JP2004248946A - 焼芋販売用芋焼装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】店頭販売などの焼芋販売に使用し、いつでも熱い状態でホクホクな美味しい焼芋を消費者に提供できる芋焼装置を提供する。
【解決手段】前方開閉扉4付きのボックス1内に、プレート台5a,5bを対向させて設け、そのプレート台5a,5b上に芋Pを載せる芋焼きプレート2を引き出し可能に載置し、さらにボックス1内の空間にそのプレート2に臨ませて芋焼き用のヒータ3を突設する。そして、ボックス1の上部にそのボックス1内の高熱を伝達する伝熱機構8を介して保温性玉石6を敷いた陳列保温皿7を被着する。さらに、ボックス1の上部に内部熱気排出用の排気口9を開口させる。 そして、前記ヒータ3の温度を電源コンセント14から供給される電力の制御をする制御部10を備えて構成される。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、石焼芋の店頭販売などに用いる芋焼き装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
石焼芋を焼く装置としては、ガスオーブンなどが用いられているが、石焼芋の店内の販売においては、安全のためガスの使用が制限されているため、電気ヒータによる焼芋装置の使用がなされている。
それらの従来の焼芋装置は、排気口のない一般的な電気オーブンであり、水蒸気がこもるため、芋が水っぽくなっているためホクホクの美味しい焼芋ができない。
また、焼き上げられた芋は、すぐに売れない場合が多く、時間がたつと冷めてしまい、風味も落ちてしまうため、熱い状態の芋を消費者に提供するためには、再度トーチなどで焼芋を加熱して販売しなければならなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本考案は、上記実情に鑑みてなされたもので、店頭販売などの焼芋販売に使用し、いつでも熱い状態でホクホクな美味しい焼芋を消費者に提供できる芋焼装置を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の焼芋販売用芋焼装置は、前方開閉扉付きのボックス内に対向させて設けたプレート台上に引き出し可能に載置される芋焼きプレートと、そのプレートに臨ませて前記ボックス内の空間に設けた芋焼き用のヒータと、前記ボックスの上部にそのボックス内の高熱を伝達する伝熱機構を介して被着した保温性玉石敷きの陳列保温皿とから構成される。
そして、前記ボックスの上部に開口させた内部熱気排出用の排気口と、前記ヒータの温度の制御をする制御部を備えたものである。
【0005】
また、請求項2に記載の発明は、上記請求項1に記載した発明の構成において、前記伝熱機構を定間隔に立てた熱受板を陳列保温皿の下面に装着したものである。
そして、ボックス内の高熱をその熱受板間に蓄熱してからその余熱を排気口から排出できるようにする。
【0006】
さらに、請求項3に記載の発明は、上記請求項1又は2に記載した発明の構成において、前記伝熱機構を排気口から離れた部分を除く陳列保温皿下方のボックス内上部空間及び排気口下方の空間を仕切るようにガイド板を装着したものである。
そして、ボックス内の高熱を陳列保温皿の下面に導いてからその余熱を排気口から排出できるようにする。
【0007】
さらにまた、上記各請求項に記載した発明の構成において、前記排気口に、芋の香を放出させる煙突を装着したものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の焼芋販売用芋焼装置の実施の形態を以下説明する。
【0009】
本装置は、図1に示すように、前方開閉扉4付きのボックス1内に、プレート台5a,5bを対向させて設け、そのプレート台5a,5b上に芋Pを載せる芋焼きプレート2を引き出し可能に載置する。
そして、前記ボックス1内の空間にそのプレート2に臨ませて芋焼き用のヒータ3を突設する。該ヒータ3には、遠赤外線を放射する材料をコーテイングしたものを用いるのが望ましい。
【0010】
そしてさらに、前記ボックス1の上部にそのボックス1内の高熱を伝達する伝熱機構8を介しての陳列保温皿7を被着する。
その陳列保温皿7には保温性玉石6を全面に敷く。
そして、そのボックス1の上部に内部熱気排出用の排気口9を開口させる。
そしてさらに、前記ヒータ3の温度を電源コンセント14から供給される電力の制御をする制御部10を備える。
【0011】
前記保温性玉石6には、三重県産出の玉石である御浜石を使用するのが最適である。この石は、高温でも割れにくくまた蓄熱性にも優れているので、ヒータ3により陳列保温皿7上で加熱されると、玉石内の芋Pを高温に長時間保温することができる利点がある。
【0012】
また、前記伝熱機構8については、定間隔に立てた熱受板11を陳列保温皿7の下面に装着した構成にして、ボックス1内の高熱をその熱受板11間に蓄熱してからその余熱を排気口から排出できるようにすることが可能である。また、熱受板11に蓄えられた熱は、保温皿7の底面を介して玉石に伝わり、載置された芋を暖めることができる。
【0013】
さらに、前記排気口9から離れた部分を除く陳列保温皿7下方のボックス1内上部空間及び排気口9下方の空間を仕切るようにガイド板12を装着した構成にして、ボックス1内の高熱を陳列保温皿7の下面に導いてからその余熱を排気口9から排出できるようにする形態も可能である。
これらの形態では、ヒータ3からの熱が排気口9から排出される前に必ず陳列保温皿7の下面を通過し、この熱を陳列保温皿7に伝達するので、保温性玉石6の加熱に有効に利用することができる。
【0014】
なお、前記ボックス1に、人が触れて火傷をしないように、ガード板16で囲うと安全である。
そのガード板16は、ボックス1の背面と両側面を覆う態様(図1に示す)やボックス1の上部の背面と両側面を覆う態様(図2に示す)が可能である。
【0015】
また、芋焼きプレート2が三段式の態様(図3に示す)では、芋焼きプレート2の下のドレンパン15を配するとゴミ等の処理ができる。
また、ボックス1の底面にはキャスター(図省略)を装着すれば移動に便利である。
更に、本装置は焼き芋を主たる対象とするがこれに限定されず、伝熱機構8及び陳列保温皿7を外して直下のヒータ3により直接加熱することで、トーモロコシ等を焼くことも可能となる。
【0016】
【作用】
本発明の装置は以上の構成なので、ヒータで芋焼きプレート上の芋が加熱され、芋に含まれている水分が水蒸気となって排気口から排出される。このためボックス1内の湿度は適度に抑えられて芋がビシャツク(多含水状態となる)ことなくホクホクに焼き上げられる。
【0017】
また、図4に示すように、伝熱機構8を熱受板11やガイド板12を備えた形態にした場合、ボックス1内のヒータ3で加熱された空気が熱受板11に蓄熱されると共に、その熱が伝熱機構8を介して玉石に伝えられ、ボックス1内の熱を直接的に焼き芋に伝えることができる。
そして、ガイド板12により、ヒータ3から発せられた熱が排気口9から排出される前に必ず陳列保温皿7の下面を通過するので、効率よく陳列保温皿7を加熱することができ、その結果、陳列保温皿7上の保温性玉石6を効果的に加熱することができる。
加熱された保温性玉石6は、焼き上げられた芋Pを包みようにして長時間高温で保温することになる。
【0018】
【発明の効果】
本発明は以上のようであり、ヒータの温度制御により芋焼きプレート上で加熱され、排気口から芋の水蒸気が排出されるので、芋がホクホクで美味しく焼き上げられる。
そして、陳列保温皿上に移された焼芋は、長時間熱い状態に保温され、消費者にいつでも美味しい状態で販売・提供することができるようになった。
また、焼き上げ中、煙突から放出された芋の香りが周囲に漂い、食欲を刺激し購買意欲を掻き立てるので販売促進に大きく寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の斜視図。
【図2】別の形態を示す斜視図。
【図3】三段式芋焼きプレートの態様を示す斜視図。
【図4】要部を切欠した状態を示す縦断正面。
【符号の説明】
1 ボックス
2 芋焼きプレート
3 ヒータ
4 扉
5 吸気口
5a プレート台
5b プレート台
6 保温性玉石
7 陳列保温皿
8 伝熱機構
9 排気口
10 制御部
11 熱受板
12 ガイド板
13 煙突
14 電源コンセント
15 ドレンパン
16 ガード板
P 芋

Claims (4)

  1. 前方開閉扉付きのボックス内に対向させて設けたプレート台上に引き出し可能に載置される芋焼きプレートと、
    そのプレートに臨ませて前記ボックス内の空間に設けた芋焼き用のヒータと、
    前記ボックスの上部にそのボックス内の高熱を伝達する伝熱機構を介して被着した保温性玉石敷きの陳列保温皿と、
    前記ボックスの上部に開口させた内部熱気排出用の排気口と、
    前記ヒータの温度の制御をする制御部を備えて成る焼芋販売用芋焼装置。
  2. 伝熱機構が、定間隔に立てた熱受板を陳列保温皿の下面に装着されて成り、ボックス内の高熱をその熱受板間に蓄熱してからその余熱を排気口から排出できるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の焼芋販売用芋焼装置。
  3. 伝熱機構が、排気口から離れた部分を除く陳列保温皿下方のボックス内上部空間及び排気口下方の空間を仕切るようにガイド板を装着して成り、ボックス内の高熱を陳列保温皿の下面に導いてからその余熱を排気口から排出できるようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の焼芋販売用芋焼装置。
  4. 排気口に、芋の香を放出させる煙突を装着して成る請求項1乃至3のうちいずれか一項に記載の焼芋販売用芋焼装置。
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