JP2004149290A - 駆動接続装置及びこれを備えたシート給送装置、画像形成装置並びに画像読取装置 - Google Patents

駆動接続装置及びこれを備えたシート給送装置、画像形成装置並びに画像読取装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004149290A
JP2004149290A JP2002318064A JP2002318064A JP2004149290A JP 2004149290 A JP2004149290 A JP 2004149290A JP 2002318064 A JP2002318064 A JP 2002318064A JP 2002318064 A JP2002318064 A JP 2002318064A JP 2004149290 A JP2004149290 A JP 2004149290A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drive
cam
sheet
gear
lift
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002318064A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Agata
淳 阿形
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2002318064A priority Critical patent/JP2004149290A/ja
Publication of JP2004149290A publication Critical patent/JP2004149290A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)

Abstract

【課題】電気的に制御していた昇降動作、シート給送動作、紙面制御動作を欠歯、カム等の機械部品を用いて実現し、安定したシート給送動作を行うことができる駆動接続装置およびこれを備えたシート給送装置、画像形成装置ならびに画像読取装置を提供する。
【解決手段】シート給送装置の代表的な構成は、モータより伝達された駆動の「断」、「続」を行う駆動接続装置であって、ピックアップローラと、ピックアップ制御ギア215と、これに係合してピックアップローラの回転を規制するソレノイド232と、ピックアップ制御ギア215と一体に構成されたリフト制御ギアと、揺動自在に保持されたリフトアップ爪228と、駆動を伝達されるラチェット229とを具備し、ピックアップローラの駆動負荷のピークを通過した時点で、リフトアップ爪228がラチェット229から駆動を伝達されるように、リフト制御ギアの位相が調整されていることを特徴とする。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、プリンタ等に備える駆動接続装置及びこれを備えたシート給送装置、画像形成装置並びに画像読取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の駆動接続装置を備えたシート給送装置としては、例えばシート収納庫よりシートを給送するピックアップローラと、ピックアップローラより給送されたシートを1枚づつに分離して搬送するフィードローラ及びリタードローラを備えたリタードローラ分離方式のシート給送装置がある。リタードローラはフィードローラに圧接していて、シートを搬送する方向とは逆方向の回転がトルクリミッタを介して伝達されている。
【0003】
図12は従来のリタードローラ分離方式のシート給送装置の断面図、図13はこのシート給送装置の駆動展開図である。図12に示すように、シートカセット103に積載されたシートSの最上位のシートは、ピックアップローラ100によりピックアップされて送出される。ピックアップローラ100は、シートがフィードローラ101とリタードローラ102に送出された後、ソレノイド105によりシートから離間し、リタードローラ102によるシートの戻し効果を阻害しない様にしている。
【0004】
ピックアップローラ100におり送出されたシートSは、その下流側に設けられたフィードローラ101、リタードローラ102にニップされて一枚ずつに分離され、不図示の画像形成部に給送される。
【0005】
図13に示すように、リタードローラ102は、リタードローラ軸113を回転自在に支持され、フィードローラ101に対向して配置されている。リタードローラ軸113は、シート給送装置本体124に回転自在に支持されるホルダ122を介してバネ123によって付勢され、シート搬送方向と反対方向にシート戻しトルクをかけて、2枚以上のシートが給送される重送を防止している。
【0006】
ここで、ピックアップローラ100、フィードローラ101、リタードローラ102の駆動について、説明する。モータ108から発生した駆動は、アイドラギア117を介してピックアップローラ100、フィードローラ101、リタードローラ102に伝達される。
【0007】
ピックアップローラ100は、ギア110を介してフィードローラ101の駆動が伝達される。
【0008】
フィードローラ101は、フィードローラ軸114の一端に一体に固定されている。フィードローラ軸114は、側板119、シート給送装置本体124とに軸支され、他端にギア128を有している。フィードローラ軸114は、アイドラギア117、ギア128を介してモータ108より駆動を伝達されるが、側板119に対してワンウェイクラッチ115を介して軸支されている。このため、フィードローラ軸114、フィードローラ101は、回転方向が規制され、シート搬送方向(図12中A方向)にしか回転しない。
【0009】
リタードローラ102は、トルリミッタ112を介してリタードローラ軸113に回転自在に固定されている。リタードローラ軸113は、アイドラギア117、リタードローラギア116、ワンウェイクラッチ131、カップリング121を介してモータ108から駆動を伝達されており、シートを押し戻す方向(図12中C方向)に回転している。しかし、トルクリミッタ112は、リタードローラ102に設定されたトルクをリタードローラ102に伝達している。このため、リタードローラ102自体は、シートがない場合及びシートが1枚の場合には、直接又はシートを介してフィードローラ101に連れ回ってシート搬送方向(図12中B方向)に回転している。
【0010】
また、リタードローラ軸113は、カップリング121を通してリタードローラギア116に接続され、更にワンウェイクラッチ131を介してアイドラギア117より駆動を伝達されている。
【0011】
これにより、シート後端部で次のシートの給送の準備をするために給送駆動を切断したとき、下流側の搬送ローラ(不図示)とフィードローラ101がシートを引っ張り合うことを防止している。また、前述のワンウェイクラッチ115があるため、シート後端部においてフィードローラ101が空転してシートを搬送している時でもシートに戻し駆動を与え重送防止できる(例えば、特許文献1参照)。
【0012】
また、安定してシート給送動作が行えるようにシート材の紙面高さを検知する不図示の紙面検知センサを設け、その検出結果からカセット130内に配設された不図示のリフタ板を駆動させるように不図示のリフタモータを駆動を駆動させ、シート材の高さを一定の高さに保っている。
【0013】
【特許文献1】
特開平8−225173号公報
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のような駆動接続装置およびこれを備えたシート給送装置は、上述したようにリタードローラの分離機構の動作を実現させるためには、シート給送動作に合わせて昇降可能なピックアップローラと、ピックアップローラを昇降させるためのアクチュエータと、紙面高さを一定に保つ紙面高さ制御手段と、が必要である。また、通常このようなリタードローラの分離機構の動作は、動作に対して各々ソレノイド、クラッチ、モータ、センサ等のメカトロ部品が必要である。
【0015】
そして、従来、これらを電気的に制御していたため、分離パッドや、カセットに配設された爪によりシートの分離給送を行う爪分離方式のシート給送装置に比べてコスト高になってしまっていた。また、制御信号のタイムラグや、熱、静電気等の外乱により、給送動作のタイミングが狂い正常な動作が行われないことがあった。
【0016】
そこで本発明は、電気的に制御していた昇降動作、シート給送動作、紙面制御動作を欠歯、カム等の機械部品を用いて実現し、更に1つの駆動源を採用することによるメカ部品点数、電気部品点数、電力を削減することで大幅なコストダウンをはかり、熱、静電気ノイズなどの外乱に対して安定したシート給送動作を行うことができる駆動接続装置及びこれを備えたシート給送装置、画像形成装置並びに画像読取装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明に係る駆動接続装置及びこれを備えたシート給送装置、画像形成装置並びに画像読取装置の代表的な構成は、前記駆動手段より伝達された駆動の断続を行う駆動接続装置であって、前記駆動手段より断続的に駆動を伝達される第1の被駆動手段と、歯車の一部が少なくとも1箇所以上欠けている欠歯ギアと、前記欠歯ギアに係合して前記第1の被駆動手段の回転を規制する回転規制手段と、前記欠歯ギアと一体に構成されたカムと、前記カムと係合し、揺動自在に保持されたカムフォロアと、前記カムフォロアと係合し、駆動を伝達される第2の被駆動手段と、を具備し、前記第1の被駆動手段の駆動負荷のピークを通過した時点で、前記カムフォロアが前記第2の被駆動手段から駆動を伝達されるように、前記カムの位相が調整されていることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明に係る駆動接続装置及びこれを備えたシート給送装置、画像形成装置並びに画像読取装置の実施形態について、図を用いて説明する。図1は本実施形態にかかる画像形成装置本体の断面図、図2はシート給送ユニットの断面図、図3はシート給送ユニットの駆動展開図、図4はシート給送ユニットの背面図、図5はピックアップ制御ギアとリフト制御ギアの側面図、図6は給送ピックアップの動作図、図7は給送ピックアップのタイミングチャート、図8はカセットリフトアップの動作の説明図、図9はカセットリフトアップの動作の説明図、図10はカセットの斜視図、図11は本実施形態を適用した場合と適用しなかった場合の給送駆動モータのトルクカーブを示した図である。
【0019】
図1に示すように、画像形成装置の一例である複写機本体1は、上部に透明ガラス板からなる原稿台2を固定して設けている。原稿台2上に画像面を下向きにして載置された原稿Oは、原稿台2に固定された原稿圧着板3により原稿台2に圧着される。原稿台2の下側には原稿Oを照明するランプ4が設けられ、ランプ4が原稿Oを照明して反射した光像は、反射ミラー5〜10及び結像レンズ11とからなる光学系により画像形成部Bの感光ドラム12に導かれる。なお、ランプ4及び反射ミラー4〜7は矢印a方向に所定の速度で移動して原稿Oを走査する。
【0020】
画像形成手段である画像形成部Bにおいて、感光ドラム12は、帯電器13により表面均一な帯電され、光学系により原稿Oの光像を照射され静電潜像を形成する。感光ドラム12の表面上に形成された静電潜像は、現像器14により現像され、トナー像が形成される。感光ドラム12の表面に現像されたトナー像は、転写帯電器19により手差し式の所謂マルチシート給送装置A若しくは固定式のシート給送装置Cから給送されたシートSに転写される。トナー像が転写されたシートSは、分離帯電器20により感光ドラム12からを分離される。トナー像を転写した後、感光ドラム12に残留したトナーは、クリーナ26により除去され、感光ドラム12は次の画像形成に備える。
【0021】
画像形成部Bにてトナー像を転写されたシートSは、画像形成部Bの下流側に設けられた搬送部21により定着器22に搬送され、定着器22によりシートS上に転写されたトナー像を永久画像として定着される。そして、定着器22でトナー像を定着されたシートSは、排出ローラ24によって複写機本体1の外側に設けられた排出トレイ25に排出される。
【0022】
次に、駆動接続装置を備えたシート給送装置Cのシート給送ユニットについて詳細な説明を行う。給送ユニット枠250は、複写機本体1の前側板、後側板に固定されている。
【0023】
図2に示すように、第1の被駆動手段であるピックアップローラ200、アイドラギア206、フィードローラ軸233は、ピックアップローラホルダ205に回転自在に支持される。フィードローラ軸233の一端にはフィードローラ201が固定されており、フィードローラ201がフィードローラ軸233と一体となって回転する。
【0024】
ピックアップローラ200とフィードローラ201の軸方向端部にはギア歯面が設けられており、アイドラギア206を介してフィードローラ201からピックアップローラ200に回転駆動が伝達される。また、ピックアップローラホルダ205はフィードローラ軸233と回転中心を同じくして給送ユニット枠250に回転自在に軸支されている。
【0025】
フィードローラ201と対向する位置には、リタードローラ202が配設されている。リタードローラ202は、リタードローラ軸234に固定されたトルクリミッタ212を介してリタードローラ軸234に回転自在に固定されている。リタードローラ軸234は、リタードギア221からカップリング213を介して駆動を伝達される。また、リタードローラ軸234は、リタードガイド252に回転自在に軸支されたリタードローラホルダ203に回転自在に軸支されている。そして、リタードローラホルダ203はリタードバネ204から付勢力を受け、フィードローラ201とリタードローラ202が当接加圧することでシート搬送力を発生させる。
【0026】
次に、シート給送ユニットの駆動伝達経路について説明する。図3に示すように、まず、モータ224により発生した駆動力は、減速ギア223に伝達され、さらに下流側の減速ギア222に伝達させる。減速ギア222は、リタードギア221と、搬送ローラ208の回転軸端部にもうけられたギア225に駆動伝達する。
【0027】
リタードローラ221に伝達された駆動は、回転方向を調節するためのアイドラギア255、更につづいてアイドラギア218に伝達される。
【0028】
アイドラギア218は、欠歯ギアであるピックアップ制御ギア215、ピックアップ制御ギア215と一体に構成されたカムとしてのリフト制御ギア216に駆動を伝達する。リフト制御ギア216に伝達された駆動は、シート積載手段であるカセット266内に積載されたシートSを給送位置まで上昇させるリフトアップ機構に伝達する。
【0029】
また、ピックアップ制御ギア215に伝達された駆動は、回転方向調整のためのアイドラギア217、アイドラギア219、フィードローラ軸233上に一体に固定されたフィードローラギア220の順に伝達され、フィードローラギア220に固定されたフィードローラ軸233を回転させ、フィードローラ201、ピックアップローラ200を回転させる。
【0030】
次に、給送ピックアップ機構について説明する。図4に示すように、給送ユニット枠250に形成された軸に回転自在に固定されたホルダ昇降アーム214は、図中X方向に不図示のバネによって付勢されている。
【0031】
図5(a)、図5(b)に示すように、ピックアップ制御ギア215は、カム部215a、入力ギア部215b、出力ギア部215c、爪部215dの4つの部位から構成されている。カム部215aは、ピックアップローラホルダ205を昇降させる。入力ギア部215bは、欠歯ギアであってアイドラギア218から駆動を入力する。出力ギア部215cは、欠歯ギアであってアイドラギア217へ駆動を出力する。爪部215dは、回転規制手段であるソレノイド232の爪部と係合し、ピックアップ制御ギア215の回転を制御する。
【0032】
入力ギア部215b、出力ギア部215cの欠歯部には、対向するアイドラギア217、およびアイドラギア218との噛合時衝撃を吸収するための弾性部がそれぞれ設けられている。
【0033】
図4に示すように、ピックアップローラホルダ205は、一体に形成された昇降制御棒部205aを有し、昇降制御棒部205aは、ホルダ昇降アーム214に当接している。このため、ピックアップローラホルダ205は、ホルダ昇降アーム214の上下動に連動して上下動する。
【0034】
また、ホルダ昇降アーム214は、X方向に不図示のバネによって付勢されていることから、ピックアップ制御ギア215のカム部215aに当接している。そしてカム部215aのカムプロフィールに合わせて制御されることとなる。
【0035】
ここで、給送ピックアップの流れを図6、図7を用いて説明する。まず、図6(a)に示すシート給送待機状態において、モータ224が回転を開始し(図7:T1)、シートの給送を開始する。複写機本体1からの給送開始信号として、ソレノイド232がT=T4−T2(sec)だけ通電されると(図7:T2)、ソレノイド232の爪が引かれてピックアップ制御ギア215の爪部215dから離間する。
【0036】
そして、図6(b)に示すように、ピックアップ制御ギア215は初期位置より回転を開始し、カム部215aがホルダ昇降アーム214を下降させる。ホルダ昇降アーム214が下降することにより、ピックアップローラホルダ205も下降し、ピックアップローラ200がシートSに当接する(図7:T3)。
【0037】
図6(c)に示すように、ホルダ昇降アーム214が最下点まで落ちると同時に出力ギア部215cの欠歯がアイドラギア217と噛合い、ピックアップ制御ギア215からアイドラギア217に駆動が伝達させる。
【0038】
アイドラギア217に伝達された駆動は、アイドラギア219、フィードローラギア220を介してフィードローラ201とピックアップローラ200を回転開始させ、シートSの送出、給送が開始する。
【0039】
図6(d)に示すように、ピックアップローラ200がシートSをフィードローラ201より下流まで搬送したところでピックアップローラ200は紙面から離間し待機位置まで上昇する(図7:T5)。
【0040】
図6(e)に示すように、シートSは、フィードローラ201とリタードローラ202によって搬送ローラ208と従動ローラ209のニップ部に分離搬送される。
【0041】
図6(f)に示すように、ピックアップ制御ギア215は1回転し、爪部215dがソレノイド232の爪に係合して初期位置に待機する(図7:T6)。
【0042】
ここで、出力ギア部215cの歯数をM、フィードローラギア220の歯数をN、フィードローラ201の直径をRとすると、フィードローラ201によるシートSの搬送量Lは、L=πR×(M/N)(式1)となる。
【0043】
ここで、カセット266に積載されているシートSの先端から、搬送ローラ208にいたるまでの距離をL1とするならば、L1<Lを満たさなければならず、式1より、M/N>πR/L1(式2)を満たすように歯数MおよびNが設定されている。
【0044】
次に、リフトアップ機構について説明する。図4、図5に示すように、給送ユニット枠250には、リフトアップ制御ギア216、リフトアップ爪228、ラチェット229が配設されている。リフト制御ギア216はピックアップ制御ギア215と同軸に回転自在に固定されている。カムフォロアであるリフトアップ爪228は、ラチェット229を回転させ、ラチェット229は、第2の被駆動手段であり、ロック爪230によって1方向に回転が規制されている。また、ラチェット229はラチェット部、歯車部で構成され、給送ユニット枠250と給送駆動側板によって軸支されている。そして、歯車部は給送ユニット枠250を貫通している。
【0045】
また、リフトアップアーム226は、ホルダ昇降アーム214の回転軸と同軸に回転自在に固定され、不図示のバネによって付勢させている。リフトアップ爪228の揺動部は長穴228aとなっており、給送ユニット枠250に形成された回転軸250aに対して半径方向および周方向への動作が可能となっている。
【0046】
図5(a)、図5(c)に示すように、リフト制御ギア216は、駆動入力ギア216a、第2のカム部であるカム部216b、爪部216c、第1のカム部であるカム部216dの4つの部位から形成され、リフトアップ爪228と当接する。駆動入力ギア216aはリフトアップ制御ギア216を回転させる。カム部216bはリフトアップ爪228を半径方向に揺動させる。爪部216cはリフトアップアーム226と係合し、リフトアップ制御ギア216の回転を制御する。カム部216dはリフトアップ爪228を周方向に揺動させる。
【0047】
リフトアップ爪228は引っ張りバネ227によって図4のY方向に付勢され、リフトアップ制御ギア216が回転中、リフトアップ爪228がカム部216b、216dに当接し、かつリフトアップ終了後リフトアップ爪228が初期待機位置に待避するような方向で固定されている。
【0048】
次に、リフトアップ制御ギア216の動作について説明する。図8(a)、図8(b)に示すように、シートの給送動作が開始され、ピックアップローラホルダ205が初期位置より下降を始めピックアップローラホルダ205の昇降制御棒部205aが所定の位置まで下降する。下降した昇降制御棒部205aはリフトアップアーム226を矢印方向へ押し下げる。すると、リフトアップアーム226と爪部216cの係合が外れてリフトアップアーム226によるリフト制御ギア216のストッパが解除される。
【0049】
図9(a)、図9(b)に示すように、リフトアップアーム226によるリフト制御ギア216のストッパが解除されると、リフトアップ爪228の付勢力により、カム部216dが反時計回り方向に回転する。これにより、リフトアップ制御ギア216がホームポジション待機状態から反時計回り方向に回転する。リフトアップ制御ギア216の回転によりカム部216bが回転し、リフトアップ爪228が半径方向に移動する。
【0050】
リフトアップ制御ギア216が反時計回り方向に回転すると、リフトアップ制御ギア216の欠歯部が駆動ギア225とかみ合うことによりリフト制御ギア216は次の欠歯部(図5(c)参照)がくる1/2回転の回転を開始する(半回転制御)。
【0051】
図9(c)に示すように、カム部216bがさらに回転すると、カム部216bはリフトアップ爪228を半径方向に押し上げ、リフトアップ爪228がラチェット229の歯面に当接する。また、図9(d)に示すように、カム部216dがさらに回転すると、カム部216dはリフトアップ爪228を押し上げる。これにより、リフトアップ爪228が時計回り方向に回転し、ラチェット229は反時計回り方向に回転する。リフトアップ爪228はラチェット229の回転により、ロック爪230がラチェット229の1歯を乗り越えるところまで回転する。
【0052】
図9(e)に示すように、カム部216b、216dによるリフトアップ爪228の押し上げが終わると、リフトアップ爪228は、半径方向、回転方向ともに図中矢印方向に移動を開始する。
【0053】
そして、図9(f)に示すように、1回転終了し、爪部216cにリフトアップアーム226が係合し、待機状態に戻る。すなわち、図8に示すように、リフトアップアーム226と爪部216cが係合してリフトアップアーム226によるリフト制御ギア216のストッパ機能が働く。
【0054】
次に、給送カセットとリフトアップ機構の接続部について説明する。図10に示すように、給送カセット266は、サイド規制板261、後端規制板262、中板263、リフタ板264から構成されている。
【0055】
サイド規制板261はシートの搬送方向に対して直交する方向であるシート幅方向のシート位置を規制する。後端規制板262はシートの搬送方向のシート位置を規制する。中板263はシートを支持し、持ち上げる。リフタ板264は、シート昇降手段であり、中板263を所定の高さまで持ち上げる。
【0056】
リフタ板264には、扇ギア265が設けられ、扇ギア265と給送ユニット枠250を貫通したラチェット229の歯車部と係合することにより、リフタ板264が回転し、中板263がシートを持ち上げる。
【0057】
つまり、カセット266が複写機本体1に挿入される段階で扇ギア265とラチェット229が噛合い、ラチェット229が回転動作することで扇ギア265を駆動しシートを給送位置まで持ち上げる。
【0058】
図11は本実施形態を適用した場合と適用しなかった場合の給送駆動モータ224のトルクカーブを示した図である。図9に示すようにリフトアップ爪228の付勢力をリフト制御ギア216の初期回転力とすることで、ラチェット229の動作タイミングをずらすことができる。これにより、図11に示すように、ピックアップローラ200の回転時とリフトアップ動作が重ならなくなり、シート給送装置全体としての負荷のピークを押し下げることに成功した。その結果、容量の小さいモータを使用することができ、モータコストおよび電力コストを下げることができた。
【0059】
また、リフトアップ爪228の付勢力をリフト制御ギア216の初期回転力とすることにより、リフト制御ギア216のバックアップバネを廃止することができ、シート給送装置のコストダウンを図ることができる。
【0060】
また、リフト制御ギア216を半回転制御にすることでリフトアップ完了までの時間を短くすることができた。
【0061】
また、駆動伝達装置を昇降動作、シート給送動作、紙面制御動作をピックアップローラ200と、ピックアップ制御ギア215と、ソレノイド232と、リフト制御ギア216と、リフトアップ爪228と、ラチェット229等の機械部品を用いて実現し、更に1つのモータ224を採用した。これにより、メカ部品点数、電気部品点数、電力を削減することで大幅なコストダウンをはかり、熱、静電気ノイズなどの外乱に対して安定したシート給送動作を行うことができる。
【0062】
尚、第2の被駆動手段としてラチェット229を用いて説明したが、第2の被駆動手段はラックでもよく、リフトアップ爪228のラックと係合する係合部をギア歯面で構成してもよい。
【0063】
また、本実施形態はカセットからのシート給送について述べたが、本発明は手差し給送、もしくは自動原稿送り装置に用いても同様の効果をえることができる。また、上述のシート給送装置を、シート給送装置から送り出されるシートの画像を読取る画像読取り部を具備する画像読取装置に用いても同様の効果を得ることができる。
【0064】
【発明の効果】
以上説明したように、駆動伝達装置を昇降動作、シート給送動作、紙面制御動作を第1の被駆動手段と、欠歯ギアと、回転規制手段と、カムと、カムフォロアと、第2の被駆動手段等の機械部品を用いて実現し、更に1つの駆動源を採用した。これにより、メカ部品点数、電気部品点数、電力を削減することで大幅なコストダウンをはかり、熱、静電気ノイズなどの外乱に対して安定したシート給送動作を行うことができる。
【0065】
また、前記第1の被駆動手段の駆動負荷のピークを通過した時点で、前記カムフォロアが前記第2の被駆動手段から駆動を伝達されるように、の位相を調整した。すなわち、リフトアップ爪の付勢力をカムの初期回転力とすることにより、ピックアップローラの回転時とリフトアップ動作時をずらした。これにより、シート給送装置全体としての負荷のピークを押し下げることができ、容量の小さいモータを使用してモータコストおよび電力コストを下げることができた。
【0066】
また、リフトアップ爪の付勢力をカムの初期回転力とすることにより、カムのバックアップバネを廃止することができ、シート給送装置のコストダウンを図ることができる。
【0067】
また、カムを半回転制御にすることでリフトアップ完了までの時間を短くすることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態にかかる画像形成装置本体の断面図である。
【図2】シート給送ユニットの断面図である。
【図3】シート給送ユニットの駆動展開図である。
【図4】シート給送ユニットの背面図である。
【図5】ピックアップ制御ギアとリフト制御ギアの側面図である。
【図6】給送ピックアップの動作図である。
【図7】給送ピックアップのタイミングチャートである。
【図8】カセットリフトアップの動作の説明図である。
【図9】カセットリフトアップの動作の説明図である。
【図10】カセットの斜視図である。
【図11】本実施形態を適用した場合と適用しなかった場合の給送駆動モータのトルクカーブを示した図である。
【図12】従来のシート給送装置を表した略断面図である。
【図13】従来のシート給送装置を表した駆動展開図である。
【符号の説明】
C …シート給送装置
O …原稿
S …シート
1 …複写機本体
2 …原稿台
3 …原稿圧着板
4 …ランプ
5〜10 …反射ミラー
11 …結像レンズ
12 …感光ドラム
13 …帯電器
14 …現像器
19 …転写帯電器
20 …分離帯電器
21 …搬送部
22 …定着器
24 …排出ローラ
25 …排出トレイ
26 …クリーナ
200 …ピックアップローラ
201 …フィードローラ
202 …リタードローラ
203 …リタードローラホルダ
204 …リタードバネ
205 …ピックアップローラホルダ
205a …昇降制御棒部
206、217〜219、255 …アイドラギア
208 …搬送ローラ
212 …トルクリミッタ
213 …カップリング
214 …ホルダ昇降アーム
215 …ピックアップ制御ギア
215a、216b、216d …カム部
215b …入力ギア部
215c …出力ギア部
215d、216c …爪部
216 …リフト制御ギア
216a …駆動入力ギア
220 …フィードローラギア
221 …リタードギア
222、223 …減速ギア
224 …モータ
225 …ギア
226 …リフトアップアーム
227 …引っ張りバネ
228 …リフトアップ爪
228a …長穴
229 …ラチェット
230 …ロック爪
232 …ソレノイド
233 …フィードローラ軸
234 …リタードローラ軸
250 …給送ユニット枠
250a …回転軸
252 …リタードガイド
261 …サイド規制板
262 …後端規制板
263 …中板
264 …リフタ板
265 …扇ギア
266 …カセット

Claims (8)

  1. 前記駆動手段より伝達された駆動の断続を行う駆動接続装置であって、
    前記駆動手段より断続的に駆動を伝達される第1の被駆動手段と、
    歯車の一部が少なくとも1箇所以上欠けている欠歯ギアと、
    前記欠歯ギアに係合して前記第1の被駆動手段の回転を規制する回転規制手段と、
    前記欠歯ギアと一体に構成されたカムと、
    前記カムと係合し、揺動自在に保持されたカムフォロアと、
    前記カムフォロアと係合し、駆動を伝達される第2の被駆動手段と、を具備し、
    前記第1の被駆動手段の駆動負荷のピークを通過した時点で、前記カムフォロアが前記第2の被駆動手段から駆動を伝達されるように、前記カムの位相が調整されていることを特徴とする駆動接続装置。
  2. 前記カムの前記カムフォロアから受ける付勢力が前記欠歯ギアの回転方向に作用するように前記カムの位相が調整されていることを特徴とする請求項1記載の駆動接続装置。
  3. 第2の被駆動手段はラチェットであり、前記カムフォロアが前記ラチェットと係合する爪形状で構成されることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の駆動接続装置。
  4. 第2の被駆動手段はラックであり、前記カムフォロアが前記ラックと係合する係合部がギア歯面で構成されることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の駆動接続装置。
  5. 前記カムは前記カムフォロアに前記カムの回転に対して回転方向に駆動を与える第1のカム部と、前記カムフォロアに前記カムの回転に対して半径方向に駆動を与える第2のカム部で構成されることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の駆動接続装置。
  6. 前記請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の駆動接続装置を具備し、前記第2の被駆動手段がシート積載手段内のシート昇降手段と駆動が接続されることを特徴とするシート給送装置。
  7. 請求項6記載のシート給送装置と、前記シート給送装置から送り出されるシートに画像を形成する画像形成部と、を具備することを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項6記載のシート給送装置と、前記シート給送装置から送り出されるシートの画像を読取る画像読取り部と、を具備することを特徴とする画像読取装置。
JP2002318064A 2002-10-31 2002-10-31 駆動接続装置及びこれを備えたシート給送装置、画像形成装置並びに画像読取装置 Pending JP2004149290A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002318064A JP2004149290A (ja) 2002-10-31 2002-10-31 駆動接続装置及びこれを備えたシート給送装置、画像形成装置並びに画像読取装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002318064A JP2004149290A (ja) 2002-10-31 2002-10-31 駆動接続装置及びこれを備えたシート給送装置、画像形成装置並びに画像読取装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004149290A true JP2004149290A (ja) 2004-05-27

Family

ID=32461299

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002318064A Pending JP2004149290A (ja) 2002-10-31 2002-10-31 駆動接続装置及びこれを備えたシート給送装置、画像形成装置並びに画像読取装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004149290A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009084021A (ja) * 2007-10-02 2009-04-23 Kyocera Mita Corp 給紙装置及びこれを備えた画像形成装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009084021A (ja) * 2007-10-02 2009-04-23 Kyocera Mita Corp 給紙装置及びこれを備えた画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3198764B2 (ja) 原稿分離装置
JP5217842B2 (ja) 記録紙給送装置および画像形成装置
JP4480355B2 (ja) シート給送装置,画像形成装置
JP2011136811A (ja) シート給送装置及び画像形成装置
JP3056421B2 (ja) シート材給送装置及び画像形成装置
JP3548486B2 (ja) 画像形成装置
JP2004149290A (ja) 駆動接続装置及びこれを備えたシート給送装置、画像形成装置並びに画像読取装置
JP3631103B2 (ja) シート供給装置及び画像処理装置
JP3406950B2 (ja) シート給送装置及び画像形成装置
JPH09110224A (ja) シート給送装置、原稿読取装置及び画像形成装置
JPH05132196A (ja) 給紙装置
JPH0753065A (ja) シート給送装置及び画像形成装置
JP6016021B2 (ja) 給紙装置、及び、画像形成装置
JPH05132194A (ja) 給紙装置
JP3208675B2 (ja) 給紙装置
JP2001080774A (ja) シート材給送装置及びシート材処理装置
JP3595741B2 (ja) シート供給装置及びこの装置を備えた画像読取装置及び画像形成装置
JP2005075479A (ja) シート給送装置及び画像形成装置
JPH10129864A (ja) シート給送装置及び画像形成装置
JP3542447B2 (ja) シート給送装置及び画像形成装置
JP2000318855A (ja) 給紙装置及びこれを備えた画像形成装置並びに画像読取装置
JP3619003B2 (ja) シート給送装置およびこれを備えた画像形成装置
JP3081069B2 (ja) シート給送装置及び画像形成装置
JP2024008463A (ja) 画像形成装置
JPH11139593A (ja) シート給送装置及びこれを備えた画像形成装置