JP2006195615A - 自動販売機、および、そのプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】賞味期限の設定された商品を自動販売機で販売する場合、管理者のミスなどにより賞味期限の切れたものを客に販売してしまうことがあった。
【解決手段】商品を配置する棚6と、棚ごとに設置されて商品に添付された無線ICタグ11の情報を読み取る読取手段2と、読取手段から情報を受け解析および制御を行う制御手段3と、商品を客に提供する商品提供手段7と、販売可能かどうかを表示する表示手段5と、日時を発生する時計手段4を具備し、無線ICタグ11の情報に含まれた商品の賞味期限と時計手段4の日時を比較し、賞味期限が切れた商品である場合、販売できないことを表示、または商品の販売を中止させ、賞味期限の切れた商品を客に販売しないようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、無線ICタグを利用した自動販売機、および、そのプログラムに関するものである。
自動販売機は街のいたるところに設置されており、最近では売上高情報について、ネットワークを介して把握できる高度な自動販売機も考案されている(例えば特許文献1を参照)。また一方で、流通革命を目指して無線ICタグが商品に添付されつつあり、商品には無線ICタグが添付されているのが当たり前という状況に近づきつつある。
特開2003−196715号公報
しかしながら、高度な機能を有した自動販売機でも現時点では最も基本的な課題を抱えており、例えばドーナツやパンのような食料品で、賞味期限の設定された商品において、賞味期限の切れたものを管理者のミスなどにより客に販売してしまうことも起こりうる。こういった時には、厳しいクレーム対象になり、食中毒の危険性さえ伴うことになる。
そこで、前記の課題を解決するために、本発明の自動販売機およびそのプログラムは、商品に添付された無線ICタグの情報を読み取る読取手段と、前記読取手段から情報を受け解析および制御を行う制御手段と、商品を客に提供する商品提供手段と、販売可能かどうかを表示する表示手段と、日時を発生する時計手段を具備し、前記制御手段は前記時計手段から日時を取得し、前記無線ICタグの情報に含まれた商品の賞味期限に関する情報と比較し、賞味期限が切れた商品である場合、前記表示手段で販売できないことを表示、または前記商品提供手段を停止させ、前記商品の販売を中止するようにした。
これにより、例えばドーナツやパンのような食料品で、賞味期限の設定された商品において、賞味期限の切れてしまったものを、管理者のミスなどにより客に販売してしまうことがなくなり、安全で信頼できる自動販売機を提供することができる。
第1の発明は、自動販売機において、商品を配置する棚と、前記棚ごとに設置されて、商品に添付された無線ICタグの情報を読み取る読取手段と、前記読取手段から情報を受け解析および制御を行う制御手段と、商品を客に提供する商品提供手段と、販売可能かどうかを表示する表示手段と、日時を発生する時計手段を具備し、前記制御手段は前記無線ICタグの情報に含まれた商品の賞味期限に関する情報と前記時計手段から取得した日時を比較し、賞味期限が切れた商品である場合、前記表示手段で販売できないことを表示、または前記商品提供手段を停止させ、前記商品の販売を中止するようにした。
これにより、例えばドーナツやパンのような食料品で、賞味期限の設定された商品において、賞味期限の切れてしまったものを、管理者のミスなどにより客に販売してしまうことがなくなり、安全で信頼のできる自動販売機を提供することができる。
第2の発明は、特に第1の発明の自動販売機において、商制御手段は無線ICタグの情報に基づいてネットワーク経由で情報サーバに蓄積された第2の情報を取得し、前記第2の情報に商品の賞味期限に関する情報が含まれているようにした。
これにより、無線ICタグの情報に商品の賞味期限に関する情報が含まれておらず、単なるコード番号のような情報しか含まれない場合でも、この情報(コード番号)を元にネットワーク上の情報サーバにアクセスして、商品の賞味期限を含む第2の情報を取得するので、このような場合でも第1の発明と同様の効果を得ることが出来る。
第3の発明は、特に第1または第2の発明の自動販売機において、賞味期限が切れた商品が存在することを、制御手段がネットワーク上の販売管理端末に知らせるようにした。
これにより、賞味期限の切れた商品が存在して、例えば販売中止になった場合でも販売管理者の販売管理端末に情報が伝えられるので、正しい商品への入れ替えに迅速な対応を取れるようになる。
第4の発明は、特に第1または第2の発明の自動販売機において、電磁波遮断材で棚を構成した。
これにより、棚ごとに電磁的に分離できるので、読取手段が例えば隣の棚から異なる銘柄の商品に添付された無線ICタグの情報を間違って読み出してしまうというようなトラブルを回避することが出来る。
第5の発明は、特に第1または第2の発明の自動販売機において、通信距離が近接する他の棚まで達しない読取手段を設置するようにした。
これにより、特別な電磁波遮断対策をしなくても近接する棚に置かれた別の商品の無線ICタグを誤って読み取ってしまうことがなくなり、シンプルな構成になる。
第6の発明は、第1〜3の発明の自動販売機において、少なくともひとつの機能をコンピュータに実行させるためのプログラムであり、CPU、RAM、ROM、記憶装置、I/Oなどを備えた電気情報機器、コンピュータ等のハードリソースを協働させて本発明の少なくとも一部をプログラムとして容易に実現することができる。また記録媒体に記録あるいは、通信回線を用いてプログラム配信することにより、プログラム配布が他の手段に比べて極めて簡単に実現できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて一実施形態について詳細に説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の自動販売機の構成一例を示す図である。
自動販売機1には、商品10a、10bに添付された無線ICタグ11a、11bの情報を読み取る読取手段2a、2b、全体の制御を行う制御手段3、日時の情報を提供する時計手段4、自動販売機1のさまざまな状態を表示して客に伝える表示手段5a、5b、商品10a、10bを格納しておく棚6a、6b、機械的な動作をして棚6a、6bから商品10a、10bを取り出して客に商品を提供する商品提供手段7a、7bを具備している。
棚6a、6bは電磁波を遮断する材質(例えば金属)で構成されており、図では便宜上、上段の棚6aと下段の棚6bに分けて記述している。当然ながらこれは一例であってどのような配置で棚を分けても構わないが、それぞれの棚同士を電磁波遮断物質で構成して、お互いが電磁的に孤立していることが望ましい。
図においても、上段の棚6aと下段の棚6bを仕切る材質は電磁波を遮断する材質で構成されており、上段の棚6aと下段の棚6bは、それぞれ電磁的に仕切られており、それぞれの棚に読取手段2a、2bが取り付けられている。
このように読取手段2a、2bは電磁的には完全に孤立しているので、お互い干渉することもなく、それぞれの棚に存在する商品10a、10bに添付された無線ICタグ11a、11bを読取手段2a、2bが、それぞれ別個に読み出すことが出来る。すなわち、図において商品10aに添付された無線ICタグ11aは読取手段2aだけによって読み取られ、読取手段2bから読み取られることはない。逆に商品10bに添付された無線ICタグ11bは読取手段2bだけによって読み取られ、読取手段2aから読み取られることはない。
読取手段2a、2bによって読み取られた無線ICタグ11a、11bの情報には、無線ICタグ11a、11bが添付された商品10a、10bそれぞれの賞味期限に関する情報を含んでいる。すなわち、読取手段2aによって読み取られた無線ICタグ11aの情報には、無線ICタグ11aが添付された商品10aの賞味期限に関する情報を含んでおり、読取手段2bによって読み取られた無線ICタグ11bの情報には、無線ICタグ11bが添付された商品10bの賞味期限に関する情報を含んでいる。
一方、制御手段3は読取手段2aと読取手段2bを区別するために、制御手段3には複数の入力インターフェイスを設けて、それぞれの入力インターフェイスから個別に読取手段2a、または読取手段2bの情報を受け取るようにした。
このようにして制御手段3は、どの情報がどちらの読取手段2a、あるいは2bから届いたものかどうかを判定することが出来る。
上段の棚6aについて動作を以下に述べる。制御手段3は読取手段2aから商品10aに添付された無線ICタグ11aの情報を受け取る。この情報には賞味期限に関する情報が含まれており、時計手段4から得られた日時の関する情報と比較し、読取手段2aが設置されている棚の商品が賞味期限切れかどうかを判断する。制御手段3が商品10aの賞味期限が切れていると判断した場合、商品提供手段7aを制御して、商品10aの販売を中止すると共に、表示手段5aより販売できないことを客などに対して表示する。
なお、賞味期限に関する情報として、賞味期限の年月日であってもよいし、製造年月日と賞味期間の情報であってもよい。
また、賞味期限が切れている場合に限らず、非常に迫っている(例えば明日で期限切れになる)場合にも、制御手段3によって「賞味期限が迫っています」という注意・確認情報を表示手段5aから報知するようにしても構わない。また、例えば同時に警報音を出しても構わない。
さらに、あってはならないことであるが人為的なミスにより、例えば商品を補充しようとした時に、補充しようとするその商品に添付された無線ICタグから得られた賞味期限に関する情報が、既に期限切れであった場合には、制御手段3によって「商品の期限が切れています」という注意・確認情報を表示手段5aから報知するようにしても構わない。また、例えば同時に警報音を出しても構わない。
ここでは、商品10aがひとつだけ存在する場合について説明したが、これに限定するわけではなく、複数の商品、例えば10a、10aa、10aaaなどが存在した場合でも、順次、商品10a、10aa、10aaaの無線ICタグ11a、11aa、11aaaを読み出すことで、複数の商品のなかに賞味期限の切れた商品が存在することを検知して、販売を中止しても構わない。
ここまで説明してきたことは棚6aに限らず、他の棚(例えば下段の棚6b)に関しても同様であるので説明は書略する。また、棚6aと棚6bは別々に動作させることを想定しており、賞味期限が切れた商品の配置された棚だけを販売中止にさせるようにしたが、必ずしもこれに限定する理由はなく、棚6aで賞味期限切れが見つかった場合は、腐敗して他の食品にも悪影響があるかもしれないという理由で、自動販売機1のすべての棚、あるいは隣り合う棚だけ、あるいは付近の棚だけについて販売中止としても構わない。
また、読取手段2a、2bによって読み取られた無線ICタグの情報には、商品の賞味期限を含んでおらず、単なるIDのようなコード番号(例えば商品コード番号など)だけを含んでいる場合がある。そのときには、このID(コード番号)を元に商品の賞味期限を取得する必要がある。すなわち、コード番号を元に制御手段3がネットワーク20を経由して、ネットワーク20に接続されている情報サーバ30にアクセスして、IDに対応する商品の賞味期限に関する情報を取得する。この結果、上記と同様の動作を行って賞味期限切れ商品の販売を中止する。
あるいは、無線ICタグには賞味期限に関する情報として製造年月日の情報を含み、一方で自動販売機1は情報サーバ30にアクセスしてその商品の賞味期間の情報を取得するようにしてもよい。
ここで述べているネットワーク20はインターネットであって情報サーバ30は外部にあっても構わないし、自動販売機の設置されている場所や店内にあっても構わない。さらにネットワーク20は店舗内LANであって情報サーバ30も店舗内にあっても構わないし、ネットワーク20を含めたすべてが自動販売機1に存在して自動販売機だけで閉じていても、もちろん構わないし、ネットワーク20がPHS、電話交換網を用いたものでも構わない。
現時点で市販されている無線ICタグ11a、11b、および読取手段2a、2bには数メートル以上の距離まで対応した遠距離タイプと、数センチ〜10数センチ程度の距離にしか対応していない近接型が存在する。特に近接型を用いた場合には、棚6a、6bの一部に開口部があっても、そこから漏れ出した電磁波は隣の棚にまで達することがないように設置することが可能になり、特別な電磁波もれ対策をしなくても棚同士を電磁的に遮断できるので、近接型を用いることは好ましい。この場合には、必ずしも電磁波遮断物質で構成された棚を用いる必要はなくなる。
なお、遠距離タイプを用いた場合は、隣の棚はもちろんのこと、商品10a、10b以外のものに添付された、例えば作業者のポケット内にあるタバコなど関係のない無線ICタグの情報を読み取ってしまうことが想定されるので、こういったタイプは本用途には必ずしも向いているとは言えない。ただし、この場合でも、近接する棚にまでは電磁波が届かないように電磁波強度を落としたり、アンテナサイズを変えたりして感度を調整して、関係のない無線ICタグを読み取らないようにしても構わない。
また、読み出しの方法としては、商品10a、10bが棚にセットされている場合に、定期的に、自動販売機1に具備された読取手段2で順に、あるいは一括で無線ICタグ11a、11bの情報を読み取る(読み出しは、例えば自動販売機が操作された時、あるいは品物を補充しようとした時などにも行っても構わない)。
一括で読み取れるのはすべての無線ICタグ11a、11b、および読取手段2a、2bが衝突検出に対応している場合であり、セットした商品を一括読み出しして、賞味期限確認できるので本用途には最適である。
衝突検出に対応していない場合は、商品を1つごとに自動販売機1に具備された読取手段2a、2bに読ませる必要があるが、こういった衝突検出に対応していない無線ICタグは本用途に必ずしも適しているとはいえない。
これまで述べてきたように自動販売機1は賞味期限が切れた商品を検知した場合、販売を中止していることを表示手段5a、5bにて表示し、商品提供手段7を停止して商品の販売を中止にすることができるが、さらに制御手段3は予め設定されているネットワーク20上の販売管理端末40に対して、賞味期限切れ生じて販売中止しているという情報を伝えることも出来る。
あるいは上記とは逆に、販売管理端末40から定期的に自動販売機1の制御手段3に接続して、自動販売機1の状態を取得するという方式でも構わない。また、情報サーバ30がインターネット、販売管理端末40は電話交換網に接続されていても構わない。
このようにして、この販売管理端末40を通じて、管理者が常時または定期的に、遠隔地から自動販売機の状態を確認して、賞味期限切れで販売を中止していることを知り、商品入れ替えなどの対応することになる。
なお、これまでの説明は自動販売機を用いた場合を想定して記述してきたが、必ずしもこれに限定する理由はなく、賞味期限が設定された商品を扱うような店舗の商品棚、アイスクリーム販売機などに応用しても構わない。
なお、本実施の形態で説明した手段は、CPU(またはマイコン)、RAM、ROM、記憶・記録装置、I/Oなどを備えた電気・情報機器、コンピュータ、サーバ等のハードリソースを協働させるプログラムの形態で実施してもよい。プログラムの形態であれば、磁気メディアや光メディアなどの記録媒体に記録、もしくはインターネットなどの通信回線を用いて配信することで新しい機能の配布・更新やそのインストール作業が簡単にできる。
以上のように、本発明にかかる自動販売機およびそのプログラムは、商品を配置する棚と、前記棚ごとに設置されて、商品に添付された無線ICタグの情報を読み取る読取手段と、前記読取手段から情報を受け解析および制御を行う制御手段と、商品を客に提供する商品提供手段と、販売可能かどうかを表示する表示手段と、日時を発生する時計手段を具備し、前記制御手段は前記無線ICタグの情報に含まれた商品の賞味期限に関する情報と前記時計手段から取得した日時を比較し、賞味期限が切れた商品である場合、前記表示手段で販売できないことを表示、または前記商品提供手段を停止させ、前記商品の販売を中止させ、賞味期限の切れた商品を客に販売しないようにした。自動販売機のほかにも商品棚、アイスクリーム販売機などにも応用できる。
本発明の自動販売機の構成一例を示す図
符号の説明
1 自動販売機
2a、2b 読取手段
3 制御手段
4 時計手段
5a、5b 表示手段
6a、6b 棚
7a、7b 商品提供手段
10a、10b 商品
11a、11b 無線ICタグ
20 ネットワーク
30 情報サーバ
40 販売管理端末

Claims (6)

  1. 商品を配置する棚と、前記棚ごとに設置されて、商品に添付された無線ICタグの情報を読み取る読取手段と、前記読取手段から情報を受け解析および制御を行う制御手段と、商品を客に提供する商品提供手段と、販売可能かどうかを表示する表示手段と、日時を発生する時計手段を具備し、前記制御手段は前記無線ICタグの情報に含まれた前記商品の賞味期限に関する情報と前記時計手段から取得した日時を比較し、賞味期限が切れた商品である場合、前記表示手段で販売できないことを表示、または前記商品提供手段を停止させ、前記商品の販売を中止することを特徴とする自動販売機。
  2. 制御手段は無線ICタグの情報に基づいてネットワーク経由で情報サーバに蓄積された第2の情報を取得し、前記第2の情報に商品の賞味期限に関する情報が含まれていることを特徴とする請求項1記載の自動販売機。
  3. 賞味期限が切れた商品が存在することを、制御手段がネットワーク上の販売管理端末に知らせることを特徴とする請求項1または請求項2記載の自動販売機。
  4. 電磁波遮断材で前記棚を構成したことを特徴とする請求項1または請求項2記載の自動販売機。
  5. 通信距離が近接する他の棚まで達しない読取手段を設置したことを特徴とする請求項1または請求項2記載の自動販売機。
  6. 請求項1〜3のいずれか記載の自動販売機において少なくともひとつの機能をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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