JP2004145796A - サーバ装置、利用者端末、文字列変換システム及びプログラム - Google Patents

サーバ装置、利用者端末、文字列変換システム及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】利用者の登録情報や統計に基づいて、文字列を最適に変換することができる文字列変換システムを提供する。
【解決手段】利用者は、まず、利用者端末21を使用して変換前文字列を入力する。そして、利用者端末21は、変換前文字列に関する情報を変換前文字列情報としてサーバ22に送信する。一方、サーバ22は、受信した変換前文字列情報に基づいて複数の文字列が統計的に整備された整備文字列から、変換前文字列を変換した後の候補である変換後候補を選択し、当該変換後候補を利用者端末21に送信する。利用者端末21は、受信した変換後候補を表示画面上に表示する。利用者は、表示画面上に表示された変換後候補の中から最も適切な文字列を選択し、利用者端末21は、利用者が選択した文字列を変換後文字列として決定する。さらに、利用者端末21は、変換後文字列に関する情報を変換後文字列情報としてサーバ22に送信する。サーバ22は、受信した変換後文字列情報に基づいて整備文字列を更新する。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、文字列変換の最適化における技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
パーソナルコンピュータ(以下、「PC」と呼ぶ。)に内蔵されたワープロソフト等を利用して利用者が変換前文字列を入力し、漢字変換を行った場合、最初に当該変換前文字列を変換した後の文字列の候補(以下、「変換後候補」と呼ぶ。)として表示される文字列は、当該文字列において最も頻繁に変換された漢字又は最近変換された漢字となることが多い。このように、従来のワープロソフト等における入力文字列の変換後候補は、通常、最も頻繁に変換された文字列などであり、当該文字列の種類や流行性を考慮したものではなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、文字列の種類とは、当該文字列が住所に含まれているか、名前であるか等である。例えば、「ながい」という文字列は、通常「長い」と最初に変換される。しかし、利用者が当該文字列を住所の項目に入力した場合、「長い」ではなく、山形県の市名である「長井(市)」である可能性が圧倒的に高い。一方、利用者が当該文字列を名前の項目に入力した場合、日本の苗字の統計に基づき「永井」である可能性が高い。
【0004】
また、氏名には流行性や地域性が存在する。例えば、同じ「あきら」という名前であっても、50代には「晃」が多く、20代には「明」が多いといった流行性が考えられる。また、同じ「にいみ」という苗字であっても、通常は「新見」であるが、ある地方では圧倒的に「新実」が多いといった地域性が考えられる。
【0005】
このように、当該文字列の種類や流行性等を考慮して最適な変換を行うことで、利用者の変換の煩わしさを軽減し、入力処理の迅速化を図ることができる。
【0006】
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであり、利用者の登録情報や統計に基づいて、文字列を最適に変換することができるサーバ装置、利用者端末、文字列変換システム及びプログラムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の1つの観点では、ネットワークを介して利用者端末との間でデータの送受信が可能であり、利用者の入力を認識する機能を有するサーバ装置であって、前記利用者端末で、前記利用者が入力した変換前文字列及び前記変換前文字列に関する情報を含む変換前文字列情報を、当該利用者が前記サーバ装置へ送信操作した際に、前記サーバ装置は、統計的に整備された複数の文字列を整備文字列として記憶する記憶手段と、前記利用者端末から送信された前記変換前文字列情報を受信する変換前文字列情報受信手段と、前記変換前文字列情報に基づいて、前記記憶手段に記憶されている前記整備文字列から、前記変換前文字列を変換した後の変換後候補を選択する変換後候補選択手段と、前記変換後候補を前記利用者端末に送信する変換後候補送信手段と、を備える。
【0008】
ここで、利用者端末とは、ネットワークを介しての通信機能、ウェブブラウザ機能、文字入力機能を有する任意のゲーム装置、パソコン、PDA、携帯電話等の端末装置とすることができる。
【0009】
上記のように構成されたサーバ装置は、統計的に整備された複数の文字列を整備文字列として予め記憶している。ここで、統計的に整備されたとは、文字列を迅速に変換するために、相関関係を考慮して情報が整備された状態をいう。まず、サーバ装置は、利用者端末から変換前文字列情報を受信する。変換前文字列情報は、利用者が利用者端末を操作することにより入力した変換前文字列及び変換前文字列に関する情報である。次に、サーバ装置は、受信した変換前文字列情報に基づいて、予め記憶している整備文字列から、変換前文字列を変換した後の文字列の候補である変換後候補を選択する。具体的に、変換前文字列がひらがなの文字列「ながい」であった場合、サーバ装置は、変換前文字列情報に基づいて整備文字列から、変換後候補として該当する漢字の文字列「永井」を選択する。さらに、サーバ装置は、選択した変換後候補を利用者端末に送信する。
【0010】
これによれば、サーバ装置は、利用者が入力した変換前文字列に対する最適な変換後候補を、変換前文字列情報に基づいて、相関関係を考慮して統計的に整備された整備文字列から選択することができる。よって、利用者は文字列の変換における手間や時間を省くことができ、当該文字列の入力を迅速に行うことができる。また、利用者が使用する利用者端末は、相関関係を考慮して統計的に整備された整備文字列を当該利用者端末内部に保有する必要がない。即ち、利用者端末は、当該整備文字列のダウンロードや更新等の処理を行う必要がない。よって、文字列の変換において利用者端末にかかる負荷は少なくてすむことになる。
【0011】
上記サーバ装置の他の一態様では、前記変換後候補選択手段が選択した前記変換後候補をリスト化するリスト作成手段をさらに備え、前記変換後候補送信手段は、前記変換後候補として前記リストを前記利用者端末に送信する。これによれば、サーバ装置は、変換後候補選択手段が選択した変換後候補を所定の優先順位に基づいてリスト化し、利用者端末に送信する。即ち、利用者はリストの中から容易に適切な変換後文字列を決定することができる。よって、利用者の文字列の変換における手間を軽減することができる。
【0012】
上記サーバ装置の一態様では、前記変換前文字列は、前記利用者端末において複数の項目を備えたフォームに入力され、前記変換前文字列情報は、利用者が前記フォームの項目に従って入力した前記変換前文字列及び当該変換前文字列が入力された前記項目の情報を含む。ここで、フォームの項目とは、例えば、登録フォームにおける氏名項目や住所項目等である。これによれば、変換前文字列情報は、利用者が利用者端末を使用して入力した文字列が、フォームのどの項目に入力されたかを示す情報を含んでいる。よって、サーバ装置は、フォームの項目に関する情報に基づいて、整備文字列から適切な変換後候補を選択することができる。
【0013】
上記サーバ装置の他の一態様では、前記変換前文字列情報に含まれる前記変換前文字列及び前記項目の情報に基づいて、前記変換前文字列の種類を判別する文字列種類判別手段をさらに備え、前記変換後候補選択手段は、前記文字列種類判別手段が判別した前記変換前文字列の種類に基づいて前記整備文字列から前記変換後候補を選択する。これによれば、サーバ装置は、利用者端末から受信した変換前文字列情報に含まれる変換前文字列及び当該変換前文字列が入力されたフォームの項目の情報に基づいて、当該変換前文字列の種類を判別する。文字列の種類とは、苗字、名前、住所等である。例えば、変換前文字列がフォームの氏名項目に利用者が最初に入力した文字列である場合、サーバ装置は、当該変換前文字列の種類を「苗字」であると判別する。
【0014】
上記サーバ装置の他の一態様では、前記利用者端末で、前記変換後候補の中から利用者が決定した変換後文字列及び前記変換後文字列に関する情報を含む変換後文字列情報を、当該利用者が前記サーバ装置へ送信操作した際に、前記サーバ装置は、前記利用者端末から送信された前記変換後文字列情報を受信する変換後文字列情報受信手段と、前記変換後文字列情報に基づいて前記整備文字列を更新する整備文字列更新手段と、をさらに備える。これによれば、サーバ装置は、利用者が利用者端末を操作することにより変換後候補の中から決定した変換後文字列及び当該変換後文字列に関する情報を受信する。そして、サーバ装置は、受信した変換後文字列情報に基づいて、自身が予め記憶している整備文字列を更新することができる。即ち、当該整備文字列を、相関関係を考慮して統計的に常に最新の状態に整備することができる。よって、利用者が入力した文字列の種類や最新の氏名の流行性、地域性等を考慮して、サーバ装置は、適切な変換後候補を選択することができる。
【0015】
上記サーバ装置の他の一態様では、前記変換前文字列情報受信手段が受信した前記変換前文字列情報及び/又は前記変換後文字列情報受信手段が受信した前記変換後文字列情報から、前記変換後候補を選択するために参考となる事前情報を認識する事前情報認識手段をさらに備え、前記変換後候補選択手段は、前記変換前文字列情報及び前記事前情報に基づいて前記整備文字列から前記変換後候補を選択する。これによれば、サーバ装置は、利用者端末から既に受信した変換前文字列情報及び/又は変換後文字列情報の中から、変換後候補を選択する際に、参考となる情報を事前情報として認識している。例えば、登録フォームにおいて既に利用者の年齢を変換前文字列情報又は変換後文字列情報として受信している場合、サーバ装置は、当該年齢を事前情報として認識する。そして、サーバ装置は利用者の名前における変換後候補を選択する際に、事前情報である当該年齢を考慮して整備文字列から適切な変換後候補を選択することができる。
【0016】
上記サーバ装置の他の一態様では、前記記憶手段は、名前と年齢を対応付けて前記整備文字列として記憶しており、前記変換後候補選択手段は、前記名前及び前記年齢の対応関係に基づいて、前記変換後候補である前記名前又は年齢を選択する。これによれば、サーバ装置は、変換前文字列の種類が名前である場合に変換後候補を選択する際、名前と年齢を対応付けて記憶した整備文字列から利用者の年齢を考慮して変換後候補を選択することができる。また、サーバ装置は、変換前文字列の種類が年齢である場合に変換後候補を選択する際、名前と年齢を対応付けて記憶した整備文字列から利用者の名前を考慮して変換後候補を選択することができる。つまり、事前情報として利用者の年齢を認識している場合、サーバ装置は、当該年齢に基づいて整備文字列から迅速且つ的確に変換後候補を選択することができる。一方、事前情報として利用者の名前を認識している場合、サーバ装置は、当該名前に基づいて整備文字列から迅速且つ的確に変換後候補を選択することができる。
【0017】
上記サーバ装置の他の一態様では、前記記憶手段は、苗字と地域を対応付けて前記整備文字列として記憶しており、前記変換後候補選択手段は、前記苗字及び前記地域の対応関係に基づいて、前記変換後候補である前記苗字又は前記地域を選択する。これによれば、サーバ装置は、変換前文字列の種類が苗字である場合に変換後候補を選択する際、苗字と地域を対応付けて記憶した整備文字列から利用者の出身地等の地域を考慮して変換後候補を選択することができる。つまり、事前情報として利用者の出身地等の地域を認識している場合、サーバ装置は、当該地域に基づいて、苗字の地域性を考慮した上で整備文字列から迅速且つ的確に変換後候補を選択することができる。
【0018】
上記サーバ装置の他の一態様では、前記記憶手段は、苗字及び/又は名前とその画数を対応付けて前記整備文字列として記憶しており、前記変換後候補選択手段は、前記苗字及び/又は名前、及び、前記画数との対応関係に基づいて、前記変換後候補である前記苗字及び/又は名前を選択する。これによれば、サーバ装置は、変換前文字列の種類が名前や苗字である場合に変換後候補を選択する際、名前や苗字と画数を対応付けて記憶した整備文字列から利用者の名前や苗字の画数を考慮して変換後候補を選択することができる。つまり、事前情報として名前や苗字の画数を認識している場合、サーバ装置は、画数による姓名判断を考慮した上で整備文字列から迅速且つ的確に変換後候補を選択することができる。
【0019】
上記サーバ装置のさらに他の一態様では、前記サーバ装置は、複数のデータベースを備えており、前記記憶手段は、統計的に整備された複数の文字列を前記データベースに記憶する。これによれば、サーバ装置は、複数の文字列の更新等を容易に行うことができる。
【0020】
本発明の別の観点では、ネットワークを介してサーバ装置との間でデータの送受信が可能であり、複数の項目を備えたフォームを表示するための表示画面を有する利用者端末であって、前記サーバ装置は統計的に整備された複数の文字列を整備文字列として記憶しており、前記利用者端末は、前記フォームの項目に従って変換前文字列を入力する変換前文字列入力手段と、前記変換前文字列及び前記変換前文字列に関する情報を含む変換前文字列情報をサーバ装置に送信する変換前文字列情報送信手段と、前記変換前文字列を変換した後の文字列の候補として前記整備文字列からサーバ装置が選択した変換後候補を受信する変換後候補受信手段と、前記変換後候補受信手段が受信した前記変換後候補を前記表示画面上に表示する変換後候補表示手段と、前記表示画面上に表示された前記変換後候補から、最も適切な文字列として利用者が選択した前記変換後候補を、変換後文字列として決定する変換後文字列決定手段と、前記変換後文字列決定手段が決定した前記変換後文字列及び前記変換後文字列に関する情報を含む変換後文字列情報を、前記サーバ装置に送信する変換後文字列情報送信手段と、を備える。
【0021】
上記のように構成された利用者端末において、まず、利用者は変換前文字列を入力する。そして、利用者端末は、変換前文字列情報をサーバ装置に送信する。ここで、変換前文字列情報は、利用者が入力した変換前文字列と、当該変換前文字列に関する情報である。一方、サーバ装置は、変換前文字列情報に基づいて変換前文字列を変換した後の候補である変換後候補を選択し、利用者端末に送信する。利用者は、利用者端末を操作することにより、サーバ装置から受信した変換後候補の中から変換前文字列を変換した後の文字列として最も適切な文字列を選択する。利用者端末は、利用者が選択した当該文字列を変換後文字列として決定する。そして、利用者端末は、決定した変換後文字列と当該変換後文字列に関する情報を変換後文字列情報としてサーバ装置に送信する。
【0022】
これによれば、利用者端末は変換前文字列情報をサーバ装置に送信するため、サーバ装置は当該変換前文字列情報に基づいて的確に変換後候補を選択することができる。よって、利用者は文字列の変換における手間や時間を省くことができ、文字列の入力を迅速に行うことができる。さらに、利用者端末は変換後文字列情報をサーバ装置に送信するため、サーバ装置は当該変換後文字列情報に基づいて自身の記憶する整備文字列を更新することができる。よって、サーバ装置は、当該整備文字列から、利用者が入力した文字列の種類や最新の氏名の流行性、地域性等を考慮して的確に変換後候補を選択することができる。
【0023】
上記利用者端末の一態様では、前記変換後候補受信手段は、前記変換後候補に基づいて前記サーバ装置が作成したリストを受信し、前記利用者端末は、前記変換後候補受信手段が受信した前記リストを前記表示画面上に表示するリスト表示手段、をさらに備え、前記変換後文字列決定手段は、前記表示画面上に表示された前記リストから、最も適切な文字列として利用者が選択した前記変換後候補を、変換後文字列として決定する。これによれば、利用者はリストの中から容易に適切な変換後文字列を選択することができる。よって、利用者の入力の手間を軽減することができる。
【0024】
本発明のさらに別の観点では、ネットワークを介してサーバ装置との間でデータの送受信が可能であり、複数の項目を備えたフォームを表示するための表示画面を有する利用者端末であって、前記サーバ装置は、統計的に整備された複数文字列を整備文字列として記憶しており、前記利用者端末は、前記サーバ装置から前記整備文字列を受信する整備文字列受信手段と、前記フォームの項目に従って変換前文字列を入力する変換前文字列入力手段と、前記変換前文字列及び前記変換前文字列に関する情報を含む変換前文字列情報に基づいて前記変換前文字列を変換した後の変換後候補を選択する変換後候補選択手段と、前記変換後候補を前記表示画面上に表示する変換後候補表示手段と、前記表示画面上に表示された前記変換後候補から、最も適切な文字列として利用者が選択した前記変換後候補を、変換後文字列として決定する変換後文字列決定手段と、を備える。
【0025】
上記のように構成された利用者端末は、まず、サーバ装置から、相関関係を考慮して統計的に整備された複数の文字列である整備文字列を受信する。そして、利用者は、利用者端末を操作して変換前文字列を入力する。利用者端末は、当該変換前文字列と変換前文字列に関する情報を含む変換前文字列情報に基づいて、サーバ装置から受信した整備文字列から当該変換前文字列を変換した後の文字列の候補である変換後候補を選択する。利用者は、利用者端末の画面上に表示された当該変換後候補から最も適切な文字列を選択する。利用者端末は、利用者が選択した文字列を変換後文字列として決定する。
【0026】
これによれば、利用者端末が相関関係を考慮して統計的に整備された整備文字列を保有しているため、サーバ装置と通信しながら文字列変換を行う場合と比較して、迅速に処理を行うことができる。また、文字列変換を行う度にサーバ装置と通信をする必要がないため、通信料をはじめとするコストを削減することができる。
【0027】
本発明の別の観点では、複数の項目を備えたフォーム表示するための表示画面を有する利用者端末と、ネットワークを介して前記利用者端末とデータの送受信が可能であり、利用者の入力を認識する機能を有するサーバ装置とを備える文字列変換システムにおいて、前記サーバ装置は、統計的に整備された複数の文字列を整備文字列として記憶する記憶手段と、前記利用者端末から送信された、利用者が前記利用者端末を操作することにより前記フォームの項目に従って入力した変換前文字列及び前記変換前文字列に関する情報を含む変換前文字列情報を受信する変換前文字列情報受信手段と、前記変換前文字列情報に基づいて前記記憶手段に記憶されている前記整備文字列から、前記変換前文字列を変換した後の変換後候補を選択する変換後候補選択手段と、前記変換後候補を前記利用者端末に送信する変換後候補送信手段と、前記変換後候補から利用者が決定した変換後文字列及び前記変換後文字列に関する情報を含む変換後文字列情報を受信する変換後文字列情報受信手段と、前記変換後文字列情報に基づいて前記整備文字列を更新する整備文字列更新手段と、を備え、前記利用者端末は、前記フォームの項目に従って変換前文字列を入力する変換前文字列入力手段と、前記変換前文字列及び前記変換前文字列に関する情報を含む前記変換前文字列情報を前記サーバ装置に送信する変換前文字列情報送信手段と、前記サーバ装置から、前記変換前文字列に対応する文字列として前記整備文字列から前記サーバ装置が選択した変換後候補を受信する変換後候補受信手段と、前記変換後候補受信手段が受信した変換後候補を前記表示画面上に表示する変換後候補表示手段と、前記表示画面上に表示された前記変換後候補から最も適切な文字列として利用者が選択した前記変換後候補を、変換後文字列として決定する変換後文字列決定手段と、前記変換後文字列決定手段が決定した前記変換後文字列及び前記変換後文字列に関する情報を含む変換後文字列情報を前記サーバ装置に送信する変換後文字列情報送信手段と、を備える。
【0028】
上記のように構成された文字列変換システムにおいて、まず、利用者は、利用者端末を使用して変換前文字列を入力する。そして、利用者端末は、変換前文字列情報をサーバ装置に送信する。一方、サーバ装置は、利用者端末から変換前文字列情報を受信し、当該変換前文字列情報に基づいて、複数の文字列が統計的に整備された整備文字列から、変換前文字列を変換した後の候補である変換後候補を選択し、当該選択した変換後候補を利用者端末に送信する。サーバ装置から変換後候補を受信した利用者端末は、当該変換後候補を表示画面上に表示する。利用者は、表示画面上に表示された変換後候補の中から最も適切な文字列選択し、利用者端末は、利用者が選択した文字列を変換後文字列として決定する。さらに、利用者端末は変換後文字列情報をサーバ装置に送信する。サーバ装置は、受信した変換後文字列情報に基づいて整備文字列を更新する。
【0029】
これによれば、サーバ装置は、利用者の入力した変換前文字列を、相関関係を考慮して統計的に整備された整備文字列に基づいて迅速且つ的確に変換することができる。また、サーバ装置は、変換後文字列情報に基づいて常に整備文字列を更新するため、利用者が入力した文字列の種類や最新の氏名の流行性、地域性等を考慮して的確に変換後候補を選択することができる。よって、利用者は利用者端末において変換における手間や時間を省くことができ、文字列入力処理の迅速化を図ることができる。
【0030】
本発明の別の観点では、ネットワークを介して利用者端末との間でデータの送受信が可能であり、利用者の入力を認識する機能を有するコンピュータにより実行されるプログラムであって、前記利用者端末で、前記利用者が入力した変換前文字列及び前記変換前文字列に関する情報を含む変換前文字列情報を、当該利用者が前記コンピュータへ送信操作した際に、前記プログラムは、統計的に整備された複数の文字列を整備文字列として記憶する記憶手段、前記利用者端末から送信された前記変換前文字列情報を受信する変換前文字列情報受信手段、前記変換前文字列情報に基づいて、前記記憶手段に記憶されている前記整備文字列から、前記変換前文字列を変換した後の変換後候補を選択する変換後候補選択手段、前記変換後候補を前記利用者端末に送信する変換後候補送信手段、として前記コンピュータを機能させる。
【0031】
本発明のさらに別の観点では、ネットワークを介してサーバ装置との間でデータの送受信が可能であり、複数の項目を備えたフォームを表示するための表示画面を有するコンピュータにより実行されるプログラムであって、前記サーバ装置は、統計的に整備された複数の文字列を整備文字列として記憶しており、前記プログラムは、前記フォームの項目に従って変換前文字列を入力する変換前文字列入力手段、前記変換前文字列及び前記変換前文字列に関する情報を含む変換前文字列情報をサーバ装置に送信する変換前文字列情報送信手段、前記変換前文字列を変換した後の文字列の候補として前記整備文字列からサーバ装置が選択した変換後候補を受信する変換後候補受信手段、前記変換後候補受信手段が受信した前記変換後候補を前記表示画面上に表示する変換後候補表示手段、前記表示画面上に表示された前記変換後候補から、最も適切な文字列として利用者が選択した前記変換後候補を、変換後文字列として決定する変換後文字列決定手段、前記変換後文字列決定手段が決定した前記変換後文字列及び前記変換後文字列に関する情報を含む変換後文字列情報を、前記サーバ装置に送信する変換後文字列情報送信手段、として前記コンピュータを機能させる。
【0032】
上記のプログラムをコンピュータにより実行することにより、上述のサーバ装置又は利用者端末を実現することができる。また、上述のサーバ装置又は利用者端末の各態様も同様に実現することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施の形態について説明する。
【0034】
[文字列変換システム]
図1に本発明の実施形態にかかる文字列変換システム100の概略構成を示す。図1において、文字列変換システム100は、利用者端末21とサービス提供会社26のサーバ22がネットワーク20を介して通信可能に構成されている。ネットワーク20の最も好適な例は、インターネットである。
【0035】
利用者が使用する利用者端末21は、ネットワーク20を介しての通信機能、ウェブブラウザ機能、文字入力機能及び辞書ファイルを有するゲーム装置、PC等の端末装置とすることができる。ここで、辞書ファイルとは、所定のワープロソフトが文字列変換時に使用するものであり、辞書ファイルの中には変換するために必要な数多くの語彙が登録され、変換の際に使用されている。本発明では、辞書ファイル及びサーバ22の有するデータベース(以下、「DB」と呼ぶ。)を連携して文字列変換の最適化を行う。
【0036】
次に、サービス提供会社26の構成について説明する。サービス提供会社26は、文字列の種類や流行性、地域性を考慮し、統計的に整備されたDBを有しており、利用者が利用者端末21を使用して入力した文字列を最適化して変換するサービスを提供する会社である。
【0037】
サーバ22は、名前DB23、苗字DB24及び住所DB25に接続されている。サーバ22は、ネットワークを介しての通信機能、文字列変換機能等を有する。具体的に、文字列変換機能は、利用者が利用者端末21を使用して入力した文字列及び当該文字列に関する情報に基づいて所定のDBを検索し、最適な変換後候補を選択する。また、詳細は後述するが、DBの検索結果に基づいて変換後候補のリストを作成する。
【0038】
名前DB23は、図2に示すように、名前読み方、名前漢字、年齢層及び人数から構成されている。名前読み方とは名前の読み方であり、名前漢字とは名前読み方に該当する漢字を対応させたものである。即ち、1つの名前読み方に対して複数の名前漢字が対応している。年齢層及び人数は、名前として各漢字を使用している利用者の年齢層と人数の対応である。なお、名前DB23に限らず、DBに反映されている年齢や人数等は、サービス提供会社26のサービスを利用するために既に利用者登録を完了している利用者(以下、「登録者」と呼ぶ。)の情報に基づいている。これによれば、登録者の統計に基づいて、名前に該当する漢字の流行性を、変換後候補選択及びリスト作成を行う際に考慮に入れることができる。なお、人数における()内は女性の数である。これによれば、女性の場合は例えば、同じ「あきら」であっても「晶」が多いことや、同じ「まさみ」であっても「正美」のように「美」という文字を含む漢字が多いこと等も、文字列の変換後候補を選択する際に考慮にいれることができる。
【0039】
苗字DB24は、図3に示すように、苗字読み方、苗字漢字、地域及び人数から構成されている。苗字読み方とは苗字の読み方であり、苗字漢字とは苗字の読み方に該当する漢字を対応させたものである。即ち、1つの苗字読み方に対して複数の苗字漢字が対応している。地域及び人数は、苗字として各漢字を使用している利用者の出身地域と人数の対応である。これによれば、登録者の統計に基づいて、苗字に該当する漢字の地域性を、変換後候補選択及びリスト作成を行う際に考慮に入れることができる。
【0040】
住所DB25は、図4に示すように、県名、市(区・郡)名(以下、「市名」と呼ぶ。)読み方、市名漢字、町名読み方及び町名漢字から構成されている。市名読み方は、各都道府県内の全ての市名の読み方であり、市名漢字は、市名読み方に該当する漢字を対応させたものである。町名読み方は、各市内の全ての町名の読み方であり、町名漢字は、町名読み方に該当する漢字を対応させたものである。これによれば、利用者が住所に含まれる文字列を入力した場合、住所DB25を検索することで適切な変換後候補を選択することができる。即ち、最も頻繁に変換された文字列や最近変換された文字列ではなく、利用者が入力した県名等に基づいて実在する市区町村名を変換後候補として選択することができる。
【0041】
なお、上記の例では、DBに登録者の統計情報を使用しているが、これに限らず、例えば日本国民の統計情報など、任意に設定することが可能である。
【0042】
[フォーム入力]
次に、フォーム入力について図5を参照して説明する。ここで、利用者は利用者端末21を使用し、図5(a)に示す登録フォームに従って、年齢、氏名及び住所等を入力するものとする。登録フォームは、サービス提供会社26への利用者登録の際に使用されるフォームである。
【0043】
また、利用者端末21における変換キー押下は、通常の辞書ファイルに基づく文字列変換機能ではなく、サーバ22への文字列送信機能として働くものとする。さらに、詳細は後述するが、変換後候補が表示された状態で利用者が変換キーを押下した場合は、リストを表示するものとする。また、利用者端末21におけるエンターキー押下は、変換後文字列決定機能として働くものとする。なお、文字列送信機能や変換後文字列決定機能が、利用者端末21におけるどの動作に対応するかは任意に設定することができる。
【0044】
利用者は、まず、利用者端末21を使用し、登録フォームに従って年齢として例えば「23」と入力する。そして、利用者が利用者端末21の変換キーを押下すると、サーバ22は、登録フォームの年齢項目に「23」が入力されたという情報を受信し、一時的にメモリに当該情報を記憶しておく。
【0045】
次に、利用者は、登録フォームに従って氏名項目に、例えば「さとう」と入力し、変換キーを押下する。すると、サーバ22は、登録フォームの氏名項目に「さとう」が入力されたという情報を受信する。サーバ22は、「さとう」は氏名項目に最初に入力された文字列であるから苗字であると判断し、当該情報に基づいて苗字DB24を検索する。この時点では利用者の出身地域等は情報として提供されていないため、サーバ22は、読み方「さとう」に該当する漢字の中で、図3に示す苗字DB24の人数の合計が最も多い苗字漢字を変換後候補として選択する。例えば、サーバ22が「佐藤」を変換後候補として選択したとする。さらに、サーバ22は、「さとう」に該当する苗字漢字を人数の合計の多い順にリスト化する。そして、サーバ22は、変換後候補「佐藤」及び作成したリストを利用者端末21に送信する。ここで、変換後候補選択及びリスト作成の際の優先順位は、苗字DB24の当該苗字における人数の合計が基準となっている。
【0046】
利用者端末21は、変換後候補及びリストを受信すると、まず、変換後候補「佐藤」を登録フォーム上に表示する。利用者は、入力した「さとう」が「佐藤」である場合、利用者端末21のエンターキーを押下することにより「佐藤」を変換後文字列として決定する。一方、「佐藤」ではない場合、利用者端末21の変換キーを再び押下することによりリストを表示させる。そして、利用者は、リストの中から「さとう」に該当する漢字を選択し、エンターキーを押下することで変換後文字列として決定する。
【0047】
次に、利用者は、登録フォームに従って氏名項目に、例えば「あきら」と入力し、変換キーを押下する。すると、サーバ22は、登録フォームの氏名項目に「あきら」が入力されたという情報を受信する。サーバ22は、「あきら」は氏名項目において苗字「佐藤」の次に入力された文字列であるから名前であると判断し、当該情報に基づいて名前DB23を検索する。また、この時点で、サーバ22は、利用者の年齢が「23」である情報を取得し、メモリに記憶している。そのため、サーバ22は、変換後候補選択及びリスト作成の際に参考となる事前情報として年齢を認識する。
【0048】
そして、サーバ22は、読み方「あきら」及び年齢「23」という情報に基づいて、図2に示すような名前DB23を検索する。そして、サーバ22は、読み方「あきら」に該当する漢字の中で年齢層「20〜29才」における人数が最も多い「光」を変換後候補として選択する。さらに、サーバ22は、「あきら」に該当する漢字のリストを年齢層「20〜29才」における人数の多い順に作成する。そして、サーバ22は、変換後候補「光」及び作成したリストを利用者端末21に送信する。ここで、変換後候補選択及びリスト作成の際の優先順位は、名前DB23の年齢層「20〜29才」における人数が基準となっている。
【0049】
利用者端末21は、変換後候補及びリストを受信すると、まず、変換後候補「光」を登録フォーム上に表示する。利用者は、入力した「あきら」が「光」である場合、利用者端末21のエンターキーを押下することにより変換後文字列を「光」に決定する。一方、「光」ではない場合、利用者端末21の変換機キーを再び押下することにより、図5(b)に示すようなリストを表示させる。そして、利用者は、リストの中から「あきら」に該当する漢字を選択し、エンターキーを押下することで変換後文字列として決定する。
【0050】
次に、利用者は、登録フォームに従って郵便番号として例えば「015−0824」と入力し、変換キーを押下する。するとサーバ22は、登録フォームの郵便番号項目に「015−0824」が入力されたという情報を受信し、一時的にメモリに当該情報を記憶しておく。
【0051】
次に、利用者は、登録フォームに従って住所として、例えば「あきたけん」と入力し、変換キーを押下する。すると、サーバ22は、住所項目に「あきたけん」が入力されたという情報を受信して、「秋田県」を変換後候補として選択し、利用者端末21に送信する。利用者端末21は、変換後候補を受信すると、変換後候補「秋田県」を登録フォーム上に表示する。利用者は、「あきたけん」が「秋田県」である場合、エンターキーを押下することにより変換後文字列を決定する。
【0052】
さらに、利用者は市名である「ほんじょうし」と入力し、変換キーを押下する。すると、サーバ22は、住所項目に「ほんじょうし」が入力されたという情報を受信する。サーバ22は、「ほんじょうし」は住所項目において都道府県名「秋田県」の次に入力された文字列であるから秋田県内の市名であると判断し、当該情報に基づいて、図4に示すような、住所DB25を検索する。そして、サーバ22は、秋田県内で読み方が「ほんじょうし」である「本荘市」を変換後候補として選択し、利用者端末21に送信する。利用者端末21は、変換後候補を受信すると、変換後候補「本荘市」を登録フォーム上に表示する。そして、利用者は、「ほんじょうし」が「本荘市」である場合、利用者端末21のエンターキーを押下することにより変換後文字列を決定する。なお、利用者は、上記の市(区・郡)名と同様に、町名の文字列入力及び文字列変換を行う。
【0053】
利用者はこのように、登録フォームに従って、文字列入力及び文字列変換を行うことにより、フォーム入力を完了する。そして、登録フォーム上の登録ボタンを押下することにより、登録フォームの入力情報をサーバ22へ送信することで、サービス提供会社26への利用者登録を完了する。
【0054】
このように、変換後候補が変換後文字列となる可能性が非常に高い場合、サーバ22は、リストを作成せず、変換後候補のみを利用者端末21に送信することもできる。また、この場合、サーバ22の有する複数のDBを検索せず、利用者端末の有する辞書ファイルのみに基づいて変換後候補を選択することもできる。これによれば、変換後候補が変換後文字列である可能性が非常に高い場合は、複数のDB検索によるサーバ22の負荷を軽減し、迅速に文字列変換処理を行うことができる。
【0055】
また、読み方が「ほんじょうし」の市は、全国に「埼玉県本庄市」及び「秋田県本荘市」の2県に存在する。しかし、本発明によれば、サーバ22は住所DB25を検索することで、2県の「ほんじょうし」を混同することなく、各県に対応した「本庄市」又は「本荘市」を変換後候補として選択することができる。
【0056】
また、利用者が登録フォームの住所項目に市名や町名を入力した際に、住所DB25を検索することで、所定の都道府県に存在する正しい市名や町名を入力しているか否かをチェックすることができる。よって、存在しない市名や町名を入力するといった人為的な入力ミスを防止することも可能である。
【0057】
なお、上記の例では、苗字の変換後候補選択及びリスト作成の際に、事前情報が特にない為、苗字DB24における合計の人数を優先順位の基準としている。しかし、優先順位はこれに限られるものではなく、任意に設定することが可能である。
【0058】
また、サーバ22は、例えば、登録フォームが氏名よりも先に住所を入力する形式になっていた場合、利用者の住所として予め地域の情報を取得しているため、苗字読み方、地域及び人数に基づいて苗字DB24を検索することができる。これによれば、苗字の地域性を考慮に入れて、変換後候補選択及びリスト作成を行うことができる。即ち、利用者の入力した文字列に対して適切な変換後候補等を提供し、利用者の入力処理の手間を省き、文字列入力処理を迅速に行うことができる。
【0059】
このように、サーバ22は、入手したあらゆる情報を考慮して、所定のDBを検索し、優先順位に基づいて最適な変換後候補選択及びリスト作成を行っている。
【0060】
[DB更新]
サーバ22は、利用者が利用者登録を完了し、登録フォームの入力情報を受信すると、当該入力情報に基づいてDBの更新を行う。具体的に、DB更新について図2乃至図5を参照して説明する。
【0061】
サーバ22は、入力情報からDBを更新させる情報を認識する。例えば、図5(c)に示すように利用者が入力した情報に基づいて更新する場合、まず、名前DB23を更新させる情報として名前の読み方「あきら」、漢字「晶」及び年齢「23」を認識する。そして、サーバ22は、図2に示す名前DB23において、名前読み方「あきら」における名前漢字「晶」の年齢層「20〜29才」の人数に「1」を追加する。このとき、性別が予め分かっていれば性別に応じて人数の追加を行う。
【0062】
次に、サーバ22は、苗字DB24を更新させる情報として苗字の読み方「さとう」、漢字「佐藤」及び住所として入力された都道府県名「秋田県」を認識する。そして、サーバ22は、図3に示す苗字DB24において、苗字読み方「さとう」における苗字漢字「佐藤」の地域「秋田県」の人数に「1」を追加する。
【0063】
このように、サーバ22は、サービス提供会社26に対する利用者登録を完了した登録者の情報を全てDBに反映している。これにより、サーバ22は、名前DB23や住所DB25等のDBを、相関関係を考慮して統計的に最新の状態で整備することができる。そして、サーバ22は、所定の情報に基づいて整備されたDBを検索することにより、利用者が入力した文字列の種類や流行性、地域性などに対応した適切な変換後候補選択及びリスト作成を行うことができる。
【0064】
[機能ブロック]
図6は、文字列変換処理を実行することにより、PCやゲーム装置等の利用者端末21及びサーバ22において実現される各機能ブロックを示している。図6において、本発明の文字列変換システム100は、変換前文字列入力手段50、変換前文字列情報送信手段51、変換前文字列情報受信手段52、文字列種類判別手段53、事前情報認識手段54、変換後候補選択手段55、リスト作成手段56、変換後候補送信手段57、変換後候補受信手段58、変換後候補表示手段59、リスト表示手段60、変換後文字列決定手段61、変換後文字列情報送信手段62、変換後文字列情報受信手段63及びDB更新手段64を有する。なお、利用者端末21は、変換前文字列入力手段50、変換前文字列情報送信手段51、変換後候補受信手段58、変換後候補表示手段59、リスト表示手段60、変換後文字列決定手段61及び変換後文字列情報送信手段62を実現する。一方、サーバ22は、変換前文字列情報受信手段52、文字列種類判別手段53、事前情報認識手段54、変換後候補選択手段55、リスト作成手段56、変換後候補送信手段57、変換後文字列情報受信手段63及びDB更新手段64を実現する。
【0065】
変換前文字列入力手段50は、利用者が利用者端末21を使用して所定の登録フォームの項目に従い変換前文字列を入力する。
【0066】
変換前文字列情報送信手段51は、例えば、利用者が利用者端末21の変換キーを押下することにより、所定の登録フォームに入力された変換前文字列を変換前文字列情報としてサーバ22に送信する。このとき、変換前文字列情報送信手段51は、変換前文字列と共に、当該変換前文字列に関する情報も変換前文字列情報として送信する。
【0067】
変換前文字列情報受信手段52は、所定の登録フォームに入力された変換前文字列及び当該変換前文字列に関する情報を変換前文字列情報として利用者端末21から受信する。ここで、当該変換前文字列に関する情報とは、例えば、利用者が入力した登録フォームの項目の情報などである。
【0068】
文字列種類判別手段53は、利用者端末21から受信した変換前文字列情報に含まれる、変換前文字列が入力された登録フォームにおける項目の情報等に基づいて、変換前文字列の種類を判別する。例えば、変換前文字列が登録フォームの氏名項目に利用者が最初に入力した文字列の場合、文字列種類判別手段53は、変換前文字列の種類を「苗字」と判別する。
【0069】
事前情報認識手段54は、変換前文字列情報受信手段52及び後述する変換後文字列情報受信手段63が受信する全ての情報から、変換前文字列を変換した後の候補である変換後候補を検索するために参考となる情報を事前情報として認識する。例えば、利用者が登録フォームの項目に従って、まず「年齢」を入力し、次に「名前」を入力したとする。このとき、事前情報認識手段54は、サーバ22が「名前」における変換前文字列の変換後候補を検索する際に参考となる「年齢」を事前情報として認識する。
【0070】
変換後候補選択手段55は、変換前文字列情報受信手段52が受信した変換前文字列情報、文字列種類判別手段53が判別した変換前文字列の種類、及び事前情報認識手段54が認識した事前情報に基づいて、サーバ22の有する複数のDBを検索し、適切な文字列を変換後候補として選択する。
【0071】
リスト作成手段56は、変換後候補選択手段55が選択した変換後候補を所定の優先順位に基づいてリスト化する。
【0072】
変換後候補送信手段57は、変換後候補選択手段55が選択した変換後候補、及び/又は、リスト作成手段56が作成したリストを利用者端末21に送信する。
【0073】
変換後候補受信手段58は、変換後候補及び/又はリストをサーバ22から受信する。
【0074】
変換後候補表示手段59は、変換後候補受信手段58が受信した変換後候補を、利用者端末21の画面における登録フォーム上に表示する。
【0075】
リスト表示手段60は、登録フォーム上に表示された変換後候補を利用者が適切でないと判断した場合、変換後候補受信手段58が受信したリストを、利用者の操作により、利用者端末21の画面における登録フォーム上に表示する。ここで、利用者による操作方法は、例えば、利用者端末21の変換キーを押下する等である。
【0076】
変換後文字列決定手段61は、登録フォーム上に表示された変換後候補又はリストから、利用者が適切であると判断して選択した当該変換後候補を変換後文字列に決定する。ここで、利用者による変換後候補の選択方法は、例えば、利用者端末21のエンターキーを押下する等である。
【0077】
変換後文字列情報送信手段62は、変換後文字列決定手段61が決定した変換後文字列及び当該変換後文字列に関する情報を変換後文字列情報として、サーバ22に送信する。
【0078】
変換後文字列情報受信手段63は、変換後文字列情報を利用者端末21から受信する。
【0079】
DB更新手段64は、変換後文字列情報受信手段63が受信した変換後文字列情報に基づいて、該当するDBの内容を更新する。これにより、サーバ22は、相関関係を考慮して統計的に整備されたDBを常に最新の状態に保つことができる。
【0080】
[文字列変換処理]
次に、文字列変換処理について、図7を参照して説明する。図7は、文字列変換処理のフローチャートである。
【0081】
利用者は、利用者端末21を使用して、図5(a)に示すような登録フォームに従って、変換前文字列の入力を行う(ステップS1)。そして、利用者は、利用者端末21のスペースキーを押下することで、入力した変換前文字列及び登録フォームにおける項目の情報を変換前文字列情報としてサーバ22に送信する(ステップS2)。
【0082】
サーバ22は、利用者端末21から変換前文字列情報を受信する(ステップS3)。そして、サーバ22は、変換後候補選択及びリスト作成の際に参考となる、利用者が事前に入力した情報を事前情報として認識する(ステップS4)。さらに、サーバ22は、ステップS3で受信した変換前文字列情報及び事前情報に基づいてDBを検索する(ステップS5)。例えば、氏名項目に入力された文字列であれば名前DB23または苗字DB24を検索する。
【0083】
次に、サーバ22は、検索結果の中で最も適切と考えられる文字列を変換後候補として選択する(ステップS6)。さらに、サーバ22は、ステップS5の検索結果と所定の優先順位に基づいて、変換後候補のリストを作成する(ステップS7)。さらに、サーバ22は、変換後候補及びリストを利用者端末21に送信する(ステップS8)。
【0084】
利用者端末21は、サーバ22から変換後候補及びリストを受信すると、まず、変換後候補を登録フォーム上に表示する。利用者は、表示された変換後候補を変換後文字列として決定する場合、利用者端末21のエンターキーを押下する。一方、表示された変換後候補を変換後文字列として決定しない場合、利用者端末21の変換キーを再び押下する。変換キーが押下されると、利用者端末21は、サーバ22から受信したリストを登録フォーム上に表示する(ステップS9)。そして、利用者は、リストの中から適切な文字列を選択し、エンターキーを押下することにより変換後文字列として決定する(ステップS10)。
【0085】
サーバ22は、決定した変換後文字列に関する利用者の入力情報を変換後文字列情報として受信し、当該変換後文字列情報情報に基づいて該当するDBの内容を更新する(ステップS11)。これにより、文字列変換処理は終了する。なお、利用者は、当該登録フォームへの文字列の入力が完了するまで、文字列変換処理を繰り返す。
【0086】
なお、上記の実施形態では、登録フォームの形式は図5(a)に示すようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、登録フォームの情報をサーバ22に送信することができれば、形式は任意に設定することが可能である。また、変換後候補及びリストの表示は、図5(b)に示すように設定されているが、例えば、最初からリストを表示する、リストを表示しない等、任意に設定することができる。
【0087】
また、上記の実施形態では、名前DB23及び苗字DB24は、それぞれ図2及び図3に示すように構成されているが、これに限られるものではなく、任意に設定することが可能である。例えば、苗字及び名前の画数を各DBに記憶しておき、画数に基づく姓名判断によって変換後候補選択及びリスト作成を行うように設定することもできる。また、例えば、苗字が漢字1文字の場合は、バランスの問題上名前が漢字1文字のことが少ない等として、変換後候補選択及びリスト作成を行うように設定することもできる。
【0088】
このように、利用者の名前における変換後候補選択及びリスト作成を行う際に、名前DB23のみではなく、名前DB23及び苗字DB24を検索することもできる。これによれば、1つのDBではなく、複数のDBを検索した結果に基づいて変換後候補選択及びリスト作成を行うことができる。即ち、より適切な文字列を利用者端末21に送信することができる。
【0089】
また、上記の実施形態では、利用者の名前における変換後候補選択及びリスト作成を行う際に、事前情報である年齢を考慮して名前DB23を検索している。即ち、年齢に基づいて名前の流行性を考慮し、名前に該当する漢字を推測している。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、名前に該当する漢字から利用者の年齢を推測することも可能である。サーバ22の有する複数のDBは、相関関係を考慮して統計的に整備されているため、「読み方」や「年齢」といった限定できる要素に基づいて、DBをどのように検索するかは任意に設定可能である。
【0090】
また、上記の実施形態では、サーバ22は、名前DB23、苗字DB24及び住所DB25を有しているが、相関関係を考慮し、統計的に整備されたDBであれば、例えば性別DB、又は、名前DB23と苗字DBを組み合わせた氏名DB等、どんなDBを構成するかも利用者の任意に設定することが可能である。
【0091】
また、上記の実施形態では、住所DB25は図4に示すように設定されているが、これに限られるものではなく、任意に設定することが可能である。例えば、電話番号や郵便番号を市名や町名と対応付けて記憶しておき、事前情報として電話番号等が入力されている場合、当該電話番号等に基づいて登録フォームの住所項目に該当する住所を表示することもできる。これによれば、利用者が電話番号又は郵便番号を入力すれば、自動的に当該電話番号等に対応する住所が表示されるため、利用者が住所等を県名から入力する必要はない。よって、利用者の入力の手間を軽減し、迅速な入力処理を行うことができる。
【0092】
このように、本発明によれば、サーバ22は、名前DB23や住所DB25等のDBを、相関関係を考慮して統計的に整備している。さらに、サーバ22は、利用者が入力した情報を全て各DBに反映し、当該DBの統計が常に最新となるように更新している。また、従来と異なり、サーバ22は、利用者の入力した文字列の種類や事前情報などに基づいて複数のDBを検索し、変換後候補選択及びリスト作成を行っている。
【0093】
これによれば、サーバ22は、利用者が入力した変換前文字列に対して、流行性、地域性などが考慮された最適な変換後候補及びリストを提供することができる。よって、利用者は変換における手間を省くことができ、入力処理の迅速化を図ることができる。
【0094】
また、利用者端末21は、文字列変換の際にサーバ22にアクセスしている。即ち、利用者端末21は、名前DB23や住所DB25を保有する必要がなく、常に最新のDBに基づいて文字列変換を行うことができる。
【0095】
[変形例]
上記の例において、利用者端末21は、変更キーを押下して文字列変換の要求を行う度に、サーバ22にアクセスする必要があった。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、変換に必要な名前DB23や住所DB25等を利用者端末21が保有することにより適用することもできる。
【0096】
具体的に、利用者は、利用者端末21を使用してサーバ22にアクセスし、名前DB23や住所DB25等をダウンロードする。そして、利用者が登録フォームに従って変換前文字列を入力し、文字列変換の要求を行った場合、利用者端末21は、自身の保有する名前DBや住所DB25等に基づいて変換後候補選択及びリスト作成を行う。そして、利用者端末21は変換後候補及びリストを表示し、利用者は当該変換後候補及びリストに基づいて変換後文字列を決定する。
【0097】
これによれば、文字列変換の度にサーバ22にアクセスする必要がないため、通信コストを削減することができる。また、サーバ22の負担を軽減し、処理の迅速化を図ることができる。
【0098】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、利用者の入力情報や統計に基づいて、文字列を最適に変換することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる文字列変換システムの概略構成を示す図である。
【図2】本発明の文字列変換システムに使用される名前DBのデータ構造を模式的に示す図である。
【図3】本発明の文字列変換システムに使用される苗字DBのデータ構造を模式的に示す図である。
【図4】本発明の文字列変換システムに使用される住所DBのデータ構造を模式的に示す図である。
【図5】登録フォーム例である。
【図6】本発明のプログラムにより実現される機能のブロック図である。
【図7】文字列変換処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
20 ネットワーク
21 利用者端末
22 サーバ
23 名前DB
24 苗字DB
25 住所DB
26 サービス提供会社
100 文字列変換システム

Claims (16)

  1. ネットワークを介して利用者端末との間でデータの送受信が可能であり、利用者の入力を認識する機能を有するサーバ装置であって、前記利用者端末で、前記利用者が入力した変換前文字列及び前記変換前文字列に関する情報を含む変換前文字列情報を、当該利用者が前記サーバ装置へ送信操作した際に、前記サーバ装置は、
    統計的に整備された複数の文字列を整備文字列として記憶する記憶手段と、
    前記利用者端末から送信された前記変換前文字列情報を受信する変換前文字列情報受信手段と、
    前記変換前文字列情報に基づいて、前記記憶手段に記憶されている前記整備文字列から、前記変換前文字列を変換した後の変換後候補を選択する変換後候補選択手段と、
    前記変換後候補を前記利用者端末に送信する変換後候補送信手段と、を備えることを特徴とするサーバ装置。
  2. 前記変換後候補選択手段が選択した前記変換後候補をリスト化するリスト作成手段をさらに備え、
    前記変換後候補送信手段は、前記変換後候補として前記リストを前記利用者端末に送信することを特徴とする請求項1に記載のサーバ装置。
  3. 前記変換前文字列は、前記利用者端末において複数の項目を備えたフォームに入力され、
    前記変換前文字列情報は、利用者が前記フォームの項目に従って入力した前記変換前文字列及び当該変換前文字列が入力された前記項目の情報を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載のサーバ装置。
  4. 前記変換前文字列情報に含まれる前記変換前文字列及び前記項目の情報に基づいて、前記変換前文字列の種類を判別する文字列種類判別手段をさらに備え、
    前記変換後候補選択手段は、前記文字列種類判別手段が判別した前記変換前文字列の種類に基づいて前記整備文字列から前記変換後候補を選択することを特徴とする請求項3に記載のサーバ装置。
  5. 前記利用者端末で、前記変換後候補の中から利用者が決定した変換後文字列及び前記変換後文字列に関する情報を含む変換後文字列情報を、当該利用者が前記サーバ装置へ送信操作した際に、前記サーバ装置は、
    前記利用者端末から送信された前記変換後文字列情報を受信する変換後文字列情報受信手段と、
    前記変換後文字列情報に基づいて前記整備文字列を更新する整備文字列更新手段と、をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のサーバ装置。
  6. 前記変換前文字列情報受信手段が受信した前記変換前文字列情報及び/又は前記変換後文字列情報受信手段が受信した前記変換後文字列情報から、前記変換後候補を選択するために参考となる事前情報を認識する事前情報認識手段をさらに備え、
    前記変換後候補選択手段は、前記変換前文字列情報及び前記事前情報に基づいて前記整備文字列から前記変換後候補を選択することを特徴とする請求項5に記載のサーバ装置。
  7. 前記記憶手段は、名前と年齢を対応付けて前記整備文字列として記憶しており、
    前記変換後候補選択手段は、前記名前及び前記年齢の対応関係に基づいて、前記変換後候補である前記名前又は年齢を選択することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載のサーバ装置。
  8. 前記記憶手段は、苗字と地域を対応付けて前記整備文字列として記憶しており、
    前記変換後候補選択手段は、前記苗字及び前記地域の対応関係に基づいて、前記変換後候補である前記苗字又は前記地域を選択することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載のサーバ装置。
  9. 前記記憶手段は、苗字及び/又は名前とその画数を対応付けて前記整備文字列として記憶しており、
    前記変換後候補選択手段は、前記苗字及び/又は名前、及び、前記画数との対応関係に基づいて、前記変換後候補である前記苗字及び/又は名前を選択することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載のサーバ装置。
  10. 前記サーバ装置は、複数のデータベースを備えており、
    前記記憶手段は、統計的に整備された複数の文字列を前記データベースに記憶することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載のサーバ装置。
  11. ネットワークを介してサーバ装置との間でデータの送受信が可能であり、複数の項目を備えたフォームを表示するための表示画面を有する利用者端末であって、前記サーバ装置は、統計的に整備された複数の文字列を整備文字列として記憶しており、前記利用者端末は、
    前記フォームの項目に従って変換前文字列を入力する変換前文字列入力手段と、
    前記変換前文字列及び前記変換前文字列に関する情報を含む変換前文字列情報をサーバ装置に送信する変換前文字列情報送信手段と、
    前記変換前文字列を変換した後の文字列の候補として前記整備文字列からサーバ装置が選択した変換後候補を受信する変換後候補受信手段と、
    前記変換後候補受信手段が受信した前記変換後候補を前記表示画面上に表示する変換後候補表示手段と、
    前記表示画面上に表示された前記変換後候補から、最も適切な文字列として利用者が選択した前記変換後候補を、変換後文字列として決定する変換後文字列決定手段と、
    前記変換後文字列決定手段が決定した前記変換後文字列及び前記変換後文字列に関する情報を含む変換後文字列情報を、前記サーバ装置に送信する変換後文字列情報送信手段と、を備えることを特徴とする利用者端末。
  12. 前記変換後候補受信手段は、前記変換後候補に基づいて前記サーバ装置が作成したリストを受信し、前記利用者端末は、
    前記変換後候補受信手段が受信した前記リストを前記表示画面上に表示するリスト表示手段、をさらに備え、
    前記変換後文字列決定手段は、前記表示画面上に表示された前記リストから、最も適切な文字列として利用者が選択した前記変換後候補を、変換後文字列として決定することを特徴とする請求項11に記載の利用者端末。
  13. ネットワークを介してサーバ装置との間でデータの送受信が可能であり、複数の項目を備えたフォームを表示するための表示画面を有する利用者端末であって、前記サーバ装置は、統計的に整備された複数の文字列を整備文字列として記憶しており、前記利用者端末は、
    前記サーバ装置から前記整備文字列を受信する整備文字列受信手段と、
    前記フォームの項目に従って変換前文字列を入力する変換前文字列入力手段と、
    前記変換前文字列及び前記変換前文字列に関する情報を含む変換前文字列情報に基づいて前記変換前文字列を変換した後の変換後候補を選択する変換後候補選択手段と、
    前記変換後候補を前記表示画面上に表示する変換後候補表示手段と、
    前記表示画面上に表示された前記変換後候補から、最も適切な文字列として利用者が選択した前記変換後候補を、変換後文字列として決定する変換後文字列決定手段と、を備えることを特徴とする利用者端末。
  14. 複数の項目を備えたフォームを表示するための表示画面を有する利用者端末と、ネットワークを介して前記利用者端末とデータの送受信が可能であり、利用者の入力を認識する機能を有するサーバ装置とを備える文字列変換システムにおいて、
    前記サーバ装置は、統計的に整備された複数の文字列を整備文字列として記憶する記憶手段と、前記利用者端末から送信された、利用者が前記利用者端末を操作することにより前記フォームの項目に従って入力した変換前文字列及び前記変換前文字列に関する情報を含む変換前文字列情報を受信する変換前文字列情報受信手段と、前記変換前文字列情報に基づいて前記記憶手段に記憶されている前記整備文字列から、前記変換前文字列を変換した後の変換後候補を選択する変換後候補選択手段と、前記変換後候補を前記利用者端末に送信する変換後候補送信手段と、前記変換後候補から利用者が決定した変換後文字列及び前記変換後文字列に関する情報を含む変換後文字列情報を受信する変換後文字列情報受信手段と、前記変換後文字列情報に基づいて前記整備文字列を更新する整備文字列更新手段と、を備え、
    前記利用者端末は、前記フォームの項目に従って変換前文字列を入力する変換前文字列入力手段と、前記変換前文字列及び前記変換前文字列に関する情報を含む前記変換前文字列情報を前記サーバ装置に送信する変換前文字列情報送信手段と、前記サーバ装置から、前記変換前文字列に対応する文字列として前記整備文字列から前記サーバ装置が選択した変換後候補を受信する変換後候補受信手段と、前記変換後候補受信手段が受信した変換後候補を前記表示画面上に表示する変換後候補表示手段と、前記表示画面上に表示された前記変換後候補から最も適切な文字列として利用者が選択した前記変換後候補を、変換後文字列として決定する変換後文字列決定手段と、前記変換後文字列決定手段が決定した前記変換後文字列及び前記変換後文字列に関する情報を含む変換後文字列情報を前記サーバ装置に送信する変換後文字列情報送信手段と、を備えることを特徴とする文字列変換システム。
  15. ネットワークを介して利用者端末との間でデータの送受信が可能であり、利用者の入力を認識する機能を有するコンピュータにより実行されるプログラムであって、前記利用者端末で、前記利用者が入力した変換前文字列及び前記変換前文字列に関する情報を含む変換前文字列情報を、当該利用者が前記コンピュータへ送信操作した際に、前記プログラムは、
    統計的に整備された複数の文字列を整備文字列として記憶する記憶手段、
    前記利用者端末から送信された前記変換前文字列情報を受信する変換前文字列情報受信手段、
    前記変換前文字列情報に基づいて、前記記憶手段に記憶されている前記整備文字列から、前記変換前文字列を変換した後の変換後候補を選択する変換後候補選択手段、
    前記変換後候補を前記利用者端末に送信する変換後候補送信手段、として前記コンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
  16. ネットワークを介してサーバ装置との間でデータの送受信が可能であり、複数の項目を備えたフォームを表示するための表示画面を有するコンピュータにより実行されるプログラムであって、前記サーバ装置は、統計的に整備された複数の文字列を整備文字列として記憶しており、前記プログラムは、
    前記フォームの項目に従って変換前文字列を入力する変換前文字列入力手段、
    前記変換前文字列及び前記変換前文字列に関する情報を含む変換前文字列情報をサーバ装置に送信する変換前文字列情報送信手段、
    前記変換前文字列を変換した後の文字列の候補として前記整備文字列からサーバ装置が選択した変換後候補を受信する変換後候補受信手段、
    前記変換後候補受信手段が受信した前記変換後候補を前記表示画面上に表示する変換後候補表示手段、
    前記表示画面上に表示された前記変換後候補から、最も適切な文字列として利用者が選択した前記変換後候補を、変換後文字列として決定する変換後文字列決定手段、
    前記変換後文字列決定手段が決定した前記変換後文字列及び前記変換後文字列に関する情報を含む変換後文字列情報を、前記サーバ装置に送信する変換後文字列情報送信手段、として前記コンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
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