JP3995527B2 - 受液器付き熱交換器 - Google Patents

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    • F25B40/02Subcoolers

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、受液器付き熱交換器に関するもので、更に詳細には、例えば自動車に設置する空調設備に組み込まれるアルミニウム製の受液器付き熱交換器に関するものである。ここで、アルミニウムとは、アルミニウム又はアルミニウム合金を含む意味である。
【0002】
【従来の技術】
従来、熱交換器においてのヘッダーパイプと受液器との連結構造は、例えば図16(a)に示すように、受液器aを熱交換器bのヘッダーパイプcに形成された平面部eに直接ろう付する構造、又は、図16(b)に示すように、受液器aと熱交換器bのヘッダーパイプcとを配管fとブラケットgとを介してろう付けする構造、又は、図16(c)に示すように、受液器aと熱交換器bのヘッダーパイプcとを、押出形材に配管の役割をする貫通孔iを開けて形成されるブラケットhを介してろう付けする構造のものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図16(a)に示すヘッダーパイプcと受液器aとの連結構造は、受液器aと熱交換器bのヘッダーパイプcのろう付け部を、強度及び耐久性を得るためにろう付け面積を大きくする必要があるので、ろう付け部を平面に形成しなければならず、その平面部eを形成するための加工に手間がかかるという問題があった。また、受液器aとヘッダーパイプcとの当接部を平面に形成できる部位は、チューブdの挿入部から略180度ずれた位置に限られるため、受液器aの取付位置は熱交換器bのほぼ真横位置に限られるという問題があった。
【0004】
図16(b)に示すヘッダーパイプcと受液器aとの連結構造は、受液器aの内部に、配管fが若干挿入された状態でろう付けされるため、受液器a内に配設された乾燥剤jの袋が破損する虞がある。また、受液器a内に冷媒が流入する際、乾燥剤jが流路妨害になることによる流路抵抗の増大が発生すると共に、流入した冷媒の気液分離が抑制されるという問題があった。また、受液器aの支持用ブラケットgが、上記配管fと別体で形成されているので、部品数が増加すると共に、組付け作業に手間がかかるという問題があった。
【0005】
図16(c)に示すヘッダーパイプcと受液器aとの連結構造は、連結部材hがブロックに近い形状であるため、ヘッダーパイプcと受液器aの距離が離れると、それに伴い連結部材hの体積及び重量が増大するので、ろう付け性が低下すると共に、材料費が嵩むという問題があった。
【0006】
上記図16(a)〜図16(c)に示す連結構造の問題点を解決する構造として、図16(d)に示すように、ヘッダーパイプcと受液器aとの間に板状の連結部材kを介在し、この連結部材kに冷媒流動用の配管mをバーリング加工によって形成するものが考えられる。
【0007】
しかし、上記バーリングmの成形高さには限界があり、バーリングmの高さを上げるためには連結部材kの板厚を厚く形成しなければならず、連結部材kの板厚を厚くするに従って、バーリング加工のプレス能力も向上しなければならないという問題がある。また、バーリングmを高く形成したものほど、抜き勾配により流路面積が減少し、冷媒の流路抵抗が増大するという問題もある。また、熱交換器bのチューブdに受液器a又は連結部材kが干渉するために、ヘッダーパイプcに対して受液器aの取付角度が限定されるという問題があった。
【0008】
この発明は上記事情に鑑みなされたものであり、ヘッダーパイプと受液器及び連結部材の構造の簡略化、連結部材の材料の削減、ろう付け性の向上、及びヘッダーパイプと受液器の取付角度の拡大を図れるようにした受液器付き熱交換器を提供することを課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、それぞれがアルミニウム製の一対の略円筒状のヘッダーパイプと、これらヘッダーパイプ間に架設される互いに平行な複数の熱交換管と、隣接する熱交換管間に介在されるフィンとを具備する熱交換器本体と、アルミニウム製の略円筒状の受液器本体とを具備し、アルミニウム製の連結部材を介して上記ヘッダーパイプのうちの一方に沿って上記受液器本体を配置すると共に、これらヘッダーパイプと受液器本体を連結部材を介してろう付けにより結合固定してなる受液器付き熱交換器において、 上記連結部材は、上記ヘッダーパイプの接合面に当接する断面円弧状の第1の接合面と、この第1の接合面と反対方向に屈曲され、上記受液器本体の接合面に当接する断面円弧状の第2の接合面と、上記第1の接合面と第2の接合面との間に、切欠きを介して折曲され、第1の接合面と第2の接合面を離隔する連結段部と、を具備する板状部材と、 上記第2の接合面に穿設された2つの貫通孔にそれぞれ嵌合すると共に、上記ヘッダーパイプ及び受液器本体に設けられた熱媒体の流出用及び流入用の連通口に嵌合可能なパイプ部材と、を具備してなり、上記板状部材の第1の接合面又は第2の接合面が分割された複数を具備することを特徴とする。
【0010】
この場合、上記連結段部に傾斜角度を設ける方が好ましい(請求項)。
【0011】
請求項1記載の発明によれば、ヘッダーパイプ又は受液器本体の接合面に当接する断面円弧状の第1及び第2の接合面を有する板状部材と、この板状部材の第2の接合面に穿設された貫通孔に嵌合すると共に、ヘッダーパイプ及び受液器本体に設けられた熱媒体の流出用及び流入用の連通口に嵌合可能なパイプ部材とで構成される連結部材にてヘッダーパイプと受液器本体を連結することにより、ヘッダーパイプと受液器本体との距離が離れた場合でもパイプ部材の長さを変えることによりヘッダーパイプと受液器を容易に連結することができる。また、パイプ部材が長くなっても、パイプの内径は一定であるので、例えばバーリング加工による抜き勾配が生じないので、流路断面積の減少がなく通路抵抗を一定に保つことができる。
【0012】
また、第1の接合面又は第2の接合面を分割された複数とすることにより、受液器本体とヘッダーパイプの固定軸長さを確保することができる。
【0013】
また、板状部材の第1の接合面と第2の接合面との間に、切欠きを介して折曲され、これら第1の接合面と第2の接合面を離隔する連結段部を形成することにより、ヘッダーパイプと受液器本体とを離して連結することができ、熱抵抗が増加するので、ヘッダーパイプから受液器本体への熱伝導を低減することができる。この場合、連結段部に傾斜角度を設けることにより、耐振動性の向上が図れ、かつ連結部材の加工を容易にすることができる(請求項)。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係る受液器付き熱交換器の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0015】
第一参考実施形態
図1は、この発明に係る受液器付き熱交換器の第一参考実施形態を示す正面図(a)及び(a)の要部を示す平面図(b)、図2は、上記熱交換器の要部拡大断面図、図3は、この発明における連結部材を示す平面図(a)及び(a)のI−I線に沿う断面図(b)、拡大側面図(c)及び(b)の要部拡大断面図(d)、図4は、連結部材を示す上面斜視図(a)及び底面斜視図(b)である。
【0016】
上記熱交換器である凝縮器(コンデンサ)は、図1に示すように、それぞれがアルミニウム製の一対のヘッダーパイプ2a,2bと、これらのへッダーパイプ2a,2b間に架設される複数の熱交換管3と、各熱交換管3の間に介設されると共に、一体に接合される熱交換用フィン例えばコルゲートフィン4とを具備する熱交換器本体1(以下に、コンデンサ本体1という)と、アルミニウム製の受液器本体11を具備する受液器10とで主に構成されている。この場合、コンデンサ本体1と受液器本体11とはアルミニウム製の連結部材60を介して一体ろう付けされている。
【0017】
上記ヘッダーパイプ2a,2bは、例えばアルミニウム製の押出形材にて略円筒状に形成されており、その上下端部にはアルミニウム製のキャップ部材5がろう付けにより被着固定されている。また、一方のヘッダーパイプ2a(図1において左側)の例えば外方側上端付近には熱媒体の流入ロ2cが設けられており、他方のヘッダーパイプ2b(図1において右側)の外方側下端付近には、熱媒体の流出口2dが設けられている。更に、ヘッダーパイプ2aの側面には、図2に示すように、上記受液器10と連通するために、熱媒体の流出用及び流入用の連通口を構成する流出孔9a及び流入孔9bが穿設されており、これらの流出孔9a及び流入孔9bと連通するようにして、連結部材60を介して受液器10がヘッダーパイプ2aに一体的にろう付されている。
【0018】
なお、ヘッダーパイプ2aにおける上部側の約1/3の箇所に仕切板2eが配設され、流出孔9a側と流入孔9b側との間には仕切板2fが設けられている。また、ヘッダーパイプ2bにおける下部側の仕切板2fと対応する位置には、仕切板2gが配設されている。
【0019】
このように、ヘッダーパイプ2a,2bに仕切板2e,2f,2gを配設することにより、流入孔2cからヘッダーパイプ2a内に流入する高温高圧の熱媒体が仕切板2eより上方の過熱域1A(高温領域)の熱交換管3内を流れて、ヘッダーパイプ2b内へ流れる。この際、気体状態で熱交換が行われ、熱媒体の温度が降下する。ヘッダーパイプ2b内へ流れた熱媒体は、仕切板2eと2f及び2gの間の凝縮域1B(気液2相領域)の熱交換管3内を流れて再びヘッダーパイプ2a内へ流れる。この際、潜熱の熱交換が行われ、100%気体状態から100%液体状態に変化する。なお、この領域では温度変化はない。ヘッダーパイプ2a内に流れた液体状態の熱媒体は流出孔9aを介して受液器本体11内に流れ、受液器10によって気液分離された後、液体状態の熱媒体は流入孔9bを介して仕切板2f,2gより下方の過冷却域1C(サブクール)の熱交換管3内を流れてヘッダーパイプ2b内へ流れる。この際、熱媒体は液体状態で熱交換が行われ、温度が降下する。
【0020】
また、熱交換管3は、図1(a)に示すように、アルミニウム製の押出形材にて例えば偏平な板状に形成されており、その内部には長手方向に向かって貫通する複数に区画された熱媒体の流路(図示せず)が形成されている。このように形成される熱交換管3の両端部は、両ヘッダーパイプ2a,2b側面の対向する側に、適宜間隔をおいて互いに平行に配列される複数のスリット(図示せず)に挿入固着されている。
【0021】
上記熱交換用フィン即ちコルゲートフィン4は、図1(a)に示すように、アルミニウム製の板材を屈曲することにより連続波形状に形成されており、各熱交換管3の間に介設されてろう付されている。この場合、最上段及び最下段に配設された熱交換管3の外方側にもコルゲートフィン4がろう付接合されており、これらの両コルゲートフィン4を保護するために、両コルゲートフィン4の更に外方側には熱交換管3と同様に形成されたサイドプレート4aがろう付接合されている。
【0022】
上記受液器10は、図2に示すように、例えば、鍛造によって略円筒状に形成された受液器本体11と、この受液器本体11の下側開口部11aから挿入され、この下側開口部11aを閉塞する栓体20と、この栓体20の受液器本体11内方に位置する先端面26に取り付けられ、受液器本体11内に供給される熱媒体中の不純物を捕捉するフィルタ30とを具備してなる。この場合、受液器本体11の平行内周面(内周面)11dには、栓体20の基端面27に対応する位置に、環状の周溝50が設けられており、この周溝50には、栓体20を抜け止めするための止め輪42が設けられている。
【0023】
上記受液器本体11は、図2に示すように、ヘッダーパイプ2a内における仕切板2fの上側における、後述する連結部材60の流出用パイプ部材71を介してヘッダーパイプ2aの流出孔9aと連通する位置に、流出口12が形成されている。また、ヘッダーパイプ2a内における仕切板2fの下側における後述する流入用パイプ部材72を介してヘッダーパイプ2aの流入孔9bと一致する位置に、流入口13が形成されている。
【0024】
また、受液器本体11の上側開口部11bは、キャップ部材15によって閉塞されている。このキャップ部材15は、アルミニウムによって形成されたものであり、例えばろう付けによって受液器本体11に固定されている。そして、受液器本体11の内周面は、断面が円形状の基準内周面11e及び拡径内周面11hによって形成されている。基準内周面11eは、乾燥剤44を収容する部分に対応する第1基準内周面11cと、フィルタ30を収容する部分に対応し、第1基準内周面11cよりわずかに拡径された第2基準内周面11dとによって形成されている。そして、図2に示すように、第1基準内周面11cと第2基準内周面11dとの境の部分が連結段部11iになっている。
【0025】
基準内周面11hは、図2に示すように、もともと第2基準内周面11dであった部分をスピニング加工などの塑性加工により拡径したものであり、平行内周面11gとテーパ内周面11fとによって形成されている。第2基準内周面11dとテーパ内周面11f、及びテーパ内周面11fと平行内周面11gは、滑らかな曲面を介して連続的に形成されている。
【0026】
栓体20は、図2に示すように、アルミニウム等の金属又はナイロン等の合成樹脂によって断面円形状に形成されたものであって、第2基準内周面11dに嵌合する先端部が基準径部21になっており、この基準径部21の基端側の部分が拡径部22になっている。基準径部21の先端部側には、第1のシール部材であるOリング41を取り付けるためのOリング溝23が形成され、また、このOリング溝23より基端部側には、第2のシール部材であるシールパッキン43を取り付けるためのシールパッキン溝24が形成されている。拡径部22は、平行内周面11gに嵌合するように形成されていると共に、軸方向の長さが平行内周面11gよりやや短く形成されている。
【0027】
止め輪42は、略C字状に形成され、その開口側端部を互いに近づける方向に治具で変形させることによって弾性的に縮径するようになっており、この縮径した状態で平行内周面11g内に挿入することによって、周溝50に容易に嵌合することが可能になっている。
【0028】
なお、栓体20は、図2に示すように、基端面27から先端側の所定位置までの部分が円筒部20aになっており、この円筒部20aより先端側の部分が円柱部20bになっている。上述したOリング溝23とシールパッキン溝24は基準径部21に形成されている。また、円筒部20a内には、円柱部20bの軸心位置から基端側に突出する突起20cが設けられている。この突起20cは、断面形状が長方形、円形、十字形等であり、基端面27から突出しないような高さに形成されている。また、栓体20には、その先端面26の軸心位置に、軸方向に延びる所定の深さの凹部26aが形成されている。この凹部26aは、断面が円形状に形成されている。
【0029】
フィルタ30は、図2に示すように、円筒状に形成された周壁部30a及びこの周壁部30aの一方の開口端を閉塞する底壁部30bを有し、この底壁部30bの底面33を栓体20の先端面26に当接するようにして取り付けられるようになっており、底壁部30bの底面33には上記凹部26aに嵌合する凸部33aが設けられている。すなわち、フィルタ30は、合成樹脂としての例えばナイロンによって一体に形成されたフィルタ本体31と、同じくナイロンで網目状に形成された濾過膜32とを備えたものである。フィルタ本体31は、円筒状に形成された周壁部30aを有し、この周壁部30aの下側に底壁部30bが形成されている。周壁部30aの上側は、そのまま開口されており、同上側の開口端外周には、鍔部30cを介して円筒状のシール部30dが形成されている。周壁部30aには、周方向に4等分する位置に窓30eが形成されている。各窓30eは、側面視で四角形状に形成されており、各窓30eの間が周壁部30aにおける支柱30fになっている。また、底壁部30bには、その底面33の軸心位置に断面が円形状の凸部33aが形成されており、上記凹部26aに嵌合するようになっている。
【0030】
鍔部30cは、薄く形成されており、シール部30dにおける軸方向のほぼ中央の位置に接続されている。シール部30dは、その外径が第2基準内周面11dに対してしまりばめを構成する程度に、同第2基準内周面11dの径よりわずかに大きく形成されている。更に、鍔部30cは熱媒体の残留水分を吸収し膨張し初期寸法より大きくなる。これにより、シール部30dは、第2基準内周面11dからの圧縮力を受けて、鍔部30cと共に弾性的にわずかに変形し、第2基準内周面11dに密着するようになっている。また、シール部30dの先端縁部は、栓体20を止め輪42によって受液器本体11に固定した状態において、上記連結段部11iに所定の加圧状態で当接するようになっている。これにより、フィルタ30は、栓体20から離れないようになっている。
【0031】
濾過膜32は、例えばナイロンの糸で網状に形成されており、フィルタ本体31の成形時にフィルタ本体31に一体的に固定されるようになっている。ただし、この濾過膜32は、フィルタ本体31に複数の孔を網目状に成形することによって、同フィルタ本体31と完全に一体のもので構成してもよい。
【0032】
一方、上記連結部材60は、図2、図3及び図4に示すように、ヘッダーパイプ2aの接合面に当接すると共に、受液器本体11の接合面に当接する板状部材6と、この板状部材6に取り付けられ、ヘッダーパイプ2a及び受液器本体11に設けられた熱媒体の流出用及び流入用の連通口に嵌合可能な流出用パイプ部材71及び流入用パイプ部材72とで形成されている。
【0033】
上記板状部材6は、ヘッダーパイプ2aの接合面に当接する断面円弧状(ヘッダーパイプ2aの曲率に相似する円弧状)の第1の接合面61と、受液器本体11の接合面に当接する断面円弧状(受液器本体11の曲率に相似する円弧状)の第2の接合面62とで形成される。この場合、第2の接合面62には、上記パイプ部材71,72を嵌合するための2つの貫通孔6a,6bが穿設されると共に、2つの貫通孔6a,6bの間に、上記ヘッダーパイプ2a内における仕切板2fとの干渉を回避するための透孔65が設けられている。この場合、第1の接合面61と第2の接合面62とは、中央部両側に設けられた切欠き66を境にして反対方向に屈曲して設けられている。
【0034】
なお、この場合、第2の接合面62に穿設された2つの貫通孔6a,6bは、受液器本体11との接合面側が、外方に向かって拡径するテーパ部6cが形成されている(図3(d)参照)。
【0035】
パイプ部材71,72のうちの一方のパイプ部材71は、板状部材6の第2の接合面62における板状部材6の第1の接合面61側すなわちヘッダーパイプ2aの流出孔9a及び受液器本体11の流出口12に連通する側に穿設された第1の貫通孔6a内に嵌合されて流出用パイプ部を形成している。また、他方のパイプ部材72は、板状部材6の先端側すなわちヘッダーパイプ2aの流入孔9b及び受液器本体11の流入口13に連通する側に穿設された第2の貫通孔6b内に嵌合されて流入用パイプ部を形成している。これらパイプ部材71,72は、先端がヘッダーパイプ2aに設けられた流出孔9a又は流入孔9bに嵌合可能な円筒状の円筒基部73と、この円筒基部73の他方の端部に形成され外径部が外方に向かって拡径すると共に、受液器本体11に設けられた流出口12又は流入口13に当接する拡径開口部74とによって形成されている。このように形成されるパイプ部材71,72は、円筒基部73を貫通孔6a,6b内に嵌挿すると共に、貫通孔6a,6bに形成されたテーパ部6cに拡径開口部74をかしめて結合することによって板状部材6に固定される。なお、この場合、板状部材6又はパイプ部材71,72のうち少なくとも一方を、ろう材が被着されたクラッド材にて形成する方が好ましい。
【0036】
このように構成されたコンデンサ本体1を組立てるには、まず、所定寸法に打ち抜かれた板状素材をプレス加工にて、上記第1及び第2の接合面61,62と、2つの貫通孔6a,6b、及び、透孔65を具備する連結部材60を成形する。
【0037】
次に、別途に製造された流入用及び流出用パイプ部材71,72を上記板状部材6の貫通孔6a,6bにそれぞれ嵌挿すると共に、貫通孔6a,6bのテーパ部6cに流入用及び流出用パイプ部材71,72の拡径開口部74をかしめて結合する。
【0038】
この状態で、上記連結部材60の第2の接合面62を、流入用及び流出用パイプ部材71,72の拡径開口部74がそれぞれ受液器本体11の流出口12及び流入口13に連通するように圧接すると共に、受液器本体11と第2の接合面62の側辺部をスポット溶接Wによって仮溶接する。
【0039】
次に、第1の接合面61にヘッダーパイプ2aの中央部より下方側の側面(接合面)を当接すると共に、流出用及び流入用パイプ部材71,72を流出孔9a及び流入孔9bに嵌合し、かつ、ヘッダーパイプ2aと第1の接合面61の側辺部とをスポット溶接Wによって仮溶接する。
【0040】
次に、ヘッダーパイプ2aに熱交換フィン4、熱交換管3と他方のヘッダーパイプ2bを組み付けて治具(図示せず)にて固定して、仮組みする。
【0041】
上記のようにして仮組みされたコンデンサ本体1、受液器本体11及び連結部材60にフラックスを塗布した後、これらコンデンサ本体1、受液器本体11及び連結部材60を図示しない炉内に収容し、所定温度例えば600℃の温度で加熱して、コンデンサ本体1、受液器本体11及び連結部材60を一体ろう付けする。
【0042】
コンデンサ本体1に一体ろう付けされた受液器本体11内に、上記乾燥剤44を挿入した後、フィルタ30を有する栓体20を挿入して、受液器付きコンデンサ本体1の組立てが終了する。
【0043】
なお、上記説明では、連結部材60の第2の接合面62を受液器本体11の接合面に当接すると共に、スポット溶接Wによって仮溶接した後、第1の接合面61にヘッダーパイプ2aの接合面を当接すると共に、パイプ部材71,72の先端を流出孔9a及び流入孔9bに嵌合し、かつ、スポット溶接Wによって仮溶接する場合について説明したが、これら仮溶接とパイプ部材71,72の流出孔9a及び流入孔9bへの嵌合を同時に行ってもよい。
【0044】
また、上記説明では、パイプ部材71,72を、ヘッダーパイプ2aに設けられた流出孔9aと流入孔9bに嵌合する場合について説明したが、パイプ部材71,72を、受液器本体11に設けられた流出口12と流入口13に嵌合させるようにしてもよい。つまり、ヘッダーパイプ2aの流出孔9a及び流入孔9bに、パイプ部材71,72が連通するように、ヘッダーパイプ2aに第2の接合面62を当接し、パイプ部材71,72の先端を受液器本体11の流出口12及び流入口13に嵌合すると共に、第1の接合面61を受液器本体11の接合面に当接し、そして、両当接部をそれぞれ仮溶接すればよい。
【0045】
なお、上記説明では、1枚の板状素材から板状部材6を成形する場合について説明したが、1枚の板状素材に代えてロール状に巻回された板状素材から板状部材を成形してもよい。
【0046】
上記のように構成される受液器付き熱交換器の第一実施形態によれば、ヘッダーパイプ2a又は受液器本体11の接合面に当接する断面円弧状の第1及び第2の接合面61,62を有する板状部材6と、この板状部材6の第2の接合面62に穿設された貫通孔6a,6bに嵌合すると共に、ヘッダーパイプ2a及び受液器本体11に設けられた流出孔9a、流出口12及び流入孔9b、流入口13に嵌合可能なパイプ部材71,72とで構成される連結部材60にてヘッダーパイプ2aと受液器本体11を連結することにより、ヘッダーパイプ2aと受液器本体11との距離が離れた場合でもパイプ部材71,72の長さを変えることによりヘッダーパイプ2aと受液器本体11を容易に連結することができる。また、パイプ部材71,72を長くしても、パイプの内径は一定であるので、例えばバーリング加工による場合の抜き勾配が生じないので、流路断面積の減少がなく通路抵抗を一定に保つことができる。
【0047】
また、板状部材6に嵌合するパイプ部材71,72の端部の外径部を外方に向かって拡径テーパ状の拡径開口部74に形成し、板状部材6の貫通孔6a,6bに形成されたテーパ部6cにかしめて結合固定することにより、パイプ部材71,72と板状部材6との接触面積が増大するので、ろう付けを確実にすることができる一方、流路面積の拡大が図れるので、熱媒体の流速低減による受液器10内での気液分離の向上が図れる。
【0048】
第二参考実施形態
図5は、この発明における連結部材の第二参考実施形態の平面図(a)、(a)のII−II線に沿う断面図(b)及び拡大側面図(c)、図6は、受液器本体に連結部材を仮溶接した状態を示す側面図、図7は、受液器本体と連結部材及びヘッダーパイプを仮溶接した状態を示す側面図である。
【0049】
第二参考実施形態は、連結部材60Aとヘッダーパイプ2a及び受液器本体11との位置決めを容易に行えるようにした場合である。すなわち、図5に示すように、連結部材60Aを構成する板状部材6Aの一部、例えば第1の接合面61側端部に接合面と反対側に向かって折曲される凸部、例えば係止凸片67を形成し、この係止凸片67を、受液器本体11の側面に設けられた凹部68に係合可能にした場合である。なお、連結部材60Aのその他の部分は、上記第一参考実施形態の連結部材60と同様であるので、同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
【0050】
上記のように形成される連結部材60Aを用いてヘッダーパイプ2aと受液器本体11とをろう付けするには、図6に示すように、連結部材60A(板状部材6A)に設けられた係止凸片67を、受液器本体11に設けられた凹部68に係合させると共に、第2の接合面62を受液器本体11の接合面に当接した状態でスポット溶接Wによって仮溶接する。そして、図7に示すように、第1の接合面61をヘッダーパイプ2aの接合面を当接すると共に、流出用及び流入用パイプ部材71,72を流出孔9a及び流入孔9bに嵌合した状態で仮溶接した後、仮組み、フラックス塗布、ろう付けを行う。
【0051】
このように、連結部材60A(板状部材6A)に設けられた係止凸片67と受液器本体11に設けられた凹部68とを係合可能に形成することにより、ヘッダーパイプ2aと受液器本体11のろう付け時の位置決めを確実にすることができる。
【0052】
なお、上記説明では、連結部材60A(板状部材6A)に凸部である係止凸片67を設け、受液器本体11に凹部68を設けた場合について説明したが、逆にしてもよい。
【0053】
また、上記説明では、連結部材60A(板状部材6A)に凸部である係止凸片67を設け、受液器本体11に凹部68を設けた場合について説明したが、連結部材60A(板状部材6A)とヘッダーパイプ2aとの間においても、同様に係合可能な凹部と凸部を設けることも可能である。
【0054】
なお、第二参考実施形態において、その他の部分は、上記第一参考実施形態と同じであるので、説明は省略する。
【0055】
実施形態
図8は、この発明に係る受液器付き熱交換器の実施形態を示す正面図、図9は、上記熱交換器の要部拡大断面図、図10は、連結部材を示す平面図(a)及び、(a)のIII−III線に沿う断面図(b)及び拡大側面図(c)、図11は、連結部材を示す上面斜視図(a)及び、底面斜視図(b)である。
【0056】
実施形態は、連結部材60Bとヘッダーパイプ2aと受液器本体11とを離してろう付け結合するようにした場合である。すなわち、図8及び図9に示すように、連結部材60Bを構成する板状部材6Bに、受液器本体11の接合面に当接する断面円弧状の第2,第3の接合面62,63と、ヘッダーパイプ2aの接合面に当接する断面円弧状の第1,第4の接合面61,64を形成した場合である。
【0057】
また、連結部材60B(板状部材6B)における第2の接合面62と第1の接合面61の間、第1の接合面61と第3の接合面63の間、第3の接合面63と第4の接合面64の間に、それぞれの接合面を離隔する連結段部69が形成されており、この連結段部69には、図10に示すように、例えば第2,第3の接合面62,63に対する直角線に対して傾斜角度θが設けられている。この場合、板状部材6Bにおける連結段部69を形成する折曲箇所には、折曲加工を容易にするためのスリット(切欠き)66が形成されている(図10及び図11参照)。
【0058】
なお、第2の接合面62は、上記第一参考実施形態と同様に形成されており、第1,第3,第4の接合面61,63,64はほぼ同じ長さに形成されている。また、パイプ部材71,72は、上記第一参考実施形態に比べて長く形成されている。
【0059】
また、連結部材60B(板状部材6B)におけるヘッダーパイプ2aに当接する部位すなわち第1及び第4の接合面61,64には、図10ないし図14に示すように、上記コンデンサ本体1の熱交換管3との干渉を回避するための複数の切欠き部8が形成されている。これら切欠き部8は、板状部材6Bの両側辺に形成されており、各切欠き部8は、熱交換管3の厚さより若干大きな幅を有する略U字状に形成されている。
【0060】
また、連結部材60B(板状部材6B)に、取付用ブラケット81が一体に形成されている。例えば、図12及び図13に示すように、連結部材60B(板状部材6B)における第4の接合面64に、連結部材60B(板状部材6B)に対して垂直方向に折曲され、略中間部位に取付孔82を穿設した取付用ブラケット81が折曲によって一体に形成されている。
【0061】
上記のように形成される連結部材60Bを用いてヘッダーパイプ2aと受液器本体11とをろう付けするには、まず、板状部材6Bにパイプ部材71,72を嵌合した連結部材60Bの第2の接合面62と第3の接合面63を、受液器本体11の接合面に当接すると共に、スポット溶接Wにて仮溶接する。そして、第1の接合面61と第4の接合面64をヘッダーパイプ2aの接合面に当接すると共に、上記第一実施形態と同様に、パイプ部材71,72を流出孔9a及び流入孔9bに嵌合した状態で仮溶接した後、仮組み、フラックス塗布、ろう付けを行う。
【0062】
このように、連結部材60B(板状部材6B)に、受液器本体11の接合面に当接する2個の接合面(第2,第3の接合面62,63)と、ヘッダーパイプ2aの接合面に当接する2個の接合面(第1,第4の接合面61,64)を形成することにより、ヘッダーパイプ2aと受液器本体11の位置決め及び仮溶接を確実にすることができると共に、ろう付け性の向上を図ることができる。また、第1の接合面61と第2の接合面62と第3の接合面63と第4の接合面64を離隔する傾斜角度θを有した連結段部69を形成することにより、ヘッダーパイプ2aと受液器本体11とを離した状態でろう付け結合することができので、熱容量を小さくすることができ、ろう付け性の向上及び熱効率の向上を図ることができると共に、連結部材60Bの縦の強度を高めることができる。
【0063】
また、受液器本体11とヘッダーパイプ2aを更に離した配置にする場合も、パイプ部材71,72を長くすることによって受液器本体11とヘッダーパイプ2aの連結を容易にすることができる。
【0064】
このように、第1,第2,第3,第4の接合面61,62,63,64及びパイプ部材71,72によって受液器本体11とヘッダーパイプ2aとを離して連結する場合、例えば押出部材による方法のように熱容量の増大を伴うことがなく、連結部材60Bの製作が可能となる。
【0065】
また、連結段部69に傾斜角度θを設けることにより、連結部材60Bの縦方向すなわちヘッダーパイプ2aの軸方向の強度を保つことができると共に、耐振動性の向上を図ることができる。更に、連結段部69の折曲加工を容易にすることができる。
【0066】
また、板状部材6Bの側辺部に、コンデンサ本体1の熱交換管3との干渉を回避する部分に複数の切欠き部8を形成することにより、ヘッダーパイプ2aに対して受液器本体11の取付角度を拡大することができ、例えば、図12及び図14に示すように、コンデンサ本体1に対して受液器本体11を略直交状に取付ける場合においても板状部材6Bの側辺に設けた切欠き部8によって熱交換管3との干渉を回避することができる。したがって、コンデンサ本体1に対する受液器10の取付にバリエーションをもたせることができると共に、省スペース化を図ることができる。
【0067】
また、上記のように、コンデンサ本体1に対して受液器本体11を略直交状に取り付ける場合に、ヘッダーパイプ2a内において、ヘッダーパイプ2aに設けられたスリットSを介してヘッダーパイプ2a内に挿入された熱交換管3の端部と、パイプ部材71,72とが干渉する虞がある。そのため、図15に示すように、ヘッダーパイプ2aに設けられる流出孔9a及び流入孔9bの位置を、ヘッダーパイプ2aの中心位置Cより外側すなわちコンデンサ本体1の外側に偏心させる。
【0068】
このように、ヘッダーパイプ2aに設けられる流出孔9a及び流入孔9bを、このヘッダーパイプ2aの中心位置Cより外側に偏心させて形成することにより、ヘッダーパイプ2a内の熱交換管3端部とパイプ部材71,72が干渉するのを回避することができるので、ヘッダーパイプ2aに対する受液器本体11の取付角度を更に拡大することができ、省スペース化を図ることができる。
【0069】
なお、上記説明では、受液器本体11に接合する2個の接合面62,63と、ヘッダーパイプ2aに接合する2個の接合面61,64を設けた場合について説明したが、接合面を更に多く設けることも可能である。
【0070】
なお、実施形態において、その他の部分は、上記第一参考実施形態と同じであるので、説明は省略する。
【0071】
なお、上記実施形態では、実施形態における連結部材60B(板状部材6B)に取付用ブラケット81を一体に形成する場合について説明したが、第一及び第二参考実施形態における連結部材60,60A(板状部材6,6A)にも同様に取付用ブラケット81を一体に形成することも可能である。
【0072】
【発明の効果】
以上に説明したように、この発明によれば、上記のように構成されているので、以下のような優れた効果が得られる。
【0073】
(1)請求項1記載の発明によれば、ヘッダーパイプ又は受液器本体の接合面に当接する断面円弧状の第1及び第2の接合面を有する板状部材と、この板状部材の第2の接合面に穿設された貫通孔に嵌合すると共に、ヘッダーパイプ及び受液器本体に設けられた熱媒体の流出用及び流入用の連通口に嵌合可能なパイプ部材とで構成される連結部材にてヘッダーパイプと受液器本体を連結することにより、ヘッダーパイプと受液器本体との距離が離れた場合でもパイプ部材の長さを変えることによりヘッダーパイプと受液器を容易に連結することができると共に、パイプ部材が長くなっても、パイプの内径は一定であるので、例えばバーリング加工の抜き勾配が生じず、流路断面積の減少がなく通路抵抗を一定に保つことができる。
【0074】
また、連結部材の接合面を分割された複数とするので、ヘッダーパイプと受液器本体との位置決め及び接合をより一層容易かつ確実にすることができる。
【0075】
(2)また、請求項1記載の発明によれば、連結部材の第1の接合面と第2の接合面との間に、これら第1の接合面と第2の接合面を離隔する連結段部を形成することにより、ヘッダーパイプと受液器本体とを離して連結することができ、熱抵抗が増加するので、ヘッダーパイプから受液器本体への熱伝導を低減することができる。したがって、熱容量の増大を伴うことがないので、更に、ろう付け性の向上及び熱効率の向上を図ることができる。
【0076】
(3)請求項記載の発明によれば、連結部材の連結段部に傾斜角度を設けるので、ヘッダーパイプと受液器本体とを連結部材の縦方向すなわちヘッダーパイプの軸方向の強度の向上が図れると共に、耐振動性の向上が図れ、かつ連結部材の加工を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る受液器付き熱交換器の第一参考実施形態を示す正面図(a)及び要部拡大平面図(b)である。
【図2】 この発明におけるヘッダーパイプと受液器とのろう付け部を示す要部断面図である。
【図3】 この発明における連結部材の第一参考実施形態の平面図(a)、(a)のI−I線に沿う断面図(b)、拡大側面図(c)及び(b)の要部拡大断面図(d)である。
【図4】 上記連結部材を上方から見た斜視図(a)及び下方から見た斜視図(b)である。
【図5】 この発明における連結部材の第二参考実施形態の平面図(a)、(a)のII−II線に沿う断面図(b)及び拡大側面図(c)である。
【図6】 上記連結部材と受液器本体との仮溶接状態を示す概略正面図である。
【図7】 上記連結部材と受液器本体及びヘッダーパイプとの仮溶接状態を示す概略正面図である。
【図8】 この発明に係る受液器付き熱交換器の実施形態を示す正面図である。
【図9】 実施形態のヘッダーパイプと受液器とのろう付け部を示す要部断面図である。
【図10】 この発明における連結部材の実施形態の平面図(a)、(a)のIII−III線に沿う断面図(b)及び拡大側面図(c)である。
【図11】 実施形態の連結部材を上方から見た斜視図(a)及び下方から見た斜視図(b)である。
【図12】 実施形態の連結部材をコンデンサ本体に対して垂直方向に連結した場合の側面図である。
【図13】 図12の連結部材の平面図(a)、(a)のIV−IV線に沿う断面図(b)である。
【図14】 図12の要部拡大斜視図である。
【図15】 上記ヘッダーパイプに設けられる流出孔及び流入孔が、ヘッダーパイプの中心位置より外側に偏心された場合のヘッダーパイプと受液器本体との連結状態を示す断面図(a)、(a)のV−V線に沿う断面図(b)である。
【図16】 従来のヘッダーパイプと受液器本体との連結構造を示す概略斜視図(a)、((c)、(d)及び概略側面図(b)である。
【符号の説明】
1 コンデンサ本体(熱交換器本体)
2a,2b ヘッダーパイプ
3 熱交換管
4 フィン
6,6A,6B 板状部材
6a,6b 貫通孔
6c テーパ部
8 切欠き部
9a 流出孔(流出用連通口)
9b 流入孔(流入用連通口)
10 受液器
11 受液器本体
12 流出口(流出用連通口)
13 流入口(流入用連通口)
60,60A,60B 連結部材
61 第1の接合面
62 第2の接合面
63 第3の接合面
64 第4の接合面
67 係止凸片(凸部)
68 凹部
69 連結段部
71,72 パイプ部材
74 拡径開口部
81 取付用ブラケット
82 取付孔
θ 傾斜角度

Claims (2)

  1. それぞれがアルミニウム製の一対の略円筒状のヘッダーパイプと、これらヘッダーパイプ間に架設される互いに平行な複数の熱交換管と、隣接する熱交換管間に介在されるフィンとを具備する熱交換器本体と、アルミニウム製の略円筒状の受液器本体とを具備し、アルミニウム製の連結部材を介して上記ヘッダーパイプのうちの一方に沿って上記受液器本体を配置すると共に、これらヘッダーパイプと受液器本体を連結部材を介してろう付けにより結合固定してなる受液器付き熱交換器において、
    上記連結部材は、上記ヘッダーパイプの接合面に当接する断面円弧状の第1の接合面と、この第1の接合面と反対方向に屈曲され、上記受液器本体の接合面に当接する断面円弧状の第2の接合面と、上記第1の接合面と第2の接合面との間に、切欠きを介して折曲され、第1の接合面と第2の接合面を離隔する連結段部と、を具備する板状部材と、
    上記第2の接合面に穿設された2つの貫通孔にそれぞれ嵌合すると共に、上記ヘッダーパイプ及び受液器本体に設けられた熱媒体の流出用及び流入用の連通口に嵌合可能なパイプ部材と、を具備してなり、
    上記板状部材の第1の接合面又は第2の接合面が分割された複数を具備することを特徴とする受液器付き熱交換器。
  2. 請求項記載の受液器付き熱交換器において、
    上記連結段部に傾斜角度を設けたことを特徴とする受液器付き熱交換器。
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