JP2005197927A - 圧電デバイスの製造方法および圧電デバイスの製造装置 - Google Patents

圧電デバイスの製造方法および圧電デバイスの製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】導電性接着剤を塗布する際に、導電性接着剤の塗布量(塗布径)を適切に設定することができる圧電デバイスの製造方法および圧電デバイスの製造装置を提供すること。
【解決手段】パッケージ36内に圧電振動片31が収容されている圧電デバイスの製造方法であって、パッケージ36内に配置されている電極部32に対して、圧電振動片31の接続電極を導電性接着剤80により接合する接合工程において、導電性接着剤80の収容部材363からパッケージ36内の電極部32に対して導電性接着剤80を塗布する際に導電性接着剤80の吐出圧力を一定にして、導電性接着剤80の塗布量は、塗布に要する塗布時間により調整する。
【選択図】図10

Description

本発明は、パッケージ内に圧電振動片が収容されている圧電デバイスの製造方法および圧電デバイスの製造装置に関する。
HDD(ハード・ディスク・ドライブ)、モバイルコンピュータ、あるいはICカード等の小型の情報機器や、携帯電話、自動車電話、またはページングシステム等の移動体通信機器において、圧電振動子や圧電発振器等の圧電デバイスが広く使用されている。
従来の圧電デバイスは、パッケージ内に、例えば、圧電材料で形成した圧電振動片を収容している。
圧電振動片は、例えば、水晶のウエハを矩形にエッチングして励振電極を設けることにより形成されている。この圧電振動片は、パッケージ内に収容されている。パッケージ内には電極部が形成されており、この電極部は圧電振動片の励振電極の電極部分に対して導電性接着剤により接合して電気的に接続されている。
導電性接着剤は電極部に対して塗布されるのであるが、このような導電性接着剤の塗布をする製造装置が提案されている(例えば特許文献1参照)。
特許第3436233号(第5頁ないし第7頁、図1)
この特許文献1では、ディスペンサが接着剤を吐出する際の圧力を可変とすることにより、接着剤の塗布量が調整できるようになっている。このように吐出させる際の圧力を可変することによって塗布量を調整することはできるが、ディスペンサのニードルの内径が小さくなると、圧力の細かな調整には限度が生じる。この圧力が高いと、ディスペンサに対して空気を供給する空気供給系の応答レスポンスにも問題が生じてしまう。つまり、圧力の可変により接着剤の塗布量を調整しようとすると、圧力の変化で塗布量の変化が著しくなってしまうので、接着剤の吐出圧力による接着剤の塗布量の調整は難しくなる。
そこで本発明は上記課題を解消し、導電性接着剤を塗布する際に、導電性接着剤の塗布量(塗布径)を適切に設定することができる圧電デバイスの製造方法および圧電デバイスの製造装置を提供することを目的としている。
上記の目的は、第1の発明では、パッケージ内に圧電振動片が収容されている圧電デバイスの製造方法であって、前記パッケージ内に配置されている電極部に対して、前記圧電振動片の接続電極を導電性接着剤により接合する接合工程において、前記導電性接着剤の収容部材から前記パッケージ内の前記電極部に対して前記導電性接着剤を塗布する際に前記導電性接着剤の吐出圧力を一定にして、前記導電性接着剤の塗布量は、塗布に要する塗布時間により調整することを特徴とする圧電デバイスの製造方法により、達成される。
第1の発明によれば、導電性接着剤の収容部材からパッケージ内の電極部に対して導電性接着剤を塗布する際に導電性接着剤の吐出圧力を一定にして、導電性接着剤の塗布量は塗布に要する塗布時間により調整する。
これにより、収容部材に対して与える圧力を一定にしながら、導電性接着剤の塗布量は塗布時間により調整することで、塗布量(塗布径)の変化が少なく、導電性接着剤の塗布量の均一化を測り、塗布状態を適切に設定することができる。
導電性接着剤の吐出圧力は一定であるので、導電性接着剤の塗布量に変化が生じにくくなる。
第2の発明は、第1の発明の構成において、前記収容部材はシリンジであり、前記シリンジの先端にはニードルが取り付けられていることを特徴とする。
第2の発明では、収容部材はシリンジであり、シリンジの先端にはニードルが取り付けられている。
これにより、ニードルのような細い部材から導電性接着剤を塗布する場合であっても、収容部材側に与える圧力が一定であり、導電性接着剤の塗布量は塗布時間に応じて調整することにより、導電性接着剤の塗布量(塗布径)を適切に設定することができる。
第3の発明は、第2の発明の構成において、前記ニードルの先端と前記電極部の表面との間で形成される塗布高さDは、0.03mm<D<0.07mmであることを特徴とする。
第3の発明では、ニードルの先端と電極部の表面との間で形成される塗布高さは、0.03mm<D<0.07mmである。
これにより、塗布高さDが0.03mm以下であると、導電性接着剤の塗布形状が潰れてしまい、塗布形状がドーナツ型のような形状になりやすく、塗布形状の輪郭が不安定になる。ニードルの先端に導電性接着剤の這い上がりによる付着が発生しやすい。
塗布高さDが0.07mm以上であると、ニードルの先端の導電性接着剤が確実に電極部側に転写されないために、転写されていない導電性接着剤の何回かの分が蓄積されてしまい、最終的には電極部に対して円柱状の導電性接着剤の塗布状態が形成されてしまう。また、毎回の塗布量のばらつきが大きくなってしまう。
第4の発明は、第3の発明の構成において、前記導電性接着剤は、Agペーストであることを特徴とする。これにより、導電性接着剤は、例えばAgペーストが好ましい。
第5の発明は、第1の発明の構成において、前記電極部に塗布された前記導電性接着剤の塗布径は、塗布された前記導電性接着剤の画像を得て、前記塗布された前記導電性接着剤の濃淡エッジの幅を計測することにより前記塗布された前記導電性接着剤の塗布径を直接測定し、前記塗布された前記導電性接着剤の画像を二値化することで得られた前記導電性接着剤の面積を得ることにより、前記塗布された前記導電性接着剤の塗布径の良否を判定することを特徴とする。
第5の発明では、電極部に塗布された導電性接着剤の塗布径は、塗布された導電性接着剤の画像を得て、塗布された導電性接着剤の濃淡エッジの幅を計測することにより塗布された導電性接着剤の塗布径を直接測定する。しかも、塗布された導電性接着剤の画像を二値化することで得られた導電性接着剤の面積を得る。この両者により、塗布された導電性接着剤の塗布径の良否を判定する。
これによって、2つの手法により導電性接着剤の塗布径の良否を確実に判定して、導電性接着剤の塗布作業における良品と不良品が区別できる。
第6の発明は、第5の発明の構成において、前記塗布された前記導電性接着剤の塗布径の大きさにより、前記塗布時間を調整することを特徴とする。
これにより、塗布された導電性接着剤の塗布径の大きさが、フィードバックされることにより、導電性接着剤の塗布時間を調整できるので、導電性接着剤の塗布量の最適化が図れる。
上記目的は、第7の発明では、パッケージ内に圧電振動片が収容されている圧電デバイスの製造装置であって、前記パッケージ内に配置されている電極部に対して、前記圧電振動片の接続電極を導電性接着剤により接合する接合工程において、前記導電性接着剤の収容部材から前記パッケージ内の前記電極部に対して前記導電性接着剤を塗布する際に前記導電性接着剤の吐出圧力を一定にして、前記導電性接着剤の塗布量は、塗布に要する塗布時間により調整することを特徴とする圧電デバイスの製造装置により、達成される。
第7の発明では、導電性接着剤の収容部材からパッケージ内の電極部に対して導電性接着剤を塗布する際に導電性接着剤の吐出圧力を一定にして、導電性接着剤の塗布量は塗布に要する塗布時間により調整する。
これにより、導電性接着剤の吐出圧力を一定にしながら、導電性接着剤の塗布量は塗布時間により調整することで、塗布量(塗布径)の変化が少なく、導電性接着剤の塗布量の均一化を測り、塗布状態を適切に設定することができる。
収容部材に与える圧力は一定であるので、導電性接着剤の塗布量に変化が生じにくくなる。
第8の発明は、第7の発明の構成において、前記収容部材はシリンジであり、前記シリンジの先端にはニードルが取り付けられていることを特徴とする。
第8の発明では、収容部材はシリンジであり、シリンジの先端にはニードルが取り付けられている。
これにより、ニードルのような細い部材から導電性接着剤を塗布する場合であっても、導電性接着剤の吐出圧力が一定であり、導電性接着剤の塗布量は塗布時間に応じて調整することにより、導電性接着剤の塗布量(塗布径)を適切に設定することができる。
以下、本発明の好適な実施の形態を図面を参照して説明する。
図1と図2は、本発明の実施形態の圧電デバイスの製造方法により製造される圧電デバイスの好ましい形状例を示している。
図1は、圧電デバイスの一部分を省略した斜視図であり、図2は、図1のA−A線における断面構造例を示している。
まず、圧電デバイス30の構造例について説明する。
図1と図2に示す圧電デバイス30は、圧電振動子を構成した例を示している。圧電デバイス30はパッケージ36内に圧電振動片31を収容した構造である。このパッケージ36はケースとも呼んでいる。
圧電デバイス30は、パッケージ36と、シームリング(シーム部材の一例)35と、蓋体37と、圧電振動片31を有している。パッケージ36は、電気絶縁体であり、例えば複数枚のセラミック板を積層した構造である。パッケージ36の内部には、空間30Sが形成されている。パッケージ36の内底面36Mには、電極部32,32ともう1つの電極部33が形成されている。電極部32,32は、図1に示すように幅方向の両端部側に離して設けられている。もう1つの電極部33は、内底面36Mにおいて電極部32,32とは反対側に設けられている。
パッケージ36は、好ましい材料としては、圧電振動片31や蓋体37の熱膨張係数と一致するかもしくは極めて近い熱膨張係数を備えたものが選択できる。
シームリング35は、例えばコバール等の金属で作られている。蓋体37は、シームリング35に対して接合されることにより、パッケージ35の空間30Sは気密に封止される。
次に、圧電振動片31について説明する。
圧電振動片31は、図2に示すように、例えば圧電材料により形成されたウエハを厚みの薄い矩形に加工した、所謂、ATカット振動片により、圧電チップである振動片個片が形成されている。圧電材料として、例えば、この実施形態では水晶が使用されており、水晶以外にもタンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウム等の圧電材料を利用することができる。また、圧電チップの形態も、ATカット振動片に限らず、コンベックスタイプや、逆メサ型の振動片を用いることができるし、さらに、水晶Z板でなるウエハを、例えば、フッ酸溶液を用いてウェットエッチングしたり、あるいはドライエッチングすることで、所謂音叉型とした振動片等を使用してもよい。
図1と図2の圧電振動片31は、表面側と裏面側に励振電極51,51を有している。表側の励振電極51の引出し電極51Aは、一方の電極部32に対して導電性接着剤80により接合して電気的に接続されている。裏側の励振電極51の引出し電極51Bは、導電性接着剤80を介して接合して電気的に接続されている。
一方の励振電極51と他方の励振電極51は、圧電振動片31の一方の面と他方の面にそれぞれ形成されているが、一方の励振電極51と他方の励振電極51は、互いに逆極性になるように、裏面側の実装端子41,41を介して駆動電圧源側に接続されている。外部の駆動電圧源が、実装端子41と電極部32を介して一方の励振電極51と他方の励振電極51に駆動電圧を印加することで、圧電振動片31はその内部に効率良く電界を生じさせて励振することができる。
導電性接着剤80,80は、例えば所定の合成樹脂でなるバインダ成分に銀粒子(Ag)等の導電粒子を添加したものを使用することができる。この導電性接着剤80,80は、好ましくはAgペーストを使用することができる。
図3(A)は、図1に示す圧電デバイス30のF方向から見た側面図であり、図3(B)は、圧電デバイス30の底面図である。実装端子41は、パッケージ36の底面36Tの四隅に配置されている。
図4は、パッケージ36の内底面36M側の平面形状を示している。図4(A)は、パッケージ36内の2つの電極部32ともう1つの電極部33を示している。
図4(B)は、2つの電極部32,32ともう1つの電極部33のいずれに対しても、導電性接着剤80が塗布された例を示している。導電性接着剤80は、平面的に見てほぼ円形状になるように電極部32,32および電極部33上にそれぞれ形成されている。
図4(C)は、圧電振動片31がパッケージ36の空間30S内に収容された例を示している。この例では、圧電振動片31は、電極部32,32と電極部33の合計3つの導電性接着剤の上に三点支持により接合して固定されている。
この場合に電極部32,32側の導電性接着剤80が、圧電振動片31の一方の面の励振電極51と他方の面の励振電極51に対して電気的に接続されている。電極部32,32の導電性接着剤80は、圧電振動片31の基端部31K側を二点で支持している。これに対して、もう1つの電極部33側の導電性接着剤80は、圧電振動片31の他方の端部側を機械的に支持しているだけである。これによって、圧電振動片31は、三点支持により空間30S内で支持されている。
図4(D)は、図4(B)の場合と異なり、導電性接着剤80は、2つの電極部32,32の上にのみに形成されている。もう1つの電極部33の上には導電性接着剤80は形成されていない。
このことから、図4(D)の空間30S内に圧電振動片31を装着する場合には、圧電振動片31は、電極部32,32が導電性接着剤80により所謂二点支持により片持ち式に機械的かつ電気的に接合される。
図5は、図4におけるパッケージ36の断面構造例を示している。図5(A)は、図4(A)におけるB−B線における断面を示し、図5(B)は、図4(B)におけるC−C線における断面を示し、そして図5(C)は図4(C)のD−D線における断面構造例を示している。
図5(A)では、パッケージ36の内底面36Mの上に、2つの電極部32,32が形成された状態を示している。図5(B)では、2つの電極部32,32の上にそれぞれ導電性接着剤80が形成されている。図5(C)では、導電性接着剤80,80の上に対して、圧電振動片31が接合されている。一方の導電性接着剤80は、一方の引出し電極51Aに電気的かつ機械的に接合されている。もう1つの導電性接着剤80は、他方の引出し電極51Aに対して電気的かつ機械的に接合されている。シームリング35は、シーム部材の一例である。
次に、本発明の圧電デバイスの製造方法を実施するための圧電デバイスの製造装置の好ましい実施形態について説明する。
図6は、本発明の圧電デバイスの製造装置を示す平面図である。
圧電デバイスの製造装置100は、図1に示すような圧電デバイス30のパッケージ36内の電極部32に対して、図4(B)に示すように導電性接着剤80を塗布し、しかも導電性接着剤80を用いてパッケージ36内に圧電振動片31を接合するための装置である。
図6に示す圧電デバイスの製造装置100は、ベース400と、このベース400に設けられた各種構成要素を有している。圧電デバイスの製造装置100は、図13と図14に示す製造時に準備工程T1、接合工程T2および後処理工程T3を行うものである。図6において、X方向とY方向とZ方向は互いに直交している。Z方向は図6の紙面において垂直方向である。θ方向はZ方向に関する回転方向である。
図6のベース400は、その略中央にインデックステーブル200を有している。このインデックステーブル200は、自転方向Rに回転して角度割出し位置に位置決めすることで、準備工程T1、接合工程T2および後処理工程T3にわたって、図4(A)のパッケージ36を搬送するものである。
準備工程T1は、工程S1と工程S2を有している。
図6の工程S1は、パッケージ供給部301を有している。工程S2は、パッケージ塗布位置計測部350を有している。
パッケージ供給部301は、供給ヘッド303とガイド部304とガイド部305を有している。パッケージトレー306は、その上に複数の図4(A)に示すようなパッケージ36を並べて着脱可能に搭載している。パッケージトレー306に搭載されているパッケージ36内には、電極部32,33が形成されているが、導電性接着剤80と圧電振動片31はまだ設けられていない。
供給ヘッド303は、例えば吸着ノズルを有している。供給ヘッド303は、パッケージトレー306の上のパッケージ36を着脱可能に保持する。供給ヘッド303は、ガイド部305に沿ってX方向に移動して位置決め可能である。同様にして、ガイド部305はガイド部304に沿ってY方向に移動して位置決め可能である。ガイド部304,305はX・Yロボットである。供給ヘッド303の吸着ノズルはX方向とY方向およびZ方向に移動することにより、パッケージトレー306の上のパッケージ36を吸着して上昇することができる。
これによって、供給ヘッド303は、パッケージトレー306の上のパッケージ36を、インデックステーブル200のポジションP1における搭載部201に移動して移すことができる。
このインデックステーブル200には、この搭載部201が、例えば角度45度ごとに8つ設けられている。複数の搭載部201は、ポジションP1からポジションP8にそれぞれ順次位置決めすることができる。
図6に示すパッケージ塗布位置計測部350は、ポジションP2に位置決めされた搭載部201に搭載されているパッケージ36の画像を取り込むようになっている。これによって、パッケージ塗布位置計測部350は、パッケージ36内における図1に示す電極部32,32の位置に相当する導電性接着剤の塗布位置の画像認識を行う。これによって、導電性接着剤の塗布位置を正確に予めデータとして得ることができる。
また、このパッケージ塗布位置計測部350は、画像を認識することにより、パッケージ36とシームリング35の相互位置の関係も認識することができる。
次に、図13と図14の接合工程T2には、工程S3、工程S4および工程S5を有している。図6に示す工程S3は、導電性接着剤の塗布部360を有している。工程S4はパッケージ位置計測と塗布状態の判定部380を有している。工程S5は、圧電振動片の計測と搭載部430を有している。
図6に示す導電性接着剤の塗布部360は、塗布ヘッド361とガイド部362,364を有している。塗布ヘッド361は、シリンジ363を有している。
ガイド部362は、塗布ヘッド361を、Y方向に移動して位置決め可能である。ガイド部363は、ガイド部362をX方向に移動して位置決め可能である。ガイド部362,364は、塗布用のX・Yロボットである。
この塗布ヘッド361のシリンジ363には、導電性接着剤、例えばAgペーストが収容されている。このシリンジ363は、図4(B)に示すようにポジションP3に位置決めされた搭載部201の上に載っているパッケージ36内の電極部32,32に対して導電性接着剤80を塗布することができる。
この導電性接着剤の塗布部360については、後でより詳しく説明する。
次に、図6に示すパッケージ位置計測と塗布状態の判定部380は、ポジションP4に位置決めされた搭載部201の上のパッケージ36についての位置の計測と、導電性接着剤80の塗布状態の判定を行う部分である。
このパッケージ位置計測と塗布状態の判定部380については後で説明する。
図6に示す圧電振動片の計測と搭載部430は、吸着ヘッド431、スライダ434、ガイド部432,435を有している。ガイド部432,435はX・Yロボットである。
スライダ434は吸着ヘッド431を有しており、スライダ434と吸着ヘッド431の位置は、ガイド部432によりY方向に移動して位置決め可能である。ガイド部435は、ガイド部432をX方向に移動して位置決め可能である。
これによって、吸着ヘッド431は、X,Y方向に移動して位置決め可能である。吸着ヘッド431は、図1に示す圧電振動片31を吸着して保持して、ポジションP5にある搭載部201のパッケージ36内にこの圧電振動片31を装着して接合するためのものである。複数の圧電振動片31はトレー450の上に並べて搭載されている。
したがって吸着ヘッド431は、トレー450の上の圧電振動片31を搭載部201側に移動してパッケージ36内に装着して、導電性接着剤80により圧電振動片31の引出し電極を電極部32,32に対して電気的に接続する。
吸着ヘッド431は、圧電振動片31を吸着して保持し、かつパッケージ36内に装着するために、Z方向に移動して位置決めが可能である。しかもこの吸着ヘッド431は、θ方向に回転することで圧電振動片31の回転方向の向きを調整することができる。
次に、図14に示す後処理工程T3は、工程S6、工程S7および工程S8を有している。
図6の工程S6は、圧電振動片の搭載後のマウント状態検査部500を有している。工程S7は、完成製品の収納部540を有している。工程S8は、製品残り検出部600を有している。
圧電振動片の搭載後のマウント状態検査部500は、図1のようにパッケージ36内に搭載された圧電振動片31のマウント状態を画像認識により検査する。つまり、マウント状態検査部500は、ポジションP6の搭載部201においてパッケージ36に対する圧電振動片31のマウントの姿勢をチェックするのである。
図6の完成製品の収納部540は、ガイド部541,542、吸着ヘッド543を有している。
吸着ヘッド543は、Z方向に移動して位置決めすることができる。吸着ヘッド543はガイド部542によりY方向に移動して位置決め可能である。ガイド部542は、ガイド部541によりY方向に移動して位置決め可能である。
ガイド部541には、完成品収納位置PP1と待機位置PP2を有している。完成品収納位置PP1と待機位置PP2の間では、製品トレー570がX方向に移動可能になっている。完成品収納位置PP1では、吸着ヘッド543により吸着された完成品のパッケージ36を製品トレー570の上に移すようになっている。待機位置PP2では、次に用いる空の製品トレー570を待機させている。不良品排出部578は、パッケージ36の不良品を外部に排出するための部分である。
この吸着ヘッド543は、ポジションP7に位置決めされた搭載部201上のパッケージ36の吸着を行って、搭載部201から製品トレー570まで運ぶようになっている。
図6に示す製品残り検出部600は、ポジションP8に位置決めされた搭載部201の上に製品であるパッケージ36が残っていないか画像処理により検出する部分である。
図7は、図6の圧電デバイスの製造装置100の電気的な接続構成例を示している。
図7に示すように、制御部700は、プログラマブルコントローラ701を有している。この制御部700は、インデックステーブル駆動部703、パッケージ供給部の駆動部704、パッケージ塗布位置計測部350、導電性接着剤の塗布部の駆動部705、導電性接着剤の空気圧力供給部706、パッケージ位置計測と塗布状態判定部380、圧電振動片の計測と搭載部430、圧電振動片の搭載後のマウント状態検査部500、完成製品の収納部540、そして製品残り検出部600に対して電気的に接続されている。
制御部100は、インデックステーブル駆動部703、パッケージ供給部の駆動部704、導電性接着剤の塗布部の駆動部705、導電性接着剤の空気圧力供給部706、圧電振動片の計測と搭載部430、完成品の収納部540の駆動指令を行う。
また制御部700は、パッケージ塗布位置計測部350、パッケージ位置計測と塗布状態判定部380、圧電振動片の計測と搭載部430、圧電振動片の搭載後のマウント状態検査部500、製品残り検出部600からの信号を受け取ることができる。
図8は、図6に示す導電性接着剤の塗布部360の構造例を示している。
図8では、塗布ヘッド361およびインデックステーブル200のポジションP3の付近を示している。インデックステーブル200のポジションP3には、搭載部201が位置している。この搭載部201の上には、パッケージ36が搭載されている。
シリンジ363は、導電性接着剤の収容部材の一種類である。シリンジ363の先端にはニードル(針とも言う)850が着脱可能に取り付けられている。シリンジ363は、図8と図9に示すようにねじ851によりサポート852に対して着脱可能に挿入して取り付けることができる。
シリンジ363の下側には、テーブル854が位置している。図9に示すテーブル854の高さ位置Jは、図8に示す搭載部201に搭載されたパッケージ36の電極部32の表面の高さUに合わせてある。テーブル854には、ニードルの先端高さ調整面部856が設けられている。このニードルの先端高さ調整面部856とテーブル854の表面855との差は、塗布高さDを設定することができる。つまりニードル850の先端高さは、ニードル850の先端を調整面部856に当てることでテーブル854の表面855からの塗布高さDに設定することができる。
マイクロヘッド857を上がる方向r1に回すと、図1のパッケージ36の電極部32の表面に対してニードル850の先端が上がる方向にテーブル854を上昇させることができる。逆にマイクロヘッド857は、近付く方向r2に回すと、パッケージの電極部32の表面部に対してニードルの先端が近付く。
塗布高さDは、例えば0.05mmである。マイクロヘッド857をr1もしくは方向r2に回すことにより、0.05mmに対して例えば±0.02mmだけ基準の塗布高さDを変更することができる。
図10(A)と図10(B)は、シリンジ363とニードル850の形状例を示している。図10(A)では導電性接着剤80がシリンジ363内に収容されている初期の状態を示している。導電性接着剤80がニードル850から吐出されて電極部側に塗布されると、図10(B)の状態まで導電性接着剤80が減少する。
図10(C)は、シリンジ363の接続部363Aとニードル850の断面形状例を示している。ニードル850の挿入部850Aは、シリンジ363の接続部363Aに対して着脱可能に接続することができる。
導電性接着剤80は、例えばシリコン系のAgペーストを使用することができ、その粘度は、例えば220±30dpa・sであり、この粘度はAgペーストの標準粘度の一例である。
図10(D)は、シリンジ363内に吐出用空気を送った場合に、導電性接着剤のニードルからの吐出圧力が0.1Mpaであって一定の時における塗布時間(吐出時間とも言う)と塗布径の相関例を示している。使用しているニードルは、30Gである。この30Gとは、外径φ0.3mm、内径φ0.15mmであるニードルを言う。
図10(D)では、時間が60msでは、導電性接着剤80の塗布径が0.22mmであり、80msの場合には0.26mmであり、100msの時には0.30mmであり、120msの場合には0.34mmであり、140msの場合には0.38mmである。このようにして、ニードル850から塗布される導電性接着剤の塗布時間が長くなればなるほど導電性接着剤の塗布径が増加していき、塗布時間と塗布径の間には直線的な相関関係がある。
図11は、シリンジ363の一部とニードル850および電極部32に代えた試打板1000を示している。この試打板1000は電極部32の代わりの部材である。この試打板1000の正面に対してニードル850の先端910から導電性接着剤80を吐出圧力を一定にしながら吐出して塗布する。
図11(A)では、最も好ましい塗布高さDを示している。この塗布高さDは、0.05mm±0.02mmである。この場合には、ニードル850の先端910から吐出される導電性接着剤80Aが、試打板1000の表面においてその塗布形状が略断面山型になり、しかも毎回その塗布形状は同じ大きさの山型となって塗布状態は安定している。
これに対して、図11(B)に示すように、塗布高さD1が0.03mm以下である場合には、先端910が試打板1000の表面に近付きすぎているために、導電性接着剤80Aの塗布形状が潰れてしまい、ほぼドーナツ型になってしまうように、塗布形状の輪郭が不安定になる。しかも先端910に対して導電性接着剤の這い上がり現象が発生してしまい、ニードルの先端に導電性接着剤が付着しやすい。このためにニードル850の先端910からはスムーズに導電性接着剤80Aを吐出して塗布することができなくなってしまう。
図11(C)は、塗布高さD2を示しており、この塗布高さD2は0.07mm以上である。この場合には、先端910の高さが試打板1000の表面から高くなりすぎてしまうので導電性接着剤80Aが確実に噴射されない。したがって、導電性接着剤80Aは、何回か分先端910に蓄積されるので、この蓄積された導電性接着剤80Aが試打板1000の表面に対して円柱状に尖った山型状に塗布してしまう。そして毎回の導電性接着剤80Aの塗布量(塗布径)に大きなばらつきが生じてしまうという大きな欠点がある。
このために、ニードル850の先端910と、試打板1000の表面すなわち図1に示す電極部32の表面との塗布高さDは、0.03mm<D<0.07mmであることが望ましい。
図8に示すようにシリンジ363内には、空気圧力を供給する空気圧力供給部1010が接続されている。
この空気圧力供給部1010は、シリンジ363内に空気を供給して、シリンジ363内の導電性接着剤がニードルの先端から吐出される際の吐出圧力を一定値に保つ。この吐出圧力は、上述したような塗布高さDの範囲であり、導電性接着剤の粘度が標準値である場合には、例えば0.05Mpaから0.1Mpaであるのが望ましい。
図12は、図6に示すパッケージ計測と塗布状態の判定部380の動作例を示している。
図12のパッケージ位置計測と塗布状態の判定部380は、図12(A)に示すように塗布した導電性接着剤80Aの塗布状態の判定と、図12(B)に示すパッケージ位置の計測を画像認識により行うことができる。
図12(A)において、導電性接着剤の吐出圧力を一定にした状態で、導電性接着剤がニードルから吐出して電極部32(33)に塗布される塗布時間を調整することにより、導電性接着剤の塗布量の調整を行う。このような塗布量の調整は、図6の導電性接着剤の塗布部360が行っている。
パッケージ位置計測と塗布状態の判定部380は、このようにして塗布された導電性接着剤80Aの塗布径を画像により確認する。その確認には、画像を二値化して、導電性接着剤80Aの塗布面積を測定する。もう1つは、導電性接着剤80Aのほぼ円形状の周囲における濃淡のエッジを用いて、導電性接着剤80Aの濃淡位置の幅Lを測定することにより塗布径の確認を行う。
このように導電性接着剤80Aの二値化面積のみの判定を行うだけではなく、濃淡エッジの幅による塗布径を直接測定して確認し、二値化面積の判定または塗布径の直接測定のいずれかが基準に合格することにより、導電性接着剤80Aの塗布状態の良否の判定を行う。
例えば図4(B)に示すパッケージ36は、複数のセラミックス板を積層して形成されているが、セラミックス板の積層ずれが大きいと、導電性接着剤80(80A)の位置がかなり変動する場合がある。特に最近の小型のパッケージ36では、導電性接着剤80(80A)の寸法がかなり小さくなり、二値化面積のみでは良品でありながらも不良と誤判定されてしまう場合がある。このために、二値化による導電性接着剤の面積の測定だけではなく、濃淡エッジの幅により導電性接着剤の塗布径の確認を直接行う。
この面積の判定または塗布径の直接測定のいずれかが基準に合格すれば、良品であるパッケージを不良品と判定されてしまうのを防ぐのである。
また、図12(B)に例示するように、図6の導電性接着剤の塗布部360において、ニードル850が誤ってシームリング35に接触してしまった場合には、導電性接着剤80(80A)の塗布位置とパッケージ36の相対的な位置ずれが生じることがある。このような導電性接着剤80(80A)の塗布位置とパッケージ36の位置ずれが生じているかどうかを、図6の工程S4においてパッケージ位置計測と塗布状態の判定部380が画像認識により判定する。もしシームリング35がパッケージ36に対して所定値以上にずれている場合にはこのパッケージ36はこの時点で不良品と判定する。
図12(A)のように、導電性接着剤80Aの塗布径が直接確認できれば、その数値をフィードバックすることにより、図6に示す導電性接着剤の塗布部360は塗布時間を調整することができる。例えば塗布径が所定の値よりも大きければ、塗布時間を短くする。塗布径が所定の値よりも小さければ、塗布時間を長くするのである。
これにより、導電性接着剤の塗布を繰り返しても、適切な塗布径の導電性接着剤が順次送られてくるパッケージの電極部に対して形成することができる。
次に、図13と図14のフロー図を参照しながら、図6に示す圧電デバイスの製造装置100の動作例について説明する。
図13の工程S1では、図6のパッケージ供給部301のトレー306の上には、ステップST1のように、図4(A)のように例えば420個のパッケージ36が配列してセットされている。
ステップST2では、供給ヘッド303の吸着ノズルが任意のパッケージ36を吸着する。この場合には供給ヘッド303がトレー306側に移動してパッケージ36を吸着する。供給ヘッド303は、ガイド部304,305によりX,Y方向にセンタリングを行い(ステップST3)、供給ヘッド303の吸着ヘッドはポジションP1の搭載部201の上にパッケージ36を搭載する(ステップST4)。
ステップST5では、インデックステーブル200が回転方向Rに回転することで、パッケージ36の搭載された搭載部201はポジションP1からポジションP2に進む。パッケージトレー306に搭載されているパッケージ36は、図4(A)に示すような状態でありパッケージ36の上には図2に示すシームリング35が設けられているが蓋体37、圧電振動片31および導電性接着剤80はまだ設けられていない。
次に、図13の工程S2に移る。
ステップST6では、図6に示すパッケージ塗布位置計測部350が画像認識により予め導電性接着剤の塗布位置を計測する。つまり図4(A)に示す電極部32,33の位置を画像認識により計測する。この場合にパッケージに対する電極部32,33の相対的位置の不良や、パッケージ36に対すシームリング35の相対的な位置の不良がある場合には、パッケージはこの時点で不良と判定される。
ステップST7では、塗布位置のX,Y,θ方向のデータが図7に示すパッケージ塗布位置計測部350からプラグラマブルコントローラ701に転送される。
ステップST8では、図6に示すインデックステーブル200がさらに回転方向Rに沿って45度回転する。
次に、図13の工程S3に移る。
ステップST9では、導電性接着剤の塗布部360の塗布ヘッド361が、ポジションP3に位置決めされた図4(A)に示すパッケージ36の電極部32,33に対して導電性接着剤80を図4(B)に示すように塗布する。
この場合には図6に示す塗布ヘッド361は、ガイド部363,362を用いてX,Y方向に移動して位置決めされると共に、ディスペンサーとも呼ぶ塗布ヘッド361により導電性接着剤80が電極部32,33の上に図4(B)に示すように塗布される。この場合には、図11(A)に示すように、ニードル850の先端910と電極部32,33の表面との間の塗布高さはDに設定されていることにより、理想的な山型の断面形状を有する塗布形状が得られる。しかも導電性接着剤80が塗布されるごとに同じような塗布状態が得られる。
導電性接着剤80がニードル850から塗布される場合には、空気がシリンジ363に与えられることで、導電性接着剤80の吐出圧力は一定になっている。塗布径を変える場合には、塗布時間の長さを変更すれば良い。
次に、図13のステップST10では、インデックステーブル200がさらに45度回転方向Rに回転される。これにより図4(B)に示すように導電性接着剤80が塗布されたパッケージ36は、ポジションP3からポジションP4に移る。
図13の工程S4に移ると、ステップST11では、パッケージ位置計測と塗布状態の判定部380が、塗布された導電性接着剤の塗布状態と、パッケージの位置の画像認識を行う。
図12(A)に示すように、ステップST12では電極部32,33の上の導電性接着剤80の塗布形状が、二値化による面積の塗布判定と、あらかじめ定めた濃淡エッジ幅による塗布径の直接確認による判定のいずれかが良好であればこの導電性接着剤を有するパッケージ36は良品であると判定する。もしも両方とも塗布判定で良好でなければ塗布状態は不良であると判定して、パッケージ36は不良品と判断される。
得られた導電性接着剤の塗布径は、図7に示すプログラマブルコントローラ701側にフィードバックされる。またパッケージ36とシームリング35の位置を画像認識して、シームリング35の位置がパッケージ36に対してずれていないかを確認する。
フィードバックされた導電性接着剤の塗布径の値に応じて、図6の導電性接着剤の塗布部360の塗布ヘッド361は、塗布時間を調整する。塗布径が所定の値より大きい場合には塗布時間を短くし、塗布径が所定の値よりも小さければ塗布時間を大きくする。
これによって、最適な導電性接着剤の塗布径を常時得ることができ、導電性接着剤の塗布径の適正化が図れる。
図13のステップST13では、さらにインデックステーブル200が回転方向Rに45度回転される。塗布状態が良好であると判断されたパッケージ36は、図6のポジションP4からポジションP5に移る。
次に、図14の工程S5のステップST14では、良品とされたパッケージ36の中に図4(C)に示すように圧電振動片31を搭載する。
この圧電振動片31は、図14のステップST100に示すように、予め図6に示すトレー450の上に並べて配置されている。ステップST101では、圧電振動片の計測と搭載部430の吸着ヘッド431が、1つの圧電振動片31を吸着して、そして画像認識部459によりステップST102において圧電振動片31の形状を画像認識する。この圧電振動片31はブランクとも呼んでいる。
ステップST103では、圧電振動片31が吸着ヘッド431により吸着された位置についてX,Y,そしてθ方向のデータを図7のプログラマブルコントローラ701に転送する。これによってブランクの吸着位置およびブランクの形状の良否の判定を行い、ブランクが不良品である場合にはステップST105において排出する。
ステップST104において図7のプラグラマブルコントローラがパッケージ36の位置とブランクの位置を演算して圧電振動片の計測と搭載部430のX・Yロボットに対してデータを転送する。
これによって、図4(C)に示すように、圧電振動片31は、ポジションP5の搭載部201の上に搭載されているパッケージ36の内部空間に配置されて、励振電極51の電極部分が導電性接着剤80を介して対応する電極部32に対して接合して電気的かつ機械的に接続される。そしてもう1つの電極部33に対しては、やはり導電性接着剤80を用いて圧電振動片31のパターンの部分が機械的に接続される。
このようにして圧電振動片31がパッケージ36に装着して搭載される。
図14のステップST15では、さらにインデックステーブル200が45度回転することにより、図4(C)の状態のパッケージ36が図6に示すポジションP5からポジションP6に移る。
次に図14の工程S6に移る。図14のステップST16では、圧電振動片31の搭載位置は、図6の圧電振動片の搭載後のマウント状態検査部500により画像認識して、ステップST17ではパッケージ36に対する圧電振動片31の位置の良否を判定する。ステップST18では、インデックステーブル200が回転方向Rに回転して、パッケージ36はポジションP6からポジションP7に移る。ここで図6に示す完成製品の収納部540の吸着ヘッド543がパッケージ36をステップST19において取り出す。
そしてステップST19−1では、導電性接着剤による圧電振動片の接合および搭載不良品は、その専用のトレー570に整列させる。またステップST19−2では、パッケージ36の不良品は、別の図示しないボックスへ排出する。
良品のパッケージ36は、ステップST20のようにして図6に示す製品トレー570の上に整列させる。ステップST21では、インデックステーブル200が回転方向Rに回転して、搭載部201はポジションP7からポジションP8に移る。図14の工程S8のステップST22では、ポジションP8における搭載部201の上に、パッケージ36が残っているかどうかを検出する。
このようにして、圧電デバイスの製造装置100は、図4(A)に示すパッケージ36の状態から図4(B)に示すパッケージ36の電極部32,33に対して導電性接着剤80を適正な塗布量(塗布径)により塗布することができる。
その後、図4(C)に示すように圧電振動片31の電極部分が電極部32,33に対して導電性接着剤80を用いて電気的かつ機械的に接合されると共に、圧電振動片31の他端部は、導電性接着剤80により電極部33に対して機械的に接続される。
本発明の実施形態では、塗布針とも言うニードルの先端高さを電極部の表面に対して変更して制御しようとすると、塗布径にはばらつきが生じてしまう。シリンジ内に対する空気の圧力が高い場合には、塗布時間を短くすれば塗布径は小さくできるかもしれないが、塗布時間が短くなれば空気供給系の応答が間に合わなくなることがある。
このような空気の圧力の可変によって塗布径(塗布量)を調整しようとする場合に、例えばニードルの内径が小さくなると圧力の細かな調整に限度が生じてしまう。このようなことからむしろ吐出圧力は導電性接着剤をニードルの先端から吐出させるに必要な一定値にした方が良い。圧力で塗布量(塗布径)を調整しようとすると圧力の変化で塗布量の変化が著しくなってしまうからである。
そこで、本発明の実施形態では、塗布量(塗布径)を塗布するたびに適切化するために、吐出圧力は一定値にして、コントロール精度の高い塗布時間を調整している。これによって塗布時間が短ければ塗布径は小さくなり、塗布時間が長ければ塗布径が大きくなるという直線性を利用することができる。
ところで本発明は上記実施形態に限定されない。
本発明は、圧電振動片がパッケージに覆われるようにして収容されるものであり、導電性接着剤が圧電振動片を接合する構成であれば、圧電振動子、圧電発振器等の名称に関わらず、本発明はすべての圧電振動片の製造に適用することができる。
本発明は、上記実施形態に限定されず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができる。
上記実施形態の各構成は、その一部を省略したり、上記とは異なるように任意に組み合わせることができる。
本発明の圧電デバイスの製造方法により得られる圧電デバイスの構造例を示す斜視図。 図1の圧電デバイスのA−Aにおける断面構造例を示す図。 圧電デバイスの側面および底面を示す図。 圧電デバイスのパッケージ、電極部、導電性接着剤および圧電振動片の形状例を示す図。 図4のパッケージ等の形状例を示す断面図。 本発明の圧電デバイスの製造方法を実施するための圧電デバイスの製造装置の一例を示す平面図。 圧電デバイスの製造装置の電気的な接続例を示す図。 導電性接着剤の塗布部の構造例を示す斜視図。 導電性接着剤の塗布部の構造例を示す側面図。 シリンジ、ニードルおよび塗布時間と塗布径の相関例を示す図。 ニードルの先端と塗布対象である電極部との表面の塗布高さを説明する図。 パッケージ位置計測と塗布状態の判定部の動作例を示す図。 図6の圧電デバイスの製造装置の動作例を示すフロー図。 図6の圧電デバイスの製造装置の動作例を示すフロー図。
符号の説明
30・・・圧電デバイス、36・・・パッケージ、31・・・圧電振動片(ブランク)、32・・・電極部、80・・・導電性接着剤、363・・・シリンジ(収容部材の一例)、850・・・ニードル(針)、200・・・インデックステーブル、D・・・塗布高さ

Claims (8)

  1. パッケージ内に圧電振動片が収容されている圧電デバイスの製造方法であって、
    前記パッケージ内に配置されている電極部に対して、前記圧電振動片の接続電極を導電性接着剤により接合する接合工程において、
    前記導電性接着剤の収容部材から前記パッケージ内の前記電極部に対して前記導電性接着剤を塗布する際に前記導電性接着剤の吐出圧力を一定にして、前記導電性接着剤の塗布量は、塗布に要する塗布時間により調整することを特徴とする圧電デバイスの製造方法。
  2. 前記収容部材はシリンジであり、前記シリンジの先端にはニードルが取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の圧電デバイスの製造方法。
  3. 前記ニードルの先端と前記電極部の表面との間で形成される塗布高さDは、0.03mm<D<0.07mmであることを特徴とする請求項2に記載の圧電デバイスの製造方法。
  4. 前記導電性接着剤は、Agペーストであることを特徴とする請求項3に記載の圧電デバイスの製造方法。
  5. 前記電極部に塗布された前記導電性接着剤の塗布径は、塗布された前記導電性接着剤の画像を得て、前記塗布された前記導電性接着剤の濃淡エッジの幅を計測することにより前記塗布された前記導電性接着剤の塗布径を直接測定し、前記塗布された前記導電性接着剤の画像を二値化することで得られた前記導電性接着剤の面積を得ることにより、前記塗布された前記導電性接着剤の塗布径の良否を判定することを特徴とする請求項1に記載の圧電デバイスの製造方法。
  6. 前記塗布された前記導電性接着剤の塗布径の大きさにより、前記塗布時間を調整することを特徴とする請求項5に記載の圧電デバイスの製造方法。
  7. パッケージ内に圧電振動片が収容されている圧電デバイスの製造装置であって、
    前記パッケージ内に配置されている電極部に対して、前記圧電振動片の接続電極を導電性接着剤により接合する接合工程において、前記導電性接着剤の収容部材から前記パッケージ内の前記電極部に対して前記導電性接着剤を塗布する際に前記導電性接着剤の吐出圧力を一定にして、前記導電性接着剤の塗布量は、塗布に要する塗布時間により調整することを特徴とする圧電デバイスの製造装置。
  8. 前記収容部材はシリンジであり、前記シリンジの先端にはニードルが取り付けられていることを特徴とする請求項7に記載の圧電デバイスの製造装置。
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