JP2004150047A - 照明付き縁石ブロック - Google Patents
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Abstract
【課題】歩行者の顔及び歩行者の足元を照らすことのできる照明付き縁石ブロックを提供すること。
【解決手段】車道3と歩道2の境界に配設され、歩道2側の側方及び上方に連続して形成された開放部分4を有する縁石ブロック1と、前記開放部分4内に配設されて光を縁石ブロック1外部に放射する光源6と、を有する照明付き縁石ブロックにおいて、前記光源6の背面側に、歩道面7方向に光を反射する第1の凹面8と、歩道面に対して斜め上方向に光を反射する第2の凹面9と、が連続的に形成される反射面10を設ける。これにより、第1の凹面8に入射した光は、第1の凹面8が主に歩道面7方向を向くように形成されているので、歩道面7方向に反射する。また、第2の凹面9に入射した光は、第2の凹面9が主に歩道面に対して斜め上方向に向いているので、歩道面7に対して斜め上方向に反射する。
【選択図】 図1
【解決手段】車道3と歩道2の境界に配設され、歩道2側の側方及び上方に連続して形成された開放部分4を有する縁石ブロック1と、前記開放部分4内に配設されて光を縁石ブロック1外部に放射する光源6と、を有する照明付き縁石ブロックにおいて、前記光源6の背面側に、歩道面7方向に光を反射する第1の凹面8と、歩道面に対して斜め上方向に光を反射する第2の凹面9と、が連続的に形成される反射面10を設ける。これにより、第1の凹面8に入射した光は、第1の凹面8が主に歩道面7方向を向くように形成されているので、歩道面7方向に反射する。また、第2の凹面9に入射した光は、第2の凹面9が主に歩道面に対して斜め上方向に向いているので、歩道面7に対して斜め上方向に反射する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、照明機能を有する照明付き縁石ブロックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の従来例としては、実登2542586号公報がある。このものは、歩道と車道との間やあるいは花壇の縁等に配設される縁石において、照明を付設することで、夜間において足元を照らしたり、あるいは車道と歩道との境界が確認できるようにするもので、ランプ収納部を有するとともに地面に突設されたアンカーボルトを用いて着脱自在に地面に配設された縁石本体に防水パッキンを介してL字状をしたカバーを被せて縁石本体の上面及び全面を覆い、カバーの上面に透光部を設けてなる。
【0003】
また、別の従来例としては、特開2002−138426号公報に示されるものがある。このものは、夜間、歩行者に対し車道と歩道を分離する縁石ブロックの段差を容易に認識させるもので、車道と歩道の境界に沿って複数の縁石ブロックを敷設し、縁石ブロック内に配設された照明具により光を外に放射する縁石ブロック発光装置であって、縁石ブロックには、ブロック本体の上面に埋設された太陽電池と、ブロック本体内に配設され、太陽電池の起電力を蓄電する蓄電体と、ブロック本体内に配設され蓄電体から供給される電力により発光する照明具と、照明具の光を側方に放射する側方照明部と、ブロック本体の上面に配設され照明具の光を着色して上方に放射する有色光放射部と、が設けられ、複数の縁石ブロックは、徐々に高さが異なり傾斜した上面を有する複数の縁石ブロックを並べて敷設され、高さが異なる複数の縁石ブロックの各有色光放射部は、高さに応じて相違した色の光を放射するように構成されている。
【0004】
【特許文献1】実登2542586号公報
【0005】
【特許文献2】特開2002−138426号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、歩行者が夜間歩行する際には、防犯上の理由から、他の歩行者の顔を把握できることが望まれる。また、同時に、歩行時の安全上の理由から、足元の照度も必要である。
【0007】
しかしながら、前記従来例の前者においては、ランプからの光は、主に縁石ブロックの上方に放射されるので、歩行者が、縁石ブロックから離れて歩行する場合に、歩行者の顔、及び歩行者の足元を照らすことは、難しいものと想定される。
【0008】
また、前記従来例の後者においては、照明具の光を側方に放射する側方照明部と、ブロック本体の上面に配設され照明具の光を着色して上方に放射する有色光放射部とを介して照明具からの光が縁石ブロックの上方と側方に放射される。しかし、この側方照明部と有色光放射部の間に存在するブロック本体の角の部分で、照明具からの光の一部が吸収されて、結果的に発光の効率が低下することが懸念される。
【0009】
本発明は、かかる事由に鑑みてなしたものであり、その目的とするところは、歩行者が縁石ブロックから離れて歩行する場合であっても、効率を低下させることなく、歩行者の顔及び歩行者の足元を照らすことのできる照明付き縁石ブロックを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、車道と歩道の境界に配設され、歩道側の側方及び上方に連続して形成された開放部分を有する縁石ブロックと、前記開放部分内に配設されて光を縁石ブロック外部に放射する光源と、を有する照明付き縁石ブロックにおいて、前記光源の背面側に、歩道面方向に光を反射する第1の凹面と、歩道面に対して斜め上方向に光を反射する第2の凹面と、が連続的に形成される反射面を設けたことを特徴とする。
【0011】
請求項2に係る発明は、請求項1記載の発明において、前記反射面は、前記第1の凹面と第2の凹面に対応するよう加工された板材の表面に形成されることを特徴とする。
【0012】
請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2記載の発明において、前記反射面から車道側へ光を通過させる孔部を縁石ブロックに設けたことを特徴とする。
【0013】
請求項4に係る発明は、請求項1又は請求項2記載の発明において、前記縁石ブロックは、縁石ブロックの車道側の表面に外部からの光を反射する反射部材を有することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
第1の実施形態を、図1に基づいて説明する。
【0015】
縁石ブロック1は、歩道2と車道3の境界に設置されるもので、車両との接触や乗り上げに対して、破損しないようコンクリート等の高強度の材料からなり、歩道2側の側方及び上方に連続して形成された開放部分4を有するように成型されている。また、縁石ブロック1には、後述する光源6の点灯回路13に電力を供給する電線(図示はしない)を通すための穴15が設けられている。
【0016】
光源6は、開放部分4内に配設されて光を縁石ブロック1の外部に放射する
ものであり、たとえば直管型の蛍光ランプを用いる。
【0017】
ここで、重要なことは、光源6の背面側、すなわち車道3側に、歩道面7方向に光を反射する第1の凹面8と、歩道面7に対して斜め上方向に光を反射する第2の凹面9と、が連続的に形成される反射面10を設けたことである。ここで、第1の凹面8の大部分は、歩道面7方向を向くように形成されており、第2の凹面9の大部分は、歩道面7に対して斜め上方向を向くように形成されている。また、第1の凹面8と第2の凹面9との接合部12は、光源6側に向かって突起をなしている。反射面10は、曲面である第1の凹面8と第2の凹面9に対応するよう加工された板材11の表面に、形成されるもので、具体的には、板材11の表面にアルミ反射膜等の高光反射率の膜を形成する。また、開放部分4内には、縁石ブロック1の外部から引き込まれた電線(図示はしない)に接続されて光源6に電力を供給する点灯回路13を配設する。さらに、開放部分4の縁には、光源6からの光を透過し、雨水や埃等の浸入を防ぐ為、アクリル等で成型された保護カバー14が設けられている。
【0018】
このような構成において、夜間、光源6は点灯回路13を介して給電されて
発光する。光源6が放射する光には、直接、歩道2側へ放射されるものと、第1の凹面8又は第2の凹面9に入射するものとがある。直接、歩道2側へ放射される光は、光源6を中心として放射状である。ここで、図2の矢印に示すように、光源6から放射された光のうち、第1の凹面8に入射した光は、第1の凹面8の大部分が、歩道面7方向を向くように形成されているので、歩道面7方向に反射する。また、第2の凹面9に入射した光は、第2の凹面9の大部分が歩道面7に対して斜め上方向に向いているので、歩道面7に対して斜め上方向に反射する。これにより、歩行者の顔及び足元を集中的に照らすことができるのである。ここで、必要な照度は、歩道面7での水平面照度が3ルクス、また、人の顔の高さを150cmとして、高さ150cmの位置での鉛直面照度が最低0.5ルクスであるので、この照度を満たすように第1の凹面8及び第2の凹面9の形状、光源6の入力電力等を設定する。
【0019】
このように、歩行者の顔及び足元を集中的に照らすので、歩行者が縁石ブロック1から離れて歩行する場合であっても、第1の凹面8で反射された光は、歩道2を歩行する歩行者の足元を照らし、第2の凹面9で反射された光は、歩行者の顔を照らすことができる。 また、光源6から背面側に放射され、第1の凹面8と第2の凹面9との接合部12に入射した光は、接合部12が突起部をなしているので、紙面上で上側もしくは下側へ反射して、第1の凹面8又は第2の凹面9で再び反射される。これにより、反射により光源6に戻ってくる光が少なくなり、光源6で吸収される光は減少し、発光の効率を上げることができる。また、従来例の後者で想定される縁石ブロック1の角での光の吸収も無いので、発光の効率の低下を防止できる。
【0020】
なお、図1は歩道2と車道3の高さが同程度の場合の状態を示したものであるが、図3に示すように、車道3が歩道2よりも高くなっている場合にも設置することは可能である(別例1)。また、縁石ブロック1の形状は、図1に示す形状に限らず、図4に示す断面視において三角形状のものに開放部分4を設けるようにしてもよい(別例2)。
(第2の実施形態)
第2の実施形態を、図5に基づいて説明する。
なお、第1の実施形態の図1と同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
【0021】
縁石ブロック1には、反射面10から車道3側へ光源6が放射した光を通過させる孔部20が設けられている。また、板材11にも光源6の管の方向に所定の間隔を開けて孔部21が設けられている。すなわち、開放部分4、孔部21及び孔部20を介して歩道2側と車道3側は貫通しているのである。
【0022】
この構成により、光源6から放射された光のうち、反射面10で反射された光は、第1の実施形態で述べたように、歩道2面方向及び歩道2面に対して斜め上方向に反射して、歩行者の足元及び歩行者の顔を照らす。さらに、孔部20及び孔部21を通過した光は、車道3を照らす。このようにしたので、車道3が明るくなり、車両運転者が車道3の状況を認識しやすくなる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態を、図6に基づいて説明する。
なお、第1の実施形態の図1と同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
【0023】
縁石ブロック1は、車道3側の表面の上面及び側面に、外部からの光を反射する反射部材31を有している。反射部材31は、再帰反射機能を有するものである。この構成により、夜間において、車両の前照灯から放射される光は、反射部材31によって車両に再び反射される。これにより、車両の運転者は、縁石ブロック1の位置を知ることができるので、車両の運転者は、車道3の形状を認識し易くなる。
(第4の実施形態)
第4の実施形態を、図7に基づいて説明する。
なお、第1の実施形態の図1と同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
【0024】
本実施形態では、太陽電池32を縁石ブロック1の表面に設け、太陽電池32が発電した電力を蓄電して前記光源に給電する蓄電池33を開放部分4内に設けたものである。太陽電池32は、たとえばアモルファス型の平板状のものを、縁石ブロック1の車道3側の面に設ける。そして、太陽電池32の出力端子は、配線34を介して蓄電池33の電極に接続される。また、点灯回路13は配線34を介して蓄電池33の電極に接続される。
【0025】
このような構成において、昼間、太陽電池32は、太陽光を受けて発電し、発電した電力を蓄電池33が蓄電する。そして、夜間、蓄電池33が、点灯回路13を介して光源6に電力を供給して、光源6は点灯する。
【0026】
このように、太陽電池32及び蓄電池33を備えることにより、電線(図示はしない)の地中配線が不要になり、縁石ブロック1の施工作業が容易になる。
【0027】
なお、以上の実施形態において、光源6として直管型の蛍光ランプを用いたが、図8に示す第1の別例ようにLED40を用いてもよい。また、図示はしないEL素子などを用いてもよい。これらの素子は、蛍光ランプに比べて長寿命であるので、保守費用を軽減することができる。また、図9に示す第2の別例のように縁石ブロック1に直接、第1の凹面8と、第2の凹面9を有するように加工を施し、その表面にアルミ反射膜等の高光反射率の膜を形成して反射面10を設けてもよい。また、凹面8及び凹面9は曲面を有するようにしたが、平板を組み合わせて凹面を形成してもよい。さらにまた、開放部分4に人感センサを設けて、人感センサが人を検知した場合に、歩行者の位置とその前方を照らすようにしてもよい。
【0028】
【発明の効果】
請求項1に係る発明は、車道と歩道の境界に配設され、歩道側の側方及び上方に連続して形成された開放部分を有する縁石ブロックと、前記開放部分内に配設されて光を縁石ブロック外部に放射する光源と、を有する照明付き縁石ブロックにおいて、前記光源の背面側に、歩道面方向に光を反射する第1の凹面と、歩道面に対して斜め上方向に光を反射する第2の凹面と、が連続的に形成される反射面を設けるようにしたので、歩行者が縁石ブロックから離れて歩行する場合であっても、第1の凹面で反射された光は、歩道を歩行する歩行者の足元を照らし、第2の凹面で反射された光は、歩行者の顔を照らすことができる。
【0029】
請求項2に係る発明は、請求項1記載の発明において、前記反射面は、前記第1の凹面と第2の凹面に対応するよう加工された板材の表面に形成されるようにしたので、簡易的に反射面を設けることができる。
【0030】
請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2記載の発明において、前記反射面から車道側へ光を通過させる孔部を縁石ブロックに設けるようにしたので、反射面及び縁石ブロックの孔部を通過した光は、車道面を照らし、これにより、車道が明るくなり、車両運転者が路面の状況を認識しやすくなる。
【0031】
請求項4に係る発明は、請求項1又は請求項2記載の発明において、前記縁石ブロックは、縁石ブロックの車道側の表面に外部からの光を反射する反射部材を有するようにしたので、夜間において、車両の前照灯から放射される光は、反射部材によって車両に再び反射される。これにより、車両の運転者は、縁石ブロックの位置を知ることができるので、車両の運転者は、車道の形状を認識し易くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の断面図である。
【図2】光の出射方向を加えた第1の実施形態の断面図である。
【図3】第1の実施形態の別例1の断面図である。
【図4】第1の実施形態の別例2の断面図である。
【図5】第2の実施形態の断面図である。
【図6】第3の実施形態の断面図である。
【図7】第4の実施形態の断面図である。
【図8】第1の別例の断面図である。
【図9】第2の別例の断面図である。
【符号の説明】
1 縁石ブロック
2 歩道
3 車道
4 開放部分
5 孔部
6 光源
7 歩道面
8 第1の凹面
9 第2の凹面
10 反射面
【発明の属する技術分野】
本発明は、照明機能を有する照明付き縁石ブロックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の従来例としては、実登2542586号公報がある。このものは、歩道と車道との間やあるいは花壇の縁等に配設される縁石において、照明を付設することで、夜間において足元を照らしたり、あるいは車道と歩道との境界が確認できるようにするもので、ランプ収納部を有するとともに地面に突設されたアンカーボルトを用いて着脱自在に地面に配設された縁石本体に防水パッキンを介してL字状をしたカバーを被せて縁石本体の上面及び全面を覆い、カバーの上面に透光部を設けてなる。
【0003】
また、別の従来例としては、特開2002−138426号公報に示されるものがある。このものは、夜間、歩行者に対し車道と歩道を分離する縁石ブロックの段差を容易に認識させるもので、車道と歩道の境界に沿って複数の縁石ブロックを敷設し、縁石ブロック内に配設された照明具により光を外に放射する縁石ブロック発光装置であって、縁石ブロックには、ブロック本体の上面に埋設された太陽電池と、ブロック本体内に配設され、太陽電池の起電力を蓄電する蓄電体と、ブロック本体内に配設され蓄電体から供給される電力により発光する照明具と、照明具の光を側方に放射する側方照明部と、ブロック本体の上面に配設され照明具の光を着色して上方に放射する有色光放射部と、が設けられ、複数の縁石ブロックは、徐々に高さが異なり傾斜した上面を有する複数の縁石ブロックを並べて敷設され、高さが異なる複数の縁石ブロックの各有色光放射部は、高さに応じて相違した色の光を放射するように構成されている。
【0004】
【特許文献1】実登2542586号公報
【0005】
【特許文献2】特開2002−138426号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、歩行者が夜間歩行する際には、防犯上の理由から、他の歩行者の顔を把握できることが望まれる。また、同時に、歩行時の安全上の理由から、足元の照度も必要である。
【0007】
しかしながら、前記従来例の前者においては、ランプからの光は、主に縁石ブロックの上方に放射されるので、歩行者が、縁石ブロックから離れて歩行する場合に、歩行者の顔、及び歩行者の足元を照らすことは、難しいものと想定される。
【0008】
また、前記従来例の後者においては、照明具の光を側方に放射する側方照明部と、ブロック本体の上面に配設され照明具の光を着色して上方に放射する有色光放射部とを介して照明具からの光が縁石ブロックの上方と側方に放射される。しかし、この側方照明部と有色光放射部の間に存在するブロック本体の角の部分で、照明具からの光の一部が吸収されて、結果的に発光の効率が低下することが懸念される。
【0009】
本発明は、かかる事由に鑑みてなしたものであり、その目的とするところは、歩行者が縁石ブロックから離れて歩行する場合であっても、効率を低下させることなく、歩行者の顔及び歩行者の足元を照らすことのできる照明付き縁石ブロックを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、車道と歩道の境界に配設され、歩道側の側方及び上方に連続して形成された開放部分を有する縁石ブロックと、前記開放部分内に配設されて光を縁石ブロック外部に放射する光源と、を有する照明付き縁石ブロックにおいて、前記光源の背面側に、歩道面方向に光を反射する第1の凹面と、歩道面に対して斜め上方向に光を反射する第2の凹面と、が連続的に形成される反射面を設けたことを特徴とする。
【0011】
請求項2に係る発明は、請求項1記載の発明において、前記反射面は、前記第1の凹面と第2の凹面に対応するよう加工された板材の表面に形成されることを特徴とする。
【0012】
請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2記載の発明において、前記反射面から車道側へ光を通過させる孔部を縁石ブロックに設けたことを特徴とする。
【0013】
請求項4に係る発明は、請求項1又は請求項2記載の発明において、前記縁石ブロックは、縁石ブロックの車道側の表面に外部からの光を反射する反射部材を有することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
第1の実施形態を、図1に基づいて説明する。
【0015】
縁石ブロック1は、歩道2と車道3の境界に設置されるもので、車両との接触や乗り上げに対して、破損しないようコンクリート等の高強度の材料からなり、歩道2側の側方及び上方に連続して形成された開放部分4を有するように成型されている。また、縁石ブロック1には、後述する光源6の点灯回路13に電力を供給する電線(図示はしない)を通すための穴15が設けられている。
【0016】
光源6は、開放部分4内に配設されて光を縁石ブロック1の外部に放射する
ものであり、たとえば直管型の蛍光ランプを用いる。
【0017】
ここで、重要なことは、光源6の背面側、すなわち車道3側に、歩道面7方向に光を反射する第1の凹面8と、歩道面7に対して斜め上方向に光を反射する第2の凹面9と、が連続的に形成される反射面10を設けたことである。ここで、第1の凹面8の大部分は、歩道面7方向を向くように形成されており、第2の凹面9の大部分は、歩道面7に対して斜め上方向を向くように形成されている。また、第1の凹面8と第2の凹面9との接合部12は、光源6側に向かって突起をなしている。反射面10は、曲面である第1の凹面8と第2の凹面9に対応するよう加工された板材11の表面に、形成されるもので、具体的には、板材11の表面にアルミ反射膜等の高光反射率の膜を形成する。また、開放部分4内には、縁石ブロック1の外部から引き込まれた電線(図示はしない)に接続されて光源6に電力を供給する点灯回路13を配設する。さらに、開放部分4の縁には、光源6からの光を透過し、雨水や埃等の浸入を防ぐ為、アクリル等で成型された保護カバー14が設けられている。
【0018】
このような構成において、夜間、光源6は点灯回路13を介して給電されて
発光する。光源6が放射する光には、直接、歩道2側へ放射されるものと、第1の凹面8又は第2の凹面9に入射するものとがある。直接、歩道2側へ放射される光は、光源6を中心として放射状である。ここで、図2の矢印に示すように、光源6から放射された光のうち、第1の凹面8に入射した光は、第1の凹面8の大部分が、歩道面7方向を向くように形成されているので、歩道面7方向に反射する。また、第2の凹面9に入射した光は、第2の凹面9の大部分が歩道面7に対して斜め上方向に向いているので、歩道面7に対して斜め上方向に反射する。これにより、歩行者の顔及び足元を集中的に照らすことができるのである。ここで、必要な照度は、歩道面7での水平面照度が3ルクス、また、人の顔の高さを150cmとして、高さ150cmの位置での鉛直面照度が最低0.5ルクスであるので、この照度を満たすように第1の凹面8及び第2の凹面9の形状、光源6の入力電力等を設定する。
【0019】
このように、歩行者の顔及び足元を集中的に照らすので、歩行者が縁石ブロック1から離れて歩行する場合であっても、第1の凹面8で反射された光は、歩道2を歩行する歩行者の足元を照らし、第2の凹面9で反射された光は、歩行者の顔を照らすことができる。 また、光源6から背面側に放射され、第1の凹面8と第2の凹面9との接合部12に入射した光は、接合部12が突起部をなしているので、紙面上で上側もしくは下側へ反射して、第1の凹面8又は第2の凹面9で再び反射される。これにより、反射により光源6に戻ってくる光が少なくなり、光源6で吸収される光は減少し、発光の効率を上げることができる。また、従来例の後者で想定される縁石ブロック1の角での光の吸収も無いので、発光の効率の低下を防止できる。
【0020】
なお、図1は歩道2と車道3の高さが同程度の場合の状態を示したものであるが、図3に示すように、車道3が歩道2よりも高くなっている場合にも設置することは可能である(別例1)。また、縁石ブロック1の形状は、図1に示す形状に限らず、図4に示す断面視において三角形状のものに開放部分4を設けるようにしてもよい(別例2)。
(第2の実施形態)
第2の実施形態を、図5に基づいて説明する。
なお、第1の実施形態の図1と同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
【0021】
縁石ブロック1には、反射面10から車道3側へ光源6が放射した光を通過させる孔部20が設けられている。また、板材11にも光源6の管の方向に所定の間隔を開けて孔部21が設けられている。すなわち、開放部分4、孔部21及び孔部20を介して歩道2側と車道3側は貫通しているのである。
【0022】
この構成により、光源6から放射された光のうち、反射面10で反射された光は、第1の実施形態で述べたように、歩道2面方向及び歩道2面に対して斜め上方向に反射して、歩行者の足元及び歩行者の顔を照らす。さらに、孔部20及び孔部21を通過した光は、車道3を照らす。このようにしたので、車道3が明るくなり、車両運転者が車道3の状況を認識しやすくなる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態を、図6に基づいて説明する。
なお、第1の実施形態の図1と同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
【0023】
縁石ブロック1は、車道3側の表面の上面及び側面に、外部からの光を反射する反射部材31を有している。反射部材31は、再帰反射機能を有するものである。この構成により、夜間において、車両の前照灯から放射される光は、反射部材31によって車両に再び反射される。これにより、車両の運転者は、縁石ブロック1の位置を知ることができるので、車両の運転者は、車道3の形状を認識し易くなる。
(第4の実施形態)
第4の実施形態を、図7に基づいて説明する。
なお、第1の実施形態の図1と同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
【0024】
本実施形態では、太陽電池32を縁石ブロック1の表面に設け、太陽電池32が発電した電力を蓄電して前記光源に給電する蓄電池33を開放部分4内に設けたものである。太陽電池32は、たとえばアモルファス型の平板状のものを、縁石ブロック1の車道3側の面に設ける。そして、太陽電池32の出力端子は、配線34を介して蓄電池33の電極に接続される。また、点灯回路13は配線34を介して蓄電池33の電極に接続される。
【0025】
このような構成において、昼間、太陽電池32は、太陽光を受けて発電し、発電した電力を蓄電池33が蓄電する。そして、夜間、蓄電池33が、点灯回路13を介して光源6に電力を供給して、光源6は点灯する。
【0026】
このように、太陽電池32及び蓄電池33を備えることにより、電線(図示はしない)の地中配線が不要になり、縁石ブロック1の施工作業が容易になる。
【0027】
なお、以上の実施形態において、光源6として直管型の蛍光ランプを用いたが、図8に示す第1の別例ようにLED40を用いてもよい。また、図示はしないEL素子などを用いてもよい。これらの素子は、蛍光ランプに比べて長寿命であるので、保守費用を軽減することができる。また、図9に示す第2の別例のように縁石ブロック1に直接、第1の凹面8と、第2の凹面9を有するように加工を施し、その表面にアルミ反射膜等の高光反射率の膜を形成して反射面10を設けてもよい。また、凹面8及び凹面9は曲面を有するようにしたが、平板を組み合わせて凹面を形成してもよい。さらにまた、開放部分4に人感センサを設けて、人感センサが人を検知した場合に、歩行者の位置とその前方を照らすようにしてもよい。
【0028】
【発明の効果】
請求項1に係る発明は、車道と歩道の境界に配設され、歩道側の側方及び上方に連続して形成された開放部分を有する縁石ブロックと、前記開放部分内に配設されて光を縁石ブロック外部に放射する光源と、を有する照明付き縁石ブロックにおいて、前記光源の背面側に、歩道面方向に光を反射する第1の凹面と、歩道面に対して斜め上方向に光を反射する第2の凹面と、が連続的に形成される反射面を設けるようにしたので、歩行者が縁石ブロックから離れて歩行する場合であっても、第1の凹面で反射された光は、歩道を歩行する歩行者の足元を照らし、第2の凹面で反射された光は、歩行者の顔を照らすことができる。
【0029】
請求項2に係る発明は、請求項1記載の発明において、前記反射面は、前記第1の凹面と第2の凹面に対応するよう加工された板材の表面に形成されるようにしたので、簡易的に反射面を設けることができる。
【0030】
請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2記載の発明において、前記反射面から車道側へ光を通過させる孔部を縁石ブロックに設けるようにしたので、反射面及び縁石ブロックの孔部を通過した光は、車道面を照らし、これにより、車道が明るくなり、車両運転者が路面の状況を認識しやすくなる。
【0031】
請求項4に係る発明は、請求項1又は請求項2記載の発明において、前記縁石ブロックは、縁石ブロックの車道側の表面に外部からの光を反射する反射部材を有するようにしたので、夜間において、車両の前照灯から放射される光は、反射部材によって車両に再び反射される。これにより、車両の運転者は、縁石ブロックの位置を知ることができるので、車両の運転者は、車道の形状を認識し易くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の断面図である。
【図2】光の出射方向を加えた第1の実施形態の断面図である。
【図3】第1の実施形態の別例1の断面図である。
【図4】第1の実施形態の別例2の断面図である。
【図5】第2の実施形態の断面図である。
【図6】第3の実施形態の断面図である。
【図7】第4の実施形態の断面図である。
【図8】第1の別例の断面図である。
【図9】第2の別例の断面図である。
【符号の説明】
1 縁石ブロック
2 歩道
3 車道
4 開放部分
5 孔部
6 光源
7 歩道面
8 第1の凹面
9 第2の凹面
10 反射面
Claims (4)
- 車道と歩道の境界に配設され、歩道側の側方及び上方に連続して形成された開放部分を有する縁石ブロックと、前記開放部分内に配設されて光を縁石ブロック外部に放射する光源と、を有する照明付き縁石ブロックにおいて、前記光源の背面側に、歩道面方向に光を反射する第1の凹面と、歩道面に対して斜め上方向に光を反射する第2の凹面と、が連続的に形成される反射面を設けたことを特徴とする照明付き縁石ブロック。
- 前記反射面は、前記第1の凹面と第2の凹面に対応するよう加工された板材の表面に形成されることを特徴とする請求項1記載の照明付き縁石ブロック。
- 前記反射面から車道側へ光を通過させる孔部を縁石ブロックに設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の照明付き縁石ブロック。
- 前記縁石ブロックは、縁石ブロックの車道側の表面に外部からの光を反射する反射部材を有することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の照明付き縁石ブロック。
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---|---|---|---|
JP2002313543A JP2004150047A (ja) | 2002-10-28 | 2002-10-28 | 照明付き縁石ブロック |
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JP2004150047A true JP2004150047A (ja) | 2004-05-27 |
Family
ID=32458103
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004150047A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100673390B1 (ko) | 2006-10-23 | 2007-01-24 | (주)케이지엔지니어링 | 공원용 조명경계석 |
JP2016108894A (ja) * | 2014-12-09 | 2016-06-20 | 株式会社キクテック | 車両誘導装置 |
JP2017210783A (ja) * | 2016-05-25 | 2017-11-30 | 大林道路株式会社 | ディスプレイの表示方法 |
-
2002
- 2002-10-28 JP JP2002313543A patent/JP2004150047A/ja not_active Withdrawn
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