複合機能)を持たせた複合装置も提供されている。複合装置としては、原稿の画像を読み取って用紙等の記録媒体に複写するコピー機能の他に、例えばネットワークを介して受信したデータに基づいて画像を形成するプリンタ機能を同時に備えたものがある。この種の複合装置でプリンタ機能により画像を形成しているときに、コピー機能を利用するユーザーが割り込みボタンを押して割り込みモードに移行させ、そのままの状態で放置すると、割り込みによって中断されたジョブや割り込み後に起動されたジョブがいつまで経っても実行されないという状況を招くことになる。そのため、割り込み機能をもつ複合装置には、割り込みモードに移行した状態で、実質的な無稼働状態(ユーザーの入力操作や画像形成処理などが全く行われていない状態)が予め設定された所定時間を超えて継続したときに、割り込みモードを自動的に解除する機能(以下、割り込み自動解除機能とも記す)が設けられている。
【0005】
また近年では、主にコストダウン等の観点から、コピー機能のみを備える画像形成装置(スタンドアロンのコピー機)と、コピー機能と他の機能(例えば、プリンタ機能)を同時に備える画像形成装置(複合装置)とを、それぞれ同じコントローラで制御する場合が多くなっている。コピー機能のみを備える画像形成装置(以下、DC機とも記す)の場合は、ユーザーが必ず装置の前に立って原稿をセットしたり操作パネルを操作したりするため、割り込みモードに移行したまま放置されても、後から来たユーザーは操作パネル上の割り込みボタンを押して割り込みモードを解除し、通常モードでコピー処理を行うことができる。したがって、DC機の場合は、割り込み自動解除機能を備えていなくても特に問題になることはない。これに対して、コピー機能とプリンタ機能などの複数の機能を備える画像形成装置(以下、MF機とも記す)の場合は、前述の理由により割り込み自動解除機能が必須となっている。そのため、DC機とMF機とを共通のコントローラで制御する場合は、コントローラの制御機能の一つとして割り込み自動解除機能を組み込む必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、DC機のコントローラに割り込み自動解除機能をもたせると、ユーザーの使い勝手に支障を来すケースも考えられる。すなわち、通常モードで割り込みボタンが押された場合は、実際に通常モードでジョブが実行されていなくても、通常モードで設定されたジョブ内容を保持(記憶)した状態で、通常モードから割り込みモードへの移行がなされる。そのため、通常モードでは、これに適用されるジョブ内容を比較的利用頻度の高いジョブ内容に設定し、割り込みモードでは、デフォルトで設定されているジョブ内容をそのまま適用することにより、ユーザーは、割り込みボタンを使って各モードでのジョブ内容を自在に切り替えて利用する、いわゆる簡易ジョブメモリ的な使い方をすることができる。
【0007】
但し、コントローラの割り込み自動解除機能によって割り込みモードが自動的に解除されると、それと同時に操作パネルの表示画面が通常モードのジョブ設定用画面に切り替わるため、割り込みモードのジョブ内容(デフォルト設定のジョブ内容)でコピーを行う場合は、その都度、ユーザーが割り込みボタンを押して割り込みモードに切り替える必要がある。よって、コピー機としての操作性が著しく損なわれてしまう。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る画像形成装置は、記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、この画像形成手段で画像を形成しているときに、別の画像形成処理を優先して行う割り込みモードに移行させる割り込み手段と、割り込みモードを自動的に解除する割り込み自動解除手段と、この割り込み自動解除手段で割り込みモードの自動解除を行うか否かのオンオフ設定を切り替える切り替え手段とを備えた構成となっている。
【0009】
上記構成の画像形成装置においては、自動解除手段で割り込みモードの自動解除を行うか否かのオンオフ設定を切り替え手段で切り替えることにより、割り込み手段で割り込みモードに移行させたときに、この割り込みモードを自動解除手段で自動的に解除するかどうかを任意に設定することが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0011】
図1は本発明が適用される画像形成装置の構成例を示す概略図であり、図2は本発明が適用される画像形成装置の他の構成例を示す概略図である。
【0012】
図1に示す画像形成装置100は、原稿の画像を光学的に読み取る画像読取部(IIT)101と、用紙等の記録媒体に画像を形成する画像形成部(IOT)102と、これら画像読取部101と画像形成部103を含む画像形成装置全体の動作を制御するコントローラ103とを備えた構成となっている。この画像形成装置100は、画像読取部101で原稿から読み取った画像データを画像形成部102に送り、この画像形成部102で画像データに基づく可視画像を記録媒体(用紙等)に形成するもので、コピー機能のみ(単一機能)を持つDC機の構成となっている。
【0013】
一方、図2に示す画像形成装置200は、原稿の画像を光学的に読み取る画像読取部201と、用紙等の記録媒体に画像を形成する画像形成部202と、ファクシミリデータの送信及び受信などのファクシミリ処理を行うファクシミリ処理部(FAX)203、プリントデータの受信及び画像処理などのプリンタ処理を行うプリンタ処理部(Prn)204と、これら画像処理部201、画像形成部202、ファクシミリ処理部203及びプリンタ処理部204を含む画像形成装置全体の動作を制御するコントローラ205とを備えた構成になっている。この画像形成装置200は、コピー機能、ファクシミリ機能、プリンタ機能といった複数の機能(複合機能)を併せ持つMF機の構成となっている。
【0014】
コピー機能は、画像読取部201で原稿から読み取った画像データを画像形成部202に送り、この画像形成部202で画像データに基づく可視画像を記録媒体(用紙等)に形成することにより実行される。ファクシミリ機能は、画像読取部201で原稿から読み取った画像データやネットワークを介して受信した画像データをファクシミリ処理部203で指定のファクシミリ番号宛に送信したり、自装置宛に送信されたファクシミリデータをファクシミリ処理部203で受信し、この受信したファクシミリデータを画像形成部202に送って記録媒体に形成することにより実行される。プリンタ機能は、ネットワークを介して受信した画像データをプリンタ処理部204から画像形成部202に送って記録媒体に形成することにより実行される。
【0015】
また、上記画像形成装置100,200において、画像読取部101,201は、例えばCCD(Charge Coupled Device)センサを用いたスキャナエンジンによって構成され、画像形成部102,202は、例えば電子写真式にしたがって記録媒体に画像(トナー像)を形成するプリンタエンジンによって構成される。
【0016】
図3は画像形成装置に組み込まれるコントローラの構成例を示すブロック図である。図示したコントローラ1の構成は、上述したコントローラ103及びコントローラ205に共通に適用されるものである。このコントローラ1は、ユーザーインターフェース(UI)2と電気的に接続されている。
【0017】
コントローラ1は、ジョブメモリ3と、モード切替部4と、通常モード実行部5と、割り込みモード実行部6と、割り込み自動解除部7と、自動解除オンオフ切替部8と、機能判定部9と、オンオフ設定メモリ10とを備えた構成となっている。
【0018】
ユーザーインターフェース2は、ユーザーと画像形成装置との間で各種の情報を受け渡しを行うためのもので、例えば、ユーザーが画像形成装置を操作するときに使用される操作キー、操作ボタンなどの入力部と、ユーザーに対して操作用画面や操作案内メッセージ、アラーム表示などの各種情報を表示する表示部とを有する操作パネルによって構成されるものである。このユーザーインターフェース2の入力部には、割り込み処理を行う際にユーザーによって押下される割り込みボタンが設けられている。
【0019】
コントローラ1が備える各々の機能部のうち、ジョブメモリ3は、ユーザーインターフェース2を用いてユーザーにより入力(設定)されたジョブの内容(例えば、コピー枚数、コピー部数、コピー倍率、コピー濃度、用紙サイズ、ステープル処理の有無、孔開け処理の有無など)を記憶するものである。このジョブメモリ3には通常モードで画像形成処理(本例ではコピー処理)を行うときに適用されるジョブ内容の記憶領域と、割り込みモードで画像形成処理(本例ではコピー処理)を行うときに適用されるジョブ内容の記憶領域が設けられている。通常モードや割り込みモードで適用されるジョブ内容は、ユーザーインターフェース2を用いてユーザーにより設定される。
【0020】
モード切替部4は、画像形成に係る画像形成装置の動作モードを、通常モードと割り込みモードとの間で切り替えるものである。割り込みモードとは、画像形成部で画像を形成しているときに、別の画像形成処理を優先して行うための動作モードであり、通常モードとは、割り込みモード以外で画像を形成する動作モードである。モード切替部4に対しては、ユーザーインターフェース2の入力部に設けられた割り込みボタンをユーザーが押下する毎に、割り込みモードへの移行を指示する割り込み信号と割り込みモードの解除を指示する割り込み解除信号がユーザーインターフェース2から交互に入力される。すなわち、画像形成装置を立ち上げた後に割り込みボタンを押すと割り込み信号が入力され、その後再び割り込みボタンを押すと割り込み解除信号が入力され、その後再び割り込みボタンを押すと割り込み信号が入力され、その後再び割り込みボタンを押すと割り込み解除信号が入力され、...といった具合に、各々の信号がユーザーインターフェース2からモード切替部4に入力される。
【0021】
これに対して、モード切替部4は、ユーザーインターフェース2から入力される信号(割り込み信号、割り込み解除信号)にしたがって画像形成装置の動作モードを切り替える。さらに詳述すると、モード切替部4は、ユーザーインターフェース2から割り込み信号が入力された場合は、これにしたがって画像形成装置の動作モードを割り込みモードに切り替えて割り込み実行部6を起動し、ユーザーインターフェース2から割り込み解除信号が入力された場合は、これにしたがって画像形成装置の動作モードを通常モードに切り替えて通常モード実行部5を起動する。また、モード切替部4は、切り替え後の動作モードに合わせてユーザーインターフェース2に表示切替信号を送出することにより、ユーザーインターフェース2における表示部の表示画面を切り替える。すなわち、画像形成装置の動作モードを割り込みモードに切り替えた場合は、この割り込みモードに適用されるジョブ設定用画面をユーザーインターフェース2の表示部に表示させ、画像形成装置の動作モードを通常モードに切り替えた場合は、この通常モードに適用されるジョブ設定用画面をユーザーインターフェース2の表示部に表示させる。
【0022】
通常モード実行部5は、画像形成部を用いた画像形成処理を通常モードで実行するものである。この通常モード実行部5では、通常モードの実行にあたって、ジョブメモリ3に記憶された通常モード用のジョブ内容を参照し、このジョブ内容に基づいて画像形成処理を実行する。
【0023】
割り込みモード実行部6は、画像形成部を用いた画像形成処理を割り込みモードで実行するものである。この割り込みモード実行部6では、割り込みモードの実行にあたって、ジョブメモリ3に記憶された割り込みモード用のジョブ内容を参照し、このジョブ内容に基づいて画像形成処理を実行する。
【0024】
割り込み自動解除部7は、モード切替部4による動作モードの切り替えによって画像形成装置の動作モードが割り込みモードに移行した後、所定の条件を満たしたときに割り込みモードを自動的に解除するものである。具体例として、割り込みモードに移行後、実質的な無稼働状態(ユーザーインターフェース2を用いたユーザーの入力操作や画像形成処理に係る処理動作が全く行われていない状態)の経過時間をタイマー等によって計測し、この計測時間が、予め設定された所定時間を超えた場合に割り込みモードを自動的に解除する。割り込みモードの自動解除は、割り込み自動解除部7からモード切替部4に割り込み解除信号を送出することにより行われる。
【0025】
自動解除オンオフ切替部8は、割り込み自動解除部7で割り込みモードの自動解除を行うか否かのオンオフ設定を切り替えるものである。この自動解除オンオフ切替部8では、割り込み自動解除部7に対して、割り込みモードの自動解除を有効とする旨のオン信号又は無効とする旨のオフ信号を送出することにより、割り込み自動解除部7による割り込みモードの自動解除をオン(有効)又はオフ(無効)に設定する。
【0026】
機能判定部9は、画像形成部を用いて実行可能な自装置の機能を判定するものである。画像形成部を用いて実行可能な画像形成装置の機能としては、コピー機能、ファクシミリ機能、プリンタ機能などが一例として考えられる。このうち、コピー機能は、画像読取部と画像形成部を用いて実行される画像形成装置の標準機能となっている。これに対して、ファクシミリ機能及びプリンタ機能は、それぞれ画像形成装置に後付けで追加可能なオプション機能となっている。自装置がファクシミリ機能を備えているか否かの判定は、ファクシミリ機能を実現するためのハードウェアやソフトウェアの有無(例えば、ファクシミリ通信用のモデムカードの有無や、ファクシミリ通信ソフトの有無、公衆回線との接続のための通信ポートの有無など)を検出することにより実行可能である。また、自装置がプリンタ機能を備えている否かの判定は、プリンタ機能を実現するためのハードウェアやソフトウェアの有無(例えば、プリンタフォントの有無、プリンタ機能を実現するプログラムが格納された記録媒体の有無、ネットワーク経由でプリントジョブを受け付けるための入出力インターフェースの有無など)を検出することにより実行可能である。
【0027】
オンオフ設定メモリ10は、自動解除オンオフ設定部8で割り込みモードの自動解除のオンオフ設定を切り替える際に参照されるオンオフ設定情報を記憶するものである。このオンオフ設定メモリ10は、例えばEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)などの不揮発性メモリによって構成される。また、オンオフ設定メモリ10に対しては、ユーザーインターフェース2の表示部にオンオフ設定用の画面を表示した状態で入力部から入力されるユーザからの指示にしたがってオンオフ設定情報が記憶される。オンオフ設定情報とは、割り込み自動解除部7で割り込みモードの自動解除を行うか否かのオンオフ設定を、オン状態に設定するのかオフ状態に設定するのかを明示する情報である。このオンオフ設定情報が例えばオン状態に設定すべき旨を明示する「オン設定」とオフ状態に設定すべき旨を明示する「オフ設定」のいずれかでオンオフ設定メモリ10に記憶されるものとすると、デフォルトの状態ではオンオフ設定情報が「オフ設定」でオンオフ設定メモリ10に記憶される。また、オンオフ設定メモリ10に記憶されたオンオフ設定情報は、機能判定部9で判定した自装置の機能が単一機能(スキャナ機能のみ)である場合に限り、オンオフ設定切り替え部8によって参照される。
【0028】
続いて、コントローラによって行われる具体的な処理内容について説明する。図4は画像形成装置の立ち上げ時にコントローラによって行われる処理手順の一例を示すフローチャートである。先ず、画像形成装置の電源がオン(投入)されると、装置立ち上げのための処理の一つとして、機能判定部9が装置に追加されたオプション機能の検出処理を行う(ステップS1)。この検出処理では、ファクシミリ機能を実現するためのハードウェアやソフトウェアの有無、及びプリンタ機能を実現するハードウェアやソフトウェアの有無を検出する。
【0029】
次いで、機能判定部9は、先のステップS1の検出処理で実際に追加オプション機能が検出されたか否かを判断する(ステップS2)。そして、追加オプション機能が検出された場合(ステップS2でYesの場合)は、自装置の機能が、複数の機能(コピー機能とファクシミリ機能、又はコピー機能とプリンタ機能、あるいはコピー機能、ファクシミリ機能及びプリンタ機能)を併せ持つ複合機能であると判定し、その旨の判定結果を自動解除オンオフ切替部8に通知する。これにより、自動解除オンオフ切替部8は、機能判定部9の判定結果、すなわち自装置の機能が複合機能である旨の判定結果に応じて、割り込み自動解除部7による割り込みモードの自動解除のオンオフ設定をオン状態に設定する(ステップS3)。
【0030】
一方、追加オプション機能が検出されなかった場合(ステップS2でNoの場合)は、自装置の機能がコピー機能のみ(単一機能)であると判定し、その旨の判定結果を自動解除オンオフ切替部8に通知する。これにより、自動解除オンオフ切替部8は、機能判定部9の判定結果、すなわち自装置の機能がコピー機能のみである旨の判定結果に応じて、割り込み自動解除部7による割り込みモードの自動解除のオンオフ設定をオフ状態に設定する(ステップS4)。
【0031】
このように自装置の機能を機能判定部9で判定し、この判定結果に応じて割り込みモードの自動解除のオンオフ設定を行うことにより、DC機とMF機を共通のコントローラ1で制御する場合でも、制御対象となる画像形成装置(自装置)の機能に合わせて割り込みモードの自動解除機能をオン状態又はオフ状態に設定することができる。すなわち、自装置の機能がMF機に該当する場合はそれに合わせて割り込みモードの自動解除機能をオン状態に設定し、自装置の機能がDC機に該当する場合はそれに合わせて割り込みモードの自動解除機能をオフ状態に設定することができる。
【0032】
その結果、例えば、上記図1に示す画像形成装置100が備える標準機能(コピー機能)に追加のオプション機能としてファクシミリ機能及びプリンタ機能を追加して上記図2に示す画像形成装置200にアップグレードした場合、あるいは上記図1に示す画像形成装置100と上記図2に示す画像形成装置200をそれぞれ同じコントローラで制御する場合に、それぞれの装置機能に合わせて割り込みモードの自動解除機能のオンオフ設定を適切に切り替えることができる。
【0033】
また、自装置の機能がMF機に該当する場合は、割り込みモードの自動解除機能を必ず(常に)オン状態に設定する必要があるが(理由は従来技術で記述したとおり)、自装置の機能がDC機に該当する場合は、割り込みモードの自動解除機能をユーザの希望に合わせてオン状態又はオフ状態に設定することが可能である。具体的には、上記ステップS4において、自動解除オンオフ切替部8がオンオフ設定メモリ10内のオンオフ設定情報を参照し、そこから読み出したオンオフ設定情報(「オン設定」又は「オフ設定」)にしたがって自動解除機能のオンオフ状態を設定する(切り替える)ものとすればよい。この場合、オンオフ設定メモリ10に記憶されるオンオフ設定情報は、予めユーザがユーザーインターフェース2を用いて入力指示したオンオフ設定情報(デフォルトの状態では「オフ設定」)に基づくものなる。
【0034】
さらに、画像形成装置の立ち上げ時に上記図4に示す処理フローにしたがって割り込みモードの自動解除機能のオンオフ設定を自動で行うか否かをユーザーインターフェース2の入力部でユーザーが選択可能な構成とし、オンオフ設定を自動で行わない方をユーザーが選択した場合(又は最初から自動設定機能を備えていない場合)は、自装置の機能がコピー機能のみであると機能判定部9が判定した場合(DC機に該当する場合)に限り、ユーザーインターフェース2の入力部を用いたユーザーからの入力指示を受け付け、その入力指示にしたがって割り込みモードの自動解除のオンオフ設定を切り替える構成としてもよい。また、機能判定部9で判定した自装置の機能が複合機能である場合(MF機に該当する場合)は、割り込みモードの自動解除が常にオン状態に設定されるように、ユーザーインターフェース2の入力部を用いたユーザーからの入力指示を受け付けない(手動による自動解除機能のオンオフ設定を禁止する)構成とするのが望ましい。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、自動解除手段で割り込みモードの自動解除を行うか否かのオンオフ設定を切り替え手段で切り替えることにより、割り込み手段で割り込みモードに移行させたときに、この割り込みモードを自動解除手段で自動的に解除するかどうかを任意に設定することができる。これにより、自装置の機能に合わせて割り込みモードの自動解除機能をオン状態又はオフ状態に設定することができる。そのため、単一機能を備える画像形成装置と複合機能を備える画像形成装置の両方を1種類のコントローラで制御する場合でも、それぞれの装置の機能に合わせて割り込みモードの自動解除機能のオンオフ設定を適宜切り替えることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される画像形成装置の構成例を示す概略図である。
【図2】本発明が適用される画像形成装置の他の構成例を示す概略図である。
【図3】コントローラの構成例を示すブロック図である。
【図4】ホントローラによる処理手順の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100,200…画像形成装置、101,201…画像読取部、102,202…画像形成部、103,205…コントローラ、204…ファクシミリ処理部、205…プリンタ処理部、1…コントローラ、2…ユーザーインターフェース(UI)、3…ジョブメモリ、4…モード切替部、5…通常モード実行部、6…割り込みモード実行部、7…割り込み自動解除部、8…自動解除オンオフ設定部、9…機能判定部、10…オンオフ設定メモリ
【発明の属する技術分野】
本発明は、割り込み機能を有する画像形成装置とその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
コピー機(複写機)などの画像形成装置には、割り込み機能を備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。この割り込み機能は、例えば、連続コピーの処理を行っている最中に、何らかの理由で別の処理を優先して行いたい場合に利用される。このような割り込み機能を持つコピー機においては、割り込みを指示するボタン(以下、割り込みボタン)を押すことにより、通常モードから割り込みモードに入り、その後、再び割り込みボタンを押すことにより、割り込みモードを解除して通常モードに復帰する。コピー機の操作パネルには、通常モードと割り込みモードでそれぞれ専用のジョブ設定用画面が表示される。そのため、割り込みモードに入ると、割り込みで実行するジョブ(例えば、コピー枚数、コピー部数などの処理条件)を、通常モードとは別に設定することができる。また、割り込みモードが解除されると、割り込みモードで設定されたジョブ内容はクリア(消去)され、割り込み前の設定で通常モードのジョブを継続することができる。
【0003】
【特許文献1】
特開平5−127446号公報
【0004】
また従来において、一台の画像形成装置に複数の機能(複合機能)を持たせた複合装置も提供されている。複合装置としては、原稿の画像を読み取って用紙等の記録媒体に複写するコピー機能の他に、例えばネットワークを介して受信したデータに基づいて画像を形成するプリンタ機能を同時に備えたものがある。この種の複合装置でプリンタ機能により画像を形成しているときに、コピー機能を利用するユーザーが割り込みボタンを押して割り込みモードに移行させ、そのままの状態で放置すると、割り込みによって中断されたジョブや割り込み後に起動されたジョブがいつまで経っても実行されないという状況を招くことになる。そのため、割り込み機能をもつ複合装置には、割り込みモードに移行した状態で、実質的な無稼働状態(ユーザーの入力操作や画像形成処理などが全く行われていない状態)が予め設定された所定時間を超えて継続したときに、割り込みモードを自動的に解除する機能(以下、割り込み自動解除機能とも記す)が設けられている。
【0005】
また近年では、主にコストダウン等の観点から、コピー機能のみを備える画像形成装置(スタンドアロンのコピー機)と、コピー機能と他の機能(例えば、プリンタ機能)を同時に備える画像形成装置(複合装置)とを、それぞれ同じコントローラで制御する場合が多くなっている。コピー機能のみを備える画像形成装置(以下、DC機とも記す)の場合は、ユーザーが必ず装置の前に立って原稿をセットしたり操作パネルを操作したりするため、割り込みモードに移行したまま放置されても、後から来たユーザーは操作パネル上の割り込みボタンを押して割り込みモードを解除し、通常モードでコピー処理を行うことができる。したがって、DC機の場合は、割り込み自動解除機能を備えていなくても特に問題になることはない。これに対して、コピー機能とプリンタ機能などの複数の機能を備える画像形成装置(以下、MF機とも記す)の場合は、前述の理由により割り込み自動解除機能が必須となっている。そのため、DC機とMF機とを共通のコントローラで制御する場合は、コントローラの制御機能の一つとして割り込み自動解除機能を組み込む必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、DC機のコントローラに割り込み自動解除機能をもたせると、ユーザーの使い勝手に支障を来すケースも考えられる。すなわち、通常モードで割り込みボタンが押された場合は、実際に通常モードでジョブが実行されていなくても、通常モードで設定されたジョブ内容を保持(記憶)した状態で、通常モードから割り込みモードへの移行がなされる。そのため、通常モードでは、これに適用されるジョブ内容を比較的利用頻度の高いジョブ内容に設定し、割り込みモードでは、デフォルトで設定されているジョブ内容をそのまま適用することにより、ユーザーは、割り込みボタンを使って各モードでのジョブ内容を自在に切り替えて利用する、いわゆる簡易ジョブメモリ的な使い方をすることができる。
【0007】
但し、コントローラの割り込み自動解除機能によって割り込みモードが自動的に解除されると、それと同時に操作パネルの表示画面が通常モードのジョブ設定用画面に切り替わるため、割り込みモードのジョブ内容(デフォルト設定のジョブ内容)でコピーを行う場合は、その都度、ユーザーが割り込みボタンを押して割り込みモードに切り替える必要がある。よって、コピー機としての操作性が著しく損なわれてしまう。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る画像形成装置は、記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、この画像形成手段で画像を形成しているときに、別の画像形成処理を優先して行う割り込みモードに移行させる割り込み手段と、割り込みモードを自動的に解除する割り込み自動解除手段と、この割り込み自動解除手段で割り込みモードの自動解除を行うか否かのオンオフ設定を切り替える切り替え手段とを備えた構成となっている。
【0009】
上記構成の画像形成装置においては、自動解除手段で割り込みモードの自動解除を行うか否かのオンオフ設定を切り替え手段で切り替えることにより、割り込み手段で割り込みモードに移行させたときに、この割り込みモードを自動解除手段で自動的に解除するかどうかを任意に設定することが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0011】
図1は本発明が適用される画像形成装置の構成例を示す概略図であり、図2は本発明が適用される画像形成装置の他の構成例を示す概略図である。
【0012】
図1に示す画像形成装置100は、原稿の画像を光学的に読み取る画像読取部(IIT)101と、用紙等の記録媒体に画像を形成する画像形成部(IOT)102と、これら画像読取部101と画像形成部103を含む画像形成装置全体の動作を制御するコントローラ103とを備えた構成となっている。この画像形成装置100は、画像読取部101で原稿から読み取った画像データを画像形成部102に送り、この画像形成部102で画像データに基づく可視画像を記録媒体(用紙等)に形成するもので、コピー機能のみ(単一機能)を持つDC機の構成となっている。
【0013】
一方、図2に示す画像形成装置200は、原稿の画像を光学的に読み取る画像読取部201と、用紙等の記録媒体に画像を形成する画像形成部202と、ファクシミリデータの送信及び受信などのファクシミリ処理を行うファクシミリ処理部(FAX)203、プリントデータの受信及び画像処理などのプリンタ処理を行うプリンタ処理部(Prn)204と、これら画像処理部201、画像形成部202、ファクシミリ処理部203及びプリンタ処理部204を含む画像形成装置全体の動作を制御するコントローラ205とを備えた構成になっている。この画像形成装置200は、コピー機能、ファクシミリ機能、プリンタ機能といった複数の機能(複合機能)を併せ持つMF機の構成となっている。
【0014】
コピー機能は、画像読取部201で原稿から読み取った画像データを画像形成部202に送り、この画像形成部202で画像データに基づく可視画像を記録媒体(用紙等)に形成することにより実行される。ファクシミリ機能は、画像読取部201で原稿から読み取った画像データやネットワークを介して受信した画像データをファクシミリ処理部203で指定のファクシミリ番号宛に送信したり、自装置宛に送信されたファクシミリデータをファクシミリ処理部203で受信し、この受信したファクシミリデータを画像形成部202に送って記録媒体に形成することにより実行される。プリンタ機能は、ネットワークを介して受信した画像データをプリンタ処理部204から画像形成部202に送って記録媒体に形成することにより実行される。
【0015】
また、上記画像形成装置100,200において、画像読取部101,201は、例えばCCD(Charge Coupled Device)センサを用いたスキャナエンジンによって構成され、画像形成部102,202は、例えば電子写真式にしたがって記録媒体に画像(トナー像)を形成するプリンタエンジンによって構成される。
【0016】
図3は画像形成装置に組み込まれるコントローラの構成例を示すブロック図である。図示したコントローラ1の構成は、上述したコントローラ103及びコントローラ205に共通に適用されるものである。このコントローラ1は、ユーザーインターフェース(UI)2と電気的に接続されている。
【0017】
コントローラ1は、ジョブメモリ3と、モード切替部4と、通常モード実行部5と、割り込みモード実行部6と、割り込み自動解除部7と、自動解除オンオフ切替部8と、機能判定部9と、オンオフ設定メモリ10とを備えた構成となっている。
【0018】
ユーザーインターフェース2は、ユーザーと画像形成装置との間で各種の情報を受け渡しを行うためのもので、例えば、ユーザーが画像形成装置を操作するときに使用される操作キー、操作ボタンなどの入力部と、ユーザーに対して操作用画面や操作案内メッセージ、アラーム表示などの各種情報を表示する表示部とを有する操作パネルによって構成されるものである。このユーザーインターフェース2の入力部には、割り込み処理を行う際にユーザーによって押下される割り込みボタンが設けられている。
【0019】
コントローラ1が備える各々の機能部のうち、ジョブメモリ3は、ユーザーインターフェース2を用いてユーザーにより入力(設定)されたジョブの内容(例えば、コピー枚数、コピー部数、コピー倍率、コピー濃度、用紙サイズ、ステープル処理の有無、孔開け処理の有無など)を記憶するものである。このジョブメモリ3には通常モードで画像形成処理(本例ではコピー処理)を行うときに適用されるジョブ内容の記憶領域と、割り込みモードで画像形成処理(本例ではコピー処理)を行うときに適用されるジョブ内容の記憶領域が設けられている。通常モードや割り込みモードで適用されるジョブ内容は、ユーザーインターフェース2を用いてユーザーにより設定される。
【0020】
モード切替部4は、画像形成に係る画像形成装置の動作モードを、通常モードと割り込みモードとの間で切り替えるものである。割り込みモードとは、画像形成部で画像を形成しているときに、別の画像形成処理を優先して行うための動作モードであり、通常モードとは、割り込みモード以外で画像を形成する動作モードである。モード切替部4に対しては、ユーザーインターフェース2の入力部に設けられた割り込みボタンをユーザーが押下する毎に、割り込みモードへの移行を指示する割り込み信号と割り込みモードの解除を指示する割り込み解除信号がユーザーインターフェース2から交互に入力される。すなわち、画像形成装置を立ち上げた後に割り込みボタンを押すと割り込み信号が入力され、その後再び割り込みボタンを押すと割り込み解除信号が入力され、その後再び割り込みボタンを押すと割り込み信号が入力され、その後再び割り込みボタンを押すと割り込み解除信号が入力され、...といった具合に、各々の信号がユーザーインターフェース2からモード切替部4に入力される。
【0021】
これに対して、モード切替部4は、ユーザーインターフェース2から入力される信号(割り込み信号、割り込み解除信号)にしたがって画像形成装置の動作モードを切り替える。さらに詳述すると、モード切替部4は、ユーザーインターフェース2から割り込み信号が入力された場合は、これにしたがって画像形成装置の動作モードを割り込みモードに切り替えて割り込み実行部6を起動し、ユーザーインターフェース2から割り込み解除信号が入力された場合は、これにしたがって画像形成装置の動作モードを通常モードに切り替えて通常モード実行部5を起動する。また、モード切替部4は、切り替え後の動作モードに合わせてユーザーインターフェース2に表示切替信号を送出することにより、ユーザーインターフェース2における表示部の表示画面を切り替える。すなわち、画像形成装置の動作モードを割り込みモードに切り替えた場合は、この割り込みモードに適用されるジョブ設定用画面をユーザーインターフェース2の表示部に表示させ、画像形成装置の動作モードを通常モードに切り替えた場合は、この通常モードに適用されるジョブ設定用画面をユーザーインターフェース2の表示部に表示させる。
【0022】
通常モード実行部5は、画像形成部を用いた画像形成処理を通常モードで実行するものである。この通常モード実行部5では、通常モードの実行にあたって、ジョブメモリ3に記憶された通常モード用のジョブ内容を参照し、このジョブ内容に基づいて画像形成処理を実行する。
【0023】
割り込みモード実行部6は、画像形成部を用いた画像形成処理を割り込みモードで実行するものである。この割り込みモード実行部6では、割り込みモードの実行にあたって、ジョブメモリ3に記憶された割り込みモード用のジョブ内容を参照し、このジョブ内容に基づいて画像形成処理を実行する。
【0024】
割り込み自動解除部7は、モード切替部4による動作モードの切り替えによって画像形成装置の動作モードが割り込みモードに移行した後、所定の条件を満たしたときに割り込みモードを自動的に解除するものである。具体例として、割り込みモードに移行後、実質的な無稼働状態(ユーザーインターフェース2を用いたユーザーの入力操作や画像形成処理に係る処理動作が全く行われていない状態)の経過時間をタイマー等によって計測し、この計測時間が、予め設定された所定時間を超えた場合に割り込みモードを自動的に解除する。割り込みモードの自動解除は、割り込み自動解除部7からモード切替部4に割り込み解除信号を送出することにより行われる。
【0025】
自動解除オンオフ切替部8は、割り込み自動解除部7で割り込みモードの自動解除を行うか否かのオンオフ設定を切り替えるものである。この自動解除オンオフ切替部8では、割り込み自動解除部7に対して、割り込みモードの自動解除を有効とする旨のオン信号又は無効とする旨のオフ信号を送出することにより、割り込み自動解除部7による割り込みモードの自動解除をオン(有効)又はオフ(無効)に設定する。
【0026】
機能判定部9は、画像形成部を用いて実行可能な自装置の機能を判定するものである。画像形成部を用いて実行可能な画像形成装置の機能としては、コピー機能、ファクシミリ機能、プリンタ機能などが一例として考えられる。このうち、コピー機能は、画像読取部と画像形成部を用いて実行される画像形成装置の標準機能となっている。これに対して、ファクシミリ機能及びプリンタ機能は、それぞれ画像形成装置に後付けで追加可能なオプション機能となっている。自装置がファクシミリ機能を備えているか否かの判定は、ファクシミリ機能を実現するためのハードウェアやソフトウェアの有無(例えば、ファクシミリ通信用のモデムカードの有無や、ファクシミリ通信ソフトの有無、公衆回線との接続のための通信ポートの有無など)を検出することにより実行可能である。また、自装置がプリンタ機能を備えている否かの判定は、プリンタ機能を実現するためのハードウェアやソフトウェアの有無(例えば、プリンタフォントの有無、プリンタ機能を実現するプログラムが格納された記録媒体の有無、ネットワーク経由でプリントジョブを受け付けるための入出力インターフェースの有無など)を検出することにより実行可能である。
【0027】
オンオフ設定メモリ10は、自動解除オンオフ設定部8で割り込みモードの自動解除のオンオフ設定を切り替える際に参照されるオンオフ設定情報を記憶するものである。このオンオフ設定メモリ10は、例えばEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)などの不揮発性メモリによって構成される。また、オンオフ設定メモリ10に対しては、ユーザーインターフェース2の表示部にオンオフ設定用の画面を表示した状態で入力部から入力されるユーザからの指示にしたがってオンオフ設定情報が記憶される。オンオフ設定情報とは、割り込み自動解除部7で割り込みモードの自動解除を行うか否かのオンオフ設定を、オン状態に設定するのかオフ状態に設定するのかを明示する情報である。このオンオフ設定情報が例えばオン状態に設定すべき旨を明示する「オン設定」とオフ状態に設定すべき旨を明示する「オフ設定」のいずれかでオンオフ設定メモリ10に記憶されるものとすると、デフォルトの状態ではオンオフ設定情報が「オフ設定」でオンオフ設定メモリ10に記憶される。また、オンオフ設定メモリ10に記憶されたオンオフ設定情報は、機能判定部9で判定した自装置の機能が単一機能(スキャナ機能のみ)である場合に限り、オンオフ設定切り替え部8によって参照される。
【0028】
続いて、コントローラによって行われる具体的な処理内容について説明する。図4は画像形成装置の立ち上げ時にコントローラによって行われる処理手順の一例を示すフローチャートである。先ず、画像形成装置の電源がオン(投入)されると、装置立ち上げのための処理の一つとして、機能判定部9が装置に追加されたオプション機能の検出処理を行う(ステップS1)。この検出処理では、ファクシミリ機能を実現するためのハードウェアやソフトウェアの有無、及びプリンタ機能を実現するハードウェアやソフトウェアの有無を検出する。
【0029】
次いで、機能判定部9は、先のステップS1の検出処理で実際に追加オプション機能が検出されたか否かを判断する(ステップS2)。そして、追加オプション機能が検出された場合(ステップS2でYesの場合)は、自装置の機能が、複数の機能(コピー機能とファクシミリ機能、又はコピー機能とプリンタ機能、あるいはコピー機能、ファクシミリ機能及びプリンタ機能)を併せ持つ複合機能であると判定し、その旨の判定結果を自動解除オンオフ切替部8に通知する。これにより、自動解除オンオフ切替部8は、機能判定部9の判定結果、すなわち自装置の機能が複合機能である旨の判定結果に応じて、割り込み自動解除部7による割り込みモードの自動解除のオンオフ設定をオン状態に設定する(ステップS3)。
【0030】
一方、追加オプション機能が検出されなかった場合(ステップS2でNoの場合)は、自装置の機能がコピー機能のみ(単一機能)であると判定し、その旨の判定結果を自動解除オンオフ切替部8に通知する。これにより、自動解除オンオフ切替部8は、機能判定部9の判定結果、すなわち自装置の機能がコピー機能のみである旨の判定結果に応じて、割り込み自動解除部7による割り込みモードの自動解除のオンオフ設定をオフ状態に設定する(ステップS4)。
【0031】
このように自装置の機能を機能判定部9で判定し、この判定結果に応じて割り込みモードの自動解除のオンオフ設定を行うことにより、DC機とMF機を共通のコントローラ1で制御する場合でも、制御対象となる画像形成装置(自装置)の機能に合わせて割り込みモードの自動解除機能をオン状態又はオフ状態に設定することができる。すなわち、自装置の機能がMF機に該当する場合はそれに合わせて割り込みモードの自動解除機能をオン状態に設定し、自装置の機能がDC機に該当する場合はそれに合わせて割り込みモードの自動解除機能をオフ状態に設定することができる。
【0032】
その結果、例えば、上記図1に示す画像形成装置100が備える標準機能(コピー機能)に追加のオプション機能としてファクシミリ機能及びプリンタ機能を追加して上記図2に示す画像形成装置200にアップグレードした場合、あるいは上記図1に示す画像形成装置100と上記図2に示す画像形成装置200をそれぞれ同じコントローラで制御する場合に、それぞれの装置機能に合わせて割り込みモードの自動解除機能のオンオフ設定を適切に切り替えることができる。
【0033】
また、自装置の機能がMF機に該当する場合は、割り込みモードの自動解除機能を必ず(常に)オン状態に設定する必要があるが(理由は従来技術で記述したとおり)、自装置の機能がDC機に該当する場合は、割り込みモードの自動解除機能をユーザの希望に合わせてオン状態又はオフ状態に設定することが可能である。具体的には、上記ステップS4において、自動解除オンオフ切替部8がオンオフ設定メモリ10内のオンオフ設定情報を参照し、そこから読み出したオンオフ設定情報(「オン設定」又は「オフ設定」)にしたがって自動解除機能のオンオフ状態を設定する(切り替える)ものとすればよい。この場合、オンオフ設定メモリ10に記憶されるオンオフ設定情報は、予めユーザがユーザーインターフェース2を用いて入力指示したオンオフ設定情報(デフォルトの状態では「オフ設定」)に基づくものなる。
【0034】
さらに、画像形成装置の立ち上げ時に上記図4に示す処理フローにしたがって割り込みモードの自動解除機能のオンオフ設定を自動で行うか否かをユーザーインターフェース2の入力部でユーザーが選択可能な構成とし、オンオフ設定を自動で行わない方をユーザーが選択した場合(又は最初から自動設定機能を備えていない場合)は、自装置の機能がコピー機能のみであると機能判定部9が判定した場合(DC機に該当する場合)に限り、ユーザーインターフェース2の入力部を用いたユーザーからの入力指示を受け付け、その入力指示にしたがって割り込みモードの自動解除のオンオフ設定を切り替える構成としてもよい。また、機能判定部9で判定した自装置の機能が複合機能である場合(MF機に該当する場合)は、割り込みモードの自動解除が常にオン状態に設定されるように、ユーザーインターフェース2の入力部を用いたユーザーからの入力指示を受け付けない(手動による自動解除機能のオンオフ設定を禁止する)構成とするのが望ましい。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、自動解除手段で割り込みモードの自動解除を行うか否かのオンオフ設定を切り替え手段で切り替えることにより、割り込み手段で割り込みモードに移行させたときに、この割り込みモードを自動解除手段で自動的に解除するかどうかを任意に設定することができる。これにより、自装置の機能に合わせて割り込みモードの自動解除機能をオン状態又はオフ状態に設定することができる。そのため、単一機能を備える画像形成装置と複合機能を備える画像形成装置の両方を1種類のコントローラで制御する場合でも、それぞれの装置の機能に合わせて割り込みモードの自動解除機能のオンオフ設定を適宜切り替えることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される画像形成装置の構成例を示す概略図である。
【図2】本発明が適用される画像形成装置の他の構成例を示す概略図である。
【図3】コントローラの構成例を示すブロック図である。
【図4】ホントローラによる処理手順の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100,200…画像形成装置、101,201…画像読取部、102,202…画像形成部、103,205…コントローラ、204…ファクシミリ処理部、205…プリンタ処理部、1…コントローラ、2…ユーザーインターフェース(UI)、3…ジョブメモリ、4…モード切替部、5…通常モード実行部、6…割り込みモード実行部、7…割り込み自動解除部、8…自動解除オンオフ設定部、9…機能判定部、10…オンオフ設定メモリ
Claims (7)
- 記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、
前記画像形成手段で画像を形成しているときに、別の画像形成処理を優先して行う割り込みモードに移行させる割り込み手段と、
前記割り込みモードを自動的に解除する割り込み自動解除手段と、
前記割り込み自動解除手段で前記割り込みモードの自動解除を行うか否かのオンオフ設定を切り替える切り替え手段と
を備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 前記画像形成手段を用いて実行可能な自装置の機能を判定する機能判定手段を具備し、
前記切り替え手段は、前記機能判定手段で判定した前記自装置の機能に応じて前記割り込みモードの自動解除のオンオフ設定を切り替える
ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 前記切り替え手段は、ユーザーからの入力指示にしたがって前記割り込みモードの自動解除のオンオフ設定を切り替える
ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 前記機能判定手段は、前記自装置の機能が単一機能であるか複合機能であるかを判定する
ことを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。 - 前記切り替え手段は、前記機能判定手段で判定した前記自装置の機能が複合機能である場合に、前記割り込みモードの自動解除のオンオフ設定を自動的にオン状態に切り替える
ことを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。 - 前記切り替え手段は、前記機能判定手段で判定した前記自装置の機能が単一機能である場合に、前記割り込みモードの自動解除のオンオフ設定を、自動的にオフ状態に切り替えるか、予めユーザーが入力指示したオンオフ設定情報にしたがって切り替える
ことを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。 - 記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段で画像を形成しているときに、別の画像形成処理を優先して行う割り込みモードに移行させる割り込み手段と、前記割り込みモードを自動的に解除する割り込み自動解除手段と、前記割り込み自動解除手段で前記割り込みモードの自動解除を行うか否かのオンオフ設定を切り替える切り替え手段とを備える画像形成装置の制御方法であって、
前記画像形成手段を用いて実行可能な自装置の機能を判定する処理と、
前記判定した前記自装置の機能に応じて、前記割り込みモードの自動解除のオンオフ設定を前記切り替え手段によって切り替える処理と
を含むことを特徴とする画像形成装置の制御方法。
Priority Applications (1)
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JP2002366468A JP2004195784A (ja) | 2002-12-18 | 2002-12-18 | 画像形成装置とその制御方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN112306426A (zh) * | 2019-07-26 | 2021-02-02 | 富士施乐株式会社 | 信息处理装置及记录媒体 |
-
2002
- 2002-12-18 JP JP2002366468A patent/JP2004195784A/ja active Pending
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