JP2004160080A - 体洗いタオル - Google Patents
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Abstract
【課題】肌ざわりを柔らかく保ちながら、しかも泡立ちの良い体洗いタオルを提供する。
【解決手段】織物、編物からなる体洗いタオル6において、たて(経)糸が合成繊維のストレート糸1からなり、よこ(緯)糸が太目の合成繊維の紡績糸2a、2bと細目の合成繊維のクリンプ糸3a、3b及びバルキー糸4a、4bからなり、前記紡績糸2a、2bを所定の間隔を開けて設け、この紡績糸2a、2b間に前記クリンプ糸3a、3b及びバルキー糸4a、4bを設けたことを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】織物、編物からなる体洗いタオル6において、たて(経)糸が合成繊維のストレート糸1からなり、よこ(緯)糸が太目の合成繊維の紡績糸2a、2bと細目の合成繊維のクリンプ糸3a、3b及びバルキー糸4a、4bからなり、前記紡績糸2a、2bを所定の間隔を開けて設け、この紡績糸2a、2b間に前記クリンプ糸3a、3b及びバルキー糸4a、4bを設けたことを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、体洗いに用いるタオルの構造に関し、更に詳しくは肌ざわりを柔らかく保ちながら、しかも泡立ちの良い体洗いタオルに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の体洗いタオルには、綿、麻、絹等の天然繊維を素材としたタオルや、ナイロン、ポリエステル等の合成繊維を素材としたタオル、または天然繊維と合成繊維の両方を組み合わせたタオルなどがある。
【0003】
図3に示されるのは、従来、体洗いタオルとして、広く用いられている合成繊維を素材とするタオル10の織物組織構造又は編物組織構造の拡大図である。たて(経)糸には、長繊維モノフィラメントナイロンストレート糸11が用いられ、よこ(緯)糸には、長繊維マルチフィラメントナイロンクリンプ糸12が用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の体洗いタオルには、以下に述べるような課題が存した。
先ず、綿、麻、絹等の天然繊維を素材としたタオルは、肌ざわりは柔らかいが、タオルを構成する糸それ自体の吸水性が良好であるため、石鹸、ボディソープ等の泡も同時に吸収してしまい、泡立ちが極度に悪い課題が存した。
【0005】
次に、ナイロン、ポリエステル等の合成繊維を素材としたタオルは、図3に示されるように、よこ(緯)糸12をクリンプ(ウエーブ)させることによって、泡立ちが良くなるようにしているが、このクリンプ糸12が、肌に直接触れ、相当な刺激を与えるため、肌に対する刺激に敏感な人、例えば、幼児、高齢者、女性、皮膚疾患等を有する人等には使いずらい課題が存した。
【0006】
更に、天然繊維と合成繊維の両方を組み合わせたタオルは、これは、単なる素材の組み合わせに過ぎず、泡立ちにおいては、上記の天然繊維製と同じく糸それ自身が泡を吸い取ってしまうことにより極度に泡立ちが悪い課題が存した。
と同時に、肌ざわりにおいては、上記の合成繊維製に近く、このクリンプ糸が肌に相当な刺激を与えるため、肌に対する刺激に敏感な人、例えば、幼児、高齢者、女性、皮膚疾患等を有する人等には使いずらい課題が存した。
【0007】
このため、肌ざわりを柔らかく保ちながら、かつ泡立ちが良く、特に幼児、高齢者、女性、皮膚疾患等を有する人等に好適な体洗いタオルの開発が強く望まれていた。
【0008】
本発明の目的は、かかる従来の課題を解決するためになされたもので、肌ざわりを柔らかく保ちながら、しかも泡立ちの良い体洗いタオルを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明は体洗いタオルに関し、織物、編物からなる体洗いタオルにおいて、たて(経)糸が合成繊維のストレート糸からなり、よこ(緯)糸が太目の合成繊維の紡績糸と細目の合成繊維のクリンプ糸及びバルキー糸からなり、前記紡績糸を所定の間隔を開けて設け、この紡績糸間に前記クリンプ糸及びバルキー糸を設けたことを特徴とする。
【0010】
また、この発明の体洗いタオルは、前記よこ(緯)糸を構成する前記紡績糸間に複数本の前記クリンプ糸及びバルキー糸を設けたことを特徴とする。
【0011】
また、この発明の体洗いタオルは、前記よこ(緯)糸を構成する前記紡績糸間にクリンプ糸、バルキー糸、クリンプ糸及ぶバルキー糸の順序で設けたことを特徴とする。
【0012】
また、この発明の体洗いタオルは、前記よこ(緯)糸を構成する前記紡績糸間にバルキー糸、クリンプ糸、バルキー糸、クリンプ糸の順序で設けたことを特徴とする。
【0013】
また、この発明の体洗いタオルは、前記たて(経)糸を構成する合成繊維のストレート糸を長繊維モノフィラメントナイロンストレート糸から形成したことを特徴とする。
【0014】
また、この発明の体洗いタオルは、前記よこ(緯)糸を構成する太目の合成繊維の紡績糸を太番手アクリル短繊維紡績糸から形成したことを特徴とする。
【0015】
また、この発明の体洗いタオルは、前記よこ(緯)糸を構成する合成繊維のクリンプ糸を長繊維マルチフィラメントナイロンクリンプ糸から形成したことを特徴とする。
【0016】
更に、この発明の体洗いタオルは、前記よこ(緯)糸を構成する合成繊維のバルキー糸を長繊維マルチフィラメントポリエステルバルキー糸から形成したことを特徴とする。
この発明の体洗いタオルは、上記のように構成されていることより、肌ざわりを柔らかく保ちながら、しかも泡立ちの良い体洗いタオルが得られる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係る体洗いタオルを図に示される実施形態について、更に詳細に説明する。図1及び図2には、この発明の一実施形態に係る体洗いタオル6の織物地の拡大された糸の構成、すなわち、たて(経)糸とよこ(緯)糸の組織構成が示されている。また、編物地においても、織物地と同様の組織構成をとることができる。
【0018】
この発明による体洗いタオル6は、たて(経)糸に、ストレート糸1が用いられている。このたて(経)糸に用いられているストレート糸1は、長繊維モノフィラメントナイロンストレート糸から形成されることが望ましい。すなわち、たて(経)糸であるストレート糸1は、撚ってない1本の細いナイロン糸から構成されている。
【0019】
上記のたて(経)糸であるストレート糸1が、このように構成されていることにより、体洗いタオル6は、その全体の厚みを薄くでき、丈夫で体洗いに適した薄地のタオル6が得られる。
【0020】
一方、よこ(緯)糸は、太番手アクリル短繊維紡績糸2a、2b間に、長繊維マルチフィラメントナイロンクリンプ糸3a、長繊維マルチフィラメントポリエステルバルキー糸4a、長繊維マルチフィラメントナイロンクリンプ糸3b、長繊維マルチフィラメントポリエステルバルキー糸4bが順次配されている。
【0021】
前記のように、よこ(緯)糸は、太目の紡績糸2a、2b間に、細目のクリンプ糸3a、細目のバルキー糸4a、細目のクリンプ糸3b、細目のバルキー糸4bというようにクリンプ糸とバルキー糸とが交互に配列されて構成されている。
これらのクリンプ糸及びバルキー糸は、前記とは逆の配列でもよい。すなわち、太目の紡績糸2a、2b間に、細目のバルキー糸4a、細目のクリンプ糸3a、細目のバルキー糸4b、細目のクリンプ糸3bの順序で交互に配列されてもよい。
【0022】
前記よこ(緯)糸を構成する各糸は、次に述べるような特徴を有している。
前記のよこ(緯)糸に用いられている紡績糸2a、2bは、太番手アクリル短繊維紡績糸からなることが望ましい。すなわち、アクリル短繊維複数本を撚って、太い紡績糸2a、2bとして形成されている。
【0023】
このように紡績糸2a、2bが、太番手アクリル短繊維紡績糸より構成されているため、繊維の末端が表面に出ており、また隙間のあるゆるい構造となっており、太さも均斉でないため、肌ざわりを柔らかく保つことができる。しかも紡績糸自身の中に多量の空気を含んでいるため、泡立ちの良い体洗いタオルが得られる。
【0024】
前記のよこ(緯)糸に用いられているクリンプ糸3a、3bは、長繊維マルチフィラメントナイロンクリンプ糸からなることが望ましい。すなわち、ナイロン長繊維2本以上を撚って、クリンプ状に形成されている。
このようにクリンプ糸3a、3b全体が、クリンプ、すなわちウエーブしているため、石鹸の泡立ちが一層促進され、泡立ちのよい体洗いタオルが得られる。
【0025】
前記のよこ(緯)糸に用いられているバルキー糸4a、4bは、長繊維マルチフィラメントポリエステルバルキー糸からなることが望ましい。すなわち、ポリエステル長繊維2本以上を撚って、バルキー状に形成されている。
このようにバルキー糸4a、4b全体がバルキー、すなわち嵩ばっているため、バルキー糸4a、4b自体に膨らみがあり、肌ざわりを柔らかく保ちながら、しかも石鹸の泡立ちのよい体洗いタオルが得られる。
【0026】
以上のような構成を有するこの発明の体洗いタオル6をお湯でぬらし石鹸でこすると、たて(経)糸及びよこ(緯)糸に用いられる各糸それ自身が、吸水性の少ない合成繊維より形成されていること、また紡績糸2a、2bは、それ自身が泡立ちを良くする太番手の撚り糸であること、さらにクリンプ糸3a、3bがウェーブされていること、及びバルキー糸4a、4bが嵩ばって膨らみがあること等により泡立ちが促進される。
【0027】
特に、太い紡績糸2a、2b間には、細いクリンプ糸3a、3b及びバルキー糸4a、4bが配されているため、図2に示されるように、体洗いタオル6の表面には、太い紡績糸2a、2bが形成する山の部分と細いクリンプ糸3a、3b及びバルキー糸4a、4bが形成する谷の部分の凹凸が多数形成されており、紡績糸2a、2b間の谷の部分の凹部分のスペースには泡5の厚い層が形成され、一層泡立ちが良好となり、肌ざわりも柔らかくなる。
【0028】
更に、この発明によるタオル6で体を洗う場合、肌に触れるのは、主にふんわりと柔らかい性質を持っている紡績糸2a、2bと、この紡績糸2a、2b間に形成される泡5の厚い層であり、肌に刺激を与えやすいクリンプ糸3a、3bは、細目に形成されているため肌に触れにくい。
【0029】
しかも、前記クリンプ糸3a、3b間には、バルキー糸4a、4bが配されている。すなわち、クリンプ糸とバルキー糸とは交互に配列されているため、肌への刺激の偏りがなく、刺激は一層少なくなり、しかも、肌ざわりの偏りもなく、適度に柔らかく、泡立ちがよくなる。
従って、この発明によれば、肌ざわりの柔らかさと泡立ちの良さの両方を兼ね備えた体洗いタオル6が得られる。
【0030】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明の体洗いタオルによれば、肌ざわりを柔らかく保ちながら、しかも泡立ちの良い体洗いタオルが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る体洗いタオルの一部を切り欠いて示す拡大された斜視図である。
【図2】図1のA―B線拡大断面図である。
【図3】従来の体洗いタオルの一部を切り欠いて示す拡大された斜視図である。
【符号の説明】
1 ストレート糸
2a、2b 紡績糸
3a、3b クリンプ糸
4a、4b バルキー糸
5 泡
6 体洗いタオル
【発明の属する技術分野】
本発明は、体洗いに用いるタオルの構造に関し、更に詳しくは肌ざわりを柔らかく保ちながら、しかも泡立ちの良い体洗いタオルに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の体洗いタオルには、綿、麻、絹等の天然繊維を素材としたタオルや、ナイロン、ポリエステル等の合成繊維を素材としたタオル、または天然繊維と合成繊維の両方を組み合わせたタオルなどがある。
【0003】
図3に示されるのは、従来、体洗いタオルとして、広く用いられている合成繊維を素材とするタオル10の織物組織構造又は編物組織構造の拡大図である。たて(経)糸には、長繊維モノフィラメントナイロンストレート糸11が用いられ、よこ(緯)糸には、長繊維マルチフィラメントナイロンクリンプ糸12が用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の体洗いタオルには、以下に述べるような課題が存した。
先ず、綿、麻、絹等の天然繊維を素材としたタオルは、肌ざわりは柔らかいが、タオルを構成する糸それ自体の吸水性が良好であるため、石鹸、ボディソープ等の泡も同時に吸収してしまい、泡立ちが極度に悪い課題が存した。
【0005】
次に、ナイロン、ポリエステル等の合成繊維を素材としたタオルは、図3に示されるように、よこ(緯)糸12をクリンプ(ウエーブ)させることによって、泡立ちが良くなるようにしているが、このクリンプ糸12が、肌に直接触れ、相当な刺激を与えるため、肌に対する刺激に敏感な人、例えば、幼児、高齢者、女性、皮膚疾患等を有する人等には使いずらい課題が存した。
【0006】
更に、天然繊維と合成繊維の両方を組み合わせたタオルは、これは、単なる素材の組み合わせに過ぎず、泡立ちにおいては、上記の天然繊維製と同じく糸それ自身が泡を吸い取ってしまうことにより極度に泡立ちが悪い課題が存した。
と同時に、肌ざわりにおいては、上記の合成繊維製に近く、このクリンプ糸が肌に相当な刺激を与えるため、肌に対する刺激に敏感な人、例えば、幼児、高齢者、女性、皮膚疾患等を有する人等には使いずらい課題が存した。
【0007】
このため、肌ざわりを柔らかく保ちながら、かつ泡立ちが良く、特に幼児、高齢者、女性、皮膚疾患等を有する人等に好適な体洗いタオルの開発が強く望まれていた。
【0008】
本発明の目的は、かかる従来の課題を解決するためになされたもので、肌ざわりを柔らかく保ちながら、しかも泡立ちの良い体洗いタオルを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明は体洗いタオルに関し、織物、編物からなる体洗いタオルにおいて、たて(経)糸が合成繊維のストレート糸からなり、よこ(緯)糸が太目の合成繊維の紡績糸と細目の合成繊維のクリンプ糸及びバルキー糸からなり、前記紡績糸を所定の間隔を開けて設け、この紡績糸間に前記クリンプ糸及びバルキー糸を設けたことを特徴とする。
【0010】
また、この発明の体洗いタオルは、前記よこ(緯)糸を構成する前記紡績糸間に複数本の前記クリンプ糸及びバルキー糸を設けたことを特徴とする。
【0011】
また、この発明の体洗いタオルは、前記よこ(緯)糸を構成する前記紡績糸間にクリンプ糸、バルキー糸、クリンプ糸及ぶバルキー糸の順序で設けたことを特徴とする。
【0012】
また、この発明の体洗いタオルは、前記よこ(緯)糸を構成する前記紡績糸間にバルキー糸、クリンプ糸、バルキー糸、クリンプ糸の順序で設けたことを特徴とする。
【0013】
また、この発明の体洗いタオルは、前記たて(経)糸を構成する合成繊維のストレート糸を長繊維モノフィラメントナイロンストレート糸から形成したことを特徴とする。
【0014】
また、この発明の体洗いタオルは、前記よこ(緯)糸を構成する太目の合成繊維の紡績糸を太番手アクリル短繊維紡績糸から形成したことを特徴とする。
【0015】
また、この発明の体洗いタオルは、前記よこ(緯)糸を構成する合成繊維のクリンプ糸を長繊維マルチフィラメントナイロンクリンプ糸から形成したことを特徴とする。
【0016】
更に、この発明の体洗いタオルは、前記よこ(緯)糸を構成する合成繊維のバルキー糸を長繊維マルチフィラメントポリエステルバルキー糸から形成したことを特徴とする。
この発明の体洗いタオルは、上記のように構成されていることより、肌ざわりを柔らかく保ちながら、しかも泡立ちの良い体洗いタオルが得られる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係る体洗いタオルを図に示される実施形態について、更に詳細に説明する。図1及び図2には、この発明の一実施形態に係る体洗いタオル6の織物地の拡大された糸の構成、すなわち、たて(経)糸とよこ(緯)糸の組織構成が示されている。また、編物地においても、織物地と同様の組織構成をとることができる。
【0018】
この発明による体洗いタオル6は、たて(経)糸に、ストレート糸1が用いられている。このたて(経)糸に用いられているストレート糸1は、長繊維モノフィラメントナイロンストレート糸から形成されることが望ましい。すなわち、たて(経)糸であるストレート糸1は、撚ってない1本の細いナイロン糸から構成されている。
【0019】
上記のたて(経)糸であるストレート糸1が、このように構成されていることにより、体洗いタオル6は、その全体の厚みを薄くでき、丈夫で体洗いに適した薄地のタオル6が得られる。
【0020】
一方、よこ(緯)糸は、太番手アクリル短繊維紡績糸2a、2b間に、長繊維マルチフィラメントナイロンクリンプ糸3a、長繊維マルチフィラメントポリエステルバルキー糸4a、長繊維マルチフィラメントナイロンクリンプ糸3b、長繊維マルチフィラメントポリエステルバルキー糸4bが順次配されている。
【0021】
前記のように、よこ(緯)糸は、太目の紡績糸2a、2b間に、細目のクリンプ糸3a、細目のバルキー糸4a、細目のクリンプ糸3b、細目のバルキー糸4bというようにクリンプ糸とバルキー糸とが交互に配列されて構成されている。
これらのクリンプ糸及びバルキー糸は、前記とは逆の配列でもよい。すなわち、太目の紡績糸2a、2b間に、細目のバルキー糸4a、細目のクリンプ糸3a、細目のバルキー糸4b、細目のクリンプ糸3bの順序で交互に配列されてもよい。
【0022】
前記よこ(緯)糸を構成する各糸は、次に述べるような特徴を有している。
前記のよこ(緯)糸に用いられている紡績糸2a、2bは、太番手アクリル短繊維紡績糸からなることが望ましい。すなわち、アクリル短繊維複数本を撚って、太い紡績糸2a、2bとして形成されている。
【0023】
このように紡績糸2a、2bが、太番手アクリル短繊維紡績糸より構成されているため、繊維の末端が表面に出ており、また隙間のあるゆるい構造となっており、太さも均斉でないため、肌ざわりを柔らかく保つことができる。しかも紡績糸自身の中に多量の空気を含んでいるため、泡立ちの良い体洗いタオルが得られる。
【0024】
前記のよこ(緯)糸に用いられているクリンプ糸3a、3bは、長繊維マルチフィラメントナイロンクリンプ糸からなることが望ましい。すなわち、ナイロン長繊維2本以上を撚って、クリンプ状に形成されている。
このようにクリンプ糸3a、3b全体が、クリンプ、すなわちウエーブしているため、石鹸の泡立ちが一層促進され、泡立ちのよい体洗いタオルが得られる。
【0025】
前記のよこ(緯)糸に用いられているバルキー糸4a、4bは、長繊維マルチフィラメントポリエステルバルキー糸からなることが望ましい。すなわち、ポリエステル長繊維2本以上を撚って、バルキー状に形成されている。
このようにバルキー糸4a、4b全体がバルキー、すなわち嵩ばっているため、バルキー糸4a、4b自体に膨らみがあり、肌ざわりを柔らかく保ちながら、しかも石鹸の泡立ちのよい体洗いタオルが得られる。
【0026】
以上のような構成を有するこの発明の体洗いタオル6をお湯でぬらし石鹸でこすると、たて(経)糸及びよこ(緯)糸に用いられる各糸それ自身が、吸水性の少ない合成繊維より形成されていること、また紡績糸2a、2bは、それ自身が泡立ちを良くする太番手の撚り糸であること、さらにクリンプ糸3a、3bがウェーブされていること、及びバルキー糸4a、4bが嵩ばって膨らみがあること等により泡立ちが促進される。
【0027】
特に、太い紡績糸2a、2b間には、細いクリンプ糸3a、3b及びバルキー糸4a、4bが配されているため、図2に示されるように、体洗いタオル6の表面には、太い紡績糸2a、2bが形成する山の部分と細いクリンプ糸3a、3b及びバルキー糸4a、4bが形成する谷の部分の凹凸が多数形成されており、紡績糸2a、2b間の谷の部分の凹部分のスペースには泡5の厚い層が形成され、一層泡立ちが良好となり、肌ざわりも柔らかくなる。
【0028】
更に、この発明によるタオル6で体を洗う場合、肌に触れるのは、主にふんわりと柔らかい性質を持っている紡績糸2a、2bと、この紡績糸2a、2b間に形成される泡5の厚い層であり、肌に刺激を与えやすいクリンプ糸3a、3bは、細目に形成されているため肌に触れにくい。
【0029】
しかも、前記クリンプ糸3a、3b間には、バルキー糸4a、4bが配されている。すなわち、クリンプ糸とバルキー糸とは交互に配列されているため、肌への刺激の偏りがなく、刺激は一層少なくなり、しかも、肌ざわりの偏りもなく、適度に柔らかく、泡立ちがよくなる。
従って、この発明によれば、肌ざわりの柔らかさと泡立ちの良さの両方を兼ね備えた体洗いタオル6が得られる。
【0030】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明の体洗いタオルによれば、肌ざわりを柔らかく保ちながら、しかも泡立ちの良い体洗いタオルが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る体洗いタオルの一部を切り欠いて示す拡大された斜視図である。
【図2】図1のA―B線拡大断面図である。
【図3】従来の体洗いタオルの一部を切り欠いて示す拡大された斜視図である。
【符号の説明】
1 ストレート糸
2a、2b 紡績糸
3a、3b クリンプ糸
4a、4b バルキー糸
5 泡
6 体洗いタオル
Claims (8)
- 織物、編物からなる体洗いタオルにおいて、たて(経)糸が合成繊維のストレート糸からなり、よこ(緯)糸が太目の合成繊維の紡績糸と細目の合成繊維のクリンプ糸及びバルキー糸からなり、前記紡績糸を所定の間隔を開けて設け、この紡績糸間に前記クリンプ糸及びバルキー糸を設けたことを特徴とする体洗いタオル。
- 前記よこ(緯)糸を構成する前記紡績糸間に複数本の前記クリンプ糸及びバルキー糸を設けたことを特徴とする請求項1に記載の体洗いタオル。
- 前記よこ(緯)糸を構成する前記紡績糸間にクリンプ糸、バルキー糸、クリンプ糸及ぶバルキー糸の順序で設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の体洗いタオル。
- 前記よこ(緯)糸を構成する前記紡績糸間にバルキー糸、クリンプ糸、バルキー糸、クリンプ糸の順序で設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の体洗いタオル。
- 前記たて(経)糸を構成する合成繊維のストレート糸を長繊維モノフィラメントナイロンストレート糸から形成したことを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載の体洗いタオル。
- 前記よこ(緯)糸を構成する太目の合成繊維の紡績糸を太番手アクリル短繊維紡績糸から形成したことを特徴とする請求項1、2、3、4又は5に記載の体洗いタオル。
- 前記よこ(緯)糸を構成する合成繊維のクリンプ糸を長繊維マルチフィラメントナイロンクリンプ糸から形成したことを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6に記載の体洗いタオル。
- 前記よこ(緯)糸を構成する合成繊維のバルキー糸を長繊維マルチフィラメントポリエステルバルキー糸から形成したことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6又は7に記載の体洗いタオル。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002332109A JP2004160080A (ja) | 2002-11-15 | 2002-11-15 | 体洗いタオル |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2002332109A JP2004160080A (ja) | 2002-11-15 | 2002-11-15 | 体洗いタオル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004160080A true JP2004160080A (ja) | 2004-06-10 |
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JP (1) | JP2004160080A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4484163B1 (ja) * | 2009-08-21 | 2010-06-16 | 凉子 岡本 | 泡立て具 |
JP2013223669A (ja) * | 2012-04-23 | 2013-10-31 | Aisen Co Ltd | ボディータオル、及び、ボディータオル織り方法 |
-
2002
- 2002-11-15 JP JP2002332109A patent/JP2004160080A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4484163B1 (ja) * | 2009-08-21 | 2010-06-16 | 凉子 岡本 | 泡立て具 |
JP2011041677A (ja) * | 2009-08-21 | 2011-03-03 | Ryoko Okamoto | 泡立て具 |
JP2013223669A (ja) * | 2012-04-23 | 2013-10-31 | Aisen Co Ltd | ボディータオル、及び、ボディータオル織り方法 |
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