JP2004169902A - 木材の木痩せに対応するナット - Google Patents
木材の木痩せに対応するナット Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004169902A JP2004169902A JP2002369017A JP2002369017A JP2004169902A JP 2004169902 A JP2004169902 A JP 2004169902A JP 2002369017 A JP2002369017 A JP 2002369017A JP 2002369017 A JP2002369017 A JP 2002369017A JP 2004169902 A JP2004169902 A JP 2004169902A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- nut
- spring
- wood
- tightened
- bolt
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- Joining Of Building Structures In Genera (AREA)
Abstract
【課題】木造住宅の木組を締めつけるボルトの、木痩せによるナットの緩みを自動的に締めつけるナットを提供する。
【解決の手段】木組み1を締めつけるボルト2を切り込み9のあるナット4にて締めつけ、突起8を設けたスプリング5をナット4の上に差し込み、切り込み9と内外に爪10.11を設けた逆回り止めスプリング6を内設したナット7をボルト2にねじ込むと、スプリング5の突起8がナット4.7の切り込み9に係支され、ナット7にてスプリング5が巻き締められ、木痩せのため木材1と平ワッシャー3又はナット4の間に隙間が出来ると、巻き締められたスプリング5の反動で、ナット4が回り隙間が無くなる事を特長とする木材の木痩せに対応するナット。
【選択図】 図1
【解決の手段】木組み1を締めつけるボルト2を切り込み9のあるナット4にて締めつけ、突起8を設けたスプリング5をナット4の上に差し込み、切り込み9と内外に爪10.11を設けた逆回り止めスプリング6を内設したナット7をボルト2にねじ込むと、スプリング5の突起8がナット4.7の切り込み9に係支され、ナット7にてスプリング5が巻き締められ、木痩せのため木材1と平ワッシャー3又はナット4の間に隙間が出来ると、巻き締められたスプリング5の反動で、ナット4が回り隙間が無くなる事を特長とする木材の木痩せに対応するナット。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明に属する技術分野】
この発明は、木造建築の木材の木痩せに対応するナットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の技術で特開平6−42521では、Bナットの内部にコイルバネを設けてコイルバネの先端をAナットの窪みに当て、Aナットで締めつけたのちBナットとAナットをダブルナットにして締めつけているが、この出願は木痩せに対するものではないため自動的に隙間を無くす事はできない。
特開平9−229046では、ナット4で締めつけたのちスプリング12を差し込みナツト10にてスプリング12を巻き締め、なおナット10が戻らない用ナット11でダブルナットにしているが、ナットを3個使用するため作業効率がわるい。
特開平11−108032と自出願の特願2001−109261では渦巻きスプリングになっている。
特開2001−280328では、ナットと平ワッシャーの間にスプリングを入れた従来の技術と変わりなく、スプリングを二重三重に用いたものであり、以上の技術では本願とは構造が異なる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
現在の木造建築では、木組をボルトにて締めつけているが、欅等の堅木を使う事なく杉等の比較的柔らかい木材を使用するため、径年変化により木材が木痩せしても後からナットを締めつける事は出来ない。
【0004】
【課題を解決するための手段】
木材の木痩せに対応するには、鉄骨造に使用する割りスプリングでは対応出来ません。本発明では、平ワッシャーの上に直接ナットで締めつけ、此のナットが木痩せのため隙間が出来た時点でナットが自動で回り締めつけるようにする。
【0005】
【発明の実施の形態】
この発明の実施を図にて説明すると、木組1にボルト2を挿通させ、平ワッシャー3を通しナット4をねじ込み締めつけ、スプリング5を通し、逆回り止めスプリング6を内設したナット7にてスプリング5を巻き締めるようにしたもので、ナット4と7にはスプリング5の突起8が切り込み9に係支される。
ナット7をねじ込むとスプリング5が巻き締められるが、ナット7に内設した逆回り止めスプリング6の内側の爪10がボルト2のネジ山に咬止され、外側の爪11はナット7のすじ状溝12に係支される。
【0006】
逆回り止めスプリング6の内爪10及び外爪11は、ナット7にてスプリング5を巻き締めても内爪10がボルト2のネジ山に咬止され、外爪11はナット7のすじ状溝12に係支されるため、ナット7は逆戻りせず固定される。
以上のような構造であるため、ナット7をダブルナットで固定する必要がない。木材が痩せて木と平ワッシャー3又は平ワッシャー3とナット4の間に隙間が出来ると、ナット7にて巻き締められていたスプリング5の反動でナット4が回り隙間がなくなる。
【0007】
【発明の効果】
木造建築は現在おもに杉等の比較的柔らかい木材の使用が多いが、昔のように木材がかれるのをまってから造作すれば良いが、現時点ではそのまま造作に入るため、後からボルトを締め直すことは不可能であり外部からボルトの緩みをみつけることは出来ない。
木造住宅の解体時に見かけるがほとんどのボルトは隙間が出来ゆるんでいる。
木造の木組に割りスプリングを使用しているのを多々見かけるが、割りスプリングの範囲より木材が痩せるためあまり意味がないのと、外国ではスプリングの破損を考慮してかナットとの間にスプリングを入れるのを禁止している国が有るとのこと聞きます。
本発明のナットの使用では、スプリング5の巻き数及び強度により高範囲に対応出来るし、木材を積み重ねるログハウスにおいては特に木痩せに対する後締めが必要ですが、このナットの使用により自動的にナットが締まるためその必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】木組の木材を締めつけたナットとスプリング
図1のAはBの逆回り止めスプリングを内設するすじ状溝を有するナットの斜視図
図1のBは逆回り止めスプリングの斜視図
図1のCは逆回り止めスプリングを内設したナットをボルトにねじ込んだ時の正面図
【符号の説明】
1 木組の木材
2 ボルト
3 平ワッシャー
4.7 ナット
5 スプリング
6 逆回り止めスプリング
8 突起
9 切り込み
10 内側の爪
11 外側の爪
12 すじ状溝
【発明に属する技術分野】
この発明は、木造建築の木材の木痩せに対応するナットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の技術で特開平6−42521では、Bナットの内部にコイルバネを設けてコイルバネの先端をAナットの窪みに当て、Aナットで締めつけたのちBナットとAナットをダブルナットにして締めつけているが、この出願は木痩せに対するものではないため自動的に隙間を無くす事はできない。
特開平9−229046では、ナット4で締めつけたのちスプリング12を差し込みナツト10にてスプリング12を巻き締め、なおナット10が戻らない用ナット11でダブルナットにしているが、ナットを3個使用するため作業効率がわるい。
特開平11−108032と自出願の特願2001−109261では渦巻きスプリングになっている。
特開2001−280328では、ナットと平ワッシャーの間にスプリングを入れた従来の技術と変わりなく、スプリングを二重三重に用いたものであり、以上の技術では本願とは構造が異なる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
現在の木造建築では、木組をボルトにて締めつけているが、欅等の堅木を使う事なく杉等の比較的柔らかい木材を使用するため、径年変化により木材が木痩せしても後からナットを締めつける事は出来ない。
【0004】
【課題を解決するための手段】
木材の木痩せに対応するには、鉄骨造に使用する割りスプリングでは対応出来ません。本発明では、平ワッシャーの上に直接ナットで締めつけ、此のナットが木痩せのため隙間が出来た時点でナットが自動で回り締めつけるようにする。
【0005】
【発明の実施の形態】
この発明の実施を図にて説明すると、木組1にボルト2を挿通させ、平ワッシャー3を通しナット4をねじ込み締めつけ、スプリング5を通し、逆回り止めスプリング6を内設したナット7にてスプリング5を巻き締めるようにしたもので、ナット4と7にはスプリング5の突起8が切り込み9に係支される。
ナット7をねじ込むとスプリング5が巻き締められるが、ナット7に内設した逆回り止めスプリング6の内側の爪10がボルト2のネジ山に咬止され、外側の爪11はナット7のすじ状溝12に係支される。
【0006】
逆回り止めスプリング6の内爪10及び外爪11は、ナット7にてスプリング5を巻き締めても内爪10がボルト2のネジ山に咬止され、外爪11はナット7のすじ状溝12に係支されるため、ナット7は逆戻りせず固定される。
以上のような構造であるため、ナット7をダブルナットで固定する必要がない。木材が痩せて木と平ワッシャー3又は平ワッシャー3とナット4の間に隙間が出来ると、ナット7にて巻き締められていたスプリング5の反動でナット4が回り隙間がなくなる。
【0007】
【発明の効果】
木造建築は現在おもに杉等の比較的柔らかい木材の使用が多いが、昔のように木材がかれるのをまってから造作すれば良いが、現時点ではそのまま造作に入るため、後からボルトを締め直すことは不可能であり外部からボルトの緩みをみつけることは出来ない。
木造住宅の解体時に見かけるがほとんどのボルトは隙間が出来ゆるんでいる。
木造の木組に割りスプリングを使用しているのを多々見かけるが、割りスプリングの範囲より木材が痩せるためあまり意味がないのと、外国ではスプリングの破損を考慮してかナットとの間にスプリングを入れるのを禁止している国が有るとのこと聞きます。
本発明のナットの使用では、スプリング5の巻き数及び強度により高範囲に対応出来るし、木材を積み重ねるログハウスにおいては特に木痩せに対する後締めが必要ですが、このナットの使用により自動的にナットが締まるためその必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】木組の木材を締めつけたナットとスプリング
図1のAはBの逆回り止めスプリングを内設するすじ状溝を有するナットの斜視図
図1のBは逆回り止めスプリングの斜視図
図1のCは逆回り止めスプリングを内設したナットをボルトにねじ込んだ時の正面図
【符号の説明】
1 木組の木材
2 ボルト
3 平ワッシャー
4.7 ナット
5 スプリング
6 逆回り止めスプリング
8 突起
9 切り込み
10 内側の爪
11 外側の爪
12 すじ状溝
Claims (2)
- 切り込み9を設けたナット4をボルト2にねじ込み締めつけ、突起8のあるスプリング5をナット4の上に差し込み、逆回り止めスプリング6を内設し切り込み9を設けたナット7をボルト2にねじ込み、スプリング5を巻き締め圧縮した、木材の木痩せに対応するナット。
- 内側にボルト2のネジ山に咬止する爪10と、外側にナット7のすじ状溝12に係止する爪11を突設したスプリング6を、ナット7に内設した請求項1記載の木材の木痩せに対応するナット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002369017A JP2004169902A (ja) | 2002-11-15 | 2002-11-15 | 木材の木痩せに対応するナット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002369017A JP2004169902A (ja) | 2002-11-15 | 2002-11-15 | 木材の木痩せに対応するナット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004169902A true JP2004169902A (ja) | 2004-06-17 |
Family
ID=32708128
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002369017A Withdrawn JP2004169902A (ja) | 2002-11-15 | 2002-11-15 | 木材の木痩せに対応するナット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004169902A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102758828A (zh) * | 2011-04-28 | 2012-10-31 | 富瑞精密组件(昆山)有限公司 | 扣具装置 |
KR101270301B1 (ko) | 2013-03-08 | 2013-05-31 | 이연심 | 풀림방지 볼트너트 체결장치 |
US20190063486A1 (en) * | 2017-08-31 | 2019-02-28 | Core Bolt Co., Ltd. | Double nut having anti-loosening part |
-
2002
- 2002-11-15 JP JP2002369017A patent/JP2004169902A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102758828A (zh) * | 2011-04-28 | 2012-10-31 | 富瑞精密组件(昆山)有限公司 | 扣具装置 |
KR101270301B1 (ko) | 2013-03-08 | 2013-05-31 | 이연심 | 풀림방지 볼트너트 체결장치 |
US20190063486A1 (en) * | 2017-08-31 | 2019-02-28 | Core Bolt Co., Ltd. | Double nut having anti-loosening part |
WO2019045156A1 (ko) * | 2017-08-31 | 2019-03-07 | 주식회사 코어볼트 | 풀림방지부재를 구비한 이중너트 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10605284B2 (en) | Coupling nut and hold-down construction method | |
DK1230505T3 (da) | Mötrik- og sædeaggregat til en klamme | |
ATE442229T1 (de) | Schraubenschlüssel | |
JP2004169902A (ja) | 木材の木痩せに対応するナット | |
US20080047410A1 (en) | Quickly collapsible dividing plate base unit for a table sawing machine | |
JP2004225817A (ja) | ボルト、ナットの緩み止め座金 | |
JP3025244U (ja) | 突起ビス | |
JP6224498B2 (ja) | ロッドクランプ | |
CN204248743U (zh) | 多功能套筒 | |
JP2013064415A (ja) | ナットおよび締付部材 | |
KR102138601B1 (ko) | 주상 변압기의 1차 부싱 체결구조 | |
JP3874857B2 (ja) | ネジ式固定具 | |
JP2006316986A (ja) | 螺締具用、突起付き円柱形座金と溝付きボルト | |
JP2007154560A (ja) | チェーンの緊締金具 | |
JP3094189U (ja) | 木造建築用ボルト | |
JP2009034733A (ja) | ボルト/ナットの供回り防止具 | |
JP2004360740A (ja) | 複合ナット及び複合ナットを用いた支持板の支持方法 | |
JP2001041220A (ja) | バネ付きハット | |
JP3148481U (ja) | ナット | |
JP2001020930A (ja) | ネジ式固定装置 | |
JP3045082U (ja) | 締結固定具 | |
JPH10220279A (ja) | エンジン構造 | |
JP2000234609A (ja) | 建築用締め付けボルト | |
JPH0718850A (ja) | ワイヤ締具 | |
JP2004169904A (ja) | 突起付き円柱形座金 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060207 |