JP2004142351A - ガスバリア膜付き積層体及びその形成方法 - Google Patents

ガスバリア膜付き積層体及びその形成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】高いバリア性を有するとともに、良好な透明性をもつガスバリア膜付き積層体及びその形成方法、上記のバリア膜を用いた包装用容器、画像表示媒体などの積層体を提供することを目的とする。
【解決手段】ガスバリア膜3が基材2の少なくとも一方の面に備えるものであり、窒化珪素及び/または酸化窒化珪素によるガスバリア膜3に熱処理を行なうことで、膜へのダメージがなく、優れたバリア性を有すると共に、透明性も優れたガスバリア膜付き積層体1の作製が可能となる。また基材にフィルムを用い、基材とバリア層との間に樹脂層を介在させることにより、バリア層の形成時における基材フィルムの寸法安定性が付与され、かつ、基材フィルムとバリア層との密着性も高くなり、バリア性が向上したバリアフィルムが作製可能となる。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、食品や衣料品等の包装材料や電子デバイス等のパッケージ材料、基板材料として用いられる透明でバリア性の極めて高いガスバリア膜付き積層体及びその形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、酸素ガスおよび水蒸気等に対するバリア性を備え、食品や医薬品等の良好な保存適性を有する包装用材料として、種々のものが提案されており、たとえば、可撓性プラスチック基材の上にポリ塩化ビニリデンやエチレンビニルアルコール共重合体のコーティング層を設けた構成からなるバリアフィルムが提案されている。
【0003】
しかし、これらのバリアフィルムにおいては、酸素、水蒸気に対するバリア性が充分でなく、特に高温での殺菌処理において、バリア性の著しい低下が生じるという問題があった。さらに、ポリ塩化ビニリデンのコーティング層を設けたバリアフィルムは、焼却時に有毒なダイオキシンを発生し、環境への悪影響が懸念されている。
そこで、近年、基材フィルムの上に酸化珪素、酸化アルミニウム等の無機酸化物の蒸着膜を設けた構成からなるバリアフィルムが提案されている。また、エポキシ樹脂やその混合物からなる樹脂層と上記の蒸着物との積層化が提案されている。(例えば、特許文献1が挙げられる。)
【0004】
一方、電子デバイス、たとえばフレキシブルディスプレイのような画像表示装置において、ガラス基材代替であるプラスチックフィルムベースの基材としてバリアフィルムが使用される場合、あるいは、太陽電池のモジュールのカバーフィルムとしてバリアフィルムが使用される場合、従来の包装用の用途で要求されるバリア性(たとえば、酸素透過率が1.0cc/m/day・atm以下、水蒸気透過率が1.0g/m/day以下)に比べてより高いバリア性がバリアフィルムに要求される。また、同時に高透明性であるだけでなく、ディスプレイ素子作製時の高温度や種々の処理薬剤に耐えるような耐熱性、耐薬品性がバリアフィルムに要求され、さらに、製品となった後も、高温、高湿度の過酷な環境下において、高いバリア性を維持することが要求される。
【0005】
ガスバリア性の点からは従来、窒化珪素膜を用いることで実現できるものの、窒化珪素膜は透明性があまり高くなく、高い透明性が要求されるディスプレイのような用途へは利用できなかった。(特許文献2)
パイオニア株式会社は、高いガスバリア性と透明性を得るために、窒化酸化珪素膜を成膜する方法を発明している。成膜時に窒化珪素を原料に用い、酸素を導入することにより酸化窒化珪素膜の作製が可能であり、透明性を維持したままハイバリア化が可能であることを確認している。(特許文献3、非特許文献1参照)
これに対して大日本印刷では着色した窒化珪素膜に窒素プラズマや酸素プラズマを照射することにより透明性を得ている。(特許文献4参照)
【0006】
【特許文献1】
特開平8−164595
【特許文献2】
特開平6−136159
【特許文献3】
特開2002−100469
【特許文献4】
特願2002−285142
【非特許文献1】
月刊 マテリアルステージ 2002年9月号 Vol.2 No.6 P.30〜33 編集・発行;技術情報協会
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
酸化珪素膜は窒素を含有することにより、高いバリア性を発現することができるが、窒素含有量が増え、窒素リッチになってくると、着色を起こし茶褐色になる。バリア性も透明性も同時に有する膜を作製するためには、そのバランスをとった、酸化窒化珪素膜を作製するか、または初めに高いバリア性を有する窒化珪素膜を形成し、後処理により透明化することが望ましい。また後処理の方法としては、窒素や酸素ガスを用いたプラズマ処理を用いた場合は、バリア膜表面へのプラズマダメージによる、表面荒れや欠陥再形成が生じる問題がある。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、高いバリア性を有するとともに、良好な透明性をもつガスバリア膜付き積層体及びその形成方法、上記のバリア膜を用いた包装用容器、画像表示媒体などの積層体を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために、本発明は請求項1として、基材の少なくとも片面に、ガスバリア膜を有するガスバリア膜付積層体において、該ガスバリア膜として窒化珪素及び/または酸化窒化珪素により膜を形成し、その後に熱処理により、ガスバリア膜が熱処理されたことを特徴とする。すなわち、本発明のガスバリア膜付積層体は、フィルムなどの基材の少なくとも一方の面に設けられた窒化珪素膜若しくは窒素リッチな酸化窒化珪素膜に熱処理を行うことにより作製される酸化窒化珪素膜の積層体である。酸素は窒素などに比べ珪素との反応性が高いため、未結合手などと速やかに反応し透明化の促進が可能となる。
【0009】
請求項2として、請求項1に記載する基材としてガラス、シリコンウェハー、プラスチックフィルムを用いたもの、若しくはこの基材上にカラーフィルター層や色変換層及び/または電極層が形成されている基材を用いたことを特徴とする。
また、請求項3として、請求項1または2に記載する熱処理条件として、50℃以上の温度で熱処理することを特徴とする。
【0010】
請求項4として、請求項1〜3のいずれか一つに記載するガスバリア膜が樹脂層とバリア層を交互に形成したものであり、該バリア層が窒化珪素及び/または酸化窒化珪素により形成され、該バリア層を形成する度に、バリア層形成直後に、熱処理されることを特徴とする。この場合、基材/樹脂層/バリア層、基材/樹脂層/バリア層/樹脂層、基材/樹脂層/バリア層/樹脂層/バリア層の構成や、基材/バリア層/樹脂層、基材/バリア層/樹脂層/バリア層、基材/バリア層/樹脂層/バリア層/樹脂層等の構成でもよい。いずれにしろバリア層を形成する度に、その上に他の層を積層する前にバリア層を熱処理するものである。
請求項5として、請求項1〜4のいずれか一つに記載するガスバリア膜は膜厚が5nmから500nmの範囲で形成されることを特徴とする。
【0011】
請求項6として、基材の少なくとも片面に、ガスバリア膜を形成するガスバリア膜付積層体の形成方法において、基材上にガスバリア膜として窒化珪素及び/または酸化窒化珪素により膜を設け、その後に熱処理を行うことを特徴とする。
請求項7として、基材の少なくとも片面に、ガスバリア膜を形成するガスバリア膜付積層体の形成方法において、基材上にガスバリア膜として樹脂層と窒化珪素及び/または酸化窒化珪素によるバリア層を交互に形成し、バリア層を形成する度に、バリア層形成直後に、熱処理を行うことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明のガスバリア膜付き積層体である一つの実施形態を示す概略断面図である。図1において、ガスバリア膜付き積層体1は基材2と、この基材2の一方の面に形成されたガスバリア膜3とを備えている。このガスバリア膜3はバリア層の単層である。尚、本発明のバリア膜付き積層体1は、基材2の両面にガスバリア膜3を備えるものでもよい。
【0013】
図2は、本発明のガスバリア膜付き積層体である他の実施形態を示す概略断面図である。図2において、ガスバリア膜積層体11は基材12と、この基材12の一方の面に樹脂層14を介して形成されたバリア層13とを備えている。つまり、この場合、樹脂層14とバリア層13の2層からガスバリア膜3が形成されている。尚、本発明のバリア膜付き積層体11は、基材12の両面に樹脂層14とバリア層13を積層するものでもよい。また、樹脂層14とバリア層13との積層する単位を基材上に2回以上繰り返して形成してもよい。
【0014】
また図3は、本発明のガスバリア膜付き積層体である他の実施形態を示す概略断面図である。図3において、ガスバリア膜付き積層体21は基材22と、この基材22の一方の面にバリア層23と樹脂層24とがこの順に積層されて設けられている。尚、本発明のバリア膜付き積層体21は、基材フィルム22の両面にバリア層23と樹脂層24をこの順に積層するものでもよい。また、バリア層23と樹脂層24との積層を2回以上繰り返し形成してもよい。
【0015】
次に、本発明のガスバリア膜付き積層体の構成要素である各層について説明する。
(基材)
本発明のガスバリア膜付き積層体を構成する基材は、バリア層、あるいは、バリア層と樹脂層を保持し得るものであれば、特に制限が無く、ガスバリア膜付き積層体の使用目的などから適宜選択することができる。具体的には、基材としてフィルム、ガラス、シリコンウェハーなどを用いる。
【0016】
フィルムは、基材フィルムとしてポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン等のポリオレフィン系樹脂;環状ポリオレフィン等の非晶質ポリオレフィン系樹脂;(メタ)アクリル系樹脂;メタクリル系樹脂;ポリ塩化ビニル系樹脂;ポリスチレン系樹脂;エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物;ポリビニルアルコール樹脂、エチレン−ビニルアルコール共重合体等のポリビニルアルコール系樹脂;ポリカーボネート系樹脂;ポリビニルブチラート樹脂;ポリアリレート樹脂;ポリ酢酸ビニル系樹脂;アセタール系樹脂;ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン2,6ナフタレート(PEN)等のポリエステル系樹脂;ナイロン(商品名)6、ナイロン(商品名)12、共重合ナイロン(商品名)等のポリアミド系樹脂;ポリイミド樹脂;ポリエーテルエーテルケトン樹脂等の延伸(一軸ないし二軸)または未延伸の可とう性透明樹脂フィルムを用いることができる。基材フィルムの厚さとしては5〜500μm、好ましくは10〜200μmの範囲内で適宜設定することができる。
ガラスは、鉛ガラス;硬質ガラス;石英ガラス;液晶化ガラス;低アルカリガラス;ソーダガラス;ポリメタクリル酸メチル板;ケイ酸ガラス;無アルカリガラス等を用いることができる。
【0017】
(ガスバリア膜)
本発明のガスバリア膜付き積層体は、基材上にガスバリア膜を設けたもので、そのガスバリア膜はバリア層の単層から構成したり、樹脂層とバリア層を組み合わせて形成したりすることができる。
そのガスバリア膜は窒化珪素及び/または酸化窒化珪素により膜を形成し、その後、ガスバリア膜を熱処理する。
【0018】
(バリア層)
本発明のガスバリア膜を構成するバリア層は、窒化珪素及び/または酸化窒化珪素により膜を形成し、その後に熱処理して作製する。したがって、バリア層は、酸化ガスによる熱処理後の状態で、酸化窒化珪素を主体とした構成で、その作製方法としては真空蒸着法、反応蒸着法、イオンビームアシスト蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、プラズマCVD法、熱CVD法等の真空成膜法で行なう。また、膜厚は5〜500nm、より好ましくは10〜300nmの範囲で適宜設定することができる。
【0019】
例えば、プラズマCVD法によって窒化珪素のバリア層(Si)を形成する場合には、混合ガスとして、例えば、SiH+NHガス、ヘキサメチルジシラザン(HMDS)+Nガス等を好ましく用いることができる。
また、プラズマCVD法により、珪素化合物と酸素ガスやアンモニアガスを反応させ、酸化窒化珪素のバリア層を形成することができる。
【0020】
(樹脂層)
本発明のガスバリア膜付き積層体を構成する樹脂層は、基材やバリア層の密着性を向上させ、またバリア性も向上させるためのものである。また、バリア層を被覆する樹脂層は、保護膜として機能して耐熱性、耐薬品性、耐候性等をガスバリア膜付き積層体に付与するとともに、バリア層に欠損部位があっても、それを埋めることによりバリア性を向上させることができる。
このような樹脂層は、ポリアミック酸、ポリエチレン樹脂、メタクリル樹脂、メラミン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリオール樹脂、ポリ尿素樹脂、ポリアゾメチン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアクリレート樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリアクリロニトリル(PAN)樹脂、ポリエチレンナフタレート(PEN)樹脂等の市販の樹脂材料、二官能エポキシ樹脂と二官能フェノール類との重合体である高分子量エポキシ重合体を含有する硬化性エポキシ樹脂、および、上述の基材に使用する樹脂材料、後述の積層体に使用するアンカーコート剤、接着剤、ヒートシール性樹脂材料等の1種、または、2種以上の組み合わせにより形成することができる。
【0021】
樹脂層は、従来公知の真空蒸着、スパッタリング、イオンプレーティングなどの物理蒸着法、化学気相蒸着法などによるドライ形成法や、スピンコート、ロールコート、グラビアコート、グラビアリバースコート、ナイフコート、ディップコート、スプレーコート、ダイコート、スリットコート、スライドコート等の公知の方法により、樹脂層用材料を基材上にコーティングし、溶剤、希釈剤等を乾燥除去して、形成することができる。
樹脂層の厚みは、使用する材料により適宜設定することが望ましいが、例えば、5〜1000nm程度の範囲で設定することができる。
【0022】
また、本発明では、樹脂層に平均粒径が0.8〜5.0μmの範囲にある非繊維状の無機充填剤を含有させることができる。使用する非繊維状の無機充填材としては、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、タルク、アルミナ、マグネシア、シリカ、二酸化チタン、クレイ等を挙げることができ、特に焼成されたクレイが好ましく使用できる。このような無機充填材は樹脂層の10〜60体積%、好ましくは25〜45体積%の範囲で含有させることができる。
本発明のガスバリア膜付き積層体は、図4に示すような構成をとることができる。図4は、本発明のガスバリア膜付き積層体の実施形態を示す概略断面図である。図4において積層体31は、基材フィルム2の一方の面にバリア層3を備えたバリアフィルム1とこのバリアフィルム1のバリア層3にアンカーコート剤層および/または接着剤層32を介して形成されたヒートシール性樹脂層33とを備えている。
【0023】
積層体31を構成するアンカーコート剤層32は、例えば、アルキルチタネーチ等の有機チタン系アンカーコート剤、イソシアネート系アンカーコート剤、ポリエチレンイミン系アンカーコート剤、ポリブタジエン系アンカーコート剤などを使用して形成することができる。アンカーコート剤層32の形成は、上記のようなアンカーコート剤を、例えば、スピンコート、ロールコート、グラビアコート、グラビアリバースコート、ナイフコート、ディップコート、スプレーコート、ダイコート、スリットコートなどの公知のコーティング法でコーティングし、溶剤、希釈剤などを乾燥除去して行うことができる。上記のアンカーコート剤の塗布量としては、0.1〜5.0g/m(乾燥状態)程度が望ましい。
【0024】
また、積層体31を構成する接着剤層32は、例えば、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、エポキシ系、ポリ(メタ)アクリル系、ポリ酢酸ビニル系、ポリオレフィン系、カゼイン、ワックス、エチレンー(メタ)アクリル酸共重合体、ポリブタジエン系などのビヒクルを主成分とする溶剤型、水性型、無溶剤型、あるいは、熱溶融型などの各種のラミネート用接着剤を使用して形成することができる。接着剤層32の形成は、上記のようなラミネート用接着剤を例えば、スピンコート、ロールコート、グラビアコート、グラビアリバースコート、ナイフコート、ディップコート、スプレーコート、ダイコート、スリットコート等でコーティングし、溶剤、希釈剤などを乾燥除去して行うことができる。上記のラミネート用接着剤の塗布量としては0.1〜5.0g/m(乾燥状態)程度が望ましい。
【0025】
積層体31を構成するヒートシール性樹脂層33に用いるヒートシール性樹脂としては、熱によって溶融し相互に融着し得る樹脂を挙げることができる。具体的には、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレンーメタクリル酸メチル共重合体、エチレンープロピレン共重合体、メチルペンテンポリマー、ポリブテンポリマー、ポリエチレンまたはポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂をアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマール酸、イタコン酸等の不飽和カルボン酸で変性した酸変性ポリオレフィン樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂などを使用することができる。ヒートシール性樹脂層33は、上述のようなヒートシール性樹脂を塗布して形成してもよく、また、上述のようなヒートシール性樹脂からなるフィルムあるいはシートをラミネートして形成してもよい。このようなヒートシール性樹脂層33の厚みは5〜300μm、好ましくは10〜100μmの範囲内で設定することができる。
【0026】
(ガスバリア膜付き積層体の形成方法)
次に、ガスバリア膜付き積層体の製造、形成方法について説明する。
本発明のガスバリア膜付き積層体の形成方法は、基材の少なくとも片面に、ガスバリア膜を形成する方法において、基材上にガスバリア膜として窒化珪素及び/または酸化窒化珪素により膜を設け、その後、ガスバリア膜を熱処理するものである。
また、基材の少なくとも片面に、ガスバリア膜を形成するガスバリア膜付積層体の形成方法において、基材上にガスバリア膜として樹脂層と窒化珪素及び/または酸化窒化珪素によるバリア層を交互に形成し、バリア層を形成する度に、バリア層形成直後に、バリア層を熱処理する工程を行なうものである。
【0027】
これまで知られている、ガスバリア膜の製造方法では、はじめに不透明ではあるが緻密なパッキングを有するガスバリア層を形成し、酸素または窒素プラズマ処理による窒化珪素膜の酸化または窒化処理を行う。密度の高い窒化珪素膜に反応性の高い酸素または窒素プラズマ処理を行うことで、膜中の欠陥、非結合手部分や、弱い結合が適度にエッチングされ、切断されて生成した非結合手部分に対して、酸素や窒素が結合し、取り込まれるため、高い密度を維持したまま透明性を上げることが可能となる。
しかし、これらの方法ではバリア膜にプラズマダメージを与え、表面が荒れたり、欠陥が再形成されてしまう問題がある。そこで本発明では、熱処理を行うことで、膜中の未結合部分に酸素や窒素との反応を促進でき、膜が透明になる方法を発見した。処理温度は室温以上であれば何度でもよいが、反応性、生産速度を考慮した場合50℃以上250℃以下が好ましい。また、ガスバリア膜の熱処理の処理時間は、反応性、生産性を考慮し、0.5時間以上48時間程度が好ましい。
【0028】
また、本発明のガスバリア膜付き積層体では、スパッタリング法の他にイオンプレーティング法等のプラズマPVD法、プラズマCVD法を使用し、熱処理を行い、酸化窒化珪素膜の形成も可能である。
また、上述の図2、図3に示されるガスバリア膜付き積層体11、21のように樹脂層を備える場合、樹脂層の形成は、従来公知の真空蒸着、スパッタリング、イオンプレーティングなどの物理蒸着法、化学気相蒸着法などによるドライ形成法、あるいは、スピンコート、ロールコート、グラビアコート、グラビアリバースコート、ナイフコート、ディップコート、スプレーコート、ダイコート、スリットコートなどのコーティング法でコーティングし、その後、溶剤や希釈剤などを乾燥除去して形成するウエット形成法により行うことができ、使用する材料などにより形成方法は適宜選択することができる。また、樹脂層の形成をスパッタリング法により行うことにより、バリア層の形成と樹脂層の形成を同一の成膜装置内でインラインで行うこともできる。
なお、本発明は、上述の各実施形態に限定されるものではない。
【0029】
【実施例】
本発明の実施例を以下に示すが、これらの実施例によって本発明は何ら限定されるものではない。
(実施例1)
基材フィルムとして、大きさ10cm×10cmのシート状の2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(東洋紡績(株)製 PETフィルムA4100、厚み100μm)を準備し、この基材フィルムのコロナ未処理面側を被成膜面として、バッチ式スパッタリング装置(アネルバ(株)製、 SPF−530H)のチャンバー内に載置した。また、60%の焼結密度を有する窒化珪素をターゲット材として、チャンバー内に搭載した。また、このターゲットと基材フィルムとの距離(TS距離)は50mmに設定した。
【0030】
次に、成膜時の添加ガスとして酸素ガス(大陽東洋酸素(株)製(純度99.9995%以上))、アルゴンガス(大陽東洋酸素(株)製(99.9999%以上))を準備した。
次に、チャンバー内を、油回転ポンプおよびクライオポンプにより到達真空度2.5×10−4Paまで減圧した。次いで、チャンバー内にアルゴンガスを流量20sccmで導入し、真空ポンプとチャンバーとの間にあるバルブの開閉度を制御することにより、チャンバー内圧力を0.25Paに保ち、RFマグネトロンスパッタリング法により、投入電力1.2kWで基材フィルム上に厚み100nmの窒化珪素膜からなるバリア層を形成して、茶褐色のバリアフィルムを得た。なお、sccmとはstandard cubic centimeter per minuteの略であり、以下においても同様である。
窒化珪素膜を形成した後、蒸着済基板を成膜装置から取り出し、大気中でオーブンを用いて、50℃24時間加熱処理を行って、ガスバリア膜付き積層体(試料1)を作製した。
【0031】
(実施例2)
熱処理温度85℃、熱処理時間24時間にした他は、全て実施例1と同様にして、ガスバリア膜付き積層体(試料2)を作製した。
【0032】
(比較例1)
熱処理を行わない以外は、実施例1と同様にして、ガスバリア膜付き積層体(比較試料1)を作製した。
【0033】
(比較例2)
成膜時にアルゴンガス流量を30sccmとし、酸素を6sccm導入し、熱処理を行わない以外は、実施例1と同様にして、ガスバリア膜付き積層体(比較試料2)を作製した。
【0034】
(比較例3)
成膜時に窒素ガス(大陽東洋酸素(株)製(99.9995%以上))を6sccm導入し、熱処理を行わない以外は、実施例1と同様にして、ガスバリア膜付き積層体(比較試料3)を作製した。
【0035】
(比較例4)
窒化珪素膜を形成した後、2.5×10−4Paまで再減圧した。次いで、チャンバー内に酸素ガスを流量3sccm、アルゴンガスを流量20sccmでそれぞれ導入し、真空ポンプとチャンバーとの間にあるバルブの開閉度を制御することにより、チャンバー内圧力を0.25Paに保ち、RFスパッタリング法により、投入電力0.3kWで3分間、酸素プラズマ処理を行い、酸化窒化珪素膜から成る透明なガスバリア膜付き積層体(比較試料4)を得た。
【0036】
(比較例5)
プラズマ処理に用いるガスを窒素にした以外は、比較例4と同様にして、ガスバリア膜付き積層体(比較試料5)を作製した。
【0037】
(バリア性の測定)
上記のように作製したバリアフィルム(試料1〜2、比較試料1〜5)について、下記の条件で酸素透過度および水蒸気透過度、光線透過率、表面粗さを測定して、結果を下記の表1に示した。
(酸素透過度の測定)
酸素ガス透過率測定装置(MOCON社製 OX−TRAN 2/20)を用いて、温度23℃、湿度90%RH、バックグラウンド除去測定を行うインディヴィジュアルゼロ(Individual Zero)測定ありの条件で測定した。
【0038】
(水蒸気透過度の測定)
水蒸気透過率測定装置(MOCON社製 PERMATRAN−W 3/31)を用いて、温度40℃、湿度100%RHで測定した。
【0039】
(光線透過率の測定)
ガスバリア膜の透明性は、日本電色工業社製COH−300Aを用いて全光線透過率の測定により評価を行なった。
【0040】
(表面粗さの測定)
ガスバリア膜の表面粗さ(Ra)は、セイコーインスツルメント社製原子間力顕微鏡ナノピクスを用いて測定した。測定エリアは4μm×4μm、スキャン速度は50sec/frame、コンタクトモードで測定を行い、Raの値を求めた。
【0041】
【表1】
Figure 2004142351
【0042】
表1の実施例1及び実施例2に示されるように、窒化珪素膜に熱処理を行なうことにより全光線透過率が高く、表面が平滑で、優れたガスバリア性を示すことが確認された。
これに対して、その他の作成プロセスは、いずれも実施例1または2の作製方法よりも優れた値を有するものは無かった。
【0043】
【発明の効果】
本発明により、ガスバリア膜が基材の少なくとも一方の面に備えるものであり、窒化珪素及び/または酸化窒化珪素によるガスバリア膜に熱処理を行なうことで、膜へのダメージがなく、優れたバリア性を有すると共に、透明性も優れたガスバリア膜付き積層体の作製が可能となる。
また基材にフィルムを用い、基材とバリア層との間に樹脂層を介在させることにより、バリア層の形成時における基材フィルムの寸法安定性が付与され、かつ、基材フィルムとバリア層との密着性も高くなり、バリア性が向上したバリアフィルムが作製可能となる。
【0044】
さらに、バリア層上に樹脂層を設けることにより、この樹脂層が保護膜として機能して、耐熱性、耐薬品性、耐侯性等をガスバリア膜付き積層体に付与するとともに、バリア層に欠損部位があっても、それを埋めることにより高いバリア性を維持することが可能となる。
そして、本発明のガスバリア膜付き積層体の形成方法により、本発明のガスバリア膜付き積層体を簡便に製造することができ、本発明のガスバリア膜付き積層体は、極めて高いバリア性を要求される用途、例えば、食品や医薬品等の包装材料、電子デバイスなどのパッケージ材料などに好ましく用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガスバリア膜付き積層体である一つの実施形態を示す概略断面図である。
【図2】本発明のガスバリア膜付き積層体である他の実施形態を示す概略断面図である。
【図3】本発明のガスバリア膜付き積層体である他の実施形態を示す概略断面図である。
【図4】本発明のガスバリア膜付き積層体の実施形態を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1  ガスバリア膜付き積層体
2  基材
3  ガスバリア膜
11  ガスバリア膜付き積層体
12  基材
13  バリア層
14  樹脂層
21  ガスバリア膜付き積層体
22  基材
23  バリア層
24  樹脂層
32  アンカーコート剤層および/または接着剤層
33  ヒートシール性樹脂層

Claims (7)

  1. 基材の少なくとも片面に、ガスバリア膜を有するガスバリア膜付積層体において、該ガスバリア膜として窒化珪素及び/または酸化窒化珪素により膜を形成し、その後に熱処理により、ガスバリア膜が熱処理されたことを特徴とするガスバリア膜付き積層体。
  2. 前記の基材としてガラス、シリコンウェハー、プラスチックフィルムを用いたもの、若しくはこの基材上にカラーフィルター層、色変換層及び/または電極層が形成されている基材を用いたことを特徴とする請求項1に記載するガスバリア膜付積層体。
  3. 前記の熱処理温度は50℃以上であることを特徴とする請求項1または2に記載するガスバリア膜付積層体。
  4. 前記のガスバリア膜が樹脂層とバリア層を交互に形成したものであり、該バリア層が窒化珪素及び/または酸化窒化珪素により形成され、該バリア層を形成する度に、バリア層形成直後に熱処理されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載するガスバリア膜付積層体。
  5. 前記のガスバリア膜は膜厚が5nmから500nmの範囲で形成されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載するガスバリア膜付積層体。
  6. 基材の少なくとも片面に、ガスバリア膜を形成するガスバリア膜付積層体の形成方法において、基材上にガスバリア膜として窒化珪素及び/または酸化窒化珪素により膜を設け、その後に熱処理を行うことを特徴とするガスバリア膜付き積層体の形成方法。
  7. 基材の少なくとも片面に、ガスバリア膜を形成するガスバリア膜付積層体の形成方法において、基材上にガスバリア膜として樹脂層と窒化珪素及び/または酸化窒化珪素によるバリア層を交互に形成し、バリア層を形成する度に、バリア層形成直後に、熱処理工程を行なうことを特徴とするガスバリア膜付き積層体の形成方法。
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