JP2004144452A - フレキシブルダクト用テープ材およびそれからなるフレキシブルダクト用テープ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ポリエステル系重合体を芯成分とし、該芯成分より融点が低いポリオレフィン系重合体を鞘成分とする芯鞘型複合長繊維不織布からなり、ヒートシール強力が20N/3cm幅以上であるフレキシブルダクト用テープ材。また、前記テープ材が2〜20cmの幅にスリット成形されているフレキシブルダクト用テープ。
【選択図】 なし
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、気体、液体、粉体等の流体の移送に用いられるフレキシブルダクトを形成するのに好適なテープ材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
超鋼線や合成樹脂製テープ等の材料をスパイラル状に巻き、その内側と外側のそれぞれにテープ状材料をスパイラル状に巻きつけ、その重なり目を接合したフレキシブルダクトは、曲げ変形、引張り変形、収縮変形等の変形に対して柔軟に対応できるので、ダクト同士あるいはダクトとボックスやチャンバー等との接続性や取扱性が容易であることから、空調用等の気体搬送用ダクト、温媒や冷媒等の液体搬送用ダクト、粉粒体輸送用ダクト等として用いられている。フレキシブルダクトの用途によって、内側と外側のテープ状材料の間にガラスウール等で断熱層を設けたり、内側と外側のテープ状材料として異なる材料を用いたりされている。
【0003】
フレキシブルダクトの内側と外側に用いられるテープ状材料としては、織物や不織布等の布帛、合成樹脂フィルム、あるいは前記の布帛に合成樹脂を含浸したり、布帛と合成樹脂フィルムと貼合わせたもの等をスリット成形したものが使用されている。このテープ状材料として不織布を用いる場合には、ポリエステル不織布が用いられている。(例えば、特許文献1、2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−54497号公報
【0005】
【特許文献2】
特開平11−101373号公報
ポリエステル不織布は、通気性があり、適度の耐熱性と寸法安定性を有していてフレキシブルダクトに用いるのに適した特性を有している。しかし、他の材料を用いる場合と同様に、スパイラル状に巻きつけた重なり目を接合するには、ミシン縫製や接着剤等で接着する方法が用いられている。いずれの接合方法も手間と時間面で作業性が悪いという欠点を有している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記のごとき現状を鑑みてなされたものであり、良好なヒートシール性を有し、接合の際の加工性に優れていて、フレキシブルダクトを形成するのに好適な材料を提供することを課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を解決するものであり、ポリエステル系重合体を芯成分とし、該芯成分より融点が低いポリオレフィン系重合体を鞘成分とする芯鞘型複合長繊維不織布からなり、ヒートシール強力が20N/3cm幅以上であることを特徴とするフレキシブルダクト用テープ材を要旨とするものである。
【0008】
前記テープ材が2〜20cmの幅にスリット成形されているフレキシブルダクト用テープを要旨とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について具体的に説明する。
【0010】
本発明のフレキシブルダクト用テープ材は、高融点重合体成分と低融点重合体成分からなる複合長繊維で構成されてなる長繊維不織布からなり、この不織布は、高融点重合体成分を芯成分とし、高融点重合体成分の周辺に鞘成分として低融点重合体を配した芯鞘型複合繊維からなるものである。芯鞘型複合繊維の芯成分としては、ポリエステル系重合体が用いられ、鞘成分としては、芯成分のポリエステルより融点が低いポリオレフィン系重合体が用いられている。
【0011】
鞘成分として用いられるポリオレフィン系重合体としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンを主体とする共重合体、ポリプロピレンを主体とする共重合体、あるいはこれらの重合体のブレンド等が挙げられる。ポリエチレンとしては、高密度ポリエチレン(融点125〜135℃)、中密度ポリエチレン(融点100〜120℃)、線状低密度ポリエチレン(融点125〜128℃)、低密度ポリエチレン(融点80〜100℃)等が挙げられる。またポリエチレンにおいては、ASTM−D−1238(E)に記載の方法で測定したメルトインデックスが10〜80g/10分であるポリエチレンであるのが好ましい。メルトインデックスが10g/10分未満のポリエチレンであると、紡糸の際に、溶融温度を高くしなければ、高速で溶融紡糸することが困難であり、高温下における紡糸では原料ポリマーの熱分解を促進させ、紡糸口金面に汚れが付着しやすく、操業性が損なわれる。一方、メルトインデックスが80g/10分を超えるポリエチレンであると、溶融粘度が低過ぎるため、紡糸工程で十分に冷却されにくく繊維同士が密着したり、繊維強度が劣るものとなる。
【0012】
ポリプロピレンにおいては、ASTM−D−1238(L)に記載の方法で測定したメルトフローレートが20〜70g/10分であるポリプロピレンであるのが好ましい。メルトフローレートが20g/10分未満のポリプロピレンであると溶融粘度が高過ぎて高速製糸性が得られず、70g/10分を超えるポリプロピレンであると溶融粘度が低過ぎて、ヌメリ感が発生したり、繊維同士の密着を生じやすくなり好ましくない。
【0013】
芯成分としてのポリエステル系重合体としては、芳香族ポリエステル系重合体や脂肪族ポリエステル系重合体を用いることができる。芳香族ポリエステル系重合体としては、テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸またはこれらのエステル類を酸成分とし、かつエチレングリコール、ジエチレングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、シクロヘキサン−1,4−ジメタノール等のジオール化合物をグリコール成分とするホモポリエステル重合体又はポリエステル共重合体を用いることができる。なお、これらの芳香族ポリエステル系重合体には、パラオキシ安息香酸、ポリアルキレングリコール、ペンタエリスリトール、ビスフェノールA等が添加または共重合されていてもよい。
【0014】
また、脂肪族ポリエステル系重合体としては、α−ヒドロキシ酸や乳酸を重合させてなるポリグリコール酸やポリ乳酸、またはこれらの共重合体を用いることができる。また、ポリ(ε−カプロラクトン)やポリ(β−プロピオラクトン)等のポリ(ω−ヒドロキシルアルカノエート)も用いることができる。更に、ポリ−3−ヒドロキシプロピオネート、ポリ−3−ヒドロキシブチレート、ポリ−3−ヒドロキシカプロレート、ポリ−3−ヒドロキシヘプタノエート、ポリ−3−ヒドロキシオクタノエート等のポリ(β−ヒドロキシアルカノエート)、またはこれらにポリ−3−ヒドロキシバリレートやポリ−4−ヒドロキシブチレート等を構成するモノマー成分を共重合させたものを用いてもよい。
【0015】
さらには、アジピン酸やセバチン酸等の脂肪族ジカルボン酸又はこれらのエステル成分を酸成分とし、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、シクロヘキサン−1,4−ジメタノール等のジオール化合物をグリコール成分とする重合体又は共重合体を用いてもよい。具体的には、ポリエチレンオキサレート、ポリエチレンサクシネート、ポリエチレンアジペート、ポリエチレンアゼレート、ポリブチレンオキサレート、ポリブチレンサクシネート、ポリブチレンアジペート、ポリブチレンセバケート、ポリヘキサメチレンセバケート、ポリネオペンチルオキサレート又はこれらの共重合体を用いることができる。
【0016】
上記した芯成分、鞘成分としての重合体成分中には、必要に応じて艶消し剤、顔料、防炎剤、難燃剤、消臭剤、光安定剤、熱安定剤、酸化防止剤、結晶化促進剤等の各種添加剤を本発明の効果を損なわない範囲で添加しても良い。
【0017】
芯成分を形成するポリエステル系重合体と鞘成分を形成するポリオレフィン系重合体との融点差は、30℃以上であることが好ましく、より好ましくは50℃以上である。両者に融点差を設けることにより、熱処理を施した際に、芯成分は熱の影響を受けずに繊維形態を維持して機械的強度を保持したまま、鞘成分のみが接着成分として作用する温度域での加工が可能なため、比較的加工温度幅を広く設定することができ、ヒートシール加工性と機械的強度、さらには柔軟性をも両立させることが可能である。
【0018】
本発明における長繊維不織布を形成する複合長繊維は、その単糸繊度が1〜20デシテックスの範囲のものであるのが好ましく、複合長繊維の断面形状としては、ポリオレフィン系重合体が複合長繊維の外周に露出した形状の芯鞘型複合繊維であれば、中空部分を形成していても、芯成分が偏在していてもあるいは断面形状が丸断面でなくてもよい。例えば、多角的形状、ないしは繊維断面が縦横比を有する扁平断面であっても、機械的性能において本発明の効果を損なわない範囲で適宜選択が可能である。また、本発明における複合長繊維の芯成分と鞘成分の構成比率は、10:90〜90:10の範囲で適宜選択可能である。
【0019】
本発明のフレキシブルダクト用テープ材を構成する長繊維不織布は、公知のスパンボンド法により製造することができる。すなわち、ポリエステル系重合体が芯成分を形成し、ポリオレフィン系重合体が鞘成分を形成するように芯鞘複合口金装置を使用して複合紡糸し、紡出された複合繊維を吹付装置で冷却固化した後、エアーサッカーで牽引し、開繊器によって開繊して、移動するコンベアーネット上に堆積させて長繊維ウェブを形成させ、エンボス加工機で点圧着して長繊維不織布とする。この製造法における不織布の形態を保持させるためのエンボス加工機としては、熱エンボス加工機や超音波溶着機等を使用することができる。
【0020】
熱エンボス加工機を用いる場合の加工温度は、複合繊維の鞘成分の融点より低く、軟化点より高い温度とするのが好ましい。融点以下であってもこのような温度であると彫刻ロールの圧着ポイントで圧力が付与されることにより、確実に融着した状態が得られる。また点圧着の模様は、強力、柔軟性、風合い等の不織布の特性に及ぼす影響が大きいが、本発明の不織布における圧着面積率としては、3〜50%であるのが好ましい。圧着面積率が3%未満であると、風合いはソフトであるが、強力が不充分なものとなり、50%を超えると強力は高くなるが、硬い不織布となってしまい好ましくない。
【0021】
エンボス加工機として超音波溶着機を用いる場合には、彫刻ロールと超音波溶着機構を持った支持体との間に前記のウェブを通布し、20kHz程度の超音波を発振させて点圧着させる。この場合の線圧としては、5〜20N/cm程度とするのが好ましい。この超音波溶着により点圧着した不織布は、点圧着部分以外の繊維がほとんど熱の影響を受けないので風合いが硬くならず、本発明のフレキシブルダクト用テープ材としてより好適な不織布が得られる。
【0022】
本発明のフレキシブルダクト用テープ材の目付は、特に制限はないが、柔軟性、ドレープ性の観点から10〜200g/m2であるのが好ましく、さらには30〜150g/m2の範囲にあるのが好ましい。
【0023】
本発明のフレキシブルダクト用テープ材は、20N/3cm幅以上のヒートシール強力を有する。
【0024】
本発明においてヒートシール強力は、JIS L 1086に準じ、以下の方法により測定する。すなわち、長さ10cm、幅3cmの試料片を2枚重ね合わせ、端部より2cmの部分を試料片の幅方向に平行にヒートシールしたもの5個を試料として用意する。ヒートシールは、テープ材の構成繊維において接着成分となる重合体(鞘成分)の融点(融点がないものについては軟化点を融点とみなす。)をTm℃としたときに(Tm+10)℃に設定した表面がポリテトラフルオロエチレンでコートされた上下1対の圧接バー(幅1cm 長さ30cm)を有する熱プレス機にて、面圧98N/cm2、1秒間でヒートシールする。次いで、定速伸長型引張試験機(東洋ボールトウィン社製 テンシロン UTM−4−100)を用い、つかみ間隔7cmで、チャック間に接着部が中央になるようにサンプルをセットし引張速度5cm/分として剥離させ、剥離するときに示す極大値の大きいものより3個、極小値の小さいものより3個をとり、合計6個の平均値をヒートシール強力とした。
【0025】
このようなヒートシール性能を有していると、重ね合わせ部の接合にヒートシーラーを用いた熱圧着接合を採用することができ、接合部の剥離を防止することができる。そして、本発明においては、芯鞘型複合長繊維を採用しているため、ヒートシール部において、芯成分は熱の影響を受けず、繊維形態を維持して機械的強度を保持したまま、鞘成分のみが接着成分として作用するため、優れたヒートシール強力を有することとなる。
【0026】
本発明のフレキシブルダクト用テープ材は、縦方向の強力が100N/5cm幅以上であり、横方向の強力が50N/5cm幅以上であるのが好ましい。また、縦方向の引裂強力が10N以上であるのが好ましい。
【0027】
本発明におけるフレキシブルダクト用テープ材は、樹脂フィルムと積層し積層体として用いることもできる。樹脂フィルムとの貼り合わせ工程を熱圧着で行う場合、本発明のフレキシブルダクト用テープ材を用いれば、芯成分は機械的強度を保持したまま鞘成分のみが接着成分として作用する温度域での加工が可能なため、比較的加工温度幅を広く設定することができ、ヒートシール加工性と機械的強度、さらには柔軟性をも両立させることが可能である。積層体にする場合のフィルムの材料については特に制限はなく、ポリオレフィン系延伸フィルム、ポリエステル系フィルム、ポリアミド系フイルム、ポリウレタン系フィルム、ポリエーテルブロックアミド共重合体フィルム等が挙げられる。フィルム厚さについても特に制限はないが、柔軟性の観点から50μm以下のものが好ましい。
【0028】
本発明のフレキシブルダクト用テープ材は、2〜20cmの幅のテープ状にスリット成形し、フレキシブルダクト用テープとして用いる。本発明のフレキシブルダクト用テープを用いてフレキシブルダクトを作成する場合に、まず、超鋼線等がスパイラル状形態としたもの(フレキシブルダクトの骨格となるもの)に前記テープをスパイラル状に巻く。テープとテープの重なり部分の接合には、ミシン縫製やカシメの方法を採用してもよいが、本発明のテープの特性を生かすためには、ヒートシーラーによる熱接着法によって接合するのが好ましい。熱接着法を採用することによって接合の作業性を大幅に向上させることができる。
【0029】
【実施例】
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。なお、実施例における各物性値は、下記の方法にて測定した値である。
(1)融点(℃)
パーキンエルマー社製の示差走査熱量計DSC−7型を用い、昇温速度20℃/分で測定した。
(2)目付(g/m2)
標準状態の試料から縦10cm×横10cmの試料片各10点を作成し、各試料片の質量(g)を秤量し、得られた値の平均値を1m2当たりに換算して目付(g/m2)とした。
(3)引張強力(N/5cm幅)
JIS L1096に記載のストリップ法に準じて測定した。すなわち、試料長15cm、試料幅5cmの試料片を10点作成し、定速伸長型引張試験機(東洋ボールドウイン社製テンシロンUTM−4−1−100)を用いて、掴み間隔を10cmとし、引張速度10cm/分で伸長し、切断荷重値の平均値を引張強力(N/5cm幅)とした。
(4)引裂強力(N)
5.0cm×25.0cmの試料片を10点作成し、JIS L1906に記載のシングルタング法に準じて測定し、その平均値を引裂強力とした。
【0030】
実施例1
融点が258℃で、固有粘度(フエノールと四塩化エタンの等重量混合溶媒を用い,濃度0.5g/100ml、温度20℃で測定した値)が0.70のポリエチレンテレフタレートを芯成分とし、密度が0.96g/cm3、ASTM−D−1238(E)法で測定したメルトインデックスが25g/10分、融点が130℃である高密度ポリエチレンを鞘成分とする2成分芯鞘構造で、単糸繊度が3.0デシテックス、芯成分に対する鞘成分の質量比が1.0であるフィラメントを紡糸し、直ちに空気圧で延伸し、開繊した後、移動するコンベアーネット上に体積しウェブ化した。このウェブを120℃に加熱した彫刻ロールと、同じく120℃に加熱したフラットロールからなるエンボス装置により部分的に熱圧接し、目付が50g/m2である長繊維不織布からなるフレキシブルダクト用テープ材を得た。なおエンボス装置の彫刻ロールとしては、圧着部の個数22個/cm2、1個の圧着部の面積0.7mm2、圧着面積率15%のロールを用い、熱圧着時の線圧は600N/cmとした。
【0031】
比較例1
実施例1において、鞘成分として、ポリエチレンに代えて、エチレンテレフタレート単位にイソフタル酸を共重合してなる共重合ポリエステル(融点230℃)を用いたこと、エンボス装置のロール温度を210℃に設定したこと以外は、実施例1と同様にしてフレキシブルダクト用テープ材を得た。
【0032】
得られた実施例1、比較例1の不織布の性能を併せて表1に示す。また、得られたテープ材を用いて下記の方法により加工性を評価した。この結果も表1に示した。
【0033】
(加工性)
テープ材より幅4cmの幅にスリット成形したフレキシブルダクト用テープを得、これを用いてフレキシブルダクトを作成する際の作業性(巻きやすさ、テープの重なり部のヒートシールによる接合性等)の良好な場合を〇、劣る場合を×にて評価した。
【0034】
【表1】
【0035】
表1から明らかなように、実施例1で得られたテープ材は、機械的物性、ヒートシール性共に優れたものであり、フレキシブルダクトを作成する際には、鞘成分がポリエチレンにて構成されているため、伸度が高く、螺旋状に容易に巻くことができ、加工性にも優れていた。一方、鞘部に共重合ポリエステルを配した芯鞘型長繊維からなる比較例1は、硬いために、フレキシブルダクトを作成する際の作業性には劣るものであった。
【0036】
【発明の効果】
本発明のフレキシブルダクト用テープ材によれば、ヒートシール特性に優れているので、接合の際の作業性が良好であり、気体、液体、粉粒体等の流体移送用のフレキシブルダクトを形成するのに好適なフレキシブルダクト用テープを提供することができる。
Claims (2)
- ポリエステル系重合体を芯成分とし、該芯成分より融点が低いポリオレフィン系重合体を鞘成分とする芯鞘型複合長繊維不織布からなり、ヒートシール強力が20N/3cm幅以上であることを特徴とするフレキシブルダクト用テープ材。
- 請求項1記載のテープ材が2〜20cmの幅にスリット成形されていることを特徴とするフレキシブルダクト用テープ。
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JP2002312625A JP4263897B2 (ja) | 2002-10-28 | 2002-10-28 | フレキシブルダクト用テープ材およびそれからなるフレキシブルダクト用テープ |
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JP2010018894A (ja) * | 2008-07-08 | 2010-01-28 | Unitika Ltd | タフテッドカーペット用一次基布 |
JP2014129838A (ja) * | 2012-12-28 | 2014-07-10 | Kuraray Plastics Co Ltd | 可撓性管材、その製造方法、および可撓性管材からなる吸音管材 |
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2002
- 2002-10-28 JP JP2002312625A patent/JP4263897B2/ja not_active Expired - Lifetime
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