JP2004166975A - 放射線治療装置及び放射線治療装置の動作方法 - Google Patents

放射線治療装置及び放射線治療装置の動作方法 Download PDF

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Abstract

【課題】被検体に対して放射線治療がなされた後の治療計画を容易にすることのできる放射線治療装置及び放射線治療装置の動作方法を提供する。
【解決手段】治療用放射線を照射する放射線照射ヘッド10と、放射線照射ヘッド10からの治療用放射線が照射される被検体の患部を追尾しながら該患部の画像を生成する画像処理部30、31と、画像処理部30、31で生成された患部の画像を順次記録する記録部80とを備えている。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、放射線治療装置及び放射線治療装置の操作方法に関し、特に放射線治療の際の治療履歴を記録する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、放射線を用いた癌や腫瘍を治療する放射線治療装置が知られている。定位多軌道で放射線を照射する三次元照射放射線治療装置として、ラジオサージェリ治療装置、リニアック治療装置等が知られている。定位多軌道照射とは、小病巣に対して多方向から放射線が集中的に照射されて治療効果を上げると共に、周囲組織の被曝量を最小限に抑える放射線治療法である。
【0003】
従来のラジオサージェリ治療装置は、治療装置に固定された放射線照射ユニットから、細い放射線ビームを、高い精度で特定の小領域に集中的に照射する。放射線照射ユニットとしては、ガンマ線源やリニアックが用いられる。ラジオサージェリ治療装置では、フレームと呼ばれる患部精密位置決め用固定具を用いて、患者の頭蓋骨等の患部又はその周辺部が機械的に固定される。このフレームを位置決め用の座標基準治具として、X線CT(Computed Tomography)やMRI、DAS(Digital Subtraction Angiography)等の診断撮像を行って、患部の正確な位置及び形状を割り出す。そして、放射線照射ユニットと、これをコリメートして空間の小領域に治療用放射線を集中させるコリメート機構から構成される照射装置へ、このフレームのままで患者を機械的に固定する。これにより、上記小領域に照射野を機械的に精密に合わせて、精密な定位照射を行っている。患部が球形の場合には、1度の照射で所要の治療線量を照射することも可能である。患部が不定形の場合、治療野の形状に合わせて、数回に分けて位置決めが繰り返される。同時に、コリメータの口径もその都度選び直して照射治療が行われる。
【0004】
ラジオサージェリ治療装置では、装置や手順が極めてシンプルであり、高い信頼性が得られる。それと共に、頭部のように頭蓋骨に対して照射対象が移動しない場合には、極めて精密な位置決め及び照射が可能である。しかし、放射線照射ユニットの照射野は固定されているため、頚部以下の呼吸や心鼓動、蠕動や膀胱内の尿量等、臓器の運動や状態の影響を受けて腫瘍等照射対象が移動する体部に対しては、定位照射治療を実施できないのが現状である。また、厳密には、患部をリアルタイムで観察しながら放射線を照射してはいない。
【0005】
また、従来のリニアック治療装置では、大型のガントリが設置面に対して平行な1軸周りに360度回転することにより、アイソセントリックな照射治療が行われる。更に、治療用ベッドの上下及び水平面内での2次元の移動及び同水平面内での回転を加えることにより、多様な照射が可能である。また、MLC(Multi Leaf Collimator)により、複雑な形状の照射対象にも対応でき、照射線量分布を制御して、精密な照射治療(IMRT:Intensity Modulated Radio Therapy)が可能である。
【0006】
このリニアック治療装置では、高速の位置制御はできない。そのため、心鼓動による移動のような高速に移動する治療野へのリアルタイムの追従照射はできない。また、照射中の照射野のモニタ手段としては、治療用X線の透過線によるライナックグラフィを用いている。治療用X線は、透過性が強く散乱線も多いため、照射対象のリアルタイムモニタ用として使用するには不適切である。
【0007】
呼吸運動のみに対しては呼吸同期装置による同期照射が行われている。これは、患部画像をリアルタイムでイメージングすることができないため、患部位置を所定の方法で推定する。そして、患部が決められた照射位置に来たと推定される時点で照射装置にトリガを掛けて治療照射する。推定する方法としては、患部に取り付けたマーカを光学的に追尾する、或いは、呼気の流量を直接計測することにより、患者の呼吸の状態を把握して患部の移動を推定する等による。しかし、同期照射は、患部位置を推定し、推定された位置へ向かって放射線を照射しているのであって、患部をリアルタイムで追尾しながら放射線を照射しているわけではない。
【0008】
また、他の三次元照射放射線治療装置として、電子リニアックをアイソセントリックに駆動する装置や、電子リニアックを所定の形状のガントリに沿って駆動する装置が知られている。
【0009】
電子リニアックをアイソセントリックに駆動する装置としては、産業用の汎用ロボットアームの先端に小型の電子リニアックを装備したものがある。患部の正確な形状や位置は、X線CTやMRI等により、頭蓋骨や胸部といったランドマーク的な体組織や患部付近に標識として埋め込まれた小型の金プレート等のマーカに関連付けて割り出される。そして、治療照射時には、異なる目視線を持つ2台のX線カメラにより、ランドマークの動きを監視して照準を補正しつつ、精密な照射が行われる。この装置は、6自由度ロボットアームの自在な移動能力により、本質的にノンアイソセントリックな照射治療が可能である。
【0010】
この装置は、頭部治療の場合、頭部固定用の固定具を使用するが、患部の画像を直接見ながら照射しているわけではない。即ち、治療ビームの照射線中に、X線カメラによる撮像を行っていない。そのため、照射開始前に撮像を完了し、照射位置を確認してから照射を開始する方法をとっている。従って、この場合にもリアルタイムに照射野をモニタしてはいない。また、電子リニアックは重量が大きいため、片持ち構造のロボットアームの先端で保持しながら、心鼓動のような早い動きに対してリアルタイムに精密な追従照射を行うには、イナーシャ等の問題の解決が必要である。
【0011】
また、産業用ロボットアームは、指定した空間座標に対して絶対的な精度を保証しているわけではなく、ティーチングによる繰り返し精度を保証するに止まっている。そのため、実際の治療に先だって、ティーチングやそれに関わる作業が必要である。
【0012】
電子リニアックを所定の形状のガントリに沿って駆動する装置としては、例えば、特表平8−504347号公報(国際出願番号:PCT/US93/11872:特許文献1参照)及び特表平6−502330号公報(国際出願番号:PCT/US91/07696:特許文献2参照)に開示されている。この技術の定位放射線治療装置は、2つの回転軸を持ったC−アーム型X線カメラと、同様に2つの回転軸を持った医療用電子リニアックとを備えている。1軸方向の回転しかできなかった従来の電子リニアックに対して、更に他の回転軸を付け加えることにより、3次元的な照射を行うことができる。ただし、照射方式は、アイソセントリックであり、フレームで頭部を固定する必要がある点では、ラジオサージェリ治療装置の場合と同様である。また、大型ガントリを2軸で駆動する点でラジオサージェリ治療装置の場合と異なる。
【0013】
患者の患部は、治療中にも動いている。特に、頚部から下では、呼吸や心鼓動、蠕動や膀胱内の尿量等、臓器の運動や状態の影響を受けて腫瘍等の照射対象が常時動いている。例えば、患者が横になるだけで、体が徐々に扁平になって行く。また、周期的な動作である呼吸や心鼓動は、周期的であるにもかかわらず、それに伴う各臓器の動きは毎回同じ経路を通るとは限らない。一方、照射対象の動きをリアルタイムに正確に捉えようとすれば、最も速い動きの一つである心鼓動は、1〜2回/秒であるため、30画像/秒程度の画像撮影技術が必要といわれている。そして、照射対象をリアルタイムに正確に追尾し、放射線を照射しようとすれば、1/30秒毎に正確に放射線照射ヘッドを照射対象へ向けることが必要である。
【0014】
ところで、上述したような放射線治療装置を用いて放射線治療を行った場合は、法律により治療履歴を残すように義務付けられている。これに対応するために、従来の放射線治療装置を用いた治療では、治療放射線の照射位置を確認するために、治療直後に照射部の透視像を撮って記録する。この記録された透視像は、要請に応じて厚生労働省に提出されると共に、医師に提供される。しかし、治療中の照射情報が記録されているわけではないので治療放射線を実際に照射した部位が不明である。従って、治療履歴の記録としては十分とは言えず、その後の治療計画に支障をきたすという問題が生じている。そこで、治療中に治療放射線が照射された部位を明確にすることが望まれている。
【0015】
また、従来の放射線治療装置を用いた治療では、予め計画された方向から計画された線量を照射し、照射した総線量をカルテ等に記録すると共に、治療直後に、照射部の透視像を撮って照射位置として記録し、この記録された透視像が医師に提供されると共に、要請に応じて厚生労働省に提出される。従って、治療中の照射状態を示す情報がないので治療放射線を照射した部位及びその時点での線量が不明であり、医師による治療状況の確認、次の治療行為の立案、現在の治療の良否の判断等が難しいという問題がある。そこで、医師による治療状況の確認、現在の治療の良否の判断、次の治療行為の立案等を容易に行うことのできる方法の開発が望まれている。
【0016】
また、従来の放射線治療装置を用いた治療では、治療室内の様子をテレビカメラでモニタすると共に、照射線量を表示し、不具合があれば医師が治療を中止することが行われている。しかし、治療内容の良否については判断できず、治療の質については不明確である。そこで、治療部の状況まで含めて総合情報で治療の良否を判断できる方法の開発が望まれている。
【0017】
更に、従来の放射線治療装置を用いた治療では、放射線ヘッドに付けられた放射線線量計により治療用放射線量を計測し、これを放射線ヘッドのヘッド位置空間座標と共に記録している。しかし、この方法では、患者の患部の座標情報が分からず、放射線の方向が不明であり、治療計画との照合が難しいという問題がある。
【特許文献1】
特表平8−504347号公報
【特許文献2】
特表平6−502330号公報
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、被検体に対して放射線治療がなされた後の治療計画を容易にすることのできる放射線治療装置及び放射線治療装置の動作方法を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】
以下に、[発明の実施の形態]で使用される番号・符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号・符号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明の実施の形態]との対応関係を明らかにするために付加されたものである。ただし、それらの番号・符号を、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
【0020】
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様に係る放射線治療装置は、治療用放射線を照射する放射線照射ヘッド(10)と、放射線照射ヘッド(10)からの治療用放射線が照射される被検体の患部を追尾しながら該患部の画像を生成する画像処理部(30、31)と、画像処理部(30、31)で生成された患部の画像を順次記録する記録部(80)、とを備えている。
【0021】
この第1の態様に係る放射線治療装置によれば、治療中の患部の画像が記録されるので治療放射線を実際に照射した部位を容易に知ることができる。従って、治療履歴の記録としては十分であり、また、放射線治療がなされた後の治療計画を容易に立てることができる。
【0022】
この第1の態様に係る放射線治療装置は、放射線照射ヘッド(10)の稼働状態に基づいて治療用放射線による治療履歴を算出する演算部(80)を更に備え、記録部(80)は、演算部(80)で算出された治療履歴を患部の画像に対応付けて順次記録するように構成できる。この場合、演算部(80)は、治療履歴として、治療用放射線が投入された治療線量及び被検体に吸収されたと推定される推定吸収線量を、治療用放射線の照射方向毎に算出するように構成できる。また、照射方向は、放射線照射ヘッド(10)の線源を表す線源座標と被検体の患部の座標を表す目標座標とから定めることができる。この構成によれば、医師による治療状況の確認、現在の治療の良否の判断、次の治療行為の立案等を容易に行うことができる。
【0023】
また、この第1の態様に係る放射線治療装置は、記録部(80)に記録された患部の画像及び治療履歴を表示する表示器(81)、を更に備えて構成できる。この構成によれば、医者はこの表示器(81)を見ることにより的確な判断を迅速に下すことができる。
【0024】
また、この第1の態様に係る放射線治療装置において、表示器(81)は、治療用放射線の照射線量の瞬時値及び積算値を更に表示するように構成できる。この構成によれば、治療中の照射状態を表す情報に加えて、治療放射線を照射した部位及びその時の線量が表示器(81)に表示されるので、医師による治療状況の確認、次の治療行為の立案、現在の治療の良否の判断等が容易である。
【0025】
また、この第1の態様に係る放射線治療装置において、表示器(81)は、治療位置の適否を表す情報を更に表示するように構成できる。この構成によれば、治療位置の適否を表す情報が表示されるので、治療部の状況まで含めて総合情報で治療の良否を判断できる。
【0026】
更に、この第1の態様に係る放射線治療装置において、記録部(80)は、放射線照射ヘッド(10)からの治療用放射線が照射される患部の空間座標を更に記録するように構成できる。この構成によれば、放射線の照射方向が明確になるので治療計画との照合が容易になる。
【0027】
本発明の第2の態様に係る放射線治療装置の動作方法は、放射線照射ヘッド(10)からの治療用放射線が照射される被検体の患部を追尾しながら該患部の画像を生成する画像生成ステップと、該生成された患部の画像を順次記録する記録ステップ、を備えている。
【0028】
この第2の態様に係る放射線治療装置の動作方法は、放射線照射ヘッド(10)の稼働状態に基づいて治療用放射線による治療履歴を算出する演算ステップ、を更に備え、記録ステップは、演算ステップで算出された治療履歴を患部の画像に対応付けて順次記録するように構成できる。この場合、演算ステップは、治療履歴として、治療用放射線が投入された治療線量及び被検体に吸収されたと推定される推定吸収線量を、治療用放射線の照射方向毎に算出するように構成でみる。また、照射方向は、放射線照射ヘッド(10)の線源を表す線源座標と被検体の患部の座標を表す目標座標とから定めることができる。
【0029】
この第2の態様に係る放射線治療装置の動作方法は、記録ステップで記録された患部の画像及び治療履歴を表示する表示ステップ、を更に備えて構成できる。また、表示ステップは、治療用放射線の照射線量の瞬時値及び積算値を更に表示するように構成できる。また、表示ステップは、治療位置の適否を表す情報を更に表示するように構成できる。更に、記録ステップは、放射線照射ヘッド(10)からの治療用放射線が照射される患部の空間座標を更に記録するように構成できる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の放射線治療装置を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0031】
図1は、本発明の実施の形態に係る放射線治療装置の側面図、図2は、その正面図、図3は、その斜視図である。なお、図によっては一部が省略されている。座標200は、図1〜図3におけるX軸、Y軸及びZ軸を有する3次元直交座標を示す。
【0032】
放射線治療装置6は、治療用ベッドシステム7、X線ヘッド10、第1首振り機構131、第2首振り機構132、アークガイドレール9、マイクロ波発生装置70、従動型導波管系11及びリアルタイム・イメージャ30を備えている。
【0033】
治療用ベッドシステム7は、ベッド駆動システム7−1、治療用ベッド7−2及び患者固定装置7−3から構成されている。治療用ベッド7−2は、放射線治療の対象である患者4を載せて移動可能に構成されており、ベッド駆動システム7−1のX−Yテーブル上に搭載される。患者固定装置7−3は、患者4を治療用ベッド7−2に固定する。ベッド駆動システム7−1は、内蔵された図示しない駆動機構により、治療用ベッド7−2を、その長手方向(X軸方向)と幅方向(Y軸方向)との2軸方向に移動させる。ベッド駆動システム7−1は、後述するシステム制御装置80の制御により、リアルタイム・イメージャ30(X線CT検査装置)で撮影された診断画像データに基づいて、照射野5’となる患部5がアイソセンタ5aに位置するように治療用ベッド7−2の位置を調整する。治療用ベッド7−2及び患者固定装置7−3としては、リアルタイム・イメージャ30、X線用固体撮像素子(X線CCD)、PET(Positron Emission Tomography)といった画像診断機器における画像処理に適した材質及び形状が選択される。
【0034】
X線ヘッド10は、照射野5’(患部5)に治療用X線3aを照射する。このX線ヘッド10は、4MeV〜10MeVのエネルギを有する治療用X線3aを発生する小型の電子リニアックを備えている。X線ヘッド10は、アークガイドレール9に周回移動機構68を介して移動可能に取り付けられている。また、このX線ヘッド10は、第1首振り機構131及び第2首振り機構132を備えている。
【0035】
第1首振り機構131は、X線ヘッド10を、アークガイドレール9上で、第1首振り軸S1の周りで図2の矢印R1で示すように揺動(回転運動)させる。第1首振り軸S1は、X線ヘッド10が首振りしたときの慣性が小さくなるように、X線ヘッド10の慣性中心をほぼ通る軸上又はその近傍に設けられている。
【0036】
第2首振り機構132は、X線ヘッド10を、アークガイドレール9上で、第2首振り軸S2の周りで図1の矢印R2で示すように揺動(回転運動)させる。第2首振り軸S2は、X線ヘッド10が首振りしたときの慣性が小さくなるように、X線ヘッド10の慣性中心をほぼ通る軸上又はその近傍に設けられている。
【0037】
アークガイドレール9は、ガイドレール傾動機構28と周回移動機構68とを備えている。アークガイドレール9は、治療用ベッド7−2より上半分の円弧状をなす半円リングから成り、治療用ベッド7−2を跨ぐように設けられている。ガイドレール傾動軸26は、半円の両端及び中心を結ぶY軸方向の軸であり、円の中心はアイソセンタ5aと一致する。このアークガイドレール9は、ガイドレール傾動機構28により傾動可能に支持されている。ガイドレール傾動機構28は、アークガイドレール9をガイドレール傾動軸26の周りに0度(Z軸正方向に直立する位置)〜90度(X軸正方向に横倒しとなる位置)の範囲内で図1の矢印G1に示すように傾ける。即ち、アークガイドレール9は、アイソセンタ5aを中心とした四分の一球(1/4球殻)を描くように運動する。アークガイドレール9は、例えばステンレス鋼のように剛性の大きい材料で造られている。
【0038】
また、周回移動機構68は、図2の矢印H1に示すように、X線ヘッド10をアークガイドレール9に沿って、アークガイドレール9の半円弧上を周回移動させる。周回移動機構68としては、ラック・アンド・オピニオン方式やベルト方式を採用できる。
【0039】
上記の3軸の駆動(G1、H1)により、X線ヘッド10は、アイソセンタ5aを中心とする1/4球殻上でアイソセントリックな動き(X線ヘッド10はアイソセンタ5aを向く)が可能になる。更に、上記の2軸の駆動(R1、R2)により、X線ヘッド10は、1/4球殻上で擬似的にノンアイソセントリックな動き(X線ヘッド10はアイソセンタ5a周辺近傍の3次元の領域5b(図2参照)内の所望の点を向く)が可能になる。この擬似ノンアイソセントリック動作は、X線ヘッド10の慣性中心周りの首振り運動であるため、アイソセントリック動作と比較して各段に素早い動きを行うことができる。擬似ノンアイソセントリックな高応答性の迅速な追尾モーションにより、例えば心鼓動等の早い動きに対してもヘッド照準を高応答かつ精密に追従させることができる。
【0040】
マイクロ波発生装置70は、クライストロンを含み、導波路に関わるサーキュレータ21及びダミーロード22を有し、従動型導波管系11を介して、X線ヘッド10へ電子加速用のマイクロ波を供給する。ここでは、Cバンド(例えば5.6GHz)のマイクロ波を供給する。
【0041】
従動型導波管系11は、マイクロ波発生装置70で発生したマイクロ波を、X線ヘッド10へ供給する導波路である。関節部14a、リンクアーム12、関節部14b、リンクアーム13、関節部14c、リンクアーム15、関節部16、X線ヘッド10が互いに連結されてリンク機構が形成されている。関節部14aのみがY軸方向の軸の周りに回転可能であり、関節部14b、関節部14c、関節部16は、X軸方向の軸の周りに回転可能である。なお、リンク先端のX線ヘッド10は、周回移動機構68により、アークガイドレール9に沿ってスライドし、また、第1首振り機構131により関節部16周りに首振りされる。
【0042】
そして、関節部14a、14b、14c及び16は、マイクロ波を軸回転で伝えるロータリRFカプラ(図示せず)を含む。リンクアーム12、13及び15は、導波管から成り、関節部14a〜14c、16により、電磁気的に連通している。マイクロ波発生装置70で発生されたマイクロ波は、関節部14a−リンクアーム12−関節部14b−リンクアーム13−関節部14c−リンクアーム15−関節部16を介して、X線ヘッド10へ供給される。
【0043】
リアルタイム・イメージャ30は、X線CT検査装置である。X線CT検査装置は、被検体である患者4の患部(治療野)5に弱いファンビームX線である診断用X線3bを360度全周にわたる多方面から次々に照射して、その透過像を検出する。検出された診断画像データは、画像処理されることによりディスプレイ81上に患部5の3次元断層診断画像として表示される。リアルタイム・イメージャ30は、システム制御装置80により制御される。
【0044】
リアルタイム・イメージャ30は、図1に示すイメージャ傾斜機構20により所定の角度に傾斜(例えば、垂直軸に対して20度〜30度の傾き)した姿勢で支持されている。イメージャ傾斜機構20を駆動させると、リアルタイム・イメージャ30は、軸周りに傾動(図1中、矢印K1で表示)し、これにより、診断用X線3bの照射角度が変えられる。なお、リアルタイム・イメージャ30とアークガイドレール9とは、機械的に密に結合されており、共通の座標基準を有する。
【0045】
このリアルタイム・イメージャ30は、アークガイドレール9及びX線ヘッド10が干渉しないように制御される。イメージャとして、通常のX線カメラが用いられる場合は、必要に応じて、小型の金プレートを照射野の付近に埋め込んでマーカとしてこれを基準に照射野を標識する。
【0046】
リアルタイム・イメージャ30は、診断用スペースとしての中央開口を持つドーナッツ状真空槽を備え、この診断用スペースに被検体としての患者4が治療用ベッド7−2と共に出し入れされる。真空槽の内部は図示しない排気ポートを介して真空ポンプにより真空排気される。
【0047】
真空槽内には、外周寄りの同心円上に配列された多数の診断用X線発生ユニットと、これらに対応して内周寄りの同心円上に配列された多数のセンサアレイとが、それぞれ設けられている。これらの診断用X線発生ユニットとセンサアレイとはX軸方向にシフトして配列され、診断用X線3bは真空槽の半径に対して前傾する方向に扇状に照射される。このため、扇状の診断用X線3bは、X線照射側(上側)のセンサアレイに遮られることなく、診断用スペースの患者4を透過して、反対側(下側)のセンサアレイで検出できる。
【0048】
更に、真空槽には、ビームリミッタ、電子銃駆動回路、画像信号ディジタイザ等がそれぞれ適所に配置されている。診断用X線発生ユニットから放射された扇状の診断用X線3bは、図示しないコリメータにより絞られ、更にビームリミッタにより照射位置での幅に規定され、患者4を透過した後にセンサアレイにより検出される。
【0049】
センサアレイは、患者4を透過した診断用X線3bを受信(受光)する。患者4が配置される診断用スペースを取り囲む円周上に稠密に固定して配置され、多数の超高感度CdTeセンサを備え、0.5mmの分解能を有している。検査時における1ショットの撮像幅は80mmである。また、X線の照射時間は、1ショット当たり0.01秒である。
【0050】
センサアレイで検出されたX線透過データは、透過X線量に比例した電流信号に変換され、プリアンプ、メインアンプを介して画像信号ディジタイザ及びデータ収録装置に送られて、診断画像データとして収録される。診断用X線3bによる撮像、データ収録等は、システム制御装置80により制御される。収録された診断画像データは、データ収録装置からイメージャ信号処理装置31(図5参照)へ出力され、イメージャ信号処理装置31でデータ処理される。処理されたデータは、患部5のX線CT診断画像としてシステム制御装置80のディスプレイ81上に再生表示される。
【0051】
一方、リアルタイム・イメージャ30のX線発生制御装置の出力側には電源及び診断用X線発生ユニット内のアノード、カソード、ゲートアレイのグリット電極がそれぞれ接続されている。システム制御装置80からX線発生指令信号がX線発生制御装置に向けて出力されると、その指令に基づいて、X線発生制御装置は、電源から電子銃駆動回路への給電動作を制御すると共に、ゲートアレイの中から撮影部位に適したグリット電極を選択する。これに応じて診断用X線発生ユニット内のいずれかのカソードから電子線が放射され、選択したグリット電極に印加したマイナスのバイアス電圧が解除されてゼロ電位となり、電子線がグリット電極の孔を通過してアノードに入射する。アノードに電子線が入射すると、アノードから2次X線が発生し、窓に取り付けられたコリメータを介して、患者4に向けて扇状の治療用X線3bが放射される。
【0052】
なお、リアルタイム・イメージャ30は、X線CT検査装置である必要はなく、X線源とそれに対向するセンサアレイの組であっても良い。図4は、この他のリアルタイム・イメージャ30を採用した放射線治療装置の斜視図である。
【0053】
このリアルタイム・イメージャ30は、回転駆動機構95、保持フレーム96A及び96B、通常のX線カメラを構成する2組のX線源97A、97B及びセンサアレイ98A、98Bのセットを備えている。保持フレーム96Aの一端には、X線源97Aが、他端にはセンサアレイ98Aが設けられている。保持フレーム96Bの一端にはX線源97Bが、他端にはセンサアレイ98Bが設けられている。保持フレーム96A及び96Bの中心部は、回転駆動機構95に取り付けられている。
【0054】
センサアレイ98Aは、X線ヘッド10のY軸方向の一方側の近傍に配置されている。そのセンサ側平面の中央部からの垂線がアイソセンタ5aを向き、その延長線上にX線源97Aが配置されている。同様に、センサアレイ98Bは、X線ヘッド10のY軸方向の他方側の近傍に配置されている。そのセンサ側平面の中央部からの垂線がアイソセンタ5aを向き、その延長線上にX線源97Bが配置されている。回転駆動機構95は、2組のX線源97A、97B及び、98Bのセットが所望の位置に来るように、アイソセンタ5aを通りX軸と平行なリアルタイム・イメージャ回転軸Qを中心として保持フレーム96A及び96Bを回転させる。
【0055】
2組のX線源とセンサアレイのセット97Aと98A、及び97Bと98Bは、互いに所定の角度を保持するように制御される。所定の角度は、センサアレイ98A又はセンサアレイ98B−アイソセンタ5a−X線ヘッド10の成す角は、60度〜20度である。より好ましくは、45度〜30度である。これは、X線ヘッド10、X線源97A及びX線源97Bが、相互に影響を及ぼし合わずに、それぞれが正確に動作し、十分な精度を有する診断画像も得られる条件に基づいて設定される。ただし、2組のX線源とセンサアレイのセット97Aと98A、及び97Bと98Bは、X線源−センサアレイのセットの目視線は互いに一致しないようにすれば、それぞれ独立に位置の制御を行なっても良い。
【0056】
図4に示す放射線治療装置の場合、リアルタイム・イメージャ30のX線発生制御装置の出力側には、電源及びX線源97A、97B内のアノード、カソード、グリット電極がそれぞれ接続されている。システム制御装置80からX線発生指令信号がX線発生制御装置に向けて出力されると、その指令に基づいて、X線発生制御装置は、電源から電子銃駆動回路への給電動作を制御すると共に、回転駆動機構95を差動させて、X線ヘッド10との位置関係から最適な場所へ2組のX線源−センサアレイのセットを移動させる。これに応じてX線源97A、97B内のカソードから電子線が放射され、グリット電極に印加したマイナスのバイアス電圧が解除されてゼロ電位となり、電子線がグリット電極の孔を通過してアノードに入射する。アノードに電子線が入射すると、アノードから2次X線が発生し、窓に取り付けられたコリメータを介して、患者4に向けて扇状の治療用X線3bが放射される。
【0057】
X線源97A及びX線源97Bは、図4におけるX線ヘッド10−アイソセンタ5aを結ぶ直線を挟んで互いに反対の側に確実にある。センサアレイ98A及びアイソセンタ98Bも、同様である。これにより、患者4の体内における各部位の動きを迅速かつ正確に把握できる。また、センサアレイ98A及び98Bは、X線ヘッド10側に取り付けられているので、非常に強力なX線である治療用X線3aがセンサアレイ98A及び98Bに入射することがない。
【0058】
図1に示すSAD(Source Axis Distance)は、アイソセンタ5aからX線ヘッド10内のX線ターゲット(図示せず)までの距離に相当する。この実施の形態では、基準となるSADを80〜100cmに設定している。
【0059】
次に、上述した放射線治療装置の制御システムについて説明する。図5は、この制御システムの構成を示すブロック図である。この制御システムは、治療用ベッドシステム7、X線ヘッドシステム8、リアルタイムイメージャ30、イメージャ信号処理装置31、マイクロ波発生装置70、システム制御装置80、システムユーティリティ90から構成されている。
【0060】
システム制御装置80は、放射線治療装置の全体を統括して制御する。このシステム制御装置80は、システム制御計算機を備え、コンピュータプログラムとしての「システム管理アルゴリズム」、「画像追尾アルゴリズム」、「治療計画アルゴリズム」、「治療管理アルゴリズム」、「グラフィカルユーザインターフェース(GUI)」、「インターロックアルゴリズム」を含み、「治療計画データベース」、「トレンド記録データベース」、「治療データベース」を搭載している。また、システム制御装置80は、システムモニタ(ディスプレイ81)及びBITを含み、これを中心として他のブロックがそれぞれ接続され、入出力信号のやりとりがなされる。
【0061】
「治療計画データベース」は、医師が立てる治療計画に関する情報としての治療計画情報を格納している。治療計画情報は術前に行われる種々の検査に基づくものである。治療計画情報は、患者属性情報、患者画像情報、推定吸収線量情報、治療線量情報、患部位置情報等を互いに関連付けている。
【0062】
患者属性情報は、患者4の氏名、生年月日等を含む。患者画像情報は、患者4のX線断層画像から成る。推定吸収線量情報は、患部5に対する放射線(X線)の推定吸収線量、その照射方法(回数、1回の推定吸収線量、照射方向(ルート))等を示す推定吸収線量設定に関する情報である。治療線量情報は、患部5に対する放射線(X線)の治療線量、その照射方法(回数、1回の治療線量、照射方向(ルート))等を示す治療線量設定に関する情報である。患部位置情報は、患部5の位置に関する情報である。患部5の位置は、後述する定義領域5−1であっても良い。
【0063】
「トレンド記録データベース」は、照射治療の実績に関する照射実績情報を格納している。照射実績情報は、治療の際に実際に照射した放射線(X線)に関するものである。照射実績情報は、患者属性情報、環部画像情報、積算治療線量、積算推定吸収線量、照射方向(ポータル数)毎の治療線量、推定吸収線量、目標座標(患部5における照射目標の座標)及び機械座標(実際に照射を行った照射野5’の座標)、等を互いに関連付けている。患部画像情報は、治療中にリアルタイム・イメージャ30からリアルタイムに得られる患者4のX線断層画像である。この患部画像情報の一部は、患者画像情報として治療計画データベースに反映される。この照射実績情報は、治療履歴の記録として医師へ提示されると共に、要請に応じて厚生労働省に提出される。
【0064】
「治療データベース」は、物質の種類、物質の厚みと放射線(X線)の吸収量との関係を示す放射線吸収量曲線、等を互いに関連付けて格納している。
【0065】
「システム管理アルゴリズム」は、各アルゴリズム、GUI、システムモニタ(ディスプレイ81)及びBIT等のシステム制御装置80の全体を統括制御する。
【0066】
「治療計画アルゴリズム」は、治療計画データベース(患者4のX線断層画像、推定吸収線量情報)と治療データベース(物質毎の放射線吸収量曲線)とに基づいて、治療線量情報(照射方向(ルート)毎のX線の治療線量、積算の治療線量)等を算出する。そして、ディスプレイ81に表示し、医師の確認を受ける。医師は、必要に応じて、照射方向やX線の推定吸収線量等を変化させて、所望の治療線量情報となるようにする。医師の確認後、治療計画データベースへ格納する。
【0067】
「治療管理アルゴリズム」は、治療計画データベースの治療計画情報及び/又は画像追尾アルゴリズムからのX線ヘッド10の首振り量に基づいて、X線ヘッド10が所定の方向へ向くようにX線ヘッドシステム8を制御する。また、治療中にイメージャ信号処理装置31、X線ヘッドシステム8、画像追尾アルゴリズム等から得られる照射実績情報をトレンド記録データベースへ格納する。
【0068】
「画像追尾アルゴリズム」は、イメージャ信号処理装置31から得られる追尾用画像データに基づいて、患部5の座標を算出する。また、X線ヘッドシステム8から得られる各種データに基づいて、X線ヘッド10の照射野5’の座標を求める。そして、患部5の座標と、照射野5’の座標とに基づいて、X線ヘッド10の首振り量を算出する。
【0069】
「インターロックアルゴリズム」は、所定の条件が満たされた場合において、治療用X線3aや診断用X線3bを緊急停止させる。所定の条件は、緊急停止ボタンが押された場合、照射野5’と患部5とが予め設定された距離以上に離れた場合、患者4に対する治療線量及び推定吸収線量の少なくとも一方が、それぞれに対して予め設定された許容値を超えた場合、治療用X線3aを照射する際に診断用X線3bを停止する場合、診断用X線3bを照射する際に治療用X線3aを停止する場合、等である。
【0070】
リアルタイムイメージャ30で検出されたX線透過データは、イメージャ信号処理装置31内の画像再構成アルゴリズムにより診断画像に再構成され、システム制御装置80に送信される。これにより診断画像が治療中にリアルタイムで生成され、医師はシステム制御装置80のディスプレイ81上に表示された診断画像を観ながら治療を行うことができる。
【0071】
マイクロ波発生装置70は、クライストロンモジュレータ・アンド・リニアックシステム制御装置、クライストロン及びRFドライバを備えている。クライストロンは、従動型導波管系11を介して、X線ヘッド10に接続され、その内部の加速管にマイクロ波を供給する供給源である。
【0072】
X線ヘッドシステム8は、X線ヘッド10、アイソセントリック駆動機構(アークガイドレール9、ガイドレール傾動機構28、ヘッド周回移動機構68を含む)、及び、首振り駆動機構(第1首振り機構131、第2首振り機構132及びロータリRFカプラを含む)を備えている。アイソセントリック駆動機構及び首振り駆動機構は、それぞれに対応した各ドライバ(アイソセントリック駆動ドライバ及び首振り駆動ドライバ)を介して、システム制御装置80に接続され、アイソセントリック照射時におけるX線ヘッド10のヘッド周回駆動機構68及び擬似アイソセントリック照射時におけるX線ヘッド10の2軸首振り駆動がそれぞれ制御される。
【0073】
次に、上記のように構成される本発明の実施の形態に係る放射線治療装置の動作を、添付図面を参照しながら説明する。
【0074】
先ず、位置較正について説明する。図6は、放射線治療装置6の位置較正を説明するための図であり、図6(a)は、放射線治療装置6の正面図、図6(b)は側面図を示す。図1〜図3に示した構成の他に、治療用ベッド7−2上にCCDカメラ60が配設されている。
【0075】
CCDカメラ60は、その受光面の中心部がアイソセンタ5aと重なり、受光面が水平となるように設置される。CCDカメラ60は、レーザ強度分析器(図示せず)に接続されている。X線ヘッド10には、加速管等の替わりに、低出力小型のHe−Neレーザといったレーザ発信器(図示せず)が、放射されるX線と同軸となるように設置される。
【0076】
次に、位置較正の手順について説明する。
(1)ステップS1−1
図6に示す状態において、X線ヘッド10のレーザ発信器は、CCDカメラ60へレーザを出力する。
(2)ステップS1−2
CCDカメラ60は、レーザを受光する。そして、受光結果をレーザ強度分析器(図示せず)へ出力する。
(3)ステップS1−3
レーザ強度分析器は、レーザの強度分布を検出する。そして、アイソセンタ5a(=CCDカメラ60の受光面の中心)と、レーザ強度のピーク位置との変位(X軸方向、Y軸方向、Z軸方向)を算出する。
(4)ステップS1−4
算出した変位を補正値としてシステム制御装置80の記憶部(図示されず)へ格納する。
【0077】
上記位置較正の方法により、非常に簡単な方法で短時間にアークガイドレール9のような大きな機械工作物における、工作時の歪み、自重等によるたわみ、取り付け時の応力等による位置ずれを精度良く補正することができ、位置精度を向上させることが可能になる。この実施の形態の場合、位置分解能を20μm程度にすることが可能となった。
【0078】
この位置較正は、放射線治療装置6の設置時及び定期点検時に実施される。なお、位置較正は、所定の使用回数毎、放射線治療毎に行っても良い。
【0079】
次に、本発明の実施の形態に係る放射線治療装置の動作を図7に示すタイミングチャートを参照しながら説明する。
【0080】
図7(a)は、診断画像を処理するタイミング、図7(b)は、処理後の診断画像に基づく画像追尾計算及びX線ヘッド10の首振り動作のタイミング、そして、図7(c)は、治療X線の照射のタイミングをそれぞれ示している。
【0081】
先ず、放射線治療装置6のメインスイッチがオンにされると、治療用ベッドシステム7、X線ヘッドシステム8、リアルタイム・イメージャ30、マイクロ波発生装置70、システム制御装置80、システムユーティリティ90の電源がそれぞれ待機状態になる。そして、治療用ベッドシステム7が作動し、患者4が治療用ベッド7−2と共に治療エリア内に移動し、リアルタイム・イメージャ30を作動させて患部5が治療装置のアイソセンタ5aに一致するように治療用ベッド7−2を動かして位置合わせをする。このアイソセントリック位置合わせ完了後、以下の手順で、リアルタイム・イメージャ30によるリアルタイム画像診断とX線ヘッド10による放射線治療とが行われる。
【0082】
(1)ステップS2−1:時間t0〜t1
通常X線のカメラ(リアルタイム・イメージャ30)は、診断用X線発生ユニットから診断用X線3bを照射野5’に照射する。そして、センサアレイで、そのX線透過データを診断画像データとして検出する。被曝を最小限とするため、診断用X線3bの照射時間は、t0〜t1に限定する。
【0083】
(2)ステップS2−2:時間t1〜t2
検出された診断画像データは、透過X線量に比例した電流信号に変換され、プリアンプ、メインアンプを介して画像信号ディジタイザ及びデータ収録装置に取り込まれる。
【0084】
(3)ステップS2−3:時間t2〜t3
収録された診断画像データは、データ収録装置からイメージャ信号処理装置31に送られる。そして、イメージャ信号処理装置31は、画像再構成アルゴリズムを用いて診断画像データを演算処理し、追尾用画像データに変換する。追尾用画像データは、放射線治療装置6の座標系の各座標点(Xi、Yi、Zi)、(i=1〜n:nはデータ数)での診断画像を示すデータである。この追尾用画像データは、システム制御装置80に送られる。
【0085】
システム制御装置80は、追尾用画像データを、患部5の(X線CT)診断画像としてディスプレイ81上に再生表示すると共に、患部画像情報としてトレンド記録データベースに格納する。ディスプレイ81上には、図15に示すように、(X線CT)診断画像の他に照射線量及び積算線量が表示される。これにより、医師による治療状況の確認、現在の治療の良否の判断、次の治療行為の立案等を容易に行うことのできる。なお、ディスプレイ81上への表示は、照射線量及び積算線量に加え、推定吸収線量及び積算推定吸収線量を表示するように構成できる。また、図15中の右側の絵は、計画線量(破線で示す)に対し、現在線量(実線で示す)の方向に放射線が照射されていることを示している。
【0086】
リアルタイム・イメージャ30及びイメージャ信号処理装置31は、時間t3の後、再び時間t0〜t3のプロセスを繰り返す。図7中、時間t3=時間t10であり、時間t0〜t3のプロセス=時間t10〜t13、時間t20〜t23…のプロセスである。
【0087】
治療用X線3aの直接線、漏洩線及び散乱線が、リアルタイム・イメージャ30のセンサアレイ(検出器)に影響を与えないようにするため、少なくとも診断用X線3bを照射している時間t0〜t1においては、治療用X線3aが照射されないように、X線ヘッド10はインターロックされている。
【0088】
これらの診断画像処理(ステップS2−1〜S2−3)に要する合計時間t0〜t3は、0.01秒である。即ち、診断画像処理の1サイクル時間は、0.01秒である。これは、心鼓動等の速い動きに追従する上では充分なサンプルレートである。
【0089】
(4)ステップS2−4:時間t3〜t4
システム制御装置80は、画像追尾アルゴリズムを用いて、以下の画像追尾計算を行う。即ち、追尾用画像データに基づいて、患部5の座標(放射線治療装置6の座標系での座標点(X、Y、Z))を抽出する。一方、ガイドレール傾動機構28、ヘッド周回移動機構68、第1首振り機構131及び第2首振り機構132の位置(座標)、回転角等に基づいて、現在のX線ヘッド10の照射野5’の座標(放射線治療装置6の座標系での座標点(x、y、z))を算出する。そして、▲1▼2点間の距離L=|(X、Y、Z)−(x、y、z)|が予め設定された値L02以下である場合、首振り制御をしないこととし、▲2▼距離Lが予め設定された値L01以上である場合、首振り量をθ0とし、▲3▼L02<距離L<L01の場合、患部5の座標と照射野5’の座標とに基づいて、X線ヘッド10の首振り量(θ1、θ2)を算出する。
【0090】
ただし、X線ヘッド10の首振り量(θ1、θ2)は、S1首振りドライブ軸周りの微小変位角(首振り角)θ1(回転方向、回転角度の大きさ)及びS2首振りドライブ軸周りの微小変位角(首振り角)θ2(回転方向、回転角度の大きさ)である。L01は、時間t4〜t5の間にX線ヘッド10が首振り可能な最大距離である。また、L02は、患部5の座標点(X、Y、Z)及び照射野5’の座標点(x、y、z)の算出の際に見込まれる誤差の値である。
【0091】
この患部5の移動(運動)の状態(座標点(X、Y、Z))は、図14に示すように、システム制御装置80のディスプレイ81上に表示される。ただし、患部5だけでなく、その周辺の領域(例示:患部5を含む輪郭線5−2(後述))を同様に示しても良い。この際、図16の右側の絵に示すように、計画線量(破線で示す)に対し、現在線量(実線で示す)の方向が大きくずれた場合は、「治療線偏差大」というメッセージが表示されると共にインターロックがかけられる。これにより、医師は、治療部の状況まで含めて総合情報で治療の良否を判断できる。
【0092】
(5)ステップS2−5:時間t4〜t5
算出されたX線ヘッド10の首振り量(θ1、θ2)に基づいて、システム制御装置80は、治療管理アルゴリズムを用いて、X線ヘッド10の首振り量(θ1、θ2)を示す首振り駆動信号を、X線ヘッドシステム8に送る。首振り駆動信号に基づいて、X線ヘッドシステム8のX線ヘッド首振り駆動ドライバにより、第1首振り機構131及び第2首振り機構132が駆動され、X線ヘッド10が所望の方向へ向く。システム制御装置80は、時間t5の後の時間t13から、再び時間t3〜t5のプロセスを繰り返す。図7中では、時間t3〜t5のプロセス=時間t13〜t15、時間t23〜t25…のプロセスである。
【0093】
これらの画像追尾計算及びX線ヘッド首振り(ステップS2−4〜S2−5)にかかる合計時間t3〜t5は、0.01秒である。即ち、画像追尾計算及びX線ヘッド首振りの1サイクル時間は、0.01秒である。これは、心鼓動等の速い動きに追従する上では充分なレートである。
【0094】
第1首振り機構131のS1首振り駆動用サーボモータ及び第2首振り機構132のS2首振り駆動用サーボモータ(何れも図示しない)を駆動している時間t4〜t5には、首振り角の誤動作の可能性があるため、治療用X線3aが照射されないように、X線ヘッド10はインターロックされ、安全性が確保されるようになっている。
【0095】
(6)ステップS2−6:時間t5〜t6
システム制御装置80は、システム管理アルゴリズムを用いて、時間t5に治療用X線3aの照射を指示ずる信号としての治療X線照射信号をX線ヘッド10に送る。これにより、X線ヘッド10のインターロックが解除され、患部5への治療用X線3aの照射が開始される。治療用X線3aの照射時間t5〜t6は、約50ミリ秒である。照射のデューティは、約50%である。システム制御装置80は、時間t6の後の時間t15から、再び時間t5〜t6のプロセスを繰り返す。図7中では、時間t5〜t6のプロセス=時間t15〜t16、時間t25〜t26…のプロセスである。
【0096】
この治療X線照射(ステップS2−6)にかかる合計時間t5〜t6は、0.01秒である。即ち、治療X線照射の1サイクル時間は、0.01秒である。これは、心鼓動等の速い動きに追従する上では充分なレートである。
【0097】
ここで、X線ヘッド10を首振りしながら治療X線3aを照射する様子について、図面を参照して更に説明する。図8は、X線ヘッド10による放射線治療の様子を示す斜視図である。X線ヘッド10は、患部5へX線を照射する。
【0098】
図9及び図10は、X線ヘッド10を首振りしながら治療X線3aを照射する様子を説明する図である。図9は、図8におけるA−A断面、図10は、図8におけるB−B断面である。
【0099】
照射野の移動に追従して照射するには、システム制御装置80は、上記時間t3〜t4において、算出された患部5の位置(座標(X、Y、Z))と、現在のX線ヘッド10の照射野5’の座標(x、y、z))とに基づいて、X軸方向及びY軸方向における患部5の照射野5’からのシフト量DV1、DV2を算出する。そして、シフト量DV1、DV2に基づいて、所定の計算式を用いて、第1首振りドライブ軸S1及び第2首振りドライブ軸S2周りの移動による変位角θ1及びθ2をそれぞれ求める。
【0100】
上記時間t5〜t6において、X線ヘッド10を第1首振りドライブ軸S1の周りに変位角θ1、第2首振りドライブ軸S2の周りに変位角θ2だけ高速首振りさせる。そして、首振りを停止させると同時に、X線ヘッド10から治療用X線3aを出射する。
【0101】
以上のステップS2−1〜ステップS2−6により、頚部以下の呼吸や心鼓動、蠕動や膀胱内の尿量等、臓器の運動や状態の影響を受けて動く腫瘍等の患部5に対して、X線ヘッド10の照準が迅速かつ高応答に追従し、放射線(X線)を高精度に照射することが可能になる。即ち、診断画像の処理時間を含めて0.03秒以内にX線ヘッド10を高速で首振り動作させ、放射線(X線)させることができ、照射野(患部)の動きに対して迅速に追随させることができる。
【0102】
上記プロセスでは、ステップS2−4:時間t3〜t4において、ステップS2−5でX線ヘッド10に首振りさせる角度を所定の大きさに制限している。これは、首振り角度が大きくなると、首振りにかかる時間が長くなり、その間に患部5が更に移動してしまう。その結果として、X線ヘッド10の照射野5’の座標点(x、y、z)が、患部5の座標点(X、Y、Z)の位置から大きくずれてしまうからである。
【0103】
X線ヘッド10が追尾する患部5の早い動きは、呼吸及び心鼓動によるものである。この場合、患部5は、概ね同じ領域内(ただし、経路は必ずしも同じではない)で移動している。従って、一度、X線ヘッド10の照射野5’の座標点(x、y、z)と患部5の座標点(X、Y、Z)とが完全に一致しない場合があっても、その後一致させることは可能である。
【0104】
診断画像データの取得や画像追尾計算に異常が生じた場合には、その時点で治療用X線3aの照射にインターロックをかけて照射を停止させ、安全性を確保する。本装置では、X線ヘッド10の首振り、及び位置決めが正常に行われたことを確認してから治療用X線3aの照射がなされるように設計されている。そして、照射野5’の座標点(x、y、z)と患部5の座標点(X、Y、Z)との偏差が、予め設定された許容値以上の場合、そのサイクルでは、ステップS2−6(時間t5〜t6)での治療用X線3aの照射は行なわれない。
【0105】
また、システム制御装置80は、必要に応じて、ヘッド周回移動機構68、傾斜機構28及び治療用ベッドシステム7を移動して、患部5にX線ヘッド10の照準を合わせようにすることも可能である。この場合、システム制御装置80は、時間t3〜t4において、患部5の座標と照射野5’の座標とに基づいて、X線ヘッド10の首振り量(第1首振り機構131及び第2首振り機構132用)及び移動量(ヘッド周回移動機構68、傾斜機構28及び治療用ベッドシステム7用)を算出する。次に、時間t4〜t5において、X線ヘッド10の首振り量及び移動量をX線ヘッドシステム8へ出力する。そして、第1首振り機構131、第2首振り機構132、ヘッド周回移動機構68、傾斜機構28及び治療用ベッドシステム7を移動して、患部5にX線ヘッド10の照準を合わせる。
【0106】
治療用X線3aの照射停止後、タイミングt5で診断用ビーム3bの照射を開始し、次の診断画像処理サイクルt5〜t8に移行する。次いで、診断画像処理後のタイミングt3にX線ヘッド10のインターロックが解除され治療ビーム3aの照射が再開される。
【0107】
このようにして、診断画像処理サイクル(図7中、0〜T1):0.01秒、画像追尾計算サイクル及びX線ヘッド首振りサイクル(図7中、T1〜T2):0.01秒、及び、治療X線照射サイクル(図7中、T2〜T3):0.01秒の計0.03秒のサイクルが繰り返される。即ち、概ね1/30秒毎に正確に放射線照射ヘッドを照射対象へ向けることができ、患部(治療野)が心鼓動のような最も速い動きを有していても、照射対象をリアルタイムに正確に追尾し、放射線を照射できる。
【0108】
また、治療中の追尾用画像データである患部5の診断画像データが患部画像情報として順次トレンド記録データベースに格納されるので、後にこのトレンド記録データベースを参照することにより、治療放射線を実際に照射した部位を明確に知ることができる。従って、治療履歴の記録として十分であり、また、その後の治療計画の立案が容易になる。
【0109】
次に、擬似ノンアイソセントリックな治療の手順について説明する。図11は、擬似ノンアイソセントリックな治療の手順をディスプレイ81の表示で示すフロー図である。なお、図11に示した例では、X、Y及びZの3方向からの患部の診断画像がディスプレイ81に表示されている例を示している
【0110】
(1)ステップS3−1
放射線治療においては、医師が治療計画を立てる。その治療計画は術前に行われる種々の検査に基づくものである。それらの治療計画は、治療計画データベースに格納される。更に、医師は手術中において、放射線治療装置を用いることにより、患部の病巣を直接的にリアルタイムで画像診断できるので高精度で確実性の高い放射線治療を行うことができる。
【0111】
(2)ステップS3−2
図11(a)に示すように、リアルタイム・イメージャ30及びイメージャ信号処理装置31のみを用いて患部5及びその近傍領域の診断画像が再構成され、システム制御装置80のディスプレイ81上に再生表示される。この場合、図15に示すように、照射線量及び積算線量、更には推定吸収線量及び積算推定吸収線量がディスプレイ81上に表示されるが、図11(a)〜図11(f)では省略してある。診断画像の再構成は、上記ステップS2−1〜ステップS2−3により行われる。ただし、この段階では、ステップS2−4〜ステップS2−6は行なわない。
【0112】
(3)ステップS3−3
図11(b)に示すように、医師は、ディスプレイ81上で患部5の各断面図を確認して、画像追尾のための照射野5’の輪郭線を定義する。ここで、治療開始に先立って、照射野5’のマッピングは終了しており(治療計画データベース)、これを参考に複数のスライスで照射野5’の輪郭を定義する。輪郭で定義された領域は、定義領域5−1であり、定義領域5−1は患部5を含む。定義領域5−1は、治療計画データベースに格納される。
【0113】
治療計画アルゴリズムは、治療計画データベース(定義領域5−1を含む)と治療データベースとに基づいて、治療線量情報(照射方向(ルート)毎のX線の治療線量、積算の治療線量)等を算出する。そして、ディスプレイ81に表示し、医師の確認を受ける。医師は、必要に応じて、照射方向やX線の推定吸収線量等を変化させて、所望の治療線量情報となるようにする。医師の確認後、治療線量情報は、治療計画データベースへ格納される。
【0114】
(4)ステップS3−4
図11(c)に示すように、システム制御装置80の画像追尾アルゴリズムにより、画像輪郭抽出を行う。即ち、実際の患部5の診断画像と定義された定義領域5−1の輪郭線とのパターンマッチングを行い、輪郭線5−2として表示する(後述)。そして、画像追尾を開始し、図14に示すように、患部5の移動状態をディスプレイ81に表示する。医師は、画像追尾状況を目視で確認する。画像追尾は、上記ステップS2−4により行われる。従って、上記ステップS2−1〜ステップS2−4が繰り返し行われる。ただし、この段階では、ステップS2−5〜ステップS2−6は行なわない。
【0115】
(5)ステップS3−5
図11(d)に示すように、画像追尾が安定した後に、医師はマスターアームスイッチ(Master Arm SW)を操作して、X線ヘッドシステム8をARMED状態にする。X線ヘッドシステム8は、照準をクロスヘアラインで照射ボリュームを赤色でディスプレイ81上に表示する。そして、画像追尾と同時に、X線ヘッド10の追尾(首振り)も行われる。画像及びX線ヘッド10による追尾が継続しているため、照準及び照射ボリュームは、照射野5’の移動と共に自動的に追従する。X線ヘッド10の追尾(首振り)は、上記ステップS2−5により行われる。従って、上記ステップS2−1〜ステップS2−5が繰り返し行われる。ただし、この段階では治療用X線3aの放出は行わないので、ステップS2−6は行なわない。
【0116】
(6)ステップS3−6
図11(e)に示すように、医師のトリガ操作で治療用X線3aの照射を開始する。治療計画の段階で予定の照射時間は決まっており、ディスプレイ81上ではカウントダウンが開始される。その一方で、1回の照射の照射時間(ステップS2−6:時間t5〜t6)も決まっている。従って、短時間(時間t5〜t6)の照射を繰り返す間に、カウントが減少する。そして、最終的にゼロになると治療用X線3aは自動的に停止する。治療用X線3aの治療線量は、X線ヘッド10内の図示しない電離箱により検出され、治療管理アルゴリズムへ出力される。治療用X線3aの照射は、上記ステップS2−6により行われる。従って、上記ステップS2−1〜ステップS2−6が繰り返し行われる。
【0117】
また、治療管理アルゴリズムにより、治療中にイメージャ信号処理装置31、X線ヘッドシステム8、画像追尾アルゴリズム等から得られる照射実績情報(の全部又は一部)が、ディスプレイ81上に継続的に表示される。医師は、この照射実績情報(の全部又は一部)を確認しながら、トリガを引きつづけて照射を継続する。照射実績情報は、トレンド記録データベースへ格納する。
【0118】
システム制御装置80は、診断画像のサンプリング(追尾)、及び、治療用X線3aの照射を高速に交互に続け、画像追尾と治療用X線の照射とをリアルタイムで継続する。カウントダウンがゼロになる前であっても、医師がトリガを離せば、そのタイミングで直ちに治療用X線3aは停止するので、安全性は充分に確保される。
【0119】
(7)ステップS3−7
図11(f)に示すように、医師はマスターアームスイッチをSAFE位置として、システムを安全な状態にし、X線ヘッド10を次の照射位置へ移動させる。この段階では、上記ステップS2−1〜ステップS2−3により行われる。そして、ステップS2−4〜ステップS2−6は行なわない。
【0120】
以上のステップS3−1〜S3−7は、複数の照射方向(座標)について実施され、2つの診断画像から求められた照射方向毎の照射実績情報がトレンド記録データベースに格納される。より具体的には、照射方向として、図17(A)に概念的に示すように、X線ヘッド10からの放射線の方向によりXY軸方向が定まり、アークガイドレール9の傾きによりZ軸方向が定まるような3次元の座標が求められる。図17(B)は、6つの照射方向に対して計画線量、照射線量及び積算線量がトレンド記録データベースに格納される例を示している。この構成により、患者の患部の座標情報が得られるので放射線の方向が明確になり、治療計画との照合が容易になる。
【0121】
一連の照射終了後に、これに先立ち医師は1日の累積被曝線量の総計にあたるトータルドウズ(Total Dose)を確認する。即ち、治療管理アルゴリズムにより、トレンド記録データベースからデータを読出し、当日の累積線量及び1クール内の累積線量分布を画面に表示する。治療に関するデータは、トレンド記録データベース内の、患者4毎に作成される治療ファイル(照射実績情報を含む)に記憶される。
【0122】
ここで、ステップS3−4における実際の患部5の診断画像と定義領域5−1の輪郭線とのパターンマッチングする方法について、更に説明する。
【0123】
図12は、患部5と定義領域5−1とパターンマッチングによる輪郭線5−2との関係を示す図である。図12(a)は、患部5と定義領域5−1との関係を示し、図12(b)〜(e)は、患部5と輪郭線5−2との関係を示す。
【0124】
(1)ステップS4−1
医師は、図12(a)のように、ディスプレイ81に描画可能なタッチペンで、或いは、マウスのようなポインタで描画ツールの要領でディスプレイ81上に定義領域5−1を示す。
(2)ステップS4−2
治療計画アルゴリズムは、ディスプレイ81上に描かれた定義領域5−1と、ディスプレイ81上の診断画像とに基づいて、定義領域5−1内の診断画像を抽出する。そして、その診断画像の形状、座標、明度分布を把握する。又は、図12(b)に示すような定義領域5−1の所定の割合(例示90%)を占める明度範囲の形状を抽出することにより、その診断画像の形状、座標、明度分布を把握する。
(3)ステップS4−3
治療計画アルゴリズムは、定義領域5−1の範囲の形状、又は、所定の割合を示す明度範囲の形状について、その重心を求める。そして、ディスプレイ81上に「+」で表示する。例えば、定義領域5−1(図12(a))の重心は、図12(c)のようになる。所定の割合を示す明度範囲(図12(b))の重心は、図12(d)のようになる。なお、図12(e)のように、単に重心だけ示しても良い。以上により、パターンマッチングを終了する。
【0125】
ディスプレイ81上において、定義領域5−1の範囲、又は、所定の割合を示す明度範囲を示す明度範囲を特定の色で表示し、その他は他の色で表示するという2値化表示を行うことも可能である。定義領域5−1等が判別しやすくすることができる。
【0126】
ただし、明度分布の把握は、以下のように行なう。図13は、診断画像における明度分布の一例を示すグラフである。縦軸は明度、横軸は診断画像の位置である。診断画像の定義領域5−1における、明度は、グラフからL1〜L2の範囲となることがわかる。従って、定義領域5−1の明度範囲は、L1〜L2となる。
【0127】
また、定義領域5−1の所定の割合(例示90%)を占める明度範囲とは、明度範囲L1〜L2のうち、定義領域5−1の所定の割合(例示90%)の面積を占めるように選択された連続する明度範囲L3〜L4である。この場合、L2=L4となる。なお、同じ明度を示す他の位置は、定義領域5−1から離れているので、認識しない。
【0128】
以上説明したように、本発明の実施の形態に係る放射線治療装置によれば、画像処理を含めて0.02秒以内に放射線照射ヘッド(X線ヘッド10)を高速首振り動作させ、照射野(患部)の動きに対して追従させることができるので、高精度に放射線を照射(照射時間0.01秒)できる。このように患部の動きに対応して、高応答かつ高精度にノンアイソセントリック照射することが可能であるので、頚部以下の呼吸や心鼓動、蠕動や膀胱内の尿量等、臓器の運動や状態の影響を受けて腫瘍等の照射対象が移動する部位を治療対象とすることができるようになる。
【0129】
なお、上述した例では、検査装置としてリアルタイム・イメージャ30を放射線治療装置と組み合せた場合について説明したが、本発明はこれのみに限定されることなく、通常型のX線カメラ、特殊な用途ではPET(Positron Emission Tomography)等の他の非磁気型検査装置を放射線治療装置と組み合わせることが可能である。
【0130】
通常型のX線カメラの場合には、異なる目視線を持つ2つ以上のカメラが必要である。また、コントラストの低い軟部組織等は、イメージングできないため、骨組織等のコントラストの高いランドマークを元に予めX線CTやMRI等で照射野の位置決めができるようにしておく。或いは、小型の金プレート等を照射野付近に埋め込んでマーカとするか、もしくはDSA(Digital Subtraction Angiography)のように造影剤や差分画像処理により画像強調できるような工夫を行う。また、X線CTやPETでは、リアルタイムイメージングのために、高速のリアルタイム画像再構成計算を行う。
【0131】
次に、図18及び図19を参照して、本発明の実施の形態に係る放射線治療装置の第1の変形例について説明する。なお、上述した実施の形態に係る放射線治療装置の説明と重複する部分の説明は省略する。
【0132】
図18は、本発明の実施の形態に係る放射線治療装置の第1の変形例の構成を示す側面図であり、図19は、その回転ドラム(治療用ガントリ)の構成を示す正面図である。
【0133】
この放射線治療装置6Aでは、回転ドラム(治療用ガントリ)99上に治療用のX線ヘッド10、治療用X線源(CT用X線管)97及びセンサアレイ98が搭載されている。即ち、装置全体の構造としては、上記実施の形態のリアルタイム・イメージャ30である回転型のX線CT検査装置のドラム部の上部にX線ヘッド10を装備した構造である。回転ドラム(治療用ガントリ)99の回転中心は、アイソセンタ5aである。X線ヘッド10は、4MeV〜10MeVの電子リニアックからなり、図示するように、2軸(第1首振り軸S1、第2首振り軸S2)に首振りできる。即ち、これらの首振り動作によって、回転ドラムの回転軸周りのアイソセントリックな照射に加えて、2軸でのノンアイソセントリックな照射が可能である。なお、第2首振り軸S2の首振りには、回転ドラムの回転に伴う照準角度補正も含める。一方、第1首振り軸S1の首振りに関しての照準角度補正は不要である。
【0134】
診断用X線源(CT用X線管)97及びセンサアレイ98は、治療用のX線ヘッド10と干渉を生じない箇所にそれぞれ取り付けられ、診断用X線源(CT用X線管)97とセンサアレイ98とは互いに向き合っている。検出用のセンサアレイ98は、X線用であり、マルチ配列(Multi Law)タイプの多列センサである。X線CTやPETでは、リアルタイムイメージングに高速のリアルタイム画像再構成計算処理を行う。
【0135】
次に、図20を参照して、本発明の実施の形態に係る放射線治療装置の第2の変形例について説明する。なお、上述した実施の形態及びその第1の変形例に係る放射線治療装置説明と重複する部分の説明は省略する。
【0136】
図20は、本発明の実施の形態に係る放射線治療装置の第2の変形例における回転ドラム(治療用ガントリ)の構成を示す正面図である。この放射線治療装置6Bでは、回転ドラム(治療用ガントリ)99上に治療用のX線ヘッド10、通常のX線カメラを構成する2組のX線源97A、97B及びセンサアレイ98A、98Bのセットを搭載している。それらの相対位置は、所定の範囲内で固定されている。所定の範囲は、センサアレイ98A又はセンサアレイ98B−アイソセンタ5a−X線ヘッド10の成す角は、60度〜20度である。より好ましくは、45度〜30度である。これは、X線ヘッド10、X線源97A及びX線源97Bが、相互に影響を及ぼし合わずに、それぞれが正確に動作し、十分な精度を有する診断画像も得られる条件に基づいて設定される。
【0137】
診断用X線源(CT用X線管)とセンサアレイとが装備された第1の変形例に係る放射線治療装置とは異なり、回転ドラム99には、通常のX線カメラを構成する2組のX線源97A、97B及びセンサアレイ98A、98Bのセットを装備しており、X線源−センサアレイのセットの目視線は互いに一致しないようになっている。X線源97A及びX線源97Bは、図20におけるX線ヘッド10−アイソセンタ5aを結ぶ直線を挟んで互いに反対の側にある。センサアレイ98A及びアイソセンタ98Bも、同様である。
【0138】
これにより、患者4の体内の患部5やランドマーク、微小な金プレート等のX線透視画像を2軸で取得し、患者4の体内における各部位の動きを迅速かつ正確に把握できる。なお、X線透視画像の画像強調方式としては、造影剤を用いてDSAのような画像処理を行う方式も考えられる。また、センサアレイ98A、98Bは、X線ヘッド10側に取り付けられているので、非常に強力なX線である治療用X線3aがセンサアレイ98A、98Bに入射することがない。
【0139】
X線ヘッド10は、4MeV〜10MeVの電子リニアックからなり、図示のように、2軸(第1首振り軸S1、第2首振り軸S2)に首振りできる。即ち、これらの首振り動作によって、回転ドラムの回転軸周りのアイソセントリックな照射に加えて、2軸でのノンアイソセントリックな照射が可能である。なお、第2首振り軸S2の首振りには、回転ドラムの回転に伴う照準角度補正も含める。一方、第1首振り軸S1の首振りに関しての照準角度補正は不要である。
【0140】
次に、図21を参照して、本発明の実施の形態に係る放射線治療装置の第3の変形例について説明する。なお、上述した実施の形態及びその第1及び第2の変形例に係る放射線治療装置の説明と重複する部分の説明は省略する。
【0141】
図21は、本発明の放射線治療装置の実施の形態の第3の変形例に係る放射線治療装置の構成を示す斜視図である。この放射線治療装置6Cは、リアルタイム・イメージャ(30)としてX線ヘッド10と、X線源97A、97Bと、センサアレイ98A、98Bとを備えている。
【0142】
X線ヘッド10は、アークガイドレール9に移動可能に設けられている。X線源97A、97Bは、それぞれX線ヘッド10のY軸方向の互いに異なる一方の側に固定されている。センサアレイ98A、98Bは、それぞれX線源97A、97Bにアイソセンタ5aを経由して対向する位置に、X線源97A、97Bに対する相対的な位置関係を固定して設けられている。X線源97A及びX線源97Bは、図21におけるX線ヘッド10−アイソセンタ5aを結ぶ直線を挟んで互いに反対の側にある。センサアレイ98A及びアイソセンタ98Bも、同様である。
【0143】
アークガイドレール9に治療用のX線ヘッド10が搭載されている点で実施の形態に係る放射線治療装置と同様である。また、通常のX線カメラを構成する2組のX線源97A、97B及びセンサアレイ98A、98BのセットをX線ヘッド10に対して固定している点で、第2変形例と同様である。搭載している。それらの相対位置は、所定の範囲内で固定されている。所定の範囲は、センサアレイ98A又はセンサアレイ98B−アイソセンタ5a−X線ヘッド10の成す角は、60度〜20度である。より好ましくは、45度〜30度である。これは、X線ヘッド10、X線源97A及びX線源97Bが、相互に影響を及ぼし合わずに、それぞれが正確に動作し、十分な精度を有する診断画像も得られる条件に基づいて設定される。
【0144】
X線CT検査装置が装備された上記実施の形態、回転ドラム99に診断用X線源(CT用X線管)とセンサアレイとが装備された上記第1変形例、回転ドラム99に2組のX線源及びセンサアレイのセットが装備された上記第2の変形例とは異なり、あらゆる照射状況にいても、X線源−センサアレイのセットは、X線ヘッド10に接続され、X線ヘッド10に対して、固定された位置関係を有するように動作する
【0145】
これにより、上記各実施の形態の動作の効果が得られるほかに、X線源−センサアレイのセットは、X線ヘッド10に対して、固定された位置関係を有しているので、診断画像を取得する制御にかかる負担や、リアルタイム・イメージャの動作にかかる負担を大幅に低減できる。また、センサアレイ98A、98Bは、X線ヘッド10側に取り付けられているので、非常に強力なX線である治療用X線3aがセンサアレイ98A、98Bに入射することがない。
【0146】
X線ヘッド10は、4MeV〜10MeVの電子リニアックからなり、図示のように、2軸(第1首振り軸S1、第2首振り軸S2)に首振りできる。即ち、これらの首振り動作によって、回転ドラムの回転軸周りのアイソセントリックな照射に加えて、2軸でのノンアイソセントリックな照射が可能である。
【0147】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、被検体に対して放射線治療がなされた後の治療計画を容易にすることのできる放射線治療装置及び放射線治療装置の動作方法を提供できる。より具体的には、治療中の患部の画像が記録されるので治療放射線を実際に照射した部位を容易に知ることができる。従って、治療履歴の記録としては十分であり、また、放射線治療がなされた後の治療計画を容易に立てることができる。
【0148】
また、本発明によれば、放射線照射ヘッドの稼働状態に基づいて治療用放射線による治療履歴を算出する演算部を更に備え、記録部は、演算部で算出された治療履歴を患部の画像に対応付けて順次記録するように構成し、更に、演算部は、治療履歴として、治療用放射線が投入された治療線量及び被検体に吸収されたと推定される推定吸収線量を、治療用放射線の照射方向毎に算出し、また、照射方向は、放射線照射ヘッドの線源を表す線源座標と被検体の患部の座標を表す目標座標とから定めるようにしたので、医師による治療状況の確認、現在の治療の良否の判断、次の治療行為の立案等を容易に行うことができる。
【0149】
また、本発明によれば、記録部に記録された患部の画像及び治療履歴を表示する表示器を更に備えたので、医者はこの表示器を見ることにより的確な判断を迅速に下すことができる。また、本発明によれば、表示器は、治療用放射線の照射線量の瞬時値及び積算値を更に表示すので、治療中の照射状態を表す情報に加えて、治療放射線を照射した部位及びその時の線量が表示器に表示されで、医師による治療状況の確認、次の治療行為の立案、現在の治療の良否の判断等が容易である。
【0150】
また、本発明によれば、表示器は、治療位置の適否を表す情報を更に表示するので、治療位置の適否を表す情報が表示されるので、治療部の状況まで含めて総合情報で治療の良否を判断できる。
【0151】
更に、本発明によれば、記録部は、放射線照射ヘッドからの治療用放射線が照射される患部の空間座標を更に記録するので、放射線の照射方向が明確になるので治療計画との照合が容易になる。また、医師による治療状況の確認、現在の治療の良否の判断、次の治療行為の立案等を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る放射線治療装置の構成を示す側面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る放射線治療装置の構成を示す正面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る放射線治療装置の構成を示す斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る放射線治療装置の他の構成を示す斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る放射線治療装置の制御システムの構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る放射線治療装置の位置較正を説明するための図であり、(a)は正面図、(b)は側面図を示す。
【図7】本発明の実施の形態に係る放射線治療装置の動作を示すタイミングチャートであり、(a)は診断画像を処理する動作のタイミング、(b)は処理後の診断画像に基づく画像追尾計算及びX線ヘッドの首振り動作のタイミング、(c)は治療X線の照射のタイミングを示す。
【図8】本発明の実施の形態に係る放射線治療装置のX線ヘッドによる放射線治療の様子を示す斜視図である。
【図9】本発明の実施の形態に係る放射線治療装置のX線ヘッドを首振りしながら治療X線を照射する様子を説明する図であり、図8におけるA−A断面を示す。
【図10】本発明の実施の形態に係る放射線治療装置のX線ヘッドを首振りしながら治療X線を照射する様子を説明する図であり、図8におけるB−B断面を示す。
【図11】本発明の実施の形態に係る放射線治療装置の擬似ノンアイソセントリックな治療の手順をディスプレイの表示で示すフロー図である。
【図12】本発明の実施の形態に係る放射線治療装置の患部と定義領域とパターンマッチングによる輪郭線との関係を示す図であり、(a)は患部と定義領域との関係、(b)〜(e)は患部と輪郭線との関係を示す。
【図13】本発明の実施の形態に係る放射線治療装置の診断画像における明度分布の一例を示すグラフである。
【図14】本発明の実施の形態に係る放射線治療装置の追尾状態モニタの例を示す図である。
【図15】本発明の実施の形態に係る放射線治療装置のディスプレイへの表示例を示す図である。
【図16】本発明の実施の形態に係る放射線治療装置のディスプレイへの他の表示例を示す図である。
【図17】本発明の実施の形態に係る放射線治療装置の放射線の照射方向を説明するための図である。
【図18】本発明の実施の形態に係る放射線治療装置の第1の変形例の構成を示す側面図である。
【図19】本発明の実施の形態に係る放射線治療装置の第2の変形例の回転ドラム(治療用ガントリ)の構成を示す正面図である。
【図20】本発明の実施の形態に係る放射線治療装置の第2の変形例の回転ドラム(治療用ガントリ)の構成を示す正面図である。
【図21】本発明の実施の形態に係る放射線治療装置の第3の変形例の構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
3a 治療用X線
3b 診断用X線
4 患者
5 患部
5’ 照射野
5a アイソセンタ
5b 首振り領域
6、6A、6B、6C 放射線治療装置
7 治療用ベッドシステム
7−1 ベッド駆動システム
7−2 治療用ベッド
7−3 患者固定装置
8 X線ヘッドシステム
9 アークガイドレール
10 X線ヘッド
11 従動導波管系
12、13、15 リンクアーム
14a、14b、14c、16 関節部
20 イメージャ傾斜機構
21 サーキュレータ
22 ダミーロード
26 ガイドレール傾斜軸
28 ガイドレール傾動機構
30 リアルタイム・イメージャ
31 イメージャ信号処理装置
60 CCDカメラ
68 ヘッド周回移動機構
70 マイクロ波発生装置
80 システム制御装置
90 システムユーティリティ
95 回転駆動機構
96、96A、96B 保持フレーム
97、97A、97B X線源
98、98A、98B センサアレイ
99 回転ドラム(治療用ガントリ)
131 第1首振り機構
132 第2首振り機構
S1 第1首振り軸
S2 第2首振り軸
R1 第1首振り方向
R2 第2首振り方向
G1 アークガイドレール移動方向
H1 X線ヘッド移動方向
K1 リアルタイム・イメージャ移動方向
Q リアルタイム・イメージャ回転軸

Claims (16)

  1. 治療用放射線を照射する放射線照射ヘッドと、
    前記放射線照射ヘッドからの前記治療用放射線が照射される被検体の患部を追尾しながら該患部の画像を生成する画像処理部と、
    前記画像処理部で生成された前記患部の画像を順次記録する記録部、
    とを具備する放射線治療装置。
  2. 前記放射線照射ヘッドの稼働状態に基づいて前記治療用放射線による治療履歴を算出する演算部、を更に備え、
    前記記録部は、前記演算部で算出された前記治療履歴を前記患部の画像に対応付けて順次記録する、請求項1に記載の放射線治療装置。
  3. 前記演算部は、前記治療履歴として、前記治療用放射線が投入された治療線量及び被検体に吸収されたと推定される推定吸収線量を、前記治療用放射線の照射方向毎に算出する、請求項2に記載の放射線治療装置。
  4. 前記照射方向は、前記放射線照射ヘッドの線源を表す線源座標と前記被検体の患部の座標を表す目標座標とから定められる、請求項3に記載の放射線治療装置。
  5. 前記記録部に記録された前記患部の画像及び前記治療履歴を表示する表示器、を更に備えた請求項2乃至4の何れか1項に記載の放射線治療装置。
  6. 前記表示器は、前記治療用放射線の照射線量の瞬時値及び積算値を更に表示する、請求項5に記載の放射線治療装置。
  7. 前記表示器は、治療位置の適否を表す情報を更に表示する、請求項6に記載の放射線治療装置。
  8. 前記記録部は、前記放射線照射ヘッドからの治療用放射線が照射される患部の空間座標を更に記録する、請求項1乃至7の何れか1項に記載の放射線治療装置。
  9. 放射線照射ヘッドからの治療用放射線が照射される被検体の患部を追尾しながら該患部の画像を生成する画像生成ステップと、
    該生成された前記患部の画像を順次記録する記録ステップ、
    とを具備する放射線治療装置の動作方法。
  10. 前記放射線照射ヘッドの稼働状態に基づいて前記治療用放射線による治療履歴を算出する演算ステップ、を更に備え、
    前記記録ステップは、前記演算ステップで算出された前記治療履歴を前記患部の画像に対応付けて順次記録する、請求項9に記載の放射線治療装置の動作方法。
  11. 前記演算ステップは、前記治療履歴として、前記治療用放射線が投入された治療線量及び被検体に吸収されたと推定される推定吸収線量を、前記治療用放射線の照射方向毎に算出する、請求項10に記載の放射線治療装置の動作方法。
  12. 前記照射方向は、前記放射線照射ヘッドの線源を表す線源座標と前記被検体の患部の座標を表す目標座標とから定められる、請求項11に記載の放射線治療装置の動作方法。
  13. 前記記録ステップで記録された前記患部の画像及び前記治療履歴を表示する表示ステップ、を更に備えた請求項10乃至12の何れか1項に記載の放射線治療装置の動作方法。
  14. 前記表示ステップは、前記治療用放射線の照射線量の瞬時値及び積算値を更に表示する、請求項13に記載の放射線治療装置の動作方法。
  15. 前記表示ステップは、治療位置の適否を表す情報を更に表示する、請求項14に記載の放射線治療装置の動作方法。
  16. 前記記録ステップは、前記放射線照射ヘッドからの治療用放射線が照射される患部の空間座標を更に記録する、請求項9乃至15の何れか1項に記載の放射線治療装置の動作方法。
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