JP2004138295A - 電気調理器 - Google Patents

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大村 雅彦
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Abstract

【課題】操作が簡単で、調理スペースをコンパクトにでき、しかも熱効率がよい電気調理器を提供する。
【解決手段】本発明の電気調理器1は、上段に設けられ、解凍および保温を行う第1の電気ヒータ9を有する保温部2と、下段に設けられ、加熱調理を行いながら、排熱を保温部2に供給する第2の電気ヒータ10を有するグリル部3とを備えている。グリル部3と保温部2を別々の調理器に設けると、それぞれの排熱が無駄になるが、特に高温になるグリル部3の排熱を保温部2に利用して、無駄な熱の発生を抑えることができ、また、調理場や他の調理器を使用する必要がなく、1台の装置で調理を行うことができ、人員が移動する必要がなくなる。
【選択図】     図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、加熱調理を行う電気調理器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、店舗の屋内等において、焼きトウモロコシやホットドッグ等のファーストフードを販売しようとするときは、まず、調理場等において食材を解凍して加熱調理を行う。そして、顧客側から見ることができ、かつレジスタ内の店員が出し入れ可能な保温器に陳列しておき、店員は、注文に応じて保温器から取り出して顧客に手渡し、代金を受け取っている。
【0003】
ここで、調理場等において、複数の電気加熱手段を有する調理器として、特許文献1に記載されたようなものがある。特許文献1に記載された電気調理器は、上下2段に配置された加熱調理部と、下段の加熱調理部から発生する加熱空気を排出する排気口とを有している。かかる構成によって、下段の加熱調理部で魚を焼いたり、上段の加熱調理部でお湯を沸かしたりすることができる。
【0004】
【特許文献1】
実開平4−1305号公報(第1頁、第1−2図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、調理場で調理した後に保温器に陳列する場合は、保温器を操作するレジスタ内の店員とは別に、調理を行う店員が必要になり、また、調理には火加減等の熟練を要するため、販売の準備に時間がかかるという問題がある。
【0006】
また、スーパーマーケットやコンビニエンスストア等の店舗内は狭いため、調理場等を別途設けることができないことが多い。この場合は、レジスタ内の一角に調理器具を置くことになるが、商品陳列スペースを広くするために、狭く形成されていることが多いレジスタ内のスペースがさらに狭くなり、店員の作業性が悪くなるという問題もある。
【0007】
また、特許文献1に記載されている電気調理器を使用して調理を行うと、電気調理器から発生する排熱と、保温器から発生する排熱がそれぞれ発生するので、熱効率が悪くなるという問題もある。
【0008】
そこで本発明が解決しようとする課題は、操作が簡単で、調理スペースをコンパクトにでき、しかも熱効率がよい電気調理器を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明の電気調理器は、上段に設けられ、解凍および保温を行う第1の電気ヒータを有する保温部と、下段に設けられ、加熱調理を行いながら、排熱を前記保温部に供給する第2の電気ヒータを有するグリル部とを備えている。
【0010】
例えば、トウモロコシの調理を行う場合には、まず、上段の保温部で解凍を行い、次いで、トウモロコシを下段のグリル部に移して加熱調理を行い、そして、再度トウモロコシを上段の保温部に移して保温を行う。加熱調理を行うときの排熱によって、第2の電気ヒータの周囲の空気が暖められ上昇するので、この熱を上段の保温部に供給することができる。
【0011】
グリル部と保温部を別々の調理器に設けると、それぞれの排熱が無駄になるが、特に高温になるグリル部の排熱を保温部に利用して、無駄な熱の発生を抑えるという作用を有する。また、調理場や他の調理器を使用する必要がなく、1台の装置で調理を行うことができ、人員が移動する必要がなくなるという作用を有する。
【0012】
前記保温部と前記グリル部との間に、前記グリル部から供給される排熱によって水槽内の水を加熱し、前記保温部を加湿する加湿部を設けると、加熱された水槽内の水が蒸発して、保温部内の食材に下方から当たる。このようにして、保温部内で加熱されて内部の水分が蒸発した食材に水分を補給して、表面の乾燥を防止するという作用を有する。
【0013】
前記第2の電気ヒータを、上ヒータと下ヒータに分離して形成し、前記グリル部に、前記上ヒータと前記下ヒータとの間に形成された空間部と、この空間部に連通して手前側に開口した開口部と、この開口部の下部に設けられ、食材を載せた状態で手前側から出し入れ可能なトレイとを設け、前記空間部に、横に並べて調理される食材を、手前側から出し入れ可能な状態でそれぞれ仕切られた複数の加熱室を形成すると、複数の食材を各加熱室ごとに配置できるので、食材が他の食材と接触したり、重なったり、またはトレイ上を勝手に転動したりすることがなくなり、各食材をむら無く均一に加熱調理することができるという作用を有する。ここで、食材とは、トウモロコシやホットドック等の断面円状または楕円状のものが好ましい。
【0014】
前記上ヒータおよび前記下ヒータを、前記加熱室ごとに加熱可能な状態に分割すると、加熱する食材の数に応じて上ヒータおよび下ヒータへの電力供給状態を切り替えることができるので、無駄な電力消費を抑えることができるという作用を有する。
【0015】
前記上ヒータを、手前側から見て、前記加熱室の上側を覆う複数の円弧を接続した形状となるように形成するとともに、前記水槽の直下部に配置すると、円柱状の食材の上面を均一に加熱することができ、また、水槽の水の加熱効率がよくなるという作用を有する。
【0016】
前記加熱室を、熱反射板によって仕切ると、上ヒータまたは下ヒータから発生する熱を熱反射板によって食材側に反射させ、加熱時間を短縮するとともに、均一に加熱することができるという作用を有する。
【0017】
前記保温部に、上方、手前側および奥側から前記保温部の内部を目視可能な透明窓部と、前記第1の電気ヒータを備えて回転駆動される複数のローラ部材とを設け、前記透明窓部に、内部の曇りを防止する電気ヒータ部材を設けると、電気調理器を店舗等に設置した場合、店員は上方および手前側から、顧客は上方および奥側から、それぞれ保温部内の食材を視認でき、また、電気ヒータ部材によって透明窓部の内部が曇ることがないので、視認性が向上するという作用を有する。
【0018】
複数の小形食材を収納する円筒状の耐熱バスケットを、前記加熱室に挿脱可能に設けると、加熱室に直接挿入できない甘栗等の小形食材を、調理することができるという作用を有する。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
(第1の実施の形態)
図1は本発明の第1の実施の形態の電気調理器の斜視図、図2は同電気調理器の正面図、図3は同電気調理器の側面図である。図1に示すように、本発明の電気調理器1は、解凍および保温を行う第1の電気ヒータ9を有する保温部2および加熱調理を行う第2の電気ヒータ10を有するグリル部3からなる調理部を備えている。
【0020】
電気調理器1は、下面の四隅にゴム製の4つの脚部44をそれぞれ備えた金属製で直方体状のケーシング5を有し、保温部2をケーシング5の上部に、グリル部3をケーシング5の下部に配置し、保温部2およびグリル部3の中間位置に加湿部4を備えている。
【0021】
グリル部3は、ケーシング5の手前側面に横長矩形の開口部11を形成し、この開口部11に連通してケーシング5の内部に空間部6を形成している。また、グリル部3の第2の電気ヒータ10は、空間部6の上下に分離され、それぞれ上ヒータ7および下ヒータ8として形成されている。
【0022】
空間部6の下部であって、下ヒータ8の上側には、開口部11に把手12を突出させ、この把手12を奥側に押し、または手前側に引くことによって、トウモロコシ等の食材25を載せた状態で手前側から出し入れ可能な金属製のトレイ13が設けられている。
【0023】
トレイ13は、両側に垂直板部14を備えた矩形枠15と、矩形枠15に固定された金網16からなり、把手12は、矩形枠の一辺に水平に設けられた矩形平板の先部を下方に屈曲させて形成されている。なお、トレイ13の金網に代えて、平板や波板を用いることも可能である。
【0024】
下ヒータ8は5つに分割されて短冊状の板状ヒータ17を構成し、各板状ヒータ17は、それぞれ所定間隔おきに横方向に水平に並べて固定配置されている。
【0025】
上ヒータ7は、正面視して上方向に凸となる円弧状に形成された5つの円弧状ヒータ18を、横方向に並べるとともに、隣接する円弧状ヒータ18の端部を、垂直配置された熱反射板19を介して接続している。熱反射板19は、赤外線を反射するように表面に光沢を有する金属板で形成されている。
【0026】
円弧状ヒータの円弧の中心角は、60〜120°程度で、熱反射板19は、下端を、空間部6の高さの中央付近まで伸ばしている。空間部6は、熱反射板19によって仕切られて、5つの加熱室20〜24を形成している。
【0027】
かかる構成によって、とうもろこし等の円筒状の食材25を、両端を除く加熱室21〜23に挿入すると、食材25の両側に熱反射板19が配置されるので、食材25が側方に転動することが防止されるとともに、上ヒータ7から出射される赤外線を熱反射板19で反射して、食材25の側部を加熱することができ、食材25全体をむらなく調理することができる。
【0028】
また、両端の加熱室20,24に挿入された食材25は、トレイ13の両端に垂直板部14が設けられているので、トレイ13から転動して落ちることはない。また、食材25の上部に円弧状ヒータ18が近接して配置されているので、食材25の外周面の上側を均等に加熱することができる。
【0029】
5つの板状ヒータ17より下側位置であって、ケーシング5の手前側の表面には、ケーシング5内に設けられたそれぞれのスイッチのオンオフを切り替える5つの押し釦26〜30が各板状ヒータ17に対応して並べて設けられ、左側から順に「1」、「2」、「3」、「4」、「ALL」と表記されている。
【0030】
表記されている数字は、加熱する加熱室20〜24の数を表している。例えば、「2」と表示されている押し釦27を押すと、左端およびその隣に設けられている板状ヒータ17および円弧状ヒータ18に電力が供給され、加熱室20,21が加熱される。また、「ALL」と表示されている押し釦30を押すと、全ての板状ヒータ17および円弧状ヒータ18に電力が供給され、全ての加熱室20〜24が加熱される。
【0031】
加熱室20〜24は、加熱する部屋の数を変えたときに、左側から順番に加熱されるように構成されており、一度加熱された板状ヒータ17および円弧状ヒータ18は、次に使用するときには既に温められているので、加熱調理を短時間に行うことができる。
【0032】
ケーシング5の押し釦26〜30のそれぞれ直上部には、2段に配置された表示ランプ31,32がそれぞれ設けられている。上段の表示ランプ31は、グリル部3内に配置された表示ランプ31の直上に配置された円弧状ヒータ18および板状ヒータ17の回路が通電可能な状態であることを表示する緑色のランプで、下段の表示ランプ32は、表示ランプ32の直上の円弧状ヒータ18および板状ヒータ17が通電され加熱されている状態であることを表示する赤色のランプである。
【0033】
押し釦30の右側には、第2の電気ヒータ10への電力の供給時間を設定するタイマ装置のダイヤル33が設けられている。ダイヤル33を回してタイマ装置に所定の時間を設定することによって、第2の電気ヒータ10による調理時間を設定することができる。
【0034】
グリル部3の上部に設けられた加湿部4は、上ヒータ7の直上部に設けられた金属製の水槽34を有している。水槽34は、矩形の底板部と、底板部に一体的に形成されて周囲を囲む4枚の側板部と、一側の側板部の上部に突出して設けられた把手40とを有している。
水槽34の外周縁は、ケーシング5の外周に掛合して配置され、一側から水平移動させて着脱可能に設けられている。
水槽34内に貯留された水は、上ヒータ7によって加熱され蒸発し、保温部2を加湿する。すなわち、グリル部3は、保温部2に加湿部4を介して熱を供給しながら食材25を加熱調理することができる。
【0035】
水槽34は、保温部2とグリル部3を完全に分離し、保温部2の湿気がグリル部3に入らないように配置することが好ましい。また、保温部2の内壁には、水滴が付着するので、この水滴を水槽34内に戻すように、内壁に案内用の傾斜板や樋を設けておくことが好ましい。
なお、水槽34の下部にグリル部3とは独立したヒータを設け、グリル部3が可動していないときでも水槽34を加熱できる構造にしておくことも可能である。さらに、保温部2内に温度センサを設置して、この温度センサに制御装置を取り付け、水槽34に設けたヒータのオンオフを温度センサの出力に応じて行い、または温度センサの出力に応じてヒータの出力を変える構成とすることも可能である。
【0036】
保温部2は、ケーシング5の上方、手前側および奥側から前記保温部の内部を目視可能な透明窓部35と、第1の電気ヒータ9を内部に収納して回転駆動される複数のローラ部材36とを備えている。
【0037】
ケーシング5は、天面の全部と、手前側の面および奥側の面の上部の天面に連通する部分を矩形に切り欠いて形成され、この切欠き部に配置される透明窓部35は、固定窓部37および開閉可能な可動窓部38とを有している。
【0038】
固定窓部37は、奥側の面と天面の奥側を覆う矩形板を、側方から見てL字状となるように一体的に接続している。また、可動窓部38は、手前側の面と天面の前側を覆う矩形板を、側方から見てL字状となるように一体的に接続し、固定窓部37に隣接する辺の両端部を、ケーシング5の両側面の上端部に回動可能に固定し、図3に示すように、90°回動して開閉し、保温部2の手前側から食材25を出し入れ可能なように形成されている。なお、可動窓部38の手前側の面の下端部には、開閉時に把持可能な把手39が設けられている。
【0039】
固定窓部37と可動窓部38との間には、数mm程度の隙間が形成されており、ここから内部の水蒸気を逃がすことができる。
【0040】
第1の電気ヒータ9は、ローラ部材36の内部に収納できるように棒状に形成してもよく、また、外周面に巻き付けることができるように、線状のものを使用してもよい。
【0041】
ローラ部材36は、保温部2の手前側および奥側の壁部に配置された軸受(図示せず)に回転可能に支持されている。全てのローラ部材36は、ケーシングに内蔵された駆動モータ(図示せず)にプーリやローラを介して接続され、同時に回転することができる。食材25は、隣接するローラ部材36に支持され、ローラ部材36とともに回転しながら、外周面を、温度が低下しない程度に加熱される。
【0042】
固定窓部37には、内部の曇りを防止する電気ヒータ部材(図示せず)が設けられている。電気ヒータ部材としては、例えば、線状のものを貼り付けたり、透明フィルム状のものを使用することが可能である。
【0043】
内部に変圧回路を備えた電源(図示せず)は、ケーシング5内のグリル部3の側部であって、タイマ装置のダイヤル33より奥側に配置されている。また、ケーシングの側面には、電源の熱を排出するため、スリット状の長孔が形成されている。
【0044】
電源から外側に出るケーブル(図示せず)は、店舗内のコンセントに接続することにより電源に電力を供給することができる。電源は、第1の電気ヒータ9、第2の電気ヒータ10、透明窓部35の曇り防止用の電気ヒータ部材およびローラ部材36を回転させる駆動モータに、制御装置(図示せず)の出力部を介して接続されている。また、制御装置の入力部は、押し釦26〜30に連動して動作するスイッチおよびタイマ装置に接続されている。
【0045】
次に、電気調理器1の使用手順について説明する。
(解凍工程)
図1〜図3に示すように、まず、保温部2の可動窓部38を開けて冷凍されているトウモロコシ等の食材25を配置する。次いで、電源スイッチ(図示せず)をオンにすると、保温部2の第1の電気ヒータ9に電流が流れて温度が上昇するとともに、ローラ部材36が回転する。食材25は、ローラ部材36の回転とともに回転し、周面が温められて解凍される。なお、ホットドック等のように、冷凍されていない食材については、この工程を省略することができる。
【0046】
(加熱調理工程)
保温部2の可動窓部38を開けて、解凍が終了した食材25を取り出す。次いで、グリル部3のトレイ13を開口部11から引き出し、解凍が終了した食材25を載せる。なお、複数の食材25を載せる場合は、左端から順に並べる。
食材25を載せたトレイ13を開口部11内に挿入し、例えば、食材25が2本の場合は、それぞれの食材25を、加熱室20,21内に配置する。次いで、ダイヤル33を回して所定時間にタイマをセットし、「2」と表示された押し釦27を押して加熱調理を行う。タイマでセットした時間が経過すると、自動的に加熱調理が終了する。
【0047】
この工程で発生し、余った熱は、加湿部4の水槽34を加熱するために用いられる。水槽34に入っている水は蒸発して、保温部2を加湿する。なお、水槽34に別途ヒータを設けて加熱を行う場合には、グリル部3の出力に応じて水槽34のヒータの出力を小さくするように設定しておくことが好ましい。
【0048】
(保温工程)
グリル部3のトレイ13を開口部11から引き出し、加熱調理が終了した食材25を取り出し、次いで、保温部2の可動窓部38を開けて、この食材25をローラ部材36上に配置する。電源スイッチがオンになっている状態では、保温部の第1の電気ヒータ9に電流が流れ、また、ローラ部材36は回転している状態となっている。なお、第1、第2の電気ヒータ9,10のスイッチを別々に設け、それぞれを加熱するときだけスイッチをオンにする構成にすることも可能である。
【0049】
保温部2には、加湿部4から水蒸気が供給されており、回転している食材25は、下面から水分を供給されるので、乾燥することはない。水蒸気の一部は、保温部2の内壁に水滴となって付着し、この水は、内壁に沿って下側に流れ、水槽34に戻される。また、水蒸気の一部は、空気とともに固定窓部37と可動窓部38の隙間から外側に流れるが、この空気は、食材25の匂いとともに店内に流れ、顧客の購買意欲を刺激する。なお、保温部2またはグリル部3から排出される熱や水蒸気が多すぎる場合には、保温部2またはグリル部3に別途排気口を設け、外部に排出する構造としてもよい。
【0050】
解凍工程および保温工程で使用される保温部2のローラ部材36の温度は、摂氏60℃以上100℃未満の温度帯で維持されている。これは、解凍中の食材25を加熱調理工程において素早く加熱できる温度にするため、また、食材内部の水分が、沸騰して過乾燥することを防止するためであり、さらに、保温部3内で大腸菌等の食中毒菌が増殖することを防止するためである。
【0051】
次に、電気調理器1の使用状態について説明する。
図4は、電気調理器の使用状態を示す説明図である。図4に示すように、レジ台41上には、キャッシュレジスタ装置42とともに、電気調理器1が載置されている。店員43は、通常はレジ内に居て、顧客が購入した商品を袋詰めし、キャッシュレジスタ装置42を操作して、顧客との間で代金と商品のやりとりを行っている。
【0052】
電気調理器1の保温部2では、調理済みの食材25が、回転している状態で陳列されており、顧客がこの食材25を注文したときには、店員43は、保温部2から食材25を取り出し、包装を行う。
【0053】
保温部25に陳列されている食材25が少なくなった場合、または無くなった場合には、新たな食材25を解凍、加熱調理して保温部25に加える。電気調理器1の操作はすべて店員43の手前側から行うことができるので、店員43は無駄に移動しなくてもよく、また、一人で作業を行うことができる。また、1台の電気調理器1で、解凍、加熱調理、保温および陳列を行うことができるので、レジ内には、この電気調理器1を1台だけ置くスペースがあればよく、邪魔になることがない。
【0054】
(第2の実施の形態)
図5は、本発明の第2の実施の形態の電気調理器の斜視図である。図5に示すように、本発明の第2の実施の形態の電気調理器45は、前述した第1の実施の形態の電気調理器1の加熱室20〜24に、挿脱可能な円筒状の耐熱バスケット46を設けたものである。
【0055】
耐熱バスケット46の周部47は、筒状に丸めた通気性のよい金網により構成され、一側面は固定円板48が固定されている。また、他側面には、着脱可能な蓋部49が設けられている。耐熱バスケット46は、加熱室20〜24に挿脱可能な直径に形成され、また、保温部2のローラ部材36上に載置して回転させることができる。
【0056】
耐熱バスケット46には、甘栗や豆類等の小形食材50を収納することができる。耐熱バスケット46に収納した小形食材50は、この状態で、解凍、加熱調理および保温することができ、特に解凍時および保温時には、耐熱バスケット46が回転するので、この中で攪拌されることになり、短時間で解凍でき、また、全体を均一に加熱することができる。
【0057】
なお、所定容積に形成した大きさの異なる耐熱バスケットを複数用意しておき、これを計量容器として兼用することも可能である。顧客からの注文量に応じて、使用する耐熱バスケットを変えることで、計量することなく加熱調理を行い、小分け販売を行うことができる。
【0058】
【発明の効果】
本発明によれば次の効果を奏する。
(1)本発明の電気調理器は、上段に設けられ、解凍および保温を行う保温部と、下段に設けられ、保温部に熱を供給しながら加熱調理するグリル部とを備えているので、調理スペースをコンパクトにでき、操作が簡単になり、加熱調理を行うときの熱によって暖められた周囲の空気を上段の保温部に供給するので、熱効率をよくすることができる。
(2)保温部とグリル部との間に、水槽内の水を加熱させ、保温部を加湿する加湿部を設けると、グリル部で余った熱を有効に利用して、保温器で保温されている食材の表面の乾燥を防止することができ、調理後の食材の品質低下を防止し、長持ちさせることができる。
(3)グリル部に形成された空間部に、複数の加熱室を形成すると、複数の食材を各加熱室ごとに配置できるので、各食材をむら無く均一に加熱調理することができ、調理の熟練が必要なく、操作が簡単になる。
(4)上ヒータおよび下ヒータを、加熱室ごとに加熱可能な状態に分割すると、加熱する食材の数と位置に応じて下ヒータへの電力供給状態を切り替えることができるので、無駄な電力消費を抑えることができ、熱効率がよくなる。
(5)上ヒータを、複数の円弧を接続した形状となるように形成するとともに、水槽の直下部に配置すると、円柱状の食材の上面を均一に加熱することができて操作が簡単になり、また、水槽の水の加熱効率がよくなる。
(6)加熱室を、熱反射板によって仕切ると、上ヒータまたは下ヒータから発生する熱を熱反射板によって食材側に反射させ、加熱時間を短縮するとともに、均一に加熱することができ、熱効率がよくなるとともに操作が簡単になる。
(7)保温部に、透明窓部を設け、透明窓部に、内部の曇りを防止する電気ヒータ部材を設けると、電気調理器を店舗等に設置した場合に、店員と顧客がそれぞれ保温部内の食材を視認でき、また、電気ヒータ部材によって透明窓部の内部が曇ることがないので、視認性が向上し、装置の品質が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の電気調理器の斜視図である。
【図2】同電気調理器の正面図である。
【図3】同電気調理器の側面図である。
【図4】同電気調理器の使用状態を示す説明図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態の電気調理器の斜視図である。
【符号の説明】
1 電気調理器
2 保温部
3 グリル部
4 加湿部
5 ケーシング
6 空間部
7 上ヒータ
8 下ヒータ
9 第1の電気ヒータ
10 第2の電気ヒータ
11 開口部
12 把手
13 トレイ
14 垂直板部
15 矩形枠
16 金網
17 板状ヒータ
18 円弧状ヒータ
19 熱反射板
20〜24 加熱室
25 食材
26〜30 押し釦
31,32 表示ランプ
33 ダイヤル
34 水槽
35 透明窓部
36 ローラ部材
37 固定窓部
38 可動窓部
39 把手
40 把手
41 レジ台
42 キャッシュレジスタ装置
43 店員
44 脚部
45 電気調理器
46 耐熱バスケット
47 周部
48 固定円板
49 蓋部
50 小形食材

Claims (8)

  1. 上段に設けられ、解凍および保温を行う第1の電気ヒータを有する保温部と、
    下段に設けられ、加熱調理を行いながら、排熱を前記保温部に供給する第2の電気ヒータを有するグリル部とを備えたことを特徴とする電気調理器。
  2. 前記保温部と前記グリル部との間に、前記グリル部から供給される排熱によって水槽内の水を加熱し、前記保温部を加湿する加湿部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の電気調理器。
  3. 前記第2の電気ヒータは、上ヒータと下ヒータに分離して形成され、前記グリル部は、前記上ヒータと前記下ヒータとの間に形成された空間部と、この空間部に連通して手前側に開口した開口部と、この開口部の下部に設けられ、食材を載せた状態で手前側から出し入れ可能なトレイとを備え、
    前記空間部には、横に並べて調理される食材を、手前側から出し入れ可能な状態でそれぞれ仕切られた複数の加熱室が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の電気調理器。
  4. 前記上ヒータおよび前記下ヒータは、前記加熱室ごとに加熱可能な状態に分割されていることを特徴とする請求項3に記載の電気調理器。
  5. 前記上ヒータは、手前側から見て、前記加熱室の上側を覆う複数の円弧を接続した形状となるように形成されているとともに、前記水槽の直下部に配置されていることを特徴とする請求項3または4に記載の電気調理器。
  6. 前記加熱室は、熱反射板によって仕切られていることを特徴とする請求項3から5のいずれかの項に記載の電気調理器。
  7. 前記保温部は、上方、手前側および奥側から前記保温部の内部を目視可能な透明窓部と、前記第1の電気ヒータを備えて回転駆動される複数のローラ部材とを備え、
    前記透明窓部には、内部の曇りを防止する電気ヒータ部材が設けられていることを特徴とする請求項1から6のいずれかの項に記載の電気調理器。
  8. 複数の小形食材を収納する円筒状の耐熱バスケットを、前記加熱室に挿脱可能に備えていることを特徴とする請求項3から7のいずれかの項に記載の電気調理器。
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