JP2004144809A - 投写レンズを備えた電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】金属製カム筒を有する投写レンズを備えた電子機器において、金属製カム筒がEMI(電磁界干渉)に悪影響を及ぼさないようにすることを、当該機器の小型化や低コスト化にも適合するように行うこと。
【解決手段】内部に配したレンズ又はレンズ群505をスライドさせる金属製カム筒501を有する投写レンズ500を備えたプロジェクタ1において、導電ケーブル8,9,の一端をカム筒501に固着し、導電ケーブル8,9の他端をPCボード3のグランドラインと、金属製ライトガイド取付筐体10とにそれぞれ固着して接地させたことを特徴とする。なお、導電ケーブル8,9の外周には電磁遮蔽材が被覆されていることが望ましい。
【選択図】    図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、投写レンズを備えたプロジェクタ等の電子機器に関連し、特に投写レンズが金属製カム筒を有して成るものに関する。
【0002】
【従来の技術】
電子機器にあっては、そこに使用されている電子デバイス等に起因して、電磁波が発生して外部に漏れることがある。特に、動作周波数が高い電子デバイスを組み込んでいる電子機器の場合はそれが発生しやすい。電磁放出量は国によって周波数ごとに規制されており、それをクリアしなければ製品として市場に出すことはできない。このような電磁放出を低減するための対策としては、接地部材及び箱型部材による電磁シールド構造の採用(例えば、特許文献1参照)や、電子装置に通気を施して電子装置からの電磁放射を抑圧する方法(例えば、特許文献2参照)等がある。
又、金属製カム筒を有する投写レンズを備えた電子機器の場合には、そのカム筒が浮きメタルとなって、EMI(電磁界干渉又は電磁障害)に対して悪影響を及ぼすことがある。これを防止するため、従来は、上記の電磁放射の低減策に準じた処置が取られ、金属製カム筒に対して電磁シールドを施したり、機器内にノイズ吸収体を置く等してEMIに対する影響を抑制していた。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−24375号公報(段落0015〜0017、図3)
【特許文献2】
特開2002−26572号公報(段落0024〜、図4)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、カム筒に対して電磁シールドを施すこと、あるいは機器内にノイズ吸収体を置くことは、機器の小型化の妨げとなることに加えて、コストアップにもつながる。
従って、本発明の課題は、金属製カム筒を有する投写レンズを備えた電子機器において、金属製カム筒がEMIに悪影響を及ぼさないようにすることを、当該機器の小型化や低コスト化にも適合するように行うことである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の電子機器は、内部に配したレンズ又はレンズ群をスライドさせる金属製カム筒を有する投写レンズを備えた電子機器において、導電ケーブルの一端を前記カム筒に固着し、前記導電ケーブルの他端を接地させたことを特徴とする。これにより、金属製カム筒が導電ケーブルによりアースされるため、その浮きメタル化が防止されて、機器の内部で発生するEMIに対する金属製カム筒の悪影響が抑制できる。
【0006】
なお、前記導電ケーブルの外周には電磁遮蔽材が被覆されていることが好ましい。これにより、導電ケーブルに起因するEMIも抑制できる。
又、前記導電ケーブルを前記カム筒の複数箇所に配置しても良い。こうすることで、金属製カムがより確実にアースされるため、その浮きメタル化の回避がより確実に行われて、金属製カム筒のEMIに対する悪影響がより確実に抑制できる。
又、前記接地は前記機器が備える金属筐体に対して、あるいは前記機器が備える電子又は電気回路基板のグランドラインに対して行うことができる。これにより、電磁ノイズの低減、EMIの外部放射量の抑制等が可能となる。
【0007】
さらに、本発明の電子機器は、前記投写レンズが、照明装置から照射された光を変調して画像を生成する電気光学装置により生成された画像を投写するものである。これにより、内部に配したレンズ又はレンズ群をスライドさせる金属製カム筒を有した投写レンズを備えたプロジェクタの内部で発生するEMIに対する金属製カム筒の悪影響が抑制できる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を、プロジェクタを例に取り図面と共に説明する。
(1)装置の全体構成
図1は、本発明の実施形態に係るプロジェクタを上側ケースを外した状態で斜め上方から見た斜視図である。このプロジェクタ1は、図示されていないランプ及びリフレクタからなる照明装置100から出射された光を、色分離光学系を通して赤(R)緑(G)、青(B)の三原色に分離し、これらの各光束を電気光学装置である液晶パネルに通して画像情報に対応させて変調させ、変調した後の各変調光束を光合成プリズムにより合成し、投写レンズ500を介して投写面に拡大表示するものである。ここにおいて、プロジェクタ1を構成する各装置は、外装ケース2の内部に収納されており、投写レンズ500が外装ケース2の前面から前後にスライド可能に突出している。
【0009】
(2)外装ケースの構造
外装ケース2は、例えば、プロジェクタの上面及び前面を覆うアッパーケース(図示せず)と、底面を構成するロアーケース2Aと、背面部分を覆うリアケース2Bとから構成されている。これらのケースは、通常、マグネシウムダイキャスト等の金属製又は樹脂製である。なお、EMIの外部放射を抑制する観点からは、外装ケースはマグネシウムダイキャスト等の金属製が好ましい。外装ケース2には、吸気口及び排気口がそれぞれ1個以上備えられ、内部装置の冷却に供されている。冷却が特に要求される内部装置は、非常な高温となる照明装置100のランプや、温度によって影響されやすい液晶パネルである。又、外装ケース2の背面には、図示しない外部電力供給用のACインレットや各種の入出力端子が配置されている。
【0010】
(3)プロジェクタの内部構造
プロジェクタ1の上部及び背面部には、プロジェクタの電気及び電子回路を構成している各種のPCボードが複数配置されている。それらのPCボードとしては、上記液晶パネルを駆動するドライバーボード、画像信号を処理するビデオボード、プロジェクタ1の全体を制御するメインボード等がある。なお、図1からは、それらの各種ボードのうちの一つのPCボード3が見て取れる。又、PCボード3の上側には、PCボード3上に装着された各部品を保護している保護板4が配置される。さらに、照明装置100の隣のプロジェクタ前面側には、照明装置100を冷却した空気を排気するための排気ファン5が配置されている。
【0011】
図2は、図1から上部のPCボード及び保護板を外し、さらに、照明装置と投写レンズとの間に位置する光学系を省いた状態のプロジェクタ1の内部構成図である。この図2では、図1で省略していたプロジェクタ内の各装置に電力を供給する電源ユニット6が取り付けられた状態となっている。図2に示すように、照明装置100と投写レンズ500との間に配置されている上面が開口した箱状体7Aの中に、照明装置100から出た光を液晶パネルの照射に適した態様に調整する照明光調整光学系、上記色分離光学系及び光合成プリズムが組み込まれて、それらが照明装置100、投写レンズ500とともに、プロジェクタ1の光学系を構成する。なお、以下では、上面が開口した箱状体7Aを下側ライトガイドと、箱状体7Aの開口上面を覆う蓋状体を上側ライトガイド7Bと、そして下側及び上側ライトガイドをまとめて単にライトガイド7と称することとする。
【0012】
図3は、照明装置100、ライトガイド7、投写レンズ500からなるプロジェクタ1の光学系の外観を示す斜視図である。ただし、ここでも液晶パネル及び光合成プリズムは省略されている。図示するように、ライトガイド7の終端部には、投写レンズ500を取り付けるための下側ライトガイド7Aと一体に形成された投写レンズ取付板7Cが設けられており、そこに投写レンズ500が取り付けられている。この投写レンズ500の投写レンズ取付板7C側には、図示されていない案内筒の外側に嵌合されて該案内筒内部のレンズをスライドさせる回転可能なカム溝521つきの金属製カム筒520があって、そのカム筒520の端部522(522A,522B)に導電ケーブル8,9の一端が固着されている。そして、導電ケーブル8,9の他端は、PCボードのグランドラインと、プロジェクタ内部の金属筐体にそれぞれ固着されている。なお、破線の引き出し線で示した110の内部には照明光調整光学系が、破線の引き出し線で示した280,290の内部には色光分離光学系及びリレー光学系が、そして、破線の引き出し線で示した300,400の部分には液晶パネル及び光合成プリズムが配置されることになっている。
【0013】
(4)投写レンズに関連する構成
投写レンズ500はズーム調整が可能な投写レンズであり、その全体の外観は図3に示した様になっている。この投写レンズ500は、ライトガイド7側に位置する案内筒と、案内筒の外側に嵌合される金属製カム筒520と、金属製カム筒520の前側に置かれる前側筒530との3つの筒を備えて成る。図4には、それらの筒のうち、案内筒510と金属製カム筒520との分解図(a)及び組立図(b)を示した。図4に示す通り、案内筒510のライトバルブ7側には、矩形のフランジ511が形成されており、このフランジ511をライトバルブ7の投写パネル取付板7Cに対してフランジ511の四隅でネジ固着することで、投写レンズ500がライトバルブ7に位置決め固定されている。この場合、案内筒510の終端面512は投写パネル取付板7Cを貫通して、光合成プリズムの光出射面側に対向配置される。また、案内筒510には、図示していない第2群、第3群及び第4群の各レンズを位置決め固定する第2群枠513、第3群枠514、第4群枠515の各枠が内部に設けられている。なお、投写レンズ500の第1群レンズは前側筒530中にある。
【0014】
案内筒510の外側周囲に勘合されている金属製カム筒520には、その外周に沿って長穴状のカム溝521が複数形成されており、このカム溝521に、案内筒510の内部に配置されたレンズ530を位置決めしている各群枠513〜515に形成された穴に挿入されたカムカラー523がネジ524により固定されてカム溝521から突出している。なお、ここでは、カム溝521は各群に対して3箇所あり、それぞれのカム溝521にカムカラ−523が配置されている。金属製カム筒520が回転することにより、カム溝521に沿って移動するカムカラー523の作用により、案内筒510の内部に配置されたレンズが光軸501方向に沿って前後に移動する。
【0015】
以上説明したように、カム筒520はカムとして機能するものであるため、変形が生じにくくかつ軽量であるアルミニウム等の金属から製作される。従って、この金属製カム筒520を有した投写レンズ500が樹脂製のライトガイド7にそのフランジ511を介して単に固定されているだけの場合には、金属製カム筒520がいわゆる浮きメタルとなって、プロジェクタ1内部の電子デバイスの動作に起因して発生したEMIに対して、プロジェクタ内部のノイズ増大やプロジェクタ1外部へのEMI放射量増大を引き起こす作用を果たしてしまう。それを抑制するため、ここでは金属製カム筒520を導電ケーブル8,9を利用して接地(アース)している。接地用導電ケーブルは1本だけでも良いが、接地の信頼性を高めるためには本例のように2本以上設けるのが好ましい。又、導電ケーブル8,9自体のEMIを抑制するため、導電ケーブル8,9には、電磁遮蔽材、例えば有孔材料である金属網シールド8A,9Aを被覆するのが好ましい。
【0016】
図5は投写レンズ500の周辺構成物を示す分解図である。既に示したように、投写レンズ500が取り付けられるライトガイド7の上側には、PCボード3及び保護板4があり、一方、ライトガイド7の下側には下側ライトガイド7Aをロアーケース2Aに位置決め固定するロアーケース2Aに固定された金属製のライトガイド取付筐体10を有している。そして、導電ケーブル8は、一端が金属製カム筒520の端部522Aに固着され、その他端がPCボード3のグランドラインに固着される。又、導電ケーブル9は、一端が金属製カム筒520の端部522Bに、その他端が金属製ライトガイド取付筐体10に固着される。これにより、金属製カム筒520はアースがとられたこととなる。このアースは、プロジェクタなどの機器が正常に動作するための理想的な基準電位を与えるものである。なお、この場合、ロアーケース2Aもライトガイド取付筐体10と同じ金属製とするのがより好ましい。
【0017】
導電ケーブル8,9の各端部の固着方法としては、ネジによる固着やはんだ溶接による固着が利用できる。さらに、導電ケーブル8,9の金属製カム筒520との反対側端部は、他のPCボードのグランドラインや、外装ケース2を含む他の金属筐体(フレームアース)に接続して良いが、EMI抑制のためにはできるだけ直近のPCボード3やライトガイド取付筐体10に接続するのが好ましい。
【0018】
(5)プロジェクタの光学系とその作用
図6は、本実施形態のプロジェクタ1の光学系を示す構成図である。この光学系は、ランプ及びリフレクタを備えた照明装置100と、照明装置100からの出射光を液晶パネル300の入射面に均一にしかも効率よく入射させる照明光調整光学系110と、ダイクロイックミラー282,286、反射ミラー284等を有する色光分離光学系280と、入射側レンズ292、リレーレンズ296、反射ミラー294,298を有するリレー光学系290と、各色光に対応するフィールドレンズ301,302,303及び光変調装置としての液晶パネル300R,300G,300Bと、色光合成光学系であるクロスダイクロイックプリズム400と、投写レンズ500とを備えている。
【0019】
次に、上記構成のプロジェクタの画像生成作用を説明する。まず、照明装置100を出た光は照明光調整光学系110に入射する。照明光調整光学系110では、まず平行化レンズ111により光の進行方向が光軸101とほぼ平行に調整される。続いて、インテグレータレンズを構成する第1レンズアレイ120の各小レンズ121に入射する。第1レンズアレイ120は、入射光を小レンズ121の数に応じた複数の部分光束に分割する。第1レンズアレイ120を出た各部分光束は、その各小レンズ121にそれぞれ対応した小レンズ141を有してなるインテグレータレンズを構成する第2レンズアレイ140に入射する。そして、第2レンズアレイ140からの出射光は、偏光変換素子アレイ160の対応する偏光分離膜(図示省略)の近傍に集光される。その際、遮光板(図示省略)により、偏光変換素子アレイ160への入射光のうち、偏光分離膜に対応する部分にのみ光が入射するように調整される。
【0020】
偏光変換素子アレイ160では、そこに入射した光束が同じ種類の直線偏光に変換される。そして、偏光変換素子アレイ160で偏光方向が揃えられた複数の部分光束は重畳レンズ170に入り、そこで液晶パネル300R,300G,300Bを照射する各部分光束が、対応するパネル面上で重さなり合うように調整される。
【0021】
色光分離光学系280は、第1及び第2ダイクロイックミラー282,286を備え、そこに入射する光を、赤、緑、青の3色の色光に分離する機能を有している。第1ダイクロイックミラー282は、重畳レンズ170から射出される光のうち赤色光成分を反射させるとともに、青色光成分と緑色光成分とを透過する。第1ダイクロイックミラー282で反射された赤色光は、反射ミラー284で反射され、フィールドレンズ301を通って赤色光用の液晶パネル300Rに達する。このフィールドレンズ301は、重畳レンズ170から射出された各部分光束をその中心軸(主光線)に対して平行な光束に変換する。他の液晶パネル300G,300Bの前に設けられたフィールドレンズ302,303も同様に作用する。
【0022】
一方、第1ダイクロイックミラー282を透過した青色光と緑色光のうち、緑色光は第2ダイクロイックミラー286によって反射され、フィールドレンズ302を通って緑色光用の液晶パネル300Gに達する。さらに、青色光は、第2ダイクロイックミラー286を透過し、リレー光学系290、すなわち、入射側レンズ292、反射ミラー294、リレーレンズ296、及び反射ミラー298を通り、さらにフィールドレンズ303を通って青色光用の液晶パネル300Bに達する。なお、青色光にリレー光学系290が用いられているのは、青色光の光路長が他の色光の光路長よりも長いため、光の発散等による光の利用効率の低下を防止するためである。すなわち、入射側レンズ292に入射した部分光束をそのまま、フィールドレンズ303に伝えるためである。なお、リレー光学系290は、3つの色光のうち青色光を通す構成としたが、赤色光等の他の色光を通す構成としても良い。
【0023】
3つの液晶パネル300R,300G,300Bは、入射した各色光を、与えられた映像情報に従って変調し、各色光の画像を形成する。なお、3つの液晶パネル300R,300G,300Bの光入射面側、光出射面側には、通常、偏光板が設けられており、液晶パネルとそれらの偏光板を含めて液晶ライトバルブと呼んでいる。
【0024】
上記の各液晶パネル300R,300G,300Bから射出された3色の変調光は、これらの変調光を合成してカラー画像を形成する光合成光学系としての機能を有するクロスダイクロイックプリズム400に入る。クロスダイクロイックプリズム400には、赤色光を反射する誘電体多層膜と、青色光を反射する誘電体多層膜とが、4つの直角プリズムの界面に略X字状に形成されている。これらの誘電体多層膜によって赤、緑、青の3色の変調光が合成されて、カラー画像を投写するための合成光が形成される。そして、クロスダイクロイックプリズム400で合成された合成光は、最後に投写レンズ500に入り、そこからスクリーン上にカラー画像として投写表示される。
【0025】
上記プロジェクタによれば、その投写レンズを構成する金属製カム筒が、金属筐体やPCボードに接地されているので、電気的にアイソレートされたいわゆる浮きメタルとなることが避けられる。これにより、金属製カム筒がEMIに悪影響を及ぼすことが大幅に低減され、プロジェクタ内部でのノイズ低減や、EMIのプロジェクタ外部への放射量の抑制が、電磁シールド部材やノイズ吸収体を用いることなく可能となる。なお、金属製カム筒の接地は、導電ケーブルにより直近のアースポイントに対して行なわれているので、装置の小型化及び低コスト化にも沿うものである。
【0026】
なお、上記実施形態では、電気光学装置を3個用いたいわゆる3板式プロジェクタを示したが、電気光学装置を1個使ったいわゆる単板式プロジェクタとしても、あるいは電気光学装置を2個又は4個用いたプロジェクタとしても良い。
又、上記実施形態では、透過型の液晶パネルを用いたプロジェクタを例に説明したが、本発明は、反射型の液晶パネルを用いたプロジェクタにも適用することが可能である。ここで、「透過型」とは、液晶パネル等の光変調装置が光を透過するタイプであることを意味しており、「反射型」とは、それが光を反射するタイプであることを意味している。又、光変調装置は液晶パネルに限られるものではなく、例えば、マイクロミラーを用いた装置であっても良い。さらに、本発明の照明光学系は、投写像を観察する方向から投写を行う前面投写型プロジェクタにも、又、投写像を観察する方向とは反対側から投写を行う背面投写型プロジェクタにも適用可能である。
【0027】
さらに、本発明は、上記実施形態で取り上げたプロジェクタに限られることなく、内部に配したレンズ又はレンズ群をスライドさせる金属製カム筒を有する投写レンズを備えた電子機器全般に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るプロジェクタを上側ケースを外した状態で斜め上方から見た斜視図。
【図2】図1から上部のPCボード及び保護板を外し、さらに、照明装置と投写レンズとの間の光学系を省いた状態のプロジェクタの内部構成図。
【図3】光源装置、ライトガイド及び投写レンズからなるプロジェクタの光学系の外観を示す斜視図。
【図4】投写レンズを構成する案内筒とカム筒の構造例を示す断面図。
【図5】投写レンズの周辺構成物を示す分解図。
【図6】本実施形態のプロジェクタの光学系を示す構成図。
【符号の説明】
1…プロジェクタ、2…外装ケース、2A…ロアーケース、2B…リアケース、3…PCボード、4…保護板、5…排気ファン、6…電源ユニット、7…ライトガイド、7A…下側ライトガイド、7B…上側ライトガイド、7C…投写レンズ取付板、8,9…導電ケーブル、8A,9A…金属網シールド、10…ライトガイド取付筐体、100…照明装置、110…照明光調整光学系、280…色光分離光学系、290…リレー光学系、300R,300G,300B…液晶パネル、400…光合成プリズム、500…投写レンズ、510…案内筒、511…フランジ、512…案内筒の光合成プリズム側端面、520…金属製カム筒、521…カム溝、522,522A,522B…金属製カム筒の端部、523…カムカラー、524…ネジ、530…前側筒。

Claims (6)

  1. 内部に配したレンズ又はレンズ群をスライドさせる金属製カム筒を有する投写レンズを備えた電子機器において、
    導電ケーブルの一端を前記カム筒に固着し、前記導電ケーブルの他端を接地させたことを特徴とする投写レンズを備えた電子機器。
  2. 前記導電ケーブルの外周に電磁遮蔽材が被覆されていることを特徴とする請求項1記載の投写レンズを備えた電子機器。
  3. 前記導電ケーブルを前記カム筒の複数箇所に配置することを特徴とする請求項1又は2記載の投写レンズを備えた電子機器。
  4. 前記接地を前記機器が備える金属筐体に対して行うことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の投写レンズを備えた電子機器。
  5. 前記接地を前記機器が備える電子又は電気回路基板のグランドラインに対して行うことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の投写レンズを備えた電子機器。
  6. 前記投写レンズが、照明装置から照射された光を変調して画像を生成する電気光学装置により生成された画像を投写するものである、請求項1乃至5の何れかに記載の電子機器。
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