JP2004144780A - 電子機器及び電子機器のデータ表示方法、並びに電子機器のデータ表示システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ステップ〔1〕で機器からのエラーコードが取得される。次に、ステップ〔2〕で機器からの機種情報と表示部のサイズ情報が取得される。さらに、ステップ〔3〕では、上述の取得された機種情報及びサイズ情報に従って、ネットワーク上のサーバに設けられる記憶装置内のテーブルから、取得された情報に適合するマニュアル情報が検出される。そして、このステップ〔3〕で検出された表示データが、ステップ〔4〕で機器の表示部9に送信されて動作は終了される。
【選択図】 図4
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は電子機器のデータすなわち電子化された取り扱い方法及び注意事項並びに関連商品等の電子機器情報を、その機器の有する表示部に表示するようにした電子機器及び電子情報の表示方法、並びに電子情報表示システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、取り扱い方及び注意事項並びに関連商品等の機器情報は、冊子等紙媒体により提供されている。しかしながら、上述の冊子等は重くかさがあり、ユーザが冊子を利用する際や保管の際に苦慮している場合が多い。また近年の機器の多機能化により記載内容が増加の一途を辿り、上述の冊子はさらに重厚なものになってきている。
【0003】
これに対して、紙媒体に比して内容の追加及び変更並びに保管が容易であり、キーワード入力などで所望の項目を検索し得る電子化された機器情報をその機器が有する読み出し専用メモリ(Read Only Memory:以下、ROMと略称する)等のメモリ装置に記憶させ、またCD−ROM等の記録媒体に記憶させ、そのCD−ROM等を提供し、同じくその機器が有する中央演算処理装置(Central Processing Unit :以下、CPUと略称する)を用い、ユーザの必要に応じてその機器情報をその機器の表示部に表示させる方法で提供することが普及しつつある。
【0004】
さらに、通信機能を備えた機器においては電子化された機器情報をネットワーク上のサーバを介して提供することも普及しつつある。
特許文献1、2には上記様態での機器情報の提供技術が記載されている。
また、特許文献3には機器の障害等を検知して、その検知された障害等に対応する機器情報を提供する技術が記載されている。
ちなみに、特許文献4には例えば文章の構造等を判別して一連の文章を必要に応じて短縮する技術が記載されている。
【0005】
しかしながら、特許文献1及び2並びに3に記載のものは、機種ごとに作成された機器情報を表示するものであり、また、特許文献2、3については機器情報が表示される表示部はその機器情報の対象である機器の表示部ではないものである。
【0006】
また、特許文献4に記載のものは、文章が長い場合などに、段落等の区切りごとに特別な記号を表示し、人為的な手段でその記号を選択することにより、長い文章を短縮する技術である。そして、この特許文献4に記載のものでは、短縮可能な複数の部分を特別な記号で示すことによって、使用者の判断が容易に行われるようにすることを発明の目的としている。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−117213号公報
【特許文献2】
特開2002−149874号公報
【特許文献3】
特開2002−183328号公報
【特許文献4】
特開平6−35907号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように電子化された機器情報の提供が普及しつつある一方で、顧客のニーズの多様化に対応するため機器の機種も多様化し、それに伴い機器情報も多様化しているため電子化された機器情報の管理が困難になってきている。
【0009】
なぜなら、提供されている電子化された機器情報が機種ごとに作成されている現在、機種ごとに対応した機器情報の作成には多大な労力と時間がかかるものであり、また、機種ごとに作成された機器情報の管理には、膨大な記憶容量が必要となるからである。
これは、機器情報作成者また機器情報管理者に対して過大な負担を強いることになると共に、省資源化の流れに逆行することになる。
【0010】
すなわち、上述の機器情報をROM等のメモリ装置に記憶させる場合には、機種ごとに異なるROM等を製造しなければならず、少量ずつを多種類製造することになり、極めて効率が悪いものとなる。
【0011】
また、上述のサーバを介して機器情報を提供させる場合、機種ごとに作成された機器情報をサーバ上で管理する必要があり、サーバ内の記憶用装置に膨大な記憶容量が必要となる。また、機器情報を改訂する場合においては、機種間に共通する修正であっても、それぞれの機種に対応した機器情報をいちいち修正しなければならず、極めて効率が悪いものとなる。
【0012】
以上のような実状から上述のような電子化された機器情報を提供する場合においては、各機種間における機器情報の共通化が求められている。これによれば、例えば仕様を同じくする機器については、共通の機器情報の表示が可能となるので、機器ごとに機器情報を作成する必要がなくなり、したがって機器情報を管理するための記憶装置の記憶容量を削減することができる。
【0013】
また、機器が有する記憶装置より機器情報を表示させる場合において、仕様を同じくする機器についてはそれらの機器の有するROM等メモリに格納する機器情報が共通なことから、それらの機器の機器情報の格納工程を統一化でき、製造工程の管理が容易になる。またサーバを介して機器情報を表示させる場合は、機器情報の変更、追加がより容易に行うことができるのである。
【0014】
しかし上述のように電子機器の機種の多様化が進む現在、その表示部サイズの多様化も顕著になってきた。例えば、機器の小型化を進めていった場合、小型化された機種では元の機種と同等の面積を有する表示部を確保することができなくなり、したがって、より小さいサイズの表示部を設けなければならない場合がある。
【0015】
そしてサイズの異なる表示部については表示可能な文字数が異なる場合が多く、例えば大きいサイズの表示部では全文の表示が可能な機器情報であっても、小さいサイズの表示部では同情報の一部しか表示できなくなってしまう場合があるのである。
【0016】
したがって上述のように各機種間における機器情報の共通化が求められているのにもかかわらず、従来より機種ごとに対応した機器情報を作成しているのである。
【0017】
本発明は上記実状に鑑みてなされたものであり、機器情報を共通化すると共に、表示部サイズが異なる場合であっても共通に用意された機器情報をその表示サイズに適合した形で表示することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明の課題を解決するため、請求項1に記載した発明は、表示部を有する電子機器において、表示部のサイズを検知するサイズ検知手段と、サイズ検知手段により検知されたサイズに応じてデータを検出する検出手段を有し、検出手段により検出されたデータを表示部に表示することを特徴とする電子機器である。
【0019】
請求項2に記載した発明は、請求項1に記載の電子機器において、情報ネットワークに接続される通信手段をさらに有し、検出されるデータは通信手段により情報ネットワーク上のサーバから取得することを特徴とするものである。
【0020】
請求項3に記載した発明は、請求項1または2に記載の電子機器において、検出手段は、予め用意された長さの異なる複数のデータの中から検知された表示部のサイズに応じたデータの選択を行うことを特徴とするものである。
【0021】
請求項4に記載した発明は、請求項1または2に記載の電子機器において、検出手段は、予めデータを検出する位置が指示され、この指示に従って検知された表示部のサイズに応じた検出を行うことを特徴とするものである。
【0022】
また、本発明の課題を解決するため、請求項5に記載した発明は、電子機器に設けられる表示部のサイズを検知するステップと、検知されたサイズに応じてデータを検出するステップと、検出されたデータを表示部に表示するステップを有することを特徴とする電子機器のデータ表示方法である。
【0023】
請求項6に記載した発明は、請求項5に記載の電子機器のデータ表示方法において、情報ネットワークとの通信ステップをさらに有し、検出されるデータを情報ネットワーク上のサーバから取得することを特徴とするものである。
【0024】
請求項7に記載した発明は、請求項5または6に記載の電子機器のデータ表示方法において、検出するステップは、予め用意された長さの異なる複数のデータの中から検知された表示部のサイズに応じたデータの選択を行うことを特徴とするものである。
【0025】
請求項8に記載した発明は、請求項5または6に記載の電子機器のデータ表示方法において、検出するステップは、予めデータを検出する位置が指示され、この指示に従って検知された表示部のサイズに応じた検出を行うことを特徴とするものである。
【0026】
さらに、本発明の課題を解決するため、請求項9に記載した発明は、表示部及び情報ネットワークに接続される通信手段を有する電子機器と、情報ネットワーク上に設けられるサーバとからなる電子機器のデータ表示システムであって、表示部のサイズを検知するサイズ検知手段と、サイズ検知手段により検知されたサイズに応じてデータを検出する検出手段を有し、検出手段により検出されたデータを表示部に表示することを特徴とするものである。
【0027】
請求項10に記載した発明は、請求項9に記載の電子機器のデータ表示システムにおいて、電子機器にはサイズ検知手段が設けられ、サーバに検知されたサイズに応じてデータを検出する検出手段が設けられることを特徴とするものである。
【0028】
請求項11に記載した発明は、請求項9または10に記載の電子機器のデータ表示システムにおいて、検出手段は、予め用意された長さの異なる複数のデータの中から検知された表示部のサイズに応じたデータの選択を行うことを特徴とするものである。
【0029】
請求項12に記載した発明は、請求項9または10に記載の電子機器のデータ表示システムにおいて、検出手段は、予めデータを検出する位置が指示され、この指示に従って検知された表示部のサイズに応じた検出を行うことを特徴とするものである。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態である電子マニュアルを表示する電子機器及び電子機器の電子マニュアル表示方法並びに電子マニュアル表示システムについて図面を参照して説明するに、図1は、本発明の電子機器及び電子機器のデータ表示方法、並びに電子機器のデータ表示システムを、例えば複写機とファクシミリ、プリンタを一体化した複合型電子機器に適用した場合の複合型電子機器の構成を示すブロック図である。
【0031】
図1において、複写機本体となるスキャナ部1とプリンタ部2とがイメージ用バス3を介して接続される。これらのスキャナ部1とプリンタ部2とに対して制御用バス4を介して制御用CPU5からの制御信号が供給される。これによって、スキャナ部1で読み取られた画像データがプリンタ部2で印刷されて複写機の機能が実現される。さらにこれらの機能を行うためのプログラム等の記憶されたROM6と読み書き可能メモリ(Random Access Memory:以下、RAMと略称する)7とが制御用バス4を介して制御用CPU5に接続される。
【0032】
また、キー入力部及び表示部の制御装置8が制御用バス4に接続され、この制御装置8に表示部9とキー入力部10が接続される。なお表示部9は例えば液晶ディスプレイにより構成される。また、キー入力部10は、例えばスイッチ手段からなる操作キーや、表示部9の表面に設けられる透明電極等からなるタッチパネル等によって構成される。これらによって、キー入力部10からの操作信号が制御用バス4を介して制御用CPU5に供給されると共に、制御用CPU5で形成された表示データが表示部9に供給されて表示される。
【0033】
さらに、制御用バス4には、通信モデム11が接続されて、例えば公衆電話回線網(図示せず)との接続が行われる。これによって、いわゆるファクシミリの機能が実現される。すなわちこの通信モデム11で受信された画像データは、一旦ハードディスク装置(Hard Disk Drive :以下、HDDと略称する)12に記憶され、このHDD12からバッファ装置13を通じてイメージ用バス3に供給されてプリンタ部2で印刷される。また、スキャナ部1で読み取られた画像データは逆の経路でHDD12に記憶され、通信モデム11を通じて送信される。
【0034】
また、制御用バス4には、ネットワークボード14が接続されて、構内情報通信網(Local Area Network:以下、LANと略称する=図示せず)や、広域情報通信網(Wide Area Network :以下、WANと略称する=図示せず)との接続が行われる。そしてこのネットワークボード14においても、上述の通信モデム11の場合と同様に、受信された画像データはHDD12等を通じてプリンタ部2で印刷され、またスキャナ部1で読み取られた画像データは逆の経路でネットワークボード14を通じて送信される。
【0035】
さらに、制御用バス4には入出力(以下、I/Oと称する)ボード15が接続され、このI/Oボード15に、例えば機器内部の各所に設けられた障害検知用のセンサ群16からの検知情報が供給される。また、制御用バス4には上述の電子マニュアル等の記憶されたROM等のメモリ装置17が接続される。そして機器の内部に障害が発生した場合には、その検知情報が制御用バス4を通じて制御用CPU5で判断され、メモリ装置17が検索されて検知された障害に応じた表示データが読み出され、この表示データが表示部9に供給されて表示される。
【0036】
また、制御用CPU5により、上述のネットワークボード14を通じて接続されるLAN、またはWANから、さらにインターネット等の情報ネットワーク上のサーバ等( 図10参照) に接続が行われる。そして上述の制御用CPU5での検知情報の判断に従って、情報ネットワーク上のサーバ等に設けられたマニュアル等が検索され、この検索により読み出された表示データが表示部9に供給されて、検知された障害に応じた記述内容が表示されるようにすることもできる。
【0037】
このようにして、例えば複写機とファクシミリ、プリンタを一体化した複合型電子機器において、表示部9に検知された障害に応じた電子マニュアルが表示される。図2は、本発明が適用される一例としての複合型電子機器の外観図であり、機器の上部に表示部9が設けられている。また、図3は操作パネルの構成を示し、いわゆるテンキーや各種の操作キー等のキー入力部10が配置された中に表示部9が設けられている。またこの表示部9の表面にはタッチパネル等がキー入力部10の一部として設けられる。
【0038】
そして、この表示部9において、上述の電子マニュアルの表示データの表示を行う場合には、例えば前提として、エラーコード、機種情報、サイズ情報が定められる。すなわちエラーコードは、機器に生じる各トラブルに対して付与された値であり、例えば複写機においては、紙詰まり:0001、トナー切れ:0002などが付与されている。
【0039】
また、機種情報は、機種ごとに付与された機種コードであり、メーカー内で用いられる任意の型式番号等が用いられる。なお、以下の説明では、機種コードを「8150」と「4570」とした場合について例示するが、これらは「0001」と「0002」のような任意の数字であってもよい。また、表示部のサイズ情報は、表示部の大きさをもとに付与された表示部コードであり、小型:00、中型:01、大型:02などが付与される。
【0040】
この前提の下で、実施の形態1として、機器がネットワーク対応型の場合の動作は、例えば図4のフローチャートに示すように行われる。
【0041】
すなわち、図4の動作が開始されると、ステップ〔1〕で機器からのエラーコードが取得される。次に、ステップ〔2〕で機器からの機種情報と表示部のサイズ情報が取得される。さらに、ステップ〔3〕では、上述の取得された機種情報及びサイズ情報に従って、ネットワーク上のサーバに設けられる記憶装置内のテーブルから、取得された情報に適合するマニュアル情報が検出される。そして、このステップ〔3〕で検出された表示データが、ステップ〔4〕で機器の表示部9に送信されて動作は終了される。
【0042】
ここで、図4のフローチャートに示すステップ〔3〕におけるマニュアル情報の検出は、以下に述べる2通りの方法で行われる。
【0043】
その第1の方法では、例えばエラーコード0001の「紙詰まり」と、エラーコード0002の「トナー切れ」について、図5のAに示すように機種情報及びサイズ情報に対する表示データアドレスのテーブルが設けられる。
【0044】
このテーブルで、まず「紙詰まり」においては、例えば機種情報及びサイズ情報が「8150・00」のときに、表示データアドレスが「10100」とされる。以下、各々「8150・01」=「10100〜10101」、「8150・02」=「10100〜10102」、「4570・00」=「10100」、「4570・01」=「10100〜10101」とされる。
【0045】
また、「トナー切れ」においては、例えば機種情報及びサイズ情報が「8150・00」のときに、表示データアドレスが「10200」とされる。以下、各々「8150・01」=「10200〜10201」、「8150・02」=「10200〜10202」、「4570・00」=「10200」、「4570・01」=「10200〜10201」とされる。
【0046】
そして、各表示データアドレスには、例えば図5のBに示すような内容の表示データが記憶される。このテーブルでは、例えば表示データアドレスが「10100」のときに、表示データ内容が「エラーコード0001」とされる。以下、各々「10101」=「紙詰まりです」、「10102」=「カバーを開いて紙を取り除いて下さい」、「10200」=「エラーコード0002」、「10201」=「トナー切れです」、「10202」=「トナーを交換してください」とされる。
【0047】
そこで、「紙詰まり」の際には、例えば機種情報:8150、サイズ情報:02の場合には、図5のAのテーブルの「8150・02」が検索され、表示データアドレス「10100〜10102」が検出される。そして、図5のBの対応するアドレスの表示データが検出され、「エラーコード0001 紙詰まりです
カバーを開いて紙を取り除いて下さい」の表示データが検出される。
【0048】
同様に、機種情報及びサイズ情報が「8150・01」の場合には、表示データアドレス「10100〜10101」が検出され、「エラーコード0001 紙詰まりです」が検出される。また、機種情報及びサイズ情報が「8150・00」の場合には、表示データアドレス「10100」が検出され、「エラーコード0001」が検出される。
【0049】
また、例えば機種情報:4570、サイズ情報:01の場合には、図5のAのテーブルの「4570・01」が検索され、表示データアドレス「10100〜10101」が検出される。そして、図5のBの対応するアドレスの表示データが検出され、「エラーコード0001 紙詰まりです」の表示データが検出される。同様に、機種情報及びサイズ情報が「4570・00」の場合には、表示データアドレス「10100」が検出され、「エラーコード0001」が検出される。
【0050】
一方、「トナー切れ」の際には、例えば機種情報:8150、サイズ情報:02の場合には、図5のAのテーブルの「8150・02」が検索され、表示データアドレス「10200〜10202」が検出される。そして、図5のBの対応するアドレスの表示データが検出され、「エラーコード0002 トナー切れです トナーを交換して下さい」の表示データが検出される。
【0051】
同様に、機種情報及びサイズ情報が「8150・01」の場合には、表示データアドレス「10200〜10201」が検出され、「エラーコード0002 トナー切れです」が検出される。また、機種情報及びサイズ情報が「8150・00」の場合には、表示データアドレス「10200」が検出され、「エラーコード0002」が検出される。
【0052】
また、例えば機種情報:4570、サイズ情報:01の場合には、図5のAのテーブルの「4570・01」が検索され、表示データアドレス「10200〜10201」が検出される。そして、図5のBの対応するアドレスの表示データが検出され、「エラーコード0002 トナー切れです」の表示データが検出される。同様に、機種情報及びサイズ情報が「4570・00」の場合には、表示データアドレス「10200」が検出され、「エラーコード0002」が検出される。
【0053】
さらに、第2の方法では、例えばエラーコード0001の「紙詰まり」と、エラーコード0002の「トナー切れ」について、図6のAに示すように機種情報及びサイズ情報に対する表示データアドレスのテーブルが設けられる。
【0054】
このテーブルで、まず「紙詰まり」においては、例えば機種情報及びサイズ情報が「8150・00」のときに、表示データアドレスが「10100,1」とされる。以下、各々「8150・01」=「10100,1〜2」、「8150・02」=「10100,1〜3」、「4570・00」=「10100,1」、「4570・01」=「10100,1〜2」とされる。
【0055】
また、「トナー切れ」においては、例えば機種情報及びサイズ情報が「8150・00」のときに、表示データアドレスが「10200,1」とされる。以下、各々「8150・01」=「10200,1〜2」、「8150・02」=「10200,1〜3」、「4570・00」=「10200,1」、「4570・01」=「10200,1〜2」とされる。
【0056】
そして、各表示データアドレスには、例えば図6のBに示すような内容の表示データが記憶される。このテーブルでは、例えば表示データアドレスが「10100」のときに、表示データ内容が「エラーコード0001(1)紙詰まりです(2)カバーを開いて紙を取り除いて下さい(3)」とされ、表示データアドレスが「10200」のとき、表示データ内容が「エラーコード0002(1)トナー切れです(2)トナーを交換してください(3)」とされる。
【0057】
そこで、「紙詰まり」の際には、例えば機種情報:8150、サイズ情報:02の場合には、図6のAのテーブルの「8150・02」が検索され、表示データアドレス「10100,1〜3」が検出される。そして、図6のBの対応するアドレスの表示データが検出され、「エラーコード0001 紙詰まりです カバーを開いて紙を取り除いて下さい」の表示データが検出される。
【0058】
同様に、機種情報及びサイズ情報が「8150・01」の場合には、表示データアドレス「10100,1〜2」が検出され、「エラーコード0001 紙詰まりです」が検出される。また、機種情報及びサイズ情報が「8150・00」の場合には、表示データアドレス「10100,1」が検出され、「エラーコード0001」が検出される。
【0059】
また、例えば機種情報:4570、サイズ情報:01の場合には、図6のAのテーブルの「4570・01」が検索され、表示データアドレス「10100,1〜2」が検出される。そして、図6のBの対応するアドレスの表示データが検出され、「エラーコード0001 紙詰まりです」の表示データが検出される。同様に、機種情報及びサイズ情報が「4570・00」の場合には、表示データアドレス「10100,1」が検出され、「エラーコード0001」が検出される。
【0060】
一方、「トナー切れ」の際には、例えば機種情報:8150、サイズ情報:02の場合には、図6のAのテーブルの「8150・02」が検索され、表示データアドレス「10200,1〜3」が検出される。そして、図6のBの対応するアドレスの表示データが検出され、「エラーコード0002 トナー切れです トナーを交換して下さい」の表示データが検出される。
【0061】
同様に、機種情報及びサイズ情報が「8150・01」の場合には、表示データアドレス「10200,1〜2」が検出され、「エラーコード0002 トナー切れです」が検出される。また、機種情報及びサイズ情報が「8150・00」の場合には、表示データアドレス「10200,1」が検出され、「エラーコード0002」が検出される。
【0062】
また、例えば機種情報:4570、サイズ情報:01の場合には、図6のAのテーブルの「4570・01」が検索され、表示データアドレス「10200,1〜2」が検出される。そして、図6のBの対応するアドレスの表示データが検出され、「エラーコード0002 トナー切れです」の表示データが検出される。同様に、機種情報及びサイズ情報が「4570・00」の場合には、表示データアドレス「10200,1」が検出され、「エラーコード0002」が検出される。
【0063】
なお、この第2の方法では、表示データアドレスの設定によって、表示データの検出を任意に行うことができる。すなわち、例えば機種情報及びサイズ情報が「8150・00」の場合に、表示データアドレスを「10100,2」とすることにより、「紙詰まりです」の表示データを検出することができる。また、機種情報及びサイズ情報が「8150・01」の場合に、表示データアドレス「10100,2〜3」とすることにより、「紙詰まりです カバーを開いて紙を取り除いて下さい」の表示データを検出することができる。
【0064】
従って、この実施の形態1においては、電子機器に設けられる表示部のサイズを検知し、検知されたサイズに応じてデータを検出し、検出されたデータを表示部に表示することができる。これによって、記憶されるデータの共通化が図れると共に、文章の全部を表示することができなくなってしまうような小さいサイズの表示部に対しても、適当な表示データを検出することによって必要な情報が表示できるようになる。
【0065】
これによって、操作マニュアルを表示部に表示する際に、従来の装置では、表示部のサイズが異なる場合に、共通に用意されたデータを良好に表示することができなかったという問題点が容易に解消される。
【0066】
さらに、実施の形態2として、上述の実施の形態1と同じ前提の下で、内蔵のメモリ装置からマニュアルを検出する場合には、例えば図7に示すようなフローチャートに従って表示データの検出を行うことができる。
【0067】
すなわち、図7のフローチャートにおいて、まずステップ〔11〕で、機器のセットアップ時(初起動時)に、機種情報及びサイズ情報が検知される。なお、この機種情報及びサイズ情報は上述の前提に従ったコードによって検知される。そしてこの検知された機種情報及びサイズ情報により、マニュアルデータの呼び出し領域、または呼び出すマニュアルデータの範囲が設定される。さらに、ステップ〔12〕では、定常運転が行われる。
【0068】
そして、ステップ〔13〕で機器からのエラーコードが取得される。次に、ステップ〔14〕で上述の予め設定されたマニュアルデータ呼び出し領域から、取得されたエラーコードに適合するマニュアル情報が検出される。さらに、ステップ〔14〕で検出された表示データが、ステップ〔15〕で機器の表示部9に送信されて動作は終了される。
【0069】
ここで、図7のフローチャートに示すステップ〔14〕におけるマニュアル情報の検出は、以下に述べる2通りの方法で行われる。なお、以下の説明では、エラーコード0001の「紙詰まり」と、エラーコード0002の「トナー切れ」の場合について説明する。
【0070】
そこで、第1の方法では、まずステップ〔11〕におけるマニュアルデータの呼び出し領域として、メモリ装置の領域が、例えば図8のAに示すように3つの領域1000、2000、3000に分けられる。これらの領域は、上述の表示部のサイズ情報の小型:00、中型:01、大型:02に対応し、各領域にそれぞれのサイズに対応したマニュアルテーブルが設けられる。
【0071】
すなわち、サイズ情報が小型:00に対応する領域1000のマニュアルテーブルでは、図8のBに示すようにエラーコードが「0001」のときに、表示データ内容が「エラーコード0001」とされ、エラーコードが「0002」のときに、表示データ内容が「エラーコード0002」とされる。
【0072】
また、サイズ情報が中型:01に対応する領域2000のマニュアルテーブルでは、図8のCに示すようにエラーコードが「0001」のときに、表示データ内容が「エラーコード0001 紙詰まりです」とされ、エラーコードが「0002」のときに、表示データ内容が「エラーコード0002 トナー切れです」とされる。
【0073】
さらに、サイズ情報が大型:02に対応する領域3000のマニュアルテーブルでは、図8のDに示すようにエラーコードが「0001」のときに、表示データ内容が「エラーコード0001 紙詰まりです カバーを開いて紙を取り除いて下さい」とされ、エラーコードが「0002」のときに、表示データ内容が「エラーコード0002 トナー切れです トナーを交換して下さい」とされる。
【0074】
そして、ステップ〔11〕では、取得されたサイズ情報が、小型:00のときに領域1000が設定され、中型:01のときに領域2000が設定され、大型:02のときに領域3000が設定される。
【0075】
これによって、例えばエラーコードが「0001」のときに、小型の表示部では「エラーコード0001」が表示され、中型の表示部では「エラーコード0001 紙詰まりです」が表示され、大型の表示部では「エラーコード0001 紙詰まりです カバーを開いて紙を取り除いて下さい」が表示される。
【0076】
また、例えばエラーコードが「0002」のときに、小型の表示部では「エラーコード0002」が表示され、中型の表示部では「エラーコード0002 トナー切れです」が表示され、大型の表示部では「エラーコード0002 トナー切れです トナーを交換して下さい」が表示される。
【0077】
従って、この第1の方法において、エラーコードが取得されたときに、そのコードに対応した表示データが検出されて表示部9に表示される。そして、この場合に、機器のセットアップ時にサイズ情報が取得されて、用いられるマニュアルテーブルの領域が予め設定されているので、その都度、機器の表示サイズを検索せずとも、エラーコードが取得されれば表示される表示データを一義的に定めることができる。
【0078】
さらに、第2の方法では、図9に示すように、領域は1つに固定され、その中で、エラーコード0001の「紙詰まり」については、表示データ内容が「エラーコード0001(1)紙詰まりです(2)カバーを開いて紙を取り除いて下さい(3)」とされる。また、エラーコード0002の「トナー切れ」については、表示データ内容が「エラーコード0002(1)トナー切れです(2)トナーを交換して下さい(3)」とされる。
【0079】
そして、ステップ〔11〕における呼び出すマニュアルデータの範囲の設定において、取得されたサイズ情報が、小型:00のときにそれぞれの表示データの(1)までの範囲が設定され、中型:01のときに(2)までの範囲が設定され、大型:02のときに(3)までの範囲が設定される。
【0080】
これによって、例えばエラーコードが「0001」のときに、小型の表示部では「エラーコード0001」が表示され、中型の表示部では「エラーコード0001 紙詰まりです」が表示され、大型の表示部では「エラーコード0001 紙詰まりです カバーを開いて紙を取り除いて下さい」が表示される。
【0081】
また、例えばエラーコードが「0002」のときに、小型の表示部では「エラーコード0002」が表示され、中型の表示部では「エラーコード0002 トナー切れです」が表示され、大型の表示部では「エラーコード0002 トナー切れです トナーを交換して下さい」が表示される。
【0082】
従って、この第2の方法においても、エラーコードが取得されたときに、そのコードに対応した表示データが検出されて表示部9に表示される。そして、この場合に、機器のセットアップ時にサイズ情報が取得されて、用いられるマニュアルテーブルの範囲が予め設定されているので、その都度、機器の表示サイズを検索せずとも、エラーコードが取得されれば表示される表示データを一義的に定めることができる。
【0083】
このようにして、実施の形態2においても、電子機器に設けられる表示部のサイズを検知し、検知されたサイズに応じてデータを検出し、検出されたデータを表示部に表示することができる。すなわち、文章の全部を表示することができなくなってしまうような小さいサイズの表示部に対しては、適当な表示データを検出することによって必要な情報が表示できるようになる。
【0084】
さらに、図10には、本発明の実施の形態3として、情報ネットワークを用いて電子機器のデータ表示システムを構築する場合の構成を示す。すなわち、図10において、複数の機器101、102、103はそれぞれインターネット等の情報ネットワーク200に接続されている。そしてこの情報ネットワーク上にサーバ300が設けられている。
【0085】
また、このサーバには、上述の電子機器のCPU5に対応するデータ検出制御部301が設けられる。そして、この検出制御部301では、例えば各機器101〜103から情報ネットワーク200を通じて送信されるエラーコードと機種・サイズ情報を通信部303で受信し、受信した上記情報に基づいて、例えば上述の図4に示したフローチャートと同様の手順で、ステップ〔1〕〜〔3〕にて、表示データの記憶されたデータベース302の検索が行われる。そして、ステップ〔4〕において、検出された表示データが通信部303により機器に送信されて動作は終了される。
【0086】
従って、この実施の形態3においては、電子機器からはエラーコードと機種・サイズ情報を送信だけで、サーバ側で表示部のサイズに応じたデータが検出されることになり、電子機器側の負担を大幅に軽減することができる。
【0087】
なお、上述の実施の形態1〜3では、表示部9のサイズを大中小の3種類としたが、これは大小の2種類でもよいし、4種類以上であってもよい。
【0088】
また、本発明は、上述の説明に用いた複写機等を一体化した複合型電子機器に限らず、表示手段を有する電子機器の全般について実施することができる。
【0089】
さらに、本発明は、上述の説明した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の精神を逸脱することなく種々の変形が可能である。
【0090】
【発明の効果】
本発明によれば、機器情報を共通化すると共に、表示サイズが異なる場合であっても共通に用意された機器情報をその表示サイズに適合した形で表示するので、電子化された機器情報を容易に管理することができるようになる。
【0091】
また、本発明によれば、表示部のサイズが異なる場合であっても共通に用意された機器情報をその表示サイズに適合した形で表示するので、機器のユーザに対して適当な機器情報を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施様態に用いられる複合型電子機器の構成を示すブロック図である。
【図2】その説明のための装置の外観図である。
【図3】その説明のための表示部の構成図である。
【図4】その実施の形態1の動作の説明のためのフローチャート図である。
【図5】その説明のための図である。
【図6】その説明のための図である。
【図7】その実施の形態2の動作の説明のためのフローチャート図である。
【図8】その説明のための図である。
【図9】その説明のための図である。
【図10】本発明の一実施形態における電子データ表示システムを構成するネットワークの形態を示す模式図である。
【符号の説明】
1…スキャナ部、2…プリンタ部、3…イメージ用バス、4…制御用バス、5…制御用CPU、6…ROM、7…RAM、8…制御装置、9…表示部、10…キー入力部、11…通信モデム、12…ハードディスク装置、13…バッファ装置、14…ネットワークボード、15…I/Oボード、16…障害検知用のセンサ群、17…メモリ装置
Claims (12)
- 表示部を有する電子機器において、
前記表示部のサイズを検知するサイズ検知手段と、
前記サイズ検知手段により検知されたサイズに応じてデータを検出する検出手段を有し、
前記検出手段により検出されたデータを前記表示部に表示することを特徴とする電子機器。 - 請求項1に記載の電子機器において、
情報ネットワークに接続される通信手段をさらに有し、
前記検出されるデータは前記通信手段により前記情報ネットワーク上のサーバから取得することを特徴とする電子機器。 - 請求項1または2に記載の電子機器において、
前記検出手段は、予め用意された長さの異なる複数のデータの中から前記検知された前記表示部のサイズに応じたデータの選択を行うことを特徴とする電子機器。 - 請求項1または2に記載の電子機器において、
前記検出手段は、予め前記データを検出する位置が指示され、該指示に従って前記検知された前記表示部のサイズに応じた検出を行うことを特徴とする電子機器。 - 電子機器に設けられる表示部のサイズを検知するステップと、
前記検知されたサイズに応じてデータを検出するステップと、
前記検出されたデータを前記表示部に表示するステップと
を有することを特徴とする電子機器のデータ表示方法。 - 請求項5に記載の電子機器のデータ表示方法において、
情報ネットワークとの通信ステップをさらに有し、
前記検出されるデータを前記情報ネットワーク上のサーバから取得することを特徴とする電子機器のデータ表示方法。 - 請求項5または6に記載の電子機器のデータ表示方法において、
前記検出するステップは、予め用意された長さの異なる複数のデータの中から前記検知された前記表示部のサイズに応じたデータの選択を行うことを特徴とする電子機器のデータ表示方法。 - 請求項5または6に記載の電子機器のデータ表示方法において、
前記検出するステップは、予め前記データを検出する位置が指示され、該指示に従って前記検知された前記表示部のサイズに応じた検出を行うことを特徴とする電子機器のデータ表示方法。 - 表示部及び情報ネットワークに接続される通信手段を有する電子機器と、前記情報ネットワーク上に設けられるサーバとからなる電子機器のデータ表示システムであって、
前記表示部のサイズを検知するサイズ検知手段と、
前記サイズ検知手段により検知されたサイズに応じてデータを検出する検出手段を有し、
前記検出手段により検出されたデータを前記表示部に表示する
ことを特徴とする電子機器のデータ表示システム。 - 請求項9に記載の電子機器のデータ表示システムにおいて、
前記電子機器には前記サイズ検知手段が設けられ、
前記サーバに前記検知されたサイズに応じてデータを検出する検出手段が設けられる
ことを特徴とする電子機器のデータ表示システム。 - 請求項9または10に記載の電子機器のデータ表示システムにおいて、
前記検出手段は、予め用意された長さの異なる複数のデータの中から前記検知された前記表示部のサイズに応じたデータの選択を行うことを特徴とする電子機器のデータ表示システム。 - 請求項9または10に記載の電子機器のデータ表示システムにおいて、
前記検出手段は、予め前記データを検出する位置が指示され、該指示に従って前記検知された前記表示部のサイズに応じた検出を行うことを特徴とする電子機器のデータ表示システム。
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Applications Claiming Priority (1)
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JP2002306154A JP2004144780A (ja) | 2002-10-21 | 2002-10-21 | 電子機器及び電子機器のデータ表示方法、並びに電子機器のデータ表示システム |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014032518A (ja) * | 2012-08-02 | 2014-02-20 | Ricoh Co Ltd | 表示装置、ネットワークシステム、及びプログラム |
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-
2002
- 2002-10-21 JP JP2002306154A patent/JP2004144780A/ja active Pending
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