JPH11263008A - 記録装置および記憶媒体 - Google Patents

記録装置および記憶媒体

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JPH11263008A
JPH11263008A JP10089250A JP8925098A JPH11263008A JP H11263008 A JPH11263008 A JP H11263008A JP 10089250 A JP10089250 A JP 10089250A JP 8925098 A JP8925098 A JP 8925098A JP H11263008 A JPH11263008 A JP H11263008A
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recording
head
recording head
speed
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JP10089250A
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English (en)
Inventor
Fumihiro Minamizawa
文宏 南沢
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/015Ink jet characterised by the jet generation process
    • B41J2/04Ink jet characterised by the jet generation process generating single droplets or particles on demand
    • B41J2/045Ink jet characterised by the jet generation process generating single droplets or particles on demand by pressure, e.g. electromechanical transducers
    • B41J2/04501Control methods or devices therefor, e.g. driver circuits, control circuits
    • B41J2/04581Control methods or devices therefor, e.g. driver circuits, control circuits controlling heads based on piezoelectric elements
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/17Ink jet characterised by ink handling
    • B41J2/175Ink supply systems ; Circuit parts therefor
    • B41J2/17503Ink cartridges
    • B41J2/17543Cartridge presence detection or type identification
    • B41J2/1755Cartridge presence detection or type identification mechanically

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  • Facsimile Heads (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録速度が、相手先からのファクシミリデー
タの送信速度に追従できないことにより、相手先のファ
クシミリ装置に意味不明な通信エラーが発生するという
問題を解決する。 【解決手段】 CPUはステップ202で相手先FAX
からのCALL信号の受信を検出し、ステップ204
で、6色記録ヘッドが装着されていることを示すヘッド
検知フラグが立っていることを検知した場合は、ステッ
プ206で、相手先FAXから送信されたファクシミリ
データをRAMに蓄積する。これにより、黒色での記録
速度の遅い4色記録ヘッドが、受信したファクシミリデ
ータをすぐに記録してしまうことによって発生する上記
問題を解決できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファクシミリ装置
に代表される記録装置、およびその記録装置を制御する
ためのコンピュータプログラムが格納された記憶媒体に
関し、白黒で記録する場合の記録速度が、白黒専用の記
録ヘッドよりも遅い、たとえば、カラー専用の記録ヘッ
ドを装着している場合に生じる問題を解決するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、上記記録装置としては、たとえ
ば、インクジェットヘッドによって記録用紙にカラーの
記録を行うカラープリンタの機能を備えたファクシミリ
装置が知られている。上記ファクシミリ装置は、ブラッ
クインクのみで記録を行うためのブラック専用記録ヘッ
ドと、シアン、マゼンタ、イエローおよびブラックのカ
ラーインクで記録を行うためのカラー専用記録ヘッドと
を交換自在に備えている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記カラー
専用記録ヘッドは、インクの色ごとにヘッドが分かれて
いるため、全ノズルは、各色ごとに割り当てられてい
る。このため、カラー専用記録ヘッドは、全ノズルから
ブラックインクを吐出するブラック専用記録ヘッドに比
べて、ブラックインクを吐出するノズルの数が少ない。
したがって、カラー専用記録ヘッドは、ブラックで記録
を行う場合の記録速度が、ブラック専用記録ヘッドより
も遅くなる。そこで、上記カラー専用記録ヘッドを装着
している場合にファクシミリデータを受信すると、ブラ
ック専用記録ヘッドを装着している場合よりも、ファク
シミリデータを記録する速度が遅くなるため、記録速度
が通信速度に追従できなくなり、送信元のファクシミリ
装置に意味不明の送信エラーが発生するという問題があ
る。また、そのようなエラーが発生しないようにするた
めには、ファクシミリデータを蓄積するためのメモリの
容量を増大させなければならないため、ファクシミリ装
置の製造コストが高くなるという問題がある。
【0004】そこで、本発明は、黒色で記録する場合の
記録速度が遅い記録ヘッドが装着されていることを検出
することによって上記各問題を解決できる記録装置およ
び記憶媒体を実現することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、請求項1に記載の発明では、被記録媒体に
黒色の記録を行う第1の記録ヘッド、およびその第1の
記録ヘッドの記録速度よりも遅い記録速度で前記被記録
媒体に黒色の記録を行う第2の記録ヘッドのいずれかを
相互に交換可能に装着する記録装置において、前記第1
および第2の記録ヘッドのいずれが装着されているかを
検出する検出手段と、この検出手段による検出結果を報
知する報知手段と、が備えられたという技術的手段を採
用する。
【0006】請求項2に記載の発明では、被記録媒体に
黒色の記録を行う第1の記録ヘッド、およびその第1の
記録ヘッドの記録速度よりも遅い記録速度で前記被記録
媒体に黒色の記録を行う第2の記録ヘッドのいずれかを
相互に交換可能に装着し、さらに、情報を通信手段を介
して受信する受信手段を備えており、この受信手段によ
って受信された情報を前記第1および第2の記録ヘッド
のいずれかを用いて前記被記録媒体に記録する記録装置
において、前記第1および第2の記録ヘッドのいずれが
装着されているかを検出する検出手段と、この検出手段
によって前記第2の記録ヘッドが装着されていることが
検出された場合は、前記受信手段によって受信された情
報を蓄積する蓄積手段と、が備えられたという技術的手
段を採用する。
【0007】請求項3に記載の発明では、被記録媒体に
黒色の記録を行う第1の記録ヘッド、およびその第1の
記録ヘッドの記録速度よりも遅い記録速度で前記被記録
媒体に黒色の記録を行う第2の記録ヘッドのいずれかを
相互に交換可能に装着し、さらに、情報を通信手段を介
して受信する受信手段を備えており、この受信手段によ
って受信された情報を前記第1および第2の記録ヘッド
のいずれかを用いて前記被記録媒体に記録する記録装置
において、前記第1および第2の記録ヘッドのいずれが
装着されているかを検出する検出手段と、この検出手段
によって検出された記録ヘッドの記録速度に対応させ
て、前記情報の送信元に対して情報の送信能力を変更さ
せる変更手段と、が備えられたという技術的手段を採用
する。
【0008】請求項4に記載の発明では、請求項3に記
載の記録装置において、前記変更手段は、前記検出手段
によって検出された記録ヘッドの記録速度に対応させ
て、前記情報の送信元に対して情報の最小伝送速度を変
更させるという技術的手段を採用する。
【0009】請求項5に記載の発明では、請求項3に記
載の記録装置において、前記変更手段は、前記検出手段
によって検出された記録ヘッドの記録速度に対応させ
て、前記情報の送信元に対して情報の通信速度を変更さ
せるという技術的手段を採用する。
【0010】請求項6に記載の発明では、請求項2に記
載の記録装置において、前記検出手段によって前記第1
の記録ヘッドが装着されたことが検出された場合に、前
記蓄積手段に蓄積されている情報を読出すとともに、そ
の読出した情報を前記第1の記録ヘッドを用いて記録す
る記録手段が備えられたという技術的手段を採用する。
【0011】請求項7に記載の発明では、被記録媒体に
黒色の記録を行う第1の記録ヘッド、およびその第1の
記録ヘッドの記録速度よりも遅い記録速度で前記被記録
媒体に黒色の記録を行う第2の記録ヘッドのいずれかを
相互に交換可能に装着する記録装置を制御するためのコ
ンピュータプログラムが格納された記憶媒体において、
前記第1および第2の記録ヘッドのいずれが装着されて
いるかを検出するとともに、その検出結果を報知するた
めの記録ヘッド検出プログラムを含むコンピュータプロ
グラムが格納されたという技術的手段を採用する。
【0012】請求項8に記載の発明では、請求項1ない
し請求項6のいずれか1つに記載の記録装置、または、
請求項7に記載の記憶媒体において、前記第2の記録ヘ
ッドは、カラーインクおよびブラックインクを前記被記
録媒体に吐出して記録を行い、前記第1の記録ヘッド
は、ブラックインクを前記被記録媒体に吐出して記録を
行うという技術的手段を採用する。
【0013】
【作用】請求項1に記載の発明では、上記検出手段は、
被記録媒体に黒色の記録を行う第1の記録ヘッド、およ
びその第1の記録ヘッドの記録速度よりも遅い記録速度
で被記録媒体に黒色の記録を行う第2の記録ヘッドのい
ずれが装着されているかを検出し、上記報知手段は、検
出手段による検出結果を報知する。したがって、この記
録装置を用いる者は、上記報知手段による報知によって
上記第1および第2の記録ヘッドのいずれが装着されて
いるかを知ることができる。これにより、たとえば、本
発明をファクシミリ装置に適用した場合、ファクシミリ
データを受信しようとしている際に報知手段の報知によ
って第2の記録ヘッドが装着されていることを知った場
合は、第1の記録ヘッドに交換することができるため、
従来のように、記録速度の遅い記録ヘッドがファクシミ
リデータを記録することによって、送信元のファクシミ
リ装置に意味不明の送信エラーが発生するという問題な
どを解決することができる。
【0014】特に、請求項7に記載の発明のように、上
記第1および第2の記録ヘッドのいずれが装着されてい
るかを検出するとともに、その検出結果を報知するため
の記録ヘッド検出プログラムを含むコンピュータプログ
ラムが格納された記憶媒体を用いることにより、上記請
求項1に記載の記録装置を実現できる。つまり、上記記
録装置は、たとえば、後述する発明の実施の形態に記載
するように、記録装置に内蔵されたCPU、あるいは、
記録装置に接続されたコンピュータによって制御される
ことから、上記記憶媒体としてのROMを設け、もしく
は、上記記憶媒体に格納されているコンピュータプログ
ラムをコンピュータにインストールすることによって、
請求項1に記載の発明を実施できるからである。
【0015】また、請求項2に記載の発明では、上記検
出手段は、被記録媒体に黒色の記録を行う第1の記録ヘ
ッド、およびその第1の記録ヘッドの記録速度よりも遅
い記録速度で被記録媒体に黒色の記録を行う第2の記録
ヘッドのいずれが装着されているかを検出し、上記蓄積
手段は、検出手段によって第2の記録ヘッドが装着され
ていることが検出された場合は、上記受信手段によって
受信された情報を蓄積する。したがって、第2の記録ヘ
ッドが装着されている間は記録を行うことなく、黒色で
の記録速度の速い第1の記録ヘッドに交換した後で上記
蓄積されているファクシミリデータを記録することがで
きる。
【0016】特に、請求項6に記載の発明では、上記検
出手段によって第1の記録ヘッドが装着されたことが検
出された場合に、上記蓄積手段に蓄積されている情報を
読出すとともに、その読出した情報を第1の記録ヘッド
を用いて記録する記録手段が備えられているため、第2
の記録ヘッドが装着されていることに起因して、受信し
た情報を記録できなかった場合であっても、上記記録手
段によれば、蓄積手段によって蓄積されている情報を第
1の記録ヘッドで自動的に記録することができるため、
受信した情報の記録を忘れてしまうことがない。
【0017】また、請求項3に記載の発明では、上記検
出手段は、被記録媒体に黒色の記録を行う第1の記録ヘ
ッド、およびその第1の記録ヘッドの記録速度よりも遅
い記録速度で被記録媒体に黒色の記録を行う第2の記録
ヘッドのいずれが装着されているかを検出し、上記変更
手段は、検出手段によって検出された記録ヘッドの記録
速度に対応させて、情報の送信元に対して情報の送信能
力を変更させる。つまり、情報の送信元の送信能力が高
く、受信側の記録ヘッドの記録速度が低い場合は、受信
側の記録ヘッドの記録速度が送信元の送信能力に対応で
きず、従来のように、送信元のファクシミリ装置に意味
不明の送信エラーが発生するという問題などが発生した
が、上記変更手段によれば、送信元の送信能力を変更さ
せることができるため、上記問題などを解決することが
できる。
【0018】上記変更手段としては、請求項4に記載の
発明のように、上記検出手段によって検出された記録ヘ
ッドの記録速度に対応させて、情報の送信元に対して情
報の最小伝送速度を変更させるという技術的手段を採用
する。つまり、受信側の記録ヘッドの記録速度が、送信
元の情報の最小伝送速度に追従できない場合は、前述し
た従来の問題が発生するが、上記変更手段によれば、受
信側の記録速度に対応させて送信元の情報の最小伝送速
度を変更させることができるため、上記問題を解決する
ことができる。
【0019】また、上記変更手段としては、請求項5に
記載の発明のように、上記検出手段によって検出された
記録ヘッドの記録速度に対応させて、情報の送信元に対
して情報の通信速度を変更させるという技術的手段を採
用する。つまり、受信側の記録ヘッドの記録速度が、送
信元の情報の通信速度に追従できない場合は、前述した
従来の問題が発生するが、上記変更手段によれば、受信
側の記録速度に対応させて送信元の情報の通信速度を変
更させることができるため、上記問題を解決することが
できる。
【0020】さらに、請求項1ないし請求項7に記載の
技術的手段は、請求項8に記載の発明のように、上記第
2の記録ヘッドは、カラーインクおよびブラックインク
を被記録媒体に吐出して記録を行い、上記第1の記録ヘ
ッドは、ブラックインクを被記録媒体に吐出して記録を
行うものである場合に好適に採用される。つまり、発明
が解決しようとする課題の欄で述べたように、カラー専
用記録ヘッドは、ブラックで記録を行う場合の記録速度
が、ブラック専用記録ヘッドよりも遅くなるため、前述
した従来の問題が発生することから、そのような2種類
の記録ヘッドを相互に交換可能に装着する記録装置に対
して請求項1ないし請求項7に記載の技術的手段を用い
ることにより、上記問題を解決することができるからで
ある。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の記録装置の一実施
形態について図を参照して説明する。図1は、本発明実
施形態の記録装置の外観を示す斜視図である。なお、以
下の実施形態では、記録装置として、ファクシミリ、イ
メージスキャナおよびプリンタなどの多機能を備えたマ
ルチファンクションタイプの記録装置を代表に説明す
る。
【0022】記録装置1には、箱形状のハウジング2が
備えられており、このハウジング2の上面前部には操作
パネル3が設けられている。操作パネル3には、ファク
シミリデータの送信先のFAX番号やコピー枚数などを
入力するための「0」〜「9」のテンキー3a、ファク
シミリデータの送信開始やコピーを指示するためのスタ
ートボタン3b、ファクシミリデータの送信中止やコピ
ー中止を指示するためのストップボタン3c、短縮FA
X番号を用いてファクシミリデータを送信するための短
縮ダイヤルボタン3d、ファクシミリモードとプリンタ
モードとを切替えるための切替ボタン3e、原稿の読取
精度やコピー濃度などを設定するための設定ボタン3f
などが設けられている。
【0023】操作パネル3の後部には、送信先のFAX
番号の表示、送信状態、受信状態およびコピー状態など
の動作状態の表示、4色記録ヘッドおよび6色記録ヘッ
ドのどちらの記録ヘッドが装着されているかの表示、受
信したファクシミリデータが蓄積されていることの表示
などを行う液晶表示部(LCD)4が設けられており、
この液晶表示部4の後部には、送信原稿やコピー原稿を
セットする原稿セット部5が設けられている。この原稿
セット部5にセットされた原稿は、ハウジング2の内部
に設けられた紙送り機構(図示省略)によってハウジン
グ2の内部へ搬送され、この搬送された原稿の記録部分
は、イメージスキャナ(図4に符号45で示す)によっ
て読み取られる。この読取られた原稿は、操作パネル3
の下方に設けられた原稿排出口6を介してトレイ6a上
に積層可能に排出される。
【0024】原稿セット部5の後部には、受信したファ
クシミリデータや印刷データを記録するための記録用紙
をセットする記録用紙セット部7が設けられている。こ
の記録用紙セット部7には、複数枚の記録用紙を積層し
て収納可能な記録用紙カセット(図示省略)が着脱自在
に取り付けられる。この記録用紙カセットに収納された
記録用紙は、上記紙送り機構によってハウジング2の内
部へ搬送され、この搬送された記録用紙は、記録ヘッド
(図2に符号20で示す)によってインクによる記録が
行われる。この記録された記録用紙は、トレイ6aの下
方に設けられた記録用紙排出部8から排出される。ま
た、ハウジング2の右側面下部には、この記録装置1の
電源をON、OFFするための電源スイッチ9が設けら
れており、ハウジング2の前面右下部には、映像信号を
入力するための映像入力端子10が設けられている。な
お、ハウジング2の左側面には、送信先と通話などを行
うための受話器(図示省略)が設けられており、ハウジ
ング2の背面には、通信回線を接続する端子(図示省
略)が設けられている。
【0025】次に、記録装置1の内部構造について図2
を参照して説明する。図2は、記録装置1の内部機構の
うち、記録用紙に記録を行う部分を示し、イメージスキ
ャナを省略して示す説明図である。記録装置1には、図
中矢印F1で示す方向から給紙された記録用紙11を取
り込んで矢印F2で示す方向へ紙送りするプラテンロー
ラ12が備えられている。このプラテンローラ12の下
方には、プラテンローラ12の軸線と平行にキャリッジ
軸13が設けられており、このキャリッジ軸13には、
記録ヘッド20が装着されたキャリッジ29が支持され
ている。キャリッジ軸13の左下にはキャリッジモータ
14が設けられており、キャリッジ軸13の右下にはプ
ーリ16が設けられている。キャリッジモータ14の回
転軸には、プーリ15が取付けられており、このプーリ
15とプーリ16には、無端状のベルト17が掛け渡さ
れている。このベルト17には、キャリッジ29が取付
けられており、キャリッジ29は、キャリッジモータ1
4の駆動により、キャリッジ軸13上を矢印F7および
F8方向にスライドする。
【0026】ここで、記録ヘッド20の構成について図
3を参照して説明する。図3(A)は、6色のインクで
記録を行う際に用いる記録ヘッド(以下、6色記録ヘッ
ドと称する)20を記録面側から見た分解斜視説明図で
あり、図3(B)は、図3(A)に示すカラーヘッド2
1の裏面の説明図であり、図3(C)は、キャリッジ2
9の裏面の説明図であり、図3(D)は、4色のインク
で記録を行う際に用いる記録ヘッド(以下、4色記録ヘ
ッドと称する)24を記録面側から見た分解斜視説明図
である。なお、図3では、ノズルの数の比較を分かり易
くするために、実際のノズルの数(たとえば、760
個)より少なく描かれている。記録ヘッド20および記
録ヘッド24には、ドロップ・オン・デマンド型のイン
クジェットヘッドのうち、たとえば、圧電セラミックス
を利用したせん断モード型のヘッド(たとえば、特開昭
63−247051号公報に記載のもの)が用いられ
る。
【0027】6色記録ヘッド20は、カラーヘッド21
およびカラーヘッド22から構成されている。カラーヘ
ッド21は、シアンインクを吐出するシアン用ヘッド2
1C、マゼンタインクを吐出するマゼンタ用ヘッド21
Mおよびイエローインクを吐出するイエロー用ヘッド2
1Yから構成されており、カラーヘッド22は、ライト
シアンインクを吐出するライトシアン用ヘッド22C
1、ライトマゼンタインクを吐出するライトマゼンタ用
ヘッド22M1およびブラックインクを吐出するブラッ
ク用ヘッド22Kから構成されている。また、カラーヘ
ッド21には、縦方向に複数のノズル21aを有するノ
ズルプレート21bが形成されており、ノズル21a
は、シアン用ヘッド21C、マゼンタ用ヘッド21Mお
よびイエロー用ヘッド21Yごとに分割されている。さ
らに、カラーヘッド22には、縦方向に複数のノズル2
2aを有するノズルプレート22bが形成されており、
ノズル22aは、ライトシアン用ヘッド22C1、ライ
トマゼンタ用ヘッド22M1およびブラック用ヘッド2
2Kごとに分割されている。
【0028】さらに、図3(B)に示すように、カラー
ヘッド21の裏面には、電極25が設けられており、図
3(C)に示すように、キャリッジ29の上面であっ
て、6色記録ヘッド20を装着した際の電極25に対応
する部位には、電極25によってON(短絡)する1対
の電極からなるヘッド検知スイッチ53が設けられてい
る。つまり、6色記録ヘッド20をキャリッジ29に装
着すると、ヘッド検知スイッチ53がONし、そのスイ
ッチング信号がCPU40によって検出され、6色記録
ヘッド20がキャリッジ29に装着されていることが検
知される。ところで、電極25およびヘッド検知スイッ
チ53が、本発明の検出手段に対応する。なお、本実施
形態では、本発明の検出手段として、電極25およびヘ
ッド検知スイッチ53を一例に挙げたが、6色記録ヘッ
ド20の所定の部位に凹部や凸部を設け、キャリッジ2
9に上記凹部や凸部によってスイッチングされるスイッ
チを設ける構成でもよい。また、それらの構成を4色記
録ヘッド24とキャリッジ29との組合せに適用し、4
色記録ヘッド24が装着されていること、つまり6色記
録ヘッド20が装着されていないことを検知する構成で
もよい。
【0029】4色記録ヘッド24は、カラーヘッド21
およびブラック専用ヘッド23から構成されている。ヘ
ッド部21は、6色記録ヘッド20のヘッド21と同じ
構成であり、ブラック専用ヘッド23は、全ノズルから
ブラックインクのみを吐出するブラックインク専用のヘ
ッドである。また、ブラック専用ヘッド23には、縦方
向に複数のノズル23aを有するノズルプレート23b
が形成されている。6色記録ヘッド20においてブラッ
クインクを吐出するノズルの数、つまりブラック用ヘッ
ド22Kが有するノズルの数は4個であり(図3
(A))、4色記録ヘッド24においてブラックインク
を吐出するノズルの数、つまりブラック専用ヘッド23
が有するノズルの数は12個である(図3(D))。つ
まり、ブラックインクを吐出して黒色の記録を行う速度
は、ブラックインクを吐出するノズルの数が多い分、記
録ヘッド20よりも記録ヘッド24の方が速い。
【0030】各ノズル21a,22a,23aは、ヘッ
ド内に形成されたインク室にそれぞれ連通している。そ
して、ヘッドドライバIC(図4に符号58で示す)か
ら出力された駆動信号により、圧電材料により形成され
たインク室の壁が変形し、インク室の容積が変化する
と、そのインク室に連通するノズルからインク液滴が吐
出される。また、図2に示すように、カラーヘッド2
1,22の後部には、インク室にインクを供給するため
のインクカートリッジ21d,22dがそれぞれ交換可
能に取付けられている。ところで、記録ヘッド24が本
発明の第1の記録ヘッドに対応し、記録ヘッド20が第
2の記録ヘッドに対応する。
【0031】ここで、図2の説明に戻り、キャリッジ軸
13に沿ったその下方には、リニア型のタイミングスリ
ット63が設けられており、キャリッジ29の前面下部
には、上記タイミングスリット63に印されたスリット
の間隔を読み取ってキャリッジ29の位置に対応したパ
ルス信号を出力するエンコーダセンサ(図4に符号59
で示す)が設けられている。このエンコーダセンサから
出力されるパルス信号に基づいてCPU(図4に符号4
0で示す)によるキャリッジ29の速度制御が行われ
る。
【0032】プラテンローラ12の左端方向には、ノズ
ルのインク吐出機能を回復するために実行されるフラッ
シングの際にカラーヘッド21,22から吐出されるイ
ンクを吸収するインク吸収パッド30が設けられてい
る。プラテンローラ12の右端方向には、カラーヘッド
21,22のノズルから不良インクを吸引してインク吐
出機能を回復させるパージ装置31が配置されている。
このパージ装置31は、各ヘッドのノズルプレート21
b,22bに被せる吸引キャップ32と、この吸引キャ
ップ32を図中矢印F3で示す方向に進出させるカム3
3と、吸引キャップ32内を負圧にするポンプ34とか
ら構成される。
【0033】また、吸引キャップ32の左側には、パー
ジングを行ったカラーヘッド21,22のノズルプレー
ト21b,22bに付着したインクや異物を払拭するワ
イパ部材35が設けられており、吸引キャップ32の右
側には、ホームポジションに復帰した記録ヘッド20の
カラーヘッド21,22のノズルプレート21b,22
bにキャップ37を矢印F5で示す方向に進出して蓋を
し、各ノズル21a,22aの乾きを防止するキャッピ
ング装置36が設けられている。さらに、図2には示さ
ないが、後に図4の制御系のブロック図に示すように、
原稿に記録された画像情報を読取るイメージスキャナ4
5と、このイメージスキャナ45に対して原稿の送り込
みおよび送り出しを行うイメージスキャナモータ(IS
モータ)48と、相手ファクシミリ61から送信された
ファクシミリデータを復調し、または、イメージスキャ
ナ45で読取られたデータを変調して相手方ファクシミ
リ61へ送出する通信用モデム60が備えられている。
【0034】次に、記録装置1の主な制御系の構成につ
いて、それをブロックで示す図4を参照して説明する。
記録装置1には、相手FAX61間の通信制御、記録ヘ
ッドの交換の検出、その検出に基づく後述する各種制御
を行うCPU40が備えられている。また、記録装置1
には、相手ファクシミリ61から送信され、通信用モデ
ム60により受信されたファクシミリデータ、RAM4
4に蓄積されたファクシミリデータ、あるいは、ホスト
コンピュータ64から出力され、インターフェース41
を介して入力された印刷データを展開するゲートアレイ
42とを備えている。
【0035】CPU40とゲートアレイ42とを接続す
るアドレスバスおよびデータバスには、CPU40によ
り実行される各種制御プログラム、送信先のFAX番号
などが記憶されているROM43と、ゲートアレイ42
に入力されたファクシミリデータ、または、記録データ
を蓄積するためのRAM44とが接続されており、CP
U40は、ROM43およびRAM44との間で必要な
データの入出力を行う。また、図4に示すように、ゲー
トアレイ42には、受信した各データをイメージデータ
として一時的に記憶するイメージメモリ54と、キャリ
ッジ29の移動速度を計測し、記録タイミングを決定す
るエンコーダセンサ59とが接続されている。ゲートア
レイ42は、キャリッジ29の移動にともない、エンコ
ーダセンサ59が出力した信号に基づいて記録クロック
57を生成する。さらに、ゲートアレイ42には、ヘッ
ドドライバIC58が接続されており、このヘッドドラ
イバIC58は、ゲートアレイ42から出力された記録
データ55、転送クロック56および記録クロック57
に基づいて動作し、記録ヘッド20を駆動する。
【0036】さらに、CPU40には記録用紙11の有
無を検出する記録用紙センサ50と、原稿がイメージス
キャナ45の読取部分にあることを検出するイメージス
キャナ部用紙センサ51と、キャリッジ29がホームポ
ジションにあることを検出するキャリッジ原点センサ5
2と、キャリッジ29に6色記録ヘッド20が装着され
ていることを検知するヘッド検知スイッチ53と、キャ
リッジモータ14を駆動するための第1のモータドライ
バ45と、プラテンローラ12回転用のラインフィード
モータ47を駆動するための第2のモータドライバ46
と、イメージスキャナモータ48を駆動するための第3
のモータドライバ49と、各種の信号をCPU40に与
える操作パネル3と、液晶表示部4とが接続されてい
る。
【0037】次に、CPU40によって実行される各種
の制御内容について図5ないし図10を参照して説明す
る。図5は、相手先FAX61から送信されるファクシ
ミリデータを受信する場合の相手先FAX61および記
録装置1間で行われる通信手順を示す説明図である。図
6は、CPU40により実行される主制御の内容を示す
メインフローチャートであり、図7は、図6のステップ
500の表示制御において実行されるヘッド交換表示処
理の内容を示すフローチャートであり、図8は、図6の
ステップ200の通信制御において実行されるデータ蓄
積処理の内容を示すフローチャートであり、図9は、図
6のステップ200の通信制御において実行される通信
速度変更処理の内容を示すフローチャートであり、図1
0は、図6のステップ300の記録制御において実行さ
れる蓄積データ記録処理の内容を示すフローチャートで
ある。
【0038】最初に、CPU40により実行される主制
御の内容を図6を参照して説明する。CPU40は、記
録装置1の電源スイッチ9がON側に倒され、電源が立
ち上がったことを検出すると、初期設定を行う(ステッ
プ100)。また、CPU40は、初期設定を行った
後、相手先FAX61との間で行うファクシミリ通信、
電話通信などの通信制御と(ステップ200)、相手先
FAX61から受信したファクシミリデータの記録用紙
11への記録、ホストコンピュータ64から出力された
印刷データの記録用紙11への記録などの記録制御と
(ステップ300)、液晶表示部4に前述した各種表示
を行う表示制御と(ステップ400)を必要に応じて行
う。なお、CPU40が上記各制御を実行するためのコ
ンピュータプログラムは、ROM44に格納されてお
り、この場合のROM44が請求項7に記載の記憶媒体
に対応する。
【0039】次に、CPU40により実行されるヘッド
交換表示処理について図7を参照して説明する。CPU
40は、6色記録ヘッド20がキャリッジ29に装着さ
れ、カラーヘッド21の裏面に設けられている電極25
が、キャリッジ29に設けられたヘッド検知スイッチ5
3がONしたことを検出すると(ステップ402:Ye
s)、6色記録ヘッド20がキャリッジ29に装着され
ていることを示すヘッド検知フラグを立て(ステップ4
04)、液晶表示部4に、たとえば、「現在、6色記録
ヘッドが装着されています。」などのメッセージを表示
する(ステップ406)。
【0040】このように、上記ヘッド交換表示処理によ
れば、6色記録ヘッド20が装着されていることを表示
することができるため、相手先FAX61からファクシ
ミリデータの受信に先だって4色記録ヘッド24に交換
することを忘れないようにすることができる。したがっ
て、黒色の記録速度が遅い6色記録ヘッドが、相手先F
AX61の送信速度に追従することができないことに起
因して相手先FAX61に意味不明な通信エラーが発生
する事態を回避できる。なお、上記メッセージをホスト
コンピュータ64に接続されたCRTなどの表示装置
(図示省略)に表示することもできる。また、記録装置
1の表面上の所定箇所にLEDを設け、そのLEDを点
灯させることによって6色記録ヘッドが装着されている
ことを表示する構成でもよい。さらに、たとえば、「ピ
ー」という音や「現在、6色記録ヘッドが装着されてい
ます。」などの音声を出力することにより、6色記録ヘ
ッドが装着されていることを報知する構成でもよい。と
ころで、CPU40により実行されるステップ402
が、請求項1に記載の検出手段として機能し、ステップ
406が報知手段として機能する。
【0041】次に、CPU40により実行されるデータ
蓄積処理について図8を参照して説明する。CPU40
は、相手先FAX61からCALL信号(図5)を受信
したことを検出すると(ステップ202:Yes)、図
7のステップ404においてヘッド検知フラグが立てら
れているか否かを判定する(ステップ204)。そし
て、CPU40は、ヘッド検知フラグが立っていると判
定すると(ステップ204:Yes)、相手先FAX6
1から送信されたファクシミリデータ(図5中にPIX
で示す)を受信し、その受信したファクシミリデータを
RAM44に蓄積する(ステップ206)。また、CP
U40は、ステップ204において、ヘッド検知フラグ
が立っていないと判定した場合は(ステップ204:N
o)、受信したファクシミリデータをすぐに記録する記
録制御を行う(ステップ208)。
【0042】このように、上記データ蓄積処理によれ
ば、6色記録ヘッド20が装着されている場合は、相手
先FAX61から送信されたファクシミリデータを記録
しないで、RAM44に蓄積しておくことができるた
め、黒色での記録速度の速い4色記録ヘッド24に交換
した後で上記RAM44に蓄積されているファクシミリ
データを記録することができる。なお、相手先FAX6
1から送信されたファクシミリデータをホストコンピュ
ータ64に内蔵されたHDD、CD−RAM、あるい
は、外付けのHDD、CD−RAM、MOドライブなど
に蓄積する構成でもよい。ところで、RAM44、ある
いは、HDD、CD−RAM、MOドライブが、請求項
2に記載の蓄積手段に対応する。また、CPU40によ
り実行されるステップ204が、請求項2に記載の検出
手段として機能し、ステップ206が蓄積手段として機
能する。
【0043】次に、CPU40により実行される蓄積デ
ータ記録処理について図10を参照して説明する。CP
U40は、ヘッド検知フラグがリセットされた、つま
り、6色記録ヘッド20から4色記録ヘッド24に交換
されたと判定すると(ステップ302:Yes)、RA
M44にファクシミリデータが蓄積されているか否かを
判定し(ステップ304)、蓄積されていると判定した
場合は(ステップ304:Yes)、その蓄積されてい
るファクシミリデータを読出し(ステップ306)、そ
の読出したファクシミリデータを4色記録ヘッド24を
用いて記録用紙11に記録させる(ステップ308)。
【0044】このように、上記蓄積データ記録処理によ
れば、相手先FAX61から送信されたファクシミリデ
ータが、RAM44に蓄積されている場合において、6
色記録ヘッド20から4色記録ヘッド24に交換される
と、自動的にRAM44に蓄積されているファクシミリ
データを4色記録ヘッド24によって記録用紙11に記
録することができる。したがって、6色記録ヘッド20
を装着している間は、受信したファクシミリデータをす
ぐに記録せずに、一旦、RAM44に蓄積しておくとい
う制御を行っている場合に、RAM44に蓄積されてい
るファクシミリデータを記録用紙11に記録し忘れると
いう事態を回避できる。ところで、CPU40により実
行されるステップ302〜ステップ308が、請求項6
に記載の記録手段として機能する。
【0045】次に、CPU40により実行される通信速
度変更処理について図9を参照して説明する。CPU4
0は、相手先FAX61からCALL信号(図5)を受
信したことを検出すると(ステップ220:Yes)、
図7のステップ404においてヘッド検知フラグが立て
られているか否かを判定する(ステップ222)。そし
て、CPU40は、ヘッド検知フラグが立っていると判
定すると(ステップ222:Yes)、D1S信号、つ
まり、記録装置1の通信能力を相手先FAX61に知ら
せるための信号を構成するデータのうち、通信速度を示
す部分のデータを速度の遅いデータに変更する(ステッ
プ224)。
【0046】たとえば、通信速度が、通常、14.4K
bpsに設定されている場合は、9.6Kbpsに変更
する。その後、記録装置1から送信されたDIS信号を
受信した相手先FAX61は、DIS信号に設定されて
いる通信速度を検出し、その検出した通信速度でファク
シミリデータを送信することを示すDCS信号を記録装
置1へ送信し、伝送路の状態をチェックするTCF信号
を記録装置1へ送信し、記録装置1から、送信を許可す
るCFR信号を受信すると、ファクシミリデータ(図5
中にPIXで示す)を記録装置1へ送信する。そして、
その送信されたファクシミリデータは、記録装置1によ
って受信される(ステップ226)。
【0047】このように、上記通信速度変更処理によれ
ば、6色記録ヘッド20が装着されている場合に、相手
先FAX61からCALL信号を受信した場合は、DI
S信号のデータ中の通信速度を示す部分のデータを通信
速度の遅い通信速度を示すデータに変更することによ
り、相手先FAX61に対して通信速度を遅くさせるこ
とができる。したがって、黒色の記録速度が遅い6色記
録ヘッドが、相手先FAX61の送信速度に追従するこ
とができないことに起因して相手先FAX61に意味不
明な通信エラーが発生する事態を回避できる。
【0048】ところで、CPU40により実行されるス
テップ222が、請求項3に記載の検出手段として機能
し、ステップ224が請求項3または請求項5に記載の
変更手段として機能する。また、上記通信速度変更処理
では、相手先FAX61の通信速度を遅くさせる構成を
採用したが、DIS信号を構成するデータのうち、最小
伝送速度、つまり、1行分のファクシミリデータを伝送
する速度を示すデータを遅い最小伝送速度を示すデータ
に変更し、記録する相手先FAX61の最小伝送速度を
遅くさせる構成を採用することもできる。
【0049】ところで、上記実施形態では、図6ないし
図10のフローチャートにより示される制御および処理
を記録装置1に内蔵されたCPU40に実行させたが、
それらの制御および処理を実行するためのコンピュータ
プログラムが格納されたCD−ROMやFDなどを上記
ホストコンピュータ64でドライブし、上記コンピュー
タプログラムをインストールすることによって、上記各
種制御および処理をホストコンピュータ64によって行
うことができる。この場合、上記CD−ROMやFDな
どが、請求項7に記載の記憶媒体として機能する。ま
た、上記実施形態では、インクジェットヘッドによって
記録を行う構成を代表に説明したが、サーマルヘッドな
どの他の記録方式で記録する構成でもよい。
【0050】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の発明に
よれば、上記検出手段は、被記録媒体に黒色の記録を行
う第1の記録ヘッド、およびその第1の記録ヘッドの記
録速度よりも遅い記録速度で被記録媒体に黒色の記録を
行う第2の記録ヘッドのいずれが装着されているかを検
出し、上記報知手段は、検出手段による検出結果を報知
することができるため、この記録装置を用いる者は、上
記報知手段による報知によって上記第1および第2の記
録ヘッドのいずれが装着されているかを知ることができ
る。これにより、たとえば、本発明をファクシミリ装置
に適用した場合、ファクシミリデータを受信しようとし
ている際に報知手段の報知によって第2の記録ヘッドが
装着されていることを知った場合は、第1の記録ヘッド
に交換することができるため、従来のように、記録速度
の遅い記録ヘッドがファクシミリデータを記録すること
によって、送信元のファクシミリ装置に意味不明の送信
エラーが発生するという問題などを解決することができ
る。
【0051】特に、請求項7に記載の発明によれば、上
記第1および第2の記録ヘッドのいずれが装着されてい
るかを検出するとともに、その検出結果を報知するため
の記録ヘッド検出プログラムを含むコンピュータプログ
ラムが格納された記憶媒体という構成であるため、その
記憶媒体を記録装置内のROMとして設け、もしくは、
その記憶媒体に格納されているコンピュータプログラム
をコンピュータにインストールすることによって本発明
の記録装置を実現することができる。
【0052】また、請求項2に記載の発明では、上記検
出手段は、被記録媒体に黒色の記録を行う第1の記録ヘ
ッド、およびその第1の記録ヘッドの記録速度よりも遅
い記録速度で被記録媒体に黒色の記録を行う第2の記録
ヘッドのいずれが装着されているかを検出し、上記蓄積
手段は、検出手段によって第2の記録ヘッドが装着され
ていることが検出された場合は、上記受信手段によって
受信された情報を蓄積することができるため、黒色での
記録速度の速い第1の記録ヘッドに交換した後で上記蓄
積されているファクシミリデータを記録することができ
る。
【0053】特に、請求項6に記載の発明では、上記検
出手段によって第1の記録ヘッドが装着されたことが検
出された場合に、上記蓄積手段に蓄積されている情報を
読出すとともに、その読出した情報を第1の記録ヘッド
を用いて記録する記録手段が備えられているため、第2
の記録ヘッドが装着されていることに起因して、受信し
た情報を記録できなかった場合であっても、上記記録手
段によれば、蓄積手段によって蓄積されている情報を第
1の記録ヘッドで自動的に記録することができるため、
受信した情報の記録を忘れてしまうことがない。
【0054】また、請求項3に記載の発明では、上記検
出手段は、被記録媒体に黒色の記録を行う第1の記録ヘ
ッド、およびその第1の記録ヘッドの記録速度よりも遅
い記録速度で被記録媒体に黒色の記録を行う第2の記録
ヘッドのいずれが装着されているかを検出し、上記変更
手段は、検出手段によって検出された記録ヘッドの記録
速度に対応させて、情報の送信元に対して情報の送信能
力を変更させることができるため、情報の送信元の送信
能力が高く、受信側の記録ヘッドの記録速度が低い場合
であっても、受信側の記録ヘッドの記録速度が送信元の
送信能力に対応できず、送信元のファクシミリ装置に意
味不明の送信エラーが発生するという問題を解決するこ
とができる。
【0055】その具体的な変更手段としては、請求項4
に記載の発明のように、上記検出手段によって検出され
た記録ヘッドの記録速度に対応させて、情報の送信元に
対して情報の最小伝送速度を変更させるという技術的手
段、あるいは、請求項5に記載の発明のように、上記検
出手段によって検出された記録ヘッドの記録速度に対応
させて、情報の送信元に対して情報の通信速度を変更さ
せるという技術的手段を採用する。
【0056】さらに、請求項8に記載の発明のように、
上記第2の記録ヘッドは、カラーインクおよびブラック
インクを被記録媒体に吐出して記録を行い、上記第1の
記録ヘッドは、ブラックインクを被記録媒体に吐出して
記録を行うものである場合に、第1の記録ヘッドよりも
第2の記録ヘッドの方が黒色での記録速度が遅くなる場
合が多いため、そのような第1および第2の記録ヘッド
を備えた記録装置に対して請求項1ないし請求項7に記
載の技術的手段が好適に採用される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施形態の記録装置の外観を示す斜視図
である。
【図2】図1に示す記録装置の内部機構のうち、イメー
ジスキャナを省略して記録用紙に記録を行う部分を示す
説明図である。
【図3】図3(A)は、6色記録ヘッド20を記録面側
から見た分解斜視説明図であり、図3(B)は、図3
(A)に示すカラーヘッド21の裏面の説明図であり、
図3(C)は、キャリッジ29の裏面の説明図であり、
図3(D)は、4色記録ヘッドを記録面側から見た分解
斜視説明図である。
【図4】図1に示す記録装置の主な制御系の構成をブロ
ックで示す説明図である。
【図5】相手先FAX61および記録装置1間で行われ
る通信手順を示す説明図である。
【図6】CPU40により実行される主制御の内容を示
すメインフローチャートである。
【図7】図6のステップ500の表示制御において実行
されるヘッド交換表示処理の内容を示すフローチャート
である。
【図8】図6のステップ200の通信制御において実行
されるデータ蓄積処理の内容を示すフローチャートであ
る。
【図9】図6のステップ200の通信制御において実行
される通信速度変更処理の内容を示すフローチャートで
ある。
【図10】図6のステップ300の記録制御において実
行される蓄積データ記録処理の内容を示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
1 記録装置 3 操作パネル 4 液晶表示部(報知手段) 7 記録用紙セット部 11 記録用紙(被記録媒体) 20 6色記録ヘッド20 21C シアン用ヘッド 21M マゼンタ用ヘッド 21Y イエロー用ヘッド 22C1 ライトシアン用ヘッド 22M1 ライトマゼンタ用ヘッド 22K ブラック用ヘッド 23 ブラック専用ヘッド 24 4色記録ヘッド24 25 電極(検出手段) 40 CPU 45 イメージスキャナ 53 ヘッド検知スイッチ(検出手段) 61 相手先FAX

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被記録媒体に黒色の記録を行う第1の記
    録ヘッド、およびその第1の記録ヘッドの記録速度より
    も遅い記録速度で前記被記録媒体に黒色の記録を行う第
    2の記録ヘッドのいずれかを相互に交換可能に装着する
    記録装置において、 前記第1および第2の記録ヘッドのいずれが装着されて
    いるかを検出する検出手段と、 この検出手段による検出結果を報知する報知手段と、が
    備えられたことを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 被記録媒体に黒色の記録を行う第1の記
    録ヘッド、およびその第1の記録ヘッドの記録速度より
    も遅い記録速度で前記被記録媒体に黒色の記録を行う第
    2の記録ヘッドのいずれかを相互に交換可能に装着し、
    さらに、情報を通信手段を介して受信する受信手段を備
    えており、この受信手段によって受信された情報を前記
    第1および第2の記録ヘッドのいずれかを用いて前記被
    記録媒体に記録する記録装置において、 前記第1および第2の記録ヘッドのいずれが装着されて
    いるかを検出する検出手段と、 この検出手段によって前記第2の記録ヘッドが装着され
    ていることが検出された場合は、前記受信手段によって
    受信された情報を蓄積する蓄積手段と、 が備えられたことを特徴とする記録装置。
  3. 【請求項3】 被記録媒体に黒色の記録を行う第1の記
    録ヘッド、およびその第1の記録ヘッドの記録速度より
    も遅い記録速度で前記被記録媒体に黒色の記録を行う第
    2の記録ヘッドのいずれかを相互に交換可能に装着し、
    さらに、情報を通信手段を介して受信する受信手段を備
    えており、この受信手段によって受信された情報を前記
    第1および第2の記録ヘッドのいずれかを用いて前記被
    記録媒体に記録する記録装置において、 前記第1および第2の記録ヘッドのいずれが装着されて
    いるかを検出する検出手段と、 この検出手段によって検出された記録ヘッドの記録速度
    に対応させて、前記情報の送信元に対して情報の送信能
    力を変更させる変更手段と、 が備えられたことを特徴とする記録装置。
  4. 【請求項4】 前記変更手段は、 前記検出手段によって検出された記録ヘッドの記録速度
    に対応させて、前記情報の送信元に対して情報の最小伝
    送速度を変更させることを特徴とする請求項3に記載の
    記録装置。
  5. 【請求項5】 前記変更手段は、 前記検出手段によって検出された記録ヘッドの記録速度
    に対応させて、前記情報の送信元に対して情報の通信速
    度を変更させることを特徴とする請求項3に記載の記録
    装置。
  6. 【請求項6】 前記検出手段によって前記第1の記録ヘ
    ッドが装着されたことが検出された場合に、前記蓄積手
    段に蓄積されている情報を読出すとともに、その読出し
    た情報を前記第1の記録ヘッドを用いて記録する記録手
    段が備えられたことを特徴とする請求項2に記載の記録
    装置。
  7. 【請求項7】 被記録媒体に黒色の記録を行う第1の記
    録ヘッド、およびその第1の記録ヘッドの記録速度より
    も遅い記録速度で前記被記録媒体に黒色の記録を行う第
    2の記録ヘッドのいずれかを相互に交換可能に装着する
    記録装置を制御するためのコンピュータプログラムが格
    納された記憶媒体において、 前記第1および第2の記録ヘッドのいずれが装着されて
    いるかを検出するとともに、その検出結果を報知するた
    めの記録ヘッド検出プログラムを含むコンピュータプロ
    グラムが格納されたことを特徴とする記憶媒体。
  8. 【請求項8】 前記第2の記録ヘッドは、カラーインク
    およびブラックインクを前記被記録媒体に吐出して記録
    を行い、前記第1の記録ヘッドは、ブラックインクを前
    記被記録媒体に吐出して記録を行うことを特徴とする請
    求項1ないし請求項6のいずれか1つに記載の記録装
    置、または、請求項7に記載の記憶媒体。
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