JP4242798B2 - Usbストレージデバイス及びその制御装置 - Google Patents
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Description
図1は、実施例1のUSBストレージデバイス17(特許請求の範囲に記載のUSBストレージデバイスに相当する)とホスト11(特許請求の範囲に記載の外部装置に相当する)の概略構成を示すブロック図である。
ホスト11は、一般に広く知られたパーソナルコンピュータであり、ソフトウェアとして、オペレーションシステム12、ディスクドライブドライバ13及びUSBマスストレージクラスドライバ14を備え、ハードウェアとしてUSBホストコントローラ15を少なくとも備える。
USBストレージデバイス17は、USBインターフェース19とコントローラ21とLED23とフラッシュメモリ25とを備える。
USBインターフェース19は、特許請求の範囲に記載の通信手段に相当し、USBバス16を介してホスト11と通信を行う機能を担う。USBインターフェース19は、パケット送受信部19aとシリアルパラレル変換部19bとパケット生成分解部19cとUSBバスパワー制御部19dとを備える。パケット送受信部19aは、図示しないUSBコネクタと接続され、USB規格に基づいたパケットを送受信する。シリアルパラレル変換部19bは、シリアルデータとパラレルデータとを相互に変換する。パケット生成分解
部19cは、ホスト11と通信を行うためのパケットの生成及びパケットを分解してデータの取り出しを行う。USBバスパワー制御部19dは、ホスト11から供給される電力の管理及びUSBストレージデバイス17の各部位への電力の配分を行う。
コントローラ21は、特許請求の範囲に記載の制御手段及び制御装置に相当し、メモリ制御部21aとUSBインターフェース制御部21bとメモリ情報記憶部21cとLED制御部21dとを備える。メモリ制御部21aは、フラッシュメモリ25に対してデータの読み出し、書き込み及び削除を実行する。USBインターフェース制御部21bは、前述したUSBインターフェース19の各部を制御する。メモリ情報記憶部21cは、フラッシュメモリ25の領域に関する情報を記憶する。この情報は、特許請求の範囲に記載のフォーマット情報に相当する。図2のデータ例を用いてこの情報について説明する。
図1に戻り、LED23は、フラッシュメモリ25に対して情報の読み出し、書き込み及び削除が実行されている際に点灯する発光体である。フラッシュメモリ25に対して情報の読み出し、書き込み及び削除が実行中であることを利用者に示し、これらの実行中にホスト11からUSBストレージデバイス17が抜かれないようにするためのものである。
フラッシュメモリ25は、記憶保持動作が不要な半導体メモリであり、データを記憶することができる。記憶したデータは、メモリ制御部21aによって読み出すことが可能である。また、メモリ制御部21aによって書き込み及び削除をすることもできる。フラッシュメモリ25は、特許請求の範囲に記載の記憶手段及び記憶装置に相当する。
USBストレージデバイス17がホスト11に接続された際に、USBストレージデバイス17のコントローラ21でプログラムに基づいて実行される起動処理について図3のフローチャートを用いて説明する。この起動処理は、USBストレージデバイス17がホスト11に接続されることにより、USBバスパワー制御部19dに電力が供給され、さらにホスト11側でエニュメレーション処理が実行されると開始される。
その結果、ホスト11ではUSBマスストレージクラスドライバ14が起動され、図示しないアプリケーションソフトウェアからディスクドライブドライバ13とUSBマスストレージクラスドライバ14とを介してUSBホストコントローラ15を制御するアクセスパスができる。なお、このディスクドライブドライバ13は、MS−DOS(登録商標)時代から、受け継がれているドライバであるため永年の技術が積み重ねられており、安定的な動作が得られるドライバである。
なお、Windows(登録商標)には、記憶媒体挿入時や記憶媒体接続時にその記憶媒体のルートディレクトリに記憶されたautorun.infという名称のファイル内で指定されたアプリケーションソフトウェアを実行する機能を有しているため、フラッシュメモリ25の論理ユニット番号「1」の領域にそのファイルを記憶させておけば、本USBストレージデバイス17がホスト11に装着された際に特定のソフトウェアを自動実行させることができる。
ホスト11において動作する種々のソフトウェアが、USBストレージデバイス17に対してデータの書き込み、読み出し、削除の実行指令を送ったときに、USBストレージデバイスのコントローラ21でプログラムに基づいて実行されるアクセス処理について図4のフローチャートを用いて説明する。
一方、S215で、書き込み又は削除の指令が論理ユニット番号「1」に対する指令であると判定された際に進むS245では、許可されていない指令としてホスト11にエラー発生の旨を通知する。
このようにアクセス処理が実行されるため、例えば販促品としてUSBストレージデバイス17を利用した場合、誤って消去されると問題のあるソフトウェアを論理ユニット番号「1」の領域に記憶させておけば、そのソフトウェアが消去されることを防止できる。
ト番号「0」の領域と論理ユニット番号「1」の領域とをUSBマスストレージクラスドライバに認識させるための情報をメモリ情報記憶部21cに保持している。このため、USBマスストレージクラスドライバ14は、USBストレージデバイス17を2つの論理ユニットを有する一つのSCSIデバイスとして認識する。
初期化処理は、USBストレージデバイス17の製造者や販売者等(以下「特定ユーザー」と言う)が初期化を行うことを目的として、ホスト11上で初期化ソフトウェアを実行して後述する書き込みボタン66を押下した際に、USBストレージデバイス17のコントローラ21でプログラムに基づいて実行される。
キャンセルボタン67は、特定ユーザーが操作画面51で設定した設定情報をUSBストレージデバイス17に書き込むことをせずに操作画面51を閉じるためのボタンである。
図7は、実施例2のインクジェットプリンタ71(特許請求の範囲に記載のUSBストレージデバイスに相当する)とホスト11(特許請求の範囲に記載の外部装置に相当する)との概略構成を示すブロック図である。なお、実施例1と同様の部分は、実施例1を説明する際に使用した符号と同一の符号を付すことにより説明を省略する。
アクチュエータ77は、図示しないフィードローラモータ、紙送りローラモータ、印字ヘッド駆動モータ等から構成され、これらを適切に動作させることにより、印刷用紙の位置及び印字ヘッド75の位置関係を調整して所望の印刷結果が得られるようにする。
図8は、実施例3のスキャナ81(特許請求の範囲に記載のUSBストレージデバイスに相当する)とホスト11(特許請求の範囲に記載の外部装置に相当する)との概略構成を示すブロック図である。なお、実施例1と同様の部分は、実施例1を説明する際に使用した符号と同一の符号を付すことにより説明を省略する。
アクチュエータ87は、図示しない光源駆動モータやCCD駆動モータ等から構成され、これらが適切に動作することにより、任意の対象物の所望の範囲の画像データを得ることができる。
実施例2のインクジェットプリンタ71や実施例3のスキャナ81の技術思想をUSBインターフェースを有する他の装置に適用してもよい。具体的には、デジタルカメラ、携帯端末、スピーカー、キーボード、マウス、モデム装置、ハンドセット、カードアダプタ等に適用してもよい。これらに適用しても上記実施例と同様の効果が得られる。
…シリアルパラレル変換部、19c…パケット生成分解部、19d…USBバスパワー制御部、21…コントローラ、21a…メモリ制御部、21b…USBインターフェース制御部、21c…メモリ情報記憶部、21d…LED制御部、23…LED、25…フラッシュメモリ、71…インクジェットプリンタ、73…MPU、75…印字ヘッド、77…アクチュエータ、81…スキャナ、83…MPU、85…CCD、87…アクチュエータ。
Claims (6)
- 所定のオペレーションシステムによって制御されると共に少なくともディスクドライブドライバ、USBマスストレージドライバ及びUSBホストコントローラを具備する外部装置への着脱が可能なUSBストレージデバイスであって、
フラッシュメモリからなり、ユーザーが使用可能な一の記憶領域が定義された記憶手段と、
前記外部装置とUSBプロトコルに基づいた通信を行う通信手段と、
前記通信手段を介して前記外部装置から受け取った指令を実行する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、
前記外部装置が有するUSBマスストレージクラスドライバのSCSIコマンドセットに定義された論理ユニット番号に対応し、前記一の記憶領域を情報の読み出しのみを実行可能なCD−ROM論理ユニットとして、前記USBマスストレージクラスドライバに認識させるための当該領域のフォーマット情報を記憶し、
前記ディスクドライブドライバからの指令に従って、前記フォーマット情報を前記USBマスストレージクラスドライバに供給して、当該USBマスストレージクラスドライバに、本USBストレージデバイスを前記CD−ROM論理ユニットを有するSCSIデバイスとして認識させるとともに、
前記論理ユニットに対する前記外部装置からの指令に対して、情報の読み出し、書き込み、削除のうち、読み出しのみを実行することを特徴とするUSBストレージデバイス。 - 請求項1に記載のUSBストレージデバイスにおいて、
前記制御手段は、前記領域の論理ブロック番号と前記記憶手段の物理ブロック番号との対応関係を管理すると共に、当該対応関係を前記フォーマット情報と共に記憶し、この記憶している対応関係に基づき、前記論理ユニットに対して情報の読み出しを実行することを特徴とするUSBストレージデバイス。 - 請求項1又は請求項2に記載のUSBストレージデバイスにおいて、
前記論理ユニットにはアプリケーションプログラムが予め記憶されており、本USBストレージデバイスが外部装置に装着された際に、前記アプリケーションプログラムが自動実行されるように構成されていることを特徴とするUSBストレージデバイス。 - 情報を記憶可能なフラッシュメモリによって構成され、そのフラッシュメモリに対してユーザーが使用可能な一の記憶領域が定義された記憶装置を有するUSBストレージデバイスに搭載される制御装置であって、
USBストレージデバイスが装着される外部装置が有するUSBマスストレージクラスドライバのSCSIコマンドセットに定義された論理ユニット番号に対応し、前記一の記憶領域を情報の読み出しのみを実行可能なCD−ROM論理ユニットとして、前記USBマスストレージクラスドライバに認識させるための当該領域を管理するフォーマット情報を記憶し、
外部装置のディスクドライブドライバによるコマンドの発行に応答して、前記外部装置のUSBマスストレージクラスドライバへ前記フォーマット情報を供給して、前記USBマスストレージクラスドライバに、当該制御装置が搭載されたUSBストレージデバイスを前記CD−ROM論理ユニットを有するSCSIデバイスとして認識させるとともに、
前記論理ユニットに対する前記外部装置からの指令に対して、情報の読み出し、書き込み、削除のうち、読み出しのみを実行することを特徴とする制御装置。 - 請求項4に記載の制御装置は、
前記領域の論理ブロック番号と前記記憶手段の物理ブロック番号との対応関係を管理すると共に、当該対応関係を前記フォーマット情報と共に記憶し、この記憶している対応関係に基づき、前記論理ユニットに対する情報の読み出しを実行することを特徴とする制御装置。 - 所定のオペレーションシステムによって制御されると共に少なくともディスクドライブドライバ、USBマスストレージドライバ及びUSBホストコントローラを具備する外部装置への着脱が可能なUSBストレージデバイスであって、
情報を記憶可能な不揮発性メモリによって構成され、その不揮発性メモリに対してユーザーが使用可能な一の記憶領域が定義された記憶手段と、
前記外部装置とUSBプロトコルに基づいた通信を行う通信手段と、
前記通信手段を介して前記外部装置から受け取った指令を実行する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、
前記外部装置が有するUSBマスストレージクラスドライバのSCSIコマンドセットに定義された論理ユニット番号に対応し、前記一の記憶領域を情報の読み出しのみを実行可能な論理ユニットとして、前記USBマスストレージクラスドライバに認識させるための当該領域のフォーマット情報を記憶し、
前記ディスクドライブドライバからの指令に従って、前記フォーマット情報を前記USBマスストレージクラスドライバに供給して、当該USBマスストレージクラスドライバに、本USBストレージデバイスを読み出しのみ可能な論理ユニットを有するSCSIデバイスとして認識させるとともに、
前記論理ユニットに対する前記外部装置からの指令に対して、情報の読み出し、書き込み、削除のうち、読み出しのみを実行することを特徴とするUSBストレージデバイス。
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