JP2004149823A - 無方向性電磁鋼板の製造方法 - Google Patents

無方向性電磁鋼板の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】優れた磁気特性を有する無方向性電磁鋼板を安定して供給できる製造方法の提供。
【解決手段】質量%で、C:0.004%以下、Si:0.1〜1.0%、Mn:0.2〜0.6%、sol.Al:0.0006%未満、P:0.03〜0.2%、S:0.035%以下、N:0.004%以下を含有し、残部がFeおよび不純物からなる無方向性電磁鋼板の製造方法であって、脱炭後の溶鋼を取鍋内において、スラグ中のCaO質量%とAl2O3質量%との比CaO/Al2O3を0.8〜1.2、およびCaO質量%とSiO2質量%との比CaO/SiO2を0.5〜2.0に調整して精錬する電磁鋼板の製造方法。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無方向性電磁鋼板の製造方法に関し、詳しくは、出荷後、ユーザーで打ち抜きなどの加工が施され、鉄心に組み立てられた後、磁性焼鈍が施される磁気特性に優れた無方向性電磁鋼板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
変圧器やモーターに用いる鉄心の素材である電磁鋼板には、低鉄損、高磁束密度などの高い磁気特性が求められる。さらに、近年では省エネルギーの観点から、従来に比べ高い磁気特性が必要とされている。このため、より高い磁気特性を有する鋼板が多数提案され、また、これらを効率よく製造するための精錬方法も提案されてきた。さらに、鋼成分の適正化に加えて、鋼中非金属介在物の組成制御も行われるようになった。
【0003】
特許文献1には、C:0.015%以下、Si:0.1〜1.0%、sol.Al:0.001〜0.005%、Mn:1.5%以下、S:0.008%以下を含む無方向性電磁鋼板において、鋼中のSiO、MnO、Alの3種の介在物の総質量に対するMnOの質量の割合が15%以下である鉄損の少ない電磁鋼板が開示されている。
特許文献2には、C:0.015%以下、Si:0.1〜1.0%、Mn:1.5%以下、sol.Al:0.0005%以上0.0010%未満で、鋼中のSiO、MnO、Alの3種の介在物の総質量に対するMnOの質量の割合が15%以下、SiOの質量の割合が75%以上である磁性焼鈍後の鉄損の少ない電磁鋼板が開示されている。
【0004】
また、特許文献3には、質量%で、C:0.01%以下、Si:0.05〜0.55%、Al:0.004%以下、S:0.01%以下、および0.1%以上でかつ(Mn−Si)≦0.5%で表される範囲のMnを含み、さらに、鋼中に存在する酸化物のMnO質量%とSiO質量%の比MnO/SiOが0.3以下である無方向性電磁鋼板が開示され、スケール性欠陥の少ない表面形状に優れた電磁鋼板が得られるとされている。
【0005】
以上のように、従来技術においては、鋼成分または介在物組成、あるいは両者を適正化することにより、高い磁気特性が得られるようになった。
【0006】
さらに、より安定して適正な鋼成分および介在物組成に制御するための、脱酸剤の添加方法、添加順序、および添加量などが提案されている。
【0007】
特許文献4には、取鍋精錬炉によって2次精錬してスラグの塩基度(CaO/SiO)を2〜10の範囲に調整し、さらにFeSiやSiMn合金を添加して脱酸および成分調整を行い、S含有量の低下を図る介在物の少ない電磁鋼板の製造方法が開示されている。この文献では、2次精錬を行った溶鋼を、RH脱ガス装置によって3次精錬する方法が提案されている。
【0008】
しかしながら、従来の技術では、鋼成分あるいは介在物組成を適正な範囲に制御しきれず、磁気特性が十分に向上しない場合があった。さらに、近年では省エネルギーが重要な課題となり、従来以上に高効率な電気機器が求められるている。
【0009】
このため、さらに高い磁気特性を有した電磁鋼鈑が必要とされている。また、製造された電磁鋼鈑の磁気特性が不安定な場合には、製品歩留りの低下を招き、電磁鋼板の製造コストは上昇することになる。
【0010】
このように、高い磁気特性を確保し、同時に製品歩留りを向上させることが重要となっているが、従来の技術では、このような要求に十分に対応することができなかった。また、特許文献4では、スラグ組成制御を行う技術が示されているが、このスラグ組成は脱硫を主目的としたものであり、さらに、転炉とRH脱ガスプロセスの他に取鍋精錬工程を追加するという工程上の課題もあった。
【0011】
なお、本発明者らは、この技術に関して、無方向性電磁鋼板およびその製造方法についての特許出願を行った(特許文献5)。
【特許文献1】
特開昭63−195217号公報(特許請求の範囲、2頁左下欄13行〜右下欄13行)
【特許文献2】
特開平7−150248号公報(特許請求の範囲、段落[0006])
【特許文献3】
特開平10−147849号公報(特許請求の範囲、段落[0007])
【特許文献4】
特開平6−128618号公報(特許請求の範囲、段落[0009])
【特許文献5】
特願2002−124112号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、上述の問題に鑑み、優れた磁気特性を有する無方向性電磁鋼板を安定して供給できる製造方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上述の課題を達成するために、前記した従来の問題点について検討を加え、下記の(a)および(b)の知見を得た。
【0014】
(a)磁気特性の優れたAl含有量の低い電磁鋼板を製造するためには、介在物中のMnO成分の含有量(質量%)とFeO成分の含有量(質量%)の比MnO/FeOの値を2.0以下とすることが重要である。
【0015】
(b)上記の介在物中における比MnO/FeOの値を2.0以下とするためには、スラグ中のCaO成分の含有量(質量%)とAl成分の含有量(質量%)の比CaO/Alの値を0.8〜1.2に調整するとともに、CaO成分の含有量(%)とSiO成分の含有量(質量%)の比CaO/SiOの値を0.5〜2.0に調整して精錬することが有効である。
【0016】
本発明は、上記の知見に基き完成させたものであり、その要旨は、下記に示す電磁鋼板の製造方法にある。
「質量%で、C:0.004%以下、Si:0.1〜1.0%、Mn:0.2〜0.6%、sol.Al:0.0006%未満、P:0.03〜0.2%、S:0.035%以下、N:0.004%以下を含有し、残部がFeおよび不純物からなる無方向性電磁鋼板の製造方法であって、脱炭後の溶鋼を取鍋内において、スラグ中のCaO質量%とAl質量%との比CaO/Alを0.8〜1.2、およびCaO質量%とSiO質量%との比CaO/SiOを0.5〜2.0に調整して精錬する電磁鋼板の製造方法。」
なお、以下の説明において、鋼中の成分元素の含有量およびスラグ中の成分の含有量は、質量%により表すものとする。
本発明において「取鍋内において精錬する」とは、転炉などによる脱炭精錬後に、RH、DHなどの真空脱ガス処理あるいは不活性ガスの吹き込みにより、取鍋内の溶鋼を精錬することをいう。
【0017】
本発明者らは、先に述べた課題を解決するために、下記に示す試験を行った。
【0018】
図1は、介在物中の比MnO/FeOと鉄損との関係を示す図であり、本発明者らが先に提出した特許文献5において明らかにした関係である。上記の成分を有する鋼は、一般の電磁鋼板よりも著しくAl含有量が低いため、介在物中のMnOおよびFeO成分が磁気特性に大きく影響し、かつ、両者の含有量の比MnO/FeOの値が2以下であることが重要である。
【0019】
そこで、さらに、上記の鋼成分組成を有し、比MnO/FeOの値が2.0以下となる介在物を含有する鋼材を安定して製造できる新たな方法を検討した。
【0020】
介在物の組成を制御する方法としては、脱酸方法を適正化する方法と、スラグ成分組成を制御しスラグ−メタル間反応を利用する方法の2種類がある。本発明者らは、特許文献5において脱酸方法を適正化する方法を提案した。
【0021】
一方、スラグ成分組成を制御する場合には、スラグ−メタル間反応を活用するため、脱酸法とは異なる手法の制御となるが、スラグ成分組成の制御の場合であっても、介在物を制御し、高い磁気特性が得られると考えた。そこで、本発明ではスラグ組成を変化させ、以下の検討を行った。
【0022】
C:0.002%未満、Si:0.2〜0.8%、Mn:0.25〜0.5%、P:0.09%以下、S:0.001〜0.02%、sol.Al:0.0006%未満、N:0.003%未満、およびO(酸素):0.0025〜0.015%を含有する鋼200kgを実験室的に溶解した。
【0023】
さらに、CaO、AlおよびSiOからなる4kgのフラックスを溶鋼表面に添加し、スラグを形成させた。スラグ組成の調整は、CaO、AlおよびSiOの配合量を予め所定の割合で調整することにより行った。スラグサンプルの採取は、前記の溶鋼を鋼塊として鋳造する直前に溶鋼表面のスラグから採取した。
【0024】
鋼塊の中央部から長手方向に、縦400mm、横400mm、厚さ15mmの鋼片を6枚切り出し、1200℃で1時間均熱処理した。その後、3パスの熱間圧延を施し、850℃で熱間仕上圧延を行い、厚さ3mmの熱延鋼板を得た。この熱延鋼板の両面を研削して厚さ2.3mmとし、さらに冷間圧延を施して厚さ0.5mmの冷延鋼板とした。このようにして得られた冷延鋼板を750℃に急速加熱して30秒間保持する焼鈍を施し、無方向性電磁鋼板とした。
【0025】
この鋼板から、圧延方向と直角方向に幅3cm、長さ10cmの試験片を打ち抜きによって作製し、750℃にて2時間の磁性焼鈍を行った。
【0026】
このようにして得られた試験片について、エプスタイン試験器を用い、JISC 2550に規定される方法に準じて磁気特性(鉄損)を測定した。また、臭素−メタノール法により、鋼中の介在物を抽出し、それに含まれる元素の分析およびEPMA観察により介在物の組成分析を行い、介在物組成と磁気特性との関係を調査した。
【0027】
図2は、スラグ中の比CaO/Alの値と介在物中の比MnO/FeOの値との関係を示す図である。
【0028】
同図の結果から、スラグ中における比CaO/Alの値が0.8未満では、スラグ中における比CaO/SiOがどのような値の場合であっても、介在物中における比MnO/FeOの値を2.0以下とすることはできないことがわかる。また、比CaO/Alの値が1.2を超えても、比MnO/FeOの値を2.0以下とすることは困難であり、しかも、比MnO/FeOの値は、ばらつきが大きくなる。
これに対して、比CaO/Alの値が0.8〜1.2の範囲の場合には、比CaO/SiOの値が0.8〜1.5の範囲にある場合に限り、比MnO/FeOの値を2.0以下とすることができるが、比CaO/SiOの値が0.1〜0.5および2.5〜8の場合においては、いずれの場合も、比MnO/FeOの値を2.0以下とすることは難しい。
【0029】
このような結果から、介在物の組成制御にはスラグ組成が強く影響しており、比CaO/Alの値および比CaO/SiOの値が上記の特定の範囲に存在している場合に、比MnO/FeOの値を容易に2.0以下とすることができることがわかる。
そこで、この特定の範囲をさらに明確化するために、比CaO/SiOの影響を調査した。なお、比CaO/Alは、図2において良好な結果の得られた範囲を考慮して、1.0〜1.1に調整した。
【0030】
図3は、スラグ中の比CaO/SiOの値と介在物中の比MnO/FeOの値との関係を示す図である。同図の結果によれば、比CaO/SiOが0.5〜2.0の場合に、比MnO/FeOは安定して2.0以下となる。
【0031】
上述の図1〜図3に示す結果から、本発明に係る電磁鋼板の鋼成分組成を有し、介在物中の比MnO/FeOを2.0以下とするためには、比CaO/Alを0.8〜1.2とし、比CaO/SiOを0.5〜2.0としたスラグを用いて精錬する必要のあることが判明した。
【0032】
以下に、これらの理由を説明する。
比CaO/Alが低い場合は、スラグ中のAlの活量が高く、スラグ中Alと、Alおよび酸素との平衡により酸素活量が上昇し、溶鋼中の酸素濃度が上昇する。この酸素濃度の上昇により、Mn脱酸が進行しやすくなり、その結果、介在物中のMnOの濃度が増加する。
【0033】
これに対して、比CaO/Alが高い場合は、スラグ中のAlの活量が低く、酸素濃度が低下する。このため、Mn脱酸が進行しにくくなり、介在物中のMnO濃度が低下し、比MnO/FeOは低下しやすくなる。しかし、実際にはスラグの融点が上昇することによりスラグの液相率が低下し、スラグ−溶鋼間反応が停滞するため、比CaO/Alの上昇の効果が現れにくくなる。図2に示される試験結果において、比CaO/Alが高い領域で、ばらつきが大きくなっているのは、このためである。
【0034】
比CaO/SiOが低い場合は、スラグ中のSiOの活量が増加し、スラグ中のSiOと、溶鋼中のSiおよび酸素との平衡により酸素活量が上昇するため、溶鋼中の酸素濃度が増加する。したがって、この酸素濃度の上昇により、比CaO/Alが低い場合と同様に、Mn脱酸が進行し、介在物中のMnO濃度が増加する。
【0035】
比CaO/SiOが高い場合は、スラグ中のSiOの活量が低下し、溶鋼中の酸素濃度が低下する。スラグ中SiOの濃度が10%よりも低くなると、急激にSiO活量が低下し、最終的にSiO活量は0.005程度となる。この結果、溶鋼中の酸素濃度は著しく低下する。溶鋼中酸素濃度が過度に低下すると、FeO濃度が著しく低下し、その結果、比MnO/FeOの値は増加することとなる。
【0036】
図4は、スラグ中の比CaO/Alの値と鉄損(W15/50)との関係を示す図である。同図の結果は、前記の図2に示した試験材について、その磁気特性を調査して得られたものである。
【0037】
同図の結果から、スラグ中における比CaO/Alの値が0.8未満または1.2を超える場合には、スラグ中の比CaO/SiOがどのような値の場合であっても、鉄損の値は5W/kgを超え、磁気特性は不良である。
これに対して、比CaO/Alの値が0.8〜1.2の範囲の場合には、比CaO/SiOの値が0.8〜1.5の範囲にある場合に限り、鉄損値を5W/kg以下とすることができる。
【0038】
このような結果から、スラグ中の比CaO/Alおよび比CaO/SiOの値が上記の特定の範囲に存在している場合に、鉄損値を5W/kg以下良好な値とすることができることが判明した。
そこで、この特定の範囲をさらに明確化するために、前記の図3と同様に、比CaO/SiOの影響を調査した。
【0039】
図5は、スラグ中の比CaO/SiOの値と鉄損値との関係を示す図である。
同図の結果から、スラグ中の比CaO/Alの値が0.8〜1.2の範囲であって、比CaO/SiOの値が0.5〜2.0の範囲にある場合に限り、鉄損値を5W/kg以下とすることができることが判明した。
以上、説明したとおり、スラグ組成を調整することにより、介在物組成を制御し、それにより高い磁気特性の鋼板を安定して確保できることが確認された。また、そのためのスラグ組成の範囲は、比CaO/Alの値が0.8〜1.2の範囲にあり、且つ、比CaO/SiOの値が0.5〜2.0の範囲に存在する必要がある。
【0040】
【発明の実施の形態】
本発明において、無方向性電磁鋼板の化学組成、および取鍋スラグ組成を前記のように規定した理由について説明する。
(1)鋼板の化学組成
C:0.004%以下:
Cは、炭化物として析出し、鋼板の磁気特性を低下させるので、その含有量は低いほどよい。特に、C含有量が0.004%を超えて高くなると磁気時効が生じるため、C含有量は0.004%以下とする。なお、Cは、磁気特性にとって好ましくない(111)結晶方位粒の成長を抑制するので、その含有量は0.0003%以上とすることが好ましい。
【0041】
Si:0.1〜1.0%:
Siは、鋼板の固有抵抗を高めるので、その含有量は高いほど鉄損が小さくなる。しかしながら、Si含有量が1.0%を超えて高くなると窒化物が形成され、これにより鉄損が劣化(増加)するので、その含有量は1.0%以下とする。一方、Si含有量が0.1%未満では、製鋼過程における脱酸が弱くなり、介在物中のFeO含有量が増加しやすく、前述のとおり、介在物中の比MnO/FeOの値の制御が困難となるため、その含有量は0.1%以上とする。好ましい範囲は、0.25〜0.8%である。
【0042】
Mn:0.2〜0.6%:
Mnも鋼板の固有抵抗を高める効果があるので、Mn含有量は高いほど鉄損は小さくなる。Mn含有量が0.2%未満では、Mnの効果がほとんど認められなくなるので、Mn含有量は0.2%以上とすることが必要である。一方、Mn含有量が0.6%を超えて高くなると、コストの増加に対する効果の増加割合が低減するので、Mn含有量は0.6%以下とする。好ましくは、0.3〜0.5%である。
【0043】
sol.Al(酸可溶Al):0.0006%以下:
Alは、脱酸に有効な元素であるが、窒化物などを形成しやすいので、その含有量は低いほど良い。また、磁気特性のばらつきを増大させる原因となるので、sol.Al含有量は0.0006%以下とする。磁気特性のばらつきがさらに一層小さくなる好ましいsol.Alの範囲は0.0004%以下である。
【0044】
P:0.03〜0.2%:
P含有量が0.2%を超えて高くなると、鋼板の脆化が著しくなり、一方、P含有量が0.03%未満となると、鋼板の打ち抜き性が低下する。そこで、P含有量は、0.03〜0.2%とする。好ましくは、P含有量は0.13%以下とする。
【0045】
S:0.035%以下:
S含有量が0.035%を超えて高くなると、MnSが形成され、鉄損が十分に向上しないので、その含有量は0.035%以下とする。S含有量は、低いほど磁気特性は向上する。S含有量の好ましい範囲は0.01%以下であり、より好ましい範囲は0.006%以下である。
【0046】
N:0.004%以下:
Nは、Si、Mn、Al、Tiなどと窒化物を形成し、磁気焼鈍時の結晶粒成長を妨げるので、その含有量は0.004%以下とする。なお、Nは、Cと同様に、磁気特性にとって好ましくない(111)結晶方位粒の成長を抑制するので、その含有量は0.0003%以上とすることが好ましい。
【0047】
好ましい化学組成の範囲:
O(酸素):0.003〜0.012%
Oは、鋼中で酸化物を形成し、結晶粒の成長を抑制する。本発明においては、O含有量は限定しないが、その含有量は0.012%以下とすることが好ましい。さらに好ましくは、0.007%以下である。一方、Oの含有量を0.003%未満にしようとすると、脱酸のためのコストが増大するので、含有量は0.003%以上であることが好ましい。
【0048】
なお、本発明において、O(酸素)含有量とは、介在物中の酸素も含めた鋼中の全酸素量をいう。
(2)精錬時における取鍋スラグの化学組成
比CaO/Al:0.8〜1.2、および比CaO/SiO:0.5〜2.0:
前記のとおり、取鍋スラグ中の比CaO/Alの値が0.8〜1.2の範囲であって、比CaO/SiOの値が0.5〜2.0の範囲にある場合に限り、鉄損値を5W/kg以下とすることができる。そこで、スラグ組成の範囲は、比CaO/Alが0.8〜1.2の範囲にあり、且つ、比CaO/SiOが0.5〜2.0の範囲とした。
【0049】
なお、スラグ量の低減および低酸素化の観点から、スラグ中の比CaO/Alの好ましい範囲は1.0〜1.15であり、比CaO/SiOの好ましい範囲は0.7〜1.5である。
(3)製造方法
転炉精錬後の溶鋼をRH真空脱ガス処理し、さらに連続鋳造する方法により、本発明が対象とする無方向性電磁鋼板を製造する場合を例にとり、説明する。
【0050】
転炉による脱炭精錬の後、溶鋼を取鍋内へ出鋼し、その取鍋をRH式真空脱ガス装置へ移動する。転炉からの出鋼時に、合金、生石灰(CaO)、アルミナ(Al)、および珪石(SiO)を添加し、スラグ組成が本発明の範囲内に入るように調整する。なお、各酸化物の必要添加量は、転炉からの流出スラグ量および成分、合金添加量などから計算により求め、それらの必要量を投入する。RH脱ガス装置により、減圧下で仕上げ脱炭を行い、溶鋼中のC含有量を0.004%以下まで低下させる。
【0051】
Siは脱酸元素であるので、RH脱ガス装置により脱炭処理を行う前にSiを添加すると、脱炭速度が著しく低下する。このため、RH脱炭処理以前にはSiを添加しないのが一般的である。RH脱炭後に、溶鋼中のSおよびP含有量を調整し、SiおよびMnを添加する。溶鋼中にSおよびPを添加する場合は、必要量に応じた量を添加すればよく、また、添加時期は、SiやMnの添加前であっても添加後であってもよい。
【0052】
本発明法にしたがってスラグ組成を調整する場合には、脱酸元素の添加順序や添加量を特に制限する必要はない。なお、スラグ組成を制御しない場合の適正脱酸方法は、前記の特許文献5において示したとおり、Al添加量(質量)とSi添加量(質量)との比を0.85以下とする方法を併用することも可能である。前記の脱酸方法を併用することにより、介在物組成の制御性、すなわち介在物中の比MnO/FeOの制御精度が向上する。
【0053】
スラグ中のFeO、MnO、Feなどの低級酸化物の含有量は、低い方が好ましい。これらの合計含有量は15%以下であることが好ましく、さらには8%以下であることが好ましい。低級酸化物の含有量が8%を超えて高くなると溶鋼の清浄度が悪化する場合があり、15%を超えるとスラグによる制御効果が小さくなり、精錬時間が長くなる場合がある。
【0054】
本発明は、転炉精錬した溶鋼をRH脱ガス処理し、さらに連続鋳造するプロセスにおいて実施することにより、十分な効果が得られるが、さらに大きな効果を得たい場合には、RH脱ガス処理の前または後に、不活性ガス吹き込み精錬などを行い、スラグ−メタル間反応を促進させてもよい。また、このガス吹き込み精錬中に、CaOやSiOを投入してスラグ組成を制御してもよい。
【0055】
RH脱ガス処理により成分調整を終了した溶鋼を連続鋳造装置により鋳造して鋳片とし、その鋳片に熱間圧延、続いて冷間圧延を施して電磁鋼板とする。
【0056】
熱間圧延の条件は、通常の電磁鋼鈑の製造の際に行われる条件でよいが、熱間圧延の仕上げ温度は、800〜(880+50[%Si])℃(ここで、[%Si]は、鋼板中のSi含有量を表す)であることが好ましい。熱間圧延の仕上げ温度が800℃未満であると、鋼板のミクロ組織が微細な未再結晶組織となり、磁束密度が低下する。また、仕上げ温度が(880+50[%Si])℃を超えて高いと、Ar3変態により微細な組織が生成し、磁束密度が低下する。
【0057】
【実施例】
転炉にて脱炭および脱硫精錬した溶鋼230tを取鍋内に出鋼し、取鍋をRH脱ガス装置に移動させた。出鋼時にスラグにCaO、AlまたはSiOを添加し、スラグ組成を変化させた。
【0058】
本発明例の試験では、実績から求めた流出スラグ量、出鋼温度、溶鋼組成、合金添加量に基き、取鍋内スラグ組成を算出し、本発明のスラグ組成となるように、CaO、AlまたはSiOの添加量を調整した。一方、比較例の試験では、CaO、AlおよびSiOのいずれをも全く添加しないか、またはCaOのみを一律に500kg添加した。AlまたはSiなどの合金添加量は、本発明例および比較例の各試験ともに同一量とした。
【0059】
RH脱ガス装置により減圧脱炭を行い、溶鋼中のC含有量を0.004%以下とした後に、溶鋼中のS含有量を0.018〜0.021%、P含有量を0.089〜0.092%、Mn含有量を0.25〜0.3%に調整した。成分調整後Siを添加した。溶鋼温度が低い場合は引き続き、酸素ガスを吹き付けて昇温処理を行った。
【0060】
成分調整および温度調整後、RH脱ガス処理を終了し、得られた溶鋼を連続鋳造装置に供給してスラブとした。
【0061】
スラブを加熱炉内で1200℃まで加熱し、仕上げ温度860〜870℃で熱間圧延し、厚さ2.5mmの鋼板とした。次いで、この鋼板を厚さ0.5mmまで冷間圧延し、770℃にて仕上げ焼鈍した。仕上げ焼鈍後、絶縁皮膜を塗布し、その厚さを約0.2μmとした。
【0062】
このようにして得られた鋼板から幅3cm、長さ10cmのエプスタイン試験片を採取し、窒素雰囲気中において750℃で2時間保持する磁性焼鈍を施した。エプスタイン法により磁気特性を測定し、同時に、臭素−メタノール法により鋼中介在物の抽出および介在物中に含まれる元素分析を行って、介在物の成分および組成を調査した。
【0063】
表1および表2に、RH処理終了時のスラグ成分組成、圧延後の鋼(鋼板)の化学組成、介在物中の比MnO/FeO、および鉄損の各値を示す。
【0064】
【表1】
Figure 2004149823
【0065】
【表2】
Figure 2004149823
【0066】
試験番号1〜10は、本発明例についての試験であり、鋼板の成分組成が本発明で規定する範囲内にあり、かつ、CaOなどを適量添加することにより、取鍋内スラグの成分組成を本発明の範囲内に調整した試験である。これらの試験では、介在物中の比MnO/FeOの値は、全て2.0以下に制御されており、その結果、鉄損(W15/50)の値は、いずれも5.0W/kg以下と良好な結果が得られている。
これに対して、試験番号11〜20は、比較例についての試験であり、鋼板の成分組成は、本発明で規定する範囲内にあるが、取鍋内スラグの成分組成を調整しなかったか、または一律に定めたCaO添加量では本発明の範囲内に調整されなかった試験である。
【0067】
試験番号11は、スラグ中の比CaO/Alの値は本発明の範囲内であるが、比CaO/SiOの値が本発明で規定する範囲よりも低過ぎるため、介在物中の比MnO/FeOの値が2.0を超えて高くなり、その結果、鉄損の値は5.0W/kgを超え、磁気特性の劣った結果となっている。試験番号12は、スラグ中の比CaO/Alの値は本発明の範囲内であるが、比CaO/SiOが本発明で規定する範囲よりも高過ぎることから、介在物中の比MnO/FeOの値は2.0を超え、その結果、鉄損が高く磁気特性の劣った結果となっている。試験番号13および14は、スラグ中の比CaO/SiOの値は本発明で規定する範囲内にあるが、比CaO/Alの値が本発明で規定する範囲を外れていることから、介在物中の比MnO/FeOの値が2.0を超え、鉄損が高く磁気特性の劣った結果となっている。
試験番号15〜20は、いずれも、スラグ中の比CaO/Alおよび比CaO/SiOの値がともに本発明で規定する範囲を外れているため、鉄損が高く磁気特性の劣った結果となっている。
上述のとおり、脱炭後の溶鋼を取鍋内において、スラグ中の比CaO/Alを0.8〜1.2とし、かつ、比CaO/SiOを0.5〜2.0に調整して精錬することにより、介在物中の比MnO/FeOの値は2.0以下に制御され、鉄損の少ない優れた磁気特性を有する電磁鋼板が得られることが確認された。
【0068】
【発明の効果】
本発明の方法によれば、取鍋スラグの成分組成を調整することにより、介在物中の比MnO/FeOの値を制御し、磁気特性を高めた無方向性電磁鋼板を安定して容易に製造することができるので、電磁鋼板製造技術の発展に大きく寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】介在物中の比MnO/FeOの値と鉄損との関係を示す図である。
【図2】スラグ中の比CaO/Alの値と介在物中の比MnO/FeOの値との関係を示す図である。
【図3】スラグ中の比CaO/SiOの値と介在物中の比MnO/FeOの値との関係を示す図である。
【図4】スラグ中の比CaO/Alの値と鉄損との関係を示す図である。
【図5】スラグ中の比CaO/SiOの値と鉄損との関係を示す図である。

Claims (1)

  1. 質量%で、C:0.004%以下、Si:0.1〜1.0%、Mn:0.2〜0.6%、sol.Al:0.0006%未満、P:0.03〜0.2%、S:0.035%以下、N:0.004%以下を含有し、残部がFeおよび不純物からなる無方向性電磁鋼板の製造方法であって、脱炭後の溶鋼を取鍋内において、スラグ中のCaO質量%とAl質量%との比CaO/Alを0.8〜1.2、およびCaO質量%とSiO質量%との比CaO/SiOを0.5〜2.0に調整して精錬することを特徴とする電磁鋼板の製造方法。
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