JP2004137266A - ピリミジン誘導体およびそれを含有する除草剤 - Google Patents

ピリミジン誘導体およびそれを含有する除草剤 Download PDF

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Takashi Kuragano
倉賀野 隆
Hajime Ikeda
池田 源
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Abstract

 【課  題】 雑草に対する殺草効果が高く、一方で稲、小麦、大麦、トウモロコシ、綿、大豆等の作物に対する薬害が少なく、さらに、哺乳動物や魚介類に対する毒性が低い、残留性が低いなど環境汚染が少ない、持続性があるまたは製剤化しやすいなどの性質をさらに有するピリミジン系除草剤を提供することを目的とする。
 【解決手段】 一般式(A);
【化1】
Figure 2004137266

(式中、Rは、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1-6ハロアルキル基またはC1−6アルコキシ基を表し、R’は、シアノ基またはフッ素原子を表し、Phは置換されていてもよいフェニル基を表す。)
で示される化合物。
 【選択図】 なし

Description

 本発明はピリミジン誘導体およびそれを含有する除草剤に関する。本発明のピリミジン誘導体は水田雑草、畑地雑草に対して優れた除草作用を有し、しかも、稲、小麦、大麦、トウモロコシ、綿、大豆等の有用植物の栽培作物に対して薬害はないかまたは軽微であって、水田や畑地用の優れた選択的除草剤として用いることができる。
 従来、ピリミジン系誘導体はいくつか報告されている。しかし、従来のピリミジン系除草剤は、雑草に対する殺草効果、作物に対する薬害、哺乳動物や魚介類に対する毒性、環境汚染の面等でまだ十分とは言えず、これらの点につき、さらに改良された選択的除草剤の開発が切望されている。
特開2001−106675号公報(請求項1) 特開2002−205986号公報(請求項1) 国際公開第02/38550号パンフレット(請求項1)
 このような事情に鑑み、本発明は優れた選択除草活性を示すピリミジン系除草剤を提供することを目的とする。より具体的には、雑草に対する殺草効果が高く、一方で稲、小麦、大麦、トウモロコシ、綿、大豆等の作物に対する薬害が少なく、さらに、哺乳動物や魚介類に対する毒性が低い、残留性が低いなど環境汚染が少ない、持続性があるまたは製剤化しやすいなどの性質をさらに有するピリミジン系除草剤を提供することを目的とする。
 本発明者らは、優れた除草活性を示し、しかも作物に薬害のない選択的除草剤の開発を目指し鋭意研究を重ねた結果、新規ピリミジン誘導体またはその塩の創製に成功し、先に特許出願(特許文献2および3)した。本発明者らは、前記発明に基づいてさらに種々検討を重ねた結果、本発明を完成するに至った。
 すなわち、本発明は、
 (A) 一般式(1)
Figure 2004137266
[式中、Rは、C1−6ハロアルキル基またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基を表し、
 Pは、シアノ基またはハロゲン原子を表し、
 Qは、水素原子;シアノ基;C1−6アルキル基;C3−6シクロアルキル基;水酸基;メルカプト基;C1−6アルコキシ基;C1−6アルコキシ−C1−4アルコキシ基;C3−6シクロアルキルオキシ基;C1−6ハロアルコキシ基;C2−6アルケニルオキシ基;C2−6ハロアルケニルオキシ基;C2−6アルキニルオキシ基;C6−10アリールオキシ基;C7−12アラルキルオキシ基;C1−6アルキルチオ基;C1−6アルコキシ−C1−4アルキルチオ基;C3−6シクロアルキルチオ基;C1−6ハロアルキルチオ基;C2−6アルケニルチオ基;C2−6ハロアルケニルチオ基;C2−6アルキニルチオ基;C6−10アリールチオ基;C7−12アラルキルチオ基;C1−6アルキルスルホニル基;C3−6シクロアルキルスルホニル基;C1−6ハロアルキルスルホニル基;C2−6アルケニルスルホニル基;C2−6ハロアルケニルスルホニル基;C2−6アルキニルスルホニル基;酸素原子、イオウ原子および窒素原子から選択される1ないし2個含有していてもよい環状アミノ基;または、一般式(7)
Figure 2004137266
{式中、Yは酸素原子、イオウ原子または−N−R13を表わし、
 R11は水素原子またはC1−6アルキル基を表わし、
 R12は水素原子、C1−6アルキル基、C1−6ハロアルキル基、C3−6シクロアルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6ハロアルケニル基、C2−6アルキニル基、C6−10アリール基、C7−12アラルキル基、C1−6アルコキシ−C1−4アルキル基、C2−6アルケニルオキシ−C1−4アルキル基、C2−6アルキニルオキシ−C1−4アルキル基、C3−6シクロアルコキシ−C1−4アルキル基、C2−7アルコキシカルボニル−C1−4アルキル基、C3−7アルケニルオキシカルボニル−C1−4アルキル基、C3−7アルキニルオキシカルボニル−C1−4アルキル基、C4−7シクロアルコキシカルボニル−C1−4アルキル基、C2−7ハロアルコキシカルボニル−C1−4アルキル基、C3−7ハロアルケニルオキシカルボニル−C1−4アルキル基またはC8−13アラルキルオキシカルボニル−C1−4アルキル基を表わし、
 R13は水素原子、C1−6アルキル基、C1−6アルコキシ−C1−4アルキル基、C1−7アルカノイル基、C7−11アリールカルボニル基、C2−7アルコキシカルボニル基、C2−7ハロアルコキシカルボニル基またはC3−7ハロアルケニルオキシカルボニル基を表わし、
 R14は水素原子、ハロゲン原子またはC1−6アルキル基を表わし、
 R15、R16はそれぞれ独立であって、水素原子;C1−6アルキル基;C2−6アルケニル基;C2−6アルキニル基;C3−6シクロアルキル基;C1−6アルコキシ−C1−4アルキル基;C7−12アラルキル基;窒素原子、酸素原子およびイオウ原子から選択される1ないし2個の原子を含有する5〜6員の複素環で置換されたC1−4アルキル基;C1−7アルカノイル基;C7−11アリールカルボニル基;C2−7ハロアルコキシ基;C2−7アルコキシカルボニル基;C3−7アルケニルオキシカルボニル基;C3−7アルキニルオキシカルボニル基;C4−7シクロアルキルオキシカルボニル基;C2−7ハロアルコキシカルボニル基;C1−6アルキルスルホニル基;C2−6アルケニルスルホニル基;C2−6ハロアルケニルスルホニル基;C2−6アルキニルスルホニル基;C3−6シクロアルキルスルホニル基;C1−6ハロアルキルスルホニル基;C6−10アリールスルホニル基;C7−12アラルキルスルホニル基;または一般式(8)
Figure 2004137266
(式中、R11、R12およびYは上記と同意義である。)で表わされる基を表す。}
で表わされる基を表す。]、
 一般式(2)
Figure 2004137266
[式中、Rは、C1−6ハロアルキル基またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基を表し、
 Pは、シアノ基またはハロゲン原子を表し、
 Qは、ホルミル基、シアノ基またはCH=NOX{Xは、水素原子;C1−6アルキル基;C1−6ハロアルキル基;C3−6シクロアルキル基;C2−6アルケニル基;C2−6ハロアルケニル基;C2−6アルキニル基;C6−10アリール基;C7−12アラルキル基;C1−7アルカノイル基;C7−11アリールカルボニル基;C2−7ハロアルコキシ基;C1−6アルキルスルホニル基;C2−6アルケニルスルホニル基;C2−6ハロアルケニルスルホニル基;C2−6アルキニルスルホニル基;C3−6シクロアルキルスルホニル基;C1−6ハロアルキルスルホニル基;C6−10アリールスルホニル基;C7−12アラルキルスルホニル基;窒素原子、酸素原子およびイオウ原子から選択される1ないし2個の原子を含有する3〜6員の複素環基;または下記一般式(9)
Figure 2004137266
(式中、nは0〜2の整数を表し、
 R21及びR22は、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、C1−6アルキル基、C1−7アルカノイル基、C7−11アリールカルボニル基またはC2−7ハロアルコキシ基を表す。Wは、酸素原子、硫黄原子、または−NR24−で表される基(式中、R24は、水素原子、C1−6アルキル基、C2−6アルケニル基またはC1−6アルコキシ基を表す。また、R24は、結合している窒素原子及びR23と一緒になって、1〜2個の窒素原子及び0〜1個の酸素原子を含有する5〜6員の複素環基を形成していてもよい。)を表す。
 R23は、水素原子;C1−6アルキル基;C1−6ハロアルキル基;C3−6シクロアルキル基;C2−6アルケニル基;C2−6ハロアルケニル基;C2−6アルキニル基;C6−10アリール基;C7−12アラルキル基;もしくは窒素原子、酸素原子およびイオウ原子から選択される1ないし2個の原子を含有する3〜6員の複素環基を表す。)で表わされる基を表す。}
で表わされる基を表す。]、
 一般式(3)
Figure 2004137266
[式中、Rは、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基を表し、
 Halはハロゲン原子を表し、
 Qは、水素原子、シアノ基、C1−6アルキル基、C3−6シクロアルキル基、水酸基、メルカプト基、C1−6アルコキシ基、C1−6アルコキシ−C1−4アルコキシ基、C3−6シクロアルキルオキシ基、C1−6ハロアルコキシ基、C2−6アルケニルオキシ基、C2−6ハロアルケニルオキシ基、C2−6アルキニルオキシ基、C6−10アリールオキシ基、C7−12アラルキルオキシ基、C1−6アルキルチオ基、C1−6アルコキシ−C1−4アルキルチオ基、C3−6シクロアルキルチオ基、C1−6ハロアルキルチオ基、C2−6アルケニルチオ基、C2−6ハロアルケニルチオ基、C2−6アルキニルチオ基、C6−10アリールチオ基、C7−12アラルキルチオ基、C1−6アルキルスルホニル基、C3−6シクロアルキルスルホニル基、C1−6ハロアルキルスルホニル基、C2−6アルケニルスルホニル基、C2−6ハロアルケニルスルホニル基、C2−6アルキニルスルホニル基、または、一般式(10)
Figure 2004137266
{式中、Yは酸素原子、イオウ原子または−N−R13を表わし、
 Y’は酸素原子またはイオウ原子を表わし、
 R11は水素原子またはC1−6アルキル基を表わし、
 R12は水素原子、C1−6アルキル基、C1−6ハロアルキル基、C3−6シクロアルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6ハロアルケニル基、C2−6アルキニル基、C6−10アリール基、C7−12アラルキル基、C1−6アルコキシ−C1−4アルキル基、C2−6アルケニルオキシ−C1−4アルキル基、C2−6アルキニルオキシ−C1−4アルキル基、C3−6シクロアルコキシ−C1−4アルキル基、C2−7アルコキシカルボニル−C1−4アルキル基、C3−7アルケニルオキシカルボニル−C1−4アルキル基、C3−7アルキニルオキシカルボニル−C1−4アルキル基、C4−7シクロアルコキシカルボニル−C1−4アルキル基、C2−7ハロアルコキシカルボニル−C1−4アルキル基、C3−7ハロアルケニルオキシカルボニル−C1−4アルキル基またはC8−13アラルキルオキシカルボニル−C1−4アルキル基を表わし、
 R13は水素原子、C1−6アルキル基、C1−6アルコキシ−C1−4アルキル基、C1−7アルカノイル基、C7−11アリールカルボニル基、C2−7アルコキシカルボニル基、C2−7ハロアルコキシカルボニル基またはC3−7ハロアルケニルオキシカルボニル基を表わし、
 R14は水素原子、ハロゲン原子またはC1−6アルキル基を表わし、
 R15、R16はそれぞれ独立であって、水素原子;C1−6アルキル基;C2−6アルケニル基;C2−6アルキニル基;C3−6シクロアルキル基;C1−6アルコキシ−C1−4アルキル基;C7−12アラルキル基;窒素原子、酸素原子およびイオウ原子から選択される1ないし2個の原子を含有する5〜6員の複素環で置換されたC1−4アルキル基;C1−7アルカノイル基;C7−11アリールカルボニル基;C2−7ハロアルコキシ基;C2−7アルコキシカルボニル基;C3−7アルケニルオキシカルボニル基;C3−7アルキニルオキシカルボニル基;C4−7シクロアルキルオキシカルボニル基;C2−7ハロアルコキシカルボニル基;C1−6アルキルスルホニル基;C2−6アルケニルスルホニル基;C2−6ハロアルケニルスルホニル基;C2−6アルキニルスルホニル基;C3−6シクロアルキルスルホニル基;C1−6ハロアルキルスルホニル基;C6−10アリールスルホニル基;C7−12アラルキルスルホニル基;または一般式(8)
Figure 2004137266
(式中、R11、R12およびYは上記と同意義である。)で表わされる基を表す。}
で表わされる基を表す。]、
一般式(4)
Figure 2004137266
{式中、(i)RがC1−6ハロアルキル基で、Pがハロゲン原子で、かつQが、水酸基、メルカプト基、−OX(式中、Xは、C2−6アルキル基、C3−6シクロアルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6ハロアルケニル基、C2−6アルキニル基、C6−10アリール基またはC7−12アラルキル基を表す。)、−SX、−NHSO、−N(COX)SOまたは−OCH(X)COOX(式中、Xは、C1−6アルキル基、C1−6ハロアルキル基、C3−6シクロアルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6ハロアルケニル基、C2−6アルキニル基、C6−10アリール基またはC7−12アラルキル基を表し、Xは、水素原子、C1−6アルキル基、C1−6ハロアルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6ハロアルケニル基またはC2−6アルキニル基を表す。)を表し、
 (ii)RがC1−6ハロアルキル基で、Pがシアノ基で、かつQが水酸基、メルカプト基、−OX、−SX、−NHSO、−N(COX)SOまたは−OCH(X)COOX(式中、XおよびXは前記定義に同じ。)を表し、
 (iii)RがC1−6アルキル基で、Pがハロゲン原子で、かつQがイソプロポキシカルボニル基を表し、
 (iv)Rがハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基で、Pがシアノ基で、かつQが−N(COR31)SO32(式中、R31がC1−6アルキル基でR32がメチル基であるか、またはR31がC3−6アルキル基でR32がエチル基である。)、−N(COOR33)SO34(式中、R33がC1−6アルキル基でR34がメチル基であるか、またはR33がC2−6アルキル基でR34がエチル基である。)、−N(R35)SO36(式中、R35がC2−6アルキニル基、R36がメチル基である。)または−N(R37)SO38(式中、R37がハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC2−6アルケニル基またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルコキシメチル基、R38がC1−6アルキル基である。)を表すか、もしくは、
 (v)Rがハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基で、Pがハロゲン原子で、かつQはイソプロポキシ基を表す。}
 一般式(5)
Figure 2004137266
[式中、Rは、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基を表し、
 HalおよびHalは独立してハロゲン原子を表し、
 Qは、−SO{Xは、酸素原子、イオウ原子および窒素原子から選択される1ないし2個含有していてもよい環状アミノ基、窒素原子を1ないし2個の原子を含有する3〜6員の複素環基、N−C2−7アルカノイル−N−C1−6アルキルアミノ基、N−C2−7アルカノイルアミノ基、N−C2−7アルコキシカルボニル−C1−4アルキルアミノ基または式(11)
Figure 2004137266
(式中、nは0〜2の整数を表し、R11およびR11’は同一または異なって水素原子またはC1−6アルキル基を表す。)で表される基を表す。}
で表される基を表す。]、
もしくは一般式(6)
Figure 2004137266
[式中、Rは、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基を表し、
 HalおよびHalは独立してハロゲン原子を表し、
 Qは、水素原子;シアノ基;C1−6アルキル基;C3−6シクロアルキル基;水酸基;メルカプト基;C1−6アルコキシ基;C1−6アルコキシ−C1−4アルコキシ基;C3−6シクロアルキルオキシ基;C1−6ハロアルコキシ基;C2−6アルケニルオキシ基;C2−6ハロアルケニルオキシ基;C2−6アルキニルオキシ基;C6−10アリールオキシ基;C7−12アラルキルオキシ基;C1−6アルキルチオ基;C1−6アルコキシ−C1−4アルキルチオ基;C3−6シクロアルキルチオ基;C1−6ハロアルキルチオ基;C2−6アルケニルチオ基;C2−6ハロアルケニルチオ基;C2−6アルキニルチオ基;C6−10アリールチオ基;C7−12アラルキルチオ基;C1−6アルキルスルホニル基;C3−6シクロアルキルスルホニル基;C1−6ハロアルキルスルホニル基;C2−6アルケニルスルホニル基;C2−6ハロアルケニルスルホニル基;C2−6アルキニルスルホニル基;酸素原子、イオウ原子および窒素原子から選択される1ないし2個含有していてもよい環状アミノ基;または一般式(7)
Figure 2004137266
{式中、Yは酸素原子、イオウ原子または−N−R13を表わし、
 R11は水素原子またはC1−6アルキル基を表わし、
 R12は水素原子、C1−6アルキル基、C1−6ハロアルキル基、C3−6シクロアルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6ハロアルケニル基、C2−6アルキニル基、C6−10アリール基、C7−12アラルキル基、C1−6アルコキシ−C1−4アルキル基、C2−6アルケニルオキシ−C1−4アルキル基、C2−6アルキニルオキシ−C1−4アルキル基、C3−6シクロアルコキシ−C1−4アルキル基、C2−7アルコキシカルボニル−C1−4アルキル基、C3−7アルケニルオキシカルボニル−C1−4アルキル基、C3−7アルキニルオキシカルボニル−C1−4アルキル基、C4−7シクロアルコキシカルボニル−C1−4アルキル基、C2−7ハロアルコキシカルボニル−C1−4アルキル基、C3−7ハロアルケニルオキシカルボニル−C1−4アルキル基またはC8−13アラルキルオキシカルボニル−C1−4アルキル基を表わし、
 R13は水素原子、C1−6アルキル基、C1−6アルコキシ−C1−4アルキル基、C1−7アルカノイル基、C7−11アリールカルボニル基、C2−7アルコキシカルボニル基、C2−7ハロアルコキシカルボニル基またはC3−7ハロアルケニルオキシカルボニル基を表わし、
 R14は水素原子、ハロゲン原子またはC1−6アルキル基を表わし、
 R15、R16はそれぞれ独立であって、水素原子;C1−6アルキル基;C2−6アルケニル基;C2−6アルキニル基;C3−6シクロアルキル基;C1−6アルコキシ−C1−4アルキル基;C7−12アラルキル基;窒素原子、酸素原子およびイオウ原子から選択される1ないし2個の原子を含有する5〜6員の複素環で置換されたC1−4アルキル基;C1−7アルカノイル基;C7−11アリールカルボニル基;C2−7ハロアルコキシ基;C2−7アルコキシカルボニル基;C3−7アルケニルオキシカルボニル基;C3−7アルキニルオキシカルボニル基;C4−7シクロアルキルオキシカルボニル基;C2−7ハロアルコキシカルボニル基;C1−6アルキルスルホニル基;C2−6アルケニルスルホニル基;C2−6ハロアルケニルスルホニル基;C2−6アルキニルスルホニル基;C3−6シクロアルキルスルホニル基;C1−6ハロアルキルスルホニル基;C6−10アリールスルホニル基;C7−12アラルキルスルホニル基;または一般式(8)
Figure 2004137266
(式中、R11、R12およびYは上記と同意義である。)で表わされる基を表す。}
で表わされる基を表す。]
で示される化合物、
または、2−クロロ−5−(5−クロロ−6−ジフルオロメチルピリミジン−4−イル)−4−フルオロ−N−メチルベンゼンスルホンアミド、
2−クロロ−5−(5−クロロ−6−ジフルオロメチルピリミジン−4−イル)−4−フルオロ−N−アセチルベンゼンスルホンアミド、
2−クロロ−5−(5−クロロ−6−ジフルオロメチルピリミジン−4−イル)−4−フルオロ−N−ブチリルベンゼンスルホンアミド、
2−クロロ−5−(5−クロロ−6−ジフルオロメチルピリミジン−4−イル)−4−フルオロ−N−イソブチリルベンゼンスルホンアミド、
4−〔5−(N−プロピルオキシカルボキシ−N−エチルスルホニルアミノ)−4−シアノ−2−フルオロフェニル〕−5−クロロ−6−ジフルオロメチルピリミジン、および、
5−クロロ−4−(4−クロロ−2−フルオロ−5−イソプロポキシフェニル)−6−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリミジン
からなる群から選ばれる化合物
あるいは、前記化合物の塩、
に関する。
 また、本発明は、
 (B) 一般式(1)で示される化合物が、一般式(1’)
Figure 2004137266
{式中、Rは、C1−6ハロアルキル基またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基を表し、
 Pは、シアノ基またはハロゲン原子を表し、
 Q1’は、水酸基、メルカプト基、−OX、−SX、−NHSO、−N(COX)SOまたは−OCH(X)COOX(式中、Xは、C1−6アルキル基、C1−6ハロアルキル基、C3−6シクロアルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6ハロアルケニル基、C2−6アルキニル基、C6−10アリール基またはC7−12アラルキル基を表し、Xは、水素原子、C1−6アルキル基、C1−6ハロアルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6ハロアルケニル基またはC2−6アルキニル基を表す。)を表す。}
で示される化合物であり、
一般式(2)で示される化合物が、一般式(2’)
Figure 2004137266
{式中、Rは、C1−6ハロアルキル基またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基を表し、
 Pは、シアノ基またはハロゲン原子を表し、
 Q2’は、ホルミル基、シアノ基またはCH=NOX3’(X3’は、水素原子、C1−6アルキル基、C1−6ハロアルキル基、C3−6シクロアルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6ハロアルケニル基、C2−6アルキニル基、C6−10アリール基またはC7−12アラルキル基を表す。)を表す。}、
で示される化合物であり、
一般式(3)で示される化合物が、一般式(3’)
Figure 2004137266
{式中、Rはハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基を表し、
 Q3’は、水酸基、メルカプト基、−OX、−SXまたは−OCH(X)COOX(式中、Xは、C1−6アルキル基、C1−6ハロアルキル基、C3−6シクロアルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6ハロアルケニル基、C2−6アルキニル基、C6−10アリール基またはC7−12アラルキル基を表し、Xは、水素原子、C1−6アルキル基、C1−6ハロアルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6ハロアルケニル基またはC2−6アルキニル基を表す。)を表す。}
で示される化合物であり、
一般式(6)で示される化合物が、一般式(6’)
Figure 2004137266
{式中、Rは、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基を表し、
 Q6’は、水酸基、メルカプト基、−OX、−SX、−NHSO、−N(COX)SOまたは−OCH(X)COOX(式中、Xは、C1−6アルキル基、C1−6ハロアルキル基、C3−6シクロアルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6ハロアルケニル基、C2−6アルキニル基、C6−10アリール基またはC7−12アラルキル基を表し、Xは、水素原子、C1−6アルキル基、C1−6ハロアルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6ハロアルケニル基またはC2−6アルキニル基を表す。)を表す。}、
で示される化合物であることを特徴とする前記(A)に記載の化合物あるいはその化合物の塩、
に関する。
 また、本発明は、
 (C) 一般式(1)で示される化合物が、一般式(1’’)
Figure 2004137266
(式中、R1’’は、ジフルオロメチル基を表し、
 P1’’は、シアノ基を表し、
 Q1’’は、メトキシ基、プロパルギルオキシ基、エトキシカルボニルメトキシ基、または窒素上にアセチル基を有していてもよいメチルスルホニルアミノ基もしくはエチルスルホニルアミノ基を表す。}
で示される化合物であり、
一般式(2)で示される化合物が、一般式(2’’)
Figure 2004137266
(式中、R2’’は、ジフルオロメチル基を表し、
 P2’’は、塩素原子を表し、
 Q2’’は、ホルミル基、シアノ基、CH=NOHまたはCH=NOCHを表す。)、
で示される化合物であり、
一般式(3)で示される化合物が、一般式(3’’)
Figure 2004137266
(式中、R3’’は、ジフルオロメチル基を表し、Halは、塩素原子または臭素原子を表し、
 Q3’’は、水酸基、イソプロポキシ基、プロパルギルオキシ基、エトキシカルボニルメトキシ基、メチルスルホニルアミノ基またはエチルスルホニルアミノ基を表す。)
で示される化合物であり、
一般式(4)で示される化合物が、一般式(4’’)
Figure 2004137266
(式中、(i)R4’’がジフルオロメチル基で、P4’’が塩素原子で、かつQ4’’がイソプロポキシ基、プロパルギルオキシ基、エトキシカルボニルメトキシ基、エトキシカルボニル基、メチルスルホニルアミノ基またはエチルスルホニルアミノ基を表し、
 (ii)R4’’がジフルオロメチル基で、P4’’がシアノ基で、かつQ4’’がエチルスルホニルアミノ基を表し、
 (iii)R4’’がメチル基で、P4’’が塩素原子で、かつQ4’’がイソプロポキシカルボニル基を表し、
 (iv)R4’’がメトキシ基で、P4’’が塩素原子で、かつQ4’’がイソプロポキシ基を表し、
 (v)R4’’がメトキシ基で、P4’’がシアノ基で、かつQ4’’が窒素上に置換基としてプロピル基、アリル基、プロパルギル基、メトキシメチル基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基もしくはプロピルオキシカルボニル基を有するメチルスルホニルアミノ基、または窒素上に置換基としてメチル基、エチル基、ブチリル基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基もしくはアリル基を有するエチルスルホニルアミノ基を表す。)
で示される化合物であり、
一般式(5)で示される化合物が、一般式(5’’)
Figure 2004137266
{式中、R5’’は、ジフルオロメチル基を表し、HalおよびHalは、独立して塩素原子または臭素原子を表し、
 Q5’’は、−SO5’(X5’はアセチルアミノ基、メトキシアセチルアミノ基、ブチリルアミノ基、イソブチリルアミノ基、メトキシカルボニルアミノ基またはエトキシカルボニルアミノ基を表す。)を表す。}
で示される化合物であり、
一般式(6)で示される化合物が、一般式(6’’)
Figure 2004137266
(式中、R6’’は、ジフルオロメチル基を表し、Halは、塩素原子または臭素原子を表し、Halは臭素原子またはフッ素原子を表し、
 Q6’’は、メトキシ基、プロパルギルオキシ基、エトキシカルボニルメトキシ基、メチルスルホニルアミノ基またはエチルスルホニルアミノ基を表す。)、
で示される化合物であることを特徴とする前記(A)に記載の化合物あるいはその化合物の塩、
 (D) 前記(A)〜(C)に記載の化合物またはその塩を含有することを特徴とする除草剤、
に関する。
 本発明の化合物またはその塩は、低薬量で広範囲の雑草、例えば、水田雑草、畑地雑草等に対して優れた除草作用を有する。しかも、栽培植物、例えば、稲、小麦、大麦、トウモロコシ、大豆、綿等に対して薬害が少なく、優れた選択的除草効果を示す。また、選択的除草効果は長時間持続する。哺乳動物や魚介類に対して低毒性で、環境を汚染することなく、水田、畑、果樹園あるいは非農耕地用等の除草剤として極めて安全に使用することができる。さらに、本発明の化合物またはその塩は、除草剤として製剤化しやすい。
 本発明において、ハロゲン原子としては、例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等が挙げられる。
 C1−6アルキル基としては、直鎖もしくは分枝状であってよく、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、sec−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、n−ヘキシル、イソへキシル等が挙げられる。
 C1−6ハロアルキル基またはハロゲン原子で置換されているC1−6アルキル基としては、例えば、クロロメチル、ブロモメチル、1−クロロエチル、トリフルオロメチル等が挙げられる。
 窒素原子、酸素原子およびイオウ原子から選択される1ないし2個の原子を含有する5−6員の複素環で置換されたC1−4アルキル基としては、例えば、4−ピリジルメチル、2−フリルメチル、2−チオフェンメチル等が挙げられる。
 C3−6シクロアルキル基としては、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロヘキシル等が挙げられる。
 C2−6アルケニル基としては、例えば、アリル、1−ブテン−3−イル、3−ブテン−1−イル等が挙げられる。
 C2−6ハロアルケニル基としては、2−クロロ−2−プロペン−1−イル等が挙げられる。
 C2−6アルキニル基としては、例えば、プロパルギル、2−ブチン−1−イル、3−ブチン−2−イル等が挙げられる。
 C6−10アリール基としては、例えば、フェニル、ナフチル等が挙げられる。
 C7−12アラルキル基としては、例えば、ベンジル、フェネチル等が挙げられる。
 C1−6アルコキシ基としては、例えば、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ等が挙げられる。
 C1−6ハロアルコキシ基またはハロゲン原子で置換されているC1−6アルコキシ基としては、例えば、トリフルオロメトキシ等が挙げられる。
 C3−6シクロアルキルオキシ基としては、例えば、シクロプロピロルオキシ、シクロブチルオキシ、シクロペンチルオキシ等が挙げられる。
 C2−6アルケニルオキシ基としては、例えば、アリルオキシ、1−ブテン−3−イルオキシ、3−ブテン−1−イルオキシ等が挙げられる。
 C2−6ハロアルケニルオキシ基としては、例えば、2−クロロ−2−プロペン−1−イルオキシ等が挙げられる。
 C2−6アルキニルオキシ基としては、例えば、プロパルギルオキシ、2−ブチン−1−イルオキシ、3−ブチン−2−イルオキシ等が挙げられる。
 C6−10アリールオキシ基としては、例えば、フェノキシ、ナフチルオキシ等が挙げられる。
 C7−12アラルキルオキシ基としては、例えば、ベンジルオキシ、フェネチルオキシ等が挙げられる。
 C1−6アルキルチオ基としては、例えば、メチルチオ、エチルチオ、n−プロピルチオ、イソプロピルチオ、sec−ブチルチオ、n−ペンチルチオ等が挙げられる。
 C1−6ハロアルキルチオ基としては、例えば、トリフルオロメチルチオ等が挙げられる。
 C3−6シクロアルキルチオ基としては、例えば、シクロプロピルチオ、シクロブチルチオ、シクロペンチルチオ等が挙げられる。
 C2−6アルケニルチオ基としては、例えば、アリルチオ、1−ブテン−3−イルチオ、3−ブテン−1−イルチオ等が挙げられる。
 C2−6ハロアルケニルチオ基としては、例えば、2−クロロ−2−プロペン−1−イルチオ等が挙げられる。
 C2−6アルキニルチオ基としては、例えば、プロパルギルチオ、2−ブチン−1−イルチオ、3−ブチン−2−イルチオ等が挙げられる。
 C6−10アリールチオ基としては、例えば、フェニルチオ、ナフチルチオ等が挙げられる。
 C7−12アラルキルチオ基としては、例えば、ベンジルチオ、フェネチルチオ等が挙げられる。
 C1−6アルキルスルホニル基としては、例えば、メチルスルホニル、エチルスルホニル、n−プロピルスルホニル、イソプロピルスルホニル、n−ブチルスルホニル、イソブチルスルホニル、sec−ブチルスルホニル、tert−ブチルスルホニル、n−ペンチルスルホニル、sec−ペンチルスルホニル、イソペンチルスルホニル、ネオペンチルスルホニル、n−ヘキシルスルホニル、イソへキシルスルホニル等が挙げられる。
 C3−6シクロアルキルスルホニル基としては、例えば、シクロプロピルスルホニル、シクロブチルスルホニル、シクロペンチルスルホニル等が挙げられる。
 C1−6ハロアルキルスルホニル基としては、例えば、クロロメチルスルホニル、トリフオロメチルスルホニル等が挙げられる。
 C2−6アルケニルスルホニル基としては、例えば、アリルスルホニル、メタリルスルホニル等が挙げられる。
 C2−6ハロアルケニルスルホニル基としては、例えば、2−クロロ−2−プロペン−1−イルスルホニル等が挙げられる。
 C2−6アルキニルスルホニル基としては、例えば、プロパルギルスルホニル等が挙げられる。
 C6−10アリールスルホニル基としては、例えば、フェニルスルホニル、ナフチルスルホニル等が挙げられる。
 C7−12アラルキルスルホニル基としては、例えば、ベンジルスルホニル、フェネチルスルホニル等が挙げられる。
 C1−7アルカノイル基としては、例えば、ホルミル、アセチル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリル、ペンタノイル、ヘキサノイル等が挙げられる。
 C2−7アルコキシカルボニル基としては、例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n−プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、n−ブトキシカルボニル、イソブトキシカルボニル等が挙げられる。
 C2−7ハロアルコキシカルボニル基(例えば、クロロメトキシカルボニル、ブロモメトキシカルボニル、(1−クロロ)エトキシカルボニル等が挙げられる。
 C4−7シクロアルキルオキシカルボニル基としては、例えば、シクロプロピルオキシカルボニル、シクロブチルオキシカルボニル、シクロヘキシルオキシカルボニル等が挙げられる。
 C3−7アルケニルオキシカルボニル基としては、例えば、アリルオキシカルボニル、1−ブテン−3−イルオキシカルボニル、3−ブテン−1−イルオキシカルボニル等が挙げられる。
 C3−7ハロアルケニルオキシカルボニル基としては、例えば、2−クロロ−2−プロペン−1−イルオキシカルボニル等が挙げられる。
 C7−11アリールカルボニル基としては、例えば、ベンゾイル、ナフタレンカルボニル等が挙げられる。
 C3−7アルキニルオキシカルボニル基としては、例えば、プロパルギルオキシカルボニル、2−ブチン−1−イルオキシカルボニル、3−ブチン−2−イルオキシカルボニル等が挙げられる。
 C1−6アルコキシ−C1−4アルキル基としては、例えば、メトキシメチル、エトキシメチル、n−プロポキシメチル、イソプロポキシメチル等が挙げられる。
 C1−6アルコキシ−C1−4アルキルチオ基としては、例えば、メトキシメチルチオ、エトキシメチルチオ、メトキシエチルチオ等が挙げられる。
 C1−6アルコキシ−C1−4アルコキシ基としては、例えば、メトキシメトキシ、エトキシメトキシ、n−プロポキシメトキシ、i−プロポキシメトキシ、n−ブトキシメトキシ等が挙げられる。
 C2−6アルケニルオキシ−C1−4アルキル基としては、例えば、アリルオキシメチル、1−ブテン−3−イルオキシメチル、3−ブテン−1−イルオキシメチル等が挙げられる。
 C2−6アルキニルオキシ−C1−4アルキル基としては、例えば、プロパルギルオキシメチル、2−ブチン−1−イルオキシメチル、3−ブチン−1−イルオキシメチル等が挙げられる。
 C3−6シクロアルコキシ−C1−4アルキル基としては、例えば、シクロプロピルオキシメチル、シクロブチルオキシメチル等が挙げられる。
 C2−7アルコキシカルボニル−C1−4アルキル基としては、例えば、メトキシカルボニルメチル、エトキシカルボニルメチル、イソプロポキシカルボニルメチル、sec−ブトキシカルボニルメチル、1−(メトキシカルボニル)エチル等が挙げられる。
 C3−7アルケニルオキシカルボニル−C1−4アルキル基としては、例えば、アリルオキシカルボニルメチル、1−ブテン−3−イルオキシカルボニルメチル、3−ブテン−1−イルオキシカルボニルメチル等が挙げられる。
 C3−7アルキニルオキシカルボニル−C1−4アルキル基としては、例えば、プロパルギルオキシカルボニルメチル、2−ブチン−1−イルオキシカルボニルメチル、3−ブチン−2−イルオキシカルボニルメチル等が挙げられる。
 C4−7シクロアルコキシカルボニル−C1−4アルキル基としては、シクロプロピルオキシカルボニルメチル、シクロヘキシルオキシカルボニルメチル、1−(シクロプロピルオキシカルボニル)エチル等が挙げられる。
 C2−7ハロアルコキシカルボニル−C1−4アルキル基としては、例えば、クロロメトキシカルボニルメチル、2−クロロエトキシカルボニルメチル、2−(クロロメトキシカルボニル)エチル等が挙げられる。
 C3−7ハロアルケニルオキシカルボニル−C1−4アルキル基としては、例えば、2−クロロ−2−プロペン−1−イルオキシカルボニルメチル等が挙げられる。
 C7−12アラルキルオキシカルボニル−C1−4アルキル基としては、例えば、ベンジルオキシカルボニルメチル、2−(ベンジルオキシカルボニル)エチル、フェネチルオキシカルボニルメチル等が挙げられる。
 C2−6アルコキシカルボニル−C1−4アルコキシ基としては、例えば、メトキシカルボニルメトキシ、エトキシカルボニルメトキシ、n−プロポキシカルボニルメトキシ、イソプロポキシカルボニルメトキシ、n−ブトキシカルボニルメトキシ、イソブトキシカルボニルメトキシ、sec−ブトキシカルボニルメトキシ、tert−ブトキシカルボニルメトキシ、n−ペンチルオキシカルボニルメトキシ、1−(メトキシカルボニル)エトキシ、1−(エトキシカルボニル)エトキシ等が挙げられる。
 C3−7アルケニルオキシカルボニル−C1−4アルコキシ基としては、例えば、アリルオキシカルボニルメトキシ、1−ブテン−3−イルオキシカルボニルメトキシ、3−ブテン−1−イルオキシカルボニルメトキシ等が挙げられる。
 C3−7アルキニルオキシカルボニル−C1−4アルコキシ基としては、例えば、プロパルギルオキシカルボニルメトキシ、2−ブチン−1−イルオキシカルボニルメトキシ、3−ブチン−2−イルオキシカルボニルメトキシ等が挙げられる。
 C1−6アルキルチオ−C1−4アルキル基としては、例えば、メチルチオメチル、エチルチオメチル等が挙げられる。
 C1−6アルコキシ−C1−4アルキルチオ基としては、例えば、メトキシメチルチオ、エトキシメチルチオ、メトキシエチルチオ等が挙げられる。
 C1−6アルキルスルホニル−C1−4アルキル基としては、例えば、メチルスルホニルメチル、エチルスルホニルメチル等が挙げられる。
 酸素原子、イオウ原子および窒素原子から選択される1ないし2個含有していてもよい環状アミノ基としては、例えば、モルホリノ基、ピロリジノ基、ピペリジノ基等が挙げられる。
 窒素原子、酸素原子およびイオウ原子から選択される1ないし2個の原子を含有する3〜6員の複素環基としては、例えば、オキシラニル基、オキセタニル基、2−オキソオキセタニル基、テトラヒドロフリル基、2−オキソテトラヒドロフリル基、フリル基、チエニル基、ピロリル基、ピロリジニル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、イミダゾリル基、イソオキサゾリル基、イソチアゾリル基、ピラゾリル基、テトラヒドロピラニル基、2−オキソテトラヒドロピラニル基、ピリジル基、ピペリジル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、ピラジニル基、モルホリニル基、ピペラジニル基、1,3,5−トリアジニル基、1,2,4−トリアジニル基などが挙げられる。
 1〜2個の窒素原子及び0〜1個の酸素原子を含有する5〜6員の複素環基としては、例えば、1−ピロリジニル基、1−ピロリル基、2−イソオキサゾリジニル基、1−ピラゾリル基、1−イミダゾリル基、1−ピペリジル基、4−モルホリニル基、ペルヒドロ−1,2−オキサジン−2−イル基、1−ピペラジニル基等などが挙げられる。
 一般式(1)から一般式(6)で表わされる化合物には、上記した各記号の中からそれぞれ任意に選択した基を組み合わせた化合物全てが包含されるが、特に好ましい化合物としては、次の化合物が挙げられる。
 (a)RがC1−6ハロアルキル基であり、特に好ましくは、ジフルオロメチル基であり、Pはシアノ基が特に好ましく、また、Qが水酸基、C1−6アルコキシ基、C2−6アルケニルオキシ基、C2−6アルキニルオキシ基、C1−6アルコキシカルボニルC1−4アルコキシ基または窒素上に置換基を有していてもよいアルキルスルホニルアミノ基等であり、特に好ましくは、メトキシ、プロパルギルオキシまたはエトキシカルボニルメトキシであり、窒素上にアセチル基を有していてもよいメチルスルホニルアミノまたはエチルスルホニルアミノである一般式(1)で表される化合物。
 (b)RがC1−6ハロアルキル基であり、特に好ましくは、ジフルオロメチル基であり、Pが、ハロゲンであり、特に好ましくは塩素であり、また、Qがホルミル基、シアノ基またはCH=NOX3’’(X3’’は、水素原子、C1−6アルキル基)であり、特に好ましくは、ホルミル基、シアノ基、CH=NOHまたはCH=NOCHである一般式(2)で表される化合物。
 (c) Rがハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基であり、特に好ましくは、ジフルオロメチル基であり、Qが、水酸基、C1−6アルコキシ基、C2−6アルケニルオキシ基、C2−6アルキニルオキシ基、C1−6アルコキシカルボニルC1−4アルコキシ基またはアルキルスルホニルアミノ基等であり、特に好ましくは、水酸基、イソプロポキシ、プロパルギルオキシ、エトキシカルボニルメトキシ、メチルスルホニルアミノまたはエチルスルホニルアミノである一般式(3)で表される化合物。
 (d)RがC1−6ハロアルキル基であり、特に好ましくは、ジフルオロメチル基であり、Pが、ハロゲン、シアノ基であり、特に好ましくは塩素、シアノ基である。Pが塩素である場合、Qが、C1−6アルコキシ基、C2−6アルケニルオキシ基、C2−6アルキニルオキシ基、C1−6アルコキシカルボニルC1−4アルコキシ基またはC1−6アルコキシカルボニル基、アルキルスルホニルアミノ基等であり、特に好ましくは、イソプロポキシ、プロパルギルオキシ、エトキシカルボニルメトキシ、エトキシカルボニル、メチルスルホニルアミノまたはエチルスルホニルアミノであり、また、Pがシアノ基である場合、Qが、アルキルスルホニルアミノ基であり、特に好ましくは、エチルスルホニルアミノである一般式(4)で表される化合物。
 (e) RがC1−6アルキル基であり、特に好ましくは、メチル基であり、Pがハロゲンであり、特に好ましくは塩素であり、Qが、イソプロポキシカルボニル基が好ましい一般式(4)で表される化合物。
 (f) Rがハロゲンで置換されていてもよいC1−6アルコキシ基であり、特に好ましくはメトキシ基であり、Pが、ハロゲン、シアノ基であり、特に好ましくは塩素、シアノ基である。Pが塩素である場合、Qが、イソプロポキシ基であり、Pがシアノ基である場合、Qが、窒素上に置換基を有するメチルスルホニルアミノ基であり、窒素上の置換基として、特に好ましくは、プロピル基、アリル基、プロパルギル基、メトキシメチル基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基またはプロピルオキシカルボニル基である。また、窒素上に置換基を有するエチルスルホニルアミノ基であり、窒素上の置換基として、特に好ましくは、メチル基、エチル基、ブチリル基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基またはアリル基である一般式(4)で表される化合物。
 (g) Rがハロゲンで置換されていてもよいC1−6アルキル基であり、特に好ましくは、ジフルオロメチル基であり、Qが、−SO(Xは前記定義に同じ。)で表される基であり、特に好ましくはXがアセチルアミノ基、メトキシアセチルアミノ基、ブチリルアミノ基、イソブチリルアミノ基、メトキシカルボニルアミノ基またはエトキシカルボニルアミノ基である一般式(5)で表される化合物。
 (h) Rがハロゲンで置換されていてもよいC1−6アルキル基であり、特に好ましくは、ジフルオロメチル基であり、Qが、C1−6アルコキシ基、C2−6アルケニルオキシ基、C2−6アルキニルオキシ基、C1−6アルコキシカルボニルC1−4アルコキシ基またはアルキルスルホニルアミノ基等であり、特に好ましくは、メトキシ、プロパルギルオキシ、エトキシカルボニルメトキシ、メチルスルホニルアミノまたはエチルスルホニルアミノである一般式(6)で表される化合物。
 本発明の化合物は、分子中の置換分中のスルホ基、カルボキシル基等の酸性基が無機塩基、有機塩基等と農業化学的に許容されうる塩基付加塩を形成することができ、また、分子中の塩基性の窒素原子および置換基中のアミノ基等の塩基性基が無機酸、有機酸等と農業化学的に許容されうる酸付加塩を形成することができる。無機塩基塩としては、例えば、アルカリ金属(例えば、ナトリウム、カリウム等)、アルカリ土類金属(例えば、カルシウム等)、アンモニアなどとの塩、また、有機塩基塩としては、例えば、ジメチルアミン、トリエチルアミン、N,N-ジメチルアニリン、ピペラジン、ピロリジン、ピペリジン、ピリジン、2-フェニルエチルアミン、ベンジルアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、1,8-ジアザビシクロ[5,4,0]−7−ウンデセン(以下、DBUと略称する)等との塩などが用いられる。化合物(1)〜(6)の無機酸付加塩としては、例えば、塩酸、臭化水素酸、よう化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸、過塩素酸等との塩が、化合物(1)〜(6)の有機酸付加塩としては、例えば、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、蓚酸、コハク酸、安息香酸、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、トリフルオロ酢酸等との塩が用いられる。
 本発明の化合物またはその塩は、安全性に優れた農薬、例えば、除草剤として使用することができる。特に、除草剤として有用であり、例えば、極めて低薬量で広範囲の雑草、例えば、タイヌビエ、タマガヤツリ、イヌホタルイ、コナギ、ウリカワ、マツバイ、ミズガヤツリ、クログワイ、ヘラオモダカ、オモダカ、タイワンヤマイ、アゼナ、キカシグサ、ヒルムシロ、チョウジタデ、ミゾハコベ等の水田雑草、メヒシバ、エノコログサ、アオビユ、イチビ、アカザ、イヌタデ、スベリヒユ、アメリカキンゴジガ、シロバナチョウセンアサガオ、マルバアサガオ、オナモミ、ヒメイヌビエ、オオクサキビ、セイバンモロコシ、ハマスゲ、カラスムギ、ブラックグラス、ウマノチャヒキ、コハコベ、カラシナ類、エビスグサ、カミツレ、ツユクサ等の畑地雑草に対して優れた殺草力を有するのみならず、稲,小麦、大麦、トウモロコシ、大豆、綿等の作物に対して薬害はほとんどなく、高い安全性を示す。本発明の化合物またはその塩は、作物と各種雑草との間に優れた選択的除草効果を示し、哺乳動物や魚介類に対して低毒性で、環境を汚染することもなく、水田、畑、果樹園あるいは非農耕地用の除草剤として極めて安全に使用することができる。
 本発明の化合物またはその塩を農薬、特に、除草剤として使用するにあたっては、一般の農薬のとりうる形態、すなわち、化合物またはその塩の1種または2種以上を使用目的によって適当な液体担体に溶解するか分散させるか、または適当な固体担体と混合するか吸着させ、例えば乳剤、油剤、噴霧剤、水和剤、粉剤、DL(ドリフトレス)型粉剤、粒剤、微粒剤、微粒剤F、フロアブル剤、ドライフロアブル剤、ジャンボ粒剤、錠剤等の製剤として使用する。これらの製剤は必要に応じて、例えば乳化剤、分散剤、展着剤、浸透剤、湿潤剤、粘漿剤、安定剤等を添加してもよく、自体公知の方法で調製することができる。
 使用する液体担体(溶剤)としては、例えば、水、アルコール類(例えば、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、エテレングリコール等)、ケトン類(例えば、アセトン、メチルエチルケトン等)、エーテル類(例えば、ジオキサン、テトラヒドロフラン、エチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル等)、脂肪族炭化水素類(例えば、ケロシン、燃料油、機械油等)、芳香族炭化水素類(例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン、ソルベントナフサ、メチルナフタレン等)、ハロゲン化炭化水素類(例えば、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素等)、酸アミド類(例えば、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等)、エステル類(例えば、酢酸エチルエステル、酢酸ブチルエステル、脂肪酸グリセリンエステル等)、ニトリル類(例えば、アセトニトリル、プロピオニトリル等)などの溶媒が適当であり、これらは1種または2種以上を適当な割合で混合して使用する。固体担体(例えば希釈・増量剤等)としては、植物性粉末(例えば、大豆粉、タバコ粉、小麦粉、木粉等)、鉱物性粉末(例えば、カオリン、ベントナイト、酸性白土、クレイ等のクレイ類、滑石粉、ロウ石粉等のタルク類、珪藻土、雲母粉等のシリカ類等)、アルミナ、硫黄粉末、活性炭等が適当であり、これらは1種または2種以上を適当な割合で混合して使用する。該液体担体または固体担体は、製剤全体に対して通常約1〜99質量%程度、好ましくは約1〜80質量%程度用いることができる。
 乳化剤、展着剤、浸透剤、分散剤等として使用される界面活性剤としては、必要に応じて石鹸類、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル類(例えば、ノイゲンTM、イー エー142(E A142TM、TMは登録商標であることを示す。以下同様;第一工業製薬(株)製)、ポリオキシエチレンアリールエステル類(例えば、ノナールTM;東邦化学(株)製)、アルキル硫酸塩類(例えば、エマール10TM、エマール40TM;花王(株)製)、アルキルスルホン酸塩類(例えば、ネオゲンTM、ネオゲンTTM;第一工業製薬(株)製、ネオペレックスTM;花王(株)製)、ポリエチレングリコールエーテル類(例えば、ノニポール85TM、ノニポール100TM、ノニポール160TM;三洋化成(株)製)、多価アルコールエステル類(例えば、トゥイーン20TM、トゥイーン80TM;花王(株)製)等の非イオン系およびアニオン系界面活性剤が用いられる。該界面活性剤は、製剤全体に対して、通常約0.1〜約50質量%程度、好ましくは約0.1〜25質量%程度用いることができる。本発明の化合物またはその塩の除草剤中の含有割合は乳剤、水和剤等の場合は約1〜90質量%程度が適当であり、油剤、粉剤、DL(ドリフトレス)型粉剤等としては約0.01〜10質量%程度が適当であり、微粒剤F、粒剤としては約0.05〜10質量%程度が適当であるが、使用目的によっては、これらの濃度を適宜変更してもよい。乳剤、水和剤等は使用に際して、水などで適宜希釈増量(例えば100〜100,000倍)して散布する。
 化合物(1)〜(6)またはその塩を除草剤として用いる場合の使用量は、適用場面、適用時期、施用方法、対象雑草、栽培作物等により異なるが一般に有効成分(化合物(1)〜(6)またはその塩)として水田1アール当たり約0.05gから50g程度、好ましくは約0.1gから5g程度、畑地1アール当たり約0.04gから10g程度、好ましくは約0.08gから5g程度である。化合物(1)〜(6)またはその塩は、畑地雑草用としては、発芽前土壌処理あるいは茎葉兼土壌処理剤として使用するのが適用である。例えば、本発明の除草剤は2〜3週間後でも実質的に薬害が発現することなく安全に使用できる。
 本発明の化合物(1)〜(6)またはその塩を含有する除草剤は、必要に応じて、1種または2種以上(好ましくは1〜3種)の他の除草剤、植物生長調節剤、殺菌剤、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤等と同時に施用することができる。また該1種または2種以上(好ましくは1〜3種)の他の除草剤、植物生長調節剤、殺菌剤、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤等を配合し、混合使用することもできる。
 他の除草剤(除草活性成分)としては、例えば、(1)スルホニル尿素系除草剤[クロルスルフロン(chlorsulfuron)、スルホメツロンメチル(sulfometuron-methyl)、クロリムロンエチル(chlorimuron-ethyl)、トリアスルフロン(triasulfuron)、アミドスルフロン(amidosulfuron)、オキサスルフロン(oxasulfuron)、トリベニュロンエチル(tribenuron-methyl)、プロスルフロン(prosulfuron)、エタメトスルフロンメチル(ethametsulfuron-methyl)、トリフルスルフロンメチル(triflusulfuron-methyl)、チフェンスルフロンメチル(thifensulfuron-methyl)、フルザスルフロン(flazasulfuron)、リムスルフロン(rimsulfuron)、ニコスルフロン(nicosulfuron)、フルピルスルフロン(flupyrsulfuron)、ベンスルフロンメチル(bensulfuron-methy1)、ピラゾスルフロンエチル(pyrazosulfuron-ethy1)、イマゾスルフロン(imazosulfuron)、スルホスルフロン(sulfosu1furon)、シノスルフロン(cinosulfuron)、アジムスルフロン(azimsulfuron)、メトスルフロンメチル(metsu1furon-methy1)、ハロスルフロンメチル(ha1osulfuron-methy1)、エトキシスルフロン(ethoxysulfuron)、シクロスルファムロン(cyc1osulfamuron)等]、
(2)ピラゾール系除草剤[ピラフルフェンエチル(pyraflufen-ethyl)、ピラゾレート(pyrazo1ate)、ピラゾキシフェン(pyrazoxyfen)、ベンゾフェナップ(benzofenap)等]、(3)カーバメート系除草剤[ジアレート(di-allate)、ブチレート(butylate)、トリアレート(tri-allate)、フェンメディファム(phenmedipham)、クロロプロファム(chlorpropham)、アシュラム(asulam)、フェニソファム(phenisopham)、ベンチオカーブ(benthiocarb)、モリネート(molinate)、エスプロカルブ(esprocarb)、ピリブチカルブ(pyributicarb)、ジメピペレート(dimepiperate)、スエップ(swep)等]、(4)クロロアセトアニリド系除草剤[プロパクロール(propachlor)、メタザクロール(metazachlor)、アラクロール(alachlor)、アセトクロール(acetochlor)、メトラクロール(metolachlor)、ブタクロール(butachlor)、プレチラクロール(pretilachlor)、テニルクロール(theny1ch1or)、ジメテナミド(dimethenamid)等]、(5)ジフェニルエーテル系除草剤[アシフルオルフェン(acifluorfen)、オキシフルオルフェン(oxyfluorfen)、ラクトフェン(lactofen)、フォメサフェン(fomesafen)、アクロニフェン(aclonifen)、クロメトキシニル(chlomethoxyni1)、ビフェノックス(bifenox)、CNP等]、
(6)トリアジン系除草剤[シマジン(simazine)、アトラジン(atrazine)、プロパジン(propazine)、シアナジン(cyanazine)、アメトリン(ametoryn)、シメトリン(simetryn)、ジメタメトリン(dimethametryn)、プロメトリン(prometryn)等]、(7)フェノキシ酸または安息香酸系除草剤[2,3,6-TBA、ジカンバ(dicamba)、キンクロラック(quinclorac)、キンメラック(quinmerac)、クロピラリド(clopyralid)、ピクロラム(picloram)、トリクロピル(triclopyr)、フルロキシピル(fluroxypyr)、ベナゾリン(benazolin)、ジクロホップメチル(diclofop-methyl)、フルアジホップブチル(fluazifop-butyl)、ハロキシホップメチル(haloxyfop-methyl)、キザロホップエチル(quizalofop-ethyl)、シハロホップブチル(cyhalohop-butyl)、2,4−PA、MCP、MCPB、フェノチオール(phenothio1)等]、(8)酸アミド系または尿素系除草剤[イソキサベン(isoxaben)、ジフルフェニカン(diflufenican)、ジウロン(diuron)、リニュロン(linuron)、フルオメツロン(fluometuron)、ジフェノクスロン(difenoxuron)、メチルダイムロン(methyl-daimuron)、イソプロツロン(isoproturon)、イソウロン(isouron)、テブチウロン(tebuthiuron)、メタベンゾチアズウロン(methabenzthiazuron)、プロパニル(propanil)、メフェナセット(mefenacet)、クロメプロップ(clomeprop)、ナプロアニリド(naproanilide)、ブロモブチド(bromobutide)、ダイムロン(daimuron)、クミルロン(cumy1uron)、エトベンザニド(etobenzanid)等]、
(9)有機リン系除草剤[グリホサート(glyphosate)、グルホシネート(glufosinate)ビアラホス(bialaphos)、アミプロホスメチル(amiprofos-methyl)、ベンスリド(bensu1ide)、ピペロホス(piperophos)、ブタミホス(butamifos)、アニロホス(anilofos)等]、(10)ジニトロアニリン系除草剤[ブロモキシニル(bromoxynil)、アイオキシニル(ioxynil)、ジノセブ(dinoseb)、トリフルラリン(trifluralin)、プロジアミン(prodiamine)、ペンディメタリン(pendimethalin)等]、(11)シクロヘキサンジオン系除草剤[アロキシジム(alloxydim)、セトキシジム(sethoxydim)、クロプロキシジム(cloproxydim)、クレソジム(clethodim)、シクロキシジム(cycloxydim)、トラルコキシジム(tralkoxydim)、スルコトリオン(sulcotrione)、メソトリオン(mesotrione)等]、(12)イミダゾリン系除草剤[イマザメタベンズ(imazamethabenz)、イマザピル(imazapyr)、イマザメタピル(imazamethapyr)、イマゼタピル(imazethapyr)、イマザモックス(imazamox)、イマザキン(imazaquin)等]、(13)ビピリジウム系除草剤[パラコート(paraquat)、ジクワット(diquat)等]、
(14)その他の系統の除草剤[ベンタゾン(bentazon)、トリジファン(tridiphane)、インダノファン(indanofan)、アミトロール(amitrole)、カルフェントラゾンエチル(carfentrazone-ethyl)、スルフェントラゾン(surfentrazone)、フェンクロラゾールエチル(fenchlorazole-ethyl)、フェントラザミド(fentrazamide)、イソキサフルトール(isoxaflutole)、クロマゾン(clomazone)、マレイン酸ヒドラジド(maleic hydrazide)、ピリデート(pyridate)、クロリダゾン(chloridazon)、ノルフルラゾン(norflurazon)、ピリチオバックナトリウム(pyrithiobac-sodium)、ブロマシル(bromacil)、ターバシル(terbacil)、メトリブジン(metribuzin)、オキサジクロメホン(oxaziclomefone)、シンメチリン(cinmethylin)、フルミクロラックペンチル(flumiclorac-pentyl)、シニドンエチル(cinidon-ethyl)、フルミオキサジン(flumioxazin)、フルチアセットメチル(fluthiacet-methyl)、アザフェニジン(azafenidin)、べンフレセート(benfuresate)、オキサジアゾン(oxadiazon)、オキサジアルギル(oxadiargy1)、ペントキサゾン(pentoxazone)、カフェンストロール(cafenstrole)、ピリミノバックメチル(pyriminobac-methy1)、ビスピリバックナトリウム(bispyribac-sodium)、ピリベンゾキシム(pyribenzoxim)、ピリフタリド(pyriftalid)、インダノファン(indanofan)、ACN、ベンゾビシクロン(benzobicyclon)、ジチオピル(dithiopyr)、ダラポン(da1apon)、クロルチアミド(chlorthiamid)等)等が挙げられる。
 植物生長調節剤(植物生長調節活性成分)としては、例えば、ヒメキサゾール(hymexazo1)、パクロブトラゾール(pac1obutrazo1)、ウニコナゾール−P(uniconazole-P)、イナベンフィド(inabenfide)、プロヘキサジオンカルシウム(prohexadione-ca1cium)等が挙げられる。
 殺菌剤(殺菌活性成分)としては、例えば、(1)ポリハロアルキルチオ系殺菌剤[キャプタン(captan)等]、(2)有機リン系殺菌剤[IBP、EDDP、トルクロフォスメチル(tolc1ofos-methy1)等]、(3)ベンズイミダゾール系殺菌剤[べノミル(benomyl)、カルベンダジム(carbendazim)、チオファネートメチル(thiophanate-methy1)等]、(4)カルボキシアミド系殺菌剤[メプロニル(meproni1)、フルトラニル(f1uto1anil)、チフルザミド(thifluzamid)、フラメトピル(furametpyr)、テクロフタラム(tec1oftha1am)、ペンシクロン(Pencycuron)、カルプロパミド(carpropamid)、ジクロシメット(dic1ocymet)等]、(5)アシルアラニン系殺菌剤[メタラキシル(metalaxy1)等]、(6)アゾール系殺菌剤[トリフルミゾール(triflumizo1e)、イプコナゾール(ipconazo1e)、ペフラゾエート(pefurazoate)、プログロラズ(proch1oraz)等]、(7)メトキシアクリル酸系殺菌剤[アゾキシストロビン(azoxystrobin)、メトミノストロビン(metominostrobin)等]、(8)抗生物質系殺菌剤[バリダマイシンA(validamycin A)、ブラストサイジンS(blasticidin S)、カスガマイシン(kasugamycin)、ポリオキシン(po1yoxin)等]、(9)その他の殺菌剤[フサライド(fthalide)、プロベナゾール(probenazo1e)、イソプロチオラン(isoprothiolane)、トリシクラゾール(tricyclazole)、ピロキロン(pyroqui1n)、フェリムゾン(ferimzone)、アシベンゾラルSメチル(acibenzolar S-methy1)、ジクロメジン(dic1omezine)、オキソリニック酸(oxo1inic acid)、フェナジンオキシド(phenazine oxide)、TPN、イプロジオン(iprodione)等]等があげられる。
 殺虫剤(殺虫活性成分)としては、例えば、(1)有機リン系殺虫剤[フェンチオン(fenthion)、フェニトロチオン(fenitrothion)、ピリミホスメチル(pirimiphos-methy1)、ダイアジノン(diazinon)、キナルホス(quinalphos)、イソキサチオン(isoxathion)、ピリダフェンチオン(pyridafenthion)、クロルピリホスメチル(chlorpyrifos-methyl)、バミドチオン(vamidothion)、マラチオン(malathion)、フェントエート(phenthoate)、ジメトエート(dimethoate)、ジスルホトン(disulfoton)、モノクロトホス(monocrotophos)、テトラクロルビンホス(tetrach1orvinphos)、クロルフェンビンホス(ch1orfenvinphos)、プロパホス(propaphos)、アセフェート(acephate)、トリクロルホン(trichlorphon)、EPN、ピラクロホス(pyraclofos)等]、(2)カルバメート系殺虫剤[カルバリル(carbary1)、メトルカルブ(metolcarb)、イソプロカルブ(isoprocarb)、BPMC、プロポキスル(propoxur)、XMC、カルボフラン(carbofuran)、カルボスルファン(carbosulfan)、ベンフラカルブ(benfuracarb)、フラチオカルブ(furathiocarb)、メソミル(methomyl)、チオジカルブ(thiodicarb)等]、(3)合成ピレスロイド系殺虫剤[シクロプロトリン(cycloprothrin)、エトフェンプロックス(ethofenprox)等]、(4)ネライストキシン系殺虫剤[カルタップ(cartap)、ベンスルタップ(bensu1tap)、チオシクラム(thiocyclam)等]、
(5)ネオニコチノイド系殺虫剤[イミダクロプリド(imidac1oprid)、ニテンピラム(nitenpyram)、アセタミプリド(acetamiprid)、チアメトキサム(thiamethoxam)、チアクロプリド(3−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)−1,3−チアゾリジン−2−イリデンシアナミド)(thiacloprid(3-(6-chloro-3-pyridylmethyl)-1,3-thiazo1idin-2-y1idenecyanamide))、ジノテフラン(dinotefuran)、クロチアニジン(clothianidin)等]、(6)その他の殺虫剤[ブプロフェジン(buprofezin)、テブフェノジド(tebufenozide)、フィプロニル(fiproni1)等]等があげられる。殺ダニ剤(殺ダニ活性成分)としては、例えば、ヘキシチアゾクス(hexythiazox)、ピリダベン(pyridaben)、フェンピロキシメート(fenpyroximate)、テブフェンピラド(tebufenpyrad)、クロルフェナピル(chlorfenapyr)、エトキサゾール(etoxazole)、ピリミジフェン(pyrimidifen)等が挙げられる。
 殺線虫剤(殺線虫活性成分)としては、例えば、フォスチアゼート(fosthiazate)等が挙げられる。このような他の農薬活性成分(例えば、除草活性成分、植物生長調節活性成分、殺菌活性成分、殺虫活性成分、殺ダニ活性成分、殺線虫活性成分など)は製剤全体に対して通常約0.1〜20質量%程度、好ましくは約0.1〜10質量%程度用いることができる。
 本発明の化合物(1)〜(6)またはその塩を含有する除草剤には、更に共力剤(例えば、ピペロニルブトキシド(piperonyl butoxide)等)、誘引剤(例えば、オイゲノール(eugenol)等)、忌避剤(例えば、クレオソート(creosote)等)、色素(例えば、食用青色1号等)、肥料(例えば、尿素等)等を適宜混合してもよい。
 本発明化合物(1)〜(6)またはその塩は新規化合物であるが、自体公知の方法あるいはそれに準じる方法に従い製造することができる。本発明化合物(1)〜(6)またはその塩は以下に示す製造方法1から製造方法5より製造することができるが、必ずしもこれら製造方法に限定されるものではない。
製造方法1
Figure 2004137266
 {式中、Rは前記と同意義。HalおよびXは独立してハロゲン原子を表す。Arは、式(12);
Figure 2004137266
(式中、PおよびQは前記と同意義。)
で表される基を示す。}
 アリールボロン酸(II)は、公知の方法(例えば、Org. Synth., 39, 3 (1959), J. Org. Chem., 56(12), 3763 (1991)等)あるいはそれに準ずる方法により製造できる。本反応において、化合物(II)は化合物(I)に対して通常約0.8から2倍モル、好ましく約0.9から1.5倍モル用いる。本反応は反応に影響を与えない溶媒中で行われ、好ましい溶媒としては、例えばベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素類、メタノール、エタノール、プロパノール等のアルコール類、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン(THF)、ジメトキシエタン等のエーテル類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、アセトニトリル等のニトリル類、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミド等の脂肪族アミド類、ジメチルスルホキシド(DMSO)等のスルホキシド類、ヘキサメチルリン酸トリアミド(HMPA)等のリン酸アミド類、スルホラン等のスルホン類または水等が使用される。これらの溶媒は2種以上を適宜の割合で混合して使用してもよい。
 本反応は塩基の存在下に行ってよい。本反応で使用する好ましい塩基としては、例えばトリエチルアミン、トリ−n−プロピルアミン、ピリジン、ジメチルアニリン、ジメチルアミノピリジン、1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]−7−ウンデセン(DBU)、1,4−ジアザビシクロ[2,2,2]オクタン(DBO)等の有機塩基;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の水酸化アルカリ金属、水酸化カルシウム等の水酸化アルカリ土類金属、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の炭酸アルカリ金属類、炭酸水素ナトリウム等の炭酸水素アルカリ金属類、炭酸カルシウム等の炭酸アルカリ土類金属等の無機塩基;水素化カリウム、水素化ナトリウム等の水素化金属等が用いられ、塩基の量は化合物(I)に対して、約0.7から10.0当量、好ましくは約0.9から4.0当量である。
 本反応は触媒の存在下に行ってよい。触媒としては、例えば、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、ジクロロビス(1,4−ジフェニルホスフィノ)ブタンパラジウム、ジクロロビス(1,3−ジフェニルホスフィノ)プロパンニッケルが用いられ、触媒の量は化合物(I)に対して、約0.01から0.3当量、好ましくは約0.02から0.1当量である。
 反応温度は用いる溶媒、塩基等により異なるが一般に約20℃から180℃、好ましくは約50℃から110℃である。反応時間は反応温度によって異なるが、反応は約30分から20時間、好ましくは約1時間から8時間で完結し、目的化合物は薄層クロマトグラフィーあるいは高速液体クロマトグラフィー等で確認しうる。
 以上は一般式(1)で表される化合物の製造方法であるが、一般式(2)〜(6)で表される化合物についても、ピリミジン環の5位と6位の置換基およびArで表される基が異なるだけで、同様にして製造することができる。
製造方法2
Figure 2004137266
(式中、RおよびArは前記と同意義。Halはハロゲン原子を表し、Halは臭素またはヨウ素原子を表す。)
 上記の反応式に従い、下記(i)、(ii)または(iii)の方法によって目的化合物が製造される。
 (i)グリニヤール法は、公知の方法(例えば、J. Med. Chem., 29(2), 171 (1986)等)あるいはそれに準ずる方法により実施できる。化合物(IV)からグリニヤール試薬の調製法は、反応に影響を与えない溶媒中で行われ、好ましい溶媒としては、例えばジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン(THF)、ジメトキシエタン等のエーテル類が使用される。化合物(IV)は化合物(Ia)に対して通常約0.8から2倍モル、好ましく約0.9から1.5倍モル用いる。グリニヤール試薬の臭化亜鉛との金属交換反応を−70℃前後で行いアリール臭化亜鉛を発生させ、触媒の存在下、反応させる。触媒としては、例えば、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、ジクロロビス(1,4−ジフェニルホスフィノ)ブタンパラジウム、ジクロロビス(1,3−ジフェニルホスフィノ)プロパンニッケルが用いられ、触媒の量は化合物(Ia)に対して、約0.01から0.3当量、好ましくは約0.02から0.1当量である。反応温度は用いる溶媒により異なるが一般に約10℃から120℃、好ましくは約30℃から80℃である。反応時間は反応温度によって異なるが、反応は約10分から20時間、好ましくは約30分から8時間で完結し、目的化合物は薄層クロマトグラフィーあるいは高速液体クロマトグラフィー等で確認しうる。
 (ii)リチオ化法は、公知の方法(例えば、J. Org. Chem., 49(5), 931 (1984)等)あるいはそれに準ずる方法により実施できる。化合物(IV)からリチオ化物の調製法は、反応に影響を与えない溶媒中で行われ、好ましい溶媒としては、例えばジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン(THF)、ジメトキシエタン等のエーテル類が使用される。化合物(IV)は化合物(Ia)に対して通常約0.8から2倍モル、好ましく約0.9から1.5倍モル用いる。リチオ化物の臭化亜鉛との金属交換反応を−70℃前後で行いアリール臭化亜鉛を発生させ、触媒の存在下、反応させる。触媒としては、例えば、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、ジクロロビス(1,4−ジフェニルホスフィノ)ブタンパラジウム、ジクロロビス(1,3−ジフェニルホスフィノ)プロパンニッケルが用いられ、触媒の量は化合物(Ia)に対して、約0.01から0.3当量、好ましくは約0.02から0.1当量である。反応温度は用いる溶媒により異なるが一般に約10℃から120℃、好ましくは約30℃から80℃である。反応時間は反応温度によって異なるが、反応は約10分から20時間、好ましくは約30分から8時間で完結し、目的化合物は薄層クロマトグラフィーあるいは高速液体クロマトグラフィー等で確認しうる。
 (iii)活性化亜鉛法は、公知の方法(例えば、J. Org. Chem., 56, 1445 (1991)等)あるいはそれに準ずる方法により実施できる。化合物(IV)に対して活性化亜鉛を作用させ、アリールハロゲン化亜鉛を発生させる。活性化亜鉛は化合物(IV)に対して通常約1.0から10倍モル、好ましく約1.5から5.0倍モル用いる。反応溶媒は反応に影響を与えない溶媒中で行われ、好ましい溶媒としては、例えばジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン(THF)、ジメトキシエタン等のエーテル類が使用される。反応は触媒の存在下で行われ、触媒としては、例えば、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、ジクロロビス(1,4−ジフェニルホスフィノ)ブタンパラジウム、ジクロロビス(1,3−ジフェニルホスフィノ)プロパンニッケルが用いられ、触媒の量は化合物(Ia)に対して、約0.01から0.3当量、好ましくは約0.02から0.1当量である。反応温度は用いる溶媒により異なるが一般に約10℃から110℃、好ましくは約30℃から80℃である。反応時間は反応温度によって異なるが、反応は約10分から20時間、好ましくは約30分から8時間で完結し、目的化合物は薄層クロマトグラフィーあるいは高速液体クロマトグラフィー等で確認しうる。
 以上は一般式(1)で表される化合物の製造方法であるが、一般式(2)〜(6)で表される化合物についても、ピリミジン環の5位と6位の置換基およびArで表される基が異なるだけで、同様にして製造することができる。
製造例3
Figure 2004137266
{式中、RおよびXは前記と同意義。Halはハロゲン原子を表し、R101は水素原子を表し、R102は前記Pで表される基を表す。Meはメチル基を表す。R17はC1−4アルキル基を表し、R18は、C1−6アルキル基、C3−6アルケニル基、C3−6アルキニル基、C3−6シクロアルキル基、C3−6ハロアルキル基、C1−6アルコキシC1−4アルキル基または一般式(8);
Figure 2004137266
(式中、R11、R12およびYは上記と同意義である。)で表される基を表す。}
 化合物(V)は、製造方法1あるいは製造方法2により製造することができる。化合物(VI)は、化合物(V)から公知の方法(例えば、Chem. Pharm. Bull., 38(1), 2047 (1990), J. Hetrocyclic Chem., 25, 523 (1988)等)あるいはそれに準ずる方法により製造できる。本反応において、化合物(V)を臭化水素酸あるいはよう化水素酸中またはそれらの酢酸溶液中で脱保護することができる。本反応において、化合物(V)に対して臭化水素酸あるいはよう化水素酸を通常約5から50倍モル、好ましくは約10から30倍モル用いる。反応温度は一般に約10℃から180℃、好ましくは約50℃から150℃である。反応時間は反応温度によって異なるが、約10分から24時間、好ましくは約1時間から12時間で反応は完結する。
 また、本反応は化合物(V)をルイス酸と反応させることにより脱保護することができる。ルイス酸としては、三臭化ホウ素、塩化アルミニウム等を用いる。本反応は、化合物(V)に対してルイス酸を通常約1から10倍モル、好ましくは約2から5倍モル用いる。本反応は、反応に影響を与えない溶媒中で行うことができ、好ましい溶媒としては、例えばベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロメタン等のハロゲン化炭化水素類、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン(THF)等のエーテル類等が使用される。これらの溶媒は2種以上を適宜の割合で混合して使用してもよい。反応温度は一般に約−10℃から150℃、好ましくは約10℃から100℃である。反応時間は反応温度によって異なるが、反応は一般に約10分から24時間、好ましくは約1時間から12時間で完結する。
 化合物(IX)の製造方法は、化合物(VII)または化合物(VIII)を化合物(VI)に対して通常約0.8から5倍モル、好ましく約0.9から2.0倍モル用いて実施できる。本反応は反応に影響を与えない溶媒中で行うことができ、好ましい溶媒としては、例えばベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素類、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロメタン等のハロゲン化炭化水素類、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン(THF)等のエーテル類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、アセトニトリル等のニトリル類、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミド等の脂肪族アミド類、ジメチルスルホキシド(DMSO)等のスルホキシド類、ヘキサメチルリン酸トリアミド(HMPA)等のリン酸アミド類、スルホラン等のスルホン類等が使用される。これらの溶媒は2種以上を適宜の割合で混合して使用してもよい。
 本反応は塩基の存在下に行ってよい。本反応で使用する好ましい塩基としては、例えばトリエチルアミン、トリ−n−プロピルアミン、ピリジン、ジメチルアニリン、ジメチルアミノピリジン、1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]−7−ウンデセン(DBU)、1,4−ジアザビシクロ[2,2,2]オクタン(DBO)等の有機塩基;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の水酸化アルカリ金属類、水酸化カルシウム等の水酸化アルカリ土類金属類、炭酸水素ナトリウム等の炭酸水素アルカリ金属類、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の炭酸アルカリ金属類、炭酸カルシウム等の炭酸アルカリ土類金属等の無機塩基;水素化カリウム、水素化ナトリウム等の水素化金属、フッ化カリウム等が用いられる。使用する塩基の量は化合物(VI)に対して、約0.8から4.0当量、好ましくは約1.0から1.5当量である。反応温度は用いる溶媒、塩基により異なるが一般に約−20℃から100℃、好ましくは約0℃から50℃である。反応時間は反応温度によって異なるが、反応は一般に約10分から10時間、好ましくは約30分から3時間で完結し、目的化合物は薄層クロマトグラフィーあるいは高速液体クロマトグラフィー等で確認しうる。
 以上は一般式(1)で表される化合物のうち、置換基QがOR18である化合物の製造方法であるが、一般式(2)〜(6)で表される化合物についても、ピリミジン環の5位と6位の置換基ならびにR101およびR102で表される基が異なるだけで、同様にして製造することができる。
製造方法4
Figure 2004137266
(式中、Halはハロゲン原子を表し、R、R101、R102、R15およびR16は前記と同意義を表す。)
 ベンゼンスルホニルクロライド(XI)は、公知の方法(例えば、J. Org. Chem., 53(9), 2047 (1988)等)あるいはそれに準ずる方法により製造できる。すなわち、化合物(X)に対してクロロスルホン酸を通常約1.5から20倍モル、好ましくは約1.1から5倍モル用いる。本反応に用いる溶媒としては、例えばベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロメタン等のハロゲン化炭化水素類、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン(THF)等のエーテル類等が使用されるが、場合によっては、溶媒を用いなくてもよい。反応温度は用いる溶媒により異なるが一般に約10℃から200℃、好ましくは約50℃から150℃である。反応時間は反応温度によって異なるが、約1時間から20時間、好ましくは約3時間から8時間である。
 化合物(XIII)の製造は、化合物(XII)を化合物(XI)に対して通常約0.8から3倍モル、好ましくは約0.9から1.3倍モル用いて実施できる。本反応は反応に影響を与えない溶媒中で行うことができ、溶媒としては製造方法1で示される反応と同様の溶媒が用いられる。本反応は塩基の存在下に行われてよく、本反応で使用する好ましい塩基としては製造方法1で示される反応と同様の塩基等が用いられる。塩基の量は化合物(XI)に対して、約0.8から4.0当量、好ましくは約1.0から1.5当量である。また、化合物(XII)が塩基を兼ねる場合、さらに、化合物(XII)が約1.0から1.5当量必要となる。反応温度は用いる溶媒、塩基により異なるが一般に約−20℃から100℃、好ましくは約0℃から50℃である。反応時間は反応温度によって異なるが、反応は約10分から14時間、好ましくは約30分から5時間で完結し、目的化合物は薄層クロマトグラフィーあるいは高速液体クロマトグラフィー等で確認しうる。
 以上は一般式(1)で表される化合物のうち、置換基QがSONR1516である化合物の製造方法であるが、一般式(2)〜(6)で表される化合物についても、ピリミジン環の5位と6位の置換基ならびにR101およびR102で表される基が異なるだけで、同様にして製造することができる。
製造方法5
Figure 2004137266
(式中、R、R101、R102、R16およびXは前記と同意義。Hal10はハロゲン原子を表し、R20はC1−6アルキル基、C3−6アルケニル基、C3−6アルキニル基、C3−6シクロアルキル基またはC1−6ハロアルキル基を表わす。)
 化合物(XV)は、公知の方法(例えば、Org. Synth., Coll., Vol.II, 160, Org. Synth., Coll., Vol.V, 829等)あるいはそれに準ずる方法により製造できる。すなわち、化合物(XV)は還元剤として鉄あるいはスズを用いて、酢酸あるいは塩酸等の酸性条件下で製造できる。溶媒としては酢酸等の脂肪族カルボン酸類、メタノール、エタノール等のアルコール類、酢酸エチル等の脂肪族カルボン酸エステル類、水等が使用できる。これらの溶媒は2種以上を適宜の割合で混合して使用してもよい。反応温度は用いる溶媒により異なるが一般に約0℃から150℃、好ましくは約10℃から80℃である。反応時間は約30分から12時間、好ましくは約1時間から6時間である。また、化合物(XV)はパラジウム−炭素を触媒として接触水素添加により製造することもできる。溶媒としては酢酸等の脂肪族カルボン酸類、酢酸エチル等の脂肪族カルボン酸エステル類、メタノール、エタノール等のアルコール類等が用いられる。反応温度は一般に約0℃から50℃、好ましくは約10℃から25℃であり、理論量の水素が消費された時点で反応の終点とする。
 化合物(XV)から化合物(XVII)の合成は、スルホニルクロライド(XVI)を化合物(XV)に対して通常約1.5から7.0倍モル、好ましくは約1.8から4.0倍モル用いて実施される。本反応は反応に影響を与えない溶媒中で行うことができ、溶媒としては、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素類、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン(THF)、ジメトキシエタン等のエーテル類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、アセトニトリル等のニトリル類、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミド等の脂肪族アミド類、ジメチルスルホキシド(DMSO)等のスルホキシド類、ヘキサメチルリン酸トリアミド(HMPA)等のリン酸アミド類、スルホラン等のスルホン類等が使用される。これらの溶媒は2種以上を適宜の割合で混合して使用してもよい。本反応は塩基の存在下に行われてよく、本反応で使用する好ましい塩基としては製造方法1で示される反応と同様の塩基等が用いられる。塩基の量は化合物(XV)に対して、約1.8から7.0当量、好ましくは約2.0から4.0当量である。反応温度は用いる溶媒、塩基により異なるが一般に約−20℃から150℃、好ましくは約0℃から100℃である。反応時間は反応温度によって異なるが、反応は約10分から14時間、好ましくは約30分から8時間で完結する。
 化合物(XVIII)は、化合物(XVII)を塩基性条件下、加水分解することにより製造することができる。使用する塩基として水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の水酸化アルカリ金属、水酸化カルシウム等の水酸化アルカリ土類金属、炭酸水素ナトリウム等の炭酸水素アルカリ金属、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の炭酸アルカリ金属類、炭酸カルシウム等の炭酸アルカリ土類金属等の無機塩基等が用いられる。塩基の量は化合物(XVII)に対して、約1.8から5.0当量、好ましくは約2.0から4.0当量である。反応溶媒は水、メタノール、エタノール、プロパノール等のアルコール類、ジオキサン、テトラヒドロフラン(THF)等のエーテル類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、アセトニトリル等のニトリル類、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミド等の脂肪族アミド類等が使用される。これらの溶媒は2種以上を適宜の割合で混合して使用してもよい。反応温度は用いる溶媒、塩基により異なるが一般に約−10℃から100℃、好ましくは約0℃から50℃である。反応時間は反応温度によって異なるが、反応は約10分から10時間、好ましくは約30分から5時間で完結する。
 化合物(XIX)は化合物(XVIII)を塩基の存在下、アルキル化またはアシル化することにより製造できる。アルキル化剤またはアシル化剤(R16‐X)は化合物(XVIII)に対して通常約0.8から3倍モル、好ましく約0.9から2.0倍モル用いられる。本反応は反応に影響を与えない溶媒中で行うことができ、溶媒としては製造方法1で示される反応と同様の溶媒が用いられる。本反応で使用する好ましい塩基としては、製造方法1で示される反応と同様の塩基等が用いられる。塩基の量は化合物(XVIII)に対して、約0.8から4.0当量、好ましくは約1.0から1.5当量である。反応温度は用いる溶媒、塩基により異なるが一般に約−20℃から150℃、好ましくは約0℃から80℃である。反応時間は反応温度によって異なるが、反応は約10分から14時間、好ましくは約30分から8時間で完結し、目的化合物は薄層クロマトグラフィーあるいは高速液体クロマトグラフィー等で確認しうる。
 以上は一般式(1)で表される化合物のうち、置換基QがN(R16)SO20である化合物の製造方法であるが、一般式(2)〜(6)で表される化合物についても、ピリミジン環の5位と6位の置換基ならびにR101およびR102で表される基が異なるだけで、同様にして製造することができる。
〔実施例〕
 次に参考例および実施例を挙げて、本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例に限定解釈されるべきものではない。
 参考例および実施例のカラムクロマトグラフィーにおける溶出溶媒は、TLC(Thin Layer Chromatograph 薄層クロマトグラフィー)観察(モニタリング)で使用した溶媒と同じ溶媒を用いた。TLC観察は、メルク(Merck)社製のシリカゲル60F254、TLCプレートを、検出法としてUV検出器を採用した。カラム用シリカゲルはメルク社製のシリカゲル60(0.063〜0.200mm)を用いた。溶出溶媒として混合溶媒を用いる場合は、括弧内に各溶媒の容量混合比を示した。NMRスペクトラムはHあるいは19F−NMRを示し、内部基準としてテトラメチルシランおよびフルオロトリクロロメタンを用いて、ブルカーAV400(400MHz)型スペクトロメーターで測定し、全δ値をppmで示した。IRスペクトラムはパーキンエルマーパラゴン100型FT−IRスペクトルメーターで測定し、吸収帯位置を波数(cm−1)で示した。なお、下記参考例、実施例および表で用いる略語は、次のような意義を有する。Me:メチル基、Et:エチル基、n-Pr:ノルマルプロピル基、i-Pr:イソプロピル基、tert-Bu:ターシャリーブチル基、Ph:フェニル基、s:シングレット、br:ブロード(幅広い)、d:ダブレット、t:トリプレット、q:クワルテット、m:マルチプレット、dd:ダブルダブレット、septet:セプテット、J:カップリング定数、Hz:ヘルツ、CDCl3:重クロロホルム、DMSO-d:重ジメチルスルホキシド、%:質量%、b.p.:沸点、m.p.:融点、dec.:分解、および室温とあるのは約15〜25℃を意味する。
 5−シアノ−6−ジフルオロメチル−4−ヨードピリミジン
 (1)ナトリウムメトキシド(28% メタノール溶液)19.5g(0.1mol)のメタノール(50ml)溶液に、シアノ酢酸メチル10.0g(0.1mol)とジフルオロ酢酸メチル12.5g(0.1mol)を加え60℃で12時間撹拌した。反応液を濃縮後、残留物にジエチルエーテルを加え析出晶をろ取、乾燥して、2−シアノ−4,4−ジフルオロ−3−ヒドロキシクロトン酸メチルエステルナトリウム塩(22.0g)を得た。
 (2)トルエン(10ml)に実施例1の(1)で調製したナトリウム塩3.0g(15mmol)と五塩化リン3.1g(15mmol)を加え45℃で1時間撹拌した。さらに、五塩化リン1.5g(7mmol)を加え55℃で2時間撹拌した。冷却後、セライト層にてろ過、ろ液を濃縮した。残留物を減圧蒸留して、3−クロロ−2−シアノ−4,4−ジフルオロクロトン酸メチルエステル(1.4g)の油状物を得た。
b.p. 90-100℃/40mmHg
1H-NMR(CDCl3) δ 3.95(3H, s), 7.45(1H, t, J=53.6Hz)
 (3)メタノール(200ml)にホルムアミジン塩酸塩5.9g(73.3mmol)を加え、さらにナトリウムメトキシド(28% メタノール溶液)42.0g(218mmol)を加えた。そして、実施例1の(2)で調製した化合物10.5g(53.7mmol)を15℃以下で滴下し室温で10分、55℃で2時間、さらに30℃で72時間撹拌した。反応液を濃縮後、希塩酸で中和、析出晶をろ取、乾燥して、5−シアノ−6−ジフルオロメチル−4−ヒドロキシピリミジン(4.0g)を得た。さらに、ろ液を酢酸エチルで抽出、乾燥後、溶媒を留去した。残留物にジエチルエーテルを加え析出晶をろ取、乾燥して上記化合物の精製物(3.0g)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6) δ 6.94(1H, t, J=52.8Hz), 14.00(1H, br s)
 (4)実施例1の(3)で調製したヒドロキシピリミジン4.0g(23.4mmol)にオキシ塩化リン7.2g(47.1mmol)、そしてDMF(1滴)を添加し、100℃で2時間撹拌した。冷却後、反応液を濃縮後、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)により分離精製を行い、4−クロロ−5−シアノ−6−ジフルオロメチルピリミジン(3.5g)の結晶を得た。
1H-NMR(CDCl3) δ 6.72(1H, t, J=53.1Hz), 9.23(1H, s)
 (5)アセトン(20ml)に実施例1の(4)で調製した4−クロロピリミジン1.0g(5.3mmol)とよう化ナトリウム2.5g(16.6mmol)を加え室温で16時間撹拌した。反応液を濃縮後、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)により分離精製を行い、5−シアノ−6−ジフルオロメチル−4−ヨードピリミジン(1.0g)の結晶を得た。
1H-NMR(CDCl3) δ 6.65(1H, t, J=53.1Hz), 9.05(1H, s)
 5−シアノ−4−[4−シアノ−5−(N−エチルスルホニルアミノ)−2−フルオロフェニル]−6−ジフルオロメチルピリミジン(化合物番号B−10)
 (1)マグネシウム0.33g(13.6mmol)とヨウ素(cat.)をTHF(10ml)に加え2,4−ジフルオロ−1−ブロモベンゼン2.5g(13.0mmol)を30℃にて滴下した。発熱がおさまった後、THF(10ml)を追加した。このグリニヤール試薬を−70℃に冷却し、臭化亜鉛2.9g(12.9mmol)を添加し、同温度で1時間撹拌後、室温まで昇温した。この反応液にTHF(10ml)を加えテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム0.3g(0.26mmol)と実施例1で調製した4−ヨードピリミジン1.5g(5.3mmol)を加え50℃で1時間撹拌した。冷却後、酢酸エチルで希釈し、希塩酸で中和、有機層を分液、乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:3)により分離精製を行い、5−シアノ−6−ジフルオロメチル−4−(2,4−ジフルオロフェニル)ピリミジン(1.6g)を得た。
1H-NMR(CDCl3) δ 6.81(1H, t, J=53.2Hz), 7.05-7.15(2H, m), 7.65-7.75(1H, m), 9.50(1H, s)
 (2)実施例2の(1)で調製した化合物0.2g(0.75mmol)を濃硫酸1mlに加え30分攪拌した。氷冷下、発煙硝酸95mg(1.51mmol)を加え室温で90分攪拌した。反応液を氷水にあけ酢酸エチルで抽出(2回)、水洗、乾燥後、溶媒を留去した。残留物にヘキサンを加え析出晶をろ取して、5−シアノ−4−(2,4−ジフルオロ−5−ニトロフェニル)−6−ジフルオロメチルピリミジン(0.2g)を得た。
m.p.70-71℃
1H-NMR(CDCl3) δ 6.81(1H, t, J=53.2Hz), 7.30-7.35(1H, m), 8.50-8.60(1H, m), 9.57(1H, s)
IR(Nujol)  2250, 1635, 1501, 1353, 1275cm-1
 (3)実施例2の(2)で調製した化合物を0.6g(1.92mmol)と18-クラウン-6 0.15g(0.57mmol)をアセトニトリル(10ml)に溶解し、シアン化カリウム0.15g(2.31mmol)を加え室温で14時間撹拌した。反応液を濃縮後、残留物を酢酸エチルに溶かし、水洗、乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=3:1から2:1)により単離精製を行い、5−シアノ−4−(4−シアノ−2−フルオロ−5−ニトロフェニル)−6−ジフルオロメチルピリミジン(0.06g)を得た。
1H-NMR(CDCl3) δ 6.83(1H, t, J=53.0Hz),  7.89(1H, d, J=8.4Hz), 8.74(1H, d, J=6.0Hz), 9.62(1H, s)
 (4)還元鉄0.16g(2.86mmol)を酢酸(2ml)とイソプロパノール(1ml)の混合液に加え、60℃に加温した。そして、実施例2の(3)で調製した化合物0.16g(0.5mmol)を加え90分撹拌した。冷却後、反応液を酢酸エチルで希釈し、セライト層でろ過、ろ液を濃縮した。残留物に水を加え酢酸エチルで抽出、水洗、乾燥後、溶媒を留去した。残留物にヘキサンを加え析出晶をろ取、乾燥し、4−(5−アミノ−4−シアノ−2−フルオロフェニル)−5−シアノ−6−ジフルオロメチルピリミジン(0.11g)の結晶を得た。
1H-NMR(CDCl3) δ 4.45(2H, br. s), 6.81(1H, t, J=53.2Hz), 6.98(1H, d, J=5.5Hz), 7.35(1H, d, J-9.2Hz), 9.52(1H, s)
 (5)実施例2の(4)で調製した化合物0.11g(0.38mmol)、トリエチルアミン0.2g(1.97mol)をジクロロエタン(5ml)に溶かし、氷冷下、エタンスルホニルクロライド0.15g(11.7mmol)のジクロロエタン溶液(1ml)を1時間かけて滴下し、室温で1時間攪拌した。冷却後、反応液を濃縮後、残留物を酢酸エチルに溶かし希塩酸で洗浄し、乾燥後、溶媒を留去した。この残留物にメタノール(10ml)と炭酸カリウム0.27g(1.96mmol)を加え室温で30分撹拌した。反応液を希塩酸で中和し、酢酸エチルで2回抽出し、乾燥後、溶媒を留去した。残留物にジイソプロピルエーテルを加え析出晶をろ取、乾燥して、5−シアノ−4−[4−シアノ−5−(N−エチルスルホニルアミノ)−2−フルオロフェニル]−6−ジフルオロメチルピリミジン(0.13g)を得た。
m.p.148-151℃
1H-NMR(CDCl3) δ 1.49(3H, t, J=7.4Hz), 3.28(2H, q, J=7.4Hz), 6.81(1H, t, J=53.2Hz), 6.94(1H, br s), 7.59(1H, d, J=8.6Hz), 8.07(1H, d, J=6.0Hz), 9.56(1H, s)
IR(Nujol)  3100, 2232, 1336, 1065cm-1
 4−(4−クロロ−2−フルオロ−5−プロパルギルオキシフェニル)−5−シアノ−6−ジフルオロメチルピリミジン(化合物番号B−1)
  (1)2−クロロ−4−フルオロ−5−ヨードアニソール0.38g(1.41mmol)をTHF(10ml)に溶解し、−78℃でn−ブチルリチウム(1.57Mヘキサン溶液、1ml、1.56mmol)を滴下し、同温度で30分撹拌した。さらに、−78℃で臭化亜鉛0.318g(1.41mmol)を添加し、同温度で1時間撹拌した。室温に戻した後、実施例1で調製した4−ヨードピリミジン0.2g(0.71mmol)とテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム0.04g(0.03mmol)を加え、50℃で2時間撹拌した。冷却後、希塩酸で中和し、酢酸エチルで2回抽出、乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=3:1)により単離精製を行い、4−(4−クロロ−2−フルオロ−5−メトキシフェニル)−5−シアノ−6−ジフルオロメチルピリミジン(0.085g)を得た。
m.p.113-115℃
1H-NMR(CDCl3) δ 3.97(3H, s), 6.81(1H, t, J=53.2Hz), 7.18(1H, d, J=6.1Hz), 7.38(1H, d, J=9.3Hz), 9.51(1H, s)
 (2)実施例3の(1)で調製した化合物0.3g(0.95mmol)をジクロロメタン(5ml)に溶解し、室温で、三臭化ホウ素(1.0M ジクロロメタン溶液, 7ml)を加え同温度で12時間撹拌した。反応液を氷水にあけ酢酸エチルで2回抽出し、乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)により単離精製を行い、4−(4−クロロ−2−フルオロ−5−ヒドロキシフェニル)−5−シアノ−6−ジフルオロメチルピリミジン(0.22g)の油状物を得た。
1H-NMR(CDCl3) δ 5.80(1H, br s), 6.81(1H, t, J=53.2Hz), 7.30-7.36(2H, m), 9.50(1H, s)
 (3)実施例3の(2)で調製した化合物0.20g(0.67mmol)、炭酸カリウム0.28g(2.03mmol)およびプロパルギルブロマイド0.24g(2.02mmol)をDMF(5ml)に加え、室温で7時間撹拌した。反応液を希塩酸で中和し、酢酸エチルで2回抽出し、乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)により単離精製を行い、4−(4−クロロ−2−フルオロ−5−プロパルギルオキシフェニル)−5−シアノ−6−ジフルオロメチルピリミジン(0.15g)を得た。
m.p.119-121℃
1H-NMR(CDCl3) δ 2.60(1H, t, J=2.3Hz), 4.84(2H, d, J=2.3Hz), 6.68(1H, t, J=53.1Hz), 7.73(1H, d, J=5.6Hz), 7.40(1H, d, J=8.6Hz), 9.52(1H, s)
 N−アセチル−2−クロロ−5−(5−クロロ−6−ジフルオロメチルピリミジン−4−イル)−4−フルオロベンゼンスルホンアミド(化合物番号A−2)
 (1)4,5−ジクロロピリミジン3.4g(17mmol)と4−クロロ−2−フルオロフェニルボロン酸3.0g(17mmol)をDME80mlに溶解させ、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム0.7g(1mmol)、炭酸水素ナトリウム4.7g(56mmol)そして水24mlを加え4時間加熱還流させた。冷却後、反応液を濃縮し、残留物に水を加え、2N塩酸で中和、クロロホルムで抽出、水洗、乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=5:1)により単離精製を行い、4−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−5−クロロ−6−ジフルオロメチルピリミジン(3.5g)を得た。
1H-NMR(CDCl3) δ 6.93(1H, t, J=53.3Hz), 7.25-7.38(2H, m), 7.43-7.53(1H, m), 9.26(1H, s)
 (2)氷冷下、実施例4の(1)で調製した4−フェニルピリミジン3.2g(10.9mmol)にクロロスルホン酸10.6mlを滴下し80℃で1時間、110℃で8時間攪拌した。冷却後、反応液を氷に少量ずつあけ酢酸エチルで抽出、食塩水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去した。残留物をヘキサン:酢酸エチル=3:1に溶解し、シリカゲル層にてろ過、ろ液を濃縮して、2−クロロ−5−(5−クロロ−6−ジフルオロメチルピリミジン−4−イル)−4−フルオロベンゼンスルホニルクロライド(4.2g)を得た。
1H-NMR(CDCl3) δ 6.91(1H, t, J=53.1Hz), 7.57(1H, d, J=8.8Hz), 8.38(1H, d, J=6.8Hz), 9.31(1H, s)
 (3)実施例4の(2)で調製したベンゼンスルホニルクロライド0.3g(0.76mmol)をアセトニトリル(5ml)に溶解し、氷冷下、濃アンモニア水(1.5ml)を滴下し室温で1時間攪拌した。反応液を濃縮し残留物に水を加え析出晶をろ取、水洗後、乾燥して、2−クロロ−5−(5−クロロ−6−ジフルオロメチルピリミジン−4−イル)−4−フルオロベンゼンスルホンアミド(0.24g)を得た。
m.p.174-176℃
1H-NMR(DMSO-d6) δ 7.33(1H, t, J=52.5Hz), 7.82(2H, s), 7.93-8.02(1H, m), 8.24(1H, d, J=7.4Hz) , 9.42(1H, s)
 (4)実施例4の(3)で調製したベンゼンスルホンアミド0.15g(0.4mmol)とトリエチルアミン0.06g(0.6mmol)をアセトニトリル(5ml)に溶解させ、氷冷下、アセチルクロライド0.047g(0.6mmol)を加え室温で5時間撹拌した。反応液を濃縮後、残留物に水を加え酢酸エチルで抽出、食塩水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去した。残留物にジイソプロピルエーテルを加え析出晶をろ取、乾燥して、N−アセチル−2−クロロ−5−(5−クロロ−6−ジフルオロメチルピリミジン−4−イル)−4−フルオロベンゼンスルホンアミド(0.13g)を得た。
m.p.195-198℃
NMR(CDCl3;δ) 2.13(3H, s), 6.91(1H, t), 7.46(1H, d, J=8.8Hz), 8.48(1H, d,  J=7.0Hz), 9.30(1H,s)
 メチル N−[2−クロロ−5−(5−クロロ−6−ジフルオロメチルピリミジン−4−イル)−4−フルオロベンゼンスルホニル]カルバメート(化合物番号A−6)
 実施例4の(3)で調製したベンゼンスルホンアミド0.2g(0.54mmol)とトリエチルアミン0.114g(1.13mmol)をアセトニトリル(10ml)に溶解させ、氷冷下、クロロ炭酸メチル0.053g(0.56mmol)のアセトニトリル溶液を滴下し同温度で1時間撹拌した。反応液を濃縮後、残留物に水を加え2N塩酸で中和、析出晶をろ取、水洗、乾燥して、メチル N−[2−クロロ−5−(5−クロロ−6−ジフルオロメチルピリミジン−4−イル)−4−フルオロベンゼンスルホニル]カルバメート(0.18g)を得た。
m.p.:〜85℃
1H-NMR(CDCl3) δ 3.73(3H, s), 6.91(1H, t, J=53.2Hz), 7.47(1H, d, J=8.8Hz), 7.80(br), 8.47(1H, d, J=7.1Hz), 9.30(1H, s)
 5−クロロ−4−[4−シアノ−3−(N−エチルスルホニルアミノ)フェニル]−6−ジフルオロメチルピリミジン(化合物番号A−17)

 (1)4,5−ジクロロ−6−ジフルオロメチルピリミジン2.5g(12.5mmol)と4−フルオロフェニルボロン酸1.73g(13.2mmol)をDME60mlに溶解させ、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム0.52g(0.74mmol)、炭酸水素ナトリウム3.5g(41.4mol)そして水17mlを加え4時間加熱還流させた。冷却後、反応液を濃縮し、残留物に水を加え、2N塩酸で中和、クロロホルムで抽出、水洗、乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=3:1)により単離精製を行い、5−クロロ−4−(4−フルオロフェニル)−6−ジフルオロメチルピリミジン(2.9g)を得た。
1H-NMR(CDCl3) δ 6.94(1H, t, J=53.3Hz), 7.17-7.24(2H, m), 7.82-7.92(1H, m), 9.22(1H, s)
 (2)氷冷下、濃硫酸14.5mlに実施例6の(1)で調製した4−フェニルピリミジン2.9g(11.2mmol)を加え、発煙硝酸0.6mlを加え、氷冷下3時間攪拌した。反応液を氷にあけ、析出晶をろ取、水洗後、乾燥して、5−クロロ−4−(4−フルオロ−3−ニトロフェニル)−6−ジフルオロメチルピリミジン(3.3g)を得た。
m.p.89-92℃
1H-NMR(CDCl3) δ 6.93(1H, t, J=53.2Hz), 7.45(1H, m), 8.18-8.27(1H, m), 8.65-8.72(1H, m), 9.27(1H, s)
 (3)実施例6の(2)で調製したニトロ体2.8g(9.22mmol)をDMF(25ml)に溶解させ、室温で粉末のシアン化カリウム0.78g(12mmol)を加え同温度で3時間攪拌した。反応液を氷水にあけ酢酸エチルで抽出して食塩水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)により単離精製を行い、5−クロロ−4−(4−シアノ−3−ニトロフェニル)−6−ジフルオロメチルピリミジン(1.6g)を得た。
m.p.97-99℃
1H-NMR(CDCl3) δ 6.93(1H, t, J=53.1Hz), 8.09(1H, d, J=8.0Hz), 8.30-8.28(1H, m), 8.87(1H, d, J=1.6Hz), 9.33(1H, s)
 (4)実施例6の(3)で調製したニトロ体1.0g(2.95mmol)を酢酸(11ml)、イソプロパノール(4.4ml)に溶解させ、60℃で還元鉄0.68g(12.0mmol)を少量ずつ加え、さらに70℃で1時間撹拌した。冷却後、反応液に酢酸エチルを加え不溶物をろ去、ろ液をシリカゲル層にてろ過、ろ液を濃縮した。残留物にジエチルエーテルを加え析出晶をろ取、乾燥を行い、4−(3−アミノ−4−シアノフェニル)−5−クロロ−6−ジフルオロメチルピリミジン(0.56g)を得た。
m.p.140-142℃
1H-NMR(CDCl3) δ 4.59(2H, br s), 6.93(1H, t, J=53.1Hz), 7.10-7.20(2H, d, J=8.3Hz), 7.54(1H, d, J=8.3Hz), 9.24(1H, s)
 (5)実施例6の(4)で調製したアニリン0.25g(0.89mmol)とトリエチルアミン0.22g(2.2mmol)をジクロロエタン(5ml)に溶解させ、氷冷下、エタンスルホニルクロライド0.29g(2.2mmol)のジクロロエタン溶液を滴下し室温で1時間撹拌した。さらに、トリエチルアミン0.184g(1.8mmol)とエタンスルホニルクロライド0.123(1.78mmol)を1時間おきに3回追加した。反応液を濃縮後、残留物を酢酸エチルに溶かし、水洗、乾燥後、溶媒を留去してビス体(0.6g, crude)を得た。ついで、ビス体(0.6g)をTHF(5ml)と水(2ml)に懸濁させ、氷冷下、2N-水酸化ナトリウム(0.7ml)を滴下し室温で1時間撹拌した。さらに、同温度で2N-水酸化ナトリウム(0.7ml)を加え1時間撹拌した。反応液に水(5ml)を加え、2N塩酸で中和、析出晶をろ取、水洗後、乾燥した。得られた結晶を少量の酢酸エチルに溶かし、シリカゲル層にてろ過、ろ液を濃縮した。残留物にジイソプロピルエーテルを加え析出晶をろ取、乾燥して、5−クロロ−4−[4−シアノ−3−(N−エチルスルホニルアミノ)フェニル]−6−ジフルオロメチルピリミジン(0.32g)を得た。
m.p.〜160℃
1H-NMR(CDCl3) δ 1.47(3H, t, J=7.4Hz), 3.27(2H, q, J=7.3Hz), 6.93(1H, t, J=53.2Hz), 7.01(1H, m), 7.65-7.70(1H, m), 7.78(1H, d, J=8.1Hz), 8.21(1H, d, J=1.4Hz), 9.28(1H, s)
 4−[3−(N−アセチル−N−エチルスルホニルアミノ)フェニル]−4−シアノ]−5−クロロ−6−ジフルオロメチルピリミジン(化合物番号A−18)
 実施例6で調製したエチルスルホニルアミノ体0.15g(0.4mmol)とトリエチルアミン0.08g(0.8mmol)をアセトニトリル(5ml)に懸濁させ、氷冷下、アセチルクロライド0.063g(0.8mmol)を加え室温で2時間撹拌した。反応液に食塩水を加え酢酸エチルで抽出、食塩水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:アセトン= 10:1)により単離精製を行い、4−[3−(N−アセチル−N−エチルスルホニルアミノ)フェニル]−4−シアノ]−5−クロロ−6−ジフルオロメチルピリミジン(0.11g)を得た。
m.p.189-191℃
1H-NMR(CDCl3) δ 1.57(3H, t, J=7.5Hz), 2.13(3H, s), 3.75-4.05(2H, br d), 6.93(1H, t, J=53.2Hz), 7.95-8.15(3H, m), 9.29(1H, s)
 2−クロロ−5−(5−クロロ−6−ジフルオロメチルピリミジン−4−イル)−4−フルオロベンズアルデヒド(化合物番号A−20)
 (1)2−クロロ−4−フルオロ−5−(5−クロロ−6−ジフルオロメチルピリミジン−4−イル)安息香酸0.98(5.9mmol)のトルエン(9ml)溶液に塩化チオニル1.05g(8.8mmol)とDMF57mg(0.8mmol)を加え、70℃で3.5時間撹拌した。冷却後、反応液を濃縮し、残留物をアセトニトリル(9ml)に溶解させ、氷冷下、水素化ホウ素ナトリウム0.26g(6.5mmol)の水溶液(4ml)を滴下し1時間撹拌した。反応液に塩化アンモニウム水溶液を(10ml)を加え減圧下、濃縮した。残留物に水を加えクロロホルムで2回抽出し、食塩水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=3:1)により単離精製を行い、2−クロロ−5−(5−クロロ−6−ジフルオロメチルピリミジン−4−イル)−4−フルオロベンジルアルコール1.2g)を得た。
m.p.107-108℃
1H-NMR(CDCl3) δ 2.48(1H, br s), 4.80(2H, s), 6.93(1H, t, J=53.3Hz), 7.28(1H, d, J=8.2Hz), 7.69(1H, d, J=7.5Hz), 9.26(1H, s)
IR(Nujol)  3250, 1640, 1224, 1056, 907, 669cm-1
 (2)実施例8の(1)で調製した化合物0.32g(0.1mmol)のアセトン溶液(25ml)に二酸化マンガン0.68g(7.8mmol)を加え室温で2.5時間撹拌した。さらに、二酸化マンガン0.4g(4.6mmol)を加え同温度で15時間撹拌した。反応液をセライト層にてろ過、ろ液を濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1)により単離精製を行い、2−クロロ−5−(5−クロロ−6−ジフルオロメチルピリミジン−4−イル)−4−フルオロベンズアルデヒド(2.3g)を得た。
m.p.84-86℃
1H-NMR(CDCl3) δ 6.92(1H, t, J=53.2Hz), 7.40(1H, d, J=9.1Hz), 8.15(1H, d, J=7.6Hz), 9.29(1H, s), 10.45(1H, s)
19F-NMR(CDCl3) δ‐100.8, ‐121.1
IR(Nujol)  1708, 1693, 1608, 1222, 1111, 1049, 904, 670cm-1
 2−クロロ−5−(5−クロロ−6−ジフルオロメチルピリミジン−4−イル)−4−フルオロベンズアルデヒド オキシムメチルエーテル(化合物番号A−22)
 実施例8で調製した化合物0.16g(0.5mmol)のメタノール溶液(5ml)にピリジン0.07g(0.9mmol)とO−メトキシアミン塩酸塩0.063g(0.9mmol)を加え室温で3時間撹拌した。反応液に氷水を加え析出した結晶をろ取、水と石油エーテルで洗浄後、乾燥して、2−クロロ−5−(5−クロロ−6−ジフルオロメチルピリミジン−4−イル)−4−フルオロベンズアルデヒド オキシムメチルエーテル(0.11g)を得た。
m.p.102-104℃
1H-NMR(CDCl3) δ 3.99(3H, s), 6.93(1H, t, J=53.4Hz), 7.30(1H, d, J=9.3Hz), 8.08(1H, d, J=7.4Hz), 8.44(1H, s), 9.29(1H, s)
19F-NMR(CDCl3) δ‐108.7, ‐121.2
IR(Nujol)  1616, 1556, 1233, 1061, 929, 668cm-1
 5−クロロ−4−(4−シアノ−2−フルオロ−5−プロパルギルオキシフェニル)−6−ジフルオロメチルピリミジン(化合物番号A−27)
 (1)水(20ml)に濃塩酸(7ml)と4−ブロモ−2−フルオロ−5−メトキシアニリン6.0g(27.2mmol)を加え40℃で30分撹拌した。氷冷下、亜硝酸ナトリウム2.1g(30.4mmol)の水溶液(6ml)を滴下し、同温度で30分撹拌した。ついで、ヨウ化ナトリウム4.55g(30.4mmol)を水(40ml)に溶解させ、これにジエチルエーテル(40ml)を加え、氷冷下、先に得られたジアゾニウム塩の溶液をスポイトで滴下、同温度で30分、さらに、室温で30分撹拌した。反応液をジエチルエーテルで抽出、亜硫酸ナトリウム水と食塩水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン)により単離精製を行い、2−ブロモ−4−フルオロ−5−ヨードアニソール(5.9g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)  δ 3.86(3H, s), 7.18(1H, d, J=5.2Hz), 7.27(1H, d, J=6.9Hz)
 (2)窒素気流下、実施例10の(1)で調製したヨードアニソール5.9g(17.8mmol)をジエチルエーテル(80ml)に溶解し、−78℃でn−ブチルリチウム(1.6M ヘキサン溶液, 12.5ml, 20mmol)を10分で滴下し同温度で30分攪拌した。ついで、−70〜−78℃でほう酸トリメチル2.3g(22mmol)のジエチルエーテル(5ml)溶液を20分で滴下し同温度で3時間攪拌し、徐々に室温まで昇温させた。氷冷下、1N塩酸44mlを滴下し室温で1時間攪拌した。ジエチルエーテル層を分液、水層をジエチルエーテルで抽出、ジエチルエーテル層を合わして食塩水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去した。残留物に少量の石油エーテルを加え析出晶をろ取、乾燥して、4−ブロモ−2−フルオロ−5−メトキシフェニルボロン酸(2.5g)を得た。
1H-NMR(CDCl3) δ 3.91(3H, s), 5.08(2H, br), 7.26-7.45(2H, m)
 (3)4,5−ジクロロ−6−ジフルオロメチルピリミジン2.0g(10mmol)と実施例10の(2)で調製したフェニルボロン酸2.5g(10mmol)をDME(50ml)に溶解させ、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム0.5g(0.7mmol)、炭酸水素ナトリウム2.7g(33mmol)そして水16mlを加え3.5時間加熱還流させた。冷却後、反応液を濃縮し、残留物に水を加え、2N塩酸で中和、酢酸エチルで抽出、水洗、乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル= 3:1)により単離精製を行い、5−クロロ−4−(4−ブロモ−2−フルオロ−5−メトキシフェニル)−6−ジフルオロメチルピリミジン(2.2g)を得た。
m.p.118-120℃
1H-NMR(CDCl3) δ 3.92(3H, s), 6.93(1H, t, J=53.3Hz), 6.98(1H, d, J=5.8Hz), 7.47(1H, d, J=8.6Hz), 9.27(1H, s)
 (4)実施例10の(3)で調製した化合物2.3g(6.3mmol)をN−メチルピロリドン(30ml)に溶解させ、シアン化銅1.2g(12.5mmol)とヨウ化第一銅0.3g(1.6mmol)を加え100℃で1時間、150℃で3時間撹拌した。冷却後、反応液を氷水にあけ析出晶をろ取、得られた結晶を酢酸エチルに溶かし、食塩水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル= 2:1)により単離精製を行い、5−クロロ−4−(4−シアノ−2−フルオロ−5−メトキシフェニル)−6−ジフルオロメチルピリミジン(0.95g)を得た。
m.p.154-157℃
1H-NMR(CDCl3) δ 3.97(3H, s), 6.92(1H, t, J=53.2Hz), 7.06(1H, d, J=5.1Hz), 7.45(1H, d, J=8.4Hz), 9.29(1H, s)
I.R(Nujol;cm-1) 2231, 1556, 1505, 1464, 1421, 1377, 1057
 (5)実施例10の(4)で調製した化合物0.95g(3.0mmol)をクロロホルム(15ml)に溶解させ、氷冷下、三臭化ホウ素(1M ジクロロメタン溶液)6mlを滴下し室温で4時間攪拌した。反応液を濃縮後、残留物に水を加え析出晶をろ取、水洗後、乾燥して、5−クロロ−4−(4−シアノ−2−フルオロ−5−ヒドロキシフェニル)−6−ジフルオロメチルピリミジン(0.9g)を得た。
m.p.195-197℃
1H-NMR(CDCl3) δ 6.38(1H, br, s), 6.91(1H, t, J=53.1Hz), 7.11(1H, d, J=5.4Hz), 7.38(1H, d, J=8.4Hz), 9.28(1H, s)
 (6)実施例10の(5)で調製した化合物0.15g(0.5mmol)と炭酸カリウム0.09g(0.65mmol)をDMF4mlに加え、氷冷下、プロパルギルブロマイド0.077g(0.65mmol)を加え室温で3時間撹拌した。反応液に氷水を加え析出晶をろ取、水洗後、乾燥して、5−クロロ−4−(4−シアノ−2−フルオロ−5−プロパルギルオキシフェニル)−6−ジフルオロメチルピリミジン(0.14g)を得た。
m.p.141-143℃
1H-NMR(CDCl3) δ 2.61(1H, t, J=2.4Hz), 4.87(2H, d, J=2.3Hz), 6.92(1H, t, J=53.2Hz), 7.26(1H,d), 7.47(1H, d, J=8.4Hz), 9.30(1H, s)
 5−クロロ−4−(4−シアノ−3−プロパルギルオキシフェニル)−6−ジフルオロメチルピリミジン(化合物番号A−31)
 (1)4−アミノサリチル酸15.2g(99.2mmol)と水酸化ナトリウム14.0g(0.21mol,pellet)をアセトン(250ml)に加え、水冷下、ジメチル硫酸29.5g(0.23mol)を滴下し室温で4時間撹拌した。析出晶をろ去、ろ液を濃縮して、残留物に水を加え析出晶をろ取、水洗後、乾燥して、4−アミノ−2−メトキシ安息香酸メチルエステル(14.6g)を得た。
m.p.141-144℃
1H-NMR(CDCl3) δ 3.82(3H, s), 3.86(3H, s), 4.10(2H, br), 6.18-6.28(2H, m), 7.74(1H, d, J=8.4Hz)
 (2)水(45ml)に濃塩酸(12ml)と実施例11の(1)で調製したアニリン6.8g(45.5mmol)を加え40℃で30分撹拌した。氷冷下、亜硝酸ナトリウム6.6g(43.1mmol)の水溶液(4ml)を滴下し、同温度で30分撹拌した。ついで、ヨウ化ナトリウム6.6g(44mmol)の水溶液(15ml)に先に得られたジアゾニウム塩の溶液をスポイトで滴下、同温度で30分、さらに、室温で30分撹拌した。反応液を酢酸エチルで抽出、亜硫酸ナトリウム水と水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル= 2:1)により単離精製を行い、4−ヨード−2−メトキシ安息香酸メチルエステル(8.3g, 油状物)を得た。
1H-NMR(CDCl3) δ 3.84(3H, s), 3.86(3H, s), 7.26-7.34(2H, m), 7.47(1H, d, J=8.2Hz)
 (3)実施例11の(2)で調製したエステル体8.6g(28.4mmol)をエタノール(60ml)に溶解させ、室温で水酸化ナトリウム1.6g(39.4mmol)の水溶液(20ml)を滴下し、30分加熱還流させた。冷却後、エタノールを留去、残留物に水を加え濃塩酸で中和(pH 2)して、析出晶をろ取、水洗後、乾燥して、4−ヨード−2−メトキシ安息香酸(7.3g)を得た。
 (4)実施例11の(3)で調製したカルボン酸(7.3g)に塩化チオニル(4ml)とDMF(5滴)を加え2時間加熱還流させた。冷却後、反応液にトルエンを加え濃縮乾固させた。残留物をアセトニトリル(50ml)に溶解させ、氷冷下、濃アンモニア水(25ml)を滴下し室温で1時間撹拌した。反応液を濃縮後、残留物に水を加え析出晶をろ取、乾燥して、4−ヨード−2−メトキシベンズアミド(7.0g)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6) δ 3.89(3H, s), 7.36-7.55(3H, m), 7.59(2H, br)
 (5)実施例11の(4)で調製したベンズアミド7.0g(25.2mmol)をピリジン(35ml)に溶解させ、氷冷下、オキシ塩化リン5.84g(37.6mmol)を滴下し、室温で2.5時間撹拌した。反応液を氷水にあけ析出晶をろ取、水洗後、乾燥した。得られた結晶をヘキサン/酢酸エチル=1/1に溶解しシリカゲル層にてろ過、ろ液を濃縮して、4−ヨード−2−メトキシベンズニトリル(6.3g)を得た。
m.p.〜125℃
1H-NMR(CDCl3) δ 3.82(3H, s), 7.22-7.42(3H, m)
I.R.(Nujol)  2227, 1585, 1484, 1389, 1253, 1024, 811cm-1
 (6)窒素気流下、実施例11の(5)で調製した化合物2.0g(7.7mmol)をTHF(25ml)に溶解し、−78℃でn−ブチルリチウム(1.6M ヘキサン溶液, 5.7ml, 8.9mmol)を10分で滴下し同温度で30分攪拌した。ついで、−70〜−78℃でほう酸トリメチル0.97g(9.4mmol)のTHF(25ml)溶液を20分で滴下し同温度で3時間攪拌した。そして、徐々に室温まで昇温させた。氷冷下、1N塩酸(20ml)を滴下し室温で1時間攪拌した。反応液をジエチルエーテルで抽出(2回)、食塩水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去した。残留物にヘキサン/酢酸エチル=5/1を加え析出晶をろ取、乾燥して、4−シアノ−3−メトキシフェニルボロン酸(1.16g)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6) δ 3.92(3H, s), 7.45(br. s), 7.46(1H, d, J=7.5Hz), 7.58(1H, s), 7.66(1H, d, J=7.5Hz)
I.R.(Nujol)  3413, 2235, 1459, 1347, 1146, 825, 678cm-1
 (7)4,5−ジクロロピリミジン1.3g(6.5mmol)と実施例11の(6)で調製したフェニルボロン酸1.1g(6.5mmol)をDME(30ml)に溶解させ、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム0.23g(0.33mmol)、炭酸水素ナトリウム1.8g(21mmol)そして水10mlを加え2時間加熱還流させた。冷却後、反応液を濃縮し、残留物に水を加え、2N塩酸で中和、クロロホルムで抽出、水洗、乾燥後、溶媒を留去した。残留物にヘキサン:酢酸エチル= 3:1を加え析出晶をろ取、乾燥して、5−クロロ−4−(4−シアノ−3−メトキシフェニル)−6−ジフルオロメチルピリミジン(1.1g)を得た。さらに、ろ液を濃縮後、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル= 1:1)により単離精製を行うことにより上記化合物の精製物(1.27g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ4.01(3H, s), 6.94(1H, t, J=53.2Hz), 7.39(1H, s), 7.43-7.50(1H, m), 7.70-7.75(1H, m), 9.27(1H, s)
 (8)実施例11の(7)で調製した化合物1.0g(3.4mmol)をクロロホルム(15ml)に溶解し、氷冷下、三臭化ホウ素(1M ジクロロメタン溶液, 6ml)を滴下し室温で3時間撹拌した。さらに、同温度で三臭化ホウ素(2ml)を追加し3時間撹拌した。さらに、室温で三臭化ホウ素(3ml)を追加し16時間撹拌した。反応液に水を加えクロロホルムで抽出、水洗、乾燥後、溶媒を留去した。残留物にヘキサン:酢酸エチル= 5:1を加え析出晶をろ取、乾燥して、5−クロロ−4−(4−シアノ−3−ヒドロキシフェニル)−6−ジフルオロメチルピリミジン(0.52g)を得た。
1H-NMR(CDCl3) δ 6.11(1H, s), 6.93(1H, t, J=53.2Hz), 7.42-7.47(2H, m), 7.67(1H, d, J=7.8Hz), 9.26(1H, s)
 (9)実施例11の(8)で調製したフェノール体0.13g(0.46mmol)と炭酸カリウム0.083g(0.6mol)をDMF(2ml)に加え、氷冷下、プロパルギルブロミド0.072g(0.6mol)を加え室温で2時間撹拌した。反応液を水にあけ酢酸エチルで抽出、食塩水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル= 1:1)により単離精製を行い、5−クロロ−4−(4−シアノ−3−プロパルギルオキシフェニル)−6−ジフルオロメチルピリミジン(35mg)を得た。
m.p.99-101℃
1H-NMR(CDCl3) δ 2.63(1H, t, J=2.4Hz), 4.93(2H, s), 6.96(1H, t, J=53.2Hz), 7.53-7.63(2H, m), 7.67(1H, d, J=7.9Hz), 9.30(1H, s)
 4−(4−クロロ−2−フルオロ−5−イソプロポキシフェニル)−5−シアノ−6−メトキシピリミジン(化合物番号B−4)
 ジメトキシエタン(8ml)と水(1ml)の混合液に4−クロロ−5−シアノ−6−メトキシピリミジン0.25g(1.5mmol)、4−クロロ−2−フルオロ−5−イソプロポキシフェニルボロン酸0.35g(1.5mmol)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)0.05g(0.07mmol)および炭酸水素ナトリウム0.37g(4.4mmol)を加え70℃で3時間撹拌した。冷却後、反応液を2N塩酸で中和(pH 5)、酢酸エチルで2回抽出し、乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1)により分離精製を行い、4−(4−クロロ−2−フルオロ−5−イソプロポキシフェニル)−5−シアノ−6−メトキシピリミジン(0.2g)を得た。
m.p.119-120℃
1H-NMR(CDCl3) δ 1.40(6H, d, J=6.0Hz), 4.19(3H, s), 4.50-4.60(1H, m), 7.16(1H, d, J=6.3Hz), 7.30(1H, d, J=9.4Hz), 8.96(1H, s)
IR(Nujol)  2250 cm-1
 2−クロロ−4−フルオロ−5−(5−シアノ−6−メチルピリミジン−4−イル)安息香酸イソプロピルエステル(化合物番号B−7)
 (1)2−(1−エトキシエチリデン)−シアノ酢酸メチルエステル15.23g(0.09mol)のエタノール(150ml)溶液にホルムアミジン塩酸塩10.47g(0.13mol)を加えた。氷冷下、28%ナトリウムメトキシドメタノール25.08g(0.13mol)を30分で滴下し室温で2時間、そして、60℃で2時間撹拌した。冷却後、反応液を濃縮し、残留物に水(150ml)を加え1N塩酸により中和、酢酸エチルで4回抽出、乾燥後、溶媒を留去した。残留物にジエチルエーテルを加え析出晶をろ取、乾燥して、5−シアノ−4−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン(8.8g)を得た。
m.p.172-174℃
1H-NMR(DMSO-d6) δ 2.44(3H, s), 8.40(1H, s), 13.30-13.45(1H, br s)
IR(Nujol)  3373, 3184, 2231, 2207, 1691, 1631, 1587, 1165, 956, 842 cm-1
 (2)実施例13の(1)で調製した4−ヒドロキシピリミジン0.67g(5mmol)にオキシ塩化リン4.28g(28mol)を加え、90℃で1時間撹拌した。冷却後、反応液を濃縮し、残留物に酢酸エチルを加え水および食塩水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=3:1)により分離精製を行い、4−クロロ−5−シアノ−6−メチルピリミジン(0.3g)を得た。
m.p.67-68℃
1H-NMR(CDCl3) δ 2.81(3H, s), 9.01(1H, s)
IR(Nujol)  2235, 1526, 1352, 1028, 896, 823, 760 cm-1
 (3)ジメトキシエタン(28ml)と水(5ml)の混合液に実施例13の(2)で調製した4−クロロピリミジン0.61g(4mmol)、4−クロロ−2−フルオロ−5−メトキシカルボニルフェニルボロン酸0.98g(4.2mmol)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)0.28g(0.4mmol)および炭酸水素ナトリウム1.01g(12mmol)を加え1時間加熱還流させた。冷却後、反応液を濃縮、残留物に水を加え2N塩酸で中和(pH 5)、クロロホルムで3回抽出し、水洗、乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)により分離精製を行い、2−クロロ−4−フルオロ−5−(5−シアノ−6−メチルピリミジン−4−イル)安息香酸メチルエステル(0.87g)を得た。
m.p.142-144℃
1H-NMR(CDCl3) δ 2.87(3H, s), 3.95(3H, s), 7.43(1H, d, J=9.5Hz), 8.25(1H, d, J=7.2Hz), 9.31(1H, s)
19F-NMR(CDCl3) δ‐105.5
IR(Nujol)  2230, 1740, 1610, 1242, 1106, 936 cm-1
 (4)実施例13の(3)で調製した化合物0.85g(2.8mmol)のTHF溶液(15ml)に2N水酸化ナトリウム3.2ml(6.0mmol)を加え室温で3時間撹拌した。さらに、2N水酸化ナトリウム3.0ml(6.4mmol)を加え14.5時間撹拌した。不溶物をろ去した後、ろ液を濃縮し、残留物に水を加え1N塩酸で中和(pH 3)後、酢酸エチルで2回抽出、食塩水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去した。残留物にジエチルエーテルを加え析出晶をろ取、乾燥して0.63gの結晶を得た。そして、得られた結晶(0.63g)をTHF(20ml)に溶解し、CDI0.49g(3mmol)を室温で加え1時間撹拌した後、2−プロパノール1.58g(26mmol)を加え5.5時間加熱還流させた。さらに、2−プロパノール1.58g(26mmol)を加え55℃で15時間撹拌後、15時間加熱還流させた。冷却後、反応液を濃縮し、残留物に酢酸エチルを加え水と食塩水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=3:1)により分離精製を行い、2−クロロ−4−フルオロ−5−(5−シアノ−6−メチルピリミジン−4−イル)安息香酸イソプロピルエステル(0.21g)を得た。
m.p.79-80℃
1H-NMR(CDCl3) δ 1.39(6H, d, J=6.3Hz), 2.87(3H, s), 5.28(1H, septet, J=6.3Hz), 3.95(3H, s), 7.42(1H, d, J=9.6Hz), 8.17(1H, d, J=7.4Hz), 9.31(1H, s)
19F-NMR(CDCl3) δ -106.2
IR(Nujol)  2231, 1732, 1614, 1547, 1266, 1245, 1101, 910 cm-1
 4−[4−クロロ−2−フルオロ−5−(N−エチルスルホニルアミノ)フェニル]−5−シアノ−6−ジフルオロメチルピリミジン(化合物番号B−9)
 (1)4−クロロ−2−フルオロ−1−ヨードベンゼン1.46g(5.69mmol)をTHF(50ml)に溶解し、−70℃でn−ブチルリチウムへキサン溶液(1.59M)3.6ml(65.69mmol)を滴下し同温度で30分撹拌した。−70℃で臭化亜鉛1.40g(6.22mmol)を添加し同温度で1時間撹拌した。室温まで昇温した後、実施例1で調製した5−ヨードピリミジン0.8g(2.85mmol)とテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム0.2g(0.17mmol)を加え55℃で2時間撹拌した。冷却後、希塩酸で中和し、THFを留去、残留物に酢酸エチルを加え水洗、乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)により分離精製を行い、4−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−5−シアノ−6−ジフルオロメチルピリミジン(0.55g)の結晶を得た。
1H-NMR(CDCl3) δ 6.81(1H, t, J=53.2Hz), 7.34-7.41(2H, m), 7.62-7.67(1H, m), 9.51(1H, s)
 (2)実施例14の(1)で調製した化合物0.55g(1.93mmol)を濃硫酸(3ml)に溶解し、氷冷下、発煙硝酸0.25g(3.97mmol)を滴下し室温で1.5時間撹拌した。反応液を氷水にあけ酢酸エチルで抽出し、水洗、乾燥後、溶媒を留去した。残留物にヘキサンを加え析出晶をろ取、乾燥して、4−(4−クロロ−2−フルオロ−5−ニトロフェニル)−5−シアノ−6−ジフルオロメチルピリミジン(0.47g)の結晶を得た。
1H-NMR(CDCl3) δ 6.82(1H, t, J=53.3Hz), 7.58(1H, d, J=9.0Hz), 8.38(1H, d, J=6.6Hz),  9.57(1H, s)
 (3)還元鉄0.47g(8.0mmol)を酢酸(6ml)とイソプロパノール(3ml)の混合溶媒に加え、これに実施例14の(2)で調製したニトロ体0.47g(1.47mmol)を75℃で少量ずつ加え、同温度で30分撹拌した。冷却後、反応液に酢酸エチルを加え不溶物をセライト層でろ去、ろ液を濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=3:2)により分離精製を行い、4−(5−アミノ−4−クロロ−2−フルオロフェニル)−5−シアノ−6−ジフルオロメチルピリミジン(0.24g)の結晶を得た。
1H-NMR(CDCl3) δ 4.15(2H, br s), 6.81(1H, t, J=53.2Hz), 7.10(1H, d, J=6.4Hz), 7.27(1H, d, J=9.0Hz), 9.48(1H, s)
 (4)実施例14の(3)で調製した化合物0.12g(0.4mmol)、トリエチルアミン0.16g(1.58mmol)をジクロロエタン(6ml)に溶かし、氷冷下、エタンスルホニルクロライド0.155g(1.2mmol)のジクロロエタン溶液(2ml)を滴下し、室温で16時間攪拌した。反応液を濃縮後、残留物を希塩酸で中和し、酢酸エチルで抽出、乾燥後、溶媒を留去した。この残留物にメタノール(5ml)と炭酸カリウム0.2g(1.45mmol)を加え室温で30分撹拌した。反応液を希塩酸で中和し、析出晶をろ取、水洗後、乾燥して、4−(4−クロロ−2−フルオロ−5−エチルスルホニルアミノフェニル)−5−シアノ−6−ジフルオロメチルピリミジン(0.12g)を得た。
m.p.147-149℃
1H-NMR(CDCl3) δ 1.43(3H, t, J=7.4Hz), 3.21(2H, q, J=7.4Hz), 6.77(1H, br s), 6.80(1H, t, J=53.2Hz), 7.44(1H, d, J=8.9Hz), 8.02(1H, d, J=6.7Hz), 9.53(1H, s)
IR(Nujol)  2250 cm-1
 4−[5−(N−アリル−N−エチルスルホニルアミノ)−4−シアノ−2−フルオロフェニル]−5−シアノ−6−メトキシピリミジン(化合物番号B−26)
 (1)還元鉄20g(357mmol)を酢酸(220ml)とイソプロパノール(110ml)の混合溶媒に加え、これに4−(4−シアノ−2−フルオロ−5−ニトロフェニル)−5−シアノ−6−メトキシピリミジン0.47g(1.47mmol)を70℃で少量ずつ加え、同温度で1時間撹拌した。冷却後、反応液に酢酸エチルを加え不溶物をシリカゲル層でろ去、ろ液を濃縮した。残留物を酢酸エチルに溶解させ再度シリカゲル層にてろ過、ろ液を濃縮した。残留物にジイソプロピルエーテルを加え析出晶をろ取、得られた結晶をメタノールで洗浄、乾燥して目的物を9.2g得た。さらに、ろ液と洗浄液を合わせ濃縮し残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:アセトン=6:1)により分離精製を行い4−(5−アミノ−4−シアノ−2−フルオロフェニル)−5−シアノ−6−メトキシピリミジン(5.6g)を得た。
1H-NMR(CDCl3) δ 4.20(3H, s), 4.48(2H, br s), 6.95(1H, d, J=5.6Hz), 7.30(1H, d, J=9.1Hz), 8.97(1H, s)
 (2)実施例15の(1)で調製した化合物16g(59.5mmol)、トリエチルアミン32g(316mmol)をジクロロエタン(450ml)に溶かし、氷冷下、エタンスルホニルクロライド20g(155mmol)を滴下し、室温で5時間攪拌した。反応液を濃縮後、残留物に酢酸エチルを加え水と希塩酸で洗浄し、乾燥後、溶媒を留去した。この残留物にメタノール(400ml)と炭酸カリウム16g(116mmol)を加え室温で30分撹拌した。反応液を濃縮し、希塩酸で中和し、析出晶をろ取、水とジエチルエーテルで洗浄後、乾燥して、5−シアノ−4−[4−シアノ−2−フルオロ−5−(N−エチルスルホニルアミノ)フェニル)−6−メトキシピリミジン(20.0g)を得た。
m.p.187-189℃
1H-NMR(CDCl3) δ 1.47(3H, t), 3.27(2H, q, J=7.4Hz), 4.22(3H, s), 7.00(1H, br s), 7.53(1H, d, J=8.5Hz), 8.01(1H, d, J=6.0Hz), 9.00(1H, s)
 (3)実施例15の(2)で調製した化合物0.2g(0.55mmol)と炭酸カリウム0.115g(0.83mmol)をDMF(7ml)に加え、そして、アリルブロマイド0.042g(0.35mmol)を加え、室温で17時間撹拌した。さらに、炭酸カリウム0.05g(0.36mmol)とアリルブロマイド0.042g(0.35mmol)を加え、室温で24時間撹拌した。反応液を希塩酸で中和し、析出晶をろ取、水洗、乾燥して、4−[5−(N−アリル−N−エチルスルホニルアミノ)−4−シアノ−2−フルオロフェニル]−5−シアノ−6−メトキシピリミジン(0.12g)を得た。
m.p.93-95℃
1H-NMR(CDCl3) δ 1.51(3H, t, J=7.3Hz), 3.26(2H, q, J=7.3Hz), 4.22(3H, s), 4.35-4.36(2H, m), 5.15-5.25(2H, m), 7.58(1H, d, J=8.7Hz), 7.80(1H, d, J=6.3Hz), 8.01(1H, d, J=6.0Hz), 9.00(1H, s)
IR(Nujol)  2250 cm-1  
 2−ブロモ−4-フルオロ−5−(5−クロロ−6−ジフルオロメチルピリミジン−4−イル)フェノキシ酢酸エチルエステル(化合物番号A−38)
 (1)実施例10の(3)で調製した化合物1.1g(3.0mmol)をクロロホルム(15ml)に溶解させ、氷冷下、三臭化ホウ素(1M ジクロロメタン溶液)6mlを滴下し室温で6時間攪拌した。さらに、室温で三臭化ホウ素(1M ジクロロメタン溶液)1mlを追加して同温度で17時間撹拌した。反応液を濃縮後、残留物に水を加え酢酸エチルで抽出、食塩水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去して、2−ブロモ−4-フルオロ−5−(5−クロロ−6−ジフルオロメチルピリミジン−4−イル)フェノール(0.95g)を得た。
m.p.164-167℃
1H-NMR(CDCl3) δ 5.55(1H, br, s), 6.92(1H, t, J=52.8Hz), 7.15(1H, d, J=5.9Hz), 7.39(1H, d, J=8.6Hz), 9.26(1H, s)
 (2)実施例16の(1)で調製した化合物0.15g(0.42mmol)と炭酸カリウム0.075g(0.55mmol)をDMF(4ml)に加え、氷冷下、ブロモ酢酸エチル0.092g(0.55mmol)を加え室温で14時間撹拌した。反応液に氷水を加え酢酸エチルで抽出、食塩水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=3:1)により分離精製を行ない、2−ブロモ−4-フルオロ−5−(5−クロロ−6−ジフルオロメチルピリミジン−4−イル)フェノキシ酢酸エチルエステル(0.15g)を得た。
m.p.98-99℃
1H-NMR(CDCl3) δ 1.29(3H, t, J=7.1Hz), 4.27(2H, q, J=7.1Hz), 4.71(2H, s), 6.92(1H, t), 6.98(1H, d, J=5.8Hz), 7.49(1H, d, J=8.6Hz), 9.25(1H, s)
 4−(4−ブロモ−2−フルオロ−5−メチルスルホニルアミノフェニル)−5−クロロ−6−ジフルオロメチルピリミジン(化合物番号A−39)
 (1)4−ブロモ−2−フルオロアニリン15.0g(78.9mmol)に3.5N塩酸(71mL)を加え、45℃で0.5時間攪拌した。その後、氷冷下で亜硝酸ナトリウム6.10g(86.8mmol)の水溶液(18mL)を滴下し、同温度で0.5時間攪拌して、ジアゾニウム塩を調製した。このものをヨウ化ナトリウム23.6g(158mmol)の水(120mL)/ジエチルエーテル(120mL)混合溶液に、氷冷下で加え、同温度で0.5時間、室温で1.5時間攪拌した。エーテル層を分液、水層をジエチルエーテルで抽出した。エーテル層を合わせて飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液、純水、飽和食塩水の順で洗浄し、硫酸マグネシウム(無水)で乾燥後、減圧下濃縮した。残留物をヘキサンに溶解させシリカゲル層にて濾過し、濾液を減圧下濃縮した。濃縮残渣を蒸留し、不純物である1−ブロモ-3−フルオロベンゼンを留去(55℃, 25mmHg)した。蒸留後の残渣に石油エーテルを加え、結晶化させた後、濾取、減圧下乾燥して、4−ブロモ−2−フルオロ−1−ヨードベンゼン(10.9g)を得た。
m.p. 46-48℃
1HNMR (CDCl3) δ 7.04-7.07(1H, m), 7.22-7.25(1H, m), 7.58-7.62(1H, m).
(2)実施例17の(1)で調製した化合物10.9g(36.3mmol)のジエチルエーテル溶液(120mL)に-70℃下、n−ブチルリチウム(1.56M ヘキサン)26.0mL (40.5mmol)を15分間かけて滴下し、同温度で0.5時間攪拌した。その後、ほう酸トリメチル4.72g(44.5mmol)のジエチルエーテル溶液(10mL)を20分間かけて滴下し、同温度で3時間攪拌し、徐々に室温まで昇温させ一夜撹拌した。氷冷下、1N塩酸(90mL)を加え、同温度で1時間攪拌した。有機層を分液した後、水層をジエチルエーテルで抽出した。ジエチルエーテル層を合わせ純水、飽和食塩水の順で洗浄し、硫酸マグネシウム(無水)で乾燥後、減圧下濃縮した。残渣の結晶を石油エーテルで洗浄し、濾取、減圧下乾燥して、4−ブロモ−2−フルオロフェニルボロン酸(6.10g)を得た。
1HNMR (CDCl3) δ 5.09(2H, br.s), 7.24-7.27(1H, m), 7.35-7.37(1H, m), 7.69-7.72(1H, m).
 (3)4,5−ジクロロ−6−ジフルオロメチルピリミジン2.73g(13.7mmol)のジメトキシエタン(70mL)/水(22mL)混合溶液に、室温下で、実施例17の(2)で調製した化合物3.00g(13.7mmol)、trans-ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)673mg(0.960mmol)、及び、炭酸水素ナトリウム3.80g(45.2mmol)を加え、加熱還流しながら3時間攪拌した。減圧下濃縮し、残渣に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を純水、飽和食塩水の順で洗浄し、硫酸マグネシウム(無水)で乾燥後、減圧下濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=10:1)により分離精製して、4−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)−5−クロロ−6−ジフルオロメチルピリミジン(1.72g)を得た。
1HNMR (CDCl3) δ 6.93(1H, t, J=53.3Hz), 7.37-7.50(3H, m), 9.26(1H, s).
19FNMR (CDCl3) δ -121.2(2F), -109.5(1F).
 (4)実施例17の(3)で調製した化合物1.7g(5.0mmol)に濃硫酸(8mL)を加え、氷冷下で、発煙硝酸0.32mL(7.6mmol)を滴下した。同温度で2時間攪拌後、反応液を氷冷水にあけ、析出晶を濾取した。得られた結晶を酢酸エチルに溶解し、純水、飽和食塩水の順で洗浄し、硫酸マグネシウム(無水)で乾燥後、減圧下濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル 5:1)により分離精製して、4−(4−ブロモ−2−フルオロ−5−ニトロフェニル)−5−クロロ−6−ジフルオロメチルピリミジン(1.5g)を得た。
m.p.102-104℃
1HNMR (CDCl3) δ 6.91(1H, t, J=53.1Hz), 7.68(1H, d, J=8.6Hz), 8.18(1H, d, J=6.4Hz), 9.30(1H, s).
19FNMR (CDCl3) δ -121.3(2F), -102.2(1F).
IR (Nujol)  1616, 1535, 1239, 1219, 1107, 1052, 962, 904, 885, 862, 798, 685, 663, 624, 561 cm-1
 (5)還元鉄1.10g(17.6mmol)に酢酸(7mL)、2-プロパノール(15mL)の混合液に加え、70℃に加温した。その後、実施例17の(4)で調製した化合物1.50g(3.92mol)の酢酸溶液(8mL)を滴下し、同温度で0.5時間攪拌した。反応液をセライト層にて濾過、セライト層を酢酸エチルで洗浄した後、濾液と洗液を合して減圧下濃縮した。残渣の結晶をジエチルエーテルで洗浄し、濾取、減圧下乾燥して、4−(5−アミノ−4−ブロモ−2−フルオロフェニル)−5−クロロ−6−ジフルオロメチルピリミジン(1.33g)を得た。
m.p.121-122℃
1HNMR (CDCl3) δ 4.11(2H, br.s.), 6.85(1H, d, J=6.2Hz), 7.00(1H, t, J=53.3Hz), 7.34(1H, d, J=8.9Hz), 9.24(1H, s).
IR (Nujol)   3453(NH), 3370(NH), 1625, 1606, 1557, 1387, 1197, 1129, 1063, 1048, 972, 870, 769, 752 cm-1
 (6)実施例17の(5)で調製した化合物0.30g(0.85mmol)のTHF(15mL)懸濁液に氷冷下でトリエチルアミン0.60mL(4.3mmol)を加えた。その後、メタンスルホニルクロリド0.33mL(4.3mmol)を滴下し、同温度で1.5時間攪拌した。減圧下濃縮した後、残渣に純水(50ml)を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を純水、飽和食塩水の順で洗浄し、硫酸マグネシウム(無水)で乾燥後、減圧下濃縮した。残留物に石油エーテルを加え、結晶化させた後、濾取、減圧下乾燥して、4−{5−[N,N-ビス(メチルスルホニル)アミノ]−4−ブロモ−2−フルオロフェニル}−5−クロロ−6−ジフルオロメチルピリミジン(0.41g)を得た。
m.p.191-195℃
1HNMR (CDCl3) δ 3.53(6H, s), 6.92(1H, t, J=53.2Hz), 7.60(1H, d, J=6.5Hz), 7.65(1H, d, J=8.7Hz), 9.28(1H, s).
 (7)実施例17の(6)で調製した化合物0.40g(0.78mmol)のTHF(10mL)懸濁液に氷冷下、13%水酸化ナトリウム水溶液(2mL)を滴下し、室温で2時間攪拌した。1N塩酸を加え、pH3とした後、純水(30ml)を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を純水、飽和食塩水の順で洗浄し、硫酸マグネシウム(無水)で乾燥後、減圧下濃縮した。残渣の結晶を石油エーテルで洗浄し、濾取、減圧下乾燥して、4−(4−ブロモ−2−フルオロ−5−メチルスルホニルアミノフェニル)−5−クロロ−6−ジフルオロメチルピリミジン(0.29g)得た。
m.p.150-151℃
1HNMR (CDCl3)  δ  3.06(3H, s), 6.78(1H, br.s.), 6.91(1H, t, J=53.2Hz), 7.54(1H, d, J=8.5Hz), 7.82(1H, d, J=6.5Hz), 9.28(1H, s).
19FNMR (CDCl3) δ -121.1(2F), -113.4(1F).
IR (Nujol)    3201(NH), 1612, 1558, 1493, 1379, 1273, 1156, 1128, 1056, 977, 877, 850, 755, 567, 533, 504 cm-1  
 N−[2−ブロモ−5−(5−クロロ−6−ジフルオロメチルピリミジン−4−イル)−4−フルオロベンゼンスルホニル]カルバミド酸メチルエステル(化合物番号A−43)
 (1)氷冷下、実施例17の(3)で調製した化合物1.75g(5.18mmol)にクロロスルホン酸5mLを滴下し、80℃で1時間、さらに110℃で5時間攪拌した。放冷後、氷水(100mL)にあけ、酢酸エチルで抽出した。有機層を純水、飽和食塩水の順で洗浄し、硫酸マグネシウム(無水)で乾燥後、減圧下濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で分離精製して、2−ブロモ−5−(5−クロロ−6−ジフルオロメチルピリミジン−4−イル)−4−フルオロベンゼンスルホニルクロライド(2.0g)を得た。
1HNMR (CDCl3) δ 6.91(1H, t, J=53.1Hz), 7.78(1H, d, J=8.6Hz), 8.41(1H, d, J=6.7Hz,), 9.31(1H, s).
 (2)実施例18の(1)で調製した化合物2.00g(4.58mmol)のアセトニトリル溶液(20mL)に室温下、28%アンモニア水溶液(9mL)を滴下し、同温度で2時間攪拌した。減圧下濃縮した後、残渣に純水を加え、析出晶を濾取、減圧下乾燥した。得られた結晶をジエチルエーテルで洗浄し、濾取、減圧下乾燥することにより、2−ブロモ−5−(5−クロロ−6−ジフルオロメチルピリミジン−4−イル)−4−フルオロベンゼンスルホンアミド(1.45g)を得た。
m.p.178-179℃
1HNMR (DMSO-d6) δ 7.34(1H, t, J=52.4Hz), 7.80(2H, br.s), 8.13(1H, d, J=9.2Hz), 8.26(1H, d, J=7.3Hz), 9.43(1H, s).
IR (Nujol)   3374(NH), 3270(NH), 1607, 1559, 1347, 1239, 1211, 1168, 1112, 1049, 902, 732, 684, 557 cm-1
 (3)実施例18の(2)で調製した化合物0.20g(0.48mmol)とトリエチルアミン0.14ml(1.0mmol)のアセトニトリル溶液(10mL)に、氷冷下、クロロ炭酸メチル45mg(0.48mmol)のアセトニトリル溶液(1mL)を滴下し、同温度で1時間攪拌した。減圧下濃縮した後、残渣に純水(30mL)を加え、1N塩酸でpH3とした。析出晶を濾取後、減圧下乾燥した。この結晶をジイソプロピルエーテルで洗浄し、濾取、減圧下乾燥して、N−[2−ブロモ−5−(5−クロロ−6−ジフルオロメチルピリミジン−4−イル)−4−フルオロベンゼンスルホニル]カルバミド酸メチルエステル(0.17g)を得た。 
m.p.〜160℃(dec.)
1HNMR (CDCl3) δ 3.74(3H, s), 6.91(1H, t, J=52.2Hz), 7.67(1H, d, J=8.7Hz), 7.95(1H, br.s), 8.50(1H, d, J=7.0Hz), 9.30(1H, s).
19FNMR (CDCl3) δ -121.1(2F), -101.4(1F).
IR (Nujol)   3590(NH), 1742(CO), 1607, 1557, 1350, 1301, 1175, 1063, 955, 772, 665, 564 cm-1
 2−ブロモ−5−(5−クロロ−6−ジフルオロメチルピリミジン−4−イル)−4−フルオロ安息香酸イソプロピルエステル(化合物番号A−46)
 (1)水(80ml)に濃塩酸(100ml)と4−ブロモ−2−フルオロm-トルイジン27.7g(0.135mol)を加え40℃で30分撹拌した。氷冷下、亜硝酸ナトリウム10.4g(0.15mol)の水溶液(30ml)を−6℃前後で滴下し、同温度で30分撹拌した。ついで、ヨウ化ナトリウム22.5g(0.15mol)を水(100ml)に溶解させ、これにエーテル(100ml)を加え、氷冷下、先に得られたジアゾニウム塩をスポイトで滴下、同温度で30分、さらに、室温で30分撹拌した。反応液に亜硫酸ナトリウムを少量加え脱色し、エーテル層を分液、食塩水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去した。残留物を減圧蒸留により2−ブロモ−4−フルオロ−5−ヨードトルエン(27.2g)を得た。
b.p.99-103℃/0.2mmHg
1H-NMR(CDCl3) δ 2.33(3H, s), 7.25(1H, d), 7.60(1H, d)
 (2)窒素気流下、実施例19の(1)で調製したヨードトルエン体27.2g(86.3mmol)をエーテル(300ml)に溶解し、−78℃でn−ブチルリチウム(1.6M in Hexane,60ml,93mmol)を30分で滴下し同温度で30分攪拌した。ついで、−70〜−78℃でほう酸トリメチル10.0g(97mmol)のジエチルエーテル(15ml)溶液を20分で滴下し同温度で3時間攪拌した後、徐々に室温まで昇温させ一夜撹拌した。そして、氷冷下、1N−塩酸330mlを滴下し室温で1時間攪拌した。ジエチルエーテル層を分液、水層をジエチルエーテルで抽出、有機層を合わして食塩水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去した。残留物に少量の石油エーテルを加え析出晶をろ取、乾燥して、4−ブロモ−2−フルオロ−5−メチルフェニルボロン酸(12.5g)を得た。
m.p.220℃以上
1H-NMR(CDCl3) δ 2.38(3H, d), 5.10(2H, br s), 7.28(1H, d), 7.67(1H, d, J=7.2Hz) 
 (3)水酸化ナトリウム44g(110mmol)を水(390ml)に溶解した液に実施例19の(2)で調製したフェニルボロン酸12.5g(53.6mmmol)を加え、室温で過マンガン酸カリウム18.9g(120mmol)を少量ずつ加え、50℃で6時間撹拌した。さらに、室温で20時間撹拌後、反応液にエタノール(5ml)を加え1時間撹拌した。ついで、析出物をセライト層にてろ去、ろ液を濃塩酸で中和(pH2)、析出晶をろ取、水洗、乾燥して、4−ブロモ−2−フルオロ−5−カルボキシフェニルボロン酸(10.25g)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6) δ 7.53(1H, d), 8.18(1H, d), 13.35(br)
 (4)イソプロパノール(15ml)に実施例19の(3)で調整したフェニルボロン酸3.0g(11.4mmol)と濃硫酸(1.37ml)を加え、加熱還流(10時間)させた。冷却後、反応液を氷水にあけ析出晶をろ取、水洗した。得られた結晶を酢酸エチルに溶かし、食塩水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去した。残留物に少量のヘキサンを加え析出晶をろ取、乾燥して、4−ブロモ−2−フルオロ−5−イソプロポキシカルボニルフェニルボロン酸(2.5g)を得た。
m.p.175-177℃
1H-NMR(CDCl3) δ 1.39(6H, d), 5.27(1H, sept.), 7.39(1H, d, J=9.7Hz), 8.24(1H, d, J=7.0Hz)
 (5)4,5−ジクロロ−6−ジフルオロメチルピリミジン0.52g(2.0mmol)と実施例19の(4)で調製したフェニルボロン酸0.6g(2.0mmol)をジメトキシエタン(10ml)に溶解させ、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム0.1g(0.14mmol)、炭酸水素ナトリウム0.56g(6.7mol)そして水(3ml)を加え加熱還流(2.5時間)させた。冷却後、反応液を濃縮し、残留物に水を加え、クロロホルムで抽出、水洗、乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル= 5:1→3:1)により分離精製を行ない、2−ブロモ−5−(5−クロロ−6−ジフルオロメチルピリミジン−4−イル)−4−フルオロ安息香酸イソプロピルエステル(0.22g)を得た。
m.p.99-101℃
1H-NMR(CDCl3) δ 3.94(3H, s), 6.92(1H, t, J=53.3Hz), 7.60(1H, d, J=9.1Hz), 8.09(1H, d, J=7.4Hz), 9.28(1H, s)
 5−ブロモ−4−[4−クロロ−2−フルオロ−5−(1−メトキシエトキシ)フェニル]−6−ジフルオロメチルピリミジン(化合物番号A−50)
 (1)4−ジフルオロメチル−6−ヒドロキシピリミジン5.80g(39.7mmol)の酢酸溶液(60mL)に室温下、酢酸ナトリウム16.3g(198mmol)、臭素2.30ml(43.7mmol)を加え、同温度で22時間攪拌した。減圧下濃縮した後、残渣に氷水(100ml)を加え、析出晶を濾取した。この結晶を水洗し、濾取、減圧下乾燥することにより、5−ブロモ−4−ジフルオロメチル−6−ヒドロキシピリミジン(7.42g)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6) δ 7.02(1H, t, J=53.0Hz), 8.33(1H, s), 13.40(1H, s)
 (2)実施例20の(1)で調製した化合物7.4g(33mmol)に塩化チオニル6.0mL(82mmol)と触媒量のDMFを加え、80℃で2時間攪拌した。減圧下濃縮した後、残渣に酢酸エチル(100mL)を加え、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水の順に洗浄し、硫酸マグネシウム(無水)で乾燥後、減圧下濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=5:1)で分離精製して、5−ブロモ−4−クロロ−6−ジフルオロメチルピリミジン(7.53g)を得た。
1H-NMR(CDCl3) δ 6.84(1H, t, J=53.2Hz), 9.00(1H, s) 
 (3)実施例20の(2)で調製した化合物7.53g(30.9mmol)の四塩化炭素溶液(50mL)に、氷冷下、57%よう化水素酸19.0mL(82mmol)を加え、室温で40時間攪拌した。炭酸水素ナトリウムで中和した後、純水を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム(無水)で乾燥後、減圧下濃縮することにより、5−ブロモ−6−ジフルオロメチル−4−ヨードピリミジン(8.30g)を得た。
1H-NMR(CDCl3) δ 6.78(1H, t, J=53.2Hz), 8.87(1H, s) 
 (4)実施例20の(3)で調製した化合物4.00g(11.9mmol)のジメトキシエタン(77mL)/水(20mL)混合溶液に、室温下で、4−クロロ−2−フルオロ−5−メトキシフェニルボロン酸2.44g(11.9mmol)、trans-ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)586mg(0.830mmol)、及び、炭酸水素ナトリウム3.31g(39.4mmol)を加え、加熱還流しながら3時間攪拌した。減圧下濃縮し、残渣に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を純水、飽和食塩水の順で洗浄し、硫酸マグネシウム(無水)で乾燥後、減圧下濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=3:1)で分離精製して、5−ブロモ−4−(4−クロロ−2−フルオロ−5−メトキシフェニル)−6−ジフルオロメチルピリミジン(2.57g)を得た。
m.p. 124-126℃
1HNMR (CDCl3) δ 3.92(3H, s), 6.94(1H, t, J=53.3Hz), 6.97(1H, d, J=6.0Hz), 7.29(1H, d, J=8.8Hz), 9.29(1H, s). 
19FNMR (CDCl3) δ -121.0(1F), -120.6(2F).
IR (Nujol)   1610, 1552, 1490, 1415, 1300, 1267, 1199, 1127, 1042, 967, 878, 745 cm-1
 (5)実施例20の(4)で調製した化合物2.43g(6.61mmol)のジクロロエタン溶液(20mL)に氷冷、窒素気流下で、三臭化ホウ素13.2mL(1M in 塩化メチレン)(13.2mmol)を滴下し、室温で2時間攪拌した。反応溶液を氷冷水にあけ、クロロホルムで抽出した。有機層を純水で洗浄し、硫酸マグネシウム(無水)で乾燥後、減圧下濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:酢酸エチル=10:1)で分離精製して、5−ブロモ−4−(4−クロロ−2−フルオロ−5−ヒドロキシフェニル)−6−ジフルオロメチルピリミジン(1.84g)を得た。
m.p.114-116℃
1HNMR (CDCl3) δ 5.65(1H, br.s), 6.93(1H, t, J=53.3Hz), 7.10(1H, d, J=6.3Hz), 7.24(1H, d, J=8.7Hz), 9.28(1H, s). 
IR (Nujol)   3500-2500(br., OH), 1621, 1555, 1329, 1235, 1187, 1113, 1061, 907, 875, 822, 798, 763, 686, 659, 570, 516 cm-1  
 (6)実施例20の(5)で調製した化合物0.20g(0.56mmol)のDMF溶液(5mL)に室温下で、炭酸カリウム0.10g(0.73mmol)を加えた。その後、ヨウ化イソプロピル0.12g(0.73mmol)を滴下し、同温度で16時間攪拌した。反応液に酢酸エチルを加え、純水、飽和食塩水の順で洗浄し、硫酸マグネシウム(無水)で乾燥した後、減圧下濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=5:1)で分離精製して、5−ブロモ−4−[4−クロロ−2−フルオロ−5−(1−メトキシエトキシ)フェニル]−6−ジフルオロメチルピリミジン(0.19g)を得た。
1HNMR (CDCl3) δ 1.40(6H, d, J=6.1Hz), 4.53(1H, sept, J=6.1Hz), 6.94(1H, t, J=53.3Hz), 6.99(1H, d, J=6.0Hz), 7.28(1H, d, J=9.0Hz), 9.28(1H, s). 
19FNMR (CDCl3) δ -121.0(1F, s), -120.5(2F, s).
IR (Neat)  2980(CH), 1552, 1490, 1418, 1375, 1244, 1189, 1111, 1061, 1002, 931, 853 cm-1
 5−(5−ブロモ−6−ジフルオロメチルピリミジン−4−イル)−2−クロロ−4−フルオロ安息香酸イソプロピルエステル(化合物番号A−53)
 実施例20の(3)で調製した化合物0.40g(1.2mmol)のジメトキシエタン(8mL)/水(2mL)混合溶液に、室温下で、実施例19の(4)で調製したフェニルボロン酸0.31g(1.2mmol)、trans-ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)60mg(0.083mmol)、及び、炭酸水素ナトリウム0.33g(3.9mmol)を加え、加熱還流しながら3時間攪拌した。減圧下濃縮した後、残渣に酢酸エチルを加え、純水、飽和食塩水の順で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウム(無水)で乾燥後、減圧下濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル= 10:1)で分離精製して、5−(5−ブロモ−6−ジフルオロメチルピリミジン−4−イル)−2−クロロ−4−フルオロ安息香酸イソプロピルエステル(0.18g)を得た。
m.p.80℃
1HNMR (CDCl3) δ 1.38(6H, d, J=6.3Hz), 5.28(1H, sept, J=6.1Hz), 6.93(1H, t, J=53.3Hz), 7.36(1H, d, J=9.3Hz), 8.00(1H, d, J=7.5Hz), 9.31(1H, s). 
19FNMR (CDCl3) δ -120.9(2F), -105.5(1F).
IR (Nujol)   1729(CO), 1615, 1572, 1551, 1297, 1231, 1106, 1048, 977, 914, 900, 863 cm-1
 5−(5−ブロモ−6−ジフルオロメチルピリミジン−4−イル)−2−クロロ−4−フルオロ−N−プロピオニルベンゼンスルホンアミド(化合物番号A−55)
(1)実施例20の(3)で調製した化合物3.52g(10.5mmol)のジメトキシエタン(80mL)/水(20mL)混合溶液に、室温下で、4−クロロ-2−フルオロフェニルボロン酸1.83g(10.5mmol)、trans-ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)520mg(0.735mmol)、及び、炭酸水素ナトリウム2.91g(34.6mmol)を加え、加熱還流しながら3時間攪拌した。減圧下濃縮した後、残渣に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を純水、飽和食塩水の順で洗浄し、硫酸マグネシウム(無水)で乾燥後、減圧下濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=5:1)で分離精製して、5−ブロモ−4−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−6−ジフルオロメチルピリミジン(1.80g)を得た。
m.p.84-87℃
1HNMR (CDCl3) δ 6.93(1H, t, J=53.3Hz), 7.25-7.28(1H, m), 7.31-7.34(1H, m), 7.39-7.43(1H, m), 9.28(1H, s)
 (2)氷冷下、実施例22の(1)で調製した化合物1.8g(5.3mmol)にクロロスルホン酸(5mL)を滴下し、80℃で1時間、110℃で5時間攪拌した。放冷後、氷水(100mL)にあけ、酢酸エチルで抽出した。有機層を純水、飽和食塩水の順で洗浄し、硫酸マグネシウム(無水)で乾燥後、減圧下濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=5:1)で分離精製し、5−(5−ブロモ−6−ジフルオロメチルピリミジン−4−イル)−2−クロロ−4−フルオロベンゼンスルホニルクロライド(0.42g)を得た。
m.p.105-106℃
1HNMR (CDCl3) δ 6.91(1H, t, J=53.2Hz), 7.56(1H, d, J=8.7Hz), 8.33(1H, d, J=6.8Hz), 9.33(1H, s). 
IR (Nujol)   1610, 1565, 1234, 1211, 1179, 1109, 1061, 913, 670, 554, 534cm-1
 (3)実施例22の(2)で調製した化合物0.42g(0.96mmol)のアセトニトリル溶液(10mL)に室温下、28%アンモニア水溶液(1mL)を滴下し、同温度で2時間攪拌した。減圧下濃縮した後、残渣に純水を加え、析出晶を濾取、減圧下乾燥することにより、5−(5−ブロモ−6−ジフルオロメチルピリミジン−4−イル)−2−クロロ−4−フルオロベンゼンスルホンアミド(0.39g)を得た。
m.p.174-175℃
1HNMR (DMSO-d6) δ 7.29(1H, t, J=52.6Hz), 7.83(2H, br.s), 7.98(1H, d, J=9.3Hz), 8.20(1H, d, J=7.3Hz), 9.43(1H, s).
IR (Nujol)   3377(NH), 3279(NH), 1609, 1338, 1168, 1128, 1073, 956, 721, 554cm-1
 (4)実施例22の(3)で調製した化合物0.22g(0.53mmol)とトリエチルアミン0.10mL(0.79mmol)をアセトニトリル(10mL)に溶解させ、室温下、プロピオニルクロリド0.07ml(0.79mmol)を滴下し、同温度で3時間攪拌した。減圧下濃縮した後、残渣に純水を加え、1N塩酸でpH4-5とし、酢酸エチルで抽出した。有機層を純水、飽和食塩水の順で洗浄し、硫酸マグネシウム(無水)で乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム:エタノール=20:1)で分離精製し、得られた結晶をジイソプロピルエーテルで洗浄し、濾取、減圧下乾燥することにより、5−(5−ブロモ−6−ジフルオロメチルピリミジン−4−イル)−2−クロロ−4−フルオロ−N−プロピオニルベンゼンスルホンアミド(0.18g)を得た。
m.p.224-225℃
1HNMR (DMSO-d6) δ 0.933(3H, t, J=7.5Hz), 2.28(2H, q, J=7.5Hz), 7.28(1H, t, J=52.8Hz), 8.01(1H, d, J=9.4Hz), 8.31(1H, d, J=10Hz), 9.43(1H, s), 12.6(1H, br.s).
IR (Nujol)  cm-1   3107,(NH), 1690(CO), 1612, 1559, 1375, 1352, 1233, 1165, 1113, 1060, 967, 864, 577, 549 cm-1
 5−ブロモ−4−(4−クロロ−2−フルオロ−5−メチルスルホニルアミノフェニル)−6−ジフルオロメチルピリミジン(化合物番号A−56)
 (1)実施例22の(1)で調製した化合物1.8g(5.3mmol)に濃硫酸(8mL)を加え、氷冷下で、発煙硝酸0.34mL(8.2mmol)を滴下した。同温度で2時間、室温で2時間攪拌した後、氷冷水(100mL)にあけ、酢酸エチルで抽出した。有機層を純水、飽和食塩水の順で洗浄し、硫酸マグネシウム(無水)で乾燥後、減圧下濃縮した。残渣の結晶を石油エーテルで洗浄し、濾取、減圧下乾燥することにより、5−ブロモ−4−(4−クロロ−2−フルオロ−5−ニトロフェニル)−6−ジフルオロメチルピリミジン(1.87g)を得た。
m.p.98-99℃
1HNMR (CDCl3) δ 6.91(1H, t, J=53.2Hz), 7.48(1H, d, J=8.8Hz), 8.17(1H, d, J=6.5Hz), 9.32(1H, s).
IR (Nujol)  1623, 1534, 1417, 1355, 1259, 1225, 1125, 1071, 977, 907 cm-1
 (2)実施例23の(1)で調製した化合物1.85g(4.83mmol)に酢酸(10mL)/水(3mL)混合液を加え、50℃に加熱した。その後、還元鉄1.20g(19.3mmol)を少量ずつ加え、同温度で0.5時間攪拌した。冷却後、反応液に酢酸エチルを加え、セライト層で不溶物を濾別した。濾液に1N水酸化ナトリウム水溶液でアルカリ性にした後、酢酸エチルで抽出した。有機層を純水、飽和食塩水の順で洗浄し、硫酸マグネシウム(無水)で乾燥後、減圧下濃縮することにより、4−(5−アミノ−4−クロロ−2−フルオロフェニル)−5−ブロモ−6−ジフルオロメチルピリミジン(1.56g)を得た。
m.p.97-99℃
1HNMR (CDCl3) δ 4.10(2H, br.s), 6.85(1H, br.s.), 6.93(1H, t, J=53.2Hz), 7.18(1H, d, J=9.0Hz), 9.26(1H, s).
 (3)実施例23の(2)で調製した化合物0.30g(0.85mmol)とトリエチルアミン0.60mL(4.3mmol)をTHF溶液(15mL)に溶解させ、氷冷下、メタンスルホニルクロリド0.33mL(4.3mmol)を滴下し、室温で1時間攪拌した。酢酸エチルを加え、純水、飽和食塩水の順で洗浄し、硫酸マグネシウム(無水)で乾燥した後、減圧下濃縮して油状物(0.52g)を得た。このものにTHF(10mL)を加え、氷冷下、1N水酸化ナトリウム水溶液(5mL)を滴下し、同温度で2時間攪拌した。6N塩酸を加え、pH3とした後、純水(50ml)を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を純水、飽和食塩水の順で洗浄し、硫酸マグネシウム(無水)で乾燥後、減圧下濃縮した。残留物を酢酸エチルに溶解させシリカゲル層にて濾過、濾液を減圧下濃縮した。残渣の結晶をジイソプロピルエーテルで洗浄し、濾取、減圧下乾燥することにより、5−ブロモ−4−(4−クロロ−2−フルオロ−5−メチルスルホニルアミノフェニル)−6−ジフルオロメチルピリミジン(0.32g)を得た。
m.p.163-165℃
1HNMR (CDCl3) δ 3.06(3H, s), 6.80(1H, br.s.), 6.91(1H, t, J=53.3Hz), 7.37(1H, d, J=8.6Hz), 7.78(1H, d, J=6.6Hz), 9.29(1H, s).
19FNMR (CDCl3) δ -120.9(2F), -113.6(1F).
IR (Nujol)   3148(NH), 1615, 1557, 1493, 1339, 1273, 1156, 1122, 1051, 970, 862, 756, 537, 511 cm-1 
 5−ブロモ−4−(4−シアノ−5−エチルスルホニルアミノ−2−フルオロフェニル)−6−ジフルオロメチルピリミジン(化合物番号A−59)
 (1)実施例20の(3)で調製した化合物8.00g(23.9mmol)のジメトキシエタン(160mL)/水(40mL)混合溶液に、室温下で、2,4−ジフルオロフェニルボロン酸4.15g(26.3mmol)、trans-ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)1.17g(1.67mmol)、及び、炭酸水素ナトリウム7.30g(86.8mmol)を加え、加熱還流しながら4時間攪拌した。減圧下濃縮し、残渣に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を純水、飽和食塩水の順で洗浄し、硫酸マグネシウム(無水)で乾燥後、減圧下濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=10:1)で分離精製し、5−ブロモ−4−(2,4−ジフルオロフェニル)−6−ジフルオロメチルピリミジン(4.80g)を得た。
m.p.〜60℃
1H-NMR(CDCl) δ 6.94(1H, t, J=53.2Hz), 6.92-7.14(2H, m), 7.42-7.54(1H, m), 9.28(1H, s)
 (2)実施例24の(1)で調製した化合物8.10g(25.2mmol)に濃硫酸(40mL)を加え、氷冷下で、発煙硝酸1.57mL(37.8mmol)を滴下した。同温度で1時間、室温で1時間攪拌した後、氷冷水(200mL)にあけ、酢酸エチルで抽出した。有機層を純水、飽和食塩水の順で洗浄し、硫酸マグネシウム(無水)で乾燥後、減圧下濃縮した。残渣の結晶を石油エーテルで洗浄し、濾取、減圧下乾燥することにより、5−ブロモ−4−(2,4−ジフルオロ−5−ニトロフェニル)−6−ジフルオロメチルピリミジン(8.66g)を得た。
1H-NMR(CDCl) δ 6.91(1H, t, J=53.2Hz), 7.20-7.30(1H, m), 8.30-8.38(1H, m), 9.33(1H, s)
 (3)実施例24の(2)で調製した化合物8.60g(23.5mmol)のアセトニトリル溶液(50mL)に18-クラウン-6-エーテル700mg(2.67mmol)を加えた。その後、シアン化カリウム1.91g(39.4mmol)を加え、室温で4時間攪拌した。減圧下濃縮した後、残渣に純水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム(無水)で乾燥後、減圧下濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル:クロロホルム=4:1:1)で分離精製し、5−ブロモ−4−(4−シアノ−2−フルオロ−5−ニトロフェニル)−6−ジフルオロメチルピリミジン(4.34g)を得た。
m.p.129-131℃
1H-NMR(CDCl) δ 6.90(1H, t, J=53.1Hz), 7.79(1H, d, J=8.04Hz), 8.54(1H, d, J=5.92Hz), 9.36(1H, s)
 (4)実施例24の(3)で調製した化合物4.34g(11.6mmol)を酢酸(25mL)/2-プロパノール(35mL)混合液に加え、70℃に加温した。その後、還元鉄3.67g(59.4mmol)を少量ずつ加え、同温度で0.5時間攪拌した。反応液をセライトにて濾過し、さらに、酢酸エチルでセライト層を洗浄した。濾液と洗液を合わせ減圧下濃縮した。残渣に酢酸エチル(100mL)を加え、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、純水、飽和食塩水の順で洗浄し、硫酸マグネシウム(無水)で乾燥後、減圧下濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で分離精製し、4−(5−アミノ−4−シアノ−2−フルオロフェニル)−5−ブロモ−6−ジフルオロメチルピリミジン(2.35g)を得た。
1HNMR (CDCl3) δ 4.46(2H, br. s), 6.79(1H, d, J=4.0Hz), 6.91(1H, t, J=54.5Hz), 7.26(1H, d, J=8.5Hz), 9.28(1H, s).
(5)実施例24の(4)で調製した化合物0.60g(1.8mmol)とトリエチルアミン1.2mL(8.9mmol)をTHF溶液(20mL)に溶解させ、氷冷下、エタンスルホニルクロリド0.84mL(8.9mmol)を滴下し、同温度で0.5時間攪拌した。反応液に酢酸エチルを加え、純水、飽和食塩水の順で洗浄し、硫酸マグネシウム(無水)で乾燥後、減圧下濃縮した。残渣にジエチルエーテルを加え、析出晶を濾取し、減圧下乾燥することにより、褐色結晶(0.50g)を得た。このものにTHF(10mL)を加え、氷冷下、1N水酸化ナトリウム水溶液(5mL)を滴下し、同温度で1時間攪拌した。6N塩酸を加え、pH5とした後、純水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を純水、飽和食塩水の順で洗浄し、硫酸マグネシウム(無水)で乾燥後、減圧下濃縮した。残渣の結晶をジイソプロピルエーテルで洗浄し、濾取、減圧下乾燥することにより、5−ブロモ−4−(4−シアノ−5−エチルスルホニルアミノ−2−フルオロフェニル)−6−ジフルオロメチルピリミジン(0.36g)を得た。
m.p.183-185℃
1HNMR (DMSO-d6) δ 1.31(3H, t, J=7.3Hz), 3.22(2H, q, J=7.3Hz), 7.29(1H, t, J=52.5Hz), 7.71(1H, d, J=6.2Hz), 8.16(1H, d, J=9.2Hz), 9.44(1H, s), 10.3(1H, br.s.).
19FNMR (DMSO-d6) δ -121.9(2F), -115.7(1F).
IR (Nujol)   3090(NH), 2229(CN), 1557, 1507, 1289, 1147, 1105, 1076, 1043, 1029, 906, 770, 541, 499cm-1
 5−ブロモ−4−(4−シアノ−2−フルオロ−5−メチルスルホニルアミノフェニル)−6−メトキシピリミジン(化合物番号A−61)
 (1)4,6−ジクロロピリミジン5.0g(33.5mmol)と2,4−ジフルオロフェニルボロン酸5.3g(35mmol)をジメトキシエタン(220ml)に溶解させ、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム2.9g(4.2mmol)、炭酸水素ナトリウム9.1g(0.11mol)および水36mlを加え加熱還流(3時間)させた。冷却後、反応液を濃縮し、残留物に水を加え、クロロホルムで抽出、水洗、乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル= 5:1)により分離精製を行ない、4−クロロ−6−(2,4−ジフルオロフェニル)ピリミジン(4.45g)を得た。
m.p.66-68℃
1H-NMR(CDCl3)δ6.90-7.00(1H, m), 7.00-7.10(1H, m), 7.86(1H, s), 8.22-8.32(1H, m)
 (2)実施例25の(1)で調製した化合物4.45g(20mmol)をジオキサン(25ml)に溶解させ、2N−塩酸(25ml)を加え加熱還流(1時間)させた。冷却後、反応液を濃縮、残留物に水を加え析出晶をろ取、水洗、乾燥して、4−(2,4−ジフルオロフェニル)−6−ヒドロキシピリミジン(3.8g)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6) δ 6.69(1H, s), 7.20-7.30(1H, m), 7.35-7.45(1H, m), 8.00-8.10(1H, m), 8.30(1H,s), 12.66(1H, br. s)
 (3)実施例25の(2)で調製した化合物3.8g(18.2mmol)を酢酸(30ml)に溶解し、N−ブロモこはく酸イミド3.56g(20mmol)を加え80℃で30分、120℃で2時間撹拌した。冷却後、反応液を濃縮、残留物に水を加え析出晶をろ取、水洗、乾燥して、5−ブロモ−4−(2,4−ジフルオロフェニル)−6−ヒドロキシピリミジン(5.0g)を得た。
m.p.230℃以上
1H-NMR(DMSO-d6) δ 7.13-7.25(1H, m), 7.30-7.45(1H, m), 7.47-7.55(1H, m), 8.29(1H,s), 13.22(1H, br s)
 (4)実施例25の(3)で調製した化合物5.0g(17.4mmol)をオキシ塩化リン(20ml)に懸濁させ加熱還流(1時間)させた。冷却後、過剰のオキシ塩化リンを留去、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル= 5:1)により分離精製を行ない、5−ブロモ−6−クロロ−4−(2,4−ジフルオロフェニル)ピリミジン(5.2g)を得た。
1H-NMR(CDCl3) δ 6.90-7.10(1H, s), 7.40-7.50(1H, s), 8.94(1H, s)
 (5)実施例25の(4)で調製した化合物5.2g(17mmol)をTHF(30ml)に溶かし、氷冷下、28%ナトリウムメトキシド3.6g(18.7mmol)を滴下し室温で15時間撹拌した。反応液を濃縮後、残留物に水を加えクロロホルムで抽出、水洗、乾燥、溶媒を留去して、5−ブロモ−4−(2,4−ジフルオロフェニル)−6−メトキシピリミジン(4.8g)を得た。
m.p.68-70℃
1H-NMR(CDCl3) δ 4.13(3H, s), 6.90-7.05(2H, m), 7.40-7.48(1H, m), 8.71(1H, s)
 (6)実施例25の(5)で調製した化合物4.8g(15.9mmol)を濃硫酸(23ml)に溶解し、氷冷下、発煙硝酸1.0ml(23.8mmol)を滴下し同温度で1時間、室温で2時間撹拌した。反応液を氷にあけ析出晶をろ取、水洗後、乾燥した。得られた結晶をヘキサン/酢酸エチル=1/1に溶かしシリカゲル層にろ過、ろ液を濃縮して、5−ブロモ−4−(2,4−ジフルオロ−5−ニトロフェニル)−6−メトキシピリミジン(5.0g)を得た。
m.p.100-101℃
1H-NMR(CDCl3) δ 4.16(3H, s), 7.13-7.22(1H, m), 8.28-8.35(1H, m), 8.51(1H, s)
 (7)実施例25の(6)で調製した化合物1.0g(2.9mmol)と18-crown-6 0.60g(2.3mmol)をアセトニトリル(7ml)を溶解させ、氷冷下、シアン化カリウム0.27g(4.1mmol)加え、同温度で35分攪拌した。反応液を濃縮し残留物を酢酸エチルに溶かして、水洗、食塩水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル:クロロホルム= 2:1:1)により分離精製を行ない、5−ブロモ−4−(4−シアノ−2−フルオロ−5−ニトロフェニル)−6−メトキシピリミジン(0.26g)を得た。
m.p.137〜141℃
1H-NMR(CDCl3) δ 4.17(3H, s), 7.73(1H, d), 8.51(1H, d), 8.77(1H, d)
(8)イソプロパノール(9ml)と酢酸(8ml)の混合液に還元鉄1.5g(27.0mmol)を加え、60℃で実施例25の(7)で調製した化合物1.9g(5.1mmol)を少量ずつ加え、30分間攪拌した。反応液に酢酸エチル(30ml)加えて、セライト層にてろ過し、ろ液を濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:アセトン= 1:2)により分離精製を行ない、4−(5−アミノ−4−シアノ−2−フルオロフェニル)−5−ブロモ−6−メトキシピリミジン(0.92g)を得た。
m.p.207〜209℃
1H-NMR(CDCl3) δ 4.13(3H, s), 6.77(1H, d), 7.21(1H, d), 8.71(1H, d)
(9)実施例25の(8)で調製した化合物0.9g(2.8mmol)とトリエチルアミン0.83ml(5.9mmol)をTHF(9ml)に加え、氷冷下、塩化メタンスルホニル0.46ml(5.9mmol)をTHF1mlに溶解して15分間で滴下同温度で1.5時間攪拌後、室温で1時間撹拌した。さらに、氷冷下、トリエチルアミン0.17ml(1.2mmol)と塩化メタンスルホニル0.12ml(1.5mmol)を追加し室温で1時間攪拌した。反応液を濃縮後、残渣を酢酸エチルに溶かして、水洗、乾燥後、溶媒を留去した。得られた固体をn−ヘキサンで洗浄、乾燥して、白色の結晶を得た。この結晶400mg(0.83mmol)をTHF(4ml)と水(1ml)の混合液に加え、氷冷下、10%水酸化ナトリウム水溶液0.78ml(1.87mmol)を滴下した。氷冷下で30分間攪拌した後、反応液を濃縮し、残渣に水を加えて溶解し、2規定塩酸でpH3にした。析出した結晶をろ取、水洗後、乾燥して、5−ブロモ−4−(4−シアノ−2−フルオロ−5−メチルスルホニルアミノフェニル)−6−メトキシピリミジン(0.3g)を得た。
m.p.195〜198℃)
1H-NMR(DMSO-d6) δ 3.11(3H, s), 4.09(3H, s), 7.63(2H, d), 8.13(1H, d), 8.86(1H, s), 10.20(1H, s)
 5−(5−ブロモ−6−メチルピリミジン−4−イル)−2−クロロ−4−フルオロ−N−プロピオニルベンゼンスルホンアミド(化合物番号A−63)
 (1)5−ブロモ−4−クロロ−6−メチルピリミジン1.7g(8.2mmol)を四塩化炭素15mlに溶解させ、氷冷下、28%よう化水素酸3.4ml(24mmol)を滴下し、室温で17時間攪拌した。反応液に水を加え、炭酸ナトリウムで中和し、クロロホルムで抽出した。抽出液を水洗、乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム)で単離精製して、5−ブロモ−4−ヨード−6−メチルピリミジン(2.3g)を得た。
1H-NMR(CDCl3) δ 2.73(1H, s), 8.61(1H,s) 
 (2)実施例26の(1)で調製した化合物8.0g(26.7mmol)と4−クロロ−2−フルオロ−5−メトキシフェニルボロン酸5.4g(26.4mmol)を1,2−ジメトキシエタン300mlに加え、さらに、炭酸水素ナトリウム7.0g(83.3mmol)、trans-ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)0.94g(1.3mmol)、水60mlを加え、加熱還流(2時間)させた。冷却後、反応液を濃縮、残渣をクロロホルムに溶かし、水洗、乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル= 1:1)により分離精製を行ない、5−ブロモ−4−(4−クロロ−2−フルオロ−5−メチキシフェニル)−6−メチルピリミジン(5.35g)を得た。
m.p.120〜123℃
1H-NMR(CDCl3) δ 2.77(1H, s), 3.92(1H, s), 6.95(1H, d), 7.26(1H, t), 9.03(1H, s)
 (3)実施例26の(2)で調製した化合物4.0g(3mmol)のクロロホルム溶液(15mL)に、氷冷下、窒素気流下で、三臭化ホウ素6mL(1M in 塩化メチレン)を滴下し、室温で2時間攪拌した。さらに、三臭化ホウ素3mL(1M in 塩化メチレン)を加え1時間撹拌した。反応液を氷水(100mL)にあけ、クロロホルムで抽出した。有機層を純水で洗浄し、硫酸マグネシウム(無水)で乾燥後、減圧下濃縮して、5−ブロモ−4−(4−クロロ−2−フルオロ−5−ヒドロキシフェニル)−6−メチルピリミジン(3.0g)を得た。
m.p.177-179℃
1H-NMR(CDCl3) δ 2.77(3H, s), 7.07(1H, d, J=6.3Hz), 7.20(1H, d, J=8.6Hz), 9.03(1H, s).
 (4)60%水素化ナトリウム0.6g(16.3mmol)をDMF(30ml)に加え、氷冷下で実施例26の(3)で調製した化合物4.0g(12.6mmol)を少量ずつ加え同温度で30分撹拌した。そして、氷冷下、ジメチルチオカルバモイルクロライド1.9g(15.3mmol)のDMF(5ml)溶液を滴下し、室温で2時間撹拌した。反応液を水にあけクロロホルムで抽出、水洗、乾燥後、溶媒を留去した。
 残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル= 1:1)により分離精製を行ない、5−ブロモ−4−(4−クロロ−2−フルオロ−5−ジメチルチオカルバモイルオキシフェニル)−6−メチルピリミジン(3.8g)を得た。
1H-NMR(CDCl3) δ 2.75(3H, s), 338(3H, s), 3.46(3H, s), 7.25-7.35(3H, m), 9.01(1H, s)
(5)実施例26の(4)で調製した化合物4.0g(10.4mmol)をスルホラン(15ml)に溶解させ、徐々に温度を上げ230℃で4.5時間加熱した。冷却後、反応液を水にあけ析出物をろ取し、得られたものを酢酸エチルに溶解し、乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル= 1:1)により分離精製を行ない、5−ブロモ−4−(4−クロロ−2−フルオロ−5−ジメチルカルバモイルチオフェニル)−6−メチルピリミジン(0.9g)を得た。
1H-NMR(CDCl3) δ 2.77(3H, s), 3.00-3.20(6H, br.d), 7.38(1H, d, J=7.2Hz), 7.72(1H, d, J=7.4Hz), 9.02(1H, s)
 (6)水酸化ナトリウム0.5g(12.3mmol)をメタノール(8ml)に溶解させ、室温で実施例26の(5)で調製した化合物0.9g(2.5mmol)を加え、同温度で21時間撹拌した。反応液を濃縮後、水(50ml)を加えジエチルエーテルで抽出した。水層を2N−塩酸でpH3とした後、ジエチルエーテルで抽出、水洗、乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル= 1:1)により分離精製を行ない、5−ブロモ−4−(4−クロロ−2−フルオロ−5−メルカプトフェニル)−6−メチルピリミジン(0.5g)を得た。
1H-NMR(CDCl3) δ 2.77(3H, s), 3.88(1H, s), 7.25-7.30(1H, d), 7.43(1H, d, J=6.9Hz), 9.02(1H, s)
(7)氷冷下、塩化スルフリル0.51g(3.75mmol)をアセトニトリル(5ml)溶液に硝酸カリウム0.38g(3.75mmol)を加え、そして、実施例26の(6)で調製した化合物0.5g(1.5mmol)のアセトニトリル(10ml)溶液を滴下して、同温度で1時間撹拌した。氷冷下、10%炭酸ナトリウム(10ml)を滴下し、ジエチルエーテルで抽出、水洗、乾燥後、溶媒を留去した。そして、残留物をアセトニトリル(10ml)に溶かし、氷冷下、28%アンモニア水(2ml)を滴下し、室温で30分撹拌した。反応液を濃縮し、残渣に水を加え析出晶をろ取、水洗後、乾燥して、5−(5−ブロモ−6−メチルピリミジン−4−イル)−2−クロロ−4−フルオロベンゼンスルホンアミド(0.29g)を得た。
1H-NMR(CDCl3) δ 2.77(3H, s), 5.18(2H, s), 7.42(1H, d, J=8.9Hz), 8.24(1H, d, J=7.2Hz), 9.04(1H, s)
(8)実施例26の(7)で調製した化合物0.29g(0.76mmol)とトリエチルアミン0.16g(1.6mmol)をアセトニトリル(5ml)に加え、氷冷下、プロピオニルクロライド0.074g(0.8mmol)を滴下し、同温度で1時間撹拌した。反応液を濃縮後、残渣に冷水を加え2N−塩酸でpH-2に調整し析出晶をろ取、水洗後、乾燥して、5−(5−ブロモ−6−メチルピリミジン−4−イル)−2−クロロ−4−フルオロ−N−プロピオニルベンゼンスルホンアミド(0.29g)を得た。
m.p.〜95℃
1H-NMR(CDCl3) δ 1.12(3H, t, J=7.4Hz), 3.27(2H, q, J=7.4Hz), 7.40(1H, d, J=8.7Hz), 8.41(1H, d, J=7.1Hz), 8.48(1H, br.s), 9.05(1H, s)
IR (Nujol)   1723, 1609, 1563, 1185, 957, 860 cm-1
 実施例1から実施例26と同様に得られた化合物を表1〜表4に実施例1から実施例26で得られた化合物と共に示す。
Figure 2004137266
Figure 2004137266
Figure 2004137266
Figure 2004137266
 以上の表1〜表4に示した化合物のうちmp(℃)の欄に#を付した化合物は油状物、樹脂状物またはロウ状固体である。これらの化合物のH−NMRスペクトルデーターを以下に示す。
化合物番号A−11
(CDCl3) δ1.46(3H, d, J=7.2Hz), 3.62(3H, s), 4.04-4.17(1H, m), 5.72(1H, d, J=8.3Hz), 6.91(1H, t, J=53.2Hz), 7.45(1H, d, J=8.9Hz), 8.24(1H, d, J=7.0z), 9.29(1H, s)
化合物番号A−32
(CDCl3) δ1.29(3H, t, J=7.1Hz), 4.28(2H, q, J=7.2Hz), 4.84(2H, s), 6.92(1H, t, J=53.3Hz), 7.29(1H, s), 7.50-7.60(1H, m), 7.75(1H, d, J=7.9Hz), 9.25(1H, s)
化合物番号A−36
(CDCl3) δ1.40(6H, d, J=6.0Hz), 4.53(1H, septet, J=6.0Hz), 6.93(1H, t, J=54.1Hz), 7.00(1H, d, J=6.0Hz), 7.45(1H, d, J=8.8Hz), 9.2 (1H, s)
化合物番号B−2
(CDCl3) δ1.28(3H, t, J=7.1Hz), 4.28(2H, q, J=7.2Hz), 4.75(2H, s), 6.81(1H, t, J=53.1Hz), 7.19(1H, d, J=6.1Hz), 7.41(1H, d, J=9.3Hz), 9.50(1H, s)
化合物番号B−3
(CDCl3) δ1.41(6H, d, J=6.1Hz), 4.50-4.60(1H, m), 6.81(1H, t, J=53.2Hz), 7.20(1H, d, J=6.3Hz), 7.37(1H, d, J=9.4Hz), 9.50(1H, s)
化合物番号B−5
(CDCl3) δ1.42(3H, t, J=7.1Hz), 4.4382h, q, J=7.1Hz), 6.81(1H, t, J=53.2Hz), 7.46(1H, d, J=9.6Hz), 8.26(1H, d, J=7.7Hz), 9.53(1H, s)
化合物番号B−6
(CDCl3) δ1.4(6H, d, J=6.2Hz), 5.25-5.40(1H, m), 6.81(1H, t, J=53.2Hz), 7.45(1H, d, J=9.8Hz), 8.22(1H, d, J=7.6Hz), 9.54(1H, s)
化合物番号B−13
(CDCl3) δ0.89(3H, t, J=7.4Hz), 1.64-1.74(2H, m), 3.65(3H, s), 4.22(3H, s), 4.19-4.35(2H, m), 7.63(1H, d, J=8.6Hz), 7.81(1H, d, J=6.1Hz), 9.00(1H, s)
化合物番号B−18
(CDCl3) δ2.14(3H, s), 3.65(3H, s), 4.23(3H, s), 7.71(1H, d, J=8.5Hz), 7.86(1H, d, J=7.4Hz), 9.01(1H, s)
化合物番号B−19
(CDCl3) δ1.17(3H, t, J=7.2Hz), 2.15-2.35(2H, m), 3.66(3H, s), 4.23(3H, s), 7.70(1H, d, J=8.4Hz), 7.85(1H, d, J=6.1Hz), 9.01(1H, s)
化合物番号B−20
(CDCl3) δ0.93(3H, t, J=7.4Hz), 1.65-1.82(2H, m), 2.05-2.35(2H, m), 3.66(3H, s), 4.23(3H, s), 7.71(1H, d, J=8.5Hz), 7.84(1H, d, J=6.1Hz), 9.01(1H, s)
化合物番号B−22
(CDCl3) δ1.31(3H, t, J=7.1Hz), 3.65(3H, s), 4.22(3H, s), 7.63(1H, d, J=8.6Hz), 7.81(1H, d, J=6.1Hz), 9.00(1H, s)
製剤例1 水和剤
  化合物番号A−1          10質量%
  トゥイーン20登録商標       20質量%
  ホワイトカーボン          40質量%
  クレイ               30質量%
 を混合粉砕してなる水和剤(水に適宜希釈使用)
製剤例2 水和剤
  化合物番号A−2          80質量%
  ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ   2質量%
  ナフタレンスルホン酸ソーダ      3質量%
  クレイ               15質量%
 を混合粉砕してなる水和剤(水に適宜希釈使用)
製剤例3 水和剤
  化合物番号A−6          10質量%
  トゥイーン20登録商標       20質量%
  ホワイトカーボン          40質量%
  クレイ               30質量%
 を混合粉砕してなる水和剤(水に適宜希釈して使用)
製剤例4 水和剤
  化合物番号A−17         80質量%
  ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ   2質量%
  ナフタレンスルホン酸ソーダ      3質量%
  クレイ               15質量%
 を混合粉砕してなる水和剤(水に適宜希釈して使用)
製剤例5 水和剤
  化合物番号A−24          5質量%
  ポリオキシエチレングリコールノニル
  フェニルエーテル
  (ノニポール85登録商標)      3質量%
  リグニンスルホン酸ソーダ       5質量%
  クレイ               87質量%
 を混合粉砕してなる水和剤(水に適宜希釈使用)
製剤例6 乳剤
  化合物番号A−35          2質量%
  キシレン              75質量%
  ジメチルホルムアミド        18質量%
  ポリオキシエチレングリコールノニル
  フェニルエーテル
 (ノニポール85登録商標)       5質量%
 を混合粉砕してなる乳剤(水に適宜希釈使用)
製剤例7 フロアブル
  化合物番号A−57           2質量%
  ポリオキシエチレンアリルフェニル
  エーテルホルムアミド縮合物
  (ニューカルゲンE−300登録商標)  3質量%
  ポリオキシエチレンフェニルフェノール
  エーテル硫酸塩
  (アグリゾールFL−2017登録商標) 2質量%
  ポリオール系特殊高分子(アグリゾール
  FL−104FA登録商標)      15質量%
  ホワイトカーボン            2質量%
  エチレングリコール          10質量%
  水                  66質量%
 を混合し、湿式粉砕して懸濁状としたフロアブル。(水に適宜希釈使用)
製剤例8 水和剤
  化合物番号B−6            5質量%
  ポリオキシエチレングリコールノニル
  フェニルエーテル
  (ノニポール85登録商標)       3質量%
  リグニンスルホン酸ソーダ        5質量%
  クレイ                87質量%
 を混合粉砕してなる水和剤(水に適宜希釈して使用)
製剤例9 乳剤
  化合物番号B−10           2質量%
  キシレン               75質量%
  ジメチルホルムアミド         18質量%
  ポリオキシエチレングリコールノニル
  フェニルエーテル
  (ノニポール85登録商標)       5質量%
 を混合粉砕してなる乳剤(水に適宜希釈して使用)
製剤例10 フロアブル
  化合物番号B−12           2質量%
  ポリオキシエチレンアリルフェニル
  エーテルホルムアミド縮合物
  (ニューカルゲンE−300登録商標)  3質量%
  ポリオキシエチレンフェニルフェノール
  エーテル硫酸塩
  (アグリゾールFL−2017登録商標) 2質量%
  ポリオール系特殊高分子(アグリゾール
  FL−104FA登録商標)      15質量%
  ホワイトカーボン            2質量%
  エチレングリコール          10質量%
  水                  66質量%
 を混合し、湿式粉砕して懸濁状としたフロアブル。(水に適宜希釈して使用)
試験例1 畑地除草効果試験
 供試植物の栽培方法
 直径10cmのジフィーポットに畑地土壌を300gつめた後、蒸気滅菌する。出芽前処理は、このポットにメヒシバ、アキノエノコログサ、イチビ、アオゲイトウ、トウモロコシ、ダイズの種子を土壌表面にまき、雑草は0.5cm、作物は1cmの覆土後供試した。一方、出芽後処理は同種子を土壌表面にまき、雑草は0.5cm、作物は1cmの覆土後栽培し、所定の発育ステージに達したときに供試した。
 検液の調整および処理方法
 検体の所定量をTween20を含むアセトンに溶解し、純水で希釈し、10g/aと1g/a用の検液をそれぞれ調整した。この検液をスプレーガンを用いて散布装置内のポットに散布した。
 効果、薬害の表示方法
 最終調査は、出芽後処理では処理後2週間後、また、出芽前処理では処理後3週間後に行い、各雑草に対する効果、各作物に対する薬害を0〜5の6段階で評価した。試験結果は表5から表7に示した。表中の略語は次のような意義を有する。pre:出芽前処理、post:出芽後処理を意味する。
 除草効果
Figure 2004137266
Figure 2004137266
Figure 2004137266
Figure 2004137266
Figure 2004137266
Figure 2004137266
Figure 2004137266
 本発明の化合物またはその塩は、低薬量で広範囲の雑草、例えば、水田雑草、畑地雑草等に対して優れた除草作用を有する。しかも、栽培植物、例えば、稲、小麦、大麦、トウモロコシ、大豆、綿等に対して薬害が少なく、優れた選択的除草効果を示す。また、選択的除草効果は長時間持続する。哺乳動物や魚介類に対して低毒性で、環境を汚染することなく、水田、畑、果樹園あるいは非農耕地用等の除草剤として極めて安全に使用することができる。さらに、本発明の化合物またはその塩は、除草剤として製剤化しやすいので、除草剤として有用である。

Claims (4)

  1. 一般式(1)
    Figure 2004137266
    [式中、Rは、C1−6ハロアルキル基またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基を表し、
     Pは、シアノ基またはハロゲン原子を表し、
     Qは、水素原子;シアノ基;C1−6アルキル基;C3−6シクロアルキル基;水酸基;メルカプト基;C1−6アルコキシ基;C1−6アルコキシ−C1−4アルコキシ基;C3−6シクロアルキルオキシ基;C1−6ハロアルコキシ基;C2−6アルケニルオキシ基;C2−6ハロアルケニルオキシ基;C2−6アルキニルオキシ基;C6−10アリールオキシ基;C7−12アラルキルオキシ基;C1−6アルキルチオ基;C1−6アルコキシ−C1−4アルキルチオ基;C3−6シクロアルキルチオ基;C1−6ハロアルキルチオ基;C2−6アルケニルチオ基;C2−6ハロアルケニルチオ基;C2−6アルキニルチオ基;C6−10アリールチオ基;C7−12アラルキルチオ基;C1−6アルキルスルホニル基;C3−6シクロアルキルスルホニル基;C1−6ハロアルキルスルホニル基;C2−6アルケニルスルホニル基;C2−6ハロアルケニルスルホニル基;C2−6アルキニルスルホニル基;酸素原子、イオウ原子および窒素原子から選択される1ないし2個含有していてもよい環状アミノ基;または、一般式(7)
    Figure 2004137266
    {式中、Yは酸素原子、イオウ原子または−N−R13を表わし、
     R11は水素原子またはC1−6アルキル基を表わし、
     R12は水素原子、C1−6アルキル基、C1−6ハロアルキル基、C3−6シクロアルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6ハロアルケニル基、C2−6アルキニル基、C6−10アリール基、C7−12アラルキル基、C1−6アルコキシ−C1−4アルキル基、C2−6アルケニルオキシ−C1−4アルキル基、C2−6アルキニルオキシ−C1−4アルキル基、C3−6シクロアルコキシ−C1−4アルキル基、C2−7アルコキシカルボニル−C1−4アルキル基、C3−7アルケニルオキシカルボニル−C1−4アルキル基、C3−7アルキニルオキシカルボニル−C1−4アルキル基、C4−7シクロアルコキシカルボニル−C1−4アルキル基、C2−7ハロアルコキシカルボニル−C1−4アルキル基、C3−7ハロアルケニルオキシカルボニル−C1−4アルキル基またはC8−13アラルキルオキシカルボニル−C1−4アルキル基を表わし、
     R13は水素原子、C1−6アルキル基、C1−6アルコキシ−C1−4アルキル基、C1−7アルカノイル基、C7−11アリールカルボニル基、C2−7アルコキシカルボニル基、C2−7ハロアルコキシカルボニル基またはC3−7ハロアルケニルオキシカルボニル基を表わし、
     R14は水素原子、ハロゲン原子またはC1−6アルキル基を表わし、
     R15、R16はそれぞれ独立であって、水素原子;C1−6アルキル基;C2−6アルケニル基;C2−6アルキニル基;C3−6シクロアルキル基;C1−6アルコキシ−C1−4アルキル基;C7−12アラルキル基;窒素原子、酸素原子およびイオウ原子から選択される1ないし2個の原子を含有する5〜6員の複素環で置換されたC1−4アルキル基;C1−7アルカノイル基;C7−11アリールカルボニル基;C2−7ハロアルコキシ基;C2−7アルコキシカルボニル基;C3−7アルケニルオキシカルボニル基;C3−7アルキニルオキシカルボニル基;C4−7シクロアルキルオキシカルボニル基;C2−7ハロアルコキシカルボニル基;C1−6アルキルスルホニル基;C2−6アルケニルスルホニル基;C2−6ハロアルケニルスルホニル基;C2−6アルキニルスルホニル基;C3−6シクロアルキルスルホニル基;C1−6ハロアルキルスルホニル基;C6−10アリールスルホニル基;C7−12アラルキルスルホニル基;または一般式(8)
    Figure 2004137266
    (式中、R11、R12およびYは上記と同意義である。)で表わされる基を表す。}
    で表わされる基を表す。]、
     一般式(2)
    Figure 2004137266
    [式中、Rは、C1−6ハロアルキル基またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基を表し、
     Pは、シアノ基またはハロゲン原子を表し、
     Qは、ホルミル基、シアノ基またはCH=NOX{Xは、水素原子;C1−6アルキル基;C1−6ハロアルキル基;C3−6シクロアルキル基;C2−6アルケニル基;C2−6ハロアルケニル基;C2−6アルキニル基;C6−10アリール基;C7−12アラルキル基;C1−7アルカノイル基;C7−11アリールカルボニル基;C2−7ハロアルコキシ基;C1−6アルキルスルホニル基;C2−6アルケニルスルホニル基;C2−6ハロアルケニルスルホニル基;C2−6アルキニルスルホニル基;C3−6シクロアルキルスルホニル基;C1−6ハロアルキルスルホニル基;C6−10アリールスルホニル基;C7−12アラルキルスルホニル基;窒素原子、酸素原子およびイオウ原子から選択される1ないし2個の原子を含有する3〜6員の複素環基;または下記一般式(9)
    Figure 2004137266
    (式中、nは0〜2の整数を表し、
     R21及びR22は、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、C1−6アルキル基、C1−7アルカノイル基、C7−11アリールカルボニル基またはC2−7ハロアルコキシ基を表す。Wは、酸素原子、硫黄原子、または−NR24−で表される基(式中、R24は、水素原子、C1−6アルキル基、C2−6アルケニル基またはC1−6アルコキシ基を表す。また、R24は、結合している窒素原子及びR23と一緒になって、1〜2個の窒素原子及び0〜1個の酸素原子を含有する5〜6員の複素環基を形成していてもよい。)を表す。
     R23は、水素原子;C1−6アルキル基;C1−6ハロアルキル基;C3−6シクロアルキル基;C2−6アルケニル基;C2−6ハロアルケニル基;C2−6アルキニル基;C6−10アリール基;C7−12アラルキル基;もしくは窒素原子、酸素原子およびイオウ原子から選択される1ないし2個の原子を含有する3〜6員の複素環基を表す。)で表わされる基を表す。}
    で表わされる基を表す。]、
     一般式(3)
    Figure 2004137266
    [式中、Rは、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基を表し、
     Halはハロゲン原子を表し、
     Qは、水素原子、シアノ基、C1−6アルキル基、C3−6シクロアルキル基、水酸基、メルカプト基、C1−6アルコキシ基、C1−6アルコキシ−C1−4アルコキシ基、C3−6シクロアルキルオキシ基、C1−6ハロアルコキシ基、C2−6アルケニルオキシ基、C2−6ハロアルケニルオキシ基、C2−6アルキニルオキシ基、C6−10アリールオキシ基、C7−12アラルキルオキシ基、C1−6アルキルチオ基、C1−6アルコキシ−C1−4アルキルチオ基、C3−6シクロアルキルチオ基、C1−6ハロアルキルチオ基、C2−6アルケニルチオ基、C2−6ハロアルケニルチオ基、C2−6アルキニルチオ基、C6−10アリールチオ基、C7−12アラルキルチオ基、C1−6アルキルスルホニル基、C3−6シクロアルキルスルホニル基、C1−6ハロアルキルスルホニル基、C2−6アルケニルスルホニル基、C2−6ハロアルケニルスルホニル基、C2−6アルキニルスルホニル基、または、一般式(10)
    Figure 2004137266
    {式中、Yは酸素原子、イオウ原子または−N−R13を表わし、
     Y’は酸素原子またはイオウ原子を表わし、
     R11は水素原子またはC1−6アルキル基を表わし、
     R12は水素原子、C1−6アルキル基、C1−6ハロアルキル基、C3−6シクロアルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6ハロアルケニル基、C2−6アルキニル基、C6−10アリール基、C7−12アラルキル基、C1−6アルコキシ−C1−4アルキル基、C2−6アルケニルオキシ−C1−4アルキル基、C2−6アルキニルオキシ−C1−4アルキル基、C3−6シクロアルコキシ−C1−4アルキル基、C2−7アルコキシカルボニル−C1−4アルキル基、C3−7アルケニルオキシカルボニル−C1−4アルキル基、C3−7アルキニルオキシカルボニル−C1−4アルキル基、C4−7シクロアルコキシカルボニル−C1−4アルキル基、C2−7ハロアルコキシカルボニル−C1−4アルキル基、C3−7ハロアルケニルオキシカルボニル−C1−4アルキル基またはC8−13アラルキルオキシカルボニル−C1−4アルキル基を表わし、
     R13は水素原子、C1−6アルキル基、C1−6アルコキシ−C1−4アルキル基、C1−7アルカノイル基、C7−11アリールカルボニル基、C2−7アルコキシカルボニル基、C2−7ハロアルコキシカルボニル基またはC3−7ハロアルケニルオキシカルボニル基を表わし、
     R14は水素原子、ハロゲン原子またはC1−6アルキル基を表わし、
     R15、R16はそれぞれ独立であって、水素原子;C1−6アルキル基;C2−6アルケニル基;C2−6アルキニル基;C3−6シクロアルキル基;C1−6アルコキシ−C1−4アルキル基;C7−12アラルキル基;窒素原子、酸素原子およびイオウ原子から選択される1ないし2個の原子を含有する5〜6員の複素環で置換されたC1−4アルキル基;C1−7アルカノイル基;C7−11アリールカルボニル基;C2−7ハロアルコキシ基;C2−7アルコキシカルボニル基;C3−7アルケニルオキシカルボニル基;C3−7アルキニルオキシカルボニル基;C4−7シクロアルキルオキシカルボニル基;C2−7ハロアルコキシカルボニル基;C1−6アルキルスルホニル基;C2−6アルケニルスルホニル基;C2−6ハロアルケニルスルホニル基;C2−6アルキニルスルホニル基;C3−6シクロアルキルスルホニル基;C1−6ハロアルキルスルホニル基;C6−10アリールスルホニル基;C7−12アラルキルスルホニル基;または一般式(8)
    Figure 2004137266
    (式中、R11、R12およびYは上記と同意義である。)で表わされる基を表す。}
    で表わされる基を表す。]、
     一般式(4)
    Figure 2004137266
    {式中、(i)RがC1−6ハロアルキル基で、Pがハロゲン原子で、かつQが、水酸基、メルカプト基、−OX(式中、Xは、C2−6アルキル基、C3−6シクロアルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6ハロアルケニル基、C2−6アルキニル基、C6−10アリール基またはC7−12アラルキル基を表す。)、−SX、−NHSO、−N(COX)SOまたは−OCH(X)COOX(式中、Xは、C1−6アルキル基、C1−6ハロアルキル基、C3−6シクロアルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6ハロアルケニル基、C2−6アルキニル基、C6−10アリール基またはC7−12アラルキル基を表し、Xは、水素原子、C1−6アルキル基、C1−6ハロアルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6ハロアルケニル基またはC2−6アルキニル基を表す。)を表し、
     (ii)RがC1−6ハロアルキル基で、Pがシアノ基で、かつQが水酸基、メルカプト基、−OX、−SX、−NHSO、−N(COX)SOまたは−OCH(X)COOX(式中、XおよびXは前記定義に同じ。)を表し、
     (iii)RがC1−6アルキル基で、Pがハロゲン原子で、かつQがイソプロポキシカルボニル基を表し、
     (iv)Rがハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基で、Pがシアノ基で、かつQが−N(COR31)SO32(式中、R31がC1−6アルキル基でR32がメチル基であるか、またはR31がC3−6アルキル基でR32がエチル基である。)、−N(COOR33)SO34(式中、R33がC1−6アルキル基でR34がメチル基であるか、またはR33がC2−6アルキル基でR34がエチル基である。)、−N(R35)SO36(式中、R35がC2−6アルキニル基、R36がメチル基である。)または−N(R37)SO38(式中、R37がハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC2−6アルケニル基またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルコキシメチル基、R38がC1−6アルキル基である。)を表すか、もしくは、
     (v)Rがハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基で、Pがハロゲン原子で、かつQはイソプロポキシ基を表す。}、
     一般式(5)
    Figure 2004137266
    [式中、Rは、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基を表し、
     HalおよびHalは独立してハロゲン原子を表し、
     Qは、−SO{Xは、酸素原子、イオウ原子および窒素原子から選択される1ないし2個含有していてもよい環状アミノ基、窒素原子を1ないし2個の原子を含有する3〜6員の複素環基、N−C2−7アルカノイル−N−C1−6アルキルアミノ基、N−C2−7アルカノイルアミノ基、N−C2−7アルコキシカルボニル−C1−4アルキルアミノ基または式(11)
    Figure 2004137266
    (式中、nは0〜2の整数を表し、R11およびR11’は同一または異なって水素原子またはC1−6アルキル基を表す。)で表される基を表す。}
    で表される基を表す。]、
    もしくは一般式(6)
    Figure 2004137266
    [式中、Rは、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基を表し、
     HalおよびHalは独立してハロゲン原子を表し、
     Qは、水素原子;シアノ基;C1−6アルキル基;C3−6シクロアルキル基;水酸基;メルカプト基;C1−6アルコキシ基;C1−6アルコキシ−C1−4アルコキシ基;C3−6シクロアルキルオキシ基;C1−6ハロアルコキシ基;C2−6アルケニルオキシ基;C2−6ハロアルケニルオキシ基;C2−6アルキニルオキシ基;C6−10アリールオキシ基;C7−12アラルキルオキシ基;C1−6アルキルチオ基;C1−6アルコキシ−C1−4アルキルチオ基;C3−6シクロアルキルチオ基;C1−6ハロアルキルチオ基;C2−6アルケニルチオ基;C2−6ハロアルケニルチオ基;C2−6アルキニルチオ基;C6−10アリールチオ基;C7−12アラルキルチオ基;C1−6アルキルスルホニル基;C3−6シクロアルキルスルホニル基;C1−6ハロアルキルスルホニル基;C2−6アルケニルスルホニル基;C2−6ハロアルケニルスルホニル基;C2−6アルキニルスルホニル基;酸素原子、イオウ原子および窒素原子から選択される1ないし2個含有していてもよい環状アミノ基;または一般式(7)
    Figure 2004137266
    {式中、Yは酸素原子、イオウ原子または−N−R13を表わし、
     R11は水素原子またはC1−6アルキル基を表わし、
     R12は水素原子、C1−6アルキル基、C1−6ハロアルキル基、C3−6シクロアルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6ハロアルケニル基、C2−6アルキニル基、C6−10アリール基、C7−12アラルキル基、C1−6アルコキシ−C1−4アルキル基、C2−6アルケニルオキシ−C1−4アルキル基、C2−6アルキニルオキシ−C1−4アルキル基、C3−6シクロアルコキシ−C1−4アルキル基、C2−7アルコキシカルボニル−C1−4アルキル基、C3−7アルケニルオキシカルボニル−C1−4アルキル基、C3−7アルキニルオキシカルボニル−C1−4アルキル基、C4−7シクロアルコキシカルボニル−C1−4アルキル基、C2−7ハロアルコキシカルボニル−C1−4アルキル基、C3−7ハロアルケニルオキシカルボニル−C1−4アルキル基またはC8−13アラルキルオキシカルボニル−C1−4アルキル基を表わし、
     R13は水素原子、C1−6アルキル基、C1−6アルコキシ−C1−4アルキル基、C1−7アルカノイル基、C7−11アリールカルボニル基、C2−7アルコキシカルボニル基、C2−7ハロアルコキシカルボニル基またはC3−7ハロアルケニルオキシカルボニル基を表わし、
     R14は水素原子、ハロゲン原子またはC1−6アルキル基を表わし、
     R15、R16はそれぞれ独立であって、水素原子;C1−6アルキル基;C2−6アルケニル基;C2−6アルキニル基;C3−6シクロアルキル基;C1−6アルコキシ−C1−4アルキル基;C7−12アラルキル基;窒素原子、酸素原子およびイオウ原子から選択される1ないし2個の原子を含有する5〜6員の複素環で置換されたC1−4アルキル基;C1−7アルカノイル基;C7−11アリールカルボニル基;C2−7ハロアルコキシ基;C2−7アルコキシカルボニル基;C3−7アルケニルオキシカルボニル基;C3−7アルキニルオキシカルボニル基;C4−7シクロアルキルオキシカルボニル基;C2−7ハロアルコキシカルボニル基;C1−6アルキルスルホニル基;C2−6アルケニルスルホニル基;C2−6ハロアルケニルスルホニル基;C2−6アルキニルスルホニル基;C3−6シクロアルキルスルホニル基;C1−6ハロアルキルスルホニル基;C6−10アリールスルホニル基;C7−12アラルキルスルホニル基;または一般式(8)
    Figure 2004137266
    (式中、R11、R12およびYは上記と同意義である。)で表わされる基を表す。}
    で表わされる基を表す。]
    で示される化合物、
    または、2−クロロ−5−(5−クロロ−6−ジフルオロメチルピリミジン−4−イル)−4−フルオロ−N−メチルベンゼンスルホンアミド、
    2−クロロ−5−(5−クロロ−6−ジフルオロメチルピリミジン−4−イル)−4−フルオロ−N−アセチルベンゼンスルホンアミド、
    2−クロロ−5−(5−クロロ−6−ジフルオロメチルピリミジン−4−イル)−4−フルオロ−N−ブチリルベンゼンスルホンアミド、
    2−クロロ−5−(5−クロロ−6−ジフルオロメチルピリミジン−4−イル)−4−フルオロ−N−イソブチリルベンゼンスルホンアミド、
    4−〔5−(N−プロピルオキシカルボキシ−N−エチルスルホニルアミノ)−4−シアノ−2−フルオロフェニル〕−5−クロロ−6−ジフルオロメチルピリミジン、および、
    5−クロロ−4−(4−クロロ−2−フルオロ−5−イソプロポキシフェニル)−6−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリミジン
    からなる群から選ばれる化合物
    あるいは、前記化合物の塩。
  2. 一般式(1)で示される化合物が、一般式(1’)
    Figure 2004137266
    {式中、Rは、C1−6ハロアルキル基またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基を表し、
     Pは、シアノ基またはハロゲン原子を表し、
     Q1’は、水酸基、メルカプト基、−OX、−SX、−NHSO、−N(COX)SOまたは−OCH(X)COOX(式中、Xは、C1−6アルキル基、C1−6ハロアルキル基、C3−6シクロアルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6ハロアルケニル基、C2−6アルキニル基、C6−10アリール基またはC7−12アラルキル基を表し、Xは、水素原子、C1−6アルキル基、C1−6ハロアルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6ハロアルケニル基またはC2−6アルキニル基を表す。)を表す。}
    で示される化合物であり、
     一般式(2)で示される化合物が、一般式(2’)
    Figure 2004137266
    {式中、Rは、C1−6ハロアルキル基またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基を表し、
     Pは、シアノ基またはハロゲン原子を表し、
     Q2’は、ホルミル基、シアノ基またはCH=NOX3’(X3’は、水素原子、C1−6アルキル基、C1−6ハロアルキル基、C3−6シクロアルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6ハロアルケニル基、C2−6アルキニル基、C6−10アリール基またはC7−12アラルキル基を表す。)を表す。}、
    で示される化合物であり、
     一般式(3)で示される化合物が、一般式(3’)
    Figure 2004137266
    {式中、Rはハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基を表し、
     Q3’は、水酸基、メルカプト基、−OX、−SXまたは−OCH(X)COOX(式中、Xは、C1−6アルキル基、C1−6ハロアルキル基、C3−6シクロアルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6ハロアルケニル基、C2−6アルキニル基、C6−10アリール基またはC7−12アラルキル基を表し、Xは、水素原子、C1−6アルキル基、C1−6ハロアルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6ハロアルケニル基またはC2−6アルキニル基を表す。)を表す。}
    で示される化合物であり、
     一般式(6)で示される化合物が、一般式(6’)
    Figure 2004137266
    {式中、Rは、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基を表し、
     Q6’は、水酸基、メルカプト基、−OX、−SX、−NHSO、−N(COX)SOまたは−OCH(X)COOX(式中、Xは、C1−6アルキル基、C1−6ハロアルキル基、C3−6シクロアルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6ハロアルケニル基、C2−6アルキニル基、C6−10アリール基またはC7−12アラルキル基を表し、Xは、水素原子、C1−6アルキル基、C1−6ハロアルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6ハロアルケニル基またはC2−6アルキニル基を表す。)を表す。}、
    で示される化合物であることを特徴とする請求項1に記載の化合物あるいはその化合物の塩。
  3. 一般式(1)で示される化合物が、一般式(1’’)
    Figure 2004137266
    (式中、R1’’は、ジフルオロメチル基を表し、
     P1’’は、シアノ基を表し、
     Q1’’は、メトキシ基、プロパルギルオキシ基、エトキシカルボニルメトキシ基、または窒素上にアセチル基を有していてもよいメチルスルホニルアミノ基もしくはエチルスルホニルアミノ基を表す。)
    で示される化合物であり、
     一般式(2)で示される化合物が、一般式(2’’)
    Figure 2004137266
    (式中、R2’’は、ジフルオロメチル基を表し、
     P2’’は、塩素原子を表し、
     Q2’’は、ホルミル基、シアノ基、CH=NOHまたはCH=NOCHを表す。)、
    で示される化合物であり、
     一般式(3)で示される化合物が、一般式(3’’)
    Figure 2004137266
    (式中、R3’’は、ジフルオロメチル基を表し、Halは、塩素原子または臭素原子を表し、
     Q3’’は、水酸基、イソプロポキシ基、プロパルギルオキシ基、エトキシカルボニルメトキシ基、メチルスルホニルアミノ基またはエチルスルホニルアミノ基を表す。)
    で示される化合物であり、
     一般式(4)で示される化合物が、一般式(4’’)
    Figure 2004137266
    (式中、(i)R4’’がジフルオロメチル基で、P4’’が塩素原子で、かつQ4’’がイソプロポキシ基、プロパルギルオキシ基、エトキシカルボニルメトキシ基、エトキシカルボニル基、メチルスルホニルアミノ基またはエチルスルホニルアミノ基を表し、
     (ii)R4’’がジフルオロメチル基で、P4’’がシアノ基で、かつQ4’’がエチルスルホニルアミノ基を表し、
     (iii)R4’’がメチル基で、P4’’が塩素原子で、かつQ4’’がイソプロポキシカルボニル基を表し、
     (iv)R4’’がメトキシ基で、P4’’が塩素原子で、かつQ4’’がイソプロポキシ基を表すか、もしくは、
     (v)R4’’がメトキシ基で、P4’’がシアノ基で、かつQ4’’が窒素上に置換基としてプロピル基、アリル基、プロパルギル基、メトキシメチル基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基もしくはプロピルオキシカルボニル基を有するメチルスルホニルアミノ基、または窒素上に置換基としてメチル基、エチル基、ブチリル基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基もしくはアリル基を有するエチルスルホニルアミノ基を表す。)
    で示される化合物であり、
     一般式(5)で示される化合物が、一般式(5’’)
    Figure 2004137266
    {式中、R5’’は、ジフルオロメチル基を表し、HalおよびHalは、独立して塩素原子または臭素原子を表し、
     Q5’’は、−SO5’(X5’はアセチルアミノ基、メトキシアセチルアミノ基、ブチリルアミノ基、イソブチリルアミノ基、メトキシカルボニルアミノ基またはエトキシカルボニルアミノ基を表す。)を表す。}
    で示される化合物であり、
     一般式(6)で示される化合物が、一般式(6’’)
    Figure 2004137266
    (式中、R6’’は、ジフルオロメチル基を表し、Halは塩素原子または臭素原子を表し、Halは臭素原子、フッ素原子を表し、 
     Q6’’は、メトキシ基、プロパルギルオキシ基、エトキシカルボニルメトキシ基、メチルスルホニルアミノ基またはエチルスルホニルアミノ基を表す。)、
    で示される化合物であることを特徴とする請求項1に記載の化合物あるいはその化合物の塩。
  4. 請求項1〜3に記載の化合物またはその塩を含有することを特徴とする除草剤。
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