JP2004250893A - 吐水装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】水圧の影響を殺して軽やかに切替操作でき且つ切替機構の構成も簡単な吐水切替機構を含む吐水装置を提供する。
【解決手段】吐水装置58を、原水通路54Bと、浄水通路56Bと、原水吐水口59と、浄水吐水口60と、原水吐水と浄水吐水とを切り替える吐水切替機構62とを含んで構成する。その吐水切替機構62は、原水弁部64と、浄水弁部66と、プッシュボタン68と、プッシュ操作により軸方向に移動して原水弁部64を前進位置で閉、浄水弁部66を開とし、また後退位置で浄水弁部66を閉、原水弁部64を開とする駆動軸70と、駆動軸70を前進位置と後退位置とに交互に保持するスラストロック機構72を備えて構成する。また原水弁部64は、パイロット式の弁部となしておく。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は吐水装置に関し、詳しくは水道水から成る原水を吐水する原水吐水口と、浄水を吐水する浄水吐水口と、原水吐水口からの原水吐水と浄水吐水口からの浄水吐水とを切り替える吐水切替機構とを備えた吐水装置に関する。
【0002】
【発明の背景】
水道水中には微細な砂,赤錆等濁りの元となる成分や殺菌用の塩素に起因するカルキ臭とか黴臭とかの臭いの元となる成分が含まれている。
そこで従来、水道水(原水)を内部に導き入れてこれを浄化フィルタに通し、浄水とした上で浄水吐水口から吐水する機能を有する吐水装置を水栓とは別体の単体のユニットとして構成し、これを水栓の蛇口、即ち吐水管の先端部に後付けで取り付けるといったことが行われている。
しかしながらこの単体且つ後付式の吐水装置の場合、これを水栓の吐水管の先端部に装着すると吐水管の先端部が不自然に大型化してしまって美観が損なわれてしまうといった問題がある。
【0003】
一方、図15に示しているように水栓200とは独立に構成された浄水装置202をキッチン等のキャビネット内部に設置し、水栓200からの水道水をこの浄水装置202に導いてここで浄化し、浄水とした上で再び水栓200に戻して吐水管204の先端の吐水口から吐水するといったことも行われている。
【0004】
この種形式の浄水装置202はビルトインタイプと称されているが、この浄水装置202を用いた場合、水栓200特に吐水管204の先端部の形状は通常の水栓と全く変らず、従って外部に現れる部分について美観を良好に保持することができる。
【0005】
一方でこの種形式の浄水装置202の場合、これをキャビネット内に設置するとキャビネット内部が煩雑化し、また浄水装置202の設置によってキャビネット内部の収納空間が狭められてしまうといった問題が生ずる。
近年キャビネット内の収納空間をできるだけ広く使おうとする傾向があり、このような中にあってこの種ビルトインタイプの浄水装置202を設置することが困難な場合も生じている。
【0006】
他方キッチン等のカウンター上に通常の水栓と併せて浄水専用の水栓を設置するといったことも行われている。
しかしながらこの場合通常の水栓と浄水専用の水栓との2つの水栓が必要となり、カウンター上のスペースがそれら水栓にて広く占有されてしまうとともにコストも高くなるといった問題がある。
【0007】
このような中にあって、この種の浄水機能即ち水道水から成る原水を浄化する機構を水栓に内蔵させることも提案されている(特許文献1)。
この浄水機能付きの水栓は、図16,図17に示しているように可撓性のホースとともに引出可能な吐水ヘッド206の内部に浄化フィルタ208を収容するとともに、その下流部の吐水装置209を、浄水と原水(水道水)とを切り替える切替弁210とその切替操作部(プッシュボタン式の操作部)212、更にその下流部のストレート吐水とシャワー吐水とを切り替える切替弁214とその切替操作部(レバー式の操作部)216とを有する吐水切替機構215を含んで構成したものである。
【0008】
この吐水装置209では、図18に示しているように先ず吐水切替装置215のプッシュボタン式の切替操作部212を操作して、切替弁210により吐水を原水吐水から浄水吐水に若しくはその逆に切り替え、更にまたレバー式の切替操作部216を操作して、下流部に位置する切替弁214により吐水をストレート吐水からシャワー吐水に若しくはその逆に切り替えるものである。
【0009】
しかしながらこの吐水装置209では、特に浄水吐水から原水吐水への切替えの際に水圧の影響を強く受ける問題があるのに加えて、原水と浄水との切替えを行う切替弁210と、ストレート吐水とシャワー吐水との切替えを行う切替弁214とがそれぞれ別々の弁として構成されている上、それぞれの切替操作部212,216が別々の操作部とされているため、吐水ヘッド206先端部の内部構造が複雑であるとともに、操作を2度にわたって行わなければならないといった面倒がある。
【0010】
そこで本出願人は、先の特許願(下記特許文献2)において、原水ストレート吐水口と原水シャワー吐水口及び浄水ストレート吐水口を別々に設けて吐水装置を構成し、またその吐水切替機構を原水ストレート弁部,原水シャワー弁部,浄水弁部を一体に有する弁体を備えた切替弁と、その操作を行う切替操作部とを含んで構成したものを提案している。
【0011】
図19,図20はその具体例を示している。
同図において218はシングルレバー式の混合水栓、220はその水栓本体、222はレバー操作部であり、224は吐水管である。
吐水管224は、水栓本体220と一体的に構成された吐水管本体226と、ホースとともに引出可能な吐水ヘッド228とから成っている。
またこの吐水ヘッド228はグリップ部230と、その先端の頭部232とから成っている。そしてこの頭部232に吐水切替機構234を含む吐水装置209が一体に構成してある。
【0012】
この吐水装置209における吐水切替機構234は、図20に示しているように円筒形状をなす原水側弁236と、これとは軸方向の異なった位置に浄水側弁238を有する一体のシリンダ式の弁240と、その外側の対応したシリンダ形状をなす弁ハウジング242とを有する切替弁と、頭部232の側面に露出する状態で設けられたレバー式の操作部244とを含んで構成されている。
【0013】
この吐水装置209では、レバー操作部244が(I)の原水ストレート位置と、(II)の原水シャワー位置と、(III)の浄水ストレート位置の3位置の間で切替操作可能とされている。
そしてレバー操作部244を(I)の原水ストレート位置に位置させると、原水ストレート吐水口234から原水が吐水され、そしてレバー操作部244を図中左向き(反時計方向)に所定角度回転させて(II)の原水・シャワー位置に位置させると、原水シャワー吐水口248から原水がシャワー吐水され、更にまたこの位置からレバー操作部244を左向きに所定角度回転させて(III)の浄水・ストレート位置に位置させると、浄水吐水口250から浄水がストレート吐水される。
【0014】
この吐水切替機構234を含む吐水装置209では、水圧の影響をそれほど受けないで操作部、即ちレバー操作部244を操作することができ、また単一の操作部であるレバー操作部244を1回操作するだけで、原水吐水と浄水吐水、より詳しくは原水ストレート吐水と原水シャワー吐水、更に浄水ストレート吐水の切替えを行うことができる。
【0015】
本発明はこれらの吐水装置とは更に異なった新規な吐水装置を提供することを目的とする。
尚、本発明に関係する先行技術として下記特許文献3,特許文献4があるが、特許文献3に記載のものは切替弁の構造が本発明とは異なるものであり、更にまた下記特許文献4に記載のものは基本的に特許文献2と同様のものであって同じく本発明の吐水装置とは異なるものである。
【0016】
【特許文献1】
特開2001−17342号公報
【特許文献2】
特開2002−348924号公報
【特許文献3】
特開2002−106006号公報
【特許文献4】
特開2002−88836号公報
【0017】
【課題を解決するための手段】
而して本発明の請求項1に係る吐水装置は、水道水から成る原水を流通させる原水通路と、該原水を浄化フィルタに通して浄化した後の浄水を流通させる浄水通路と、該原水を吐水する原水吐水口と、該浄水を吐水する浄水吐水口と、該原水吐水口からの原水吐水と該浄水吐水口からの浄水吐水とを切り替える吐水切替機構とを有し、該吐水切替機構は、(イ)前記原水通路を開閉する原水弁部と、(ロ)前記浄水通路を開閉する浄水弁部と、(ハ)操作部としてのプッシュボタンと、(ニ)該プッシュボタンのプッシュ操作により軸方向に移動して前記原水弁部及び浄水弁部の何れか一方を前進位置で閉、他方を開とするとともに、後退位置で他方を閉、一方を開とする、それら原水弁部及び浄水弁部の駆動用の駆動軸と、(ホ)該駆動軸を前進位置と後退位置との何れかの位置に保持し、且つ前記プッシュボタンの1回のプッシュ操作ごとにその保持を前進位置保持から後退位置保持に又は後退位置保持から前進位置保持に切り替えるロック機構と、を備えており、且つ前記原水弁部及び浄水弁部は少なくとも何れか一方がパイロット式の弁部とされていて、主弁と該主弁を開閉制御するパイロット水路及び該パイロット水路を開閉するパイロット弁を有しており、該パイロット弁が前記駆動軸の軸方向の前進又は後退につれて前進又は後退移動し、該パイロット水路を開閉するようになしてあることを特徴とする。
【0018】
請求項2のものは、請求項1において、前記ロック機構が、前記駆動軸の軸心の回りに回転可能に且つ該駆動軸とともに軸方向に移動する状態に配された回転子と、前記プッシュボタンの1回のプッシュ操作の度に該回転子を所定角度ずつ回転させて、該回転子の位置を前進位置から後退位置に又はその逆に変化させ且つ変化後の位置に位置保持するカム機構とを備えたスラストロック機構であることを特徴とする。
【0019】
請求項3のものは、請求項1,2の何れかにおいて、前記主弁がダイヤフラム弁であることを特徴とする。
【0020】
請求項4のものは、請求項1〜3の何れかにおいて、前記原水弁部が前記パイロット式の弁部とされていることを特徴とする。
【0021】
請求項5のものは、請求項1〜4の何れかにおいて、前記浄水弁部が非パイロット式の弁部とされていることを特徴とする。
【0022】
請求項6のものは、請求項5において、前記浄水弁部における浄水弁の弁座への着座部が、径方向外方に鍔状に延出した外向きのフランジ部を有しており、該フランジ部の外周端縁を該弁座に水密に接触させシールするようになしてあることを特徴とする。
【0023】
請求項7のものは、請求項1〜6の何れかにおいて、前記駆動軸が、前記浄水弁部用の第1駆動軸と前記原水弁部用の第2駆動軸とに軸方向の前,後に分けて且つ同軸上に構成・配置してあるとともに、それら第1駆動軸と第2駆動軸との間に操作力を伝達するばねが介在させてあり、それら第1駆動軸及び第2駆動軸の軸方向の移動により、第1駆動軸及び第2駆動軸に対応して前,後位置に配置してある前記浄水弁部と原水弁部とが開閉駆動されるようになしてあることを特徴とする。
【0024】
請求項8のものは、請求項1〜7の何れかにおいて、前記吐水装置が、水栓における吐水ヘッドに設けてあり、前記プッシュボタンが該吐水ヘッドの軸方向の先端面且つ該吐水ヘッドの軸方向に押込可能に設けてあることを特徴とする。
【0025】
請求項9のものは、請求項1〜8の何れかにおいて、前記原水吐水口が原水をシャワー吐水する原水シャワー吐水口であり、前記浄水吐水口が浄水をストレート吐水する浄水ストレート吐水口であり、前記吐水切替機構が原水及び浄水のそれぞれをストレート吐水とシャワー吐水とに切り替える切替機能を有していないことを特徴とする。
【0026】
【作用及び発明の効果】
以上のように本発明の吐水装置は、原水通路及び浄水通路と、原水吐水口及び浄水吐水口と、吐水を切り替える吐水切替機構とを含み、そしてその吐水切替機構を、原水弁部と、浄水弁部と、操作部としてのプッシュボタンと、プッシュボタンの操作により軸方向に移動して原水弁部及び浄水弁部の何れか一方を前進位置で閉、他方を開とし、また後退位置で他方を閉、一方を開とする駆動軸と、その駆動軸をプッシュボタンの1回のプッシュ操作ごとに前進位置保持から後退位置保持に又は後退位置保持から前進位置保持に切り替えるロック機構とを含んで構成したもので、本発明によれば、プッシュボタンを1回プッシュ操作するだけで、原水吐水から浄水吐水に又はその逆に切り替えることができ、極めて簡単な操作で吐水の切替えを行うことができる。
【0027】
また本発明では原水弁部及び浄水弁部の少なくとも何れか一方を、主弁とその主弁を開閉制御するパイロット水路及びパイロット水路を開閉するパイロット弁とを有するパイロット式の弁部となし、そしてそのパイロット弁を駆動軸の軸方向の前進又は後退につれて前進又は後退移動させ、パイロット水路を開閉するようになしていることから、かかる本発明によれば、少なくともパイロット式の弁部として構成した原水弁部,浄水弁部の少なくとも何れかを開閉操作する際、水圧の影響を殆ど受けることなく、極めて軽やかな操作力で容易にそのパイロット式の原水弁部又は浄水弁部を開閉操作することができる。
【0028】
この場合において、そのパイロット式の弁部における上記主弁をダイヤフラム弁となしておくことができる(請求項3)。
【0029】
本発明においては、特に原水弁部をパイロット式の弁部となしておくのが良い(請求項4)。
浄水弁部に対しては、その上流部にある浄化フィルタによる流動抵抗,圧力損失によってそれ程大きな水圧が作用しないのに比べて、原水弁部に対しては大きな水圧が作用し、従って特に原水弁部を開閉する際には、とりわけ原水弁部を開状態から閉状態とする際に大きな水圧に抗して浄水弁部を動作させなければならない。
しかるにその原水弁部をパイロット式の弁部となしておくことで、かかる原水弁部を僅かな操作力で軽やかに開閉操作することが可能となる。
【0030】
尚浄水弁部についてもパイロット式の弁部となしておくことができるが、この浄水弁部については非パイロット式の弁部となしておくことができる(請求項5)。
このように浄水弁部を非パイロット式の弁部となしておけば、浄水弁部の構造を簡素化することができる。
【0031】
この場合において浄水弁部における弁体(浄水弁)の弁座への着座部を、径方向外方に鍔状に延出した外向きのフランジ部を有するものとなしておき、そのフランジ部の外周端縁を弁座に水密に接触させシールするようになしておくことができる(請求項6)。
このようになしておいた場合、フランジ部における弁座への着座部とは反対側の面が受圧面となって、その受圧面に対する水圧の助勢作用により浄水弁を弁座に対し押圧することができ、閉弁状態にある浄水弁が水圧の作用で開こうとするのを抑制することができる。
【0032】
本発明においては、上記ロック機構を、プッシュボタンをプッシュ操作するごとに回転子を所定角度回転させて、その回転子を前進位置と後退位置とに保持し、これによって上記駆動軸を前進位置と後退位置とにそれぞれ位置保持するスラストロック機構にて構成しておくことができる(請求項2)。
【0033】
本発明においては、上記駆動軸を浄水弁部用の第1駆動軸と原水弁部用の第2駆動軸とに軸方向の前,後に分けて且つ同軸上に配置・構成してそれらの間にばねを介在させ、それら第1駆動軸及び第2駆動軸の軸方向の移動により、第1駆動軸及び第2駆動軸に対応して前,後位置に配置してある浄水弁部と原水弁部とを開閉駆動するようになしておくことができる(請求項7)。
【0034】
本発明は、水栓における吐水ヘッドに適用し、その吐水切替機構におけるプッシュボタンを吐水ヘッドの軸方向の先端面且つ吐水ヘッドの軸方向に押込可能に設けておくことができる(請求項8)。
このようにすれば原水吐水と浄水吐水との切替えを操作性良く簡単に行えるようになる。
【0035】
更にまた吐水装置における操作部が、吐水管の側面から側方向に突出して吐水ヘッド周りの形状が煩雑化するのを回避でき、吐水ヘッド周りの形状をすっきりとした形状となし得て、外観を良好となすことができる。
【0036】
本発明においてはまた、吐水装置における原水吐水口を原水シャワー吐水口とし、また浄水吐水口を浄水ストレート吐水口となして、それらの間で吐水を切り替えるようになすことができる(請求項9)。
このようにすれば、原水吐水と浄水吐水とを切り替える機能を吐水切替機構に備えておくだけで足り、原水と浄水とを切り替えた上で、更に吐水をストレート吐水とシャワー吐水とに切り替えるといったことを行わなくても良く、吐水切替機構における必要な弁部や操作部,切替機構を単純化することができる。即ち吐水切替機構の構成を単純化することができる。
【0037】
【実施例】
次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく説明する。
図1において、10はキッチン水栓等として用いられるシングルレバー式の水栓(混合水栓)で、12は吐止水及び吐水の水量調節と温度調節とを行うための主弁を内蔵した水栓本体で、14はその上部に回動可能に設けられたレバー式の主弁操作部である。
この水栓10では、主弁操作部14を左右回動操作することで吐水の温度調節が行われ、また上下に回動操作することで吐止水及び吐水の水量調節が行われる。
【0038】
16は水栓本体12から延び出した吐水管で、水栓本体12に固定の吐水管本体18と、その先端側の吐水ヘッド20とを有している。
ここで吐水ヘッド20は、可撓性のホース22とともに吐水管本体18から引出可能且つ引出状態において3次元に位置移動可能とされている。
【0039】
吐水ヘッド20は、図2及び図3にも示しているようにグリップ部24と、その先端側の頭部26とを有しており、そのグリップ部24の基端部にホース22がシール部材28によるシールの下に水密に接続固定されている。
ここでホース22は、吐水管本体18の中心部に形成されたホース挿通孔内部に軸方向に摺動可能に挿通されている。
【0040】
グリップ部24の基端部には差込凹部30が形成されており、この差込凹部30に吐水管本体18側の差込凸部32(図1参照)を差し込むようにして、吐水ヘッド20が吐水管本体18の先端部に嵌められ且つ保持されるようになっている。
【0041】
グリップ部24は、内筒部34を有するグリップ本体36と、外筒38との2重筒構造をなしており、その内部に原水(水道水)を通過させることによってこれを浄化する浄化フィルタ40が収容されている。
【0042】
浄化フィルタ40は全体として円筒形状をなす部材であって、中心部の円筒形状の多孔質のセラミックフィルタ42を有しており、これを支持体としてその外面に珪藻土44の層が、更にその外面に活性炭46の層が積層形成され、その外周面に不織布48が巻き付けられている。
【0043】
この浄化フィルタ40は、前後端に非通水性のエンドキャップ50を有している。
これらエンドキャップ50はそれぞれ透光性の部材にて構成されており、これらエンドキャップ50を通じて浄化フィルタ40の端面、具体的にはセラミックフィルタ42,珪藻土44の層,活性炭46の層,不織布48の層の端面を外部から目視観察できるようになっている。
即ちこれらエンドキャップ50を通じて、浄化フィルタ40の各層の汚れ具合を目視観察できるようになっている。
【0044】
これらエンドキャップ50の外周面には周方向に所定間隔でリブ52が形成されており、これらリブ52の外周端が内筒部34の内周面に当接している。
即ちこれらリブ52によって浄化フィルタ40の外周側、詳しくは浄化フィルタ40の外周面とグリップ部24における内筒部34の内周面との間に原水通路54Aが形成されている。
また浄化フィルタ40におけるセラミックフィルタ42の内側に浄水通路56Aが形成されている。
【0045】
上記頭部26には、本例の吐水装置58が一体に構成されている。
この吐水装置58は、頭部26の下部且つ下向きに原水シャワー吐水口59と、浄水ストレート吐水口60とを有しており、更に上記の浄化フィルタ40の外周側の原水通路54Aと原水シャワー吐水口59とを連通させて、原水通路54Aからの原水を原水シャワー吐水口59に導く原水通路54B,浄化フィルタ40の中心部の浄水通路56Aと浄水ストレート吐水口60とを連通させて、浄水通路56Aからの浄水を浄水ストレート吐水口60に導く浄水通路56B,原水ストレート吐水口59からの原水シャワー吐水と浄水ストレート吐水口60からの浄水ストレート吐水とを切り替える吐水切替機構62とを有している。
【0046】
この吐水切替機構62は、原水通路54Bを開閉する原水弁部64と、浄水通路56Bを開閉する浄水弁部66と、操作部としてのプッシュボタン68と、プッシュボタン68に加えられた操作力によって軸方向に進退し、原水弁部64及び浄水弁部66を開閉駆動する駆動軸70と、駆動軸70を前進位置と後退位置とにそれぞれ位置保持し且つプッシュボタン68がプッシュ操作される度に駆動軸70を前進位置保持から後退位置保持に、更に後退位置保持から前進位置保持に切り替える、ロック機構としてのスラストロック機構72とを備えている。
【0047】
図4及び図5に上記吐水装置58の構成が吐水切替機構62の構成とともに詳しく示してある。ここで図4及び図5は原水弁部が開いた状態を表している。
これらの図に示しているように、原水弁部64はパイロット式の弁部として構成されている。
【0048】
図中74はダイヤフラム弁から成る主弁で、この主弁74が弁座76に着座することによって原水通路54Bが遮断され、また主弁74が弁座76から図中左向きに離間することによって原水通路54Bが開放される。
【0049】
主弁74の背面(図中左側の面)には背圧室78が形成されており、主弁74はこの背圧室78の圧力によって図中右向きに押され、弁座76に着座させられる。
即ち主弁74が背圧室78の圧力によって閉弁させられる。
【0050】
80はこの主弁74を開閉制御するためのパイロット弁であって、シリンダ82内部に図中左右方向、即ち軸方向に摺動可能に嵌合されている。
【0051】
背圧室78は、シリンダ82底部に設けられた貫通の小孔84によってシリンダ82内部に連通するようになっており、更にシリンダ82内部は、図5に示しているようにシリンダ82内部から延び出して原水通路54Bの下流部に到る水抜通路86を通じて原水通路54Bの下流部と連通するようになっている。
【0052】
本例において、これら小孔84,シリンダ82内部、更に水抜通路86によってパイロット水路が構成されており、このパイロット水路がパイロット弁80により開放されることで、背圧室78内部の水が原水通路54Bへと流れ出して、背圧室78の圧力が消失し、ここにおいて主弁74が原水通路54Bにおける弁座76よりも上流部の水圧によって開弁し、原水通路54Bが開放される。そして原水通路54Bからの原水が上記の原水シャワー吐水口59からシャワー吐水される。
【0053】
一方パイロット弁80が図中右向きに押されてパイロット水路を閉鎖すると、ここにおいて原水通路54Bの弁座76よりも上流部の水が、図5に示しているように主弁74を貫通して形成された小孔87を通じて背圧室78内に流入することで背圧室78の圧力が上昇し、主弁74を閉弁させる(図6,図7参照)。
【0054】
上記駆動軸70は、浄水弁部66駆動用の第1駆動軸88と、原水弁部64駆動用の第2駆動軸90とに軸方向の前,後に分けて且つ同軸上に構成・配置してある。
そしてその第2駆動軸90に上記パイロット弁80が固設されていて、かかるパイロット弁体80が第2駆動軸90と一体に図中左右方向に進退移動するようになっている。
【0055】
ここで第1駆動軸88と第2駆動軸90との間には圧縮コイルスプリングから成るばね92が介在させてあり、かかるばね92によって第1駆動軸88と第2駆動軸90とが互いに軸方向に離れる向きに付勢されている。
【0056】
上記浄水弁部66は、原水弁部64に対し軸方向に位置を隔てて配置してある。
この浄水弁部66は、浄水弁94と弁座96とを有している。
浄水弁94は、第1駆動軸88に一体的に設けられており、かかる第1駆動軸88と一体に図4中左右方向に移動する。
【0057】
而して図4及び図5に示しているように浄水弁94の着座部98が弁座96に着座した状態で浄水通路56Bを遮断し、また浄水弁94の着座部98が弁座96から離間することによって浄水通路56Bを開放し(図6,図7参照)、浄水ストレート吐水口60から浄水をストレート吐水させる。
【0058】
尚この着座部98は、図5の部分拡大図に示しているように鍔状に径方向外方に大きく延出するフランジ部100を設けておき、そのフランジ部100の外周端縁を弁座96に着座させるようになすことができる。
この場合、フランジ部100の背面が受圧面102となってそこに浄水通路56Bの水圧が作用し、浄水弁94が弁座96に押し付けられて閉弁状態に良好に保持される効果が得られる。
【0059】
上記第1駆動軸88と第2駆動軸90との間には、円筒形状をなす弁ホルダ104が設けてあり、この弁ホルダ104によって第2駆動軸90が図中左右方向に移動可能に保持されている。
この弁ホルダ104には、圧縮コイルスプリングから成るばね106の一端が当接させてあり、このばね106によって、弁ホルダ104を介し第1駆動軸88と第2駆動軸90とを有する駆動軸70全体が図中左向き、即ちプッシュボタン68を図中左方向に押し戻す向きに付勢されている。
【0060】
この駆動軸70は、図6及び図7に示しているように図中右方向の前進位置において、パイロット弁80の閉弁により原水弁部64を閉弁する一方、浄水弁部66を開弁させ、また図4及び図5に示すように後退位置において浄水弁部66を閉弁させ、原水弁部64を開弁させる。
【0061】
その際上記スラストロック機構72は、駆動軸70を前進位置と後退位置とにそれぞれ位置保持し、そしてプッシュボタン68が1回プッシュ操作されるごとに、駆動軸70に対する保持を前進位置保持から後退位置保持に、または後退位置保持から前進位置保持に切り替える。
尚、第1駆動軸88には空気孔71が形成されている。この空気孔71は第1駆動軸88の進退時にばね室73及び75の空気を出し入れするためのものである。
【0062】
このスラストロック機構72は、ハウジング108と、プッシュボタン68がプッシュ操作されるごとに軸回りに所定角度ずつ回転する回転子110と、プッシュボタン68に加えられた操作力を回転子110に伝える伝達部材112とを有している。
【0063】
ハウジング108は、図8及び図10に示しているように内周側に段付部を有しており、その段付面に沿ってカム面114が形成されている。
また周方向に所定間隔で落し込用の溝116が形成されている。
【0064】
一方回転子110は、図8及び図9に示しているように軸方向の端部に大径部118を有しており、その大径部118の段付面に沿ってカム面120が形成されている。
また大径部118には、周方向に所定間隔で半径方向の突出部122が形成されている。
尚この回転子110には、周方向に所定間隔で軸方向に延びる突条124が複数形成されている。
【0065】
他方伝達部材112は、図8及び図11に示しているように全体として円筒形状をなす部材で、弾性爪126を有しており、その弾性爪126においてプッシュボタン68に非回転状態に取り付けられている。
この伝達部材112には、その先端面にカム面128が形成されており、このカム面の作用で回転子110を所定角度ごと回転させるようになっている。
【0066】
このスラストロック機構72の場合、プッシュボタン68を図中右向きにプッシュ操作すると、伝達部材112が先端のカム面128を回転子110のカム面120に当接させながら回転子110を図8中右向きに押して、回転子110のカム面120をハウジング108のカム面114から図8中右向きに離間させ、これと同時に回転子110をカム面128,120のカム作用で所定角度回転させる。
【0067】
この回転子110に対しては上記ばね106の付勢力が駆動軸70を介して図中左向きに加えられており、そこでプッシュボタン68から手を放すと、回転子110がばね106の付勢力によって図中左向きに後退するとともにその際に突出部122をハウジング108の溝116に落し込み、ハウジング108に対する軸方向の位置を、当初の前進位置から図中左方向の後退位置に変化させる。
【0068】
そしてその状態からプッシュボタン68をもう1回プッシュ操作すると、伝達部材112によって回転子110が図8中右向きに押されて、その突出部122がハウジング108の溝116から離脱するとともに、伝達部材112のカム面128と回転子110のカム面120とのカム作用で、更に所定角度回転子110が回転させられる。
【0069】
その後プッシュボタン68から手を放すと、ばね106の付勢力で回転子110が再び図8中左向きに押されるが、このとき突出部122はハウジング108のカム面114上に乗り上がった状態となって、それ以上の図8中左向きの後退が阻止される。
【0070】
このようにして回転子110は、プッシュボタン68をプッシュ操作するごとに、ハウジング108に対する軸方向の位置を前進位置から後退位置に、更には後退位置から前進位置に位置変化させる。
【0071】
これに伴ってスラストロック機構72による駆動軸70の保持位置が、前進位置から後退位置に、更には後退位置から前進位置に位置変化させられる。
そしてこれに伴って原水弁部64の開動作及び浄水弁部66の閉動作と、原水弁部64の閉動作及び浄水弁部66の開動作が行われることとなる。
【0072】
上記回転子110には表示リング130が一体回転状態で組み付けられている。
表示リング130は、図12にも示しているように全体として円筒形状をなしており、その周壁部には回転子110における上記突条124に対応したピッチで溝132が形成されており、この溝132に突条124を挿入させる状態で、表示リング130が回転子110に対し外嵌状態に嵌合されている。
【0073】
この表示リング130には表示板134が設けられていて、その表示板134に現在の吐水状態、即ち浄水ストレート吐水状態を表す表示部134aと、原水シャワー吐水状態を表示する表示部134bとが周方向に交互に設けられている。
即ちプッシュボタン68を1回プッシュ操作するごとの回転子110の回転角度に対応した間隔で、表示部134aと134bとが周方向に交互に設けられている。
【0074】
一方、プッシュボタン68には透明な表示窓136が設けられており、この表示窓136を通じて表示部134a又は134bが外部に現れるようになっている。
即ち回転子110の表示部134a又は134bが、プッシュボタン68の表示窓136に臨むように配置されており、そして表示リング130が回転子110とともに所定角度回転するごとに、表示窓136を通じて表示部134a又は134bが交互に外部に現れるようになっている。
【0075】
次に本例の吐水装置58の作用を以下に説明する。
先ず図6,図7及び図14(I)は、駆動軸70が前進位置に保持された状態にあって、原水弁部64が閉弁状態、浄水弁部66が開弁状態に保持された状態にあり、このとき浄化フィルタ40の中心部の浄水通路56Aからの浄水は、図6,図7及び図13(A)に示す頭部26内部の浄水通路56Bを流通した後、浄水弁部66を通過し、更に図13(B)に示す浄水通路56Bを経て、図2及び図7の浄水ストレート吐水口60に到り、そこから外部にストレート吐水される。
【0076】
この状態でプッシュボタン68を図中右向きに1回プッシュ操作すると、スラストロック機構72によるロック位置の変更によって駆動軸70が後退位置となり、ここにおいて図4,図5及び図14(III)に示しているように、浄水弁部66が閉弁状態、原水弁部64が開弁状態となる。
【0077】
ここにおいて浄化フィルタ40の外周側の原水通路54Aからの原水が、図4,図5に示す頭部26内の原水通路54Bに流れ込み、更に原水弁部64を通過して、原水弁部64の下流側の原水通路54Bに到り、更に図5に示す原水通路54Bを流通して原水シャワー吐水口58へと到り、そこから外部にシャワー吐水される。
【0078】
尚、図14(II)は原水弁部64におけるパイロット弁80が開弁した状態を、図14(III)はこのパイロット弁80の開弁により主弁74が開弁した状態をそれぞれ表している。
【0079】
このように本例では、プッシュボタン68を1回プッシュ操作するごとに、浄水ストレート吐水と原水シャワー吐水とが切り替えられる。
またその切替えの都度、表示リング130がスラストロック機構72における回転子110と一体に所定角度ずつ回転して、表示部134a,134bをプッシュボタン68の表示窓136に臨ませ、現在の吐水状態が浄水ストレート吐水であるのか、原水シャワー吐水であるのかを表示する。
【0080】
以上のような本例の吐水装置においては、プッシュボタン68を1回プッシュ操作するだけで、原水シャワー吐水から浄水ストレート吐水に又はその逆に切り替えることができ、極めて簡単な操作で吐水の切替えを行うことができる。
【0081】
また本例では原水弁部64を開閉操作する際、水圧の影響を殆ど受けることなく、極めて軽やかな操作力で容易に原水弁部64を開閉操作することができる。
【0082】
また本例によれば、吐水の切替えを操作性良く簡単に行えるようになるとともに、吐水装置58における操作部が吐水管16の側面から側方向に突出して、吐水ヘッド20周りの形状が煩雑化してしまうといったことがなく、吐水ヘッド20周りの形状をすっきりとした形状となし得て、外観を良好となすことができる。
【0083】
また本例では原水シャワー吐水と浄水ストレート吐水との切替えを行うのみであるため、吐水切替機構62の構成を単純化できる利点を有する。
【0084】
以上本発明の実施例を詳述したがこれはあくまで一例示である。
例えば本発明を水栓の吐水管に後付けで装着される形式の吐水装置に適用することも可能であるなど、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である吐水装置を有する水栓全体の側面図である。
【図2】図1の吐水装置を含む水栓の吐水ヘッドの内部構造を示す図である。
【図3】図2に示す構造を各部材に分解した状態で示す図である。
【図4】同実施例の吐水装置の平面断面図である。
【図5】同実施例の吐水装置の構造を拡大して示す側面断面図である。
【図6】同実施例の吐水装置の図4とは異なる作用状態で示す平面断面図である。
【図7】同実施例の吐水装置を図5とは異なる作用状態で示す側面断面図である。
【図8】同実施例の吐水装置におけるスラストロック機構を周辺部材とともに各部材に分解して示す図である。
【図9】図8における回転子の図である。
【図10】図8におけるハウジングの図である。
【図11】図8における伝達部材の図である。
【図12】図8における表示リングの図である。
【図13】(A):図7におけるア−ア断面図である。(B):図7におけるイ−イ断面図である。
【図14】同実施例の吐水装置の作用説明図である。
【図15】従来のビルトインタイプの浄水装置をキャビネット内に設置した状態で示す図である。
【図16】従来公知の浄水機能付水栓の要部を一部切り欠いて示す図である。
【図17】図16の浄水機能付水栓の要部を示す図である。
【図18】図16,図17の浄水機能付きの水栓の吐水状態を示す図である。
【図19】図16とは異なるタイプの従来の浄水機能付きの水栓の図である。
【図20】図19の水栓の吐水状態を示す図である。
【符号の説明】
10 水栓
20 吐水ヘッド
40 浄化フィルタ
54A,54B 原水通路
56A,56B 浄水通路
58 吐水装置
59 原水シャワー吐水口
60 浄水ストレート吐水口
62 吐水切替機構
64 原水弁部
66 浄水弁部
68 プッシュボタン
70 駆動軸
72 スラストロック機構
74 主弁
76,96 弁座
80 パイロット弁
84,87 小孔
86 水抜通路
88 第1駆動軸
90 第2駆動軸
92,106 ばね
98 着座部
100 フランジ部
110 回転子
114,120,128 カム面

Claims (9)

  1. 水道水から成る原水を流通させる原水通路と、該原水を浄化フィルタに通して浄化した後の浄水を流通させる浄水通路と、該原水を吐水する原水吐水口と、該浄水を吐水する浄水吐水口と、該原水吐水口からの原水吐水と該浄水吐水口からの浄水吐水とを切り替える吐水切替機構とを有し、該吐水切替機構は、
    (イ)前記原水通路を開閉する原水弁部と、
    (ロ)前記浄水通路を開閉する浄水弁部と、
    (ハ)操作部としてのプッシュボタンと、
    (ニ)該プッシュボタンのプッシュ操作により軸方向に移動して前記原水弁部及び浄水弁部の何れか一方を前進位置で閉、他方を開とするとともに、後退位置で他方を閉、一方を開とする、それら原水弁部及び浄水弁部の駆動用の駆動軸と、(ホ)該駆動軸を前進位置と後退位置との何れかの位置に保持し、且つ前記プッシュボタンの1回のプッシュ操作ごとにその保持を前進位置保持から後退位置保持に又は後退位置保持から前進位置保持に切り替えるロック機構と、
    を備えており、且つ前記原水弁部及び浄水弁部は少なくとも何れか一方がパイロット式の弁部とされていて、主弁と該主弁を開閉制御するパイロット水路及び該パイロット水路を開閉するパイロット弁を有しており、該パイロット弁が前記駆動軸の軸方向の前進又は後退につれて前進又は後退移動し、該パイロット水路を開閉するようになしてあることを特徴とする吐水装置。
  2. 請求項1において、前記ロック機構が、前記駆動軸の軸心の回りに回転可能に且つ該駆動軸とともに軸方向に移動する状態に配された回転子と、前記プッシュボタンの1回のプッシュ操作の度に該回転子を所定角度ずつ回転させて、該回転子の位置を前進位置から後退位置に又はその逆に変化させ且つ変化後の位置に位置保持するカム機構とを備えたスラストロック機構であることを特徴とする吐水装置。
  3. 請求項1,2の何れかにおいて、前記主弁がダイヤフラム弁であることを特徴とする吐水装置。
  4. 請求項1〜3の何れかにおいて、前記原水弁部が前記パイロット式の弁部とされていることを特徴とする吐水装置。
  5. 請求項1〜4の何れかにおいて、前記浄水弁部が非パイロット式の弁部とされていることを特徴とする吐水装置。
  6. 請求項5において、前記浄水弁部における浄水弁の弁座への着座部が、径方向外方に鍔状に延出した外向きのフランジ部を有しており、該フランジ部の外周端縁を該弁座に水密に接触させシールするようになしてあることを特徴とする吐水装置。
  7. 請求項1〜6の何れかにおいて、前記駆動軸が、前記浄水弁部用の第1駆動軸と前記原水弁部用の第2駆動軸とに軸方向の前,後に分けて且つ同軸上に構成・配置してあるとともに、それら第1駆動軸と第2駆動軸との間に操作力を伝達するばねが介在させてあり、それら第1駆動軸及び第2駆動軸の軸方向の移動により、第1駆動軸及び第2駆動軸に対応して前,後位置に配置してある前記浄水弁部と原水弁部とが開閉駆動されるようになしてあることを特徴とする吐水装置。
  8. 請求項1〜7の何れかにおいて、前記吐水装置が、水栓における吐水ヘッドに設けてあり、前記プッシュボタンが該吐水ヘッドの軸方向の先端面且つ該吐水ヘッドの軸方向に押込可能に設けてあることを特徴とする吐水装置。
  9. 請求項1〜8の何れかにおいて、前記原水吐水口が原水をシャワー吐水する原水シャワー吐水口であり、前記浄水吐水口が浄水をストレート吐水する浄水ストレート吐水口であり、前記吐水切替機構が原水及び浄水のそれぞれをストレート吐水とシャワー吐水とに切り替える切替機能を有していないことを特徴とする吐水装置。
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