JP3916126B2 - 水道水浄化用のカートリッジ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は水道水浄化用のカートリッジに関し、詳しくは筒状をなすカートリッジにおいてその汚れの程度を確認するための手段に関する。
【0002】
【従来の技術】
水道水中には微細な砂,赤錆等濁りの元となる成分や殺菌用の塩素に起因するカルキ臭とか黴臭とかの臭いの元となる成分が含まれている。
そこで従来、水道水を内部に導き入れてこれを浄化するためのカートリッジに通し、浄水とした上で浄水吐水口から吐水する機能を有する浄水装置を水栓とは別体の単体のユニットとして構成し、これを水栓の蛇口、即ち吐水管の先端部に後付けで取り付けるといったことが行われている。
しかしながらこの単体且つ後付式の浄水装置の場合、これを水栓の吐水管の先端部に装着すると吐水管の先端部が不自然に大型化してしまって美観が損なわれてしまうといった問題がある。
【0003】
一方、図14に示しているように水栓200とは独立に構成された浄水装置202をキッチン等のキャビネット内部に設置し、水栓200からの水道水をこの浄水装置202に導いてここで浄化し、浄水とした上で再び水栓200に戻して吐水管204の先端部(蛇口)から吐水するといったことも行われている。
【0004】
この種形式の浄水装置202はビルトインタイプと称されているが、この浄水装置202を用いた場合、水栓200特に吐水管204の先端部の形状は通常の水栓と全く変らず、従って外部に現れる部分について美観を良好に保持することができる。
【0005】
一方でこの種形式の浄水装置202の場合、これをキャビネット内部に設置するとキャビネット内部が煩雑化し、また浄水装置202の設置によってキャビネット内部の収納空間が狭められてしまうといった問題が生ずる。
近年キャビネット内部の収納空間をできるだけ広く使おうとする傾向があり、このような中にあってこの種ビルトインタイプの浄水装置202を設置することが困難な場合も生じている。
【0006】
他方キッチン等のカウンター上に通常の水栓と併せて浄水専用の水栓を設置するといったことも行われている。
しかしながらこの場合通常の水栓と浄水専用の水栓との2つの水栓が必要となり、カウンター上のスペースがそれら水栓にて広く占有されてしまうとともにコストも高くなるといった問題がある。
【0007】
このようなことから、本発明者等は水道水を浄化する機構を水栓に内蔵させたものを案出した。図15はその一例を示している。
同図において206は筒状をなすカートリッジであって、水栓内部(ここでは吐水ヘッド208内部)に内蔵され、ホース210を通じて送られて来た水道水(原水)が、カートリッジ206の外側に形成された原水通路212を通じて先端の原水吐水口から吐水され、或いはまた原水通路212からカートリッジ206を半径方向に通過した後その中心部の浄水通路214を通じて先端の浄水吐水口から吐水される。
ここでカートリッジ206は、軸方向の両端部(各端部)に非通水性の端部部材216,218が取り付けてあり、それらの間に実質的に水道水を浄化する浄化材が配された形態をなしている。
【0008】
このように特にカートリッジを水栓に内蔵させる場合には、これを筒状となしておいて流路上に装着するようになすのが好都合である。
【0009】
ところで、カートリッジを水栓に内蔵すると否とに拘らず、即ち水栓の一部が浄水装置を構成すると否とに拘らず、また、カートリッジが上記のような筒状をなすと否とに拘わらず、これを使用し続けると浄化能力が次第に低下するため、これを一定期間ごとに交換する必要が生ずる。
【0010】
その交換時期を使用者に対して知らせるための手段として、従来以下のような方法が用いられていた。
第1は、カートリッジの表面にシールを貼り付けて使用者がそのシールに次回の交換時期を書き込んでおくというものである。
【0011】
また第2は、浄水装置に積算流量計を取り付けて浄水の積算流量を計測し、その積算流量が一定流量に達したときにカートリッジが寿命に達したものとして、交換時期が来たことを使用者に知らせるというものである。
【0012】
また第3は、浄水装置に瞬間流量計を取り付けてこれにより浄水の瞬間流量を計測し、カートリッジの目詰りによって浄水の瞬間流量が一定以下に少なくなったときカートリッジが寿命に達したものとして、交換時期が来たことを使用者に知らせるというものである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら第1の方法、即ちカートリッジの表面にシールを貼り付けてそこに次回の交換時期を書き込む方法の場合、使用者にとってその書込みが面倒であるといった問題がある。
【0014】
一方第2の方法、即ち積算流量計を設置して浄水の積算流量を計測する方法の場合、その積算流量計のためのコストがかかる問題の外に、積算流量計が大きく、従って浄水装置がそれだけ構造複雑化し、また大型化してしまうといった問題を生ずる。
またカートリッジを交換したときに積算流量計をリセット操作する必要があるといった面倒もある。
【0015】
次に第3の方法、即ち瞬間流量計を設置して浄水の瞬間流量を計測する方法の場合、積算流量計を設置するのと同様に瞬間流量計のためのコストがかかり、また瞬間流量計によって浄水装置が構造複雑化,大型化する問題の外、この瞬間流量計による方法の場合にはカートリッジの目詰りによる寿命については判断できるものの、その他の浄化機能の低下については明確に判断できないといった問題がある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明のカートリッジはこのような課題を解決するために案出されたものである。
而して請求項1のものは、水道水を径方向に通過させることによって浄化する筒状のカートリッジであって軸方向の各端部のそれぞれに端部部材が取り付けてあり、且つそれら端部部材の何れもが全体に透光性の部材から成っていて、各端部部材の全体が該端部部材より軸方向内側の浄化材の軸方向端面の汚れを目視観察するための透光性の窓となしてあることを特徴とする
【0017】
請求項のものは、請求項において、前記浄化材が径方向に積層構造をなした形態のものであることを特徴とする。
【0018】
請求項のものは、請求項において、中心部の多孔質のセラミック管の径方向外面に珪藻土,活性炭,不織布の各層が順次に積層して成る形態のものであることを特徴とする。
【0019】
【作用及び発明の効果】
上記のように本発明は、筒状をなすカートリッジの軸方向端部に端部部材を取り付けてその端部部材透光性の窓となし、その窓を通じて端部部材より軸方向内側の浄化材の軸方向端面の汚れを目視観察するようになしたもので、本発明によれば使用者がカートリッジの汚れの程度を確認することによって、その交換時期を知ることができる。
【0020】
かかる本発明によれば、従来のようにカートリッジの表面にシールを貼り付けてそこに次回の交換時期を書き込むといった面倒なことを行わなくても良いし、また積算流量計や瞬間流量計を設置する場合のように、それらのためにコストがかかり、また必然的にカートリッジを含む浄水装置が複雑化したり大型化するといった問題も生じない。
【0021】
またカートリッジを一定期間経過したとき一律にこれを取り替える場合には、必ずしもカートリッジがそれ程汚れていない場合であってもこれを取り替えることとなってしまうが、本発明ではカートリッジの汚れの程度を確認した上でこれを取り替えることとなるため、即ち一定期間を経過すると否とを問わず実際にカートリッジが交換に必要な程度汚れた時点でこれを取り替えることができるため、カートリッジがそれ程汚れていないにも拘わらずこれを取り替えてしまうといった不経済を回避でき、実際に必要が生じたところでカートリッジの取替えを行うことが可能になる。
【0022】
本発明では、端部部材を軸方向の各端部のそれぞれに取り付けておいて、それらの何れをも透光性の窓となしておくもので、このようにすることにより、カートリッジの軸方向の各端部のそれぞれにおいて浄化材の軸方向の各端部の汚れを目視観察することが可能となり、カートリッジの汚れの程度をより正確に確認でき、その交換時期を適正に判断できるようになる。
【0023】
ここでカートリッジは浄化材が径方向に積層構造をなした形態のものとなしておくことができる(請求項)。
更にこの場合においてカートリッジは、中心部の多孔質のセラミック管の径方向外面に珪藻土,活性炭,不織布の各層を順次に積層した形態のものとなしておくことができる(請求項)。
【0024】
【実施例】
次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく説明する。
図1において、1はキッチンに設置されたキャビネットで、2はシンク、3はカウンターでこのカウンター3上にシングルレバー式の混合水栓(以下単に水栓とする)10が起立状態で設置されている。
同図において4は水栓10に対し水,湯を供給するためのサプライ管であって、下端部が止水栓5を介して元配管に接続され、また上端部が水栓10における水栓本体12にそれぞれ接続されている。
この水栓本体12からは下向きに接続管6が延び出しており、その接続管6に対して可撓性のホース22の端部が接続されている。
【0025】
水栓10は、水栓本体12の上部にシングルレバー式のハンドル14を備えており、更にまた水栓本体12からシンク2の上方に向って吐水管16が延び出している。
水栓本体12の内部には、図2に示しているように吐止水と吐水の水量調節及び温度調節を行う主弁7が内蔵されており、その主弁7に対し上記ハンドル14が作動的に連結されている。
この水栓10では、ハンドル14を左右回動操作することで吐水の温度調節が行われ、また上下に回動操作することで吐止水及び吐水の水量調節が行われる。
【0026】
吐水管16は、水栓本体12に固定の吐水管基部18と、上記ホース22の端部が接続固定されてそのホース22とともに引出可能な吐水ヘッド20とを有している。
この吐水ヘッド20の先端部には、後に詳述する原水ストレート吐水,原水シャワー吐水及び浄水ストレート吐水を切替操作するためのレバー式且つ回転式の切替操作部24が外部に突き出す状態で設けられている。
【0027】
図3にも示しているように、吐水ヘッド20は吐水ヘッド本体26とその先端側の頭部28とを有している。
ここで頭部28は吐水ヘッド本体26と別体とされていて、吐水ヘッド本体26に対し脱着可能とされている。
本例ではこの頭部28の脱着によって、その内部に収容されている後述のカートリッジ42が交換可能とされている。
【0028】
ここで頭部28は、吐水ヘッド本体26に取り付けられた状態でカートリッジ42を軸方向、詳しくは図3中左方向に押えるカートリッジ押えとしての働きも有している。
吐水ヘッド本体26には、その基端部に上記ホース22がシール部材30によるシールの下に水密に接続固定されている。
【0029】
ここでホース22は、図4にも示しているように吐水管基部18の先端部に取付固定された筒状をなすホースガイド31の中心部のホース挿通孔32に軸方向に摺動可能に挿通されている。
このホースガイド31はまた、吐水ヘッド20をここに差し込むことでこれを保持する機能も有している。
ここでホースガイド31及び吐水管基部18には、ホース22とホースガイド31との間の隙間から浸入して来た水を外部に排出するための水抜孔33及び35がそれぞれ形成されている。
【0030】
吐水ヘッド本体26は、筒状をなす化粧カバー(外筒)38と内筒40との二重筒構造をなしており、その内部に原水(水道水)を半径方向に通過させることによってこれを浄化するカートリッジ42が収容されている。
【0031】
カートリッジ42は全体として円筒形状をなす部材であって、図5,図6にも示しているように中心部の円筒形状の多孔質のセラミックフィルタ(セラミック管)44を有しており、これを支持体としてその径方向外面に珪藻土46の層が、更にその外面に活性炭48の層が積層形成され、その外周面に不織布50が巻き付けられている。
【0032】
このカートリッジ42は軸方向の各端部のそれぞれに非通水性のエンドキャップ(端部部材)52,54を有している。
これらエンドキャップ52,54はそれぞれその全体が透光性の部材にて構成されており、図6,図7に示しているようにこれらエンドキャップ52,54を通じてカートリッジ42の軸方向の両端面、具体的にはエンドキャップ52,54よりも軸方向内側の浄化材であるセラミックフィルタ44,珪藻土46の層,活性炭48の層,不織布50の層の軸方向の両端面を外部から目視観察できるようになっている。
即ちこれらエンドキャップ52,54を通じてカートリッジ42の各層の汚れを目視観察し、カートリッジ42の汚れの程度を確認できるようになっている。
【0033】
これらエンドキャップ52,54の外周面には、周方向に所定間隔でリブ56が形成されており、それらリブ56の外周端が内筒40の内周面に当接するようになっている。
即ちこれらリブ56によってカートリッジ42の外周側、詳しくはカートリッジ42の外周面と吐水ヘッド本体26における内筒40の内周面との間に原水通路58Aが形成されている。
またカートリッジ42におけるセラミックフィルタ44の内側に浄水通路60Aが形成されている。
【0034】
上記頭部28には、図2及び図3に示しているようにその下面に、原水を整流束としてストレート吐水する原水ストレート吐水口62,原水をシャワー水としてシャワー吐水する原水シャワー吐水口64及び浄水を整流束としてストレート吐水する浄水ストレート吐水口66がそれぞれ別々に設けられている。
またそれら各吐水口62,64,66に連通して原水ストレート通路68,原水シャワー通路70及び浄水ストレート通路72がそれぞれ形成されている。
【0035】
上記カートリッジ42の下流側であって頭部28の内部には、原水ストレート吐水,原水シャワー吐水及び浄水ストレート吐水を切り替えるための切替弁74(図8参照)が配設されている。
この切替弁74はシリンダ式の弁であって、図8,図10に示しているように段付形状且つ円筒状をなす弁体76と、これに水密に外嵌する弁ケーシング78とを有している。
【0036】
弁体76は軸方向に突き出す軸部80を有しており、この軸部80に対しレバー式且つ回転式の切替操作部24の基部82及びスペーサリング84が一体回転状態に嵌合されている。
即ち、軸部80の外周には雄スプライン部86が形成される一方、切替操作部24の基部82及びスペーサリング84の内周には雌スプライン部88が形成されていて、それらが互いに噛み合う状態に軸部80と基部82及びスペーサリング84が嵌合され、それらスプライン部86,88の噛合いに基づいて軸部80と基部82及びスペーサリング84が一体回転するようになっている。
尚、軸部80には雌ねじ孔90が形成されていてそこに固定ねじ92がねじ込まれ、以って軸部80、即ち弁体76と切替操作部24とが軸方向に締結固定されている。
【0037】
上記弁体76には軸方向の異なった位置に大径部と小径部とが形成されており、その大径部によって原水弁部94が、また小径部によって浄水弁部96がそれぞれ構成されている。
原水弁部94の内部空間,浄水弁部96の内部空間はそれぞれ原水室98,浄水室100とされており、それらが仕切部材102にて軸方向に水密に仕切られている。
【0038】
尚、原水弁部94側の末端の開放部は閉鎖部材104にて閉鎖されている。
この閉鎖部材104には断面三角形状の仕切押え106が形成されており、その仕切押え106によって仕切部材102が軸方向に押えられている。
【0039】
上記弁ケーシング78には、図8及び図10に示しているように原水通路58Aからの原水を原水弁部94の内側の原水室98内部に流入させるための通水用の開口108と、浄水通路60Aからの浄水を浄水弁部96の内側の浄水室100内部に流入させるための通水用の開口110とが形成されている。
【0040】
この弁ケーシング78にはまた、円筒形状の差込嵌合部112が一体に形成されており、この差込嵌合部112が吐水ヘッド本体26における内筒40の先端部内周面にOリング114を介して水密に差込嵌合されている。
即ちこの差込嵌合部112を介して、弁ケーシング78と吐水ヘッド本体26の内筒40とが水密に接続されている。
【0041】
116は弁ケーシング78に形成された浄水を流入させるための通水用の開口110と、カートリッジ42の中心部の浄水通路60Aとを連絡する連絡管であって、大径部118とこれより偏心した位置に形成された小径部120とを有しており、その大径部118の内部に、上記エンドキャップ52に設けられた嵌合凸部122がOリング114を介して水密に嵌合されている。
また小径部120が弁ケーシング78に形成された嵌合凹部124内にOリング114を介して水密に嵌合されている。
【0042】
ここで連絡管116は、図8及び図10に示しているようにその内部に浄水通路60Aに続く浄水通路60Bを形成しており、またその外側に、詳しくは差込嵌合部112との間に原水通路58Aに続く原水通路58Bを形成している。
【0043】
上記弁ケーシング78には、弁体76における原水弁部94内部の原水室98を上記原水ストレート通路68に連通させるための原水ストレート吐水用開口126と、原水シャワー通路70に連通させるための原水シャワー吐水用開口128とが半径方向に貫通する状態で設けられている。
また一方浄水弁部96側においては、浄水室100を浄水ストレート通路72に連通させるための浄水用開口130が半径方向に貫通する状態で設けられている。
【0044】
上記弁体76における原水弁部94は、原水ストレート弁部及び原水シャワー弁部を兼ねたものであって、図9にも示しているように弁ケーシング78における開口108からの原水を原水室98内に流入させるための通水用の開口132と、原水室98を弁ケーシング78における原水ストレート吐水用開口126又は原水シャワー吐水用開口128を経て、原水ストレート通路68又は原水シャワー通路70に連通させるための通水用の開口134とが半径方向に貫通する状態で設けられている。
ここで開口132は回転方向に長い長穴形状とされている。
【0045】
また一方浄水弁部96には、弁ケーシング78における開口110からの浄水を浄水室100内に流入させるための通水用の開口136と、浄水室100を弁ケーシング78における浄水用開口130を経て浄水ストレート通路72に連通させるための通水用の開口138とが半径方向に貫通する状態で設けられている。
【0046】
本例において、切替弁74は次のように作用する。以下これを図11及び図12に基づいて具体的に説明する。
図11(I)及び図12(I)は原水のストレート吐水状態を示している。
このときレバー式且つ回転式の切替操作部24は最も上方に持ち上げられた状態にあり、また切替弁74は、切替操作部24の操作に基づいて図11(I)に示しているように弁体76における原水弁部94の長穴形状の開口132を弁ケーシング78の開口108に連通させ、また弁体76における開口134を弁ケーシング78の原水ストレート吐水用開口126に連通させた状態にある。
また浄水弁部96は弁ケーシング78の開口110を閉鎖した状態にある。
【0047】
従ってこの状態の下では、吐水ヘッド本体26内部のカートリッジ42外周側に形成された原水通路58Aからの原水が、切替弁74を経て原水ストレート通路68及び原水ストレート吐水口62へと到り、そこから下向きに整流束としてストレート吐水される。
このとき当然ながら浄水ストレート吐水口66からの浄水の吐水は行われない。
【0048】
次にこの状態から切替操作部24を図12(II)の中間位置まで下向きに回転させると、図11(II)及び図12(II)に示しているように弁体76における開口132と弁ケーシング78の開口108との連通を保った状態で、弁体76における開口134が弁ケーシング78の開口128に一致する状態となり、ここにおいて原水通路58Aからの原水が、今度は原水シャワー通路70及び原水シャワー吐水口64に導かれて、そこより下向きにシャワー水として吐水される。
尚図12(II)に示しているように、このときにも切替弁74における弁体76の浄水弁部96は浄水の通路を遮断した状態にあり、従って浄水ストレート吐水口66からの浄水の吐水は行われない。
【0049】
この状態から図11(III)及び図12(III)に示しているように切替操作部24を更に下向きに回転操作すると、ここにおいてそれらの図に示しているように切替弁74により原水の通路が遮断される一方、浄水の通路が開放される。
【0050】
このとき原水通路58A内の原水は、原水の通路が切替弁74によって遮断された状態となるため給水圧によってカートリッジ42を半径方向に突き抜け、その中心部に形成されている浄水通路60Aへと到る。
そしてこのカートリッジ42を通過することによって原水の浄化が行われる。
【0051】
而してカートリッジ42を通過して浄化された後の浄水は、カートリッジ42内部の浄水通路60Aから弁ケーシング78の開口110及び弁体76における開口136を通じて浄水室100内に流入し、更にその浄水室100から弁体76の開口138及び弁ケーシング78の開口130を経て浄水ストレート通路72へと流出し、更にその先端の浄水ストレート吐水口66から下向きに整流束としてストレート吐水される。
【0052】
図3及び図4に示しているように、吐水ヘッド20の基端部には緊急遮断弁51が設けられている。詳しくは吐水ヘッド20の基端部且つホース22の接続固定部において緊急遮断弁51が設けられている。
【0053】
ここで緊急遮断弁51は、カートリッジ42が装着位置から外れたときに自動的に閉弁して流路を遮断するもので、筒状をなす弁ケーシング53と弁体55とを有している。
弁ケーシング53は軸方向の一端側(図中左端側)がホース22に固定されており、また他端側(図中右端側)が固定リング57によって吐水ヘッド20に固定されている。
【0054】
ここで固定リング57は吐水ヘッド20における内筒40に対しねじ結合されている。即ち固定リング57を内筒40にねじ込んで行くことで、弁ケーシング53が吐水ヘッド20の内筒40に接続固定される。
【0055】
弁体55には軸部59が設けられており、その軸部59の端部(図中右端側)に邪魔板61が設けられている。
この邪魔板61にはスプリング63の付勢力が図中右向きに作用しており、図4(B)に示しているようにカートリッジ42を取り外すと、弁体55はこのスプリング63の付勢力に基づいて弁ケーシング53の弁座65に着座し緊急遮断弁51が閉弁する。
即ち弁座65への弁体55の着座によって流路を遮断する。
但し通常時は図4(A)に示しているようにカートリッジ42が邪魔板61を介して弁体55をスプリング63の付勢力に抗して図中左向きに押し込んでおり、従って緊急遮断弁51はカートリッジ42によって通常時は開弁状態に維持される。
【0056】
上記カートリッジ42には、軸方向端部(図中左端部)に弁体55を押えるための凸形状部67が設けられており、その凸形状部67が弁体55における邪魔板61に当接して、スプリング63の付勢力に抗し弁体55を図中左向きに押し込んでいる。
【0057】
凸形状部67には、弁体55における邪魔板61に対応する雌テーパ形状の保持部69が形成されており、この保持部69が邪魔板61の雄テーパ形状部に嵌合して軸直角方向に弁体55を位置保持している。
即ちこの保持部69の作用によって、流路を湯水が流通する際に弁体55が軸直角方向にぶれたりがたついたりするのが防止される。
【0058】
弁体55、詳しくは弁座65への当接部には切欠部71が設けられている。この切欠部71は、流路における緊急遮断弁51よりも上流側の圧力を下流側へとリークさせるためのリーク機構を成すもので、図4(C)に示しているように弁体55が弁座65に着座した状態の下で、切欠部71によってそれらの間に若干の隙間が形成され、同部分を通じて緊急遮断弁51よりも上流側の圧力が下流側へとリークする。
【0059】
上記緊急遮断弁51はカートリッジ42の押圧作用で通常時は開弁状態を維持しており、従ってハンドル14を開操作して主弁7を開くと、そこから湯水がホース22を経由して吐水ヘッド20へと到り、先端の吐水口62又は64から外部に吐水される。
またハンドル14を水側に開操作した状態で切替操作部24を切替操作することで、吐水ヘッド20へと送られて来た水が原水の状態で或いは原水を浄化した浄水の状態で各吐水口62,64,66の何れかから原水ストレート吐水,原水シャワー吐水若しくは浄水ストレート吐水される。
【0060】
一方カートリッジ42を交換する必要が生じたときには、ハンドル14を閉操作して主弁7を閉じた上で、吐水ヘッド20における頭部28を吐水ヘッド本体26から取り外す。
そして吐水ヘッド20、詳しくは吐水ヘッド本体26内部に収容状態にあるカートリッジ42を、頭部28の取外しによって開放された開口部を通じて新規のものと交換する。
このときカートリッジ42が本来の装着位置から外れると同時に緊急遮断弁51がスプリング63の付勢力により自動的に閉弁し流路を遮断する。
尤もこのときには通常主弁7は閉じているので流路内に給水圧は働いておらず、従って緊急遮断弁51がなくてもそこから水が勢い良く外部に飛び出すといったことはない。
【0061】
但しこのカートリッジ42の交換時において、使用者の操作忘れによってハンドル14が閉操作されていないとき、即ち主弁7が閉じていないとき、そのような緊急遮断弁51が設けられていないと、頭部28を取り外してカートリッジ42を交換する際に、ホース22からの水が勢い良く外部に飛び出して使用者の顔等に当ったりする恐れがある。
【0062】
しかるに本例ではカートリッジ42の交換時に緊急遮断弁51が自動的に閉弁するため、(カートリッジ42交換時において主弁7が閉じていなかった場合でも、或いはまた一旦は主弁7を閉じたとしてもカートリッジ42の交換の際に誤ってハンドル14に手が触れて主弁7が開いてしまった場合でも、緊急遮断弁51の閉弁により)ホース22から水が勢い良く外部に飛び出すといったことはない。
【0063】
上記のように本例は、筒状をなすカートリッジ42の軸方向の各端部に透光性のエンドキャップ52,54を取り付け、それらエンドキャップ52,54全体を透光性の窓として、これらを通じそれより軸方向内側に位置する浄化材としてのセラミックフィルタ44及び珪藻土46,活性炭48,不織布50の各層の軸方向の両端面の汚れを外部から目視観察するようになしたもので、本例によれば使用者がカートリッジ42の汚れの程度を簡単に確認することができる。
【0064】
特に珪藻土46の層は当初白色をしていたものが図13に示しているようにカートリッジ42の使用を続けるうちに赤茶色を呈するようになり、そして使用時間が長くなるのにつれてその色の濃さが濃くなって行く。
従って本例によれば、使用者が透光性のエンドキャップ52,54を通じてセラミックフィルタ44及び珪藻土46,活性炭48,不織布50の各層、特に珪藻土46の層の軸方向の両端面の汚れを目視観察することでカートリッジ42の汚れの程度を確認でき、その交換時期を知ることができる。
【0065】
かかる本例によれば、従来のようにカートリッジ42の表面にシールを貼り付けてそこに次回の交換時期を書き込むといった面倒なことを行わなくても良く、また積算流量計や瞬間流量計を設置する場合のように、それらのためのコストがかかり、また必然的にカートリッジ42を含む浄水装置が大掛り或いは大型化するといった問題も生じない。
【0066】
また本例によればカートリッジ42がそれ程汚れていないにも拘わらずこれを取り替えてしまってそこに無駄が生じるといったことがなく、カートリッジ42の汚れの程度を確認した上でこれを取り替えることとなるため、カートリッジ42が実際に使用寿命に到ったタイミングでこれを取り替えることができ、カートリッジ42を効率的,経済的に使用することが可能となる。
【0067】
また本例ではカートリッジ42の軸方向の各端部のそれぞれにエンドキャップ52,54を取り付けて、それらの何れを通じてもカートリッジ42の汚れの程度を確認できるようになしているため、何れか一方の端部だけで汚れを観察する場合に比べてカートリッジ42の汚れの程度をより正確に確認でき、その交換時期を適正に判断することができる。
【0068】
以上本発明の実施例を詳述したがこれはあくまで一例示である
例えば上例は水栓10内部に装着されるカートリッジ42についての例であるが、本発明は水栓内蔵タイプ以外の他の様々な形態の筒状のカートリッジに対して適用することが可能であるなど、本発明はその主旨を逸脱しない範囲において様々な変更を加えた形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例であるカートリッジを内蔵した浄水機能付きの水栓をキャビネット上に設置した状態で示す図である。
【図2】 図1の水栓の内部構造を示す図である。
【図3】 図2に示す吐水管の内部構造を拡大して示す図である。
【図4】 図3に示す緊急遮断弁の作用説明図である。
【図5】 図3に示す構造を各部材に分解した状態で示す図である。
【図6】 図2,図3,図5のカートリッジ単体を拡大して示す図である。
【図7】 図6のカートリッジの斜視図である。
【図8】 図3の吐水ヘッドの先端部の内部構造を拡大して示す図である。
【図9】 図8に示す切替弁の作用説明図である。
【図10】 図8の要部を各部材に分解して示す図である。
【図11】 図8の切替弁の作用を断面図で示す図である。
【図12】 同じ切替弁の作用を切替操作部の操作状態との関連で示した図である。
【図13】 同じ実施例におけるカートリッジの作用説明図である。
【図14】 本発明の背景説明のための説明図である。
【図15】 本発明者等が案出したカートリッジ内蔵タイプの水栓の要部を示す比較例図である。
【符号の説明】
42 カートリッジ
44 セラミックフィルタ(セラミック管)
46 珪藻土
48 活性炭
50 不織布
52,54 エンドキャップ(端部部材)

Claims (3)

  1. 水道水を径方向に通過させることによって浄化する筒状のカートリッジであって軸方向の各端部のそれぞれに端部部材が取り付けてあり、且つそれら端部部材の何れもが全体に透光性の部材から成っていて、各端部部材の全体が該端部部材より軸方向内側の浄化材の軸方向端面の汚れを目視観察するための透光性の窓となしてあることを特徴とする水道水浄化用のカートリッジ。
  2. 請求項において、前記浄化材が径方向に積層構造をなした形態のものであることを特徴とする水道水浄化用のカートリッジ。
  3. 請求項において、中心部の多孔質のセラミック管の径方向外面に珪藻土,活性炭,不織布の各層が順次に積層して成る形態のものであることを特徴とする水道水浄化用のカートリッジ。
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