JP2018094180A - 粒子線治療装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スキャニング照射において照射実施記録がデータベースに保存されなかった場合に、簡単な操作および装置で照射実施記録をリカバリし、スムーズな治療再開を可能にする粒子線治療装置を提供することを目的としている。【解決手段】粒子線治療装置100では、ビームの照射を制御する照射制御装置51と、照射制御装置51により制御されたビームの線量を計測するとともに、照射の経過を記録する照射データに基づく照射ログA1を記憶する線量モニタ52と、照射制御装置51が故障した場合には、照射ログA1に応じて、照射実施記録B1を生成する照射実施記録生成装置53とを備えることで、照射制御装置が故障した場合であっても、手計算を行うことなく照射実施記録を生成することができ、治療再開までの時間短縮、計算誤りの防止を図ることができる。【選択図】図1

Description

この発明は、粒子線を照射してがん治療等を行う粒子線治療装置に関するものである。
従来から放射線をがんなどの腫瘍に照射して治療を行う放射線治療が知られているが、特に最近では放射線として炭素などの重粒子線や陽子線などの粒子線を用いた粒子線治療が注目されている。最近の粒子線治療の照射法として、極小な照射点(スポット)を2次元方向に塗りつぶし、さらに加速器のエネルギーやレンジシフタを変更することで深さ方向に層(スライス)を重ね合わせて、患部に照射するスポットスキャニング照射が主流になっている。
粒子線治療装置は、実際にユーザが操作する端末である計算機と、計算機からの指示に基づいて照射を制御する制御装置と、照射した線量を計測する線量モニタと、照射した実施記録を格納するデータベースで構成される。照射中に制御装置で想定外の故障が発生した場合には計算機は照射の終了がわからないため、データベースには照射実施記録が保存されない。照射実施記録が保存されないと、患部に対してどれだけの線量が与えられたのかわからず、残り分をどこのスポットからどれだけ照射したらよいのかわからなくなってしまう。そこで従来は、計算機の画面表示等から必要な情報を収集し、照射実施記録(照射線量、中断スライス番号、中断スポット番号、スポットカウント等)を手計算し、その計算結果の照射実施記録を直接手入力でデータベースに書き込むことで照射実施記録をリカバリしていた。
また、故障が発生した場合に備えて、例えば特許文献1では、主副2台の線量モニタの役割を照射毎に切り替える粒子線治療装置を用いて、線量モニタ内のメモリに情報を保存することが開示されている。
国際特許WO2016/009471号(段落0052、図1)
スポットスキャニング照射ではスポットが数百万点におよぶ場合があり、万が一、装置故障等でデータベースに治療照射の実績が書き込まれないような状況になった場合、人手で照射実施記録を計算するのは時間がかかり、計算ミスなどの誤りを犯す可能性があるという問題があった。また、特許文献1に記載の粒子線治療装置では、線量モニタおよび線量モニタ回路が、それぞれ主副2台揃える必要があるという問題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたものであり、スキャニング照射において照射実施記録がデータベースに保存されなかった場合に、簡単な操作および装置で照射実施記録をリカバリし、スムーズな治療再開を可能にする粒子線治療装置を提供することを目的としている。
この発明の粒子線治療装置は、ビームの照射を制御する照射制御装置と、前記照射制御装置により制御されたビームの線量を計測する線量モニタと、前記線量モニタからの照射データに基づく前記照射ログに応じて、照射実施記録を生成する照射実施記録生成装置と、前記生成した照射実施記録を保存するデータベースとを備えたことを特徴とする。
この発明によれば、照射実施記録生成装置により、線量モニタからの照射データに基づく前記照射ログに応じて、照射実施記録を生成することで、手計算を行うことなく照射実施記録を生成することができ、治療再開までの時間短縮、計算誤りの防止を図ることができる。
この発明の実施の形態1における粒子線治療装置の構成を示す構成図である。 この発明の実施の形態1における粒子線治療装置のリカバリ処理の工程をを示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1における粒子線治療装置の表示装置での画像イメージを示す図である。 この発明の実施の形態2における粒子線治療装置のリカバリ処理の工程をを示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2における粒子線治療装置の表示装置での画像イメージを示す図である。 この発明の実施の形態3における粒子線治療装置の表示装置での画像イメージを示す図である。 この発明の実施の形態4における粒子線治療装置の表示装置での画像イメージを示す図である。 この発明の実施の形態5における粒子線治療装置の表示装置での画像イメージを示す図である。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1における粒子線治療装置の構成を示す図である。図1に示すように、加速器1と治療室3が実施の形態1の粒子線治療装置100を構成する。加速器1のビームの出射は図示しないビーム制御装置によって制御されている。治療室3には照射対象である患者31と照射機器32が存在し、照射機器32は照射制御装置51によって制御される。リカバリシステム5は照射機器32を構成するコンポーネントである。
リカバリシステム5は、照射制御装置51、線量モニタ52、照射実施記録生成装置53、およびデータベース54で構成される。照射制御装置51は、治療室3の照射機器32によるビームの照射を制御する。線量モニタ52は、照射機器32から照射されたビームの線量を計測するとともに、照射の経過を照射ログA1として記憶する。照射実施記録生成装置53は、ユーザが操作する端末として機能する表示装置55を接続して、外部からの指示により線量モニタ52から照射ログA1を取得する。照射実施記録生成装置53は、取得した照射ログA1に応じて集計・計算を実施し、照射実施記録B1を生成する。データベース54は、照射実施記録生成装置53によりリカバリされた照射実施記録B1を格納する。
次に、加速器1と治療室3の基本的な動作を説明する。図1において、入射器10のイオン源11で発生したイオン(例えば水素イオン、炭素イオン)の集合である粒子線は、入射器10の前段直線加速器12によって予備加速を受け、所定の運動エネルギーにまで加速される。予備加速を受けた粒子線は低エネルギービーム輸送系の真空ダクト13を通り、また電磁石14〜20によって偏向、収束と発散、軌道補正を受けながらシンクロトロン21へと導かれる。
シンクロトロン21は粒子線がシンクロトロン21内で周回軌道を取るように電磁石22(22a、22b、22c、22d)が設定されており、高周波加速空洞23が形成する加速電場を繰り返し受ける。粒子線は高周波加速空洞23の加速電場によって繰り返し加速され、その運動エネルギーが加速と共に高くなる。運動エネルギーが高くなるにつれ、粒子線の偏向などに必要な磁場強度が変化するため、シンクロトロン21を構成する電磁石22(22a、22b、22c、22d)などの加速器機器は時間によって運転パラメータが変化する。
シンクロトロン21中の粒子線が所定の運動エネルギーにまで到達し、粒子線の取り出しが可能となったタイミングで出射装置24によって粒子線は高エネルギービーム輸送系へと送り出される。高エネルギービーム輸送系に導かれた粒子線は、偏向電磁石25〜27などの作用により適切に治療室3へ誘導される。
図示しないが、回転ガントリーを有する高エネルギービーム輸送系である場合、回転ガントリーが所定の角度に設定され、粒子線が輸送される。加速器を構成する各サブシステムはビームモニタを備えており、これを用いて適宜粒子線の状態を観測する。
治療室3まで輸送された粒子線は、図示しないワブラ電磁石またはスキャニング電磁石、散乱体、リッジフィルタ、多葉コリメータ、ボーラスなどの照射機器による粒子線の進行軸に垂直な方向への走査、散乱、運動量の分散、コリメーション、補償などのプロセスを経て、患者台33に固定された患者31の患部形状および吸収線量のピーク位置が患部深さと一致する様に設定され、患者31への線量投与に至る。
患者31へ投与される粒子線の量は照射機器32に含まれる線量モニタ52によって観測され、投与線量が規定の線量値に到達するまで粒子線照射が行われる。粒子線照射は治療計画に従って行われ、治療計画は少なくとも一つの粒子線のビーム条件と照射機器の設定と照射線量値を含む照射条件を含む。
一つの治療計画が複数の照射条件を含み、かつその照射条件に含まれるビーム条件が2種類以上存在する場合、ある一つのビーム条件に対応する照射条件に設定された照射線量を投与した後、加速器の設定を次のビーム条件に対応するように切り替え、次の照射条件にて照射を開始する。治療計画が含む全ての照射条件に設定された照射線量を投与するまでこの動作を繰り返す。
次に、この実施の形態1における粒子線治療装置100の動作について、図2を参照しながら説明する。図2は、この実施の形態1による粒子線治療装置100によるリカバリ処理の工程を示すフローチャート図である。
照射制御装置51で想定外の故障が発生した場合に、まず最初に、使用者により照射実施記録生成装置53が起動され(ステップS201)、表示装置55の画面に図3に示すような画像イメージ550が表示される。
続いて、表示装置55に表示された画像イメージ550のオーダー番号入力欄551に、使用者によりオーダ番号が入力され(ステップS202)、リカバリボタン552が押下されることにより(ステップS203)、リカバリ処理を開始する指示となる。ここで、オーダ番号とは、治療照射を一意に区別する番号で、データベース54に照射実施記録を格納するキーに用いられている情報である。
リカバリボタン552が押下されると、照射実施記録生成装置53は、線量モニタ52から照射ログA1を、Ethernet(登録商標)等を経由して取得する(ステップS204)。照射ログA1の取得が完了したら、照射実施記録生成装置53は、照射ログA1の集計・計算を実施して(ステップS205)、照射実施記録B1を生成し(ステップS206)、生成した照射実施記録B1をデータベース54に保存する(ステップS207)。
このように、線量モニタ52に、照射の経過を照射ログA1として格納しておくことにより、照射制御装置51で想定外の故障が発生した場合であっても、照射実施記録生成装置53により、線量モニタ52から照射ログA1を取得して集計・計算することで、照射実施記録を生成することができる。
以上のように、この発明の実施の形態1における粒子線治療装置100では、ビームの照射を制御する照射制御装置51と、照射制御装置51により制御されたビームの線量を計測するとともに、照射の経過を記録する照射データに基づく照射ログA1を記憶する線量モニタ52と、照射制御装置51が故障した場合には、照射ログA1に応じて、照射実施記録B1を生成する照射実施記録生成装置53とを備えるようにしたので、照射制御装置が故障した場合であっても、手計算を行うことなく照射実施記録を計算し、データベースに保存することができる。人手での計算によらないため、治療再開までの時間短縮(性能向上)、計算誤りの防止(安全性向上)を図ることができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、照射制御装置51で故障が発生した場合について説明したが、実施の形態2では、線量モニタで故障が発生した場合について説明する。
この発明の実施の形態2による粒子線治療装置では、表示装置55に表示するために線量モニタ52で計測した全照射カウント数を、照射実施記録生成装置53によりデータベース54に格納している。また、データベース54は、予め各スポットでの照射カウント数および各スライスでの照射カウント数を含む治療計画情報を格納している。照射実施記録生成装置53は、全照射カウント数と各スポットでの照射カウント数および各スライスでの照射カウント数を記録する照射データに基づきリカバリ用の照射ログA2を生成する。照射実施記録生成装置53は、生成した照射ログA2に応じて集計・計算を実施し、照射実施記録B2を生成する。この発明の実施の形態2による粒子線治療装置のその他の構成については、実施の形態1の粒子線治療装置100と同様であり、対応する部分には同符号を付してその説明を省略する。
次に、この実施の形態2における粒子線治療装置の動作について、図4を参照しながら説明する。図4は、この実施の形態2による粒子線治療装置によるリカバリ処理の工程を示すフローチャート図である。
線量モニタ52で想定外の故障が発生した場合に、まず最初に、使用者により照射実施記録生成装置53が起動され(ステップS401)、表示装置55の画面に図5に示すような画像イメージ560が表示される。
続いて、使用者により、データベース54に格納されている全照射カウント数を表示装置55に表示させる等して全照射カウント数を確認した後、表示装置55に表示された画像イメージ560のオーダー番号入力欄551と全照射カウント数欄553に、オーダ番号と全照射カウント数が入力され(ステップS402)、リカバリボタン552が押下されることにより(ステップS403)、リカバリ処理を開始する指示となる。
リカバリボタン552が押下されると、照射実施記録生成装置53は、入力された全照射カウント数と、これに対応するデータベース54に格納する治療計画情報である各スポットでの照射カウント数および各スライスでの照射カウント数に基づきリカバリ用の照射ログA2を生成する(ステップS404)。照射ログA2の生成が完了したら、照射実施記録生成装置53は、照射ログA2の集計・計算を実施して(ステップS405)、照射実施記録B2を生成し(ステップS406)、生成した照射実施記録B2をデータベース54に保存する(ステップS407)。
このように、全照射カウント数と治療計画情報である各スポットでの照射カウント数および各スライスでの照射カウント数をデータベース54に格納しておくことにより、線量モニタ52で想定外の故障が発生した場合であっても、照射実施記録生成装置53により、全照射カウント数と治療計画情報に基づき照射ログA2を生成し、照射ログA2を集計・計算することで、照射実施記録を生成することができる。
以上のように、この発明の実施の形態2における粒子線治療装置では、ビームの照射を制御する照射制御装置51と、照射制御装置51により制御されたビームの線量を計測する線量モニタ52と、治療計画情報を格納するデータベース54と、線量モニタ52が故障した場合には、線量モニタ52が故障するまでに線量モニタ52より取得してデータベース54に格納する全照射カウント数および治療計画情報である各スポットでの照射カウント数および各スライスでの照射カウント数を記録する照射データに基づき生成した照射ログA2に応じて、照射実施記録B2を生成する照射実施記録生成装置53とを備えるようにしたので、線量モニタが故障して線量モニタに格納する照射ログが失われた場合であっても、手計算を行うことなく照射実施記録を計算し、データベースに保存することができる(可用性向上)。人手での計算によらないため、治療再開までの時間短縮(性能向上)、計算誤りの防止(安全性向上)を図ることができる。
実施の形態3.
実施の形態2では、全照射カウント数に基づき生成した照射ログA2に応じて照射実施記録B2を生成する場合について説明したが、実際の照射では各スライスの切れ目で漏れ線量があり、その分が全照射カウント数に加算されているため、全照射カウント数を用いてリカバリ用の照射ログを生成した場合には中断スポットに対して漏れ線量のスライス累積分多く照射したものとされてしまう。これは原理的に避けられないが、漏れ線量の増加分で中断スポットがずれてしまうと再開時に中断した場所とは別の場所から再開することになる。そこで、実施の形態3では、中断スポット位置を反映した照射実施記録を生成する場合について説明する。
この発明の実施の形態3による粒子線治療装置では、照射実施記録生成装置53は、線量モニタ52の故障時に中断したスポット番号を記憶しておき、この中断したスポット番号に応じて、中断したスポットが中断したスポット番号の位置とする照射実施記録B3を生成する。この発明の実施の形態3による粒子線治療装置のその他の構成については、実施の形態2の粒子線治療装置と同様であり、その説明を省略する。
この実施の形態3における粒子線治療装置の動作については、使用者により、照射実施記録生成装置53に記憶されている中断スポット番号を表示装置55に表示させる等して中断スポット番号を確認した後、例えば、図6に示す表示装置55に表示された画像イメージ570の中断スポット番号欄554に、中断スポット番号が入力され、この入力された中断したスポット番号に応じて、中断したスポットが中断したスポット番号の位置とする照射実施記録B3を生成する。漏れ線量の増加分があったとしても入力されたスポット番号がずれないように調整する。具体的には、漏れ線量の増加分は中断スポットの照射カウントとして加え、中断スポットの治療計画情報の照射カウントを最大として打ち切るようにする。この発明の実施の形態3による粒子線治療装置のその他のリカバリ処理の工程については、実施の形態2での粒子線治療装置のリカバリ処理の工程と同様であり、その説明を省略する。
このように、照射実施記録生成装置53に記憶されている中断したスポット番号に応じて、中断したスポットが中断したスポット番号の位置とする照射実施記録B3を生成することにより、照射制御装置51または線量モニタ52で想定外の故障が発生した場合であっても、中断したスポットがずれることなく照射実施記録をリカバリすることができる。
以上のように、この発明の実施の形態3における粒子線治療装置では、照射実施記録生成装置53は、線量モニタ52での想定外の故障時に中断したスポット番号を記憶し、この中断したスポット番号に応じて、中断したスポットが中断したスポット番号の位置とする照射実施記録B3を生成するようにしたので、線量モニタが故障して線量モニタに格納する照射ログが失われた場合であっても、再開時の照射においてスポットがずれることがないように照射実施記録をリカバリすることができる。
実施の形態4.
実施の形態1から3では、画像イメージのオーダー番号入力欄にオーダー番号を入力してリカバリ処理を開始する場合について説明したが、誤ったオーダ番号を入力した場合に本来意図しない治療の照射実施記録を上書きしてしまう恐れがある。そこで、実施の形態4では、リカバリ処理を開始する前に意図する照射実施記録か否かを確認する場合について説明する。
この発明の実施の形態4による粒子線治療装置では、照射実施記録生成装置53は、リカバリボタン552が押下された後、照射実施記録B4の生成を開始する前に、データベース54に格納されている既存の照射実施記録Bの中から、入力されたオーダー番号と同じオーダー番号の照射実施記録BXを検索し、同じオーダー番号の照射実施記録BXが有る場合には、同じオーダー番号の照射実施記録BXに実績線量が記録されているか否かを確認する。実績線量が記録されている場合には、表示装置55で、確認ダイアログによりオーダー番号を確認するように通知する。図7は、実施の形態4での確認ダイアログの画像イメージ580である。オーダー番号が誤入力の場合には、確認ダイアログの画像イメージ580で、使用者によりキャンセルボタン556が押下され、照射実施記録生成装置53は、リカバリ処理工程を中断し、オーダー番号を再入力するために図3、図5、または図6に示す画像イメージを表示する。一方、同じオーダー番号の照射実施記録BXが無い場合、実績線量が記録されていない場合、およびオーダー番号が正しく、確認ダイアログの画像イメージ580で使用者によりOKボタン555が押下された場合には、リカバリ処理工程を開始する。この発明の実施の形態4による粒子線治療装置のその他の構成およびリカバリ処理の工程については、実施の形態1から3の粒子線治療装置と同様であり、その説明を省略する。
このように、入力されたオーダー番号に対応する照射実施記録BXに実績線量が記録されているか否かで、リカバリ処理の開始を確認することにより、誤ったオーダ番号を入力した場合に本来意図しない治療の実施記録を上書きしてしまう恐れを軽減できる(安全性向上)。
以上のように、この発明の実施の形態4における粒子線治療装置では、照射実施記録生成装置53は、照射実施記録B4の生成を開始する前に、照射実施記録B4を生成する指示に対応する既存の照射実施記録BXがデータベース54に格納されている場合に、既存の照射実施記録BXに実績線量が記録されているか否かを確認するようにしたので、誤ったオーダ番号を入力した場合に本来意図しない治療の実施記録を上書きしてしまう恐れを軽減できる(安全性向上)。
実施の形態5.
実施の形態1から4では、リカバリ処理の終了時の表示がなく、リカバリ処理が正しく行われたかどうかを判断することが難しかった。そこで、実施の形態5では、リカバリ処理の終了を通知する場合について説明する。
この発明の実施の形態5による粒子線治療装置では、照射実施記録生成装置53は、照射実施記録B5を生成し、リカバリ処理が終了すると、照射実施記録B5をデータベース54に格納するとともに、表示装置55で、確認ダイアログによりリカバリ処理が終了したことを通知する。図8は、実施の形態5での確認ダイアログの画像イメージ590である。確認ダイアログの画像イメージ590では、生成された照射実施記録B5に記録された全照射カウント数が表示され、表示装置55に常時表示されている線量モニタ52で計測した全照射カウント数と一致することを確認できる。また、実施の形態3での中断スポットの位置に調整する場合には、漏れ線量の増加分に対応するカウント数についても表示するようにしてもよい。リカバリ処理が終了したことを確認した後、使用者により確認ボタンが押下されることで、すべての処理が完了する。この発明の実施の形態5による粒子線治療装置のその他の構成およびリカバリ処理の工程については、実施の形態1から4の粒子線治療装置と同様であり、その説明を省略する。
このように、リカバリ処理が終了したことを通知することにより、リカバリ処理が正しく行われたか簡単に確認することができるようになる(利便性向上)。
以上のように、この発明の実施の形態5における粒子線治療装置では、照射実施記録生成装置53は、リカバリ処理が終了したことを外部に通知するするようにしたので、リカバリ処理が正しく行われたか簡単に確認することができるようになる(利便性向上)。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
51 照射制御装置、52 線量モニタ、53 照射実施記録生成装置、54 データベース、A1、A2 照射ログ、B、B1、B2、B3、B4、BX 照射実施記録

Claims (7)

  1. ビームの照射を制御する照射制御装置と、
    前記照射制御装置により制御されたビームの線量を計測する線量モニタと、
    前記線量モニタからの照射データに基づく照射ログに応じて、照射実施記録を生成する照射実施記録生成装置と、
    前記生成した照射実施記録を保存するデータベースと
    を備えたことを特徴とする粒子線治療装置。
  2. 前記照射制御装置が故障した場合には、前記照射実施記録生成装置が、前記線量モニタに記憶する照射経過を記録する前記照射データに基づく前記照射ログに応じて、前記照射実施記録を生成することを特徴とする請求項1に記載の粒子線治療装置。
  3. 前記データベースは、治療計画情報を格納し、前記線量モニタが故障した場合には、前記照射実施記録生成装置が、前記線量モニタが故障するまでに前記線量モニタより取得して前記データベースに格納する全照射カウント数および前記治療計画情報を記録する前記照射データに基づく前記照射ログに応じて、前記照射実施記録を生成することを特徴とする請求項1に記載の粒子線治療装置。
  4. 前記治療計画情報は、各スポットでの照射カウント数、および各スライスでの照射カウント数を含むことを特徴とする請求項3に記載の粒子線治療装置。
  5. 前記照射実施記録生成装置は、前記故障時に中断したスポット番号を記憶し、この中断したスポット番号に応じて、前記中断したスポットが前記中断したスポット番号の位置とする前記照射実施記録を生成することを特徴とする請求項2または3に記載の粒子線治療装置。
  6. 前記照射実施記録生成装置は、前記照射実施記録を生成する前に、前記照射実施記録を生成する指示に対応する既存の照射実施記録が前記データベースに格納されている場合に、前記既存の照射実施記録に実績線量が記録されているか否かを確認することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の粒子線治療装置。
  7. 前記照射実施記録生成装置は、前記照射実施記録の生成が終了したことを通知することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の粒子線治療装置。
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