JP2004137764A - マイナスイオン発生建築用砂壁状塗材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】アクリル樹脂系エマルジョン、難燃性付与材、無機充填材および水からなる建築用砂壁状塗材中に、マイナスイオン発生紛体組成物を含有させたことを特徴とするマイナスイオン発生建築用砂壁状塗材であり、含有させるマイナスイオン発生紛体組成物が、トルマリン粉末と、電融安定化酸化ジルコニウムを除くジルコニウム化合物粉末あるいは、電融安定化酸化ジルコニウム粉末との混合物であるマイナスイオン発生建築用砂壁状塗材である。
【選択図】 なし
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、家屋の部屋の壁面に塗布する建築用砂壁状塗材に係り、特にマイナスイオン発生建築用砂壁状塗材に関する。
【0002】
【従来の技術】
マイナスイオンは、人体の精神衛生上に好影響を与えることが一般に知られており、このマイナスイオンは、樹木の生い茂った森林の中、滝壷の周辺、海辺等に多く存在している。このようなマイナスイオンが多く発生している場所では、爽やかさを満喫でき、気分が爽快になることから、最近マイナスイオンの有する種々の効果が着目され、マイナスイオンを発生する各種の製品、基材等が提案されてきている。
【0003】
ところで、このマイナスイオンについては、我々の生活環境下においても皆無なものではなく、微量ながら存在していることが知られている。しかしながら、マイナスイオン自体の存在は、森林のなかのように多く存在することはなく、爽やかな状態を作り出すほどではない。したがって、意図的にマイナスイオンを発生させることが行われているが、実際のところ、日常の生活空間では簡単にマイナスイオンを生成することは困難な状態にあった。
【0004】
しかしながら、本発明者等は、トルマリン粉末と電融安定化酸化ジルコニウム粉末とのある特定割合の混合物、あるいは、トルマリン粉末と電融安定化酸化ジルコニウムを除くジルコニウム化合物粉末との特定割合の混合物が、いわゆる静止状態においても良好にマイナスイオンを発生させるマイナスイオン発生紛体組成物となることを確認し、このものは既に特許出願を完了させている(特許文献1)。
【0005】
【特許文献1】
特願2001−060241号
【0006】
今回、本発明者等はかかるマイナスイオン発生紛体組成物を応用し、半永久的にマイナスイオンを発生させることができる身近な室内用建築材料を開発検討していた過程で、家屋の部屋の壁面に塗布する建築用砂壁状塗材中にマイナスイオン発生紛体組成物を含有させることにより、室内で極めて良好にマイナスイオンを発生させ得ることができることを見出した。その上、マイナスイオン発生紛体組成物を含有させた建築用砂壁状塗材を塗工した塗膜は防カビ性能に優れると共に、また室内での防腐効果にも優れ、シックハウス等で問題とされる揮発性有機化合物の発生が少なく、さらに塗工後の初期臭気量が極めて少ないものであることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
したがって本発明は、室内で極めて良好にマイナスイオンを発生させることができ、防カビ性能に優れ、揮発性有機化合物の発生量が少なく、また塗工後の初期臭気量が極めて少ない建築用砂壁状塗材を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するための基本的態様である請求項1に記載の本発明は、アクリル樹脂系エマルジョン、難燃性付与材、無機充填材および水からなる建築用砂壁状塗材中に、マイナスイオン発生紛体組成物を含有させたことを特徴とするマイナスイオン発生建築用砂壁状塗材である。
【0009】
より具体的な請求項2に記載の発明は、アクリル樹脂系エマルジョンがアクリル・スチレン樹脂系エマルジョンであるマイナスイオン発生建築用砂壁状塗材である。
【0010】
さらに具体的な請求項3に記載の発明は、難燃性付与材が水酸化アルミニウムであり、無機充填材が酸化チタンおよび炭酸カルシウムであるマイナスイオン発生建築用砂壁状塗材である。
【0011】
また請求項4に記載の発明は、マイナスイオン発生紛体組成物を含有させる建築用砂壁状塗材が、樹脂系エマルジョンが固形分換算で5〜30重量部、難燃性付与材が25〜70重量部、無機充填材が5〜50重量部および水からなるものであるマイナスイオン発生建築用砂壁状塗材である。
【0012】
本発明が提供するマイナスイオン発生建築用砂壁状塗材にあっては、砂壁状塗材塗材100重量部中に、後記するマイナスイオン発生紛体組成物を0.1〜20重量部含有させることで、マイナスイオンを効果的に発生させることができると共に、あわせてその他の種々の効果が発揮できることが判明した。したがって請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のマイナスイオン発生建築用砂壁状塗材において、マイナスイオン発生紛体組成物が、建築用砂壁状塗材100重量部に対して0.1〜20重量部含有させたものであるマイナスイオン発生建築用砂壁状塗材である。
【0013】
また請求項6に記載の発明は、上記した請求項1ないし5に記載のマイナスイオン発生建築用砂壁状塗材において、含有させるマイナスイオン発生紛体組成物が、粒径0.01μ〜50μを有し、トルマリン粉末(比重A、平均粒子径a)と電融安定化酸化ジルコニウムを除くジルコニウム化合物粉末(比重B、平均粒子径b)との混合物からなり、トルマリン粉末100重量部に対して電融安定化酸化ジルコニウムを除くジルコニウム化合物粉末が下記(1)式:
【数3】
100Bb3/3Aa3〜1000Bb3/Aa3重量部 (1)
で示される量が配合されてなるものであるマイナスイオン発生建築用砂壁状塗材である。
【0014】
さらに請求項7に記載の発明は、同様、上記した請求項1ないし5に記載のマイナスイオン発生建築用砂壁状塗材において、含有させるマイナスイオン発生紛体組成物が、粒径0.01μ〜50μを有し、トルマリン粉末(比重A、平均粒子径a)と電融安定化酸化ジルコニウム粉末(比重C、平均粒子径c)との混合物であって、トルマリン粉末100重量部に対して電融安定化酸化ジルコニウム粉末が下記(2)式:
【数4】
25Cc3/Aa3〜1000Cc3/Aa3重量部 (2)
で示される量が配合されてなるものであるマイナスイオン発生建築用砂壁状塗材である。
【0015】
すなわち、本発明の建築用砂壁状塗材中に配合させるマイナスイオン発生紛体組成物にあっては、トルマリン粉末と電融安定化酸化ジルコニウムを除くジルコニウム化合物粉末あるいは電融安定化酸化ジルコニウム粉末の混合物からなるものであることより、そのマイナスイオン発生紛体組成物の粒径を小さなものとし、かつその配合量を低く抑えることにより、マイナスイオンの生成量を自由に選択することができると共に、塗材自体にマイナスイオン発生紛体組成物自体に基づく着色化を防止することができるのである。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明が提供するマイナスイオン発生建築用砂壁状塗材は、その基本的態様として、建築用砂壁状塗材中に、粒径0.01μ〜50μのマイナスイオン発生紛体組成物を含有させてなるものである。
【0017】
この場合の建築用砂壁状塗材としては、具体的には、エマルジョンタイプの樹脂と共に、難燃性付与剤、無機充填材および水を配合した室内用の砂壁状塗材である。より詳細には、使用するエマルジョンの樹脂には、建築用塗材(塗料)に求められる耐候性、耐水性などに優れる性能を備えるものとして、アクリル樹脂系エマルジョン、アクリル・シリコン樹脂系エマルジョン、アクリル・スチレン樹脂系エマルジョンなどを挙げることができる。かかるアクリル樹脂系エマルジョンとしては、固形分40〜60%のものが好ましく、特に、固形分が50%前後のものがよい。ことにアクリル・スチレン樹脂系エマルジョンから形成される樹脂皮膜は、空気、蒸気などの透過性が良好なものであり、室内の壁材として塗工(塗布)した場合にあっても、いわゆる透過性のある壁材として仕上げることができる。その参考のためにJISZ0208に規定の測定方法による蒸気透過量を示せば、アクリル・スチレン樹脂系エマルジョンにあっては170g/m2/24時間であるのに、塩化ビニリデン樹脂系エマルジョンにあっては30g/m2/24時間という低い数値を示している。
【0018】
本発明の建築用砂壁状塗材中に配合されるエマルジョンタイプの樹脂量は、塗材100重量部に対して固形分換算で5〜30重量部である。
【0019】
また、本発明の建築用砂壁状塗材中に配合される難燃性付与材としては、無機系難燃剤が好ましく、具体的には、赤リン、酸化スズ、三酸化アンチモン、水酸化ジルコニウム、メタホウ酸バリウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウムなどが挙げられるが、なかでも水酸化アルミニウムが好結果を与えた。また無機充填材としては、分解などの物理的、化学的な変化を起こさない無機充填材として使用されるものであればよく、具体的には、炭酸マグネシウム、マグネシウム系ケイ酸塩、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、タルク、ハイドロタルサイト、酸化チタンなどの無機質充填材が挙げられる。これらの無機充填材は単数でも、また複数種組合せて使用してもよく、特に炭酸カルシウムと酸化チタンの組合せにより、好結果を与えた。
【0020】
その場合の難燃性付与材の配合量は、塗材100重量部中25〜70重量部であり、また、無機充填材の配合量は5〜50重量部である。5重量部未満であると、無機充填材としての機能が十分に発揮できず、また50重量部を超えて配合してもそれ以上の効果が得られず、かえって塗膜の強度不足など不都合を生じる原因になる。
【0021】
したがって、本発明の建築用砂壁状塗材として最も好ましいものは、アクリル・スチレン樹脂系エマルジョンが固形分換算で5〜30重量部、水酸化アルミニウム25〜70重量部、酸化チタンおよび炭酸カルシウムの両者が合せて5〜50重量部および水からなる建築用砂壁状塗材である。
【0022】
一方、上記の建築用砂壁状塗材中に配合されるマイナスイオン発生紛体組成物は、その一形態として、トルマリン粉末(比重A、平均粒子径a)と電融安定化酸化ジルコニウムを除くジルコニウム化合物粉末(比重B、平均粒子径b)との混合物であって、トルマリン粉末100重量部に対して電融安定化酸化ジルコニウムを除くジルコニウム化合物粉末が、100Bb3/3Aa3〜1000Bb3/Aa3重量部配合されてなるものである。
【0023】
また、別の形態のマイナスイオン発生紛体組成物は、トルマリン粉末(比重A、平均粒子径a)と電融安定化酸化ジルコニウム粉末(比重C、平均粒子径c)との混合物であって、トルマリン粉末100重量部に対して電融安定化酸化ジルコニウム粉末が、25Cc3/Aa3〜1000Cc3/Aa3重量部配合されてなるものである。
【0024】
すなわち、本発明のマイナスイオン発生建築用砂壁状塗材に配合されるマイナスイオン発生紛体組成物は、トルマリン粉末を含有した紛体組成物であり、トルマリンによるマイナスイオン化の効果を安全に高めるようにしたものである。
【0025】
この場合、トルマリンのマイナスイオン発生機能を効果的に発揮させるには、トルマリンを粉末化して空気との接触面積を大きくすることが必要である。しかしながら、トルマリンを単に粉末化しても、一般的に、トルマリン粉末に対して、空気の乱流、温度差、湿度差、圧力、摩擦力等の外的作用が働かないと、その電気的特性を発揮せず、マイナスイオンを発生する機能が極めて微弱なものとなる。また外的作用に加えても継続的にはその電気的特性を発揮しない。ところが、トルマリン粉末と共に、ジルコニウム化合物粉末を使用すると、トルマリンからのマイナスイオン発生が極めて多量となることことが判明した。
【0026】
本発明で使用できるトルマリンは、一般に珪酸塩鉱物であり、電荷の自発分極性を有し、著しい圧電性や集電性を示すことから、電気石とも称されるものである。具体的には、リチア電気石と呼ばれるもの、ショールトルマリンと呼ばれるもの、ドラバイトトルマリンと呼ばれるものが知られているが、いずれのものも使用できるが、本発明においてはトルマリンとしては、リチア電気石を用いるのが好ましい。
【0027】
トルマリン粉末粒子の大きさは、小さいほど空気中の水分子と接触する面積が大きくなり、マイナスイオン発生が効果的の行われることになり好ましいものである。トルマリン粉末の好適な大きさは平均粒子径で、0.1μ〜50μである。特に本発明の建築用砂壁状塗材中に配合させ、その塗料にトルマリン粉末の添加による着色を回避するためには、トルマリン粉末の粒子径は小さなもであることが必要である。具体的には、その粒子径は、0.01μ〜0.6μ、より好ましくは、0.05μ程度であるのがよい。なお、樹脂塗料に添加による着色を回避する必要がない場合には、トルマリン粉末の粒子径は、50μまでのものを使用することができる。
【0028】
本発明で使用できるジルコニウム化合物としては、ケイ酸ジルコニウム、金属ジルコニウム、酸化ジルコニウム、炭酸ジルコニルアンモニウム、オキシ塩化ジルコニウム、電融安定化酸化ジルコニウム、安定化ジルコニアなどを挙げることができる。
【0029】
これらのジルコニウム化合物は、純度100%のものが最も好ましいが、必ずしも純度100%でなくてもマイナスイオン発生機能を励起活性させ、マイナスイオン発生の向上が認められるものである。ジルコニウム化合物の純度は70%以上であれば本発明の効果が認められ、好ましくは80%以上、最も好ましくは90%以上である。
【0030】
これらのジルコニウム化合物の中でも、電融安定化酸化ジルコニウムは、特にトルマリンのマイナスイオン発生機能を励起活性させる作用が強く、もっとも好ましいものである。
【0031】
電融安定化酸化ジルコニウムは、ジルコンサンドをアーク溶融してSi(シリカ)を蒸発することにより得ることができる。この電融安定化酸化ジルコニウムは、無機質材料メーカー等がすでに多くのセラミックス等の無機質材料として使用している化合物であり、放射線(γ線)の放射も極めて微量なものであり、安全なものである。一般的希土類鉱石と無機材(電融安定化酸化ジルコニウム)の放射線量の比較を参考までに下記表に示した。
【0032】
【表1】
放射線測定結果(γ線)
【0033】
上記したジルコニウム化合物または電融安定化酸化ジルコニウムを粉砕してジルコニウム化合物粉末若しくは電融安定化酸化ジルコニウム粉末とし、これをトルマリン粉末と混合することにより、トルマリンのマイナスイオン発生機能が向上でき、しかも放射線放射のない混合粉体組成物が得られるものである。
【0034】
しかしながら、単に両者を混合しただけでは、必ずしもマイナスイオン発生機能を向上させることができるとは限らない。電融安定化酸化ジルコニウムを除くジルコニウム化合物粉末が、トルマリン粉末の個数の三分の一以上存在するときにマイナスイオン発生機能が向上することが確認された。
【0035】
電融安定化酸化ジルコニウムを除くジルコニウム化合物粉末の場合には、当該ジルコニウム化合物粉末が、トルマリン粉末の個数の2倍以上存在するときに最もマイナスイオン発生機能が向上するものである。トルマリン粉末の個数よりも当該ジルコニウム化合物粉末の個数が少なくなるに従って、マイナスイオン生成機能は減少し、トルマリン粉末の個数の三分の一未満になるとマイナスイオンの発生機能は急速に少なくなる。
【0036】
一方、電融安定化酸化ジルコニウム粉末の場合には、トルマリン粉末に作用してマイナスイオン発生させる機能が強いので、他のジルコニウム化合物粉末と異なり、トルマリン粉末の個数の四分の一未満になるまではマイナスイオンの発生機能は急速に少なくなることはない。
【0037】
なお、電融安定化酸化ジルコニウムを除くジルコニウム化合物粉末や電融安定化酸化ジルコニウム粉末の個数がトルマリン粉末の個数より10倍以上多くなった場合には、マイナスイオン発生機能の向上はわずかとなり、しかも電融安定化酸化ジルコニウムを除くジルコニウム粉末や電融安定化酸化ジルコニウム粉末を多量に使用することは、経済的な面から効果的ではないものである。
【0038】
したがって、本発明においては、電融安定化酸化ジルコニウムを除くジルコニウム化合物粉末の個数は、トルマリン粉末の1/3〜10/1の個数を存在させるのが好ましく、電融安定化酸化ジルコニウム粉末の場合にはトルマリン粉末の1/4〜10/1の個数を存在させるのが好ましいものである。すなわち、トルマリン粉末の比重がA(g/cc)で平均粒子径a(cm)とした場合、比重B(g/cc)で平均粒子径b(cm)の電融安定化酸化ジルコニウムを除くジルコニウム化合物粉末は、トルマリン粉末100重量部に対して100Bb3/3Aa3〜1000Bb3/Aa3重量部を混合するのがよいものである。好ましくは、50Bb3/Aa3〜500Bb3/Aa3重量部を混合するのがよい。最も好ましくは、100Bb3/Aa3〜300Bb3/Aa3重量部を混合するのがよい。
【0039】
また、トルマリン粉末の比重がA(g/cc)で平均粒子径a(cm)とした場合、比重C(g/cc)で平均粒子径c(cm)の電融安定化酸化ジルコニウム粉末は、トルマリン粉末100重量部に対して25Cc3/Aa3〜1000Cc3/Aa3重量部を混合するのがよいものである。好ましくは、40Cc3/Aa3〜400Cc3/Aa3重量部を混合するのがよい。最も好ましくは、70Cc3/Aa3〜250Cc3/Aa3重量部を混合するのがよい。
【0040】
トルマリン粉末と電融安定化酸化ジルコニウムを除くジルコニウム粉末または電融安定化酸化ジルコニウム粉末は、上記したとおりの混合比率で混合することにより、マイナスイオン発生機能は向上するものであるが、よりその機能の向上を効率的にするには、トルマリン粉末1個に対して電融安定化酸化ジルコニウムを除くジルコニウム粉末が1/3個(電融安定化酸化ジルコニウムを除くジルコニウム化合物粉末1個に対してトルマリン粉末3個)〜10個、またはトルマリン粉末1個に対して電融安定化酸化ジルコニウム粉末が1/4個(電融安定化酸化ジルコニウム粉末1個に対してトルマリン粉末4個)〜10個が精密に分散されるのが望ましい。
【0041】
トルマリン粉末と電融安定化酸化ジルコニウムを除くジルコニウム化合物粉末や、電融安定化酸化ジルコニウム粉末とを均一に分散する方法としては、通常使用されている撹拌翼型の混合機、空気流型混合機で粉末状態のままで混合してもよいし、粉末を水などの液体中に分散させ、撹拌翼を使用して混合したり、液流で混合したりしてもよい。さらには、精密分散状態に混合するための特殊混合機、例えば、ラモンドスターラーを使用したラモンドミキサーなどを使用して混合してもよい。
【0042】
本発明で使用する建築用砂壁状塗材中に、マイナスイオン発生粉体組成物を配合するには、砂壁状塗材を製造する原材料中に配合し、その後砂壁状塗材を製造するようにしてもよいし、製造された建築用砂壁状塗材中に配合するようにしてもよい。
【0043】
建築用砂壁状塗材に配合するマイナスイオン発生粉体組成物の量は、一概に限定し得ないが、建築用砂壁状塗材100重量部に対して、0.1〜20重量部の範囲で適宜変更させ、含有させることができる。
なお、建築用砂壁状塗材中へのマイナスイオン発生紛体組成物の分散性を確保するために、分散剤を配合させることもできる。その場合の分散剤の配合量は、建築用砂壁状塗材100重量部に対し0.1〜5.0の重量部の比で配合すればよい。
【0044】
このように建築用砂壁状塗材中に粒径0.01〜50μのマイナスイオン発生紛体組成物が配合された本発明のマイナスイオン発生建築用砂壁状塗材は、一般的な塗工方法で壁面に塗布されるが、その塗工量は、0.9〜3.0kg/m2程度の量で塗工するのがよい。
【0045】
【実施例】
以下に本発明のマイナスイオン発生建築用砂壁状塗材について、実施例に基づき詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0046】
実施例1〜5:マイナスイオン発生紛体組成物
トルマリン粉末として、エルバイトトルマリン(比重3.0、平均粒径3μm)を使用し、ジルコニウム化合物粉末として珪酸ジルコニウム粉末(比重4.2、平均粒径2μm)を使用して、表1に示す配合のマイナスイオン発生粉体組成物を製造した。トルマリン粉末とジルコニウム化合物粉末とは、トルマリン粉末とジルコニウム化合物粉末とが精密分散されるようにラモンドミキサーにて混合して粉体組成物を得た。
【0047】
それぞれの粉体組成物を、表面に10μmの導電層を形成したA4判大きさの硬質塩化ビニル樹脂板の導電層表面に、25μmの厚みに積層してそれぞれ測定サンプルを作成した。前記測定サンプルについて、測定室(温度25℃、湿度75%、無風状態、測定器以外の電気製品の電源を切った状態)で神戸電波社製のイオン発生測定器KST−900を使用して120秒間のマイナスイオン発生数を測定した。その結果を表2に示す。
【0048】
【表2】
【0049】
実施例6〜10:マイナスイオン発生紛体組成物
ジルコニウム化合物粉末として、電融安定化酸化ジルコニウム粉末を使用する以外は実施例1〜5と同様にして、5種類のマイナスイオン発生粉体組成物を得た。この粉体組成物について実施例1〜9と同じ測定方法によりマイナスイオン発生数を測定した。その結果を表3に示す。
【0050】
【表3】
【0051】
【0052】
【0053】
【0054】
【0055】
試験例1:
上記実施例11および比較例で得たマイナスイオン発生建築用砂壁状塗材を用いて、マイナスイオンの発生状況を検討した。
方法:
縦300mm、横200mm角の木板に、上記実施例11および比較例で得たマイナスイオン発生建築用砂壁状塗材をそれぞれ1.5〜1.7kg/m2量で塗布した。縦300mm、横350mm、高さ550mmを有するアクリル樹脂製の箱内部に、前記で塗工した塗板を2枚用いて相対向させて放置した。24時間その状態で放置した後、アクリル樹脂製の箱内のマイナスイオン発生量を、マイナスイオン測定器(IC−1000:ユニバーサル企画社製)で測定した。
結果
その結果を以下の表4にまとめて示す。
【0056】
【表4】
【0057】
上記の結果から明らかなように、本発明のマイナスイオン発生建築用砂壁状塗材(実施例11)は、良好にマイナスイオンを発生させる砂壁状塗材であることが理解される。それに比較して、比較例の塩化ビニリデン樹脂系エマルジョンを用いたマイナスイオン発生建築用砂壁状塗材では、マイナスイオンを良好に発生させることは困難なものであった。
【0058】
試験例2:
上記実施例11と同様にして本発明のマイナスイオン発生建築用砂壁状塗材を得た。ただし塗材に対するマイナスイオン発生紛体組成物(実施例1の組成物)の含有量を、塗材100重量部に対してそれぞれ0.5,1.0,2.0および3.0重量部とした。
これらのマイナスイオン発生建築用砂壁状塗材を、A4サイズの板材に、2.0〜2.4kg/m2量で塗布し、一般室内(温度19.3℃/室温65%)でその塗工板材の上方5mmにおいてマイナスイオン発生量を、マイナスイオン測定器(IC−1000:ユニバーサル企画社製)で測定した。
その結果を下記表5に示した。
【0059】
【表5】
【0060】
試験例3:
広さ6畳の応接室の壁に、実施例11で得た本発明のマイナスイオン発生建築用砂壁状塗材を2.0〜2.4kg/m2量で17m2部分塗布し、2日間放置した。ついで塗工2日後に応接室内にある電化製品の電源をすべてオフにし、部屋を締め切った状態とし、密室状態でのマイナスイオンの発生状況を、経時的にマイナスイオン測定器(IC−1000:ユニバーサル企画社製)で測定した。
なお、部屋の室温は18.4℃、湿度は72%であった。
その結果を下記表6に示した。
【0061】
【表6】
【0062】
試験例4:防カビ効果
試験例1と同様の測定方法に準じて、同一条件で本発明のマイナスイオン発生建築用砂壁状塗材を塗工した塗板を、アクリル樹脂製の箱内部に2枚相対向して放置し、あわせて箱内部に食パン1枚を放置した。アクリル樹脂製箱を、常温常湿下に放置し、時間の経過と共に箱内部の食パンに、カビの発生が見られるか否かを検討した。
なお、比較例として、同様のアクリル樹脂製の箱内部に食パンのみを放置した例をおいた。
その結果、本発明のマイナスイオン発生建築用砂壁状塗材を塗工した塗板をアクリル樹脂製の箱内部においた試験例では、試験開始後10日経過後でもカビの発生が認められないのに対して、比較例の場合には、試験開始後8日目で食パン表面上にカビの発生が認められた。
【0063】
試験例5:遠赤外効果
室温25℃、湿度65%に設定された6畳部屋の壁面4面(17m2)に、実施例11で得たマイナスイオン発生建築用砂壁状塗材を2.0〜2.4kg/m2量で塗布した。
この部屋内部でのマイナスイオンの発生量を前記のマイナスイオン測定器(IC−1000:ユニバーサル企画社製)で経時的に測定した結果、常時1,200〜2,000個/ccのマイナスイオンの発生が認められた。
【0064】
この部屋に上半身衣服を着用していない成人男性が入り、体表面の温度変化をサーモグラフィー測定器(TV−2000:日本アビオックス社製)で測定したところ、腹部の体表面温度は、当初30℃あったものが、20分後には32.5℃、さらに40分後には34℃まで上昇し、顕著な温度上昇が認められた。
なお、その後、当該部屋から退出後、マイナスイオン発生建築用砂壁状塗材を壁面に塗布していない同様の大きさを有する6畳部屋に戻った結果、腹部体表面の温度は30分後に31℃まで低下し、その後昇温することはなかった。
比較のため、同じ成人男性を、マイナスイオン発生建築用砂壁状塗材を塗工しない部屋に入って体表面の温度変化をサーモグラフィー測定器(TV−2000:日本アビオックス社製)で測定したが、腹部の体表面温度の変化は認められなかった。
なお、両方の部屋とも室温は同一に設定してあった。
【0065】
【発明の効果】
以上記載のように、本発明が提供するマイナスイオン発生建築用砂壁状塗材によれば、かかる塗材を家屋の壁面に塗布することにより、室内で極めて良好にマイナスイオンを発生させ得ることができる。
また、マイナスイオン発生紛体組成物を含有させることにより塗工した建築用砂壁状塗材自身について防カビ性能に優れ、さらに室内部のものに対してもカビの発生を抑える効果がある。
さらに、シックハウス等で問題とされる揮発性有機化合物の発生量を少なくするものであり、そのうえ塗工後の初期臭気量が極めて少ない利点を有するものである。
【0066】
また、本発明のマイナスイオン発生建築用砂壁状塗材中に含有されるマイナスイオン発生組成物は、希有元素(希土類)を含有する鉱石を一切使用しておらず、放射線の放射量は極めて微量であり、人体に対して安全であり、しかも人体に対して新陳代謝の促進、血行促進、快眠、制汗、食欲増進等の精神上の機能的な効果があるとされるマイナスイオンを多量に発生させる利点を有している。
Claims (7)
- アクリル樹脂系エマルジョン、難燃性付与材、無機充填材および水からなる建築用砂壁状塗材中に、マイナスイオン発生紛体組成物を含有させたことを特徴とするマイナスイオン発生建築用砂壁状塗材。
- アクリル樹脂系エマルジョンがアクリル・スチレン樹脂系エマルジョンである請求項1に記載のマイナスイオン発生建築用砂壁状塗材。
- 難燃性付与材が水酸化アルミニウムであり、無機充填材が酸化チタンおよび炭酸カルシウムである請求項1または2に記載のマイナスイオン発生建築用砂壁状塗材。
- 建築用砂壁状塗材が、樹脂系エマルジョンが固形分換算で5〜30重量部、難燃性付与材が25〜70重量部、無機充填材が5〜50重量部および水からなるものであることを特徴とする請求項1、2または3に記載のマイナスイオン発生建築用砂壁状塗材。
- マイナスイオン発生紛体組成物が、建築用砂壁状塗材100重量部に対して0.1〜20重量部含有させたものである請求項1、2、3または4に記載のマイナスイオン発生建築用砂壁状塗材。
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