JP2004168395A - 折り畳み式運搬用容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】折り畳み式運搬用容器の容器本体21は、長四角板状の底壁22と、各一対の短側壁23及び長側壁24とを備えている。短側壁23外側面には上下にスライド可能な係合部材25が添設されている。短側壁23両端部には規制凸部42a〜42cが突設され、長側壁24両端部に設けられた規制板51の規制孔52a〜52c内に係入される。係合部材25の両端部には係合突起61が突設され、長側壁24両端部の係合凹部54内に挿入されるとともに係合部55と係合される。係合部材25の中央部上面には操作部62が設けられている。係合部材25は付勢手段により常に上方に付勢されている。短側壁23の上端縁両側部には一対の上部フランジ47が設けられており、操作部62の真上は開口されている。
【選択図】 図4
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、不使用時には小さくコンパクトに折り畳んで収納及び運搬することができるように構成された折り畳み式運搬用容器に関するものである。より詳しくは、折り畳み作業を非常に簡単に行うことができるように構成された折り畳み式運搬用容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、この種の折り畳み式運搬用容器としては、特許文献1に開示されている折り畳み式コンテナが知られている。この折り畳み式コンテナは、矩形状の底板の四辺部に対して直接的に若しくはそこに形成された基部に対して、それぞれ側壁を構成する壁板を、その下辺部において丁番構造をもって内方に折り畳み可能に取り付けた構造を有している。さらに、このコンテナには、前記側壁の角部を構成する、互いに隣り合った前記壁板の相互に隣接する側辺部において、その何れか一方の側辺部に対して、他方の側辺部に係止されてそれら両壁板の外方への開きを相互に規制する係止部材が設けられている。加えて、前記隣接する側辺部のうちの何れか一方の側辺部に対して、他方の側辺部に形成された係合孔に付勢力をもって離脱可能に係合されてそれら両壁板の内方への回動を相互に規制する係合部材が設けられている。そして、前記両係合部材を付勢力に抗して横方向にスライド操作し、前記係合孔に対する係合を解くことによって、前記係合部材が設けられた側壁を内方に回動させて容易に折り畳むことができる。
【0003】
【特許文献1】
実開昭63−117725号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記従来の折り畳み式コンテナでは、左右一対の係合部材が側壁の両端部の離間した位置に設けられているうえ、これら2つの係合部材を同時に係合孔から離脱させることにより前記側壁が折り畳まれるように構成されていた。このため、前記側壁を折り畳む際には、側壁の両端部に両手を添えて操作することにより両係合部材と係合孔との係合状態を解除する必要があり、一度に一方の側壁のみしか折り畳むことができなかった。
【0005】
この発明は、上記のような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、折り畳み作業をより一層容易に行うことができるように構成された折り畳み式運搬用容器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明の折り畳み式運搬用容器は、四角板状に形成された底壁と、その底壁の周縁に沿って立設された各一対の第一側壁及び第二側壁とを備えた有底四角箱状の容器本体から構成され、前記各側壁の下端部には、各側壁を容器本体の内方に折り畳むための回動手段を設けるとともに、前記第一側壁を底壁の上面に折り畳んだ後、第二側壁を第一側壁の上面に折り畳むことによって、容器本体を折り畳み可能に構成した折り畳み式運搬用容器であって、前記第一側壁の外側面には、両端部に係合突起が設けられるとともに略中央部上面に操作部が設けられた係合部材を添設し、前記第二側壁の両端部には、前記係合突起と係合して第一側壁の内方への回動を規制する係合部を設けるとともに、前記操作部の上方が開口されるように構成し、前記係合部材の操作部を下方に押圧することにより、前記係合突起と係合部との係合状態を解除するように構成したことを特徴とするものである。
【0007】
請求項2に記載の発明の折り畳み式運搬用容器は、請求項1に記載の発明において、前記第一側壁の上端縁両側部に一対の上部フランジを設け、両上部フランジ間又はその真下に前記操作部が位置するように構成したことを特徴とするものである。
【0008】
請求項3に記載の発明の折り畳み式運搬用容器は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記第一側壁と係合部材との接合部に、前記係合突起と係合部との係合状態を維持するように係合突起を所定方向に付勢する付勢手段を設けたことを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、この発明を具体化した実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図2〜図5に示すように、折り畳み式運搬用容器を構成する容器本体21は、合成樹脂(ポリプロピレン)により有底長四角箱状に形成されている。この容器本体21は、長四角板状に形成された底壁22と、その底壁22の対向する一側縁に沿って立設された一対の短側壁23と、前記底壁22の対向する他側縁に沿って立設された一対の長側壁24とを備えている。さらに、前記短側壁23の外側面上端部には、合成樹脂(ポリプロピレン)によりほぼ長四角板状に形成された係合部材25が添設されている。この折り畳み式運搬用容器の容器本体21は、一対の短側壁23を底壁22の上面に折り畳んだ後、一対の長側壁24を短側壁23の上面に折り畳むことによって、折り畳み可能に構成されている。
【0010】
底壁22の対向する一側縁には、ほぼ四角柱状に形成された支持突条31aが容器本体21のコーナ部間を繋ぐように立設され、その上端面で短側壁23を支持している。また、底壁22の対向する他側縁には、ほぼ長四角柱状に形成された支持突条31bが容器本体21のコーナ部間を繋ぐように立設され、その上端面で長側壁24を支持している。前記支持突条31aの高さは、短側壁23の厚みとほぼ同じになるように形成されている。前記支持突条31bの高さは、短側壁23の厚みと長側壁24の厚みとを加えた長さとほぼ同じになるように形成されている。
【0011】
各支持突条31a,31bの上端部内方位置には、所定間隔をおいて回動手段を構成する軸受け部32が設けられ、短側壁23及び長側壁24の下端部内方位置に設けられた回動手段を構成する回動軸33を回動可能に軸着している。この構成によって、各短側壁23及び長側壁24は、容器本体21の内方に回動することができるとともに、容器本体21の外方に回動され難くなっている。さらに、前記短側壁23及び長側壁24の下端面並びに支持突条31a,31bの上端面は、いずれも水平方向に延びる平坦面によって構成されており、容器本体21を組み立てたとき、短側壁23及び長側壁24が支持突条31a,31b上で安定状態で立設されやすくなっている。
【0012】
一方、支持突条31aの外側部には、ほぼ長四角形状に凹設された左右一対の収容凹部35が設けられている。また、短側壁23及び長側壁24の上端部中央には、把持孔36a,36bが長四角孔状に凹設され、容器本体21を容易に把持することができるように構成されている。
【0013】
図7(a)、(b)に示すように、短側壁23の両端部には、その外側部上方位置を長四角形状に凹設することによって掛合凹部41が設けられている。この掛合凹部41の下端部、中央部及び上端部には、いずれも側面ほぼ逆コ字状に形成された規制手段を構成する下部規制凸部42a、中央部規制凸部42b及び上部規制凸部42cが短側壁23の外側方に延びるように突設されている。上部規制凸部42cの基端部中央には、長四角孔状に形成された第1長孔43が横方向に延びるように貫設されている。また、前記第1長孔43の内側方位置には、掛合凹部41の周縁に沿って突設された側壁リブの基端部を長四角孔状に貫設することによって第2長孔44が設けられている。
【0014】
前記第2長孔44の内方に位置する短側壁23の外側面には、付勢手段を構成する側面逆ハ字状に形成された左右一対の側壁凸部45が外側方に突設されている。図9に示すように、各側壁凸部45の両側方に位置する短側壁23の外側面には、平断面ほぼL字状に形成された各一対のスライド掛合突起46が外側方に突設されている。また、前記スライド掛合突起46の基端部には、短側壁23を成形する際の金型において、上型と下型のみによる上下抜きによりスライド掛合突起46を形成させることができるように構成された長孔46aが貫設されている。また、図7(a)に示すように、短側壁23の上端縁両側部には、左右一対の上部フランジ47が短側壁23の外側方に延びるように突設されている。
【0015】
図6(a)〜(c)に示すように、長側壁24の両端部には、長四角板状に形成された折返部50が短側壁23と平行に延びるように突設されている。この折返部50の先端部には、長四角板状に形成された規制板51が短側壁23と平行に延びるように突設され、容器本体21を組み立てたとき、前記短側壁23の掛合凹部41内に収容されるように構成されている。この規制板51は、前記折返部50よりも薄い板状に形成され、容器本体21を組み立てたとき、短側壁23が容器本体21の外方に回動するのを規制するように構成されている。また、前記規制板51が設けられた側の折返部50の端面は、容器本体21を組み立てたとき、前記短側壁23の掛合凹部41の外端縁と接合されるように構成されている。
【0016】
この規制板51の下端部、中央部及び上端部には、いずれも長四角孔状に形成された規制手段を構成する下部規制孔52a、中央部規制孔52b及び上部規制孔52cが貫設されている。さらに、中央部規制孔52bの裏面には、中央部規制孔52bの周縁に沿って長四角枠状に形成された規制手段を構成する掛合枠部53が容器本体21の内方に延びるように突設されている。これら規制孔52a,52b,52cは、容器本体21を組み立てたとき、前記短側壁23の各規制凸部42a,42b,42cが係入されるように構成されており、長側壁24が容器本体21の外方に回動するのを規制するように構成されている。また、図5に示すように、容器本体21を折り畳んだとき、これら規制板51及び掛合枠部53は、前記支持突条31aの収容凹部35内に収容されるようになっている。
【0017】
図6(b)及び(c)に示すように、規制板51の基端部には、長側壁24の両端部内側面をほぼ長四角形状に凹設することによって係合凹部54が設けられている。この係合凹部54の上端部には、前記折返部50の内側面に沿って延びるとともに、前記規制板51と平行に延びる係合部55が垂下されている。この係合部55の先端部(容器本体21内方側)には、先端ほど容器本体21の外方へと傾斜するように形成された傾斜面55aが設けられている。
【0018】
図1及び図8に示すように、合成樹脂によりほぼ長四角板状に形成された係合部材25は、短側壁23の上端部外側面に沿って上下方向に所定幅スライド可能となるように添設されている。この係合部材25の両端部には、長四角柱状に形成された係合突起61が外側方に延びるように突設されている。これら係合突起61の上端部外側には、上端ほど容器本体21の内方へと傾斜するように形成された第2傾斜面61aが設けられている。
【0019】
図4及び図8に示すように、係合部材25の上端部中央には、平面及び側面長四角形状に形成された操作部62が設けられている。この操作部62は、係合部材25の中央部上面から上方に延びるように突設されている。この操作部62と係合突起61との中間位置には、係合部材25を構成する壁面を外側方に向かって四角箱状に突出させることによって突設部63が設けられており、この突設部63の裏面は四角形状に凹設された凹設部64となっている。なお、この凹設部64は、係合部材25の裏面側及び下面側において開口されている。また、前記突設部63の両側面基端部には、左右一対のスライド掛合孔65が上下方向に延びる長孔状に貫設されている。
【0020】
図8及び図9に示すように、前記凹設部64の中央部には、側面下向き矢印状に形成された付勢手段を構成する付勢突起66が係合部材25の裏面側に設けられている。この付勢突起66は、長四角柱状に形成された付勢凸部66aと、その付勢凸部66aの両側面下端部から斜め上方に延びるように突設された左右一対の付勢板66bとから構成されている。前記付勢凸部66aの基端部は凹設部64の壁面から突設されているうえ、その先端部には前記両付勢板66bが突設されている。これら付勢板66bは、付勢凸部66aの長さ方向(鉛直方向)に対しほぼ45°の角度で斜め上方に延びるように設けられているうえ、図1(b)に示すように付勢凸部66aに対し所定角度弾性変形可能に構成されている。
【0021】
上記のように構成された係合部材25は、短側壁23の外側面上端部の所定位置に組み付けられて使用される。この係合部材25を組み付ける場合には、まず、図1(a)に示すように、一方の係合突起61を短側壁23の一端部に設けられた第2長孔44及び第1長孔43内に挿入した後、他方の係合突起61を短側壁23の他端部に設けられた第2長孔44及び第1長孔43内に挿入する。次に、係合部材25の各スライド掛合孔65を短側壁23のスライド掛合突起46と対応させた状態で係合部材25を短側壁23に向かって押圧する。その結果、前記各スライド掛合突起46がスライド掛合孔65の周縁部に無理嵌めされ、係合部材25が短側壁23の外側面に添着される。
【0022】
このとき、係合部材25は、短側壁23の外側面に設けられた各一対のスライド掛合突起46がスライド掛合孔65の周縁部と係合された状態で上下方向に所定幅スライドすることができるようになっている。さらに、各一対の付勢板66bが短側壁23の側壁凸部45の上端部と当接されることによって常に上方に付勢されている。また、係合部材25を下方に押圧してスライドさせた場合には、図1(b)に示すように、前記両付勢板66bが側壁凸部45の上端部に摺接しながら弾性変形されるように構成されている。さらに、図3に示すように、前記係合突起61の先端は、長側壁24の内側面と掛合凹部41の外端縁との中間位置に配設されており、折り畳み状態の容器本体21における支持突条31bの内側面と当接しないように構成されているうえ、組み立て途中の長側壁24の内側面と当接しないように構成されている。また、図4に示すように、係合部材25の操作部62の上端部は、短側壁23の両上部フランジ47間に位置している。
【0023】
一方、図4に示すように、組み立て状態の容器本体21は、短側壁23両端部の掛合凹部41の外側面に長側壁24の規制板51の内側面が近接又は当接して配置されているうえ、前記掛合凹部41の各規制凸部42a,42b,42cが各規制孔52a,52b,52c内に係入された状態となっている。さらに、図1(a)に示すように、前記係合部材25両端部の係合突起61は、基端側から順に短側壁23の第2長孔44及び第1長孔43内に挿通された状態になっている。加えて、図1(c)に示すように、前記係合突起61の先端部は、長側壁24の係合凹部54内に挿入されているうえ、係合部55と係合された状態となっている。
【0024】
上記折り畳み式運搬用容器の作用について以下に記載する。
さて、上記のように構成された折り畳み式運搬用容器を折り畳む際には、まず、短側壁23の上端部に設けられた係合部材25の操作部62の上面を指で下方へと押圧し、短側壁23の外側面上で係合部材25を下方にスライドさせた状態で、短側壁23を容器本体21の内方に回動させる。このとき、図1(b)に示されるように、付勢板66bの付勢力に抗して係合部材25が下方にスライドされるのに伴って係合突起61が下動され、図1(c)に二点鎖線で示されるように前記係合突起61と長側壁24の係合部55との係合状態が解除され、短側壁23が容器本体21の内方に回動可能な状態になる。なお、前記係合部材25は、その下端面が把持孔36aの外側面上端部と当接されることにより、所定幅以上は下動されないようになっている。また、前記操作部62の上面を指で押圧する際には、該操作部62の上面は、短側壁23の上方から見て露出していることから、前記指により操作部62全体を容易に押圧することができる。
【0025】
続いて、長側壁24を前記折り畳まれた両短側壁23の上面に折り畳むことによって、図3及び図5に示されるように、容器本体21が平板状に小さくコンパクトに折り畳まれる。このとき、図5に示されるように、長側壁24の両端部に突設されている規制板51は、支持突条31aの収容凹部35内に収容されており、折り畳まれた状態の長側壁24の上端面が低い位置に配置されている。また、この折り畳み式運搬用容器の容器本体21は、折り畳まれた状態で上下に積み重ねることができる。
【0026】
一方、上記折り畳まれた状態の折り畳み式運搬用容器を組み立てる際には、一対の長側壁24を回動軸33を中心に90°回動させて支持突条31bの上端面上に立設させた後、一対の短側壁23を同様に回動させて支持突条31aの上端面上に立設させる。前記短側壁23を回動させる際には、まず、図10(a)に示されるように、短側壁23の両端部に突設された両中央部規制凸部42bの先端部が、隣接する両長側壁24の規制板51に設けられた掛合枠部53の先端部と係合される。その結果、前記短側壁23と隣接する左右の長側壁24が支持突条31b上で安定状態で立設された状態となるとともに、前記短側壁23の回動方向が定められ、前記短側壁23と両長側壁24との相対的な位置関係が固定される。
【0027】
続いて、図10(b)及び(c)に示されるように、前記中央部規制凸部42bが掛合枠部53内に係入されるとともに、短側壁23の下部規制凸部42aの先端部が、隣接する両長側壁24の規制板51に設けられた下部規制孔52aと係合される。さらに、短側壁23の上部規制凸部42cの先端部が、隣接する両長側壁24の規制板51に設けられた上部規制孔52cと係合され、短側壁23と両長側壁24との位置関係がより一層強力に固定される。すなわち、短側壁23の回動に伴う両長側壁24の外側方及び内側方への回動が確実に規制された状態となる。
【0028】
またこのとき、係合部材25の係合突起61は、その第2傾斜面61aが長側壁24の係合部55と当接された後、その傾斜面55a上を滑りながら前記付勢手段に抗して一旦下動された後、前記係合部55との当接状態の終了とともに付勢手段の付勢力に従って上動される。その結果、図10(c)に示されるように、前記係合突起61の先端部が係合凹部54内に挿入されるとともに係合部55と係合された状態となり、前記短側壁23が容器本体21の内方に回動するのが防止される。さらに、前記長側壁24の規制板51が短側壁23の外側面を覆うように突設されていることから、短側壁23の外方への回動も規制されている。従って、この組み立て状態の短側壁23は、容器本体21の内方及び外方のいずれの方向にも回動規制され、支持突条31aの上端面上で垂直方向に立設固定されている。
【0029】
また、左右一対の長側壁24は、短側壁23の両端部外側面と当接された状態で配置されていることから、容器本体21内方への回動が防止されている。さらに、図4に示されるように、長側壁24の規制板51に設けられた各規制孔52a,52b,52c内に、短側壁23の両端部に設けられた各規制凸部42a,42b,42cが係入されていることから、長側壁24の容器本体21外方への回動も規制されている。従って、この組み立て状態の一対の長側壁24は、容器本体21の内方及び外方のいずれの方向にも回動規制され、支持突条31bの上端面上で垂直方向に立設固定されている。
【0030】
この折り畳み式運搬用容器は、一対の短側壁23又は長側壁24の中央部に設けられた把持孔36a又は36bを両手で把持することによって運搬される。また、この折り畳み式運搬用容器の容器本体21は、組み立てられた状態で上下に積み重ねることができるとともに、組み立てられた状態の容器本体21の上下に、上記折り畳まれた状態の容器本体21を積み重ねることもできる。
【0031】
上記実施形態によって発揮される効果について、以下に記載する。
・ 実施形態の折り畳み式運搬用容器は、長四角板状に形成された底壁22と、その底壁22の対向する一側縁に沿って立設された一対の短側壁23と、前記底壁22の対向する他側縁に沿って立設された一対の長側壁24とを備えている。さらに、前記各側壁23,24の下端部には、各側壁23,24を容器本体21の内方に折り畳むための軸受け部32及び回動軸33が設けられ、前記短側壁23を底壁22の上面に折り畳んだ後、長側壁24を短側壁23の上面に折り畳むことによって、容器本体21が折り畳み可能に構成されている。
【0032】
加えて、短側壁23の外側面には、中央部に操作部62を備えるとともに両端部に係合突起61が突設された係合部材25が添設されている。そのうえ、長側壁24の両端部には、短側壁23の外方への回動を規制するための規制板51が突設されているうえ、前記係合突起61と係合して短側壁23の内方への回動を規制する係合部55が設けられている。さらに、前記規制板51と短側壁23の両端部との接合部には、長側壁24の外方への回動を規制するための規制孔52a,52b,52c及び規制凸部42a,42b,42cが設けられている。そして、前記係合部材25の操作部62の上面を下方に押圧して該操作部62を下動させることにより、前記係合突起61と係合部55との係合状態を解除するように構成されている。
【0033】
このため、前記係合部材25の操作部62上面を下方に押圧することによって、前記係合突起61と係合部55との係合状態をワンタッチで解除することができることから、組み立て状態の容器本体21を極めて容易に折り畳むことが可能である。特に、片手で1枚の短側壁23をワンタッチで底壁22の上面に折り畳むことが可能であることから、両手で1枚の短側壁を折り畳む構成である前記従来の折り畳み式コンテナと比較して、より一層折り畳み作業を容易に行うことができる。また、容器本体21の組み立て時においても、1枚の短側壁23を支持突条31a上に立設固定する作業を片手のみを用いてほぼワンタッチで行うことができることから、組み立て作業も極めて容易に行うことができる。
【0034】
さらに、この折り畳み式運搬用容器では、係合部材25の操作部62が把持孔36aの真上近接位置に設けられていることから、組み立て状態の容器本体21の両把持孔36aを両手で把持した状態であっても、その状態で自由に動かすことが可能な親指を用いて操作部62の上面を下方に押圧操作することができる。さらに、前記操作部62の上方が開口されている(フランジ等がない)ことから、前記の状態で親指による押圧力を操作部62に極めて効果的に及ぼすことが可能となっている。
【0035】
・ 短側壁23と係合部材25との接合部に、係合突起61と係合部55との係合状態を維持するように、係合突起61を所定方向に付勢する側壁凸部45及び付勢突起66を設けることによって、容器本体21の組み立て作業を極めて容易に行うことができる。すなわち、この構成により、回動軸33を中心に一対の長側壁24を回動して立設させた後、同様に一対の短側壁23を回動して立設させることによって、前記係合突起61と係合部55とを自動的に係合させることが可能となる。さらに、前記側壁凸部45及び付勢突起66により、容器本体21の組み立て状態を容易に維持することも可能であり、容器本体21の使用時における使いやすさを充分に発揮させることができる。
【0036】
・ この折り畳み式運搬用容器では、短側壁23の上端部に設けられた上部フランジ47が操作部62の真上を避けるように設けられていることから、指で操作部62の上面を押圧する操作を極めて容易に行うことができる。すなわち、前記操作部62を下方に押圧する際には、前記指を短側壁23の上端縁の上方からそのまま下方へと移動させることができることから、操作部62の上面に対する押圧操作を容易に行うことができるとともに、操作部62の上面全体に効果的に押圧力を及ぼすことができる。
【0037】
・ 係合部材25の中央部に操作部62が突出(凹凸となるように)するように形成されていることから、係合部材25の強度を容易に高めることができる。特に、前記操作部62は、係合部材25が容器本体21の外側方へと変形するのを容易かつ効果的に防止することができる。
【0038】
・ この折り畳み式運搬用容器では、短側壁23の上端縁両側部に左右一対の上部フランジ47が設けられていることから、それら上部フランジ47により短側壁23の強度を容易に高めることができる。また、係合部材25の誤作動を防止するのに役立つうえ、該係合部材25を保護することも容易である。
【0039】
・ 係合突起61と係合部55とが当接する当接部において、係合突起61の外側部(容器本体21の外側面側)に第2傾斜面61aを備えることによって、容器本体21の組み立て時に、係合突起61を容易かつ滑らかに係合部55と係合させることができる。このため、容器本体21の組み立て作業を容易かつ迅速に行うことができる。さらに、前記当接部において係合部55の内側部(容器本体21の内側面側)に傾斜面55aを備えることによって、容器本体21の組み立て作業をさらに容易かつ迅速に行うことができる。
【0040】
なお、本実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 図8(a)に2点鎖線で示すように、係合部材25の上面を平坦面により構成してもよい。なおこのとき、該係合部材25の上面中央部(上記実施形態の操作部62の基端部)の2点鎖線で示される領域(すなわち一対の上部フランジ47間の真下に位置する領域)が操作部62aとなる。このように構成した場合でも、上記実施形態と全く同様の効果を奏する。また、容器本体21の運搬時等に操作凹部62bを誤って押圧してしまうおそれが若干減る。
【0041】
・ 図8(a)に2点鎖線で示すように、係合部材25の上面中央部を凹設することによって操作部としての操作凹部62bを設けてもよい。このように構成した場合でも、上記実施形態と全く同様の効果を奏する。また、容器本体21の運搬時等に操作凹部62bを誤って押圧してしまうおそれが若干減る。
【0042】
・ 操作部62の上面を係合部材25の裏面側から表面側へとかけて斜め下方に傾斜するように形成してもよい。このように構成した場合、操作部62の上面を指で下方に押圧する際に、該指によって加えられる押圧力が容器本体21の中央部側に向かって斜め下方に及ぼされやすくなる。そして、前記押圧力は、短側壁23の折り畳み方向とほぼ一致していることから、容器本体21の折り畳み作業をさらに容易に行うことが可能となる。
【0043】
・ 短側壁23の上端縁中央部に、前記両上部フランジ47間を繋ぐ上部フランジを突設するとともに、該上部フランジの突設高さを前記両上部フランジ47の突設高さよりも低く形成してもよい。即ち、この短側壁23の上端部には該短側壁23の両側部間を繋ぐ上部フランジが設けられているうえ、その上部フランジの中央部先端側には切欠きが形成されている。さらに、この切欠きは、操作部62の上方に位置するように構成されている。このように構成した場合、操作部62の上方が一部開口された状態となり、その開口された領域から操作部62の上面を容易に押圧することができる。さらに、短側壁23の強度をより一層高めることもできる。
【0044】
・ 一対の上部フランジ47間の間隔又は前記切欠きの横幅を、操作部62の横幅よりも狭く形成してもよい。
・ 一対の上部フランジ47を省略しても構わない。
【0045】
・ 短側壁23の上端部に、該短側壁23の両側部間を繋ぐ上部フランジを設けるとともに、その上部フランジの突設高さを上記実施形態よりも低く形成することにより、操作部62の上方が一部開口された状態となるように構成してもよい。
【0046】
・ 係合部材25を短側壁23の外側面に沿って添設する代わりに、長側壁24の外側面に沿って添設すること。なおこのとき、容器本体21を折り畳む際には、第一側壁としての一対の長側壁24を底壁22の上面に折り畳んだ後、第二側壁としての一対の短側壁23を長側壁24の上面に折り畳むように構成される。
【0047】
・ 係合部材25を複数の部品によって構成し、容器本体21に添着する際に一体的に連結するように構成してもよい。なお、前記複数の部品としては、例えば上記実施形態の係合部材25を長さ方向(横方向)に2等分又は3等分した部品としてもよい。或いは上記実施形態の係合部材25を長さ方向(横方向)に3等分した部品のうち、左右に位置する(両端部を構成する)2個の部品と、それら部品を連結する金属パイプによって構成してもよい。このように構成した場合、係合突起61の長さを長く形成することが可能となる。
【0048】
・ 図11に示すように、係合部材25を別体で成形された3個の部材、すなわち垂直スライド部材101と、その垂直スライド部材101の両端部に設けられた左右一対の水平スライド部材102とより構成すること。さらに、垂直スライド部材101の両端部と水平スライド部材102の基端部との間に、垂直スライド部材101の上下方向のスライドを水平方向へのスライドに変換しながら水平スライド部材102に伝えるためのスライド変換手段を設けること。
【0049】
前記垂直スライド部材101は、側面台形状(略長四角板状)に形成されているうえ、その両端縁は上方ほど狭まるテーパ形状に形成されている。この垂直スライド部材101の上面中央部には、平面及び側面長四角形状に形成された操作部62が突設されており、垂直スライド部材101を下方に容易に押圧することができるようになっている。この操作部62は、垂直スライド部材101の中央部上面から上方に延びるように突設されている。この垂直スライド部材101の両端部には、垂直スライド部材101の端縁に沿って斜め上方に延びる長孔状に形成されたスライド変換手段を構成する左右一対のスライド係合孔103が貫設されている。スライド係合孔103と操作部62との中間位置には、左右一対のスライド掛合孔65が上下方向に延びる長孔状に貫設されており、短側壁23外側面に突設された対応するスライド掛合突起46と係合され、垂直スライド部材101を短側壁23の外側面に沿って上下動可能に添着している。
【0050】
さらに、この垂直スライド部材101の下端部中央には、付勢手段を構成する左右一対の付勢板104が突設されている。これら一対の付勢板104は、垂直スライド部材101の下面中央部から斜め下方に延びる側面ハ字状となるように突設されている。さらに、これら付勢板104の下端部(先端部)は、短側壁23の外側面に横方向に延びるように突設された付勢手段を構成する横リブ105の上面に当接されており、垂直スライド部材101を常に上方に付勢している。
【0051】
前記水平スライド部材102の先端部には、水平方向に延びる長棒状に形成された係合突起61が設けられ、図1(c)に示される係合部55の先端をさらに垂下させて係合凹部54の下端と接合させることによって側面四角孔状に凹設された係合部としての係合凹部54内に係脱可能に係入されるようになっている。この水平スライド部材102の基端部には、略長四角板状に形成されたスライドガイド部を構成する板状部111が設けられている。この板状部111の上下端面は、いずれも水平面に沿って延びる平坦面によって構成されている。この板状部111の一端部外面にはスライド変換手段を構成するスライド係合凸部としての側面円形状に形成された円形凸部112が外側方に延びるように突設され、前記垂直スライド部材101のスライド係合孔103内にスライド可能に係入されている。
【0052】
また、短側壁23両端部の第2長孔44の裏面には、側面三角形状に形成された取付け孔113が穿設されており、別体で成形された水平スライド部材102の先端部(係合突起61)を短側壁23の外側面所定位置に容易に添着することができるように構成されている。一方、垂直スライド部材101の両側方に位置する短側壁23の外側面には、上下方向に延びる左右一対の上部リブ114が突設されている。さらに、前記上部リブ114の中央部裏面には、短側壁23の壁面を四角孔状に貫設することによりスライドガイド部を構成する第2取付け孔115が設けられており、水平スライド部材102の基端部(板状部111)を短側壁23の外側面に容易に添着することができるように構成されている。また、短側壁23の上端縁両側部には、左右一対の上部フランジ47が設けられており、それら両上部フランジ47間には、係合部材25の操作部62の上端部が位置している。
【0053】
また、前記第2長孔44は、水平スライド部材102の係合突起61を水平方向にスライドさせるためのスライドガイド部を構成している。さらに、前記上部リブ114の内側方上下端部には、板状部111を水平方向にスライド可能となるように係止するための側面L字状に形成されたスライドガイド部を構成する上下一対の係止リブ116が短側壁23の外側面から外側方に延びるように突設されている。上方に位置する係止リブ116の下端面、及び下方に位置する係止リブ116の上端面は、いずれも水平面に沿って延びる平坦面により構成されている。また、前記係合突起61の先端部外側には、先端ほど容器本体21の内側方へと傾斜するように形成された第2傾斜面61aを設けるように構成するのが好ましい。
【0054】
さて、この折り畳み式運搬用容器の容器本体21は、垂直スライド部材101の下端部に設けられた左右一対の付勢板104の先端部が横リブ105の上面と当接されていることから、垂直スライド部材101が常に上方に付勢されている。さらに、左右一対の水平スライド部材102は、前記垂直スライド部材101に対しスライド係合孔103と円形凸部112との係合関係によって連結されていることから、図11(a)に示されるように常に短側壁23の外側方に付勢されている。このため、左右一対の係合突起61の先端部は、係合凹部54内に係入されて短側壁23が容器本体21の内方に折り畳まれないようになっている。
【0055】
そして、この折り畳み式運搬用容器は、図11(a)に示される操作部62の上面を付勢板104の付勢力に抗して下方に押圧することによって、図11(b)に示されるように、垂直スライド部材101が左右の水平スライド部材102を引き寄せながら、スライド掛合孔65に沿って下方にスライドされる。このとき、左右一対の水平スライド部材102は、垂直スライド部材101の下動に伴って短側壁23の内側方へと水平方向にスライドし、係合突起61の先端部と係合凹部54との係合状態が解除され、短側壁23が容器本体21の内方に折り畳み可能な状態となる。また、容器本体21を組立てる際には、対向する一対の長側壁24を支持突条31b上に立設した後、対向する一対の短側壁23を支持突条31a上に立設することによって、係合突起61と係合部55とを半自動的に係合させることができる。
【0056】
このように構成した場合、操作部62(垂直スライド部材101)を下動させることによって、図11(b)に示されるように、左右一対の係合突起61が短側壁23の内側方に向かって水平方向にスライドされ、係合突起61の先端部が係合凹部54内から抜け出される。その結果、前記係合突起61と係合部55との係合状態が解除され、短側壁23が容器本体21の内方に折り畳まれるようになっている。従って、上記構成により、容器本体21の折り畳み作業を極めて容易に行うことができる。
【0057】
・ 操作部62を係合部材25とは異なる色彩に着色すること。このように構成した場合、操作部62の位置を容易に識別することができる。
・ 操作部62を係合部材25とは異なる材料により構成すること。例えば、図8(a)に示される係合部材25において、2点鎖線で示される操作部62aの上面と操作部62の上面との間の突出部をエラストマーによって構成するとよい。このように構成した場合、操作部62に対する操作性を容易に向上させることができる。また、操作部62をエラストマーによって構成した場合には、柔らかく指当たりが良好になる。
【0058】
さらに、前記実施形態より把握できる技術的思想について以下に記載する。
・ 前記第一側壁の上端縁に上部フランジを設け、その上部フランジの中央部に切欠きを設けるとともに、その切欠きの下方に前記操作部が配設されていることを特徴とする請求項1又は請求項3に記載の折り畳み式運搬用容器。
【0059】
・ 前記第二側壁の両端部に、第一側壁の外方への回動を規制するための規制板を設けたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の折り畳み式運搬用容器。
【0060】
・ 前記第二側壁の両端部に、第一側壁の外方への回動を規制するための規制板を設けるとともに、前記規制板と第一側壁の両端部との接合部には、第二側壁の外方への回動を規制するための規制手段を設けたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の折り畳み式運搬用容器。
【0061】
・ 前記係合部材の中央部に、前記操作部を備えるとともに第一側壁の外側面に沿って上下方向にスライドするように構成された垂直スライド部材を設け、同係合部材の両端部に、前記係合突起を備えるとともに第一側壁の外側面に沿って水平方向にスライドするように構成された水平スライド部材を設け、前記垂直スライド部材と水平スライド部材との間には、前記垂直スライド部材の上下方向のスライドを水平スライド部材の水平方向のスライドに変換しながら伝達するためのスライド変換手段を設けたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の折り畳み式運搬用容器。
【0062】
・ 前記係合部材の中央部に、前記操作部を備えるとともに第一側壁の外側面に沿って上下方向にスライドするように構成された垂直スライド部材を設け、同係合部材の両端部に、前記係合突起を備えるとともに第一側壁の外側面に沿って水平方向にスライドするように構成された水平スライド部材を設け、前記垂直スライド部材と水平スライド部材との間には、前記垂直スライド部材の上下方向のスライドを水平スライド部材の水平方向のスライドに変換しながら伝達するためのスライド変換手段を設けるとともに、前記スライド変換手段を、垂直スライド部材の両端部に斜め上方又は斜め下方に傾斜するように穿設されたスライド係合孔と、水平スライド部材の基端部に設けられたスライド係合凸部と、前記水平スライド部材を水平方向にスライドするようにガイドするスライドガイド部とから構成するとともに、前記スライド係合凸部をスライド係合孔内でスライド可能となるように係入させるように構成したことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の折り畳み式運搬用容器。
【0063】
【発明の効果】
以上詳述したように、この発明によれば、次のような効果を奏する。
請求項1から請求項3に記載の発明の折り畳み式運搬用容器によれば、折り畳み作業をより一層容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)及び(b)はいずれも、実施形態の折り畳み式運搬用容器の容器本体の一部を示す部分拡大側面図、(c)は図1(a)の1c−1c線から見た容器本体を示す断面図。
【図2】(a)は実施形態の折り畳み式運搬用容器の容器本体を示す正面図、(b)は同じく正断面図。
【図3】実施形態の一部の側壁を折り畳んだ容器本体を示す平面図。
【図4】実施形態の一部を破断した容器本体を示す側面図。
【図5】実施形態の折り畳まれた状態の容器本体を示す側面図。
【図6】(a)は実施形態の長側壁を示す側面図、(b)は同じく側断面図、(c)は図6(a)の6c−6c線から見た長側壁を示す断面図。
【図7】(a)は実施形態の短側壁の一部を示す正面図、(b)は同じく側面図。
【図8】(a)は実施形態の係合部材の一部を示す正面図、(b)は同じく背面図。
【図9】実施形態の係合部材が添設された容器本体を示す平断面図。
【図10】(a)〜(c)はいずれも、実施形態の容器本体を組み立て又は折り畳む際の作用を示す正断面図。
【図11】(a)及び(b)はいずれも、実施形態以外の折り畳み式運搬用容器の容器本体の一部を示す部分拡大側面図。
【符号の説明】
21…容器本体、22…底壁、23…第一側壁としての短側壁、24…第二側壁としての長側壁、25…係合部材、32…回動手段を構成する軸受け部、33…回動手段を構成する回動軸、45…付勢手段を構成する側壁凸部、47…上部フランジ、55…係合部、61…係合突起、62,62a…操作部、62b…操作部としての操作凹部、66…付勢手段を構成する付勢突起、101…係合部材を構成する垂直スライド部材、102…係合部材を構成する水平スライド部材、104・・・付勢手段を構成する付勢板、105…付勢手段を構成する横リブ。
Claims (3)
- 四角板状に形成された底壁と、その底壁の周縁に沿って立設された各一対の第一側壁及び第二側壁とを備えた有底四角箱状の容器本体から構成され、
前記各側壁の下端部には、各側壁を容器本体の内方に折り畳むための回動手段を設けるとともに、
前記第一側壁を底壁の上面に折り畳んだ後、第二側壁を第一側壁の上面に折り畳むことによって、容器本体を折り畳み可能に構成した折り畳み式運搬用容器であって、
前記第一側壁の外側面には、両端部に係合突起が設けられるとともに略中央部上面に操作部が設けられた係合部材を添設し、
前記第二側壁の両端部には、前記係合突起と係合して第一側壁の内方への回動を規制する係合部を設けるとともに、
前記操作部の上方が開口されるように構成し、
前記係合部材の操作部を下方に押圧することにより、前記係合突起と係合部との係合状態を解除するように構成したことを特徴とする折り畳み式運搬用容器。 - 前記第一側壁の上端縁両側部に一対の上部フランジを設け、両上部フランジ間又はその真下に前記操作部が位置するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の折り畳み式運搬用容器。
- 前記第一側壁と係合部材との接合部に、前記係合突起と係合部との係合状態を維持するように係合突起を所定方向に付勢する付勢手段を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の折り畳み式運搬用容器。
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-
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- 2002-11-21 JP JP2002338646A patent/JP2004168395A/ja active Pending
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JP4577764B2 (ja) * | 2004-09-30 | 2010-11-10 | 株式会社明治ゴム化成 | 組立式合成樹脂製容器 |
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