JP2004143028A - アルミナドープ疎水化シリカ微粒子 - Google Patents

アルミナドープ疎水化シリカ微粒子 Download PDF

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Eiji Komai
駒井 栄治
Hirokuni Kino
城野 博州
Hitoshi Kobayashi
小林 仁
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Abstract

【課題】トナー外添剤として好適なシリカ微粒子を提供する。
【解決手段】摩擦帯電量と凝集粒子径がアルミナをドープしていない疎水化シリカより小さいようにアルミナをドープして疎水化処理したことを特徴とするシリカ微粒子であって、好ましくは、摩擦帯電量(E1)と凝集粒子径(D1)が、アルミナをドープしない疎水化シリカ微粒子の摩擦帯電量(E0)および凝集粒子径(D0)に対して何れも0.9以下(E1/E0≦0.9、D1/D0≦0.9)であるアルミナドープ疎水化処理したシリカ微粒子。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、凝集粒子径が小さく流動性に優れ、かつ摩擦帯電量を低く抑えることによって帯電性を安定化させたシリカ微粒子に関する。本発明のシリカ微粒子は電子写真、静電記録、静電印刷等における静電荷像を現像するためのトナー外添剤として好適である。
【0002】
【従来の技術】
近年、プリンタ、複写機、ファクシミリなどの電子写真分野においては画像の高精細化、印刷の高速化が要求されており、このような要求に応えるため粒子径の小さいトナー粒子を用いる傾向にあり、それに伴い、トナー自身の流動性が低下すると云う問題がある。この流動性の低下を防止するために外添剤を用いているが、その添加量が次第に増加し、トナー帯電量をコントロールすることが難しくなってきている。
【0003】
微細なシリカ、チタニアやアルミナなどの無機酸化物粉体の表面を有機物によって処理した表面処理酸化物粉体は、複写機、レーザープリンタ、普通紙ファクシミリなどの電子写真において、トナーの流動性を改善する添加剤として広く用いられている。この用途においては、キヤリアである鉄や酸化鉄に対する表面処理粉体の摩擦帯電性が重要なファクターの一つとなっている。トナーに添加される表面処理粉末はこの摩擦帯電性が負帯電性のものが一般的であるが、正帯電性にコントロールしたものも知られている。
【0004】
従来用いられているトナー添加剤としては、例えば、ハロゲン化ケイ素の燃焼加水分解により製造されるフュームドシリカを有機シランやシリコーンオイルで表面改質したシリカ粉末が電子写真用トナーの流動性改善剤や帯電量のコントロール剤として利用されている(特公平1−31442号公報、特開平2−287459号公報、特開平−5−66608号公報)。しかしながら、シリカはそれ自体高い絶縁性を持つので、長時間流動状態にあると電荷が蓄積して電荷が正または負に大きく帯電し、安定な帯電量を維持することができなくなる。
【0005】
そこで、電気抵抗の比較的小さい表面改質アルミナやチタニア等も利用されている。(特開平5−45926号公報、特開平4−348354号公報、特開平8−220791号公報、特開平11−237762号公報)。しかし、アルミナやチタニアはシリカに比べて流動性を改善する効果は小さい。このため、アルミナやチタニアを表面処理シリカと混合して使用することも知られているが、アルミナやチタニアはシリカと混合する際、凝集して流動性が低下すると云う問題がある。(特開平6−19190号公報、特開昭60−136755号公報、特開昭62−209538号公報)。さらに、非晶質のシリカ−アルミナ酸化物はアルミナが表面処理され難く、疎水性が得難いと云う問題もある。このため、シリカ−アルミナ混合物をトナーに添加しても、画像特性の顕著な改善が見られない(特開2000−181130公報、特開2001−083731公報、特開2001−083738公報)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従来の上記問題を解消したものであって、シリカ微粒子についてアルミナのドープと疎水化処理とを巧く組み合わせることによって凝集粒子径を小さくして流動性を高め、かつ摩擦帯電量を低く抑えて帯電性を安定化させたシリカ微粒子を提供するものである。本発明のシリカ微粒子は高い疎水性と流動性を備え、トナーの外添剤として優れた効果を発揮する。
【0007】
【課題を解決する手段】
すなわち、本発明は以下の構成からなる疎水化シリカ微粒子に関する。
(1)アルミナをドープして疎水化処理したシリカ微粒子であって、その摩擦帯電量と凝集粒子径がアルミナをドープしない疎水化シリカ微粒子よりも小さいようにアルミナのドープ処理と疎水化処理を行ったことを特徴とするアルミナドープ疎水化シリカ微粒子。
(2)摩擦帯電量と凝集粒子径を小さくするようにアルミナをドープして疎水化処理したシリカ微粒子であって、その摩擦帯電量(E1)がアルミナをドープしない疎水化シリカ微粒子の摩擦帯電量(E0)に対して0.9以下である上記(1)のシリカ微粒子。
(3)摩擦帯電量と凝集粒子径を小さくするようにアルミナをドープして疎水化処理したシリカ微粒子であって、その凝集粒子径(D1)がアルミナをドープしていない疎水化シリカの凝集粒子径(D0)に対して0.9以下である上記(1)または(2)のシリカ微粒子。
(4)摩擦帯電量と凝集粒子径を小さくするようにアルミナをドープして疎水化処理したシリカ微粒子であって、そのスクリーン通過率(P1)がアルミナをドープしていない疎水化シリカのスクリーン通過率(P0)に対して1.5以上である上記(1)、(2)または(3)のシリカ微粒子。
(5) ガス化したハロゲン化珪素を酸素水素火炎中でアルミニウム化合物のエアロゾルと反応させて所定量のアルミナをドープした後に疎水化処理したシリカ微粒子であって、アルミナのドープ処理および疎水化処理をシリカ微粒子の摩擦帯電量と凝集粒子径が小さくなるように制御して処理したことを特徴とする上記(1)〜(4)の何れかに記載するシリカ微粒子。
(6)上記(1)〜(5)の何れかに記載するシリカ微粒子からなる電子写真用トナー外添剤。
(7)上記(6)のトナー外添剤を0.01〜5重量%含有する電子写真用トナー組成物。
【0008】
【具体的な説明】
本発明のシリカ微粒子は、アルミナをドープして疎水化処理したシリカ微粒子であって、その摩擦帯電量と凝集粒子径がアルミナをドープしない疎水化シリカ微粒子よりも小さいようにアルミナのドープ処理と疎水化処理を行ったことを特徴とするアルミナドープ疎水化シリカ微粒子である。具体的には、その摩擦帯電量(E1)がアルミナをドープしない疎水化シリカ微粒子の摩擦帯電量(E0)に対して0.9以下であるシリカ微粒子、その凝集粒子径(D1)がアルミナをドープしていない疎水化シリカの凝集粒子径(D0)に対して0.9以下であるシリカ微粒子、そのスクリーン通過率(P1)がアルミナをドープしていない疎水化シリカのスクリーン通過率(P0)に対して1.5以上であるシリカ微粒子である。
【0009】
アルミナをドープしたシリカ(以下、アルミナドープシリカ)を適切に疎水化処理したシリカ微粒子(以下、アルミナドープ疎水化シリカ微粒子と云う)はアルミナをドープしていない疎水化シリカよりも帯電性の低い微粒子を得ることができる。さらに、アルミナドープ疎水化シリカ子粒子は、アルミナをドープしない疎水化シリカやアルミナまたはその混合物と比較して、帯電量の制御、特に低帯電性の制御が容易である。このためアルミナドープ疎水化シリカ微粒子を添加したトナーは帯電性が安定する。さらに、アルミナドープ疎水化シリカ微粒子はアルミナをドープしない疎水化シリカよりも凝集粒子径が小さいため流動性と分散性が良く、トナーに添加した際にトナー表面に均一に分散する。このため帯電性が安定なことと相まって画像特性を向上させることができる。
【0010】
シリカ微粒子にドープされるアルミナの量は0.0001〜20重量%が適当であり、好ましくは0.001〜5重量%、より好ましくは0.01〜2.0重量%が適当である。アルミナのドープ量が0.0001重量%よりも少ないと十分な効果が得られない。また、ドープ量が20重量%より多いとコスト高になる。なお、アルミナドープシリカ微粒子の粒子径(平均粒子径)は1〜300nmが適当であり、7〜100nmが好ましい。
【0011】
アルミナドープシリカ微粒子を製造する方法としては、例えば、塩化アルミニウムを含む溶液中にシリカ微粒子を入れて、シリカ微粒子表面に塩化アルミニウム溶液をコートし、これを乾燥して焼成する方法や、ハロゲン化アルミニウム化合物とハロゲン化ケイ素化合物をガス化し、その混合ガスを火炎中で反応させる方法がある。
【0012】
本発明のアルミナドープシリカ微粒子は熱分解法と火炎加水分解法とを組み合わせた方法によって製造したものを用いることができる。この方法によれば微量のアルミナをシリカ粒子表面に均一にドープすることができる。この方法は、ガス化したハロゲン化ケイ素(SiCl CH3SiHCl HSiCl CH3SiClなど)を酸素水素火炎バーナ中に送り、火炎中でエアロゾルと反応させる。エアロゾルとしてはアルミニウム化合物、例えば塩化アルミニウムなどが用いられる。このエアロゾルはアルミニウム化合物を含む溶液あるいは分散液をエアロゾル発生器、例えば超音波発生器により噴霧状にすることにより調製する。このエアロゾルを上記バーナ中に気化したハロゲン化ケイ素と一緒に導入され反応させる。これにより表面がアルミナでドープされたアルミナドープシリカが生成される。副生物としてハロゲン化水素ガスが生成するので、これと分離して回収する。このようにして生成されるアルミナドープシリカはアルミナとシリカが別々の粒子として生成されることなく、また一つの粒子中にアルミナとシリカが混合した混合酸化物とは異なり、シリカ粒子の表面層にアルミナがドープされた粒子となる。
【0013】
次に、このアルミナドープシリカ微粒子を疎水化処理する。疎水化剤としてはシランカップリング剤、シリコーンオイル、シラザン等が用いられ、この疎水化処理剤を1種または2種以上混合して用いることができる。また電荷調整剤としてアミノ基含有シランカップリング剤、アミノ基含有シリコーンオイル等を併用して処理することができる。疎水化処理の方法は、例えば、撹袢装置を備えた容器に微粉末を入れ、窒素雰囲気下で撹袢し、疎水化剤を単独に、あるいは疎水化剤と電荷調整剤を必要に応じて溶剤と共に滴下もしくは噴霧し、または疎水化剤等を加熱気化させ、微粉末と十分に分散させた後、加熱し、その後、冷却する乾式処理法によって本発明の疎水化シリカ微粒子を得ることことができる。
【0014】
本発明の疎水化シリカ微粒子は湿式処理法によっても得ることができる。具体的には例えば、溶媒中にアルミナドープシリカ微粉末を分散させて疎水化剤等を添加し、反応させた後に乾燥する。なお、このような湿式疎水化処理法はシリカ微粒子が凝集しやすいので、乾式の疎水化処理法が好ましい。
【0015】
以上のように、シリカにアルミナをドープして疎水化処理することによって、アルミナをドープしないシリカ微粒子よりも摩擦帯電性が低く、かつ凝集粒子径の小さいシリカ微粒子を得ることができる。この摩擦帯電性および凝集性はアルミナのドープ量および疎水化処理によって異なるので、目的の帯電量および凝集性になるようにアルミナドープ量を調整して疎水化処理を行う。
【0016】
具体的には、アルミナをドープして疎水化処理したシリカ微粒子の摩擦帯電量(E1)がアルミナをドープせずに疎水化処理を行ったシリカ微粒子の摩擦帯電量(E0)に対して0.9以下(E1/E0≦0.9)であるように、また、アルミナをドープして疎水化処理したシリカ微粒子の凝集粒子径(D1)がアルミナをドープせずに疎水化処理を行ったシリカの凝集粒子径(D0)に対して0.9以下(D1/D0≦0.9)であるように、アルミナのドープ量やび疎水化処理の条件を制御してドープ処理および疎水化処理を行う。
【0017】
以上のドープ処理および疎水化処理によって摩擦帯電量および凝集粒子径が小さい疎水化シリカ微粒子を得ることができる。具体的には、後述の実施例に示すように摩擦帯電量比(E1/E0)0.38〜0.79、および凝集粒子径比(D1/D0)0.27〜0.67のシリカ微粒子を得ることができる。また、本発明のアルミナドープ疎水化シリカ微粒子は上記疎水化処理によって70%以上の高い疎水率を有する。具体的には、87%〜99%の疎水率を有する高疎水化シリカ微粒子を得ることができる。
【0018】
また、本発明のアルミナドープ疎水化シリカ微粒子は凝集性が低いので、表面のOH基と反応し難い疎水化剤や電荷調整剤などでも表面処理することができ、さらにシリコーンオイル等の高粘性の疎水化剤を多量の溶剤中に加えて表面処理することができる。アルミナをドープしないものは凝集し易いので、OH基と反応し難い処理剤や高粘性の処理剤に対しては表面処理効果が著しく低いが、本発明のアルミナドープシリカ微粒子はこのような問題が少ない。
【0019】
本発明のアルミナドープ疎水化シリカ微粒子は凝集性が低いのでスクリーン通過率が高い。具体的には、メッシュ径75μm以下のスクリーン(篩)において、その通過率(P1)がアルミナをドープしていない疎水化シリカの通過率(P0)に対して1.5以上(P1/P0≧1.5)である疎水性シリカ微粒子を得ることができる。
【0020】
本発明のアルミナドープ疎水化シリカ微粒子は電子写真用トナー外添剤として好適である。このトナー外添剤のトナー組成物中の添加量は一般的には0.01〜5重量%が適当である。また、本発明の疎水化シリカ微粒子は他の疎水性シリカ粒子や疎水性チタニアなどの疎水性酸化物と混合して用いても良い。
【0021】
【実施例および比較例】
以下、本発明を実施例および比較例によって具体的に示す。なお、各例における帯電量、凝集粒子径、疎水率、スクリーン通過率、画像性評価は以下の方法によって測定したものである。
(1)帯電量:ガラス容器(75ml)に、鉄粉キャリア50gとアルミナドープ疎水化シリカ微粒子0.1gとを入れて蓋をし、ターブラミキサーで5分振とうした後、このシリカ微粒子と鉄粉キャリアの混合粉体を0.1g採取し、ブローオフ帯電量測定装置(東芝ケミカル社製品:TB−200型)で1分間窒素ブローした後に帯電量を測定した。
(2)凝集粒子径:粒度分布測定装置(HORIBA社製品:LA−910)を用いて測定を行った。分散液として本体にエタノール200mlを入れ、疎水性微粉体を添加後、超音波時間1分、屈折率はシリカ、アルミナドープシリカ、シリカアルミナ混合酸化物については1.08、アルミナについては1.30の条件で測定し、得られたメジアン径を凝集粒子径とした。
(3)疎水率:アルミナドープ疎水化シリカ微粒子1gを分液ロート(200ml)に計りとり、これに純水100mlを加えて栓をし、ターブラーミキサーで10分間振とう後、10分間静置し、その後、下層の20〜30mlをロートから抜き取った後に、下層の混合液を10mm石英セルに分取し、純水をブランクとして比色計にかけ、その500nmの通過率を疎水率とした。
(4)スクリーン通過率:パウダテスタ(ホソカワミクロン社製品:PT−N型)を用いて孔径75μm、孔径45μmのスクーリンを振動させながら順次篩い分けを行ない、各スクリーンを通過した割合を各々の通過率とした。
【0022】
電子写真用トナー組成物の流動性および画像特性は以下の方法によって評価した。
(5)安息角:シリカ微粒子0.4gと負帯電性8μmトナー40gとをミキサーで攪拌混合して電子写真用トナー組成物を調製し、これをパウダテスタ(ホソカワミクロン社製品:PT−N型)にて安息角を測定した。
(6)トナー組成物のスクリーン通過率:シリカ微粒子0.4gと負帯電性8μmトナー40gとをミキサーで攪拌混合して調製した電子写真用トナー組成物について、パウダテスタ(ホソカワミクロン社製品:PT−N型)を用いて、150μm、75μm、45μmのスクリーンを振動させながら順次篩い分けを行ない、各スクリーンを全て通過した割合をトナー組成物のスクリーン通過率とした。
(7)画像特性:市販の複写機を用い、50000枚以上刷ったところで、画像特性(かぶりや画像濃度)を観察して評価した。
【0023】
〔実施例1〕 BET比表面積70m/g、アルミナ分0.23%のアルミナドープシリカ(商品名VP3375:デグサ社製)を反応槽に入れ、窒素雰囲気下、撹拌しながら粉100gに対してヘキサメチルジシラザン12gの混合溶液をスプレーし、200℃で60分加熱撹拌後冷却し、アルミナがドープされた疎水化シリカ微粉体(A−1)を調製した。
【0024】
〔実施例2〕 BET比表面積70m/g、アルミナ分0.23%のアルミナドープシリカ(商品名VP3375:デグサ社製)を反応槽に入れ、窒素雰囲気下、撹拌しながら粉100gに対してヘキシルトリメトキシシラン(KBM3063、信越化学工業社製)10gをスプレーし、200℃で60分加熱撹拌後冷却し、アルミナがドープされた疎水化シリカ微粉体(A−2)を調製した。
【0025】
〔実施例3〕 BET比表面積70m/g、アルミナ分0.23%のアルミナドープシリカを反応槽に入れ、窒素雰囲気下、撹拌しながら粉100gに対してγ−アミノプロピルトリエトキシシラン(KBE903、信越化学工業社製)0.5g、デシルトリメトキシシラン(KBM3103、信越化学工業社製)10g混合溶液をスプレーし、200℃で60分加熱撹拌後冷却し、アルミナがドープされた疎水化シリカ微粉体(A−3)を調製した。
【0026】
〔実施例4〕 BET比表面積200m/g、アルミナ分0.32%のアルミナドープシリカを反応槽に入れ、窒素雰囲気下、撹拌しながら粉100gに対してヘキサメチルジシラザン25gをスプレーし、200℃で60分加熱撹拌後冷却し、アルミナがドープされた疎水化シリカ微粉体(A−4)を調製した。
【0027】
〔実施例5〕 BET比表面積200m/g、アルミナ分0.32%のアルミナドープシリカを反応槽に入れ、窒素雰囲気下、撹拌しながら粉100gに対してジメチルシリコーンオイル(KF96、信越化学工業社製)20gおよびn−ヘキサン60gの混合溶液をスプレーし、300℃で60分加熱撹拌後冷却し、アルミナがドープされた疎水化シリカ微粉体(A−5)を調製した。
【0028】
〔実施例6〕 BET比表面積200m/g、アルミナ分0.32%のアルミナドープシリカを反応槽に入れ、窒素雰囲気下、撹拌しながら粉100gに対してγ−アミノプロピルトリエトキシシラン(KBE903、信越化学工業社製)3g、ヘキサメチルジシラザン20g混合溶液をスプレーし、200℃で60分加熱撹拌後冷却し、アルミナがドープされた疎水化シリカ微粉体(A−6)を調製した。
【0029】
〔実施例7〕 BET比表面積200m/g、アルミナ分1.22%のアルミナドープシリカを反応槽に入れ、窒素雰囲気下、撹拌しながら粉100gに対してヘキサメチルジシラザン25g混合溶液をスプレーし、200℃で60分加熱撹拌後冷却し、アルミナがドープされた疎水化シリカ微粉体(A−7)を調製した。
【0030】
〔実施例8〕 BET比表面積300m/g、アルミナ分0.35%のアルミナドープシリカを反応槽に入れ、窒素雰囲気下、撹拌しながら粉100gに対してヘキサメチルジシラザン30gをスプレーし、200℃で60分加熱撹拌後冷却し、ジメチルシリコーンオイル(KF96、信越化学工業社製)10gおよびn−ヘキサン30gの混合溶液をスプレーし、300℃で60分加熱撹拌後冷却し、アルミナがドープされた疎水化シリカ微粉体(A−8)を調製した。
【0031】
〔実施例9〕 実施例1、3、4、7で得たアルミナドープ疎水化シリカ微粉体について、その各々0.4gと負帯電性8μmトナー40gとをミキサーにて攪拌混合して電子写真用トナー組成物を調製し、その流動性および画像特性を評価した。
【0032】
〔比較例1〕 BET比表面積70m/gのフュームドシリカ(商品名Aerosil70:日本アエロジル社製)を反応槽に入れ、窒素雰囲気下、撹拌しながら粉100gに対してヘキサメチルジシラザン12gをスプレーし、200℃で60分加熱撹拌後冷却し、疎水化シリカ微粉体(B−1)を調製した。
【0033】
〔比較例2〕 BET比表面積70m/gのフュームドシリカ(商品名Aerosil70:日本アエロジル社製)を反応槽に入れ、窒素雰囲気下、撹拌しながら粉100gに対してヘキシルトリメトキシシラン(KBM3063、信越化学工業社製)10gをスプレーし、200℃で60分加熱撹拌後して冷却し、疎水化シリカ微粉体(B−2)を調製した。
【0034】
〔比較例3〕 BET比表面積70m/gのフュームドシリカ(商品名Aerosil70:日本アエロジル社製)を反応槽に入れ、窒素雰囲気下、撹拌しながら粉100gに対してγ−アミノプロピルトリエトキシシラン(KBE903、信越化学工業社製)0.5g、デシルトリメトキシシラン(KBM3103、信越化学工業社製)10g混合溶液をスプレーし、200℃で60分加熱撹拌後冷却し、疎水化シリカ微粉体(B−3)を調製した。
【0035】
〔比較例4〕 BET比表面積200m/gのフュームドシリカ(商品名Aerosil200:日本アエロジル社製)を反応槽に入れ、窒素雰囲気下、撹拌しながら粉100gに対してヘキサメチルジシラザン25gをスプレーし、200℃で60分加熱撹拌後冷却し、疎水化シリカ微粉体(B−4)を調製した。
【0036】
〔比較例5〕 BET比表面積が200m/gのフュームドシリカ(商品名Aerosil200:日本アエロジル社製)を反応槽に入れ、窒素雰囲気下、撹拌しながら粉100gに対してジメチルシリコーンオイル(KF96、信越化学工業社製)20gおよびn−ヘキサン60gの混合溶液をスプレーし、300℃で60分加熱撹拌後冷却し、疎水化シリカ微粉体(B−5)を調製した。
【0037】
〔比較例6〕 BET比表面積が200m/gのフュームドシリカ(商品名Aerosil200:日本アエロジル社製)を反応槽に入れ、窒素雰囲気下、撹拌しながら粉100gに対してγ−アミノプロピルトリエトキシシラン(KBE903、信越化学工業社製)3g、ヘキサメチルジシラザン20g混合溶液をスプレーし、200℃で60分加熱撹拌後冷却し、疎水化シリカ微粉体(B−6)を調製した。
【0038】
〔比較例7〕 BET比表面積が200m/gのシリカアルミナ混合酸化物(アルミナ含有量1.14%)を反応槽に入れ、窒素雰囲気下、撹拌しながら粉100gに対してヘキサメチルジシラザン25g混合溶液をスプレーし、200℃で60分加熱撹拌した後に冷却し、疎水化アルミナシリカ混合酸化物微粉体(B−7)を調製した。
【0039】
〔比較例8〕 BET比表面積が300m/gのフュームドシリカ(商品名Aerosil300:日本アエロジル社製)を反応槽に入れ、窒素雰囲気下、撹拌しながら粉100gに対してヘキサメチルジシラザン30gをスプレーし、200℃で60分加熱撹拌後冷却し、ジメチルシリコーンオイル(KF96、信越化学工業社製)10gおよびn−ヘキサン30gの混合溶液をスプレーし、300℃で60分加熱撹拌後冷却し、疎水化シリカ微粉体(B−8)を調製した。
【0040】
〔比較例9〕 BET比表面積が100m/gのフュームドアルミナ(商品名Aluminum Oxide C:デグサ社製)を反応槽に入れ、窒素雰囲気下、撹拌しながら粉100gに対してヘキサメチルジシラザン15gをスプレーし、200℃で60分加熱撹拌後冷却し、疎水化アルミナ微粉体(B−9)を調製した。
【0041】
〔比較例10〕比較例1のシリカ微粒子99.77wt%と比較例9のアルミナ微粒子0.23wt%とを混合し、疎水化アルミナシリカ混合酸化物微粉体(B−10)を調製し、その流動性および画像特性を評価した。
【0042】
〔比較例11〕 比較例1、3、4、7、9、10で得た疎水化シリカ微粉体について、その各々0.4gと負帯電性8μmトナー40gとをミキサーにて攪拌混合して電子写真用トナー組成物を調製し、その流動性および画像特性を評価した。
【0043】
実施例および比較例のシリカ微粒子について、アルミナドープ量、帯電量、凝集粒子径、スクリーン通過率、疎水率を表1に示した。また、シリカ微粒子を添加したトナー組成物について、安息角、トナー組成物のスクリーン通過率、および画像特性を表2に示した。
【0044】
【表1】
Figure 2004143028
【0045】
【表2】
Figure 2004143028
【0046】
【発明の効果】
本発明のアルミナドープ疎水化シリカ微粒子は、帯電性および凝集性の低い微粒子を得ることができ、帯電性が安定である、また凝集粒子径が小さいため流動性と分散性が良く、従って電子写真のトナー組成物として用いた場合に優れた画像特性を得ることができる。

Claims (7)

  1. アルミナをドープして疎水化処理したシリカ微粒子であって、その摩擦帯電量と凝集粒子径がアルミナをドープしない疎水化シリカ微粒子よりも小さいようにアルミナのドープ処理と疎水化処理を行ったことを特徴とするアルミナドープ疎水化シリカ微粒子。
  2. 摩擦帯電量と凝集粒子径を小さくするようにアルミナをドープして疎水化処理したシリカ微粒子であって、その摩擦帯電量(E1)がアルミナをドープしない疎水化シリカ微粒子の摩擦帯電量(E0)に対して0.9以下である請求項1のシリカ微粒子。
  3. 摩擦帯電量と凝集粒子径を小さくするようにアルミナをドープして疎水化処理したシリカ微粒子であって、その凝集粒子径(D1)がアルミナをドープしていない疎水化シリカの凝集粒子径(D0)に対して0.9以下である請求項1または2のシリカ微粒子。
  4. 摩擦帯電量と凝集粒子径を小さくするようにアルミナをドープして疎水化処理したシリカ微粒子であって、そのスクリーン通過率(P1)がアルミナをドープしていない疎水化シリカのスクリーン通過率(P0)に対して1.5以上である請求項1、2または3のシリカ微粒子。
  5. ガス化したハロゲン化珪素を酸素水素火炎中でアルミニウム化合物のエアロゾルと反応させて所定量のアルミナをドープした後に疎水化処理したシリカ微粒子であって、アルミナのドープ処理および疎水化処理をシリカ微粒子の摩擦帯電量と凝集粒子径が小さくなるように制御して処理したことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載するシリカ微粒子。
  6. 請求項1〜5の何れかに記載するシリカ微粒子からなる電子写真用トナー外添剤。
  7. 請求項6のトナー外添剤を0.01〜5重量%含有する電子写真用トナー組成物。
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