JP2004148536A - リライタブル記録表示装置及び可逆性感熱記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】表示する内容を大きくし、シートの幅が広くなっても、均一にヒートローラをシートに接触させ、均一に消去するようにする。また、消去部の構成部品を少なくし、装置コストを安くする。
【解決手段】消去部10を、ヒートローラ11と、ヒートローラ11のシート走行方向の前後にシート2の走行方向を変化させるように配置した方向変えローラ3、4から構成し、常にヒートローラ11にシート2を接触させるようにした。そして必要に応じてヒートローラ11が所定の温度まで加熱されるまで、或いは冷却されるまで、表示しないエリアの範囲でシート2の上下搬送を繰り返すようにした。
【選択図】 図1
【解決手段】消去部10を、ヒートローラ11と、ヒートローラ11のシート走行方向の前後にシート2の走行方向を変化させるように配置した方向変えローラ3、4から構成し、常にヒートローラ11にシート2を接触させるようにした。そして必要に応じてヒートローラ11が所定の温度まで加熱されるまで、或いは冷却されるまで、表示しないエリアの範囲でシート2の上下搬送を繰り返すようにした。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱エネルギーの印加を制御することにより表示内容の書替えが可能な大型表示装置等における表示内容の消去手段に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
書換え可能な大型表示装置は、特開2002−91350公報にて公開されているように、リライタブル記録媒体として、合成樹脂フィルム状体の支持体上に、ロイコ染料と熱の作用によってロイコ染料に対して顕色性を呈する基と、減色性を呈する基を同一分子内に有する化合物である顕減色剤およびバインダー等からなる記録層を形成し、その表面に必要に応じて耐久性を向上させる保護層、UV保護層あるいは耐磨耗用の保護層等の保護層を重ねて構成したものを使用する。
【0003】
一般に、ロイコ染料は、フェノール性化合物と熱的に反応してロイコ染料のラクトン環が開環し、無色から有色に色変化をする。しかし、ラクトン環を開環した有色化合物は塩基性物質にふれると閉環してもとのラクトン環のある無色の化合物にもどる。このように、顕減色剤とロイコ染料の可逆性によって、顕減色剤は無色のロイコ染料を、熱エネルギーの制御のみでラクトン環を開環して有色化合物にしたり、閉環して無色のロイコ染料にもどしたりすることが複数回繰り返してできる性質を利用してリライタブル記録媒体としてある。
【0004】
このような構成のリライタブル記録媒体は、高温、短時間の第1の熱エネルギー、例えば150〜180°Cで1〜3msecの熱エネルギーを与えるとその個所が例えば黒色(他に青色、赤色等がある。)になる。つぎに、低温、長時間の第2の熱エネルギー、例えば130〜150°Cで5msec〜2secの熱エネルギーを与えるとその個所の黒色は消去されることになる。
【0005】
このような記録媒体を利用した大型表示装置では、表示部、上側・下側シート巻き取り部、印刷部、消去部、位置センサ、リライタブル記録シート等で構成され、記録シートを印刷部に送って印刷された表示文字や画像等の表示を表示部で表示し、表示されている内容を変えたい場合は、消去部にて表示済の文字や画像等を消去し、再度印刷部にて記録シートに表示したい文字や画像等を印刷し、表示位置まで記録シートを搬送して表示する。
【0006】
従来のリライタブル記録表示装置の消去部の構成を図7に示す。
消去部は、上下に配置された方向変えローラ100、内部に熱源101を有するヒートローラ102、ヒートローラ102が所定の温度になるように制御するための温度センサ103、回転支点104を支点として左右に移動可能なプレスローラ105、当該プレスローラ105によりリライタブル記録媒体(以下「シート2」という)を矢印C方向に移動させシート2をヒートローラ102に押し付けるように付勢する押付けスプリング106、プレスローラ105の位置を検出する位置検出センサa107、位置検出センサb108、図示しない駆動源によりプレスローラ105をヒートローラ102より矢印D方向に離すように働くカム109から構成される。
【0007】
以上の構成により、従来のリライタブル記録表示装置は、シート2の搬送、印刷動作では、カム109を矢印D方向に駆動し、プレスローラ105をヒートローラ102より離すことによりシート2をヒートローラ102より離し、消去動作では、ヒートローラ102を消去温度まで加熱した後、カム109を矢印C方向に駆動し押付けスプリング106にてプレスローラ105をヒートローラ102方向に押付けることによりシート2をヒートローラ102に押付け、シート2を加熱することにより、印刷された画像・文字等が消去される
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のリライタブル記録表示装置では、記録した画像等を消去する場合、大型表示装置であるため、ヒートローラの長さを長くする必要があるのでヒートローラに撓みが発生し、ヒートローラとシートは線接触であるため、均一にシートをヒートローラを押し付けることができず、従って均一に消去することが困難であった。また、従来のリライタブル記録表示装置の構成では、押付けスプリング、カム、駆動源、位置センサなど多くの部品が必要であり、装置が高価となるという問題があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の実施例によれば、本発明は、前述の課題を解決するため以下の構成を採用する。
すなわち、第1の発明は、記録及び消去を繰り返し行うことが可能な可逆性感熱記録媒体と、可逆性感熱記録媒体に画像等を記録する記録手段と、記録した画像等を消去する消去手段と、可逆性感熱記録媒体を搬送する搬送手段を有するリライタブル記録表示装置において、前記消去手段を、少なくとも、加熱手段と、加熱手段の可逆性感熱記録媒体搬送方向の前後に可逆性感熱記録媒体の走行方向を変化させるように配置した方向変え手段と、から構成し、可逆性感熱記録媒体を常に加熱手段に接触させるようにした。
【0010】
第2の発明は、第1の発明において、可逆性感熱記録媒体に記録として使用しない範囲を設け、加熱手段が所定の温度に加熱されるまで、或いは冷却されるまで、記録として使用しない範囲近傍で可逆性感熱記録媒体の搬送を繰り返すようにした。
【0011】
第3の発明は、連続したシート状の可逆性感熱記録媒体であって、記録として使用しない範囲を、耐熱性を有し変色或いは損傷しない材質とした。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。なお図面に共通する要素には同一の符号を付す。
【0013】
図3はリライタブル記録表示装置1の外観図である。装置前面の上半部には表示部8がありA1サイズ程度の画面を表示する。筐体は上部フレーム80、及び下部フレーム81から成り、内部に機構部が収納され輸送時など上下に2分割可能とし、上半部には上扉82、下半部には下扉83配置し、保守等のときに容易に内部を確認できるように矢印のように開閉自在としている。そして全体は脚84で支えられており、脚84の下部に装着されたキャスタ85により移動が容易な構成となっている。
【0014】
図4は本発明実施例のリライタブル記録表示装置の構成を示す横断面図である。シート2は上下両端が長尺状で、はめ込み又は接着等の方法で一端が上部巻取り部86に、他端が下部巻取り部87に固定できる構成としている。そして、上部巻取り部86及び下部巻取り部87はそれぞれ図示しない駆動系を有し、下部巻取り部87を回転させることでシート2を上方に送り出しながら上部巻取り部86を回転させることでシート2を巻取り引き上げる構造となっている。
【0015】
シート2は、例えばA1幅594mmより若干大きめな幅とA1高さ841mmの表示画面(例えば3画面など)分の長さと記録、消去、表示をするための余長を加えた後述の図5に示したような矩形形状で、上部巻取り部86、下部巻取り部87からシート2を容易に着脱出来るような構造になっている。
【0016】
シート2の通過路の中央部には表側にサーマルヘッド20及び22、裏側にサーマルヘッド21及び23が配置されている。サーマルヘッド20〜23はシート2上に画像等を記録する働きを有し、前記各サーマルヘッドに対向して、プラテンローラ24〜27が取り付けられている。プラテンローラ24〜27はシート2とサーマルヘッド20〜23との接触を均一にする目的とシート2の搬送のために摩擦力を上げる目的で、シート2の表裏方向に交互にずらして配置されており、その表面には難燃性でゴム状の、例えばシリコンゴムがコーティングされ、サーマルヘッド20〜23は図示しないスプリングによりそれぞれプラテンローラ24〜27に押し付けられている構造となっている。
ここで、プラテンローラ24〜27表面に難燃性でゴム状の材料をコーティングする理由は、サーマルヘッドにより加熱されるため難燃性である必要があり、摩擦力を発生させる必要があるためゴム状である必要がある。そして、プラテンローラ28は前記接触の均一化、搬送摩擦力を向上するためにシート2の方向を変えるように配置されている。
【0017】
下部巻取り部87の上部には破線で示した消去部10として、記録された画像等を加熱冷却して消去する消去ローラ5が配置されており、その上下近傍にはシート2の方向を変えるように方向変えローラ3及び4が配置されている。
【0018】
そして、シート2の搬送制御及び画像等の記録消去を制御するコントローラ29がリライタブル記録表示装置の下部に配置されている。
【0019】
図2はシート2の構成図である。透明PET(ポリエチレンテレフタレート)等からなる支持体31の両側には顕色材、染料及び樹脂からなる記録層32、33が塗布されている。染料の選択により例えば表面側の記録層32は黒、裏面側の記録層33は赤の記録が可能となる。記録層32、33の外側には透明の保護層34、35が塗布され、さらに透明の保護層35の外側の一番裏側には白色の保護層36を塗布して、表面から見た画像等の視認性をよくする工夫がなされている。
【0020】
本発明実施例のリライタブル記録表示装置の消去部10の構成は図1に示したように、シート2の方向を切替える方向変えローラ3及び4、中空で内部に熱源12を有するヒートローラ11と温度センサ13から構成される消去ローラ5から構成され、シート2は、図示しない駆動モータ等により弛まないように常時ヒートローラ11に接触している。
【0021】
本発明実施例のシート2は、図5に示したように記録として使用せず表示部8にて表示しないエリアである非表示エリア41と、記録として使用し表示部8にて表示する長さLsの表示エリア40から構成され、表示エリア40の上下位置にはヒートローラ11を加熱する際の上下移動のときに変色等した部分が表示されないように余長Lαエリアを設けている。
【0022】
以上の構成により、本発明実施例のリライタブル記録表示装置は以下のように動作する。本動作を図1から図4を用いて説明する。
まず、シート2のホームポジション出し動作について説明する。図3の上扉82及び下扉83を開らき、全て巻かれたシート2を図4の下部巻取り部87にセットし、シート2を引き出しながら図4のようにシート2の経路に沿ってセットし、最後に上部巻取り部86にセットした後、上扉82及び下扉83を閉じると図示しない手段により下扉83の閉状態を検出しシート2のホームポジション出しを行う。
図示していないが、シート2のホームポジションマークはシート2が正しくセットされたときに透過センサで検出できる位置に付けられている。コントローラ29からのホームポジション出しの指示により透過センサによりシート2上のホームポジションマーク有りを検出したら、上部巻取り部86を回転駆動しシート2を図4の矢印A方向に搬送する。このとき、下部巻取り部87はシート2を送り出すとともに、図示しない駆動伝達手段を用いてプラテンローラ24〜28及び(搬送には直接関係しないが)消去ローラ5を駆動してシート2の搬送を行う。
【0023】
透過センサがホームポジションマークの有りから無しに変わったことを検出すると上部巻取り部86、下部巻取り部87の回転駆動を停止させる。
【0024】
次に、シート2の弛みを取るために下部巻取り部87のみを逆転させB方向にシートを引っ張るようにする。下部巻取り部87を回転駆動するモータの予め決めた過電流値を検出した時点でシート2の弛みが取れたものとして下部巻取り部87の回転駆動を停止する。
【0025】
次に上部巻取り部86、下部巻取り部87を回転駆動し、A方向に搬送し、透過センサで1頁目のページマークを検出した時点で上部巻取り部86、下部巻取り部87の回転駆動を停止させる。この時点でホームポジション出し動作が完了し、記録表示ページへの記録指示待ち状態となる。そして、初期状態においてプラテンローラ24〜27から離しておいたサーマルヘッド20〜23をそれぞれプラテンローラ24〜27と当接させる。
【0026】
次に1頁目への画像等の記録動作について説明する。コントローラ29から記録指示を受けると、図示しない動力手段によりプラテンローラ24〜27を回転させる。プラテンローラ24〜27の回転力とシート2との摩擦により、シート2はA方向へ搬送される。ここでプラテンローラ24、26の外径をプラテンローラ25、27の外径より若干大きく設定してあるため、常にプラテンローラ24、26がシート2を引っ張っている状態となりプラテンローラ24〜27間のシート2の弛みは吸収される。
【0027】
プラテンローラ24〜27の回転と同時に上部巻取り部86も回転駆動されプラテンローラ24〜27で搬送されてくるシート2を上部巻取り部86に巻きつけ、この間の弛みが取られる。下部巻取り部87も同時に回転駆動され下部巻取り部87よりシート2を送り出す。
【0028】
シート2が搬送され記録位置までくるとサーマルヘッド20〜23によりシート2が加熱され両面の記録が開始される。
【0029】
サーマルヘッド20、22は表示画面から記録層32に、サーマルヘッド21、23は裏面側から記録層33へ記録を行う。サーマルヘッドはそれぞれ2個配置されているが、表裏記録用として一個ずつ配置し、プラテンローラも1つずつ配置する構成としてもよい。図2のシート2の記録層32に黒の染料を使用し、記録層33に赤の染料を使用することによりそれぞれ黒、赤に顕色し、支持体31、記録層32、33及び保護層34、35が透明である事から表面側からみると黒赤の多色記録となる。
【0030】
次に消去動作について、図5のシートの構成、及び図6の動作フローチャートを用いて説明する。
まず、コントローラ29から消去指示があると(ステップS1)、図4のサーマルヘッド20〜23がそれぞれプラテンローラ24〜27より離される。そして透過センサでページマークを検出しながら、上部巻取り部86、下部巻取り部87を回転駆動しシート2を図4の矢印Bの方向へ搬送し、図5記載の消去したいページの非表示エリア41が消去ローラ5の位置に来るまでシート2を搬送し、熱源12の電源を入れる(ステップS2)。
【0031】
そして、図1記載の温度センサ13によりヒートローラ11が所定の温度に達するように温度制御を行う。この際、図1、図4に示したようにシート2は常にヒートローラ11に接しているのでシート2を静止して置くとシート2が熱により、変色或いは損傷してしまう。このため、非表示エリア41の範囲内で上下にシート2を動かし、シート2がヒートローラ11の熱により変色或いは損傷しないように上下に移動を繰り返す。(ステップS3及びステップS4)
【0032】
ここで、ステップS3にてシート2を上下移動するとき、熱により変色或いは損傷した非表示エリア41が表示部8から見えないようにするために、シート2の各非表示エリア41の近傍には余長Lαエリアを設けている。なお、シート2の非表示エリア41を耐熱性のある材質により構成する場合は、非表示エリアは変色等せず表示部8から見えても問題ないので、余長Lαエリアをなくす、或いは微少エリアとすることもできる。また、非表示エリア41を耐熱性のある材質により構成する場合は、ステップS3、ステップS9のシート2の上下移動の繰り返しを行わないようにしてもよい。
【0033】
温度センサ13により消去可能温度まで達したことを検出すると、上部巻取り部86、下部巻取り部87を回転駆動しシート2を図4の矢印Bの方向(或いは下側の表示エリアを40を消去する場合はA方向)へ搬送しながら(ステップS5)、シート2の表示エリア40の印刷画像・文字等の消去を行う(ステップS6及びステップS7)。
【0034】
そして、シート2が熱により損傷しないように表示しない非表示エリア41まで搬送し、熱源12の電源を切り(ステップS8)、非表示エリア41の範囲でシート2を上下に繰り返し搬送し(ステップS9)、温度センサ13によりシート2が損傷しない温度に達したことを検出すると、シート2の上下搬送を停止する(ステップS10)。
【0035】
以上の消去動作により、シート2を損傷することなく、印刷画像・文字等の消去を行うことができる。
【0036】
以上述べた実施形態例の他、以下の変形例の実施形態としても同様の作用、効果が得られる。すなわち、
【0037】
(1)実施形態例のリライタブル記録表示装置の説明では、大型のリライタブル記録表示装置の例を示したが、小型のリライタブル記録表示装置にも本発明の構成を採用することにより、同様の作用、効果が得られる。また、表示装置ではなく、連続するシート状のリライタブル媒体に記録、消去を行うリライタブルプリンタの消去部に本発明の構成を採用することにより同様の作用、効果が得られる。
【0038】
(2)実施形態例のリライタブル記録表示装置の説明では、シートに、記録として使用せず表示部に表示しない非表示エリア設け、ヒートローラが所定の温度に加熱されるまで、或いは冷却されるまで、当該エリア範囲近傍でシートの搬送を繰り返す例を示したが、表示部8の表示を遮断する遮断手段を設け、非表示エリアを設けることなく、前記シートの搬送を繰り返す間、表示部8の表示を遮断する構成としてもよい。
【0039】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、シートを常時ヒートローラに弛まずに接触させるようにし、シートの非表示エリアにて消去ローラが所定の温度まで加熱されるまで表示しないエリアでシートを上下搬送を繰り返すようにしたので、安定した消去品質が得られるとともに、プレスローラを駆動する部品や押し付けスプリングやプレスローラの位置を検出する検出センサ等も不要となるので安価なリライタブル記録表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施形態例のリライタブル記録表示装置の消去部の構成図である。
【図2】シートの構成を示す断面図である。
【図3】リライタブル記録表示装置の外観図である。
【図4】本発明実施形態例のリライタブル記録表示装置の構成を示す断面図である。
【図5】本発明実施形態例のリライタブル記録表示装置のシートの構成図である。
【図6】本発明実施形態例のリライタブル記録表示装置の消去動作フローチャートである。
【図7】従来のリライタブル記録表示装置の消去部の構成図である。
【符号の説明】
2 シート
3、4 方向変えローラ
5 消去ローラ
8 表示部
10 消去部
11 ヒートローラ
12 熱源
40 表示エリア
41 非表示エリア
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱エネルギーの印加を制御することにより表示内容の書替えが可能な大型表示装置等における表示内容の消去手段に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
書換え可能な大型表示装置は、特開2002−91350公報にて公開されているように、リライタブル記録媒体として、合成樹脂フィルム状体の支持体上に、ロイコ染料と熱の作用によってロイコ染料に対して顕色性を呈する基と、減色性を呈する基を同一分子内に有する化合物である顕減色剤およびバインダー等からなる記録層を形成し、その表面に必要に応じて耐久性を向上させる保護層、UV保護層あるいは耐磨耗用の保護層等の保護層を重ねて構成したものを使用する。
【0003】
一般に、ロイコ染料は、フェノール性化合物と熱的に反応してロイコ染料のラクトン環が開環し、無色から有色に色変化をする。しかし、ラクトン環を開環した有色化合物は塩基性物質にふれると閉環してもとのラクトン環のある無色の化合物にもどる。このように、顕減色剤とロイコ染料の可逆性によって、顕減色剤は無色のロイコ染料を、熱エネルギーの制御のみでラクトン環を開環して有色化合物にしたり、閉環して無色のロイコ染料にもどしたりすることが複数回繰り返してできる性質を利用してリライタブル記録媒体としてある。
【0004】
このような構成のリライタブル記録媒体は、高温、短時間の第1の熱エネルギー、例えば150〜180°Cで1〜3msecの熱エネルギーを与えるとその個所が例えば黒色(他に青色、赤色等がある。)になる。つぎに、低温、長時間の第2の熱エネルギー、例えば130〜150°Cで5msec〜2secの熱エネルギーを与えるとその個所の黒色は消去されることになる。
【0005】
このような記録媒体を利用した大型表示装置では、表示部、上側・下側シート巻き取り部、印刷部、消去部、位置センサ、リライタブル記録シート等で構成され、記録シートを印刷部に送って印刷された表示文字や画像等の表示を表示部で表示し、表示されている内容を変えたい場合は、消去部にて表示済の文字や画像等を消去し、再度印刷部にて記録シートに表示したい文字や画像等を印刷し、表示位置まで記録シートを搬送して表示する。
【0006】
従来のリライタブル記録表示装置の消去部の構成を図7に示す。
消去部は、上下に配置された方向変えローラ100、内部に熱源101を有するヒートローラ102、ヒートローラ102が所定の温度になるように制御するための温度センサ103、回転支点104を支点として左右に移動可能なプレスローラ105、当該プレスローラ105によりリライタブル記録媒体(以下「シート2」という)を矢印C方向に移動させシート2をヒートローラ102に押し付けるように付勢する押付けスプリング106、プレスローラ105の位置を検出する位置検出センサa107、位置検出センサb108、図示しない駆動源によりプレスローラ105をヒートローラ102より矢印D方向に離すように働くカム109から構成される。
【0007】
以上の構成により、従来のリライタブル記録表示装置は、シート2の搬送、印刷動作では、カム109を矢印D方向に駆動し、プレスローラ105をヒートローラ102より離すことによりシート2をヒートローラ102より離し、消去動作では、ヒートローラ102を消去温度まで加熱した後、カム109を矢印C方向に駆動し押付けスプリング106にてプレスローラ105をヒートローラ102方向に押付けることによりシート2をヒートローラ102に押付け、シート2を加熱することにより、印刷された画像・文字等が消去される
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のリライタブル記録表示装置では、記録した画像等を消去する場合、大型表示装置であるため、ヒートローラの長さを長くする必要があるのでヒートローラに撓みが発生し、ヒートローラとシートは線接触であるため、均一にシートをヒートローラを押し付けることができず、従って均一に消去することが困難であった。また、従来のリライタブル記録表示装置の構成では、押付けスプリング、カム、駆動源、位置センサなど多くの部品が必要であり、装置が高価となるという問題があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の実施例によれば、本発明は、前述の課題を解決するため以下の構成を採用する。
すなわち、第1の発明は、記録及び消去を繰り返し行うことが可能な可逆性感熱記録媒体と、可逆性感熱記録媒体に画像等を記録する記録手段と、記録した画像等を消去する消去手段と、可逆性感熱記録媒体を搬送する搬送手段を有するリライタブル記録表示装置において、前記消去手段を、少なくとも、加熱手段と、加熱手段の可逆性感熱記録媒体搬送方向の前後に可逆性感熱記録媒体の走行方向を変化させるように配置した方向変え手段と、から構成し、可逆性感熱記録媒体を常に加熱手段に接触させるようにした。
【0010】
第2の発明は、第1の発明において、可逆性感熱記録媒体に記録として使用しない範囲を設け、加熱手段が所定の温度に加熱されるまで、或いは冷却されるまで、記録として使用しない範囲近傍で可逆性感熱記録媒体の搬送を繰り返すようにした。
【0011】
第3の発明は、連続したシート状の可逆性感熱記録媒体であって、記録として使用しない範囲を、耐熱性を有し変色或いは損傷しない材質とした。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。なお図面に共通する要素には同一の符号を付す。
【0013】
図3はリライタブル記録表示装置1の外観図である。装置前面の上半部には表示部8がありA1サイズ程度の画面を表示する。筐体は上部フレーム80、及び下部フレーム81から成り、内部に機構部が収納され輸送時など上下に2分割可能とし、上半部には上扉82、下半部には下扉83配置し、保守等のときに容易に内部を確認できるように矢印のように開閉自在としている。そして全体は脚84で支えられており、脚84の下部に装着されたキャスタ85により移動が容易な構成となっている。
【0014】
図4は本発明実施例のリライタブル記録表示装置の構成を示す横断面図である。シート2は上下両端が長尺状で、はめ込み又は接着等の方法で一端が上部巻取り部86に、他端が下部巻取り部87に固定できる構成としている。そして、上部巻取り部86及び下部巻取り部87はそれぞれ図示しない駆動系を有し、下部巻取り部87を回転させることでシート2を上方に送り出しながら上部巻取り部86を回転させることでシート2を巻取り引き上げる構造となっている。
【0015】
シート2は、例えばA1幅594mmより若干大きめな幅とA1高さ841mmの表示画面(例えば3画面など)分の長さと記録、消去、表示をするための余長を加えた後述の図5に示したような矩形形状で、上部巻取り部86、下部巻取り部87からシート2を容易に着脱出来るような構造になっている。
【0016】
シート2の通過路の中央部には表側にサーマルヘッド20及び22、裏側にサーマルヘッド21及び23が配置されている。サーマルヘッド20〜23はシート2上に画像等を記録する働きを有し、前記各サーマルヘッドに対向して、プラテンローラ24〜27が取り付けられている。プラテンローラ24〜27はシート2とサーマルヘッド20〜23との接触を均一にする目的とシート2の搬送のために摩擦力を上げる目的で、シート2の表裏方向に交互にずらして配置されており、その表面には難燃性でゴム状の、例えばシリコンゴムがコーティングされ、サーマルヘッド20〜23は図示しないスプリングによりそれぞれプラテンローラ24〜27に押し付けられている構造となっている。
ここで、プラテンローラ24〜27表面に難燃性でゴム状の材料をコーティングする理由は、サーマルヘッドにより加熱されるため難燃性である必要があり、摩擦力を発生させる必要があるためゴム状である必要がある。そして、プラテンローラ28は前記接触の均一化、搬送摩擦力を向上するためにシート2の方向を変えるように配置されている。
【0017】
下部巻取り部87の上部には破線で示した消去部10として、記録された画像等を加熱冷却して消去する消去ローラ5が配置されており、その上下近傍にはシート2の方向を変えるように方向変えローラ3及び4が配置されている。
【0018】
そして、シート2の搬送制御及び画像等の記録消去を制御するコントローラ29がリライタブル記録表示装置の下部に配置されている。
【0019】
図2はシート2の構成図である。透明PET(ポリエチレンテレフタレート)等からなる支持体31の両側には顕色材、染料及び樹脂からなる記録層32、33が塗布されている。染料の選択により例えば表面側の記録層32は黒、裏面側の記録層33は赤の記録が可能となる。記録層32、33の外側には透明の保護層34、35が塗布され、さらに透明の保護層35の外側の一番裏側には白色の保護層36を塗布して、表面から見た画像等の視認性をよくする工夫がなされている。
【0020】
本発明実施例のリライタブル記録表示装置の消去部10の構成は図1に示したように、シート2の方向を切替える方向変えローラ3及び4、中空で内部に熱源12を有するヒートローラ11と温度センサ13から構成される消去ローラ5から構成され、シート2は、図示しない駆動モータ等により弛まないように常時ヒートローラ11に接触している。
【0021】
本発明実施例のシート2は、図5に示したように記録として使用せず表示部8にて表示しないエリアである非表示エリア41と、記録として使用し表示部8にて表示する長さLsの表示エリア40から構成され、表示エリア40の上下位置にはヒートローラ11を加熱する際の上下移動のときに変色等した部分が表示されないように余長Lαエリアを設けている。
【0022】
以上の構成により、本発明実施例のリライタブル記録表示装置は以下のように動作する。本動作を図1から図4を用いて説明する。
まず、シート2のホームポジション出し動作について説明する。図3の上扉82及び下扉83を開らき、全て巻かれたシート2を図4の下部巻取り部87にセットし、シート2を引き出しながら図4のようにシート2の経路に沿ってセットし、最後に上部巻取り部86にセットした後、上扉82及び下扉83を閉じると図示しない手段により下扉83の閉状態を検出しシート2のホームポジション出しを行う。
図示していないが、シート2のホームポジションマークはシート2が正しくセットされたときに透過センサで検出できる位置に付けられている。コントローラ29からのホームポジション出しの指示により透過センサによりシート2上のホームポジションマーク有りを検出したら、上部巻取り部86を回転駆動しシート2を図4の矢印A方向に搬送する。このとき、下部巻取り部87はシート2を送り出すとともに、図示しない駆動伝達手段を用いてプラテンローラ24〜28及び(搬送には直接関係しないが)消去ローラ5を駆動してシート2の搬送を行う。
【0023】
透過センサがホームポジションマークの有りから無しに変わったことを検出すると上部巻取り部86、下部巻取り部87の回転駆動を停止させる。
【0024】
次に、シート2の弛みを取るために下部巻取り部87のみを逆転させB方向にシートを引っ張るようにする。下部巻取り部87を回転駆動するモータの予め決めた過電流値を検出した時点でシート2の弛みが取れたものとして下部巻取り部87の回転駆動を停止する。
【0025】
次に上部巻取り部86、下部巻取り部87を回転駆動し、A方向に搬送し、透過センサで1頁目のページマークを検出した時点で上部巻取り部86、下部巻取り部87の回転駆動を停止させる。この時点でホームポジション出し動作が完了し、記録表示ページへの記録指示待ち状態となる。そして、初期状態においてプラテンローラ24〜27から離しておいたサーマルヘッド20〜23をそれぞれプラテンローラ24〜27と当接させる。
【0026】
次に1頁目への画像等の記録動作について説明する。コントローラ29から記録指示を受けると、図示しない動力手段によりプラテンローラ24〜27を回転させる。プラテンローラ24〜27の回転力とシート2との摩擦により、シート2はA方向へ搬送される。ここでプラテンローラ24、26の外径をプラテンローラ25、27の外径より若干大きく設定してあるため、常にプラテンローラ24、26がシート2を引っ張っている状態となりプラテンローラ24〜27間のシート2の弛みは吸収される。
【0027】
プラテンローラ24〜27の回転と同時に上部巻取り部86も回転駆動されプラテンローラ24〜27で搬送されてくるシート2を上部巻取り部86に巻きつけ、この間の弛みが取られる。下部巻取り部87も同時に回転駆動され下部巻取り部87よりシート2を送り出す。
【0028】
シート2が搬送され記録位置までくるとサーマルヘッド20〜23によりシート2が加熱され両面の記録が開始される。
【0029】
サーマルヘッド20、22は表示画面から記録層32に、サーマルヘッド21、23は裏面側から記録層33へ記録を行う。サーマルヘッドはそれぞれ2個配置されているが、表裏記録用として一個ずつ配置し、プラテンローラも1つずつ配置する構成としてもよい。図2のシート2の記録層32に黒の染料を使用し、記録層33に赤の染料を使用することによりそれぞれ黒、赤に顕色し、支持体31、記録層32、33及び保護層34、35が透明である事から表面側からみると黒赤の多色記録となる。
【0030】
次に消去動作について、図5のシートの構成、及び図6の動作フローチャートを用いて説明する。
まず、コントローラ29から消去指示があると(ステップS1)、図4のサーマルヘッド20〜23がそれぞれプラテンローラ24〜27より離される。そして透過センサでページマークを検出しながら、上部巻取り部86、下部巻取り部87を回転駆動しシート2を図4の矢印Bの方向へ搬送し、図5記載の消去したいページの非表示エリア41が消去ローラ5の位置に来るまでシート2を搬送し、熱源12の電源を入れる(ステップS2)。
【0031】
そして、図1記載の温度センサ13によりヒートローラ11が所定の温度に達するように温度制御を行う。この際、図1、図4に示したようにシート2は常にヒートローラ11に接しているのでシート2を静止して置くとシート2が熱により、変色或いは損傷してしまう。このため、非表示エリア41の範囲内で上下にシート2を動かし、シート2がヒートローラ11の熱により変色或いは損傷しないように上下に移動を繰り返す。(ステップS3及びステップS4)
【0032】
ここで、ステップS3にてシート2を上下移動するとき、熱により変色或いは損傷した非表示エリア41が表示部8から見えないようにするために、シート2の各非表示エリア41の近傍には余長Lαエリアを設けている。なお、シート2の非表示エリア41を耐熱性のある材質により構成する場合は、非表示エリアは変色等せず表示部8から見えても問題ないので、余長Lαエリアをなくす、或いは微少エリアとすることもできる。また、非表示エリア41を耐熱性のある材質により構成する場合は、ステップS3、ステップS9のシート2の上下移動の繰り返しを行わないようにしてもよい。
【0033】
温度センサ13により消去可能温度まで達したことを検出すると、上部巻取り部86、下部巻取り部87を回転駆動しシート2を図4の矢印Bの方向(或いは下側の表示エリアを40を消去する場合はA方向)へ搬送しながら(ステップS5)、シート2の表示エリア40の印刷画像・文字等の消去を行う(ステップS6及びステップS7)。
【0034】
そして、シート2が熱により損傷しないように表示しない非表示エリア41まで搬送し、熱源12の電源を切り(ステップS8)、非表示エリア41の範囲でシート2を上下に繰り返し搬送し(ステップS9)、温度センサ13によりシート2が損傷しない温度に達したことを検出すると、シート2の上下搬送を停止する(ステップS10)。
【0035】
以上の消去動作により、シート2を損傷することなく、印刷画像・文字等の消去を行うことができる。
【0036】
以上述べた実施形態例の他、以下の変形例の実施形態としても同様の作用、効果が得られる。すなわち、
【0037】
(1)実施形態例のリライタブル記録表示装置の説明では、大型のリライタブル記録表示装置の例を示したが、小型のリライタブル記録表示装置にも本発明の構成を採用することにより、同様の作用、効果が得られる。また、表示装置ではなく、連続するシート状のリライタブル媒体に記録、消去を行うリライタブルプリンタの消去部に本発明の構成を採用することにより同様の作用、効果が得られる。
【0038】
(2)実施形態例のリライタブル記録表示装置の説明では、シートに、記録として使用せず表示部に表示しない非表示エリア設け、ヒートローラが所定の温度に加熱されるまで、或いは冷却されるまで、当該エリア範囲近傍でシートの搬送を繰り返す例を示したが、表示部8の表示を遮断する遮断手段を設け、非表示エリアを設けることなく、前記シートの搬送を繰り返す間、表示部8の表示を遮断する構成としてもよい。
【0039】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、シートを常時ヒートローラに弛まずに接触させるようにし、シートの非表示エリアにて消去ローラが所定の温度まで加熱されるまで表示しないエリアでシートを上下搬送を繰り返すようにしたので、安定した消去品質が得られるとともに、プレスローラを駆動する部品や押し付けスプリングやプレスローラの位置を検出する検出センサ等も不要となるので安価なリライタブル記録表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施形態例のリライタブル記録表示装置の消去部の構成図である。
【図2】シートの構成を示す断面図である。
【図3】リライタブル記録表示装置の外観図である。
【図4】本発明実施形態例のリライタブル記録表示装置の構成を示す断面図である。
【図5】本発明実施形態例のリライタブル記録表示装置のシートの構成図である。
【図6】本発明実施形態例のリライタブル記録表示装置の消去動作フローチャートである。
【図7】従来のリライタブル記録表示装置の消去部の構成図である。
【符号の説明】
2 シート
3、4 方向変えローラ
5 消去ローラ
8 表示部
10 消去部
11 ヒートローラ
12 熱源
40 表示エリア
41 非表示エリア
Claims (3)
- 記録及び消去を繰り返し行うことが可能な可逆性感熱記録媒体と、可逆性感熱記録媒体に画像等を記録する記録手段と、記録した画像等を消去する消去手段と、可逆性感熱記録媒体を搬送する搬送手段を有するリライタブル記録表示装置において、
前記消去手段を、少なくとも、加熱手段と、加熱手段の可逆性感熱記録媒体搬送方向の前後に可逆性感熱記録媒体の走行方向を変化させるように配置した方向変え手段と、から構成し、可逆性感熱記録媒体を常に加熱手段に接触させるようにしたことを特徴とするリライタブル記録表示装置。 - 可逆性感熱記録媒体に記録として使用しない範囲を設け、加熱手段が所定の温度に加熱されるまで、或いは冷却されるまで、記録として使用しない範囲近傍で可逆性感熱記録媒体の搬送を繰り返すようにしたことを特徴とする請求項1記載のリライタブル記録表示装置。
- 連続したシート状の可逆性感熱記録媒体であって、記録として使用しない範囲を、耐熱性を有し変色或いは損傷しない材質としたことを特徴とする可逆性感熱記録媒体。
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JP2002313292A JP2004148536A (ja) | 2002-10-28 | 2002-10-28 | リライタブル記録表示装置及び可逆性感熱記録媒体 |
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2002
- 2002-10-28 JP JP2002313292A patent/JP2004148536A/ja active Pending
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