JP2012240782A - テープカッター - Google Patents

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Abstract

【課題】ロール状の粘着テープを切断する際に剥離用タブを形成可能なテープカッターにおいて、剥離タブを確実に安定して形成することができるテープカッターを提供すること。
【解決手段】
本発明に係るテープカッター1は、固定カム機構を用いて、固定カム板2に形成されたカム溝21の形状がスライドクランクバー15の動く軌道を決定するものであり、ラチェット11の回転によりストッパー17に配設された歯止め171がラチェットの歯111から外れ、スライドクランクバー15が後方に移動し、それに伴い揺動クランクバー14の先端が前方に移動する一方、粘着テープTが切断刃141により切断されることによりスライドクランクバー15が前方に移動することにより、揺動クランクバー14の先端が後方に戻りながら、上側のループからなる剥離タブTBを確実に安定して形成する。
【選択図】図6

Description

本発明は、テープカッターに関する。さらに詳しくは、剥離用のタブを形成可能なテープカッターに関する。
事務作業の机上や店舗等において粘着テープを切断するために使用されるテープカッターは、セロハン、紙、合成樹脂等を構成材料とする長尺テープに粘着剤を塗布しロール状に加工し、所定の幅に切断された粘着テープを回転自在に支持する部分と、前方に引き出された粘着テープを切断する部分で構成されるのが一般的である(例えば、特許文献1を参照。)。
また、店舗等において顧客が購入した商品の包装材料は、前記した構成のテープカッターにより切断された粘着テープにより封止されることが多いが、粘着テープは、引き出されて切断される際にテープ周縁を含めてその全面が対象物に密着するため、強固に付着している場合には使用者が粘着テープの端部に爪を立てて剥がし取らねばならない等の問題があった。また、セロハンや合成樹脂等の透明材料を用いた、それ自体が透明な粘着テープは被着された場合目立たなくなるために広く使用されている一方で、剥離を行なうためにテープの端部を探してもこれを発見することができないことも多く、特に弱視者や高齢者等にとってテープの剥離を行うことはかなり面倒な作業となっていた。加えて、透明な粘着テープは、粘着剤に貼付者の指紋の跡が残ってしまう場合があり、貼着する対象や場所によっては美観を損ねることになっていた。
このように、テープカッターにより切り出した粘着テープを貼着した後、粘着テープが不要となり剥離したい場合に、貼着した後の粘着テープの剥離が困難である場合が多く、この解決策として粘着テープの将来の剥離を前提とする場合は、粘着テープを希望する長さに切り出した後、粘着テープの片端の粘着面同士等を貼り合わせて折り返すことで非粘着部となる剥離用のタブ(剥離タブ)を作成して、かかる剥離タブが形成されたテープを目的物に貼着することが一般的に行なわれている。一方、貼付時に人力で剥離タブを形成する場合には、きれいに折り返せなかったり、時間がかかったりしてレジの混雑時には顧客に迷惑をかけてしまう等の問題があり、顧客サービスに逆行してしまっているのが実情であった。
この様な現状に鑑み、粘着テープの一片が剥がしやすいテープカッターの開発が、店舗と顧客の両サイドより切望されている。そして、近年、粘着テープを切断することと同時に、併せて先端を折り返したりすること等により、剥離位置をなす剥離タブを形成可能なテープカッターが提供されている(例えば、特許文献2及び特許文献3を参照。)。
特開平7−97120号公報 特開平9−100061号公報 実用新案登録第3117560号公報
しかしながら、剥離タブが形成可能な従来のテープカッターについては、剥離タブを作るために通常の粘着テープ切断に加えた操作が必要であった。また、テープ切断の作業と一緒に自動的に剥離タブが形成されるテープカッターについては、動作の確実性について問題があり、広く普及するには至らず、改良が望まれていた。
本発明の目的は、前記の課題に鑑みてなされたものであり、ロール状の粘着テープを切断する際に剥離タブを形成可能なテープカッターにおいて、剥離タブを確実に安定して形成することができるテープカッターを提供することにある。
前記の課題を解決するために、本発明に係るテープカッターは、ロール状の粘着テープを回転可能に支持固定する支持体と、前記粘着テープと回転軸を共通にして回転するラチェットと、前記粘着テープの前方に配設され、引き出された前記粘着テープの上側を摺接可能にして、当該粘着テープを前方に導くガイドと、前記引き出された粘着テープを切断するための切断刃を先端に配設し、支点軸により揺動可能とされる揺動クランクバーと、前記揺動クランクバーの先端を後方に付勢する付勢手段と、前記揺動クランクバーに回動可能に連結されるスライドクランクバーと、前記スライドクランクバーに取り付けられ、前記ラチェットの歯と噛み合う歯止めが形成されたストッパーと、前記スライドクランクバーに配設されるボスを嵌め込み、前記ボスの軌道を誘導するカム溝が形成された固定カム板と、を含み、前記スライドクランクバーが、前記揺動クランクバーの先端が前方になるように回動されると後方に、先端が後方になるように前記揺動クランクバーが回動されると前方に移動し、前記固定カム板に形成される前記カム溝が、前記ボスを後方に導く第1経路と、前記第1経路と繋がり前記ボスを下側に導く第2経路と、前記第2経路と繋がり前記ボスを前方に導き、前記第1経路に繋がる第3経路と、を含み、前記ラチェットの歯と前記ストッパーの歯止めが噛み合っている状態で、前記ラチェットが回転することにより、前記ストッパーの歯止めが下側に押し出されることを特徴とする。
本発明に係るテープカッターは、前記した本発明の構成において、前記第2経路が、前記第1経路と繋がり下側前方に落ちる方向に形成される留め部を含むことを特徴とする。
本発明に係るテープカッターは、前記した本発明の構成において、前記第3経路が、前記ボスを斜め上側前方に導いて前記第1経路に繋がる経路を含むことを特徴とする。
本発明に係るテープカッターは、前記した本発明の構成において、前記ガイドの後方に、前記粘着テープと対向する部分を略U字形状に形成した板状部材からなるテープ受けが配設されていることを特徴とする。
本発明に係るテープカッターは、前記した本発明の構成において、前記ガイドの後方及び前記粘着テープの下側に、当該粘着テープと摺接可能とされ、当該粘着テープが引き出されることにより摺接して回転する方向にのみ回転可能なローラーからなるテープ受けが配設されていることを特徴とする。
本発明に係るテープカッターは、前記した本発明の構成において、前記ストッパーが、付勢手段によりラチェットへ向かう方向に付勢されていることを特徴とする。
本発明に係るテープカッターは、揺動クランクバーの先端に配設された切断刃が粘着テープを切断してから後方に戻るにあたって、上側のループからなる剥離タブを確実に安定して形成することができる。
本発明の第1実施形態に係るテープカッターの一態様を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るテープカッターの一態様を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るテープカッターの一態様を示す斜視図である。 ストッパー周辺を示した正面図である。 固定カム板を示した正面図である。 本発明の第1実施形態に係るテープカッターの正面図である。 本発明の第1実施形態に係るテープカッターの正面図である。 本発明の第1実施形態に係るテープカッターの正面図である。 本発明の第1実施形態に係るテープカッターの正面図である。 本発明の第1実施形態に係るテープカッターの正面図である。 ストッパー周辺の他の態様を示した正面図である。 図11の右側面図である。 ローラーからなるテープ受け周辺の一態様を示した正面図である。
(A)第1実施形態:
以下、本発明の実施形態の例を図面に基づいて説明する。
なお、本出願(本発明)において、「上面」とは、引き出された粘着テープTの粘着剤が塗布されていない面側、「下面」とは、引き出された粘着テープTの粘着剤が塗布されている面側であり、「上側」とは、引き出された粘着テープTの粘着剤が塗布されていない面側の方向、「下側」とは、引き出された粘着テープTの粘着剤が塗布されている面側の方向、をそれぞれ指す。同様に、本出願(本発明)において、「前方」とは、粘着テープTが引き出される方向、「後方」とは、粘着テープTが引き出される側と反対方向、をそれぞれ指す(図1及び図6に「上側」、「下側」、「前方」、「後方」を、矢印を用いて示した。)。また、本出願(本発明)において、支持体S(リール)やラチェット11が回転する際の「回転」とは、粘着テープTが点線矢印方向に引き出される場合の回転方向(図1の実線矢印方向)に回転されることを指す。
(I)テープカッター1の構成:
図1ないし図5を用いて、本発明の第1実施形態に係るテープカッター1の構成を説明する。
図1ないし図3は、本発明の第1実施形態に係るテープカッター1の一態様を示した斜視図(図1は、粘着テープTが切断刃141に付いている状態、図2は、粘着テープTが切断刃141から離れて切断しようとしている状態、図3は、粘着テープTが切断され、剥離タブTBを形成しようとする状態)、図4はストッパー17周辺を示した正面図、図5は、固定カム板2を示した正面図、をそれぞれ示す。
図1ないし図3に示すように、本実施形態に係るテープカッター1は、ロール状の粘着テープTを回転可能に支持固定する支持体S(リール)と、粘着テープTと回転軸Xを共通にして回転するラチェット11と、粘着テープTの前方に配設され、引き出された粘着テープTの上側を摺接可能にして、粘着テープTを前方に導くガイド12と、引き出された粘着テープTを切断するための切断刃141を先端に配設し、支点軸142により揺動可能とされる揺動クランクバー14と、揺動クランクバー14の先端を後方に付勢する付勢手段と、揺動クランクバー14に回動可能に連結されるスライドクランクバー15と、スライドクランクバー15に取り付けられ、ラチェットの歯111と噛み合う歯止め171が形成されたストッパー17と、スライドクランクバー15に配設されるボス16を嵌め込み、ボス16の軌道を誘導するカム溝21が形成された固定カム板2と、を基本構成として備える。
粘着テープTが取り付けられる支持体S(リールS)及びラチェット11は、カッター本体10の側面板101に回転軸Xを共通にして回転自在に取り付けられており、粘着テープTが回転するのと一緒に、ラチェット11も一体となって同じ回転方向に回転する。ラチェット11は、本実施形態にあっては、36枚の歯111が形成されており、後記するスライドクランクバー15に配設されたストッパー17に形成された歯止め171により止められるとともに、ラチェット11が回転することにより、ストッパー17の歯止め171を下側(下側後方を含む)に押し出すはたらきをする。
粘着テープTはリールSから引き出された後、粘着テープTの下面(粘着剤が塗布されている面を指す。以下同じ。)をテープ受け13に向けて、粘着テープTの上面(粘着剤が塗布されていない面を指す。以下同じ。)を断面視略円形状のガイド12の下側に摺接させて、揺動クランクバー14の先端に配設された切断刃141に、粘着テープTの下面を押しつけるようにして切断される。テープ受け13は、粘着テープTと対向する部分を略U字形状に窪むように形成された板状部材であり、剥離タブTBが下側のループにより形成されるのを抑制する。
揺動クランクバー14は、前記したように、テープカッター1における上側に存在する一端(粘着テープTが存在する側の先端)に粘着テープTを切断するための切断刃141を配設している。また、下側に存在する他端は、後記するスライドクランクバー15と連結軸143により連結されている。
なお、切断刃141には、安全性を考慮して、図示しない安全カバー(覆い)を配設することが好ましい。かかる安全カバーは、通常時(粘着テープTを切断しない状態)にあっては切断刃141を前方から覆うとともに、粘着テープTを切断する際にあっては、粘着テープTを切断するに要する応力により、覆いが下側(あるいは上側)にスライドすることにより切断刃141が現れ、かかる切断刃141と粘着テープTが当接可能となる構成となることが好ましく、その形状等は任意に決定することができる。
また、揺動クランクバー14は、前方(粘着テープTの引き出し方向)に回動可能に、支点軸142によりカッター本体10の側面板101に取り付けられている。揺動クランクバー14は、取り付けられた図示しない付勢手段(ねじりバネ等)により、特に負荷がかからない状態(開放状態)にあっては、後記する図10に示すように、切断刃141が配設された揺動クランクバー14の先端が粘着テープTの後方(引き出し方向と反対方向)に倒れるようになっている。本実施形態に係るテープカッター1は、粘着テープTを切断刃141で切断し、粘着テープTの先端が切断刃141に付いた状態で揺動クランクバー14が後方に倒れることで、剥離タブTBが形成される。なお、揺動クランクバー14は、かかる後方に倒れた場合であっても、ガイド12と接触することにより、ガイド12よりリールS(及びラチェット11)側に倒れることはない。
スライドクランクバー15は、本実施形態にあっては、正面視略矩形状の棒状部材であり、前記したとおり、一端を揺動クランクバー14と連結軸143により連結されており、揺動クランクバー14の揺動運動(支点軸142を軸とした回動運動)と、スライドクランクバー15の水平方向が連動する。
揺動クランクバー14が開放状態であり、また、スライドクランクバー15も開放状態(スライドクランクバー15に配設されるストッパー17(後記)に形成された歯止め171と、ラチェットの歯111が噛み合っていない状態)にあっては、揺動クランクバー14に取り付けられた図示しない付勢手段の付勢力により、揺動クランクバー14における切断刃141が配設された先端が後方に倒れ、連結軸143により揺動クランクバー14と連結されるスライドクランクバー15の一端が前方に移動する。このように、スライドクランクバー15は、揺動クランクバー14の先端が前方になるように回動されると後方に、揺動クランクバー14の切断刃141が配設された先端が後方になるように回動されると前方に移動することになる。
スライドクランクバー15には、図の手前に向かってボス16(突起)が配設されている。かかるボス16は、後記する固定カム板2に形成されたカム溝21に、図面の手前に向かって嵌め込まれており、かかるカム溝21の形状に沿って、スライドクランクバー15が上下(上側、下側)及び左右(前方、後方)に移動し、揺動クランクバー14も、かかるスライドクランクバー15の動きに対応して、連結軸143を中心に回動(揺動)するようになる。
図4は、ストッパー17及びその周辺を示した正面図である。ストッパー17は、固定軸172を介してスライドクランクバー15に回動可能に固定されており、ラチェット11に対向する側に、ラチェットの歯111と係合するための歯止め171が形成されている。本実施形態にあっては、歯止め171の形状は、ラチェット11が回転するとき、ラチェットの歯111をすべるような形状とされており、ラチェット11の回転により、ストッパー17の歯止め171が下側後方に押し出されることになる。
図1にあるように、剥離タブTBが形成され、次の引き出しを待つ状態にあっては、ラチェットの歯111とストッパー17に形成された歯止め171が噛み合っているが、かかる状態から粘着テープTが引き出されることにより粘着テープT及びラチェット11は図1の実線矢印方向に回転し、図2に示すように、ラチェットの歯111の形状に沿ってストッパー17の歯止め171が下側後方に押し出され、それとともにスライドクランクバー15も下側後方に移動することになる。
また、図5は、固定カム板2を示した正面図である。固定カム板2は、カッター本体10の台座102に固定された板状部材にカム溝21(誘導溝)が形成されることにより構成され、かかるカム溝21にスライドクランクバー15に配設されたボス16を嵌め込み、ボス16の軌道及びスライドクランクバー15の軌道を誘導することになる。カム溝21は、このように、ボス16の軌道を誘導するものであり、本発明にあっては、ボス16を後方に導く第1経路211と、第1経路211と繋がりボス16を下側に導く第2経路212と、第2経路212と繋がりボス16を前方に導き、第1経路211に繋がる第3経路213と、を含むように形成される。
本実施形態にあっては、固定カム板2に形成されるカム溝21は、ボス16を後方に導く第1経路211と、第1経路211と繋がりボス16を下側後方に落ちる方向に形成される第1留め部21aと、第1留め部21aと繋がり下側前方に落ちる方向に形成される第2留め部21bと、第2留め部21bと繋がり下側後方に落ちる第3留め部21cと、第3留め部21cと繋がり、前方に水平に延びる経路213xと、経路213xと繋がり、上側前方に延びて第1経路211の始点211sに繋がるように形成される経路213yからなり、第1経路211、第1留め部21a、第2留め部21b、第3留め部21c(第1留め部21a、第2留め部21b、第3留め部21cによる第2経路212)、第3経路213(経路213x,213y)が一連に繋がって、正面視で略逆台形状となるように形成されている。なお、図5には、ボス16が第1経路211の始点211sにある状態を示している。
カム溝21を構成する第1経路211は、ボス16ないしはスライドクランクバー15を後方に導くものである。第1経路211と繋がる第1留め部21aにボス16が入り込むことにより、ストッパー17の歯止め171がラチェット11から確実に離れることになる。また、第2留め部21bは、第1留め部21aと繋がり下側前方に形成されているが、このように前方に一度戻るように第2留め部21bを形成することにより、ボス16が固定(ロック)され、スライドクランクバー15及びスライドクランクバー15と連接される揺動クランクバー14が固定されることになる。さらに、第3留め部21cは、第2留め部21bと繋がって下側後方に落ちるように形成されており、本実施形態にあっては、かかる第1留め部21a、第2留め部21b及び第3留め部21cにより、第1経路211と繋がりボス16を下側に導く第2経路212を形成している。
また、第3留め部21cと繋がるように、第3経路213が形成されているが、かかる第3経路213は、本実施形態にあっては、第3留め部21cと繋がり、前方に水平に延びてボス16を前方に導く経路213xと、かかる経路213xと繋がり、第1経路211の始点211sと繋がるようにボス16を上側前方に導く経路213yから構成される。このように、第1経路211の始点211sと繋がるようにボス16を上側前方に導くことにより、ボス16ないしはスライドクランクバー15をスムースに前方に移動させることができる。
(II)テープカッター1の作動:
図6ないし図10は、本実施形態に係るテープカッター1の正面図であり、図6は、図1と同様に、剥離タブTBが形成され、次の引き出しを待つ状態、図7は、粘着テープTが引き出された状態、図8は、粘着テープTがさらに引き出されて固定(ロック)された状態、図9は、粘着テープTが切断刃141によりカットされようとしている状態、図10は、粘着テープTが切断刃141によりカットされた後の状態、をそれぞれ示す。
以下、前記した図6ないし図10を用いて、本実施形態に係るテープカッター1の作動の一例を説明する。なお、図6に示した状態が最初の状態(図1と同様)であるが、前記したように、図6の状態にあっては、剥離タブTBが形成され、次の引き出しを待つ状態であり、揺動クランクバー14は、粘着テープTが引き出される方向とは反対の方向(切断刃141が配設される先端が後方)にあり、ボス16は、カム溝21の第1経路211の始点211sに位置することになる。
まず、図6に示した状態から、剥離タブTBを摘んで粘着テープTを図6の点線矢印方向に引き出すと、粘着テープTとラチェット11が実線矢印方向に回転する。ラチェット11が回転すると、ストッパー17に配設された歯止め171が、ラチェット11の周縁に形成された歯111に押されて、かかるラチェットの歯111の形状に沿って下側後方に押し出されることになる。
このようにして粘着テープTが引き出された図7の状態では、ストッパー17の歯止め171が下側後方に押し出されることにより、ストッパー17及びスライドクランクバー15が下側後方に移動し、ボス16もカム溝21の第1経路211の始点211sから、第1経路211に沿って後方に進み、カム溝21の形状に沿って第1留め部21aに落ちることになる。
さらに、一定量の粘着テープTを引き出すことにより、ストッパー17がラチェット11に形成された歯111から外れて、図8に示すように、ボス16は、カム溝21の第1留め部21aから第2留め部21bに移動する。第1留め部21aより第2留め部21bは前方にあるため、ボス16は第2留め部21bで固定(ロック)され、ボス16が固定されることにより、スライドクランクバー15及びスライドクランクバー15と連接される揺動クランクバー14が固定されることとなる。このように、ボス16が第2留め部21bにある状態で固定され、それによりスライドクランクバー15及び揺動クランクバー14も固定されるため、任意の長さの粘着テープTを引き出す(最終的には切り出す)ことが可能となる。
この状態で、図9に示すように、粘着テープTを切断刃141によりカットしようとすることにより、揺動クランクバー14に対して後方への応力が加わるため、スライドクランクバー15は後方に移動し、ボス16も第2留め部21bから後方の第3留め部21cに移動することになり、固定状態を脱することになる。
そして、図10に示すように、粘着テープTを切断刃141によりカットすることにより揺動クランクバー14は付勢手段(図示しないねじりバネ)により、切断刃141とガイド12の間で剥離タブTBを作りながら、粘着テープTの引き出し方向と反対方向(後方)に付勢される。また、揺動クランクバー14がこのように付勢されることにより、スライドクランクバー15は前方に動き、ボス16も第3留め部21cから、第3経路213(経路213x,経路213y)を通過して(図10はボス16が経路213xと経路213yの間にある状態を示している。)、剥離タブTBが形成されて次の引き出しを待つ図6の状態に戻ることになる。
(III)本発明の効果:
以上説明した本実施形態に係るテープカッター1は、揺動クランクバー14の先端に配設された切断刃141が粘着テープTを切断してから後方に戻るにあたって、上側のループからなる剥離タブTBを確実に安定して形成することができる。
具体的には、本発明は、固定カム機構を用いて、固定カム板2に形成されたカム溝21の形状がスライドクランクバー15の動く軌道を決定するものであり、ラチェット11の回転によりストッパー17に配設された歯止め171がラチェットの歯111から外れ、スライドクランクバー15が後方に移動し、それに伴い揺動クランクバー14の先端が前方に移動する一方、粘着テープTが切断刃141により切断されることによりスライドクランクバー15が前方に移動することにより、揺動クランクバー14の先端が、後方に戻りながら、上側のループからなる剥離タブTBを確実に安定して形成することができる。
(B)実施形態の変形:
なお、以上説明した態様は、本発明の一態様を示したものであって、本発明は、前記し
た実施形態に限定されるものではなく、本発明の構成を備え、目的及び効果を達成できる
範囲内での変形や改良が、本発明の内容に含まれるものであることはいうまでもない。ま
た、本発明を実施する際における具体的な構造及び形状等は、本発明の目的及び効果を達
成できる範囲内において、他の構造や形状等としても問題はない。本発明は前記した各実
施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形や改良は、本
発明に含まれるものである。
例えば、図4に正面図を示したストッパー17は、固定軸172を介してスライドクランクバー15に回動可能に固定されており、また、スライドクランクバー15が上側に回動した場合に、ストッパー17に形成された歯止め171がラチェットの歯111に係合することにより、ラチェット11の回転を規制するはたらきをする。一方、ストッパー17は、図11及び図12に示すように、付勢手段174によりラチェット11へ向かう方向に付勢させるようにしてもよい。
なお、以下の説明においては、前記した第1実施形態と同様の構造及び同一部材には同一符号を付して、その詳細な説明は省略または簡略化する。
図11は、ストッパー17周辺の他の態様を示した正面図、図12は、図11の右側面図である。図11及び図12に示したストッパー17は、スライドクランクバー15に形成されるバネ止め部153と、ストッパー17に形成されるバネ止め部173により付勢手段174(例えば、コイル状押しバネ174)により連結され、開放状態にあっては上側(ラチェット11に向かう方向)に付勢される。なお、コイル状押しバネ174は、図示しない樹脂バネを用いるようにしてもよく、一体成形された樹脂バネとストッパー17を使用することも可能である。ストッパー17は、前記のように回動可能とされているが、ストッパー17の先端には止め部175が形成され、スライドクランクバー15に形成されている第1ストッパー止め151により上側への動きが、同様に、第2ストッパー止め152により、下側(ラチェット11に向かう方向と反対の方向)への動きが、それぞれ規制される。
また、前記した実施形態では、剥離タブTBが下側のループにより形成されるのを抑制するために、粘着テープTと対向する部分を略U字形状に窪むように形成された板状部材をテープ受け13として粘着テープTの下面(粘着剤が塗布されている面)に配設した態様を用いて説明したが、図13に示すように、かかる板状部材の代わりに、ガイド12の後方及び粘着テープTの下側にローラー131を配設するようにしてもよい。
図13は、ローラー131からなるテープ受け13周辺の一態様を示した正面図である。図13に示すように、ガイド12の後方及び粘着テープTの下側に配設されるローラー131は、粘着テープTと摺接可能とされる一方、粘着テープTが引き出されるにあたり、かかる粘着テープTの進行を妨げないように、粘着テープTが摺接して回転する方向(図13の矢印方向)にローラー回転軸131aを中心に回転可能であるが、その逆方向には回転できない構成とされることが好ましい。テープ受け13であるローラー131が、図13の矢印方向にのみ回転可能とされることにより、剥離タブTBが下側のループにより形成されるのを抑制する。ローラー131が所定の方向のみに回転可能とするには、ラチェット機構を用いて回転方向を制御してもよく、また、所定の方向にのみ摩擦力がかかる構成にする等、その手段は任意である。
また、前記した実施形態では、固定カム板2に形成される誘導溝であるカム溝21の形状について、図5に示したように、ボス16を後方に導く第1経路211と、第1経路211と繋がり下側後方に落ちる方向に形成される第1留め部21aと、第1留め部21aと繋がり下側前方に落ちる方向に形成される第2留め部21bと、第2留め部21bと繋がり下側後方に落ちる第3留め部21cと、第3留め部21cと繋がり、前方に水平に延びる経路213xと、経路213xと繋がり、上側前方に延びて第1経路211の始点211sに繋がるように形成される経路213yからなる態様を示して説明した。一方、カム溝21の形状は、ボス16ないしはスライドクランクバー15を、始点211sから後方に移動させる、下側に移動させる、前方に移動させて始点211sに戻す、ということができればよいので、ボス16を後方に導く第1経路211と、第1経路211と繋がりボス16を下側に導く第2経路212と、第2経路212と繋がりボス16を前方に導き、第1経路211に繋がる第3経路213、を含むものであればよい。
前記した実施形態では、ラチェットの歯111の枚数を36枚とした例を示して説明したが、ラチェットの歯111はかかる枚数には限定されず、任意の枚数を採用することができる。なお、ラチェットの歯111の枚数は、1回に引き出される粘着テープTの長さとラチェット11の回転量(回転角度)等により決定することができるが、概ね、20〜50枚とすることが好ましく、24〜36枚とすることが特に好ましい。
前記した実施形態では、ラチェット11の回転により、ストッパー17に配設された歯止め171が、ラチェット11の周縁に形成された歯111に押されて、かかるラチェットの歯111の形状に沿って下側後方に押し出される態様を用いて説明したが、ラチェットの歯111の形状やストッパー17に配設される歯止め171の形状により、ラチェットの歯111の形状に沿って下側に押し出されるようにしても問題はない。
前記した実施形態では、カム溝21が形成された固定カム板2が、正面視矩形状の板状部材からなる態様を示したが、固定カム板2の形状は任意であり、例えば、側面板101と共通する形状としてもよく、また、固定カム板2が側面板101の一部または全部を構成するようにしても問題はない。
なお、本発明に係るテープカッター1は、剥離タブTBを形成するためのテープカッター1であるが、スライドクランクバー15の後方端部に、カッター本体10から可動式ストッパー(図示しない)等を取り付けたりする等の手段により、揺動クランクバー14を図2や図8に示した状態のように前方に倒したまま固定して、剥離タブTBを形成しない通常のテープカッターとして使用するようにしても問題はない。
その他、本発明の実施の際の具体的な構造及び形状等は、本発明の目的を達成できる範
囲で他の構造等としてもよい。
本発明は、粘着テープの先端に剥離タブを確実かつ安定して形成することができるので、包装分野、事務分野等で使用されるテープカッターを提供する手段として有利に使用することができる。
1 …… テープカッター
10 …… カッター本体
101 …… 側面板
102 …… 台座
11 …… ラチェット
111 …… ラチェットの歯
12 …… ガイド
13 …… テープ受け
131 …… ローラー(テープ受け)
131a …… ローラー回転軸
14 …… 揺動クランクバー
141 …… 切断刃
142 …… 支点軸
143 …… 連結軸
15 …… スライドクランクバー
151 … 第1ストッパー止め
152 … 第2ストッパー止め
153 …… バネ止め部
16 …… ボス
17 …… ストッパー
171 …… 歯止め
172 …… 固定軸
173 …… バネ止め部
174 …… 付勢手段(コイル状押しバネ)
175 …… 止め部
2 …… 固定カム板
21 …… カム溝
211 …… 第1経路
211s …… 第1経路の始点
212 …… 第2経路
213 …… 第3経路
213x,213y …… 経路
21a …… 第1留め部
21b …… 第2留め部
21c …… 第3留め部
S …… 支持体(リール)
T …… 粘着テープ
TB …… 剥離タブ
X …… 回転軸

Claims (6)

  1. ロール状の粘着テープを回転可能に支持固定する支持体と、
    前記粘着テープと回転軸を共通にして回転するラチェットと、
    前記粘着テープの前方に配設され、引き出された前記粘着テープの上側を摺接可能にして、当該粘着テープを前方に導くガイドと、
    前記引き出された粘着テープを切断するための切断刃を先端に配設し、支点軸により揺動可能とされる揺動クランクバーと、
    前記揺動クランクバーの先端を後方に付勢する付勢手段と、
    前記揺動クランクバーに回動可能に連結されるスライドクランクバーと、
    前記スライドクランクバーに取り付けられ、前記ラチェットの歯と噛み合う歯止めが形成されたストッパーと、
    前記スライドクランクバーに配設されるボスを嵌め込み、前記ボスの軌道を誘導するカム溝が形成された固定カム板と、を含み、
    前記スライドクランクバーが、前記揺動クランクバーの先端が前方になるように回動されると後方に、先端が後方になるように前記揺動クランクバーが回動されると前方に移動し、
    前記固定カム板に形成される前記カム溝が、前記ボスを後方に導く第1経路と、前記第1経路と繋がり前記ボスを下側に導く第2経路と、前記第2経路と繋がり前記ボスを前方に導き、前記第1経路に繋がる第3経路と、を含み、
    前記ラチェットの歯と前記ストッパーの歯止めが噛み合っている状態で、前記ラチェットが回転することにより、前記ストッパーの歯止めが下側に押し出されることを特徴とするテープカッター。
  2. 前記第2経路が、前記第1経路と繋がり下側前方に落ちる方向に形成される留め部を含むことを特徴とする請求項1に記載のテープカッター。
  3. 前記第3経路が、前記ボスを斜め上側前方に導いて前記第1経路に繋がる経路を含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のテープカッター。
  4. 前記ガイドの後方に、前記粘着テープと対向する部分を略U字形状に形成した板状部材からなるテープ受けが配設されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のテープカッター。
  5. 前記ガイドの後方及び前記粘着テープの下側に、当該粘着テープと摺接可能とされ、当該粘着テープが引き出されることにより摺接して回転する方向にのみ回転可能なローラーからなるテープ受けが配設されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のテープカッター。
  6. 前記ストッパーが、付勢手段によりラチェットへ向かう方向に付勢されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のテープカッター。
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