JP2004149148A - クリーン包装袋の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】最表面に印刷層を有する袋で、内容物に接する面にインキ由来成分や塵埃、微生物、その他異物などの付着が少ないクリーンな包装袋の製造方法を提供することにある。
【解決手段】単層若しくは多層フィルムからなる基材層(1)の一方の面に接着剤層(2)、シーラント層(3)を積層した長尺の積層材料の基材層(1)の他方の面に印刷層(4a、4b、4c)を積層した後に、長手方向の中心線(10b)に設けた折り目(10a)を介して該シーラント層(3)が内面側となるように2つ折りした状態で巻き取った2つ折り積層材料(10)を、2つ折りした状態を開かないまま製袋することを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】単層若しくは多層フィルムからなる基材層(1)の一方の面に接着剤層(2)、シーラント層(3)を積層した長尺の積層材料の基材層(1)の他方の面に印刷層(4a、4b、4c)を積層した後に、長手方向の中心線(10b)に設けた折り目(10a)を介して該シーラント層(3)が内面側となるように2つ折りした状態で巻き取った2つ折り積層材料(10)を、2つ折りした状態を開かないまま製袋することを特徴とする。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷層を袋の表面に有する袋であって、塵埃や異物の付着を嫌う電子部品、医療、医薬品あるいは微生物の付着、異味成分の移行を嫌う食品等を収納するクリーンな包装袋の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
通常、印刷層を袋の表面に有する包装袋は、短納期に対応する為に前もって積層材料を無印刷の状態で準備しておき、納入直前に積層材料の表面に印刷層を設けて、製袋し納入する場合や積層材料の中間に設けた印刷層のインキ由来成分が袋内に移行し、内容物に異味などの悪影響を与えるのを防止する為に積層材料の最表面に印刷層を設ける場合等に多く使用され、従来は単層若しくは多層フィルムからなる基材層の一方の面に接着剤層、シーラント層を積層した積層材料を使用し、その積層材料の基材層の他方の面に印刷層を積層した後に基材層面とシーラント層面とが密着する状態で巻き取った積層材料を用いて、製袋し製造されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記の如き状態で印刷層を表面に設けて巻き取った積層材料は、印刷層及び基材層面がシーラント層面に密着している為に巻取状態での保存時に、印刷層に使用したインキ由来の各種成分がシーラント層面に移行し、シーラント層表面を汚染し、さらに、基材層表面に付着していた塵埃や微生物がシーラント層表面を汚染していた。従って、前記のようにして製造した積層材料を用いた包装袋は内容物に接する面がインキ由来成分、塵埃、微生物やその他異物で汚染される等の欠点があった。
【0004】
本発明の課題は、最表面に印刷層を有する袋で、内容物に接する面にインキ由来成分や塵埃、微生物、その他異物などの付着が少ないクリーンな包装袋の製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る発明は、単層若しくは多層フィルムからなる基材層の一方の面に接着剤層、シーラント層を積層した長尺の積層材料の基材層の他方の面に印刷層を積層した後に、長手方向の中心線に設けた折り目を介して該シーラント層が内面側となるように2つ折りした状態で巻き取った2つ折り積層材料を、2つ折りした状態を開かないまま製袋することを特徴とするクリーン包装袋の製造方法である。
【0006】
【作用】
本発明によれば、クリーン包装袋が単層若しくは多層フィルムからなる基材層の一方の面に接着剤層、シーラント層を積層した長尺の積層材料の基材層の他方の面に印刷層を積層した後に、長手方向の中心線に設けた折り目を介して該シーラント層が内面側となるように2つ折りした状態で巻き取った2つ折り積層材料を用いて、2つ折りした状態を開かないまま製袋しているので、シーラント層面が印刷層のインキ由来の各種成分あるいは基材層由来の塵埃や微生物等で汚染されることがなく、かつ、製袋加工時まで使用した積層材料のシーラント層同士が密着しており、外気に触れないので浮遊物で二次汚染されることもない。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明のクリーン包装袋の製造方法を、実施の形態に沿って以下に詳細に説明する。本発明が実施例に限定されることはない。
【0008】
図2(a)はクリーン包装袋の製造時に使用する一実施例の2つ折り積層材料の巻取状態を示す概略説明図であり、(b)は2つ折り積層材料(10)のA−A′面の断面図である。
【0009】
前記2つ折り積層材料は(10)は、基材層(1)の一方の面に接着剤層(2)、シーラント層(3)を積層した後に、他方の面に印刷層(4a、4b、4c)を積層した構成の長尺の積層材料を、長手方向の中心線(10b)に設けた折り目(10a)を介してシーラント層(3)同士が密着面(5)で接するように2つ折りしている。なお、図2(b)中の空間(6)は積層材料が折り目(10a)で2つ折りされている為に、折り目(10a)の内側部分に空間(6)を有して密着していないことを示している。
【0010】
前記の如く2つ折り積層材料(10)が前記の如き形状になっているので、印刷層(4a、4b、4c)及び基材層(1)の表面がシーラント層(3)の内容物に接する面に触れることがないので、その面がインキ由来成分や基材層表面の塵埃、微生物等に汚染されることがなく、さらに、シーラント層(3)同士が密着面(5)で密着するように2つ折りされているので、密着面(5)が密着されたまま巻き取られ、製袋工程までこの密着面(5)が外気と触れることが無いので、大気中の塵埃、微生物などの浮遊物で二次汚染されることがない。
【0011】
前記基材層(1)は単層フイルムでも、あるいは2種以上の多層フイルムでも良い。単層フイルムの場合は二軸延伸ポリエステルフイルム(PETフィルム)、二軸延伸ナイロンフイルム(ONyフィルム)及び二軸延伸ポリプロピレンフイルム(OPPフィルム)などが選択される。多層フイルムの場合は、前記単層フイルムに接着剤層を介してエチレン/ビニルアルコール共重合体フィルム、無延伸ナイロンフィルム、塩化ビニリデンフィルムなどを積層したもの、前記単層フイルムに接着剤層を介して金属アルミニウムあるいは酸化アルミニウムや酸化珪素などの無機化合物を蒸着したフィルムを積層したもの、あるいは前記単層フイルムにアルミニウム箔を積層したもの等が上げられる。
【0012】
前記接着剤層(2)は、一般的にポリウレタン系接着剤を使用する。通常、水酸基を持った主剤とイソシアネート基を持った硬化剤とを2液混合して使用する2液型が使用される。その積層方法は公知のグラビアコート方式で積層する。塗布量は1〜5g/m2(乾燥状態)が良い。
【0013】
前記シーラント層(3)は、低密度ポリエチレン樹脂、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂、中密度ポリエチレン樹脂、高密度ポリエチレン樹脂、エチレン・α−オレフィン共重合体樹脂などのエチレン系樹脂や、ホモポリプロピレン樹脂、プロピレン・エチレンランダム共重合体、プロピレン・エチレンブロック共重合体、プロピレン・α−オレフィン共重合体などのプロピレン系樹脂などの選択が可能であり、また、これらのオレフィン系樹脂をグラフト重合などにより酸変成した変成ポリオレフィン樹脂も使用可能である。上述したポリオレフィン系樹脂の単体又は2種以上からなるブレンド物でもかまわない。積層方法は前記各種樹脂を溶融押出しする方法、あるいは前記樹脂からなるフィルムをドライラミネートするなどの公知の方法で積層する。厚みは適宜選定するが、15〜100μm程度のものが使用される。
【0014】
前記印刷層(4a、4b、4c)に使用するインキは特に限定されないが、一般的にバインダー樹脂としてポリアミド樹脂、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリエステル樹脂、セルロース樹脂、アクリル樹脂等の樹脂を使用し、有機顔料あるいは無機顔料等の着色剤及びその他助剤を添加した溶剤タイプインキ又は水性タイプのインキが使用される。積層方法も特に限定されないが、グラビア印刷方式が好ましい。
【0015】
以下に、前記2つ折り積層材料(10)を用いてクリーン包装袋を製造する方法について説明する。
【0016】
図1(a)は本発明のクリーン包装袋の製造方法の一例を示す説明図であり、長尺の積層材料の長手方向の中心線に設けた折り目(10a)を介して折り畳んだ2つ折り積層材料(10)の一辺を開口辺(21)として残して、他の三辺の周縁のヒートシール辺(22a、22b、22c)をヒートシールし、所望の寸法の断裁辺(23)で裁断して製袋する。なお、この時ヒートシール辺(22c)はヒートシールしなくても構わない。
【0017】
図1(b)は本発明のクリーン包装袋の製造方法の他の例を示す説明図であり、長尺の積層材料の長手方向の中心線に設けた折り目(10a)を介して折り畳んだ2つ折り積層材料(10)の一辺を開口辺(31)として残して、他の三辺の周縁のヒートシール辺(32a、32b、32c)をヒートシールし、所望の寸法の断裁辺(33)で裁断して製袋する。なお、この時ヒートシール辺(32c)はヒートシールしなくても構わない。
【0018】
ヒートシール方法は特に規定されないが、一般的には加熱ヒーターを埋め込んだ加熱バーを用いて加熱、加圧シールする方法やインパルスシール方法が用いられる。
【0019】
【発明の効果】
本発明のクリーン包装袋の製造方法は、単層若しくは多層フィルムからなる基材層の一方の面に接着剤層、シーラント層を積層した長尺の積層材料の基材層の他方の面に印刷層を積層した後に、長手方向の中心線に設けた折り目を介して該シーラント層が内面側となるように2つ折りした状態で巻き取った2つ折り積層材料を、2つ折りした状態を開かないまま製袋しているので、得られる包装袋のシーラント層の内容物に接する面が印刷層のインキ由来の各種成分や基材層由来の塵埃や微生物に汚染されることがなく、かつ、製袋加工時まで使用した積層材料のシーラント層同士が密着しており、外気に触れないので浮遊物で二次汚染されることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明のクリーン包装袋の製造方法の一例を示す説明図であり、(b)は製造方法の他の例を示す説明図である。
【図2】(a)はクリーン包装袋の製造時に使用する2つ折り積層材料の巻取状態の概略説明図であり、(b)は前記2つ折り積層材料のA−A′面の断面図である。
【符号の説明】
1…基材層
2…接着剤層
3…シーラント層
4a,4b,4c…印刷層
5…密着面
6…空間
10…2つ折り積層材料
10a…折り目
10b…中心線
21,31…開口辺
22a,22b,22c…ヒートシール辺
32a,32b,32c…ヒートシール辺
23,33…断裁辺
24,34…印刷絵柄
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷層を袋の表面に有する袋であって、塵埃や異物の付着を嫌う電子部品、医療、医薬品あるいは微生物の付着、異味成分の移行を嫌う食品等を収納するクリーンな包装袋の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
通常、印刷層を袋の表面に有する包装袋は、短納期に対応する為に前もって積層材料を無印刷の状態で準備しておき、納入直前に積層材料の表面に印刷層を設けて、製袋し納入する場合や積層材料の中間に設けた印刷層のインキ由来成分が袋内に移行し、内容物に異味などの悪影響を与えるのを防止する為に積層材料の最表面に印刷層を設ける場合等に多く使用され、従来は単層若しくは多層フィルムからなる基材層の一方の面に接着剤層、シーラント層を積層した積層材料を使用し、その積層材料の基材層の他方の面に印刷層を積層した後に基材層面とシーラント層面とが密着する状態で巻き取った積層材料を用いて、製袋し製造されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記の如き状態で印刷層を表面に設けて巻き取った積層材料は、印刷層及び基材層面がシーラント層面に密着している為に巻取状態での保存時に、印刷層に使用したインキ由来の各種成分がシーラント層面に移行し、シーラント層表面を汚染し、さらに、基材層表面に付着していた塵埃や微生物がシーラント層表面を汚染していた。従って、前記のようにして製造した積層材料を用いた包装袋は内容物に接する面がインキ由来成分、塵埃、微生物やその他異物で汚染される等の欠点があった。
【0004】
本発明の課題は、最表面に印刷層を有する袋で、内容物に接する面にインキ由来成分や塵埃、微生物、その他異物などの付着が少ないクリーンな包装袋の製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る発明は、単層若しくは多層フィルムからなる基材層の一方の面に接着剤層、シーラント層を積層した長尺の積層材料の基材層の他方の面に印刷層を積層した後に、長手方向の中心線に設けた折り目を介して該シーラント層が内面側となるように2つ折りした状態で巻き取った2つ折り積層材料を、2つ折りした状態を開かないまま製袋することを特徴とするクリーン包装袋の製造方法である。
【0006】
【作用】
本発明によれば、クリーン包装袋が単層若しくは多層フィルムからなる基材層の一方の面に接着剤層、シーラント層を積層した長尺の積層材料の基材層の他方の面に印刷層を積層した後に、長手方向の中心線に設けた折り目を介して該シーラント層が内面側となるように2つ折りした状態で巻き取った2つ折り積層材料を用いて、2つ折りした状態を開かないまま製袋しているので、シーラント層面が印刷層のインキ由来の各種成分あるいは基材層由来の塵埃や微生物等で汚染されることがなく、かつ、製袋加工時まで使用した積層材料のシーラント層同士が密着しており、外気に触れないので浮遊物で二次汚染されることもない。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明のクリーン包装袋の製造方法を、実施の形態に沿って以下に詳細に説明する。本発明が実施例に限定されることはない。
【0008】
図2(a)はクリーン包装袋の製造時に使用する一実施例の2つ折り積層材料の巻取状態を示す概略説明図であり、(b)は2つ折り積層材料(10)のA−A′面の断面図である。
【0009】
前記2つ折り積層材料は(10)は、基材層(1)の一方の面に接着剤層(2)、シーラント層(3)を積層した後に、他方の面に印刷層(4a、4b、4c)を積層した構成の長尺の積層材料を、長手方向の中心線(10b)に設けた折り目(10a)を介してシーラント層(3)同士が密着面(5)で接するように2つ折りしている。なお、図2(b)中の空間(6)は積層材料が折り目(10a)で2つ折りされている為に、折り目(10a)の内側部分に空間(6)を有して密着していないことを示している。
【0010】
前記の如く2つ折り積層材料(10)が前記の如き形状になっているので、印刷層(4a、4b、4c)及び基材層(1)の表面がシーラント層(3)の内容物に接する面に触れることがないので、その面がインキ由来成分や基材層表面の塵埃、微生物等に汚染されることがなく、さらに、シーラント層(3)同士が密着面(5)で密着するように2つ折りされているので、密着面(5)が密着されたまま巻き取られ、製袋工程までこの密着面(5)が外気と触れることが無いので、大気中の塵埃、微生物などの浮遊物で二次汚染されることがない。
【0011】
前記基材層(1)は単層フイルムでも、あるいは2種以上の多層フイルムでも良い。単層フイルムの場合は二軸延伸ポリエステルフイルム(PETフィルム)、二軸延伸ナイロンフイルム(ONyフィルム)及び二軸延伸ポリプロピレンフイルム(OPPフィルム)などが選択される。多層フイルムの場合は、前記単層フイルムに接着剤層を介してエチレン/ビニルアルコール共重合体フィルム、無延伸ナイロンフィルム、塩化ビニリデンフィルムなどを積層したもの、前記単層フイルムに接着剤層を介して金属アルミニウムあるいは酸化アルミニウムや酸化珪素などの無機化合物を蒸着したフィルムを積層したもの、あるいは前記単層フイルムにアルミニウム箔を積層したもの等が上げられる。
【0012】
前記接着剤層(2)は、一般的にポリウレタン系接着剤を使用する。通常、水酸基を持った主剤とイソシアネート基を持った硬化剤とを2液混合して使用する2液型が使用される。その積層方法は公知のグラビアコート方式で積層する。塗布量は1〜5g/m2(乾燥状態)が良い。
【0013】
前記シーラント層(3)は、低密度ポリエチレン樹脂、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂、中密度ポリエチレン樹脂、高密度ポリエチレン樹脂、エチレン・α−オレフィン共重合体樹脂などのエチレン系樹脂や、ホモポリプロピレン樹脂、プロピレン・エチレンランダム共重合体、プロピレン・エチレンブロック共重合体、プロピレン・α−オレフィン共重合体などのプロピレン系樹脂などの選択が可能であり、また、これらのオレフィン系樹脂をグラフト重合などにより酸変成した変成ポリオレフィン樹脂も使用可能である。上述したポリオレフィン系樹脂の単体又は2種以上からなるブレンド物でもかまわない。積層方法は前記各種樹脂を溶融押出しする方法、あるいは前記樹脂からなるフィルムをドライラミネートするなどの公知の方法で積層する。厚みは適宜選定するが、15〜100μm程度のものが使用される。
【0014】
前記印刷層(4a、4b、4c)に使用するインキは特に限定されないが、一般的にバインダー樹脂としてポリアミド樹脂、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリエステル樹脂、セルロース樹脂、アクリル樹脂等の樹脂を使用し、有機顔料あるいは無機顔料等の着色剤及びその他助剤を添加した溶剤タイプインキ又は水性タイプのインキが使用される。積層方法も特に限定されないが、グラビア印刷方式が好ましい。
【0015】
以下に、前記2つ折り積層材料(10)を用いてクリーン包装袋を製造する方法について説明する。
【0016】
図1(a)は本発明のクリーン包装袋の製造方法の一例を示す説明図であり、長尺の積層材料の長手方向の中心線に設けた折り目(10a)を介して折り畳んだ2つ折り積層材料(10)の一辺を開口辺(21)として残して、他の三辺の周縁のヒートシール辺(22a、22b、22c)をヒートシールし、所望の寸法の断裁辺(23)で裁断して製袋する。なお、この時ヒートシール辺(22c)はヒートシールしなくても構わない。
【0017】
図1(b)は本発明のクリーン包装袋の製造方法の他の例を示す説明図であり、長尺の積層材料の長手方向の中心線に設けた折り目(10a)を介して折り畳んだ2つ折り積層材料(10)の一辺を開口辺(31)として残して、他の三辺の周縁のヒートシール辺(32a、32b、32c)をヒートシールし、所望の寸法の断裁辺(33)で裁断して製袋する。なお、この時ヒートシール辺(32c)はヒートシールしなくても構わない。
【0018】
ヒートシール方法は特に規定されないが、一般的には加熱ヒーターを埋め込んだ加熱バーを用いて加熱、加圧シールする方法やインパルスシール方法が用いられる。
【0019】
【発明の効果】
本発明のクリーン包装袋の製造方法は、単層若しくは多層フィルムからなる基材層の一方の面に接着剤層、シーラント層を積層した長尺の積層材料の基材層の他方の面に印刷層を積層した後に、長手方向の中心線に設けた折り目を介して該シーラント層が内面側となるように2つ折りした状態で巻き取った2つ折り積層材料を、2つ折りした状態を開かないまま製袋しているので、得られる包装袋のシーラント層の内容物に接する面が印刷層のインキ由来の各種成分や基材層由来の塵埃や微生物に汚染されることがなく、かつ、製袋加工時まで使用した積層材料のシーラント層同士が密着しており、外気に触れないので浮遊物で二次汚染されることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明のクリーン包装袋の製造方法の一例を示す説明図であり、(b)は製造方法の他の例を示す説明図である。
【図2】(a)はクリーン包装袋の製造時に使用する2つ折り積層材料の巻取状態の概略説明図であり、(b)は前記2つ折り積層材料のA−A′面の断面図である。
【符号の説明】
1…基材層
2…接着剤層
3…シーラント層
4a,4b,4c…印刷層
5…密着面
6…空間
10…2つ折り積層材料
10a…折り目
10b…中心線
21,31…開口辺
22a,22b,22c…ヒートシール辺
32a,32b,32c…ヒートシール辺
23,33…断裁辺
24,34…印刷絵柄
Claims (1)
- 単層若しくは多層フィルムからなる基材層の一方の面に接着剤層、シーラント層を積層した長尺の積層材料の基材層の他方の面に印刷層を積層した後に、長手方向の中心線に設けた折り目を介して該シーラント層が内面側となるように2つ折りした状態で巻き取った2つ折り積層材料を、2つ折りした状態を開かないまま製袋することを特徴とするクリーン包装袋の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002315819A JP2004149148A (ja) | 2002-10-30 | 2002-10-30 | クリーン包装袋の製造方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002315819A JP2004149148A (ja) | 2002-10-30 | 2002-10-30 | クリーン包装袋の製造方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2004149148A true JP2004149148A (ja) | 2004-05-27 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2002315819A Pending JP2004149148A (ja) | 2002-10-30 | 2002-10-30 | クリーン包装袋の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004149148A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7298990B2 (ja) | 2018-01-18 | 2023-06-27 | 有限会社オオミヤ商会 | 包装用シート |
-
2002
- 2002-10-30 JP JP2002315819A patent/JP2004149148A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP7298990B2 (ja) | 2018-01-18 | 2023-06-27 | 有限会社オオミヤ商会 | 包装用シート |
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