JP2004162975A - 受液器付き熱交換器 - Google Patents

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Abstract

【課題】コネクタの熱交換器への取付け強度及びろう付け性の向上、構成部材の削減及び加工工程の削減を図れるようにすること。
【解決手段】アルミニウム製のヘッダーパイプ2bと受液器本体11をアルミニウム製の連結部材60を介してろう付けしてなる受液器付き熱交換器1において、ヘッダーパイプ2bに一端が接続される熱媒体流出用配管22の他端を連結するコネクタ7をアルミニウム製部材にて形成し、このコネクタ7を連結部材60を介して受液器本体11にろう付けにより固定する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、受液器付き熱交換器に関するもので、更に詳細には、例えば自動車等に設置する空調設備に組み込まれるアルミニウム製の受液器付き熱交換器に関するものである。ここで、アルミニウムとは、アルミニウム又はアルミニウム合金を含む意味である。
【0002】
【従来の技術】
一般に、自動車用熱交換器は、ボンネット内の限られたスペース内に設置されるため、従来では熱交換器本体(コンデンサ)と受液器とをろう付け等にて一体化してスペースの有効利用を図っている。また、スペースの有効利用を図るために、熱媒体用配管を熱交換器のヘッダーパイプになるべく近接して配置する方が好ましい。
【0003】
そこで、従来では熱媒体用配管を接続するコネクタをヘッダーパイプにろう付け一体化している(例えば、特許文献1,2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特許第2756106号明細書(段落番号0012,0015、図2)
【0005】
【特許文献2】
特開2000−202523号公報(段落番号0017,0018、図1)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の熱交換器に固定されるコネクタは、押出、又は鍛造で製作されるため、表面にろう材層が形成されないので、コネクタをヘッダーパイプにろう付けするには、ヘッダーパイプ表面に形成されたろう材のみを使用することにより行われていた。このように、ヘッダーパイプ表面に形成されたろう材によって直接コネクタをろう付け固定した場合、ヘッダーパイプの板厚は約1mmと薄いため、コネクタとヘッダーパイプのろう付けが不完全だとコネクタに強い力が加わった際に、コネクタがろう付けされたヘッダパイプを破損する虞があるという問題があった。
【0007】
このような問題を解決するものとして、コネクタとヘッダーパイプの接合を強固にするために、ヘッダーパイプ表面に形成するろう材の量を多くすることが考えられるが、ヘッダーパイプには複数の冷却チューブがろう付けにより連結されており、当該冷却チューブの肉厚は、通常0.2〜0.5mm程度であるため、ヘッダーパイプ表面のろう材が多いと、ろう付け時に冷却チューブ表面にエロージョン(浸食)が発生する虞がある。したがって、ヘッダーパイプとチューブのろう付けが健全に行われるろう材量は、自ずと決定されてしまう。よって、ヘッダーパイプのろう材の量を多くしてコネクタとヘッダーパイプのろう付けを確実に行える十分なクラッド率を設定することはできない。
【0008】
上記問題を解決するために、コネクタをヘッダーパイプではなく、受液器へろう付けすることが考えられる。
【0009】
しかし、受液器はコネクタと同様に、一般に鍛造、押出等で製作されるため、表面にろう材層が形成されていないので、受液器の表面に何らかの方法でろう材層を形成する必要がある。コネクタと受液器との間にろう材層を形成する方法として、例えば、コネクタと受液器との間にシート状のろう材を挟む方法が考えられる。しかし、この場合、ろう材が溶融後に周辺に流れた場合、コネクタと受液器の間にクリアランスが発生するため、本来ろう付けされるべき面に未ろう付け部が発生するという問題がある。また、コネクタと受液器をセットした後に、周囲に棒状のろう材を巻くという方法が考えられるが、ろう材は溶融後に、コネクタと受液器の隙間に流れ込んでいくが、両者の熱容量の差が大きい場合、ろう付けに必要な温度、時間を十分に確保できないため、ろう付け部の完全なろう付けが困難になる。また、ろう材がコネクタに確実に接触していない場合、ろうの流れ込みが不十分となり、ろう付け不良になるという問題がある。また、コネクタを受液器にろう付けする際には、仮付け溶接が必要であるが、受液器に仮付け溶接する場合、ろう付けのためのろう材は別部品としてセットされるため、溶接によって受液器の肉厚が薄くなったり穴が開いた場合に受液器の溶接部に向けてろう材を安定して流すのは不可能であるという問題もある。
【0010】
コネクタを受液器に溶接以外の方法で仮付けする手段として、受液器にコネクタをねじ止め固定するものが考えられる。このねじ止め構造は、図21及び図22に示すように、熱交換器1のヘッダーパイプ3にろう付けされる受液器10の側壁部に、ろう付け用連結凸条13を一体に形成し、連結凸条13に取付孔14を貫通状に設け、この取付孔14を介して止めねじ8aをコネクタ8に設けたねじ孔8bに螺合して固定するものである。しかし、この場合、連結凸条13に取付孔14を設けると共に、コネクタ8にねじ孔8bを加工する必要がある上、コネクタ8の固定に手間がかかるという問題がある。また、部品点数の増加、ねじの締付けトルク管理等が必要となり、更には、実際の量産時にはねじ頭部の破損及びねじ頭部の凹部へのフラックスの付着、つまり、ねじ頭部のプラス溝又はマイナス溝にろう付け時のフラックスが付着した状態で、熱交換器本体(コア)がろう付けされる結果、当該部にフラックスが残渣として強固に固着された状態となる。そのため、製造上の問題が発生して、品質の低下を招く虞がある。また、連結凸条13が受液器10に沿ったブロック状に形成されているので、材料が嵩むと共に重量が嵩むという問題がある。
【0011】
この発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、コネクタの取付け強度及びろう付け性の向上、構成部材の削減及び加工工程の削減を図れるようにした受液器付き熱交換器を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、それぞれがアルミニウム製の一対のヘッダーパイプと、これらヘッダーパイプ間に架設される互いに平行な複数の熱交換管と、隣接する熱交換管間に介在されるフィンとを具備する熱交換器本体と、アルミニウム製の受液器本体とを具備し、アルミニウム製の連結部材を介して上記ヘッダーパイプのうちの一方に沿って上記受液器本体を配置すると共に、これらヘッダーパイプと受液器本体を連結部材を介してろう付けにより結合固定してなる受液器付き熱交換器において、 上記ヘッダーパイプに一端が接続される熱媒体流出用配管の他端を連結するコネクタをアルミニウム製部材にて形成すると共に、コネクタを上記連結部材を介して上記受液器本体にろう付けにより結合固定してなる、ことを特徴とする。
【0013】
請求項1記載の発明において、上記連結部材は、ヘッダパイプの接合面に当接する断面がヘッダーパイプの接合面と略相似形状の第1の接合面と、受液器本体の接合面に当接する断面が受液器本体の接合面と略相似形状の第2の接合面と、この第2の接合面の裏面側に形成されるコネクタの接合面に当接する第3の接合面と、上記ヘッダーパイプ及び受液器本体に設けられた熱媒体の流入用、流出用の連通口に嵌合可能な冷媒流通部を有し、少なくともヘッダーパイプ又は受液器本体の接合面に当接する断面がヘッダーパイプ又は受液器本体の接合面と略相似形状の第4の接合面とを具備する板状部材にて形成する方が好ましい(請求項2)。また、上記連結部材をクラッド材にて形成する方が好ましい(請求項3)。
【0014】
また、この発明において、上記ヘッダーパイプと受液器本体の接合面の形状を、例えば断面略円弧状あるいは断面略平坦状にすることができ、これに対応させて上記連結部材における各接合面(第1ないし第4の接合面)をヘッダーパイプ又は受液器本体の接合面と略相似形状の断面略円弧状あるいは断面略平坦状に形成することができる(請求項4〜7)。つまり、ヘッダーパイプ及び受液器本体の接合面をそれぞれ断面円弧状にするか、断面略平坦状に形成することができる他、ヘッダーパイプ又は受液器本体の接合面のいずれか一方の接合面を断面略円弧状に形成し、他方の接合面を断面略平坦状に形成することができる。
【0015】
請求項1記載の発明によれば、コネクタを連結部材を介して受液器本体にろう付けして結合固定することにより、連結部材が補強材となるので、コネクタに強い力が加わっても周辺部の破損を防ぐことができる。この場合、連結部材の受液器本体へのろう付け面積を、必要強度が得られる値(面積)に設定することにより、所定の強度を得ることができる。
【0016】
請求項2,4に記載の発明によれば、連結部材をヘッダーパイプ又は受液器本体及びコネクタの接合面に当接する断面がヘッダーパイプ又は受液器本体の接合面と略相似形状の接合面と、ヘッダーパイプ及び受液器本体に設けられた熱媒体の流入用又及び流出用の連通口に嵌合可能な冷媒流通部を有し、少なくともヘッダーパイプまたは受液器本体の接合面に当接する断面円弧状の接合面とを具備する板状部材にて形成することにより、連結部材にコネクタ取付用の取付孔や熱媒体導入出路の加工を行う必要がないので、連結部材の材料及び加工工程の削減を図ることができる。また、冷媒流通部によって連結部材自体の強度を高めることができる。更には、熱交換器全体の軽量化が図れると共に、設置スペースの有効利用が図れる。
【0017】
請求項3に記載の発明によれば、連結部材をクラッド材にて形成することにより、ろう材をセットする必要がなくなるので、ヘッダーパイプと受液器本体及びコネクタとのろう付け性の向上を図ることができる。したがって、熱交換器の信頼性が図れる。この場合、ヘッダーパイプ又は受液器本体の接合面を断面略平坦状にすることにより、リングろう材に対して汎用性が低いスクエアのろう材を特別に製造する必要はなく、更にヘッダーパイプと受液器本体及びコネクタとのろう付け性の向上を図ることができ、熱交換器の信頼性が図れる(請求項5,6,7)。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係る受液器付き熱交換器の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0019】
◎第一実施形態
図1は、この発明に係る受液器付き熱交換器の第一実施形態を示す正面図(a)及び一部平面図(b)、図2は、上記熱交換器のヘッダパイプと受液器及びコネクタとのろう付け部を示す斜視図、図3は、上記熱交換器のヘッダーパイプと受液器とのろう付け部を示す断面図である。
【0020】
上記熱交換器である凝縮器(コンデンサ)は、図1に示すように、それぞれがアルミニウム製の一対のヘッダーパイプ2a,2bと、これらのへッダーパイプ2a,2b間に架設される複数の熱交換管3と、各熱交換管3の間に介設されると共に、一体に接合される熱交換用フィン例えばコルゲートフィン4とを具備する熱交換器本体1(以下に、コンデンサ本体1という)と、アルミニウム製の受液器本体11を具備する受液器10とで主に構成されている。この場合、コンデンサ本体1と受液器本体11とはアルミニウム製の連結部材60を介して一体ろう付けされている。また、アルミニウム製のコネクタ7が連結部材60を介して受液器本体にろう付けされている。
【0021】
上記ヘッダーパイプ2a,2bは、例えばアルミニウム製の押出形材にて略円筒状に形成されており、その上下端部にはキャップ部材5が被着固定されている。また、一方のヘッダーパイプ2a(図1において左側)の例えば外方側上端付近には熱媒体の流入ロ21が設けられており、他方のヘッダーパイプ2b(図1において右側)の外方側下端付近には、先端部22aがコネクタ7に接続される熱媒体流出用配管22が接続されている。更に、ヘッダーパイプ2bの側面には、図3に示すように、上記受液器10と連通するために、熱媒体の流出孔9a及び流入孔9bが穿設されており、これらの流出孔9a及び流入孔9bと連通するようにして、連結部材60を介して受液器10がヘッダーパイプ2bに一体的にろう付されている。
【0022】
なお、ヘッダーパイプ2bには、ヘッダーパイプ2bの上部域と流出孔9a域とを区切る仕切板9cと、流出孔9a域と流入孔9b域とを区切る仕切板9dと、流入孔9b域とヘッダーパイプ2bの下部域を区切る仕切板9eが設けられている。また、ヘッダーパイプ2aの上端付近には、流入口21から流入した熱媒体をヘッダーパイプ2b側へ流出するための仕切板9fが設けられ、ヘッダーパイプ2bの仕切板9dと同一高さ位置には仕切板9gが設けられている。なお、この場合、仕切板9d及び仕切板9gの下方側の熱交換管3によってサブクール部1Aが形成されている。
【0023】
また、熱交換管3は、図1に示すように、アルミニウム製の押出形材にて例えば偏平な板状に形成されており、その内部には長手方向に向かって貫通する複数に区画された熱媒体の流路(図示せず)が形成されている。このように形成される熱交換管3の両端部は、両ヘッダーパイプ2a,2b側面の対向する側に、適宜間隔をおいて互いに平行に配列される複数のスリット(図示せず)内に挿入され、ろう付けによって固着されている。
【0024】
熱交換用フィンすなわちコルゲートフィン4は、図1に示すように、アルミニウム製の板材を屈曲することにより連続波形状に形成されており、各熱交換管3の間に介設されてろう付されている。この場合、最上段及び最下段に配設された熱交換管3の外方側にもコルゲートフィン4がろう付接合されており、これらの両コルゲートフィン4を保護するために、両コルゲートフィン4の更に外方側にはサイドプレート6がろう付接合されている。
【0025】
上記受液器10は、例えば、鍛造、あるいは、インパクト等によって略円筒状に形成された受液器本体11と、この受液器本体11の下側開口部11aから挿入され、この下側開口部11aを閉塞する栓体20と、この栓体20の受液器本体11内方に位置する先端面26に取り付けられ、受液器本体11内に供給される熱媒体中の不純物を捕捉するフィルタ30とを具備してなる。この場合、受液器本体11の平行内周面(内周面)11dには、栓体20の基端面27に対応する位置に、環状の周溝50を設け、この周溝50には、栓体20を抜け止めするための止め輪42が設けられている。
【0026】
上記受液器10の一構成要素である受液器本体11は、図2に示すように、ヘッダーパイプ2bの流出孔9aに連通する位置に、流出口12が形成されていると共に、流入孔9bに一致する位置に、流入口13が形成されている。
【0027】
流出孔9aと流出口12は、ヘッダーパイプ2a内における仕切板9dの上側と、受液器本体11内におけるフィルタ30の入口側とを連通するようになっている。一方、流入孔9bと流入口13は、ヘッダーパイプ2a内における仕切板9dの下側と、受液器本体11内におけるフィルタ30の出口側とを連通するようになっている。
【0028】
また、受液器本体11の上側開口部11bは、キャップ部材15によって閉塞されている。このキャップ部材15は、アルミニウムによって形成されたものであり、例えばろう付けによって受液器本体11に固定されている。そして、受液器本体11の内周面は、断面が円形状の基準内周面11e及び拡径内周面11hによって形成されている。基準内周面11eは、乾燥剤44を収容する部分に対応する第1基準内周面11cと、フィルタ30を収容する部分に対応し、第1基準内周面11cよりわずかに拡径された第2基準内周面11dとによって形成されている。そして、図3に示すように、第1基準内周面11cと第2基準内周面11dとの境の部分が連結段部11iになっている。
【0029】
基準内周面11hは、図3に示すように、もともと第2基準内周面11dであった部分をスピニング加工などの塑性加工により拡径したものであり、平行内周面11gとテーパ内周面11fとによって形成されている。第2基準内周面11dとテーパ内周面11f、及びテーパ内周面11fと平行内周面11gは、滑らかな曲面を介して連続的に形成されている。
【0030】
栓体20は、図3に示すように、アルミニウム等の金属によって断面円形状に形成されたものであって、第2基準内周面11dに嵌合する先端部が基準径部21になっており、この基準径部21の基端側の部分が拡径部22になっている。基準径部21の先端部側には、第1のシール部材であるOリング41を取り付けるためのOリング溝23が形成され、また、このOリング溝23より基端部側には、第2のシール部材であるシールパッキン43を取り付けるためのシールパッキン溝24が形成されている。拡径部22は、平行内周面11gに嵌合するように形成されていると共に、軸方向の長さが平行内周面11gよりやや短く形成されている。
【0031】
止め輪42は、略C字状に形成され、その開口側端部を互いに近づける方向に治具で変形させることによって弾性的に縮径するようになっており、この縮径した状態で平行内周面11g内に挿入することによって、周溝50に容易に嵌合することが可能になっている。
【0032】
なお、栓体20は、図3に示すように、基端面27から先端側の所定位置までの部分が円筒部20aになっており、この円筒部20aより先端側の部分が円柱部20bになっている。上述したOリング溝23とシールパッキン溝24は基準径部21に形成されている。また、円筒部20a内には、円柱部20bの軸心位置から基端側に突出する突起20cが設けられている。この突起20cは、基端面27から突出しないような高さに形成されている。また、栓体20には、その先端面26の軸心位置に、軸方向に延びる所定の深さの凹部26aが形成されている。この凹部26aは、断面が円形状に形成されている。
【0033】
フィルタ30は、図3に示すように、円筒状に形成された周壁部30a及びこの周壁部30aの一方の開口端を閉塞する底壁部30bを有し、この底壁部30bの底面33を栓体20の先端面26に当接するようにして取り付けられるようになっており、底壁部30bの底面33には上記凹部26aに嵌合する凸部33aが設けられている。すなわち、フィルタ30は、合成樹脂としての例えばナイロンによって一体に形成されたフィルタ本体31と、同じくナイロンで網目状に形成された濾過膜32とを備えたものである。フィルタ本体31は、円筒状に形成された周壁部30aを有し、この周壁部30aの下側に底壁部30bが形成されている。周壁部30aの上側は、そのまま開口されており、同上側の開口端外周には、鍔部30cを介して円筒状のシール部30dが形成されている。周壁部30aには、周方向に4等分する位置に窓30eが形成されている。各窓30eは、側面視で四角形状に形成されており、各窓30eの間が周壁部30aにおける支柱30fになっている。また、底壁部30bには、その底面33の軸心位置に断面が円形状の凸部33aが形成されており、上記凹部26aに嵌合するようになっている。
【0034】
鍔部30cは、薄く形成されており、シール部30dにおける軸方向のほぼ中央の位置に接続されている。シール部30dは、その外径が第2基準内周面11dに対してしまりばめを構成する程度に、同第2基準内周面11dの径よりわずかに大きく形成されている。すなわち、シール部30dは、第2基準内周面11dからの圧縮力を受けて、鍔部30cと共に弾性的にわずかに変形し、第2基準内周面11dに密着するようになっている。また、シール部30dの先端縁部は、栓体20を止め輪42によって受液器本体11に固定した状態において、上記連結段部11iに所定の加圧状態で当接するようになっている。これにより、フィルタ30は、栓体20から離れないようになっている。
【0035】
濾過膜32は、例えばナイロンの糸で網状に形成されており、フィルタ本体31の成形時にフィルタ本体31に一体的に固定されるようになっている。ただし、この濾過膜32は、フィルタ本体31に複数の孔を網目状に成形することによって、同フィルタ本体31と完全に一体のもので構成してもよい。
【0036】
一方、上記連結部材60は、図2ないし図5に示すように、アルミニウム製のクラッド材を所定寸法に打ち抜いた板状素材をプレス加工によって形成されている。この連結部材60は、ヘッダーパイプ2bの接合面に当接する断面円弧状(ヘッダーパイプ2bの曲率に相似する円弧状)の第1の接合面61と、受液器本体11の接合面に当接する断面円弧状(受液器本体11の曲率に相似する円弧状)の第2の接合面62と、この第2の接合面62の裏面側に形成されて後述するコネクタ7の接合面に当接する第3の接合面63と、ヘッダーパイプ2b及び受液器本体11に設けられた熱媒体の流入用又及び流出用の連通口、例えば流出孔9a、流入孔9bに嵌合可能な冷媒流通部64a,64bを有し、受液器本体11の接合面に当接する断面円弧状(受液器本体11の曲率に相似する円弧状)の第4の接合面64とで形成されている。
【0037】
この場合、第1の接合面61と第2の接合面62とは、第1の接合面61と第2の接合面62との境目に設けられた切欠き66を境にして反対方向に屈曲して設けられている。また、第1の接合面61と第4の接合面64とは、第1の接合面61と第4の接合面64との境目に設けられた切欠き66を境にして反対方向に屈曲して設けられている。
【0038】
また、連結部材60における第2の接合面62と第1の接合面61の間、第1の接合面61と第4の接合面64との間に、それぞれの接合面を離隔する連結段部65が形成されており、この連結段部65には、例えば第2,第4の接合面62,64に対する直角線に対して傾斜角度θが設けられている。このように傾斜角度θを有した連結段部65を形成することにより、ヘッダーパイプ2bと受液器本体11とを離した状態でろう付け結合することができると共に、連結部材60の縦方向すなわちヘッダーパイプ2bの軸方向の強度を保つことができる。更に、連結段部65に傾斜角度θを設けることにより、連結段部65の折曲加工を容易にすることができる。
【0039】
また、冷媒流通部64a,64bは、熱媒体の通路の連通だけでなく、強度部材を兼ねることができるので、強度が必要な場合は、部材の肉厚を大きくして強度を向上させることができる。また、強度が必要ない場合は、冷媒流通部64a,64bの肉厚のみ連結部材60より薄くなるようにすることも可能である。このように、冷媒流通部64a,64bの肉厚を薄くすることにより、通路抵抗の低減が可能となる。
【0040】
一方、コネクタ7は、図2及び図4に示すように、上記熱媒体流出用配管22の先端部22aが接続されるコネクタ本体71と、このコネクタ本体71の側壁に突出されて、上記連結部材60の第3の接合面63に当接して固定される接合片72とで形成されている。なお、コネクタ7は、アルミニウム製の押出形材又は鍛造によって形成されている。
【0041】
この場合、上記コネクタ本体71は、図2及び図4に示すように、略楕円柱状に形成されて一側に、上記熱媒体流出用配管22の先端部22aを接続する連通孔73が設けられている。この連通孔73の上部側には図示しない連結具によって接続される図示しない配管が接続される。また、コネクタ本体71の他側には、図示しない連結具をコネクタ本体71に取付けるための取付用ねじ孔74が設けられている。
【0042】
上記接合片72は、図2及び図4に示すように、コネクタ本体71の側壁からヘッダーパイプ2bと受液器10との間に向かって突出し、上記連結部材60の第3の接合面63に当接する断面が接合面63と略相似形状(第3の接合面63と相似する形状)の当接面72aを有して形成されており、クラッド材により形成された連結部材60にろう付けにより固定される。
【0043】
上記のように構成された熱交換器のヘッダーパイプ2b、受液器10、連結部材60、コネクタ7を組み付けるには、まず、所定寸法に打ち抜かれた板状素材をプレス加工にて、上記第1、第2、第3、第4の接合面61,62,63,64と、冷媒流通部64a,64bを具備する連結部材60を用意し、また、所定寸法に切断されたコネクタ本体71部の所定位置に連通孔73及びねじ取付孔74を設けたコネクタ7を用意する。
【0044】
次に、上記コネクタ7に形成された接合片72の当接面72aを連結部材60の第3の接合面63の端部に、連結部材60に対してコネクタ7が垂直状態に当接すると共に、接合片72の先端部と第3の接合面63とをスポット溶接Wによって仮溶接する。
【0045】
同様に、上記連結部材60の第2、第4の接合面62,64を受液器本体11の側面(接合面)に当接すると共に、スポット溶接Wによって仮溶接する。また、第1の接合面61にヘッダーパイプ2aの中央付近の側面(接合面)を当接すると共に、冷媒流通部64a,64bを流入孔9a及び流出孔9bに嵌合すると共に、スポット溶接Wによって仮溶接する。
【0046】
次に、ヘッダーパイプ2bに熱交換フィン4、熱交換管3と他方のヘッダーパイプ2aを組み付けて治具(図示せず)にて固定して、仮組みする。
【0047】
上記のように仮組されたコンデンサ本体1、受液器本体11、連結部材60及びコネクタ7にフラックスを塗布した後に、これらコンデンサ本体1、受液器本体11、連結部材60及びコネクタ7を図示しない炉内に収容し、所定温度例えば600℃の温度で加熱して、コンデンサ本体1、受液器本体11、連結部材60及びコネクタ7を一体ろう付けする。
【0048】
コンデンサ本体1に一体ろう付けされた受液器本体11内に、上記乾燥剤44を挿入した後、フィルタ30を有する栓体20を挿入後、止め輪42を装着して、受液器付きコンデンサの製造が終了する。
【0049】
上記のようにして形成された受液器付き熱交換器1(コンデンサ1)によれば、コネクタ7がクラッド材によって形成された連結部材60を介して受液器本体11にろう付け固定することにより、連結部材60が補強材となるので、コネクタ7の取付け強度の向上を図ることができる。なお、連結部材60の第2の接合面62又は第4の接合面64のうちの少なくとも第2の接合面62の受液器本体11へのろう付け面積を、必要強度が得られる値(面積)に設定することにより、所定の強度を得ることができる。
【0050】
また、クラッド材によって形成された連結部材60を介して受液器本体11にコネクタ7をろう付けするので、ろう材を介在してろう付けする場合に比べてろう付け性の向上が図れ、更には、ねじ止めにて仮固定する場合に比べて構成部材の削減が図れると共に、加工工数の削減が図れる。
【0051】
なお、上記説明では、連結部材60の第3の接合面63にコネクタ7を仮溶接した後に、連結部材60と受液器本体11及びヘッダーパイプ2bとをスポット溶接Wによって仮溶接する場合について説明したが、コネクタ7の仮溶接は連結部材60に受液器本体11及びヘッダーパイプ2bをスポット溶接Wによって仮溶接した後に行ってもよい。また、上記説明では、連結部材60の第2、第4の接合面62,64を受液器本体11の接合面に当接すると共に、スポット溶接Wによって仮溶接した後、第1の接合面61にヘッダーパイプ2bの接合面を当接すると共に、冷媒流通部64a,64bを流入孔9a及び流出孔9bに嵌合すると共に、スポット溶接Wによって仮溶接する場合について説明したが、逆にしてもよい。すなわち、先に、第1の接合面61にヘッダーパイプ2bの接合面を当接すると共に、冷媒流通部64a,64bを流入孔9a及び流出孔9bに嵌合し、かつ、スポット溶接Wによって仮溶接した後、連結部材60の第2の接合面62を受液器本体11の接合面に当接すると共に、スポット溶接Wによって仮溶接してもよい。あるいは、これら仮溶接と冷媒流通部64a,64bの流入孔9a及び流出孔9bへの嵌合を同時に行ってもよい。
【0052】
また、上記説明では、冷媒流通部64a,64bを、ヘッダーパイプ2bに設けられた流出孔9aと流入孔9bに嵌合する場合について説明したが、冷媒流通部64a,64bを、受液器本体11に設けられた流出口12と流入口13に嵌合させるようにしてもよい。つまり、冷媒流通部64a,64bを流出孔9a及び流入孔9b又は流出口12及び流入口13に嵌合すると共に、第4の接合面64をヘッダーパイプ2bの当接面に当接し、第1の接合面61をヘッダーパイプ2b又は受液器本体11の接合面に当接し、第2の接合面62を受液器本体11又はヘッダーパイプ2bの接合面に当接し、これら当接部をそれぞれ仮溶接すればよい。
【0053】
上記説明では、1枚の板状素材から連結部材60を成形する場合について説明したが、1枚の板状素材に代えてロール状に巻回された板状素材から連結部材を成形してもよい。
【0054】
◎第二実施形態
図6は、この発明に係る受液器付き熱交換器(コンデンサ)の第二実施形態を示す正面図(a)及び一部平面図(b)、図7は、上記熱交換器のヘッダーパイプと受液器及びコネクタとのろう付け部を示す斜視図、図8は、上記熱交換器のヘッダーパイプと受液器とのろう付け部を示す断面図、図9は、第二実施形態におけるヘッダーパイプ、受液器、コネクタ及び連結部材のろう付け部を示す分解斜視図、図10は、第二実施形態における連結部材の平面図(a),(a)のII−II線に沿う断面図(b)及び拡大側面図(c)である。
【0055】
第二実施形態は、ヘッダーパイプ2bの接合面2cを断面略平坦状に形成し、連結部材60Aにおける第1の接合面61Aをヘッダーパイプ2bの接合面2cと略相似形状の断面略平坦状に形成した場合である。なお、第二実施形態では、冷媒流通部64a,64bを、ヘッダーパイプ2bに設けられた流出孔9aと流入孔9bに嵌合する場合について説明したが、冷媒流通部64a,64bを、受液器本体11に設けられた流出口12と流入口13に嵌合させるようにしてもよい。この場合、連結部材60Aにおける第4の接合面64をヘッダーパイプ2bの接合面2cと略相似形状の断面略平坦状に形成すればよい。
【0056】
第二実施形態において、その他の部分は第一実施形態と同じであるので、同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
【0057】
上記のように、ヘッダーパイプ2bの接合面2cを断面略平坦状に形成し、連結部材60Aにおける第1の接合面61Aをヘッダーパイプ2bの接合面2cと略相似形の断面略平坦状に形成することにより、当該接合部においては、特別にスクエアろう材を製作する必要がなくなるため、クラッド材にて形成される連結部材60Aの使用は有効となる。
【0058】
◎第三実施形態
図11は、この発明に係る受液器付き熱交換器(コンデンサ)の第三実施形態を示す正面図(a)及び一部平面図(b)、図12は、上記熱交換器のヘッダーパイプと受液器及びコネクタとのろう付け部を示す斜視図、図13は、上記熱交換器のヘッダーパイプと受液器とのろう付け部を示す断面図、図14は、第三実施形態におけるヘッダーパイプ、受液器、コネクタ及び連結部材のろう付け部を示す分解斜視図、図15は、第三実施形態における連結部材の平面図(a),(a)のIII−III線に沿う断面図(b)及び拡大側面図(c)である。
【0059】
第三実施形態は、受液器本体11Bの接合面100を断面略平坦状に形成し、連結部材60Bにおける第2の接合面62B及び第4の接合面64Bを受液器本体11Bの接合面100と略相似形状の断面略平坦状に形成し、かつ、連結部材60Bにおける第3の接合面63Bを断面略平坦状に形成すると共に、コネクタ7Bの接合片72Bに設けられる接合面72bを第3の接合面63Bと略相似形状の断面略平坦状に形成した場合である。なお、第三実施形態では、冷媒流通部64a,64bを、ヘッダーパイプ2bに設けられた流出孔9aと流入孔9bに嵌合する場合について説明したが、冷媒流通部64a,64bを、受液器本体11に設けられた流出口12と流入口13に嵌合させるようにしてもよい。この場合、連結部材60Bにおける第4の接合面64Bをヘッダーパイプ2bの接合面と略相似形状の断面略円弧状に形成すればよい。
【0060】
第三実施形態において、その他の部分は、第一実施形態と同じであるので、同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
【0061】
上記のように、受液器本体11Bの接合面100を断面略平坦状に形成し、連結部材60Bにおける第2の接合面62B及び第4の接合面64Bを受液器本体11Bの接合面100と略相似形状の断面略平坦状に形成し、かつ、連結部材60Bにおける第3の接合面63Bを断面略平坦状に形成すると共に、コネクタ7Bの接合片72Bを第3の接合面63Bと略相似形状の断面略平坦状に形成することにより、当該接合部においては、特別にスクエアろう材を製作する必要がなくなるため、クラッド材にて形成される連結部材60Bの使用は有効となる。
【0062】
◎第四実施形態
図16は、この発明に係る受液器付き熱交換器(コンデンサ)の第四実施形態を示す正面図(a)及び一部平面図(b)、図17は、上記熱交換器のヘッダーパイプと受液器及びコネクタとのろう付け部を示す斜視図、図18は、上記熱交換器のヘッダーパイプと受液器とのろう付け部を示す断面図、図19は、第四実施形態におけるヘッダーパイプ、受液器、コネクタ及び連結部材のろう付け部を示す分解斜視図、図20は、第四実施形態における連結部材の平面図(a),(a)のIV−IV線に沿う断面図(b)及び拡大側面図(c)である。
【0063】
第四実施形態は、ヘッダーパイプ2bの接合面2c及び受液器本体11Bの接合面100をそれぞれ断面略平坦状に形成し、連結部材60Cにおける第1、第2及び第4の接合面61C,62C,64Cをそれぞれヘッダーパイプ2bの接合面又は受液器本体11Bの接合面100と略相似形状の断面略平坦状に形成し、かつ、連結部材60Cにおける第3の接合面63Cを断面略平坦状に形成すると共に、コネクタ7Bの接合片72Bの接合面72bを第3の接合面63Cと略相似形状の断面略平坦状に形成した場合である。なお、第四実施形態では、冷媒流通部64a,64bを、ヘッダーパイプ2bに設けられた流出孔9aと流入孔9bに嵌合する場合について説明したが、冷媒流通部64a,64bを、受液器本体11に設けられた流出口12と流入口13に嵌合させるようにしてもよい。この場合、連結部材60Cにおける第四の接合面64Cをヘッダーパイプ2bの接合面2cと略相似形状の断面略平坦状に形成すればよい。
【0064】
第四実施形態において、その他の部分は、第一実施形態と同じであるので、同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
【0065】
上記のように、ヘッダーパイプ2b及び受液器本体11Bの接合面2c,100と連結部材60Cの第1ないし第4の接合面61C〜64C及びコネクタ7Bの接合片72Bの全てを断面略平坦状に形成することにより、当該接合部においては、特別にスクエアろう材を製作する必要がなくなるため、クラッド材にて形成される連結部材60Cの使用は有効となる。
【0066】
◎その他の実施形態
上記説明では、2個の接合面62,64を設けた場合について説明したが、接合面を3個以上設けてもよく、また、ヘッダーパイプ2bの接合面に当接する接合面を分割された複数設けることも可能である。なお、溶接箇所は仮付けが目的であるため、必ずしも全ての接合面に溶接する必要はない。
【0067】
【発明の効果】
以上に説明したように、この発明によれば、上記のように構成されているので、以下のような優れた効果が得られる。
【0068】
(1)請求項1記載の発明によれば、コネクタを連結部材を介して受液器本体にろう付けして結合固定することにより、連結部材が補強材となり、コネクタに強い力が加わっても周辺部の破損を防ぐことができるので、強度の向上を図ることができる。また、連結部材の受液器本体へのろう付け面積を、必要強度が得られる値(面積)に設定することにより、所定の強度を得ることができる。
【0069】
(2)請求項2,4に記載の発明によれば、連結部材をヘッダーパイプ又は受液器本体及びコネクタの接合面に当接する断面がヘッダーパイプ又は受液器本体の接合面と略相似形状の接合面と、ヘッダーパイプ及び受液器本体に設けられた熱媒体の流入用又及び流出用の連通口に嵌合可能な冷媒流通部を有し、少なくともヘッダーパイプまたは受液器本体の接合面に当接する断面円弧状の接合面とを具備する板状部材にて形成することにより、連結部材にコネクタ取付用の取付孔や熱媒体導入出路の加工を行う必要がないので、上記(1)に加えて、連結部材の材料及び加工工程の削減を図ることができると共に、冷媒流通部によって連結部材自体の強度を高めることができる。また、熱交換器全体の軽量化が図れると共に、設置スペースの有効利用が図れる。
【0070】
(3)請求項3に記載の発明によれば、連結部材をクラッド材にて形成することにより、ろう材をセットする必要がなくなるので、上記(1)、(2)に加えて、更にヘッダーパイプと受液器本体及びコネクタとのろう付け性の向上を図ることができる。したがって、熱交換器の信頼性が図れる。
【0071】
(4)請求項5〜7記載の発明によれば、ヘッダーパイプ又は受液器本体の接合面を断面略平坦状にすることにより、リングろう材に対して汎用性が低いスクエアのろう材を特別に製造する必要はないので、上記(2)又は(3)に加えて、更にヘッダーパイプと受液器本体及びコネクタとのろう付け性の向上を図ることができ、熱交換器の信頼性が図れる
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る受液器付き熱交換器(コンデンサ)の第一実施形態を示す正面図(a)及び一部平面図(b)である。
【図2】第一実施形態における受液器とコネクタとのろう付け部を示す斜視図である。
【図3】第一実施形態におけるヘッダーパイプ、受液器、コネクタ及び連結部材のろう付け部を示す断面図である。
【図4】第一実施形態におけるヘッダーパイプ、受液器、コネクタ及び連結部材を示す分解斜視図である。
【図5】第一実施形態における連結部材の平面図(a)、(a)のI−I線に沿う断面図(b)及び拡大側面図(c)である。
【図6】この発明に係る受液器付き熱交換器(コンデンサ)の第二実施形態を示す正面図(a)及び一部平面図(b)である。
【図7】第二実施形態における受液器とコネクタとのろう付け部を示す斜視図である。
【図8】第二実施形態におけるヘッダーパイプ、受液器、コネクタ及び連結部材のろう付け部を示す断面図である。
【図9】第二実施形態におけるヘッダーパイプ、受液器、コネクタ及び連結部材を示す分解斜視図である。
【図10】第二実施形態における連結部材の平面図(a)、(a)のII−II線に沿う断面図(b)及び拡大側面図(c)である。
【図11】この発明に係る受液器付き熱交換器(コンデンサ)の第三実施形態を示す正面図(a)及び一部平面図(b)である。
【図12】第三実施形態における受液器とコネクタとのろう付け部を示す斜視図である。
【図13】第三実施形態におけるヘッダーパイプ、受液器、コネクタ及び連結部材のろう付け部を示す断面図である。
【図14】第三実施形態におけるヘッダーパイプ、受液器、コネクタ及び連結部材を示す分解斜視図である。
【図15】第三実施形態における連結部材の平面図(a)、(a)のIII−III線に沿う断面図(b)及び拡大側面図(c)である。
【図16】この発明に係る受液器付き熱交換器(コンデンサ)の第四実施形態を示す正面図(a)及び一部平面図(b)である。
【図17】
第四実施形態における受液器とコネクタとのろう付け部を示す斜視図である。
【図18】第四実施形態におけるヘッダーパイプ、受液器、コネクタ及び連結部材のろう付け部を示す断面図である。
【図19】第四実施形態におけるヘッダーパイプ、受液器、コネクタ及び連結部材を示す分解斜視図である。
【図20】第四実施形態における連結部材の平面図(a)、(a)のIV−IV線に沿う断面図(b)及び拡大側面図(c)である。
【図21】従来の受液器付き熱交換器を示す正面図である。
【図22】図21のV−V線に沿う断面図(a)及び、(a)の矢印Aから見た側面図(b)である。
【符号の説明】
1 コンデンサ本体(熱交換器本体)
2a,2b ヘッダーパイプ
2c 接合面
3 熱交換管
4 フィン
7,7B コネクタ
10 受液器
11,11B 受液器本体
22 熱媒体用配管
60,60A,60B,60C 連結部材
61,61A,61C 第1の接合面
62,62B,62C 第2の接合面
63,63B,63C 第3の接合面
64,64B,64C 第4の接合面
64a,64b 冷媒流通部
72,72B 接合片
72a,72b 接合面
100 接合面

Claims (7)

  1. それぞれがアルミニウム製の一対のヘッダーパイプと、これらヘッダーパイプ間に架設される互いに平行な複数の熱交換管と、隣接する熱交換管間に介在されるフィンとを具備する熱交換器本体と、アルミニウム製の受液器本体とを具備し、アルミニウム製の連結部材を介して上記ヘッダーパイプのうちの一方に沿って上記受液器本体を配置すると共に、これらヘッダーパイプと受液器本体を連結部材を介してろう付けにより結合固定してなる受液器付き熱交換器において、
    上記ヘッダーパイプに一端が接続される熱媒体流出用配管の他端を連結するコネクタをアルミニウム製部材にて形成すると共に、コネクタを上記連結部材を介して上記受液器本体にろう付けにより結合固定してなる、ことを特徴とする受液器付き熱交換器。
  2. 請求項1記載の受液器付き熱交換器において、
    上記連結部材は、ヘッダパイプの接合面に当接する断面がヘッダーパイプの接合面と略相似形状の第1の接合面と、受液器本体の接合面に当接する断面が受液器本体の接合面と略相似形状の第2の接合面と、この第2の接合面の裏面側に形成されるコネクタの接合面に当接する第3の接合面と、上記ヘッダーパイプ及び受液器本体に設けられた熱媒体の流入用、流出用の連通口に嵌合可能な冷媒流通部を有し、少なくともヘッダーパイプ又は受液器本体の接合面に当接する断面がヘッダーパイプ又は受液器本体の接合面と略相似形状の第4の接合面とを具備する板状部材にて形成してなることを特徴とする受液器付き熱交換器。
  3. 請求項1又は2記載の受液器付き熱交換器において、
    上記連結部材をクラッド材にて形成してなることを特徴とする受液器付き熱交換器。
  4. 請求項2又は3記載の受液器付き熱交換器において、
    上記ヘッダーパイプ及び受液器本体の接合面をそれぞれ断面略円弧状に形成し、連結部材における第1、第2及び第4の接合面を上記ヘッダーパイプ又は受液器本体の接合面と略相似形状の断面略円弧状に形成してなる、ことを特徴とする受液器付き熱交換器。
  5. 請求項2又は3記載の受液器付き熱交換器において、
    上記ヘッダーパイプの接合面を断面略平坦状に形成し、受液器本体の接合面を断面略円弧状に形成し、連結部材における第1又は第4の接合面のうち少なくとも第1の接合面を上記ヘッダーパイプの接合面と略相似形状の断面略平坦状に形成すると共に、第2又は第4の接合面のうち少なくとも第2の接合面を上記受液器本体の接合面の断面形状と略相似形状の断面略円弧状に形成してなる、ことを特徴とする受液器付き熱交換器。
  6. 請求項2又は3記載の受液器付き熱交換器において、
    上記ヘッダーパイプの接合面を断面略円弧状に形成し、受液器本体の接合面を断面略平坦状に形成し、連結部材における第1又は第4の接合面のうち少なくとも第1の接合面を上記ヘッダーパイプの接合面と略相似形状の断面略円弧状に形成すると共に、第2又は第4の接合面のうち少なくとも第2の接合面を上記受液器本体の接合面の断面形状と略相似形状の断面略平坦状に形成してなる、ことを特徴とする受液器付き熱交換器。
  7. 請求項2又は3記載の受液器付き熱交換器において、
    上記ヘッダーパイプ及び受液器本体の接合面をそれぞれ断面略平坦状に形成し、連結部材における第1、第2及び第4の接合面を上記ヘッダーパイプ又は受液器本体の接合面と略相似形状の断面略平坦状に形成してなる、ことを特徴とする受液器付き熱交換器。
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