JP2004148763A - 段ボール等を折曲げる際の折曲用罫線補強部材 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、段ボール製品等を形成するための罫線部の折り曲げ不具合や糊貼り工程の際の貼りズレを起こさないようにするために、抜き工程で形成する罫線部分に補強を施して、罫線部分を精度良く折曲可能とする折曲用罫線補強部材を提供することにある。
【解決手段】本発明の折曲用罫線補強部材は、段ボール製品等の各種機構の各成形機において形成する罫線部分に補強を施して罫線部分をきれいに折曲できるようにした折曲用罫線補強部材1であって、罫線形成方向に沿って形成された凸状部又は突出部2bの上に間隔をもって複数の各小凸状部又は小突出部2cを形成してなる罫線形成用突起部2と、この罫線形成用突起部2を中心にして、その両側に罫線形成方向に沿って間隔を有し、罫線形成方向に対して左右対称のハの字状に設けられ、且つ、罫線形成用突起部2から外側に離れるに従い本体からの突出寸法が徐々に小さくなる傾斜形状に形成した複数の補強線形成用突起3とを具備することを特徴とし段ボール製品等の各種成形機に用いることができるものである。
【選択図】図2
【解決手段】本発明の折曲用罫線補強部材は、段ボール製品等の各種機構の各成形機において形成する罫線部分に補強を施して罫線部分をきれいに折曲できるようにした折曲用罫線補強部材1であって、罫線形成方向に沿って形成された凸状部又は突出部2bの上に間隔をもって複数の各小凸状部又は小突出部2cを形成してなる罫線形成用突起部2と、この罫線形成用突起部2を中心にして、その両側に罫線形成方向に沿って間隔を有し、罫線形成方向に対して左右対称のハの字状に設けられ、且つ、罫線形成用突起部2から外側に離れるに従い本体からの突出寸法が徐々に小さくなる傾斜形状に形成した複数の補強線形成用突起3とを具備することを特徴とし段ボール製品等の各種成形機に用いることができるものである。
【選択図】図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、段ボール等を折曲げる際の折曲用罫線補強部材であり、詳しくは段ボール箱等を形成するための罫線部の折り曲げ不具合、糊貼り工程の際、貼りズレを起こさないようにするために、段ボール製品等の成形機における抜き工程で形成する罫線部分に補強を施して、罫線部分を精度良く折曲可能とした折曲用罫線補強部材に関するものである。
【従来の技術】
段ボール箱等を作成するための前段階として使用される段ボール箱等の完成製品の成形機としては、いわゆる平型式抜き型機構を採用したものと、いわゆるロータリ式抜き型機構を採用したものがある。
これらの抜き型機構を使用して打ち抜いた段ボール箱等の完成製品は、ステッチ留めではなくグルアー貼り式で組み立てられるのが大半である。
しかし、グルアー貼り式の場合、各打ち抜き機構で打ち抜いた段ボール箱等の完成製品において、罫線部の折り曲げに不具合が生じたり、貼着の際の貼り合わされるべき位置である罫線部分の罫入れの強弱によって貼りずれが起き易いという問題がある。
従来、背骨状の形状をしたリブ付罫を使用し、平型式抜き型機構、ロータリ式抜き型機構で打ち抜いて段ボール箱等の完成製品を得る装置も開発されているが(特開2001−1420)、かかる構造の場合、平型式抜き型機構では大きな効果を発揮するものの、ロータリ式抜き型機構に採用した場合、リブ付罫と段ボール箱等の完成製品との接触が線当たりとなるため、特に段ボール材等における強度が弱い段間部分にヒビや割れ目が入り易いという問題が残存している。
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述の如き従来の実情に鑑みて開発されたものであり、その目的とするところは、段ボール箱等の完成製品の製造時において、平型式抜き型機構、ロータリ式抜き型機構のいずれにも採用することができ、段ボール箱等の完成製品を形成するための罫線部の折り曲げの割れや、糊貼り工程の際の貼りズレを起こさないようにし、罫線部分を精度良く折曲可能とする折曲用罫線補強部材を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の折曲用罫線補強部材は、段ボール製品等の各種機構の各成形機において形成する罫線部分に補強を施して罫線部分をきれいに折曲できるようにした折曲用罫線補強部材であって、罫線形成方向に沿って形成された凸状部又は突出部の上に間隔をもって複数の各小凸状部又は小突出部を形成してなる罫線形成用突起部と、この罫線形成用突起部を中心にして、その両側に、罫線形成方向に沿って間隔を有し、罫線形成方向に対して左右対称のハの字状に設けられ、且つ、罫線形成用突起部から外側に離れるに従い、本体からの突出寸法が徐々に小さくなる傾斜形状に形成した複数の補強線形成用突起と具備することを特徴とし段ボール製品等の各種成形機に用いることができることを特徴とするものである。
請求項1記載の発明によれば、罫線補戴部材の罫線形成用突起部をもって段ボール等の必要箇所に各折曲用罫線を形成する際、罫線形成方向に沿って形成された凸状部又は突出部の上に間隔をもって複数の各小凸状部又は小突出部を形成してなる罫線形成用突起部と、この罫線形成用突起部を中心にしてその両側に罫線形成方向に沿って間隔を有し、罫線形成方向に対して左右対称の傾斜状に設けられ、且つ、罫線形成用突起部から外側に離れるに従い本体からの突出寸法が徐々に小さくなる傾斜形状に形成した複数の補強線形成用突起を設けていることから、この罫線形成方向に沿って形成された凸状部又は突出部の上に間隔をもって複数の各小凸状部又は小突出部を形成してなる補強線形成用突起をもって罫線が形成され、罫線の両側部分にも適当な間隔をもって補強線形成用突起による各補強用線が形成されることになり、強化段ボール箱等製品の場合でも前記特異な2段構成の補強線形成用突起により罫入りを十分に確保でき、当該各罫線の部分は両側からその折り曲げ用罫線部分が強制的に折り曲げられるような状態となり、段頂や段頂の脇又は段間の折れ精度が良好となり、当該罫線の部分を精度良くきれいに折り曲げることができる。
従って、抜き工程で形成された段ボール等の各罫線以外の罫線近傍の部分が、従来のように不用意に好ましくない形状に折り曲ったりせずに、きれいに精度良く罫線を折り曲げ形成することができるので、段ボール箱等の製造時の糊貼りの際、罫線以外の罫線近傍の部分が不用意に折り曲ったりすることから起る糊貼りのズレを防止できる。
また、前記複数の補強線形成用突起部は、罫線形成用突起部よりも突出寸法が小さく、且つ、罫線形成用突起部から外側に離れるに従い本体からの突出寸法が徐々に小さくなるハの字状を呈する傾斜形状に形成しているので、段ボール製品等の成形機における抜き工程において、段ボール等の各必要な箇所に罫線と、その罫線の両側位置に当該罫練の刻溝よりもやや浅く且つ徐々に刻溝が無くなるようなハの字状の各補強用線を刻溝することができ、これにより、段ボール等をもって箱を製造する際、各罫線の部分を糊貼りするために折り曲げるとき、各罫線の両側部分の各補強用線が段ボール等を損傷しない程度に刻溝しているので、当該各罫線の部分は両側からその折り曲げ用罫線部分が強制的に折り曲げられるような状態となり、当該罫線の部分を精度良くきれいに折曲できる。
この結果、抜き工程で形成された段ボール箱等の各罫線以外の罫線近傍の部分が従来のように不用意に折り曲ったりせずに、きれいに精度良く罫線を折り曲げることができ、段ボール箱等の製造時の糊貼りの際、罫線以外の罫線近傍の部分が不用意に折り曲ったりすることから起る貼りズレを確実に防止できる。
請求項2記載の折曲用罫線補強部材は、段ボール製品等の各種機構の各成形機において形成する罫線部分に補強を施して罫線部分をきれいに折曲できるようにした折曲用罫線補強部材であって、罫線形成方向に沿って形成された凸状部又は突出部の上に間隔をもって複数の各小凸状部又は小突出部を形成してなる罫線形成用突起部と、この罫線形成用突起部を中心にして、その両側に罫線形成方向に沿って間隔を有し、罫線形成方向に対して交互に形成位置をずらせたハの字千鳥状に設けられ、且つ、罫線形成用突起部から外側に離れるに従い本体からの突出寸法が徐々に小さくなる傾斜形状に形成した複数の補強線形成用突起とを具備することを特徴とし段ボール製品等の各種成形機に用いることができることを特徴とするものである。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の作用に加えて、罫線形成用突起部を中心にして、その両側に、罫線形成方向に対して交互に形成位置をずらせたハの字千鳥状に設けられ、且つ、罫線形成用突起部から外側に離れるに従い本体からの突出寸法が徐々に小さくなる傾斜形状に形成した複数の補強線形成用突起を具備しているので、折曲用罫線の罫線近傍の部分に対する補強線形成用突起による押し具合を一層効率よく調整でき、割れや折れ曲りを防止し、糊の貼りズレを確実に防止することが可能となる。
請求項3記載の折曲用罫線補強部材は、段ボール製品等を形成するための罫線部の折り曲げ不具合や糊貼り工程の際の貼りズレを起こさないようにするために、段ボール製品等の各種機構の各成形機において形成する罫線部分に補強を施して罫線部分をきれいに折曲できるようにした折曲用罫線補強部材であって、平板状の本体と、この本体の一面において罫線形成方向に沿って形成された凸状部又は突出部の上に間隔をもって複数の各小凸状部又は小突出部を形成してなる罫線形成用突起部と、この罫線形成用突起部を中心にして、その両側に、罫線形成方向に沿って間隔を有し、罫線形成方向に対して左右対称のハの字状に設けられ、且つ、罫線形成用突起部から外側に離れるに従い本体からの突出寸法が徐々に小さくなる傾斜形状に形成した複数の補強線形成用突起とを具備することを特徴とし段ボール製品等の各種成形機に用いることができることを特徴とするものである。
この発明によれば、一層効率よく前記請求項1記載の発明と同様の作用を発揮できる。
請求項4記載の折曲用罫線補強部材は、段ボール製品等を形成するための罫線部の折り曲げ不具合や糊貼り工程の際の貼りズレを起こさないようにするために、段ボール製品等の各種機構の各成形機において形成する罫線部分に補強を施して罫線部分をきれいに折曲できるようにした折曲用罫線補強部材であって、平板状の本体と、この本体の一面において罫線形成方向に沿って形成された凸状部又は突出部の上に間隔をもって複数の各小凸状部又は小突出部を形成してなる罫線形成用突起部と、この罫線形成用突起部を中心にして、その両側に罫線形成方向に沿って間隔を有し、罫線形成方向に対して交互に形成位置をずらせたハの字千鳥状に設けられ、且つ、罫線形成用突起部から外側に離れるに従い本体からの突出寸法が徐々に小さくなる傾斜形状に形成した複数の補強線形成用突起とを具備することを特徴とし段ボール製品等の各種成形機に用いることができることを特徴とするものである。
この発明によれば、一層効率よく前記請求項2記載の発明と同様の作用を発揮できる。
請求項5記載の発明は、請求項1乃至4記載の発明において、前記複数の各小凸状部又は小突出部は、前記罫線形成方向に沿って形成された凸状部又は突出部の頂部に等間隔に形成したものであることを特徴とするものである。
この発明によれば、一層効率よく前記請求項1乃至4記載の発明と同様の作用を発揮できる。
請求項6記載の発明は、請求項1乃至5記載の発明において、前記罫線形成用突起部の両側の複数の補強線形成用突起は、前記罫線形成用突起部を中心にしてその両側に罫線形成方向に沿って等間隔で設けられ、且つ、罫線形成用突起部よりも突出寸法が小さく形成されたものであることを特徴とするものである。
この発明によれば、請求項1乃至5記載の発明における前記補強線形成用突起を、前記罫線形成用突起部を中心にしてその両側に罫線形成方向に沿って等間隔(ハの字状又はハの字千鳥状)で設けられ、且つ、罫線形成用突起部よりも突出寸法が小さく形成したものであるから、補強線の形成が適切となり前記請求項1乃至5記載の発明と同様の作用を発揮できる。
請求項7記載の発明は、請求項1乃至6記載の発明において、前記折曲用罫線補強部材は、樹脂材又は金属材をもって形成したものであることを特徴とするものである。
この発明によれば、折曲用罫線補強部材を樹脂材又は金属材をもって形成した構成で、前記請求項1乃至6記載の発明と同様の作用を発揮できる。
請求項8記載の発明は、請求項1乃至7記載の発明において、前記折曲用罫線補強部材は、アンビルシリンダ、このアンビルシリンダの上に配置されるダイシリンダを具備するロータリ型式抜き型機構における前記ダイシリンダの周面に装着して使用するものである。
この発明によれば、前記折曲用罫練補強部材をロータリ式打ち抜き機構として使用し、前記請求項1乃至7のいずれかに記載の発明と同様の作用を発揮できる。
請求項9記載の発明は、請求項1乃至7記載の発明において、前記折曲用罫線補強部材は、段ボール製品等の成形機において抜き工程を具備する平型式抜き型機構に使用するものである。
この発明によれば、前記折曲用罫練補強部材を平型式抜き型機構として使用し、前記請求項1乃至7のいずれかに記載の発明と同様の作用を発揮できる。
請求項10記載の発明は、請求項1乃至7記載の発明において、前記折曲用罫線補強部材は、段ボール製品等の成形機において金型形成したロール罫部材を具備する種態の段ボール製品等の成形機における前記ロール罫部材として使用するものである。
この発明によれば、前記折曲用罫練補強部材を段ボール製品等の成形機において金型形成したロール罫部材を具備する種態の段ボール製品等の成形機における前記ロール罫部材として使用し、前記請求項1乃至7のいずれかに記載の発明と同様の作用を発揮できる。
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明に係る折曲用罫線補強部材の実施の形態を説明する。
図1、図2に示す折曲用罫線補強部材1Aは、例えば樹脂材をもって形成しており、平板状で上面を緩やかな曲面とした本体4の一面に、
罫線形成方向に沿って形成された凸状部又は突出部2bの上に間隔をもって複数の各小凸状部又は小突出部2cを形成してなる罫線形成用突起部2と、この罫線形成用突起部2を中心にしてその両側に罫線形成方向に沿って間隔を有し、罫線形成方向に対して交互配置に傾斜状に設けられ、且つ、罫線形成用突起部2から外側に離れるに従い本体4からの突出寸法が徐々に小さくなる傾斜形状に形成したハの字千鳥状の複数の補強線形成用突起3とを具備して構成している。
前記補強線形成用突起3は、前記罫線形成用突起部2を中心にしてその両側に罫線形成方向に沿って等間隔で設けられ、且つ、罫線形成用突起部2よりも突出寸法が小さく形成している。
この実施の形態では、補強線形成用突起3と罫線形成用突起部2との形成状態は一例であって、本発明においては、前記補強線形成用突起3と罫線形成用突起部2との位置関係を図示例に限定するものはなく、例えば、罫線形成用突起部2を中心にして、その両側において罫線形成方向に関して80度、70度というような傾斜角度をもって且つ適当な間隔をもって各補強線形成用突起3を形成しても良い。
本実施の折曲用罫線補強部材1は、樹脂材をもって形成しているが、金属材等をもってこれを形成しても良いことは勿論である。
このような折曲用罫線補強部材1Aによれば、前記2段の凸状部又は突出部構成(凸状部又は突出部2bの上に間隔をもって複数の各小凸状部又は小突出部2cを形成した構成部)とした罫線形成用突起部2の被罫線部への段階的な当たりにより、詳細は後記する別の実施の形態に係る折曲用罫線補強部材1の場合と同様な作用効果を発揮させることができ、且つ、ハの字千鳥状の複数の補強線形成用突起3を設けていることから、折曲用罫線31の罫線近傍の部分に対する補強線形成用突起3による押し具合を罫線形成用突起部2の両側で交互(千鳥状)とする調整を行うことができ、段ボール等21の該当部分が割れたり不用意に折り曲ったりすることから起る従来のような糊の貼りズレを確実に防止することが可能となる。
図3、図4は別の実施の形態の折曲用罫線補強部材1であり、この折曲用罫線補強部材1は、例えば樹脂材をもって形成しており、平板状で上面を緩やかな曲面とした本体4の一面に、
罫線形成方向に沿って形成された凸状部又は突出部2bの上に間隔をもって複数の各小凸状部又は小突出部2cを形成してなる罫線形成用突起部2と、この罫線形成用突起部2を中心にしてその両側に罫線形成方向に沿って間隔を有し、罫線形成方向に対して左右対称の傾斜状に設けられ、且つ、罫線形成用突起部2から外側に離れるに従い本体4からの突出寸法が徐々に小さくなる傾斜形状に形成した複数の補強線形成用突起3とを具備して構成している。
前記補強線形成用突起3は、前記罫線形成用突起部2を中心にしてその両側に罫線形成方向に沿って等間隔で設けられ、且つ、罫線形成用突起部2よりも突出寸法が小さく形成している。
図3、図4に示す実施の形態では、補強線形成用突起3と罫線形成用突起部2との形成状態は一例であって、本発明においては、前記補強線形成用突起3と罫線形成用突起部2との位置関係を図示例に限定するものはなく、例えば、罫線形成用突起部2を中心にして、その両側において罫線形成方向に関して80度、70度というような傾斜角度をもって且つ適当な間隔をもって各補強線形成用突起3を形成しても良い。
本実施の折曲用罫線補強部材1は、樹脂材をもって形成しているが、金属材等をもってこれを形成しても良いことは勿論である。
各実施の形態に係る前記補強線形成用突起3の平板状の本体4からの突出寸法(背の高さ)は、例えば図7、図8に示すように、当該罫線形成用突起部2の突出寸法よりも少し低く構成し、しかも、各補強線形成用突起3から両側に離隔するに従い徐々に突出寸法が小さくなる(低くなる)傾斜形状に形成している。但し、各補強線形成用突起3の突出寸法はこれを同じ突出高さの寸法に形成しても良い。
各実施の形態に係る折曲用罫線補強部材1A、1は、例えば図5に示すように、連続した波状に湾曲した芯22とその表裏に接着されたライナー23とからなる例えば段ボール等21を箱として形成する際、必要な各部分を糊貼りする時、当該糊貼り用をするための段ボール等21の各部を折り曲げる折曲用罫線31(図9参照)を形成するため、段ボール等21の成形工程中の抜き工程で使用するするものである。
このように構成した各実施の形態に係る折曲用罫線補強部材1A、1は、例えば、これを図5に示すような段ボール製品等の成形機におけるロータリ型式抜き型機構に使用する場合、図5、図6に示すように、アンビルシリンダ32、このアンビルシリンダ32の上に配置されるダイシリンダ33を具備するロータリ型式抜き型機構において、上記ダイシリンダ33の周面に装着して使用する。
そして、図中の各矢印の方向に回転するアンビルシリンダ32とダイシリンダ33との間を通過する段ボール等21等に対して、その必要な箇所に、折曲用罫線補強部材1の罫線形成用突起部2をもって折曲用罫線31を形成するものである。
各実施の形態に係る折曲用罫線補強部材1A、1の罫線形成用突起部2をもって段ボール等21の必要箇所に各折曲用罫線31を形成する際、罫線形成用突起部2の両側に既述した形状の補強線形成用突起3を設けているので、この補強線形成用突起3をもって、罫線31の左右部分にも適当な間隔をもって各補強用線34(図9参照)が形成されることになる。
この場合、前記2段の凸状部又は突出部構成(凸状部又は突出部2bの上に間隔をもって複数の各小凸状部又は小突出部2cを形成した構成部)の罫線形成用突起部2と、この罫線形成用突起部2を中心にしてその両側に罫線形成方向に沿って間隔を有し、罫線形成方向に対して左右対称の傾斜状に設けられ、且つ、罫線形成用突起部2から外側に離れるに従い本体4からの突出寸法が徐々に小さくなる傾斜形状に形成した複数の補強線形成用突起3とを構成し、更に、前記補強線形成用突起3の突出寸法は、罫線形成用突起部2の背の高さよりも少し低く構成し、しかも、各補強線形成用突起3の端縁から離れるに従って、徐々に背が低くなり傾斜するように形成していることから、補強用線34は折曲用罫線31の刻溝よりもやや浅く、且つ、徐々に刻溝が無くなるように刻溝されることになる。
従って、各実施の形態に係る折曲用罫線補強部材1A、1によれば、図9に示すように、段ボール製品等の成形機における抜き工程において、段ボール等21の各必要な箇所に折曲用罫線31と、その折曲用罫線31の両側位置に当該折曲用罫線31の刻溝よりもやや浅い刻溝をもち且つ徐々に刻溝が無くなるような状態で各補強用線34が形成されることになる。しかも、補強線形成用突起3の形状から、折曲用罫線31、補強用線34以外の部分を何ら損傷することなく各折曲用罫線31、各補強用線34が形成されることになる。
これにより、この段ボール等21をもって段ボール箱等を製造する際、各折曲用罫線31の部分を糊貼りするために折り曲げるとき、前記2段の凸状部又は突出部構成(凸状部又は突出部2bの上に間隔をもって複数の各小凸状部又は小突出部2cを形成した構成部)の罫線形成用突起部2の被罫線部への段階的な当たりにより、各折曲用罫線31の左右部分の各補強用線34が段ボール等21を損傷しない程度に刻溝することになり、当該各罫線31の部分は両側からその折曲用罫線31、補強用線34以外を何ら損傷することなく強制的に折り曲げられるような状態となることから、当該折曲用罫線31の部分を精度良くきれいに折曲できる。
また、前記2段の凸状部又は突出部構成(凸状部又は突出部2bの上に間隔をもって複数の各小凸状部又は小突出部2cを形成した構成部)の罫線形成用突起部2をもって、被罫線部への段階的な当たりにより罫線が形成され、罫線の両側部分にも適当な間隔をもって補強線形成用突起3による各補強用線が形成されることになり、強化段ボール箱等製品の場合でも前記2段凸部により罫入りを十分に確保でき、当該各罫線の部分は両側からその折り曲げ用罫線部分が強制的に折り曲げられるような状態となり、また、段ボール等21の段頂や段頂の脇又は段間の折れ精度が良好となり、当該罫線の部分を精度良くきれいに折り曲げることができる。
この結果、各実施の形態に係る折曲用罫線補強部材1A、1によれば、段ボール製品等の成形機における抜き工程で折曲用罫線31が形成された段ボール等21の各折曲用罫線31以外の罫線近傍の部分が、従来のように不用意に折り曲ったりせずに、きれいに精度良く罫線31を折曲することができ、段ボール箱等の製造時の糊貼りの際、折曲用罫線31以外の罫線近傍の部分が不用意に折り曲ったりすることから起る従来のような糊の貼りズレを確実に防止することができる。
各実施の形態に係る折曲用罫線補強部材1A、1は、段ボール製品等の成形機における抜き工程を有するいわゆる平型(平板)式抜き型機構において、図10に示すように、受体52上の段ボール等21に対する折曲用罫線形成用として使用できる。
すなわち、折曲用罫線補強部材1A、1を上下駆動される保持部材51により保持し、段ボール等21の所定の部分に前記折曲用罫線補強部材1A、1を圧接させ既述したと同様な折曲用罫線31を形成することができる。
本発明の折曲用罫線補強部材1、1Aは、ロータリ式抜き型機構、平型式抜き型機構に採用できる他、段ボール製品等の成形機において金型形成したロール罫部材を具備する種態の段ボール製品等の成形機におけるロール罫部材をはじめとして、抜き型を金型成形して抜き工程を行うようにしたいわゆる金型形成型(いわゆる印刷罫線)にも使用できる。各実施の形態に係る折曲用罫線補強部材1A、1は、いわゆるA形段ボール箱の成形機におけるクリーズ又はスコア(縦罫線入れ・罫入れ)形成に有効である。
なお、各実施の形態に係る折曲用罫線補強部材1A、1の前記本体4は、各実施の形態に係る折曲用罫線補強部材1A、1を、段ボール製品等の成形機において金型形成したロール罫部材を具備する種態の段ボール製品等の成形機におけるロール罫部材として使用する場合、当該ロール罫部材自体が本体4に代替しても良い。
また、前述したように、各補強線形成用突起3を図示するように「ハの字」又は「ハの字千鳥状」に設け、前記2段の凸状部又は突出部構成(凸状部又は突出部2bの上に間隔をもって複数の各小凸状部又は小突出部2cを形成した構成部)の罫線形成用突起部2としたことにより、罫入れの際、いわゆる「段頂」や「段頂の脇」又は「段間」の折れ精度が良くなり、「段頂」や「段頂の脇」等の罫の入り具合が良くなり、罫割れを防ぎ又は罫割れを軽減させることができ、更に、罫入れの強弱調整も簡単に可能となる。
各実施の形態に係る折曲用罫線補強部材1A、1は、被罫入れ材質、使用材質に応じて、いわゆるWF用、AF用、BF用として形成でき、特に、AF用、BF用では、メス堀も可能となり、ソフト(シリンダが軟質材で形成)ロータリ型抜き型機構ではリブ罫線、ハード(シリンダが硬質材で形成)ロータリ型抜き型機構ではメス堀を使用したメス堀リブ罫線、平型式抜き型機構ではメス堀付用とメス堀用なしの各種の種態のものを幅広く使用できる。
【発明の効果】
以上詳述した本発明によれば、以下の各効果を奏する。
請求項1、3記載の発明によれば、段ボール等の各罫線以外の罫線近傍の部分が、従来のように不用意に折り曲ったりせずに、きれいに精度良く罫線を折曲することができるので、段ボール箱等の製造時の糊貼りの際、罫線以外の罫線近傍の部分が不用意に折り曲ったりすることから起る貼りズレを防止できる折曲用罫線補強部材を提供することができる。また、前記2段の凸状部又は突出部構成(凸状部又は突出部の上に間隔をもって複数の各小凸状部又は小突出部を形成した構成部)の罫線形成用突起部を採用しているので、強化段ボール箱等製品にも対応できるとともに、段頂や段頂の脇又は段間の折れ精度が良好となり、当該罫線の部分を精度良くきれいに折り曲げることができる折曲用罫線補強部材を提供することができる。
請求項2、4記載の発明によれば、請求項1、3記載の発明の効果に加え、折曲用罫線の罫線近傍の部分に対する補強線形成用突起による押し具合を調整でき、割れや折れ曲りを防止し、糊の貼りズレを確実に防止することが可能な折曲用罫線補強部材を提供することができる。
請求項5記載の発明によれば、一層効率よく前記請求項1乃至4記載の発明と同様の効果を発揮できる折曲用罫線補強部材を提供することができる。
請求項6記載の発明によれば、請求項1乃至5記載の前記補強線形成用突起を、前記罫線形成用突起部を中心にしてその両側に罫線形成方向に沿って等間隔で設けられ、且つ、罫線形成用突起部よりも突出寸法が小さく形成して構成して、請求項1乃至5記載の発明と同様の効果を発揮できる折曲用罫線補強部材を提供することができる。
請求項7記載の発明によれば、折曲用罫線補強部材を樹脂材又は金属材をもって形成して、前記請求項1乃至6記載の発明と同様の効果を発揮できる折曲用罫線補強部材を提供することができる。
請求項8記載の発明によれば、前記折曲用罫練補強部材をロータリ式打ち抜き機構として使用し、前記請求項1乃至7のいずれかに記載の発明と同様の効果を発揮できる折曲用罫線補強部材を提供することができる。
請求項9記載の発明によれば、前記折曲用罫練補強部材を平型式抜き型機構として使用し、前記請求項1乃至7のいずれかに記載の発明と同様の効果を発揮できる折曲用罫線補強部材を提供することができる。
請求項10記載の発明によれば、前記折曲用罫練補強部材を段ボール製品等の成形機において金型形成したロール罫部材を具備する種態の段ボール製品等の成形機における前記ロール罫部材として使用し、前記請求項1乃至7のいずれかに記載の発明と同様の効果を発揮できる折曲用罫線補強部材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る折曲用罫線補強部材の要部の平面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る折曲用罫線補強部材の要部の斜視図である。
【図3】本発明の異なる実施の形態に係る折曲用罫線補強部材の要部の平面図である。
【図4】本発明の異なる実施の形態に係る折曲用罫線補強部材の要部の斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る折曲用罫線補強部材の使用状態の一例を示す説明図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る折曲用罫線補強部材の図3の使用状態の要部を示す説明図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る折曲用罫線補強部材の図3のA−A線縦断面図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る折曲用罫線補強部材の図3のB−B線縦断面図である。
【図9】本発明の異なる実施の形態に係る折曲用罫線補強部材をもって段ボール製品等の成形機における抜き工程で形成された罫線、補強用線を示す説明図である。
【図10】本発明の実施の形態に係る折曲用罫線補強部材を平型式抜き型機構に適用摺る場合の構成を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1 折曲用罫線補強部材
1A 折曲用罫線補強部材
2 罫線形成用突起部
2b 凸状部又は突出部
2c 小凸状部又は突出部
3 補強線形成用突起
4 本体
21 段ボール等
22 芯
23 ライナー
31 折曲用罫線
32 アンビルシリンダ
33 ダイシリンダ
34 補強用線
51 保持部材
52 受体
本発明は、段ボール等を折曲げる際の折曲用罫線補強部材であり、詳しくは段ボール箱等を形成するための罫線部の折り曲げ不具合、糊貼り工程の際、貼りズレを起こさないようにするために、段ボール製品等の成形機における抜き工程で形成する罫線部分に補強を施して、罫線部分を精度良く折曲可能とした折曲用罫線補強部材に関するものである。
【従来の技術】
段ボール箱等を作成するための前段階として使用される段ボール箱等の完成製品の成形機としては、いわゆる平型式抜き型機構を採用したものと、いわゆるロータリ式抜き型機構を採用したものがある。
これらの抜き型機構を使用して打ち抜いた段ボール箱等の完成製品は、ステッチ留めではなくグルアー貼り式で組み立てられるのが大半である。
しかし、グルアー貼り式の場合、各打ち抜き機構で打ち抜いた段ボール箱等の完成製品において、罫線部の折り曲げに不具合が生じたり、貼着の際の貼り合わされるべき位置である罫線部分の罫入れの強弱によって貼りずれが起き易いという問題がある。
従来、背骨状の形状をしたリブ付罫を使用し、平型式抜き型機構、ロータリ式抜き型機構で打ち抜いて段ボール箱等の完成製品を得る装置も開発されているが(特開2001−1420)、かかる構造の場合、平型式抜き型機構では大きな効果を発揮するものの、ロータリ式抜き型機構に採用した場合、リブ付罫と段ボール箱等の完成製品との接触が線当たりとなるため、特に段ボール材等における強度が弱い段間部分にヒビや割れ目が入り易いという問題が残存している。
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述の如き従来の実情に鑑みて開発されたものであり、その目的とするところは、段ボール箱等の完成製品の製造時において、平型式抜き型機構、ロータリ式抜き型機構のいずれにも採用することができ、段ボール箱等の完成製品を形成するための罫線部の折り曲げの割れや、糊貼り工程の際の貼りズレを起こさないようにし、罫線部分を精度良く折曲可能とする折曲用罫線補強部材を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の折曲用罫線補強部材は、段ボール製品等の各種機構の各成形機において形成する罫線部分に補強を施して罫線部分をきれいに折曲できるようにした折曲用罫線補強部材であって、罫線形成方向に沿って形成された凸状部又は突出部の上に間隔をもって複数の各小凸状部又は小突出部を形成してなる罫線形成用突起部と、この罫線形成用突起部を中心にして、その両側に、罫線形成方向に沿って間隔を有し、罫線形成方向に対して左右対称のハの字状に設けられ、且つ、罫線形成用突起部から外側に離れるに従い、本体からの突出寸法が徐々に小さくなる傾斜形状に形成した複数の補強線形成用突起と具備することを特徴とし段ボール製品等の各種成形機に用いることができることを特徴とするものである。
請求項1記載の発明によれば、罫線補戴部材の罫線形成用突起部をもって段ボール等の必要箇所に各折曲用罫線を形成する際、罫線形成方向に沿って形成された凸状部又は突出部の上に間隔をもって複数の各小凸状部又は小突出部を形成してなる罫線形成用突起部と、この罫線形成用突起部を中心にしてその両側に罫線形成方向に沿って間隔を有し、罫線形成方向に対して左右対称の傾斜状に設けられ、且つ、罫線形成用突起部から外側に離れるに従い本体からの突出寸法が徐々に小さくなる傾斜形状に形成した複数の補強線形成用突起を設けていることから、この罫線形成方向に沿って形成された凸状部又は突出部の上に間隔をもって複数の各小凸状部又は小突出部を形成してなる補強線形成用突起をもって罫線が形成され、罫線の両側部分にも適当な間隔をもって補強線形成用突起による各補強用線が形成されることになり、強化段ボール箱等製品の場合でも前記特異な2段構成の補強線形成用突起により罫入りを十分に確保でき、当該各罫線の部分は両側からその折り曲げ用罫線部分が強制的に折り曲げられるような状態となり、段頂や段頂の脇又は段間の折れ精度が良好となり、当該罫線の部分を精度良くきれいに折り曲げることができる。
従って、抜き工程で形成された段ボール等の各罫線以外の罫線近傍の部分が、従来のように不用意に好ましくない形状に折り曲ったりせずに、きれいに精度良く罫線を折り曲げ形成することができるので、段ボール箱等の製造時の糊貼りの際、罫線以外の罫線近傍の部分が不用意に折り曲ったりすることから起る糊貼りのズレを防止できる。
また、前記複数の補強線形成用突起部は、罫線形成用突起部よりも突出寸法が小さく、且つ、罫線形成用突起部から外側に離れるに従い本体からの突出寸法が徐々に小さくなるハの字状を呈する傾斜形状に形成しているので、段ボール製品等の成形機における抜き工程において、段ボール等の各必要な箇所に罫線と、その罫線の両側位置に当該罫練の刻溝よりもやや浅く且つ徐々に刻溝が無くなるようなハの字状の各補強用線を刻溝することができ、これにより、段ボール等をもって箱を製造する際、各罫線の部分を糊貼りするために折り曲げるとき、各罫線の両側部分の各補強用線が段ボール等を損傷しない程度に刻溝しているので、当該各罫線の部分は両側からその折り曲げ用罫線部分が強制的に折り曲げられるような状態となり、当該罫線の部分を精度良くきれいに折曲できる。
この結果、抜き工程で形成された段ボール箱等の各罫線以外の罫線近傍の部分が従来のように不用意に折り曲ったりせずに、きれいに精度良く罫線を折り曲げることができ、段ボール箱等の製造時の糊貼りの際、罫線以外の罫線近傍の部分が不用意に折り曲ったりすることから起る貼りズレを確実に防止できる。
請求項2記載の折曲用罫線補強部材は、段ボール製品等の各種機構の各成形機において形成する罫線部分に補強を施して罫線部分をきれいに折曲できるようにした折曲用罫線補強部材であって、罫線形成方向に沿って形成された凸状部又は突出部の上に間隔をもって複数の各小凸状部又は小突出部を形成してなる罫線形成用突起部と、この罫線形成用突起部を中心にして、その両側に罫線形成方向に沿って間隔を有し、罫線形成方向に対して交互に形成位置をずらせたハの字千鳥状に設けられ、且つ、罫線形成用突起部から外側に離れるに従い本体からの突出寸法が徐々に小さくなる傾斜形状に形成した複数の補強線形成用突起とを具備することを特徴とし段ボール製品等の各種成形機に用いることができることを特徴とするものである。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の作用に加えて、罫線形成用突起部を中心にして、その両側に、罫線形成方向に対して交互に形成位置をずらせたハの字千鳥状に設けられ、且つ、罫線形成用突起部から外側に離れるに従い本体からの突出寸法が徐々に小さくなる傾斜形状に形成した複数の補強線形成用突起を具備しているので、折曲用罫線の罫線近傍の部分に対する補強線形成用突起による押し具合を一層効率よく調整でき、割れや折れ曲りを防止し、糊の貼りズレを確実に防止することが可能となる。
請求項3記載の折曲用罫線補強部材は、段ボール製品等を形成するための罫線部の折り曲げ不具合や糊貼り工程の際の貼りズレを起こさないようにするために、段ボール製品等の各種機構の各成形機において形成する罫線部分に補強を施して罫線部分をきれいに折曲できるようにした折曲用罫線補強部材であって、平板状の本体と、この本体の一面において罫線形成方向に沿って形成された凸状部又は突出部の上に間隔をもって複数の各小凸状部又は小突出部を形成してなる罫線形成用突起部と、この罫線形成用突起部を中心にして、その両側に、罫線形成方向に沿って間隔を有し、罫線形成方向に対して左右対称のハの字状に設けられ、且つ、罫線形成用突起部から外側に離れるに従い本体からの突出寸法が徐々に小さくなる傾斜形状に形成した複数の補強線形成用突起とを具備することを特徴とし段ボール製品等の各種成形機に用いることができることを特徴とするものである。
この発明によれば、一層効率よく前記請求項1記載の発明と同様の作用を発揮できる。
請求項4記載の折曲用罫線補強部材は、段ボール製品等を形成するための罫線部の折り曲げ不具合や糊貼り工程の際の貼りズレを起こさないようにするために、段ボール製品等の各種機構の各成形機において形成する罫線部分に補強を施して罫線部分をきれいに折曲できるようにした折曲用罫線補強部材であって、平板状の本体と、この本体の一面において罫線形成方向に沿って形成された凸状部又は突出部の上に間隔をもって複数の各小凸状部又は小突出部を形成してなる罫線形成用突起部と、この罫線形成用突起部を中心にして、その両側に罫線形成方向に沿って間隔を有し、罫線形成方向に対して交互に形成位置をずらせたハの字千鳥状に設けられ、且つ、罫線形成用突起部から外側に離れるに従い本体からの突出寸法が徐々に小さくなる傾斜形状に形成した複数の補強線形成用突起とを具備することを特徴とし段ボール製品等の各種成形機に用いることができることを特徴とするものである。
この発明によれば、一層効率よく前記請求項2記載の発明と同様の作用を発揮できる。
請求項5記載の発明は、請求項1乃至4記載の発明において、前記複数の各小凸状部又は小突出部は、前記罫線形成方向に沿って形成された凸状部又は突出部の頂部に等間隔に形成したものであることを特徴とするものである。
この発明によれば、一層効率よく前記請求項1乃至4記載の発明と同様の作用を発揮できる。
請求項6記載の発明は、請求項1乃至5記載の発明において、前記罫線形成用突起部の両側の複数の補強線形成用突起は、前記罫線形成用突起部を中心にしてその両側に罫線形成方向に沿って等間隔で設けられ、且つ、罫線形成用突起部よりも突出寸法が小さく形成されたものであることを特徴とするものである。
この発明によれば、請求項1乃至5記載の発明における前記補強線形成用突起を、前記罫線形成用突起部を中心にしてその両側に罫線形成方向に沿って等間隔(ハの字状又はハの字千鳥状)で設けられ、且つ、罫線形成用突起部よりも突出寸法が小さく形成したものであるから、補強線の形成が適切となり前記請求項1乃至5記載の発明と同様の作用を発揮できる。
請求項7記載の発明は、請求項1乃至6記載の発明において、前記折曲用罫線補強部材は、樹脂材又は金属材をもって形成したものであることを特徴とするものである。
この発明によれば、折曲用罫線補強部材を樹脂材又は金属材をもって形成した構成で、前記請求項1乃至6記載の発明と同様の作用を発揮できる。
請求項8記載の発明は、請求項1乃至7記載の発明において、前記折曲用罫線補強部材は、アンビルシリンダ、このアンビルシリンダの上に配置されるダイシリンダを具備するロータリ型式抜き型機構における前記ダイシリンダの周面に装着して使用するものである。
この発明によれば、前記折曲用罫練補強部材をロータリ式打ち抜き機構として使用し、前記請求項1乃至7のいずれかに記載の発明と同様の作用を発揮できる。
請求項9記載の発明は、請求項1乃至7記載の発明において、前記折曲用罫線補強部材は、段ボール製品等の成形機において抜き工程を具備する平型式抜き型機構に使用するものである。
この発明によれば、前記折曲用罫練補強部材を平型式抜き型機構として使用し、前記請求項1乃至7のいずれかに記載の発明と同様の作用を発揮できる。
請求項10記載の発明は、請求項1乃至7記載の発明において、前記折曲用罫線補強部材は、段ボール製品等の成形機において金型形成したロール罫部材を具備する種態の段ボール製品等の成形機における前記ロール罫部材として使用するものである。
この発明によれば、前記折曲用罫練補強部材を段ボール製品等の成形機において金型形成したロール罫部材を具備する種態の段ボール製品等の成形機における前記ロール罫部材として使用し、前記請求項1乃至7のいずれかに記載の発明と同様の作用を発揮できる。
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明に係る折曲用罫線補強部材の実施の形態を説明する。
図1、図2に示す折曲用罫線補強部材1Aは、例えば樹脂材をもって形成しており、平板状で上面を緩やかな曲面とした本体4の一面に、
罫線形成方向に沿って形成された凸状部又は突出部2bの上に間隔をもって複数の各小凸状部又は小突出部2cを形成してなる罫線形成用突起部2と、この罫線形成用突起部2を中心にしてその両側に罫線形成方向に沿って間隔を有し、罫線形成方向に対して交互配置に傾斜状に設けられ、且つ、罫線形成用突起部2から外側に離れるに従い本体4からの突出寸法が徐々に小さくなる傾斜形状に形成したハの字千鳥状の複数の補強線形成用突起3とを具備して構成している。
前記補強線形成用突起3は、前記罫線形成用突起部2を中心にしてその両側に罫線形成方向に沿って等間隔で設けられ、且つ、罫線形成用突起部2よりも突出寸法が小さく形成している。
この実施の形態では、補強線形成用突起3と罫線形成用突起部2との形成状態は一例であって、本発明においては、前記補強線形成用突起3と罫線形成用突起部2との位置関係を図示例に限定するものはなく、例えば、罫線形成用突起部2を中心にして、その両側において罫線形成方向に関して80度、70度というような傾斜角度をもって且つ適当な間隔をもって各補強線形成用突起3を形成しても良い。
本実施の折曲用罫線補強部材1は、樹脂材をもって形成しているが、金属材等をもってこれを形成しても良いことは勿論である。
このような折曲用罫線補強部材1Aによれば、前記2段の凸状部又は突出部構成(凸状部又は突出部2bの上に間隔をもって複数の各小凸状部又は小突出部2cを形成した構成部)とした罫線形成用突起部2の被罫線部への段階的な当たりにより、詳細は後記する別の実施の形態に係る折曲用罫線補強部材1の場合と同様な作用効果を発揮させることができ、且つ、ハの字千鳥状の複数の補強線形成用突起3を設けていることから、折曲用罫線31の罫線近傍の部分に対する補強線形成用突起3による押し具合を罫線形成用突起部2の両側で交互(千鳥状)とする調整を行うことができ、段ボール等21の該当部分が割れたり不用意に折り曲ったりすることから起る従来のような糊の貼りズレを確実に防止することが可能となる。
図3、図4は別の実施の形態の折曲用罫線補強部材1であり、この折曲用罫線補強部材1は、例えば樹脂材をもって形成しており、平板状で上面を緩やかな曲面とした本体4の一面に、
罫線形成方向に沿って形成された凸状部又は突出部2bの上に間隔をもって複数の各小凸状部又は小突出部2cを形成してなる罫線形成用突起部2と、この罫線形成用突起部2を中心にしてその両側に罫線形成方向に沿って間隔を有し、罫線形成方向に対して左右対称の傾斜状に設けられ、且つ、罫線形成用突起部2から外側に離れるに従い本体4からの突出寸法が徐々に小さくなる傾斜形状に形成した複数の補強線形成用突起3とを具備して構成している。
前記補強線形成用突起3は、前記罫線形成用突起部2を中心にしてその両側に罫線形成方向に沿って等間隔で設けられ、且つ、罫線形成用突起部2よりも突出寸法が小さく形成している。
図3、図4に示す実施の形態では、補強線形成用突起3と罫線形成用突起部2との形成状態は一例であって、本発明においては、前記補強線形成用突起3と罫線形成用突起部2との位置関係を図示例に限定するものはなく、例えば、罫線形成用突起部2を中心にして、その両側において罫線形成方向に関して80度、70度というような傾斜角度をもって且つ適当な間隔をもって各補強線形成用突起3を形成しても良い。
本実施の折曲用罫線補強部材1は、樹脂材をもって形成しているが、金属材等をもってこれを形成しても良いことは勿論である。
各実施の形態に係る前記補強線形成用突起3の平板状の本体4からの突出寸法(背の高さ)は、例えば図7、図8に示すように、当該罫線形成用突起部2の突出寸法よりも少し低く構成し、しかも、各補強線形成用突起3から両側に離隔するに従い徐々に突出寸法が小さくなる(低くなる)傾斜形状に形成している。但し、各補強線形成用突起3の突出寸法はこれを同じ突出高さの寸法に形成しても良い。
各実施の形態に係る折曲用罫線補強部材1A、1は、例えば図5に示すように、連続した波状に湾曲した芯22とその表裏に接着されたライナー23とからなる例えば段ボール等21を箱として形成する際、必要な各部分を糊貼りする時、当該糊貼り用をするための段ボール等21の各部を折り曲げる折曲用罫線31(図9参照)を形成するため、段ボール等21の成形工程中の抜き工程で使用するするものである。
このように構成した各実施の形態に係る折曲用罫線補強部材1A、1は、例えば、これを図5に示すような段ボール製品等の成形機におけるロータリ型式抜き型機構に使用する場合、図5、図6に示すように、アンビルシリンダ32、このアンビルシリンダ32の上に配置されるダイシリンダ33を具備するロータリ型式抜き型機構において、上記ダイシリンダ33の周面に装着して使用する。
そして、図中の各矢印の方向に回転するアンビルシリンダ32とダイシリンダ33との間を通過する段ボール等21等に対して、その必要な箇所に、折曲用罫線補強部材1の罫線形成用突起部2をもって折曲用罫線31を形成するものである。
各実施の形態に係る折曲用罫線補強部材1A、1の罫線形成用突起部2をもって段ボール等21の必要箇所に各折曲用罫線31を形成する際、罫線形成用突起部2の両側に既述した形状の補強線形成用突起3を設けているので、この補強線形成用突起3をもって、罫線31の左右部分にも適当な間隔をもって各補強用線34(図9参照)が形成されることになる。
この場合、前記2段の凸状部又は突出部構成(凸状部又は突出部2bの上に間隔をもって複数の各小凸状部又は小突出部2cを形成した構成部)の罫線形成用突起部2と、この罫線形成用突起部2を中心にしてその両側に罫線形成方向に沿って間隔を有し、罫線形成方向に対して左右対称の傾斜状に設けられ、且つ、罫線形成用突起部2から外側に離れるに従い本体4からの突出寸法が徐々に小さくなる傾斜形状に形成した複数の補強線形成用突起3とを構成し、更に、前記補強線形成用突起3の突出寸法は、罫線形成用突起部2の背の高さよりも少し低く構成し、しかも、各補強線形成用突起3の端縁から離れるに従って、徐々に背が低くなり傾斜するように形成していることから、補強用線34は折曲用罫線31の刻溝よりもやや浅く、且つ、徐々に刻溝が無くなるように刻溝されることになる。
従って、各実施の形態に係る折曲用罫線補強部材1A、1によれば、図9に示すように、段ボール製品等の成形機における抜き工程において、段ボール等21の各必要な箇所に折曲用罫線31と、その折曲用罫線31の両側位置に当該折曲用罫線31の刻溝よりもやや浅い刻溝をもち且つ徐々に刻溝が無くなるような状態で各補強用線34が形成されることになる。しかも、補強線形成用突起3の形状から、折曲用罫線31、補強用線34以外の部分を何ら損傷することなく各折曲用罫線31、各補強用線34が形成されることになる。
これにより、この段ボール等21をもって段ボール箱等を製造する際、各折曲用罫線31の部分を糊貼りするために折り曲げるとき、前記2段の凸状部又は突出部構成(凸状部又は突出部2bの上に間隔をもって複数の各小凸状部又は小突出部2cを形成した構成部)の罫線形成用突起部2の被罫線部への段階的な当たりにより、各折曲用罫線31の左右部分の各補強用線34が段ボール等21を損傷しない程度に刻溝することになり、当該各罫線31の部分は両側からその折曲用罫線31、補強用線34以外を何ら損傷することなく強制的に折り曲げられるような状態となることから、当該折曲用罫線31の部分を精度良くきれいに折曲できる。
また、前記2段の凸状部又は突出部構成(凸状部又は突出部2bの上に間隔をもって複数の各小凸状部又は小突出部2cを形成した構成部)の罫線形成用突起部2をもって、被罫線部への段階的な当たりにより罫線が形成され、罫線の両側部分にも適当な間隔をもって補強線形成用突起3による各補強用線が形成されることになり、強化段ボール箱等製品の場合でも前記2段凸部により罫入りを十分に確保でき、当該各罫線の部分は両側からその折り曲げ用罫線部分が強制的に折り曲げられるような状態となり、また、段ボール等21の段頂や段頂の脇又は段間の折れ精度が良好となり、当該罫線の部分を精度良くきれいに折り曲げることができる。
この結果、各実施の形態に係る折曲用罫線補強部材1A、1によれば、段ボール製品等の成形機における抜き工程で折曲用罫線31が形成された段ボール等21の各折曲用罫線31以外の罫線近傍の部分が、従来のように不用意に折り曲ったりせずに、きれいに精度良く罫線31を折曲することができ、段ボール箱等の製造時の糊貼りの際、折曲用罫線31以外の罫線近傍の部分が不用意に折り曲ったりすることから起る従来のような糊の貼りズレを確実に防止することができる。
各実施の形態に係る折曲用罫線補強部材1A、1は、段ボール製品等の成形機における抜き工程を有するいわゆる平型(平板)式抜き型機構において、図10に示すように、受体52上の段ボール等21に対する折曲用罫線形成用として使用できる。
すなわち、折曲用罫線補強部材1A、1を上下駆動される保持部材51により保持し、段ボール等21の所定の部分に前記折曲用罫線補強部材1A、1を圧接させ既述したと同様な折曲用罫線31を形成することができる。
本発明の折曲用罫線補強部材1、1Aは、ロータリ式抜き型機構、平型式抜き型機構に採用できる他、段ボール製品等の成形機において金型形成したロール罫部材を具備する種態の段ボール製品等の成形機におけるロール罫部材をはじめとして、抜き型を金型成形して抜き工程を行うようにしたいわゆる金型形成型(いわゆる印刷罫線)にも使用できる。各実施の形態に係る折曲用罫線補強部材1A、1は、いわゆるA形段ボール箱の成形機におけるクリーズ又はスコア(縦罫線入れ・罫入れ)形成に有効である。
なお、各実施の形態に係る折曲用罫線補強部材1A、1の前記本体4は、各実施の形態に係る折曲用罫線補強部材1A、1を、段ボール製品等の成形機において金型形成したロール罫部材を具備する種態の段ボール製品等の成形機におけるロール罫部材として使用する場合、当該ロール罫部材自体が本体4に代替しても良い。
また、前述したように、各補強線形成用突起3を図示するように「ハの字」又は「ハの字千鳥状」に設け、前記2段の凸状部又は突出部構成(凸状部又は突出部2bの上に間隔をもって複数の各小凸状部又は小突出部2cを形成した構成部)の罫線形成用突起部2としたことにより、罫入れの際、いわゆる「段頂」や「段頂の脇」又は「段間」の折れ精度が良くなり、「段頂」や「段頂の脇」等の罫の入り具合が良くなり、罫割れを防ぎ又は罫割れを軽減させることができ、更に、罫入れの強弱調整も簡単に可能となる。
各実施の形態に係る折曲用罫線補強部材1A、1は、被罫入れ材質、使用材質に応じて、いわゆるWF用、AF用、BF用として形成でき、特に、AF用、BF用では、メス堀も可能となり、ソフト(シリンダが軟質材で形成)ロータリ型抜き型機構ではリブ罫線、ハード(シリンダが硬質材で形成)ロータリ型抜き型機構ではメス堀を使用したメス堀リブ罫線、平型式抜き型機構ではメス堀付用とメス堀用なしの各種の種態のものを幅広く使用できる。
【発明の効果】
以上詳述した本発明によれば、以下の各効果を奏する。
請求項1、3記載の発明によれば、段ボール等の各罫線以外の罫線近傍の部分が、従来のように不用意に折り曲ったりせずに、きれいに精度良く罫線を折曲することができるので、段ボール箱等の製造時の糊貼りの際、罫線以外の罫線近傍の部分が不用意に折り曲ったりすることから起る貼りズレを防止できる折曲用罫線補強部材を提供することができる。また、前記2段の凸状部又は突出部構成(凸状部又は突出部の上に間隔をもって複数の各小凸状部又は小突出部を形成した構成部)の罫線形成用突起部を採用しているので、強化段ボール箱等製品にも対応できるとともに、段頂や段頂の脇又は段間の折れ精度が良好となり、当該罫線の部分を精度良くきれいに折り曲げることができる折曲用罫線補強部材を提供することができる。
請求項2、4記載の発明によれば、請求項1、3記載の発明の効果に加え、折曲用罫線の罫線近傍の部分に対する補強線形成用突起による押し具合を調整でき、割れや折れ曲りを防止し、糊の貼りズレを確実に防止することが可能な折曲用罫線補強部材を提供することができる。
請求項5記載の発明によれば、一層効率よく前記請求項1乃至4記載の発明と同様の効果を発揮できる折曲用罫線補強部材を提供することができる。
請求項6記載の発明によれば、請求項1乃至5記載の前記補強線形成用突起を、前記罫線形成用突起部を中心にしてその両側に罫線形成方向に沿って等間隔で設けられ、且つ、罫線形成用突起部よりも突出寸法が小さく形成して構成して、請求項1乃至5記載の発明と同様の効果を発揮できる折曲用罫線補強部材を提供することができる。
請求項7記載の発明によれば、折曲用罫線補強部材を樹脂材又は金属材をもって形成して、前記請求項1乃至6記載の発明と同様の効果を発揮できる折曲用罫線補強部材を提供することができる。
請求項8記載の発明によれば、前記折曲用罫練補強部材をロータリ式打ち抜き機構として使用し、前記請求項1乃至7のいずれかに記載の発明と同様の効果を発揮できる折曲用罫線補強部材を提供することができる。
請求項9記載の発明によれば、前記折曲用罫練補強部材を平型式抜き型機構として使用し、前記請求項1乃至7のいずれかに記載の発明と同様の効果を発揮できる折曲用罫線補強部材を提供することができる。
請求項10記載の発明によれば、前記折曲用罫練補強部材を段ボール製品等の成形機において金型形成したロール罫部材を具備する種態の段ボール製品等の成形機における前記ロール罫部材として使用し、前記請求項1乃至7のいずれかに記載の発明と同様の効果を発揮できる折曲用罫線補強部材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る折曲用罫線補強部材の要部の平面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る折曲用罫線補強部材の要部の斜視図である。
【図3】本発明の異なる実施の形態に係る折曲用罫線補強部材の要部の平面図である。
【図4】本発明の異なる実施の形態に係る折曲用罫線補強部材の要部の斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る折曲用罫線補強部材の使用状態の一例を示す説明図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る折曲用罫線補強部材の図3の使用状態の要部を示す説明図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る折曲用罫線補強部材の図3のA−A線縦断面図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る折曲用罫線補強部材の図3のB−B線縦断面図である。
【図9】本発明の異なる実施の形態に係る折曲用罫線補強部材をもって段ボール製品等の成形機における抜き工程で形成された罫線、補強用線を示す説明図である。
【図10】本発明の実施の形態に係る折曲用罫線補強部材を平型式抜き型機構に適用摺る場合の構成を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1 折曲用罫線補強部材
1A 折曲用罫線補強部材
2 罫線形成用突起部
2b 凸状部又は突出部
2c 小凸状部又は突出部
3 補強線形成用突起
4 本体
21 段ボール等
22 芯
23 ライナー
31 折曲用罫線
32 アンビルシリンダ
33 ダイシリンダ
34 補強用線
51 保持部材
52 受体
Claims (10)
- 段ボール製品等の各種機構の各成形機において形成する罫線部分に補強を施して罫線部分をきれいに折曲できるようにした折曲用罫線補強部材であって、
罫線形成方向に沿って形成された凸状部又は突出部の上に間隔をもって複数の各小凸状部又は小突出部を形成してなる罫線形成用突起部と、
この罫線形成用突起部を中心にして、その両側に罫線形成方向に沿って間隔を有し、罫線形成方向に対して左右対称のハの字状に設けられ、且つ、罫線形成用突起部から外側に離れるに従い本体からの突出寸法が徐々に小さくなる傾斜形状に形成した複数の補強線形成用突起と、
を具備することを特徴とし段ボール製品等の各種成形機に用いることができることを特徴とする折曲用罫線補強部材。 - 段ボール製品等の各種機構の各成形機において形成する罫線部分に補強を施して罫線部分をきれいに折曲できるようにした折曲用罫線補強部材であって、
罫線形成方向に沿って形成された凸状部又は突出部の上に間隔をもって複数の各小凸状部又は小突出部を形成してなる罫線形成用突起部と、
この罫線形成用突起部を中心にして、その両側に罫線形成方向に沿って間隔を有し、罫線形成方向に対して交互に形成位置をずらせたハの字千鳥状に設けられ、且つ、罫線形成用突起部から外側に離れるに従い本体からの突出寸法が徐々に小さくなる傾斜形状に形成した複数の補強線形成用突起と、
を具備することを特徴とし段ボール製品等の各種成形機に用いることができることを特徴とする折曲用罫線補強部材。 - 段ボール製品等を形成するための罫線部の折り曲げ不具合や糊貼り工程の際の貼りズレを起こさないようにするために、段ボール製品等の各種機構の各成形機において形成する罫線部分に補強を施して罫線部分をきれいに折曲できるようにした折曲用罫線補強部材であって、
平板状の本体と、
この本体の一面において罫線形成方向に沿って形成された凸状部又は突出部の上に間隔をもって複数の各小凸状部又は小突出部を形成してなる罫線形成用突起部と、
この罫線形成用突起部を中心にして、その両側に罫線形成方向に沿って間隔を有し、罫線形成方向に対して左右対称のハの字状に設けられ、且つ、罫線形成用突起部から外側に離れるに従い本体からの突出寸法が徐々に小さくなる傾斜形状に形成した複数の補強線形成用突起と、
を具備することを特徴とし段ボール製品等の各種成形機に用いることができることを特徴とする折曲用罫線補強部材。 - 段ボール製品等を形成するための罫線部の折り曲げ不具合や糊貼り工程の際の貼りズレを起こさないようにするために、段ボール製品等の各種機構の各成形機において形成する罫線部分に補強を施して罫線部分をきれいに折曲できるようにした折曲用罫線補強部材であって、
平板状の本体と、
この本体の一面において罫線形成方向に沿って形成された凸状部又は突出部の上に間隔をもって複数の各小凸状部又は小突出部を形成してなる罫線形成用突起部と、
この罫線形成用突起部を中心にして、その両側に罫線形成方向に沿って間隔を有し、罫線形成方向に対して交互に形成位置をずらせたハの字千鳥状に設けられ、且つ、罫線形成用突起部から外側に離れるに従い本体からの突出寸法が徐々に小さくなる傾斜形状に形成した複数の補強線形成用突起と、
を具備することを特徴とし段ボール製品等の各種成形機に用いることができることを特徴とする折曲用罫線補強部材。 - 前記複数の各小凸状部又は小突出部は、前記罫線形成方向に沿って形成された凸状部又は突出部の頂部に等間隔に形成したものであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の折曲用罫線補強部材。
- 前記罫線形成用突起部の両側の複数の補強線形成用突起は、前記罫線形成用突起部を中心にしてその両側に罫線形成方向に沿って等間隔で設けられ、且つ、罫線形成用突起部よりも突出寸法が小さく形成されたものであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の折曲用罫線補強部材。
- 前記折曲用罫線補強部材は、樹脂材又は金属材をもって形成したものであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の折曲用罫線補強部材。
- 前記折曲用罫線補強部材は、アンビルシリンダ、このアンビルシリンダの上に配置されるダイシリンダを具備するロータリ型式抜き型機構における前記ダイシリンダの周面に装着して使用するものである請求項1乃至7のいずれかに記載の折曲用罫線補強部材。
- 前記折曲用罫線補強部材は、段ボール製品等の成形機において抜き工程を具備する平型式抜き型機構に使用するものである請求項1乃至7のいずれかに記載の折曲用罫線補強部材。
- 前記折曲用罫線補強部材は、段ボール製品等の成形機において金型形成したロール罫部材を具備する種態の段ボール製品等の成形機における前記ロール罫部材として使用するものである請求項1乃至7のいずれかに記載の折曲用罫線補強部材。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014213865A (ja) * | 2013-04-23 | 2014-11-17 | 凸版印刷株式会社 | 詰替え容器およびその製造方法 |
WO2021239783A1 (en) * | 2020-05-26 | 2021-12-02 | Bobst Lyon | Creasing tool and method of creating crease lines |
US11298907B2 (en) | 2017-07-06 | 2022-04-12 | Bobst Mex Sa | Creasing plate for creasing a sheet from paper, cardboard, carton, foil or a similar material |
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-
2002
- 2002-10-31 JP JP2002319075A patent/JP2004148763A/ja active Pending
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