JP2004167432A - 接着剤塗布装置と接着剤塗布方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】接着剤2を収容するシリンジ3と、接着剤2を吐出する吐出口を有するノズル4とを備えたディスペンサ1により、被接着部材8の接着面9に接着剤2を一定量ずつ吐出するようにした接着剤塗布装置であって、接着剤2は、粘度10000mPa・s以下の液状であり、吐出口と接着面9との間に所定のクリアランスを設けてノズル4を接着面9に対して相対的に移動させることのできる移動装置15を有し、ノズル4の吐出口の開口平面7は、接着面9に対して傾斜している。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、被接着部材の接着面に一定量の接着剤を吐出して塗布するようにした接着剤塗布装置に関するものである。
【0002】
より詳しくは、接着剤を吐出するディスペンサのノズルの先端部の開口平面を接着面に対して傾斜させて被接着部材の接着面に接着剤を吐出することで、安定的に接着剤を塗布する接着剤塗布装置と接着剤塗布方法に関するものであり、特にポケットベル、携帯電話、PDA等の移動体通信機器やCDプレイヤ、MDプレイヤ、小型テープレコーダ等の小型電気・電子機器、並びに自動車に搭載されるこれらの小型電気・電子機器の押釦スイッチに使用されるキートップ構造体のキートップ又はベース部材等の接着面を複数有し、接着面が小さく、微量な接着剤が必要な被接着部材に適用できるものである。
【0003】
【従来の技術】
従来から、被接着部材に、接着剤、クリーム半田等を塗布する方法としては、作業性や接着剤、クリーム半田等の吐出量の制御性を考慮して、接着剤、クリーム半田等が収容されるシリンジと、このシリンジの先端部の吐出口側に設けられたノズルとを有するディスペンサを用いて接着剤、クリーム半田等を吐出する方法が知られている。
【0004】
この種の第1の従来技術としては、ディスペンサを移動可能とする駆動機構にディスペンサが垂直方向に立設され、また、ノズルはディスペンサに沿って取付いている。そして、接着剤を塗布する接着面とノズルの吐出口の開口平面とが平行となるような位置に被接着部材を設置する。そして、ディスペンサから接着剤を吐出したときにノズルの先端部の外周縁部に接着剤が回り込んで付着することがないように所定のクリアランスを設けた高さまでノズルの開口平面を接着面に移動させて接近させる。次に、ディスペンサから一定量の接着剤を吐出することにより被接着部材の接着面に接着剤が塗布するものがある。(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
また、第2の従来技術としては、ディスペンサを移動可能とする移動手段にディスペンサが支持され、また、ノズルはディスペンサに沿って取付いている。そして、接着剤を塗布する接着面に対して、ノズルの吐出口の開口平面が傾斜するような位置に被接着部材を設置する。そして、ディスペンサから接着剤を吐出したときに接着面に対する接着剤の塗布量や接着剤の付着力を安定させるために接着面にノズルの先端部を当接させる。次に、ディスペンサから一定量の接着剤を吐出し、さらに、接着面に接着剤を確実に付着させるためにノズルを接着面に押圧付勢した後ノズルを接着面から引き離すことにより被接着部材の接着面に接着剤が塗布するものがある。(例えば、特許文献2参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開平6−106111号公報(第1図)。
【0007】
【特許文献2】
特開2002−177843号公報(第1図)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、接着面に対してノズルの吐出口の開口平面が平行となるようなに装着されたディスペンサを用いて、ノズルと接着面との間に所定のクリアランスを設けた第1の従来技術にあっては、接着剤を被接着部材の接着面に吐出する場合、特に移動体通信機器や小型電気・電子機器等のキートップ構造体を形成しているキートップ又はベース部材等の被接着部材が小さい場合は、接着面自体が小さく、接着するために必要な接着剤が微量となる。そのため、開口平面から吐出された微量な接着剤の液滴を接着面に接触させて所定の位置に確実に接着剤を吐出するため開口平面と接着面とのクリアランスも狭く設定されている。他方、被接着部材が成形された際に生じる接着面の高さのばらつきがあるから、接着面が所定の高さ寸法より高く成形された場合に、接着面が接着面に対してノズルの先端部の開口平面に接触して開口平面を塞いでしまい接着剤を吐出できなくなる問題があった。また、開口平面が接着面に対して平行なため、ノズルの先端部の外周縁部全体に接着剤が回り込んで付着することで接着剤が硬化してしまい、接着面に十分な量の接着剤を塗布できなくなり、その結果、被接着部材を他の部材と接着させたときに十分な接着強度が得られない問題があった。
【0009】
また、接着面に対してノズルが傾斜するように装着されたディスペンサを用いて、ノズルを接着面に当接させた第2の従来技術にあっては、接着剤を被接着部材の接着面に吐出する場合に、ノズルを接着面に当接させると吐出した接着剤が硬化し、ノズルと被接着部材とを固着してしまう問題があった。
【0010】
そこで、この発明は、以上のような従来の問題点を解消するためになされたもので、被接着部材の接着面に吐出する接着剤量のばらつきを防ぎ、接着面にノズルが固着することなく、安定的に接着剤を塗布する接着剤塗布装置と接着剤塗布方法を提供することを課題としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を達成するため、請求項1に記載の発明は、接着剤を収容するシリンジと、前記接着剤を吐出する吐出口を有するノズルとを備えたディスペンサにより、被接着部材の接着面に前記接着剤を一定量ずつ吐出するようにした接着剤塗布装置であって、前記接着剤は、粘度10000mPa・s以下の液状であり、前記吐出口と前記接着面との間に所定のクリアランスを設けて前記ノズルを前記接着面に対して相対的に移動させることのできる移動装置を有し、前記ノズルの吐出口の開口平面は、前記接着面に対して傾斜していることを特徴としている。
【0012】
ここで、開口平面とは、ノズルの先端部の接着剤が吐出する吐出口が平面形状に形成されたものをいう。
【0013】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加えて、前記ノズルは、一直線状であり、かつ、前記ノズルの中心軸と前記シリンジの中心軸とは平行であり、前記開口平面は、前記ノズルの中心軸に対して垂直な平面であることを特徴としている。
【0014】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加えて、前記ノズルは、一直線状であり、かつ、前記ノズルの中心軸と前記シリンジの中心軸とが交わっており、前記開口平面は、前記ノズルの中心軸に対して垂直な平面であることを特徴としている。
【0015】
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加えて、前記ノズルは、一直線状であり、かつ、前記ノズルの中心軸と前記シリンジの中心軸とは平行であり、前記開口平面は、前記ノズルの中心軸に対して傾斜された平面であることを特徴としている。
【0016】
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加えて、前記ノズルは、中間部で曲折しており、かつ、前記ノズルの前記シリンジ側の中心軸は前記シリンジの中心軸に平行であり、前記ノズルの前記開口平面側の中心軸は前記シリンジの中心軸に交わっており、前記開口平面は、前記ノズルの開口平面側の中心軸に対して垂直な平面であることを特徴としている。
【0017】
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5に記載の構成に加えて、前記シリンジと前記ノズルとは、それぞれ独立して別々の場所に配置されており、前記シリンジと前記ノズルの間には、前記シリンジから前記ノズルに前記接着剤が供給される接着剤供給部材を有することを特徴としている。
【0018】
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6に記載の構成に加えて、前記被接着部材である、キートップと該キートップが固着されるベース部材とを接着するために使用することを特徴としている。
【0019】
請求項8に記載の接着剤塗布方法の発明は、接着剤を収容するシリンジと、前記接着剤を吐出する吐出口を有するノズルとを有するディスペンサにより、被接着部材の接着面に前記接着剤を吐出するようにした接着剤塗布方法であって、前記ノズルの吐出口の開口平面を前記接着面に対して傾斜するように配置し、次に、前記開口平面と前記接着面との間に所定のクリアランスを設けた位置で、前記接着剤を一定量吐出した後、前記開口平面を前記接着面から引き離すことを特徴としている。
【0020】
請求項9に記載の接着剤塗布方法の発明は、接着剤を収容するシリンジと、前記接着剤を吐出する吐出口を有するノズルとを有するディスペンサにより、被接着部材の接着面に前記接着剤を吐出するようにした接着剤塗布方法であって、前記ノズルの吐出口の開口平面を前記接着面に対して傾斜するように配置し、次に、一定量の前記接着剤を前記開口平面から突出した状態で、前記接着面に接近させて、前記開口平面から突出した前記接着剤を前記接着面に接触させた後、前記開口平面を前記接着面から引き離すことを特徴としている。
【0021】
ここで、接着剤を開口平面から突出した状態とは、接着剤が開口平面から突出しながらも、その部位に溜まっている状態のことをいう。
【0022】
請求項10に記載の接着剤塗布方法の発明は、接着剤を収容するシリンジと、前記接着剤を吐出する吐出口を有するノズルとを有するディスペンサにより、被接着部材の接着面に前記接着剤を吐出するようにした接着剤塗布方法であって、前記ノズルの吐出口の開口平面を前記接着面に対して傾斜するように配置し、次に、前記開口平面と前記接着面との間に所定のクリアランスを設けた位置で、前記所定のクリアランスを保持しつつ前記接着面に対して平行な平面内を移動させながら前記接着剤を一定量吐出した後、前記開口平面を前記接着面から引き離すことを特徴としている。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
【0024】
[発明の実施の形態1]
図1乃至図4は、この発明の実施の形態1を示す図であって、図1は、この発明の実施の形態1に係る接着剤塗布装置の要部拡大図である。図2乃至図4は、この発明の実施の形態1に係る接着剤塗布装置によって接着剤を塗布する方法を示した説明図である。
【0025】
まず、構成を説明すると、図1中符号1は、接着剤塗布装置のディスペンサであって、このディスペンサ1は、被接着部材8の平面形状に形成された接着面9に塗布する接着剤2を収容する円筒形状のシリンジ3と、このシリンジ3の先端部5に、交換可能なように着脱自在に装着され、接着剤2を吐出する吐出口を有する円筒形状のノズル4と、シリンジ3の先端部5の反対側の開口部よりシリンジ3内に注入された接着剤2を封入するプランジャ6が収納されている。
【0026】
さらに、シリンジ3の中心軸O1とノズル4の中心軸O2とは、同一直線上にあり、ノズル4は、接着剤2を吐出する被接着部材8の接着面9に塗布する接着剤2の種類やその吐出量に応じて所定の内径に形成されたものである。また、ノズル4の先端部の接着剤2が吐出する吐出口が平面形状に形成された開口平面7は、ノズル4の中心軸O2に対して垂直な平面に形成されている。
【0027】
なお、この実施の形態1では、シリンジ3の中心軸O1とノズル4の中心軸O2とが同一直線上にあるが、これに限定されず、シリンジ3の中心軸O1とノズル4の中心軸O2とが平行であればよい。
【0028】
これにより、図1に示した矢印方向から所定量のエアーが吐出され、プランジャ6がノズル4側に所定量移動されることにより、一定量の接着剤2がノズル4に押し出されて、開口平面7の吐出口から接着剤2が一定量吐出され、被接着部材8の接着面9に塗布することができる。また、接着剤2の吐出量の調整は、エアー圧、吐出時間、ノズル4の吐出口の寸法等を変更することにより調整できるようになっている。
【0029】
接着剤2は、特に限定されるものではないが、ゲル状態の接着剤2では、後述する接着面9に接着剤2を塗布したときに、開口平面7から接着剤2が途切れ難くいので、塗布終了後に引き離されるノズル4に引っ張られる場合があり、安定的に接着剤2を塗布することができないことがあるため、粘度10000mPa・s以下の液状の接着剤2を用いるのが好ましい。
【0030】
さらに、被接着部材8の接着時間を短時間で行い、接着位置のずれを防止することを考慮すると、瞬間的に硬化する瞬間接着剤を使用することが望ましい。
【0031】
なお、シリンジ3には、接着剤2を封入するプランジャ6が収納され、このプランジャ6がノズル4側に所定量移動することにより一定量の接着剤2を吐出しているが、これに限定されず、接着剤2が一定量吐出できるディスペンサ1であれば、プランジャ6を設けなくてもよい。
【0032】
また、ディスペンサ1の下方側には、接着剤2を塗布する被接着部材8を配置するテーブル10の平面部が水平に設けられている。
【0033】
そして、三次元方向の制御や回転運動の可能な移動装置15にディスペンサ1のシリンジ3が支持されている。
【0034】
これにより、ディスペンサ1及びノズル4は、テーブル10に配置する被接着部材8の接着面9に対して平行な平面内及び垂直な平面内を移動可能となり、接着面9に対して少なくとも垂直な平面を移動させることにより、ノズル4の吐出口の開口平面7と接着面9との間に所定のクリアランスを設けることができる。このような移動装置15としては、例えば、予め設定した三次元方向に移動させることができるX−Y−Z3軸の制御機能を有するロボットがある。
【0035】
さらに、ディスペンサ1は、テーブル10の上に接着面9を上方側に向けて配置された被接着部材8の接着面9の間に所定のクリアランスを設けて接近させたときに、ノズル4の吐出口の開口平面7が接着面9に対して傾斜するように移動装置15に支持されている。
【0036】
ここで、所定のクリアランスの高さ寸法Aは、開口平面7から吐出した接着剤2の液滴が接着面9に接触できると共に、ディスペンサ1から接着剤2を吐出したときにノズル4の先端部の外周縁部11に接着剤2が回り込んで付着しないように、接着剤2の吐出量及び粘度等の特性を考慮して設定されている。
【0037】
具体的には、クリアランスの高さ寸法Aを開口平面7から接着剤2の液滴を突出させたときの開口平面7下端から液滴下端の高さの30%未満の高さに設定すると、接着剤2がノズル4の先端部の外周縁部11に回り込んで付着してしまう場合がある。さらに、クリアランスの高さ寸法Aを開口平面7から一定量の接着剤2の液滴を突出させたときの開口平面7の下端から液滴下端の高さの95%以上の高さに設定すると、接着剤2が接着面9に安定的に塗布されない場合がある。このため、クリアランスの高さ寸法Aは、開口平面7から一定量の接着剤2の液滴を突出させたときの開口平面7の下端から液滴下端の高さの30〜95%未満の高さに設定されている。
【0038】
なお、シリンジ3の先端部5に円筒形状のノズル4が着脱自在に装着されているが、これに限定されず、ディスペンサ1のシリンジ3とノズルとを別々の場所に配置して、シリンジ3とノズル4との間に、外部からのエアー圧により、シリンジ3からノズル4に接着剤2が供給される接着剤供給部材(図示せず)を設けることも可能である。このような接着剤供給部材としては、例えば、円筒形状のチューブ等が使用できる。これにより、シリンジ3を直立させ、ノズル4を接着面9に対して傾斜させて移動装置15に支持することで、接着面9に開口平面7が傾斜した状態で平行な平面内及び垂直な平面内を移動させることができる。このように、接着剤供給部材を設けることにより、被接着部材8の接着面9が高い場合のように、接着面9の上方側にディスペンサ1を設ける空間がなくても、ノズル4が移動可能な空間さえあれば、接着剤2を接着面9に塗布することができる。
【0039】
また、ディスペンサ1は、移動装置15により三次元方向に移動できるように接着剤塗布装置に支持されているが、これに限定されず、例えば、ディスペンサ1を固定して、被接着部材8を配置するテーブル10を三次元方向の移動や回転運動の可能な移動装置に支持することで接着面9を開口平面7まで移動させることもできる。
【0040】
次に、この発明の実施の形態1に係る接着剤塗布装置を用いて、被接着部材8の接着面9に接着剤2を塗布する第1の接着剤塗布方法を図2の工程順に従った例で詳しく説明する。
【0041】
まず、ディスペンサ1のシリンジ3内に接着面9に塗布する接着剤2を封入してプランジャ6を収容する。
【0042】
そして、被接着部材8であるキートップ構造体のキートップを固着する接着面9と、底面の略中央部に押釦スイッチの電気接点を押圧するための押子13を有し、所定形状に形成されたベース部材12をディスペンサ1の下方側に設けられたテーブル10上に配置する。ベース部材12を配置する位置及び向きとしては、接着面9を上方側に向け、移動装置15でディスペンサ1のノズル4が接着面9に対して移動できる三次元空間内とする。
【0043】
そして、移動装置15でディスペンサ1を三次元空間内を移動させ、ノズルの吐出口の開口平面7を、図2(a)に示すように、接着剤2を塗布する接着面9に対して傾斜させた状態で、接着面9との間に所定のクリアランスが設けられる位置まで移動させ、接着面9の上方側の所定のクリアランスを設けた位置に到達したときに移動装置15を停止させる。このクリアランスの高さ寸法Aは、上述したように、開口平面7から吐出した接着剤2の液滴が接着面9に接触でき、且つ接着剤2を吐出して接着面9に塗布したときにノズル4の先端部の外周縁部11に接着剤2が回り込んで付着しないように、接着剤2の吐出量及び粘度等の特性を考慮して設定されている。具体的には、開口平面7から一定量の接着剤2の液滴を突出させたときの開口平面7の下端から液滴下端の高さの30〜95%未満の高さにクリアランス寸法Aが設定されている。
【0044】
次いで、図2(b)に示すように、接着面9の上方側に開口平面7が停止された状態で、接着面9に必要な量の接着剤2が吐出する所定量のエアー圧を外部からプランジャ6に加え、このプランジャ6がノズル4側に所定量移動されることにより、一定量の接着剤2がシリンジ3からノズル4に押し出されて開口平面7から吐出されて接着面9に接着剤2が塗布される。
【0045】
そして、図2(c)に示すように、接着剤2の吐出が終了した後に、移動装置15でディスペンサ1を接着面9にから引き離すことにより、接着面9に接着剤2を点吐出して塗布することができる。
【0046】
なお、この実施の形態1に係る接着剤塗布装置を用いて接着剤2を塗布する第1の接着剤塗布方法では、移動体通信機器や小型電気・電子機器等のキートップ構造体のベース部材12を被接着部材8としているが、これに限定されず、接着剤2を塗布する接着面9を有する部材であれば、他の技術分野のものに対しても適用することができる。
【0047】
このような第1の接着剤塗布方法は、接着面9に間欠的に接着剤2を吐出することができるため、接着面9に必要最小限の量だけ接着剤2を塗布することができる。
【0048】
次に、この発明の実施の形態1に係る接着剤塗布装置を用いて、被接着部材8の接着面9に接着剤2を塗布する第2の接着剤塗布方法を図3の工程順に従った例で詳しく説明する。
【0049】
まず、図3(a)に示すように、外部から所定量のエアー圧をプランジャ6に加え、開口平面7から、一定量の接着剤2の液滴を突出させる。
【0050】
そして開口平面7から接着剤2が開口平面7から突出しながらも、その部位に溜まっている状態で、テーブル10上に配置された被接着部材8であるベース部材12の接着面9に、図3(b)に示すように、開口平面7と接着面9との間に所定のクリアランスが設けられる位置までディスペンサ1を接近させことにより、接着面9に開口平面7から突出した一定量の接着剤2を接触させる。
【0051】
そして、図3(c)に示すように、接着面9に接着剤2が接触した後に、移動装置15でディスペンサ1を接着面9から引き離すことにより、接着面9に接着剤2を点吐出して塗布することができる。
【0052】
このような第2の接着剤塗布方法は、第1の接着剤塗布方法と同様で、接着面9に間欠的に接着剤2を点吐出することができるため、接着面9に必要最小限の量だけ接着剤2を塗布することができる。
【0053】
その他の構成及び作用は、第1の接着剤塗布方法と同様であるので同一の構成には同一の符号を付して重複した説明は省略する。
【0054】
次に、この発明の実施の形態1に係る接着剤塗布装置を用いて、被接着部材8の接着面9に接着剤2を塗布する第3の接着剤塗布方法を図4の工程順に従った例で詳しく説明する。
【0055】
まず、開口平面7を、図4(a)に示すように、接着剤2を塗布する接着面9に対して傾斜させた状態で、接着面9との間に所定のクリアランスが設けられる位置まで移動させ、接着面9の所定のクリアランスを設けた位置に到達したときに移動装置15を停止させる。
【0056】
次いで、図4(b)に示すように、接着面9に必要な量の接着剤2が吐出する所定量のエアー圧を外部からプランジャ6に加え、一定量の接着剤2が開口平面7から吐出されると共に、移動装置15によりディスペンサ1を接着面9に対して平行な平面内を相対的に移動させることにより接着面9に接着剤2が線状に塗布される。
【0057】
なお、接着剤2を吐出しているときに、開口平面7がノズル4の進行方向に向って傾斜していると、開口平面7で接着面9に吐出した接着剤2を押圧して接着剤2を均一な幅及び厚さで塗布することができない。したがって開口平面7は、ノズル4の進行方向と異なる方向に傾斜されている。
【0058】
そして、図4(c)に示すように、接着剤2の吐出が終了した後に、移動装置15でディスペンサ1を接着面9から引き離すことにより、接着面9に接着剤2を線状吐出して塗布することができる。
【0059】
このような第3の接着剤塗布方法は、ノズル4を、接着面9に対して平行な平面内を移動させて、接着面9に接着剤2を吐出するので、接着面9に線状に接着剤2を吐出することができるため、接着面9の長い範囲に接着剤2を塗布することができる。
【0060】
その他の構成及び作用は、第1の接着剤塗布方法と同様であるので同一の構成には同一の符号を付して重複した説明は省略する。
【0061】
このように構成された接着剤塗布装置及び接着剤塗布方法は、従来のように開口平面7が接着面9に対して平行ではなく、ノズル4の吐出口の開口平面7は、接着面9に対して傾斜された状態で接着剤2を吐出して接着面9に塗布するので、被接着部材8が成形された際に生じる接着面9の高さのばらつきにより、予め設定された開口平面7と接着面9との間のクリアランスが所定の寸法Aより狭くなる場合でも、接着剤2を接着面9に塗布した際に、従来の開口平面と接着面とを平行にして接着剤を塗布する場合に生じる、ノズル4の先端部の外周縁部11全体に接着剤2が回り込んで付着することがないため、被接着部材8の接着面9に吐出する接着剤の量のばらつきを防ぎ、安定的に接着剤2を塗布することが可能となる。さらに、ノズル4の先端部が接着面に接触していないため、ノズル4と被接着部材8が固着することがない。また、ノズル4の先端部の外周縁部11全体に接着剤2が回り込んで付着することがないため、接着剤2が硬化してしまうことがないからディスペンサ1のノズル4の交換作業を削減することができる。
【0062】
さらに、被接着部材8は、キートップ構造体のキートップが固着されるベース部材等のように複数の接着面9を有し、必要な接着剤2が微量となるものに、特に安定的に接着剤2を塗布することが可能となる。
【0063】
また、開口平面7は、ノズル4の中心軸O2に対して垂直な平面であり、ノズル4の中心軸O2とシリンジ3の中心軸O1とは平行であるので、公知のディスペンサ1のノズル4の吐出口の開口平面7を接着面9に対して傾斜するように接着剤塗布装置に支持すればよいため、公知のディスペンサ1を用いて簡単に、この発明の実施の形態1に係る接着剤塗布装置を構成することが可能となる。
【0064】
[発明の実施の形態2]
図5は、この発明の実施の形態2に係る接着剤塗布装置の要部拡大図である。
【0065】
この発明の実施の形態2は、図5に示すように、実施の形態1のディスペンサ1のシリンジ3の中心軸O1が接着面9に対して垂直になるように移動装置15に支持されている。
【0066】
また、ノズル4は、このノズル4の中心軸O2がシリンジ3の中心軸O1に対して交わるように、シリンジ3の先端部5の吐出口側に着脱自在に装着されている。さらに、ノズル4の吐出口の開口平面7は、ノズル4の中心軸O2に対して垂直な平面であると共に、接着面9に対して傾斜している。
【0067】
なお、この実施の形態2では、ディスペンサ1のシリンジ3が接着面9に対して垂直に支持されているが、これに限定されず、開口平面7が接着面9に対して傾斜していれば、シリンジ3が接着面9に対して垂直に支持されていなくてもよい。
【0068】
このように構成された接着剤塗布装置は、開口平面7は、ノズル4の中心軸に対して垂直な平面であり、接着面9に対して傾斜され、ノズル4の中心軸O2とシリンジ3の中心軸O1とは交わっているので、シリンジ3に対して異なる角度で交わるノズル4を交換するだけで、接着面9に対して簡単に開口平面7の傾斜角度を変更することができるため、ディスペンサ1の角度調整を行う作業を削減することができる。
【0069】
その他の構成及び作用は、発明の実施の形態1と同様であるので同一の構成には同一の符号を付して重複した説明は省略する。
【0070】
[発明の実施の形態3]
図6は、この発明の実施の形態3に係る接着剤塗布装置の要部拡大図である。
【0071】
この発明の実施の形態3は、図6に示すように、実施の形態1のディスペンサ1のシリンジ3の中心軸O1が接着面に対して垂直になるように移動装置15に支持されている。
【0072】
また、ノズル4は、このノズル4の中心軸O2がシリンジ3の中心軸O1と同一直線上であり、シリンジ3の先端部5に着脱自在に装置されている。さらに、ノズル4の吐出口の開口平面7は、ノズル4を側面から見てノズル4の中心軸O2に対して傾斜された平面であると共に、接着面9に対して傾斜している。
【0073】
なお、この実施の形態3では、ディスペンサ1のシリンジ3とノズル4が接着面9に対して垂直に支持されているが、これに限定されず、開口平面7が接着面9に対して傾斜していればよく、シリンジ3とノズル4が接着面9に対して垂直に支持されていなくてもよい。
【0074】
このように構成された接着剤塗布装置は、開口平面7は、ノズル4を側面から見てノズル4の中心軸O2に対して傾斜された平面であり、接着面9に対して傾斜しているので、開口平面7が接着面9に対して異なる角度のノズル4を交換するだけで接着面9に対して簡単に傾斜角度を変更することができるため、ディスペンサ1の角度調整を行う作業を削減することができる。さらに、ノズル4の吐出口の開口平面7のみを接着面9に対して傾斜させればよいため、公知のディスペンサを用いた場合より、ディスペンサ1を支持する場所をコンパクトに構成することができる。
【0075】
その他の構成及び作用は、発明の実施の形態1と同様であるので同一の構成には同一の符号を付して重複した説明は省略する。
【0076】
[発明の実施の形態4]
図7は、この発明の実施の形態4に係る接着剤塗布装置の要部拡大図である。
【0077】
この発明の実施の形態4は、図7に示すように、実施の形態1のディスペンサ1のシリンジ3の中心軸O1が接着面9に対して垂直になるように移動装置15に支持されている。
【0078】
また、ノズル4は、中間部で曲折した形状である。具体的には、ノズル4は、シリンジ3の先端部5に装着したときに、シリンジ3の先端部5側の中心軸O3がシリンジ3の中心軸O1と同一で、ノズル4の先端部の中心軸O4がシリンジ3の中心軸O1及びシリンジ3の先端部5側のノズル4の中心軸O3に対して交わるように曲折した形状に形成されている。さらに、ノズル4の吐出口の開口平面7は、ノズル4の吐出口側の先端部の中心軸O4に対して垂直な平面であると共に、接着面9に対して傾斜している。
【0079】
なお、この実施の形態4では、ディスペンサ1のシリンジ3が接着面9に対して垂直に支持されているが、これに限定されず、開口平面7が接着面9に対して傾斜していれば、シリンジ3が接着面9に対して垂直に支持されていなくてもよい。
【0080】
このように構成された接着剤塗布装置は、ノズル4の吐出口側の先端部は、曲折しており、開口平面7は先端部の中心軸に対して垂直な平面であるので、接着面9に対して異なる角度で曲折されたノズル4を交換するだけで、接着面9に対して簡単に開口平面7の傾斜角度を変更することができるため、ディスペンサー1の角度調整を行う作業を削減することができる。さらに、ノズル4の中間部を曲折して吐出口の開口平面7を接着面9に対して傾斜させているため、公知のディスペンサを用いた場合より、ディスペンサ1を支持する場所をコンパクトに構成することができる。
【0081】
その他の構成及び作用は、発明の実施の形態1と同様であるので同一の構成には同一の符号を付して重複した説明は省略する。
【0082】
【実施例】
以下、この発明の実施例について説明する。
【0083】
[実施例1]
実施例1は、実施の形態1に対応するものであって、被接着部材8であるキートップ構造体のベース部材の接着面9に対して開口平面7の角度が側面から見て10度となるようにディスペンサ1を支持した接着剤塗布装置で、接着面9に接着剤2の塗布を行ったものである。
【0084】
具体的には、移動装置15として、X−Y−Z3軸の制御機能を有するロボット(蛇の目ミシン工業(株)製、商品名:JR−500μ)に水頭差補正機能を有するディスペンサ1(武蔵エンジニアリング(株)製、商品名:SuperΣx−V2)を支持した。
【0085】
次いで、ディスペンサ1のシリンジ3の先端部5に、内径0.2mm、外径0.41mmの円筒形状のノズル4(武蔵エンジニアリング(株)製、商品名:PN−27GA)を装着した。そして、シリンジ3の先端部5の反対側の開口部からシリンジ3内にシアノアクリレート系接着剤2(セメダイン(株)製、商品名:PPX)を注入した。
【0086】
さらに、ディスペンサ1の下方側に、接着面9を上方側に向けて被接着部材8を配置し、この被接着部材8の接着面9に対して開口平面7の角度が、側面から見て10度となるようにディスペンサ1を傾斜させた。
【0087】
そして、開口平面7が接着面9の上方側で、この接着面9とのクリアランスが0.5mmとなる位置に移動装置15でディスペンサ1を移動させ、この位置に到達した時点で移動装置15を停止させた。
【0088】
次いで、開口平面7から吐出する接着剤の量が1点あたり1.0mgとなるようなエアー圧を外部から接着剤2に加えて、接着面9に接着剤2を点塗布した。そして接着剤2を吐出した後、ディスペンサ1を垂直方向に上昇することで、1ショットの接着剤2の塗布を終了した。
【0089】
このようにして接着面9に接着剤2を塗布する接着剤塗布装置で、接着剤2の塗布を10000ショット行い、塗布終了後に接着剤2の塗布量を測定器((株)エー・アンド・デイ製、商品名:GR−202)を用いて測定した。
【0090】
その結果、接着面9に塗布した接着剤2の量がほとんど変化することなく安定的に接着剤2を塗布することが確認できた。
【0091】
[実施例2]
実施例2は、実施の形態1に対応するものであって、被接着部材8であるキートップ構造体のベース部材の接着面9に対して開口平面7の角度が、側面から見て30度となるようにディスペンサ1を支持した接着剤塗布装置で、接着面9に接着剤2の塗布を行ったものである。
【0092】
具体的には、接着面9に対して開口平面の角度が、側面から見て30度となるように、実施例1のディスペンサ1を移動装置15に支持した接着剤塗布装置である。
【0093】
このようにして接着面9に接着剤2を塗布する接着剤塗布装置で、接着剤2の塗布を10000ショット行い、塗布終了後に接着剤2の塗布量を測定器((株)エー・アンド・デイ製、商品名:GR−202)を用いて測定した。
【0094】
その結果、接着面9に塗布した接着剤2の量がほとんど変化することなく安定的に接着剤2を塗布することが確認できた。
【0095】
その他の構成及び作用は実施例1と同様であるので重複した説明は省略する。
【0096】
【比較例】
比較例として、開口平面7が接着面9に対して平行となるように、実施例1のディスペンサ1を移動装置15に支持した接着剤塗布装置である。
【0097】
このようにして接着面9に接着剤2を塗布する接着剤塗布装置で、接着剤2の塗布を10000ショット行い、塗布終了後に接着剤2の塗布量を測定器((株)エー・アンド・デイ製、商品名:GR−202)を用いて測定した。
【0098】
その結果、ノズル4の先端部の外周縁部11全体に接着剤が付着し、ノズル4の詰まりにより、接着面9に塗布した接着剤2の量が減少していることが確認できた。
【0099】
その他の構成及び作用は実施例1と同様であるので重複した説明は省略する。
【0100】
次に、実施例1、2及び比較例の接着面9に塗布された接着剤2の塗布量を2000ショット毎に測定した結果を表1に示す。
【0101】
【表1】
【0102】
表1に示した通り、接着剤2の塗布量においては、接着面9に対して開口平面7が傾斜されたものを見ると、ノズル4の先端部の外周縁部の一部以外には、接着剤2が、ほとんど付着することがないため、接着剤2の塗布を10000ショット行っても接着剤2の塗布量がほとんど変化することなく安定的に接着剤2を塗布することが確認できた。
【0103】
しかし、比較例のように接着面9に対して開口平面7が平行に形成されているものは、10000ショット行った後には、ノズル4の先端部の外周縁部の全体に接着剤2が付着され、ノズル4の詰まりにより接着剤2の塗布量が減少してしまい、接着面9に十分な量の接着剤2を塗布できなくなり、その結果、被接着部材8に他の部材を固着した時に十分な強度が得られなるので、ノズル4を交換する必要があることが確認できた。
【0104】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の発明によれば、接着剤を収容するシリンジと、接着剤を吐出する吐出口を有するノズルとを備えたディスペンサにより、被接着部材の接着面に接着剤を一定量ずつ吐出するようにした接着剤塗布装置であって、接着剤は、粘度10000mPa・s以下の液状であり、吐出口と接着面との間に所定のクリアランスを設けてノズルを接着面に対して相対的に移動させることのできる移動装置を有し、ノズルの吐出口の開口平面は、接着面に対して傾斜しているので、被接着部材が成形された際に生じる接着面の高さのばらつきにより、予め設定された開口平面と接着面との間のクリアランスが所定の寸法より狭くなる場合でも、接着剤を接着面に塗布した際に、従来の開口平面と接着面とを平行にして接着剤を塗布する場合に生じる、ノズルの先端部の外周縁部全体に接着剤が回り込んで付着することがないため、被接着部材の接着面に吐出する接着剤の量のばらつきを防ぎ、安定的に接着剤を塗布することが可能となる。さらに、ノズルの先端部が接着面に接触していないため、ノズルと被接着部材が固着することがない。また、ノズルの先端部の外周縁部全体に接着剤が回り込んで付着することがないため、接着剤が硬化してしまうことがないからディスペンサのノズルの交換作業を削減することができる。
【0105】
請求項2に記載の発明によれば、ノズルは、一直線状であり、かつ、ノズルの中心軸とシリンジの中心軸とは平行であり、開口平面は、ノズルの中心軸に対して垂直な平面であるので、請求項1の効果に加え、公知のディスペンサのノズルの先端部の開口平面を接着面に対して傾斜するように接着剤塗布装置に支持すればよいため、公知のディスペンサを用いて簡単に接着剤を安定的に塗布する接着剤塗布装置を構成することが可能となる。
【0106】
請求項3に記載の発明によれば、ノズルは、一直線状であり、かつ、ノズルの中心軸とシリンジの中心軸とが交わっており、開口平面は、ノズルの中心軸に対して垂直な平面であるので、請求項1の効果に加え、シリンジに対して異なる角度で交わるノズルを交換するだけで、接着面に対して簡単に開口平面の傾斜角度を変更することができるため、ディスペンサの角度調整を行う作業を削減することができる。
【0107】
請求項4に記載の発明によれば、ノズルは、一直線状であり、かつ、ノズルの中心軸とシリンジの中心軸とは平行であり、開口平面は、ノズルの中心軸に対して傾斜された平面であるので、請求項1の効果に加え、開口平面が接着面に対して異なる角度のノズルを交換するだけで接着面に対して簡単に傾斜角度を変更することができるため、ディスペンサの角度調整を行う作業を削減することができる。さらに、ノズルの先端部の開口平面のみを接着面に対して傾斜させればよいため、公知のディスペンサを用いた場合より、ディスペンサを支持する場所をコンパクトに構成することができる。
【0108】
請求項5に記載の発明によれば、ノズルは、中間部で曲折しており、かつ、ノズルのシリンジ側の中心軸はシリンジの中心軸に平行であり、ノズルの開口平面側の中心軸はシリンジの中心軸に交わっており、開口平面は、ノズルの開口平面側の中心軸に対して垂直な平面であるので、請求項1の効果に加え、接着面に対して異なる角度で曲折されたノズルを交換するだけで、接着面に対して簡単に開口平面7の傾斜角度を変更することができるため、ディスペンサーの角度調整を行う作業を削減することができる。また、公知のディスペンサを用いた場合より、ディスペンサを支持する場所をコンパクトに構成することができる。
【0109】
請求項6に記載の発明によれば、シリンジとノズルとは、それぞれ独立して別々の場所に配置されており、シリンジとノズルの間には、シリンジからノズルに接着剤が供給される接着剤供給部材を有するので、請求項1乃至5の何れか1の効果に加え、被接着部材の接着面が高い場合のように、接着面の上方側にディスペンサを設ける空間がなくても、ノズルが移動可能な空間さえあれば、接着剤を接着面に塗布することができる。
【0110】
請求項7に記載の発明によれば、被接着部材である、キートップと該キートップが固着されるベース部材とを接着するために使用するので、請求項1乃至6の何れか1つにの効果に加え、複数の接着面を有し、複数の接着面を有し、必要な接着剤が微量となるものに、特に安定的に接着剤を塗布することが可能となる。
【0111】
請求項8に記載の接着剤塗布方法発明によれば、接着剤を収容するシリンジと、接着剤を吐出する吐出口を有するノズルとを有するディスペンサにより、被接着部材の接着面に接着剤を吐出するようにした接着剤塗布方法であって、ノズルの吐出口の開口平面を接着面に対して傾斜するように配置し、次に、開口平面と接着面との間に所定のクリアランスを設けた位置で、接着剤を一定量吐出した後、開口平面を接着面から引き離すので、被接着部材の接着面に吐出する接着剤の量のばらつきを防ぎ、安定的に接着剤を塗布することが可能となる。また、ノズルの先端部の外周縁部全体に接着剤が回り込んで付着することがないため、接着剤が硬化してしまうことがないからディスペンサのノズルの交換作業を削減することができる。
【0112】
請求項9に記載の接着剤塗布方法発明によれば、接着剤を収容するシリンジと、接着剤を吐出する吐出口を有するノズルとを有するディスペンサにより、被接着部材の接着面に接着剤を吐出するようにした接着剤塗布方法であって、ノズルの吐出口の開口平面を接着面に対して傾斜するように配置し、次に、一定量の接着剤を開口平面から突出した状態で、接着面に接近させて、開口平面から突出した接着剤を接着面に接触させた後、開口平面を接着面から引き離すので、被接着部材の接着面に吐出する接着剤の量のばらつきを防ぎ、安定的に接着剤を塗布することが可能となる。また、ノズルの先端部の外周縁部全体に接着剤が回り込んで付着することがないため、接着剤が硬化してしまうことがないからディスペンサのノズルの交換作業を削減することができる。
【0113】
請求項10に記載の接着剤塗布方法発明によれば、接着剤を収容するシリンジと、接着剤を吐出する吐出口を有するノズルとを有するディスペンサにより、被接着部材の接着面に接着剤を吐出するようにした接着剤塗布方法であって、ノズルの吐出口の開口平面を接着面に対して傾斜するように配置し、次に、開口平面と接着面との間に所定のクリアランスを設けた位置で、所定のクリアランスを保持しつつ接着面に対して平行な平面内を移動させながら接着剤を一定量吐出した後、開口平面を接着面から引き離すので、被接着部材の接着面に吐出する接着剤の量のばらつきを防ぎ、安定的に接着剤を塗布することが可能となる。また、ノズルの先端部の外周縁部全体に接着剤が回り込んで付着することがないため、接着剤が硬化してしまうことがないからディスペンサのノズルの交換作業を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1に係る接着剤塗布装置の要部拡大図である。
【図2】同実施の形態1に係る接着剤塗布装置によって接着剤を点吐出して塗布する方法を示し、図2(a)は、接着面にディスペンサを接近させた状態の要部拡大図であり、図2(b)は、接着剤を吐出した状態の要部拡大図であり、図2(c)は、接着剤の塗布が終了した状態の要部拡大図である。
【図3】同実施の形態1に係る接着剤塗布装置によって接着剤を滴触して塗布する方法を示し、図3(a)は、ディスペンサから接着剤を吐出させた状態の要部拡大図であり、図3(b)は、接着剤を接着面に接触した状態の要部拡大図であり、図3(c)は、接着剤の塗布が終了した状態の要部拡大図である。
【図4】同実施の形態1に係る接着剤塗布装置によって接着剤を線状に塗布する方法を示し、図4(a)は、接着面にディスペンサを接近させた状態の要部拡大図であり、図4(b)は、接着剤を吐出した状態の要部拡大図であり、図4(c)は、接着剤の塗布が終了した状態の要部拡大図である。
【図5】この発明の実施の形態2に係る接着剤塗布装置の要部拡大図である。
【図6】この発明の実施の形態3に係る接着剤塗布装置の要部拡大図である。
【図7】この発明の実施の形態4に係る接着剤塗布装置の要部拡大図である。
【符号の説明】
1 ディスペンサ
2 接着剤
3 シリンジ
4 ノズル
5 先端部
7 開口平面
8 被接着部材
9 接着面
12 ベース部材
15 移動装置
O1 シリンジの中心軸
O2,O3,O4 ノズルの中心軸
Claims (10)
- 接着剤を収容するシリンジと、前記接着剤を吐出する吐出口を有するノズルとを備えたディスペンサにより、被接着部材の接着面に前記接着剤を一定量ずつ吐出するようにした接着剤塗布装置であって、
前記接着剤は、粘度10000mPa・s以下の液状であり、
前記吐出口と前記接着面との間に所定のクリアランスを設けて前記ノズルを前記接着面に対して相対的に移動させることのできる移動装置を有し、
前記ノズルの吐出口の開口平面は、前記接着面に対して傾斜していることを特徴とする接着剤塗布装置。 - 前記ノズルは、一直線状であり、かつ、前記ノズルの中心軸と前記シリンジの中心軸とは平行であり、
前記開口平面は、前記ノズルの中心軸に対して垂直な平面であることを特徴とする請求項1に記載の接着剤塗布装置。 - 前記ノズルは、一直線状であり、かつ、前記ノズルの中心軸と前記シリンジの中心軸とが交わっており、
前記開口平面は、前記ノズルの中心軸に対して垂直な平面であることを特徴とする請求項1に記載の接着剤塗布装置。 - 前記ノズルは、一直線状であり、かつ、前記ノズルの中心軸と前記シリンジの中心軸とは平行であり、
前記開口平面は、前記ノズルの中心軸に対して傾斜された平面であることを特徴とする請求項1に記載の接着剤塗布装置。 - 前記ノズルは、中間部で曲折しており、かつ、前記ノズルの前記シリンジ側の中心軸は前記シリンジの中心軸に平行であり、前記ノズルの前記開口平面側の中心軸は前記シリンジの中心軸に交わっており、
前記開口平面は、前記ノズルの開口平面側の中心軸に対して垂直な平面であることを特徴とする請求項1に記載の接着塗布装置。 - 前記シリンジと前記ノズルとは、それぞれ独立して別々の場所に配置されており、
前記シリンジと前記ノズルの間には、前記シリンジから前記ノズルに前記接着剤が供給される接着剤供給部材を有することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1つに記載の接着剤塗布装置。 - 前記被接着部材である、キートップと該キートップが固着されるベース部材とを接着するために使用することを特徴とする請求項1乃至6の何れか1つに記載の接着剤塗布装置。
- 接着剤を収容するシリンジと、前記接着剤を吐出する吐出口を有するノズルとを有するディスペンサにより、被接着部材の接着面に前記接着剤を吐出するようにした接着剤塗布方法であって、
前記ノズルの吐出口の開口平面を前記接着面に対して傾斜するように配置し、次に、前記開口平面と前記接着面との間に所定のクリアランスを設けた位置で、前記接着剤を一定量吐出した後、前記開口平面を前記接着面から引き離すことを特徴とする接着剤塗布方法。 - 接着剤を収容するシリンジと、前記接着剤を吐出する吐出口を有するノズルとを有するディスペンサにより、被接着部材の接着面に前記接着剤を吐出するようにした接着剤塗布方法であって、
前記ノズルの吐出口の開口平面を前記接着面に対して傾斜するように配置し、次に、一定量の前記接着剤を前記開口平面から突出した状態で、前記接着面に接近させて、前記開口平面から突出した前記接着剤を前記接着面に接触させた後、前記開口平面を前記接着面から引き離すことを特徴とする接着剤塗布方法。 - 接着剤を収容するシリンジと、前記接着剤を吐出する吐出口を有するノズルとを有するディスペンサにより、被接着部材の接着面に前記接着剤を吐出するようにした接着剤塗布方法であって、
前記ノズルの吐出口の開口平面を前記接着面に対して傾斜するように配置し、次に、前記開口平面と前記接着面との間に所定のクリアランスを設けた位置で、前記所定のクリアランスを保持しつつ前記接着面に対して平行な平面内を移動させながら前記接着剤を一定量吐出した後、前記開口平面を前記接着面から引き離すことを特徴とする接着剤塗布方法。
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