JP2009206548A - 多機能型の情報処理装置およびコンピュータプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】あるユーザが画像形成装置などの情報処理装置を遠隔操作している間であっても、他のユーザが当該情報処理装置の有する複数の機能のうちの1つまたはいくつかの機能に関する操作を行うことができるようにする。
【解決手段】実行可能性判断部14により、直接操作に基づく特定の処理を遠隔操作に基づく特定の処理と並行して実行することが可能であるか否かを判断し、直接操作に基づく特定の処理を遠隔操作に基づく特定の処理と並行して実行することが可能である場合には、遠隔操作に基づく特定の処理について画像形成装置1の遠隔操作を可能にするための遠隔操作設定が行われてから当該遠隔操作設定が解除されるまでの間であっても、直接操作に基づく特定の処理に関する直接操作指示を直接操作指示受取部13により受け取り、当該直接操作に基づく特定の処理を実行制御部16により実行する。
【選択図】図5

Description

本発明は、例えばファクシミリ機能、印刷機能および複写機能といった複数の機能を有する画像形成装置などの多機能型の情報処理装置、およびこのような情報処理装置としてコンピュータを機能させるためのコンピュータプログラムに関する。
例えば、ファクシミリ機能、印刷機能および複写機能といった複数の機能を有する画像形成装置(複合機)は、オフィスや家庭などに広く普及している。
このような画像形成装置には、当該画像形成装置を操作するための操作パネルが設けられている。
また、このような画像形成装置の中には、コンピュータネットワークなどの通信回線を介してパーソナルコンピュータなどの端末装置と当該画像形成装置とを接続し、端末装置により当該画像形成装置の遠隔操作を行う遠隔操作機能を備えているものがある。
遠隔操作機能を備えた画像形成装置の場合、操作パネルからの操作と端末装置からの遠隔操作とが競合するおそれがある。また、ある利用者Aが端末装置を用いて画像形成装置を遠隔操作している間に、他の利用者Bが操作パネルを用いて当該画像形成装置を操作してしまい、このため利用者Aの遠隔操作が利用者Aの意に反して利用者Bの操作により変更されてしまうおそれがある。そこで、ある利用者が端末装置を用いて画像形成装置を遠隔操作している間は、他の利用者による操作パネルを用いた当該画像形成装置の操作を制限することが望ましい。特開2007−43647号公報(特許文献1)には、ある利用者が端末装置を用いて画像形成装置を遠隔操作している間、他の利用者が操作パネルを用いて当該画像形成装置を操作することができないようにする技術が記載されている。
特開2007−43647
しかしながら、ある利用者が端末装置を用いて画像形成装置を遠隔操作している間、他の利用者が当該画像形成装置を全く操作することができないとすれば、画像形成装置の利便性または利用効率が悪くなる。
また、ある利用者が端末装置を用いて画像形成装置の遠隔操作を開始したものの、その後、遠隔操作を長時間中断する場合が考えられる。このような場合には、他の利用者が画像形成装置を操作できない状態が長時間継続することとなり、この結果、画像形成装置の利便性または利用効率が悪くなる。
本発明は例えば上述した問題に鑑みなされたものであり、本発明の第1の課題は、ある利用者が画像形成装置などの情報処理装置を遠隔操作している間であっても、他の利用者が当該情報処理装置の有する複数の機能のうちの1つまたはいくつかの機能に関する操作を行うことができる情報処理装置およびコンピュータプログラムを提供することにある。
本発明の第2の課題は、ある利用者が画像形成装置などの情報処理装置の遠隔操作を長時間中断しているために、他の利用者が当該情報処理装置を操作することができない状態が長時間継続するのを防止することができる情報処理装置およびコンピュータプログラムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1の情報処理装置は、利用者により利用可能な複数の機能をそれぞれ実現するための複数の処理を実行することができる多機能型の情報処理装置であって、当該情報処理装置の遠隔操作を行う遠隔操作装置との間で情報の通信を行う通信手段と、前記複数の処理のうちのいずれかの処理である第1の処理について、前記遠隔操作装置による当該情報処理装置の遠隔操作を可能にするための遠隔操作設定を行う遠隔操作設定手段と、前記遠隔操作装置から前記通信手段を介して入力される、前記第1の処理に関する第1の操作指示を受け取る第1の操作指示受取手段と、前記複数の処理のうちのいずれかの処理である第2の処理を前記第1の処理と並行して実行することが可能か否かを判断する実行可能性判断手段と、前記実行可能性判断手段により前記第2の処理を前記第1の処理と並行して実行することが可能でないと判断された場合には、前記遠隔操作設定手段により前記遠隔操作設定が行われてから当該遠隔操作設定が解除されるまでの間、前記第2の操作指示受取手段による前記第2の操作指示の受取を拒否し、前記実行可能性判断手段により前記第2の処理を前記第1の処理と並行して実行することが可能であると判断された場合には、前記遠隔操作設定手段により前記遠隔操作設定が行われてから当該遠隔操作設定が解除されるまでの間であっても前記第2の操作指示受取手段による前記第2の操作指示を受け取る第2の操作指示受取手段と、前記複数の処理を実行するための実行手段とを備えている。
上記課題を解決するために、本発明の第2の情報処理装置は、上述した第1の情報処理装置の構成要素に加え、計時を行う計時手段を備えている。そして、前記遠隔操作設定手段は、前記遠隔操作設定が行われたときに前記計時手段による計時を開始させると共に、前記計時手段による計時を開始させてから前記第1の操作指示受取手段による前記第1の操作指示の受取がないまま所定時間経過したときには前記遠隔操作設定を解除する。
上記課題を解決するために、本発明の第1のコンピュータプログラムは、遠隔操作装置との間で情報の通信を行う通信手段を備え、利用者により利用可能な複数の機能をそれぞれ実現するための複数の処理を実行することができる多機能型の情報処理装置に操作制限方法を実行させるためのコンピュータプログラムであって、前記操作制限方法は、前記複数の処理のうちのいずれかの処理である第1の処理について、前記遠隔操作装置による前記情報処理装置の遠隔操作を可能にするための遠隔操作設定を行う遠隔操作設定工程と、前記第1の処理に関する第1の操作指示が前記遠隔操作装置から前記通信手段を介して入力されたときに、当該第1の操作指示を受け取る第1の操作指示受取工程と、前記第1の操作指示受取工程において受け取られた前記第1の操作指示に基づいて前記第1の処理を実行する第1の実行工程と、前記複数の処理のうちのいずれかの処理である第2の処理に関する第2の操作指示が入力されたときに、前記第2の処理を前記第1の処理と並行して実行することが可能か否かを判断する実行可能性判断工程と、前記実行可能性判断工程において前記第2の処理を前記第1の処理と並行して実行することが可能でないと判断された場合には、前記遠隔操作設定工程において前記遠隔操作設定が行われてから当該遠隔操作設定が解除されるまでの間、前記入力された第2の操作指示の受取を拒否し、前記実行可能性判断工程において前記第2の処理を前記第1の処理と並行して実行することが可能であると判断された場合には、前記遠隔操作設定工程において前記遠隔操作設定が行われてから当該遠隔操作設定が解除されるまでの間であっても前記入力された第2の操作指示を受け取る第2の操作指示受取工程と、前記第2の操作指示受取工程において前記第2の操作指示が受け取られた場合には、当該第2の操作指示に基づいて前記第2の処理を前記第1の処理と並行して実行する第2の実行工程とを備えている。
上記課題を解決するために、本発明の第2のコンピュータプログラムは、前記遠隔操作設定工程において前記遠隔操作設定が行われたときに計時を開始する計時開始工程と、前記計時開始工程において計時が開始されてから前記第1の操作指示受取工程における前記第1の操作指示の受取がないまま所定時間経過したときには前記遠隔操作設定工程において行われた前記遠隔操作設定を解除する遠隔操作設定解除工程とを備えている。
上述した第1の情報処理装置では、第2の処理を第1の処理と並行して実行することが可能である場合には、第1の処理について情報処理装置の遠隔操作を可能にするための遠隔操作設定が行われてから当該遠隔操作設定が解除されるまでの間であっても、第2の処理に関する第2の操作指示の受取を許可する。これにより、ある利用者が、情報処理装置の有する第1の機能を実現するための第1の処理に関して情報処理装置の遠隔操作を可能にするための遠隔操作設定を行う旨の指示を情報処理装置に入力し、第1の処理に関して情報処理装置を遠隔操作している間であっても、他の利用者は、当該情報処理装置の有する第2の機能を実現するための第2の処理に関して当該情報処理装置を操作することができる。したがって、情報処理装置の利便性または利用効率を良くすることができる。
上述した第2の情報処理装置では、第1の処理について情報処理装置の遠隔操作を可能にするための遠隔操作設定が行われたときに計時を開始し、計時を開始してから第1の処理に関する第1の操作指示の受取がないまま所定時間経過したときには、この第1の処理に関する遠隔操作設定を解除する。遠隔操作設定が解除されると、第1の処理に関して新たな遠隔操作設定が行われない限り、第1の処理と並行して実行することが可能でない第2の処理に関しても情報処理装置を操作することが可能になる。したがって、ある利用者が情報処理装置の遠隔操作を長時間中断しているために、他の利用者が当該情報処理装置を操作することができない状態が長時間継続するのを防止することができ、情報処理装置の利便性または利用効率を良くすることができる。
上述した第1のコンピュータプログラムでは、第2の処理を第1の処理と並行して実行することが可能である場合には、第1の処理について情報処理装置の遠隔操作を可能にするための遠隔操作設定が行われてから当該遠隔操作設定が解除されるまでの間であっても、第2の処理に関する第2の操作指示の受取を許可する。これにより、ある利用者が、情報処理装置の有する第1の機能を実現するための第1の処理に関して情報処理装置の遠隔操作を可能にするための遠隔操作設定を行う旨の指示を情報処理装置に入力し、第1の処理に関して情報処理装置を遠隔操作している間であっても、他の利用者は、当該情報処理装置の有する第2の機能を実現するための第2の処理に関して当該情報処理装置を操作することができる。したがって、情報処理装置の利便性または利用効率を良くすることができる。
上述した第2のコンピュータプログラムでは、第1の処理について情報処理装置の遠隔操作を可能にするための遠隔操作設定が行われたときに計時を開始し、計時を開始してから第1の処理に関する第1の操作指示の受取がないまま所定時間経過したときには、この第1の処理に関する遠隔操作設定を解除する。遠隔操作設定が解除されると、第1の処理に関して情報処理装置を遠隔操作するための新たな遠隔操作設定が行われない限り、第1の処理と並行して実行することが可能でない第2の処理に関しても情報処理装置を操作することが可能になる。したがって、ある利用者が情報処理装置の遠隔操作を長時間中断しているために、他の利用者が当該情報処理装置を操作することができない状態が長時間継続するのを防止することができ、情報処理装置の利便性または利用効率を良くすることができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。
(画像形成システム)
図1は本発明の実施形態である画像形成装置を含む画像形成システムを示している。
図1に示すように、画像形成システム100は、本発明の実施形態である画像形成装置1と、3台の端末装置2、3および4と、画像形成装置1と各端末装置2、3および4とを相互に接続するコンピュータネットワーク5とを備えている。
画像形成装置1は、利用者により利用可能な複数の機能をそれぞれ実現するための複数の処理を実行することができる多機能型の情報処理装置である。例えば、画像形成装置1は、複写機能、印刷機能、ファクシミリ機能、文書管理機能などを有し、これらの機能をそれぞれ実現するための複写処理、印刷処理、ファクシミリ送受信処理、文書管理処理などを実行することができる複合機である。画像形成装置1はファクシミリ機能を実現するために電話回線(図示せず)に接続されている。また、画像形成装置1は、後述するように、画像形成装置1が有する画像読取部21、印刷部22などのハードウェア資源に競合が生じない限り、上述した複数の処理を例えばマルチタスク方式により並行して実行することができる。
各端末装置2、3および4は、画像形成装置1の遠隔操作を行う遠隔操作装置であり、例えばパーソナルコンピュータである。なお、画像形成システム100を構成する端末装置の台数は限定されない。
コンピュータネットワーク5は、例えばローカルエリアネットワーク(LAN)である。
このような構成を有する画像形成システム100によれば、利用者は、端末装置2、3または4を用いて画像形成装置1を遠隔操作することにより、画像形成装置1から離れた場所で、原稿の複写、印刷、ファックス送信、文書管理などを行うことができる。もちろん、利用者は、図1に示すように、画像形成装置1のフロント部に配置された操作パネル部25を直接操作することによっても、原稿の複写、印刷、ファックス送信、文書管理などを行うことができる。もっとも、このような直接操作は、後述する操作制限処理により制限される場合がある。
(画像形成装置)
図2は画像形成装置1の内部構成などを示している。図3は画像形成装置1の操作パネル部を示している。
図2に示すように、画像形成装置1は制御ユニット10を備えている。そして、制御ユニット10は、遠隔操作設定部11、遠隔操作指示受取部12、直接操作指示受取部13、実行可能性判断部14、計時部15、実行制御部16および総合制御部17を備えている。さらに、画像形成装置1は、画像読取部21、印刷部22、記憶部23、通信部24および操作パネル部25を備えている。
遠隔操作設定部11は遠隔操作設定手段の具体例である。遠隔操作設定部11は、画像形成装置1が有する複数の機能をそれぞれ実現するための複数の処理のうち、端末装置2、3または4を用いて画像形成装置1を遠隔操作する利用者が指定した特定の1つの処理について、端末装置2、3または4により画像形成装置1の遠隔操作を可能にするための遠隔操作設定を行う。遠隔操作設定は、利用者が操作パネル部25に設けられた遠隔操作設定ボタン36を押したときに行われる。画像形成装置1は通常、直接操作指示の入力のみを待つ状態にあるが、遠隔操作設定が行われると、直接操作指示の入力および遠隔操作指示の入力を待つ状態に移行する。以下、端末装置2、3または4を用いて画像形成装置1を遠隔操作する利用者を「遠隔操作者」といい、遠隔操作者が指定した特定の1つの処理を「遠隔操作に基づく特定の処理」という。なお、遠隔操作に基づく特定の処理は第1の処理の具体例である。
また、遠隔操作設定部11は、遠隔操作設定が行われたときに計時部15による計時を開始させると共に、計時部15による計時を開始させてから遠隔操作指示受取部12による遠隔操作指示の受取がないまま所定時間経過したときには遠隔操作設定を解除する。また、遠隔操作設定部11は、実行制御部16による遠隔操作に基づく特定の処理の実行が終了したときに、遠隔操作設定を解除する。
また、遠隔操作設定部11は、画像形成装置1が有する複数の機能を実現するための複数の処理のそれぞれについて、遠隔操作に基づく特定の処理と並行して実行することが可能か否かを他の利用者に示すために、操作パネル部25に設けられた操作可能表示部35A、35B、35Cおよび35D(図3参照)の点灯・消灯を制御する。
遠隔操作指示受取部12は第1の操作指示受取手段の具体例である。遠隔操作指示受取部12は、端末装置2、3または4から通信部24を介して入力される、遠隔操作に基づく特定の処理に関する遠隔操作指示を受け取る。なお、遠隔操作指示は第1の操作指示の具体例である。
直接操作指示受取部13は第2の操作指示受取手段の具体例である。直接操作指示受取部13は、画像形成装置1が有する複数の機能をそれぞれ実現するための複数の処理のうち、操作パネル部25を用いて画像形成装置1を直接操作する利用者が指定した特定の1つの処理に関する直接操作指示を受け取る。以下、操作パネル部25を用いて画像形成装置1を直接操作する利用者を「直接操作者」といい、直接操作者が指定した特定の1つの処理を「直接操作に基づく特定の処理」という。なお、直接操作に基づく特定の処理は第2の処理の具体例である。また、直接操作指示は第2の操作指示の具体例である。
また、直接操作指示受取部13は、後述する操作制限処理において、実行可能性判断部14により、直接操作に基づく特定の処理を遠隔操作に基づく特定の処理と並行して実行することが可能でないと判断された場合には、遠隔操作設定部11により遠隔操作設定が行われてから当該遠隔操作設定が解除されるまでの間、直接操作に基づく特定の処理に関する直接操作指示の受取を拒否する。また、直接操作指示受取部13は、実行可能性判断部14により、直接操作に基づく特定の処理を遠隔操作に基づく特定の処理と並行して実行することが可能であると判断された場合には、遠隔操作設定部11により遠隔操作設定が行われてから当該遠隔操作設定が解除されるまでの間であっても直接操作に基づく特定の処理に関する直接操作指示を受け取る。
実行可能性判断部14は実行可能性判断手段の具体例である。実行可能性判断部14は、直接操作に基づく特定の処理を遠隔操作に基づく特定の処理と並行して実行することが可能か否かを判断する。この判断には後述する実行可能性判断テーブル40(図4参照)が用いられる。
計時部15は計時手段の具体例である。計時部15は計時を行う。計時部15は例えばタイマである。
実行制御部16は実行手段の具体例である。実行制御部16は、画像読取部21、印刷部22、記憶部23などを制御することにより、画像形成装置1が有する複数の機能をそれぞれ実現するための複数の処理を実行する。すなわち、実行制御部16は、遠隔操作に基づく特定の処理に関する遠隔操作指示が受け取られたときには、この遠隔操作に基づく特定の処理を実行し、直接操作に基づく特定の処理に関する直接操作指示が受け取られたときには、この直接操作に基づく処理を実行する。また、実行制御部16は、画像読取部21、印刷部22などのハードウェア資源に競合が生じない限り、複数の処理を例えばマルチタスク方式により並行して実行することができる。また、実行制御部16は画像形成装置1の総合的な管理・制御を行う。
総合制御部17は画像形成装置1を総合的に制御する。
制御ユニット10、すなわち遠隔操作設定部11、遠隔操作指示受取部12、直接操作指示受取部13、実行可能性判断部14、計時部15、実行制御部16および総合制御部17は、例えばCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)から構成されている。すなわち、ROMには、遠隔操作設定部11、遠隔操作指示受取部12、直接操作指示受取部13、実行可能性判断部14、計時部15、実行制御部16および総合制御部17を実現するためのコンピュータプログラムが記憶されている。CPUはROMからこのコンピュータプログラムを読み出し、これを実行する。これにより、遠隔操作設定部11、遠隔操作指示受取部12、直接操作指示受取部13、実行可能性判断部14、計時部15、実行制御部16および総合制御部17が具現化する。また、RAMはCPUがコンピュータプログラムを実行するときの作業メモリとして用いられる。
画像読取部21は原稿画像を光学的に読み取る装置であり、例えばスキャナーおよび原稿送り機構などを備えている。
印刷部22は、画像読取部21により読み取られた原稿画像の原稿画像データ、または端末装置2、3または4から送信された原稿画像データを用紙に印刷する装置である。
記憶部23は例えばハードディスクである。記憶部23は、主に文書管理機能による原稿画像データの保存のために用いられる。
通信部24は通信手段の具体例である。通信部24は、画像形成装置1の遠隔操作を行う端末装置2、3および4との間で情報の通信を行う。通信部24は例えばローカルエリアネットワークを介して通信を行うための通信回路を備えている。
操作パネル部25は、画像形成装置1のフロント部に設けられている。操作パネル部25には、図3に示すように、実行開始ボタン31、テンキー32、32、…、ディスプレイ33、処理指定ボタン34A、34B、34C、34D、操作可能表示部35A、35B、35C、35Dおよび遠隔操作設定ボタン36が設けられている。
実行開始ボタン31は、直接操作に基づく特定の処理を画像形成装置1に実行させるためのボタンである。テンキー32は、画像形成装置1に数値データや設定データを入力するためのキーである。ディスプレイ33は例えば液晶ディスプレイである。ディスプレイ33には、画像形成装置1により実行される処理などに関する種々の情報が表示される。
処理指定ボタン34A、34B、34Cおよび34Dは、画像形成装置1が有する複数の機能をそれぞれ実現するための複数の処理の中から、利用者が実行を希望する特定の処理を指定するためのボタンである。例えば、処理指定ボタン34Aは複写処理を指定するためのボタンであり、処理指定ボタン34Bは印刷処理を指定するためのボタンであり、処理指定ボタン34Cはファクシミリ送信処理を指定するためのボタンであり、処理指定ボタン34Dは文書管理処理を指定するためのボタンである。
操作可能表示部35A、35B、35Cおよび35Dは、画像形成装置1が有する複数の機能を実現するための複数の処理のそれぞれについて、利用者により実行可能か否かを示すための表示部であり、例えば発光ダイオードなどの発光素子により構成されている。例えば、操作可能表示部35Aは複写処理が利用者により実行可能か否かを示し、操作可能表示部35Bは印刷処理が利用者により実行可能か否かを示し、操作可能表示部35Cはファクシミリ送信処理が利用者により実行可能か否かを示し、操作可能表示部35Dは文書管理処理が利用者により実行可能か否かを示す。操作可能表示部35A、35B、35Cまたは35Dが点灯しているときに、その点灯している操作可能表示部35A、35B、35Cまたは35Dに対応する処理が利用者により実行可能であることを示し、操作可能表示部35A、35B、35Cまたは35Dが消灯しているときに、その消灯している操作可能表示部35A、35B、35Cまたは35Dに対応する処理が利用者により実行不能であることを示す。後述する操作制限処理において、操作可能表示部35A、35B、35Cおよび35Dは、画像形成装置1が有する複数の機能をそれぞれ実現するための複数の処理のうち、遠隔操作に基づく特定の処理と並行して実行することが可能な処理を示す役割を果たす。なお、画像形成装置1が直接操作指示の入力のみを待つ状態にあるときは、画像形成装置1が有する複数の機能をそれぞれ実現するための複数の処理はすべて利用者により実行可能であるため、画像可能表示部35A、35B、35Cおよび35Dはすべて点灯している。
遠隔操作設定ボタン36は、端末装置2、3または4を用いて画像形成装置1の遠隔操作を可能にするための遠隔操作設定を行うためのボタンである。
直接操作者が画像形成装置1を直接操作する手順は例えば次のとおりである。まず、処理指定ボタン34A、34B、34Cおよび34Dのうちのいずれかのボタンを押し、実行を希望する1つの処理を指定する。続いて、必要に応じて原稿などを画像読取部21の原稿送り機構にセットする。続いて、必要に応じてテンキー32を押し、当該指定した処理の実行に必要な数値データや設定データを画像形成装置1に入力する。続いて、実行開始ボタン31を押す。これにより、当該指定した処理(直接操作に基づく特定の処理)の実行を開始する旨の直接操作指示が画像形成装置1に入力され、当該指定した処理が画像形成装置1により実行される。もっとも、このような直接操作は後述する操作制限処理により制限される場合がある。
また、遠隔操作者が画像形成装置1を遠隔操作する手順は次のとおりである。まず、画像形成装置1の前に移動し、処理指定ボタン34A、34B、34Cおよび34Dのうちのいずれかのボタンを押し、実行を希望する1つの処理を指定する。続いて、必要に応じて原稿などを画像読取部21の原稿送り機構にセットする。続いて、遠隔操作設定ボタン36を押す。続いて、画像形成装置1から離れた場所にある端末装置2、3または4の前に移動し、端末装置2、3または4を操作し、当該指定した処理の実行に必要な数値データや設定データを端末装置2、3または4に入力する。続いて、当該指定した処理の実行を開始すべき旨の遠隔操作指示を端末装置2、3または4に入力する。これにより、端末装置2、3または4に入力された数値データや設定データと共に遠隔操作指示が端末装置2、3または4から画像形成装置1に送信される。これにより、遠隔操作者が指定した1つの処理(遠隔操作に基づく特定の処理)が画像形成装置1により実行される。
(実行可能性判断テーブル)
図4は実行可能性判断テーブルを示している。図4中の実行可能性判断テーブル40は、例えば制御ユニット10に設けられたROMに記憶されている。実行可能性判断テーブル40は、画像形成装置1が有する複数の機能をそれぞれ実現するための複数の処理のうち、2つの処理を並行して実行することが可能か否かを示す情報を記述したテーブルである。後述する操作制限処理において、実行可能性判断部14は、実行可能性判断テーブル40に基づいて、直接操作に基づく特定の処理を遠隔操作に基づく特定の処理と並行して実行することが可能か否かを判断する。
実行可能性判断テーブル40において、複写処理とは、画像読取部21により原稿画像を光学的に読み取り、読み取った原稿画像を印刷部22により用紙に印刷する処理である。印刷処理とは、端末装置2、3または4から送信された原稿画像データを印刷部22により用紙に印刷する処理である。ファクシミリ送信処理とは、画像読取部21により原稿画像を光学的に読み取り、読み取った原稿画像を、電話回線を介してファクシミリ送信する処理である。文書管理処理とは、画像読取部21により原稿画像を光学的に読み取り、読み取った原稿画像の原稿画像データを記憶部23に記憶し、これにより原稿画像データを保存する処理である(文書保存)。また、文書管理処理によれば、利用者の指示に従って記憶部23に記憶された原稿画像データを読み出し、読み出した原稿画像データを印刷部22により用紙に印刷することができる(文書出力)。
また、実行可能性判断テーブル40において、「×」は、その行に記された処理とその列に記された処理とを並行して実行することが可能でないことを示し、「○」はその行に記された処理とその列に記された処理とを並行して実行することが可能であることを示す。例えば、ファクシミリ送信処理と複写処理は「×」であり、両処理を並行して実行することが可能でない。一方、ファクシミリ送信処理と印刷処理は「○」であり、両処理を並行して実行することが可能である。2つの処理を並行して実行することが可能であるか否かを決する理由の1つは、1つの処理単位を完遂するための連続稼働時間が長いハードウェア資源(例えば画像読取部21、印刷部22)に競合が生じるか否かである。
(操作制限処理)
図5は画像形成装置1による操作制限処理を示している。操作制限処理は、画像形成装置1の遠隔操作と直接操作とが並行して行われる場合に、遠隔操作中における直接操作の制限を行う処理である。遠隔操作者が、操作パネル部25の処理指定ボタン34A、34B、34Cおよび34Dのうちのいずれかのボタンを押し、実行を希望する1つの処理を指定する。続いて、遠隔操作者が、操作パネル部25の遠隔操作設定ボタン36を押すと、操作制限処理が開始される。
図5に示すように、まず、遠隔操作設定部11は、遠隔操作者の指定した1つの処理、すなわち遠隔操作に基づく特定の処理について、端末装置2,3または4により画像形成装置1の遠隔操作を可能にするための遠隔操作設定を行う(ステップS1:遠隔操作設定工程)。これにより、画像形成装置1は、直接操作指示の入力のみを待つ状態から、直接操作指示の入力および遠隔操作指示の入力を待つ状態に移行する。
続いて、遠隔操作設定部11は、計時部15のタイマ値を0に設定し、計時部15による計時を開始させる(ステップS2:計時開始工程)。
続いて、遠隔操作設定部11は、画像形成装置1が有する複数の機能を実現するための複数の処理のそれぞれについて、遠隔操作に基づく特定の処理と並行して実行可能か否かを実行可能性判断テーブル40に基づいて判断する。そして、遠隔操作設定部11は、この判断結果に基づいて、操作パネル部25の操作可能表示部35A、35B、35Cおよび35Dの点灯、消灯を制御する(ステップS3)。これにより、遠隔操作に基づく特定の処理と並行して実行可能な処理については、当該処理に対応する操作可能表示部35A、35B、35Cまたは35Dが点灯し、遠隔操作に基づく特定の処理と並行して実行不能な処理については、当該処理に対応する操作可能表示部35A、35B、35Cまたは35Dが消灯する。直接利用者は、操作可能表示部35A、35B、35Cおよび35Dの点灯、消灯を見ることにより、遠隔操作に基づく特定の処理と並行して実行可能な処理と実行不能な処理とを識別することができる。
以下、遠隔操作に関する処理(ステップS4ないしS8)と、直接操作に関する処理(ステップS9ないしS13)が並行して行われる。
遠隔操作に関する処理(ステップS4ないしS8)において、まず、遠隔操作指示受取部12は、遠隔操作に基づく特定の処理に関する遠隔操作指示が端末装置2、3または4から通信部24を介して入力されたかどうかを判断する(ステップS4)。
遠隔操作に基づく特定の処理に関する遠隔操作指示が入力されたときには(ステップS4:YES)、遠隔操作指示受取部12は、この遠隔操作指示を受け取る(ステップS5:第1の操作指示受取工程)。
遠隔操作指示受取部12により受け取られた遠隔操作指示が、遠隔操作に基づく特定の処理の実行を開始すべき旨の指示である場合には、実行制御部16は当該遠隔操作に基づく特定の処理を実行する(ステップS6:第1の実行工程)。
当該遠隔操作に基づく特定の処理の実行が終了した場合には、遠隔操作設定部11は、ステップS1において行われた遠隔操作設定を解除する(ステップS7)。遠隔操作設定の解除により、画像形成装置1は、直接操作指示の入力および遠隔操作指示の入力を待つ状態から、直接操作指示の入力のみを待つ状態に移行する。また、操作パネル部25の操作可能表示部35A、35B、35Cおよび35Dがすべて点灯状態になる。そして、操作制限処理は終了する。
一方、ステップS4において、遠隔操作に基づく特定の処理に関する遠隔操作指示が入力されないときには(ステップS4:NO)、遠隔操作設定部11は、ステップS2において計時が開始されてからステップS5における遠隔操作指示の受取がないまま所定時間経過したか否かを判断する(ステップS8)。具体的には、遠隔操作設定部11は、計時部15のタイマ値が基準値を超えたか否かを判断する。基準値は例えばおよそ30秒ないし60秒である。この基準値は例えば制御ユニット10のROMまたは記憶部23に記憶されている。
計時が開始されてから所定時間経過していないときには(ステップS8:NO)、処理はステップS4に戻る。
一方、計時が開始されてから遠隔操作指示の受取がないまま所定時間経過したときには(ステップS8:YES)、遠隔操作設定部11は、ステップS1において行われた遠隔操作設定を解除する(ステップS7:遠隔操作設定解除工程)。遠隔操作設定の解除により、画像形成装置1は、直接操作指示の入力および遠隔操作指示の入力を待つ状態から、直接操作指示の入力のみを待つ状態に移行する。また、操作パネル部25の操作可能表示部35A、35B、35Cおよび35Dがすべて点灯状態になる。そして、操作制限処理は終了する。
他方、直接操作に関する処理(ステップS9ないしS13)においては、まず、直接操作指示受取部13は、直接操作に基づく特定の処理に関する直接操作指示が入力されたかどうかを判断する(ステップS9)。
直接操作に基づく特定の処理に関する直接操作指示が入力されたときには(ステップS9:YES)、実行可能性判断部14は、当該直接操作に基づく特定の処理を、ステップS1において行われた遠隔操作設定の対象である遠隔操作に基づく特定の処理と並行して実行することが可能か否かを判断する(ステップS10:実行可能性判断工程)。この判断には実行可能性判断テーブル40(図4参照)が用いられる。
当該直接操作に基づく特定の処理を、ステップS1において行われた遠隔操作設定の対象である遠隔操作に基づく特定の処理と並行して実行することが可能でない場合には(ステップS10:NO)、直接操作指示受取部13は、当該直接操作に基づく特定の処理に関する直接操作指示の受取を拒否する(ステップS11:第2の操作指示受取工程)。この結果、当該直接操作に基づく特定の処理に関する直接操作指示は受け取られないので、当該直接操作に基づく特定の処理は実行制御部16により実行されない。
なお、このとき、総合制御部17が、遠隔操作に基づく特定の処理の実行中であるために、ステップS9で入力された直接操作に基づく特定の処理を実行することができない旨をディスプレイ33に表示してもよい。これにより、直接操作者は、ディスプレイ33を見ることによって、直接操作に基づく特定の処理が実行不能であることを知ることができる。
一方、ステップS10において、当該直接操作に基づく特定の処理を、ステップS1において行われた遠隔操作設定の対象である遠隔操作に基づく特定の処理と並行して実行することが可能である場合には(ステップS10:YES)、直接操作指示受取部13は当該直接操作指示を受け取る(ステップS12:第2の操作指示受取工程)。
直接操作指示受取部13により受け取られた直接操作指示が、直接操作に基づく特定の処理の実行を開始すべき旨の指示である場合には、実行制御部16は当該直接操作に基づく特定の処理を実行する(ステップS13:第2の実行工程)。ステップS6において遠隔操作に基づく特定の処理が実行されている場合には、この遠隔操作に基づく特定の処理と並行して当該直接操作に基づく特定の処理が実行される。
なお、ステップS7において遠隔操作設定が解除された場合には、新たな遠隔操作設定が行われない限り、直接操作者は、画像形成装置1が有するすべての処理を直接操作することが可能になる。
以上説明したとおり、本発明の実施形態である画像形成装置1によれば、直接操作に基づく特定の処理を遠隔操作に基づく特定の処理と並行して実行することが可能である場合には、当該遠隔操作に基づく特定の処理に関して画像形成装置1の遠隔操作を可能にするための遠隔操作設定が行われてから当該遠隔操作設定が解除されるまでの間であっても、当該直接操作に基づく特定の処理に関する直接操作指示の受取を許可する。
これにより、遠隔操作者が、処理指定ボタン34Aないし34Dおよび遠隔操作設定ボタン36を操作し、例えば画像形成装置1のファクシミリ機能を実現するためのファクシミリ送信処理について遠隔操作設定を行い、ファクシミリ送信処理を実行するために画像形成装置1を遠隔操作している間であっても、直接操作者は、当該画像形成装置1の有する文書管理機能(文書出力機能)を実現するための文書管理処理(文書出力処理)に関して当該画像形成装置1を操作することができる。すなわち、遠隔操作者が画像形成装置1を利用してファクシミリ送信を行っている間に、直接操作者は、画像形成装置1の記憶部23に記憶された原稿画像データを用紙に印刷することができる。
したがって、画像形成装置1の利便性または利用効率を良くすることができる。特に、複数の者が画像形成装置1を共用する場合に、画像形成装置1の利便性または利用効率を良くすることができる。
また、本発明の実施形態である画像形成装置1では、遠隔操作に基づく特定の処理について遠隔操作設定が行われたときに計時を開始し、計時を開始してから当該遠隔操作に基づく特定の処理に関する遠隔操作指示の受取がないまま所定時間経過したときには、この遠隔操作に基づく特定の処理についての遠隔操作設定を解除する。遠隔操作設定が解除されると、新たな遠隔操作設定が行われない限り、遠隔操作に基づく特定の処理と並行して実行することが可能でない直接操作に基づく特定の処理に関しても画像形成装置1を操作することが可能になる。したがって、遠隔操作者が画像形成装置1の遠隔操作を長時間中断しているために、直接操作者が画像形成装置1を操作することができない状態が長時間継続するのを防止することができ、画像形成装置の利便性または利用効率を良くすることができる。特に、複数の者が画像形成装置1を共用する場合に、画像形成装置1の利便性または利用効率を良くすることができる。
なお、上述した実施形態では、操作制限処理において、遠隔操作に基づく特定の処理につき遠隔操作設定が行われてからこれが解除されるまでの間、直接操作に基づく特定の処理に関する直接操作指示の受取を実行可能性判断部14の判断結果に基づいて制限する場合を例にあげた。しかし、本発明はこれに限らない。例えば、遠隔操作に基づく特定の処理につき遠隔操作設定が行われてからこれが解除されるまでの間、他の遠隔操作に基づく特定の処理に関する遠隔操作設定または遠隔操作指示の受取を実行可能性判断部14の判断結果に基づいて制限してもよい。すなわち、第2の処理は、直接操作に基づく特定の処理でも、他の遠隔操作に基づく特定の処理でもよい。
また、上述した実施形態では、遠隔操作者が実行を希望する1つの処理を処理指定ボタン34A、34B、34Cまたは34Dを押すことにより指定してから、遠隔操作設定ボタン36を押すことにより、遠隔操作に基づく特定の処理についての遠隔操作設定が行われる場合を例にあげた。しかし、本発明はこれに限らない。遠隔操作者が実行を希望する1つの処理を指定する前に、遠隔操作者が遠隔操作設定ボタン36を押し、その後、遠隔操作者が操作する端末操作2、3または4から遠隔操作者が実行を希望する1つの処理を特定するための信号を画像形成装置1に送信し、この信号が画像形成装置1に受信されたときに、遠隔操作に基づく特定の処理についての遠隔操作設定が行われるようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、遠隔操作設定ボタン36を押すことにより遠隔操作設定を行う場合を例にあげたが、本発明はこれに限らない。例えば、遠隔操作者が端末装置2、3または4から画像形成装置1へ遠隔操作設定信号を送信し、画像形成装置1がこの遠隔操作設定信号を受信したときに遠隔操作設定を行ってもよい。この場合には、遠隔操作設定が行われていない期間中、画像形成装置を、直接操作指示の入力を待つだけでなく、端末装置からの遠隔操作設定信号の入力をも待つ状態にする必要がある。
また、上述した実施形態では、遠隔操作に基づく特定の処理の実行が終了したときに遠隔操作設定を解除する場合を例にあげたが、遠隔操作設定を解除する条件は、遠隔操作に基づく特定の処理の実行終了に限らない。例えば、画像読取部21、印刷部22などのハードウェア資源の稼働が遠隔操作に基づく特定の処理の実行終了前に終了する場合には、これらハードウェア資源の稼働が終了したときに遠隔操作設定を解除してもよい。
また、上述した実施形態では、実行可能性判断テーブル40を用いて、直接操作に基づく特定の処理を遠隔操作に基づく特定の処理と並行して実行することが可能であるか否かを判断する場合を例にあげたが、本発明はこれに限らない。他の方法で、直接操作に基づく特定の処理を遠隔操作に基づく特定の処理と並行して実行することが可能であるか否かを判断してもよい。
また、上述した実施形態における操作制限処理(図5参照)では、ステップS3で、画像形成装置1が有する複数の機能を実現するための複数の処理のそれぞれについて、遠隔操作に基づく特定の処理と並行して実行可能か否かを実行可能性判断テーブル40に基づいて判断し、この判断結果に基づいて、操作パネル部25の操作可能表示部35A、35B、35Cおよび35Dの点灯、消灯を制御する。そして、ステップS10では、直接操作に基づく特定の処理に関する直接操作指示が入力されたときに、当該直接操作に基づく特定の処理を、遠隔操作に基づく特定の処理と並行して実行することが可能か否かを実行可能性判断テーブル40に基づいて判断する。しかし、ステップS3の判断により、画像形成装置1が有する複数の機能を実現するための複数の処理のうち、遠隔操作に基づく特定の処理と並行して実行不能な処理については、当該処理に対応する処理指定ボタン34A、34B、34Cまたは34Dを無効にしてもよい。この場合には、ステップS10における実行可能性判断テーブル40に基づく判断を排除することができる。
また、上述した実施形態では、本発明の情報処理装置として画像形成装置1を例にあげたが、本発明は、画像形成装置以外の情報処理装置にも適用することができる。
また、上述した実施形態では、遠隔操作装置として端末装置を例にあげ、この端末装置としてパーソナルコンピュータを例にあげたが、遠隔操作装置は、携帯電話などの無線通信機器でもよい。
また、本発明は、請求の範囲および明細書全体から読み取るこのできる発明の要旨または思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う情報処理装置およびコンピュータプログラムもまた本発明の技術思想に含まれる。
本発明の実施形態である画像形成装置を含む画像形成システムを示す説明図である。 本発明の実施形態である画像形成装置の内部構成などを示すブロック図である。 本発明の実施形態である画像形成装置の操作パネルを示す説明図である。 本発明の実施形態である画像形成装置が有する実行可能性判断テーブルを示す説明図である。 本発明の実施形態である画像形成装置による操作制限処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1 画像形成装置(情報処理装置)
2、3、4 端末装置(遠隔操作装置)
11 遠隔操作設定部(遠隔操作設定手段)
12 遠隔操作指示受取部(第1の操作指示受取手段)
13 直接操作指示受取部(第2の操作指示受取手段)
14 実行可能性判断部(実行可能性判断手段)
15 計時部(計時手段)
16 実行制御部(実行部)
24 通信部(通信手段)
34A、34B、34C、34D 処理指定ボタン
36 遠隔操作設定ボタン
40 実行可能性判断テーブル

Claims (4)

  1. 利用者により利用可能な複数の機能をそれぞれ実現するための複数の処理を実行することができる多機能型の情報処理装置であって、
    当該情報処理装置の遠隔操作を行う遠隔操作装置との間で情報の通信を行う通信手段と、
    前記複数の処理のうちのいずれかの処理である第1の処理について、前記遠隔操作装置による当該情報処理装置の遠隔操作を可能にするための遠隔操作設定を行う遠隔操作設定手段と、
    前記遠隔操作装置から前記通信手段を介して入力される、前記第1の処理に関する第1の操作指示を受け取る第1の操作指示受取手段と、
    前記複数の処理のうちのいずれかの処理である第2の処理を前記第1の処理と並行して実行することが可能か否かを判断する実行可能性判断手段と、
    前記実行可能性判断手段により前記第2の処理を前記第1の処理と並行して実行することが可能でないと判断された場合には、前記遠隔操作設定手段により前記遠隔操作設定が行われてから当該遠隔操作設定が解除されるまでの間、前記第2の操作指示受取手段による前記第2の操作指示の受取を拒否し、前記実行可能性判断手段により前記第2の処理を前記第1の処理と並行して実行することが可能であると判断された場合には、前記遠隔操作設定手段により前記遠隔操作設定が行われてから当該遠隔操作設定が解除されるまでの間であっても前記第2の操作指示受取手段による前記第2の操作指示を受け取る第2の操作指示受取手段と、
    前記複数の処理を実行するための実行手段とを備えていることを特徴とする情報処理装置。
  2. 計時を行う計時手段を備え、
    前記遠隔操作設定手段は、前記遠隔操作設定が行われたときに前記計時手段による計時を開始させると共に、前記計時手段による計時を開始させてから前記第1の操作指示受取手段による前記第1の操作指示の受取がないまま所定時間経過したときには前記遠隔操作設定を解除することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 遠隔操作装置との間で情報の通信を行う通信手段を備え、利用者により利用可能な複数の機能をそれぞれ実現するための複数の処理を実行することができる多機能型の情報処理装置に操作制限方法を実行させるためのコンピュータプログラムであって、前記操作制限方法は、
    前記複数の処理のうちのいずれかの処理である第1の処理について、前記遠隔操作装置による前記情報処理装置の遠隔操作を可能にするための遠隔操作設定を行う遠隔操作設定工程と、
    前記第1の処理に関する第1の操作指示が前記遠隔操作装置から前記通信手段を介して入力されたときに、当該第1の操作指示を受け取る第1の操作指示受取工程と、
    前記第1の操作指示受取工程において受け取られた前記第1の操作指示に基づいて前記第1の処理を実行する第1の実行工程と、
    前記複数の処理のうちのいずれかの処理である第2の処理に関する第2の操作指示が入力されたときに、前記第2の処理を前記第1の処理と並行して実行することが可能か否かを判断する実行可能性判断工程と、
    前記実行可能性判断工程において前記第2の処理を前記第1の処理と並行して実行することが可能でないと判断された場合には、前記遠隔操作設定工程において前記遠隔操作設定が行われてから当該遠隔操作設定が解除されるまでの間、前記入力された第2の操作指示の受取を拒否し、前記実行可能性判断工程において前記第2の処理を前記第1の処理と並行して実行することが可能であると判断された場合には、前記遠隔操作設定工程において前記遠隔操作設定が行われてから当該遠隔操作設定が解除されるまでの間であっても前記入力された第2の操作指示を受け取る第2の操作指示受取工程と、
    前記第2の操作指示受取工程において前記第2の操作指示が受け取られた場合には、当該第2の操作指示に基づいて前記第2の処理を前記第1の処理と並行して実行する第2の実行工程とを備えていることを特徴とするコンピュータプログラム。
  4. 前記遠隔操作設定工程において前記遠隔操作設定が行われたときに計時を開始する計時開始工程と、
    前記計時開始工程において計時が開始されてから前記第1の操作指示受取工程における前記第1の操作指示の受取がないまま所定時間経過したときには前記遠隔操作設定工程において行われた前記遠隔操作設定を解除する遠隔操作設定解除工程とを備えていることを特徴とする請求項3に記載のコンピュータプログラム。
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