JPH06179562A - 粘着テープ切断装置 - Google Patents

粘着テープ切断装置

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Publication number
JPH06179562A
JPH06179562A JP33261892A JP33261892A JPH06179562A JP H06179562 A JPH06179562 A JP H06179562A JP 33261892 A JP33261892 A JP 33261892A JP 33261892 A JP33261892 A JP 33261892A JP H06179562 A JPH06179562 A JP H06179562A
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JP
Japan
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adhesive tape
adhesive
cutter
base plate
lever
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Application number
JP33261892A
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English (en)
Inventor
Takeshi Suzuki
武司 鈴木
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Individual
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は,粘着テープの繰り出しが容易であ
り,かつ貼着後の剥離が容易である粘着テープ切断装置
を提供する。 【構成】 本体に粘着テープを積層巻装したボビンを回
転可能に設け,粘着テープ繰り出し方向下流側に上端に
切刃を備えたカッターを設けてなる粘着テープ切断装置
において,粘着テープの切断端部に粘着側を内側にした
ループを形成するループ形成手段を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,例えば包装用,掲示物
貼付用,破損個所の補修用として使用されるセロファン
テープ等の粘着テープを所定の長さに切断する粘着テー
プ切断装置に関するものであり,特に粘着テープを繰り
出して所定の長さに切断後,次の繰り出しが容易である
ように改良した粘着テープ切断装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から使用されている粘着テープ切断
装置の例としては,図17に示すようなものがある。図
17において,1は本体であり,粘着テープ2を積層巻
装したボビン3を着脱可能かつ回転可能に支持する。4
はカッターであり,例えば鉄板により形成し,上端に鋸
歯状刃5を備え,本体1の粘着テープ2の繰り出し方向
下流側に設ける。2aは繰り出し部であり,カッター4
の鋸歯状刃5とボビン3との間に懸架されている。
【0003】そして使用時においては,繰り出し部2a
を指先で挟んで粘着テープ2を所定の長さだけ繰り出
し,カッター4の鋸歯状刃5に押し付けることにより粘
着テープ2を切断することができる。切断後の粘着テー
プ2の端部は,鋸歯状刃5および/または近傍の粘着部
6に貼着され,切断端部がボビン3側に貼着されること
による所謂頭出し不能の状態を回避するようになってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の粘着テープ
切断装置においては,粘着テープ2の繰り出し時に,指
先にて繰り出し部2aを挟む必要があり,粘着剤の塗布
されている粘着側が指先に直接触れるため不快感があ
る。また例えば包装作業におけるように粘着テープ2の
繰り出し切断を多数回繰り返した場合には,指先に粘着
剤が付着蓄積され,包装作業の間に他の事務作業を併行
して継続する場合には,指先に付着した粘着剤が事務作
業に支障を来す場合があるという問題点がある。
【0005】一方粘着テープを使用して包装された包装
物を解包する場合には,粘着テープの切断端部が包装紙
若しくは包装容器と密着された状態であるため,粘着テ
ープの剥離が極めて困難であるという問題点もある。こ
のため解包時においては,例えば粘着テープの端部に爪
を立てて剥離させる必要があり,焦燥感を惹起させるこ
ととなり,場合によっては包装紙若しくは包装容器を破
かざるを得ず,包装内容物が散乱したり,廃棄包装紙が
必要以上に嵩張ることとなり,作業環境を悪化させ,作
業能率にも悪影響を及ぼすこととなる。
【0006】また掲示物若しくは製図用紙等を短期間的
に貼着固定する場合にも,粘着テープが多用されてい
る。この場合においても,用済み後若しくは作業終了後
において粘着テープを剥離することが極めて困難であ
り,ペーパーナイフ等の小道具を必要とするのみなら
ず,例えば誤って製図完了後の図面を損傷するという問
題点がある。このため貼着前に予め端部を粘着側に折り
曲げてループを形成し,用済み後の剥離作業を容易にす
る等の工夫がされているが,このループ形成作業もまた
煩雑であり,多数の掲示物がある場合には余剰の時間を
要する欠点もある。
【0007】本発明は,上記従来の技術に存在する問題
点を解決し,粘着テープの繰り出しが容易であり,かつ
貼着後の剥離が容易であるような粘着テープ切断装置を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に,本発明においては,本体に粘着テープを積層巻装し
たボビンを回転可能に設け,粘着テープ繰り出し方向下
流側に上端に切刃を備えたカッターを設けてなる粘着テ
ープ切断装置において,粘着テープの切断端部に粘着側
を内側にしたループを形成するループ形成手段を設け
る,という技術的手段を採用した。
【0009】本発明において,ループ形成手段を,上端
に粘着テープを粘着可能の粘着部を備え上下動可能に形
成した粘着ベースプレートと,この粘着ベースプレート
の粘着テープ繰り出し方向下流側に設けられたブラケッ
トと,このブラケットに介装され粘着テープの繰り出し
方向に設けられた略L字形のガイド溝に支軸を介して回
動可能かつガイド溝に沿って往復移動可能に設けられた
カッターと,前記粘着ベースプレートとカッターとの間
に上下動可能に設けられた突き上げ部材とからなり,前
記カッターの下端部にU字形ばねを接続してカッターの
上端部を前記粘着ベースプレート側に付勢するように形
成し,前記粘着ベースプレートと前記カッターとの間に
L字形に形成したリセットレバーを設けると共に,前記
粘着ベースプレートの上方への移動によりリセットレバ
ーの他端が前記カッターを前記ガイド溝に沿って粘着テ
ープ繰り出し方向下流側のリセット位置へ移動かつ係止
させるように形成し,前記カッターのリセット位置から
の復帰動作と連動して前記突き上げ部材が上下動するよ
うに形成することによって構成することができる。
【0010】また本発明において,ループ形成手段を,
上端に粘着テープを粘着可能の粘着部を備えた粘着ベー
スプレートと,この粘着ベースプレートの粘着テープ繰
り出し方向下流側に設けられたブラケットおよび上端に
切刃を備えたカッターと,前記ブラケットに介装され粘
着テープ繰り出し方向に設けられた略L字形のガイド溝
に支軸を介して回動可能かつ上下往復移動可能に設けら
れかつ上端に粘着テープを粘着可能の粘着部を備えたフ
ライトレバーと,前記粘着ベースプレートとフライトレ
バーとの間に上下動可能に設けられた突き上げ部材と,
一端を前記ブラケットに軸支され他の一端を前記フライ
トレバーの中間部と引張ばねを介して接続されかつ回動
可能に形成されたU字形レバーとからなり,前記フライ
トレバーの下端部にU字形ばねを接続してフライトレバ
ーを前記カッター側に付勢するように形成し,前記フラ
イトレバーの下方への移動により支軸を介して前記U字
形レバーを回動させ前記ブラケットに設けられたロック
部材を介してU字形レバーを係止可能に形成し,前記フ
ライトレバーの前記粘着ベースプレート側への移動動作
と連動して前記突き上げ部材が上下動するように形成す
ることによって構成することができる。
【0011】
【作用】上記の構成により,粘着テープ切断端部には,
切断の都度粘着側を内側にしたループが自動的に形成さ
れるから,次の粘着テープの繰り出しが極めて容易とな
ると共に,粘着テープを指先で挟着した場合において
も,指先には粘着剤が全く付着しないため,不快感を完
全に排除することができる。またこのように切断端部に
ループが形成された粘着テープにより梱包された包装物
若しくは包装容器を解包する場合においては,ループ部
は包装紙若しくは包装容器に密着せず,所謂耳若しくは
頭を形成しているから,このループ部を引っ張ることに
より,極めて容易に解包若しくは剥離を行い得るのであ
る。
【0012】
【実施例】図1は本発明の実施例を示す正面図,図2は
図1におけるA−A線要部断面図,図3は図1における
右端面矢視図であり,同一部分は前記図17と同一の参
照符号で示す。図1ないし図3において,11はベース
プレートであり,例えば平板状に形成し,その一方の端
部近傍に保持具12を立設し,粘着テープ2を積層巻装
したボビン3を着脱可能かつ回転可能に保持する。
【0013】次に13はベースであり,例えばL字形に
形成し,前記保持具12の粘着テープ2の繰り出し方向
下流側のベースプレート11上に固着する。14は粘着
ベースプレートであり,上端部に横断面形状をU字形に
形成した粘着部15を固着すると共に,ベース13に設
けたショルダースクリュー16と長穴17を介して上下
動可能に形成する。なお粘着ベースプレート14の下端
部には,略U字状に形成し,ピン18を介装させた作動
部材19を固着する。
【0014】20はブラケットであり,前記粘着ベース
プレート14の粘着テープ2の繰り出し方向下流側のベ
ースプレート11に立設し,粘着テープ2の繰り出し方
向に沿って略L字形のガイド溝21を設ける。22はカ
ッターであり,上端部に切刃23を設けると共に,中間
部に支軸24を設け,この支軸24を介して前記ガイド
溝21に回動可能かつガイド溝21に沿って往復移動可
能に介装する。なお支軸24はカッター22の回動およ
びガイド溝21内の往復移動を円滑に遂行するために,
ボールベアリングによって形成することが好ましい。
【0015】次に25はばねであり,板ばね材により略
U字形に形成し,一端をベースプレート11上に固着
し,他端を前記カッター22の下端部と接続し,カッタ
ー22の上端部の切刃23を前記粘着ベースプレート1
4側に付勢するように形成する。26はリセットレバー
であり,略L字形に形成し,ベースプレート11に突設
した保持片27にピン28を介して回動可能に形成す
る。そしてリセットレバー26の上端部は前記粘着ベー
スプレート14とカッター22との間に位置するよう
に,下端部は粘着ベースプレート14に設けたピン18
と係脱可能となるように形成する。なおリセットレバー
26の重心位置はピン28よりも左方に位置するように
形成する。
【0016】29は突上げ部材であり,ばね線材により
疑似W字状に形成し,一端を前記ブラケット20に止め
ねじ30を介して固着し,自由端31を逆V字状に形成
すると共に粘着部15と切刃23との間に臨むように設
ける。なお突上げ部材29の中間部29aは,カッター
22に設けられた支軸24と係脱可能となるように形成
する。32は排除板であり,支軸24に突上げ部材29
と係脱可能となるように設ける。なお2bはループであ
り,後述するようにして粘着テープ2の切断端部近傍に
形成されるものである。
【0017】図4ないし図7は夫々図1における要部を
拡大して示す動作説明図であり,説明のために断面を省
略し,かつ遠近関係を若干無視して示し,同一部分は前
記図1ないし図3と同一の参照符号で示してある。まず
図4において,粘着ベースプレート14は下降し,カッ
ター22はばね25の左方への付勢力により切刃23を
粘着部15に近接した位置にあり,粘着部15と切刃2
3との間には後述するようにして形成された粘着側を内
側にしたループ2bが形成されている。なお突上げ部材
29およびリセットレバー26の各上端部は,粘着ベー
スプレート14とカッター22との間に位置し,何れも
不作動状態となっている。
【0018】次に図5において,ループ2bを指先にて
挟着して上方若しくは斜右上方に引き上げると,粘着テ
ープ2の粘着部15に対する粘着力により,粘着ベース
プレート14が上方に引き上げられる。粘着ベースプレ
ート14の上方への移動により,その下端部に設けられ
た作動部材19のピン18がリセットレバー26の下端
部と係合し,リセットレバー26を時計方向に回動させ
る。従ってリセットレバー26の上端部がカッター22
と係合し,カッター22を支軸24を介してガイド溝2
1に沿って右方に移動させる。
【0019】上記支軸24のガイド溝21内の右方への
移動に伴い,支軸24と突上げ部材29の中間部29a
とが干渉するが,支軸24には排除板32を設けてある
ため,支軸24の通過時において,突上げ部材29の中
間部29aを紙面の手前方向に押し出すから,突上げ部
材29の自由端31が上方へ突き上げられるのを回避す
る。排除板32の通過後においては,突上げ部材29の
中間部29aは,その固有の弾性によって旧位置に復帰
する。
【0020】リセットレバー26によって移動させられ
た支軸24はL字形のガイド溝21の奥部に設けられた
リセス21aに,ばね25の上方への付勢力によって係
止される。次に指先の挟着により上方にループ2bを引
き上げることにより,粘着テープ2は粘着部15から剥
離されるから,粘着ベースプレート14が自重によって
下降し,リセットレバー26もまた図4に示す位置に復
帰する。なおリセットレバー26の重心位置は,回動支
点であるピン28より左方に位置するように形成してあ
るから,粘着ベースプレート14の下降により自動的に
復帰可能である。
【0021】図6において,粘着テープ2を所望の長さ
だけ繰り出した後,指先にて下方に押し下げてカッター
22の切刃23に押し当てると,粘着テープ2の中間部
が粘着ベースプレート14の粘着部15に粘着されると
共に,カッター22は下方に押し下げられ,支軸24は
リセス21aからガイド溝21に臨む位置に到達する。
【0022】図7において粘着テープ2が切断される
と,カッター22は切刃23に粘着テープ2を粘着した
まま,ばね25の左方への付勢力により,ガイド溝21
内を支軸24を介して左方に移動する。この場合支軸2
4の通過経路上に,突上げ部材29の中間部29aが存
在するため,支軸24の通過により前記中間部29aを
上方に押し上げる。従って突上げ部材29の自由端31
もまた上方に押し上げられ,粘着テープ2を上方に突き
上げて湾曲させ,カッター22の左端への移動完了によ
り,前記図4に示すような粘着側を内側にしたループ2
bを自動的に形成することができるのである。
【0023】図8は本発明の他の実施例を示す一部断面
正面図,図9は図8における一部破砕B−B線矢視図,
図10は図8における右端面矢視図であり,同一部分は
前記図1ないし図7と同一の参照符号にて示す。図8な
いし図10において,粘着ベースプレート14は,上端
部に横断面形状をL字形に形成した粘着部15を固着し
て全体を略U字形に形成し,ベースプレート11上に固
着する。また上端部に切刃23を備えたカッター22
は,粘着ベースプレート14の粘着テープ2の繰り出し
方向下流側のベースプレート11上に固着する。
【0024】次に35はフライトレバーであり,上端部
に粘着部36および複数個の針37を設けると共に,中
間部に支軸38を設け,この支軸38を介してブラケッ
ト20に設けられたガイド溝21に回動可能に,かつガ
イド溝21に沿って上下動および往復移動可能に介装す
る。
【0025】なお支軸38はフライトレバー35の回動
ならびにガイド溝21内の上下動および往復移動を円滑
に遂行するために,前記実施例における支軸24と同様
にボールベアリングによって形成することが好ましい。
39は排除板であり,支軸38に突き上げ部材29と係
脱可能となるように設ける。フライトレバー35の下端
部にはU字形のばね25を接続し,フライトレバー35
をカッター22側に付勢するように形成する。
【0026】40はU字形レバーであり,一端を前記ブ
ラケット20にピン41を介して回動可能に支持され,
他の一端を前記フライトレバー35の中間部と引張ばね
42を介して接続される。なお引張ばね42のばね定数
は前記U字形のばね25のそれよりも大に形成する。次
に43はロック部材であり,ブラケット20の下端部近
傍に設け,ばね44を介装させて前記U字形レバー40
と係脱可能に形成する。すなわちU字形レバー40の下
方への回動により,これを係止保持すると共に,フライ
トレバー35の支軸38の当接によりU字形レバー40
を釈放し得るように形成する。
【0027】図11,図12,図14および図15は夫
々図8における要部を拡大して示す動作説明図であり,
説明のために遠近関係を若干無視して示してある。なお
図13および図16は各々図12におけるC−C線要部
断面図および図15におけるD−D線要部矢視図であ
る。図11ないし図16において同一部分は前記図8な
いし図10と同一の参照符号で示してある。
【0028】まず図11において,フライトレバー35
はU字形のばね25の付勢力によってカッター22側に
あり,かつ支軸38はブラケット20に設けられたガイ
ド溝21の上端部に位置している。またU字形レバー4
0は時計方向の回動端にあり,引張ばね42は自由長の
状態にあり,引張力は発生していない。なお粘着ベース
プレート14の上端部の粘着部15には,粘着テープ2
の先行する切断によって形成されたループ2bが固着さ
れている。この状態からループ2bを指先にて上方若し
くは斜右上上方に引上げて,粘着テープ2を鎖線にて示
すように繰り出す。
【0029】次に図12において粘着テープ2を所望の
長さだけ繰り出した後,指先にて下方に押し下げると,
粘着テープ2は粘着ベースプレート14の粘着部15,
フライトレバー35の粘着部36に粘着されると共に,
フライトレバー35は下方に押し下げられ,支軸38は
U字形レバー40を反時計方向に回動させる。なおフラ
イトレバー35の粘着部36には針37が設けられてい
るため,切刃23による粘着テープ2の切断時において
も粘着テープ2を確実に保持し,切断作業が円滑に行わ
れ得る。
【0030】一方U字形レバー40の上記回動端におい
て,ロック部材43と係合されるため,U字形レバー4
0が係止保持される。すなわち図13に示すようにU字
形レバー40の回動下降により,ロック部材43が反時
計方向に回動させられ,U字形レバー40の通過後ばね
44の付勢によって復帰するから,鈎部45によってU
字形レバー40を係止保持する。なおU字形レバー40
の係止作用を円滑にするため,U字形レバー40とロッ
ク部材43との係合部に斜面部46を形成しておくこと
が有効である。
【0031】上記図12に示す状態においては,引張ば
ね42は最大変位の状態にあり,かつばね定数をばね2
5のそれより大に形成してあるから,粘着テープ2がカ
ッター22の切刃23によって切断されると,フライト
レバー35は引張ばね42の張力によって左方に付勢さ
れ,支軸38はガイド溝21に沿って左方に移動する。
【0032】次に図14において,支軸38はガイド溝
21に沿って左方に移動する際に,突き上げ部材29の
中間部29aを上方に押し上げる。従って突き上げ部材
29の自由端もまた上方に押し上げられるから,粘着テ
ープ2を上方に突き上げて湾曲させ,フライトレバー3
5の左端への移動完了により,図15に示すように,粘
着剤を内側にしたループ2bを自動的に形成することが
できるのである。なお突き上げ部材29の中間部29a
は支軸38の通過後において下方に復帰し,自由端31
もまた下降する。
【0033】図15において,支軸38がガイド溝21
の左端部に移動すると,ロック部材43と当接係合し,
かつロック部材43を外側に開放する。従ってロック部
材43によって係止保持されていたU字形レバー40が
釈放され,ばね25の付勢力により,時計方向に回動さ
せられ,またフライトレバー35も右方に移動させら
れ,図11に示す状態に復帰する。なおロック部材43
の支軸38との係合部には,図16に示すように斜面部
47を形成しておくと有効である。
【0034】本実施例においては,粘着テープ2を積層
巻装したボビン3を支持する保持具12をベースプレー
ト11上に設けた例について記述したが,ベースプレー
ト11上に市販の粘着テープ切断装置を装着した構成と
しても,ベースプレート11と保持具12とを,例えば
プラスチック材料からなる筐体として一体化した構成と
してもよい。またカッター22の切刃23を鋸歯状に形
成した例を示したが,これに限らず,直線刃状のもの,
波形状のものであってもよい。更に突上げ部材29の自
由端の形状は,逆V字状のもの以外でもよいが,粘着テ
ープ2の粘着側に接触してループ2bを形成した後,粘
着テープ2から円滑に離れさせるため,粘着テープ2と
の接触範囲を可能な限り小さくすることが好ましい。
【0035】
【発明の効果】本発明は以上記述のような構成および作
用であるから,下記の効果を奏することができる。 (1) 粘着テープの繰り出しに際して,粘着テープの切断
端部に粘着側を内側にしたループが切断と同時に自動的
に形成されるため,繰り出し操作が極めて円滑に行われ
得る。 (2) 粘着テープの繰り出しを連続して行っても,指先に
粘着剤が付着することがないため,不快感を惹起させる
ことがないと共に,併行して行う事務作業に対する悪影
響が全くない。 (3) 粘着テープの切断端部にループ若しくは耳が形成さ
れているため,包装を解く場合においても容易に剥離す
ることができ,解包作業が円滑に行われると共に,被粘
着対象物の破損を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す正面図である。
【図2】図1におけるA−A線要部断面図である。
【図3】図1における右端面矢視図である。
【図4】図1における要部を拡大して示す動作説明図で
ある。
【図5】図1における要部を拡大して示す動作説明図で
ある。
【図6】図1における要部を拡大して示す動作説明図で
ある。
【図7】図1における要部を拡大して示す動作説明図で
ある。
【図8】本発明の他の実施例を示す一部断面正面図であ
る。
【図9】図8における一部破砕B−B線矢視図である。
【図10】図8における右端面矢視図である。
【図11】図8における要部を拡大して示す動作説明図
である。
【図12】図8における要部を拡大して示す動作説明図
である。
【図13】図12におけるC−C線要部断面図である。
【図14】図8における要部を拡大して示す動作説明図
である。
【図15】図8における要部を拡大して示す動作説明図
である。
【図16】図15におけるD−D線要部矢視図である。
【図17】従来の粘着テープ切断装置の例を示す縦断面
図である。
【符号の説明】
2 粘着テープ 2b ループ 14 粘着ベースプレート 22 カッター 35 フライトレバー 40 U字形レバー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体に粘着テープを積層巻装したボビン
    を回転可能に設け,粘着テープ繰り出し方向下流側に上
    端に切刃を備えたカッターを設けてなる粘着テープ切断
    装置において,粘着テープの切断端部に粘着側を内側に
    したループを形成するループ形成手段を設けたことを特
    徴とする粘着テープ切断装置。
  2. 【請求項2】 上端に粘着テープを粘着可能の粘着部を
    備え上下動可能に形成した粘着ベースプレートと,この
    粘着ベースプレートの粘着テープ繰り出し方向下流側に
    設けられたブラケットと,このブラケットに介装され粘
    着テープの繰り出し方向に設けられた略L字形のガイド
    溝に支軸を介して回動可能かつガイド溝に沿って往復移
    動可能に設けられたカッターと,前記粘着ベースプレー
    トとカッターとの間に上下動可能に設けられた突き上げ
    部材とからなり,前記カッターの下端部にU字形ばねを
    接続してカッターの上端部を前記粘着ベースプレート側
    に付勢するように形成し,前記粘着ベースプレートと前
    記カッターとの間にL字形に形成したリセットレバーを
    設けると共に,前記粘着ベースプレートの上方への移動
    によりリセットレバーの他端が前記カッターを前記ガイ
    ド溝に沿って粘着テープ繰り出し方向下流側のリセット
    位置へ移動かつ係止させるように形成し,前記カッター
    のリセット位置からの復帰動作と連動して前記突き上げ
    部材が上下動するように形成することによりループ形成
    手段を構成したことを特徴とする請求項1記載の粘着テ
    ープ切断装置。
  3. 【請求項3】 上端に粘着テープを粘着可能の粘着部を
    備えた粘着ベースプレートと,この粘着ベースプレート
    の粘着テープ繰り出し方向下流側に設けられたブラケッ
    トおよび上端に切刃を備えたカッターと,前記ブラケッ
    トに介装され粘着テープ繰り出し方向に設けられた略L
    字形のガイド溝に支軸を介して回動可能かつ上下往復移
    動可能に設けられかつ上端に粘着テープを粘着可能の粘
    着部を備えたフライトレバーと,前記粘着ベースプレー
    トとフライトレバーとの間に上下動可能に設けられた突
    き上げ部材と,一端を前記ブラケットに軸支され他の一
    端を前記フライトレバーの中間部と引張ばねを介して接
    続されかつ回動可能に形成されたU字形レバーとからな
    り,前記フライトレバーの下端部にU字形ばねを接続し
    てフライトレバーを前記カッター側に付勢するように形
    成し,前記フライトレバーの下方への移動により支軸を
    介して前記U字形レバーを回動させ前記ブラケットに設
    けられたロック部材を介してU字形レバーを係止可能に
    形成し,前記フライトレバーの前記粘着ベースプレート
    側への移動動作と連動して前記突き上げ部材が上下動す
    るように形成することによりループ形成手段を構成した
    ことを特徴とする請求項1記載の粘着テープ切断装置。
JP33261892A 1992-12-14 1992-12-14 粘着テープ切断装置 Pending JPH06179562A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08132385A (ja) * 1994-11-07 1996-05-28 Arao:Kk シート等のカット装置
JP2011016665A (ja) * 2009-09-21 2011-01-27 Shinichi Koyano 摘まむことのできる折り返しをつくるテープカッター
JP2011184194A (ja) * 2010-03-04 2011-09-22 Isao Mikami 粘着テープカッター

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