JP2004141490A - 遊技媒体貸与機及び遊技機 - Google Patents

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JP2004141490A
JP2004141490A JP2002311567A JP2002311567A JP2004141490A JP 2004141490 A JP2004141490 A JP 2004141490A JP 2002311567 A JP2002311567 A JP 2002311567A JP 2002311567 A JP2002311567 A JP 2002311567A JP 2004141490 A JP2004141490 A JP 2004141490A
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Tomonori Tsuchiya
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Abstract

【課題】ICコイン用の遊技媒体貸与機内部で発せられる無線電波が外部に漏洩することを防止すると共に、外部の電波による遊技媒体貸与機の誤作動を防止することが可能な遊技媒体貸与機を提供する。
【解決手段】遊技媒体貸与機200は、通信によりデータの読み取り又は書き込みの少なくとも何れか一方を可能とするICコインを投入するためのICコイン投入口204と、ICコインを排出するためのICコイン排出口206と、ICコイン投入口204からICコイン排出口206へと至るICコイン通路と、ICコイン通路に設けられ、ICコイン通路を通行するICコインに対し、通信によりデータの読み取り又は書き込みの少なくとも何れかを行うための通信手段と、を備え、前記ICコイン通路の内壁に電波吸収体280を設けてなる。
【選択図】   図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ICチップを内蔵したICコインを用いて、遊技コインやパチンコ球等の遊技媒体を貸し出す遊技媒体貸与機及び遊技コインにICコインを使用して遊技を行う遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、パチスロや、スロットマシン、パチンコと呼ばれる遊技機には、コイン、メダル、トークン、パチンコ球といった遊技媒体が用いられ、遊技が行われている。これらの遊技媒体は、遊技者が当該遊技機に1枚、若しくは、1球ずつ投入することにより遊技が行われ、遊技の結果当選すると所定量の遊技媒体が払出されるように構成されている。
【0003】
このように、パチスロやパチンコといった遊技機で遊技を行うためには、コインやパチンコ球といった遊技媒体が必要とされ、遊技者は、これら遊技媒体の貸与を受けなければ遊技を行うことができない。
【0004】
このようなコインやパチンコ球といった遊技媒体は、遊技機間の台間に介設された遊技媒体貸与機から貸し出されている。
【0005】
遊技者は、遊技媒体貸与機に設けられたプリペイドカード投入口にプリペイドカードを投入し、プリペイドカードに記録された金額の範囲内で所定量の遊技媒体を借りることとなっている。
【0006】
このコインやパチンコ球といった遊技媒体を借りるための貸与用媒体としてのプリペイドカードは磁気カードにて構成されており、その磁気ストライプ部には、価値データ、残度数データ、ID番号、発行年月日等の管理データが磁気記録されている。
【0007】
しかし、このプリペイドカードは、価値データがゼロになると、上述した投入口から排出されるため、排出されたプリペイドカードは、価値が無いため、その処分は、遊技者の自由である。通常は、ごみとして処理されることになるが、悪意ある者によって持ち帰られ、偽造され、不正に再利用される場合もあった。
【0008】
また、このプリペイドカードは、磁気記録により処理されるので、記録処理に方向性を有し、投入方向が一定にされるため、カードの取り扱いが煩雑となること、データの読み取りや書き込みは、カードに磁気ヘッドが接触して行うので、汚れ、傷、埃等に弱いといった問題点や、遊技媒体貸与機の小型化の要望があった。
【0009】
このような問題点を解消すべく、プリペイドカードに代えて、コイン型IDタグ(以下、ICコインと称する)を貸与用媒体として使用する遊技媒体貸与機が開発されている。
【0010】
このICコインは、ICチップ等のデータの書込みおよび読出し可能な記録手段、データの送受信を行う通信手段を内蔵してコイン状に形成し、記録手段に価値データを記録することができる。通信手段はアンテナにより、無線電波を使用して通信可能なように構成されている。非接触によりデータの送受信が可能なものである(例えば、特許文献1参照。)。
【0011】
遊技者は、プリペイドカードに代えて、このICコインを遊技媒体貸与機に投入することにより、より簡便に遊技媒体を借りることができるようになった。
【0012】
【特許文献1】
特開2001−300114号公報(第2−3頁、第6図)
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したICコインでは、データの読み取りや書き込みが非接触通信、即ち、無線電波を発することにより行われるため、この無線電波が遊技媒体貸与機外部に漏洩する場合も考えられる。
【0014】
例えば、遊技媒体貸与機外部に漏洩した無線電波が、金銭価値データである場合等には、悪意のある者により、この漏洩した無線電波が金銭価値データの不正な書き換え等に利用されてしまうおそれがある。
【0015】
また、遊技媒体貸与機周辺の電磁波の外乱により、非接触通信で行われるデータの読み取りや書き込みに影響を及ぼすおそれもある。
【0016】
例えば、携帯電話、小型パソコン、トランシーバー等の、遊技場内に発生する高周波電源や高周波で作動している電磁波発生源から発生する電磁波が、遊技媒体貸与機内部に侵入し、アンテナ、ICチップ等の制御部に影響して誤作動を起こし、正常な書き込みが行われない可能性があるとともに、悪意のある者によって故意に高周波電波が発生されることにより、ICコインに読み取りや書き込みが行われる金銭価値データ等の種々のデータが不正に改ざんされてしまうおそれもある。
【0017】
本発明は以上の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ICコイン用の遊技媒体貸与機内部で発せられる無線電波が外部に漏洩することを防止すると共に、外部の電波による遊技媒体貸与機の誤作動を防止することが可能な遊技媒体貸与機を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
以上のような目的を達成するために、本発明は、ICコインを投入するための投入口からICコインを排出するための排出口へと至るICコイン通路の内壁に電波吸収体を備える遊技媒体貸与機を提供する。
【0019】
より詳細には、本発明は以下のものを提供する。
【0020】
(1) 通信によりデータの読み取り又は書き込みの少なくとも何れか一方を可能とするICコインを投入するための投入口と、ICコインを排出するための排出口と、前記投入口から前記排出口へと至るICコイン通路と、前記ICコイン通路に設けられ、前記ICコイン通路を通行するICコインに対し、通信によりデータの読み取り又は書き込みの少なくとも何れかを行うための通信手段と、を備え、前記ICコイン通路の内壁に電波吸収体を設けてなることを特徴とする遊技媒体貸与機。
【0021】
(1)の発明によると、ICコインを媒介として遊技媒体を貸し出す遊技媒体貸与機は、「通信によりデータの読み取り又は書き込みの少なくとも何れか一方を可能とするICコインを投入するための投入口と、ICコインを排出するための排出口と、前記投入口から前記排出口へと至るICコイン通路と、前記ICコイン通路に設けられ、前記ICコイン通路を通行するICコインに対し、通信によりデータの読み取り又は書き込みの少なくとも何れかを行うための通信手段と、を備え、前記ICコイン通路の内壁に電波吸収体を設けてなる」ので、通信によりICコインにデータの読み取りや書き込みを行う場合に使用される無線電波が電波吸収体により吸収され、遊技媒体貸与機内から外部に漏洩することがなく、外部に漏洩する電波を利用してICコインにデータの不正書き込み等を行う不正行為を防止することができる。
【0022】
また、携帯電話等の遊技媒体貸与機周辺の電磁波の外乱により、非接触通信で行われるデータの読み取りや書き込み処理の誤作動を防止することが期待できると共に、故意に電波を発信しデータの書き込みや読み取りの誤作動を発生させる不正行為を防止することが期待できる。
【0023】
(2) 通信によりデータの読み取り又は書き込みの少なくとも何れか一方を可能とするICコインを投入するための投入口と、ICコインを排出するための排出口と、前記投入口から前記排出口へと至るICコイン通路と、前記ICコイン通路の一部をなし、ICコインを収納するための収納部と、前記収納部に設けられ、通信により前記収納部に収納されたICコインに対し、通信によりデータの読み取り又は書き込みの少なくとも何れかを行うための通信手段と、を備え、前記ICコイン通路の一部をなし、ICコインを収納するための前記収納部の内壁に電波吸収体を設けてなることを特徴とする遊技媒体貸与機。
【0024】
(2)の発明によると、ICコインを媒介として遊技媒体を貸し出す遊技媒体貸与機は、「通信によりデータの読み取り又は書き込みの少なくとも何れか一方を可能とするICコインを投入するための投入口と、ICコインを排出するための排出口と、前記投入口から前記排出口へと至るICコイン通路と、前記ICコイン通路の一部をなし、ICコインを収納するための収納部と、前記収納部に設けられ、通信により前記収納部に収納されたICコインに対し、通信によりデータの読み取り又は書き込みの少なくとも何れかを行うための通信手段と、を備え、前記ICコイン通路の一部をなし、ICコインを収納するための前記収納部の内壁に電波吸収体を設けてなる」ので、通信によりICコインにデータの読み取りや書き込みを行う場合に使用される無線電波が電波吸収体により吸収され、遊技媒体貸与機内から外部に漏れることなく、外部に漏れる電波を利用してICコインにデータの書き込みを行う等の不正行為を防止することができる。
【0025】
また、無線電波の発信源であり、通信を行うためにICコインを収容する収容部の内壁を電波吸収体により構成することにより、必要最低限の範囲で、電波を吸収でき、遊技媒体貸与機内から外部に漏れることなく、外部に漏れる電波を利用してICコインにデータの書き込みを行う等の不正行為を防止することが期待できる。更に、電波吸収体をより小さい面積で構成し、コストを低減することも期待できる。
【0026】
(3) 前記投入口を開閉するための投入口開閉体と、前記排出口を開閉するための排出口開閉体と、を備え、前記投入口開閉体及び前記排出口開閉体の前記ICコイン通路側である内壁に電波吸収体を設けてなることを特徴とする(1)又は(2)の遊技媒体貸与機。
【0027】
(3)の発明によると、前記(1)又(2)記載の遊技媒体貸与機に、「前記投入口を開閉するための投入口開閉体と、前記排出口を開閉するための排出口開閉体と、を備え、前記投入口開閉体及び前記排出口開閉体の前記ICコイン通路側である内壁に電波吸収体を設けてなる」ので、例えば、開閉体の内部側壁面を電波吸収体で構成し、ICコインに対してデータの書き込みや読み取りが行われる間、ICコイン投入口及びICコイン排出口が開閉体により閉じられているように構成すれば、遊技媒体貸与機内から外部に漏れることなく、外部に漏れる電波を利用してICコインにデータの書き込みを行う等の不正行為を防止する確実性が高まる。
【0028】
(4) 通信によりデータの読み取り又は書き込みの少なくとも何れか一方を可能とするICコインを投入するための投入口と、ICコインを排出するための排出口と、前記投入口から前記排出口へと至るICコイン通路と、前記ICコイン通路に設けられ、前記ICコイン通路を通行するICコインに対し、通信によりデータの読み取り又は書き込みの少なくとも何れかを行うための通信手段と、を備え、前記ICコイン通路の内壁に電波吸収体を設けてなることを特徴とする遊技機。
【0029】
(4)の発明によると、遊技の結果に応じて、遊技媒体の払出しを行い、当該遊技媒体としてICコインを用いる遊技機は、「通信によりデータの読み取り又は書き込みの少なくとも何れか一方を可能とするICコインを投入するための投入口と、ICコインを排出するための排出口と、前記投入口から前記排出口へと至るICコイン通路と、前記ICコイン通路に設けられ、前記ICコイン通路を通行するICコインに対し、通信によりデータの読み取り又は書き込みの少なくとも何れかを行うための通信手段と、を備え、前記ICコイン通路の内壁に電波吸収体を設けてなる」ので、通信によりICコインにデータの読み取りや書き込みを行う場合に使用される無線電波が電波吸収体により吸収され、遊技媒体貸与機内から外部に漏洩することがなく、外部に漏洩する電波を利用してICコインにデータの不正書き込み等を行う不正行為を防止することができる。
【0030】
また、携帯電話等の遊技媒体貸与機周辺の電磁波の外乱により、非接触通信で行われるデータの読み取りや書き込み処理の誤作動を防止することが期待できると共に、故意に電波を発信しデータの書き込みや読み取りの誤作動を発生させる不正行為を防止することが期待できる。
【0031】
さらに、ICコインを貸し出し用媒体に設定する遊技媒体貸与機、ICコインを遊技用媒体に設定するスロットマシンやメダルマシン等の遊技機といった用途を問わず、ICコインを使用する機器において上述した効果が期待できる。
【0032】
[用語の定義等]
本発明に係る「ICコイン」とは、その内部に、超小型の、アンテナと、記録媒体等の半導体集積回路(ICチップ)を有し、全外面を被覆部材で囲繞して、全体形状を偏平な円盤状、即ち、コイン状に形成したものをいう。外部の端末が発信する弱い電波を利用してデータの送受信が可能である。アンテナやICチップ自体が動作するための電力も電波から生成するため、電池なしで動作できるようになっている。
【0033】
「遊技媒体」とは、遊技機における遊技の開始、進行や結果を定め得るものを示す概念であり、パチンコ等の弾球遊技機における、パチンコ球や、スロットマシンやパチスロ等の回胴式の遊技機における、コインやメダルやトークン等を含む概念である。また、パチンコ球やコインやメダルやトークン等の有体物だけでなく、例えば、クレジットや磁気カード等により、数値データとして示されるものをも含む概念である。本発明では、主として、パチンコ、スロットマシン、パチスロ等の回胴式の遊技機における、パチンコ球、コイン、メダル、トークン等を示すものとして説明する。
【0034】
「投入口(排出口)開閉体」とは、投入口(排出口)を覆うように、かつ、開閉可能に設けられ、投入口(排出口)内部の機密性を保てるものを含む概念である。例えば、扉のような固着されたものであっても、蓋のような着脱式のものであってもよい。もちろん、扉のように軸着されたものであっても、軸着されないものであってもよい。また、本体のある一面全体を覆うものだけでなくとも、本体のある一面の一部を覆うものや、本体の複数面を覆うものであってもよい。もちろん、面部でなくとも問題ない。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の好適な実施形態について図面に基づいて説明する。
【0036】
尚、以下において説明する実施形態においては、本発明に係る遊技機に好適な実施形態として、本発明をスロットマシンに適用した場合について説明する。
【0037】
このスロットマシンである遊技機10で用いられる遊技媒体は、遊技コインが適用されるものとして説明する。
【0038】
また、遊技媒体貸与機200において遊技者に貸し出すこととなる遊技媒体も遊技コインが適用されるものとして説明する。
【0039】
更に、以下において説明する実施形態における遊技機10では、スロットマシンに適用した場合について説明するが、本発明はこれに限らず、パチンコ等の弾球遊技機、メダルマシンその他の遊技機にも適用することが可能である。
【0040】
[遊技場における遊技媒体貸与機及び遊技機を含む全体構成]
図1は、本発明に係るICコイン用遊技媒体貸与機200及び遊技機10及びサーバ430を有するICコイン管理システムの全体構成を示す概略図である。
【0041】
この図1に示すICコイン管理システムにおいて、遊技機10の一側に隣設した遊技媒体貸与機200は、ネットワークNTを介してサーバ430に接続されており、このネットワークNTを介してサーバ430と種々の情報を送受信できるようになされている。
【0042】
また、ICコイン発行機400、およびICコイン精算機410もネットワークNTを介してサーバ430に接続されており、このネットワークNTを介してサーバ430と種々の情報を送受信できるようになされている。また、上述のサーバ430は他のシステム、例えば、営業管理用のサーバ等に接続することができる。
【0043】
上述した遊技機10は、遊技コインを遊技媒体として遊技が行われるスロットマシンである。
【0044】
遊技媒体貸与機200は、遊技機10に対応した遊技媒体である遊技コインを遊技者に貸与すべく払出しを行い、この遊技コインの貸与用媒体としてICコインを設定するものである。
【0045】
このICコインは、遊技媒体貸与機200に現金を投入することにより発行される場合と、上述したICコイン発行機400に現金を投入することにより発行される場合とがあり、遊技者は、遊技媒体貸与機200またはICコイン発行機400により発行されたICコインを使用して、遊技機10で行う遊技に使用する遊技コインの貸与を受けることができる。
【0046】
上述したICコイン発行機400は、上述したICコイン、即ち、遊技機10における遊技媒体である遊技コインの貸与用媒体として使用するICコインを発行し、この発行は現金の投入に基づいて、投入した現金の金額に対応する価値(金額または度数)のデータをICコインに記録して排出する。
【0047】
上述したICコイン精算機410は、プレーヤが遊技を止めた際、使用したICコインに残価値がある場合、ICコインを投入してその残価値分の現金を返金すべく払い出すことにより、ICコインの価値を精算する。
【0048】
また、複数の遊技媒体貸与機200及びこれに隣接した複数の遊技機10(G01−01〜G01−10)からなる遊技島の端部には、遊技機10に投入した現金(紙幣及び硬貨)を回収し、また、遊技媒体貸与機200に投入したICコインの残余価値がなくなった場合等に、これを回収するICコイン回収機420を配設している。
【0049】
[ICコインの構成]
次に、本実施形態におけるICコインの構成について説明する。ICコインはその内部に非接触IDタグを有し、このIDタグの全外面を被覆部材で囲繞して、全体形状を偏平な円盤状、即ち、コイン状に形成したものである。
【0050】
また、上記IDタグは送受信部としての送受信コイル、A/D変換部、CPU、RAM、ROMを含み、電力および信号の送受信を非接触にて実行するものである。
【0051】
更に、被覆部材の表裏両面は印刷面として構成され、例えば、ICコインが有する価値データや、ICコインを使用する遊技場の固有情報等が印刷されるものである。
【0052】
このように、ICコインは、非接触通信により、ICコインに内蔵された記録媒体に価値データの読取りや書込み可能に記録する処理回路が内蔵されたものである。
【0053】
尚、ICコインは、上述した如く、遊技機10における遊技媒体である遊技コインの貸与用媒体として使用する場合が主であるが、遊技機10における遊技媒体である遊技コイン自体をICコインとして設定する遊技用媒体としても使用する場合も考えられるものである。
【0054】
≪第一の実施形態≫
[遊技媒体貸与機の構成]
本発明の一実施形態である遊技機10及び遊技媒体貸与機200の概観を示す斜視図を図2に示す。
【0055】
図2に示す如く、遊技媒体貸与機200は、遊技機10に併設され、遊技機10で使用される遊技媒体である遊技コインの貸与を行うものである。
【0056】
遊技媒体貸与機200の構成について説明する。図2に示す如く、この遊技媒体貸与機200は上下方向に遊技機10とほぼ高さが同一の縦長の筐体状に形成されている。
【0057】
この縦長の筐体状の遊技媒体貸与機200の前面上部には、紙幣投入口202が設けられている。この紙幣投入口202は、遊技媒体である遊技コインの貸与を受けるための対価として、現金紙幣(例えば、千円札、五千円札、一万円札。)を投入するためのものである。
【0058】
また、この紙幣投入口202の下方には、ICコインに記録された残価値を表示する残価値表示部210、遊技コインの貸し出しを入力する貸出スイッチ212、投入したICコインの返却を入力する返却スイッチ214が設けられている。
【0059】
更に、遊技媒体貸与機200の前面上下方向中央部には、ICコイン投入口204が設けられている。このICコイン投入口204は、遊技媒体貸与機200や上述したICコイン発行機400で既に発行されたICコインを投入するためのものである。
【0060】
更にまた、このICコイン投入口204の下方には、ICコイン排出口206が設けられている。遊技者により、上述した返却スイッチ214が押圧操作されることにより返却が入力されると、投入されたICコインがこのICコイン排出口206から排出され、排出されたコインはICコイン排出口206の直下に設けられたICコイン受皿207に溜められる。
【0061】
更にまた、遊技媒体貸与機200の前面下部には、遊技コイン排出口208が設けられている。遊技者により、上述した貸出スイッチ212が押圧操作されることにより貸出が入力されると、遊技者により行われた貸出スイッチ212の入力回数に応じた所定枚数のコインが遊技コイン排出口208から排出され、排出されたコインは遊技コイン排出口208の直下に設けられた遊技コイン受皿209に溜められる。
【0062】
更にまた、遊技コインの貸し出しが行われると、貸出スイッチ212の入力回数に応じてICコインの残価値が減算され、減算された残価値が残価値表示部210に表示される。遊技者はこの残価値表示部210に表示された残価値が「0」になるまで遊技コインの貸し出しを受けることができる。
【0063】
尚、本実施形態における遊技媒体貸与機200では、遊技者に貸し出される遊技媒体は、スロットマシンで使用される遊技コインであるとして説明したが、本発明はこれに限らず、パチンコ遊技機で使用されるパチンコ球であるとしてもよい。
【0064】
また、本実施形態における遊技媒体貸与機200では、上述した遊技媒体を遊技コインやパチンコ球といった有体物が実際に払いだされることとしたが、本発明はこれに限らず、クレジット表示される遊技媒体個数を示す数値データ等であることとしてもよい。
【0065】
[遊技媒体貸与機の内部構成]
図3は、図2に示す遊技媒体貸与機200の側面から見た内部構成を示す説明図である。尚、図3において図2と同一の符号で示す構成部分は、同一のものとする。
【0066】
遊技媒体貸与機200の筐体内部には、以下に説明する数々のユニットが収納されている。
【0067】
上述した紙幣投入口202の後部の筐体内部には、紙幣処理部222が収納されており、紙幣投入口202より投入された紙幣は紙幣処理部222にて投入された紙幣の金額が判別される。そして、投入された紙幣は紙幣処理部222の後部に設けられた紙幣回収部232に回収される。
【0068】
また、上述した残価値表示部210の後部の筐体内部には、表示制御部224が収納されており、筐体内部に投入されたICコインの残価値を残価値表示部210に表示させる。
【0069】
更に、上述した貸出スイッチ212及び返却スイッチ214の後部の筐体内部には、制御部226が収納されており、上述した紙幣処理部222、表示制御部224、後述するICコインに種々のデータの読み取りや書き込みを行うためのアンテナ258を含むICコイン処理部228、遊技コイン払出部230等と接続され、遊技媒体貸与機200の全体が制御される。
【0070】
更にまた、上述したICコイン投入口204及びICコイン排出口206の後部の筐体内部には、ICコイン処理部228が収納されており、通信により、投入されたICコインへのデータの読み取りや書き込みが行われる。ICコイン処理部228の後部上方には、ICコイン貯留部234が設けられており、データが初期化され、書き込みが行われていないICコインが貯留されている。ICコイン処理部228の後部下方にはICコイン回収部236が設けられており、遊技コインの貸し出しが行われ、残価値の無くなったICコインが回収される。このICコイン処理部228の詳細については、図4を用いて後述する。
【0071】
更にまた、上述した遊技コイン排出口208の後部の筐体内部には、遊技コイン貯留部及び遊技コイン払出部230が収納されており、上述したICコイン処理部に投入されたICコインが有する残価値に基づいて、遊技機10で行われる遊技に使用される遊技コインの貸し出しが行われる。
【0072】
[ICコイン処理部の構成]
図4は、図3に示すICコイン処理部228の側面から見た内部構成を示す拡大説明図である。尚、図4において図3と同一の符号で示す構成部分は、同一のものとする。
【0073】
以下、ICコイン処理部228の構成について説明する。
【0074】
図4に示す242は、ICコイン投入通路である。このICコイン投入通路242は、ICコイン投入口204から投入されたICコインを一枚ずつ受け入れ、ICコインを直立状態に一枚ずつ通行させるものであり、後述する通信部256に向かって傾斜通路状に構成されている。
【0075】
また、このICコイン投入通路242は、ICコインが通行する内壁面全体を電波吸収体で構成されている。即ち、ICコイン投入通路242は、上部内壁面、下部内壁面、左部内壁面、右部内壁面、を電波吸収体で構成されている。詳しくは後述する。
【0076】
244は、ICコイン貯留通路である。このICコイン貯留通路244は、上述したICコイン貯留部234(図3参照)に貯留されているICコインを一枚ずつ受け入れ、ICコインを直立状態に一枚ずつ直列に貯留待機させるものであり、後述する通信部256に向かって傾斜通路状に構成されている。
【0077】
246は、ICコイン回収通路である。このICコイン回収通路246は、後述する通信部256に収納されたICコインを一枚ずつ受け入れ、ICコインを直立状態に一枚ずつ通行させるものであり、上述したICコイン回収部236に向かって傾斜通路状に構成されている。
【0078】
248は、ICコイン排出通路である。このICコイン排出通路248は、後述する通信部256に収納されたICコインを一枚ずつ受け入れ、ICコインを直立状態に一枚ずつ通行させるものであり、上述したICコイン排出口206に向かって傾斜通路状に構成されている。
【0079】
また、このICコイン排出通路248は、ICコインが通行する内壁面全体を電波吸収体で構成されている。即ち、ICコイン排出通路248は、上部内壁面、下部内壁面、左部内壁面、右部内壁面、を電波吸収体で構成されている。詳しくは後述する。
【0080】
図4に示す、250は、ICコイン投入口シャッタである。このICコイン投入口シャッタ250は、遊技者にICコインを一枚ずつ投入させるべく、ICコイン投入口204を閉鎖するためのものであり、ソレノイド274Aによって上下方向に駆動されることにより開閉制御が行われる。
【0081】
また、このICコイン投入口シャッタ250は、ICコイン投入口204を開放している状態を常態とし、後述する如く、ICコインが通信部256に収納されたことにより、閉鎖状態に移行し、ICコインが通信部256において書き込みや読み取りを行う通信処理が終了したことにより、再び開放状態に移行するものである。
【0082】
また、このICコイン投入口シャッタ250は、ICコイン投入通路242側の内壁面を電波吸収体で構成されている。詳しくは後述する。
【0083】
252は、ICコイン排出口シャッタである。このICコイン排出口シャッタ252は、ICコイン排出口206を閉鎖するためのものであり、ソレノイド274Bによって上下方向に駆動されることにより開閉制御が行われる。
【0084】
また、このICコイン排出口シャッタ252は、ICコイン排出口206を開放している状態を常態とし、後述する如く、ICコインが通信部256に収納されたことにより、閉鎖状態に移行し、ICコインが通信部256において書き込みや読み取りを行う通信処理が終了したことにより、再び開放状態に移行するものである。
【0085】
また、このICコイン排出口シャッタ252は、ICコイン排出通路248側の内壁面を電波吸収体で構成されている。詳しくは後述する。
【0086】
ICコイン投入口シャッタ250は、請求項中の「投入口開閉体」に相当するものである。また、ICコイン排出口シャッタ252は、請求項中の「排出口開閉体」に相当する。
【0087】
254は、ICコイン貯留通路シャッタである。このICコイン貯留通路シャッタ254は、複数のICコインが直列に貯留されているICコイン貯留通路244を閉鎖するためのものであり、ソレノイド274Cによって左上方向から右下方向に駆動されることにより開閉制御が行われる。
【0088】
また、このICコイン貯留通路シャッタ254は、ICコイン貯留通路244を閉鎖している状態を常態とし、後述する如く、遊技者により紙幣が紙幣投入口202に投入されたことにより、開放状態に移行し、一枚のICコインがICコイン貯留通路244から排出されたことにより、再び閉鎖状態に移行するものである。
【0089】
また、このICコイン貯留通路シャッタ254は、通信部256の上方に位置し、通信部256側の内壁面を電波吸収体で構成されている。詳しくは後述する。
【0090】
256は、通信部である。この通信部256には、非接触でICコインと通信可能にするためのアンテナ258が設けられている。上述したICコイン投入通路242及びICコイン貯留通路244から案内されたICコインは、この通信部256に収納され、アンテナ258により、価値データ、残価値データ、管理データ等の種々のデータの書き込みや読み取りが非接触通信で行われる。
【0091】
また、この通信部256は、ICコインが収納される内壁全体を電波吸収体で構成されている。即ち、通信部256は、左部内壁面、右部内壁面、後部内壁面を電波吸収体で構成されている。また、左部内壁面にはアンテナ258が設けられ、通信部256に収納されたICコインと非接触による通信が行われる。詳しくは後述する。
【0092】
260は、ICコインセンサである。このICコインセンサ260は、通信部256の上方に設けられ、上述したICコイン投入通路242又はICコイン貯留通路244により案内されたICコインが通信部256に収納されたことが検知される。
【0093】
262は、ICコインストッパーである。このICコインストッパー262は、通信部256に収納されたICコインを支持するためのものであり、アンテナ258により種々のデータの書き込みや読みだしが行われる間、ICコインが通信部256から逸脱することを防止可能な位置に設けられる。このICコインストッパー262は、ソレノイド274Dによって上下方向に駆動されることにより支持及び解除制御が行われる。
【0094】
また、このICコインストッパー262は、解除状態を常態とし、後述する如く、ICコインが通信部256に収納されたことにより、支持状態に移行し、ICコインが通信部256において書き込みや読み取りを行う通信処理が終了したことにより、再び解除状態に移行するものである。
【0095】
264は、ICコイン押出部である。このICコイン押出部264は、遊技者により返却スイッチ214が押圧操作され、返却入力が行われたことに基づいて、通信部256に収納されているICコインをICコイン排出通路248へと導くべく押し出し動作を行うためのものであり、ソレノイド274Eによって前後方向に駆動されることにより押し出し制御が行われる。
【0096】
266は、ICコイン回収通路シャッタである。このICコイン回収通路シャッタ266は、遊技者により貸出スイッチ212が押圧操作され、貸出入力が行われたことに基づいて、遊技コインの払出しが行われ、ICコインに残価値データが無くなった場合に、この残価値データが無くなったICコインを通信部256からICコイン回収通路246を介してICコイン回収部236へと導くべく開閉動作を行うためのものであり、ソレノイド274Fによって前後方向に駆動されることにより開閉制御が行われる。
【0097】
また、このICコイン回収通路シャッタ266は、ICコイン回収通路246を閉鎖している状態を常態とし、後述する如く、通信部256において収納されたICコインに残価値が無くなったと判別されたことにより、開放状態に移行し、ICコインがICコイン回収通路246から排出されたことにより、再び閉鎖状態に移行するものである。
【0098】
また、このICコイン回収通路シャッタ266は、通信部256側の壁面を電波吸収体で構成されている。詳しくは、後述する。
【0099】
尚、本実施形態における遊技媒体貸与機200のICコイン処理部228の内部構成は、上述した如く構成することとしたが、本発明はこれに限らず、以下のように構成することとしてもよい。
【0100】
図5は、図3に示すICコイン処理部228の側面から見た内部構成を示す拡大説明図である。尚、図5において図3と同一の符号で示す構成部分は、同一のものとする。尚、図5は、図4とは異なる構成例を示すものである。
【0101】
図5においては、図4におけるICコイン投入口シャッタ250、ICコイン排出口シャッタ252、ICコインストッパー262を設ける構成とはせず、代わりに、通信部第一シャッタ270、通信部第二シャッタ272を設ける構成とする。
【0102】
通信部第一シャッタ270は、図5に示す如く、通信部256の上部に設けられ、通信部256にICコインを一枚ずつ導くためのものであり、ソレノイド274Gによって前後方向に駆動されることにより開閉制御が行われる。
【0103】
また、通信部第一シャッタ270を上述した位置に設けることにより、ICコイン投入通路242に複数のICコインを直列に貯留させることが可能となる。
【0104】
更に、この通信部第一シャッタ270は、通信部256の上方を開放している状態を常態とし、後述する如く、ICコインが通信部256に収納されたことにより、閉鎖状態に移行し、ICコインが通信部256において書き込みや読み取りを行う通信処理が終了したことにより、再び開放状態に移行するものである。
【0105】
更にまた、この通信部第一シャッタ270は、通信部256側の内壁面を電波吸収体で構成されている。詳しくは、後述する。
【0106】
通信部第二シャッタ272は、図5に示す如く、通信部256の前方部であって、ICコイン排出通路248の入口付近に設けられ、通信部256に収納されたICコインを支持するためのものであり、ソレノイド274Hによって上下方向に駆動されることにより開閉制御が行われる。
【0107】
また、この通信部第二シャッタ272は、通信部256の左方を開放している状態を常態とし、後述する如く、ICコインが通信部256に収納されたことにより、閉鎖状態に移行し、ICコインが通信部256において書き込みや読み取りを行う通信処理が終了したことにより、再び開放状態に移行するものである。
【0108】
また、この通信部第二シャッタ272は、通信部256側の内壁面を電波吸収体で構成されている。詳しくは後述する。
【0109】
[電波吸収体の構成]
図6は、ICコイン処理部228において、電波吸収体で構成される内壁面を示す概略図である。
【0110】
図4に示す如く、電波吸収体で構成される部分は、大別すると、ICコイン投入通路242とICコイン排出通路248の2つの通路部の内壁面、通信部256の内壁面、及び、ICコイン投入口シャッタ250、ICコイン排出口シャッタ252を含む4つのシャッタ部の内壁面である。
【0111】
具体的には、上述した如く、ICコイン投入通路242の内壁面、ICコイン排出通路248の内壁面、通信部256の内壁面、ICコイン投入口シャッタ250のICコイン投入通路242側の内壁面、ICコイン排出口シャッタ252のICコイン排出通路248側の内壁面、ICコイン貯留通路シャッタ254の通信部256側の内壁面、及び、ICコイン回収通路シャッタ266の通信部256側の内壁面である。
【0112】
このように、2つの通路部、通信部256、及び、4つのシャッタ部の内壁面を電波吸収体で構成することにより、図4において斜線で示した部分が一つの電波吸収体空間として構成されることとなる。
【0113】
これにより、通信によりICコインにデータの読み取りや書き込みを行う場合に使用される無線電波、及び、携帯電話等の遊技媒体貸与機周辺の電磁波が電波吸収体により吸収され、外部に漏洩する電波を利用してICコインにデータの不正書き込み等を行う不正行為を防止し、かつ、故意に電波を発信しデータの書き込みや読み取りの誤作動を発生させる不正行為を防止することが期待できる。
【0114】
尚、本実施形態における遊技媒体貸与機200のICコイン処理部228においては、図4に示す如く、電波吸収体で構成される部分は、ICコイン投入通路242とICコイン排出通路248の2つの通路部の内壁面、通信部256の内壁面、及び、ICコイン投入口シャッタ250、ICコイン排出口シャッタ252を含む4つのシャッタ部の内壁面であるとしたが、本発明はこれに限らず、図5に示す如く、通信部256の内壁面、通信部第一シャッタ270の通信部256側の内壁面、通信部第二シャッタ272の通信部256側の内壁面、及び、ICコイン回収通路シャッタ266の通信部256側の内壁面であるとしてもよい。図6においては、図中の斜線で示した部分が一つの電波吸収体空間として構成されることとなる。
【0115】
これにより、通信によりICコインにデータの読み取りや書き込みを行う場合に使用される無線電波が電波吸収体により吸収され、遊技媒体貸与機内から外部に漏れることなく、外部に漏れる電波を利用してICコインにデータの書き込みを行う等の不正行為を防止することができる。
【0116】
また、無線電波の発信源であり、通信を行うためにICコインを収容する収容部の内壁を電波吸収体により構成することにより、必要最低限の範囲で、電波を吸収でき、遊技媒体貸与機内から外部に漏れることなく、外部に漏れる電波を利用してICコインにデータの書き込みを行う等の不正行為を防止することが期待できる。更に、電波吸収体をより小さい面積で構成し、コストを低減することも期待できる。
【0117】
一方、遊技媒体貸与機200内で、非接触通信によりICコインに種々のデータの書き込みや読み取りを行う際に発せられる電磁波の周波数は、一般に、4.91MHz帯域又は13.56MHz帯域の周波数が用いられている。また、遊技媒体貸与機200外で、例えば、遊技者等が携帯電話、ノートパソコン、PDA等のデジタル携帯機器を使用することにより発せられる電磁波の周波数は、一般に、2.45GHz帯域の周波数が用いられていることが多い。
【0118】
そこで、本発明における電波吸収体は、非接触通信によりICコインに種々のデータの書き込みや読み取りを行う際に発せられる電磁波を外部へと漏洩させず、かつ、携帯電話等から発せられる外部からの電磁波の侵入を阻止するべく、比較的広い高周波数帯域に渡る電磁波を吸収可能な電波吸収体であることが好ましい。
【0119】
以下、本実施形態における電波吸収体の構成例について記載する。
【0120】
本実施形態で使用される電波吸収体は、高分子材料等の絶縁体中に磁性粉末または軟磁性金属粉末を分散含有し、その磁気損失を利用して電波を減衰させることで不要電波の除去を行う電波吸収材で構成されている。
【0121】
上記電波吸収体を構成する材質としては、ゴム系材料、ABS樹脂、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、光硬化性樹脂、或いは、コンクリート、セラミック等の高分子材料中に、Fe、Co等の、磁性粉末又は軟磁性金属粉末等の磁性材料を所定の比率で配合した複合材が使用されており、通常、射出成形法、圧延法、熱間プレス成型法等により作製される。
【0122】
この電波吸収体を電波吸収シートとして作製する場合には、例えば、上述したFe、Co等の磁性粉末を、上述したゴム系材料、ABS樹脂等の高分子材料に分散させ、混練してペースト状の試料を生成し、これを所定の厚さに調整してシート状に加工する。
【0123】
また、この電波吸収体は、シート状に限らず、様々な形状をとり得、例えば、磁性層を形成するための材料を、ペースト状として用意しておいてもよい。
【0124】
ペースト状の材料を得る場合は、例えば、上述したFe、Co等の磁性粉末を、上述した熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、光硬化性樹脂等の高分子材料に分散させ、混練して、流動性を有するように調整して生成する。このとき、流動性を高くして生成した場合は、目的の構造物の表面に噴霧器によって吹き付ける、あるいはハケ等で塗布するといった塗装による方法や、射出成形等の方法で磁性層を形成してもよい。これによって、高周波の電磁波に対して良好な吸収性能を有する電波吸収体を、設置方法に応じて容易にさまざまな形状に形成することが可能となる。
【0125】
このようなペースト状の材料による電波吸収体の適用例として、電波暗室等に使用されるピラミッド形電波吸収体を挙げる。図6に、ピラミッド形電波吸収体の構造を示す。このピラミッド形電波吸収体280では、銅板等の導体282の表面に、複数の立体的なピラミッド形状をなす磁性層284を設けることによって、電波吸収体が構成されている。この磁性層284は、上述した方法によって生成されたペースト状の材料を用いて射出成形を行うことによって形成される。
【0126】
このようなピラミッド形電波吸収体280では、その形状からピラミッド形状の頂点から底部にかけて吸収特性が徐々に変化していると考えられることから、広い周波数範囲の電磁波について吸収性能を有し、かつ、磁性層として上記の材料を用いることにより、より高周波の電磁波に対しても良好な吸収性能を持たせることができる。
【0127】
尚、ピラミッド形電波吸収体280では、磁性層284のピラミッド形状は図6に示すような四角錐形の形状に限らず、この他に円錐形や櫛形等も適用可能である。
【0128】
尚、本実施形態においては、電波吸収体を上述した材料を用いることとしたが、本発明はこれに限らず、他の材料を用いることとしてもよく、非接触通信によりICコインに種々のデータの書き込みや読み取りを行う際に発せられる電磁波を外部へと漏洩させず、かつ、携帯電話等から発せられる外部からの電磁波の侵入を阻止するべく、広い高周波数帯域に渡る電磁波を吸収可能な電波吸収体として構成されるものである。
【0129】
また、非接触通信によりICコインに種々のデータの書き込みや読み取りを行う際に発せられる電磁波、又は、携帯電話等から発せられる外部からの電磁波の何れか一方の電磁波を吸収可能な電波吸収体であってもよく、また、非接触通信によりICコインに種々のデータの書き込みや読み取りを行う際に発せられる電磁波を吸収可能な電波吸収体、及び、携帯電話等から発せられる外部からの電磁波を吸収可能な電波吸収体を積層することにより、広い高周波数帯域に渡る電磁波を吸収可能な電波吸収体として構成されることとしてもよい。
【0130】
このように、ICコインを媒介として遊技媒体を貸し出す遊技媒体貸与機は、「通信によりデータの読み取り又は書き込みの少なくとも何れか一方を可能とするICコインを投入するための投入口と、ICコインを排出するための排出口と、前記投入口から前記排出口へと至るICコイン通路と、前記ICコイン通路に設けられ、前記ICコイン通路を通行するICコインに対し、通信によりデータの読み取り又は書き込みの少なくとも何れかを行うための通信手段と、を備え、前記ICコイン通路の内壁に電波吸収体を設けてなる」ので、通信によりICコインにデータの読み取りや書き込みを行う場合に使用される無線電波が電波吸収体により吸収され、遊技媒体貸与機内から外部に漏洩することがなく、外部に漏洩する電波を利用してICコインにデータの不正書き込み等を行う不正行為を防止することができる。
【0131】
また、携帯電話等の遊技媒体貸与機周辺の電磁波の外乱により、非接触通信で行われるデータの読み取りや書き込み処理の誤作動を防止することが期待できると共に、故意に電波を発信しデータの書き込みや読み取りの誤作動を発生させる不正行為を防止することが期待できる。
【0132】
[遊技媒体貸与機の制御部の構成]
遊技媒体貸与機200を制御する制御回路と、これに電気的に接続されている周辺装置とを含む回路構成を示すブロック図を図7に示す。
【0133】
主制御回路300は、予め設定されたプログラムに従って制御動作を行う中央処理回路(以下、CPUと称する)326と、記憶手段であるROM(リード・オンリー・メモリ)328及びRAM(ランダム・アクセス・メモリ)330とを含むものである。
【0134】
CPU326は、請求項中の通信手段の一部を構成するものに相当する。
【0135】
また、ROM328は、請求項中の通信手段の一部を構成するものに相当する。
【0136】
更に、RAM330は、請求項中の通信手段の一部を構成するものに相当する。
【0137】
この主制御回路300には、後述する如く、インターフェイス回路群302、入出力バス304が備えられている。
【0138】
また、CPU326には、入出力バス304を介して、データ信号又はアドレス信号の入出力が行われるものである。
【0139】
上述した紙幣投入口202は、主制御回路300のインターフェイス回路群302に接続され、インターフェイス回路群302は、入出力バス304に接続されている。遊技者により紙幣が投入されることに応じて紙幣投入口202から発せられた投入検知信号は、インターフェイス回路群302において所定の信号に変換された後、入出力バス304に供給される。入出力バス304は、CPU326にデータ信号又はアドレス信号が入出力されるようになされている。
【0140】
また、上述したインターフェイス回路群302には、ICコイン投入口204も接続されている。遊技者によりICコインが投入されることに応じてICコイン投入口204から発せられた投入検知信号は、インターフェイス回路群302において所定の信号に変換された後、入出力バス304に供給される。
【0141】
更に、インターフェイス回路群302には、貸出スイッチ212及び返却スイッチ214も接続されている。これらのスイッチから発せられる信号もインターフェイス回路群302に供給され、所定の信号に変換された後、入出力バス304に供給される。
【0142】
更にまた、インターフェイス回路群302には、上述したICコインセンサ260も接続されている。ICコインが通信部256に収納されたことに応じてICコインセンサ260から発せられた収納検知信号は、インターフェイス回路群302において所定の信号に変換された後、入出力バス304に供給される。
【0143】
更にまた、上述した入出力バス304には、ROM328及びRAM330も接続されている。ROM328は、遊技媒体貸与機200で行われるICコインに種々のデータの読み取りや書き込みを行う通信処理を制御するための制御プログラム等を実行するための初期データ等を記憶する。
【0144】
RAM330は、上述した制御プログラムで使用するフラグや変数の値を一時的に記憶する。
【0145】
入出力バス304には、紙幣処理部222も接続されており、CPU326は、紙幣投入口202から供給された投入検知信号に応じて、紙幣処理部222に所定の信号及び駆動電力を供給する。これにより、紙幣投入口202より投入された紙幣の金額や紙幣の真偽が判別される。
【0146】
また、入出力バス304には、残価値表示部210におけるICコインの残価値の表示を制御するための表示制御部224も接続されており、CPU326は、後述するアンテナ258によりICコインに種々のデータの読み取りや書き込みを行う通信処理に基づいて、表示制御部224に所定の信号及び駆動電力を供給し、残価値表示部210にICコインの残価値を表示させる。
【0147】
更に、入出力バス304には、通信部256に含まれるアンテナ258も接続されており、CPU326は、アンテナ258に所定の信号及び駆動電力を供給し、ICコインに種々のデータの読み取りや書き込みを非接触通信により行う。このアンテナ258により読み取りや書き込みがされるデータは、価値データ、暗号データ、日付データ、店名データ、書き込み回数データ等が含まれる。
【0148】
更にまた、入出力バス304には、ソレノイド274A〜Hも接続されており、CPU326は、後述するアンテナ258によりICコインに種々のデータの読み取りや書き込みを行う通信処理に基づいて、ソレノイド274A〜Hの各々を制御すべく駆動信号や駆動電力を供給する。
【0149】
図5に示す如く、ソレノイド274Aは、ICコイン投入口シャッタ250を開閉駆動するためのものであり、ソレノイド274Bは、ICコイン排出口シャッタ252を開閉駆動するためのものであり、ソレノイド274Cは、ICコイン貯留通路シャッタ254を開閉駆動するためのものであり、ソレノイド274Dは、ICコインストッパー262を駆動するためのものであり、ソレノイド274Eは、ICコイン押出部264を駆動するためのものであり、ソレノイド274Fは、ICコイン回収通路シャッタ266を開閉駆動するためのものである。また、図5に示す如く、ソレノイド274Gは、通信部第一シャッタ270を開閉駆動するためのものであり、ソレノイド274Hは、通信部第二シャッタ272を開閉駆動するためのものである。
【0150】
更にまた、入出力バス304には、遊技コイン払出部230も接続されており、CPU326は、上述した如く、遊技者の押圧操作により貸出スイッチ212から貸出信号が発せられたことに応じて、駆動信号及び駆動電力を遊技コイン払出部230に供給し、駆動させるのである。
【0151】
更にまた、入出力バス304には、通信用インターフェイス回路332が接続されており、公衆電話回線網やローカルエリアネットワーク(LAN)等の通信回線を介して、サーバ430等との通信を行うためのものである。
【0152】
[遊技媒体貸与機の動作]
上述した遊技媒体貸与機200の主制御回路300において実行される遊技媒体貸与機200を制御するサブルーチンを図8に示す。尚、図8に示すサブルーチンは、予め実行されている遊技媒体貸与機200のメインプログラムから所定のタイミングで呼び出されて実行されるものである。
【0153】
以下においては、遊技媒体貸与機200は予め起動されており、上述したCPU326において用いられる変数は所定の値に初期化され、定常動作しているものとする。
【0154】
[ICコイン通信処理]
図8は、遊技媒体貸与機200で行われるICコイン通信処理を示すサブルーチンである。
【0155】
最初に、ICコインが収納されたか否かを判断する(ステップS11)。この処理において、CPU326は、遊技者により、ICコインがICコイン投入口204から投入されることによりICコイン投入通路242から導かれたICコイン、若しくは、遊技者により、紙幣が紙幣投入口202から投入されたことに応じて、ソレノイド274Cに所定の信号及び電力を供給し、ICコイン貯留通路シャッタ254を開放制御することにより、ICコイン貯留通路244から導かれたICコイン、が通信部256上部に設けられたICコインセンサ260の近傍を通過して通信部256に収納されたか否かを判断する。具体的には、CPU326は、ICコインセンサ260から収納検知信号が発せられたか否かを判断する。CPU326は、ICコインセンサ260から収納検知信号が発せられたと判別した場合には、ステップS12に処理を移し、ICコインセンサ260から収納検知信号が発せられないと判別した場合には、再びステップS11に処理を移し、ICコインセンサ260から収納検知信号が発せられたか否かを判断する。
【0156】
次いで、ICコイン投入口204及びICコイン排出口206を閉鎖する処理を行う(ステップS12)。この処理において、CPU326は、入出力バス304を介して、ソレノイド274Aに駆動信号及び駆動電力を供給し、ICコイン投入口シャッタ250を閉鎖制御する処理を行う。また、同様に、CPU326は、入出力バス304を介して、ソレノイド274Bに駆動信号及び駆動電力を供給し、ICコイン排出口シャッタ252を閉鎖制御する処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS13に処理を移す。
【0157】
次いで、ICコインは有効であるか否かを判断する(ステップS13)。この処理において、CPU326は、入出力バス304を介して、アンテナ258に駆動信号及び駆動電力を供給し、アンテナ258を読み取り態様(受信態様)に切換え、通信部256に収納されたICコインに記録されているデータが正常か否かを判断する。CPU326は、ICコインに記録されているデータが正常であると判別した場合には、ステップS14に処理を移し、ICコインに記録されているデータが異常であると判別した場合には、ステップS15に処理を移す。
【0158】
次いで、上述したステップS13の処理において、ICコインに記録されているデータが正常であると判別した場合には、貸出入力が有ったか否かを判断する(ステップS14)。この処理において、CPU326は、遊技者により貸出スイッチ212が押圧操作されたことに応じて、貸出スイッチ212から貸出入力信号が発せられたか否かを判断する。CPU326は、インターフェイス回路群302を介して、貸出スイッチ212から貸出入力信号が発せられたと判別した場合には、遊技コインの払出しを行うべく、遊技コイン払出部230を駆動させるための駆動信号及び駆動電力を入出力バス304を介して遊技コイン払出部230に供給し、ステップS16に処理を移す。一方、貸出スイッチ212から貸出入力信号が発せられていないと判別した場合には、ステップS18に処理を移す。
【0159】
一方、上述したステップS13の処理において、ICコインに記録されているデータが正常であると判別した場合には、ICコイン回収処理を行う(ステップS15)。この処理において、CPU326は、入出力バス304を介して、ソレノイド274Fに駆動信号及び駆動電力を供給し、ICコイン回収通路シャッタ266を開放制御する処理を行う。これにより、ICコインは、ICコイン回収通路246に導かれ、ICコイン回収部236に回収される。この処理が終了した場合には、直ちに本サブルーチンを終了させる。
【0160】
一方、上述したステップS14の処理において、貸出スイッチ212から貸出入力信号が発せられたと判別した場合には、価値データ書込処理を行う(ステップS16)。この処理において、CPU326は、入出力バス304を介して、アンテナ258に駆動信号及び駆動電力を供給し、アンテナ258を読み取り態様(受信態様)に切換え、通信部256に収納されたICコインに記録されている価値データを読み出し、その読み出した価値データから、遊技者の操作による貸出入力回数に応じた価値データを減算し、アンテナ258を書き込み態様(発信態様)に切換え、減算した価値データを再びICコインに記録する。尚、遊技者により紙幣投入口202に紙幣が投入されている場合には、CPU326は、入出力バス304を介して、アンテナ258に駆動信号及び駆動電力を供給し、アンテナ258を書き込み態様(発信態様)に切換え、その投入された紙幣の金額に応じた価値データを予め書き込む処理を行い、遊技者の操作による貸出入力回数に応じた価値データを減算し、減算した価値データを再びICコインに記録する。この処理が終了した場合には、ステップS17に処理を移す。
【0161】
次いで、ICコインに残価値データが有るか否かを判断する(ステップS17)。この処理において、CPU326は、入出力バス304を介して、アンテナ258に駆動信号及び駆動電力を供給し、アンテナ258を読み取り態様(受信態様)に切換え、通信部256に収納されたICコインに記録されている価値データに価値データが残っているか否かを判断する。CPU326は、ICコインに記録されている価値データに価値データが残っていると判別した場合には、ステップS18に処理を移し、ICコインに記録されている価値データに価値データが残っていないと判別した場合には、ステップS15に処理を移す。
【0162】
次いで、返却入力が有ったか否かを判断する(ステップS18)。この処理において、CPU326は、遊技者により返却スイッチ214が押圧操作されたことに応じて、返却スイッチ214から返却入力信号が発せられたか否かを判断する。CPU326は、インターフェイス回路群302を介して、返却スイッチ214から返却入力信号が発せられたと判別した場合には、ステップS19に処理を移し、返却スイッチ214から返却入力信号が発せられていないと判別した場合には、ステップS14に処理を移す。
【0163】
次いで、ICコイン排出処理を行う(ステップS19)。この処理において、CPU326は、入出力バス304を介して、ソレノイド274Dに駆動信号及び駆動電力を供給し、ICコインストッパー262を解除制御する処理を行う。また、同様に、CPU326は、入出力バス304を介して、ソレノイド274Bに駆動信号及び駆動電力を供給し、ICコイン排出口シャッタ252を開放制御する処理を行う。更に、同様に、CPU326は、入出力バス304を介して、ソレノイド274Eに駆動信号及び駆動電力を供給し、ICコイン押出部264を押出制御する処理を行う。これにより、通信部256に収納されたICコインがICコイン排出通路248方向に押し出され、ICコイン排出通路248を介して、ICコイン受皿207に排出される。以上の処理が終了した場合には、直ちに本サブルーチンを終了させる。
【0164】
このように、ICコインを媒介として遊技媒体を貸し出す遊技媒体貸与機は、「通信によりデータの読み取り又は書き込みの少なくとも何れか一方を可能とするICコインを投入するための投入口と、ICコインを排出するための排出口と、前記投入口から前記排出口へと至るICコイン通路と、前記ICコイン通路に設けられ、前記ICコイン通路を通行するICコインに対し、通信によりデータの読み取り又は書き込みの少なくとも何れかを行うための通信手段と、を備え、前記ICコイン通路の内壁に電波吸収体を設けて」構成するので、ステップS13、ステップS16、ステップS17で行われる通信処理において、通信によりICコインにデータの読み取りや書き込みを行う場合に使用される無線電波が電波吸収体により吸収され、遊技媒体貸与機内から外部に漏洩することを防止することができる。また、携帯電話等の遊技媒体貸与機周辺の電磁波の外乱により、非接触通信で行われるデータの読み取りや書き込み処理の誤作動を防止することが期待できると共に、故意に電波を発信しデータの書き込みや読み取りの誤作動を発生させる不正行為を防止することが期待できる。
【0165】
尚、上述した実施形態においては、ICコインにおいて通信が行われる周囲の内壁を電波吸収体として構成する例を、ICコインをパチンコ球や遊技コイン等の貸与を受けるための「貸与用媒体」として設定する遊技媒体貸与機200に適用する場合について説明したが、本発明はこれに限らず、ICコインをスロットマシンやメダル遊技機等で使用される「遊技用媒体」として設定する遊技コインを使用する遊技機に適用することとしてもよく、「貸与用媒体」や「遊技用媒体」といった用途に囚われず、ICコインを使用する機器であれば、如何なる機器に適用されることとしてもよい。
【0166】
以下、図2、図9、図10を用いて、ICコインにおいて通信が行われる周囲の内壁を電波吸収体として構成する例を、ICコインを「遊技用媒体」として設定する遊技機10に適用する場合について説明する。
【0167】
≪第二の実施形態≫
[遊技機の構成]
本発明の一実施形態である遊技機10の概観を示す斜視図を図2に示す。
【0168】
遊技機10は、図2に示す如く、本体筐体12(以下、単に筺体12という。)と、メインドア50と、を備えている。
【0169】
この筐体12は、遊技者を臨む位置が開放されている凹部を有しており、遊技場の所定の場所に固設される。筐体12の凹部には、後述する如く、遊技者を臨む位置に回動可能に配置された3個のリール26L、26C、26Rや、遊技機10を電気的に制御するための主制御回路300や、遊技用ICコインの投入、貯留、払出を制御するためのホッパー58、遊技用ICコインに管理データ等の種々のデータの読み取りや書き込みを行うICコイン処理部52が設けられている。
【0170】
また、メインドア50は、筺体12の凹部を外側に露呈しないように覆うこととなる。また、メインドア50は、図9に示す如く、筐体12の凹部を開閉可能なように、正面から見て左側で筺体12と軸着されており、その軸着された部分を中心として回動自在となっている。
【0171】
メインドア50の略中央には、略垂直に形成された縦長矩形の3つの表示窓14L、14C、14Rが設けられている。これらの表示窓14L、14C、14Rには、5本の入賞ライン、即ち、水平に3本(中央L1、上下L2A、L2B)、及び斜めに2本(斜め右下がりL3A、斜め右上がりL3B)の入賞ラインが設けられている。これらの入賞ラインL1、L2A、L2B、L3A及びL3Bの左端部と右端部とには、投入された遊技用ICコイン(以下、単にICコインと称する)の枚数により有効となった入賞ライン(以下、有効ラインと称する)と、ICコインの賭け枚数と、を表示するための賭け枚数表示部18が、上から順に「3」、「2」、「1」、「2」、「3」の如く設けられている。
【0172】
筐体12の内部には、各々の外周面に複数種類の図柄が描かれた3個のリール26L、26C、26Rが回転自在に設けられている。これらのリール26L、26C、26Rの各々は、上述した表示窓14L、14C、14Rを介して視認可能に設けられている。後述する如く、リール26L、26C、26Rは、表示窓14L、14C、14Rにおいて、リール26L、26C、26Rの外周面に描かれた図柄が上から下に向かって移動するように回転駆動される。
【0173】
後述する1−BETスイッチ20を遊技者が操作したときには、5本の入賞ラインのうちの1本、例えば入賞ラインL1を有効化し、2−BETスイッチ22を操作したときには、5本の入賞ラインのうちの3本、例えば入賞ラインL1、L2A及びL2Bを有効化し、最大BETスイッチ24を操作したときには、5本の入賞ラインの全て、即ちL1、L2A、L2B、L3A及びL3Bを有効化する。有効化された入賞ラインは、賭け枚数表示部18の背面に設けられている有効ライン表示ランプ(図示せず)を点灯することにより明示される。
【0174】
また、上述した表示窓14L、14C、14Rの下方には、略水平の台座部28が設けられており、その中央には液晶ディスプレイパネルからなる表示装置30が設けられている。この表示装置30においては、遊技履歴が表示されたり、ボーナスゲームにおける画像演出等が行われる。
【0175】
表示装置30の右側には、遊技機10にICコインを投入するためのICコイン投入口31が設けられている。投入されたICコインは、後述するICコイン処理部52における通信部78に収納され、種々のデータの読み取りや書き込みが通信により行われる。
【0176】
上述した如く、表示装置30の左側には、1回の押動操作により、既に投入されているICコインのうちの1枚だけを遊技の賭けの対象とするための1−BETスイッチ20と、既に投入されているICコインのうちの2枚だけを遊技の賭けの対象とするための2−BETスイッチ22と、既に投入されているICコインのうち1回の遊技に可能な最大枚数のICコインを遊技の賭けの対象とするための最大BETスイッチ24とが設けられている。これらのBETスイッチ20、22又は24を押動操作することで、押動操作されたBETスイッチに応じて上述した入賞ラインが有効化されることとなる。
【0177】
台座部28の前面の左側には、スタートレバー32が傾動可能に設けられている。このスタートレバー32を遊技者が傾動操作することにより、上述した3つのリール26L、26C、26Rの回転が一斉に開始される。3つのリール26L、26C、26Rが回転したときには、リール26L、26C、26Rの各々の外周面に描かれている図柄が、表示窓14L、14C、14Rの各々において変動表示されることとなる。
【0178】
上述した3つのリール26L、26C、26Rの回転速度が一定の速度に達したときには後述する停止スイッチ34L、34C、34Rの遊技者による操作が有効となる。
【0179】
台座部28の前面の中央には、3個の停止スイッチ34L、34C、34Rが設けられている。停止スイッチ34Lはリール26Lに対応し、停止スイッチ34Cはリール26Cに対応し、停止スイッチ34Rはリール26Rに対応している。停止スイッチ34Lを遊技者が押動操作したときには、リール26Lが停止し、停止スイッチ34Cを遊技者が押動操作したときには、リール26Cが停止し、停止スイッチ34Rを遊技者が押動操作したときには、リール26Rが停止するようになされている。
【0180】
リール26L、リール26C、リール26Rが停止するときには、リール26L、リール26C、リール26Rの各々の外周面に描かれている図柄が上述した入賞ラインL1、L2A、L2B、L3A及びL3Bに位置付けられて停止表示されるように制御される。
【0181】
スタートレバー32の左側には、払出スイッチ36が設けられている。遊技者が払出スイッチ36を押動操作したときには、投入されているICコインが正面下部のICコイン払出口38からICコインが払い出され、払い出されたICコインはICコイン受皿40に溜められる。
【0182】
[遊技機 開放時]
遊技機10のメインドア50を左側に開放した状態を図9に示す。尚、図9において図2と同一の符号で示す構成部分は、同一のものとする。
【0183】
上述したICコイン投入口31の背後には、ICコイン処理部52が設けられており、ICコイン投入口31から投入されたICコインは、ICコイン処理部52により通信処理が行われ、シュート56を通過し、ホッパー58の中に収納され、若しくは、シュート62を通過し、ICコイン払出口38よりICコイン受皿40に排出される。詳しくは、図10を用いて後述する。
【0184】
更に、ホッパー58の下部にはホッパー排出口60が設けられており、ホッパー58内に貯留されていたICコインは、ホッパー排出口60を経由して排出され、ICコイン払出口38よりICコイン受皿40に払出されるのである。
【0185】
[遊技機 ICコイン処理部の構成]
図10は、遊技機10におけるICコイン処理部52の側面から見た内部構成を示す拡大説明図である。尚、図10は、図4、図5とは異なる構成例を示す。
【0186】
以下、遊技機10におけるICコイン処理部52の構成について説明する。
【0187】
図10に示す72は、ICコイン投入通路である。このICコイン投入通路72は、ICコイン投入口204から投入された複数のICコインを直立状態に一枚ずつ直列に貯留待機させ、直立状態に一枚ずつ通行させるものであり、後述する通信部78に向かって傾斜通路状に構成されている。
【0188】
また、このICコイン投入通路72は、ICコインが通行する内壁面全体、即ち、上部内壁面、下部内壁面、左部内壁面、右部内壁面、を上述した如き電波吸収体で構成されている。
【0189】
74は、ICコイン排出通路である。このICコイン排出通路74は、後述する通信部78に収納されたICコインを一枚ずつ受け入れ、ICコインを直立状態に一枚ずつ通行させるものであり、傾斜通路状に構成され、上述したシュート62と連通している。
【0190】
また、このICコイン排出通路74は、ICコインが通行する内壁面全体、即ち、上部内壁面、下部内壁面、左部内壁面、右部内壁面、を上述した如き電波吸収体で構成されている。
【0191】
76は、ICコイン回収通路である。このICコイン回収通路76は、後述する通信部78に収納されたICコインを一枚ずつ受け入れ、ICコインを直立状態に一枚ずつ通行させるものであり、傾斜通路状に構成され、上述したシュート56と連通している。
【0192】
78は、通信部である。この通信部78には、非接触でICコインと通信可能にするためのアンテナ80が設けられている。上述したICコイン投入通路72から案内されたICコインは、この通信部78に収納され、アンテナ80により、管理データ等の種々のデータの書き込みや読み取りが非接触通信で行われる。
【0193】
アンテナ80により、例えば、ICコインから読み取った管理データが、遊技機10が設置されている遊技場が有する固有の管理データとは異なる管理データであると判別された場合には、このICコインは、他の遊技場において使用されているものが持ち込まれたか、不正にデータの書き換えが行われたICコインであると判別することができる。
【0194】
また、この通信部256は、ICコインが収納される内壁全体、即ち、左部内壁面、右部内壁面、後部内壁面を電波吸収体で構成されている。更に、左部内壁面にはアンテナ80が設けられ、通信部78に収納されたICコインと非接触による通信が行われる。
【0195】
82は、ICコインセンサである。このICコインセンサ82は、通信部78の上方に設けられ、上述したICコイン投入通路72により案内されたICコインが通信部78に収納されたことが検知される。
【0196】
84は、ICコイン押出部である。このICコイン押出部84は、アンテナ80により、通信部78に収納されているICコインから読み取った管理データが、遊技機10が設置されている遊技場が有する固有の管理データとは異なる管理データであると判別された場合等に、ICコイン排出通路74へと導くべく押し出し動作を行うためのものであり、ソレノイド274aによって前後方向に駆動されることにより押し出し制御が行われる。
【0197】
86は、通信部第一シャッタである。この通信部第一シャッタ86は、図10に示す如く、通信部78の上部に設けられ、通信部78にICコインを一枚ずつ導くためのものであり、ソレノイド274bによって前後方向に駆動されることにより開閉制御が行われる。
【0198】
また、通信部第一シャッタ86を上述した位置に設けることにより、ICコイン投入通路72に複数のICコインを直列に貯留させることが可能となる。
【0199】
更に、この通信部第一シャッタ86は、通信部78の上方を開放している状態を常態とし、後述する如く、ICコインが通信部78に収納されたことにより、閉鎖状態に移行し、ICコインが通信部78において書き込みや読み取りを行う通信処理が終了したことにより、再び開放状態に移行するものである。
【0200】
更にまた、この通信部第一シャッタ86は、通信部78側の内壁面を電波吸収体で構成されている。
【0201】
88は、通信部第二シャッタである。この通信部第二シャッタ88は、図10に示す如く、通信部78の前方部であって、ICコイン排出通路74の入口付近に設けられ、通信部78に収納されたICコインを支持するためのものであり、ソレノイド274cによって上下方向に駆動されることにより開閉制御が行われる。
【0202】
また、この通信部第二シャッタ88は、通信部78の左方を開放している状態を常態とし、後述する如く、ICコインが通信部78に収納されたことにより、閉鎖状態に移行し、ICコインが通信部78において書き込みや読み取りを行う通信処理が終了したことにより、再び開放状態に移行するものである。
【0203】
また、この通信部第二シャッタ88は、通信部78側の内壁面を電波吸収体で構成されている。
【0204】
90は、ICコイン回収通路シャッタである。このICコイン回収通路シャッタ90は、通信部78の下部に設けられており、アンテナ80により、通信部78に収納されたICコインから読み取った管理データが、遊技機10が設置されている遊技場が有する固有の管理データと同一の正常な管理データであると判別された場合には、ICコインを通信部78からICコイン回収通路76、シュート56を介して、ホッパー58へと導くべく開閉動作を行うためのものであり、ソレノイド274dによって前後方向に駆動されることにより開閉制御が行われる。
【0205】
また、このICコイン回収通路シャッタ90は、ICコイン回収通路76を閉鎖している状態を常態とし、通信部78に収納されたICコインから読み取った管理データが、遊技機10が設置されている遊技場が有する固有の管理データと同一の正常な管理データであると判別された場合に、開放状態に移行し、ICコインがICコイン回収通路76に排出されたことにより、再び閉鎖状態に移行するものである。
【0206】
また、このICコイン回収通路シャッタ90は、図10に示す如く、通信部78側の壁面を上述の如き電波吸収体で構成されている。
【0207】
尚、本実施形態における遊技機10のICコイン処理部228の内部構成は、上述した如く構成することとしたが、本発明はこれに限られるものではない。
【0208】
【発明の効果】
本発明によれば、ICコインを媒介として遊技媒体を貸し出す遊技媒体貸与機は、「通信によりデータの読み取り又は書き込みの少なくとも何れか一方を可能とするICコインを投入するための投入口と、ICコインを排出するための排出口と、前記投入口から前記排出口へと至るICコイン通路と、前記ICコイン通路に設けられ、前記ICコイン通路を通行するICコインに対し、通信によりデータの読み取り又は書き込みの少なくとも何れかを行うための通信手段と、を備え、前記ICコイン通路の内壁に電波吸収体を設けてなる」ので、通信によりICコインにデータの読み取りや書き込みを行う場合に使用される無線電波が電波吸収体により吸収され、遊技媒体貸与機内から外部に漏洩することがなく、外部に漏洩する電波を利用してICコインにデータの不正書き込み等を行う不正行為を防止することができる。
【0209】
また、携帯電話等の遊技媒体貸与機周辺の電磁波の外乱により、非接触通信で行われるデータの読み取りや書き込み処理の誤作動を防止することが期待できると共に、故意に電波を発信しデータの書き込みや読み取りの誤作動を発生させる不正行為を防止することが期待できる。
【0210】
更に、上述した遊技機は、「通信によりデータの読み取り又は書き込みの少なくとも何れか一方を可能とするICコインを投入するための投入口と、ICコインを排出するための排出口と、前記投入口から前記排出口へと至るICコイン通路と、前記ICコイン通路の一部をなし、ICコインを収納するための収納部と、前記収納部に設けられ、通信により前記収納部に収納されたICコインに対し、通信によりデータの読み取り又は書き込みの少なくとも何れかを行うための通信手段と、を備え、前記ICコイン通路の一部をなし、ICコインを収納するための前記収納部の内壁に電波吸収体を設けてなる」ので、通信によりICコインにデータの読み取りや書き込みを行う場合に使用される無線電波が電波吸収体により吸収され、遊技媒体貸与機内から外部に漏れることなく、外部に漏れる電波を利用してICコインにデータの書き込みを行う等の不正行為を防止することができる。また、無線電波の発信源であり、通信を行うためにICコインを収容する収容部の内壁を電波吸収体により構成することにより、必要最低限の範囲で、電波を吸収でき、遊技媒体貸与機内から外部に漏れることなく、外部に漏れる電波を利用してICコインにデータの書き込みを行う等の不正行為を防止することが期待できる。更に、電波吸収体をより小さい面積で構成し、コストを低減することも期待できる。
【0211】
更にまた、上述した遊技機は、「前記投入口を開閉するための投入口開閉体と、前記排出口を開閉するための排出口開閉体と、を備え、前記投入口開閉体及び前記排出口開閉体の前記ICコイン通路側である内壁に電波吸収体を設けてなる」ので、例えば、開閉体の内部側壁面を電波吸収体で構成し、ICコインに対してデータの書き込みや読み取りが行われる間、ICコイン投入口及びICコイン排出口が開閉体により閉じられているように構成すれば、遊技媒体貸与機内から外部に漏れることなく、外部に漏れる電波を利用してICコインにデータの書き込みを行う等の不正行為を防止する確実性が高まる。
【0212】
更にまた、遊技の結果に応じて、遊技媒体の払出しを行い、当該遊技媒体としてICコインを用いる遊技機は、「通信によりデータの読み取り又は書き込みの少なくとも何れか一方を可能とするICコインを投入するための投入口と、ICコインを排出するための排出口と、前記投入口から前記排出口へと至るICコイン通路と、前記ICコイン通路に設けられ、前記ICコイン通路を通行するICコインに対し、通信によりデータの読み取り又は書き込みの少なくとも何れかを行うための通信手段と、を備え、前記ICコイン通路の内壁に電波吸収体を設けてなる」ので、通信によりICコインにデータの読み取りや書き込みを行う場合に使用される無線電波が電波吸収体により吸収され、遊技媒体貸与機内から外部に漏洩することがなく、外部に漏洩する電波を利用してICコインにデータの不正書き込み等を行う不正行為を防止することができる。
【0213】
また、携帯電話等の遊技媒体貸与機周辺の電磁波の外乱により、非接触通信で行われるデータの読み取りや書き込み処理の誤作動を防止することが期待できると共に、故意に電波を発信しデータの書き込みや読み取りの誤作動を発生させる不正行為を防止することが期待できる。
【0214】
さらに、ICコインを貸し出し用媒体に設定する遊技媒体貸与機、ICコインを遊技用媒体に設定するスロットマシンやメダルマシン等の遊技機といった用途を問わず、ICコインを使用する機器において上述した効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるICコイン用遊技媒体貸与機200及び遊技機10及びサーバ430を有するICコイン管理システムの全体構成を示す概略図である。
【図2】本発明の一実施形態である遊技機10及び遊技媒体貸与機200の概観を示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態である遊技媒体貸与機200の側面から見た内部構成を示す説明図である。
【図4】本発明の一実施形態であるICコイン処理部228の側面から見た内部構成を示す拡大説明図である。
【図5】本発明の一実施形態であるICコイン処理部228の側面から見た内部構成を示す拡大説明図である。
【図6】本発明の一実施形態であるICコイン処理部228において、電波吸収体で構成される内壁面を示す概略図である。
【図7】本発明の一実施形態である遊技媒体貸与機200を制御する制御回路と、これに電気的に接続されている周辺装置とを含む回路構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の一実施形態である遊技媒体貸与機200の主制御回路300において実行される遊技媒体貸与機200を制御するフローチャートの概略図である。
【図9】本発明の一実施形態である遊技機10のメインドア50を左側に開放した状態を示す概略図である。
【図10】本発明の一実施形態である遊技機10におけるICコイン処理部52の側面から見た内部構成を示す拡大説明図である。
【符号の説明】
10 遊技機
31 ICコイン投入口
38 ICコイン払出口
52 ICコイン処理部
72 ICコイン投入通路
74 ICコイン排出通路
76 ICコイン回収通路
78 通信部
80 アンテナ
86 通信部第一シャッタ
88 通信部第二シャッタ
90 ICコイン回収通路シャッタ
200 遊技媒体貸与機
204 ICコイン投入口
206 ICコイン排出口
228 ICコイン処理部
242 ICコイン投入通路
244 ICコイン貯留通路
246 ICコイン回収通路
248 ICコイン排出通路
250 ICコイン投入口シャッタ
252 ICコイン排出口シャッタ
254 ICコイン貯留通路シャッタ
256 通信部
258 アンテナ
266 ICコイン回収通路シャッタ
270 通信部第一シャッタ
272 通信部第二シャッタ
274A〜H ソレノイド
274a〜d ソレノイド
280 ピラミッド形電波吸収体
300 主制御回路
302 インターフェイス回路群
304 入出力バス
332 通信用インターフェイス回路

Claims (4)

  1. 通信によりデータの読み取り又は書き込みの少なくとも何れか一方を可能とするICコインを投入するための投入口と、ICコインを排出するための排出口と、前記投入口から前記排出口へと至るICコイン通路と、前記ICコイン通路に設けられ、前記ICコイン通路を通行するICコインに対し、通信によりデータの読み取り又は書き込みの少なくとも何れかを行うための通信手段と、を備え、
    前記ICコイン通路の内壁に電波吸収体を設けてなることを特徴とする遊技媒体貸与機。
  2. 通信によりデータの読み取り又は書き込みの少なくとも何れか一方を可能とするICコインを投入するための投入口と、ICコインを排出するための排出口と、前記投入口から前記排出口へと至るICコイン通路と、前記ICコイン通路の一部をなし、ICコインを収納するための収納部と、前記収納部に設けられ、通信により前記収納部に収納されたICコインに対し、通信によりデータの読み取り又は書き込みの少なくとも何れかを行うための通信手段と、を備え、
    前記ICコイン通路の一部をなし、ICコインを収納するための前記収納部の内壁に電波吸収体を設けてなることを特徴とする遊技媒体貸与機。
  3. 前記投入口を開閉するための投入口開閉体と、
    前記排出口を開閉するための排出口開閉体と、を備え、
    前記投入口開閉体及び前記排出口開閉体の前記ICコイン通路側である内壁に電波吸収体を設けてなることを特徴とする前記請求項1又は2記載の遊技媒体貸与機。
  4. 通信によりデータの読み取り又は書き込みの少なくとも何れか一方を可能とするICコインを投入するための投入口と、ICコインを排出するための排出口と、前記投入口から前記排出口へと至るICコイン通路と、前記ICコイン通路に設けられ、前記ICコイン通路を通行するICコインに対し、通信によりデータの読み取り又は書き込みの少なくとも何れかを行うための通信手段と、を備え、
    前記ICコイン通路の内壁に電波吸収体を設けてなることを特徴とする遊技機。
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