JP2004160034A - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機 Download PDF

Info

Publication number
JP2004160034A
JP2004160034A JP2002331426A JP2002331426A JP2004160034A JP 2004160034 A JP2004160034 A JP 2004160034A JP 2002331426 A JP2002331426 A JP 2002331426A JP 2002331426 A JP2002331426 A JP 2002331426A JP 2004160034 A JP2004160034 A JP 2004160034A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
game
game board
ball
light
winning opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002331426A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4466901B2 (ja
Inventor
Kazuo Okada
和生 岡田
Atsushi Fujimoto
淳 富士本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Universal Entertainment Corp
Original Assignee
Aruze Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aruze Corp filed Critical Aruze Corp
Priority to JP2002331426A priority Critical patent/JP4466901B2/ja
Publication of JP2004160034A publication Critical patent/JP2004160034A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4466901B2 publication Critical patent/JP4466901B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)

Abstract

【課題】遊技球が落下する経路を広く確保することにより、より面白みのあるパチンコ遊技を提供することができるとともに、遊技盤の裏側に表示装置による演出に邪魔になる種々の装置等が配されておらず、遊技に集中することができ、長時間にわたって遊技を楽しむことが可能であり、また、意図的にセンサを刺激する等の不正行為(ゴト行為)を防止することができる遊技機を提供すること。
【解決手段】入賞口が設けられた遊技盤を備えた遊技機であって、該遊技盤の裏側には、上記入賞口に入った遊技球が該遊技盤の下側まで落下し得る球回収空間が形成され、さらに、上記球回収空間内を光が通過するように、発光部と受光部とを有する複数個の光センサと、上記光センサと接続された入賞球認識手段とを備えたことを特徴とする遊技機。
【選択図】 図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ遊技装置等の弾球遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、遊技盤上に遊技球を打ち出して遊技を行う弾球遊技機として、パチンコ遊技装置が知られている。このようなパチンコ遊技装置では、発射ハンドルが操作されることにより遊技球が遊技盤上に打ち出され、遊技球が遊技盤上に植設された障害釘に衝突しながら落下する。そして、この遊技球が上記遊技盤に設けられた入賞口に入ると、予め定められた数の遊技球が払い出される。
【0003】
また、遊技球が遊技盤に設けられた始動口に入ると、表示装置で表示されていた固定画面を、一定の物語性を有する動画等が表示される通常画面へと切り替え、いわゆる可変表示ゲームを開始する。この可変表示ゲームは、スロットマシンにおいてなされる遊技を模したゲームであり、複数の変動図柄を当該表示装置に表示し、その各々を変動表示させた後、所定のタイミングでこれらの図柄が順次停止するように表示し、全ての図柄の停止表示が確定したときの図柄の組み合わせが大当たりとなる図柄の組み合わせとなったときに、大当たり状態が発生したとして、例えば、所定の数の遊技球を払い出す等、遊技者に所定の利益及び/又は有利な状態を提供するゲームである。
【0004】
最近では、可変表示ゲームを盛り上げる演出を行ったり、大当たり状態が発生したことを強く印象付けて興奮を高めたりするため、表示装置に表示される演出画像に、例えば、劇画の主人公やそれに関係する人物を登場させたり、プロレスや相撲の人物を登場させる等、この表示装置内で展開される物語やキャラクタ等も様々なものが出現している。また、臨場感のある大胆な演出を行うため、演出画像の表示領域を大きくしたり、演出画像が表示される表示装置自体を大きくしたりするということも行われており、演出画像の重要性は益々高まっているといえる。
【0005】
ところが、演出画像の表示領域を大きくするために、表示装置自体を大きくすると、遊技盤上において、障害釘が植設される領域が小さくなり、遊技球が落下する経路が限られてしまうことになるため、遊技球の動きが単調になり、パチンコ遊技自体の面白みが失われてしまうという問題があった。
【0006】
このように、遊技盤上に設けられた機器や装置によって、演出が制限されてしまうという問題を解消するためのパチンコ遊技装置として、透明基板からなる遊技盤を備えたパチンコ遊技装置であって、上記遊技盤の裏面に、絵柄が形成された演出シートが設けられているパチンコ遊技装置がある(例えば、特許文献1参照)。
また、透明基板からなる遊技盤を備えたパチンコ遊技装置であって、遊技盤に、遊技盤の背面側を視認可能とするように構成された領域と、当該遊技盤の背面側を視認不可能とするように構成された領域とを設けることによって、遊技盤の裏面に配置された機構部材の一部を視認可能とすることができるパチンコ遊技装置もある(例えば、特許文献2参照)。
これらのパチンコ遊技装置では、表示装置を遊技盤の裏面に配置することが可能となり、遊技球が落下する経路を広く確保することができる。また、遊技盤が、通常のパチンコ遊技装置に設けられた遊技盤とは異なって見えるため、遊技盤に対しても興味や関心を抱かせることもできる。
【特許文献1】
特開2000−61047(第1−6頁)
【特許文献2】
特開2000−51464(第1−13頁)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらのパチンコ遊技装置において、従来のパチンコ遊技装置と同様に、入賞口を通過した遊技球を検知するための磁気センサや機械的センサ(以下、単にセンサともいう)を遊技盤に設けたり、入賞口を通過した遊技球を排出口に導くための管構造の球通路等を遊技盤の裏側に設けたりすると、これらのセンサや、センサと電気的に接続するための配線や、管構造の球通路等が、透明基板を介して見えてしまうため、遊技盤の美観を著しく損なうこととなり、遊技の興趣が削がれてしまうという問題があった。
【0008】
また、悪意ある遊技者が、例えば、遊技球の払出口から遊技盤の裏側にピアノ線等を挿入し、このピアノ線を用いて上記センサを刺激して不正な検知信号を発生させることにより、遊技球の払出を行わせる等の不正行為(所謂、ゴト行為)を図ることがあった。
【0009】
さらに、表示装置において演出画像等は非常に鮮やかに表示されるのに対し、遊技盤に設けられた演出シートに描かれる絵柄等は、当該演出画像等と比べると、鮮明さに欠けるものであるため、遊技盤に設けられる入賞口や始動口等の位置が遊技者にとって把握しにくいという問題もある。
【0010】
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、遊技球が落下する経路を広く確保することにより、より面白みのあるパチンコ遊技を提供することができるとともに、遊技盤の裏側に演出の邪魔になる種々の装置等が配されておらず、遊技に集中することができ、長時間にわたって遊技を楽しむことが可能であり、また、意図的にセンサを刺激する等の不正行為(ゴト行為)を防止することができる弾球遊技機を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
以上のような目的を達成するために、本発明は、遊技盤は透明基板からなるとともに、該遊技盤の裏側には、上記入賞口に入った遊技球が該遊技盤の下側まで落下し得る球回収空間が形成され、上記球回収空間内を光が通過するように、発光部と受光部とを有する複数個の光センサが配置されており、さらに、上記光センサにより遊技球が検知されたとき、上記入賞口に遊技球が入ったと認識する入賞球認識手段を備えたことを特徴とする弾球遊技機を提供する。
【0012】
より具体的には、本発明は、以下のようなものを提供する。
(1)1以上の入賞口が設けられた遊技盤を備えた弾球遊技機であって、
上記遊技盤は透明基板からなるとともに、該遊技盤の裏側には、遊技球が落下し得る球回収空間が形成され、
上記球回収空間内を光が通過するように、発光部と受光部とを有する複数個の光センサが配置されており、さらに、
上記光センサにより遊技球が検知されたとき、上記入賞口に遊技球が入ったと認識する入賞球認識手段を備えたことを特徴とする。
【0013】
(1)の発明によれば、遊技盤は透明基板からなるため、可変表示部を遊技盤の裏側や遊技盤の裏側から少し離れた位置に設置することができ、この場合、遊技盤上に打ち出された遊技球が通過し得る領域(以下、遊技球通過領域ともいう)を広くとることができ、遊技球の落下方向に多様性を持たせることができ、より面白みのあるパチンコ遊技を提供することができる。また、液晶パネルが遊技盤上に設けられていないため、遊技盤上に設けられる入賞口や始動口等によって可変表示部の表示領域が制限されることなく、従来の表示装置の表示領域より広い領域で演出画像等を表示することにより、鮮明で臨場感や躍動感に溢れた演出を行うことができる。
また、遊技盤の裏側には、球回収空間が形成されており、入賞口に入った遊技球が落下して回収されるため、遊技球を回収するための機器や装置等が不要となる。これらの機器や装置等により遊技盤の美観が損なわれることを防止することができるとともに、弾球遊技機の製造に係るコストを削減することができる。
【0014】
さらに、上記球回収空間を介して可変表示部を設けることができるため、入賞口等の位置に係らず遊技球通過領域と略同じ大きさの可変表示部を遊技盤の裏側に設けることも可能となる。このようにすることにより、通常であれば遊技盤等に描かれる絵柄等を模した画像を表示することも可能になるため、遊技盤等に描かれる絵柄に躍動感を与えることができる。また、通常であれば遊技盤等に描かれる絵柄等を、画像により鮮明に表示することができるため、例えば、遊技盤に設けられる始動口や入賞口が明るく照らし出されるように画像を表示するということも可能である。
さらにまた、上記球回収空間内を光が通過するように、発光部と受光部とを有する複数個の光センサが配置されており、上記光センサにより遊技球が検知されたとき、上記入賞口に遊技球が入ったと認識する入賞球認識手段を備えているので、上記複数個の光センサと入賞球認識手段とを用いることにより、入賞した遊技球を確実に認識することができる。
【0015】
なお、上記弾球遊技機において、遊技盤の裏側には、入賞口に入った遊技球が該遊技盤の下側まで落下し得る球回収空間が形成されていることが望ましい。
上記構成とすることにより、遊技盤の下側で遊技球を回収することができるので、より美観に富む装置となり、遊技球の回収もより容易に行うことができる。
【0016】
さらに、本発明は、以下のようなものを提供する。
(2) 上記(1)に記載の弾球遊技機であって、
上記光センサは、当該発光部から照射される光が上記遊技盤と略平行に上記入賞口の裏側を通過するように、配置されていることを特徴とする。
【0017】
(2)の発明によれば、上記光センサは、当該発光部から照射される光が上記遊技盤と略平行に上記入賞口の裏側を通過するように構成されているため、上記光センサを遊技盤の端に位置する部分に配置することができる。その結果、遊技盤と可変表示部とが離間している弾球遊技機においては、これらのセンサが可変表示部の表示画面と重なることがなく、また、遊技盤の裏面に可変表示部が設けられている弾球遊技機においては、これらのセンサが遊技盤を介して視認されることがないため、遊技者は、より遊技に集中して遊技を楽しむことができる。
【0018】
さらに、本発明は、以下のようなものを提供する。
(3) 上記(1)又は(2)に記載の弾球遊技機であって、
上記複数個の光センサのうち、少なくとも2個の光センサは、一の光センサの発光部から照射される光と、他の光センサの発光部から照射される光とが、上記入賞口の裏側で交点を結ばずに、該入賞口の裏側を異なる方向から通過するように配置されており、さらに、上記入賞球認識手段は、上記一の光センサにより遊技球が検知された直後に、当該遊技球が上記他の光センサにより検知されたとき、上記入賞口に遊技球が入ったと認識することを特徴とする。
【0019】
(3)の発明によれば、何らかの原因で1個の光センサのみが遊技球を検知した際には、誤り又は人為的に作られた検知と判断することができ、また、複数個の光センサによる検知は、必ず時間のずれを伴うので、同時に遊技球が検知された場合にも、誤り又は人為的に作られた検知と判断することができる。
その結果、確実に入賞球を認識することができるとともに、ピアノ線等を用いた不正行為(ゴト行為)を防止することができる。
また、複数個の光センサが、各々から照射される光が入賞口の裏側を異なる方向から通過するように配置されているので、上記球回収空間を落下してくる他の遊技球が、上記複数個の光センサにより検知されるまで落下する距離が長くなる。そのため、入賞口の裏側から排出される遊技球が検知される際に生じる時間のずれは、上記球回収空間を落下してくる他の遊技球が検知される際に生じる時間のずれより短くなる。従って、(3)の発明によれば、両者の時間のずれが異なることを利用して、例えば、一の光センサにより検知されてから他の光センサにより検知されるまでの時間が所定の時間より長い場合には、入賞口に遊技球が入ったと認識しないようにすることも可能である。その結果、確実に入賞球を認識することができるとともに、他の遊技球を誤検出してしまうことを防止することができる。
【0020】
さらに、本発明は、以下のようなものを提供する。
(4) 上記(1)〜(3)のいずれか1に記載の弾球遊技機であって、
上記遊技盤には、絵柄の描かれた絵柄フィルムが、上記絵柄が前方より視認し得るように配設されていることを特徴とする。
【0021】
(4)の発明によれば、遊技盤には、絵柄フィルムが配設されているので、絵柄により遊技盤が華やかになるとともに、その一部を絵柄のない透過性の部分とすることにより、遊技盤の裏側に配置した可変表示部の画像をはっきりと視認ことができる。
また、絵柄フィルムに描かれた絵柄の一部を不透明にして、上記球回収空間内を落下する遊技球の落下経路を覆うことにより、上記球回収空間を落下する遊技球を視認不可能とすることもできるため、上記球回収空間を落下する遊技球が、可変表示部に表示される演出画像等の邪魔になり、遊技者が苛立ちや不快感を覚えてしまうことを防止することができる。
【0022】
[用語の定義等]
本明細書において、「識別情報」とは、文字、記号、絵柄又は模様(図柄)等の視覚によって識別可能な情報をいい、後述する可変表示部に表示される。また、識別情報には後述する変動図柄が含まれる。なお、変動図柄とは、変動表示され得る図柄をいう。
「変動表示」とは、識別情報が順次変化する場合、例えば、1つの識別情報である図柄「7」から他の識別情報である図柄「8」へ変化する場合や、図柄「9」から他の図柄「☆」へ変化する場合のほか、識別情報を表示し得る表示領域において1つの識別情報が表示されたままその識別情報が移動して表示されるような場合、例えば、1つの図柄「7」が表示領域内において表示されつつ移動する場合等を含む概念である。
「変動表示結果」とは、上述したように識別情報が変動表示された後、停止表示されたものをいい、この変動表示結果が、特定表示態様となった場合、所定の遊技価値が付与されることになる。また、遊技価値としては、例えば、遊技球を挙げることができるが、上記遊技価値は、例えば、遊技球の数と等価なデータが制御部のRAM(Random Access Memory)等に記憶されることにより付与されることとしてもよい。
「特定表示態様」とは、予め定められた変動表示結果をいい、上記特定表示態様としては、例えば「7」−「7」−「7」等を挙げることができる。変動表示結果が特定表示態様となった場合に、所定の遊技価値が付与されることになる。
【0023】
「可変表示部」とは、複数種類の識別情報を変動表示可能なものをいう。可変表示部における変動表示結果が、予め定められた特定表示態様となった場合に、所定の遊技価値が付与される。
具体的に、上記可変表示部には、少なくとも複数の変動図柄の変動表示が開始されてから、複数の変動図柄が停止表示されるまでを1回のゲームとする可変表示ゲームを示す画面画像が表示される。また、上記画面画像には、可変表示ゲームを示す画像以外に、静画像や動画像等からなる演出画像が表示されることとしてもよい。上記可変表示部としては、特に限定されるものではないが、例えば、プラスチック液晶や液晶パネル等からなるものを挙げることができる。
【0024】
「液晶パネル」とは、液晶層、その両面に設けられた配向膜、透明電極、カラーフィルタ等(以下、液晶層等ともいう)が2枚のガラス基板により挟持されるとともに、2枚のガラス基板の外面に偏光板等が設けられたものであって、画像を表示することが可能であるものをいう。
本発明の弾球遊技機において用いられる液晶パネルとしては、特に限定されるものではなく、従来公知の液晶パネルを用いることが可能である。
【0025】
また、「プラスチック液晶」とは、上述した液晶パネルにおいて、液晶層等がガラス基板ではなく、プラスチック基板により挟持されたものをいう。
本発明の弾球遊技機において用いられるプラスチック液晶としては、特に限定されるものではなく、従来公知のプラスチック液晶を用いることが可能である。
また、以下においては、可変表示部として、液晶パネル又はプラスチック液晶が設けられている場合について説明することとする。また、本発明では、液晶パネルとプラスチック液晶とを併せて、液晶パネル等ともいうこととする。
なお、本発明の弾球遊技機には、上記可変表示部が設けられていなくてもよい。
【0026】
本発明のパチンコ遊技装置の遊技盤を構成する「透明基板」とは、遊技盤の裏側をはっきりと視認できる程度に透明な板状体をいう。
上記透明基板の材質としては、特に限定されるものではないが、樹脂からなるものが望ましい。比較的容易にその表面に障害釘を植設することが可能であるからであり、また、障害釘同士の間隔が狭くなるように障害釘を植設したとしても、遊技盤に割れ等が発生しにくいため、遊技球の落下経路に多様性を持たせることができるからである。
なお、上記透明基板の厚さは、4〜6mmが望ましい。4mm未満では、薄すぎて強度に乏しく、障害釘を遊技盤に植設する際、遊技盤が割れるおそれがあり、6mmを超えると、必要な強度を得ることができる遊技盤の厚さに比べて厚すぎて、経済性に劣るものとなる。上記透明基板の厚さは5mmがより望ましい。また、上記障害釘を植設する際、上記障害釘の上記透明基板の内部に埋設された部分の長さを2〜4mmとすることが望ましい。2mm未満では、遊技球との衝突に起因して植設された障害釘の角度が変化してしまうおそれがあり、4mmを超えると、深すぎて上記透明基板に割れが発生するおそれがあるからである。上記障害釘の上記透明基板の内部に埋設された部分の長さは、3mmがより望ましい。
【0027】
上述したような遊技盤に障害釘を植設する方法としては、特に限定されるものではないが、例えば、遊技盤となる透明基板に、釘打ち機(例えば、エア釘打ち機等)により障害釘を植設する方法を用いることが可能である。なお、この方法により透明基板に障害釘を植設する場合には、予め障害釘を植設する位置に下孔を形成しておくことが望ましい。透明基板に割れ等が発生することを防止して、不良品発生率を低減することができるからである。
【0028】
また、遊技盤に障害釘を植設する方法としては、例えば、図1(a)、(b)に示すように、障害釘を比較的容易に植設可能な樹脂素材(例えば、ポリ塩化ビニル樹脂等の軟質樹脂素材等)からなる基材に、障害釘66を植設して釘部材65、67とし、一方、遊技盤となる透明基板64に取付孔を形成しておき、釘部材65、67を取付孔に嵌め込む方法を用いることが可能である。
【0029】
なお、図1(a)は、3本の障害釘66が植設された釘部材65と、1本の障害釘66が植設された釘部材67とが、遊技盤となる透明基板64に嵌め込まれた様子を模式的に示す斜投影図であり、図1(b)は、釘部材67が透明基板64に嵌め込まれた様子を模式的に示す部分拡大断面図である。
図1に示したような方法によれば、透明基板に割れ等が発生することをより確実に防止することが可能であり、不良品発生率のさらなる低減を図ることができる。
【0030】
「球回収空間」とは、遊技盤の裏側に形成され、入賞口に入った遊技球が該遊技盤の下側まで落下することにより、遊技球を回収することができる空間をいう。本発明の弾球遊技機では、入賞口に入った遊技球が、上記球回収空間を遊技盤の下側まで落下して回収されるため、遊技球を回収するための機器や装置等が不要となる。これらの機器や装置等により遊技盤の美観が損なわれることを防止することができるとともに、弾球遊技機の製造に係るコストを削減することができる。
【0031】
本発明の弾球遊技機において、上記球回収空間は、遊技盤の裏側に形成され、入賞口に入った遊技球が上記遊技盤の下側まで落下することができる空間であれば、特に限定されるものではなく、上記遊技盤と上記可変表示部との間に、遊技球の径以上の厚さを有するとともに、中空部が形成された板状体が設けられており、当該板状体に形成された中空部を球回収空間としてもよいし、スペーサ等の部材が遊技盤と可変表示部との間に介装され、遊技球の径以上の間隔があけられることにより、遊技盤と可変表示部との間に球回収空間が形成されていてもよいし、また、弾球遊技機の本体枠に取り付けられた遊技盤と当該本体枠との間に形成された空間を球回収空間としてもよい。
なお、弾球遊技機の本体枠に取り付けられた遊技盤と当該本体枠との間に球回収空間が形成された本発明の弾球遊技機については、以下において説明することとする。
【0032】
また、上記球回収空間は、その内部を遊技球が落下することができるように遊技球の径以上の奥行きを有する必要がある。通常、遊技球の径は11mmであるので、球回収空間の奥行きは11mm以上である必要がある。なお、球回収空間の奥行きは15〜60mmであることが望ましい。15mm未満であると、球回収空間に受け入れられた遊技球が遊技盤の後方の可変表示部等に衝突し易く、可変表示部等に傷が付き易くなるおそれがあるからである。一方、60mmを超えると、遊技盤自体が厚くなりすぎるおそれがある。
【0033】
以下において、遊技盤と可変表示部との間に球回収空間(中空部)が形成された板状体が設けられた本発明の弾球遊技機について説明する。
【0034】
上記板状体は、透明なものであってもよく、不透明なものであってもよい。板状体の材質は、その裏面に設けられる可変表示部の表示領域の大きさ等に応じて適宜設定することが可能である。
【0035】
また、中空部の形状としては、特に限定されるものではなく、例えば、矩形状や略円形状等を挙げることができる。なかでも、中空部の形状は、略円形状であることが望ましい。中空部に受け入れられた遊技球は自然に当該中空部の下側に集まることになるため、複雑な装置や機器を用いることなく、中空部に受け入れられた遊技球を効率的に回収することができるからである。
【0036】
また、中空部の大きさは、遊技盤に設けられた入賞口のうち、少なくとも1の入賞口に入った遊技球を受け入れることが可能な大きさを有していれば、特に限定されるものではないが、遊技球通過領域に相当する大きさを有していることが望ましい。遊技盤上に多数の入賞口や始動口等が設けられている場合であっても、それらの多数の入賞口や始動口等に入った全ての遊技球を当該中空部によって受け入れることが可能であるため、従来の弾球遊技機において各入賞口や始動口等に設けられる球通路が不要となり、可変表示部に表示される演出画像等がより見やすくなるからである。
【0037】
なお、上記板状体は、上述した遊技盤と必ずしも別体である必要はなく、例えば、接着剤等により両者が接着されていてもよい。また、上記遊技盤と上記板状体とが樹脂からなる場合等には、熱融着により両者が固定されていてもよく、一体成形により、両者が一体的に形成されていてもよい。
【0038】
次に、遊技盤と可変表示部との間に間隔があけられることにより、上記球回収空間が形成された本発明の弾球遊技機の一例について、図面を用いて説明する。
図2(a)は、本発明の弾球遊技機に係る遊技盤及び可変表示部の構成の一例を模式的に示した正面図であり、(b)は、そのB−B線断面図である。
【0039】
図2(a)に示すように、遊技盤214には、その中央部分の左右の両側に、入賞口254a及び254bが設けられている。また、入賞口254a、254bの下側には、それぞれ入賞口254c及び254dが設けられている。
さらに、入賞口254c及び254dの間には、始動口242が設けられており、その下側には、大入賞口238が設けられ、さらに、その下側には、アウト口238が設けられている。
なお、図中、始動口242と大入賞口238とについては、遊技盤214に形成される開口のみを示している。また、遊技盤214上に設けられるガイドレールや障害釘等は図示していない。
【0040】
遊技盤214の裏面には、この遊技盤214に対向するように、液晶パネル232が設けられており(図2(b)参照)、液晶パネル232の両側には、板状部材220が固定されている。
また、遊技盤214と板状部材220との間には、遊技盤214の裏面の右側に、上下方向に並ぶように、4本のスペーサ215が固定配置され、遊技盤214の裏面の左側にも同様に、上下方向に並ぶように、4本のスペーサ215が固定配置されている。スペーサ215は四角柱形状を有しており、遊技球の径より長いものである(図2(b)参照)。
【0041】
このように、遊技盤214と液晶パネル232との間には、スペーサ215により、遊技球の径以上の間隔があけられて、球回収空間が設けられており、図2(b)に示すように、入賞口254a、254c等に入った遊技球が、上記球回収空間内を落下するのである。
【0042】
なお、本発明においては、図2に示した液晶パネル232の裏面に、アクリル樹脂等の透明な樹脂製の支持基板237を設けるとともに、支持基板237の側方に光源(図中、冷陰極蛍光管234a及び234b)を設置して、支持基板237の側面から中央部分へ向けて光を照射し得る構造とすることができる(図3参照)。このようにすることにより、バックライトを有さない液晶表示装置を使用することが可能となる。
このとき、支持基板237の裏面(液晶パネル232が設けられていない側の面)には、図3に示すように、光を反射することが可能な反射層237が設けられていることが望ましい。光源から照射される光を効率よく液晶パネル232へ供給することができるため、液晶パネル232において画像を明るく表示させることができるからである。
【0043】
なお、遊技盤と可変表示部との間に間隔をあけることにより球回収空間を形成する方法は、図2に示した方法に限定されるものではなく、例えば、略円環形状の枠となる部材を遊技盤と可変表示部との間に設けることにより、中空部に相当する空間を形成する方法や、複数の棒状体を遊技盤と可変表示部との間に設けることにより、中空部に相当する空間を形成する方法等を用いることも可能である。
【0044】
「光センサ」とは、光を発する発光部と、当該発光部から発せられた光を受けてその光を電気信号に変換することができる装置をいう。
本発明の弾球遊技機において用いられる光センサとしては、特に限定されるものではないが、例えば、赤外線センサを挙げることができる。赤外線は視認不可能であり、可変表示部に表示される演出画像等が光センサからの光により見え難くなることを防止することができる。
【0045】
上記赤外線センサを構成する発光部としては、特に限定されるものではなく、例えば、赤外線発光ダイオード、赤外線レーザ等を用いることができる。また、上記受光部としては、特に限定されるものではなく、例えば、シリカ、ゲルマニウム等からなるフォトトランジスタ等を用いることができる。さらに、上記赤外線センサの検知方式については、特に限定されるものではなく、透過型、反射型等、従来公知の方式の赤外線センサを用いることができる。
【0046】
本発明の弾球遊技機において、上記光センサが設けられる位置については、特に限定されるものではないが、発光部から照射される光が遊技盤と略平行に入賞口の裏側を通過するように配置されていることが望ましい。
上記光センサを遊技盤の端に位置する部分に配置することができるため、遊技盤と可変表示部とが離間している弾球遊技機においては、これらのセンサが可変表示部の表示画面と重なることはなく、また、遊技盤の裏面に可変表示部が設けられている弾球遊技機においては、これらのセンサが遊技盤を介して視認されることがないため、遊技者は、より遊技に集中して遊技を楽しむことができるからである。
【0047】
また、複数個の光センサのうち、少なくとも2個のセンサは、一の光センサの発光部から照射される光と、他の光センサの発光部から照射される光とが、入賞口の裏側で交点を結ばずに、該入賞口の裏側を異なる方向から通過するように配置されており、さらに、入賞口認識手段は、上記一の光センサにより遊技球が検知された直後に、当該遊技球が上記他の光センサにより検知されたとき、上記入賞口に遊技球が入ったと認識することが望ましい。
1個の光センサのみが遊技球を検知した場合や、複数個の光センサが同時に遊技球が検知した場合には、誤り又は人為的に作られた検知であると判断することができるため、ピアノ線等を用いた不正行為(ゴト行為)を防止することができるからである。また、複数個の光センサが、各々から照射される光が入賞口の裏側を異なる方向から通過するように配置されているので、上記球回収空間を落下してくる他の遊技球が、上記複数個の光センサにより検知されるまで落下する距離が長くなる。そのため、入賞口の裏側から排出される遊技球が検知される際に生じる時間のずれは、上記球回収空間を落下してくる他の遊技球が検知される際に生じる時間のずれより短くなる。従って、両者の時間のずれが異なることを利用して、例えば、一の光センサにより検知されてから他の光センサにより検知されるまでの時間が所定の時間より長い場合には、入賞口に遊技球が入ったと認識しないようにすることも可能である。その結果、確実に入賞球を認識することができるとともに、他の遊技球を誤検出してしまうことを防止することができる。
【0048】
上記入賞球認識手段は、遊技球が手前側の赤外線を遮断してから所定時間が経過した後に、奥側の赤外線を遮断した場合は、入賞口に遊技球が入ったと認識しないことが望ましい。ピアノ線等を用いた遊技者の不正行為をより確実に防止することができるからである。
上記所定時間とは、遊技球が手前側の赤外線を遮断してから、奥側の赤外線を遮断するまでの時間のことをいう。なお、上記所定時間は、手前側の赤外線と奥側の赤外線との距離や、遊技盤の裏側から出る遊技球の速度により決定される時間であり、通常、約0.3秒程度の短い時間である。
本発明に係る弾球遊技機では、上記所定時間は、0.5秒以内になるように設定されることが望ましい。0.5秒を超えるとピアノ線等を用いた遊技者の不正行為を防止することができなくなるおそれがあるからである。
【0049】
以下、上記光センサが検知される態様について、図面を用いて説明する。なお、以下の説明では、光センサは、赤外線センサであるとする。
図4(a)は、本発明の弾球遊技機の遊技盤の拡大断面図であり、(b)は、(a)に示した遊技盤の拡大背面図である。
【0050】
図4(a)に示すように、遊技盤194上に設けられた入賞口184に入った遊技球は、遊技盤194に形成された貫通孔188を通り、遊技盤裏側から排出される。遊技盤裏側から排出された遊技球は、図中1点鎖線の矢印で示すように略放物線状の軌道を描いて落下する。
【0051】
遊技盤194の裏側の上部には、赤外線センサからの発光部181、182が設けられ、遊技盤194の裏側の下部には、受光部191、192が設けられている。発光部181から発せられる赤外線は、受光部191により受光され、発光部182から発せられる赤外線は、受光部192により受光される(図中、2点鎖線の矢印で示す)。
発光部181、182から発せられる赤外線は、遊技盤194と略平行に貫通孔188の裏側を通過し、受光部191、192により、それぞれ受光される。
また、発光部181及び受光部191は、発光部182及び受光部192よりも手前側に設けられている。
【0052】
このようにすることにより、発光部181、182及び受光部191、192を遊技盤194の正面から視認することができない位置に設けることが可能となるため、遊技球の検知に係る機器や装置が遊技盤に設けられることがなく、また、そのような機器や装置に接続される配線が、遊技盤の裏側に設けられるということもない。そのため、これらの機器や装置、配線等が遊技盤を介して視認されることにより、遊技盤の美観が損なわれてしまうことを防止することができ、遊技者は演出画像等にのめり込んで遊技を楽しむことができる。
【0053】
また、図4(b)に示すように、発光部181から発せられる赤外線は、遊技盤194の裏側を右下方向に進行し、発光部182から発せられる赤外線は、遊技盤194の裏側を左下方向に進行する。
【0054】
従って、発光部181と、発光部182とから発せられる赤外線は、共に遊技盤194と略平行で、且つ、互いに交点を結ばないように遊技盤194の裏側を異なる方向から通過している。
ただし、説明の便宜上、図4(b)において、発光部181から発せられる赤外線と、発光部182から発せられる赤外線とが交わっているように示されている箇所を、交点ともいうこととする。
また、以下の説明において、発光部181から発せられる赤外線を手前側の赤外線、発光部182から発せられる赤外線を奥側の赤外線ともいうこととする。
【0055】
貫通孔188を通り、遊技盤の裏側から出た遊技球は、まず、手前側の赤外線を遮断する。このとき、受光部191は、手前側の赤外線の受光が中断されたことを受けて、制御部(図示せず)に検知信号を送信する。
手前側の赤外線を遮断した遊技球は、そのまま図中1点鎖線の矢印で示した軌道上を落下し、奥側の赤外線を遮断する。このとき、受光部192は、奥側の赤外線が中断されたことを受けて、上記制御部に検知信号を送信する。
【0056】
従って、上記制御部には、まず、受光部191から検知信号が供給され、その直後に、受光部192からの検知信号が供給されることになる。上記制御部は、受光部191からの検知信号を受信し、一定期間経過後に受光部192からの検知信号を受信したとき、入賞口184に遊技球が入ったと認識し、所定数の遊技球を払い出す等の処理を実行するのである。
【0057】
なお、本発明の弾球遊技機では、発光部181と受光部191とを有する赤外線センサ、及び、発光部182と受光部192とを有する赤外線センサ以外に、他の赤外線センサの発光部からの赤外線が、貫通孔188の裏側を通過しており、3以上の赤外線が遮断され、上記制御部に受光部からの検知信号が、それぞれ一定期間経過後に上記制御部に供給されることにより、当該制御部が、入賞口に遊技球が入ったと認識することとしてもよい。
このとき、赤外線センサからの検知信号を受信して、所定数の遊技球の払い出し等の処理を実行する上記制御部は、入賞球認識手段として機能する。
【0058】
上述した本発明の弾球遊技機において、例えば、ピアノ線等を用いた不正行為が行われ、手前側の赤外線と奥側の赤外線とが同時に遮断され、上記制御部が、受光部191及び受光部192からの検知信号を同時に受信した場合、上記制御部は、入賞口に遊技球が入ったと認識せず、遊技球の払い出し等の処理を実行しない。また、奥側の赤外線が遮断された直後に手前側の赤外線が遮断され、上記制御部が、受光部192からの検知信号を受信し、一定期間後に受光部191からの検知信号を受信した場合も、上記制御部は、入賞口に遊技球が入ったと認識せず、遊技球の払い出し等の処理を実行しない。
なお、本発明の弾球遊技機は、手前側の赤外線と奥側の赤外線とが同時に遮断されたり、奥側の赤外線が遮断された直後に手前側の赤外線が遮断されたりした場合には、遊技店内に設置された管理サーバ等に、不正検知信号を送信するように構成されていることが望ましい。遊技店の管理者等が、弾球遊技機において不正行為が行われていることを確実に、且つ、迅速に認識することができるため、弾球遊技機で行われている不正行為に対して素早く対応することが可能となるからである。
【0059】
本発明の弾球遊技機において、奥側の赤外線と遊技盤との距離が、11mmを超えないように設けられていることが望ましい。11mmを超えると、遊技盤の裏側から落下する遊技球が奥側の赤外線に届かないおそれがあるからである。
【0060】
また、上記赤外線センサは、手前側の赤外線が、遊技盤の裏側であって、奥側の赤外線よりも2〜9mm手前側を通過するように設けられていることが望ましい。
2mm未満であると、手前側の赤外線と奥側の赤外線とが近すぎてピアノ線等を用いた不正行為の防止ができなくなるおそれがあり、9mmを超えると、遊技球が遊技盤の裏側から出る方向によっては、奥側の赤外線に届かなくなるおそれがあるからである。
【0061】
さらに、手前側の赤外線と奥側の赤外線とが鉛直方向となす角度は、共に20°を下回らず、且つ、手前側の赤外線と奥側の赤外線とがなす角度は、20°を下回らないことが望ましい。手前側の赤外線と奥側の赤外線とが鉛直方向と成す角度が20°未満であると、手前側の赤外線と奥側の赤外線とが、落下する遊技球に遮断される期間が長くなり、遊技盤の裏側から連続して遊技球が排出された場合に、後方の遊技球が検知されないおそれがあるからである。一方、手前側の赤外線と奥側の赤外線とがなす角度が20°未満であると、球回収空間内を落下してくる他の遊技球が、手前側の赤外線を遮断してから、所定時間を経過するまでの間に、奥側の赤外線を遮断してしまうことにより、上記他の遊技球が入賞口に入ったと誤って認識されてしまうおそれがあるからである。
【0062】
上述した弾球遊技機では、発光部から発せられた赤外線が直接受光部に受光される透過型の赤外線センサについて説明したが、本発明の弾球遊技機では、発光部から発せられた赤外線が、反射板等により反射して受光部に受光される反射型の赤外線センサが用いられてもよい。
【0063】
図5は、遊技盤上に設けられた入賞口の裏側を、反射型の赤外線センサからの赤外線が通過する様子を模式的に示す拡大背面図である。
図5に示すように、発光部183から発せられる赤外線は、可変表示部(図示せず)を備えた表示装置199の側部に設けられた反射板197により反射して、受光部193に受光される(図中、2点鎖線の矢印で示す)。
このとき、発光部183及び受光部193は、発光部183から発せられる赤外線が、遊技盤上に設けられた入賞口(図示せず)の裏側に形成された貫通孔198の上部を通過するとともに、反射板197により反射した赤外線が、貫通孔198の下部を通過するように配置されている。
【0064】
上述したように、反射板197は、遊技盤の裏側に設けられた可変表示部を備えた表示装置199の側部に設けられているため、遊技球の検知に係る機器や装置、配線等が、遊技盤を介して視認されることがなく、遊技盤の美観が損なわれず、遊技者は演出画像等にのめり込んで遊技を楽しむことができる。
なお、反射板197は、弾球遊技機の本体枠に設けられていることも望ましい。
【0065】
本発明の弾球遊技機において、遊技盤には、絵柄の描かれた絵柄フィルムが、上記絵柄が前方より視認し得るように配設されていることが望ましい。絵柄により遊技盤が華やかになるとともに、その一部を絵柄のない透過性の部分とすることにより、遊技盤の裏側に配置した可変表示部の画像をはっきりと視認ことができるからである。
また、絵柄フィルムに描かれた絵柄により、球回収空間を落下する遊技球を視認不可能とすることもできるため、上記球回収空間を落下する遊技球が、可変表示部に表示される演出画像等の邪魔になり、遊技者が苛立ちや不快感を覚えてしまうことを防止することができる。
【0066】
「絵柄」とは、模様と色彩との結合をいい、「絵柄フィルム」とは、その表面及び/又は裏面に上記絵柄が描かれたフィルムをいう。
なお、上記絵柄フィルムには、上記模様のみが描かれていてもよいし、上記色彩のみが描かれていてもよい。また、上記絵柄フィルムには、文字、数字、記号等が描かれていてもよい。さらに、絵柄フィルムに描かれた絵柄は、光を一部透過してもよく、光を全て遮断してもよい。
本発明において、絵柄フィルムに絵柄を形成する方法としては、特に限定されず、グラビア印刷等により透明なフィルムに印刷層を形成してもよいし、上記絵柄の描かれたシール等をフィルムに張付してもよい。
【0067】
「入賞口」とは、遊技盤に取り付けられた部材であり、この部材には、遊技球が入るための開口が設けられている。上記開口に遊技球が入ると、遊技球が所定数の払出数(例えば、5球)で払い出される。
【0068】
本発明において、「役物」とは、遊技盤上に設けられ、その一部が開閉動可能であり、所定の条件を満たすことにより、一定の利益を遊技者に付与することができる装置であり、例えば、パチンコ遊技装置において、シャッタと、当該シャッタが開閉動することにより断続的に開放状態となる開口とが設けられた大入賞口を挙げることができる。
【0069】
本発明の弾球遊技機において、上記入賞口役物を遊技盤に取り付ける方法としては特に限定されるものではなく、ねじ等の取付部材を遊技盤にねじ込んで取り付けてもよく、透明な接着剤を遊技盤面に塗布して取り付けてもよいが、その先端に鈎部が形成された取付脚を備えた入賞口又は役物を、上記取付脚が遊技盤に形成された貫通孔に挿入して、上記鈎部を上記遊技盤に掛止することにより、遊技盤に取り付ける方法が望ましい。
入賞口又は役物を遊技盤に形成された貫通孔に差し込むことにより、当該入賞口又は役物の取り付けを行うことができるため、上記ねじ等の取付部材が必要なく、また、ねじを遊技盤にねじ込む作業も必要ないからである。その結果、弾球遊技機の製造を簡略化することができる。また、遊技盤に形成された貫通孔に上記取付脚が挿入されるとともに、上記取付脚に形成された鈎部が遊技盤に掛止されているため、上記入賞口又は役物が上記遊技盤に堅固に固定されており、遊技球の衝突等により、上記入賞口又は役物が容易に脱落することを防止することができる。
【0070】
また、本発明の弾球遊技機において、遊技盤の裏面には、透明な保護フィルムが設けられていることが望ましい。予測外の動きをした遊技球が遊技盤に衝突することにより、遊技盤に傷が付いたり遊技盤が白化したりすることを防止することができるからである。
【0071】
上記保護フィルムは、遊技盤に掛止された鈎部が当該遊技盤上に突出した高さ以上の厚さを有していることが望ましい。遊技盤に掛止された鈎部に衝突して、その進行方向が変わった遊技球が、上述した板状体、液晶パネル等に衝突することにより、板状体が白化したり、液晶パネル等に傷が付いたりすることを防止することができるからである。
【0072】
さらに、上記保護フィルムは、遊技盤に掛止された鈎部を覆うように設けられていることがより望ましい。遊技盤に掛止された鈎部を覆う保護フィルムにより、遊技球が衝突する衝撃を緩和することができるため、上記鈎部に衝突して進行方向が変わった遊技球が、上述した板状体、液晶パネル等に衝突することにより、板状体が白化したり、液晶パネル等に傷が付いたりすることを防止することができるからである。
【0073】
さらにまた、上記保護フィルムは、遊技盤に鈎部が掛止された部分に開口が形成されていることもより望ましい。落下する遊技球が上記鈎部に衝突不可能とすることができるため、上記鈎部に衝突して進行方向が変わった遊技球が、上述した板状体、液晶パネル等に衝突することにより、板状体が白化したり、液晶パネル等に傷が付いたりすることを防止することができる。
【0074】
本発明において、上記入賞口又は役物は、透過性の樹脂製の部材を含んで構成されていることが望ましい。上記入賞口又は役物が、可変表示部に表示される演出画像等の邪魔になって、見え難くなることを防止することができるからである。なお、上記透過性とは、遊技者が、可変表示部に表示される演出画像等を、上記入賞口又は役物を介してはっきりと視認することができる程度に、上記樹脂製の部材が光を透過する性質を持つことをいい、可視光線透過率が30%以上であることが望ましく、50%以上であることがより望ましい。
【0075】
【発明の実施の形態】
本発明の実施例について図面に基づいて説明する。
図6は、本発明の弾球遊技機を模式的に示す正面図である。
なお、以下において説明する実施例においては、本発明の弾球遊技機の好適な実施例として、本発明をパチンコ遊技装置に適用した場合を示す。
【0076】
パチンコ遊技装置10には、本体枠12と、本体枠12に組み込まれた遊技盤14と、遊技盤14の前面に設けられた本体枠12の窓枠16と、窓枠16の下側で本体枠12の前面に設けられた上皿20及び下皿22と、下皿22の右側に設けられた発射ハンドル26と、が配置されている。
【0077】
遊技盤14は、厚さ5mm程度のアクリル樹脂製の透明基板(図示せず)からなり、その前面には、略円環形状のガイドレール30が、遊技盤14の前方へ突出するように植設されている。遊技盤14において、このガイドレール30によって囲まれている領域が、遊技盤14上に打ち出された遊技球が通過し得る領域、すなわち、遊技球通過領域である。
遊技盤14は、遊技球通過領域に相当する部分が透明であるが、遊技球通過領域以外の領域に相当する部分は、着色が施されて不透明となっている。
また、遊技球通過領域に相当する部分の一部(後述する大入賞口38が設けられている周辺部分等)にも、大入賞口38の近傍に設けられるシャッタ40の駆動に必要な電力を供給するための配線を隠すために、着色が施されて不透明となっている部分が存在する。
【0078】
遊技盤14の前面には、複数の障害釘が、遊技盤14の前方向へ突出するように植設されている。また、これらの複数の障害釘は、その先端が遊技盤14に3mm程度埋め込まれるように植設されている。なお、本明細書において、パチンコ遊技装置10と、後述するパチンコ遊技装置50とは、パチコン機をも含む概念である。
【0079】
また、遊技盤14の裏側には、アクティブマトリックス駆動方式の液晶パネル32と、液晶パネル32に対して光を照射するバックライト80とを備えた表示装置(図示せず)が設けられている。
なお、この液晶パネル32が、少なくとも複数の変動図柄の変動表示が開始されてから、複数の変動図柄が停止表示されるまでを1回のゲームとする可変表示ゲームを示す画面画像が表示される可変表示部である。
【0080】
遊技盤14と液晶パネル32との間には、厚さ30mmの板状体100(図示せず)が設けられている。通常、遊技球の径は11mmであるので、板状体100は、遊技球の径以上の厚さを有する。また、板状体100には、中空部101(図示せず)と排出部102(図示せず)とが形成されている。
なお、板状体100については、後で図面を用いて詳述することにする。
【0081】
さらに、発射ハンドル26は本体枠12に対して回動自在に設けられており、遊技者は発射ハンドル26を操作することによりパチンコ遊技を進めることができるのである。発射ハンドル26の裏側には、発射モータ28が設けられている。発射ハンドル26が遊技者によって時計回り方向へ回動操作されたときには、発射モータ28に電力が供給され、上皿20に貯留された遊技球が遊技盤14に順次発射される。
【0082】
発射された遊技球は、遊技盤14上に設けられたガイドレール30に案内されて遊技盤14の上部に移動し、その後、上述した複数の障害釘との衝突によりその進行方向を変えながら遊技盤14の下方に向かって落下する。
【0083】
なお、従来のパチンコ遊技装置では、遊技盤の中央部に表示装置が設けられているため、遊技盤の中央部分を遊技球が通過することがないのであるが、上述したように、本発明に係るパチンコ遊技装置10では、遊技盤14の裏側に液晶パネル32(可変表示部)が設けられているため、遊技球が落下する経路を広く確保することができ、遊技球の落下方向に多様性を持たせることができる。その結果、より面白みのあるパチンコ遊技を提供することができる。また、液晶パネル32が遊技盤14上に設けられていないため、遊技盤14上に設けられる入賞口や始動口等によって液晶パネル32(可変表示部)の表示領域が制限されることなく、例えば、液晶パネル32の表示領域を、遊技球通過領域と同程度まで広げるということも可能であり、従来の表示装置の表示領域より広い領域で演出画像等を表示することにより、鮮明で臨場感や躍動感に溢れた演出を行うことができる。
【0084】
図7は、遊技盤14を模式的に示す拡大正面図である。なお、上述した図6に示した構成要素と対応する構成要素には同一の符号を付した。また、図7は、上述した障害釘について省略したものを示した。
【0085】
遊技盤14の裏側には、板状体100と、液晶パネル32を備えた表示装置とが設けられている。この液晶パネル32には、通常であれば遊技盤に描かれる絵柄を模した画像や、演出画像や、可変表示ゲームを示す変動図柄等の画像が表示される。また、例えば、所謂サブデジタルにおいて表示される識別情報画像(例えば、数字や記号を示す画像)や、保留された可変表示ゲームの回数を示す画像等も、液晶パネル32に表示される。
【0086】
なお、図中では、液晶パネル32に、複数の六角形を規則的に配置した地模様からなる背景画像と、4匹の豚を示すキャラクタ画像と、「7」−「6」−「7」の3つの変動図柄画像と、保留された可変表示ゲームの回数に対応した4つのハートを示す画像とが表示されている様子が示されている。
このように、本発明では、通常であれば遊技盤等に描かれる絵柄等に代えて、絵柄等を模した画像を表示することができるため、遊技盤等に描かれる絵柄等に躍動感を与えることができる。また、通常であれば遊技盤等に描かれる絵柄等を、画像により鮮明に表示することができるため、例えば、遊技盤に設けられる始動口や入賞口が明るく照らし出されるように画像を表示するということも可能である。その結果、遊技者は、遊技盤に設けられる入賞口や始動口の位置を容易に把握することができる。
【0087】
また、遊技盤14の下部には、大入賞口38が設けられている。この大入賞口38には、シャッタ40が開閉自在に設けられている。シャッタ40は大当たり状態が発生したときには、断続的に開放状態となるようにソレノイド48(図示せず)により駆動される。また、遊技盤14の大入賞口38が設けられた部分の近傍は、着色が施されて不透明となっており、ソレノイド48へ電力を供給するための配線(図示せず)が遊技者から見えないように構成されている。
また、大入賞口38の下側には、アウト口39が設けられており、入賞口等に入らなかった遊技球は、アウト口39から排出されることになる。
【0088】
遊技盤14の左中央部分と右中央部分とには、一般入賞口54a及び54bが設けられている。また、遊技盤14の右下部分と左下部分とには、一般入賞口54c及び54dが設けられている。
これらの大入賞口38及び一般入賞口54a〜54dのいずれか1に遊技球が入ったときには、予め設定されている数の遊技球が下皿22に払い出されるようになっている。
また、一般入賞口54a〜54dのうち、特定の入賞口に遊技球が入ったときには、所謂サブデジタルにおいて表示される識別情報画像(例えば、数字や記号を示す画像)が、液晶パネル32において変動表示され、当該識別情報画像が所定の画像で停止表示されたときには、始動口44の左右の両側に設けられた可動片58a及び58bがソレノイド57により動作して、始動口44が所定の期間、開放状態となり、始動口44に遊技球が入りやすくなる。
【0089】
また、透明部14aの下方には、可変表示ゲームが開始されて、液晶パネル32に表示される複数、例えば、3つの識別情報である変動図柄を変動表示状態に移行する契機となる始動口44が設けられている。
始動口44に遊技球が入ったときには、所定数の遊技球が払い出されるとともに、液晶パネル32においては、複数の変動図柄が変動表示されて、可変表示ゲームが開始される。
【0090】
さらにまた、一般入賞口54a及び54bの下側には、遊技球の経路を所定の方向に誘導するための転動誘導部材60a及び60bを設けられている。また、遊技盤14の外側の上左側と上右側とには装飾ランプ36a及び36bが設けられている。
【0091】
上述した一般入賞口54a〜54d、始動口44及び大入賞口38は、その先端に鈎部が形成された取付脚(図示せず)を備え、遊技盤14に形成された貫通孔154a〜154d、144及び148(図示せず)にそれぞれ挿入されるとともに、上記鈎部が遊技盤14に掛止されることにより、遊技盤14に取り付けられている。
【0092】
図8は、図7に示した遊技盤のA−A線断面図である。なお、図8において、図7に示した転動誘導部材60aは図示していない。
図8には、上述した一般入賞口54a〜54d、始動口44及び大入賞口38のうち、一般入賞口54a、54cが、それぞれ遊技盤14に形成された貫通孔154a、154cに取り付けられている様子が示されている。一般入賞口54a、54cには、その先端に鈎部354a′、354c′が形成された取付脚354a、354cがそれぞれ備えられており、一般入賞口54a、54cは、取付脚354a、354cの鈎部354a′、354c′が、遊技盤14にそれぞれ掛止されることにより遊技盤14に取り付けられている。
【0093】
また、遊技盤14の裏側には、軟質樹脂からなる保護フィルム18が設けられている。保護フィルム18は、一般入賞口54a、54cの鈎部354a′、354c′が遊技盤14の裏側に突出した高さ以上の厚さを有している。このようにすることにより、遊技盤14に遊技球が衝突することにより、遊技盤14に傷が付いたり、白化したりすることを防止することができるとともに、一般入賞口54cの上部に設けられた一般入賞口54aからの遊技球が、遊技盤14の裏側に設けられた板状体100に形成された中空部101(球回収空間)に受け入れられて落下する際、一般入賞口54cの鈎部354c′に遊技球が衝突して弾き飛ばされることにより、板状体100や、液晶パネル32に衝突して、板状体100が白化したり、液晶パネル32に傷が付いたりすることを防止することができる。
なお、保護フィルム18は、遊技盤14の裏側に突出した鈎部を覆うように設けられていてもよい。
【0094】
次に、パチンコ遊技装置10に設けられる遊技盤14、その裏側に設けられる液晶パネル32、及び、遊技盤14と液晶パネル32との間に設けられる板状体100について、図面を用いて説明する。
【0095】
図9は、遊技盤14、液晶パネル32及び板状体100を模式的に示す分解斜視図である。
遊技盤14は、アクリル樹脂製の透明基板からなるものであり、その厚さは5mm程度である。上述したように、遊技盤14の前面には、ガイドレール30が設けられるとともに、複数の障害釘が設けられている。
この遊技盤14の左右の中央部分と左右の下側とには、計4つの円形状の貫通孔154a〜154dが形成されているが、これらの貫通孔に、上述した一般入賞口54a〜54dが挿入されて取り付けられる。
【0096】
遊技盤14の中央部分には、上から順に、貫通孔144、148、及び、アウト口39が形成されており、貫通孔144、148には、始動口44、大入賞口38が、それぞれ挿入されて取り付けられる。始動口44には、可動片58a及び58bと、ソレノイド57(図示せず)とを備えた球受け144が設けられ、大入賞口38には、シャッタ40とソレノイド48(図示せず)とを備えた入賞装置138が設けられる。
また、図9では示していないが、ソレノイド48及び57に電力を供給する配線(図示せず)を、遊技者から見えないように隠すため、透明基板からなる遊技盤14はその一部が着色されて不透明となっている。
【0097】
遊技盤14上に打ち出された遊技球は、一般入賞口54a〜54d、大入賞口38、始動口44及びアウト口39のいずれか1に入り、貫通孔154a〜154d、148、144を通り、遊技盤14の裏側へ移動すると、板状体100に形成された中空部101に受け入れられ、中空部101内を落下する。中空部101は、遊技盤14の遊技球通過領域と略同じ大きさを有するので、貫通孔154a〜154d、148、144を通過した遊技球の全てを受け入れることができる。また、中空部101は、略円形状であるため、その内部に受け入れられた遊技球は自然に中空部101の下側に集まる。
また、板状体100には、上述したような中空部の下側に、排出部102が設けられており、中空部101の下側に集まった遊技球を、排出部102を介して、中空部101外へ排出することができる。
【0098】
なお、中空部101内を落下した遊技球が板状体100に衝突すると、大きな衝突音が生じてしまい、遊技の妨げとなるおそれがあるので、板状体100の中空部101に接する面には、例えば、衝撃吸収材等が設けられていることが望ましい。
【0099】
また、板状体100の裏側には、液晶パネル32を備えた表示装置が設けられており、この液晶パネル32には、上述したように、通常であれば遊技盤に描かれる絵柄を模した画像や、演出画像や、可変表示ゲームを示す変動図柄等の画像が表示されるのである。
【0100】
このように、パチンコ遊技装置10では、透明基板からなる遊技盤14の裏側に、中空部101と排出部102とが形成された板状体100が設けられ、さらに、板状体100の裏側に液晶パネル32が設けられるため、液晶パネル32に表示される各種の画像が、遊技盤14と中空部101とを介して視認可能となるのである。
【0101】
なお、液晶パネル32の表面には、略透明な保護層が設けられていることが望ましい。遊技球が衝突することにより、液晶パネル32が損傷を受けたり、液晶パネル32の表面に傷が発生して、表示される画像が見にくくなってしまったりすることを防止することができるからである。上記保護層としては、例えば、略透明な樹脂製のフィルムや保護板等を挙げることができ、また、これらのものとしては、従来公知のものを用いることができる。
【0102】
次に、上述した入賞口や始動口に入った遊技球を検知する方法について、図面を用いて説明する。
図10は、遊技盤14と板状体100とを模式的に示した正面図である。
なお、説明の便宜上、板状体100の裏側に設けられた液晶パネル32は図示しておらず、遊技盤14上に設けられた複数の障害釘、始動口144及び一般入賞口54a〜54d、並びに、大入賞口38等についても、図示していない。
【0103】
遊技盤14には、上述したように、貫通孔154a〜154d、148、144が形成されており、これらに入った遊技球は、遊技盤14の裏側に設けられた板状体100の中空部101に受け入れられることになる。
【0104】
板状体100の中空部101に隣接する面(以下、隣接面ともいう)には、図10に示すように、12個の発光部260〜271と、12個の受光部280〜291とがそれぞれ対向するように設けられており、各発光部から発せられる赤外線が、対応する受光部によって受光されるように構成されている。また、発光部260〜271と、受光部280〜291とは、パチンコ遊技装置10内に備えられた制御部(図示せず)と接続されており、受光部280〜291は、発光部260〜271から発せられる赤外線の受光が中断されたとき、検知信号を上記制御部に送信する。
図中、発光部260〜271から発せられる赤外線は、2点鎖線の矢印により示している。また、説明の便宜上、発光部260〜271と受光部280〜291とが隣接面上に露出して設けられているように示しているが、遊技球との衝突を防止するため、板状体100内の埋設されるように設けられることが望ましい。
【0105】
発光部260〜271及び受光部280〜291の配置について、中空部101の左側の隣接面には、発光部260〜265が設けられるのに対して、中空部101の右側に位置する隣接面には、受光部280〜285が設けられている。各発光部260〜265から右上方向へ発される赤外線は、受光部280〜285によって受光される。
一方、中空部101の右側の隣接面には、発光部266〜271が設けられるのに対して、中空部101の左側の隣接面には、受光部286〜291が設けられている。各発光部125〜129から左上方向へ発せられる赤外線は、受光部286〜291によって受光されるのである。
【0106】
また、発光部260〜265及び受光部280〜291と、発光部266〜271及び受光部286〜291とは、上記隣接面に設けられているが、両者は同一平面上に設けられておらず、発光部260〜265及び受光部280〜291は、発光部266〜271及び受光部286〜291より手前側に設けられている。従って、図中において、発光部260〜265から発せられる赤外線と、発光部266〜271から発せられる赤外線とは直交するように示されているが、厳密には交差せず、発光部260〜265から発せられる赤外線は、発光部266〜271から発せられる赤外線の手前側を通過するのである。
ただし、説明の便宜上、図中において、発光部260〜265から発せられる赤外線と、発光部266〜271から発せられる赤外線とが直交するように示されている箇所を、交点ともいうことにする。
【0107】
上述した発光部260〜271と、受光部280〜291とは、貫通孔154a〜154d、148、144の裏側に上記交点が生じるように配置されている。従って、一般入賞口54a〜54d、始動口44及び大入賞口38に遊技球が入ったときには、交点を形成する2本の赤外線が当該遊技球によって遮断されることになる。
各受光部280〜291は、赤外線の受光が中断されたことを受けて、制御部(図示せず)に検知信号を送信する。上記制御部は、交点を形成する2本の赤外線が遮断された旨を示す検知信号を受信したとき、当該交点の前面に位置する貫通孔に取り付けられた入賞口又は始動口に遊技球が入ったと判断し、遊技球が入った入賞口又は始動口の種類に応じて、例えば、所定数の遊技球を払い出す処理を行ったり、可変表示ゲームを開始させる処理を行ったりするのである。
【0108】
例えば、一般入賞口54cの裏側には、発光部263から発せられる赤外線と、発光部269から発せられる赤外線との交点が存在することになる。一般入賞口54cに遊技球が入る際、手前側を通過している赤外線、すなわち、発光部263から発せられる赤外線が、当該遊技球によって遮断される。その直後に、奥側を通過している赤外線、すなわち、発光部269から発せられる赤外線が遮断される。
【0109】
従って、上記制御部には、まず、受光部283から検知信号が供給され、その直後に、受光部289から検知信号が供給されることになる。
このように、制御部は、受光部283から検知信号を受信し、一定期間経過後、受光部289から検知信号を受信したとき、一般入賞口54cに遊技球が入ったと判断し、所定数の遊技球を払い出す処理を実行するのである。
なお、例えば、貫通孔154aから排出された遊技球が、貫通孔154cから排出された遊技球と衝突することにより、当該遊技球の進行方向が変化して発光部269から発せられる赤外線を遮断した直後に、発光部263から発せられる赤外線を遮断した場合では、制御部は、一般入賞口54cに遊技球が入ったと認識せず、所定数の遊技球の払い出し等の処理を実行しない。
【0110】
このように、パチンコ遊技装置10では、発光部260〜271と受光部280〜291とにより、一般入賞口54a〜54d、始動口44及び大入賞口38に入った遊技球を検知するため、遊技球の検知に係る機器や装置(例えば、磁気近接式センサ、機械式センサ等)が遊技盤に設けられることがなく、また、そのような機器や装置に接続される配線が、遊技盤の裏側に設けられるということもない。従って、液晶パネル32に表示される画像が、これらの機器や装置、配線等によって隠れてしまうということがなく、明確に液晶パネル32に表示される画像を見ることができるので、遊技者は演出画像にのめり込んで遊技を楽しむことができる。
【0111】
次に、液晶パネル32について図面を用いて説明する。
図11は、液晶パネル32を模式的に示す斜視図である。
液晶パネル32は、図11に示すように、液晶73とスペーサ74とからなる液晶層75を中央部分に備え、その前面には、鉛直方向に多数の溝を有する配向膜72aと、透明電極77と、赤色、緑色及び青色(RGB)の3色のカラーフィルタ78a〜78cと、ガラス基板70aと、偏光板71aとが順に積層されている。この偏光板71aの前面には、樹脂製の透明な保護フィルム90が張付されている。
一方、液晶層75の背面には、水平方向に多数の溝を有する配向膜72bと、透明画素電極76とスイッチング素子79とを備えた層と、ガラス基板70bと、偏光板71bとが順に積層されている。
図中には示していないが、液晶層75の周面には、液晶73及びスペーサ74を、配向膜72aと72bとの間に保持するように、シール剤と封止剤とが設けられている。
【0112】
また、上述した透明電極77、透明画素電極76及びスイッチング素子79は、パチンコ遊技装置10内に設けられた表示装置(図示せず)と接続されており、該表示装置は、同じくパチンコ遊技装置10内に設けられた制御部(図示せず)と接続されている。上記表示装置は、制御部からの命令信号に基づいて動作し、透明電極77、透明画素電極76及びスイッチング素子79に対して電力を供給する。
【0113】
また、偏光板71bの背面と所定の間隔をあけた状態で、偏光板71bと対向するように、バックライト80が設けられている。
このバックライト80は、その前面に拡散シート83が設けられるとともに、その背面に反射シート82が設けられた導光体81と、白色光を導光体81に対して照射し得る2つの冷陰極蛍光管84a及び84bとからなるものである。
冷陰極蛍光管84a及び84bから、導光体81の側面へ入射された白色光は、導光体81の表面に設けられた反射シート82と拡散シート83とにより、均一な面状の光となって、液晶パネル32へ供給される。
なお、図中、冷陰極蛍光管84a及び84bから照射される光は、破線の矢印により示した。
【0114】
このように、透明電極77、透明画素電極76及びスイッチング素子79に対して電力が供給されるとともに、バックライト80から均一な面状の白色光が供給されることにより、液晶パネル32には、図6に示したような画像が表示されることになるのである。
【0115】
図12は、本発明の実施例であるパチンコ遊技装置の制御部を示すブロック図である。なお、説明の便宜上、以下の説明においてはパチンコ遊技装置10について説明することとし、遊技盤14の裏側に設けられた10個の赤外線センサ13の内、前方に設けられた、発光部260〜265及び受光部280〜285からなる赤外線センサを前方の赤外線センサ13aといい、後方に設けられた、発光部266〜271及び受光部286〜291からなる赤外線センサを後方の赤外線センサ13bということとする。
【0116】
上述した発射ハンドル26は、制御部61のインターフェイス回路群59に接続され、インターフェイス回路群59は、入出力バス62に接続されている。発射ハンドル26の回動角度を示す角度信号は、インターフェイス回路群59により所定の信号に変換された後、入出力バス62に供給される。入出力バス62は、中央処理回路(以下、CPUと称する)63にデータ信号又はアドレス信号が入出力されるようになされている。
【0117】
さらに、インターフェイス回路群62には、10個の赤外線センサ13が接続されており、それぞれ遊技球を検知したときには、検知信号をインターフェイス回路群62に供給する。
【0118】
上述した入出力バス62には、ROM(リード・オンリー・メモリ)68及びRAM(ランダム・アクセス・メモリ)69も接続されている。ROM68は、パチンコ遊技装置の遊技全体の流れを制御する制御プログラムを記憶する。さらに、ROM68は、液晶パネル32(可変表示部)において可変表示ゲームが実行される際に、変動表示や停止表示される変動図柄の画像データ、演出画面として表示される動体物からなるキャラクタ画像データ、液晶パネル32の背景を構成する背景画像データ及び動画映像画像データ、並びに、遊技に用いる音データ、制御プログラムを実行するための初期データや、装飾ランプ36の点滅動作パターンを制御するプログラム等を記憶する。
【0119】
上述した図柄画像データは、液晶パネル32において図柄を変動表示するときや、停止表示する際に用いるものであり、多様の表示態様、例えば、拡大した画像、縮小した画像、変形した画像等に応じた画像データを含むものである。また、上述した動体物からなるキャラクタ画像データ、背景画像データ及び動画映像画像データは、遊技を演出するように、動画像、静画像若しくはこれらの組み合わせた画像を画面画像として液晶パネル32に表示するためのものである。さらに、上述した動体物からなるキャラクタ画像データは、キャラクタの動作を表示すべく動作の各々に対応した画像データを含むものである。
さらに、音データも遊技を演出するためのものであり、後述するスピーカー46から効果音等の音声を発するために用いるものである。
【0120】
また、ROM68は、上述したように、前方の赤外線センサ13aが遊技球を検知した時間と、後方の赤外線センサ13bが遊技球を検知した時間との差である、予め設定された所定時間(T)を記憶し、さらに、前方の赤外線センサ13aが遊技球を検知してから、後方の赤外線センサ13bが遊技球を検知するまでの経過時間を測定するプログラム(以下、経過時間測定プログラムともいう)や、該経過時間が上記所定時間(T)内であり、遊技球の検知が、前方の赤外線センサ13aから後方の赤外線センサ13bにかけて、順番に行われた場合のみ、遊技球が入賞口54a〜54d等を通過したと認識するプログラム(以下、入賞球認識プログラムともいう)等を記憶する。
【0121】
また、RAM69は、上述したプログラムで使用するフラグや変数の値を記憶する。例えば、新たな入力データやCPU63による演算結果や遊技の履歴を示す累積リーチデータ、累積変動数及び累積大当たり回数を記憶する。
【0122】
制御部であるCPU63は、所定のプログラムを呼び出して実行することにより演算処理を行い、この演算処理の結果に基づいて動体物からなるキャラクタ画像データ、背景画像データ、動画映像画像データ及び変動図柄画像データ、並びに、音データを電子データとして伝送その他の制御を行うのである。
【0123】
また、CPU63は、ROM68に記憶された経過時間測定プログラムや、検知プログラム等に基づいて、前方の赤外線センサ13aが遊技球を検知してから、後方の赤外線センサ13bが遊技球を検知するまでの経過時間を測定し、測定した経過時間が上述した予め設定された所定時間内であるか否かを判断するとともに、遊技球の検知が、前方の赤外線センサ13aから後方の赤外線センサ13bにかけて、順番に行われたか否かを判断することにより、遊技球が入賞口54a〜54d等を通過したか否かを判断する。
【0124】
CPU63が、遊技球が始動口44を通過したと判断した場合には、上述した識別情報である変動図柄の画像データを読み出して、表示装置32において図柄が変動表示されるように制御したり、複数の識別情報である図柄の相互の組み合わせ状態が表示装置32において所定のタイミングで停止表示されるように制御する
また、CPU63が、遊技球が入賞口を通過したと判断した場合には、入賞口の種類に応じて予め設定されている数の遊技球(例えば、10球)が、払出装置59から払い出されるように制御する。
このとき、CPU63やROM68等を含む制御部61は、入賞球認識手段として機能する。
【0125】
さらに、入出力バス62には、インターフェイス回路群86も接続されている。インターフェイス回路群86には、液晶パネル32、スピーカー46、発射モータ28、ソレノイド48、ソレノイド51、ソレノイド57、装飾ランプ36及び払出装置85が接続されており、インターフェイス回路群86は、CPU63における演算処理の結果に応じて上述した装置の各々を制御すべく駆動信号や駆動電力を供給する。
【0126】
可変表示部である液晶パネル32の画面画像は、変動図柄が表示される識別画像と演出画面が表示される演出画像とからなり、CPU63の制御によりこれらの2つの画像を重ね合わせて合成することにより、一つの画像として表示する。
【0127】
このように複数の画像、例えば、図柄画像と演出画像とを重ね合わせて合成することにより、演出画像を背景として、図柄が変動するシーンを演出することができ、多彩な表示形態が可能となるのである。
【0128】
ソレノイド48は、上述した如きシャッタ40を開閉駆動するためのものであり、装飾ランプ36は、遊技が大当たりとなったときやリーチとなったときに遊技者にその旨を示すべく点滅又は点灯するものである。
また、ソレノイド57は、始動口44に設けられた可動片58a、58bを駆動し、遊技球が入りやすくなるように始動口44を開放状態としたり、遊技球が入りにくくなるように始動口44を閉鎖状態としたりするものである。
【0129】
上述したCPU63から制御部が構成され、液晶パネル32から可変表示部が構成され、パチンコ遊技装置10から弾球遊技機が構成される。
【0130】
また、上述したように、前方の赤外線センサ13aからの検知信号、及び、後方の赤外線センサ13bからの検知信号が、所定の時間(T)内に、前方の赤外線センサ13aから後方の赤外線センサ13bにかけて、順番に送信されると、遊技球が入賞口等を通過したと認識されることから、パチンコ遊技装置10においては、前方の赤外線センサ13a及び後方の赤外線センサ13bは、入賞球認識手段として機能しているということもできる。
【0131】
以下においては、パチンコ遊技装置は起動しており、上述したCPU63において用いられる変数は所定の値に初期化され、定常動作しているものとする。
【0132】
図13は、上述した制御部61において実行される入賞口等に入った遊技球を認識するサブルーチンを示すフローチャートである。なお、このサブルーチンは、予め実行されているパチンコ遊技装置10のパチンコ遊技を制御する制御プログラムから所定のタイミングで呼び出されて実行されるものである。また、以下においては、遊技球が入賞口又は大入賞口に入った場合において説明する。この入賞口又は大入賞口は、上述した図7において示した例においては、一般入賞口54a〜54d、又は、大入賞口38である。
【0133】
最初に、遊技盤14の裏側に設けられた板状体100の中空部101に隣接する面に配置された、後方の赤外線センサ13bから検知信号を受信したか否かを判断する。(ステップS10)。
このステップS10において、後方の赤外線センサ13bから検知信号を受信したと判断した場合、遊技球が前方の赤外線センサ13aから発せられる赤外線を遮断する前に、後方の赤外線センサ13bから発せられる赤外線を遮断したことになる。この場合、遊技球の払い出しは行われず、本サブルーチンを終了する。一方、ステップS10において、後方の赤外線センサ13bから検知信号を受信したと判断しなかった場合、次に前方の赤外線センサ13aから検知信号を受信したか否かを判断する(ステップS11)
【0134】
このステップS11において、前方の赤外線センサ13aから検知信号を受信したと判断しなかった場合、遊技球が、前方の赤外線センサ13aの発光部から発せられる赤外線を遮断しなかったことになる。
一方、ステップS11において、前方の赤外線センサ13aから検知信号を受信したと判断した場合、次に、所定時間(T)に達するまで時間計測が開始される。(ステップS12)
【0135】
ステップS12において、時間計測が開始されると、次に、後方の赤外線センサ13bから検知信号を受信したか否かを判断する(ステップS13)
【0136】
ステップS13において、後方の赤外線センサ13bから検知信号を受信したと判断した場合、遊技球が前方の赤外線センサからの検知信号を受信した後、所定時間内に後方の赤外線センサからの検知信号を受信したことになる。従って、CPU63は、入賞口又は大入賞口の種類に応じて予め定められた数の遊技球を、払出装置85から払い出す遊技球払出処理を実行する(ステップS14)。そして、ステップS14において、遊技球払出処理を実行した場合、本サブルーチンを終了する。
【0137】
次に、ステップS13で、後方の赤外線センサ13bからの検知信号を受信していないと判断した場合、ステップS12において時間計測が開始されてから所定時間(T)が経過したか否かを判断する(ステップS15)。このステップS15において、所定時間(T)が経過していないと判断した場合、CPU63は、上述したステップS13の処理を行う、即ち、後方の赤外線センサ13bからの検知信号を受信したか否かを判断する。
【0138】
一方、ステップS15において、所定時間(T)が経過したと判断した場合、前方の赤外線センサ13aからの検知信号を受信してから、所定時間(T)が経過しても、後方の赤外線センサ13bからの検知信号を受信していないことになり、本サブルーチンを終了する。
なお、遊技球が始動口に入った場合は、上述したステップS14において、遊技球払出処理が実行される代わりに、上述した可変表示ゲームを実行する。この始動口は、例えば、上述した図7に示した例においては、始動口44である。
【0139】
本発明に係るパチンコ遊技装置10において、入賞口に入った遊技球により前方の赤外線センサ13aから発せられる赤外線が遮断されてから、所定時間(T)が経過するまでに、球回収空間内を落下する他の遊技球により後方の赤外線センサ13bから発せられる赤外線が遮断される場合においては、前方の赤外線センサ13aからの検知信号を受信してから、所定時間(T)が経過するまでに、後方の赤外線センサ13bからの検出信号を受信しているため、上述したステップS14において、遊技球払出処理が実行される。
また、球回収空間内を落下する他の遊技球により、前方の赤外線センサ13aから発せられる赤外線が遮断されている間に、入賞口に入った遊技球が、前方の赤外線センサ13aから発せられる赤外線が通過する位置に到達した場合においても、入賞口に入った遊技球により、前方の赤外線センサ13aから発せられる赤外線が遮断されないが、上記他の遊技球により前方の赤外線センサ13aから発せられる赤外線が遮断されてから、所定時間(T)が経過するまでに、上記入賞口に入った遊技球により後方の赤外線センサ13bが遮断されると、上述したステップS14において、遊技球払出処理が実行される。
【0140】
さらに、前方の赤外線センサ13aからの検出信号を受信してから所定時間(T)が経過するまでに、再度、前方の赤外線センサ13aからの検出信号を受信した場合は、前方の赤外線センサ13aから2回目の検知信号を受信した後に、上述したステップS12における処理により時間計測が開始され、所定時間(T)が経過するまでに、後方の赤外線センサ13bからの検出信号を受信すると、上述したステップS14において遊技球払出処理が実行されるようにすることもできる。
さらにまた、前方の赤外線センサ13aからの検出信号と、後方の赤外線センサ13bからの検出信号とを同時に受信した場合は、後方の赤外線センサ13bからの検出信号は無効とし、次に、上述したステップS12における処理により時間計測が開始され、所定時間(T)が経過するまでに、後方の赤外線センサ13bからの検出信号を受信すると、上述したステップS14において遊技球払出処理が実行されるようにすることもできる。
【0141】
次に本発明に係るパチンコ遊技装置の別の一例について図面に基づいて説明する。なお、以下の説明において、図6〜図10に示したパチンコ遊技装置10の構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付した。
図14は、本発明に係るパチンコ遊技装置の別の一例を模式的に示す拡大正面図であり、図15は、そのC−C線断面図である。
【0142】
図14に示すパチンコ遊技装置50では、遊技盤14の略中央の裏側に、アクティブマトリックス駆動方式の液晶パネル(図示せず)を備えた表示装置43と、表示装置43に対して光を照射するバックライト(図示せず)とを備えた表示装置(図示せず)が設けられている。この表示装置43には、図6及び図7に示した液晶パネル32と同じ地模様からなる背景画像と、4匹の豚を示すキャラクタ画像と、「7」−「6」−「7」の3つの変動図柄画像と、保留された可変表示ゲームの回数に対応した4つのハートを示す画像とが表示されている様子が示されている。
また、後述する絵柄フィルム15には、表示装置43に表示されている背景画像と同じ地模様が描かれており、それにより、遊技盤に描かれた絵柄と液晶パネルに表示される画像との融合が図られている。その結果、遊技盤を広く見せることができるとともに、遊技盤と一体化した新たな演出を行うことができる。
【0143】
図15に示すように、遊技盤14は、アクリル樹脂等の透明基板からなる。遊技盤14の前面には、絵柄フィルム15が張付されており、また、遊技盤14の裏面には、透過性の保護フィルム18が設けられている。絵柄フィルム15は、遊技盤14の前面に設けられるとともに、絵柄が描かれていない非絵柄描画領域15aと、絵柄が描かれた絵柄描画領域15bとからなる。従って、全体として、絵柄フィルム15及び保護フィルム18を含む遊技盤14は、表示装置43の前方部分が透過性となっている。
なお、絵柄フィルム15は、非絵柄描画領域15aに相当する部分が、刳り抜かれて開口部となっていてもよい。
【0144】
絵柄フィルム15及び保護フィルム18を含む遊技盤14は、本体枠12に組み込まれており、遊技盤14の裏面と本体枠12との間に形成された空間が球回収空間201である。大入賞口38、始動口44、一般入賞口54a〜54dのいずれか1に入った遊技球は、遊技盤14に形成された貫通口を通って、遊技球の裏側に設けられた球回収空間201に受け入れられることなる。
なお、図中には、一般入賞口54a、54cが示されており、一般入賞口54a、54cに入った遊技球は、遊技盤に形成された貫通孔154a、154cを通り、遊技盤14の裏側から排出され、球回収空間201に受け入れられる。
球回収空間201内を落下した遊技球は、本体枠12の下部の略中央の奥側にある排出部(図示せず)に集まり、パチンコ遊技装置50の外部へと排出される。
【0145】
なお、このとき、遊技球が上記排出部に集まり易いように、本体枠12の下部は、中央の奥側に向かって傾斜していることが望ましい。また、このようにすることにより、落下した遊技球が、後述する発光部及び受光部に衝突することを防止することができる。さらに、落下した遊技球が、本体枠12に衝突すると、大きな衝突音が生じてしまい、遊技の妨げとなるおそれがあるので、本体枠12の球回収空間201に隣接する面には、例えば、衝撃吸収材等が設けられていることが望ましい。
【0146】
次に、上述したパチンコ遊技装置50において、入賞口や始動口に入った遊技球を検知する方法について、図面を用いて説明する。
図16は、遊技盤14と本体枠12とを模式的に示した正面図である。
なお、説明の便宜上、遊技盤14上に設けられた複数の障害釘、始動口44及び一般入賞口54a〜54d、並びに、大入賞口38等についても、図示していない。
【0147】
遊技盤14には、貫通孔154a〜154d、144、148及びアウト口39が形成されており、これらを通った遊技球は、遊技盤14の裏側に形成された球回収空間201に受け入れられることになる。球回収空間201内を落下した遊技球は、本体枠12の下部の略中央の奥側にある排出部(図示せず)に集まり、パチンコ遊技装置50の外部へと排出される。
【0148】
本体枠12の球回収空間201に隣接する面(以下、隣接面ともいう)、及び、表示装置43の側部には、図16に示すように、12個の発光部360〜371と、12個の受光部380〜391とがそれぞれ対向するように設けられており、各発光部から発せられる赤外線が、対応する受光部によって受光されるように構成されている。球回収空間201の左側の隣接面には、発光部360〜363、及び、365が設けられ、また、表示装置43の右側部には発光部364が設けられているのに対して、球回収空間201の右側の隣接面には受光部380〜382、及び、384が設けられ、また、表示装置43の左側部には、受光部383、385が設けられている。各発光部360〜365から右上方向へ発せられた赤外線は、受光部380〜385によって受光されるのである。
【0149】
さらに、表示装置43の左側部には、発光部366が設けられ、また、球回収空間201の右側の隣接面には、発光部367〜371が設けられているのに対して、球回収空間201の左側の隣接面には、受光部386、及び、389〜391が設けられており、また、表示装置43の右側部には、受光部387、388が設けられている。各発光部366〜371から左上方向に発せられる赤外線は、受光部386〜391によって受光されるのである。
なお、表示装置43の縁の前方は、絵柄フィルムに描かれた不透明な絵柄により覆われているため、表示装置43の側部に設けられた、発光部及び受光部が遊技盤14を介して視認されない。このようにすることにより、表示装置43に設けられた発光部及び受光部が遊技盤14を介して遊技者に視認されることにより、遊技盤の美観が損なわれてしまうことを防止することができる。
また、上記発光部及び受光部は、表示装置43に埋設されるように設けられていてもよい。
【0150】
また、発光部360〜365及び受光部380〜385と、発光部366〜371及び受光部386〜391とは、上記隣接面に設けられているが、両者は同一平面上に設けられておらず、発光部360〜365及び受光部380〜385は、発光部366〜371及び受光部386〜391より手前側に設けられている。従って、図中において、発光部360〜365から発せられる赤外線と、発光部366〜371から発せられる赤外線とは交わっているように示されているが、厳密には交差せず、発光部360〜365から発せられる赤外線は、発光部366〜371から発せられる赤外線の手前側を通過するのである。
【0151】
上述した以外の本発明に係るパチンコ遊技装置50の構成要素については、図6〜図13を用いて説明したパチンコ遊技装置10と同様であるので、ここではその説明を省略する。
【0152】
【発明の効果】
本発明の弾球遊技機によれば、遊技盤は透明基板からなるため、可変表示部を遊技盤の裏側や遊技盤の裏側から少し離れた位置に設置することができ、この場合、遊技球通過領域を広くとることができ、遊技球の落下方向に多様性を持たせることができ、より面白みのあるパチンコ遊技を提供することができる。また、液晶パネルが遊技盤上に設けられていないため、遊技盤上に設けられる入賞口や始動口等によって可変表示部の表示領域が制限されることなく、従来の表示装置の表示領域より広い領域で演出画像等を表示することにより、鮮明で臨場感や躍動感に溢れた演出を行うことができる。
また、遊技盤の裏側には、球回収空間が形成されており、入賞口に入った遊技球が、該遊技盤の下側まで落下して回収されるため、遊技球を回収するための機器や装置等が不要となる。これらの機器や装置等により遊技盤の美観が損なわれることを防止することができるとともに、弾球遊技機の製造に係るコストを削減することができる。
【0153】
さらに、上記球回収空間を介して可変表示部を設けることができるため、入賞口等の位置に係らず遊技球通過領域と略同じ大きさの可変表示部を遊技盤の裏側に設けることも可能となる。このようにすることにより、通常であれば遊技盤等に描かれる絵柄等を模した画像を表示することも可能になるため、遊技盤等に描かれる絵柄に躍動感を与えることができる。また、通常であれば遊技盤等に描かれる絵柄等を、画像により鮮明に表示することができるため、例えば、遊技盤に設けられる始動口や入賞口が明るく照らし出されるように画像を表示するということも可能である。
さらにまた、上記球回収空間内を光が通過するように、発光部と受光部とを有する複数個の光センサが配置されており、上記光センサにより遊技球が検知されたとき、上記入賞口に遊技球が入ったと認識する入賞球認識手段を備えているので、上記複数個の光センサと入賞球認識手段とを用いることにより、入賞した遊技球を確実に認識することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明に係る遊技球となる透明基板に釘部材が嵌め込まれた様子を模式的に示す斜投影図であり、(b)は、透明基板に釘部材が嵌め込まれた様子を模式的に示す部分拡大断面図である。
【図2】(a)は、本発明の弾球遊技機に係る遊技盤及び可変表示部の構成の一例を模式的に示した正面図であり、(b)は、そのB−B線断面図である。
【図3】本発明の弾球遊技機に係る遊技盤及び可変表示部の構成の他の一例を模式的に示した縦断面図である。
【図4】(a)は、本発明に係る弾球遊技機の遊技盤の拡大断面図であり、(b)は、(a)に示した遊技盤の拡大背面図である。
【図5】本発明に係る弾球遊技機の遊技盤に設けられた入賞口の裏側に反射型の赤外線センサからの赤外線が通過する様子を模式的に示す拡大背面図である。
【図6】本発明に係るパチンコ遊技装置の一例を模式的に示す正面図である。
【図7】図6に示したパチンコ遊技装置の遊技盤面を模式的に示す拡大正面図である。
【図8】図7に示したパチンコ遊技装置のA−A線断面図である。
【図9】図7に示したパチンコ遊技装置の遊技盤、可変表示部(液晶パネル)及び板状体を模式的に示す分解斜視図である。
【図10】図7に示したパチンコ遊技装置の遊技盤及び板状体を模式的に示す正面図である。
【図11】本発明に係る液晶パネルを模式的に示す斜視図である。
【図12】本発明に係るパチンコ遊技装置の制御部を示すブロック図である。
【図13】本発明のパチンコ遊技装置において実行される入賞口に入った遊技球を認識する処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図14】本発明に係るパチンコ遊技装置の別の一例を模式的に示す拡大正面図である。
【図15】図14に示したパチンコ遊技装置のC−C線断面図である。
【図16】図14に示したパチンコ遊技装置の本体枠及び遊技盤を模式的に示す正面図である。
【符号の説明】
10、50 パチンコ遊技装置
14、64、214 遊技盤
32、232 液晶パネル(可変表示部)
43、199 表示装置
38 大入賞口
39 アウト口
44 始動口
54a〜54d 一般入賞口
65、67 釘部材
66、90 障害釘
70a、70b ガラス基板
71a、71b 偏光板
72a、72b 配向膜
73 液晶
74 スペーサ(液晶内)
75 液晶層
80 バックライト
81 導光体
82 反射シート
83 拡散シート
91 有底孔
100、110 板状体
101、111 中空部(球回収空間)
102、112 排出部
114a〜114d、115 球通路
144、154a〜154d、148 貫通孔
181〜183、260〜271、360〜371 発光部
191〜193、280〜291、380〜391 受光部
201 球回収空間
215 スペーサ
254a〜254d 入賞口

Claims (4)

  1. 1以上の入賞口が設けられた遊技盤を備えた弾球遊技機であって、
    前記遊技盤は透明基板からなるとともに、該遊技盤の裏側には、遊技球が落下し得る球回収空間が形成され、
    前記球回収空間内を光が通過するように、発光部と受光部とを有する複数個の光センサが配置されており、さらに、
    前記光センサにより遊技球が検知されたとき、前記入賞口に遊技球が入ったと認識する入賞球認識手段を備えたことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記光センサは、当該発光部から照射される光が前記遊技盤と略平行に前記入賞口の裏側を通過するように、配置されている請求項1に記載の弾球遊技機。
  3. 前記複数個の光センサのうち、少なくとも2個の光センサは、一の光センサの発光部から照射される光と、他の光センサの発光部から照射される光とが、前記入賞口の裏側で交点を結ばずに、該入賞口の裏側を異なる方向から通過するように配置されており、さらに、
    前記入賞球認識手段は、前記一の光センサにより遊技球が検知された直後に、当該遊技球が前記他の光センサにより検知されたとき、前記入賞口に遊技球が入ったと認識する請求項1又は2に記載の弾球遊技機。
  4. 前記遊技盤には、絵柄の描かれた絵柄フィルムが、前記絵柄が前方より視認し得るように配設されている請求項1〜3のいずれか1に記載の弾球遊技機。
JP2002331426A 2002-11-14 2002-11-14 弾球遊技機 Expired - Fee Related JP4466901B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002331426A JP4466901B2 (ja) 2002-11-14 2002-11-14 弾球遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002331426A JP4466901B2 (ja) 2002-11-14 2002-11-14 弾球遊技機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004160034A true JP2004160034A (ja) 2004-06-10
JP4466901B2 JP4466901B2 (ja) 2010-05-26

Family

ID=32808784

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002331426A Expired - Fee Related JP4466901B2 (ja) 2002-11-14 2002-11-14 弾球遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4466901B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006334072A (ja) * 2005-06-01 2006-12-14 Daiichi Shokai Co Ltd 遊技機
JP2008188127A (ja) * 2007-02-02 2008-08-21 Samii Kk 遊技機
JP2011183034A (ja) * 2010-03-10 2011-09-22 Daito Giken:Kk 遊技台
JP2015171647A (ja) * 2015-07-09 2015-10-01 株式会社三共 遊技機
JP2015198989A (ja) * 2015-07-09 2015-11-12 株式会社三共 遊技機

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006334072A (ja) * 2005-06-01 2006-12-14 Daiichi Shokai Co Ltd 遊技機
JP2008188127A (ja) * 2007-02-02 2008-08-21 Samii Kk 遊技機
JP2011183034A (ja) * 2010-03-10 2011-09-22 Daito Giken:Kk 遊技台
JP2015171647A (ja) * 2015-07-09 2015-10-01 株式会社三共 遊技機
JP2015198989A (ja) * 2015-07-09 2015-11-12 株式会社三共 遊技機

Also Published As

Publication number Publication date
JP4466901B2 (ja) 2010-05-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7114336B2 (ja) 遊技機
JP6980247B2 (ja) 遊技機
JP6889916B2 (ja) 遊技機
JP6307463B2 (ja) 遊技機
JP2008264070A (ja) 遊技機
JP4814179B2 (ja) 遊技機
JP2021058611A (ja) 遊技機
JP2004160029A (ja) 弾球遊技機
JP2016214756A (ja) 遊技機
JP4466901B2 (ja) 弾球遊技機
JP4300018B2 (ja) 弾球遊技機
JP2006223902A (ja) 弾球遊技機
JP2004141263A (ja) 遊技機
JP3868890B2 (ja) 弾球遊技機
JP3944063B2 (ja) 弾球遊技機
JP4322895B2 (ja) 弾球遊技機
JP2004160031A (ja) 弾球遊技機
JP2007117421A (ja) 遊技機
JP6486195B2 (ja) 遊技機
JP4255962B2 (ja) 弾球遊技機
JP3613598B2 (ja) 遊技機
JP4255963B2 (ja) 弾球遊技機
JP2020068816A (ja) 遊技機
JP2004141262A (ja) 遊技機
JP7471875B2 (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20040611

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20040616

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20060519

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060725

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060831

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20060921

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070313

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070425

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20070516

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20070601

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20090902

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091224

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100217

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130305

Year of fee payment: 3

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20101001

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20101001

A072 Dismissal of procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A072

Effective date: 20110201

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130305

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140305

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees