JP2004169757A - 切換コック - Google Patents

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多賀雄 恩田
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Abstract

【課題】複数ある吐出モードのうち特定の吐出モードへの不用意な切り換えを抑制することができると共に、必要時には当該特定の吐出モードへの切り換えを容易に行うことができる切換コックを提供する。
【解決手段】切換弁25を操作レバー39を用いて回動させて、複数の吐出モードのうち特定の吐出モードへ切り換える場合、該特定の吐出モードの動作位置の手前位置において、操作レバー39と連動して移動する第1係合部である係止片47aと第2係合部である係合凸部が当接係合する。切換抑制解除手段である抑制解除スイッチ47を用いて係止片47aを切換許容位置へ移動させると係止片47aと係合凸部の当接係合は解除される。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、水道の蛇口等に取り付けられ、複数ある吐出モードを選択的に切り換える切換コックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えばキッチン等に設けられる水道蛇口において、一つの蛇口から多種類の吐出モードを得ようとする場合には、その一つの蛇口に切換コックが取り付けられる。即ち、切換コックの操作(回動操作等)に基づき、複数ある吐出モードのうちから任意の一つの吐出モードを選択できるように構成される。そこで、従来から、このような切換コックの一例として、例えば特許文献1に記載されるような切換コックが提案されている。
【0003】
この特許文献1の切換コックは、当該切換コックに作動連結された切換レバーの外部操作により、四種類ある吐出モードのうち何れか一つの吐出モードに切り換わる構成とされている。即ち、この切換コックでは、原水を浄水器により浄化し、その浄水を吐出する浄水ストレートモード、浄水をシャワー吐出する浄水シャワーモード、原水をシャワー吐出する原水シャワーモード、及び浄水器に原水を逆流させて逆洗浄水を吐出する逆洗ストレートモードという四種類の吐出モード間で切り換えが行われる。なお、前記逆洗ストレートとは、数日又は数週間に一度、浄水器の濾過膜に付着した汚れを洗い落とすために流水を通常の浄化方向とは逆の方向に向けたモードである。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−44370号公報(図1、2)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記特許文献1の切換コックは、多種類の吐出モード間の切換操作を一つの切換レバーで行うので、吐出モードの切り換え間違いを起こすおそれがあった。また、逆洗浄ストレートの吐出モードは、他の吐出モードに比して使用頻度も少なく、かつ吐出される流水は汚れていることから、誤飲の防止を図るためにも、かかる特定の吐出モード(特許文献1では逆洗浄ストレートの吐出モード)には不用意に切り換わらないような機構が求められていた。
【0006】
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、複数ある吐出モードのうち特定の吐出モードへの不用意な切り換えを抑制することができると共に、必要時には当該特定の吐出モードへの切り換えを容易に行うことができる切換コックを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、流体が導入される弁収容室内に外部操作に基づき複数ある動作位置のうち何れか一つの動作位置に切換動作される切換弁を有し、当該切換弁の切換動作により、前記弁収容室内から流体を前記切換弁の各動作位置と個別対応する複数の吐出モードで導出可能な構成とした切換コックにおいて、前記切換弁における各動作位置のうち特定の動作位置への切換弁の切換動作を抑制する切換抑制手段と、前記切換抑制手段による前記切換弁の切換動作に対する抑制状態を解除するための切換抑制解除手段とを備えたことを要旨とした。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記切換抑制手段は、前記切換弁の切換動作時に連動して移動する第1係止部と、当該第1係止部の移動軌跡上に設けられた第2係止部とを備え、外部操作に基づき前記切換弁が他の動作位置から前記特定の動作位置に切り換わる手前位置で、前記第1係止部及び第2係止部が係合することにより前記特定の動作位置への切換弁の切換動作を抑制することを要旨とした。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記第1係止部は、前記第2係止部と常には係合可能な切換抑制位置と、前記第2係止部と係合不能な切換許容位置との二位置間で移動可能な構成とされ、前記切換抑制解除手段は、外部操作に基づき前記第1係止部を前記切換抑制位置から前記切換許容位置へ移動させることにより前記切換抑制手段による抑制状態を解除することを要旨とした。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のうちのいずれか一項に記載の発明において、前記切換弁は、前記弁収容室内で往復回動することにより前記各動作位置に切換動作される構成としたことを要旨とした。
【0011】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
以下、本発明を切換抑制機能付き切換コックに具体化した一実施形態を図1〜図16に従って説明する。
【0012】
図1に示すように、この実施形態の切換コック11はキッチンに配置され、開閉弁12を備えた蛇口13の先端部に装着されている。又、この切換コック11には、第1連通管14及び第2連通管15を介して浄水器16が接続されている。そして、切換コック11の側面に付設された操作レバー39を回動操作することにより、蛇口13から吐出される流体(原水又は浄水)の吐出モードを複数の吐出モードに切り換え可能に構成されている。
【0013】
即ち、浄水ストレートモード、浄水シャワーモード、原水シャワーモード、及び逆洗ストレートモードという四種類の吐出モードのうち何れか一つの吐出モードに選択的に切り換えられる。なお、「浄水ストレートモード」は原水を浄水器16に導いて浄水とした後、それをストレートに吐出する吐出モードであり、「浄水シャワーモード」は浄水をシャワー状態で吐出する吐出モードである。また、「原水シャワーモード」は原水をシャワー状態で吐出する吐出モードであり、「逆洗ストレートモード」は浄水器16に原水を逆流させて浄水器16の内部を洗浄した後ストレートに吐出する吐出モードである。
【0014】
次に、前記切換コック11の構成を図2及び図5に基づいて詳細に説明する。図2に示すように、弁本体ケース21は例えば合成樹脂により一体に形成され、その内部には有底横円筒状をなす弁収容室21aが図2において右端を開放するように形成されている。弁本体ケース21の上部中央には前記蛇口13から原水を導入するための原水導入口21bが形成され、該原水導入口21bを取り巻くようにねじ筒21cが一体に形成されている。該ねじ筒21cの内側にはゴム製のシール板22を介して蛇口13に接続するための接続金具23が接合され、該接続金具23はねじ筒21cに螺合された締付リング24によりシール板22に押圧されている。
【0015】
前記弁本体ケース21の弁収容室21aには切換弁機構K1を構成する切換弁25が複数の角度位置(動作位置)を含む所定角度(この実施形態では180度)範囲内で往復回動可能に収容されている。この切換弁25は、有底横筒状の第1区画体25aと、肉厚円板状の第2区画体25bと、第1区画体25aと第2区画体25bを連結する柱状の連結体25cと、前記弁収容室21aから右方に突出する操作ロッド25dとを備えている。そして、この実施形態では前記第1区画体25aと弁収容室21aの左側空間とによって形成される室を第1弁室R1とし、第1区画体25a、第2区画体25b及び弁収容室21aの右側の室によって形成される室を第2弁室R2としている。前記第1区画体25aの弁収容室21a内周面と接する筒状部の二箇所には第1弁孔25e,第2弁孔25fが図3に示すように円周方向に所定角度隔てて形成され、両弁孔25e,25fが前記原水導入口21bと連通することにより原水が第1弁室R1に導かれるようになっている。
【0016】
前記第1弁室R1に導かれた原水は、弁本体ケース21に形成した第1開口21dから前記第1連通管14を通して浄水器16に供給される。この浄水器16により浄化された浄水は、弁本体ケース21に形成した第2開口21eから前記第2弁室R2内に導かれる。又、前記第1区画体25aの筒部外周面には前記第1弁孔25e及び第2弁孔25fと原水導入口21bとの連通が遮断された角度位置において、原水導入口21bからの原水を第2弁室R2に導くための原水通路25gが切り欠き形成されている。
【0017】
前記弁本体ケース21の下部には前記第2弁室R2と連通するように第1吐出口21fと第2吐出口21gが切換弁25の軸線と平行する方向に所定間隔をおいて隣接するように形成されている。前記第1区画体25aの筒部外周面には前記第1弁孔25e及び第2弁孔25fと原水導入口21bとの連通が遮断された角度位置において、前記第1吐出口21fを閉鎖する第1弁部25hが形成されている。第1吐出口21fと対応するように本体ケース21の下部には収容筒21hが一体に形成され、該収容筒21hには整流筒30が挿入され、原水又は浄水が切換コック11の下方にストレートに吐出される。
【0018】
一方、前記第2吐出口21gにはゴム製の弁座31が嵌合され、該弁座31の上部には切換弁機構K1を構成する球状弁体32が接触離脱可能に支持されている。この球状弁体32は、切換弁25の第1区画体25aと第2区画体25bとの間に連結固定した弁作動体25iによって前記弁座31から球状弁体32を浮かせる開放位置と、球状弁体32が弁座31を閉鎖する閉鎖位置との間で位置切り換え可能である。なお、図4に示すように、前記弁作動体25iには、原水ストレートモードにおいて、第2開口21eを閉鎖し得る第2弁部25jが一体に形成されている。
【0019】
前記切換弁25の第1区画体25a及び第2区画体25bの外周面には第1及び第2のシールリング26,27が取着され、第1弁孔25e、第2弁孔25fの外側には第3シールリング28、第4シールリング29が設けられている。前記第3シールリング28及び第4シールリング29は、図6〜図8に示すように、円環状をなすゴム製のリングであり、その径方向に沿う平面で切った断面形状は、内側リップ部28a,29aと外側リップ部28b,29b及びパッキン本体としての連結部28c,29cからなる略U字形状をなしている。そして、前記第3シールリング28及び第4シールリング29は、前記内側リップ部28a,29aと外側リップ部28b,29bの各先端部を切換弁25の径方向外方側に向けた状態で、前記第1弁孔25e及び第2弁孔25fの周囲に形成した環状溝25k内に装着されている。そして、その装着状態では各リップ部28a,29aの先端側部位が弁収容室21aの内周面に屈曲した状態で接触することにより、シール機能を果たすようにしている。
【0020】
前記弁本体ケース21の下部には前記収容筒21hと同心状にねじ筒21iが一体形成されている。前記両筒21h,21iの間にはドーナッツ板状の複数の小孔33aを有する整流板33が水平に嵌合され、前記ねじ筒21iに螺合したシャワーキャップ34によって整流板33の位置規制を行う。なお、前記整流板33には前記弁座31の下面に当接して該弁座31の位置規制を行うための支持部33bが一体に形成されている。また、図2及び図3において、符号35,36はシールリングである。
【0021】
次に、前記切換弁25の回動操作を行う操作機構K2について説明する。
図2に示すように、前記弁本体ケース21の右端開口部には切換弁25の操作ロッド25dを外部に突出する孔37aを有する位置規制体37が嵌合固定され、前記切換弁25の第2区画体25bの右側面に当接して切換弁25の右方向への抜けだしを防止している。また、前記位置規制体37の中心部から外部に突出した操作ロッド25dの外周面にはボールホルダ38が嵌合され、該ボールホルダ38の左端部に形成したボス部38aには、前記位置規制体37に形成した係止突起37bを係合する係止凹部38bが形成されている。そして、前記位置規制体37に対するボールホルダ38の組み付け状態において、前記係止突起37bと係止凹部38bとが係合することにより、ボールホルダ38の回動が阻止されている。
【0022】
前記切換弁25の操作ロッド25dの先端部(図2において右端部)には操作レバー39の基端部に一体形成した筒状部39aが嵌合され、ビス40により締め付け固定されている。また、前記操作レバー39には前記ボールホルダ38の外周面に嵌合される筒状部39bが一体に形成され、両筒状部39a,39bの間には、コイルバネ41及び押圧具42を収容する筒部39cが操作レバー39の回動軸線に沿う方向へ延びるように設けられている(図9参照)。前記押圧具42の先端面には半球面状の凹部が形成されており、その凹部にボール43が転動自在に保持されている。そして、前記筒部39cはボールホルダ38に形成した前記ボール43を係止するための第1〜第4の係止凹部38c〜38f(図16参照)のいずれかに向かって開口するように形成されている。従って、前記ボール43は、コイルバネ41で付勢された押圧具42により、所定の角度位置において前記第1〜第4の係止凹部38c〜38fのいずれかに押圧係止されるようになっている。
【0023】
また、図9〜図11に示すように、前記操作レバー39における筒状部39aと筒状部39bの間には、コイルバネ46と切換抑制解除手段としての抑制解除スイッチ47とを収容するスイッチ収容部39dが、操作レバー39の摘み部39eとは径方向において反対側となる位置に形成されている。そして、このスイッチ収容部39dと対応する位置で、前記操作レバー39の筒状部39aには前記抑制解除スイッチ47の頭部を挿通する孔39fが貫通形成されている。また、図2,図10及び図11に示すように、前記抑制解除スイッチ47の基端部には、第1係止部としての係止片47aが切換弁25の回動軸線に沿う方向へ突設されている。従って、前記抑制解除スイッチ47は、コイルバネ46により常には径方向外方に付勢され、前記係止片47aが前記筒状部39aの内周面(孔39fの周縁部)に当接係合することにより、その頭部を前記孔39fから外部に突出した状態とされる(図11(a)等参照)。
【0024】
また、図2及び図9に示すように、前記ボールホルダ38の右端側にはストッパ部38gが形成されており、操作レバー39が図9において時計回り方向へ回動された際には前記筒部39cが当接し、当該操作レバー39のそれ以上の回動を阻止するようにされている。また、前記ボールホルダ38の右端側において、前記ストッパ部38gよりも時計回り方向へ前記係止片47aの幅方向寸法と略同一距離だけ離れた位置には、第2係止部としての係合凸部38hが前記操作レバー39の回動操作に伴う前記係止片47aの移動軌跡上に位置するように形成されている。そして、操作レバー39が図9において反時計回り方向へ回動された際には、当該係合凸部38hに前記係止片47aが当接し、操作レバー39のそれ以上の回動を阻止するようにされている。なお、本実施形態では、前記係止片(第1係止部)47aと前記係合凸部(第2係止部)38hにより切換抑制手段が構成されている。また、図2に示す符号45は第1弁室R1の圧力が異常高圧となった場合に、外部に放圧するリリーフ弁である。
【0025】
次に、前記のように構成した本実施形態の切換コック11の作用を説明する。
最初に各吐出モードについて説明する。
(浄水ストレートモード)
図3及び図12(a),(b)は、操作機構K2の操作レバー39によって切換弁25が回動されて浄水ストレートモードに保持された状態を示す。図12(a)に示すように第1弁孔25eが原水導入口21bに連通され、第2弁孔25fが弁収容室21aの内周面によって閉鎖され、原水通路25gは、第2弁室R2と対応し、図12(b)に示すように球状弁体32が第2吐出口21gの弁座31を閉鎖し、第2開口21eが開放されている。
【0026】
従って、蛇口13からの原水は原水導入口21bから第1弁孔25eを経て第1弁室R1に流れ、第1開口21dから第1連通管14、浄水器16に導かれ、ここで浄水となる。この浄水は、第2連通管15、第2開口21eを通って、第2弁室R2に導かれ、第1吐出口21fから外部にストレートに吐出される。
(浄水シャワーモード)
次に、操作レバー39を90度回転して切換弁25を同角度回動すると、図13(a)に示すように第1弁孔25eと原水導入口21bとの連通が遮断されて、第2弁孔25fが原水導入口21bと連通され、原水通路25gは不作動状態に保持され、第1弁部25hにより第1吐出口21fが閉鎖される。さらに、切換弁25と同期回動する弁作動体25iにより球状弁体32が図13(b)に示すように持ち上げられて第2吐出口21gが開放され、第2開口21eが開放状態に保持される。
【0027】
従って、蛇口13からの原水は原水導入口21bから第2弁孔25fを経て第1弁室R1に流れ、第1開口21dから第1連通管14、浄水器16に導かれ、ここで浄水となる。この浄水は、第2連通管15、第2開口21eを通って、第2弁室R2に導かれる。この浄水は、第1吐出口21fから吐出されることなく、第2吐出口21gから整流板33の孔33aを経て、シャワーキャップ34の多数の小孔34aからシャワーとして吐出される。
(原水シャワーモード)
次に、操作レバー39をさらに45度回動すると、図14(a)に示すように、第1弁孔25e及び第2弁孔25fが弁収容室21aの内周面によって共に閉鎖される。そして、第1弁室R1から浄水器16への原水の供給が遮断されるとともに、原水通路25gが原水導入口21bと対応し、原水が第2弁室R2内へ導かれ、第1弁部25hにより第1吐出口21fが閉鎖状態に保持される。又、このモードでは図14(b)に示すように、球状弁体32が依然として第2吐出口21gの弁座31を開放した状態に保持され、かつ第2弁部25jにより第2開口21eが閉鎖されので、第2弁室R2内の原水は浄水器16側へ逆流することなく、第2吐出口21gからシャワーモードで吐出される。
(逆洗ストレートモード)
次に、操作レバー39をさらに45度回動すると、図15(a)に示すように、第2弁孔25fが閉鎖されたままの状態に保持され、かつ第1弁孔25eが第1吐出口21fと連通し、第1弁室R1から浄水器16への原水の供給が遮断されたままの状態に保持される。又、原水通路25gが原水導入口21bと対応したままに保持され、原水が第2弁室R2内へ導かれる。さらに、このモードでは図15(b)に示すように、弁作動体25iが球状弁体32から離れて該弁体32が第2吐出口21gの弁座31を閉鎖するとともに、第2弁部25jが第2開口21eを開放する。このため、第2弁室R2内の原水が第2開口21eから第2連通管15を通って浄水器16に逆流し、浄水器16内を洗浄する。その後、第1連通管14を逆流して第1弁室R1内に導かれ、第1弁孔25e及び第1吐出口21fを通して逆流洗浄水がストレートに外部に吐出される。
【0028】
次に、前記各吐出モードと個別対応する各角度位置(動作位置)へ切換弁25を操作レバー39の回動操作に基づき切換動作させた際に、前記係止片47aと係合凸部38hとがどのような位置関係となるかについて説明する。
【0029】
さて、前記操作レバー39は図16(a)に示す角度位置状態から図16(d)に示す角度位置状態までの180度の範囲内において往復回動するように操作される。まず、図16(a)は、浄水ストレートモード時における係止片47aと係合凸部38hとの位置関係について示すものであり、このとき切換弁25は、図12(a)に示す浄水ストレートモード時の角度位置にある。そして、この浄水ストレートモード時においては、ボールホルダ38に設けられた前記ストッパ部38gに対して操作レバー39に設けられた前記筒部39cが接触状態にあるため、操作レバー39は図16(a)において時計回り方向へそれ以上の回転が阻止される。また、この角度位置においては、前記第1の係止凹部38cにボール43がコイルバネ41の付勢力に基づき押圧係止されるため、操作レバー39及び切換弁25は浄水ストレートモードの角度位置状態に保持される。
【0030】
次に、前記浄水ストレートモードから浄水シャワーモードにする場合は、操作レバー39を図16(a)の角度位置状態から反時計回り方向へ90度回動させる。すると、前記切換弁25が図13(a)に示す浄水シャワーモード時の角度位置に切換動作され、この切換動作に連動して前記抑制解除スイッチ47の係止片47aが操作レバー39の筒状部39bの内周面と接触した状態で反時計回り方向へ90度移動する。そして、この角度位置においては、前記第2の係止凹部38dに前記ボール43が押圧係止されるため、操作レバー39及び切換弁25は図16(b)に示す浄水シャワーモードの角度位置状態に保持される。
【0031】
また、前記浄水シャワーモードから原水シャワーモードにする場合は、操作レバー39を図16(b)の角度位置状態から反時計回り方向へ45度回動させる。すると、前記切換弁25が図14(a)に示す原水シャワーモード時の角度位置に切換動作され、この切換動作に連動して前記抑制解除スイッチ47の係止片47aが操作レバー39の筒状部39bの内周面と接触した状態で反時計回り方向へ45度移動する。そして、この角度位置においては、前記第3の係止凹部38eに前記ボール43が押圧係止されるため、操作レバー39及び切換弁25は図16(c)に示す原水シャワーモードの角度位置状態に保持される。
【0032】
また次に、前記原水シャワーモードから逆洗ストレートモードにする場合は、操作レバー39を図16(c)の角度位置状態から反時計回り方向へ更に45度回動させる。ところが、図16(d)に示す逆洗ストレートモードの角度位置(特定の動作位置)の手前の位置において、前記係止片47aが係合凸部38hに当接して係合するため、操作レバー39は反時計回り方向へそれ以上の回転が阻止される。その結果、切換弁25は逆洗ストレートモードの角度位置への不用意な切換動作が抑制される。
【0033】
そこで、その切換抑制状態を解除して逆洗ストレートモードにするには、次のような操作が行われる。即ち、図17に示すように、前記係止片47aを、操作レバー39の回動操作に伴い周方向へ移動させた際において、前記係合凸部38hと係合することになる切換抑制位置から係合不能となる切換許容位置へ移動させる。具体的には、抑制解除スイッチ47の頭部を外部操作によりコイルバネ46の付勢力に抗して押し下げる。そして、その状態のまま、操作レバー39を反時計回り方向へ回動させ、図16(d)に示す角度位置状態のところで前記抑制解除スイッチ47の押し下げ操作を解除する。すると、この角度位置において、前記第4の係止凹部38fに前記ボール43が押圧係止されるため、操作レバー39及び切換弁25は逆洗ストレートモードの角度位置状態に保持される。
【0034】
なお、図16(d)に示す逆洗ストレートモードの角度位置状態から他のモード(例えば原水ストレートモード)の角度位置状態へ切換操作したい場合には、前述したように、操作レバー39の回動操作時に係止片47aを図16(a)〜(d)の切換抑制位置から図17に示す切換許容位置へ移動させればよい。また、逆洗ストレートモードの角度位置状態では、図16(d)に示すように、前記ストッパ部38gに対して操作レバー39の回動に連動して移動する前記係止片47aが接触状態にあるため、操作レバー39は図16(d)において反時計回り方向へそれ以上の回転が阻止される。
【0035】
上記実施形態の切換抑制機能付き切換コックによれば、以下のような特徴を得ることができる。
(1)上記実施形態では、複数の吐出モードに切り換える切換弁25の切換動作のうち特定の吐出モード(逆洗ストレートモード)と個別対応する角度位置(動作位置)への切換動作を、その動作途中で抑制する切換抑制手段(係合凸部38h及び係止片47a)を設けた。従って、上記特定の吐出モードへの不用意な操作レバー39の操作による切り換え間違いを防止することができる。
【0036】
(2)上記実施形態では、逆洗ストレートモードへ他の吐出モードから切り換えたいときには、抑制解除スイッチ(切換抑制解除手段)47の押し下げ操作にて簡単に前記切換抑制手段(係合凸部38h及び係止片47a)による切換抑制状態を解除できる。従って、必要時には前記他の吐出モードから特定の吐出モードである逆洗ストレートモードへの切換動作を容易に行うことができる。
【0037】
(3)上記実施形態では、操作レバー39と同期回動する係止片47aと当該係止片47aの移動軌跡上に設けられた係合凸部38hにより切換抑制手段が構成され、切換弁25が他の吐出モードの角度位置から特定の吐出モード(逆洗ストレートモード)の角度位置に切り替わる手前位置で両者が係合するようにした。従って、前記特定の吐出モード以外の他の吐出モード間での切換動作においては、何ら切換動作が抑制されることなく、スムーズに切換弁25の切換動作を確保することができる。
【0038】
(4)上記実施形態では、抑制解除スイッチ47の押し下げ操作によって係止片47aが操作レバー39の回動操作時に常には係合凸部38hと当接係合する切換抑制位置から係合不能となる切換許容位置へ簡単に移動できるようにした。従って、操作レバー39の回動操作と抑制解除スイッチ47の押し下げ操作を片手だけで簡単に行うことができ、特定の吐出モードと他の吐出モードとの間の切換操作が煩雑になることもない。
【0039】
(5)上記実施形態では、切換弁25を弁収容室21a内で往復回動させることにより各吐出モード間での切換動作が行われる構成とした。従って、切換抑制機能付き切換コックをコンパクトに作成することができる。
【0040】
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、逆洗ストレートモードを特定の吐出モードとし当該モードへの切り換え手前位置において切換弁25の切換動作が抑制される構成としたが、別の吐出モード(例えば、原水シャワーモード)を特定の吐出モードとして切換動作が抑制されるように構成してもよい。
【0041】
・上記実施形態では、操作レバー39の回動操作に基づき切換弁25は弁収容室21a内で180度の角度範囲内を往復回動する構成とされていたが、時計回り方向及び反時計回り方向の何れの方向へも連続回動可能な構成としてもよい。その場合には、ストッパ部38gを省略し、係合凸部38hを一対の構成とし、それらを係止片47aの幅方向寸法と略等しい距離離れた二位置に形成すればよい。
【0042】
・上記実施形態では、有底横筒状の弁収容室21a内を同形状の第1区画体(筒状部)25aを備えた切換弁25が往復回動することにより各吐出モードに切り換えられる構成としたが、切換弁25を往復スライドさせ各吐出モードに切り換える構成としてもよい。
【0043】
・上記実施形態では、抑制解除スイッチ47の押し下げ操作により、係止片47aを切換抑制位置から切換許容位置へ移動させ、係止片47aと係合凸部38hとの係合を解除したが、抑制解除スイッチ47以外の手段で係止片47aを切換許容位置へ移動させる構成としてもよい。
【0044】
・上記実施形態では、操作レバー39の回動操作に連動して移動する係止片47aが係合凸部38hと係合することにより切換抑制する構成としたが、磁石による吸引抵抗や摺動摩擦抵抗の増加等を利用して操作レバー39の回動に伴う切換弁25の切換動作を抑制するようにしてもよい。
【0045】
・上記実施形態では、浄水ストレートモード、浄水シャワーモード、原水シャワーモード及び逆洗ストレートモードの4つの吐出モード間で切換動作を行う切換コックに具体化したが、吐出モードの種類は複数であればよく上記4つに限定されない。
【0046】
【発明の効果】
以上、詳述したように、本願発明によれば、複数ある吐出モードのうち特定の吐出モードへの不用意な切り換えを抑制することができると共に、必要時には当該特定の吐出モードへの切り換えを容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】切換コックの使用状態を示す斜視図。
【図2】切換コックの中央部縦断面図。
【図3】図2のA−A線断面図。
【図4】図2のB−B線断面図。
【図5】弁本体ケース及びそれに組み付けられる部品の分解斜視図。
【図6】切換弁の斜視図。
【図7】環状パッキンの平面図。
【図8】図7のE−E線断面図。
【図9】図2のC−C線断面図。
【図10】図9のF−F線断面図。
【図11】図9のG−G線断面図であり、(a)は係止片が切換抑制位置にある状態を示し、(b)は係止片が切換許容位置にある状態を示している。
【図12】(a),(b)は切換弁及び球状弁体が浄水ストレートモードに切り換え配置された状態を示す断面図。
【図13】(a),(b)は切換弁及び球状弁体が浄水シャワーモードに切り換え配置された状態を示す断面図。
【図14】(a),(b)は切換弁及び球状弁体が原水シャワーモードに切り換え配置された状態を示す断面図。
【図15】(a),(b)は切換弁及び球状弁体が逆洗ストレートモードに切り換え配置された状態を示す断面図。
【図16】図2のD−D線断面図であり、(a)は浄水ストレートモードの角度位置状態を、(b)は浄水シャワーモードの角度位置状態を、(c)は原水シャワーモードの角度位置状態を、(d)は逆洗ストレートモードの角度位置状態を示している。
【図17】切換許容位置にある係止片と係合凸部との位置関係を示す説明図。
【符号の説明】
11 切換抑制機能付切換コック
21a 弁収容室
25 切換弁
38h 係合凸部(切換抑制手段、第2係止部)
47 抑制解除スイッチ(切換抑制解除手段)
47a 係止片(切換抑制手段、第1係止部)

Claims (4)

  1. 流体が導入される弁収容室内に外部操作に基づき複数ある動作位置のうち何れか一つの動作位置に切換動作される切換弁を有し、当該切換弁の切換動作により、前記弁収容室内から流体を前記切換弁の各動作位置と個別対応する複数の吐出モードで導出可能な構成とした切換コックにおいて、
    前記切換弁における各動作位置のうち特定の動作位置への切換弁の切換動作を抑制する切換抑制手段と、
    前記切換抑制手段による前記切換弁の切換動作に対する抑制状態を解除するための切換抑制解除手段とを備えた切換コック。
  2. 前記切換抑制手段は、前記切換弁の切換動作時に連動して移動する第1係止部と、当該第1係止部の移動軌跡上に設けられた第2係止部とを備え、外部操作に基づき前記切換弁が他の動作位置から前記特定の動作位置に切り換わる手前位置で、前記第1係止部及び第2係止部が係合することにより前記特定の動作位置への切換弁の切換動作を抑制する請求項1記載の切換コック。
  3. 前記第1係止部は、前記第2係止部と常には係合可能な切換抑制位置と、前記第2係止部と係合不能な切換許容位置との二位置間で移動可能な構成とされ、前記切換抑制解除手段は、外部操作に基づき前記第1係止部を前記切換抑制位置から前記切換許容位置へ移動させることにより前記切換抑制手段による抑制状態を解除する請求項2記載の切換コック。
  4. 前記切換弁は、前記弁収容室内で往復回動することにより前記各動作位置に切換動作される構成とされている請求項1〜請求項3のうちいずれか一項記載の切換コック。
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