JP2004137829A - 塵芥収集装置付きのエレベータ式駐車装置 - Google Patents

塵芥収集装置付きのエレベータ式駐車装置 Download PDF

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Tatsuyuki Isogawa
五十川 龍之
Makoto Uenishi
上西 真
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Abstract

【課題】隣接して設置されるビル等の建築物に塵芥搬送のための特別な昇降装置を設置する必要がないエレベータ式駐車装置の提供。
【解決手段】複数階層のビル100に隣接して設置された駐車塔10と、駐車塔10内に配設された車両搬送用エレベータ3と、エレベータの昇降路に沿って複数段に配設された駐車棚8と、駐車塔10内に配設された塵芥棚19と、ビル100から塵芥棚19に塵芥を移送するためのダストシュート13と、塵芥棚19からエレベータ3上に塵芥を搬送するための自走走行台車21付きのコンテナ20とを備えており、上記エレベータ3が塵芥棚から塵芥を塵芥搬出階Tまで搬送するように構成されている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はエレベータ式駐車装置に関する。さらに詳しくは、入出庫階と車両の駐車空間とを連絡するエレベータが装備されており、入出庫車両がこのエレベータによって入出庫階と駐車空間との間を搬送されるエレベータ式駐車装置であって、複数階層の建築物に隣接して設置されるものに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、地価の高い市街地では狭い敷地に可能な限り多くの車両を駐車させるためにエレベータ式駐車装置が設置されることが多い。このエレベータ式駐車装置は、エレベータの昇降路に沿ってその両側に車両搭載用のパレットを収容する駐車棚が複数段に配設されたものである。そして、エレベータが指定された駐車棚に移動してこの駐車棚とエレベータとの間でパレットを受け渡し(移載)する(たとえば特許文献1参照)。
【0003】
このようなエレベータ式駐車装置は地価の高い市街地では狭い敷地に多くの車両を収容するために高層化し、また、高層ビル群の谷間に建設されることが多い。すなわちオフィスビルや住居用ビル等の他の建築物に隣接して設置されることが多い。高層の建築物には一般にその内部で発生する塵芥を収集して廃棄する設備が設置されていることが多い。かかる設備としては、たとえば各階層から塵芥を一階(地上)の塵芥集積所に落下させるためのダストシュートなどが知られている。さらに、このダストシュートが有する問題を解消するために、ビルの各階に設けられた塵芥投入室とこれら塵芥投入室に昇降して停止するコンテナー搬送ケージとの間で、複数台の塵芥コンテナーを一括して受け渡しするための塵芥コンテナー搬送装置も提案されている(たとえば特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特許第2649739号公報
【特許文献2】
特許第2504960号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、塵芥コンテナー搬送装置を備えるということは、相当の重量物を昇降する装置をビル内に備えるということである。そして、このようなビルに上記エレベータ式駐車装置が隣接して設置される場合は、両者で二種類の昇降装置が併設されていることになる。本発明者らはこれら二種類の昇降装置を単一の装置で共用することにより、設備コストを低減することができる可能性に着目した。本発明は、かかる課題を解決するためになされたものである。
【0006】
本発明は、エレベータ式駐車装置が隣接して設置されるビル等の建築物に塵芥収集のための特別な昇降装置を設置する必要が無くなる塵芥収集装置付きのエレベータ式駐車装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のエレベータ式駐車装置は、複数階層の建築物に隣接して設置された駐車塔と、該駐車塔内に配設された車両搬送用のエレベータと、該エレベータの昇降路に沿って複数段に配設された駐車棚とを有するエレベータ式駐車装置において、
上記駐車塔内に配設された塵芥収集区画と、上記建築物から該塵芥収集区画に塵芥を移送するための第一移送手段とを備えており、上記エレベータが上記塵芥収集区画から塵芥を搬出するように構成されていることを特徴としている。
【0008】
かかる構成により、隣接建築物内の塵芥が第一移送手段によって駐車装置内に移送されるため、駐車装置のエレベータを利用してかかる塵芥を搬出することができる。したがって、建築物に塵芥搬送のための特別な昇降装置を設置する必要がない。
【0009】
上記塵芥収集区画からエレベータにわたり、第一移送手段によって塵芥収集区画に搬入された塵芥を上記エレベータに移送するための第二移送手段を備えてなるエレベータ式駐車装置が好ましい。
【0010】
上記塵芥収集区画が、エレベータの昇降路に対向するように配設された塵芥集積棚から構成されてなるエレベータ式駐車装置が好ましい。エレベータによるアクセスが容易な塵芥収集区画が簡易な構成によって実現するからである。
【0011】
かかるエレベータ式駐車装置であって、上記塵芥収集区画が上記駐車棚の一区画に形成されてなるものが好ましい。塵芥収集区画の設置工事が容易となるからである。
【0012】
また、上記第一移送手段が建築物の内部と上記塵芥収集区画とに連通する塵芥移動ダクトから構成されてなるエレベータ式駐車装置が好ましい。塵芥移動ダクトとは、塵芥をその自重を利用して落下させるいわゆるダストシュートを含む意味である。
【0013】
上記第二移送手段が、第一移送手段によって塵芥収集区画に搬入された塵芥を収容するための塵芥収容容器と、エレベータが塵芥収集区画に対応する位置にあるときに上記塵埃収容容器を塵芥収集区画とエレベータとの間を移動させるための移動装置とを有してなるエレベータ式駐車装置が好ましい。第二移送手段の構成が簡易なものとなりうるからである。
【0014】
かかるエレベータ式駐車装置であって、上記移動装置が、塵芥収集区画に付設された第一レールと、エレベータに付設された第二レールと、上記塵芥収容容器に配設された、第一および第二のレールに係合しうる車輪と、塵芥収容容器に配設された上記車輪を回転駆動するための駆動装置とを有してなるエレベータ式駐車装置が好ましい。
【0015】
かかるエレベータ式駐車装置であって、収集された塵芥を外部に搬出するための搬出階が設置されており、該搬出階に至ったエレベータの第二レールの端部と対向する端部を有する塵芥搬出用の第三レールが上記搬出階に敷設されており、上記塵芥収容容器が第三レール上を移動し得るように構成されてなるエレベータ式駐車装置が好ましい。駐車塔から外部へ塵芥を搬出するための搬出口の設置自由度が向上するからである。
【0016】
また、上記第二レールの敷設区画が、エレベータ上の停車スペースにおける車両入出端部と反対側の端部に隣接して形成されてなるエレベータ式駐車装置が好ましい。エレベータに乗り入れる車両が第二レールを乗り越える必要が無いので、乗り越えるための特別な構造(車路坂等)を必要としないからである。
【0017】
上記塵芥移動ダクトが、建築物の内部の複数階からそれぞれ延設された複数のダクトと、該複数のダクトに接続されて合流させるための一本の共通ダクトとからなり、該共通ダクトの出口が一の塵芥収集区画に連通してなるエレベータ式駐車装置が好ましい。塵芥収集区画の設置数を低減することができるからである。また、駐車塔より隣接建築物の高さが高いときに便利である。
【0018】
また、上記第二移送手段による塵芥移送中には、上記第一移送手段の使用を禁止するための第一ロック機構が配設されてなるエレベータ式駐車装置が好ましい。駐車塔内に塵芥が散乱することを防止し得るからである。
【0019】
かかるエレベータ式駐車装置であって、上記第一移送手段が、建築物の内部に位置する投入口と塵芥収集区画に位置する落下口とを有する塵芥移動ダクトから構成されており、上記投入口に該投入口を開閉する蓋部材が配設され、上記落下口に該落下口を開閉する開閉底部材が配設されており、上記第一ロック機構が、第二移送手段の動作を検出する第一センサと、該第一センサの検出信号に基づいて上記蓋部材および開閉底部材のうちの少なくとも一方を閉止する制御装置とを備えてなるエレベータ式駐車装置が好ましい。
【0020】
また、上記塵芥収容容器内の塵芥の量が所定値に達したときに上記第一移送手段の使用を禁止するための第二ロック機構を備えてなるエレベータ式駐車装置が好ましい。駐車塔内に塵芥が散乱することを防止し得るからである。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照しつつ本発明の一実施形態にかかるエレベータ式駐車装置を説明する。
【0022】
図1は本発明のエレベータ式駐車装置(以下、単に駐車装置という)の一実施形態を示す正面断面図である。図2は図1の駐車装置におけるII−II線断面図である。
【0023】
この駐車装置1では、その駐車塔10の内部に、車両Mを搭載するパレット2を昇降させるためのエレベータ3がワイヤ4によって吊り下げられており、このワイヤ4を巻き上げ繰り出してエレベータ3を昇降させる駆動装置(巻き上げ装置)5およびカウンターウエイト6が備えられている。エレベータ3の昇降路7の両側には多数段の駐車棚(以下、単に棚ともいう)8が配設されている。各棚8の上にはパレット2が横行し得るレール9(図2参照)が配設されており、このレール9上にパレット2が載置される。
【0024】
エレベータ3は両側の棚8の間を昇降し、呼び出されたパレット2の棚8まで移動したうえで当該パレット2を受け取り、これを入出庫階Eへ搬送する。本駐車装置1では入出庫階Eは一番下の床面(1階)とされている。エレベータ3にはパレットが横行するためのレール11が敷設されている。エレベータ3が車両の受け渡しのために棚8の位置に至ると上記レール9、11同士が対向(整合)する。また、エレベータ3には、棚8からパレット2を受け取り且つ戻すための移動装置12が配設されている。符号Edは入出庫階Eの扉である。
【0025】
上記駐車塔10はビル100に隣接して設置されている。このビル100は多階層(本実施形態では5階)であり、各階の天井高さ(階の配列ピッチ)は駐車塔10内の駐車棚8の上下配列ピッチとは一致していない。また、各階には塵芥を排出するための第一移送手段としてのダストシュート13が駐車塔10に向けて配設されている。このダストシュート13は駐車塔10とビル100の仕切壁14を貫通したダクトから構成されており、ビル100の内側にその塵芥投入口15が位置し、駐車塔10の内側にその塵芥落下口16が位置している。塵芥投入口15には開閉可能な投入蓋17が配設されており、塵芥落下口16にも水平方向にスライドして落下口16を開閉するためのシャッター部材18が配設されている。投入蓋17は常時閉じており、人が塵芥を投入するときに開く。一方、シャッター部材18は通常は塵芥落下口16を開放する位置にあり、後述するように特別なときに塵芥落下口16を閉止するようにスライドする。
【0026】
一方、駐車塔10内には、エレベータ3の昇降路7に沿ってそのビル側に塵芥収集区画としての塵芥集積棚(以下、塵芥棚という)19が多数段配設されている。この塵芥棚19は、当然、各ダストシュート13の塵芥落下口16に対応する位置に配設されている。したがって、塵芥棚19の上下方向の設置間隔(配設ピッチ)はビル100の各階の配置ピッチと一致しており、一般的に駐車棚8のそれとは一致しない。また、図2に示すように、塵芥棚19は平面視で駐車棚8の後方におけるパレットと干渉しない位置に設置されている。後方とは、本実施形態でいえば入出庫車両が入出する入出庫口(扉Edの設置されている側)と反対側である。もちろん、駐車棚8の前方であってもよい。したがって、従来のエレベータ駐車装置よりもその駐車塔内部は少なくとも塵芥棚19用のスペース分だけ前後方向に大きくされている。
【0027】
各塵芥棚19の上には上記ダストシュート13を通して移送されてくる塵芥を収容するための塵芥収容容器(以下、ダストコンテナまたは単にコンテナともいう)20が配置されている。図2および図3に示すように、このコンテナ20は走行台車21の上に着脱自在に取り付けられている。このコンテナ20、走行台車21および後述のレール22、24が第二移送手段を構成している。走行台車21の上面(コンテナ載置面)にはコンテナ20用の位置決め部材31が設置されている。この位置決め部材31は図4に示すL字部材のように、コンテナ20の底部を水平方向に移動規制し、上方への移動を許容するような部材であってもよい。また、コンテナ20の側面には人手によっても取り扱うことができるように把手32が取り付けられている。
【0028】
さらに、レール22、24に平行なコンテナ20の面には被係合部材33が取り付けられている。この被係合部材33は、塵芥収集車に備えられたリフト反転装置(実用新案登録第2592730号公報に詳しい)の係合部材(図示しない)が下から進入係合し得るように形成された凹所34を有している。かかる構成により、塵芥収集車の係合部材が上記凹所34に係合した上でリフト反転装置の作動によってコンテナ20が持ち上げられ且つ反転させられ、この結果、コンテナ20内の塵芥が塵芥収集車の塵芥貯留室へ投入される。
【0029】
また、塵芥棚19には上記駐車棚8のレール9とほぼ同一方向に、上記走行台車21が走行するためのレール部(以下、レールという)22が形成されている。すなわち、後述する走行台車21の車輪25が係合して転動するための凹状溝22が塵芥棚19に形成されている。もちろん、塵芥棚19に別体のレールを敷設してもよい。
【0030】
また、上記エレベータ3は、そのパレット2を載置する範囲の後方に延設部23が形成されており、この延設部23には上記走行台車21が走行するためのレール24が敷設されている。エレベータ3が塵芥収集のために塵芥棚19の位置に至ると上記レール22、24同士が対向(整合)する。そして、コンテナ20を搭載した走行台車21が塵芥棚19とエレベータ3との間を往復走行する。したがって、エレベータ3の上記延設部23を塵芥搬送部23とも呼ぶ。かかる構成のエレベータ3は従来のエレベータより、塵芥搬送部23が形成されている分、前後方向に長くされている。このエレベータ3が塵芥を収容したコンテナ20を塵芥搬出階T(図2)に搬送し、空のコンテナ20を当該塵芥棚19の位置まで搬送する。
【0031】
図2に示すように、本実施形態では塵芥搬出階Tは入出庫階Eと同じ一番下の床面(1階)とされている。図示のごとく入出庫階Eにおいて、エレベータ3の昇降路を含んだ駐車スペースPの前方(図中の下側)には入出庫口Epが形成されており、扉Edによって開閉される。入出庫口Epの外方には入庫車両Mの待機室Wが形成されている。駐車スペースPの後方(図中の上側)には塵芥収集車Dがアクセスする塵芥搬出口Tpが形成されており、この塵芥搬出口Tpは扉Etによって開閉される。入出庫口Epおよび塵芥搬出口Tpの外側壁面にはそれぞれ運転操作盤41、42が配設されている。両運転操作盤41、42は同時に操作できないようにするためのインターロックが適宜設定されている。したがって、入出庫操作時には塵芥搬出口の扉Etが閉状態に維持され、また、塵芥搬出作業中には入出庫口の扉Edが閉状態に維持される。
【0032】
なお、本発明では入出庫口Epを塵芥搬出口として兼用することも可能である。この場合、上記塵芥搬送部23はエレベータ3の前方に付設する必要があり、それに伴って塵芥棚19を平面視で駐車棚8の前方に設置する必要がある。塵芥搬送部23をエレベータ3の前方に付設すれば入出庫車両はエレベータ3上のパレット2に乗り入れるときに塵芥搬送部23上を越える必要がある。したがって、塵芥搬送部23にはそのレール24と交差するように車路坂を形成すればよい。
【0033】
また、本発明では前述のように塵芥収集車Dのアクセス部を駐車スペースPの前方または後方に設置した構成に限定されない。駐車塔10の立地条件に応じて、たとえば駐車スペースPの側方から塵芥収集車Dがアクセスできるようにしてもよい。このためには、たとえば塵芥搬出階Tに走行台車21が走行するためのコンテナ搬送レール(図示しない)を敷設すればよい。このコンテナ搬送レールは、塵芥搬出階Tに至った塵芥搬送部23のレール24に対向する位置から駐車スペースPの側方(図2中の右側)の塵芥収集車アクセス部まで敷設される。
【0034】
図3および図4に示すように、本実施形態では上記走行台車21は自走式に構成されている。すなわち、走行台車21の車輪25がチェーン26(またはギア)を介して減速機およびブレーキが付いたモータ35によって回転駆動され、これによって走行台車21がレール22、24上を走行する。図4中、符号35aはチェーン駆動のための駆動スプロケットを示し、符号36は車軸37に取り付けられた従動スプロケットを示している。
【0035】
本発明における走行台車は自走式に限定されない。たとえば、エレベータの塵芥搬送部23にコンテナ移動装置としての伸縮可能なパンタグラフを配設しておいてもよい。パンタグラフの先端に把持装置を配設し、一方、コンテナまたは台車には被把持部を形成しておく。そして、パンタグラフを伸長させたうえでその把持部によって上記被把持部を把持する。ついでパンタグラフを縮短することによってコンテナおよび台車をエレベータ上に引き込む。この場合、コンテナに直接車輪を配設しておけば台車を省略することができる。
【0036】
塵芥棚19の上では上記走行台車21は、コンテナ20がちょうどダストシュート11の塵芥落下口16の直下に位置するところで停止させられる。このために、塵芥棚19のレール22の反エレベータ側、すなわち、ビル100との仕切壁14近傍には走行台車21を停止させるためのストッパ27が配設されている。また、エレベータ3の上では走行台車21は、延設部23の中央部に位置するところで停止させられる。エレベータに対する荷重のバランスを考慮したためである。このために、エレベータ3上に適当な位置に走行台車21を停止させるためのストッパ28が配設されている。走行台車21がたとえば鉄鋼製部分を有しておれば、上記ストッパ27、28としてこの鉄鋼製部分に吸着する磁石を用いてもよい。その他の公知のストッパを採用することも可能である。
【0037】
コンテナ20にはその内部の塵芥が所定量となったときにこれを検出する量センサ29が配設されている。そして、この量センサ29からの検出信号に応答してダストシュート13の使用を禁止する機構が配設されている。かかる機構としては、上記信号に応答してシャッタ部材18が自動的にスライドして塵芥落下口16を閉止する機構、これに代えてまたはこれに加えて、上記信号に応答して塵芥投入口15の投入蓋17を閉状態で自動的にロックする機構や投入蓋17の近傍に自動的に「使用禁止」等の表示がなされる表示器38を用いてもよい。上記量センサ29としてはコンテナ20の上端開口の真上を水平状に広く照射する光電センサ(投光器および受光器を有している)等を採用することができる。なお、この量センサ29は、塵芥落下口16から落下してくる塵芥を検出することによっては信号発信作動をすることがないように、たとえば検出信号が所定時間継続(2〜3秒間等)したときに初めて作動するようにしてもよい。
【0038】
また、塵芥棚19または仕切壁14等の適当な部位に、コンテナ20が塵芥搬送等のために塵芥棚19上の所定位置から移動したときにこれを検出する光電センサ等からなる位置センサ30が配設されている。そして、この位置センサ30からの検出信号に応答してダストシュート13の使用を禁止する前述の機構が作動する。作動内容は前述と同じである。
【0039】
次に本駐車装置1における塵芥収集搬出の動作を説明する。車両の入出庫動作は従来と同じであるため、その説明を省略する。
【0040】
通常は塵芥搬出口Tpが閉じられた状態で車両の入出庫に備えている。ビル100の各階の居住者等はダストシュート13の塵芥投入蓋17を開けて塵芥を投入する。塵芥はダストシュートを通ってコンテナ20内に落下する。塵芥収集車Dが塵芥搬出口Tpにその塵芥貯留室を向けて(後ろ向きの姿勢)停車する。作業者が運転操作盤42の「塵芥収集」ボタンを操作すると、インターロック動作により、入出庫作業中でなければ塵芥搬出口の扉Etが開く。ついで、上階の塵芥棚(または下階の塵芥棚)から順次選択されて塵芥収集作動が開始される。
【0041】
たとえば5階が選択されると、5階のダストシュートのシャッター部材18が動作してその塵芥落下口16が閉止され、塵芥投入口15近傍の表示器38に「ゴミ収集中につきゴミの投入不可」等の表示がなされる。また、塵芥投入口15の投入蓋17が閉状態でロックされる。ついでエレベータ3が昇降して5階のレベルにおいて走行台車用のレール22、24同士が対向する位置で停止する。走行台車21がレール上を走行してエレベータの塵芥搬送部23に至り、ストッパ28に当接して停止する。エレベータ3は1階の塵芥搬出階Tに下降して停止する。なお、安全上の配慮から、この時点で初めて塵芥搬出口Tpを開くようにしてもよい。
【0042】
塵芥収集車Dはその塵芥貯留室の一部が塵芥搬出口Tpから内部に進入するまで後退する。ついで塵芥貯留室の上部が開放され、リフト反転装置が作動する。すなわち、エレベータの塵芥搬送部23上にあるコンテナを持ち上げて反転させることにより、コンテナ20内の塵芥を塵芥貯留室内に投入してコンテナ20を空にする。塵芥投入後は以上説明したリフト反転動作の逆動作によってコンテナ20を塵芥搬送部23上のレール24に載置する。リフト反転装置とコンテナ20との係合が解除されると、エレベータ3は5階まで上昇してレール22、24同士が対向する位置で停止する。ついで走行台車21が自走して塵芥棚19上の元の収容位置に停止する。ダストシュート13のシャッター部材18が回動して塵芥落下口16が開放され、投入蓋17の閉止ロックが解除され、表示器38の使用禁止という表示が消える。以上の一連の動作が順次各階に対してなされる。
【0043】
以上説明した実施形態では駐車塔10とビル100とが同一の高さを有しているが、本発明ではかかる構成に限定されない。たとえばビルより駐車塔の方が高い場合、ビルの屋上より上の駐車塔部分には当然に塵芥棚を設ける必要はなく、その他は上記駐車装置1と同じ構成となる。
【0044】
図5に示すように、駐車塔110よりビル120の方が高い場合には隣接階のダストシュート13を合流させて、合流した共通ダストシュート113を最上の塵芥棚19に対応させるようにしてもよい。図5は駐車棚やエレベータ昇降駆動装置等を省略した概略図である。具体的には図5に示すように、ビル120が7階建てであり、駐車塔110の塵芥棚19がビルの6階に対応する部分までしか無い場合である。この場合、ビル120の6階のダストシュートと7階のダストシュートとを合流させて共通ダストシュート113を接続し、これ113を駐車塔110の6階の塵芥棚19に連通させるのである。また、ダストシュートは合流させずに6階の塵芥棚19に2個のコンテナ20を備え、それぞれに6階のダストシュートと7階のダストシュートとを連通させてもよい。
【0045】
また、図示しないがビルの高さが駐車塔の高さより2階以上高い場合、駐車塔の最上の塵芥棚から下方に差の分だけの塵芥棚に二個のコンテナを配置しておいてもよい。そして、ダストシュートを合流することなくビルの各階のダストシュートを駐車塔の各コンテナに連通することができる。たとえば、7階のビルと5階の駐車塔が隣接する場合、駐車塔の5階の塵芥棚および4階の塵芥棚それぞれに二個のコンテナを配置する。ビルの7階および5階のダストシュートは駐車塔の5階の二個のコンテナそれぞれに対応させ、ビルの6階および4階のダストシュートは駐車塔の4階の二個のコンテナそれぞれに対応させるのである。
【0046】
以上説明したように、ビルの一階当たりに一個のコンテナを駐車塔内に配置してもよく、または、一個のコンテナに対してビルの複数階のダストシュートを対応させてもよい。
【0047】
また、上記実施形態では駐車塔の塵芥棚をビルの階と対応するように同一ピッチで配置しているが、本発明ではかかる構成に限定されない。たとえば、塵芥棚を駐車棚と同一ピッチで配設してもよい。この場合、駐車棚に隣接してその奧側(後方)に塵芥棚を設置するのが好ましい。換言すれば、塵芥棚を駐車棚の一区画に形成するのである。このように塵芥棚を駐車棚に隣接させることにより、設置工事が容易となる。
【0048】
また、上記実施形態ではビルに組み込まれた駐車装置を例示しているが、本発明はかかる駐車装置に限定されない。既存のビルに隣接して新たに設置される駐車装置、たとえば鉄塔型エレベータ式駐車装置等であってもよい。
【0049】
【発明の効果】
本発明によれば、エレベータ式駐車装置が隣接して設置されるビル等の建築物に塵芥搬送のための特別な昇降装置を設置する必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の駐車装置の一実施形態を示す正面断面図である。
【図2】図1の駐車装置におけるII−II線断面図である。
【図3】図1の駐車装置における塵芥棚およびエレベータの一例を示す側面図であり、図2のIII−III線矢視図である。
【図4】図4(a)は図1の駐車装置におけるダストコンテナおよび走行台車の一例を示す平面図であり、図4(b)はその正面図である。
【図5】本発明の駐車装置の他の実施形態を概略的に示す正面断面図である。
【符号の説明】
1・・・駐車装置
2・・・パレット
3・・・エレベータ
4・・・ワイヤ
5・・・駆動装置
6・・・カウンターウエイト
7・・・昇降路
8・・・棚
9・・・(駐車棚の)レール
10・・・駐車塔
11・・・(エレベータの)レール
12・・・移動装置
13・・・ダストシュート
14・・・仕切壁
15・・・塵芥投入口
16・・・塵芥落下口
17・・・投入蓋
18・・・シャッター部材
19・・・塵芥棚
20・・・コンテナ
21・・・走行台車
22・・・(塵芥棚の)レール
23・・・塵芥搬送部
24・・・(塵芥搬送部の)レール
25・・・車輪
26・・・チェーン
27・・・(塵芥棚の)ストッパ
28・・・(塵芥搬送部の)ストッパ
29・・・量センサ
30・・・位置センサ
31・・・位置決め部材
32・・・把手
33・・・被係合部材
34・・・凹所
35・・・モータ
35a・・駆動スプロケット
36・・・従動スプロケット
37・・・車軸
38・・・表示器
41・・・入出庫操作盤
42・・・塵芥搬出操作盤
100、120・・・ビル
110・・・駐車塔
113・・・共通ダストシュート
D・・・塵芥収集車
E・・・入出庫階
Ed・・・(入出庫階の)扉
Ep・・・入出庫口
Et・・・(塵芥搬出口の)扉
M・・・車両
P・・・駐車スペース
T・・・塵芥搬出階
Tp・・・塵芥搬出口
W・・・(入庫車両用の)待機室

Claims (13)

  1. 複数階層の建築物に隣接して設置された駐車塔と、該駐車塔内に配設された車両搬送用のエレベータと、該エレベータの昇降路に沿って複数段に配設された駐車棚とを有するエレベータ式駐車装置において、
    上記駐車塔内に配設された塵芥収集区画と、
    上記建築物から該塵芥収集区画に塵芥を移送するための第一移送手段とを備えており、
    上記エレベータが上記塵芥収集区画から塵芥を搬出するように構成されていることを特徴とするエレベータ式駐車装置。
  2. 上記塵芥収集区画からエレベータにわたり、第一移送手段によって塵芥収集区画に搬入された塵芥を上記エレベータに移送するための第二移送手段を備えてなる請求項1記載のエレベータ式駐車装置。
  3. 上記塵芥収集区画が、エレベータの昇降路に対向するように配設された塵芥集積棚から構成されてなる請求項1記載のエレベータ式駐車装置。
  4. 上記塵芥収集区画が上記駐車棚の一区画に形成されてなる請求項3記載のエレベータ式駐車装置。
  5. 上記第一移送手段が建築物の内部と上記塵芥収集区画とに連通する塵芥移動ダクトから構成されてなる請求項1記載のエレベータ式駐車装置。
  6. 上記第二移送手段が、第一移送手段によって塵芥収集区画に搬入された塵芥を収容するための塵芥収容容器と、エレベータが塵芥収集区画に対応する位置にあるときに上記塵埃収容容器を塵芥収集区画とエレベータとの間を移動させるための移動装置とを有してなる請求項2記載のエレベータ式駐車装置。
  7. 上記移動装置が、塵芥収集区画に付設された第一レールと、エレベータに付設された第二レールと、上記塵芥収容容器に配設された、第一および第二のレールに係合しうる車輪と、塵芥収容容器に配設された上記車輪を回転駆動するための駆動装置とを有してなる請求項6記載のエレベータ式駐車装置。
  8. 収集された塵芥を外部に搬出するための搬出階が設置されており、
    該搬出階に至ったエレベータの第二レールの端部と対向する端部を有する塵芥搬出用の第三レールが上記搬出階に敷設されており、上記塵芥収容容器が第三レール上を移動し得るように構成されてなる請求項7記載のエレベータ式駐車装置。
  9. 上記第二レールの敷設区画が、エレベータ上の停車スペースにおける車両入出端部と反対側の端部に隣接して形成されてなる請求項7記載のエレベータ式駐車装置。
  10. 上記塵芥移動ダクトが、建築物の内部の複数階からそれぞれ延設された複数のダクトと、該複数のダクトに接続されて合流させるための一本の共通ダクトとからなり、該共通ダクトの出口が一の塵芥収集区画に連通してなる請求項5記載のエレベータ式駐車装置。
  11. 上記第二移送手段による塵芥移送中には、上記第一移送手段の使用を禁止するための第一ロック機構が配設されてなる請求項2記載のエレベータ式駐車装置。
  12. 上記第一移送手段が、建築物の内部に位置する投入口と塵芥収集区画に位置する落下口とを有する塵芥移動ダクトから構成されており、
    上記投入口に該投入口を開閉する蓋部材が配設され、上記落下口に該落下口を開閉する開閉底部材が配設されており、
    上記第一ロック機構が、第二移送手段の動作を検出する第一センサと、該第一センサの検出信号に基づいて上記蓋部材および開閉底部材のうちの少なくとも一方を閉止する制御装置とを備えてなる請求項11記載のエレベータ式駐車装置。
  13. 上記塵芥収容容器内の塵芥の量が所定値に達したときに上記第一移送手段の使用を禁止するための第二ロック機構を備えてなる請求項6記載のエレベータ式駐車装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007170128A (ja) * 2005-12-26 2007-07-05 Shinmaywa Engineerings Ltd 機械式駐車装置
CN112374013A (zh) * 2020-12-03 2021-02-19 禹州市高磊再生资源有限公司 一种用于建筑垃圾破碎后转运装车的收集装置

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