JP2004142334A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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坂本 敦
Tetsuya Kawanabe
河鍋 哲也
Jiro Moriyama
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Abstract

【課題】本発明の目的は、インクタンク交換時に生じるキャリッジの停止位置からのキャリッジ主走査方向への位置変化を検出することで、インクタンクの交換をユーザーに確認するトリガーとすることが出きる。
この結果、インクタンク交換をユーザーに確認するための特別な機構、部品を必要とせずに、簡単な構成でインクタンク交換を検出でき、確認する回数も大幅に減少させることができる。
【解決手段】本発明の構成は、キャリッジの主走査方向の位置検出手段を用いて、インクタンク交換時に生じるキャリッジの停止位置からのキャリッジ主走査方向への位置変化を検出し、位置変動が検出された場合のみ、ユーザーにインクタンクを交換したかどうかドライバーを介して確認することができる。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、噴射ノズルからインク液滴を記録紙に高速噴射して記録を行うインクジェット記録装置に関し、特にインク収容部(インクタンク)と記録ヘッドが分離するインクジェット記録装置のインクタンク交換検出方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
記録手段であるインクジェットヘッドを主走査方向へ走査して1走査に対応した記録を行う記録動作と、主走査方向とは異なる副走査方向へ記録媒体を搬送する搬送動作とを繰り返して記録を行う、いわゆるシリアル方式のインクジェット記録装置が従来より知られている。また、このようなシリアル方式のインクジェット記録装置としては、インクジェットヘッドとインクタンクを一体化した印字カートリッジ(以下、インクジェットカートリッジ)をキャリッジに搭載し、キャリッジを記録媒体に対して相対的に主走査方向へ走査して記録を行うものや、インクジェットヘッドとインクタンクとが別体として構成され、キャリッジを走査して記録を行うものなどが知られている。
【0003】
また、インクジェット記録装置は、低騒音化、ランニングコストの低コスト化、装置の小型化が容易である等の理由から、ホスト装置であるコンピューターにインストールされたアプリケーションプログラム等からの出力指示に基づいてプリントを行うプリンタや、原稿画像を読み取るスキャナーと一体化され、原稿の複写画像をプリントする複写機、電話回線等の信号線を介して原稿画像の送受信と出力を行うファクシミリ等において広く利用されている。
【0004】
このようなインクジェット記録装置のなかで、インクジェットヘッドとインクタンクとが別体として構成され、キャリッジを走査して記録を行うインクジェット記録装置には、インクタンクの交換を確認するために種々の方法が用いられている。このようなインクタンク交換を確認するための方法として、インクタンクに付随したロムからIDを参照してインクタンク交換を検知する方法、受け側であるキャリッジに圧力センサを設けてインクタンク着脱時の圧力変動からインクタンク交換を検知する方法、プリンタ本体のカバーをオープンした後クローズするとドライバーを介してユーザーに直接インクタンクを交換したかどうか尋ねる方法などが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、インクタンク交換を確認する方法には、インクタンクに付随したロムからIDを参照する方法や、受け側であるキャリッジに圧力センサを設けてインクタンク着脱時の圧力変動を検知する方法や、プリンタ本体のカバーをオープンした後クローズするとドライバーを介してユーザーに直接インクタンクを交換したかどうか尋ねる方法が従来より知られている。
【0006】
しかしながら、インクタンクに付随したロムからIDを参照する方法は、消耗品であるインクタンクにロムを付随させるのでインクタンクがコストアップしてしまう。
【0007】
また、受け側であるキャリッジに圧力センサを設けてインクタンク着脱時の圧力変動を検知する方法も、コストアップや圧力を検知させる機構を特別に設けるため装置が複雑になる。
【0008】
また、プリンタ本体のカバーをオープンした後クローズするとドライバーを介してユーザーに直接インクタンクを交換したかどうか尋ねる方法は、インクタンク交換を目的としないでもカバーをオープンすると必ずユーザーにインクタンクを交換したかどうか確認を要するため、プリンタを使うユーザーにとって手間となりうる。
【0009】
本発明は上記従来例に鑑みてなされたもので、従来の記録装置に新たに部品を追加することなく、かつ装置の小型化を保つとともにコストアップすることなく精度良くインクタンク交換したかどうかの判断をするトリガー手段を有し、ユーザーにインクタンクを交換したかどうか確認する頻度を極めて減らすことが可能なインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、インクを吐出する記録ヘッド部とインクを収容する交換可能なインクタンクと、それらを搭載可能なキャッリッジと、前記キャリッジを主走査方向に沿って走査する走査手段とを備えたインクジェット記録装置において、ユーザーがキャリッジに触れたかどうかを判断する検出手段とを有し、前記検出手段からの信号を検出し、ユーザーがインクタンク交換したかどうかの判断をするトリガーとするトリガー手段と、を有することを特徴とするインクジェット記録装置であり、前記検出手段は、キャリッジの主走査への位置検出手段であることを特徴とするインクジェット記録装置。
【0011】
(作用)
本発明によれば、インクタンク交換時に生じるキャッリッジの停止位置からのキャリッジ主走査方向への位置変動を検出することで、インクタンクの交換をユーザーに確認するトリガーとすることができる。その結果、インクタンクの交換をユーザーに確認するための特別な機構、部品を必要とせずに、簡単な構成でインクタンクの交換したかどうかをユーザーに確認するトリガーとすることができ、ユーザーに確認する回数が大幅に減少させることが可能になる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下図面に基づいて本発明を詳細に説明する。
【0013】
(実施例1)
図1は、本発明を適用可能なインクジェット記録装置であるプリンタの概略を示す斜視図である。記録装置100の給紙位置に挿入された記録媒体105は、送りローラ106によって矢印P方向に送られ、記録ヘッド104の記録可能領域へ搬送される。記録可能領域における記録媒体105の下部にはプラテン107が設けられている。キャリッジ101は、2つのガイド軸102と103によって、それらの軸方向に沿う方向に移動可能となっており、不図示のモータ駆動により、記録領域を含む走査領域を主走査方向である矢印Q1、Q2で示す方向に沿って往復走査する。
【0014】
図1においてキャリッジ101に搭載されたヘッド部104(以下記録ヘッド)は、インクを吐出可能な吐出口、インクを収容するインク収容部(以下インクタンク)を含む構成である。また、記録ヘッド104は下方に位置する記録媒体にインクを吐出して記録するようにキャリッジ上に搭載されており、吐出口が下側に位置する。図1において、記録ヘッド104が吐出するインクはBk(ブラック)であり、また128個の吐出口が360dpiの解像度で記録すべく1列に配列されている。
【0015】
また、図1に示す108はスイッチ部と表示部であり、スイッチ部は記録装置の電源のON/OFFの切り換えや各種記録モードの設定等に使用され、表示部は記録装置の状態を表示可能に構成されている。
【0016】
図1において、キャリッジ101の後部には300dpi周期のスリットを有したリニアエンコーダ109が設けられており、キャリッジ101の位置を1/300インチの精度で検出可能に構成されている。図1に示す機械コントロール部404は、機械部405のキャリッジモータを動作させてキャリッジを主走査方向に沿って往復動作させる。本実施形態において、キャリッジモータはDCモータであり、通常の印字動作では図1に示すリニアエンコーダ109を利用し、エンコーダー109に所定間隔で設けられたスリットをキャリッジ後部に設けられた光学センサにより検知することでキャリッジの位置あるいは移動速度を検出し、DCサーボ制御によりキャリッジの走査速度を一定に保つことができる。この様なDCサーボ制御において、キャリッジ101の移動速度を制御したり、キャリッジ101の位置を管理する上ではリニアエンコーダを用いることが有効である。
【0017】
記録ヘッド部104からインクを吐出したドット数をカウントするドットカウント値を格納する不図示のメモリを備えることで、インクの消費量をプリンタ本体が検知できる。
【0018】
本発明ではこのリニアエンコーダ109を用いてプリンタ本体カバーのオープン時にキャッリッジがインクタンク交換可能な位置に移動し、キャリッジからインクタンク着脱時に生じるキャリッジの位置変化を検知して、インクタンクを交換したか、または、しないことを判断して、インクタンクを交換したと判断した場合のみインクタンクの交換したか否かをユーザーに確認するトリガーとして、ドライバーからユーザーにインクタンク交換確認をすることができる。ユーザーがインクタンクを交換したと申告した場合のみ、ドットカウント値をリセットする。
【0019】
また、上記のキャリッジ位置検出手段は、ロータリエンコーダであってもよい。
【0020】
また、上記のキャリッジ位置検出手段は、キャリッジ駆動モータの起電力を検出してもよい。
【0021】
以下に、本発明の具体例であるキャリッジの位置変動からインクタンク交換をユーザーに確認するシーケンス(図2)を説明する。
【0022】
まず、STEP1としてプリンタ本体のカバーをオープンする。
【0023】
STEP2で、カバーオープン時間を測定開始する。
【0024】
STEP3としてインクタンク交換ポジションにキャリッジが移動する。
【0025】
STEP4として、プリンタ本体カバーをクローズする。
【0026】
STEP5として、カバーオープン時間を測定終了する。
【0027】
STEP6として、キャリッジはホームポジションに移動する。
【0028】
STEP7として、STEP2〜STEP5でプリンタ本体カバーオープン時間がある一定(約3sec)時間内であった場合、吸引は入らずにドットカウント値もリセットされない。
【0029】
しかし、STEP7でプリンタ本体カバーオープン時間がある一定時間以上であった場合、STEP8として、カバーオープン時間中にキャリッジの停止位置(インクタンク交換ポジション)からの位置変動Xを検出する。
【0030】
位置変動Xがゼロであった場合(位置変化なし)、キャリッジに搭載されたインクタンクに触っていないためインクタンクは交換されていないと判断されて、吸引は入らずにドットカウント値もリセットされない。
【0031】
一方、位置変動Xがゼロでなかった場合、キャリッジに搭載されたインクタンクに触っためインクタンクは交換されている可能性があると判断される。
【0032】
STEP9として、STEP8の結果からインクタンクが交換された可能性があるために、ドライバーからユーザーにインクタンク交換を行ったかを確認する。
【0033】
インクタンク交換をしていないと申告された場合、吸引ははいらずにドットカウント値もリセットされない。
【0034】
一方、インクタンク交換をしたと申告された場合は、吸引を行い、且つドットカウント値もリセットする。
【0035】
また、STEP1のプリンタ本体カバーオープンは、インク消費量が新しいインクタンクのインク保持量に対してある任意の割合になった場合(例えば、60%使用した場合)にインク残量が少ないことを知らせるインクlow警告として不図示のLEDランプが点滅した後のプリンタ本体カバーオープンしたときとしても良い。
【0036】
また、STEP1のプリンタ本体カバーオープンは、ドライバーからPC画面上にインクlow警告が発生した後のプリンタ本体カバーオープンしたときとしても良い。
【0037】
本実施例によれば、インクタンク交換ポジションからキャッリッジの変動を検出することで、インクタンクの交換をユーザーに確認するトリガーとすることができる。その結果、インク収容部の交換をユーザーに確認する回数が大幅に減少し、また、インク収容部の交換をユーザーに確認するための特別な機構、部品を必要とせずに、簡単な構成でインク収容部の交換の確認をユーザーに確認するトリガーとすることができる。
【0038】
(実施例2)
本実施例は、実施例1で述べたインクタンク交換確認シーケンスにおけるインクタンク交換時に生じるキャリッジの位置変動を高精度に検出する構成に関するものである。
【0039】
キャリッジがインクタンク交換ポジションで停止している状態にあるとき、ユーザーが謝ってインクタンク交換を目的とする以外にキャリッジに触れてしまう可能性がある。このような場合には、キャリッジの位置変動を検出して、その都度ユーザーにインクタンクの交換を行ったかどうかをドライバーから確認してしまう。
【0040】
本実施例は、インクタンク交換時に生じるキャリッジの位置変動の幅を大きくして、ユーザーがインクタンクを交換したときだけドライバーからインクタンク交換確認を行うことを可能にする。
【0041】
図3は、単色のインクジェットプリンタを上面から見た本実施例の模式図である。
【0042】
プリンタ本体のカバーオープン後、キャリッジ36はインクタンク交換ポジションに移動し、停止する。インクタンク35をキャリッジ36から取り外す。インクFullのインクタンク35に交換して、キャリッジ36に取りつける(矢印▲1▼)。インクタンク35を取りつける際に、キャリッジの凸部36aがシャーシ31の滑り台状の部分32に突き当たる。これによって、キャリッジ36は矢印▲2▼の方向へ大きく移動する。リニアエンコーダ33を利用し、エンコーダー33に所定間隔で設けられたスリットをキャリッジ36後部に設けられた不図示の光学センサにより検知することでキャリッジの位置を検出する。その変化量は、最低170μm(300dpiのリニアエンコーダの2スリット相当)移動するようにする。しかし、ユーザーが謝ってインクタンク交換を目的とする以外にキャリッジに触れたとき、キャリッジの位置変化量は小さく、170μm以下である。
【0043】
これによって、ユーザーが謝ってインクタンク交換を目的とする以外にキャリッジに触れてしまう場合とインクタンク交換時を判別することが可能になる。
【0044】
本実施例は、インクタンク交換時に生じるキャリッジの位置変動の幅を大きくして、ユーザーがインクタンクを交換したときだけドライバーからインクタンク交換確認を行うことを可能にする構成に関するものである。
【0045】
(実施例3)
本実施例は、複数のインクタンクを搭載したキャリッジを主走査方向に沿って走査させるインクジェット記録装置において、キャリッジの位置の変化からユーザーが複数の内どのインクタンクに触れたのかを検出し、交換したかどうかの判断をするトリガーを有することを特徴とするインクジェット記録装置に関する構成である。
【0046】
図4は、35aのブラックのインクタンクと35bのシアン、マゼンタ、イエローの3色1体のカラーインクタンクを搭載したインクジェットプリンタの上面から見た本実施例の模式図である。
【0047】
プリンタ本体のカバーオープン後、キャリッジ36はインクタンク交換ポジションに移動し、停止する。
【0048】
まず、ブラックのインクタンク35aをキャリッジ36から取り外す。インクFullのブラックのインクタンク35aに交換して、キャリッジ36に取りつける(矢印▲1▼)。ブラックのインクタンク35aを取りつける際に、キャリッジの凸部36aがシャーシ31の滑り台状の部分32に突き当たる。これによって、キャリッジ36はインクタンク交換ポジションから左方向(矢印▲2▼)へ移動する。
【0049】
一方、カラーのインクタンク35bをキャリッジ36から取り外す。インクFullのカラーのインクタンク35bに交換して、キャリッジ36に取りつける(矢印▲3▼)。カラーのインクタンク35bを取りつける際に、キャリッジの凸部36aがシャーシ31の滑り台状の部分32に突き当たる。これによって、キャリッジ36はインクタンク交換ポジションから右方向(矢印▲4▼)へ移動する。
【0050】
リニアエンコーダ33を利用し、エンコーダー33に所定間隔で設けられたスリットをキャリッジ36後部に設けられた不図示の光学センサにより検知することでキャリッジがインクタンク交換ポジションから左方向に移動したのか、右方向に移動したのかを検出する。
【0051】
これにより、複数のインクタンクを搭載したプリンタにおいて、ユーザーがどのインクタンクの交換を行った可能性があるか判断することが可能になる。
本実施例は、複数のインクタンクを搭載したキャリッジを主走査方向に沿って走査させるインクジェット記録装置において、キャリッジの位置の変化からユーザーが複数の内どのインクタンクに触れたのかを検出し、交換したかどうかの判断をするトリガーを有することを可能にする構成である。
【0052】
(実施例4)
本実施例は、実施例1で述べたインクタンク交換確認シーケンスにおけるキャリッジの位置変動の検出からインクタンクを交換したのか、印字媒体までの距離を変更したのか、何もしなかったのかを判断し、インクタンクの交換をしたと判断された場合のみドライバーからインクタンク交換確認を行うことを可能にする構成に関するものである。
【0053】
キャリッジがインクタンク交換ポジションで停止している状態にあるとき、ユーザーはインクタンク交換を目的とする以外に記録ヘッドから印字媒体までの距離を変更する(以下紙間変更と呼ぶ)可能性がある。
【0054】
そこで本実施例は、インクタンク交換時に生じるキャリッジの位置変動の幅と、記録ヘッドから印字媒体までの距離を変更時に生じるキャリッジの位置変動の幅を変えることで、ユーザーがインクタンクを交換したときだけドライバーからインクタンク交換確認を行うことを可能にする。
【0055】
以下に、本発明の具体例であるインクタンク交換時と紙間変更時に生じるキャリッジの位置変動を判別するシーケンス(図5)を説明する。
【0056】
まず、STEP1としてプリンタ本体のカバーをオープンする。
【0057】
STEP2で、カバーオープン時間を測定開始する。
【0058】
STEP3としてインクタンク交換ポジションにキャリッジが移動する。
【0059】
STEP4として、プリンタ本体カバーをクローズする。
【0060】
STEP5として、カバーオープン時間を測定終了する。
【0061】
STEP6として、キャリッジはホームポジションに移動する。
【0062】
STEP7として、STEP2〜STEP5でプリンタ本体カバーオープン時間がある一定(約3sec)時間内であった場合、吸引は入らずにドットカウント値もリセットされない。
【0063】
しかし、STEP7でプリンタ本体カバーオープン時間がある一定時間以上であった場合、STEP8として、カバーオープン時間中にキャリッジの停止位置(インクタンク交換ポジション)からの位置変動Xを検出する。
【0064】
位置変動Xがゼロであった場合(位置変化なし)、キャリッジに搭載されたインクタンクに触っていないためインクタンクは交換されていないと判断されて、吸引は入らずにドットカウント値もリセットされない。
【0065】
一方、位置変動Xがゼロでなかった場合、インクタンクは交換されたか、紙間が変更されたかの2つの可能性がある。
【0066】
紙間変更は、図6に示した紙間変更レバー37を左から右へ(または、右から左へ)移動させて行う。このとき、キャリッジの位置が主走査方向に移動する。紙間を変更する場合、キャリッジの位置変動の回数は1回である。
【0067】
これに対し、インクタンク交換の場合は、キャリッジに搭載されていたインクタンクをキャリッジから取り外し、インクFullのインクタンクを取りつける。インクタンク交換の場合、キャリッジの位置変動の回数はインクタンクの取り外し時と取りつけ時の2回である。
【0068】
STEP9として、プリンタ本体カバーオープン時にキャリッジの位置変動回数が1回で合った場合は紙間変更、2回であった場合はインクタンク交換と判断する。紙間変更と判断された場合は、吸引ははいらずにドットカウント値もリセットされない。
【0069】
STEP10として、STEP9の結果からキャリッジの位置変動が2回であった場合、インクタンクが交換された可能性があるために、ドライバーからユーザーにインクタンク交換を行ったかを確認する。
【0070】
インクタンク交換をしていないと申告された場合、吸引ははいらずにドットカウント値もリセットされない。
【0071】
一方、インクタンク交換をしたと申告された場合は、吸引を行い、且つドットカウント値もリセットする。
【0072】
本実施例は、インクタンク交換時に生じるキャリッジの位置変動の幅と、記録ヘッドから印字媒体までの距離を変更時に生じるキャリッジの位置変動の幅を変えることで、ユーザーがインクタンクを交換したときだけドライバーからインクタンク交換確認を行うことを可能にする構成に関するものである。
【0073】
(実施例5)
これまでの実施例では、重量検知によりインクタンク交換が検出された場合、記録装置であるプリンタ側でドットカウントをリセットするように構成した場合について説明してきたが、重量検知によりインクタンク交換が検出された場合に、ホストコンピューター側に状態を通知し、表示装置上にダイアログ画面を表示させ、ユーザーに状況を知らしめた上でユーザーからドットカウントリセットを指示させることにより、ドットカウントリセットするように構成することも可能である。
【0074】
本実施例では、このように構成した場合について説明する。
【0075】
図7は、ホストコンピューター本体と、コンピューターへの入力等を行うキーボード、画面表示を行うCRTモニター、およびインクジェット記録装置であるプリンタとを示す外観斜視図である。
【0076】
ホストコンピューターとプリンタとは、USBシリアルI/FあるいはIEEE1284準拠パラレルI/Fなどの双方向通信が可能なI/Fによってケーブルを通じて接続されており、パーソナルコンピューターからは、記録のための画像データ、プリンタに対する動作実行命令等が記録装置に対して送信され、プリンタ側からは、プリンタの動作状況、エラー発生状況を示すステータス情報や、プリンタ固有の識別情報(DeviceID)等がホストコンピューターに向けて送信されるように構成されている。
【0077】
ホストコンピューター上のOS(オペレーティングシステム)上で動作するアプリケーションソフトから、OS経由で印字する際に、同じくOS上で動作するプリンタドライバーが、OS経由でアプリケーションソフトから印字対象となる描画データを取得し、取得したRGB画像表示用データを、LOG変換(RGB−CMY変換)、黒生成(CMY−CMYK変換)、出力マスキング、ガンマ変換、多値化(誤差拡散など)などの画像処理を行い、インクジェット記録用CMYKデータに変換し、記録装置が解釈可能な印字用ヘッダー情報等を付加して前記USBシリアルI/FあるいはIEEE1284準拠パラレルI/Fなどの双方向通信が可能なI/Fを経由してプリンタ側に送信する。また、プリンタで印字動作中も、周期的にプリンタ側のステータス情報を受信することにより、プリンタ側でのエラー発生状況(例えば、記録用紙無し、インク無し等)に応じて、CRT画面上にダイアログを表示させて、ユーザーにプリンタの動作状況を文字や絵、アイコンなどによって警告を促したり、表示させたダイアログ中のボタンをマウス等で選択して押下させることにより、エラー発生によって停止させて印字データの送信を再開させたりするように構成されている。
【0078】
図8は、本実施例における、ホストコンピューター側のプリンタドライバーからの印字開始前ステータス取得シーケンスを示すフローチャートである。印字開始前に発生している記録装置側の状態には様々なものがあるが、ここでは、重量差検知によるタンク交換が発生していた場合についてのみ詳説する。
【0079】
S1001で、双方向I/Fを受信側に切り替え、記録装置側のステータス情報を受信する。S1002で、受信した情報を解析し、S1003に進み、重量差検知によりインクタンクの交換が検知されたかどうか調べる。S1003でタンク交換検出ステータスが受信されていない場合は、次のS1004のその他のステータスが受信されたかどうか調べ、受信されていない場合、さらに他のステータスが受信されたかどうかというように逐次調べていって、すべての発生しうるステータスがなかった場合には、印字前ステータス取得処理を終了して、次の動作、すなわち、印字データ送信動作に移行する。
【0080】
S1003でタンク交換が検知されていた場合、S1005に進み、表示装置にダイアログを表示して、S1006でユーザーの操作待ち(イベント待ち)状態になる。
【0081】
すなわち、「インクタンクが交換されました。ドットカウントをリセットしますか」というメッセージとともに、黒とカラーの文字とそれぞれにチェックボックス(個別に選択可能)をつけて、「はい」「キャンセル」のボタンを表示する。
【0082】
ユーザーはメッセージの内容を見て、自分がインクタンクを交換していれば、交換した方のタンク(この場合、黒かカラーあるいは両方)のドットカウントリセットのチェックボックスをチェックして、「はい」のボタンを押下するとOS上でイベントが発生し、S1007で発生イベントのチェックを行い、「はい」が押下されたか、「キャンセル」が押下したかを調べ、「はい」だったら、S1008に進み、どのチェックボックスがチェックされていたかを調べ、チェックされていたタンク情報に基づいたドットカウントリセット命令をI/F経由でプリンタに送信する。プリンタは、I/F経由でドットカウントリセット命令を受信すると、プリンタ内部に記憶していたドットカウント値をリセットする。
【0083】
また、S1007で、発生イベント時に「キャンセル」が押下されていれば、何もせずにS1004に進み、その他のステータスが受信されたかどうか調べる。
【0084】
図9は、前図8のS1108ドットカウントリセット命令送信処理の詳細と、その際のプリンタ側の処理を並列して示した図である。
【0085】
図で、まず、S1201で黒ドットカウントのチェックがされているかどうか調べ、されていればS1202で、プリンタに対し、黒ドットカウントリセットの命令を送信する。
【0086】
S1201で、黒ドットカウントリセットのチェックがされていなかった場合、および、チェックされていてS1202の処理を実行した場合のどちらも、S1203に進み、同様に、カラーのドットカウントリセットのチェックがされているかどうか調べ、されていればS1204で、プリンタに対し、カラードットカウントリセットの命令を送信する。
【0087】
その際、プリンタ側では、S1205でI/F経由で受信したコマンドが、ドットカウントリセットかどうか調べ、そうでなければ、S1206でそれ以外の処理を行い、再びコマンドがあるかないかチェックする。
【0088】
ドットカウントリセットコマンドであれば、S1207で、黒のドットカウントリセットコマンドかどうか調べ、一致すれば、S1208で黒のドットカウントリセットを行い、
同時に黒タンク交換情報フラグをリセットし、再び他のコマンドがあるかないかチェックする。
【0089】
黒タンク交換情報フラグは、重量検知処理により、黒タンク交換を検出された時に随時読み出し可能メモリセットされ、その後黒ドットカウントリセットが実行された時にリセットされるように構成される。また、この黒タンク交換情報フラグは、パワーオフ処理が実行される際に、プリンタ内部の不揮発性メモリに記憶され、パワーオン処理時には不揮発性メモリから、随時読み出し可能メモリに読み出されるので、常に状態が保存される。このことにより、黒タンク交換を検知して、黒ドットカウントをリセットされるまでは、黒タンク交換情報フラグがセットされたままの状態になり、プリンタドライバー側からのステータス受信処理が行われた際には、この情報を元に黒タンク交換があった旨の情報を送信するので、ユーザーのドットカウントリセット忘れを防ぐことができるように構成されている。
【0090】
同様に、S1209で、カラーのドットカウントリセットコマンドかどうか調べ、一致すれば、S1210でカラーのドットカウントリセットを行い、再びコマンドがあるかないかチェックする。一致すれば、S1210でカラーのドットカウントリセットを行い、
同時にカラータンク交換情報フラグをリセットし、再び他のコマンドがあるかないかチェックする。
【0091】
図10は、前図8のフローチャートにおけるS1105において表示されるダイアログを示す図である。前図8のフローチャートにおいて、S1105でタンク交換を認識した場合、どちらのタンクが交換されていたかの情報に基づいて、あらかじめ用意されたチェックボックスのON/OFFを変化させるように構成することにより、ユーザーの誤操作を防ぎ、簡単な操作(「はい」ボタン1303の押下のみ)でドットカウントのリセットができる。
【0092】
この図では、重量検知から、黒のタンクが交換されたことを検出できた場合に、黒のドットカウントリセットのチェックボックス1301にあらかじめチェックの印(X印)がついた状態でダイアログが表示されている様子を示している。
【0093】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、インクジェット記録装置のカバーをオープンした時のインクタンクと記録ヘッド部とを搭載したキャッリッジの停止位置から、キャリッジ主走査方向へのキャリッジの変動を検出することで、インクタンクの交換をユーザーに確認するトリガーとすることができる。その結果、インクタンクの交換をユーザーに確認するトリガーとするのに、特別な機構、部品を必要とせずに、簡単な構成でインクタンクの交換をユーザーに確認できるため、装置のコストアップをすることなく、また装置を複雑にする必要がない。また、インクタンクを交換したと判断された場合のみインクタンクの交換の確認を行うため、ドライバーを介してユーザーに確認する回数が大幅に減少し、ユーザーの手間をかけないですむインクジェット記録装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用可能なインクジェット記録装置の概略斜視図である。
【図2】本発明の実施例1を適用したフローチャートである。
【図3】本発明の実施例2を適用可能なインクジェット記録装置のキャッリッジ停止位置における概略上視図である。
【図4】本発明の実施例3を適用可能なインクジェット記録装置のキャッリッジ停止位置における概略上視図である。
【図5】本発明の実施例4を適用したフローチャートである。
【図6】本発明の実施例4を適用可能なインクジェット記録装置のキャッリッジ停止位置における概略上視図である。
【図7】本発明の外観斜視図である。
【図8】本発明のフローチャートである。
【図9】本発明のプリンタ側の処理の並列図である。
【図10】本発明のダイアログを示す図である。
【符号の説明】
100 記録装置
101 キャリッジ
102 ガイド軸a
103 ガイド軸b
104 記録ヘッド
105 記録媒体
106 送りローラ
107 プラテン
108 スイッチ部と表示部
31 シャフト
32 シャフトの一部
33 リニアエンコーダ
34 シャーシ
35 インクタンク
36 キャリッジ
37 紙間変更レバー

Claims (12)

  1. インクを吐出する記録ヘッド部とインクを収容する交換可能なインクタンクと、それらを搭載可能なキャッリッジと、前記キャリッジを主走査方向に沿って走査する走査手段とを備えたインクジェット記録装置において、
    ユーザーがキャリッジに触れたかどうかを判断する検出手段を有し、前記検出手段からの信号を検出し、ユーザーがインクタンク交換したかどうかの判断をするトリガーとするトリガー手段と、を有することを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記検出手段は、キャリッジの主走査への位置検出手段であることを特徴とするインクジェット記録装置。
  3. 請求項2において、前記位置検出手段はリニアエンコーダであることを特徴とするインクジェット記録装置。
  4. 請求項2において、前記位置検出手段はロータリエンコーダであることを特徴とするインクジェット記録装置。
  5. 請求項2において、前記位置検出手段はキャリッジ駆動モータの起電力であることを特徴とするインクジェット記録装置。
  6. 請求項1〜5において、前記インクタンク交換時にキャリッジ位置の変化の増幅させるための位置変化増幅手段を備えることを特徴とするインクジェット記録装置。
  7. 請求項1〜6において、複数のインクタンクを搭載する前記キャリッジを主走査方向に沿って走査する走査手段とを備えたインクジェット記録装置において、
    ユーザーがキャリッジに触れたかどうかを判断する検出手段とを有し、前記検出手段からの信号を検出し、ユーザーが複数の内どのインクタンク交換したかどうかの判断をするトリガーとするトリガー手段と、を有することを特徴とするインクジェット記録装置。
  8. 請求項1〜7において、前記位置検出手段が、前記インクタンク取り外し、と、前記インクタンク装着、の2回の検出信号を判断して、ユーザーがインクタンクを交換したかどうかの判断をするトリガーとすることを特徴とするインクジェット記録装置。
  9. 請求項8において、キャリッジには紙間調整レバーがあることを特徴とするインクジェット記録装置。
  10. 請求項1〜8において、カバーセンサを有し、カバーがオープン時にカバーオープン時間を検出することを特徴とするインクジェット記録装置。
  11. 請求項10において、前記カバーセンサを有し、前記カバーオープン時間が一定の時間より大の時に、ユーザーが前記キャリッジに触れたかどうかを判断する検出手段とを有し、前記検出手段からの信号を検出し、ユーザーがインクタンク交換したかどうかの判断をするトリガーとするトリガー手段と、を有することを特徴とするインクジェット記録装置。
  12. 請求項10において、一定の時間は4秒以下であることを特徴とするインクジェット記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018114717A (ja) * 2017-01-20 2018-07-26 ブラザー工業株式会社 インクジェット記録装置

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