JP2004161487A - クラフトテープカッター - Google Patents

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聡 川越
Toshio Kuroiwa
壽雄 黒岩
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KAWAGOE KAMITEN KK
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Abstract

【課題】テープ粘着作業における安全性を向上すると共に、クラフトテープの切断端に剥離代となる非接着テープ片を自動的に貼付できるクラフトテープカッターを提供する。
【解決手段】本体ケース12にカッター刃5と、これを覆う安全カバー7とを取り付ける。安全カバー7は、押しボタン26でロック解除して移動可能になる。本体ケース12内には、紙テープSを切断するハサミ上刃21、22と、紙テープSをハサミ上刃21、22まで送り出す送出ローラ20と、切断した紙テープ片S1を保持してクラフトテープTに貼付する紙テープホルダー24を配設する。前記部材21、22、20、24は、安全カバー7と連動する駆動レバー29の回動下降により駆動する。安全カバー7は、テープカットの際、クラフトテープTで押されて後退移動する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハンディタイプのクラフトテープカッターに関し、クラフトテープの切断部に剥離用テープを貼付させることで、ダンボール箱などの対象物に貼着したクラフトテープの剥離作業を容易に行えるようにしたクラフトテープカッターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ハンディタイプのクラフトテープカッターとしては、テープ保持部及びカッター刃を設けたテープカッター本体に、ロール状の接着テープを回転式に装填し、接着テープの先端を引き出して使用するようになっている。そして、切断された接着テープ片は、そのテープ片全面が接着対象物の表面に貼着されるので、例えば、当初からテープを剥離することを目的とした段ボール箱や大型封筒などに貼着する場合、一旦貼着したテープを剥離することが甚だ困難になる。このため、貼着後にテープの剥離が予定されている場合、切断された接着テープ片の端部を接着面側に折り返して貼り合わせることにより、非接着部分を予め形成して接着対象物に貼着する方法が多く採用されている。
【0003】
しかし、この作業は接着面同士の貼り合わせ作業となるので、接着テープ片が端部以外で貼着する欠点がある。また、手指に接着テープ片が付着してズレが生じやすく、意外と困難を伴う作業となっている。そこで、切断後の接着テープ片に、紙テープ片を貼り合わせて、非接着部分(剥離代)を形成するようにしたテープカッターが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−10762号公報(第2−4頁、図1−図4)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記公報所載のテープカッターは、接着テープと紙テープとを別々に引き出し、更に引き出した各々のテープを別々の切刃で切断する必要がある。しかも、剥離代となる紙テープの引出し量を送りハンドルを用いて手作業で調節しなければならないという非常に手間のかかるものになっている。他にも接着テープとしてクラフトテープを用いるものでは、クラフトテープの引出しを案内、押圧する案内ローラ、押圧ローラや回転防止板を備えたタイプのものがある。また、クラフトテープは素材が丈夫なため、カッターには鋭い切刃が用いられて危険である。この点を考慮して、一部に手動でスライドする安全カバー又はハンドルを取り付けたタイプのものがある。
【0006】
しかし、クラフトテープは粘着力が強いために、例えばダンボール箱の封緘に使用した場合、封緘したテープが剥がし難くなり開梱が困難になる。そのため、カッターナイフやハサミなどを用いたり、テープ粘着した封緘部分を叩いて破ることもあるが、このような方法で開緘した場合は、ダンボール箱の中身の商品などを傷つけるおそれがある。また、クラフトテープを切る際には、テープカッターを持った方の手首をひねる動作をする必要があるので、このような作業を長時間繰り返して行うと手首を傷めて腱鞘炎などの原因になることがある。
本発明は、上記のような従来技術の問題点に鑑み、安全性を向上することができると共に、接着テープの切断端に剥離代となる非接着部分を自動的に形成できるクラフトテープカッターを提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、本発明は、クラフトテープを装填する第一の回転リールと、クラフトテープを切断するカッター刃と、カッター刃を覆う移動可能な安全カバーと、剥離用非接着テープを装填する第二の回転リールと、非接着テープを切断するハサミ部と、非接着テープをハサミ部側に所定の長さ送り出す送出ローラと、切断後の非接着テープ片を保持してクラフトテープに貼付する可動ホルダーと、可動ホルダーを前記送出ローラ及びハサミ部と共に駆動させる駆動レバーとを備えたクラフトテープカッターであって、前記安全カバーは、クラフトテープをカットする際にクラフトテープに当たって移動すると共に、該安全カバーの移動と連動して前記駆動レバーが作動するように設けられていることを特徴とする。また、安全カバーはロック機構により固定され、該ロック機構を解除するロック解除手段を備えることを特徴とする。
【0008】
本発明において、安全カバーは、クラフトテープをカットする際、クラフトテープに当接して移動するようにされ、かつ駆動レバーは、該安全カバーの動きに連動して作動するように設けられている。安全カバーはロック機構により固定され、クラフトテープをカットする際、ロック解除手段によりロック機構を解除することで、安全カバーを移動可能な状態に切り換えることができる。また、駆動レバーにより、送出ローラ、ハサミ部及び可動ホルダーを所定のタイミングで逐次駆動させることができる。
【0009】
このテープカッターは、第一の回転リールに装填したクラフトテープを切断するカッター刃とは別に、第二の回転リールに装填した非接着テープを切断するハサミ部を具備する。テープカッターの本体ケースには、カッター刃を覆う安全カバーをカッター刃に対してを進退動作可能に設ける。この安全カバーは通常ロック機構により固定されるが、ロック解除手段によりロック解除することで、固定状態から移動可能な状態に切り換えられる。このロック機構は押しボタン式にすることで、ワンタッチで操作できるようにする。
【0010】
剥離代用非接着テープの先端は、送出ローラによりハサミ部側に所定の長さ送り出される。送り出された非接着テープの先端部分はハサミ部により切断される。非接着テープの切断片は、可動ホルダーで保持してカッター刃側に移動搬送させ、クラフトテープ先端の粘着面にこの非接着テープ片を押し当てて貼付する。送出ローラ、ハサミ部及び可動ホルダーは、駆動レバーにより駆動させる。駆動レバーは、安全カバーの移動と連係して作動させる。安全カバーは、クラフトテープをカッター刃に当ててカットする際、クラフトテープが安全カバーに当接して押圧移動される。したがって、テープカットの際、安全カバーが動くとリンクピン又はカム部材などを介して駆動レバーが作動し、この駆動レバーにより、送出ローラ、ハサミ部及び可動ホルダーが駆動される。
【0011】
このテープカッターを用いることで、切断されるクラフトテープの後端部に剥離代用の非接着テープ片が自動的に貼付される。すなわち、まずクラフトテープの先端部を引出して、その引き出した部分をダンボール箱などの対象物に貼り付ける。そして、クラフトテープを所望長さの箇所でカッター刃に押し当ててカットする。このテープカットの際に、ロック解除手段を操作してロック解除することにより移動可能にセットされた安全カバーは、クラフトテープ表面により押されてカッター刃に対して離反方向に後退移動する。このとき、安全カバーの移動に連動して駆動レバーが作動する。すると駆動レバーの作動により、送出ローラ、ハサミ部及び可動ホルダーが駆動される。
【0012】
送出ローラの作動により、非接着テープの先端部がハサミ部側に所定の長さ送り出される。送り出された非接着テープの先端部はハサミ部により切断される。この非接着テープの切断片は、可動ホルダーによって保持されたままカッター刃の近くに運ばれ、安全カバーと反対側からクラフトテープの粘着面に押し当てられて貼付される。クラフトテープに非接着テープ片を貼付した後、カッター刃によりクラフトテープが切断される。これにより、ダンボール箱などに貼り付けられたクラフトテープの後端部分に非接着テープ片が貼付され、このテープ片はクラフトテープの剥離代として機能する。その後、ダンボール箱等に貼着したクラフトテープを剥離する際には、剥離代である非接着テープ片の部分を掴んで容易に剥がすことができる。
【0013】
本発明において、安全カバーに押しボタン式ロック解除機構を付設したものでは、押しボタンを押して安全カバーのロックを解除した後に、クラフトテープをカッター刃により切断するが、クラフトテープを切断しようとする際に、安全カバーは、クラフトテープにより押されてカッター刃の後端側に動く。安全カバーが所定位置まで動くと、安全カバーはリターンバネにより元の位置に復帰したのち、再びロック機構により自動的にロックされて固定状態に切り換わる。
【0014】
また、紙テープのカット後、可動ホルダーの駆動アーム部がカッター刃側に向かって回転して可動ホルダーが安全カバー近傍のクラフトテープの先端部まで移動し、クラフトテープに紙テープ片を貼付する。この後駆動アーム部は、駆動レバーによる駆動力が解除されてフリーとなり、バネの力で元の位置まで回転して復帰する。
【0015】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の態様を図面に示す実施例に基づいて説明する。
図1は本発明に係るクラフトテープカッターの内面構造(初期状態)を示す正面図、図2は図1の平面図、図3は図1の背面図、図4はクラフトテープカッターのテープカット状態の内部構造を示す正面図、図5は図4の背面図、図6はクラフトテープカッターの内面構造(テープ貼付状態)を示す正面図、図7は図6の背面図、図8はクラフトテープカッターの内面構造(テープカット完了状態)を示す正面図、図9は図8の背面図、図10は段ボール箱にクラフトテープを貼り付けて封緘した状態を示す説明図である。
【0016】
【実施例】
図1乃至図3に示すように、本実施例に係るクラフトテープ(接着テープ)カッターは、本体ケース12の胴体部12Aに、クラフトテープTを装填するクラフトテープロール(第一の回転リール)16と、剥離用紙テープ(剥離代用非接着テープ)Sを装填する紙テープロール(第二の回転リール)17とを設け、本体ケース12のテープ引出し側のカット台部12Bに、クラフトテープTの先端部を切断するカッター刃5と、これを覆う安全カバー7とを取り付けたものである。安全カバー7を固定するストッパーピン(ロック機構)38を押しボタン(ロック解除手段)26で解除することで、安全カバー7は移動可能になる。本体ケース12内には、紙テープSを切断するハサミ上刃21、22と、紙テープSをハサミ上刃21、22まで送り出す送出ローラ20及び補助ローラ62と、切断した紙テープ片S1を一旦保持してクラフトテープTの切断端に貼付する紙テープホルダー(可動ホルダー)24を配設し、これらの部材21、22、20、24は、安全カバー7と連動する駆動レバー29の回動により駆動される。安全カバー7は、クラフトテープTをカットする際に、クラフトテープTで押圧されて後方にスライドする。
【0017】
本体ケース12は、クラフトテープTの収納部を有する中空状の胴体部12Aと、この前方側に設けたカット台部12Bとからなる。カット台部12Bの上面には、クラフトテープTの先端部を切断するカッター刃5が固定されている。胴体部12A内には、クラフトテープロール16が装填されている。クラフトテープTは、本体ケース12の側板47に設けたクラフトテープホルダー40、41で保持され、クラフトテープTの上側はクラフト押さえ板45で押さえられている。クラフトテープロール16の下部後方側の側板47にはベースプレート46が設けられ、ベースプレート46には、紙テープロール17の芯43が側板用ノブ52を介して装填されている。紙テープロール17は、ロール押さえ44により横振れが規制されている。紙テープSは、紙テープロール17から紙テープ底ガイド50、51に沿って送出ローラ20側に引き出されるようになっている。
【0018】
1は、カット台部12B下側のステイ2に回転可能に保持された回転ローラで、駆動レバー29の回転動作によって、カット台部12B側に180度回転できるようになっている。回転ローラ1はホルダーアーム(駆動アーム部)8を有し、ホルダーアーム8とケース本体12との間にはアームリターンバネ53が装着されている。アームリターンバネ53の付勢力は、回転ローラ1を元の位置に常時復帰させる方向に作用している。ホルダーアーム8の先端には、紙テープSを着脱可能に保持する紙テープホルダー24が取り付けられている。図中、3は、引き出されたクラフトテープTが落下した場合にこれを掛止するためのテープストッパローラーである。
【0019】
カット台部12Bの上面には、中央が凸の山型の平面形状に形成されたカット刃5が固定されている。カット刃5の上側は安全カバー7により覆われている。安全カバー7はガイドピン9を有し、ロック機構であるストッパーピン38でロック固定されているが、押しボタン26を押すことでロック解除されるようになっている。ロック解除状態の安全カバー7は、テープ切断の際に、クラフトテープTに当接して押圧されて後方に移動できるようになっている。
【0020】
本体ケース12におけるクラフトテープロール16の前方には駆動部カバー48が取り付けられ、駆動部カバー48内面の所定位置にはカット刃固定ブロック10、ハサミ部ブロック23、駆動ブロック30、リンク固定ブロック34等が設けられている。14は、駆動部カバー48の前方上部に設けられたピニオンギアで、ピニオンギア14には、上下方向に延びるラックギア15が噛合している。ラックギア15はギアガイド19に沿って昇降自在とされ、ギアガイド19はギアホルダー18により保持されている。ラックギア15は、駆動レバー29により下降動作し、この下降動作が終了すると、元の位置に上昇復帰するようになっている。
【0021】
20は、上側の補助ローラ62と共に紙テープSの先端部を挟持して、紙テープSの先端部をハサミ上刃21、22側に所定長さだけ送り出す送出ローラである。補助ローラ62は、上下に摺動可能なローラ持上げ板57の上部に連結されており、補助ローラ62を上方から押圧するローラ押えバネ72により押し下げられた状態で送出ローラ20側に付勢され、紙テープSの先端部を確実に挟持できるようにされている。紙テープSのセットの際は、このローラ持上げ板57を押し下げて補助ローラ62と送出ローラ20との間に隙間をつくり挿入する。28は、ハサミ上刃21、22に設けられたバネ受けで、バネ受け28には、上下一対のハサミ21、22を互いに離反方向に付勢するハサミ上下バネ54と連結シャフト27が装着保持されている。そして、駆動レバー29により連結シャフト27を下降動作させることで、ハサミ上刃21がハサミ下刃22側に下降して、テープ受け28上の紙テープSの引出し端部をカットできるようになっている。すなわち、連結シャフト27はハサミ上下バネ54により上方向に付勢されている。67はハサミ部ブロックの前蓋で、内部にはハサミ下刃22を付勢してハサミ上刃21との当接度合いを調整するためのハサミ押圧バネ76が収納されている。
【0022】
図3に示すように、駆動レバー29は、安全カバー7が後退動作した際に駆動ピン58を介して連動するもので、駆動ブロック30に設けた支点軸31を中心にして回転するようになっている。駆動ブロック30には、山型のガイド用溝孔25が形成され、溝孔25には、安全カバー7と一体に動く駆動ピン58が摺動可能に係合している。これにより、駆動レバー29は駆動ピン58を介して、溝孔25の山型に沿った動作軌跡を描くようになっている。
【0023】
また、駆動レバー29には、上部、中部、下部の三つの段差面が形成されている。駆動レバー29の上部、中部、下部の下面直下には、これら段差に対応して回転ローラ用ラックギア15、ハサミ部用連結シャフト27、送出ローラ用リンク33の先端が押下げ可能に配設されている。リンク33はリンクガイド35に保持され、リンクガイド35はリンクブロック34に取り付けられている。リンク33の下端部には、水平方向に延びるガイド溝33Aが形成され、ガイド溝33Aには,リンク受けピン60が摺動可能に係合している。駆動レバー29の下降に伴い、リンク33とリンク受けピン60を介して送出ローラ20が回転するようになっている。
【0024】
37は、ストッパーピン38を設けたストッパープレートで、ストッパーピン38は、ストッパーホルダー39により保持されている。押しボタン用のストッパーノブ26には,押しボタンピン59が取り付けられている。その他、49は紙テープ切断部を覆う目隠し蓋、56は駆動レバー29の回転軸に設けた抜止めEリングである。また、55は安全カバーリターンバネ、61はストッパーリターンバネ、65はラック押し付けボール、66はラック押しバネ、68はローラシャフト、69は補助ローラシャフト、70はバネホルダー、71はローラ駆動アーム、72はローラ押さえバネ、73はカムローラ軸、74は安全ブロックガイドピン、75は安全ブロックバネ引掛ピン、77はアームバネカラー、78はクラッチホルダー、80は蝶番である。
【0025】
上記クラフトテープカッターの作動について詳しく説明する。
まず、ケース本体12からクラフトテープTを必要量だけ引き出して、その引出し側部分を、ダンボール箱(接着対象物)Wの封緘部分W1に沿って貼り付けていく。ダンボール箱WにクラフトテープTを貼り終えたら、つぎに、クラフトテープTをカッター刃5で切断分離するが、クラフトテープTをカットする前に、押しボタン26を押して安全カバー7のロック固定を解除し、安全カバー7を移動可能な状態にセットする。セット後、クラフトテープTの切断工程に移行する。
【0026】
この場合、カットしようとしてケース本体12をクラフトテープTの上面側に傾けると、カッター刃5がクラフトテープTの上面側に接近するが、これに伴い安全カバー7も、図4に示すように、クラフトテープTに当接する。このために、クラフトテープTの上面から安全カバー7の前面に押付け力が作用して、安全カバー7はカッター刃5の後端側に後退する。すると、安全カバー7の後退動作に連動して、駆動レバー29が駆動ピン58を介して支点軸31回りに、図5中時計回り方向に回動して下降する。この場合駆動ピン58は、駆動ブロック30のガイド用溝孔25に沿って、図5中斜め左上方向に相対移動する。
【0027】
駆動レバー29の図5中下方側への回転によりリンク33、連結シャフト27及びラックギア15が押し下げられる。連結シャフト27が押し下げられることで、図4に示すように、ハサミ上刃21がハサミ下刃22側に下降し、ハサミ上刃21とハサミ下刃22の間にある紙テープSを切断する。切断分離した紙テープ片S1は、ホルダーアーム8の先端に設けた紙テープホルダー24で保持される。テープ切断後、ラックギア15の動きに連動して、ホルダーアーム8が安全カバー7の前側に向かって上側に回転を開始する。図6及び図7に示すように、ホルダーアーム8が180度回転すると、ホルダーアーム8先端の紙テープホルダー24が安全カバー7の先端部前面に到達する。すると、安全カバー7前面に起立するクラフトテープTの先端部が、安全カバー7前面と紙テープホルダー24先端面とで挟まれた状態になり、クラフトテープTの先端部に紙テープ片S1が接着して貼付される。
【0028】
ホルダーアーム8が回転してから紙テープ片S1をクラフトテープTに貼付するまでの間に、クラフトテープTはカッター刃5の先端に接触し、テープ片貼付後に、クラフトテープTの幅方向中央から破断が始まる。また、テープ片貼付後、ホルダーアーム8は、アームリターンバネ53の力で、ハサミ部21、22側に回転して元の位置に下降復帰する。ホルダーアーム8が元の位置に戻る間に、カッター刃5によるクラフトテープTの破断作用が進行し、クラフトテープTの切断分離が終了する。これにより、図10に示すように、対象物である段ボール箱Wの封緘部W1にクラフトテープTが接着され、接着されたクラフトテープTのV形後端部には、剥がし口となる紙テープ片S1が貼付されることになる。これにより、段ボール箱WへのクラフトテープTの接着作業が終了する。
【0029】
一方、テープ片貼付後、安全カバー7はカバーリターンバネ63の力で、元の位置に戻るべく、図1中右側左向に前進する。安全カバー7の前進動作に伴い、それまで駆動レバー29で押し下げられていたリンク33が上昇する。リンク33の上昇動作と連動して送出ローラ20が回転し、図8及び図9に示すように、紙テープロール17から紙テープSの先端が引き出され、ハサミ部21、22側に送り出される。このときの紙テープSの送出し量は20mmである。送り出された紙テープSの先端部は、ハサミ上刃21とハサミ下刃22の間を通過して、ホルダーアーム8先端の紙テープホルダー24に供給され保持される。そして、前記安全カバー7が最初の元位置に戻ると、ストッパーリターンバネ61により押しボタン26が上方に移動して、安全カバー7がロック固定状態に切り換えられる。
【0030】
以上のように本実施例では、押しボタン26を押して安全カバー7のロックを解除し、クラフトテープTの切断動作に移るが、そのとき安全カバー7がクラフトテープT上面で押されて後退し、安全カバー7と連動する駆動レバー29を介して、ハサミ上刃21とハサミ下刃22により紙テープSがカットされる。カット後、ラックギア15とピニオンギア14を介して、紙テープホルダー24を先端に有するホルダーアーム8が上側に回転し、紙テープホルダー24と安全カバー7とでクラフトテープTを挟む形で、該テープTに紙テープ片S1を貼付する。
【0031】
上記実施例では、安全カバー7のストロークは14mmであり、安全カバー7が8mm後退した地点でクラフトテープTがカット刃5の先端に当たる。その間に、紙テープ片S1の接着作業をすべて完了させる。すなわち、安全カバー7が後退してからクラフトテープTがカットされるまでの間に、安全カバー7の動きと関連する紙テープSのカット動作と、紙テープ片S1のクラフトテープTへの貼付動作を完了させる。
【0032】
段ボール箱WにクラフトテープTを貼着した後、段ボール箱WからクラフトテープTを剥離するには、図10に示すように、クラフトテープTの剥がし口である紙テープ片S1部分をつかんで持ち上げればよく、段ボール箱WからクラフトテープTを簡単に剥がすことができる。この剥離作業の際、作業者の手指に粘着剤が付着するおそれはない。また、従来のように、カッターナイフやハサミなどを用たり、クラフトテープTが粘着した封緘部分W1を叩いて破る必要がないので、ダンボール箱Wの中の商品を傷つける心配がない。また、カッター刃5を中央が凸の山型に形成しているので、丈夫なクラフトテープも容易に切断することができ、テープ切断時に手首をひねる動作をしなくても良いので、作業を長時間繰り返しても手首を傷めるおそれがない。
【0033】
上記実施例では、安全カバー7と連動して駆動レバー29を作動させ、駆動レバー29により、送出ローラ20、ハサミ上刃21、22及び紙テープホルダー24を駆動させ、これら部材20、21、22及び24により、クラフトテープTに紙テープ片S1が貼付される。この場合、剥離代となるテープ引出し量をその都度調節する必要もなく、テープカットの際に、紙テープSの引出し、カット及び貼付の各工程が順次自動的に行われるので、テープ切断作業を容易かつ素早く行なうことができる。また、カッター刃5の形状は中央が凸の山型に形成されているので、クラフトテープTの中央部分にカッター刃5を垂直に軽く押し当てるだけで、クラフトテープTを容易に切ることができ、クラフトテープTに対する切れ味が格段に向上する。クラフトテープTの切断部の形状は山型になるが、剥離代である紙テープ幅はクラフトテープ幅よりも小さいため、切断後のクラフトテープTの両端部分T1、T2はダンボール箱Wに接着されるので、輸送中にクラフトテープTが不用意に剥がれる心配がない。クラフトテープTのカッタ刃5部分は安全カバー7で覆われているのでテープ切断作業の安全性が向上する。
【0034】
以上実施例について説明したが、本発明は種々の応用変形が可能である。例えば、本体ケースにハンドルを取り付けることで、更なる作業性の向上を図ることができると共に、クラフトテープカッターの重量バランスの調整を図ることができる。また、剥離代としての顕示効果を高めるために、紙テープに色紙を使用すると良い。
【0035】
【発明の効果】
以上のごとく本発明によれば、クラフトテープのカット時に、安全カバーと連動する駆動レバーにより、非接着テープ片がクラフトテープに貼付されるので、剥離代となる非接着テープ片をクラフトテープに自動的に貼付できるばかりでなく、テープ接着時及びテープ剥離時における作業性及び安全性が向上し、作業効率をより一層高めることができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るクラフトテープカッターの内面構造(初期状態)を示す正面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1の背面図である。
【図4】クラフトテープカッターのテープカット状態の内部構造を示す正面図である。
【図5】図4の背面図である。
【図6】クラフトテープカッターの内面構造(テープ貼付状態)を示す正面図である。
【図7】図6の背面図である。
【図8】クラフトテープカッターの内面構造(テープカット完了状態)を示す正面図である。
【図9】図8の背面図である。
【図10】段ボール箱にクラフトテープを貼り付けて封緘した状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 回転ローラ
2 ステイ
3 テープストッパローラー
5 カット刃
7 安全カバー
8 ホルダーアーム
9 ガイドピン
10 カット刃固定ブロック
12 本体ケース
12A 胴体部
12B カット台部
14 ピニオンギア
15 ラックギア
16 クラフトテープロール(第一の回転リール)
17 紙テープロール(第二の回転リール)
18 ギアホルダー
19 ギアガイド
20 紙テープ用送出ローラ
21 ハサミ上刃(紙テープ切断部)
22 ハサミ下刃(紙テープ切断部)
23 ハサミ部ブロック
24 紙テープホルダー(可動ホルダー)
25 溝孔
26 押しボタン(ロック解除手段)
27 連結シャフト
28 バネ受け
29 駆動レバー
30 駆動ブロック
31 支点軸
33 リンク
34 リンク固定ブロック
35 リンクガイド
36 ストッパーノブ
37 ストッパープレート
38 ストッパーピン(ロック機構)
39 ストッパーホルダー
40 クラフトテープホルダー
41 クラフトテープホルダー
43 芯
44 ロール押さえ
45 クラフト押さえ板
46 ベースプレート
47 側板
48 駆動部カバー
49 目隠し蓋
50 紙テープ底ガイド
51 紙テープ底ガイド
53 アームリターンバネ
54 ハサミ上下バネ
55 安全カバーリターンバネ
56 抜止めEリング
58 駆動ピン
59 押しボタンピン
60 リンク受けピン
61 ストッパーリターンバネ
62 補助ローラ
63 カバーリターンバネ
65 ラック押し付けボール
66 ラック押しバネ
67 ハサミ部ブロック前蓋
68 ローラーシャフト
69 補助ローラ軸
70 バネホルダー
71 ローラ補助アーム
72 ローラ押えバネ
73 カムローラ軸
74 安全ブロックガイドピン
75 安全ブロックバネ引掛ピン
76 ハサミ押圧バネ
77 アーム軸カラー
78 クラッチホルダー
80 蝶番
S 紙テープ(非接着テープ)
S1 紙テープ片
T クラフトテープ(接着テープ)

Claims (2)

  1. クラフトテープを装填する第一の回転リールと、クラフトテープを切断するカッター刃と、カッター刃を覆う移動可能な安全カバーと、剥離用非接着テープを装填する第二の回転リールと、非接着テープを切断するハサミ部と、非接着テープをハサミ部側に所定の長さだけ送り出す送出ローラと、切断後の非接着テープ片を保持してクラフトテープに貼付する可動ホルダーと、可動ホルダーを前記送出ローラ及びハサミ部と共に駆動させる駆動レバーとを備えたクラフトテープカッターであって、前記安全カバーは、クラフトテープをカットする際にクラフトテープに当接して移動すると共に、該安全カバーの移動と連動して前記駆動レバーが作動するように設けられていることを特徴とするクラフトテープカッター。
  2. 安全カバーはロック機構により固定され、該ロック機構を解除するロック解除手段を備えることを特徴とする請求項1記載のクラフトテープカッター。
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