JP2004141113A - 作業機左右位置調整装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】走行作業車に設ける作業機装着装置8と作業機20との間に配設する作業機左右位置調整装置30であって、該作業機左右位置調整装置のフレームを固定側フレーム31と移動側フレーム41を前後に配置して構成し、該固定側フレームの上部に収納部31aを形成して、制御部材と配電部材を配置するとともに、該作業機左右位置調整装置に装着した作業機のツールバー22にセンサ70を配置し、該センサをツールバーに対して、高さ及び角度を調整可能に装着した。
【選択図】 図3
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、トラクタの機体後部に装着する作業機装着装置の構成に関する。特に、条を検知して作業機を自動的に条に合わせるように左右方向に移動させる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、トラクタ等の作業車両においては、機体の後部に作業機装着装置を介して作業機を装着し、該作業機装着装置には油圧シリンダ等の油圧アクチュエータを作動させることにより作業機を昇降させる作業機昇降装置が備えられる。該油圧アクチュエータはミッションケース上等に戴置された油圧シリンダケースに内装した油圧シリンダからなり、該油圧シリンダのピストンロッドには作業機昇降用のリフトアームを介して左右のロアリンクに連動連結して、油圧シリンダを伸縮作動させることにより、作業機を昇降するようにしていた。また、作業機昇降装置は、リフトアーム、リフトロッドまたは水平制御用の油圧シリンダを介して左右のロアリンクと連動連結して作業機を昇降回動させるように構成していた。
そして、中耕・除草作業を行う場合、カルチベータからなる作業機が用いられる。この作業機は、カルチベータをツールバーに並列に条数分装着して構成されるものであり、中耕・除草作業を行う前に、作物列の間隔に応じてカルチベータを移動させて左右位置を調節可能に構成している。(例えば、特許文献1参照。)
【0003】
【特許文献1】
特開平8−154412
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のカルチベータを装着したトラクタなどの作業においては、トラクタ本体はオペレーターが操向運転を行うために、地表面の凹凸や傾斜等により、中耕・除草等の条間を走行して作業するときにどうしてもトラクタ本体の左右位置がズレてしまう。このズレによって、カルチベータ等の作業機も作物に対して適正な位置からズレてしまうことになるので、作物側の畝を崩したり、畝中央より離れた側の除草が行われなかったり、未作業部分ができて、作業効率が悪くなっていた。そのため、除草作業では除草剤の使用量が増加し、手作業部分が増加する傾向があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0006】
即ち、請求項1においては、走行作業車に設ける作業機装着装置と作業機との間に配設する作業機左右位置調整装置であって、該作業機左右位置調整装置のフレームを固定側フレームと移動側フレームを前後に配置して構成し、該固定側フレームの上部に収納部を形成して、制御部材と配電部材を配置したものである。
【0007】
請求項2においては、走行作業車に設ける作業機装着装置と作業機との間に配設する作業機左右位置調整装置であって、該作業機左右位置調整装置のフレームを固定側フレームと移動側フレームを前後に配置して構成し、作業機左右位置調整装置の下部左右中央に下方を開放するスペースを形成したものである。
【0008】
請求項3においては、前記移動側フレームに作業機装着側ヒッチを設け、該ヒッチにボールジョイントを介して作業機側ヒッチを連結するとともに、前記作業機装着側ヒッチにロック機構を設けたものである。
【0009】
請求項4においては、走行作業車に設ける作業機装着装置と作業機との間に作業機左右位置調整装置を配設し、該左右位置調整装置に装着した作業機のツールバーの左右一側で作業車の後輪より外側にセンサを配置するとともに、該センサをツールバーに対して、高さ及び角度を調整可能に装着したものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1はトラクタの左側面図、図2は作業機の後面図、図3は作業機左右位置調整装置の後方斜視図、図4は同じく後面図、図5は図4における状態から左方へ後フレームが摺動した状態を示す図、図6は作業機左右位置調整装置の左側面図、図7は作業機を連結していない状態の連結機構の左側面図、図8は作業機を連結した状態の連結機構の左側面図、図9は同じく斜視図、図10は前フレームと後フレームを前カバーと後カバーで覆った状態を示す左側面図、図11は前カバーと後カバーの後面図、図12はセンサの取付構成を示す左側面図、図13は同じく後面図、図14は別実施例のセンサの取付構成を示す左側面図である。
【0011】
まず、図1から図4を用いて説明する。作業機としてカルチベータを装着したトラクタの実施例について説明するが、作業機は限定するものではない。
図1に示すように、トラクタのエンジンフレーム1にフロントアクスルケースを介して前輪2・2が支承され、該エンジンフレーム1の後部にクラッチハウジングを介してミッションケース4が配置され、該ミッションケース4の両側にリアアクスルケースを介して後輪3・3が支承されている。また、ミッションケース4の前下部に前輪駆動出力軸が前方に突出されて、ユニバーサルジョイント、伝動軸等を介して前輪2・2を駆動できるようにしている。
【0012】
また、前記エンジンフレーム1にはエンジン5が載置され、該エンジン5はボンネット6によって覆われている。該ボンネット6の後部にはダッシュボード11が配設され、該ダッシュボード11上に操作パネル18や操向ハンドル19が配置され、その後方に座席15が配置され、これらダッシュボード11や座席15等の運転部はキャビン12によって覆われる構成としている。また、キャビン12内のオペレーターが視認できる位置に後述するコントローラ76が配置されている。
該キャビン12はキャビンフレームとして前支柱13をエンジンフレーム1より支持ステーを介して立設し、後支柱14をミッションケース4より立設して、上部には梁を横設して、天井はルーフ16により覆い、前面はフロントガラス、側面はドア17・17、後面はリヤガラスよって覆っている。
【0013】
そして、前記ミッションケース4の後部にはトップリンク9、ロアリンク10・10等からなる三点支持装置(三点リンク式作業機装着装置)8が設けられ、該三点支持装置に本発明の作業機左右位置調整装置30を介して作業機20を装着できるようにしている。図1及び図2に示すように、該作業機20はカルチベータ21・21・・・をツールバー22に並列に条数分装着して構成されている。カルチベータ21はツールバー22に取付フレーム23を固定し、該取付フレーム23の後部に平行リンク24・25を介してユニットフレーム26を枢結している。そして、該ユニットフレーム26の前部にはゲージ輪29が配設され、左右両側には複数の中耕刃27・27・・・を固定するとともに、複数のタイン28・28・・・・を固定して、中耕,除草,培土作業を行うように構成している。但し、本実施例では、作業機としてカルチベータを用いているが、作業機の種類は特に限定するものではない。
【0014】
次に、前記作業機左右位置調整装置30について説明する。
前記作業機左右位置調整装置30は、トラクタ後部の作業機連結手段となる三点支持装置(作業機装着装置)8と作業機20との間に配設されるものであり、主に固定側フレームとなる前フレーム31と移動側フレームとなる後フレーム41とから構成されて、前後に配置されている。図3から図6に示すように、前フレーム31は、上下フレーム32・33及び縦フレーム34・35から正面視略台形状に連結固定して形成されており、該縦フレーム34・35の上下略中央部に横フレーム36が横設されている。そして、該前フレーム31の上部にはスペースが形成されて収納部31aとしている。該収納部31aは上フレーム32、横フレーム36及び縦フレーム34・35上部で囲まれた空間から形成されて、配電盤52や制御バルブ53などの部品を収納できるようにしている。つまり、配電盤52や制御バルブ53などは作業機左右位置調整装置30の上部に配置し、下部に後述する伝動機構の通過空間を形成している。該配電盤52は左右一側の支持プレート57に支持され、センサや電磁バルブ等と接続されるターミナル等より構成されている。制御バルブ53は左右他側の支持プレート58により支持され、電磁バルブやスプール等より構成されるものであり、該支持プレート57・58は横フレーム36の上部に固設されている。
【0015】
上フレーム32のトラクタ側の左右略中央部には、前記トップリンク9と枢結するためのブラケット32aが前方へ突出して溶接固定されている。また、上フレーム32の左右両端部には支持アーム32c・32cが作業機側(後方)に延出して溶接固定され、支持アーム32cと支持アーム32cとの間に、上フレーム32と所定の前後間隔を置いて平行となるようにガイドフレーム37が横設されている。
【0016】
下フレーム33は、フレーム33Lとフレーム33Rとからなり、該フレーム33L(33R)はその外側が縦フレーム34(35)の下端に溶接固定され、フレーム33L・33Rを内方へ水平方向に延設して、その端部より縦フレーム38(38)を立設して、該縦フレーム38・38の上端を前記横フレーム36の中途部下面に溶接固定されている。こうして、前フレーム31下部を逆凹状に構成して左右略中央部に下方を開放するスペース40を形成している。また、フレーム33L(33R)の各左右中途部のトラクタ(前)側には、ロアリンク10(10)を連結するための連結ステー33La(33Ra)が前方に突出して溶接固定される一方、フレーム33L(33R)の作業機(後)側には、その各左右両端から支持アーム33Lb・33Lb(33Rb・33Rb)が後方に突出して溶接固定され、該支持アーム33Lb(33Rb)と支持アーム33Lb(33Rb)との間に、フレーム33L(33R)と所定の間隔を置いて平行となるようにスライドバー39(39)が横設されている。
【0017】
また、後フレーム41は上部フレーム42、下部フレーム43L・43R及び横フレーム44からなり、該横フレーム44の下部に下部フレーム43L・43Rが後面視「ハ」状に溶接固定され、上部フレーム42は横フレーム44の左右中央上から垂直になるように立設して溶接固定され、上部フレーム42の上下中途部に支持プレート82の左右中央部が固設されて、後面視略逆「¥」字状に形成されている。
【0018】
前記移動側フレーム(後フレーム)41の後部の上部中央と下部左右両側に作業機装着側ヒッチが設けられ、該作業機装着側ヒッチに作業機20の前部に配置した作業機側ヒッチを装着できるようにしている。そして、作業機装着側ヒッチにはロック機構が設けられ、外れ難い構造としている。
即ち、左右中央上部に位置する前記上部フレーム42の作業機(後)側には、作業機20のトップリンクアーム59を接続するためのブラケット42aが突出して溶接固定されている。また、該ブラケット42a及び上部フレーム42の上端部には、上下に所定の間隔を置いて支持アーム42b・42bがトラクタ(前)側へ平行に突設され、該支持アーム42bと支持アーム42bとの間にガイドローラ45が鉛直方向に軸心を設けて回転自在に枢支されている。こうして、側面視で、ブラケット42aと支持アーム42b・42bとガイドローラ45とで囲まれる空間内に前記ガイドフレーム37を挿入して、ガイドフレーム37が左右摺動ガイドとなるようにしている。
【0019】
下部フレーム43L(43R)下端部には、側面視「コ」字状の固定フレーム43La(43Ra)が開放側をトラクタ側に向けて溶接固定され、該固定フレーム43La(43Ra)の開放部内にカラー43Lb(43Rb)が固設され、該カラー43Lb(43Rb)を前記スライドバー39(39)に摺動自在に外嵌する構成としている。また、下部フレーム43L(43R)下端部の作業機側には、作業機20のロアリンク60を連結するためのロック機構付の連結機構46が設けられている。
【0020】
次に、前記連結機構46について説明する。
図7及び図8に示すように、下部フレーム43L(43R)下端部の作業機側にJ字状の固定アーム47L(47R)が開放側を上方に向けて溶接固定されるとともに、該固定アーム47L(47R)の上方にブラケット48L(48R)が突設され、該ブラケット48L(48R)の後端部に回動アーム49L(49R)が回動自在に枢支されている。該回動アーム49L(49R)の回動基部側の突出部49Lc(49Rc)にバネ部材50L(50R)の一端が係止され、他端が下部フレーム43L(43R)の上下略中央部の突出部43Lc(43Rc)に係止されて、該バネ部材50L(50R)の付勢力により回動アーム49L(49R)が作業機側に回動するように付勢している。つまり、回動アーム49L(49R)先端が固定アーム47L(47R)の開放部の上方に位置して抜け止めとなるように付勢している。
【0021】
前記回動アーム49L(49R)のトラクタ側面(前面)にはステー49La(49Ra)が前方へ突出して溶接固定され、該ステー49La(49Ra)に固定孔49Lb(49Rb)が設けられている。また、ブラケット48L(48R)上部にも固定孔48La(48Ra)が設けられ、該固定孔48La(48Ra)又は固定孔49La(49Rb)にストッパピン51L(51R)を挿通することにより、回動アーム49L(49R)の回動位置を保持するようにしてロック機構を構成している。
【0022】
このような構成において、作業機左右位置調整装置30の作業機装着側ヒッチに作業機20の作業機側ヒッチを連結する場合、固定アーム49L(49R)の開放部に、作業機20のロアリンク60に固設したボールジョイント55(55)を戴置し、回動アーム49L(49R)の固定孔49Lb(49Rb)からストッパピン51L(51R)を抜くと、バネ部材50L(50R)の付勢力により回動アーム49L(49R)が作業機側へ回動し、該回動アーム49L(49R)の先端部と固定アーム49L(49R)によりボールジョイント55(55)が挟扼されてロアリンク60が固定される。そして、作業機20のトップリンクアーム59を前記ブラケット42aに枢結することにより、作業機20が作業機左右位置調整装置30に装着される。このとき、ストッパピン51L(51R)をブラケットブラケット48L(48R)に設けた固定孔48La(48Ra)に挿通することで、逆向きに回動しないように回動アーム49L(49R)を固定することができ、作業中の衝撃などにより作業機20が作業機左右位置調整装置30から外れるのを防止することができる。逆に、作業機20を連結した状態においては、ストッパピン51L(51R)をブラケット48L(48R)の固定孔48La(48Ra)から抜いて、回動アーム49L(49R)をバネ部材50L(50R)の付勢力に抗してトラクタ側へ回動させる。そして、ブラケット48L(48R)より上方へ突出したステー49La(49Ra)の固定孔にストッパピン51L(51R)を挿通することにより、回動アーム49L(49R)がブラケット48L(48R)内に収納された状態に保持されるので、作業機20のトップリンクアーム59をブラケット42aから取り外したのち、三点支持装置を下げることにより、作業機20を容易に作業機左右位置調整装置30から取り外すことができる。
【0023】
そして、作業機左右位置調整装置30の上部において、後フレーム41の支持アーム42bと支持アーム42bとの間に前フレーム31のガイドフレーム37を挿入したのち、ガイドローラ45を支承して、ガイドフレーム37を支持アーム42b・42b、ブラケット42a、ガイドローラ45により囲うようにして、ガイドローラ45により後フレーム41上部をガイドフレーム37に沿って摺動可能としている。
また、作業機左右位置調整装置30の下部において、前フレーム31下部に配設された左右のスライドバー39・39に後フレーム41の下部フレーム43L(43R)に固設したカラー43Lb(43Rb)を外嵌することにより、該カラー43Lb(43Rb)を介して下部フレーム43L(43R)がスライドバー上39(39)を摺動可能としている。こうして、後フレーム41を前フレーム31に対して左右摺動可能に構成しているのである。
【0024】
そして、本実施例においては、後フレーム31を前フレーム41に対して摺動させるために、アクチュエータとして油圧シリンダ56を用いている。該油圧シリンダ56は、前フレーム31の横フレーム36と後フレーム41の横フレーム44との間に、該横フレーム36・44と平行に配置される。該油圧シリンダ56のシリンダケース56aの基部が横フレーム36の一端部に設けられた枢支部36aに枢支される一方、シリンダロッド56bの先端部が、横フレーム44を外側に延出してその一端部に設けた枢支部44aに枢支されている。但し、逆に取り付けてもよい。
このように構成することにより、油圧シリンダ56を伸長させると、図5に示すように、後フレーム41は前フレーム31に対して左方へ摺動し、逆に、油圧シリンダ56を収縮させると、後フレーム41は前フレーム31に対して右方へ摺動するのである。
【0025】
また、図10及び図11に示すように、前記前フレーム31及び後フレーム41は、前カバー61と後カバー81とによってそれぞれ覆われている。前カバー61は、前フレーム31及び後フレーム41の側面と前フレーム31の前面を覆うものであり、前フレーム31と同様に略台形状に形成されている。該前カバー61の上部にはトラクタのトップリンク9を連結するための前記ブラケット32aを挿通可能とする開口部61aが設けられるとともに、上下略中央部の左右一側に油圧シリンダ56の枢支部44aに対応するように突出部61bが設けられている。また、下部にはトラクタのロアリンク10を接続するための前記連結ステー33La・33Raを挿通可能とする開口部61c・61cが設けられるとともに、該連結ステー33Laと連結ステー33Raとの間に凹部形状の開放部61dが設けられている。
【0026】
また、後カバー81は、後フレーム31後面を覆うものであり、後フレーム41の上部フレーム42に横設された支持プレート82に固設され、後フレーム41と一体的に移動するように構成されている。そして、該後カバー81は、前カバー61と同様に略台形状に形成されているが、前カバー81に対して、上下及び左右幅が、常に後カバー81が後面視で前カバー61を覆う程度に大きく形成されている。該後カバー81の上部に作業機20のトップリンクアーム59を接続するための前記ブラケット42aを挿通可能とする開口部81aが設けられるとともに、上下略中央部の左右一側には前記前カバー61の突出部61bに対応して突出部81bが設けられている。また、下部には固定アーム47L・47Rやブラケット48L・48Rなどを後方へ突出するための開口部81c・81cが設けられるとともに、該固定アーム47Lと固定アーム47Rとの間に凹部形状の開放部81dが設けられている。
【0027】
以上のように、前フレーム31、後フレーム41、前カバー61及び後カバー81の下部の左右略中央部にスペース40を設けて開放状態とすることにより、トラクタのPTO軸にユニバーサルジョイントを介して連動連結されるドライブシャフトを後方に延出可能となるので、ロータリカルチなどの動力を必要とする作業機を装着することもできる。また、後カバー81の開放部81dは、前カバー61の開放部61dより、上下及び左右幅が大きく形成されて、後カバー81が後フレーム41と一体的に摺動した際に、スペース40内を挿通する部材となるドライブシャフト等に開放部81dの縁が接触(干渉)しないようにしている。つまり、摺動側となる後フレーム41の左右移動量(油圧シリンダ56のストローク)は条間の長さと一致させることが望ましく、スペース40の幅もこの長さ(条間)と略一致させるように設定している。
なお、本実施例のように、PTO軸から動力を伝達する必要のない作業機を装着した場合には、該開放部81dをゴムカバー83など覆い、内部に飛散した泥などが浸入しないようにしている。
【0028】
また、図2に示すように、作物列を感知する手段であるセンサ70が、作業機20の左右一側(本実施例では左側)で前方に本機や付属品等がない位置に取り付けられている。本実施例では、センサ70は、デジタルカメラを用いて構成されるものであり、作業機20の左側で、トラクタの後輪3がカメラのレンズの視野に入らないように、作物列の最端左列であわせるようにして、カメラのレンズの中心が作物列の中心となるように取り付けられている。つまり、センサ70は条の中心を検知するものであり、本実施例では作物を検知する構成としているが、盛り上がった畝の中心を検知したり、凹状の溝の中心を検知したり、斜面の中心または端部を検知したりすることができ、コントローラ76で設定することができる。
【0029】
次に、センサ70の取り付け構成について説明する。
センサ70は、図2に示すように、ツールバー22の左右一側に装着されて、作業機と作業機が左右方向に所定間隔で取り付けられる取付部の間に配設される。そして、作業機の上方より斜め前下方の畝上を撮影して、制御手段で演算して、作業機が畝の両側を通過して、作物を傷めずに作業ができるように、制御手段で前記油圧シリンダを制御している。そして、センサ70はツールバー70に対して、上下高さ及び映写角度を調節できるように構成している。即ち、図12及び図13に示すように、前記ツールバー22の前後に固定金具71と固定金具72・72が配置され、該固定金具71と固定金具72・72をツールバー22の上下でボルト・ナット73・73により固定されて、固定金具71がツールバー22に取り付けられている。但し、この固定構造は限定するものではなく、固定金具71・72を一体構造として、ボルトで固定することもできる。そして、該前固定金具71のトラクタ側(前上部)にブラケット74が固定され、該ブラケット74にセンサ70が取り付けられている。
【0030】
前記固定金具71は断面視「コ」字状に構成されて、左右両側面には、上下方向に所定の間隔を置いて複数の固定孔71a・71a・・・が設けられ、ブラケット74側に設けた固定孔を左右両側で上下二つずつ固定孔71a・71aに一致させてボルト等で固定する構成としており、固定孔の取付位置を変更してブラケット74を固定することにより、センサ70の上下位置を調整可能としている。さらに、固定金具71の後面にも、上下方向に所定の間隔を置いて複数の固定孔71b・71b・・・が設けられ、固定金具71の固定孔71bと固定金具72との取付位置を変更して固定することにより、センサ70の上下位置を調整可能としている。
【0031】
また、ツールバー22が取り付けられる角度が機種によって異なり、固定金具71は前記よりも傾斜して取り付けられる場合がある。このとき、図14に示すように、前記ブラケット74を取り付ける上下二つの固定孔71c・71cのうち、上方の固定孔71cにブラケット74の上部を取り付け、該ブラケット74の下部と、固定金具71の適当な固定孔71aとを延長金具75を介して固定することにより、センサ70の角度調整が可能となり、センサ70の仰角θ1を一定に維持することも可能となる。なお、延長金具75の下側の取付孔を長孔とすることにより、微調整ができる。
【0032】
前記センサ70はカメラのレンズからフィルター等を介して緑色の作物列を感知してCCD等でデジタル信号として取り出し、映像信号を制御手段となるコントローラ76に送信して、制御手段において、センサ70の進行方向中心と作物列の中心とを比較し、左右方向のズレ(距離)を演算して、設定した不感帯内に位置している時、(ズレが小さい時)は油圧シリンダを駆動せず、演算値が不感帯を越えると、ズレが大きいと判断して、ズレが小さくなる方向に電磁バルブを作動させて油圧シリンダを駆動する。例えば、作業機が左側にズレていれば(センサ中心が作物列中心よりも左側に位置していると)伝達し、油圧シリンダを伸長させて作業機を右側へ移動させる。不感帯内に位置すると伸長を停止する。逆に方向にズレていると、逆の操作を行う。
したがって、中耕・除草作業中においても、常に作業機の位置が作物列に対して適正な位置に調整されるため、除草効率が向上する。そのため、除草剤の使用を削減することができる。
【0033】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したので、以下に示すような効果を奏する。
【0034】
即ち、請求項1に示す如く、走行作業車に設ける作業機装着装置と作業機との間に配設する作業機左右位置調整装置であって、該作業機左右位置調整装置のフレームを固定側フレームと移動側フレームを前後に配置して構成し、該固定側フレームの上部に収納部を形成して、制御部材と配電部材を配置したので、上部の空いた空間に配電盤や制御バルブ53などの部品を収納でき、スペースを有効利用できる。
【0035】
請求項2に示す如く、走行作業車に設ける作業機装着装置と作業機との間に配設する作業機左右位置調整装置であって、該作業機左右位置調整装置のフレームを固定側フレームと移動側フレームを前後に配置して構成し、作業機左右位置調整装置の下部左右中央に下方を開放するスペースを形成したので、トラクタのPTO軸にユニバーサルジョイントを介して連動連結されるドライブシャフトを後方に延出可能となり、ロータリカルチなどの動力を必要とする作業機を装着することもできる。
【0036】
請求項3に示す如く、前記移動側フレームに作業機装着側ヒッチを設け、該ヒッチにボールジョイントを介して作業機側ヒッチを連結するとともに、前記作業機装着側ヒッチにロック機構を設けたので、作業機を作業機左右位置調整装置に確実に連結することができる。
【0037】
請求項4に示す如く、走行作業車に設ける作業機装着装置と作業機との間に作業機左右位置調整装置を配設し、該左右位置調整装置に装着した作業機のツールバーの左右一側で作業車の後輪より外側にセンサを配置するとともに、該センサをツールバーに対して、高さ及び角度を調整可能に装着したので、センサは後輪等に邪魔されることなく良好に作動する。また、中耕・除草作業中においては、常に作業機の位置が作物列に対して適正な位置に調整することができるため、除草効率が向上する。そのため、除草剤の使用を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】トラクタの左側面図。
【図2】作業機の後面図。
【図3】作業機左右位置調整装置の後方斜視図。
【図4】同じく後面図。
【図5】図4における状態から左方へ後フレームが摺動した状態を示す図。
【図6】作業機左右位置調整装置の左側面図。
【図7】作業機を連結していない状態の連結機構の左側面図。
【図8】作業機を連結した状態の連結機構の左側面図。
【図9】同じく斜視図。
【図10】前フレームと後フレームを前カバーと後カバーで覆った状態を示す左側面図。
【図11】前カバーと後カバーの後面図。
【図12】センサの取付構成を示す左側面図。
【図13】同じく後面図。
【図14】別実施例のセンサの取付構成を示す左側面図。
【符号の説明】
8 作業機装着装置
20 作業機
22 ツールバー
30 作業機左右位置調整装置
31 前フレーム
31a 収納部
41 後フレーム
70 センサ
Claims (4)
- 走行作業車に設ける作業機装着装置と作業機との間に配設する作業機左右位置調整装置であって、該作業機左右位置調整装置のフレームを固定側フレームと移動側フレームを前後に配置して構成し、該固定側フレームの上部に収納部を形成して、制御部材と配電部材を配置したことを特徴とする作業機左右位置調整装置。
- 走行作業車に設ける作業機装着装置と作業機との間に配設する作業機左右位置調整装置であって、該作業機左右位置調整装置のフレームを固定側フレームと移動側フレームを前後に配置して構成し、作業機左右位置調整装置の下部左右中央に下方を開放するスペースを形成したことを特徴とする作業機左右位置調整装置。
- 前記移動側フレームに作業機装着側ヒッチを設け、該ヒッチにボールジョイントを介して作業機側ヒッチを連結するとともに、前記作業機装着側ヒッチにロック機構を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の作業機左右位置調整装置。
- 走行作業車に設ける作業機装着装置と作業機との間に作業機左右位置調整装置を配設し、該左右位置調整装置に装着した作業機のツールバーの左右一側で作業車の後輪より外側にセンサを配置するとともに、該センサをツールバーに対して、高さ及び角度を調整可能に装着したことを特徴とする作業機左右位置調整装置。
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