JP2004161992A - 遅消化性澱粉製品 - Google Patents

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Abstract

【課題】栄養サプリメントを含めた可食製品で利用できる遅消化性澱粉の製造方法の提供。
【解決手段】低アミロース澱粉を、特にイソアミラーゼにより少なくとも90%を枝切りする工程、当該枝切りされたデンプンを結晶化させる工程、及び高度に結晶化された枝切りされたデンプンを乾燥させる工程からなる結晶状の線状α−グルカンを含む組成物の製造方法。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、低アミロース澱粉を酵素によって枝切りして、得られた線状の短鎖を高度な結晶形態に結晶化させることによって製造される遅消化性澱粉に関する。
【0002】
【従来の技術】
澱粉は、典型的なアメリカ人の食事における主要なエネルギー源である。精製された澱粉はたいていの場合調理された状態で食され、この形態では一般に高い血糖指数(glycemic index)を有し、速やかに実質的に消化される。精製された澱粉の中には小腸における酵素による加水分解に抵抗して、大腸に到達してそこにいる微生物によって利用されるまでは実質的に分解されないものもある(耐性澱粉)。
【0003】
遅消化性澱粉、すなわち、消費する人にグルコースを長時間にわたって供給する澱粉の必要性が認識されている。遅消化性澱粉は、食品としても薬剤用途でも有用である。
このような遅消化性澱粉は、糖尿病患者とその予備軍にとって、薬膳や食事のサプリメントを含めた食品に使用するのに優れた炭水化物である。このような遅消化性澱粉は、また、グルコース応答を緩やかにしたい、または食品の消費で持続的なエネルギー放出を達成したいと思う健康人にとっても有用である。
【0004】
研究文献は、長時間にわたるグルコース放出の結果として、遅消化性澱粉が健康にある役割を果たすことを明らかにしている。研究は、健康に関連した利益として、長時間にわたる満腹感の増加(すなわち、体重管理における利用)、持続的なエネルギー放出(すなわち、トレイニングを含めたアスレチック能力の増進)及び集中力と記憶の向上、を示唆している。
【0005】
このような遅消化性澱粉は薬剤としても、例えば糖尿病になるリスクを減らすために有用であろう。さらに、遅消化性澱粉は、高血糖症、インスリン抵抗性、高インスリン症、脂肪異常血症及びフィブリン溶解機能障害、の治療に有用である可能性がある。さらにまた、肥満の治療にも有用である可能性がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
驚くべきことに、遅消化性澱粉が低アミロース含有澱粉を酵素で枝切りすることによって調製できることが見出された。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本特許は、低アミロース澱粉を酵素によって枝切りし、得られた線状短鎖を高度な結晶形態に結晶化させることによって製造される遅消化性澱粉に関する。遅消化性澱粉は、低血糖指数を有し、持続的なエネルギー放出をもたらす。
【0008】
本明細書で用いる場合、急速消化性澱粉という用語は、20分以内の消化で消化される澱粉またはその部分を意味する。
本明細書で用いる場合、耐性澱粉という用語は、エングリスト他が記載しているように(Englyst 他 「European Journal of Clinical Nutrition」 1992, 46, S33−S50)、小腸で消化されない澱粉、またはその断片、を意味する。
【0009】
本明細書で用いる場合、遅消化性澱粉という用語は、急速消化性澱粉でもなく、エングリスト他が記載しているような(Englyst 他 「European Journal of Clinical Nutrition」 1992, 46, S33−S50)耐性澱粉でもない澱粉、またはその断片、を意味する。
本明細書で用いる場合、短鎖アミロースという用語は、α−1,4−D−グルコシド結合によって連結された約5〜65個の無水グルコース単位を含む線状ポリマーを意味する。
【0010】
十分にまたは完全に枝切りされた澱粉という用語は、本明細書で用いる場合、理論的には100質量パーセントの短鎖アミロースからなるものを意味し、実際には、高度に枝切りされてそれ以上の酵素活動によっても短鎖アミロースのパーセントに測定可能な変化が生じないものを意味する。
【0011】
血糖指数とは、本明細書で用いる場合、テスト食品の50 gの炭水化物部分の血中グルコース応答カーブの下の面積増加を同じ被験者がとった基準食品の同じ量の炭水化物に対する応答のパーセントで表したものを意味する。普通、炭水化物としては利用できるものを用い、白パンまたはグルコースが基準食品として用いられる。ヒトの栄養における炭水化物、「FAO Food and Nutrition Paper, Rome」 14−18、1997年4月参照。
【0012】
本特許は、低アミロース澱粉を酵素によって枝切りし、得られた線状短鎖を高度な結晶形態に結晶化させることによって製造される遅消化性澱粉に関する。遅消化性澱粉は、低血糖指数を有し、持続的なエネルギー放出をもたらす。
【0013】
本明細書で用いる場合、澱粉とは、何らかの天然の源から得られるすべての澱粉を含み、そのいずれもがここで用いるのに適する。天然の澱粉とは、本明細書で用いる場合、自然に見出されるようなものである。標準的な育種法、例えば交雑育種、転座、逆転、転換、その他の遺伝子または染色体工学の方法によって得られた植物からの澱粉も、その変種も含めて適当である。さらに、公知の標準的な突然変異育種法で生まれた人工的な突然変異や変種からの植物から得られる上記の一般的な構成の澱粉も本発明で適当である。
【0014】
澱粉の典型的な源は、シリアル、塊茎、根、豆及び果実である。天然の源としては、コーンのワキシー品種(トウモロコシ)、豆、ジャガイモ、甘藷、バナナ、オオムギ、コムギ、コメ、オートムギ、サゴ、アマランス、タピオカ(キャッサバ)、クズウコン、カンナ及びモロコシがあるが、特にトウモロコシ、ジャガイモ、キャッサバ及びコメである。本明細書で用いる場合、「ワキシー」または「低アミロース」とは、約10質量パーセント以下のアミロースしか含まない澱粉を意味する。本発明で特に適当なものは約5質量パーセント以下のアミロースしか含まない澱粉である。
【0015】
澱粉は、当業者には公知の方法によって酵素で枝切りされる。適当な酵素はイソアミラーゼ及び所望の量の枝切りを達成できるその他のエンド−α−1,6−D−グルカノヒドロラーゼである。
用いる酵素の量は酵素の源及び活性と用いるベース物質に依存する。普通、酵素は澱粉に対して質量で約0.05〜約2.0%という量で、特に約0.2〜約0.5%という量で用いられる。
【0016】
酵素活性の最適パラメータは用いる酵素によって異なる。酵素の劣化の速度は当業者には公知の因子、すなわち、酵素のタイプと濃度、基質の濃度、pH、温度、阻害因子の有無並びに修飾されているなら、修飾の度合いとタイプなどに依存する。これらのパラメータを調整して澱粉基質の消化速度を最適化することができる。
【0017】
酵素による枝切りの前に、澱粉は当業者に公知の方法によって糊化することができる。当業者に公知の方法としては、例えば、米国特許第4,465,702号、5,037,929号、5,131,953号、及び5,149,799号に開示されている方法がある。また、「Starch: Chemistry and Technology, Vol. III − Industrial Aspects, ChapterXXII−“Production and Use of Pregelatinized Starch」 R. L. Whistler 及び E. F. Paschal 編、Academic Press, New York 1967参照。糊化の方法は澱粉分子を顆粒構造から拡げて酵素が澱粉分子を容易に一様に分解することを可能にする。
【0018】
一般に、酵素処理は処理しようとする基質の澱粉によるが、約10〜約40%という澱粉固形分レベルで水中または緩衝スラリー中で行われる。本発明においては、約15〜35%という澱粉固形分レベルが特に有用であり、約18〜30%という澱粉固形分レベルがさらに特に有用である。あるいはまた、この方法は固体支持体に固定された酵素を用いることもできる。
【0019】
普通、酵素による消化は、その後に澱粉組成物の乾燥が望ましい場合、それを容易にするために反応速度を低下させることなく可能な最高の固形分含有率で行われる。高い固形分含有率では、攪拌が困難になったり無効になったりし、澱粉分散物が扱いにくくなるので反応速度が低下する。
【0020】
スラリーのpHと温度は酵素の加水分解を効果的にするように調整しなければならない。これらのパラメータは、用いる酵素に依存し、当業者には公知である。一般に、約25〜約70 ℃という温度が、特に約50〜約60 ℃という温度が、用いられる。一般に、pHは約3.0〜約6.0に、特に約3.5〜約4.5に、当業者に公知の方法によって調整される。
【0021】
遅消化性澱粉が得られるまで酵素反応は続けられる。一般に、酵素反応には約1〜24時間、特に約4〜12時間かかる。反応時間は、用いる澱粉のタイプ、用いる酵素のタイプと量並びに固形分パーセント、pH、及び温度などの反応パラメータに依存する。
【0022】
加水分解の量は、当業者に公知の方法によってα−1,6−D−グルカノヒドロラーゼから放出される還元基の濃度を測定して決定することができる。反応の終点を決定するには、粘度の変化、ヨウ素反応、または分子量の変化を測定するなど他の方法を用いることもできる。澱粉が完全に枝切りされると、測定されている測定値はもはや変化しなくなる。得られる澱粉は、少なくとも約90%、特に少なくとも約95%、さらに特に少なくとも約98%、最も特に少なくとも約99%、枝切りされなければならない。枝切りされた澱粉は普通、α−1,6−D−グルコシド結合(リンク)が約0.2%未満、特に約0.1%未満になる。
【0023】
所望により、酵素は当業者に公知の方法によって、例えば熱、酸、または塩基不活性化によって、不活性化(変性)することもできる。例えば、酸による不活性化は、pHを少なくとも30分間3.0より低く調整することによって遂行できる。熱による不活性化は、温度を約80〜90 ℃に上げてその温度に少なくとも約20分間維持して酵素を完全に不活性化することによって遂行できる。
【0024】
さらに、酵素による加水分解の前または後に、澱粉を修飾することができる。このような修飾としては、物理的、酵素によるまたは化学的な修飾が可能である。物理的修飾は、剪断や熱的阻害によるもの、例えば米国特許第5,725,676号に記載されている方法によるもの、がある。
【0025】
化学的修飾は、架橋、アセチル化と有機エステル化、ヒドロキシアルキル化、リン酸化と無機エステル化、カチオン、アニオン、非イオン及び双性イオン修飾、並びにコハク酸化などがあるが、それだけに限定されない。このような修飾は、例えば、「Modified Starches: Properties and Use」 Wurzburg編, CRC Press, Inc., Florida (1986)などによって当業者には公知である。
【0026】
澱粉は、酸化、酸加水分解、酵素加水分解、熱及び/または酸デキストリン化によって調製される流動性または低粘性変性澱粉を含むように変換させることができる。これらの方法は当業者には周知である。
本発明で使用するのに適した性質を有する澱粉基質は、当業者に公知の方法で精製して多糖類に特有の、または加工の間に生じた匂いや色を澱粉から除去することができる。澱粉を処理するのに適当な精製方法は、EP 554 818号 (Kasica 他)で代表される一群の特許に開示されている。アルカリ洗浄法も有用であり、U.S. 4,477,480号 (Seidel)及び5,187,272号 (Bertalan 他)で代表される一群の特許に記載されている。枝切りされた澱粉はこの方法によって精製することもできる。
【0027】
得られた溶液は、普通、意図された最終用途に応じて所望のpHに調整される。一般に、pHは、約3.0〜約6.0に、特に約3.5〜約4.5に、当業者に公知の方法で調整される。さらに、澱粉分散物から析出した短鎖アミロースは再分散させることができる。枝切りされた澱粉組成物の精製が望ましい場合、反応不純物及び副産物を透析、濾過、遠心分離、その他当業者に公知の方法によって除去して、澱粉組成物を単離し濃縮することができる。例えば、分解された澱粉は当業者に公知の方法で洗浄してオリゴサッカライドなどの可溶性の低分子量成分を除去して高度に結晶状の澱粉にすることができる。
【0028】
枝切りされた澱粉は、当業者に公知の方法で、例えば澱粉を靜置して老化させることによって、結晶化される。次に、澱粉は、当業者に公知の方法で、特に濾過または乾燥、例えば噴霧乾燥、凍結乾燥、フラッシュ乾燥または空気乾燥によって、さらに特に濾過またはフラッシュ乾燥によって、回収される。本発明にとって重要な高度の結晶性を実現するために、普通は老化と乾燥を制御することによって、結晶化を制御することが重要である。さらに、乾燥やその他の結晶化後の方法が結晶を実質的に破壊しないということが重要である。
【0029】
得られた澱粉は、枝切りされた澱粉からの高度に結晶化した短鎖アミロースの形をしており、ゆっくりと消化できる澱粉としてユニークな機能を有する。この澱粉は、以下で記述する手順によってDSCで測定される融点、T、が少なくとも約70 ℃、特に少なくとも約80 ℃、さらに特に少なくとも約90 ℃、であり、以下で記述する手順によってDSCで測定されるエンタルピー、ΔH、が少なくとも約25 J/g、特に少なくとも約30 J/g、であることを特徴とする。これらのDSC値は、製品の高度に結晶化した性質を示している。
【0030】
枝切りされた澱粉はさらに、デキストロース当量(DE, dextrose equivalent)が少なくとも約5.0、さらに特に少なくとも約6.0、であることを特徴とする。しかし、処理条件を変えることによって、特に低分子量の加水分解生成物を除去することによって、もっと低いデキストロース当量(例えば少なくとも約4.0 のDE)を達成することもできる。本明細書で用いる場合、デキストロース当量とは加水分解生成物の還元能を意味する。各澱粉分子は1つの還元端を有する。したがって、DEは分子量に逆比例する。無水D−グルコースのDEは100と定義され、加水分解されない澱粉のDEは本質的にゼロである。
【0031】
得られた枝切りされた澱粉は、持続的に消化され、特に少なくとも2時間にわたって、さらに特に少なくとも4時間にわたって消化されるが、経口摂取の約6時間後までには顕著に消化されるという意味で遅消化性である。特に、以下で述べる消化手順によって測定して、消費後の最初の20分間では約60%未満、さらに特に約50%未満、最も特に約30%未満が消化され、少なくとも約20%、特に少なくとも約30%が消費から20分後から2時間後までの間に消化される。さらに、消費の後の2時間以内に、少なくとも約50%、特に少なくとも約60%が消化される。澱粉の消化は普通、2時間を超えても続く。
【0032】
澱粉は生の状態で消費されてもよいが、普通、高または低水分条件で加工された後で消費される。したがって、本発明は、消費される状態において遅消化性という利点を有する澱粉も含む。そのような状態は以下の実施例で記述される方法によってモデル化される。
さらに、得られたゆっくり消化される澱粉は、高血糖指数の澱粉に典型的な血糖レベルの大きな急激な上昇を生ぜず、ベースラインの上でもっとゆるやかな、長時間にわたって続く上昇を生ずる。遅消化性の部分が調理及び/またはその他の典型的な食品加工条件によって実質的に減少しないという意味で、これはまた寛容な方法である。
【0033】
この澱粉は、いろいろな可食製品に用いられる;例えば、シリアル、バー(bar)、ピザ、パスタ、注ぐドレッシングやふりかけるドレッシングなどのドレッシング;フルーツ及びクリーム詰め物などのパイの詰め物;ホワイトソースやチーズソースなどの乳製品ソースを含むソース;グレービー;ライト・シロップ;プリン;カスタード;ヨーグルト;サワークリーム;乳製品飲料を含む飲料;グレーズ;クラッカー、パン、マフィン、ベーグル、ビスケット、クッキー、パイ、クラスト、ケーキなどの焼き菓子類;香辛料、菓子類とガム並びにスープなどに用いられるがそれだけに限定されない。
【0034】
可食製品はまた、栄養食品及び飲料、例えばダイエットのサプリメント、糖尿病患者用食品、持続的なエネルギー放出のための食品、例えばスポーツドリンク、栄養バーやエネルギー・バーなども含む。
本発明の澱粉は、その機能を発揮するために望ましいまたは必要ないかなる量で添加することもできる。一般に、この澱粉は、質量で約0.01%〜約100%という量で、特に約1%〜約50%という量で添加することができる。この澱粉は、他のどんな澱粉とも同様の仕方で、普通は直接製品に混合するかまたはゾルの形で加えることによって、食品または飲料に添加することができる。
【0035】
【実施の形態】
以下の実施の形態は、本発明をさらに詳しく例示するためのものであり、いかなる意味でもそれを限定するものと考えてはならない。
実施の形態1 結晶状の線状α−グルカンを含む低アミロース澱粉から調整される澱粉組成物であって:
a)少なくとも約20%の遅消化性澱粉;
b)約60%未満の急速消化性澱粉;
c)DSCで測定された融点が約70 ℃以上;及び
d)DSCで測定されたエンタルピーが約25 J/g以上;
であり、該組成物が少なくとも約90%枝切りされていることを特徴とする澱粉組成物。
【0036】
実施の形態2 少なくとも約50%が2時間以内の消化で消化されることを特徴とする実施の形態1に記載の澱粉組成物。
実施の形態3 少なくとも約60%が2時間以内の消化で消化されることを特徴とする実施の形態1に記載の澱粉組成物。
実施の形態4 澱粉組成物は、トウモロコシ、ポテト、キャッサバ及びコメからなる群から選択される低アミロース澱粉から調製されることを特徴とする実施の形態1に記載の澱粉組成物。
【0037】
実施の形態5 融点温度が約80℃以上であることを特徴とする実施の形態1に記載の澱粉組成物。
実施の形態6 融点温度が約90℃以上であることを特徴とする実施の形態1に記載の澱粉組成物。
実施の形態7 エンタルピーが少なくとも約30 J/gであることを特徴とする実施の形態1に記載の澱粉組成物。
【0038】
実施の形態8 少なくとも約30%が遅消化性澱粉であることを特徴とする実施の形態1に記載の澱粉組成物。
実施の形態9 本質的に結晶の線状α−グルカンからなることを特徴とする実施の形態1に記載の澱粉組成物。
実施の形態10 この組成物が少なくとも約4.0というデキストロース当量を有することを特徴とする実施の形態1に記載の澱粉組成物。
【0039】
実施の形態11 この組成物が少なくとも約5.0というデキストロース当量を有することを特徴とする実施の形態1に記載の澱粉組成物。
実施の形態12 この澱粉が少なくとも約95%枝切りされていることを特徴とする実施の形態1に記載の澱粉組成物。
【0040】
実施の形態13 この澱粉が少なくとも約98%枝切りされていることを特徴とする実施の形態1に記載の澱粉組成物。
実施の形態14 実施の形態1に記載の澱粉組成物を作る方法であって:
a)低アミロース澱粉を枝切りする工程、ただしこの澱粉は少なくとも約90%枝切りされる;
b)枝切りされた澱粉を結晶化させる工程;及び
c)高度に結晶化した枝切りされた澱粉を乾燥させる工程;
を含む方法。
【0041】
実施の形態15 この澱粉組成物がイソアミラーゼを用いて枝切りされることを特徴とする実施の形態14に記載の方法。
実施の形態16 この澱粉組成物が完全に枝切りされることを特徴とする実施の形態14に記載の方法。
実施の形態17 この澱粉が少なくとも約95%枝切りされることを特徴とする実施の形態14に記載の方法。
【0042】
実施の形態18 この澱粉が少なくとも約98%枝切りされることを特徴とする実施の形態14に記載の方法。
実施の形態19 実施の形態1に記載の澱粉組成物を含む可食製品。
実施の形態20 この製品が栄養食品である実施の形態19に記載の製品。
実施の形態21 この澱粉組成物がトウモロコシ、ポテト、キャッサバ及びコメからなる群から選択される低アミロース澱粉から調製されることを特徴とする実施の形態1〜3のいずれかに記載の澱粉組成物。
【0043】
実施の形態22 融点温度が約80 ℃以上であることを特徴とする実施の形態1〜4または21のいずれかに記載の澱粉組成物。
実施の形態23 融点温度が約90 ℃以上であることを特徴とする実施の形態22に記載の澱粉組成物。
実施の形態24 エンタルピーが少なくとも約30 J/gであることを特徴とする実施の形態1〜6または21〜23のいずれかに記載の澱粉組成物。
【0044】
実施の形態25 少なくとも約30%が遅消化性澱粉であることを特徴とする実施の形態1〜7または21〜24のいずれかに記載の澱粉組成物。
実施の形態26 本質的に結晶の線状α−グルカンからなることを特徴とする実施の形態1〜8または21〜25のいずれかに記載の澱粉組成物。
実施の形態27 この組成物が少なくとも約4.0というデキストロース当量を有することを特徴とする実施の形態1〜9または21〜26のいずれかに記載の澱粉組成物。
【0045】
実施の形態28 この組成物が少なくとも約5.0というデキストロース当量を有することを特徴とする実施の形態27に記載の澱粉組成物。
実施の形態29 この澱粉が少なくとも約95%枝切りされていることを特徴とする実施の形態1〜11または21〜28のいずれかに記載の澱粉組成物。
【0046】
実施の形態30 この澱粉が少なくとも約98%枝切りされていることを特徴とする実施の形態29に記載の澱粉組成物。
実施の形態31 実施の形態1〜13または21〜30のいずれかに記載の澱粉組成物を作る方法であって:
a)低アミロース澱粉を枝切りする工程、ただしこの澱粉は少なくとも約90%枝切りされる;
b)枝切りされた澱粉を結晶化させる工程;及び
c)高度に結晶化した枝切りされた澱粉を乾燥させる工程;
を含む方法。
【0047】
実施の形態32 この澱粉組成物がイソアミラーゼを用いて枝切りされることを特徴とする実施の形態31に記載の方法。
実施の形態33 この澱粉組成物が完全に枝切りされることを特徴とする実施の形態14、15、31または32のいずれかに記載の方法。
実施の形態34 この澱粉が少なくとも約95%枝切りされることを特徴とする実施の形態14、15、31または32のいずれかに記載の方法。
【0048】
実施の形態35 この澱粉が少なくとも約98%枝切りされることを特徴とする実施の形態14、15、31または32のいずれかに記載の方法。
実施の形態37 この製品が栄養食品である実施の形態19または36に記載の製品。
【0049】
【実施例】
以下の実施例は、本発明をさらに詳しく例示し説明するためのものであり、いかなる意味でも本発明を制限するものと考えてはならない。用いられるパーセントはすべて質量/質量に基づいている。以下の試験手順がすべての実施例で用いられる。
示差走査熱量測定−示差走査熱量測定は、Perkin−Elmer DSC−7 (Norwalk, CT,USA)で行われた。この計器はインジウムで校正された。約10 mgの澱粉サンプルが1 : 3という澱粉:水比で調製され、5℃から160℃まで10℃/分で昇温される。空のステンレス鋼のさらが基準として用いられている。
【0050】
鎖長と直線性−枝切りされた澱粉サンプルがNMRによって分析され、平均鎖長及びα−1,4 対α−1,6リンケージ比が決定された。NMRサンプルは、5〜6 mgの澱粉を2.5 mLのDO/TSP (プロピオン酸ナトリウム・トリメチル・シリル)に懸濁し、懸濁物を約1時間圧力調理して作成された。得られた透明溶液を5 mmのNMRチューブに移し、NMRスペクトルが得られるまで水蒸気浴で高温に保たれた。このサンプル取扱い手順によって、結晶状の澱粉試料が確実に溶液内にとどまっていることを保証した。プロトンNMRスペクトルは、90 ℃でBruker DPX−400 分光計で400 MHz で得られた。
【0051】
問題となる共鳴についての化学シフト・アサインメント(90 ℃でTSPに対する)は次の通りであった。α−1,4鎖中間リンケージは化学シフトが5.38 ppmであり、α−1,6鎖中間(分枝点)は4.96 ppm、α−形態の還元性末端グループは5.23 ppm、そしてβ−形態の還元性末端基は4.65 ppm、であった。
澱粉サンプルの平均鎖長は、還元性末端基の鎖中間の共鳴に対する比から計算された。α−1,6鎖中間(分枝点)のパーセントはα−1,6リンケージ対α−1,4リンケージの量から計算された。
【0052】
デキストロース当量(DE)− 方法中のDE測定のために、フェーリング体積滴定法が用いられた。500 mlのエルレンマイヤーフラスコを脱イオン水(D.I.)で洗浄した。次に50 mlのD.I.水を加えた。フェーリング液AとBを各5 ml加え、2滴のメチレンブルーと2つの沸騰チップを次に加えた。屈折計を用いて反応固形物を決定した後、2〜4パーセントの澱粉固形物を含む澱粉溶液が、D.I.水を用いて反応溶液をビーカーで希釈することによって調製された。次の工程に進む前に、固形物を屈折計によってチェックして溶液が正しく調製されたことを確認した。澱粉溶液を入れたビーカーの質量を測って、質量を記録した。調製されたフェーリング液を入れたエルレンマイヤーフラスコに15グラムの澱粉溶液を加えた。ホットプレート上で2分間攪拌しながら煮沸すると、通常、青みがかった色が現れた。ピペットを用いて、ビーカーから澱粉溶液を、青みがかった色が消えてはっきりした赤みがかった酸化銅が生ずるまで少しづつ加えた。プラスチックのピペットで澱粉溶液を絶えず攪拌して溶液を一様に保った。赤みがかった終点に達したら、澱粉溶液を入れたビーカーを再び秤量して、消費された澱粉の質量を決定した。D.E.の計算は次の式で示される:
【0053】
【数1】
Figure 2004161992
【0054】
消化シミュレーション−(Englyst 他 「European Journal of Clinical Nutrition」 1992, 46: S33−S50)−食品サンプルを咀嚼するような具合に砕き/刻む。粉末澱粉サンプルを篩いにかけて粒径250ミクロン以下にする。500〜600 mg± 0.1 mgのサンプルを秤量してサンプル・チューブに加える。各チューブに10mlのペプシン(0.5%)、グアーガム(0.5%)及びHCl(0.05 M)溶液を加える。
【0055】
ブランク及びグルコース標準チューブを用意する。ブランクは20 mlの緩衝液で、0.25 Mの酢酸ナトリウムと0.02%の塩化カルシウムを含む。グルコース標準は10 mlの酢酸ナトリウム緩衝液(上述)と10 mlの50 mg/mlグルコース溶液を混合して調製される。標準は、重複して用意される。
酵素ミックスは、18 gのブタのパンクレアチン(Sigma P−7545)を120 mlの脱イオン水に加え、よく混合し、3000 gで10分間遠心分離して調製される。上澄みを集め、48 mgの乾燥インベルターゼ(invertase)(Sigma I−4504)と0.5 mlのAMG 400 (Novo NOrdisk)を加える。
【0056】
サンプル・チューブを37 ℃で30分間予備培養し、浴から出して10 mlの酢酸ナトリウム緩衝液を(振動させたときにサンプルの物理的な分解を助けるための)ガラス玉/マーブルと一緒に加える。
5 mlの酵素ミックスをサンプル、ブランク及び標準に加える。チューブを37 ℃の水槽中で約180 回/分の頻度で水平に振動させる。時刻「ゼロ」は第1のチューブに酵素ミックスを最初に加えた時点を表す。
【0057】
20 分及び120 分後、0.5 mlのアリコートを培養中のサンプルから取り出して、20 mlの 66%のエタノール(反応を停止させるため)が入った別のチューブに入れる。1時間後、アリコートを3000 gで10分間遠心分離する。
各チューブのグルコース濃度をグルコース・オキシダーゼ/ペルオキシダーゼ法(Megazyme グルコース分析手順GLC9/96)を用いて測定する。これは熱量測定方法である。この実験を用いた以前の文献で開示されているようにHPLCを用いてグルコースを検出することもできる。
【0058】
澱粉消化の度合いは、グルコース標準に対して、換算因子0.9を用いてグルコース濃度を計算することによって決定される。結果は、20分後及び120分後の「消化された澱粉の%」(乾燥質量ベース)として与えられる。SDS(遅消化性澱粉)は、120分後の値マイナス20分後の値である。
すべてのサンプル分析バッチには調理されないコーンスターチの基準サンプルが含まれる。コーンスターチの消化値%の受容される範囲は次の通りである。
【0059】
【表1】
Figure 2004161992
【0060】
調理モデル−商業的な食品加工方法を模倣するために、高水分と低水分という2つの一般的なモデルが用いられる。高水分食品モデルは、20%固形分で水の中の澱粉を用い、90 ℃の水蒸気浴で5分間調理する。次にこの調理したものをドライアイス/アセトン浴で凍結し、凍結乾燥し、砕き、消化をテストする。低水分食品モデルは、固形分50%で水の中の澱粉を用い、ペーストをオーブン中で190 ℃で約20分間焼く。サンプルはその後、砕き、篩いにかけて250ミクロン以下の粒径にした。
【0061】
実施例1−未調理消化研究のためのイソアミラーゼを用いた結晶状澱粉の調製
A. 4 kgのワキシートウモロコシ澱粉を10.8リットルの水でスラリーにして3 : 1 の水:塩酸を用いてpHを4.0に調整した。この澱粉を、154.4〜157.2 ℃ (310〜315°F)のフルスチームでバック圧力5.52 × 10 Pa (80 psi)でジェット調理して澱粉に完全に火を通した(cook out)。調理された澱粉が55 ℃に冷えた後で澱粉の質量に対して0.2%のイソアミラーゼ(林原(株)、日本から商業的に入手できる)を加えた。サンプルのD.E.(デキストロース当量)が6.0に達したときに枝切り反応を停止させた。この時点で55 ℃でpHを2.0に30分間調整して酵素を変性させた。次に、pHを再び6.0に調整した後に澱粉溶液を室温に冷却して放置して室温で一晩(16時間)結晶化させた。結晶化した生成物を入口温度210 ℃、出口温度116 ℃で噴霧乾燥して回収した。
【0062】
B. 227kg (500 lb)の酸変換ワキシートウモロコシ澱粉を680kg (1500 lb)の水でスラリーにして3 : 1 の水:塩酸を用いてpHを4.0に調整した。この澱粉を、水蒸気でバッチ調理した。調理された澱粉温度を55 ℃に維持した後に、絶えず攪拌しながら0.2%イソアミラーゼを加えた。
反応が8時間進行した後、55 ℃でpHを2.0に30分間低下させて酵素を変性させた。次に、pHを再び6.0に再調整した後に澱粉溶液を室温に冷却して放置して室温で濾過される可溶分が増えなくなるまで結晶化させた。結晶化した生成物は脱水してフラッシュ乾燥させた。得られた枝切りされた澱粉のデキストロース当量は7.0である。
【0063】
C. 実施例1Aの方法を繰り返したが、異なる点は基質の澱粉が酸変換ワキシートウモロコシであり、反応は一晩(16時間)進行したということである。結晶化の後、生成物は入口温度210 ℃、出口温度116 ℃で噴霧乾燥された。
D. 実施例1Aの方法を繰り返したが、異なる点は枝切り反応をサンプルのD.E.が5.3に達したときに停止させたことである。この時点で55 ℃でpHを2.0に30分間調整して酵素を変性させた。次に、pHを再び6.0に調整した後に澱粉溶液を室温に冷却して放置して室温で一晩(16時間)結晶化させた。結晶化した生成物は濾過して空気乾燥させた。
【0064】
実施例1のサンプルのDSCと消化の結果、ならびに計算されたSDS含有量を表1に示す。
【0065】
【表2】
Figure 2004161992
サンプルはすべて20%を超えるSDSを含んでいた。
【0066】
実施例2−調理消化研究のためのイソアミラーゼを用いた結晶状澱粉の調製
A. 4 kgのワキシートウモロコシ澱粉を12リットルの水でスラリーにした。このサンプルをジェット調理し55 ℃に冷却して、3 : 1 水:HCl を加えてpHを4.0に調整した。この時点で、澱粉質量に対して0.2%のイソアミラーゼを加えて枝切り反応をスタートさせた。5時間の反応の後、サンプルのpHを3% NaOHを用いて6.0に上げて85 ℃で20分間加熱して酵素を殺した。次にサンプルを室温まで冷却して、その温度で一晩結晶化させた。サンプルは濾過と空気乾燥によって回収された。得られた枝切りされた澱粉はデキストロース当量が6.7であった。
【0067】
B. 実施例2Aの方法を繰り返したが、異なる点はサンプルを40 ℃まで冷却して40 ℃で一晩結晶化させたことである。
実施例2のサンプル2Aと2B及び実施例1のサンプル1Cと1Dの消化研究は、澱粉を高水分(HM)または低水分(LM)調理モデルで調理した後で行われた。表2は、これらのサンプルの消化結果、及び計算したSDS含有量をまとめている。生のサンプルのDSC結果も含まれている。
【0068】
【表3】
Figure 2004161992
この実施例のすべてのサンプルは20%よりも高いSDS含有量を示した。
【0069】
実施例3−枝切りされた澱粉を含む食品
以下の調合及び方法によってクラッカーが作られた。
【0070】
【表4】
Figure 2004161992
乾燥成分は約1分間混ぜ合わされた。次に、ショートニング、コーンシロップ、そして水が加えられ、混合物は捏ねられてパン生地にされた。このパン生地を延ばして、切ってほぼ50.8 mm (2インチ)四方で厚さが6.35 mm (0.25インチ)のクラッカーにした。このクラッカーを15分間204.4 ℃ (400°F)で焼いた。
クラッカーを咀嚼するようにすりつぶして、消化性をテストした。結果を表3に示す。
【0071】
【表5】
Figure 2004161992
【0072】
表3から見られるように、遅消化性澱粉を用いて焼かれたクラッカーは遅い消化性を保持する。

Claims (7)

  1. 低アミロース澱粉から調製される結晶状の線状α−グルカンを含む澱粉組成物であって:
    a)少なくとも約20%の遅消化性澱粉;
    b)約60%未満の急速消化性澱粉;
    c)DSCによって測定される融点温度、Tp、が約70 ℃以上;及び
    d)DSCによって測定されるエンタルピー、ΔH、が少なくとも約25 J/g;
    であり、該組成物が少なくとも約90%枝切りされていることを特徴とする澱粉組成物。
  2. 少なくとも約50%が2時間以内の消化で消化されることを特徴とする請求項1に記載の澱粉組成物。
  3. 本質的に結晶状の線状αーグルカンから成る、請求項1または2のいずれかに記載の澱粉組成物。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の澱粉組成物を製造する方法であって:
    a)低アミロース澱粉を枝切りする工程、ただし澱粉は少なくとも約90%枝切りされる;
    b)枝切りされた澱粉を結晶化させる工程;及び
    c)高度に結晶化した枝切りされた澱粉を乾燥させる工程;
    を含む方法。
  5. 該澱粉組成物はイソアミラーゼを用いて枝切りされていることを特徴とする請求項4に記載の方法。
  6. 該澱粉は少なくとも約95%枝切りされていることを特徴とする請求項4または5のいずれかに記載の方法。
  7. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の澱粉組成物を含む可食製品。
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