JP2004158980A - カラー画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】どのようなブロックサイズで非可逆圧縮された場合でも高精度に特定色領域を判定する。
【解決手段】スキャナ入力1の画像を4×4画素のブロックに分割して圧縮し、タグ5を付けてHDDに格納する。外部入力6の圧縮画像(8×8画素ブロック)にタグ7を付けてHDDに格納する。伸張は、識別部9のヘッダーを参照して入力方式に対応した伸張処理を行い、伸張後のRGB信号を黒判定12する際に、識別されたブロックサイズの大きさに応じた閾値を設定して黒判定する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カラー画像信号を取得して非可逆なブロック圧縮/伸張処理する、あるいは、非可逆なブロック圧縮処理がなされた圧縮形式のカラー画像信号を取得して伸張処理する系において、異なる圧縮ブロックサイズが設定可能あるいは受信可能であり、かつ、伸張後のカラー画像データから特定色領域を判定するカラー画像処理装置に関し、例えばカラー複写機やカラーファクシミリ等に好適な技術である。
【0002】
【従来の技術】
近年、多くのカラー複写機は、画像データを一旦メモリに蓄積する機能を備え、このメモリ蓄積機能によって例えば高速に連続して複数部のコピーが可能になる。また、メモリ蓄積機能と共に、1枚あたりのメモリ蓄積量を削減し、何枚分もの画像データを保持できる圧縮機能も備えられている。圧縮は、メモリ蓄積のみならず、外部機器への送信あるいは受信が可能な装置における転送効率を高める上でも重要であり、なかでも高圧縮率が期待できる非可逆圧縮への要求がとりわけ高い。
【0003】
ところで、複数種類の圧縮方式による圧縮画像の受信が可能である装置においては、スキャナ入力した画像データに対する圧縮方式と、外部機器から受信した圧縮画像の圧縮方式とが同一でない場合がある。スキャナ入力画像をメモリ蓄積しメモリから読み出した画像をプリンタ出力する、つまり外部インターフェースを介さない系においては、画質劣化を極力抑えつつある程度の高圧縮率が見込める非可逆圧縮が有効であるが、外部インターフェースを介する送受信向きの圧縮方式は画質、圧縮率以外にも汎用性があることが重要であり、例えばJPEGが適している。このように、それぞれに対する若干の要求の違いから、スキャナ入力用圧縮と外部送受信用圧縮とで異なる方式を採ることも場合によって有効な手法である。
【0004】
メモリに蓄積される圧縮形式の画像データの信号属性としては、外部のプリンタ等に転送して出力することを考慮すると、出力デバイスに依存しない信号、例えば、L*a*b*、sRGB等の標準色信号や、YIQ、YCbCr等の輝度・色差系信号や、プロファイル付きのRGB信号を用いるのがよい。そして、メモリから画像データを読み出してプリンタ出力する後段処理で出力デバイス依存のカラートナー色に対応したCMYK信号に変換する。このとき、従来から黒文字を概ね黒単色で出力している。これは、出力時の機械振動による色ずれ、グレーバランスの変動による色付きを極力抑えられるからである。そのため、従来の装置では、外部インターフェース後に黒文字を検出し、その検出結果を用いて適応的に黒文字用の処理を施している(例えば、特許文献1を参照)。
【0005】
前述した複数の圧縮方式による圧縮形式の画像データを保持できる装置において、圧縮方式に応じてパラメータ等を制御することにより、後段処理における黒文字検出を、より高精度に検出するができる。しかし、実際にどのようにパラメータ制御を行うかは、各圧縮方式に特有の癖があり単純ではない。特に、単位ブロックに分割してブロック単位で圧縮を行う「ブロック圧縮」では、ブロック歪に代表されるような、単位ブロックに対応した癖のある劣化が発生する。黒文字検出での黒判定のように、狭い色範囲の特定色を判定する場合、単位ブロックの大きさが判定に大きく影響する。
【0006】
また、外部インターフェースの前処理として、黒文字部のa*b*値を0に補正(R=G=Bにする等の処理も含む)しておき、外部インターフェースの後段で、a*=b*=0の画素を手がかりに黒文字検出結果を復号する画像処理装置がある(例えば、特許文献2を参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開平9−322007号公報
【特許文献2】
特開平8−98016号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記した装置において、例えばスキャナ画像入力に対する圧縮が4×4画素単位のブロック圧縮、外部送受信用圧縮が8×8画素単位のブロック圧縮として、前段でa*=b*=0にした黒文字部データが非可逆なブロック圧縮を通った場合の圧縮ブロックサイズの影響を考える。
【0009】
この場合、ブロックサイズの大きい8×8の方がブロック中にa*=b*=0化していない有彩画素が混入する可能性が高く、従って有彩画素の影響を受けて伸張後には、a*=b*=0の値を取らなくなる。つまり、後段で全く同一の無彩色判定を適用しても、8×8画素単位のブロック圧縮の方が黒検出精度がかなり劣る。このように、黒が塊で存在する場合、圧縮ブロックサイズの影響を顕著に受ける。
【0010】
本発明は上記した問題点に鑑みてなされたもので、
本発明の目的は、単位ブロック毎に非可逆圧縮されたカラー画像信号をメモリ蓄積する蓄積手段、メモリから読み出したカラー画像信号を伸張する伸張手段、伸張後のカラー画像データに対して特定色領域を判定する判定手段を有する装置において、前述のように、スキャナ入力画像と外部入力画像とで圧縮ブロックサイズが異なる場合、単位ブロックの大きさに応じて特定色領域を判定する判定手段を制御することにより、如何なる圧縮ブロックサイズで非可逆ブロック圧縮された場合にも高精度に特定色領域を判定するカラー画像処理装置を提供することにある。
【0011】
また、上記した例は、スキャナ入力画像/外部入力画像に関するものであるが、この他にも、画像処理モードに応じて圧縮ブロックサイズが異なる装置もある。更には、画像中においてエッジ情報等、所定の情報に応じて領域単位で圧縮ブロックサイズを異ならせる装置もある(例えば、特開平9−37246号公報)。
【0012】
本発明の他の目的は、上記したような装置にも本発明が適用され、同様に高精度な特定色領域判定を行うカラー画像処理装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明では、単位ブロック毎に非可逆圧縮されたカラー画像信号をメモリ蓄積する蓄積手段、メモリから読み出したカラー画像信号を伸張する伸張手段、伸張後のカラー画像データに対して特定色領域を判定する判定手段を有する装置において、前記単位ブロックの大きさが所定の条件に応じて可変であり、前記単位ブロックの大きさに応じて、前記判定手段を制御する。
【0014】
本発明の判定手段は、単位ブロックの大きさに応じて判定基準値を異ならせ、その判定基準値は、単位ブロックが大きいほど緩くする。
【0015】
本発明の判定手段は、単位ブロックの大きさに応じて参照領域サイズを異ならせ、その参照領域サイズは、単位ブロックが大きいほど、参照領域サイズを大きくする。
【0016】
本発明の単位ブロックの大きさは、頁単位で可変である。
【0017】
本発明では、異なる分光特性に基づき複数色成分のカラー画像信号を取得する第1の入力手段、外部インターフェースを介してカラー画像信号を取得する第2の入力手段を有し、単位ブロックの大きさは、前記第1および第2の入力手段に応じて可変である。
【0018】
本発明では、画像処理モードを所定の手段にて取得する手段を有し、単位ブロックの大きさは、画像処理モードに応じて可変である。
【0019】
本発明では、画像中の所定の特徴量を検出する手段を有し、単位ブロックの大きさは、特徴量に応じて領域単位で可変である。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面を用いて具体的に説明する。
【0021】
(実施例1)
図1は、本発明の実施例1の構成を示す。まず、メモリ蓄積以前の前段の処理について説明する。
【0022】
(1−1)前段処理:スキャナ入力の場合
スキャナ1から入力画像のRGB信号を取得し、入力したRGB信号に対して黒補正を行う。黒補正部2は、黒または無彩色部のRGB値が等しくなるよう補正を行う。前掲した特開平8−98016号公報と同様に、前段でも黒文字検出を行い、黒文字部だけに黒補正を適用すれば、後段での黒文字検出が簡易なものでも可能になる。黒補正後の画像データを、ブロック分割部3でブロック分割する。ここでは4×4画素単位のブロックとする。その後、圧縮部4でブロック単位の非可逆圧縮を行う。
【0023】
図2は、圧縮部の構成を示す。ブロック分割部3で切り出した4×4画素分のデータに対して、RGB→YIQ変換部401で信号空間の変換を行う。変換は次式による。
Y=0.30R+0.59G+0.11B
I=0.60R−0.28G−0.32B
Q=0.21R−0.52G+0.31B
本実施例ではYIQ信号を使用するが、YCbCr等、その他の輝度・色差信号でもよいし、L*a*b*等の明度・彩度信号でもよい。
【0024】
次に、4×4画素のYIQ信号に対して、DCT402においてDCT(離散コサイン変換)を行う。DCTはJPEGでも使用している直行変換の一種である。勿論、その他の直行変換を使用した圧縮方式も多々あり、それらを用いてもよい。量子化テーブル403で適当な量子化を行い、エントロピー符号化404により可変長圧縮する。なお、回転や電子ソートに有利である固定長圧縮を用いてもよい。
【0025】
上記したように4×4画素でブロック圧縮された画像に対して、ヘッダーとして、スキャナ入力タグ設定部5においてスキャナ入力画像であることを表すタグを付し、タグ付き圧縮形式でHDD(ハードディスクドライブ)8にメモリ蓄積する。
【0026】
(1−2)前段処理:外部入力の場合
外部入力部6は、外部機器からの画像データを受信可能なパスを持っており、ブロック圧縮された非可逆圧縮画像を受信する。ここではJPEG圧縮とする。JPEGについては国際標準方式であるため説明を省略するが、単位ブロックサイズは8×8画素である。スキャナ入力と同様、外部入力タグ設定部7において、外部入力画像であることを表すタグを付し、タグ付き圧縮形式でHDD8にメモリ蓄積する。
【0027】
次に、メモリ蓄積以降の後段の処理について説明する。
(2)後段処理
HDD8に蓄積されている画像データを読み出す。その際、まず、画像入力手段識別部9では、ヘッダーを参照して該画像データがスキャナ入力画像であるか、外部入力画像であるかの情報を取得する。伸張部10では、スキャナ入力画像であった場合は4×4画素単位でスキャナ入力用圧縮方式に対応した伸張処理を行い、外部入力画像であった場合は8×8画素単位でJPEG伸張処理を行う。
【0028】
図3は、スキャナ入力画像に対する伸張処理の構成を示す。伸張処理は図2の圧縮処理と逆の処理を行う。圧縮された符号は復号部406で量子化値に戻され、逆量子化テーブル407により周波数係数に復元される。IDCT408により逆DCTされ、更にYIQ→RGB変換部409でRGB信号に復号される。
【0029】
伸張後は、色補正部14においてCMY信号に変換し、UCR部15において下色除去および墨生成を行い、プリンタ出力のカラートナー色に対応したCMYK信号を取得する。UCR部15は、黒文字判定部13による黒文字判定結果に基づいて、黒文字部では下色除去量および墨量を増やし概ね黒単色とし、非黒文字部では逆に下色除去量および墨量を抑えてCMYトナーを有効に使用する。また、黒文字判定は、エッジ判定部11と黒判定部12の両者の結果を基に、エッジかつ黒である場合に黒文字であると判定する。なお、特開平8−98016号公報のように前段で黒文字部を無彩色化しておく方式を使う場合は、黒判定部のみ、あるいは、黒判定部+簡易なエッジ判定等で良い。
【0030】
図4は、エッジ判定部11でのエッジ判定の構成を示す。エッジ量検出フィルタ(1)101、エッジ量検出フィルタ(2)102、エッジ量検出フィルタ(3)103、エッジ量検出フィルタ(4)104では、例えば図5に示す4種類の7×7のフィルタ(a)〜(d)を使用して、マスキング処理を行う。そして、それら4つの出力のうち絶対値105〜108が最大のものを最大値選択部109で選択する。選択した信号を2値化部110で所定の閾値で2値化処理して文字エッジ候補画素を検出し、膨張処理部111で最終的に文字領域を判定する。膨張処理は、例えば注目画素を中心とした周辺3×3の文字エッジ候補画素を参照し、1つでも文字エッジ候補画素があれば注目画素を文字領域とする処理であり、比較的細い文字であれば文字中も含めて文字判定されるし(膨張量を大きくすればもっと太い文字まで文字判定される)、また、文字エッジ検出の途切れを補正する効果もある。
【0031】
図6は、黒判定部12での黒判定の構成を示す。まず、圧縮/伸張後のRGB信号からmax(R,G,B)−min(R,G,B)値を算出する。これとは別の彩度に相当するような信号でもよく、例えば伸張後、RGBに戻す前のYIQ信号のIQ値から、max(|I|,|Q|)または|I|+|Q|または√(I^2+Q^2)等の信号を求め、使用してもよい。このようにして算出した彩度相当信号を、閾値判定部122において閾値で2値判定する。閾値と彩度相当信号を比較し彩度相当信号の方が大きければ有彩、小さければ無彩とする。無彩部を黒部としてもよいし、更に濃度閾値を設けて所定濃度以上の無彩部を黒としてもよい。有彩/無彩を判定する閾値を、入力手段識別信号を受けて閾値設定部123に設定する。入力手段識別信号は、スキャナ入力画像であるか外部入力画像であるかを示す信号である。スキャナ入力の場合は圧縮ブロックサイズが4×4であるので、例えば閾値を3として、max(R,G,B)−min(R,G,B)<3を黒判定し、外部入力の場合は8×8であるので、例えば閾値を6としてmax(R,G,B)−min(R,G,B)<6を黒判定する。ブロックサイズが大きい方を緩い閾値(=黒判定されやすいような閾値)に設定する。なお、黒判定部だけでなくエッジ判定部も圧縮ブロックサイズに応じて制御してもよく、同様に判定制度の向上が期待できる。
【0032】
以上、本実施例によれば、スキャナ入力画像と外部入力画像とでブロックサイズの異なる非可逆ブロック圧縮処理が施された場合でも、後段の黒文字判定における黒判定において、該ブロックサイズに応じて判定基準値を制御するため、圧縮ブロックサイズに依らず良好に黒領域を検出することができる。
【0033】
(実施例2)
実施例1では、後段処理の黒判定を彩度相当信号の閾値判定で行う例を示した(図6)。本実施例では、更に周辺画素情報も参照してより高精度に黒判定を行う例を示す(図7)。併せて、圧縮ブロックサイズに応じた黒判定の制御もより微細な制御を行う。
【0034】
図7は、本発明の実施例2の構成を示す。まず、ブロックバッファ124において、所定ブロック領域を切り出し、ブロック内の各画素について実施例1と同様に彩度相当信号max(R,G,B)−min(R,G,B)を算出する。ブロックバッファ124で切り出すブロック領域の大きさは、ブロックサイズ設定部125において入力手段識別信号に応じて制御する。ブロックサイズ制御については後述する。
【0035】
次に、算出した彩度相当信号に対して、重みを乗算する。重みは本実施例ではLUTで与えられるものとし、入力手段識別信号を受けて、LUT選択部131で選択される。図8は、重み用LUTの一例であり、彩度相当信号が6以下のデータを黒判定に使用するようなテーブルで構成されている。例えば、これを外部入力画像の圧縮ブロックサイズ8×8に対して適用し、スキャナ入力の4×4に対するLUTは彩度相当信号3以下のみが有効になるようなLUTを適用する。平均値算出部128では、重み付け後の信号のブロック内平均値を算出する。そして、閾値判定部129において閾値設定部130で設定した閾値を用いて2値判定する。この閾値は固定、若しくは、実施例1と同様に、圧縮ブロックサイズが大きいときに黒判定されやすくなるように閾値を制御する。
【0036】
ブロックサイズ制御について説明する。実施例1の図6でも説明したように、圧縮ブロックサイズが大きい場合に判定閾値を緩くするのは黒領域検出に非常に有効あるが、一方で、本来有彩色であるところが無彩色として判定される誤検出が増える恐れもある。そこで、圧縮ブロックサイズが大きく判定閾値を緩めた場合は、同時に、周辺画素の参照領域を広げて黒部の密度や連続性といった情報(本実施例では重み付け後の平均値で判定している)も加味して判定すると良好な判定が行える。従って、スキャナ入力(圧縮ブロックサイズが4×4)の場合は、例えば参照ブロックサイズを3×3とし、外部入力の場合(圧縮ブロックサイズが8×8)の場合は、重み付けで有効になる彩度相当信号の範囲や閾値判定の閾値を緩めると同時に参照ブロックサイズを7×7に拡大する。
【0037】
以上、本実施例によれば、実施例1の圧縮ブロックサイズに依らず良好に黒領域を検出できる効果を保ちつつ、更に、周辺画素情報を参照し、参照領域サイズを圧縮ブロックサイズに応じて制御するため、有彩色部での誤検出を抑制することができる。
【0038】
なお、実施例1、2ともに外部入力画像用の圧縮の方が圧縮ブロックサイズが大きいとして説明しているが、逆の場合もありうる。その場合も、圧縮ブロックサイズと対応させて同様に制御できる。
【0039】
(実施例3)
実施例1ではスキャナ入力画像用のブロック圧縮と外部入力画像用のブロック圧縮とでブロックサイズが異なる例を示したが、本実施例では画像処理モードに応じてブロック圧縮のブロックサイズを切り換える実施例である。
【0040】
図9は、本発明の実施例3の構成を示す。圧縮が可変長かつブロック圧縮の場合、一般に、印画紙写真等の比較的平坦な画像では大きなブロックを用いることにより圧縮率を稼ぎ、文字エッジや網点といった起伏部が多い画像では小さなブロックを用いることにより高周波成分を保存すると、高圧縮率で劣化の少ない良好な画像情報を保持できるとされている。
【0041】
そこで、本実施例では、モード設定部21で取得した画像処理モードに応じて、ブロック分割部23においてブロックサイズを切り換える。写真モードでは8×8画素、文字モードでは4×4画素を単位ブロックとする。モード情報の取得は、図9のように操作パネルでユーザが指定する方法でもよいし、自動で原稿種を判定して取得する方法でも可能である。取得したモード情報はモード情報付加部25において画像ヘッダーにモード情報を書きこんでおく。ヘッダーに書き込んだモード情報をHDD26から圧縮画像を読み出した後にモード情報参照部27で読み出し、該モードに応じて伸張処理28および黒判定部30を制御する。黒判定部30は、実施例1と同様に、ブロックサイズの大きい写真モードの方が文字モードよりも緩い判定基準となるよう設定する。実施例2の様に周辺情報を参照して判定する場合は、参照範囲を文字モードよりも広くとる。
【0042】
以上、本実施例によれば、画像処理モードに応じてブロックサイズの異なる非可逆ブロック圧縮処理が施された場合でも、後段の黒文字判定における黒判定で、該ブロックサイズに応じて判定基準値や参照範囲を制御するため、圧縮ブロックサイズに依らず良好に黒領域を検出することができる。
【0043】
(実施例4)
前述した実施例1〜3では、非可逆ブロック圧縮におけるブロックサイズの切り換えを、頁単位で実施する例を示した。本実施例は、画像中の領域毎に適応的に切り換える実施例である。
【0044】
実施例3では、画像処理モードに応じてブロックサイズを切り換えて非可逆ブロック圧縮する例を示したが、文字/写真モードのように混在原稿を想定した画像処理モードでは、1枚の画像中で適応的にブロックサイズを切り換えることが要求される(例えば特開平9−37246号公報を参照)。
【0045】
そこで、本実施例では像域分離等、何らかの特徴量によりブロックサイズを切り換える。図10は、本発明の実施例4の構成を示す。特徴量抽出部41は、エッジまたは網点部を検出するものであるとする。図11のように、8×8画素内にエッジまたは網点と判定された画素があるとき、ブロック分割部43は8×8画素を4つの4×4画素ブロックにブロック分割し、それ以外の領域ではそのまま8×8画素ブロックとしてブロック分割する。また、伸張時のために領域毎のブロック分割サイズを圧縮画像データに合成して保存しておく。HDD45から圧縮画像を読み出した時に同時に領域毎のブロック分割情報も読み出す。読み出したブロック分割情報に応じて、伸張部47において伸張処理する。黒判定部49では、8×8画素ブロックで圧縮/伸張された領域に属する画素に対する判定基準は、4×4画素ブロックで圧縮された領域に属する画素に対する判定基準よりも緩くする。周辺情報を参照して判定する場合は、参照範囲を4×4で圧縮/伸張された領域よりも広くとる。
【0046】
以上、本実施例によれば、画像中の特徴量に応じて非可逆ブロック圧縮のブロックサイズを異ならせて圧縮処理された場合でも、後段の黒文字判定における黒判定で、ブロックサイズに応じて領域毎に判定基準値や参照範囲を制御するため、圧縮ブロックサイズに依らず画像中のどの領域においても良好に黒領域を検出することができる。
【0047】
なお、上記実施例では、4×4画素と8×8画素をブロック圧縮の単位サイズとした例を示したが、これ以外のサイズでも本発明が適用できることは言うまでもない。また、ブロック圧縮でない圧縮処理が施された画像や、非圧縮画像に対しても、1×1画素単位のブロック圧縮と見なせば本発明を適用することができ、同様に黒判定精度の向上に効果がある。
【0048】
本発明は、圧縮ブロックサイズと特定色判定の判定基準や判定参照領域サイズとの関係に関する発明であるが、非可逆ブロック圧縮/伸張と、特定色判定との処理フローの間に、変倍処理を備える装置に本発明を適用した場合には、圧縮ブロックサイズに変倍処理も加味して、双方により特定色判定を制御すればよい。
【0049】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明によれば、以下のような効果が得られる。
(1)単位ブロック毎に非可逆圧縮されたカラー画像信号をメモリ蓄積する蓄積手段、メモリから読み出したカラー画像信号を伸張する伸張手段、伸張後のカラー画像データに対して特定色領域を判定する判定手段を有する装置において、圧縮の単位ブロックの大きさが所定の条件に応じて可変である場合、該単位ブロックに大きさに応じて、特定色領域を判定する判定手段を制御するため、如何なる圧縮ブロックサイズで非可逆ブロック圧縮された画像に対しても高精度に特定色領域を判定することができる。
(2)圧縮の単位ブロックの大きさに応じて特定色判定の判定基準値を異ならせるため、如何なる圧縮ブロックサイズで非可逆ブロック圧縮された画像に対しても高精度に特定色領域を判定することができる。
(3)圧縮の単位ブロックの大きさに応じて特定色判定の参照領域サイズを異ならせるため、如何なる圧縮ブロックサイズで非可逆ブロック圧縮された画像に対しても高精度に特定色領域を判定しつつ、特定色領域以外の領域での誤り検出を極力防止することができる。
(4)スキャナ入力画像と外部入力画像とで非可逆ブロック圧縮の単位ブロックの大きさが異なる場合においても、単位ブロックの大きさに応じて、特定色領域を判定する判定手段を制御するため、いずれの入力画像に対しても高精度に特定色を判定することができる。
(5)画像処理モードに応じて非可逆ブロック圧縮の単位ブロックの大きさが異なる場合においても、単位ブロックの大きさに応じて、特定色領域を判定する判定手段を制御するため、画像処理モードに依らず高精度に特定色を判定することができる。
(6)画像中の所定の特徴量に応じて領域毎に非可逆ブロック圧縮の単位ブロックの大きさが異なる場合においても、単位ブロックの大きさに応じて、特定色領域を判定する判定手段を制御するため、どの領域においても高精度に特定色を判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の構成を示す。
【図2】圧縮部の構成を示す。
【図3】スキャナ入力画像に対する伸張処理の構成を示す。
【図4】エッジ判定部の構成を示す。
【図5】
(a)〜(d)はエッジ量検出フィルタを示す。
【図6】黒判定部の構成を示す。
【図7】本発明の実施例2の構成を示す。
【図8】重み用LUTの一例を示す。
【図9】本発明の実施例3の構成を示す。
【図10】本発明の実施例4の構成を示す。
【図11】原画像(a)に対するブロック分割(b)の例を説明する図である。
【符号の説明】
1 スキャナ入力部
2 黒補正部
3 ブロック分割部
4 圧縮部
5 スキャナ入力タグ設定部
6 外部入力部
7 外部入力タグ設定部
8 HDD
9 画像入力手段識別部
10 伸張部
11 エッジ判定部
12 黒判定部
13 黒文字判定部
14 色補正部
15 UCR

Claims (9)

  1. 単位ブロック毎に非可逆圧縮されたカラー画像信号をメモリ蓄積する蓄積手段と、前記蓄積手段から読み出したカラー画像信号を伸張する伸張手段と、伸張後のカラー画像データに対して特定色領域を判定する判定手段とを備えたカラー画像処理装置であって、前記単位ブロックの大きさは、所定の条件に応じて可変であり、前記単位ブロックの大きさに応じて前記判定手段を制御することを特徴とするカラー画像処理装置。
  2. 前記判定手段は、前記単位ブロックの大きさに応じて判定基準値を異ならせることを特徴とする請求項1記載のカラー画像処理装置。
  3. 前記判定基準値は、前記単位ブロックが大きいほど、緩くすることを特徴とする請求項2記載のカラー画像処理装置。
  4. 前記判定手段は、前記単位ブロックの大きさに応じて参照領域サイズを異ならせることを特徴とする請求項1記載のカラー画像処理装置。
  5. 前記参照領域サイズは、前記単位ブロックが大きいほど、参照領域サイズを大きくすることを特徴とする請求項4記載のカラー画像処理装置。
  6. 前記単位ブロックの大きさは、頁単位で可変であることを特徴とする請求項1記載のカラー画像処理装置。
  7. 前記所定の条件は、異なる分光特性に基づき複数色成分のカラー画像信号を取得する第1の入力手段、または外部インターフェースを介してカラー画像信号を取得する第2の入力手段から入力される何れかの画像信号であり、前記単位ブロックの大きさは、前記第1および第2の入力手段から入力される画像信号に応じて可変であることを特徴とする請求項1記載のカラー画像処理装置。
  8. 前記所定の条件は画像処理モードであり、前記単位ブロックの大きさは、前記画像処理モードに応じて可変であることを特徴とする請求項1記載のカラー画像処理装置。
  9. 前記単位ブロックの大きさは、画像中の所定の特徴量に応じて領域単位で可変であることを特徴とする請求項1記載のカラー画像処理装置。
JP2002321353A 2002-11-05 2002-11-05 カラー画像処理装置および方法 Expired - Fee Related JP4209174B2 (ja)

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