JP2004144435A - 低NOxバーナ及び低NOxバーナの燃焼方法 - Google Patents

低NOxバーナ及び低NOxバーナの燃焼方法 Download PDF

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Kazuo Kaiya
海谷 和男
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  • Pre-Mixing And Non-Premixing Gas Burner (AREA)

Abstract

【課題】バーナの構造で低NOx化を図り、火炎形状を自由に変えられる低NOxバーナを提供する。
【解決手段】低NOxバーナ100の中心に、先端に保炎板9を供える空気管1を配する。空気管1の外周に、ガスマニホールド3、予混合気マニホールド5、二次空気マニホールド7の順に配置し、ガスマニホールド3から噴出する一次ガス53と空気管1から噴出する一次空気55が混合され、二次空気マニホールド7の下流部の二次空気ノズル15先端付近に分割火炎41を形成する。また予混合気マニホールド5から噴出される予混合気51は保炎板9上に薄膜火炎43を形成する。燃焼ガス再循環流69、71を利用する両火炎により低NOx化を図る。また、ガスノズルと空気ノズルの配置を変えて、所望の火炎を得る。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、低NOxバーナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ボイラは、最も厳しいNOx排出濃度規制が課せられている燃焼機器である。例えば、東京都の低NOx認定基準は、NOxの排出濃度が60ppm(O=0%換算値)以下である。
【0003】
NOxの低減を図る技術には、(1)濃淡燃焼、(2)燃料又は酸化剤の多段燃焼、(3)予混合希薄燃焼、(4)燃焼排ガスの再循環、(5)蒸気又は水噴霧などの技術がある。
【0004】
また、ボイラに使用するバーナの構造を工夫することにより、NOxの排出濃度を低減する方法が提案されている(特許文献1参照。)。例えば図6を用いて説明する。
【0005】
図6に予混合燃焼式の低NOxバーナを示す。ボイラ等の炉壁119には、円筒型の予混合気室101が形成される。予混合気室101には、給気ブロアから送られる空気とガスがミキサ(図示していない)で混合され、混合気117として導入される。
【0006】
予混合気室101の燃焼室側には、一次ノズル103が複数個、円形同一面に等間隔で配列される。一次ノズル103の内部は予混合気室101の内部と連通している。また、一次ノズル103の円形同一面配列の中央位置には、円筒状の保炎パイプ107が設けられ、保炎パイプ107の先端は一次ノズル103の先端よりも長く突出されている。保炎パイプ107の内部は予混合気室101の内部と連通している。
【0007】
この保炎パイプ107の先端付近の外周に、一次ノズル103から軸方向に噴出される1次予混合気109に対し、直角に対面交差するように2次予混合気111を噴出する複数の二次ノズル105が開口されている。
【0008】
一次ノズル103から軸方向に噴出される1次予混合気109は、燃焼室内の燃焼ガスを誘引して巻き込みながら進行したあと、二次ノズル105の開口位置に到達すると、この二次ノズル105から半径方向に噴出する2次予混合気111と対面衝突することで、保炎パイプ107の先端領域に大きな燃焼ガス再循環(EGR)113が発生する。この燃焼ガス再循環(EGR)113の流れが着火源となり、火炎115を形成する。即ち、一次ノズル103から噴出する1次予混合気109に対して十分な着火エネルギーを与えることができ、バーナの継続的な燃焼を可能にする。また、排気を再循環させることで排気成分中のNOxの低減を図ることができる。
【0009】
尚、燃焼ガス再循環(EGR: Exhaust Gas Recirculation)とは、燃焼生成物が、再び給気方向に戻ることによって形成され再循環することであり、燃焼排気成分中のNOxの低減を図るべく形成することを目的とする。即ち、EGRは、燃焼ガスの一部を再び空気等と混合し燃焼室内の残存酸素濃度が抑制され、緩慢な燃焼反応の進行により燃焼温度が低下する。従って、高温燃焼時に生成される窒素酸化物(NOx)を減少させることができる。
【0010】
また、ノズルの構造を工夫して逆火現象等を抑え低NOx化を図るバーナがある(例えば特許文献2参照。)。
【0011】
【特許文献1】
特開2001−182908号公報
【特許文献2】
特開2002−181308号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のバーナは、保炎機構がなく、上述の燃焼ガス再循環(EGR)113の流れを着火源としていることから、燃焼が非常に不安定である。そのため、炉負荷が高く、炉内圧の高い最近の小型貫流ボイラ等に適用すると、振動燃焼や逆火等が起こり、実用には供しないことが分かっている。尚、振動燃焼とは、燃焼器が共鳴を起こして不安定になることであり、逆火等とは、燃焼反応に供するガスの噴出速度と火炎の伝播速度のバランスが崩れ、ガスノズル等の中に炎が引き込まれる現象、及び火炎がリフトする現象等を含んでいる。
【0013】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、バーナの構造で低NOx化を図り、火炎形状を自由に変えられる低NOxバーナを提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するための第1の発明は、パイロット空気孔を配置した保炎板と、前記保炎板を端部に備え、一次空気孔を備えた空気管と、前記空気管の外周に配置され、前記一次空気孔の上流に前記一次空気孔とほぼ垂直に向き合うように一次ガスノズルが設けられるガスマニホールドと、前記ガスマニホールドの外周に設置される予混合気マニホールドであって、予混合気孔が設けられ、上流側には前記ガスマニホールド外周から噴出されるガスと、導入される空気流とがほぼ垂直に向き合うように、前記ガスマニホールドと導通する二次ガスノズルが設けられる予混合気マニホールドと、二次空気ノズルを有し、前記予混合気マニホールドの外周に設置される二次空気マニホールドとを、具備することを特徴とする低NOxバーナである。
【0015】
前記ガスマニホールドの端部に配置される前記一次ガスノズルは、前記保炎板の外径より小さい同心円上に配置される。
前記予混合気マニホールドの端部に配置される前記予混合気孔は、前記一次ガスノズルと同一面に設けられ、前記保炎板の外径より大きい同心円上に配置される。
前記二次空気マニホールドに接続される前記二次空気ノズルは、前記二次空気マニホールドとの接続口が前記予混合気孔と同一面に位置し、前記二次空気ノズルの先端部の二次空気孔が前記保炎板の位置とほぼ同じ長さになるように調整される。
前記二次空気孔と、前記予混合気孔とは、前記保炎板の正面を中心とした放射状同位置にそれぞれ同心円上に配置される場合がある。
前記一次ガスノズルと、前記一次空気孔とは、前記保炎板の正面を中心とした放射状同位置にそれぞれ同心円上に配置される場合がある。
前記二次空気孔と、前記予混合気孔とは、前記保炎板の正面を中心とした放射状交互の位置にそれぞれ同心円上に配置される場合がある。
前記一次ガスノズルと、前記一次空気孔とは、前記保炎板の正面を中心とした放射状交互の位置にそれぞれ同心円上に配置される場合がある。
前記一次ガスノズルから噴出される一次ガスと、前記一次空気孔から噴出される一次空気との混合気が、前記二次空気ノズルから噴出される二次空気噴流により吸引される炉内の燃焼ガスと混合し、前記二次空気ノズル上に、分割火炎を形成する。
前記予混合気孔から噴出する混合気は、前記保炎板下流に形成される再循環流が着火源となり、前記保炎板上に薄膜火炎を形成する。
【0016】
第1の発明の低NOxバーナは、空気管の先端にパイロット空気孔を有する保炎板を配し、先端付近に一次空気孔を備える。空気管の外周には、一次ガスノズルを有するガスマニホールドを配する。ガスマニホールドの外周には、予混合気孔を有する予混合気マニホールドを配する。予混合気マニホールドの外周には、二次空気ノズルを有する二次空気マニホールドを配する。一次ガスノズルから噴出される一次ガスと、一次空気孔から噴出される一次空気との混合気が、二次空気ノズルから噴出される二次空気噴流により吸引される炉内の燃焼ガスと混合し、二次空気ノズル上に、分割火炎を形成する。また、予混合気孔から噴出する混合気は、保炎板下流に形成される再循環流が着火源となり、保炎板上に薄膜火炎を形成する。
【0017】
燃焼ガス再循環の流れを着火源とする分割火炎、及び薄膜火炎を形成することで、NOxの低減を図り、また保炎板上に安定したパイロット炎を形成し、燃焼の安定化を図る。また、ガス噴出孔と空気噴出孔の配置を変えることで火炎の形状を自由に変える。
【0018】
第2の発明は、第1の発明の低NOxバーナを用いた、低NOxバーナの燃焼方法であって、前記一次ガスノズルから噴出される一次ガスと、前記一次空気孔から噴出される一次空気との混合気が、前記二次空気ノズルから噴出される二次空気噴流により吸引される炉内の燃焼ガスと混合し、前記二次空気ノズル上に分割火炎を形成し、前記予混合気孔から噴出する混合気は、前記保炎板下流に形成される再循環流が着火源となり、前記保炎板上に薄膜火炎を形成することを特徴とする低NOxバーナの燃焼方法である。
【0019】
二次空気孔と予混合気孔との位置関係、及び一次ガスノズルと一次空気孔との位置関係を変更することにより、火炎形状を調整する。
また、二次空気孔、予混合気孔、一次ガスノズル、及び一次空気孔の配置バランスを変更することにより、火炎形状を調整する。
【0020】
第2の発明による低NOxバーナの燃焼方法は、第1の発明の低NOxバーナにおいて、二次空気ノズル上に形成する分割火炎と、保炎板上に形成する薄膜火炎とを組み合わせる燃焼方法である。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る低NOxバーナ100の構成を示す側面図である。また、図2から図5は、低NOxバーナ100の正面図である。図1の側面図、及び図2の正面図を説明する。
【0022】
本実施の形態に係る低NOxバーナ100は、まずボイラ等の炉壁11の中央位置に円筒形状の空気管1を備える。大まかな構造として、この空気管1の外周に、ガスマニホールド3、予混合気マニホールド5、二次空気マニホールド7を順に配置する。順に詳細に説明を行う。
【0023】
空気管1の燃焼側先端には、円盤状の保炎板9が配置される。保炎板9中央部には、複数のパイロット空気孔31が配置される。パイロット空気孔31は、例えば図2に示す例では同心円上に4個配置される。個数及び配置は図2の例に限らず好適に選択される。
【0024】
また、空気管1の燃焼側の先端部に近い外周に沿って、周状に複数の一次空気孔21を開口し配置する。空気管1の上流側からは空気65が導入され、一次空気孔21から一次空気55として噴出される。尚、一次空気孔21からの一次空気55噴出方向は、後述する一次ガスノズル23からの一次ガス53噴出方向と垂直に交差する。
【0025】
空気管1の外周には、ガスマニホールド3を配置する。前述の空気管1の一次空気孔21よりも上流に位置する、燃焼側先端部には、軸方向に噴出するように複数の一次ガスノズル23が設けられる。図2の例では、6個の一次ガスノズル23が同心円上に均等に配置され、同様に同心円上に6個が均等配置される空気管1の一次空気孔21との位置関係は、放射同一線上にある。
【0026】
更に、ガスマニホールド3の、上流側に近い位置の外周に沿って、周状に二次ガスノズル25が配置される。二次ガスノズル25は、ガスマニホールド3の外周上に複数個同心円上に設けられる。また、二次ガスノズル25は、ガスマニホールド3の外周に配置される予混合気マニホールド5に連通しており、ガスマニホールド3に供給されるガス63を予混合気マニホールド5の内部に噴出する。
【0027】
ガスマニホールド3の外周には、予混合気マニホールド5が配置される。予混合気マニホールド5の燃焼側先端は、ガスマニホールド3の燃焼側先端と同一面内にあり、該燃焼側先端部には軸方向に予混合気51を噴出する複数の予混合気孔27が設けられている。予混合気孔27は、例えば図2のように同心円上に6個、均等に配置される。
【0028】
また、予混合気マニホールド5の上流側に近い位置の外周に沿って、ガスマニホールド3と連通する二次ガスノズル25から、ガス67が供給される。ガス67は上流側の導風口61から導入される空気と混合され予混合気51として予混合気孔27から噴出される。
【0029】
予混合気マニホールド5の外周には、二次空気マニホールド7が配置される。二次空気マニホールド7の燃焼側には二次空気ノズル15が接続される。この二次空気ノズル15の二次空気ノズル接続口13は、予混合気マニホールド5の燃焼側先端、及びガスマニホールド3の燃焼側先端と同一面に配置される。また、二次空気ノズル15は、先端に二次空気孔29を備え、二次空気ノズル15の先端は、保炎板9の位置とほぼ同位置に達する。二次空気マニホールド7の上流から導入される空気は、この二次空気ノズル15の二次空気孔29から、二次空気57として噴出される。
【0030】
二次空気孔29は、例えば図2のように同心円上に6個均等に配置され、前述の予混合気孔27との位置関係は、放射同一線上にある。
【0031】
次に、図1、図2を用いて、低NOxバーナ100の燃焼動作について説明する。
【0032】
低NOxバーナ100の上流側からは、空気管1、予混合気マニホールド5、二次空気マニホールド7に、それぞれ空気65が同一の給気ブロアを用いて導入される。空気管1の一次空気孔21からは空気管1の軸方向とは垂直方向に一次空気55が噴出される。また、二次空気マニホールド7先端部の二次空気孔29からは軸方向に二次空気57が噴出される。
【0033】
また、ガスマニホールド3にはガス63が供給され、一次ガスノズル23から、軸方向に一次ガス53が噴出される。また、ガスマニホールド3の二次ガスノズル25から予混合気マニホールド5に噴出されるガス67は、予混合気マニホールド5上流側の導風口61から流入する空気65と混合し、予混合気孔27から予混合気51として軸方向に噴出される。
【0034】
一次ガス53と、一次空気55とは直角にぶつかり、その混合気は二次空気ノズル15まで到達する。さらに二次空気57噴流により吸引される炉内の燃焼ガス再循環流69と混合し、二次空気ノズル15の先端部に、分割火炎41を形成する。即ち、炉内の燃焼ガスと混合後に燃焼することにより、燃焼ガス中の残存酸素濃度が低下してNOxの排出濃度を低減させることができる。
【0035】
また、予混合気孔27から噴出した予混合気51は、保炎板9の下流に形成される燃焼ガス再循環流71が着火源となり、保炎板9上に薄膜火炎43を形成する。同じく予混合気51は、炉内燃焼ガスとの混合後に燃焼することにより、燃焼ガス中の残存酸素濃度が低下してNOxの排出濃度を低減させることができる。
【0036】
上記薄膜火炎43と、二次空気ノズル15の先端部に形成される分割火炎41、及び空気噴流による炉内の燃焼ガスの巻き込みにより、低NOx化が図られる。
【0037】
また、パイロット空気孔31には、安定したパイロット炎45が形成され、燃焼の安定化に寄与する。即ち、パイロット空気孔31は、火炎のリフトを防止し安定したパイロット炎45を形成する。
【0038】
本実施の形態によれば、炉内の燃焼ガス再循環流69を着火源とした分割火炎41と、燃焼ガス再循環流71を着火源とした薄膜火炎43とを組み合わせた燃焼構造により、低NOx化を実現する。また、炉負荷が高く、炉内圧の高い(炉内圧4kPa)炉においても、燃焼反応に供するガスの噴出速度と、火炎の伝播速度のバランスがとれているため逆火は見られずに、安定した燃焼が得られる。従って、高負荷型小型貫流ボイラへの適用が可能となる。
【0039】
また、安定したパイロット炎45を形成すること等により、燃焼の安定化を図り振動燃焼等を抑えることができる。
【0040】
また、本実施の形態に係る低NOxバーナ100のNOx排出濃度は、50ppm(O=0%換算値)程度を実現することができる。また、後述するように、二次空気ノズル15等の配置を工夫することで、更にNOx排出濃度を低減することが可能になる。
【0041】
次に、図2から図5は、一次空気孔21、一次ガスノズル23、予混合気孔27、二次空気孔29等の配置例の正面図を示したものである。それぞれの側面図は図1と同じである。
【0042】
図2、図4は、ガス噴出と空気噴出の位置が同位置(放射同一線上にある)の場合を示す。図3、図5は、ガス噴出と空気噴出の位置が交互配置の場合を示す。また、図2、図3は、ガス噴出と空気噴出が均等に配置されており、図4、図5では偏った配置になっている。
【0043】
図2及び図4のように、ガス噴出と空気噴出の位置が同位置(放射同一線上)であるとき、即ち一次空気孔21と一次ガスノズル23とが同位置、及び予混合気孔27と二次空気孔29とが同位置にあるとき、ガスと空気との混合が促進されるので、火炎のパターンは短炎になる。
【0044】
図3及び図5のように、ガス噴出と空気噴出の位置が交互位置であるとき、即ち一次空気孔21と一次ガスノズル23とが交互位置、及び予混合気孔27と二次空気孔29とが交互位置にあるとき、ガス流路と空気流路の位置がずれているため、ガスと空気の混合が促進されず、火炎のパターンは長炎となる。
【0045】
図4及び図5は、ガスノズルと空気ノズルは偏って配置(バイアス配置)されている。例えば燃焼ガスの流れに偏流がある場合、ガスノズルと空気ノズルをバイアス配置することにより、ショートパスを防止する効果がある。ショートパスとは、燃焼室内で完全燃焼する前に燃焼ガスが排気されてしまうことである。
【0046】
ガスノズルと空気ノズルが偏って配置されている場合、ガスノズル数の多い側は長炎になり、ガスノズル数の少ない側は短炎となって、自己排ガス再循環が効果的に行われる。
【0047】
このように、ガスノズルと空気ノズルの配置を変えることにより、燃焼炎のフレームパターンを自由に変化させ、NOx低減の最適化をはかることができる。また、燃焼ガスの流れに偏りがある場合には、ガスノズルと空気ノズルを偏って配置(バイアス配置)することにより、燃焼の安定化(ショートパスを防ぐ)等の効果が大きい。
【0048】
また、空気管1、予混合気マニホールド5、二次空気マニホールド7に導入する空気65の供給量をそれぞれ調整し、ガスマニホールド3へ供給するガス63の供給量を調整することにより、分割火炎41及び薄膜火炎43の最適な火炎の組み合わせを形成することができる。と同時に、NOx低減の最適化をはかることができる。
【0049】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように本発明によれば、バーナの構造で低NOx化を図り、火炎形状を自由に変えられる低NOxバーナを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る低NOxバーナ100の構成を示す側面図
【図2】低NOxバーナ100の正面図(ガスノズル・空気孔は同位置、均等)
【図3】低NOxバーナ100の正面図(ガスノズル・空気孔は交互位置、均等)
【図4】低NOxバーナ100の正面図(ガスノズル・空気孔は同位置)
【図5】低NOxバーナ100の正面図(ガスノズル・空気孔は交互位置)
【図6】従来の低NOxバーナ200の構成を示す図
【符号の説明】
1・・・ 空気管
3・・・ ガスマニホールド
5・・・ 予混合気マニホールド
7・・・ 二次空気マニホールド
8・・・ 風箱
9・・・ 保炎板
11・・・ 炉壁
13・・・ 二次空気ノズル接続口
15・・・ 二次空気ノズル
21・・・ 一次空気孔
23・・・ 一次ガスノズル
25・・・ 二次ガスノズル
27・・・ 予混合気孔
29・・・ 二次空気孔
31・・・ パイロット空気孔
41・・・ 分割火炎
43・・・ 薄膜火炎
45・・・ パイロット炎
51・・・ 予混合気
53・・・ 一次ガス
55・・・ 一次空気
57・・・ 二次空気
61・・・ 導風口
63、67・・・ ガス
65・・・ 空気
69、71・・・燃焼ガス再循環流
113・・・ EGR(燃焼ガス再循環)
100、200・・・ 低NOxバーナ
101・・・ 予混合気室
103・・・ 一次ノズル
105・・・ 二次ノズル
107・・・ 保炎パイプ
109・・・ 1次予混合気
111・・・ 2次予混合気
115・・・ 火炎
117・・・ 混合気
119・・・ 炉壁

Claims (13)

  1. パイロット空気孔を配置した保炎板と、
    前記保炎板を端部に備え、一次空気孔を備えた空気管と、
    前記空気管の外周に配置され、前記一次空気孔の上流に前記一次空気孔とほぼ垂直に向き合うように一次ガスノズルが設けられるガスマニホールドと、
    前記ガスマニホールドの外周に設置される予混合気マニホールドであって、予混合気孔が設けられ、上流側には前記ガスマニホールド外周から噴出されるガスと、導入される空気流とがほぼ垂直に向き合うように、前記ガスマニホールドと導通する二次ガスノズルが設けられる予混合気マニホールドと、
    二次空気ノズルを有し、前記予混合気マニホールドの外周に設置される二次空気マニホールドとを、具備することを特徴とする低NOxバーナ。
  2. 前記ガスマニホールドの端部に配置される前記一次ガスノズルは、前記保炎板の外径より小さい同心円上に配置されることを特徴する請求項1記載の低NOxバーナ。
  3. 前記予混合気マニホールドの端部に配置される前記予混合気孔は、前記一次ガスノズルと同一面に設けられ、前記保炎板の外径より大きい同心円上に配置されることを特徴する請求項1記載の低NOxバーナ。
  4. 前記二次空気マニホールドに接続される前記二次空気ノズルは、前記二次空気マニホールドとの接続口が前記予混合気孔と同一面に位置し、前記二次空気ノズルの先端部の二次空気孔が前記保炎板の位置とほぼ同じ長さになるように調整されることを特徴とする請求項1記載の低NOxバーナ。
  5. 前記二次空気孔と、前記予混合気孔とは、前記保炎板の正面を中心とした放射状同位置にそれぞれ同心円上に配置されることを特徴とする請求項1記載の低NOxバーナ。
  6. 前記一次ガスノズルと、前記一次空気孔とは、前記保炎板の正面を中心とした放射状同位置にそれぞれ同心円上に配置されることを特徴とする請求項1記載の低NOxバーナ。
  7. 前記二次空気孔と、前記予混合気孔とは、前記保炎板の正面を中心とした放射状交互の位置にそれぞれ同心円上に配置されることを特徴とする請求項1記載の低NOxバーナ。
  8. 前記一次ガスノズルと、前記一次空気孔とは、前記保炎板の正面を中心とした放射状交互の位置にそれぞれ同心円上に配置されることを特徴とする請求項1記載の低NOxバーナ。
  9. 前記一次ガスノズルから噴出される一次ガスと、前記一次空気孔から噴出される一次空気との混合気が、前記二次空気ノズルから噴出される二次空気噴流により吸引される炉内の燃焼ガスと混合し、前記二次空気ノズル上に分割火炎を形成することを特徴とする請求項1記載の低NOxバーナ。
  10. 前記予混合気孔から噴出する混合気は、前記保炎板下流に形成される再循環流が着火源となり、前記保炎板上に薄膜火炎を形成することを特徴とする請求項1記載の低NOxバーナ。
  11. 請求項1に記載された低NOxバーナを用いた、低NOxバーナの燃焼方法であって、
    前記一次ガスノズルから噴出される一次ガスと、前記一次空気孔から噴出される一次空気との混合気が、前記二次空気ノズルから噴出される二次空気噴流により吸引される炉内の燃焼ガスと混合し、前記二次空気ノズル上に分割火炎を形成し、
    前記予混合気孔から噴出する混合気は、前記保炎板下流に形成される再循環流が着火源となり、前記保炎板上に薄膜火炎を形成することを特徴とする低NOxバーナの燃焼方法。
  12. 前記二次空気孔と前記予混合気孔との位置関係、及び前記一次ガスノズルと前記一次空気孔との位置関係を変更することにより、火炎形状を調整することを特徴とする請求項11記載の低NOxバーナの燃焼方法。
  13. 前記二次空気孔、前記予混合気孔、前記一次ガスノズル、及び前記一次空気孔の配置バランスを変更することにより、火炎形状を調整することを特徴とする請求項11記載の低NOxバーナの燃焼方法。
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