JP2004164632A - Usbプリンタ及びusbスキャナ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 USBプリンタに搭載したフラッシュメモリ25を2つの領域に分け、これらの領域を、ホスト11が有するUSBマスストレージクラスドライバのSCSIコマンドセットに定義された論理ユニット番号に対応し、データの読み出し、書き込み及び削除を実行可能なディスク領域と、読み出しのみ実行可能なCD−ROM領域とに分けてコントローラ21が管理する。この結果、コントローラ21は、ホスト11からたとえCD−ROM領域に対する書き込み指令や削除指令が発行されたとしても、その指令を実行しない。したがって、CD−ROM領域のソフトウェアは誤って消去されることはない。
【選択図】 図7
Description
一つは、USBストレージデバイスに、内部的に2つのUSBストレージデバイス(うち一方のUSBストレージデバイスは削除及び書き込みを制限)とそれらを接続したハブとを備えることにより実現する方法である。しかし、このようなUSBストレージデバイスは、内部に実質的に2つのUSBストレージデバイスを備えるため、構成が複雑になるといった問題があった。また、ホストでは、USBストレージデバイスが接続された際に、まずHUBデバイスとして認識し、その後、内蔵されたUSBストレージデバイスの数だけ、マスストレージクラスドライバの初期化が必要になるため、接続時の処理に時間がかかるといった問題もあった。
なお、第1の領域を例えばFAT(File Allocation Table)フォーマット、第2の領域を例えばISO9660フォーマットで構成しておくとよい。このように構成しておけば、外部装置のオペレーションシステムがそのフォーマットを認識し、第1の領域への読み出し、書き込み及び削除指令は発行するが、第2の領域への書き込み指令や削除指令の発行を制限する。その上、何らかの理由で外部装置が第2の領域への書き込み指令や削除指令を発行したとしても、本発明のUSBストレージデバイスであれば制御手段がその指令を実行しないため、確実に第2の領域に記憶されたソフトウェアを保護することができる。
図1は、実施例1のUSBストレージデバイス17(特許請求の範囲に記載のUSBストレージデバイスに相当する)とホスト11(特許請求の範囲に記載の外部装置に相当する)の概略構成を示すブロック図である。
ホスト11は、一般に広く知られたパーソナルコンピュータであり、ソフトウェアとして、オペレーションシステム12、ディスクドライブドライバ13及びUSBマスストレージクラスドライバ14を備え、ハードウェアとしてUSBホストコントローラ15を少なくとも備える。
USBストレージデバイス17は、USBインターフェース19とコントローラ21とLED23とフラッシュメモリ25とを備える。
USBインターフェース19は、特許請求の範囲に記載の通信手段に相当し、USBバス16を介してホスト11と通信を行う機能を担う。USBインターフェース19は、パケット送受信部19aとシリアルパラレル変換部19bとパケット生成分解部19cとUSBバスパワー制御部19dとを備える。パケット送受信部19aは、図示しないUSBコネクタと接続され、USB規格に基づいたパケットを送受信する。シリアルパラレル変換部19bは、シリアルデータとパラレルデータとを相互に変換する。パケット生成分解部19cは、ホスト11と通信を行うためのパケットの生成及びパケットを分解してデータの取り出しを行う。USBバスパワー制御部19dは、ホスト11から供給される電力の管理及びUSBストレージデバイス17の各部位への電力の配分を行う。
コントローラ21は、特許請求の範囲に記載の制御手段に相当し、メモリ制御部21aとUSBインターフェース制御部21bとメモリ情報記憶部21cとLED制御部21dとを備える。メモリ制御部21aは、フラッシュメモリ25に対してデータの読み出し、書き込み及び削除を実行する。USBインターフェース制御部21bは、前述したUSBインターフェース19の各部を制御する。メモリ情報記憶部21cは、フラッシュメモリ25の領域に関する情報を記憶する。この情報は、特許請求の範囲に記載の「USBマスストレージクラスドライバのSCSIコマンドセットに定義された論理ユニット番号に対応する領域として前記第1及び第2の領域を前記USBマスストレージクラスドライバに認識させるための情報」に相当する。図2のデータ例を用いてこの情報について説明する。
図1に戻り、LED23は、フラッシュメモリ25に対して情報の読み出し、書き込み及び削除が実行されている際に点灯する発光体である。フラッシュメモリ25に対して情報の読み出し、書き込み及び削除が実行中であることを利用者に示し、これらの実行中にホスト11からUSBストレージデバイス17が抜かれないようにするためのものである。
フラッシュメモリ25は、記憶保持動作が不要な半導体メモリであり、データを記憶することができる。記憶したデータは、メモリ制御部21aによって読み出すことが可能である。また、メモリ制御部21aによって書き込み及び削除をすることもできる。フラッシュメモリ25は、特許請求の範囲に記載の記憶手段に相当する。
USBストレージデバイス17がホスト11に接続された際に、USBストレージデバイス17のコントローラ21でプログラムに基づいて実行される起動処理について図3のフローチャートを用いて説明する。この起動処理は、USBストレージデバイス17がホスト11に接続されることにより、USBバスパワー制御部19dに電力が供給され、さらにホスト11側でエニュメレーション処理が実行されると開始される。
その結果、ホスト11ではUSBマスストレージクラスドライバ14が起動され、図示しないアプリケーションソフトウェアからディスクドライブドライバ13とUSBマスストレージクラスドライバ14とを介してUSBホストコントローラ15を制御するアクセスパスができる。なお、このディスクドライブドライバ13は、MS−DOS(登録商標)時代から、受け継がれているドライバであるため永年の技術が積み重ねられており、安定的な動作が得られるドライバである。
なお、Windows(登録商標)には、記憶媒体挿入時や記憶媒体接続時にその記憶媒体のルートディレクトリに記憶されたautorun.infという名称のファイル内で指定されたアプリケーションソフトウェアを実行する機能を有しているため、フラッシュメモリ25の論理ユニット番号「1」の領域にそのファイルを記憶させておけば、本USBストレージデバイス17がホスト11に装着された際に特定のソフトウェアを自動実行させることができる。
ホスト11において動作する種々のソフトウェアが、USBストレージデバイス17に対してデータの書き込み、読み出し、削除の実行指令を送ったときに、USBストレージデバイスのコントローラ21でプログラムに基づいて実行されるアクセス処理について図4のフローチャートを用いて説明する。
一方、S215で、書き込み又は削除の指令が論理ユニット番号「1」に対する指令であると判定された際に進むS245では、許可されていない指令としてホスト11にエラー発生の旨を通知する。
このようにアクセス処理が実行されるため、例えば販促品としてUSBストレージデバイス17を利用した場合、誤って消去されると問題のあるソフトウェアを論理ユニット番号「1」の領域に記憶させておけば、そのソフトウェアが消去されることを防止できる。
初期化処理は、USBストレージデバイス17の製造者や販売者等(以下「特定ユーザー」と言う)が初期化を行うことを目的として、ホスト11上で初期化ソフトウェアを実行して後述する書き込みボタン66を押下した際に、USBストレージデバイス17のコントローラ21でプログラムに基づいて実行される。
キャンセルボタン67は、特定ユーザーが操作画面51で設定した設定情報をUSBストレージデバイス17に書き込むことをせずに操作画面51を閉じるためのボタンである。
図7は、実施例2のインクジェットプリンタ71(特許請求の範囲に記載のUSBストレージデバイスに相当する)とホスト11(特許請求の範囲に記載の外部装置に相当する)との概略構成を示すブロック図である。なお、実施例1と同様の部分は、実施例1を説明する際に使用した符号と同一の符号を付すことにより説明を省略する。
アクチュエータ77は、図示しないフィードローラモータ、紙送りローラモータ、印字ヘッド駆動モータ等から構成され、これらを適切に動作させることにより、印刷用紙の位置及び印字ヘッド75の位置関係を調整して所望の印刷結果が得られるようにする。
図8は、実施例3のスキャナ81(特許請求の範囲に記載のUSBストレージデバイスに相当する)とホスト11(特許請求の範囲に記載の外部装置に相当する)との概略構成を示すブロック図である。なお、実施例1と同様の部分は、実施例1を説明する際に使用した符号と同一の符号を付すことにより説明を省略する。
アクチュエータ87は、図示しない光源駆動モータやCCD駆動モータ等から構成され、これらが適切に動作することにより、任意の対象物の所望の範囲の画像データを得ることができる。
実施例2のインクジェットプリンタ71や実施例3のスキャナ81の技術思想をUSBインターフェースを有する他の装置に適用してもよい。具体的には、デジタルカメラ、携帯端末、スピーカー、キーボード、マウス、モデム装置、ハンドセット、カードアダプタ等に適用してもよい。これらに適用しても上記実施例と同様の効果が得られる。
Claims (6)
- 外部装置への着脱が可能なUSBストレージデバイスであって、
半導体メモリを用いて情報を記憶する記憶手段と、
前記外部装置とUSBプロトコルに基づいた通信を行う通信手段と、
前記通信手段を介して前記外部装置から受け取った指令に基づいて、前記記憶手段に対して情報の読み出し、書き込み及び削除を実行する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記記憶手段を第1の領域と第2の領域とに分け、前記第1の領域に対しては前記指令に基づいて情報の読み出し、書き込み及び削除を実行し、前記第2の領域に対しては前記指令に基づいて情報の読み出しのみを実行し、更に、前記外部装置が有するUSBマスストレージクラスドライバのSCSIコマンドセットに定義された論理ユニット番号に対応する領域として前記第1及び第2の領域を前記USBマスストレージクラスドライバに認識させるための情報を保持し、前記USBマスストレージクラスドライバに本USBストレージデバイスを2つの論理ユニットを有する一つのSCSIデバイスとして認識させることを特徴とするUSBストレージデバイス。 - 請求項1に記載のUSBストレージデバイスにおいて、
更に、前記通信手段を介して前記外部装置から送られる指令に基づいて印刷を行う印刷手段を備えることを特徴とするUSBストレージデバイス。 - 請求項1又は請求項2に記載のUSBストレージデバイスにおいて、
更に、前記通信手段を介して前記外部装置から送られる指令に基づいて任意の対象物を画像データとして読み取るスキャナ手段を備えることを特徴とするUSBストレージデバイス。 - 請求項2又は請求項3に記載のUSBストレージデバイスにおいて、
前記印刷手段又は前記スキャナ手段は、前記記憶手段に対する情報の読み出し、書き込み及び削除の少なくとも何れか1つを前記制御手段に指令することを特徴とするUSBストレージデバイス。 - 請求項2〜請求項4の何れかに記載のUSBストレージデバイスにおいて、
前記記憶手段は、前記第2の領域に、前記外部装置が当該USBストレージデバイスの前記印刷手段又は前記スキャナ手段の少なくとも一方を制御するためのアプリケーションソフトウェアを記憶していることを特徴とするUSBストレージデバイス。 - コンピュータを、請求項1〜請求項5の何れかに記載のUSBストレージデバイスの制御手段として機能させるためのプログラム。
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