JP2004153139A - セラミック配線基板、それを用いた部品実装済み配線基板、及びそれらの製造方法 - Google Patents

セラミック配線基板、それを用いた部品実装済み配線基板、及びそれらの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】半田ブリッジングを効果的に防止できるセラミック配線基板を提供する。
【解決手段】基板側端子パッド155は、表面誘電体層250の主表面よりもパッド主表面P1が引っ込んで位置するものとなるように該表面誘電体層250中に埋設さる。表面誘電体層250の主表面には、基板側端子パッド155に対応する位置に、基板側端子パッドの主表面を露出させる凹部251が開口し、該凹部251に基板側端子パッド155と導通する半田接続部102が充填される。基板側端子パッド155は、表面全面が金属メッキ層155n,155aにより覆われてなり、該金属メッキ層155n,155aの凹部内への露出部を除いた部分が、表面誘電体層250により覆われる。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、セラミック配線基板、それを用いた部品実装済み配線基板、及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】
特開2001−044323号公報
【0003】
従来、配線基板、例えば、LSIやICあるいはディスクリート部品などの半導体部品を搭載したり、あるいは基板内部に種々の厚膜印刷素子を作りこんだりした配線基板として、比較的高密度の配線が可能な多層セラミック配線基板が多用されている(例えば特許文献1等を参照)。この多層セラミック配線基板はセラミック誘電体層と金属配線層とを交互に積層したものであり、必要に応じてその表面に半導体部品が実装される。このようなセラミック配線基板は、例えば移動体通信機器をはじめとする高周波機器に多用され、特に携帯電話や無線LANあるいは光通信インターフェース等の分野での需要増加が著しい。
【0004】
上記のようなセラミック基板への部品実装は、例えば、部品側端子パッドと基板側端子パッドとを、半田バンプや印刷形成された半田ペーストパターンを挟む形で位置合わせし、リフローすることによりなされる(いわゆるフリップチップボンディング)。近年、上記のような高周波機器においては、高性能化及び多機能化の流れを受けて、使用するセラミック基板の配線が複雑化し、また、実装されるLSIやICの集積度も加速度的に増大している。当然、限られたスペース内に必要な機能を盛り込むために、小型化の要求も厳しくなっている。その結果、基板側端子パッドの数が増え、パッド形成間隔(ピッチ)は縮小の一途をたどっている。また、基板主表面上には、基板側端子パッドに近接して、配線部などのパッド以外の導体部が形成されることもあり、その間隔も縮小傾向にある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この種のセラミック基板では、従来、パッドに対する半田濡れを改善することにより、部品実装の確実性を高めようとしていた。パッドの半田濡れは、例えばパッドの半田接合面にAuメッキを施すことにより大幅に改善される。しかし、上記のようにパッドや他の導体部の配置間隔が小さくなった場合は、濡れ性が良好であることが一概に有利であるとは限らなくなってきた。すなわち、Auは腐食電位が極端に高いため、不働態酸化膜がほとんど形成されない。従って、図22に示すように、金メッキ層155aの表面の半田濡れ角φは小さく、溶融した半田の流れも非常に起こりやすい。その結果、パッド形成間隔が小さくなると、金メッキ層155a上を流れた半田がパッド外の領域にはみ出して、隣のパッドとの間で短絡を起こすことがある。このような現象は半田ブリッジングと呼ばれ、部品実装不良に直結する。つまり、半田接合の確実性を高めるためにパッドの半田濡れ性を改善すると、半田ブリッジングの発生頻度も高くなるため、パッドのファインピッチ化や配線の高集積化に対応できなくなるジレンマを生ずるのである。
【0006】
また、配線部など、パッド以外の導体部が基板表面に露出形成されている場合は、この配線部とパッドとの形成間隔が小さくなると、半田リフロー時に、パッド外に流れ出した半田が該導体部との間でブリッジングを起こす問題も生じやすくなる。こうしたブリッジングを避けるためには、パッドに直結される配線部(いわゆる引き回し配線部)も基板内に埋設し、ビアによりパッドと結合することが有効である。しかし、引き回し配線部は、基板全体の金属配線部からみればごく一部のものに過ぎず、その少数の配線部のために、埋設用のセラミック層をわざわざ一層追加することは非常に不経済である。
【0007】
本発明の課題は、パッドの半田接合の確実性を損なうことなく、パッド同士あるいはパッドと他の導体部とのブリッジングを効果的に防止できるセラミック配線基板と、それを用いた部品実装済み配線基板、及びそれらの製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】
上記課題を解決するために、本発明のセラミック配線基板は、
セラミック誘電体層と金属配線層とが積層された基板本体と、
電子部品を、半田接続部を介して面実装するために、基板本体の主表面に形成された、金属配線層と導通する基板側端子パッドとを有し、
基板本体の表面部をなすセラミック誘電体層を表面誘電体層として、基板側端子パッドは、表面誘電体層の主表面よりもパッド主表面が引っ込んで位置するものとなるように該表面誘電体層中に埋設されてなり、かつ、表面誘電体層の主表面には、基板側端子パッドに対応する位置に、基板側端子パッドの主表面を露出させる凹部が開口してなり、
基板側端子パッドの表面全面が金属メッキ層により覆われてなり、該金属メッキ層の凹部内への露出部を除いた部分が、表面誘電体層により覆われることを特徴とする。この凹部は、基板側端子パッドと導通する半田接続部が充填されているか、又はその充填が予定されたものである。
【0009】
また、本発明の部品実装済み配線基板は、
上記本発明のセラミック配線基板と、
部品側端子パッドを有し、基板側端子パッドに該部品側端子パッドが半田接続部を介して接続されることにより、セラミック配線基板の基板本体の主表面に面実装された電子部品と、を有することを特徴とする。
【0010】
さらに、本発明の部品実装済み配線基板の製造方法は、上記本発明の部品実装済み配線基板を製造するために、本発明のセラミック配線基板の基板側端子パッドを露出させる凹部内に半田を配置し、電子部品の部品側端子パッドを、半田を介して対向配置し、その後リフロー熱処理することを特徴とする。
【0011】
上記本発明のセラミック配線基板によると、基板本体の表面部をなす表面誘電体層に凹部が開口し、その凹部の底面にパッド主表面が露出する構造となる。そして、半田リフローにより電子部品を接続する際には、この凹部内に溶融半田が充填されるので、凹部外、すなわちパッド外への半田の流出が起こりにくくなる。その結果、パッドがファインピッチ化したり、基板主表面にて配線などの導体部がパッドに近接して形成される場合にも、半田ブリッジングの発生を効果的に抑制することができる。また、部品実装前に、基板側端子パッド上に半田ペーストによりバンプパターンを形成し、これをリフロー熱処理して半田バンプとする工程を実施することもできるが、このバンプ用のリフロー時にも同様に半田ブリッジングを抑制することができる。
【0012】
また、本発明のセラミック基板においては、基板側端子パッドの耐食性の向上や半田濡れ性の改善のため、基板側端子パッドの表面が金属メッキ層(例えばNi系メッキ層、Au系メッキ層さらにはそれらを積層した複合メッキ層)にて覆される。該金属メッキ層は、その凹部内への露出部を除いた部分、つまり基板側端子パッドの外周縁に相当する部分が、金属メッキ層が表面誘電体層内に埋め込まれるので、半田接続部に強い引張力等が加わったとき、メッキ層の剥離が非常に起こりにくく、ひいては半田接続部の接合強度に優れる。なお、メッキ層を複数層に形成する場合は、その一部のメッキ層のみをセラミック誘電体粉末層形成工程に先立って形成し、残りのメッキ層を、例えばセラミック誘電体粉末層を焼成する二次焼成工程後に形成するようにしてもよい。例えばNi系メッキ層を下地として、その上にAu系メッキ層を形成する場合は、最後のAu系メッキ層を二次焼成工程後に形成すれば、高価なAu系金属のメッキ量を削減できるので経済的である。
【0013】
本発明のセラミック基板においては、表面誘電体層を、基板側端子パッドのパッド主裏面よりも表層側に位置するセラミック誘電体層としたとき、該表面誘電体層と、パッド主裏面よりも内層側に位置する形で該表面誘電体層と接するセラミック誘電体層(以下、「内部隣接誘電体層」ともいう)とは、同一材質のセラミックにて構成することが望ましい。すなわち、表面誘電体層と内部隣接誘電体層とが異なるセラミックに構成されていると、焼成時の収縮率や熱膨張係数の不一致のため、焼成時あるいは焼成後の冷却時に基板に反りやクラックなどの不具合を生じる場合がある。しかしながら、これらを同一材質のセラミックで構成すると、表面誘電体層と内部隣接誘電体層との焼成収縮及び冷却時の熱収縮等を一致させることができ、上記のような不具合の発生を効果的に抑制できる。また、表面誘電体層と内部隣接誘電体層との結合力も強まり、層間クラック等も発生しにくくなる。特に、表面誘電体層を含む全てのセラミック誘電体層を同一材質のセラミック(例えば、後述のガラスセラミック)にて構成すると、上記の効果が一層顕著となり、また、工程及びその管理の大幅な簡略化を図ることができる。
【0014】
セラミック誘電体層を構成するセラミックは、ガラス相と当該ガラス相よりも高融点のセラミック粒子(以下、「セラミックフィラー」ともいう)を混合したガラスセラミックが、以下のような利点を有しているので、本発明に好適に使用できる:
▲1▼誘電体基板表面の焼き上げ時の表面平滑性に優れる;
▲2▼ガラス相の軟化点と配合比率調整により、配線層の材質として特に高融点の金属を用いなくとも、セラミックとの同時焼成が可能になる。
【0015】
ガラスセラミックとしては、ホウケイ酸系ガラスあるいはホウケイ酸鉛系ガラスにアルミナ等のセラミックフィラーを40〜60重量部添加した系が、金属配線部との同時焼結性が良好で好ましい。 また、セラミックフィラーは、アルミナ含有量を98%以上としたアルミナ質セラミック、ムライト質セラミック、窒化アルミニウムセラミック、窒化珪素セラミックあるいは炭化珪素セラミックよりなるものを本発明に好適に使用できる。さらに、ガラスセラミックとの同時焼成に好適な金属配線層の材質としては、Ag、Au、Cuのいずれかを主成分とするものを好適に使用することができる。具体的には、Ag系(Ag単体、Ag−金属酸化物(Mn、V、Bi、Al、Si、Cu等の酸化物)、Ag−ガラス添加、Ag−Pd、Ag−Pt、Ag−Rh等)、Au系(Au単体、Au−金属酸化物、Au−Pd、Au−Pt、Au−Rh等)、Cu系(Cu単体、Cu−金属酸化物、Cu−Pd、Cu−Pt、Cu−Rh等)等の低抵抗材料から選ばれるものを用いることができる。
【0016】
実装する電子部品に複数の端子パッドが設けられている場合は、基板側端子パッドも、部品側端子パッドに対応させる形で複数設ける。これらの複数の基板側端子パッドは、表面誘電体層の主表面から一定深さ位置にある仮想的な基準面に沿ってパッド主裏面が配列する形で、表面誘電体層中に埋設することができる。このような構造とすることで、以下のような効果が達成される:
▲1▼複数の基板側端子パッドの主表面を、上記基準面に合わせてそろえることができ、フリップチップボンディングによる電子部品実装の確実性をより高めることができる;
▲2▼内部隣接誘電体層上に基板側端子パッドをスクリーン印刷等により一括形成でき、その上を覆う表面誘電体層も単一層として形成できるので、工程の簡略化を図ることができる。
【0017】
また、上記基準面上には、複数の基板側端子パッドと共に、該基板側端子パッドの少なくとも一部のものと導通する金属配線層を配置することができる。この金属配線層は、基板側端子パッドに直結される、いわゆる引き回し配線部として機能するものであり、基板側端子パッドと該引き回し配線部との距離が近接した場合でも、基板側端子パッドが表面誘電体層に形成された凹部内に埋設されていることから、半田によるブリッジングの発生を効果的に抑制できる。また、ブリッジングを避けるために、引き回し配線部を基準面(すなわち基板側端子パッドの配置面)よりも内層側に埋設する必要がなく、引き回し配線部専用の埋設用誘電体層やビアの形成が全く不要となる。この場合、基板側端子パッドは凹部内に露出させ、他方、引き回し配線部(基板側端子パッドに直結される金属配線層)は、表面誘電体層にて全体を覆うことができる。このようにすると、引き回し配線部に対する半田ブリッジングの発生を略完全に排除することができる。
【0018】
高集積化あるいは小型化の進んだセラミック基板においては、基板側端子パッドのパッド寸法(パッド主表面の面積を円換算した直径にて表される)が200μm以下(特に、100μm以下:下限値は例えば80μm程度)に縮小したものが多く使用されるようになってきている。この場合、上記基準面上において、最も近接する基板側端子パッド同士の距離又は基板側端子パッドと金属配線層との距離(特に、100μm以下:下限値は例えば80μm程度)も縮小し、半田ブリッジングの発生が従来著しかった。しかし、本発明の適用により、このようなセラミック基板においても半田ブリッジングの発生を極めて効果的に抑制することができる。
【0019】
次に、表面誘電体層に形成される凹部の内周面は、基板側端子パッドの外周縁よりも内側に位置させることができる。これにより、表面誘電体層の凹部内周面を含む部分は、パッド主表面の外縁部を前述の金属メッキ層と共に覆うパッド外縁被覆部とされる。このようなパッド外縁被覆部を形成すると、半田接続部を介して電子部品を実装したとき、実装済みの電子部品を剥離させる向きに外力が作用しても、パッドの基板からの離脱が生じにくくなる。その結果、半田接続部を介した部品結合力、すなわち部品剥離等に対する機械的強度をさらに高めることができる。特にパッド外縁被覆部が、高強度のセラミックで形成されることで、該効果は一層高められているといえる。
【0020】
凹部の内周面は、パッド主表面と切り立ち面状に交わる構成とすれば形成が容易であるが、半田リフロー時において、凹部内周面とパッド主表面との交差位置、つまり、凹部底面の周縁隅部に気泡等が残留しやすくなる問題がある。特に、凹部に半田ペーストを充填してバンプパターンを形成し、これをリフローして凹部内に半田バンプを形成しようとする場合は、気泡形成により見かけの半田バンプの体積が増加し、バンプ高さのバラツキを生じやすくなる。そこで、凹部の内周面には、パッド主表面と接続する端部側にて少なくとも、該パッド主表面に近づくほど内径を縮小させる縮径部を形成すると、上記のような周縁隅部への気泡残留を効果的に抑制することができる。例えは、縮径部はテーパ形状(テーパ面)に形成することができるが、この場合、パッド主表面と前記縮径部の内周面とのなす角度を75°以上85°以下とすることが望ましい。角度が85°を超えると気泡残留が懸念され、75°未満では、基板主表面へのテーパ面の投影面積が大きくなり、パッド間のデッドスペース増大につながるので好ましくない。
【0021】
上記本発明のセラミック基板を製造するには、大別すると2つの方法がある。一つは、基板側端子パッドの全面を覆う形で表面誘電体層を形成し、その表面誘電体層の基板側端子パッドに対応する位置に、凹部を後加工で形成する方法(以下、凹部後加工法ともいう)である、もう一つは、焼成前のセラミック誘電体粉末層の段階で基板側端子パッドに対応する位置に凹部を形成し、焼成により凹部を有した表面誘電体層を同時形成してしまう方法である(以下、凹部焼成法ともいう)。各方法とも、表面誘電体層を除いた部分を一次焼成して、焼成済みの基板予備体とし、基板側端子パッドの形成された該基板予備体上にセラミック誘電体粉末層を形成し、さらにそのセラミック誘電体粉末層を二次焼成して表面誘電体層とする方法が採用される。具体的には、以下の本発明の製造方法を採用できる。
【0022】
(凹部後加工法)
特許請求の範囲に記載の通りの、以下の工程を有する。
・積層体形成工程:セラミック誘電体層となるべきセラミックグリーンシートと、配線層となるべき配線層金属粉末パターンとを交互に積層し、さらに最上層に位置するセラミックグリーンシートに基板側端子パッドとなるべきパッド金属粉末パターンを形成して積層体となす。
・一次焼成工程:該積層体を焼成して基板予備体を得る。
・セラミック誘電体粉末層形成工程:基板予備体の主表面を、基板側端子パッドとともに、表面誘電体層の少なくとも一部となるべきセラミック誘電体粉末層にて覆う。
・パッドメッキ工程:セラミック誘電体粉末層形成工程に先立って、焼成済みの基板側端子パッドの表面全面に金属メッキ層を形成する。
・二次焼成工程:セラミック誘電体粉末層が形成された基板予備体を焼成することにより、該セラミック誘電体粉末層を表面誘電体層とする。
・表面誘電体層の基板側端子パッドに対応する部分を除去して凹部となす。
【0023】
(凹部焼成法)
特許請求の範囲に記載の通りの、以下の工程を有する。
・積層体形成工程:セラミック誘電体層となるべきセラミックグリーンシートと、配線層となるべき配線層金属粉末パターンとを交互に積層し、さらに最上層に位置するセラミックグリーンシートに基板側端子パッドとなるべきパッド金属粉末パターンを形成して積層体となす。
・一次焼成工程:積層体を焼成して基板予備体を得る。
・セラミック誘電体粉末層形成工程:基板予備体の主表面を、基板側端子パッドを露出させるための凹部を有した、表面誘電体層の少なくとも一部となるべきセラミック誘電体粉末層にて覆う。
・パッドメッキ工程:セラミック誘電体粉末層形成工程に先立って、焼成済みの基板側端子パッドの表面全面に金属メッキ層を形成する。
・二次焼成工程:セラミック誘電体粉末層が形成された基板予備体を焼成することにより、該セラミック誘電体粉末層を表面誘電体層とする。
【0024】
セラミック誘電体粉末層の形成は、セラミック誘電体粉末ペーストの塗付によりペースト塗付層として形成するか、あるいは、セラミックグリーンシートの積層により形成するか、のいずれかを採用できる。
【0025】
凹部後加工法は、焼成後の表面誘電体層において、周知の微細加工技術を適用することにより、凹部を高精度に形成できる利点がある。特に、凹部の形成寸法公差を±10μm以下としたい場合、例えばパッド寸法が100μm以下(より望ましくは50μm以下)、あるいは近接するパッドや導体部との間隔が100μm以下(より望ましくは50μm以下)の仕様が採用される場合においても、比較的容易に対応できる利点がある。微細加工技術としてはフォトリソグラフィー技術や超音波加工なども採用できるが、レーザー加工を用いると、加工精度と加工能率との両立を図ることが容易であり、本発明に好適である。具体的には、焼成済みの表面誘電体層をレーザー穿孔することにより、凹部を形成するようにする。
【0026】
他方、凹部焼成法は、凹部を焼成前に形成することになる。従って、焼成後の表面誘電体層に凹部を形成するための、後工程が不要な分だけ能率的である。なお、セラミック誘電体粉末層をペースト塗付層として形成する場合は、スクリーン印刷により凹部パターンを同時形成することができる。この場合は、焼成後に凹部をレーザー加工により後加工形成する方法と比べれば、凹部の形成精度は多少劣るが、工程簡略化の効果が特に高い。また、セラミック誘電体粉末層をセラミックグリーンシートの積層により形成する場合は、ドリル穿孔等により該セラミックグリーンシートに凹部を形成できる。この場合、焼成済みの基板側端子パッドもしくは未焼成のパッド金属粉末パターンに凹部を正確に位置決めして重ね合わさせる必要があるが、セラミックグリーンシートへの凹部形成工程を別段取りにて実施できるので、基板製造のサイクルタイムを短縮できる利点がある。いずれの態様も、パッド寸法が比較的大きい(例えば200μm以上)基板の製造により好適であるといえる。
【0027】
他方、ペースト塗付層の形成やセラミックグリーンシートの積層により、セラミック誘電体粉末層を基板側端子パッドを覆う形で形成し、その後、該セラミック誘電体粉末層をレーザー穿孔することにより凹部を形成することもできる。セラミック誘電体粉末層状態でのレーザー穿孔は、焼成による収縮のバラツキが若干生ずるものの、焼成後にレーザー穿孔する方式に準ずる凹部形成精度を達成することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を用いて説明する。
図1は、本発明のセラミック配線基板の一実施例である高周波用多層セラミック配線基板(以下、単に基板ともいう)2の外観を示し、図2はその断面を模式的に示すものである。基板2はセラミック誘電体層50と金属配線層30とが積層された基板本体3を有し、その主表面には、電子部品100を、半田接続部102を介して面実装するための基板側端子パッド155が、複数配列した形で形成されている。各基板側端子パッド155は、各々金属配線層30とビア35を介して導通する。また、各金属配線層30同士も、セラミック誘電体層50を厚さ方向に貫く層間ビア135により互いに電気的に接続される。
【0029】
他方、電子部品100は部品側端子パッド101を有し、基板側端子パッド155にこれら部品側端子パッド101が半田接続部102を介して接続されることにより、セラミック配線基板2の基板本体3の主表面に面実装され、基板2とともに部品実装済み配線基板1を構成する。電子部品100は、例えばICやLSIなど、部品側端子パッド101を多数有した半導体集積回路部品であり、基板本体3の主表面上には、それら部品側端子パッド101に対応する複数の基板側端子パッド155が、図1に示すように、縦横所定の間隔で配列したパッドアレー154を形成している。なお、電子部品は、あるいはトランジスタ、FET、ダイオード、コンデンサ、コイルなどのディスクリート部品を含むものであってもよい。
【0030】
本実施形態の基板2では、金属配線層30は高周波伝送線路の要部をなし、ノイズ防護用のシールド部として機能する接地導体層56a,56bが随伴したものとして構成されている。接地導体層56a,56bは、金属配線層30と同様の方法により、セラミック誘電体層50を略全面に渡って被覆する形で形成されてなる。図2では、金属配線層30が接地導体層56a,56b間に挟み込まれ、高周波伝送線路がいわゆるストリップラインとして形成されているが、表層側の接地導体56aを省略してマイクロストリップラインを形成してもよい。この場合、基板本体3の表層部をなすセラミック誘電体層50の表面に、金属配線層を露出形態にて形成することもできる。高周波伝送線路の形態は、この他にもスロットライン、コプレーナウェーブガイドなどを採用できる。
【0031】
なお、本実施形態の基板2では、金属配線層30のほかに、コンデンサ54、インダクタ53及び抵抗器55などの種々の厚膜回路素子が作りこまれているが、厚膜回路素子を特に有さない、金属配線層のみを有する基板として構成することも可能である。また、本発明において高周波信号とは、800MHz以上の周波数を有した信号を意味する。
【0032】
セラミック誘電体層50を構成する誘電体材料は、本実施形態ではホウケイ酸系ガラスあるいはホウケイ酸鉛系ガラスにアルミナよりなるセラミックフィラーを40〜60重量部添加したガラスセラミックが用いられている。また、金属配線層30に使用される金属の材質は、本実施形態では、Cu系金属(例えばCu単体)よりなるものを使用している。
【0033】
図4に示すように、基板本体3の表面部をなすセラミック誘電体層を表面誘電体層250として、基板側端子パッド155は、表面誘電体層250の主表面よりもパッド主表面P1が引っ込んで位置するものとなるように該表面誘電体層250中に埋設されている。本実施形態においては、表面誘電体層250を含む全てのセラミック誘電体層50,250が、同一材質のガラスセラミックにより形成されてなる。
【0034】
表面誘電体層250の主表面には、基板側端子パッド155に対応する位置に、の主表面を露出させる凹部251が開口してなり、該凹部251に基板側端子パッド155と導通する半田接続部102が充填されている。各基板側端子パッド155は、パッド寸法D(主表面の面積を円換算した直径にて定義される)が80μm以上200μm以下であり、隣接する基板側端子パッド155,155のパッド間ピッチS(主表面外周縁同士の最短縁間距離にて定義される)が80μm以上200μm以下である。本実施形態では、各基板側端子パッド155の主表面は円状とされている。また、パッド間ピッチSはパッド寸法Dよりも小である。
【0035】
表面誘電体層250の、パッド主表面P1よりも表層側に位置する部分の厚さは、5μm以上20μm以下である。該厚さが5μm以下では、パッド主表面P1の外周縁部を覆うガラスセラミックの、その厚さに対するセラミックフィラー粒子の相対的な寸法が大きくなりすぎ、セラミックフィラーの脱落部や偏り部により被覆欠陥が生じやすくなる。パッド主表面P1の外周縁部にこのような被覆欠陥が生ずると、該部分で半田流出抑制効果が不十分となり、半田ブリッジング抑制効果が損なわれることにつながる。他方、表面誘電体層250の厚さが20μmを超えると半田接続部102の体積が無駄に大きくなりすぎて、コストアップにつながる。ガラスセラミック中のセラミックフィラー粒子の平均粒径(ラインインターセプト法(セラミック誘電体層の断面写真上に多数の直線を引き、観察されるフィラー粒子が該直線から切り取る線分長さの平均値として平均粒径を求める方法))は、例えばセラミックグリーンシートを調整したときのその可撓性や、セラミック粉末ペーストを調整したときの流動性を良好に確保するために、例えば1μm以上5μm以下に調整される。
【0036】
パッドアレー154をなす複数の基板側端子パッド155は、表面誘電体層250の主表面から一定深さ位置にある仮想的な基準面SPに沿ってパッド主裏面P2が配列する形で、表面誘電体層250中に複数埋設されている。そして、各基板側端子パッド155においては、凹部251の内周面251aが基板側端子パッド155の外周縁よりも内側に位置している。これにより、表面誘電体層250の内周面251aを含む部分が、パッド主表面P1の外縁部を覆うパッド外縁被覆部251bとなっている。
【0037】
図4に示すように、該パッド外縁被覆部251bによるパッド主表面の外縁部の被覆幅wは、10μm以上確保されてなることが望ましい。該被覆幅wが10μm未満では、部品結合力増強効果に乏しくなる。なお、半田接続部102によるパッド接合面積を十分に確保するために、被覆幅wは、パッド寸法Dの10%を超えないことが望ましい。
【0038】
次に、図3及び図4に示すように、凹部251の内周面251aは、パッド主表面P1と接続する端部側にて少なくとも、内周面251aの全面が、該パッド主表面P1に近づくほど内径を縮小させるテーパ面とされている。図4に示すように、テーパ面よりなる内周面251aの、主表面P1となす角度θ(凹部の中心軸線を含む断面における鋭角側の角度として定義する;以下、テーパ角ともいう)は75°以上85°以下とされる。
【0039】
基板側端子パッド155の表面は金属メッキ層155n,155aにて覆われている。本実施形態では、最表層部がAuを主成分(50質量%以上)とするAu系メッキ層155a(例えばAuメッキ層)とされ、その下地として、Niを主成分(50質量%以上)とするNi系メッキ層155nが、いずれも無電解メッキにより形成されている。Ni系金属層155nの厚さは例えば1μm以上6μm以下である。Ni系金属層155nの厚さが1μm未満では基板側端子パッド155の耐食性が不足し、6μmを超える厚さはメッキ時間の長大化など、コスト上の不利を招く。また、Au系金属層155aの厚さが0.1μm未満になると半田濡れ性が不足し、半田接合不良を生じやすくなる。また、1μmを超える厚さはコスト上の不利を招く。本実施形態では、基板側端子パッド155の導電性を向上させるために、Ni系メッキ層155nの内層側に接してCuを主成分とするCu系コア層155cが形成されている。
【0040】
図3に示すように、基板側端子パッド155は、その表面全面が金属メッキ層155a,155nにより覆われてなり、該金属メッキ層155a,155nの凹部251内への露出部156を除いた部分が、表面誘電体層250により覆われてなる。
【0041】
以下、基板1の製造方法の一例について、凹部後加工法/遂次焼成型を例にとり、説明する。まず、図5の工程1に示すように、セラミック誘電体層50(図2)となるべきセラミックグリーンシート150を用意する。該セラミックグリーンシート150は、セラミック誘電体層の原料セラミック粉末、具体的には、ホウケイ酸ガラス粉末とアルミナ等のセラミックフィラー粉末との混合粉末に溶剤(アセトン、メチルエチルケトン、ジアセトン、メチルイソブチルケトン、ベンゼン、ブロムクロロメタン、エタノール、ブタノール、プロパノール、トルエン、キシレンなど)、結合剤(アクリル系樹脂(例えば、ポリアクリル酸エステル、ポリメチルメタクリレート)、セルロースアセテートブチレート、ポリエチレン、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラールなど)、可塑剤(ブチルベンジルフタレート、ジブチルフタレート、ジメチルフタレート、フタル酸エステル、ポリエチレングリコール誘導体、トリクレゾールホスフェートなど)、解膠剤(脂肪酸(グリセリントリオレートなど)、界面活性剤(ベンゼンスルホン酸など)、湿潤剤(アルキルアリルポリエーテルアルコール、ポチエチレングリコールエチルエーテル、ニチルフェニルグリコール、ポリオキシエチレンエステルなど)などの添加剤を配合して混練し、周知のドクターブレード法等によりシート状に成形したものである。
【0042】
そして、工程2に示すように、上記のセラミックグリーンシート150上に、金属配線層(接地導体層56を含む)となるべき配線層金属粉末パターン130を形成する。配線層金属粉末パターンは、Cuを主成分とする金属粉末のペーストを用いて公知のスクリーン印刷法により形成される。金属粉末のペーストは、金属粉末に、エチルセルロース等の有機バインダと、ブチルカルビトール等の有機溶剤を適度な粘度が得られるように配合・調整したものである。
【0043】
配線層金属粉末パターン130を形成したら、工程3に示すように、その上に別のセラミックグリーンシートを重ね、さらにパターン印刷/セラミックグリーンシート積層の工程を繰り返す。そして、工程4に示すように、基板側端子パッド155となるべきパッド金属粉末パターン351として、Cu系コア層155cとなるべき金属粉末パターンを、最後のセラミックグリーンシートの表面に形成して、グリーン積層体380を得る。なお、ビア35,135を形成する場合は、セラミックグリーンシートのビア形成位置にドリル等を用いて穿孔しておき、ここに金属ペーストを充填するようにする。
【0044】
上記のグリーン積層体を一次焼成することにより、基板側端子パッド155のうち、Cu系コア層155cまでが形成された基板予備体180が得られる。本実施形態では、セラミック誘電体が前述のガラスセラミックにて構成されており、焼成温度は800℃以上1000℃以下(例えば950℃)である。次いで、図6の工程1に示すように、Cu系コア層155c上に第二金属層155nをなすNi系金属層を無電解メッキにより形成し、さらに、工程2に示すように、その第二金属層155n上に第一金属層155aをなすAu系金属層を無電解メッキにより形成することにより、基板側端子パッド155を作る。
【0045】
次に、図7の工程1に示すように、基板予備体180の主表面SP’を、基板側端子パッド155とともに、表面誘電体層250となるべきセラミック誘電体粉末層350にて覆う。本実施形態では、セラミック誘電体粉末層は、セラミック誘電体粉末ペーストをスクリーン印刷等で塗付することにより形成された、ペースト塗付層350である。なお、図13に示すように、ペースト塗付層350の代わりにセラミックグリーンシート360を積層して、これを表面誘電体層250となるべきセラミック誘電体粉末層とすることも可能である。
【0046】
次に、工程2に示すように、ペースト塗付層(セラミック誘電体粉末層)350が形成された基板予備体180を二次焼成することにより、これを表面誘電体層250とする。二次焼成の温度は一次焼成の温度と同じである。そして、この焼成により、表面誘電体層250は下側のセラミック誘電体層50と一体化し、基板予備体180の主表面SP’は、パッドアレー154をなす基板側端子パッド155の主裏面が配列した、仮想的な基準面SPとなる。
【0047】
続いて、工程3に示すように、焼成済みの表面誘電体層250の、各基板側端子パッド155に対応する部分を、パッド主表面P1が露出するまで除去することにより凹部251が形成され、図1〜図3に示すセラミック配線基板2が得られる。具体的には、表面誘電体層250の各基板側端子パッド155に対応する位置にレーザービームLBを順次照射して、個々の凹部251を穿孔形成する。レーザービームLBとしては、例えば炭酸ガスレーザーが、設備が比較的簡略で加工能率も高いことから、本発明に好適に採用できる。
【0048】
他方、パッド寸法やパッド間隔が特に小さい基板を製造する場合は、レーザービーム径をより小さく絞ることができるよう、発振波長のより短いレーザー(例えばYAGレーザー、エキシマレーザー、あるいは半導体レーザー)を用いることが有効である。
【0049】
図8に示すように、凹部251は、レーザービーム照射により、表面誘電体層250(あるいはセラミック誘電体粉末層)を表層側からいわば焼き飛ばす形で形成される。ここで、レーザービームLBの強度を適当に弱く設定すると、レーザービームからの表面誘電体層250(あるいはセラミック誘電体粉末層)への入熱量は、表層側ほど大きくなるように深さ方向に分布を生ずる。その結果、焼き飛ばされる誘電体の体積は表層側ほど大きくなるので、得られる凹部251の内周面251を、パッド主表面P1に近づくほど縮径するテーパ面状のものとすることができる。なお、レーザービームLBによる表面誘電体層250(あるいはセラミック誘電体粉末層)の穿孔加工は、導通確保のために、パッド主表面P1は確実に露出し、かつ、パッド部分側にまで過度に進行しないように制御する必要がある。例えば、レーザービームLBの反射光をモニタすることが可能であれば、金属製のパッド主表面が露出すると反射率が大きく変化するので、これを検出して、穿孔加工を終了するようにすれば好都合である。
【0050】
なお、図8においては、レーザービームLBの強度そのものを調整して、テーパ面状の凹部251を形成していたが、図9に示すように、レーザービームLBを、表面誘電体層250(あるいはセラミック誘電体粉末層)の表面よりも深くなるか(オーバーフォーカス)、又は浅くなるように(アンダーフォーカス)、焦点位置を作為的にずらすことで調整することもできる。レーザービームLBの焦点を固定にするか、あるいは深さ方向の焦点移動を行なう場合であっても、加工進行に伴う凹部底の移動に対し焦点追従を遅らせるようにすると、凹部251を掘り進むにつれて焦点位置は相対的にアンダーフォーカス側にずれてゆく。これにより、凹部の底に向かうほど熱集中が起こりにくくなり、テーパ状の凹部251を形成する上で好都合となる。また、焦点位置により、得るべきテーパ角をより広範囲にて簡単に調整できる利点もある。この効果を顕著に得るには、レーザービームLBの照射光学系の焦点距離をある程度短く設定すること(つまり、焦点深度を小さくすること)が有効である。
【0051】
以上のようにして得られた基板1上に、電子部品100を実装するには、次のようにする。すなわち、図10の工程1に示すように、基板2の基板側端子パッド155上に、半田ペーストをスクリーン印刷することにより、バンプパターンを形成する。この後、リフロー熱処理することにより、形成したバンプパターンを半田バンプ170とする。なお、電子部品100側にハンダバンプを形成してもよい。
【0052】
次に、工程2に示すように、基板2の基板側端子パッド155に電子部品100の部品側端子パッド101を、各々半田バンプ170を介して対向配置する。そして、工程3に示すように、リフロー熱処理すれば、各半田バンプ170はそれぞれ半田接続部102となり、部品実装済み配線基板が得られる、リフロー温度は使用する半田の材質により適宜調整する。例えば、共晶半田の場合は170℃以上190℃以下であり、Pbフリー半田を使用する場合は、それよりも若干高く設定される。
【0053】
半田バンプ170を形成する際に、ペースト印刷により形成したバンプパターンは溶融する。基板側端子パッド155の最表面に形成されたAu系メッキ層155aは、半田との濡れ性が良好であり、図22に示すように濡れ角φも小さい。従って、半田との密着力は非常に高くなるが、パッド外への半田の流出が生じやすくなる傾向にある。しかしながら、本発明のセラミック配線基板2によると、図3に示すように、凹部251内に溶融半田が充填されるので、パッド外への半田の流出が起こりにくくなり、半田ブリッジングの発生を効果的に抑制することができる。また、バンプ用のリフロー時においては、同様の半田ブリッジング抑制効果のほか、凹部により半田接合部の形成空間を規制することで、得られる半田バンプ170の体積と形状の安定化を図ることができる。また、凹部251の内周面251aがテーパ状となっていることで、半田ペーストパターンをリフローしたとき、凹部251の底部周縁隅部に気泡が残留する不具合が生じにくくなる。これにより、半田バンプの、見かけの体積のバラツキが生じにくくなり、凹部によりパッド面内の広がりが規制されていることとも相俟って、アレー内の半田バンプ170の高さのバラツキを効果的に抑制できる。従って、アレーをなす半田バンプ170群のコプラナリティが向上し、部品実装時の端子間接続不良の発生率を大幅に軽減できる。
【0054】
また、図15に示すように、基板2の主表面には、基板側端子パッドとともに、金属配線層165などの導体部が配置されることがある。そして、図16に示すように、部品側端子パッド155に対し、最も近接する導体部(ここでは配線部165)までの距離dが小さい場合(例えば200μm以下)、上記のように部品側端子パッド155を構成しておけば、該導体部との間についても半田ブリッジングが生じにくくなる。
【0055】
例えば、図17に示すように、基準面SP上には複数の基板側端子パッド155と共に、該基板側端子パッド155の少なくとも一部のものと導通する金属配線層が配置される場合がある。この金属配線部は、いくつかの基板側端子パッド155に直結される、いわゆる引き回し配線部165として機能するものである。この場合、図16に示すように、引き回し配線部165と、これに隣接する基板側端子パッド155との距離dが近接した場合でも、図17に示すように、基板側端子パッド155が凹部251内に配置されることで、これらの間の半田によるブリッジングの発生を効果的に抑制できる。
【0056】
また、ブリッジング抑制効果が高められることで、図17に示すように、引き回し配線部165を基準面(すなわち基板側端子パッド155の配置面)SPよりも内層側に埋設する必要がなくなる。その結果、引き回し配線部165専用の埋設用誘電体層やビアの形成も全く不要となる。このような引き回し配線部165を形成するには、図5の工程3において、基板側端子パッド155(Cu系コア層155c)となるべき金属粉末パターンとともに、引き回し配線部165となるべき金属粉末パターン130’を、最後のセラミックグリーンシートの表面に形成して、グリーン積層体380を得るようにすればよい。
【0057】
この場合、セラミック誘電体粉末層(ペースト塗付層350(図7)あるいはグリーンシート360(図13))により金属粉末パターン130’を覆って焼成し、基板側端子パッド155に対応する凹部251を形成すれば、図17に示すように、引き回し配線部165は、表面誘電体層250にてその全体を覆うことができる。このようにすると、引き回し配線部165に対する半田ブリッジングの発生を略完全に排除することができる。
【0058】
なお、凹部251の内周面251aは、図11に示すように、深さ方向においてパッド主表面P1側の一部区間のみをテーパ面251tとすることもできるし、図12に示すように、そのテーパ面251tをアール状の曲面に形成することもできる(従って、本明細書においては、曲面状の内周面も広義にテーパ面の概念に含める)。このようにすると、凹部251の開口面積を過度に大きくすることなく、テーパ角θを小さくでき、気泡残留抑制効果を高めることができる。このような形状の内周面251aは、例えばレーザービームLBを用いて穿孔加工を行なう場合、表面誘電体層250(あるいはセラミック誘電体粉末層)の厚さ方向の途中までは、加工の進行に合わせてビームの焦点を、移動する凹部底に合わせて移動させ、途中からその移動を停止するか、ないしは移動速度を落とすようにする。これにより、凹部251の内周面251aは、深さ方向の途中から、レーザービームLBの焦点がアンダーフォーカス側に徐々にずれてゆき、テーパ面状の形態とすることができる。
【0059】
また、図14に示すように、基板側端子パッド155に形成する金属メッキ層は、Au系メッキ層155aのみ、凹部251内の露出領域156を限定的に覆うものとして形成することもできる。この場合、Ni系メッキ層155nを、セラミック誘電体粉末層の形成に先立って形成し、Au系メッキ層155aを、凹部251の形成が完了してから形成する(二次焼成工程よりは必ず後となる)。これにより、高価なAu系金属のメッキ量を削減できる。
【0060】
以下、セラミック配線基板2の製造方法の、種々の別実施形態について説明する。図18は、凹部焼成法を用いた工程の一例を示すものである。まず、図5の積層体380を形成する工程まで、凹部後加工法/遂次焼成型と全く同様である。そして、図18の工程1に示すように、基板側端子パッド155を露出させるための凹部251’を有した、表面誘電体層の少なくとも一部となるべきセラミック誘電体粉末層、ここでは、各基板側端子パッド155の位置に凹部251’が形成されたペースト塗付層350を、基板予備体180の主表面に、スクリーン印刷により形成する。そして、工程2に示すように、これを二次焼成すると、各基板側端子パッド155の対応した凹部251が、焼成の時点で既に形成された表面誘電体層250が得られる。この場合、得られる基板構造は、図3あるいは図13に示すものと略同様である。ペースト塗付層350は、形成直後は流動性を保持しており、重力が作用すると厚みを減ずる向きに変形しやすい傾向にある。ペースト塗付層350が自由変形できる場合は、厚さの減少に伴い、凹部251は拡径する。しかし、積層体380との接触側は摩擦による拘束力が作用するので、凹部251は表面側よりは拡径しにくくなる。そこで、ペーストの粘性を適用に調整しておけば、ペースト塗付層350の形成段階で、凹部251’の内周面251’aを、底面に近い側が縮径するテーパ面状とすることが可能である。
【0061】
なお、図20に示すように、凹部251を有さないペースト塗付層350を、基板側端子パッド155も含めて覆うようにベタ形成し、その後、レーザー穿孔等により貫通孔251’(焼成により凹部251となる(工程2))を形成するようにしてもよい。
【0062】
また、図19Aに示すように、セラミック誘電体粉末層としてセラミックグリーンシート360を用いることもできる。この場合、セラミックグリーンシート360には、レーザー穿孔やドリリングにより、凹部となるべき貫通孔251’を形成しておく。そして、貫通孔251’のそれぞれが各基板側端子パッド155に位置合わせされるように、セラミックグリーンシート360を基板予備体180の主表面に重ね合わせて圧迫し、これを密着させる。その後、工程2にてこれを二次焼成すると、図17の工程2と同様に、凹部251が形成済みの表面誘電体層250が得られる。なお、セラミックグリーンシート360は可撓性に富むので、図18Bに示すように、基板予備体180への積層圧迫時に貫通孔251’の内周面251’aの、基板側端子パッド155側の端部を、シートの塑性変形を利用してつぶせば、リフロー時の気泡残留防止に有効なテーパ面251’tが同時に形成できるので好都合である。
【0063】
なお、図21に示すように、貫通孔251’を非形成のセラミックグリーンシート360を基板予備体180の主表面に積層し、その後、レーザー穿孔等により貫通孔251’
(焼成により凹部251となる(工程2))を形成するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のセラミック配線基板の一例の外観を示す斜視図。
【図2】図1のセラミック配線基板の内部構造の一例を模式的に示す断面図。
【図3】図2の基板側端子パッドの周辺を拡大した断面図。
【図4】基板側端子パッドに対応して表面誘電体層に形成される凹部の説明図。
【図5】本発明のセラミック配線基板の製造方法の一例を示す工程説明図。
【図6】本発明のセラミック配線基板の製造方法の一例を示す工程説明図。
【図7】図6に続く説明図(凹部後加工法/遂次焼成型)。
【図8】図7に続く説明図。
【図9】レーザービームの変形態様を示す説明図。
【図10】本発明の部品実装済み配線基板の製造方法の一例を示す工程説明図。
【図11】凹部内周面形状の第一変形例を示す模式図。
【図12】凹部内周面形状の第二変形例を示す模式図。
【図13】グリーンシートを用いて表面誘電体層を形成する工程説明図。
【図14】基板側端子パッドに形成する金属メッキ層の第一変形態様を示す拡大断面図。
【図15】本発明のセラミック配線基板の別例の外観を示す斜視図。
【図16】図15における基板側端子パッドと配線部との位置関係を示す平面図。
【図17】図15の基板の要部を拡大して示す断面模式図。
【図18】凹部焼成法の工程の第一例を示す説明図。
【図19A】同じく第二例を示す説明図。
【図19B】図19Aの作用説明図。
【図20】凹部焼成法の第一変形例を説明する図。
【図21】凹部焼成法の第二変形例を説明する図。
【図22】従来のセラミック配線基板に電子部品を実装する際の問題点を説明する図。
【符号の説明】
2 セラミック配線基板
3 基板本体
30,165 金属配線層
50 セラミック誘電体層
100 電子部品
102 半田接続部
155 基板側端子パッド
156 露出部
155a Au系メッキ層(金属メッキ層)
155n Ni系メッキ層(金属メッキ層)
180 積層体
250 表面誘電体層
251 凹部
251a 内周面
251b パッド外縁被覆部
380 基板予備体
P1 パッド主表面
P2 パッド主裏面
SP 基準面

Claims (19)

  1. セラミック誘電体層と金属配線層とが積層された基板本体と、
    電子部品を、半田接続部を介して面実装するために、前記基板本体の主表面に形成された、前記金属配線層と導通する基板側端子パッドとを有し、
    前記基板本体の表面部をなすセラミック誘電体層を表面誘電体層として、前記基板側端子パッドは、前記表面誘電体層の主表面よりもパッド主表面が引っ込んで位置するものとなるように該表面誘電体層中に埋設されてなり、かつ、前記表面誘電体層の主表面には、前記基板側端子パッドに対応する位置に、前記基板側端子パッドの主表面を露出させる凹部が開口してなり、
    前記基板側端子パッドの表面全面が金属メッキ層により覆われてなり、該金属メッキ層の前記凹部内への露出部を除いた部分が、前記表面誘電体層により覆われることを特徴とするセラミック配線基板。
  2. 前記凹部に前記基板側端子パッドと導通する前記半田接続部が充填されてなる請求項1記載のセラミック配線基板。
  3. 前記表面誘電体層を、前記基板側端子パッドのパッド主裏面よりも表層側に位置するセラミック誘電体層としたとき、該表面誘電体層と、前記パッド主裏面よりも内層側に位置する形で該表面誘電体層と接するセラミック誘電体層とが同一材質のセラミックよりなる請求項1又は2に記載のセラミック配線基板。
  4. 前記セラミックが、ガラス相と当該ガラス相よりも高融点のセラミック粒子を混合したガラスセラミックにて構成される請求項3記載のセラミック配線基板。
  5. 前記表面誘電体層を含む全てのセラミック誘電体層が同一材質のセラミックよりなる請求項3又は4に記載のセラミック配線基板。
  6. 前記表面誘電体層が、ガラス相と当該ガラス相よりも高融点のセラミック粒子を混合したガラスセラミックにて構成され、かつ、該表面誘電体層の前記パッド主表面よりも表層側に位置する部分の厚さが5μm以上とされる請求項1ないし5のいずれか1項に記載のセラミック配線基板。
  7. 前記表面誘電体層の主表面から一定深さ位置にある仮想的な基準面に沿ってパッド主裏面が配列する形で、前記基板側端子パッドが前記表面誘電体層中に複数埋設されている請求項1ないし6のいずれか1項に記載のセラミック配線基板。
  8. 前記基準面上には、複数の前記基板側端子パッドと共に、該基板側端子パッドの少なくとも一部のものと導通する金属配線層が、前記表面誘電体層に全体が覆われた形で配置されている請求項7記載のセラミック配線基板。
  9. 前記基板側端子パッドのパッド主表面の面積を円換算した直径にて表されるパッド寸法が200μm以下であり、かつ、前記基準面上において、最も近接する基板側端子パッド同士の距離又は基板側端子パッドと金属配線層との距離が200μm以下である請求項7又は8に記載のセラミック配線基板。
  10. 前記凹部の内周面が前記基板側端子パッドの外周縁よりも内側に位置することにより、前記表面誘電体層の前記内周面を含む部分が、前記パッド主表面の外縁部を覆うパッド外縁被覆部とされている請求項1ないし9のいずれか1項に記載のセラミック配線基板。
  11. 前記パッド外縁被覆部による前記パッド主表面の外縁部の被覆幅wが10μm以上確保されてなる請求項10記載のセラミック配線基板。
  12. 前記凹部の内周面は、前記パッド主表面と接続する端部側にて少なくとも、該パッド主表面に近づくほど内径を縮小させる縮径部とされている請求項1ないし11のいずれか1項に記載のセラミック配線基板。
  13. 前記縮径部がテーパ形状に形成され、かつ前記パッド主表面と前記縮径部の内周面とのなす角度が75°以上85°以下とされた請求項12記載のセラミック配線基板。
  14. 請求項1ないし13のいずれか1項に記載のセラミック配線基板の製造方法であって、
    前記セラミック誘電体層となるべきセラミックグリーンシートと、前記金属配線層となるべき配線層金属粉末パターンとを交互に積層し、さらに最上層に位置するセラミックグリーンシートに前記基板側端子パッドとなるべきパッド金属粉末パターンを形成して積層体となす積層体形成工程と、
    該積層体を焼成して基板予備体を得る一次焼成工程と、
    前記基板予備体の主表面を、前記基板側端子パッドとともに、前記表面誘電体層の少なくとも一部となるべきセラミック誘電体粉末層にて覆うセラミック誘電体粉末層形成工程と、
    前記セラミック誘電体粉末層が形成された前記基板予備体を焼成することにより、該セラミック誘電体粉末層を前記表面誘電体層とする二次焼成工程と、
    前記セラミック誘電体粉末層形成工程に先立って、焼成済みの前記基板側端子パッドの表面全面に金属メッキ層を形成するパッドメッキ工程と、
    前記表面誘電体層の前記基板側端子パッドに対応する部分を除去して前記凹部となす凹部形成工程と、
    を有することを特徴とするセラミック配線基板の製造方法。
  15. 焼成済みの前記表面誘電体層をレーザー穿孔することにより、前記凹部を形成する請求項14記載のセラミック配線基板の製造方法。
  16. 請求項1ないし13のいずれか1項に記載のセラミック配線基板の製造方法であって、
    前記セラミック誘電体層となるべきセラミックグリーンシートと、前記配線層となるべき配線層金属粉末パターンとを交互に積層し、さらに最上層に位置するセラミックグリーンシートに前記基板側端子パッドとなるべきパッド金属粉末パターンを形成して積層体となす積層体形成工程と、
    該積層体を焼成して基板予備体を得る一次焼成工程と、
    前記基板予備体の主表面を、前記基板側端子パッドを露出させるための凹部を有した、前記表面誘電体層の少なくとも一部となるべきセラミック誘電体粉末層にて覆うセラミック誘電体粉末層形成工程と、
    前記セラミック誘電体粉末層形成工程に先立って、焼成済みの前記基板側端子パッドの表面全面に金属メッキ層を形成するパッドメッキ工程と、
    前記セラミック誘電体粉末層が形成された前記基板予備体を焼成することにより、該セラミック誘電体粉末層を前記表面誘電体層とする二次焼成工程と、
    を有することを特徴とするセラミック配線基板の製造方法。
  17. 前記セラミック誘電体粉末層を、前記基板側端子パッドを覆う形で形成し、その後、該セラミック誘電体粉末層をレーザー穿孔することにより前記凹部を形成する請求項16記載のセラミック配線基板の製造方法。
  18. 請求項2ないし13のいずれか1項に記載のセラミック配線基板と、
    部品側端子パッドを有し、前記基板側端子パッドに該部品側端子パッドが前記半田接続部を介して接続されることにより、前記セラミック配線基板の前記基板本体の主表面に面実装された電子部品と、
    を有することを特徴とする部品実装済み配線基板。
  19. 請求項18記載の部品実装済み配線基板を製造するために、請求項1及び3〜13のいずれか1項に記載のセラミック配線基板の前記基板側端子パッドを露出させる前記凹部内に半田を配置し、さらに前記電子部品の前記部品側端子パッドを、前記半田を介して前記基板側端子パッドに対向配置し、その後リフロー熱処理することを特徴とする部品実装済み配線基板の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013030789A (ja) * 2012-09-10 2013-02-07 Seiko Epson Corp 実装構造体及び実装構造体の製造方法
EP2784807B1 (en) * 2012-11-07 2022-10-26 NGK Spark Plug Co., Ltd. Wiring board comprising a resin insulating layer with a solder dam portion and a reinforcement portion and corresponding manufacturing method

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