JP2008151468A - 受液器付き熱交換器 - Google Patents

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Abstract

【課題】強度を維持すると共に、軽量化が図れ、かつ、熱交換器本体と受液器本体とを一体ろう付け可能にした受液器付き熱交換器を提供する。
【解決手段】それぞれアルミニウム製の部材にて形成される一対のヘッダーパイプと、両ヘッダーパイプ間に互いに平行に架設される複数の熱交換管を有する熱交換器本体と、ヘッダーパイプ2bにろう付けされるアルミニウム製の筒状の受液器本体であるタンク本体11と、このタンク本体11内に挿入される乾燥剤30及びフィルタ40と、タンク本体11の開口部を閉塞する栓体20と、を具備する受液器付き熱交換器において、タンク本体11を、有底筒状に形成すると共に、タンク本体11の直管部13に対して開口部12を肉厚に形成し、開口部12における平行内周面12aに、栓体20の抜け止め用Cリング25を係止する係止溝14を周設する。
【選択図】 図2

Description

この発明は、受液器付き熱交換器に関するもので、更に詳細には、例えば大型車両や産業機械等に設置する空調設備に組み込まれるパラレルフロー型の受液器付き熱交換器に関するものである。
従来、大型車両用や産業機械用の大容量の熱交換器として、アルミニウム製の受液器とサブクール域を持たせたコンパクトで高性能の熱交換器、特に熱媒体の冷却凝縮用の熱交換管が並行し、これら熱交換管の間に伝熱面積の広いコルゲートフィンを配設した、いわゆるパラレルフロー型コンデンサ(PFC)が使用されている。
PFCの大型化に伴って、熱交換面の拡大は熱交換チューブの本数や長さを拡大することで対応が可能であるが、産業用等の熱交換器中に使用される場合、熱媒体だけでなく、冷凍サイクル内に設置される乾燥剤の量も大幅に増加する。その結果、乾燥剤がセットされ、熱媒体の気液分離を行う受液器も大型にすることが要求され、従来の数倍以上の容積になるため、受液器の長さ、径とも拡大せざるを得ない。
また、この種の受液器は、アルミニウム製の円筒部材にて形成されており、コンデンサや周辺部品と一体に組み立てられ、ろう付け固定されるものや、コンデンサと別体に組み立てられ、熱媒体の流入及び流出用配管を介してコンデンサに接続されるものなどが知られている。
しかし、受液器が大型のものにおいては、コンデンサと一体ろう付けするには、組立上の問題や設置スペース上の問題等があるため、この種の大型化された熱交換器においては、コンデンサと別体に受液器を組み立てた後、熱媒体の流入及び流出用配管を介してコンデンサに接続されている(例えば、特許文献1,特許文献2参照)。
特開2002−71242号公報(特許請求の範囲、図1) 特開2006−162189号公報(特許請求の範囲、図1,図4)
しかしながら、前者すなわち特開2002−71242号公報に記載の受液器は、筒状の受液器本体が一体に形成されているため、受液器の肉厚を強度を必要とする部位に合わせて厚くすると、筒全体の肉厚が厚くなるため、重量が嵩むという問題があり、逆に、肉薄部に肉厚を合わせると、強度が不足するという二律背反性の問題があった。また、筒全体の肉厚が厚くなると、熱容量が大きくなるため、通常のろう付け炉中でコンデンサ(熱交換器本体)と受液器本体とを一体ろう付けすることが困難であった。
また、後者すなわち特開2006−162189号公報に記載の受液器においては、受液器を構成する下部筒状部材に対して上部筒状部材の肉厚を薄く形成されているので、前者に比べて強度を維持することができると共に、軽量化が図れるという利点がある。しかし、構成部材が多くなり、製造コストが嵩む虞がある。また、特開2006−162189号公報に記載の受液器においても下部筒状部材が肉厚に形成されているため、通常の炉中でコンデンサ(熱交換器本体)と受液器本体とを一体ろう付けすることが困難であった。
この発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、強度を維持すると共に、軽量化が図れ、かつ、熱交換器本体と受液器本体とをろう付け炉中で一体ろう付け可能にした受液器付き熱交換器を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、それぞれアルミニウム製の部材にて形成される一対のヘッダーパイプと、両ヘッダーパイプ間に互いに平行に架設される複数の熱交換管を有する熱交換器本体と、上記ヘッダーパイプにろう付けされるアルミニウム製の筒状の受液器本体と、この受液器本体内に挿入される乾燥剤及びフィルタと、上記受液器本体の開口部を閉塞する栓体と、を具備する受液器付き熱交換器であって、 上記受液器本体は、有底筒状に形成されると共に、受液器本体の直管部に対して開口部が肉厚に形成され、 上記開口部における内周面に、上記栓体の抜け止め用リングを係止する係止溝が周設されている、ことを特徴とする。
このように構成することにより、受液器本体の直管部の肉厚は静圧(内圧)に耐える必要最小限の肉厚(薄肉)にすることができ、受液器本体の開口部のみを、栓体の抜け止め用リングの係止のために強度が要求される肉厚(厚肉)にすることができる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の受液器付き熱交換器において、 上記栓体には、上記受液器本体内に先に挿入される先端側の外周に、受液器本体の直管内周面に密接するシール部材が設けられており、 上記受液器本体の開口部は、切削又はプレス加工により形成される受液器本体の直管部より拡径の平行内周面と、該平行内周面と直管部の内周面とを連続的につなぐテーパ内周面とを有し、かつ、平行内周面の径は、上記シール部材が圧縮変形することなく挿入可能な寸法に形成されている、ことを特徴とする。
このように構成することにより、切削又はプレス加工によって受液器本体の開口部の肉厚を維持した状態で栓体の挿入に支障をきたさない平行内周面を形成することができると共に、係止溝を形成することができる。また、栓体の挿入時にはシール部材は平行内周面から弾性変形を受けずにテーパ内周面から徐々に弾性変形を受けて直管部に内周面に密接することができる。
(1)請求項1記載の発明によれば、受液器本体の直管部の肉厚は静圧(内圧)に耐える必要最小限の肉厚(薄肉)にすることができ、受液器本体の開口部のみを、栓体の抜け止め用リングの係止のために強度が要求される肉厚(厚肉)にすることができるので、強度を維持することができると共に、軽量化が図れる。また、受液器本体の全体の肉厚を薄くし、熱容量を小さくすることができるので、ろう付け炉中で熱交換器本体と受液器本体とを一体ろう付けすることができる。したがって、配管を介して熱交換器本体と受液器本体とを接合する構造に比べて小型にすることができると共に、コストの低廉化を図ることができる。
(2)請求項2記載の発明によれば、切削又はプレス加工によって受液器本体の開口部の肉厚を維持した状態で栓体の挿入に支障をきたさない平行内周面を形成することができると共に、係止溝を形成することができる。また、栓体の挿入時にはシール部材は平行内周面から弾性変形を受けずにテーパ内周面から徐々に弾性変形を受けて直管部に内周面に密接することができる。したがって、上記(1)に加えて、更に生産コストの低廉化が図れると共に、受液器本体内への腐食性液の侵入防止が図れると共に、受液器の寿命の増大及び熱交換性能の維持が図れる。
以下に、この発明に係る受液器付き熱交換器の最良の実施形態例について詳細に説明する。
図1は、この発明に係る受液器付き熱交換器の一例を示す正面図(a)及びその要部拡大平面図(b)、図2は、この発明におけるヘッダーパイプと受液器の接合状態を示す断面図(a)及び(a)のI部拡大断面図(b)である。
上記受液器付き熱交換器である凝縮器1(以下にコンデンサ1という)は、アルミニウム製の一対のヘッダーパイプ2a,2bと、これらのヘッダーパイプ2a,2b間に互いに平行に架設される複数のアルミニウム製の熱交換管3と、各熱交換管3の間に介設されると共に、一体に接合されるアルミニウム製の熱交換用フィン例えばコルゲートフィン4とで主に構成されている。このコンデンサ1の一方のヘッダーパイプ2bには後述する連結部材60を介してアルミニウム製の受液器であるレシーバタンク10がろう付け接合されている。また、レシーバタンク10内には、後述する乾燥剤30とフィルタ40が挿入され、レシーバタンク10の下端の開口部12は、フィルタ40を支持する栓体20によって閉塞されている。
上記ヘッダーパイプ2a,2bは、例えばアルミニウム製の押出形材にて略円筒状に形成されており、その上下端部にはアルミニウム製のエンドキャップ5がろう付けにより被着固定されている。また、一方のヘッダーパイプ2a(図1において左側)の例えば外方側上端付近には高温の熱媒体の流入ロ2cが設けられ、外方側下端付近には、熱媒体の流出口2dが設けられている。更に、ヘッダーパイプ2bの下部側面には、図2に示すように、上記レシーバタンク10と連通するために、熱媒体の流出用及び流入用の連通口を構成する流出孔51及び流入孔52が穿設されており、これらの流出孔51及び流入孔52と連通するようにして、連結部材60に設けられた連通口を介してレシーバタンク10が連通・接合されている。
なお、ヘッダーパイプ2aにおける上部側の約1/3の箇所と下部側の約1/6の箇所に仕切板2e,2fが配設されている。また、ヘッダーパイプ2bにおける約中間部の箇所と仕切板2fと対応する箇所には、仕切板2g,2hが配設されている。
このように、ヘッダーパイプ2a,2bに仕切板2e,2f,2g,2hを配設することにより、流入口2cからヘッダーパイプ2a内に流入する高温高圧の熱媒体が仕切板2eより上方の過熱域1A(高温領域)の熱交換管3内を流れて、ヘッダーパイプ2b内へ流れる。この際、気体状態で熱交換が行われ、熱媒体の温度が降下する。ヘッダーパイプ2b内へ流れた熱媒体は、仕切板2e及び2fと2gの間の凝縮域1B(気液2相領域)の熱交換管3内を流れて再びヘッダーパイプ2b内へ流れる。この際、潜熱の熱交換が行われ、100%気体状態から100%液体状態に変化する。なお、この領域では相変化に伴う温度変化はない。ヘッダーパイプ2a内に流れた液体状態の熱媒体は流出孔51を介してレシーバタンク10内に流れ、レシーバタンク10によって気液分離された後、液体状態の熱媒体は流入孔52を介して仕切板2f,2hより下方の過冷却域1C(サブクール域)の熱交換管3内を流れてヘッダーパイプ2a内へ流れる。この際、熱媒体は液体状態で熱交換が行われ、温度が降下する。
上記熱交換管3は、アルミニウム製の押出形材にて例えば偏平な板状に形成されており、その内部には長手方向に向かって貫通する複数に区画された熱媒体の流路(図示せず)が形成されている。このように形成される熱交換管3の両端部は、両ヘッダーパイプ2a,2b側面の対向する側に、適宜間隔をおいて互いに平行に配列される複数のスリット(図示せず)に挿入固着されている。
上記熱交換用フィンすなわちコルゲートフィン4は、図1に示すように、アルミニウム製の板材を屈曲することにより連続波形状に形成されており、各熱交換管3の間に介設されてろう付されている。この場合、最上段及び最下段に配設された熱交換管3の外方側にもコルゲートフィン4がろう付接合されており、これらの両コルゲートフィン4を保護するために、両コルゲートフィン4の更に外方側にはサイドプレート4aがろう付接合されている。
一方、上記レシーバタンク10は、図2及び図4に示すように、アルミニウム製の受液器(レシーバタンク)本体11(以下に、タンク本体11という)を具備しており、このタンク本体11内に乾燥剤30とフィルタ40が挿入され、タンク本体11の下端の開口部12が、シール部材例えばOリング21を有する栓体20によって閉塞されている。この場合、栓体20はアルミニウム製部材によって円柱状に形成され、外周に設けられた互いに平行な2つの周溝22内にそれぞれOリング21が嵌合されている。なお、栓体20は必ずしも2つのOリング21を有する必要はなく、1つのOリング21を有するものであってもよい。
上記タンク本体11は、有底筒状に形成されると共に、タンク本体11の直管部13に対して開口部12が肉厚に形成され、開口部12における内周面に、上記栓体20の抜け止め用リング例えばCリング25を係止する係止溝14が周設されている。
上記タンク本体11を作製するには、まず、アルミニウム製例えばJIS A3003の厚肉の円盤状素材(図示せず)、例えば、開口部12の長さLに相当する厚さを有する円盤状素材をインパクト加工によって、直管部13の肉厚(例えば2.5mm)に対して厚肉(例えば3.7mm)の開口部12を有する有底筒状体11aを成形する(図4(a)参照)。次に、有底筒状体11aの開口部12における内周面を切削又はプレス加工によって、直管部13より拡径の平行内周面12aと、該平行内周面12aと直管部13の内周面13aとを連続的につなぐテーパ内周面12bを形成すると共に、上記Cリング25の係止溝14を周設する。この場合、開口部12の内周面は例えば0.7mm切削されて、平行内周面12aの径は、栓体20のOリング21が圧縮変形することなく挿入可能な寸法に形成されている。この場合においても開口部12の肉厚t2は3.0mmであり、タンク本体11の直管部13の肉厚t1(2.5mm)よりも厚くなっている。なお、プレス加工の場合は、拡管による減肉がこの肉厚(3.0mm)に相当する。なお、係止溝14の深さは1.25mmに形成されている。
なお、直管部13の肉厚t1と開口部12の肉厚t2は必ずしも上記説明の寸法である必要はないが、直管部13の肉厚t1はレシーバタンク10内の内圧(静圧)に耐え得る最小限の肉厚にし、開口部12の肉厚t2は栓体20の抜け止め用Cリング25に加わる加重に耐え得る肉厚にし、かつ、タンク本体11の熱容量がろう付け可能な状態であれば任意の寸法であってもよい。
上記のように構成することにより、タンク本体11の直管部13の肉厚は静圧(内圧)に耐える必要最小限の肉厚(薄肉)にすることができ、開口部12のみを、栓体20の抜け止め用Cリング25の係止のために強度が要求される肉厚(厚肉)にすることができる。したがって、タンク本体11の全体の肉厚を薄くし、熱容量を小さくすることができるので、ろう付け炉中でコンデンサ1とタンク本体11とを一体ろう付けすることができる。
なお、この場合、タンク本体の外表面に黒色着色を施すことによって輻射熱の効率をあげることができる。この場合、例えばメタキシレン(沸点139℃),イソブタノール(沸点108℃),ベンジルアルコール(沸点205℃),1−メトキシ−2−プロパノール(沸点120℃)等の成分を有する着色剤を用いてタンク本体11の外表面を黒色着色することにより、ろう付け時の昇温を促進させることができ、着色なしの場合に比べて約10℃の温度上昇が可能となる。なお、上記メタキシレン,イソブタノール,ベンジルアルコール,1−メトキシ−2−プロパノール等は、何れも窒素雰囲気中で行うろう付け方法において、低温域(250℃以下)で蒸発するため、ろう付け性に悪影響を及ぼすことはない。
一方、上記連結部材60は、図2及び図3に示すように、ヘッダーパイプ2bの接合面に当接すると共に、タンク本体11の接合面に当接する板状部材6と、この板状部材6に設けられ、ヘッダーパイプ2b及びタンク本体11に設けられた熱媒体の流出用及び流入用の連通口、すなわち、流出孔51,流出口53と流入孔52,流入口54に嵌合可能な流出用パイプ部材71(流出用連通部)及び流入用パイプ部材72(流入用連通部)とで形成されている。
上記板状部材6は、ろう材が被着されたクラッド材にて形成されており、略平坦状の基部60aの一側面に、ヘッダーパイプ2bの接合面に当接する断面円弧状の2つのヘッダーパイプ側接合面61,63(以下に、第1,第3の接合面61,63という)を設け、基部60aの他側面に、タンク本体11の中間筒部接合面に当接する受液器本体側接合面62,64(以下に、第2,第4の接合面62,64という)を設けている。この場合、第4の接合面64には、上記パイプ部材71,72を嵌合するための2つの貫通孔6a,6bが穿設されると共に、2つの貫通孔6a,6bの間に、上記ヘッダーパイプ2b内における仕切板2hとの干渉を回避するための長孔状の透孔65が設けられている。また、第1の接合面61と第2の接合面62との間、第2の接合面62と第3の接合面63との間、及び第3の接合面63と第4の接合面64との間には、それぞれ基部60aの両側に設けられた切欠き66を境にして反対方向に屈曲して設けられている。
なお、この場合、第4の接合面64に穿設された2つの貫通孔6a,6bは、タンク本体11との接合面側が、外方に向かって拡径するテーパ部6cが形成されている(図3(d)参照)。
パイプ部材71,72のうちの一方のパイプ部材71は、板状部材6の第4の接合面64における板状部材6の第3の接合面63側すなわちヘッダーパイプ2bの流出孔51及びタンク本体11の流出口53に連通する側に穿設された第1の貫通孔6a内に嵌合されて流出用パイプ部を形成している。また、他方のパイプ部材72は、板状部材6の先端側すなわちヘッダーパイプ2bの流入孔52及びタンク本体11の流入口54に連通する側に穿設された第2の貫通孔6b内に嵌合されて流入用パイプ部を形成している。これらパイプ部材71,72は、先端がヘッダーパイプ2bに設けられた流出孔51又は流入孔52に嵌合可能な円筒状の円筒基部73と、この円筒基部73の他方の端部に形成され外径部が外方に向かって拡径すると共に、タンク本体11に設けられた流出口53又は流入口54に当接する拡径開口部74とによって形成されている。このように形成されるパイプ部材71,72は、円筒基部73を貫通孔6a,6b内に嵌挿すると共に、貫通孔6a,6bに形成されたテーパ部6cに拡径開口部74をかしめて結合することによって板状部材6に固定される。
次に、受液器付き熱交換器の組立手順について説明する。まず、ヘッダーパイプ2a,2bの上下端にそれぞれエンドキャップ5を圧入する。次に、ヘッダーパイプ2aに熱交換フィン4、熱交換管3と他方のヘッダーパイプ2b及びタンク本体11、連結部材60を組み付けて治具(図示せず)にて固定して、仮組みする。
上記のようにして仮組みされたコンデンサ1本体、タンク本体11及び連結部材60にフラックスを塗布した後、これらコンデンサ1本体、タンク本体11及び連結部材60を図示しないろう付け炉内に収容し、所定温度例えば600℃の温度で加熱して、コンデンサ1本体、タンク本体11及び連結部材60を一体ろう付けする。
次に、コンデンサ1本体に一体ろう付けされたタンク本体11内に、乾燥剤30とフィルタ40を挿入する。次いで、フィルタ40を支持するように栓体20を挿入する。この際、栓体20のOリング21は開口部12の平行内周面12aから圧縮変形を受けることなく直管部13の内周面側に挿入され、先端側のOリング21はテーパ内周面12bによって徐々に圧縮変形を受けて直管部13の内周面に密接され、後端側のOリング21はテーパ内周面12bに密接される。このようにして、栓体20を挿入した後、開口部12内に設けられた係止溝14内にCリング25を係合させて、栓体20を気水密に固定する。
なお、コンデンサ1のヘッダーパイプ2a,2bの上下位置には、熱交換器を例えば車両内に固定保持するための取付ブラケット80が装着されている。この取付ブラケット80も一体ろう付けによってヘッダーパイプ2a,2bに接合することができる。
この発明に係る受液器付き熱交換器の一例を示す正面図(a)及び要部平面図(b)である。 この発明におけるヘッダーパイプと受液器のろう付け接合状態を示す断面図(a)及び(a)のI部拡大断面図(b)である。 この発明における連結部材の一例の平面図(a)、(a)のII−II線に沿う断面図(b)、拡大側面図(c)及び(b)の要部拡大断面図(d)である。 この発明に係る受液器本体の作製手順を示す説明図であって、(a)はインパクト加工によって成形された状態を示す断面図、(b)は平行内周面、テーパ内周面及び係止溝を加工した状態を示す断面図、(c)は(b)のIII部拡大断面図である。
符号の説明
1 コンデンサ(熱交換器本体)
2a,2b ヘッダーパイプ
3 熱交換管
4 コルゲートフィン
10 レシーバタンク(受液器)
11 タンク本体(受液器本体)
12 開口部
12a 平行内周面
12b テーパ内周面
13 直管部
14 係止溝
20 栓体
21 Oリング
25 Cリング(栓体抜け止め用リング)
30 乾燥剤
40 フィルタ
60 連結部材
t1 直管部の肉厚
t2 開口部の肉厚

Claims (2)

  1. それぞれアルミニウム製の部材にて形成される一対のヘッダーパイプと、両ヘッダーパイプ間に互いに平行に架設される複数の熱交換管を有する熱交換器本体と、上記ヘッダーパイプにろう付けされるアルミニウム製の筒状の受液器本体と、この受液器本体内に挿入される乾燥剤及びフィルタと、上記受液器本体の開口部を閉塞する栓体と、を具備する受液器付き熱交換器であって、
    上記受液器本体は、有底筒状に形成されると共に、受液器本体の直管部に対して開口部が肉厚に形成され、
    上記開口部における内周面に、上記栓体の抜け止め用リングを係止する係止溝が周設されている、
    ことを特徴とする受液器付き熱交換器。
  2. 請求項1記載の受液器付き熱交換器において、
    上記栓体には、上記受液器本体内に先に挿入される先端側の外周に、受液器本体の直管内周面に密接するシール部材が設けられており、
    上記受液器本体の開口部は、切削又はプレス加工により形成される受液器本体の直管部より拡径の平行内周面と、該平行内周面と直管部の内周面とを連続的につなぐテーパ内周面とを有し、かつ、平行内周面の径は、上記シール部材が圧縮変形することなく挿入可能な寸法に形成されている、ことを特徴とする受液器付き熱交換器。
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CN105910347A (zh) * 2016-06-12 2016-08-31 豫新汽车空调股份有限公司 一种汽车空调冷凝器与支架的连接结构

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JPS4940370A (ja) * 1972-08-27 1974-04-15
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