JP2004157646A - 集積回路の検証装置、検証方法および集積回路検証用のインターフェースモデルの生成方法 - Google Patents

集積回路の検証装置、検証方法および集積回路検証用のインターフェースモデルの生成方法 Download PDF

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和祥 竹村
Osamu Ogawa
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Abstract

【課題】従来、RTLモデルと動作モデルが混在したシステムにおいて、クロック精度でシミュレーションするために、インターフェースモデルを設けて動作モデルとRTLモデルの入出力の整合性を取っているが、複雑なコントローラと冗長なメモリサイズのためにシミュレーション速度が低下していた。
【解決手段】RTLモデル101から動作モデル403への信号伝播のタイミング調整を行うために、入出力プロトコルに従った必要な数だけの遅延素子(108,109)を各信号線に介在させたインターフェースモデル102を構成し、このインターフェースモデル102でRTLモデル101と動作モデル103とを仲介接続する。これにより、コントローラを不要化する。また、必要なデータのみを保持することでメモリサイズの最適化を図る。これによって、シミュレーションの高精度化と高速化とを実現する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、集積回路の設計、特にシステムオンチップ化に対応するための設計にかかわり、設計上流における検証の技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、電子機器内の集積回路の製造においては、例えばメモリ、プロセッサなどの種類ごとのLSIを半導体チップ上に形成した後、各チップをプリント配線基板などの母基盤上に実装していた。
【0003】
ところが、近年、電子機器のより広範な利用を図るべく、集積回路の小型化、軽量化、省電力化および低コスト化の要求が高まっている。このような傾向は、特にデジタル情報家電の分野において、より顕著にみられる。そして、これに応じて、半導体メーカーは、その研究開発の重心をメモリからシステムLSIに移行させている。
【0004】
かかるシステムLSIは、具体的には、メモリや各種の論理回路を単一のチップ上に設けるいわゆるシステムオンチップ化によって実現される。そして、システムオンチップ化に際しては、構造が異なる素子を共通の基盤上に形成するためのプロセス技術が必要になるとともに、その設計技術においても、大きな変革が要求される。
【0005】
そこで、このシステムオンチップ化に対応した設計技術として、設計工程の上流でシステムの機能検証や性能推定を実施し、早い段階からシステムのバグや性能を見極める技術が必要になってくる。設計工程の第1段階においては、アルゴリズムや機能をC言語、C++言語のようなソフトウエア言語で記述した動作モデルを用いて機能シミュレーションを行い、第2段階として、より精度の高い検証を行うためにVerilog−HDL、VHDLのようなハードウエア記述言語を用いてRTLモデルを作成し、機能や詳細タイミングの検証を実施することが一般的に行われている。しかし、システムLSIの大規模・複雑化によりRTLモデルでのシミュレーション時間が非常に長くかかるために、設計期間の長期化が問題となってきた。
【0006】
そこで、一部のRTLモデルをシミュレーション速度の速い動作モデルに置き換え、動作モデルとRTLモデルの抽象度の違いを吸収するためのインターフェースモデルを用意して、全体として高い精度を保ちながら高速なシミュレーションを行う検証方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0007】
【特許文献1】
特開2001−101247号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の構成では、各バスプロトコルに従ってコントローラを用意する必要がある。このコントローラは一般に複雑なものとなる。そして、複雑なコントロールによるオーバーヘッドが大きくなり、シミュレーション速度の低下をもたらす。
【0009】
また、1つの処理サイクルに関係するすべての信号のデータをサイクルごとに記憶する必要があるため、冗長で余分なメモリサイズが必要になるといった問題がある。
【0010】
そこで、シミュレーション速度の改善のためにはコントローラ部の改善、メモリサイズの最適化が必要になる。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明は集積回路の検証装置について、次のような手段を講じる。すなわち、動作レベルで記述された動作モデルとレジスタトランスファレベル(RTL)で記述されたRTLモデルとが混在してなる集積回路において、前記動作モデルと前記RTLモデルをインターフェースモデルによって仲介接続し、そのインターフェースモデルを、前記動作モデルと前記RTLモデルとの間の各入出力信号ごとに前記動作モデルのトランザクションの取り込みタイミングに対してタイミング調整を行うクロック同期の遅延素子を内蔵したものに構成してある。
【0012】
この構成による作用は次のとおりである。RTLモデルから出力されるタイミングの異なる各信号の伝播を、1つの動作モデルのタイミング(トランザクションサイクル)に合わせる。そして、各信号線の遅延値はRTLモデルと動作モデルとの間の信号伝播のプロトコルによって決まるが、この遅延値に対応するクロック同期の遅延素子(フリップフロップなど)をインターフェースモデルに内蔵させる。すなわち、インターフェースモデルにおいて、各信号をそれぞれ必要なクロック数だけ遅延させ、動作モデルに対しては、そのトランザクションの取り込みタイミングに合わせて信号取り込みを行わせる。これにより、RTLモデルでは数サイクル必要な処理を、動作モデルでの1サイクル(トランザクションサイクル)で実行するようにタイミング調整することができる。
【0013】
以上のように、遅延素子によって信号伝播を所定時間だけ遅延させることで各信号の動作モデルへの取り込みタイミングを調整するので、従来必要とされていた複雑なコントローラが不要になる。また、サイクルごとに全ての信号線のデータを記憶する冗長なメモリサイズは不要となり、メモリサイズを削減することができる。以上の相乗により、高精度かつ高速なシミュレーションが可能となる。
【0014】
上記構成において、インターフェースモデルは、入出力信号ごとに所要数の遅延素子を備える。このインターフェースモデルは、遅延素子のみで構成することが可能である。RTLモデルと動作モデルとの間の信号伝播のプロトコルによって各信号の出力タイミングが異なっても、そのタイミングのずれを吸収するだけの数の遅延素子を介在させることだけで、取り込みタイミング調整を実現することができる。
【0015】
上記集積回路の検証装置を集積回路の検証方法として記述すると、次のようになる。すなわち、動作レベルで記述された動作モデルとレジスタトランスファレベルで記述されたRTLモデルが混在してなる集積回路において、前記RTLモデルと動作モデルとの間の信号伝播のプロトコルに従ってアドレス信号、データ信号および書き込み制御信号を出力するステップと、前記出力された各信号が前記動作モデルのトランザクションの取り込みタイミングに合わせて取り込まれるように前記各信号を各々必要量だけ遅延させるステップと、前記遅延させた各信号を前記取り込みタイミングに同期させて前記動作モデルに取り込むステップとを含む。この集積回路の検証方法によれば、上記同様の作用を発揮する。
【0016】
上記において好ましい態様は、前記インターフェースモデルがさらに次のような応答信号生成部を備えることである。すなわち、その応答信号生成部は、前記RTLモデルからの要求信号に対する前記動作モデルからの応答信号に代わる応答信号を生成し、かつその応答信号を前記RTLモデルに返すものである。
【0017】
この構成による作用は次のとおりである。上記のような各信号の取り込みタイミング調整を遅延素子だけでは実現できない入出力プロトコルの場合がある。つまり、RTLモデルからの要求信号に対して動作モデルから応答信号を返すようなハンドシェイクのプロトコルの場合がある。このような場合においても、インターフェースモデルにおける応答信号生成部は、動作モデルに代わって、RTLモデルからの要求信号に対して応答信号を生成出力するので、上記同様に、複雑なコントローラを不要化し、メモリサイズを削減する状態での高精度かつ高速なシミュレーションを実現することができる。
【0018】
1つの動作モデルを複数のRTLモデルが共用する場合の集積回路の検証装置としては、上記インターフェースモデルにおける応答信号生成部を次のように構成することが好ましい。すなわち、前記動作モデルが複数のRTLモデルに接続される場合に、前記応答信号生成部は、前記動作モデルで用いるフラグ情報を参照し、フラグが既に立っているときは処理を中断し、フラグが立っていないときはフラグを立てた上で前記応答信号を生成し、応答信号出力後に前記フラグをリセットするように構成されていることである。また、この場合に、インターフェースモデルは、前記応答信号生成部が前記応答信号を生成するまでは前記遅延素子へのクロック入力をゲーティッドして前記遅延素子を動作させない構成とする。
【0019】
上記のフラグ情報は動作モデルに対する現在のアクセス状況をモニタするものである。あるRTLモデルからの要求信号に対して、応答信号生成部は動作モデルのフラグ情報を参照する。既に他のRTLモデルからの要求に対して応答しているときはフラグが立っている。このような場合には、信号遅延の処理を中断する。フラグが立っていない場合に限り、そこでフラグを立てて他のRTLモデルからの要求には応答しないようにした上で、応答信号生成部は動作モデルに代わって応答信号を生成し、応答信号を出力した後にはフラグをリセットする。インターフェースモデルにおける遅延素子に対するクロックは応答信号が成立したときに有効となり、各信号の遅延伝播が実行される。すなわち、動作モデルが複数のRTLモデルからランダムにアクセスされる場合において、前記動作モデルへのアクセスを排他的にコントロールし、制御の輻輳を回避する。フラグにより排他制御するため、応答信号が発生するまでは遅延素子が動作せず、情報が不測に消えることを防止する。したがって、上記同様に、複雑なコントローラを不要化し、メモリサイズを削減する状態での高精度かつ高速なシミュレーションを実現することができる。
【0020】
上記の集積回路の検証装置を集積回路の検証方法として記述すると、次のようになる。すなわち、動作レベルで記述された動作モデルとレジスタトランスファレベルで記述された複数のRTLモデルが混在してなる集積回路において、前記RTLモデルと動作モデルとの間の信号伝播のプロトコルに従ってリクエスト信号とデータ信号を出力するステップと、前記リクエスト信号に基づいて前記動作モデルで用いるフラグ情報を参照するステップと、フラグが既に立っているときは処理を中断する一方、フラグが立っていないときはフラグを立てた上で前記リクエスト信号に対する応答信号を生成し、応答信号生成後に前記フラグをリセットするステップと、前記応答信号に基づいて前記出力された各信号が前記動作モデルのトランザクションの取り込みタイミングに合わせて取り込まれるように前記各信号を各々必要量だけ遅延させるステップと、前記遅延させた各信号を前記動作モデルに取り込むステップとを含む。この集積回路の検証方法によれば、上記同様の作用を発揮する。
【0021】
上記の集積回路の検証装置または検証方法に関連して、前記インターフェースモデルを生成する方法の発明として、次のものは有用である。
【0022】
1つには、動作レベルで記述された動作モデルとレジスタトランスファレベルで記述されたRTLモデルが混在してなる集積回路において、前記RTLモデルの入出力のタイミング情報に基づいて、前記出力信号の前記動作モデルでの取り込みタイミングを基準として各出力信号の遅延値を求めるものである。これによれば、インターフェースモデルの遅延素子数を自動的に求めることができる。すなわち、インターフェースモデルの生成が容易なものになる。
【0023】
もう1つは、上記同様の集積回路において、前記RTLモデルの入出力のタイミング情報に基づいて、前記RTLモデルからの要求信号に対応した応答信号の遅延値に相当する遅延素子数を、前記要求信号の遅延値から前記応答信号の遅延値を引いたものとするものである。応答信号は要求信号をトリガとして出力を開始し実際のタイミングとはずれてしまうが、要求信号で補正を掛けることによって簡単に遅延素子数を求めることができる。この場合も、インターフェースモデルの生成が容易なものになる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、本発明はこの実施の形態に何等限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲においては種々なる態様で実施し得る。
【0025】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における集積回路の検証装置の構成を示すブロック図である。図1において、101はクロックサイクル精度をもったRTLモデルである。なお、このRTLモデル101に代えて、出力ピンレベルでサイクル精度をもったバスサイクルモデル(BCAモデル)とする場合もある。103は1つまたは複数のクロックサイクルで構成される入出力の1つの処理サイクルを1つのトランザクションという単位で処理する動作モデルである。102はRTLモデル101と動作モデル103とを仲介接続し、RTLモデル101の抽象度と動作モデル103の抽象度の違いを吸収してシステム全体としてクロックサイクル精度でシミュレーションを実行するためのインターフェースモデルである。104はRTLモデル101から出力されるアドレス信号、105はRTLモデル101から出力されるデータ信号、106はRTLモデル101から出力される書き込み制御信号である。107は動作モデル103に入力されるトランザクションレベルの信号であり、RTLモデル101から出力されるアドレス信号104、データ信号105および書き込み制御信号106を1つの信号として含む信号である。108は、RTLモデル101からの出力信号が動作モデル103に入力されるタイミングを調整するために出力信号を遅延させるためのポジティブエッジ同期のフリップフロップである。109はRTLモデル101からの出力信号が動作モデル103に入力されるタイミングを調整するために出力信号を遅延させるためのネガティブエッジ同期のフリップフロップである。
【0026】
以上のように構成された集積回路の検証方法について、その動作一例を図2および図3を用いて説明する。
【0027】
図2は、RTLモデル101からインターフェースモデル102を介して動作モデル103へデータを書き込む処理フローを示したフローチャートであり、図3は、RTLモデル101から動作モデル103へのデータ書き込みプロトコルの一例を表したタイミングチャートである。
【0028】
まず、クロック信号CLKのポジティブエッジに同期してアドレス信号ADRが出力され、続いてクロック信号CLKのネガティブエッジに同期してデータ信号DATAと書き込み制御信号ENが出力される(ステップ201)。
【0029】
次に、インターフェースモデル102にある遅延素子(108,109)によって各信号を遅延素子の数だけ遅延させる(ステップ202)。
【0030】
つまり、図3(A)のタイミングチャートが図3(B)のようになり、アドレス信号ADRの取り込みタイミングT1、および、データ信号DATAおよび書き込み制御信号ENの取り込みタイミングT2が動作モデル103での入力信号であるトランザクション信号107の取り込みタイミングT3まで遅延され、タイミングT3で全ての信号(アドレス信号ADR、データ信号DATAおよび書き込み制御信号EN)を正確に取り込むことが可能になる(ステップ203)。
【0031】
以上の処理をトランザクションサイクルが処理するまで繰り返す(ステップ204)。
【0032】
このように、複数クロックサイクルの処理を1つのトランザクションサイクル(TRANSサイクル)の処理として扱うことにより、シミュレーションの高速化を実現する。
【0033】
動作モデル103からRTLモデル101へのデータ読み込み動作の場合は、データ信号DATAの向きが反対になり、遅延素子も動作モデル103からRTLモデル101へ向かう方向に接続することによって実現可能である。ただし、書き込みの場合のデータ信号および読み込み制御信号の遅延値は少なくなる。
【0034】
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2における集積回路の検証装置の構成を示すブロック図である。図4において、401はクロックサイクル精度をもったRTLモデルである。なお、このRTLモデル401に代えて、出力ピンレベルでサイクル精度をもったバスサイクルモデル(BCAモデル)とする場合もある。403は1つまたは複数のクロックサイクルで構成される入出力の1つの処理サイクルを1つのトランザクション単位で処理する動作モデルである。402はRTLモデル401と動作モデル403とを仲介接続し、RTLモデル401の抽象度と動作モデル403の抽象度の違いを吸収してシステム全体としてクロックサイクル精度でシミュレーションを実行するためのインターフェースモデルである。404はインターフェースモデル402と同様のインターフェースモデル、405はRTLモデル401と同様のRTLモデル(またはBCAモデル)である。406はRTLモデル401から出力されるデータ信号、407はRTLモデル401から出力されるリクエスト信号、408はインターフェースモデル402から出力されるアクノリッジ信号である。409は動作モデル403に入力されるトランザクションレベルの信号であり、RTLモデル401から出力されるデータ信号406およびリクエスト信号407を1つの信号として含む信号である。410は、RTLモデル401からの出力信号が動作モデル403に入力されるタイミングを調整するために出力信号を遅延させるためのポジティブエッジ同期のフリップフロップである。411はRTLモデル401からの出力信号が動作モデル403に入力されるタイミングを調整するために出力信号を遅延させるためのネガティブエッジ同期のフリップフロップである。412はRTLモデル401からのリクエスト信号407に対する動作モデル403のアクノリッジ信号408を生成するための応答信号生成部である。414はアクノリッジ信号408が返ってくるまでデータ信号406とリクエスト信号407の遅延を止めるためにクロックをゲーティッドするAND回路である。415は動作モデル403が複数のRTLモデルや動作モデルから同時にアクセスされた場合の排他制御を行うためのフラグであり、応答信号生成部(412,413)からアクノリッジ信号408を生成するために参照され、リセットされる。
【0035】
以上のように構成された集積回路の検証方法について、その動作一例を図5および図6を用いて説明する。
【0036】
図5はRTLモデル401からインターフェースモデル402を介して動作モデル403へデータを書き込む処理フローを示したフローチャートであり、図6はRTLモデル401から動作モデル403へのデータ書き込みプロトコルの一例を表したタイミングチャートである。
【0037】
まず、クロック信号CLKのポジティブエッジに同期してリクエスト信号REQおよびデータ信号DATAが出力される(ステップ501)。
【0038】
次に、リクエスト信号REQおよびデータ信号DATAが遅延段数分だけ遅延される(ステップ502)。
【0039】
リクエスト信号REQをトリガとして応答信号生成部412がACKフラグ415をチェックする(ステップ503)。
【0040】
フラグが立っていれば、動作モデル403が他のモデルからアクセスされているため1クロック進め(ステップ504)、リクエスト信号REQおよびデータ信号DATAの遅延を止めるためゲーティッドクロックにより遅延素子のクロック供給を停止する(ステップ505)。
【0041】
もし、フラグが立っていなければ、アクセス可能な状態なので、動作モデル403においてフラグを立てた上で、応答信号生成部412でアクノリッジ信号ACKを生成するとともに、RTLモデル401へアクノリッジ信号ACKを出力してからフラグのリセットを行う(ステップ506)。
【0042】
トランザクション取り込みタイミングT7で全ての信号を取り込む(ステップ507)。
【0043】
トランザクションサイクルが終了するまですべての処理を繰り返す(ステップ508)。
【0044】
以上のように、RTLモデルからのリクエスト信号に対して動作モデルが生成すべきアクノリッジ信号を、動作モデルに代えて応答信号生成部が生成する。この場合に、動作モデルにおいてフラグを用い、インターフェースモデルはリクエストがあったときにフラグを参照することによって、アクノリッジ信号ACKの生成の判断を行うことにより、ハンドシェイクのようなプロトコルにも対応することが可能である。
【0045】
(実施の形態3)
本発明の実施の形態1および実施の形態2におけるインターフェースモデルの生成方法の一例を図7、図8を用いて説明する。
【0046】
図7は、実施の形態1の入出力プロトコルを示したタイミングチャートである。TRANS取り込みのタイミングを基準として、データ信号DATAおよび書き込み制御信号ENの取り込みタイミングが1クロック前にあり、アドレス信号ADRの取り込みタイミングが3/2クロック前にあることを求める。
【0047】
図8は、プロトコル別に図7で求めた信号線ごとの遅延パラメータを表形式で表現した表である。
【0048】
図7から図8を計算し、各信号線ごとの遅延パラメータだけ遅延素子を挿入し、トランザクションのタイミングを調整する。これは、タイミングチャートがあれば自動的に計算可能である。
【0049】
実施の形態2においては、ACK信号の遅延値の求め方が異なり、ACK信号の遅延段数はACK遅延パラメータではなく、REQ遅延パラメータからACK遅延パラメータを引いた値になる。これはACK信号生成ブロックがREQ信号をトリガとしてすぐにACK信号を出力するためであり、この影響を考慮するためである。
【0050】
以上、インターフェースモデルの構成をタイミングチャートから生成される表を用いて容易に構築することが可能である。
【0051】
【発明の効果】
本発明によれば、クロックサイクル精度のRTLモデルとトランザクション精度の動作モデルが混在したシステム全体をクロック精度でかつ高速にシミュレーション可能という効果を奏する。また、従来必要であった複雑なコントロールが不要になるとともに、複雑なコントロールによるシミュレーションオーバーヘッドを削減して、高速シミュレーションを実現することができる。また、必要な信号だけを遅延させて取り出すので、不要なデータを記憶しておく記憶素子を削減して、メモリサイズ制限することができる。
【0052】
また、ハンドシェイクのようにリクエスト信号に対する応答信号が動作モデルに必要とされる入出力プロトコルに対しても、動作モデルにフラグを用意してインターフェースモデル内にフラグをチェックしてリセットする機能ブロックを用意することにより、上記同様の効果を発揮させることができる。
【0053】
また、RTLモデルの入出力のタイミング情報に基づいて、各出力信号の遅延値を求めて、遅延素子数を自動的に求めるので、インターフェースモデルの生成が容易なものになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における集積回路の検証装置の構成を示すブロック図
【図2】実施の形態1の集積回路の検証装置の動作を示すフローチャート
【図3】実施の形態1の集積回路の検証装置の入出力プロトコルの一例を示すタイミングチャート
【図4】本発明の実施の形態2における集積回路の検証装置の構成を示すブロック図
【図5】実施の形態2の集積回路の検証装置の動作を示すフローチャート
【図6】実施の形態2の集積回路の検証装置の入出力プロトコルの一例を示すタイミングチャート
【図7】本発明の実施の形態3の集積回路検証用のインターフェースモデルの生成方法における入出力プロトコルの一例を示したタイミングチャート
【図8】実施の形態3の集積回路検証用のインターフェースモデルの生成方法において信号線ごとの遅延パラメータを表形式で表現した図
【符号の説明】
101,401,405 RTLモデル
102,402,404 インターフェースモデル
103,403 動作モデル
104 アドレス信号
105,406 データ信号
106 書き込み制御信号
107,409 トランザクション信号
108,410 ポジティブエッジ同期の遅延素子
109,411 ネガティブエッジ同期の遅延素子
407 リクエスト信号
408 アクノリッジ信号
412,413 応答信号生成部
414 ゲーティッドクロック用のAND回路
415 フラグ

Claims (10)

  1. 動作レベルで記述された動作モデルと、レジスタトランスファレベルで記述されたRTLモデルと、前記動作モデルと前記RTLモデルを仲介接続するインターフェースモデルとを備え、前記インターフェースモデルは、前記動作モデルと前記RTLモデルとの間の各入出力信号ごとに前記動作モデルのトランザクションの取り込みタイミングに対してタイミング調整を行うクロック同期の遅延素子を内蔵したものに構成されていることを特徴とする集積回路の検証装置。
  2. 前記インターフェースモデルは、前記入出力信号ごとに所要数の前記遅延素子を備える請求項1に記載の集積回路の検証装置。
  3. 前記インターフェースモデルは、前記遅延素子のみで構成されている請求項1または請求項2に記載の集積回路の検証装置。
  4. 前記インターフェースモデルは、前記RTLモデルからの要求信号に対する前記動作モデルからの応答信号に代わる応答信号を生成し、かつその応答信号を前記RTLモデルに返す応答信号生成部を備える請求項1から請求項3までのいずれかに記載の集積回路の検証装置。
  5. 前記応答信号生成部は、前記動作モデルが複数のRTLモデルに接続される場合に、前記動作モデルで用いるフラグ情報を参照し、フラグが既に立っているときは処理を中断し、フラグが立っていないときはフラグを立てた上で前記応答信号を生成し、応答信号出力後に前記フラグをリセットする請求項4に記載の集積回路の検証装置。
  6. 前記インターフェースモデルは、前記応答信号生成部が前記応答信号を生成するまでは前記遅延素子へのクロック入力をゲーティッドして前記遅延素子を動作させない請求項4または請求項5に記載の集積回路の検証装置。
  7. 動作レベルで記述された動作モデルとレジスタトランスファレベルで記述されたRTLモデルが混在してなる集積回路において、
    前記RTLモデルと動作モデルとの間の信号伝播のプロトコルに従ってアドレス信号、データ信号および書き込み制御信号を出力するステップと、
    前記出力された各信号が前記動作モデルのトランザクションの取り込みタイミングに合わせて取り込まれるように前記各信号を各々必要量だけ遅延させるステップと、
    前記遅延させた各信号を前記取り込みタイミングに同期させて前記動作モデルに取り込むステップとを含むことを特徴とする集積回路の検証方法。
  8. 動作レベルで記述された動作モデルとレジスタトランスファレベルで記述された複数のRTLモデルが混在してなる集積回路において、
    前記RTLモデルと動作モデルとの間の信号伝播のプロトコルに従ってリクエスト信号とデータ信号を出力するステップと、
    前記リクエスト信号に基づいて前記動作モデルで用いるフラグ情報を参照するステップと、
    フラグが既に立っているときは処理を中断する一方、フラグが立っていないときはフラグを立てた上で前記リクエスト信号に対する応答信号を生成し、応答信号生成後に前記フラグをリセットするステップと、
    前記応答信号に基づいて前記出力された各信号が前記動作モデルのトランザクションの取り込みタイミングに合わせて取り込まれるように前記各信号を各々必要量だけ遅延させるステップと、
    前記遅延させた各信号を前記動作モデルに取り込むステップとを含むことを特徴とする集積回路の検証方法。
  9. 動作レベルで記述された動作モデルとレジスタトランスファレベルで記述されたRTLモデルが混在してなる集積回路において、
    前記RTLモデルの出力信号のタイミング情報に基づいて、前記出力信号の前記動作モデルでの取り込みタイミングを基準として各出力信号の遅延値を求めることを特徴とする集積回路検証用のインターフェースモデルの生成方法。
  10. 動作レベルで記述された動作モデルとレジスタトランスファレベルで記述されたRTLモデルが混在してなる集積回路において、
    前記RTLモデルの出力信号のタイミング情報に基づいて、前記RTLモデルからの要求信号に対応した応答信号の遅延値に相当する遅延素子数を、前記要求信号の遅延値から前記応答信号の遅延値を引いたものとすることを特徴とする集積回路検証用のインターフェースモデルの生成方法。
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